特許第6863722号(P6863722)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6863722
(24)【登録日】2021年4月5日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】発電ユニット用エンクロージャ
(51)【国際特許分類】
   F02B 77/13 20060101AFI20210412BHJP
   F02B 63/04 20060101ALI20210412BHJP
   F02M 35/024 20060101ALI20210412BHJP
【FI】
   F02B77/13 M
   F02B63/04 B
   F02B77/13 C
   F02M35/024
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-233390(P2016-233390)
(22)【出願日】2016年11月30日
(65)【公開番号】特開2018-91184(P2018-91184A)
(43)【公開日】2018年6月14日
【審査請求日】2019年7月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】316015888
【氏名又は名称】三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】516104869
【氏名又は名称】株式会社プラントプロダクツ
(74)【代理人】
【識別番号】110000785
【氏名又は名称】誠真IP特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】川島 将
(72)【発明者】
【氏名】山口 秀之
(72)【発明者】
【氏名】加賀 純一
(72)【発明者】
【氏名】岩城 浩志
【審査官】 北村 亮
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭54−100020(JP,U)
【文献】 実開平05−087440(JP,U)
【文献】 特開2011−241695(JP,A)
【文献】 実開昭55−004324(JP,U)
【文献】 独国特許出願公開第102015004368(DE,A1)
【文献】 特開2006−200453(JP,A)
【文献】 実開昭55−048318(JP,U)
【文献】 実開昭58−173724(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02B 77/13
F02B 63/04
F02M 35/024
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電機及び前記発電機を駆動する動力発生源からなる発電ユニットを収容する発電ユニット用エンクロージャであって、
前記発電機及び前記動力発生源を収容可能な動力室を内部に有する本体部と、
前記動力室に供給される吸気が流れる吸気通路を内部に有する吸気ダクト部であって、前記吸気通路の入口において外部に対して下向きに開口する吸気取入口部、及び、前記吸気通路の出口において前記動力室に対して下向き又は横向きに開口する吸気排出口部、を有する吸気ダクト部と、
前記吸気取入口部に設けられるルーバであって、平面視において前記動力室から遠ざかる方向に互いに間隔をあけて取付けられるとともに、長手方向を有する長尺の羽板を複数有するルーバと、
前記吸気取入口部における前記ルーバの下流側に設けられるフィルタ装置と、を備え、
前記複数の羽板は、上流端から下流端に向かって前記動力室から遠ざかる方向に傾斜し、
前記フィルタ装置は、
一端が他端よりも前記吸気通路の上流側に位置するように、前記吸気通路の横断面方向に対して傾斜して配置されるメッシュ状の第1平板部材と、メッシュ状の第2平板部材であって、前記第1平板部材の前記他端に前記第2平板部材の一端が接続されるとともに、前記第2平板部材の前記一端が他端よりも前記吸気通路の下流側に位置するように、前記吸気通路の横断面方向に対して傾斜して配置されるメッシュ状の第2平板部材と、を有する発電ユニット用エンクロージャ。
【請求項2】
発電機及び前記発電機を駆動する動力発生源からなる発電ユニットを収容する発電ユニット用エンクロージャであって、
前記発電機及び前記動力発生源を収容可能な動力室を内部に有する本体部と、
前記動力室に供給される吸気が流れる吸気通路を内部に有する吸気ダクト部であって、前記吸気通路の入口において外部に対して下向きに開口する吸気取入口部、及び、前記吸気通路の出口において前記動力室に対して下向き又は横向きに開口する吸気排出口部、を有する吸気ダクト部と、
前記吸気取入口部に設けられるルーバであって、平面視において前記動力室から遠ざかる方向に互いに間隔をあけて取付けられるとともに、長手方向を有する長尺の羽板を複数有するルーバと、
前記吸気取入口部における前記ルーバの上流側に設けられるフィルタ装置と、を備え、
前記複数の羽板は、上流端から下流端に向かって前記動力室から遠ざかる方向に傾斜し、
前記フィルタ装置は、
一端が他端よりも前記吸気通路の下流側に位置するように傾斜して配置されるメッシュ状の第1平板部材と、メッシュ状の第2平板部材であって、前記第1平板部材の前記他端に前記第2平板部材の一端が接続されるとともに、前記第2平板部材の前記一端が他端よりも前記吸気通路の上流側に位置するように傾斜して配置されるメッシュ状の第2平板部材と、を有する発電ユニット用エンクロージャ。
【請求項3】
前記ルーバは、前記複数の羽板の各々を枠内に支持する枠部材をさらに有し、
前記第1平板部材の前記一端、及び前記第2平板部材の前記他端が、前記枠部材にそれぞれ接続することで、前記ルーバと前記フィルタ装置とが一体化される
請求項1又は2に記載の発電ユニット用エンクロージャ。
【請求項4】
前記複数の羽板の少なくとも一つは、前記下流端に設けられた折り返し部を有する請求項1からの何れか一項に記載の発電ユニット用エンクロージャ。
【請求項5】
発電機及び前記発電機を駆動する動力発生源からなる発電ユニットを収容する発電ユニット用エンクロージャであって、
前記発電機及び前記動力発生源を収容可能な動力室を内部に有する本体部と、
前記動力室に供給される吸気が流れる吸気通路を内部に有する吸気ダクト部であって、前記吸気通路の入口において外部に対して下向きに開口する吸気取入口部、及び、前記吸気通路の出口において前記動力室に対して下向き又は横向きに開口する吸気排出口部、を有する吸気ダクト部と、
前記吸気取入口部に設けられるルーバであって、平面視において前記動力室から遠ざかる方向に互いに間隔をあけて取付けられるとともに、長手方向を有する長尺の羽板を複数有するルーバと、を備え、
前記複数の羽板は、上流端から下流端に向かって前記動力室から遠ざかる方向に傾斜し、
前記吸気取入口部を、前記羽板の前記長手方向に沿って視認した断面視において、
前記複数の羽板のうち前記動力室から最も遠い位置にある最遠羽板の下流端と、前記吸気取入口部の前記動力室から遠い側にある壁面との距離をL1、
前記複数の羽板のうち隣接する一対の羽板における下流端間の距離をL2、とした場合に、
L1≧L2である発電ユニット用エンクロージャ。
【請求項6】
発電機及び前記発電機を駆動する動力発生源からなる発電ユニットを収容する発電ユニット用エンクロージャであって、
前記発電機及び前記動力発生源を収容可能な動力室を内部に有する本体部と、
前記動力室に供給される吸気が流れる吸気通路を内部に有する吸気ダクト部であって、前記吸気通路の入口において外部に対して下向きに開口する吸気取入口部、及び、前記吸気通路の出口において前記動力室に対して下向き又は横向きに開口する吸気排出口部、を有する吸気ダクト部と、
前記吸気取入口部に設けられるルーバであって、平面視において前記動力室から遠ざかる方向に互いに間隔をあけて取付けられるとともに、長手方向を有する長尺の羽板を複数有するルーバと、を備え、
前記複数の羽板は、上流端から下流端に向かって前記動力室から遠ざかる方向に傾斜し、
前記複数の羽板のうち前記動力室から最も遠い位置にある最遠羽板は、前記上流端から前記下流端までの長さが最も短くなるように構成される発電ユニット用エンクロージャ。
【請求項7】
前記吸気ダクト部は、前記吸気取入口部に接続するとともに、前記吸気ダクト部を前記羽板の前記長手方向に沿って視認した断面視において、鉛直方向に延在する鉛直壁を有する鉛直部、をさらに有し、
前記複数の羽板のうち前記動力室から最も近い位置にある最近羽板の上流端から下流端を通過して延びる延長線は、前記鉛直壁と交差するように構成される
請求項1からの何れか一項に記載の発電ユニット用エンクロージャ。
【請求項8】
前記ルーバよりも下流側において、前記羽板の長手方向に沿って前記吸気通路内を延在する仕切板をさらに備える請求項1からの何れか一項に記載の発電ユニット用エンクロージャ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、発電機及びその発電機を駆動する動力発生源からなる発電ユニットを収容する発電ユニット用エンクロージャに関する。
【背景技術】
【0002】
発電機及びその発電機を駆動する動力発生源からなる発電ユニットは、発電ユニット用エンクロージャと呼ばれる筐体の内部に収容された状態で、主に屋外等において使用される。発電ユニット用エンクロージャは、外部から吸い込んだ吸気を発電ユニットに供給するように構成されているが、この吸気に雨水や塵埃が含まれていると発電ユニットに対して悪影響を与える虞がある。このため、発電ユニット用エンクロージャには、外部から吸い込んだ吸気に含まれる雨水や塵埃を除去するための様々な工夫が施されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、エンクロージャの側面に形成された吸気取入口によろい戸を設けることで、吸気ダクト内に雨水が吸い込まれてしまうことを防止する技術が開示されている。また、特許文献2には、吸気取入口が下向きに開口するように構成されることで、吸気ダクト内に雨水が吸い込まれてしまうことを防止するとともに、吸気取入口に設けられている網状部材によって吸気から塵埃を除去することで、吸気ダクト内に塵埃が吸い込まれてしまうことを防止する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭64−27441号公報
【特許文献2】特開2005−188453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1及び特許文献2に記載の技術では、雨水の吸い込みを防止する効果や、吸気から塵埃を除去する効果が、不十分であった。
【0006】
本発明の少なくとも幾つかの実施形態は上述の従来技術に鑑みなされたものであり、発電ユニットに供給される吸気に含まれる雨水や塵埃をより除去可能である発電ユニット用エンクロージャを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る発電ユニット用エンクロージャは、発電機及び前記発電機を駆動する動力発生源からなる発電ユニットを収容する発電ユニット用エンクロージャであって、前記発電機及び前記動力発生源を収容可能な動力室を内部に有する本体部と、前記動力室に供給される吸気が流れる吸気通路を内部に有する吸気ダクト部であって、前記吸気通路の入口において外部に対して下向きに開口する吸気取入口部、及び、前記吸気通路の出口において前記動力室に対して下向き又は横向きに開口する吸気排出口部、を有する吸気ダクト部と、前記吸気取入口部に設けられるルーバであって、平面視において前記動力室から遠ざかる方向に互いに間隔をあけて取付けられるとともに、長手方向を有する長尺の羽板を複数有するルーバと、を備え、前記複数の羽板は、上流端から下流端に向かって前記動力室から遠ざかる方向に傾斜する。
【0008】
上記(1)の構成によれば、吸気通路の入口において外部に対して下向きに開口する吸気取入口部から吸気ダクト部内に吸い込まれる吸気は、吸気取入口部に設けられるルーバを通過する。そして、ルーバを通過した吸気は、上流端から下流端に向かって動力室から遠ざかる方向に傾斜する複数の羽板によって、吸気ダクト部内を動力室から遠ざかる方向に向かうように導かれる。このため、吸気ダクト部内に吸い込まれた吸気を、動力室から遠い側にある吸気ダクト部の壁面に衝突させて、吸気通路の外回り(吸気通路における動力室から遠い側)を流れるようにして、動力室に供給することができる。よって、下向きに開口する吸気取入口部から吸気ダクト部内に吸い込まれた吸気に雨水や塵埃が含まれていたとしても、動力室から遠い側にある吸気ダクト部の壁面にその吸気を衝突させることで、動力室に供給される吸気に含まれる雨水や塵埃を除去することができる。
【0009】
また、上記(1)の構成によれば、吸気通路の吸気取入口部に設けられたルーバの複数の羽板によって、発電ユニット用エンクロージャの動力室から外部に漏れ出る騒音を抑制することができる。
【0010】
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の構成において、前記吸気取入口部における前記ルーバの下流側に設けられるフィルタ装置をさらに備え、前記フィルタ装置は、一端が他端よりも前記吸気通路の上流側に位置するように、前記吸気通路の横断面方向に対して傾斜して配置されるメッシュ状の第1平板部材と、メッシュ状の第2平板部材であって、前記第1平板部材の前記他端に前記第2平板部材の一端が接続されるとともに、前記第2平板部材の前記一端が他端よりも前記吸気通路の下流側に位置するように、前記吸気通路の横断面方向に対して傾斜して配置されるメッシュ状の第2平板部材と、を有する。
【0011】
上記(2)の構成によれば、上述したようなフィルタ装置は、第1平板部材及び第2平板部材が吸気通路の横断面方向に対して傾斜して配置されているため、その同じ吸気通路の横断面方向に沿ってメッシュ状の平板部材が配置される従来のフィルタ装置と比較して、吸気が通過する断面積が大きい。このため、吸気に対する圧力損失が小さくなるので、その分だけ吸気ダクト部のコンパクト化を図ることができる。
【0012】
また、上記(2)の構成によれば、ルーバの下流側にフィルタ装置が設けられるため、ルーバの上流側にフィルタ装置が設けられる場合(下記(3)の構成)と比較して、ルーバを吸気通路の入口近くに設置することができる。このため、吸気を動力室から遠い側にある吸気ダクト部の壁面のより低い位置に衝突させることができ、吸気に含まれる雨水や塵埃がより除去される。
【0013】
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の構成において、前記吸気取入口部における前記ルーバの上流側に設けられるフィルタ装置をさらに備え、前記フィルタ装置は、一端が他端よりも前記吸気通路の下流側に位置するように傾斜して配置されるメッシュ状の第1平板部材と、メッシュ状の第2平板部材であって、前記第1平板部材の前記他端に前記第2平板部材の一端が接続されるとともに、前記第2平板部材の前記一端が他端よりも前記吸気通路の上流側に位置するように傾斜して配置されるメッシュ状の第2平板部材と、を有する。
【0014】
上記(3)の構成によれば、上述したようなフィルタ装置は、第1平板部材及び第2平板部材が吸気通路の横断面方向に対して傾斜して配置されているため、その同じ吸気通路の横断面方向に沿ってメッシュ状の平板部材が配置される従来のフィルタ装置と比較して、吸気が通過する断面積が大きい。このため、吸気に対する圧力損失が小さくなるので、その分だけ吸気ダクト部のコンパクト化を図ることができる。
【0015】
また、上記(3)の構成によれば、ルーバの上流側にフィルタ装置が設けられるため、ルーバの下流側にフィルタ装置が設けられる場合(上記(2)の構成)と比較して、ルーバが障害とならずに、発電ユニット用エンクロージャからフィルタ装置を取り外すことができる。また、フィルタ装置に直接アクセスできるので、フィルタ装置の清掃が容易である。このため、フィルタ装置の清掃性を高めることができる。
【0016】
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)又は(3)に記載の構成において、前記ルーバは、前記複数の羽板の各々を枠内に支持する枠部材をさらに有し、前記第1平板部材の前記一端、及び前記第2平板部材の前記他端が、前記枠部材にそれぞれ接続することで、前記ルーバと前記フィルタ装置とが一体化される。
【0017】
上記(4)の構成によれば、ルーバとフィルタ装置とが一体化されている。このため、ルーバとフィルタ装置とを吸気取入口部に設置することが容易になる。また、例えば、経年劣化等によるルーバの補修や交換が容易となり、メンテナンス性を向上させることができる。
【0018】
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)から(4)の何れか一項に記載の構成において、前記複数の羽板の少なくとも一つは、前記下流端に設けられた折り返し部を有する。
【0019】
上記(5)の構成によれば、羽板が折り返し部を有することで、このような羽板に衝突した吸気に含まれる雨水や塵埃が吸気ダクト部内に吸い込まれることを防止することができる。
【0020】
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)から(5)の何れか一項に記載の構成において、前記吸気取入口部を、前記羽板の前記長手方向に沿って視認した断面視において、前記複数の羽板のうち前記動力室から最も遠い位置にある最遠羽板の下流端と、前記吸気取入口部の前記動力室から遠い側にある壁面との距離をL1、前記複数の羽板のうち隣接する一対の羽板における下流端間の距離をL2、とした場合に、L1≧L2である。
【0021】
吸気取入口部を通過する吸気のうち、動力室からより遠い側を通過した吸気は、動力室からより近い側を通過した吸気とは異なり、羽板によって導かれなくても、動力室から遠い側にある吸気ダクト部の壁面に衝突可能である。上記(6)の構成によれば、最遠羽板の下流端と吸気取入口部の動力室から遠い側にある壁面との距離L1が、複数の羽板のうち隣接する一対の羽板における下流端間の距離L2より大きい。このため、吸気ダクト部内の吸気を動力室から遠い側にある吸気ダクト部の壁面に向かって導きつつ、吸気ダクト部内に吸い込まれる吸気の吸気量を増加することができる。
【0022】
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)から(6)の何れか一項に記載の構成において、前記複数の羽板のうち前記動力室から最も遠い位置にある最遠羽板は、前記上流端から前記下流端までの長さが最も短くなるように構成される。
【0023】
上記(7)の構成によれば、最遠羽板は、上流端から下流端までの長さが最も短くなるように構成されることで、吸気取入口部を通過した吸気を、複数の羽板によって吸気ダクト部内を動力室から遠ざかる方向に向かうように導きつつ、吸気ダクト部内に吸い込まれる吸気の吸気量を増加することができる。
【0024】
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)から(7)の何れか一項に記載の構成において、前記吸気ダクト部は、前記吸気取入口部に接続するとともに、前記吸気ダクト部を前記羽板の前記長手方向に沿って視認した断面視において、鉛直方向に延在する鉛直壁を有する鉛直部、をさらに有し、前記複数の羽板のうち前記動力室から最も近い位置にある最近羽板の上流端から下流端を通過して延びる延長線は、前記鉛直壁と交差するように構成される。
【0025】
上記(8)の構成によれば、動力室から最も近い位置にある最近羽板によって吸気ダクト部内に導かれた吸気を、鉛直壁に衝突させて、吸気通路の外回りを流れるようにすることができる。これにより、最近羽板によって導かれた吸気についても、動力室から遠い側にある吸気ダクト部の壁面に衝突させることで、それに含まれる雨水や塵埃を除去することができる。
【0026】
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)から(8)の何れか一項に記載の構成において、前記ルーバよりも下流側において、前記羽板の長手方向に沿って前記吸気通路内を延在する仕切板をさらに備える。
【0027】
例えば、吸気取入口部の入口幅(羽板の長手方向に沿って視認した断面視において動力室から遠ざかる方向の幅)が広かったり、動力室からの吸気の吸い込み力が大きかったりすると、上記(1)から(8)のいずれか一項に記載のルーバを設けても、特に、動力室に近い側から吸気ダクト部内に吸い込まれた吸気を動力室から遠い側にある吸気ダクト部の壁面に衝突させることが困難となる場合がある。上記(9)の構成によれば、ルーバより下流側において、羽板の長手方向に沿って吸気通路内を延在する仕切板をさらに備える。このため、動力室に近い側から吸気ダクト部内に吸い込まれた吸気であっても、仕切板にその吸気を衝突させることで、動力室に供給される吸気に含まれる雨水や塵埃を除去できる。
【発明の効果】
【0028】
本発明の少なくとも一実施形態によれば、発電ユニットに供給される吸気に含まれる雨水や塵埃をより除去可能である発電ユニット用エンクロージャを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の一実施形態に係る発電ユニット用エンクロージャの概略側面図である。
図2】本発明の一実施形態に係る吸気ダクト部を説明するための拡大図である。
図3図2のA−A断面図である。
図4】本発明の一実施形態に係るフィルタ装置を説明するための平面図である。
図5】本発明の一実施形態に係るフィルタ装置と従来のフィルタ装置とを比較した図である。
図6】本発明の一実施形態に係る吸気ダクト部を説明するための拡大図である。
図7】本発明の一実施形態に係る吸気ダクト部を説明するための拡大図である。
図8】本発明の一実施形態に係る吸気ダクト部を説明するための拡大図である。
図9】本発明の一実施形態に係る発電ユニット用エンクロージャの概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態に係る発電ユニット用エンクロージャの概略側面図である。図2及び図6図8は、本発明の一実施形態に係る吸気ダクト部を説明するための拡大図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、本発明の一実施形態に係るフィルタ装置を説明するための平面図である。図5は、本発明の一実施形態に係るフィルタ装置と従来のフィルタ装置とを比較した図である。図5の(a)はルーバの下流側にフィルタ装置がある場合を示す。図5の(b)はルーバの上流側にフィルタ装置がある場合を示す。図9は、本発明の一実施形態に係る発電ユニット用エンクロージャの概略図である。図9の(a)は、発電ユニット用エンクロージャの平面図である。図9の(b)は、発電ユニット用エンクロージャの正面図である。
【0032】
図1及び図9に示すように、本発明の一実施形態に係る発電ユニット用エンクロージャ1は、発電機8及びその発電機8を駆動する動力発生源9からなる発電ユニット7を収容する筐体である。動力発生源9は、例えば、燃料を燃焼することで発電機8を駆動するエンジンである。幾つかの実施形態では、動力発生源9は、ガスタービンなどのタービンであってもよい。
【0033】
このような発電ユニット用エンクロージャ1は、発電機8及び動力発生源9を収容可能な動力室6を内部に有する本体部2と、動力室6に供給される吸気が流れる吸気通路10を内部に有する吸気ダクト部3と、吸気通路10の入口10aにおいて外部に対して下向きに開口する吸気取入口部12に設けられるルーバ20と、を備える。
【0034】
図示した実施形態では、発電ユニット用エンクロージャ1は、排気ダクト部4と、マフラ5と、をさらに備える。排気ダクト部4は、動力室6から排出される排気が流れる排気通路11を内部に有しており、本体部2を挟んで吸気ダクト部3と対向するように配置されている。そして、マフラ5は本体部2の上方に配置されている。このような構成の場合には、動力室6に供給される吸気は、エンジン(動力発生源9)を冷却した後に排気ダクト部4を通過して外部に排出されてもよいし、エンジンで燃料とともに燃焼した後にマフラ用ダクト部15を通過して外部に排出されてもよい。
【0035】
図1及び図9に示すように、吸気ダクト部3は、吸気通路10の入口10aにおいて外部に対して下向きに開口する吸気取入口部12、及び、吸気通路10の出口10bにおいて動力室6に対して下向きに開口する吸気排出口部14を有する。図1に示した実施形態では、吸気ダクト部3は、吸気通路10の入口10aが本体部2の吸気ダクト部3側の端面(正面側端面2a)に対して動力室6側とは反対側の位置に配置されるように構成されている。そして、本体部2の上方に形成される吸気排出口部14は、吸気通路10の出口10bにおいて動力室6に対して下向きに開口している。幾つかの実施形態では、吸気排出口部14は、本体部2の正面側端面2aに形成され、動力室6に対して横向きに開口していてもよい。この場合、吸気ダクト部3は略矩形状を有してもよい。
【0036】
また、図2及び図6図8に示すように、吸気ダクト部3は、鉛直部16と水平部17とを有する。鉛直部16は、吸気取入口部12に接続するとともに、吸気ダクト部3を後述する羽板22の長手方向に沿って視認した断面視において、鉛直方向に延在する鉛直壁18を有する。そして、図示した実施形態では、このような鉛直壁18は、動力室6から近い側の内側鉛直壁18A(18)及び動力室6から遠い側の外側鉛直壁18B(18)を備える。水平部17は、外側鉛直壁18Bの上端18Baに接続するとともに、吸気ダクト部3を後述する羽板22の長手方向に沿って視認した断面視において、動力室6側に向かって延在する延在壁19を有する。そして、このような吸気ダクト部3は、矩形状の断面を有している。
【0037】
また、幾つかの実施形態では、このような吸気ダクト部3は、円形状の断面を有していてもよい。また、幾つかの実施形態では、鉛直部16及び水平部17の内面に、例えば、ガラス繊維や発泡材料などのような吸音材が設置されていてもよい。
【0038】
図3に示すように、ルーバ20は、平面視において動力室6から遠ざかる方向(矢印aの方向)に互いに間隔をあけて取付けられるとともに、長手方向を有する長尺の羽板22を複数有する。そして、図2及び図6図8に示すように、複数の羽板22は、吸気の流れ方向における上流端22aから下流端22bに向かって動力室6から遠ざかる方向に傾斜する。
【0039】
このような本発明の一実施形態にかかる発電ユニット用エンクロージャ1によれば、吸気通路10の入口10aにおいて外部に対して下向きに開口する吸気取入口部12から吸気ダクト部3内に吸い込まれる吸気は、吸気取入口部12に設けられるルーバ20を通過する。そして、ルーバ20を通過した吸気は、上流端22aから下流端22bに向かって動力室6から遠ざかる方向に傾斜する複数の羽板22によって、吸気ダクト部3内を動力室6から遠ざかる方向に向かうように導かれる。このため、吸気ダクト部3内に吸い込まれた吸気を、動力室6から遠い側にある吸気ダクト部3の壁面(鉛直部16の外側鉛直壁18Bの内面)に衝突させて、吸気通路10の外回り(吸気通路10における動力室6から遠い側)を流れるようにして、動力室6に供給することができる。よって、下向きに開口する吸気取入口部12から吸気ダクト部3内に吸い込まれた吸気に雨水や塵埃が含まれていたとしても、外側鉛直壁18Bの内面にその吸気を衝突させることで、動力室6に供給される吸気に含まれる雨水や塵埃を除去することができる。
【0040】
また、このような本発明の一実施形態にかかる発電ユニット用エンクロージャ1によれば、吸気通路10の吸気取入口部12に設けられたルーバ20の複数の羽板22によって、発電ユニット用エンクロージャ1の動力室6から外部に漏れ出る騒音を抑制することができる。
【0041】
幾つかの実施形態では、上述した図1図2、及び図7図9に示すように、発電ユニット用エンクロージャ1は、吸気取入口部12におけるルーバ20の下流側に設けられるフィルタ装置30A(30)をさらに備える。そして、図4に示すように、フィルタ装置30Aはメッシュ状の第1平板部材32とメッシュ状の第2平板部材34とを有する。
【0042】
図2に示すように、メッシュ状の第1平板部材32は、一端32aが他端32bよりも吸気通路10の上流側に位置するように、吸気通路10の横断面方向に対して傾斜して配置される。一方で、メッシュ状の第2平板部材34は、第1平板部材32の他端32bに第2平板部材34の一端34aが接続されるとともに、第2平板部材34の一端34aが他端34bよりも吸気通路10の下流側に位置するように、吸気通路10の横断面方向に対して傾斜して配置される。
【0043】
図2図7及び図8に示した実施形態では、第1平板部材32の一端32aが他端32bと比較して、内側鉛直壁18A側に位置するように、第1平板部材32は吸気通路10の横断面方向に対して傾斜して配置されている。一方で、第2平板部材34の他端34bが一端34bと比較して、外側鉛直壁18B側に位置するように、第2平板部材34は吸気通路10の横断面方向に対して傾斜して配置されている。つまり、フィルタ装置30Aは、羽板22の長手方向に沿って視認した場合に、吸気が通過するフィルタ装置30Aの断面が第1平板部材32及び第2平板部材34によって逆V字型を有するように構成されている。
【0044】
尚、幾つかの実施形態では、フィルタ装置30Aは、第1平板部材32及び第2平板部材34に加えて、メッシュ状の平板部材をさらに有してもよい。また、幾つかの実施形態では、フィルタ装置30Aは、羽板22の長手方向と直交する方向に沿って視認(正面から視認)した場合に、吸気が通過するフィルタ装置30Aの断面が第1平板部材32及び第2平板部材34によって逆V字型を有するように構成されてもよい。
【0045】
このような構成によれば、フィルタ装置30Aは、第1平板部材32及び第2平板部材34が吸気通路10の横断面方向に対して傾斜して配置されているため、その同じ吸気通路10の横断面方向に沿ってメッシュ状の平板部材35が配置される従来のフィルタ装置30’と比較して、吸気が通過する断面積が大きい。このため、吸気に対する圧力損失が小さくなるので、その分だけ吸気ダクト部3のコンパクト化を図ることができる。
【0046】
具体的に説明すると、図5の(a)に示すように、第1平板部材32の長さをX、第2平板部材34の長さをX、従来の平板部材35の長さ35Lを2Xとする。そして、第1平板部材32に対して第2平板部材34が例えば直角となるように、第1平板部材32の他端32bに第2平板部材34の一端34aが接続されているとする。このような場合、本開示におけるフィルタ装置30Aは、従来のフィルタ装置30’と比較して、吸気がメッシュ状の平板部材32、34を通過する断面積を同程度確保しつつ、内側鉛直壁18Aから外側鉛直壁18Bまでの長さを約√2/2倍に短くすることができる。
【0047】
また、このような構成によれば、ルーバ20の下流側にフィルタ装置30Aが設けられるため、後述するようなルーバ20の上流側にフィルタ装置30Bが設けられる場合と比較して、ルーバ20を吸気通路10の入口10a近くに設置することができる。このため、吸気を外側鉛直壁18Bの内面のより低い位置に衝突させることができ、吸気に含まれる雨水や塵埃がより除去される。
【0048】
幾つかの実施形態では、図6に示すように、発電ユニット用エンクロージャ1は、吸気取入口部12におけるルーバ20の上流側に設けられるフィルタ装置30B(30)をさらに備える。そして、フィルタ装置30Bは、図4に示すように、メッシュ状の第1平板部材32とメッシュ状の第2平板部材34とを有する。
【0049】
メッシュ状の第1平板部材32は、一端32aが他端32bよりも吸気通路10の下流側に位置するように、吸気通路10の横断面方向に対して傾斜して配置される。一方で、メッシュ状の第2平板部材34は、第1平板部材32の他端32bに第2平板部材34の一端34aが接続されるとともに、第2平板部材34の一端34aが他端34bよりも吸気通路10の上流側に位置するように、吸気通路10の横断面方向に対して傾斜して配置される。
【0050】
図6に示した実施形態では、第1平板部材32の一端32aが他端32bと比較して、内側鉛直壁18A側に位置するように、第1平板部材32は吸気通路10の横断面方向に対して傾斜して配置されている。一方で、第2平板部材34の他端34bが一端34aと比較して、外側鉛直壁18B側に位置するように、第2平板部材34は吸気通路10の横断面方向に対して傾斜して配置されている。つまり、フィルタ装置30Bは、羽板22の長手方向に沿って視認した場合に、吸気が通過するフィルタ装置30Bの断面が第1平板部材32及び第2平板部材34によってV字型を有するように構成されている。
尚、後述するように枠部材36が吸気ダクト部3に取り付けられる場合において、フィルタ装置30Bを備える吸気ダクト部3の内側鉛直壁18A及び外側鉛直壁18Bの長さは、フィルタ装置30Aを備える吸気ダクト部3の内側鉛直壁18A及び外側鉛直壁の長さと比較して短い。
【0051】
尚、幾つかの実施形態では、フィルタ装置30Bは第1平板部材32及び第2平板部材34に加えて、メッシュ状の平板部材をさらに有してもよい。また、幾つかの実施形態では、フィルタ装置30Bは、羽板22の長手方向と直交する方向に沿って視認(正面から視認)した場合に、吸気が通過するフィルタ装置30Bの断面が第1平板部材32及び第2平板部材34によってV字型を有するように構成されてもよい。
【0052】
このような構成によれば、フィルタ装置30Bは、第1平板部材32及び第2平板部材34が吸気通路10の横断面方向に対して傾斜して配置されているため、その同じ吸気通路10の横断面方向に沿ってメッシュ状の平板部材が配置される従来のフィルタ装置30’と比較して、吸気が通過する断面積が大きい。このため、吸気に対する圧力損失が小さくなるので、その分だけ吸気ダクト部3のコンパクト化を図ることができる。
【0053】
具体的に説明すると、図5の(b)に示すように、第1平板部材32の長さをX、第2平板部材34の長さをX、従来の平板部材35の長さ35Lを2Xとする。そして、第1平板部材32に対して第2平板部材34が直角となるように、第1平板部材32の他端32bに第2平板部材34の一端34aが接続されているとする。このような場合、本開示におけるフィルタ装置30Aは、従来のフィルタ装置30’と比較して、吸気がメッシュ状の平板部材32、34を通過する断面積を同程度確保しつつ、内側鉛直壁18Aから外側鉛直壁18Bまでの長さを約√2/2倍に短くすることができる。
【0054】
また、このような構成によれば、ルーバ20の上流側にフィルタ装置30が設けられるため、上述したようなルーバ20の下流側にフィルタ装置30Aが設けられる場合と比較して、ルーバ20が障害とならずに、発電ユニット用エンクロージャ1からフィルタ装置30Bを取り外すことができる。また、フィルタ装置30Bに直接アクセスできるので、フィルタ装置30Bの清掃が容易である。このため、フィルタ装置30Bの清掃性を高めることができる。
【0055】
幾つかの実施形態では、図3に示すように、ルーバ20は、複数の羽板22の各々を枠内に支持する枠部材36をさらに有する。そして、図2及び図6図8に示すように、第1平板部材32の一端32a、及び第2平板部材34の他端34bが、枠部材36にそれぞれ接続することで、ルーバ20とフィルタ装置30とが一体化される。
【0056】
図3に示した実施形態では、枠部材36は、動力室6に近い側の内側枠部36aと、動力室6に遠い側の外側枠部36bと、内側枠部36aの一端36a1と外側枠部36bの一端36b1とを接続する第1水平枠部36cと、内側枠部36aの他端36a2と外側枠部36bの他端36b2とを接続する第2水平枠部36dと、を備える。また、枠部材36は、内側枠部36a、外側枠部36b、第1水平枠部36c及び第2水平枠部36dによって囲まれることで形成される枠空間部37(枠内)を備える。
【0057】
このような枠部材36は、複数の羽板22の各々の一端22cがこの枠部材36の第1水平枠部36cに接続されるとともに、複数の羽板22の各々の他端22dがこの枠部材36の第2水平枠部36dに接続されることで、枠空間部37に複数の羽板22の各々を支持している。また、この枠部材36の枠空間部37の断面形状は矩形状を有しており、吸気ダクト部3の断面形状(吸気通路10の入口10aの断面形状)と略同一である。つまり、1台の吸気ダクト部3に対して1台のルーバ20が取付けられている。
【0058】
幾つかの実施形態では、枠部材36の枠空間部37の断面形状は、円形状を有してもよい。また、幾つかの実施形態では、1台の吸気ダクト部3に対して複数台のルーバ20(例えば、4台のルーバ20)が取付けられてもよい。
【0059】
そして、図2及び図6図8に示した実施形態では、第1平板部材32の一端32aは内側枠部36aの内面に接続し、第2平板部材34の他端34bは外側枠部36bの内面にそれぞれ接続することで、ルーバ20とフィルタ装置30とが一体化されている。そして、内側枠部36aが内側鉛直壁18Aに取付けられるとともに、外側枠部36bが外側鉛直壁18Bに取り付けられることで、吸気通路10の入口10aに外部に対して下向きに開口する吸気取入口部12を形成している。
【0060】
このような構成によれば、ルーバ20とフィルタ装置30とが一体化されている。このため、ルーバ20とフィルタ装置30とを吸気取入口部12に設置することが容易になる。また、例えば、経年劣化等によるルーバ20の補修や交換が容易となり、メンテナンス性を向上させることができる。
【0061】
幾つかの実施形態では、図2及び図6図8に示すように、複数の羽板22の少なくとも一つは、下流端22bに設けられた折り返し部39を有する。図示した実施形態では、折り返し部39は、その折り返し部39を有する羽板22の上流端22aから下流端22bを通過して延びる直線P1に対して下方側に位置するように、その羽板22の下流端22bに設けられている。
【0062】
このような構成によれば、羽板22が折り返し部39を有することで、このような羽板22に衝突した吸気に含まれる雨水や塵埃が吸気ダクト部3内に吸い込まれることを防止することができる。
【0063】
また、幾つかの実施形態では、図示しないが、後述する最遠羽板221に折り返し部39を設けないことで、ダクト部3内に吸い込まれる吸気の吸気量を増加させてもよい。
【0064】
幾つかの実施形態では、図2及び図6図8に示すように、吸気取入口部12を、羽板22の長手方向に沿って視認した断面視において、複数の羽板22のうち動力室6から最も遠い位置にある最遠羽板221の下流端221bに設けられた折り返し部39の先端と、吸気取入口部12の動力室6から遠い側にある壁面(枠部材36の外側枠部36bの内面)との距離をL1とする。そして、複数の羽板22のうち隣接する一対の羽板22、22において、動力室6に近い側の羽板22の下流端22bに設けられた折り返し部39と、動力室6に遠い側の羽板22の下流端22bに設けられた折り返し部39との距離をL2、とした場合に、L1≧L2である。
【0065】
尚、最遠羽板221の下流端221bに折り返し部39が設けられない場合には、最遠羽板221の下流端221bと、枠部材36の外側枠部36bの内面との距離をL1としてもよい。また、複数の羽板22のうち隣接する一対の羽板22、22において、これら一対の羽板22、22の下流端22b、22bに折り返し部39、39が設けられない場合には、これら一対の羽板22、22における下流端22b、22b間の距離をL2としてもよい。
【0066】
図2に示した実施形態では、複数の羽板22のうち隣接する一対の羽板22、22における下流端22b間の距離L2はいずれも等しい。幾つかの実施形態では、図示しないが、複数の羽板22のうち隣接する一対の羽板22、22における下流端22b間が最も長い距離L2とL1との関係は、L1≧L2である。
【0067】
吸気取入口部12を通過する吸気のうち、動力室6からより遠い側を通過した吸気は、動力室6からより近い側を通過した吸気とは異なり、羽板22によって導かれなくても、例えば、動力室6からより近い側の羽板22によって導かれた吸気と衝突することによって、動力室6から遠い側にある吸気ダクト部3の壁面(外側鉛直壁18Bの内面)に衝突可能である。
【0068】
このような構成によれば、最遠羽板221の下流端221bと吸気取入口部12の動力室6から遠い側にある壁面(枠部材36の外側枠部36bの内面)との距離L1が、複数の羽板22のうち隣接する一対の羽板22、22における下流端22b間の距離L2より大きい。このため、吸気ダクト部3内の吸気を動力室6から遠い側にある吸気ダクト部3の壁面(外側鉛直壁18Bの内面)に向かって導きつつ、吸気ダクト部3内に吸い込まれる吸気の吸気量を増加することができる。
【0069】
幾つかの実施形態では、図7に示すように、複数の羽板22のうち動力室6から最も遠い位置にある最遠羽板221は、上流端221aから下流端221bまでの長さが最も短くなるように構成される。
【0070】
このような構成によれば、最遠羽板221は、上流端221aから下流端221bまでの長さが最も短くなるように構成されることで、最遠羽板221の下流端221bと吸気取入口部12の動力室6から遠い側にある壁面(枠部材36の外側枠部36bの内面)との距離L1を長くし、吸気取入口部12を通過した吸気を、複数の羽板22によって吸気ダクト部3内を動力室6から遠ざかる方向に向かうように導きつつ、吸気ダクト3部内に吸い込まれる吸気の吸気量を増加することができる。
【0071】
幾つかの実施形態では、上述した図2図6図8に示すように、吸気ダクト部3は、吸気取入口部12に接続するとともに、吸気ダクト部3を羽板22の長手方向に沿って視認した断面視において、鉛直方向に延在する鉛直壁18を有する鉛直部16、をさらに有する。そして、図2図7及び図8に示すように、複数の羽板22のうち動力室6から最も近い位置にある最近羽板222の上流端222aから下流端222bを通過して延びる延長線Pは、鉛直壁18(外側鉛直壁18B)と交差するように構成される。
【0072】
このような構成によれば、動力室6から最も近い位置にある最近羽板222によって吸気ダクト部3内に導かれた吸気を、外側鉛直壁18Bの内面に衝突させて、吸気通路10の外回りを流れるようにすることができる。これにより、最近羽板222によって導かれた吸気についても、動力室6から遠い側にある吸気ダクト部3の壁面(外側鉛直壁18Bの内面)に衝突させることで、それに含まれる雨水や塵埃を除去することができる。
【0073】
尚、幾つかの実施形態では、図示しないが、最近羽板222は、上流端221aから下流端221bまでの長さが、他の羽板22と比較して最も長くなるように構成されることで、動力室6に近い側から吸気ダクト部3内に吸い込まれた吸気を外側鉛直壁18Bの壁面により衝突させることができる。
【0074】
幾つかの実施形態では、図8に示すように、発電ユニット用エンクロージャ1は、ルーバ20よりも下流側において、羽板22の長手方向に沿って吸気通路10内を延在する仕切板40をさらに備える。
【0075】
図8に示した実施形態では、仕切板40は、フィルタ装置30Aよりも下流側において、羽板22の長手方向に沿って吸気通路10内を延在している。そして、この仕切板40は、内側鉛直壁18Aから仕切板40までの距離と外側鉛直壁18Bから仕切板40までの距離とが略同一となるような位置に配置されている。
【0076】
例えば、吸気通路10の入口10a幅(羽板22の長手方向に沿って視認した断面視において動力室6から遠ざかる方向の幅)が広かったり、動力室6からの吸気の吸い込み力が大きかったりすると、本開示におけるルーバ20を設けても、特に、動力室6に近い側から吸気ダクト部3内に吸い込まれた吸気を動力室6から遠い側にある吸気ダクト部3の壁面(外側鉛直壁18Bの内面)に衝突させることが困難となる場合がある。
【0077】
このような構成によれば、ルーバ20より下流側において、羽板22の長手方向に沿って吸気通路10内を延在する仕切板40をさらに備える。このため、動力室6に近い側から吸気ダクト部3内に吸い込まれた吸気であっても、仕切板40にその吸気を衝突させることで、動力室6に供給される吸気に含まれる雨水や塵埃を除去できる。
【0078】
また、幾つかの実施形態では、仕切板40はその内面に、例えば、ガラス繊維や発泡材料などのような吸音材が設置されていてもよい。このような構成によれば、動力室6に近い側から吸気ダクト部3内に吸い込まれた吸気を、仕切板40に衝突させることで、動力室6に供給される吸気に含まれる雨水や塵埃を除去しつつ、発電ユニット用エンクロージャ1の動力室6から外部に漏れ出る騒音を抑制する効果を高めることができる。
【0079】
以上、本発明の一実施形態にかかる発電ユニット用エンクロージャ1について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
【0080】
例えば、図9の(a)及び図9の(b)に示すように、吸気ダクト部3は、吸気通路10の入口10aが本体部2の吸気ダクト部3側の端面(側面側端面2b)に対して動力室6側とは反対側の位置に配置されるように構成されてもよい。このような構成によれば、上述した図1に示したような吸気通路10の入口10aを正面側端面2aに対して動力室6側とは反対側の位置に配置する場合と比較して、発電ユニット用エンクロージャ1をコンパクト化(吸気ダクト部3の内側鉛直壁18Aから外側鉛直壁18Bまでの長さ分)することができる。
【符号の説明】
【0081】
1 発電ユニット用エンクロージャ
2 本体部
3 吸気ダクト部
4 排気ダクト部
5 マフラ
6 動力室
7 発電ユニット
8 発電機
9 動力発生源
10 吸気通路
10a 入口
10b 出口
11 排気通路
12 吸気取入口部
14 吸気排出口部
15 マフラ用ダクト部
16 鉛直部
17 水平部
18 鉛直壁
18A 内側鉛直壁
18B 外側鉛直壁
19 延在壁
20 ルーバ
22 羽板
22a 上流端
22b 下流端
30,30A,30B フィルタ装置
32 第1平板部材
34 第2平板部材
35 平板部材
36 枠部材
37 枠空間部
39 折り返し部
40 仕切板
221 最遠羽板
222 最近羽板
P 延長線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9