(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本明細書において記述かつ図示される一つ以上の実施例に係るクローキング・デバイスの概略的平面図である。
【
図2】本明細書において記述かつ図示される一つ以上の実施例に係る
図1のクローキング・デバイスの4つのクローキング・デバイス構成要素の概略的な分離平面図である。
【
図3】
図1のクローキング・デバイスの片側における第1物体及びクローキング・デバイスのクローキング領域(CR)における第2物体を備えた該クローキング・デバイスの概略的な平面斜視図である。
【
図4】
図3のクローキング・デバイスの片側における第1物体及びクローキング・デバイスのCRにおける第2物体を備えた該クローキング・デバイスの概略的な側面図である。
【
図5】本明細書において記述かつ図示される一つ以上の実施例に係るクローキング・デバイスの概略的平面図である。
【
図6】
図5のクローキング・デバイスの片側における第1物体及びクローキング・デバイスのCRにおける第2物体及び第3物体を備えた該クローキング・デバイスの概略的な平面斜視図である。
【
図7】
図6のクローキング・デバイスの片側における第1物体及びクローキング・デバイスのCRにおける第2物体及び第3物体を備えた該クローキング・デバイスの概略的な側面図である。
【
図8】本明細書において記述かつ図示される一つ以上の実施例に係る2つのクローキング・デバイス構成要素の概略的な分離平面図である。
【
図9】本明細書において記述かつ図示される一つ以上の実施例に係る4つのクローキング・デバイス構成要素を備えたクローキング・デバイスの概略的な平面図である。
【
図10】
図9に示されたクローキング・デバイスの概略的側面図である。
【
図11】本明細書において記述かつ図示される一つ以上の実施例に係る2つのクローキング・デバイス構成要素の概略的な分離平面図である。
【
図12】本明細書において記述かつ図示される一つ以上の実施例に係る4つのクローキング・デバイス構成要素を備えたクローキング・デバイスの概略的な平面図である。
【
図13】
図12のクローキング・デバイスの概略的側面図である。
【
図14】本明細書において記述かつ図示される一つ以上の実施例に係る2つのクローキング・デバイス構成要素の概略的な分離平面図である。
【
図15】本明細書において記述かつ図示される一つ以上の実施例に係る4つのクローキング・デバイス構成要素の概略的な平面図である。
【
図16】
図15のクローキング・デバイスの概略的側面図である。
【
図17】本明細書において記述かつ図示される一つ以上の実施例に係る、車両のAピラーを覆い隠すクローキング・デバイスの概略的側面図である。
【
図18】本明細書において記述かつ図示される一つ以上の実施例に係るクローキング・デバイスの概略的平面図である。
【
図19】本明細書において記述かつ図示される一つ以上の実施例に係る4つのクローキング・デバイス構成要素を備えたクローキング・デバイスの概略的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
クローキング・デバイスが提供される。該クローキング・デバイスは、物体側表面と、画像側表面と、外向きミラー表面及び内向き不透明表面を有するクローキング領域(CR)境界平面とを有し得る。CRは少なくとも部分的に、上記CR境界平面の内向き不透明表面により境界付けられ、且つ、上記外向きミラー表面に対しては、ハーフミラーが離間されると共に、該ミラーは上記外向きミラー表面に対して概略的に平行である。上記ハーフミラーは、p偏光型ハーフミラーまたはs偏光型ハーフミラーであり得る。実施例において、例えば、車両のAピラー、車両のBピラーまたは車両のCピラーなどの部材はCR内に位置されると共に、クローキング・デバイスの物体側表面上に配置された物体であって該CRにより視認不能化されるという物体からの光は、上記CR及び上記部材の回りで方向変換されると共に、該光は、上記部材が透明に見える如く、上記クローキング・デバイスの画像側表面上に上記物体の画像を形成する。本明細書においては、特に添付図面を参照して、クローキング・デバイスの種々の実施例、及び、それらを使用する方法が更に詳細に記述される。
【0012】
図1は概略的に、クローキング・デバイスの一実施例を示している。該クローキング・デバイスは、相互に対して非平面的である少なくとも2つのCR境界平面により少なくとも部分的に境界付けられたクローキング領域(CR)を含んでいる。2つのCR境界平面の各々は、外向きミラー表面及び内向き不透明表面を有している。CR境界平面の各々に対しては、p偏光が通過し且つs偏光が反射されることを許容し、または、代替的に、s偏光が通過し且つp偏光が反射されることを許容する(例えば、偏光型ハーフミラーなどの)ハーフミラーが離間されると共に、該CR境界平面の各々に対して概略的に平行に配向される。図中における座標系に関し、目標物体の各部分(その他の場合には、CRを通して視認可能でない物体の視認不能部分)は、+Y方向においてCRの直ぐに背後に配置され、且つ、目標物体の各部分(物体の視認可能部分)は、+Y方向においてCRの外側、もしくは、それから離間して配置される。目標物体の視認不能部分からの光線(光)は、−Y方向に進行し、第1の外向きミラー表面に入射する。上記第1の外向きミラー表面は、目標物体の視認不能部分からの入射光を、+X方向において、該第1の外向きミラー表面から離間され且つ該表面に対して概略的に平行に配向された第1ハーフミラーへと反射する。該第1の外向きミラー表面から反射された光からの偏光の一方のモード(例えば、p偏光)は、上記第1ハーフミラーを通過する(+X方向において進行し続ける)一方、偏光の他方のモード(例えば、s偏光)は、上記第1ハーフミラーにより−Y方向に反射される。上記第1ハーフミラーにより−Y方向に反射された偏光は、第2ハーフミラーにより−X方向に反射される。上記第2ハーフミラーにより−X方向に反射された偏光は、該第2ハーフミラーに対して離間された第2の外向きミラー表面であって、該第2ハーフミラーに対して概略的に平行に配向されるという第2の外向きミラー表面により−Y方向に反射される。上記クローキング・デバイスを+Y方向に見ている観測者は、上記第2の外向きミラー表面による偏光の反射を視認し、すなわち、目標物体の視認不能部分からの光に由来する偏光は、目標物体の視認不能部分に対してCRの逆側に配置された対象者の目に対して視認可能である。同様に、上記CR内に位置された部材(すなわち、覆い隠された部材)から反射された光は、上記内向き不透明表面を通して透過はされず、且つ、上記クローキング・デバイスを+Y方向に見ている観測者により視認されない。すなわち、上記クローキング・デバイスは、目標物体からの光が、覆い隠された部材を通過して、該覆い隠された部材が存在しないという視覚的印象を与える如く、目標物体の視認不能部分からの光を効果的に上記CRの回りで方向変換させる。目標物体の視認可能部分からの光は、−Y方向に進行し、上記第1ハーフミラーに入射する。入射光の一方のモード(例えば、s偏光)は、上記第1ハーフミラーにより+X方向に反射され、且つ、入射光の他方のモード(例えば、p偏光)は、上記第1ハーフミラーを通して透過され、−Y方向に進行し続ける。−Y方向に進行する透過された偏光は、上記第2ハーフミラーに到達し、該第2ハーフミラーを通して透過される。上記クローキング・デバイスを+Y方向に見ている観測者は、−Y方向に進行する透過された偏光を視認し、すなわち、目標物体の視認可能部分からの光に由来する偏光は、目標物体の視認可能部分に対して上記クローキング・デバイスの逆側に配置された対象者の目に対して視認可能である。従って、対象者は、上記CRの逆側(故に、覆い隠された部材の逆側)に配置された目標物体の全体、すなわち、視認不能部分及び視認可能部分を視認し、上記覆い隠された部材が透明であるという視覚的印象が与えられる。
【0013】
次に
図1及び
図2を参照すると、クローキング・デバイスの実施例は、4つのCR境界平面118、128、138、148を備えたクローキング・アセンブリ10を含む。相互に隣接して配置されたCR境界平面118、128、138、148は、相互に対して非平面的である。各実施例において、対向するCR境界平面118、148及び128、138は、相互に対して平行に配向され得ると共に、隣接するCR境界平面118、128、138、148は、隣接するCR境界平面に対して直交して配向され得、例えば、CR境界平面118は隣接するCR境界平面138、128に対して直交して配向され、CR境界平面128は隣接するCR境界平面118、148に対して直交して配向されるなどである。4つのCR境界平面の各々は、夫々、外向きミラー表面118a、128a、138a、148a、及び、内向き不透明表面118b、128b、138b、148bを有している。外向きミラー表面118a、128a、138a、148aは、各外向きミラー表面に入射する光の約100%(±10%)が、該外向きミラー表面から反射される如く、全方向性のフォトニック結晶もしくはミラーで作成され得る。従って、本明細書中で用いられる“ミラー表面”という語句は、該ミラー表面に入射する光の全てのモード(例えば、s偏光及びp偏光)の約100%(±10%)を反射する表面を指している。各実施例において、CR境界平面118、128、138、148は、少なくとも部分的に内向き不透明表面118b、128b、138b、148bにより境界付けられたCR200を形成する。4つのCR境界平面118、128、138、148は、図中の座標軸のZ方向に高さ‘h’を有し(
図4)、且つ、CR200内で反射もしくは透過された光は、内向き不透明表面118b、128b、138b、148bを通過しない。従って、CR200内に配置された(例えば覆い隠された部材などの)部材は、クローキング・アセンブリ10を+Y方向に視認している観測者に対しては視認可能でない。
【0014】
依然として
図1及び
図2を参照すると、4つのCR境界平面118、128、138、148に対しては、夫々、ハーフミラー115、125、135、145が離間され、且つ、それらに対して概略的に平行に(±2°以内で)配向される。ハーフミラー115、125、135、145は、可視光の特定モードを反射する。詳細には、ハーフミラー115、125、135、145の各々は、s偏光型ハーフミラーまたはp偏光型ハーフミラーであり得る。ハーフミラー115、125、135、145は、可視光のsモードは反射し且つ可視光のpモードは通過を許容し(p偏光の回折格子もしくは薄膜)、または、代替例においては、可視光のpモードは反射し且つ可視光のsモードは通過を許容する(s偏光の回折格子もしくは薄膜)、という回折格子もしくは薄膜偏光子の形態であり得る。ハーフミラー115、125は両方がs偏光型ハーフミラーもしくはp偏光型ハーフミラーであり、且つ、ハーフミラー135、145は両方がs偏光型ハーフミラーもしくはp偏光型ハーフミラーであること、すなわち、ハーフミラー115、125はs偏光ミラーであり得ると共にハーフミラー135、145はp偏光型ハーフミラーであり得;ハーフミラー115、125はp偏光ミラーであり得ると共にハーフミラー135、145はs偏光型ハーフミラーであり得;または、ハーフミラー115、125、135、145の全てがs偏光型ハーフミラーまたはp偏光型ハーフミラーであり得ること;を理解すべきである。
【0015】
4つのCR境界平面118、128、138、148、及び、対応するハーフミラー115、125、135、145は、夫々、4つのクローキング・アセンブリ構成要素110、120、130、140の一部であり得る。各クローキング・アセンブリ構成要素110、120、130、140は、夫々、外向き表面112、122、132、142と、内向き表面114、124、134、144と、外端部表面116、126、136、146と、夫々、内向き不透明表面118b、128b、138b、148bにより画成される内側表面とを有している。外向き表面112、132は上記クローキング・デバイスの物体側表面102を形成し、且つ、外向き表面122、142は上記クローキング・デバイスの画像側表面104を形成する。外向き表面122上、もしくは、それに隣接して、一つ以上の光学フィルタ125a、125bが位置され得ると共に、外向き表面142上、もしくは、それに隣接して、一つ以上の光学フィルタ145a、145bが位置され得る。光学フィルタ125aはハーフミラー125の右(+X方向)に対して位置され、光学フィルタ125bはハーフミラー125の左(−X方向)に対して位置され、光学フィルタ145aはハーフミラー145の左(−X方向)に対して位置され、且つ、光学フィルタ145bはハーフミラー145の右(+X方向)に対して位置される。一つ以上の光学フィルタ125a、125b、145a、145bは、直線偏光を円偏光に変換する四分の一波長板であり得るか、または、代替例において、一つ以上の光学フィルタ125a、125b、145a、145bは、例えばsモードまたはpモードなどの一方のモードの直線偏光を円偏光に変化してから該円偏光を、例えば、夫々、pモードもしくはsモードなどの異なる直線偏光モードへと変換する四分の一波長板及び直線偏光子であり得る。
【0016】
CR境界平面118、138は、夫々、外向き表面112、132に対して角度θ
1にて配向され、且つ、CR境界平面128、148は、夫々、外向き表面122、142に対して角度β
1にて配向される。各実施例において、角度θ
1は角度β
1に等しい。他の実施例において、角度θ
1は角度β
1に等しくない。ハーフミラー115、135は、夫々、外向き表面112、132に対して角度θ
2にて配向され、且つ、ハーフミラー125、145は、夫々、外向き表面122、142に対して角度β
2にて配向される。各実施例において、角度θ
2は角度β
2に等しい。他の実施例において、角度θ
2は角度β
2に等しくない。各実施例において、角度θ
1は角度θ
2に等しく、且つ、角度β
1は角度β
2に等しい。例えば、θ
1及びθ
2は概略的に45°(±1°)に等しくあり得ると共に、β
1及びβ
2は概略的に45°(±1°)に等しくあり得る。
【0017】
4つのクローキング・アセンブリ構成要素110、120、130、140は、ハーフミラー115、125、135、145、外向きミラー表面118a、128a、138a、148a、内向き不透明表面118b、128b、138b、148b、及び、選択的に、外端部表面116、126、136、146を除き、入射光(偏光及び非偏光の両方)に対して透明である。4つのクローキング・アセンブリ構成要素110、120、130、140は、例えば、透明ガラスまたは透明プラスチックなどの任意の適切な透明材料から作成され得る。代替例において、4つのクローキング・アセンブリ構成要素110、120、130、140は、4つのCR境界平面118、128、138、148及び4つのハーフミラー115、125、135、145を、4つのCR境界平面118、128、138、148と4つのハーフミラー115、125、135、145との間に空気もしくは別の気体を存在させて、相互に対して所望配向で保持する、例えばフレームなどの構造であり得る。該フレームは、4つのCR境界平面118、128、138、148及び4つのハーフミラー115、125、135、145を、4つのCR境界平面118、128、138、148と4つのハーフミラー115、125、135、145との間に空気もしくは別の気体を存在させて、相互に対して所望配向で保持する、複数枚の透明ガラスまたは透明プラスチックの枠体であり得る。各実施例において、透明ガラスまたは透明プラスチックの枠体は、外向き表面112、122、132、142、内向き表面114、124、134、144、及び、外端部表面116、126、136、146を形成し、且つ、4つのCR境界平面118、128、138、148及び4つのハーフミラー115、125、135、145を、4つのCR境界平面118、128、138、148と4つのハーフミラー115、125、135、145との間に空気もしくは別の気体を存在させて、相互に対して所望配向で保持する。
【0018】
外端部表面116、126、136、146は、透明であり、または、自身上に配設された吸収層を有し、または、ハーフミラーであり得る。各実施例において、外端部表面116、126、136、146は、透明である。他の実施例において、外端部表面116、126、136、146は、自身上に配設された吸収層であって、4つのクローキング・アセンブリ構成要素110、120、130、140内からの、及び/または、4つのクローキング・アセンブリ構成要素110、120、130、140の外側からの入射光を吸収するという吸収層を有する。該吸収層は、例示的に、ガラス、ポリマ、金属、セラミック、複合材料などで作成された暗色の表面を含む、入射光の約90%(±10%)を吸収する任意の適切な材料から作成され得る。他の実施例において、外端部表面116、126、136、146は、入射光の一方のモード(例えば、s偏光またはp偏光)は反射され、且つ、入射光の他のモード(例えば、夫々、p偏光またはs偏光)は当該ハーフミラーを通して透過される如く、ハーフミラーである。他の実施例において、外端部表面116、126、136、146の一つ以上は透明であり、且つ、外端部表面116、126、136、146の一つ以上は、自身上に配設された吸収層を有する。他の実施例において、一つ以上の外端部表面116、126、136、146は透明であり、且つ、外端部表面116、126、136、146の一つ以上はハーフミラーである。他の実施例において、外端部表面116、126、136、146の一つ以上は、自身上に配設された吸収層を有し、且つ、外端部表面116、126、136、146の一つ以上はハーフミラーである。他の実施例において、外端部表面116、126、136、146の一つ以上は透明であり、外端部表面116、126、136、146の一つ以上は、自身上に配設された吸収層を有し、且つ、外端部表面116、126、136、146の一つ以上は、ハーフミラーである。
【0019】
図1及び
図2は4つのクローキング・アセンブリ構成要素110、120、130、140を示しているが、4つのCR境界平面118、128、138、148及び4つのハーフミラー115、125、135、145は、任意数のクローキング・アセンブリ構成要素内に含まれ得ることを理解すべきである。例えば、各実施例において、クローキング・アセンブリ構成要素110及び120は、外向き表面112、122間に内向き表面114、124が無い単一のクローキング・アセンブリ構成要素であり得ると共に、クローキング・アセンブリ構成要素130及び140は、外向き表面132、142間に内向き表面134、144が無い単一のクローキング・アセンブリ構成要素であり得る。他の実施例において、クローキング・アセンブリ構成要素110及び130は、単一のクローキング・アセンブリ構成要素であり得ると共に、2つのクローキング・アセンブリ構成要素120及び140は単一のクローキング・アセンブリ構成要素であり得る。他の実施例において、4つのクローキング・アセンブリ構成要素110、120、130、140の内の3つは、該クローキング・アセンブリ構成要素110、120、130、140の内の残りの一つと共に組立てられた単一のクローキング・アセンブリ構成要素であり得る。例えば、3つのクローキング・アセンブリ構成要素110、120、130は、残りの一つのクローキング・アセンブリ構成要素140と共に組立てられた単一のクローキング・アセンブリ構成要素であり得る。他の実施例において、4つのクローキング・アセンブリ構成要素110、120、130、140は、単一のクローキング・アセンブリ構成要素であり得る。
【0020】
依然として
図1及び
図2を参照すると、上記クローキング・デバイスの物体側表面102上に配置された(例えば、目標物体などの)物体‘O’からは、光‘lo’が反射されると共に、該光は、−Y方向に進行し、且つ、外向き表面112、132に入射してそれらを透過する。+Y方向においてCRの直接的に背後に配置された物体‘O’の視認不能部分から反射された光loは、外向きミラー表面118a、138aにより、夫々、+X及びX方向に反射される。+X及びX方向において反射された光loは、夫々、ハーフミラー115、135に入射する。
図1に示された如く、ハーフミラー115、135は、光loのsモード(ls)を反射し且つ該光loのpモード(lp)の通過を許容するp偏光型ハーフミラーである。ハーフミラー115、135により−Y方向に反射されたs偏光lsは、夫々、ハーフミラー125、145に入射する。ハーフミラー125、145もまた、夫々、−Y方向に進行するs偏光lsを−X及び+X方向に反射するp偏光ミラーである。−X及び+X方向に反射されたs偏光は、夫々、外向きミラー表面128a、148aに入射し、且つ、該外向きミラー表面128a、148aは、入射s偏光lsを−Y方向に反射する。外向きミラー表面128a、148aにより−Y方向に反射されたs偏光は、+Y方向においてCR200の直上に配置された目標物体の視認不能部分の画像であって、クローキング・アセンブリ10の画像側表面104を視認している観測者に視認可能であるという画像を形成する。各実施例において、光学フィルタ125b、光学フィルタ145b、または、両方の光学フィルタ125b、145bは、上述された如く、外向き表面122、142上、もしくは、それに隣接して位置され得ると共に、外向きミラー表面128a、148aにより−Y方向に反射されたs偏光を、円偏光またはp偏光へと変換し得る。例えば、光学フィルタ125b、光学フィルタ145b、または、両方の光学フィルタ125b、145bは、外向きミラー表面128a、148aにより−Y方向に反射されたs偏光を、+Y方向においてCR200の直上に配置された目標物体‘O’の視認不能部分の画像を形成する前に、(不図示の)円偏光へと変換する四分の一波長板であり得る。代替例において、光学フィルタ125b、光学フィルタ145b、または、両方の光学フィルタ125b、145bは、四分の一波長板及び直線偏光子であって、外向きミラー表面128a、148aにより−Y方向に反射されたs偏光を(不図示の)円偏光へと変換してから、該円偏光を、+Y方向においてCR200の直上に配置された目標物体‘O’の視認不能部分の画像を形成する前に、p偏光へと変換する、という四分の一波長板及び直線偏光子であり得る。
【0021】
+Y方向において上記CRの直接的に背後に配置されない目標物体‘O’の視認可能部分から反射された光loは、外向き表面112、132に入射して、それを透過する。透過された光loは、p偏光型ハーフミラー115、135に入射する。ハーフミラー115、135は、入射光loのsモードlsを、夫々、+X及びX方向に反射し、且つ、入射光loのpモードlpを−Y方向に透過する。ハーフミラー115、135を透過したp偏光lpは、夫々、p偏光型ハーフミラー125、145に入射し、−Y方向に透過される。ハーフミラー125、145により−Y方向に透過されたp偏光lpは、+Y方向においてCR200の直接的に背後に配置されない目標物体Oの視認可能部分の画像であって、+Y方向において上記クローキング・アセンブリを視認している観測者に対して視認可能であるという画像を形成する。各実施例において、光学フィルタ125a、光学フィルタ145a、または、両方の光学フィルタ125a、145aは、p偏光を円偏光またはs偏光へと変換するために、上述された如く、外向き表面122、142上、または、それに隣接して位置され得る。例えば、光学フィルタ125a、光学フィルタ145a、または、両方の光学フィルタ125a、145aは、ハーフミラー125、145により−Y方向に透過されたp偏光を、+Y方向においてCR200の上方にて背後に配置されない目標物体‘O’の視認可能部分の画像を形成する前に、(不図示の)円偏光へと変換する四分の一波長板であり得る。代替例において、光学フィルタ125a、光学フィルタ145a、または、両方の光学フィルタ125a、145aは、四分の一波長板及び直線偏光子であって、外向きミラー表面128a、148aにより−Y方向に反射されたp偏光を(不図示の)円偏光へと変換してから、該円偏光を、+Y方向においてCR200の直上に配置されない目標物体‘O’の視認可能部分の画像を形成する前に、s偏光へと変換する、という四分の一波長板及び直線偏光子であり得る。従って、目標物体‘O’全体(視認不能部分及び視認可能部分の両方)の画像‘I’は、クローキング・アセンブリ10の画像側表面104を視認している観測者に対して視認可能である。本明細書において、ハーフミラー115、125、135、145はp偏光型ハーフミラーとして記述されるが、ハーフミラー115、125、135、145は、s偏光型ハーフミラーであり得ると共に、上述の反射された光loの反射部分及び透過部分は、逆とされることを理解すべきである。但し、対象者の目は、s偏光、p偏光、または、円偏光を区別し得ず、且つ、観測者がクローキング・アセンブリ10の画像側表面104を視認しているときには、物体‘O’全体の画像‘I’が、対象者の目に対して視認可能である。同様に、p偏光のみが画像‘I’を形成し、または、s偏光のみが画像‘I’を形成し、または、円偏光のみが画像‘I’を形成し、または、p偏光及び円偏光のみが画像‘I’を形成し、または、s偏光及び円偏光のみが画像‘I’を形成する如く、光学フィルタ125a、125b、145a、145bの内の一つ以上は、上述された如く、外向き表面122、142上に、または、それに隣接して位置され得ることを理解すべきである。外向きミラー表面128a、128aにより−Y方向に反射された偏光、及び、ハーフミラー125、145により−Y方向に透過された偏光に対する斯かる操作によれば、偏光サングラスを装着している観測者が、クローキング・アセンブリ10の画像側表面104を視認することが支援され得る。特に、一つ以上の光学フィルタ125a、125b、145a、145bによれば、p偏光またはs偏光を遮断する偏光サングラスが、斯かる偏光サングラスを装着している観測者がクローキング・アセンブリ10の画像側表面104を視認しているときに、目標物体‘O’全体を見ることを妨げないことが確実とされる。
【0022】
次に
図1から
図4を参照すると、
図3及び
図4には、(
図1及び
図2関して論じられた)実施例に係るクローキング・デバイスの平面斜視図及び側面図が夫々示される。特に、
図3は、クローキング・アセンブリ10のCR200内の支柱‘C’の形態の部材、及び、該支柱Cの背後にて、+Y方向においてクローキング・アセンブリ10の物体側表面102上に配置された自動車‘A’の平面斜視図である。支柱Cは、Z方向において、上記クローキング・デバイスの高さhよりも大きな高さ寸法を有している(高さは、−Z方向において増大する)。
図4は、
図3に示されたクローキング・アセンブリ10の+Y方向からの側面図であり、該図は、CR200内にある支柱Cの部分は視認可能でなく、且つ、+Y方向において支柱Cの背後に配置された自動車Aは、+Y方向においてクローキング・アセンブリ10を視認している観測者に対して視認可能であることを示している。従って、CR200内に位置された支柱Cは、クローキング・アセンブリ10の画像側表面104を視認している観測者に対して視認可能でなく、且つ、自動車A全体(視認不能部分及び視認可能部分の両方)の画像が、画像側表面104を視認している観測者に対して視認可能である。
図3及び
図4における支柱CはCR境界平面118、128、138、148とは別体的であり、すなわち、支柱Cはクローキング・デバイス10とは別体的な物体であるが、支柱Cは、構造的にクローキング・デバイス10の一部であり得ると共に、該支柱は、外向きミラー表面118a、128a、138a、148aを夫々備えたCR境界平面118、128、138、148を提供し、または、それらと等価的である外側面を有し得ることを理解すべきである。
【0023】
次に
図1から
図5を参照すると、
図5は、拡大されたCR200を備えるクローキング・アセンブリ12の実施例を示している。特にクローキング・アセンブリ構成要素110、120、130、140は、クローキング・アセンブリ構成要素110、130が、Y方向においてクローキング・アセンブリ構成要素120、140から離間され、且つ、内向き表面114、124の間及び内向き表面134、144の間には距離‘d’が在る如く、配置される。X−Y平面内におけるCR200の面積は、幅‘w’と距離dとの積(w×d)だけ増大される。CR200の体積は、幅wと距離dとCR200の高さh(
図4)との積(w×d×h)だけ増大される。
図5は、4つのクローキング・アセンブリ構成要素110、120、130、140を示しているが、CR境界平面118、128、138、148及び4つのハーフミラー115、125、135、145は、任意数のクローキング・アセンブリ構成要素内に含まれ得ることを理解すべきである。例えば、実施例において、クローキング・アセンブリ構成要素110及び130は、単一のクローキング・アセンブリ構成要素であり得ると共に、2つのクローキング・アセンブリ構成要素120及び140は単一のクローキング・アセンブリ構成要素であり得る。
【0024】
図5に示された如く、光loは、目標物体Oから反射され、−Y方向に進行し、且つ、外向き表面112、132に入射してそれらを透過する。+Y方向において上記CRの直接的に背後に配置された物体の視認不能部分から反射された光loは、外向きミラー表面118a、138aにより、夫々、+X及びX方向に反射される。+X及びX方向に反射された光loは、夫々、ハーフミラー115、135に入射する。ハーフミラー115、135は、p偏光型ハーフミラーであり、且つ、光loのsモードlsを反射すると共に、光loのpモードlpを透過させる。ハーフミラー115、135により−Y方向に反射されたs偏光lsは、夫々、ハーフミラー125、145に入射する。ハーフミラー125、145もまた、−Y方向に進行するs偏光lsを、夫々、−X及び+X方向に反射するp偏光ミラーである。−X及び+X方向に進行するs偏光lsは、夫々、外向きミラー表面128a、148aに入射し、且つ、該外向きミラー表面128a、148aは、入射s偏光lsを−Y方向に反射する。外向きミラー表面128a、148aにより−Y方向に反射されたs偏光は、+Y方向においてCR200の背後に配置された物体の視認不能部分の画像であって、クローキング・アセンブリ12の画像側表面104を視認している観測者に対して視認可能であるという画像を形成する。+Y方向においてCR200の背後に配置されない目標物体Oの視認可能部分から反射された光loは、外向き表面112、132に入射し、それらを透過される。透過された光loは、p偏光型ハーフミラー115、135に入射すると共に、該ハーフミラー115、135は、入射光loのsモードlsを、夫々、+X及びX方向に反射し、且つ、入射光loのpモードlpを−Y方向に透過させる。ハーフミラー115、135を−Y方向に透過されたp偏光lpは、夫々、p偏光型ハーフミラー125、145に入射し、−Y方向へと透過される。ハーフミラー125、145を通して−Y方向に透過されたp偏光lpは、+Y方向においてCR200の背後に配置されない目標物体Oの視認可能部分の画像であって、クローキング・アセンブリ12の画像側表面104を視認している観測者に対して視認可能であるという画像を形成する。従って、目標物体O全体(視認不能部分及び視認可能部分の両方)の画像Iは、クローキング・アセンブリ12の画像側表面104を視認している観測者に対して視認可能である。ハーフミラー115、125、135、145はs偏光型ハーフミラーであり得ると共に、上述された反射光loの反射部分及び透過部分は、逆とされ得ることを理解すべきである。同様に、光学フィルタ125a、125b、145a、145bの内の一つ以上が含まれ得ることを理解すべきである。但し、対象者の目は、s偏光、p偏光、または、円偏光を区別し得ず、且つ、クローキング・アセンブリ12の画像側表面104を視認している観測者に対し、物体O全体の画像Iが視認可能である。
【0025】
次に
図1から
図7を参照すると、
図6及び
図7には、(
図5に関して論じられた)実施例に係るクローキング・デバイスの平面斜視図及び側面図が夫々示される。詳細には、
図6は、クローキング・アセンブリ12のCR200内における支柱‘C1’の形態の第1部材及び支柱‘C2’の形態の第2部材、及び、支柱C1、C2の背後にて、+Y方向においてクローキング・アセンブリ12の物体側表面102上に配置された自動車‘A’の平面斜視図である。支柱C1は、Z方向における第1高さ寸法を有すると共に、支柱C2は、支柱C1の第1高さ寸法よりも大きい(Z方向における)第2高さ寸法を有している。支柱C1の第1高さ寸法及び支柱C2の第2高さ寸法は、いずれも、クローキング・アセンブリ12の高さhよりも大きい。
図7は、
図6に示されたクローキング・アセンブリ12の+Y方向からの側面図であり、画像側表面104を示している。CR200内における支柱C1及び支柱C2の部分は視認可能でなく、且つ、+Y方向において支柱C1及び支柱C2の背後に配置された自動車Aは、クローキング・アセンブリ12の画像側表面104を視認している観測者に対して視認可能である。
図6及び
図7における支柱C1、C2は、CR境界平面118、128、138、148とは別体的であり、すなわち、支柱C1、C2はクローキング・アセンブリ12とは別体的な物体であるが、支柱C1、C2は、構造的にクローキング・デバイス12の一部であり得ると共に、該支柱は、外向きミラー表面118a、128a、138a、148aを夫々備えたCR境界平面118、128、138、148を提供し、または、それらと等価的である外側面を有し得ることを理解すべきである。
【0026】
図8を参照すると、
図1、
図4、
図5及び
図7に描かれた画像と併せて付加的画像を表示し得るクローキング・デバイスの実施例が示される。
図8は、夫々、+X、−X方向における、番号‘1’の形態の要素(要素1)、及び、外端部表面126、146に隣接して配置された番号‘2’の形態の要素(要素2)を示している。要素1及び要素2から反射された光loは、夫々、−X、+X方向において外端部表面126、146に入射し、それを透過される。外端部表面126、146を透過された光loは、夫々、ハーフミラー125、145に入射する。ハーフミラー125、145(p偏光型ハーフミラー)は、光loのpモードlpを、夫々、−X、+X方向に透過すると共に、光loのsモードlsを−Y方向に反射する。−X、+X方向において透過されたp偏光lpは、夫々、外向きミラー表面128a、148aに入射する。外向きミラー表面128a、148aは、入射p偏光lpを−Y方向に反射する。ハーフミラー125により−Y方向に反射されたs偏光lsは、外向き表面122の右手側上に反転した‘1’の画像を形成し、且つ、ハーフミラー145により−Y方向に反射されたs偏光lsは、外向き表面142の左手側に反転した‘2’の画像を形成する。外向きミラー表面128aにより−Y方向に反射されたp偏光lpは外向き表面122の左手側上に反転した‘1’の画像を形成し、且つ、外向きミラー表面148aにより−Y方向に反射されたp偏光lpは、外向き表面142の右手側上に反転した‘2’の画像を形成する。
図1、
図4、
図5及び
図7に描かれた画像と併せて
図8に描かれた付加的画像の表示は、ヘッドアップ・ディスプレイの一部、クローキング・デバイスの物体側表面上に物体が配置されたとの警告システム(信号)などとして使用され得ることを理解すべきである。
【0027】
図1から
図10を参照すると、
図9には、夫々、外端部表面126、146、116、136に隣接する‘1’、‘2’、‘3’、‘4’の形態の要素を有するクローキング・アセンブリ14を備えたクローキング・デバイスの実施例が示される。
図10は、クローキング・アセンブリ14の画像側表面104上に視認可能である自動車Aの画像と併せて、要素1及び要素2の反転画像を備えた
図9に示されたクローキング・アセンブリ14の側面図である。
図9及び
図10に描かれた要素1、2、3、4は、例示目的のためだけに示され、すなわち、
図9における要素1、2は、
図10において画像側表面104(X−Z平面)上に要素1、2の反転画像を提供するために、Y−Z平面内に配向され得ることを理解すべきである。クローキング・アセンブリ14の物体側表面102上には、画像側表面104上に要素1及び要素2の反転画像が形成されるのと同様の様式で、要素3及び要素4の反転画像が形成もしくは提供され得ることも理解すべきである。
【0028】
図1から
図8、及び、
図11を参照すると、
図1、
図4、
図5及び
図7に描かれた画像と併せて、画像を選択的に表示し得るクローキング・デバイスの実施例が示される。特に、
図11は、夫々、+X、−X方向において外端部表面126、146に隣接して配置された番号‘1’の形態の要素、及び、番号‘2’の形態の要素を示している。要素1からの光loは、s偏光子150に入射する。s偏光子150は、入射光loのsモードlsが−X方向に通過することを許容する。s偏光lsは、p偏光型ハーフミラー125に入射して、それにより−Y方向に反射されると共に、該p偏光型ハーフミラー125を通して、もしくは、それを越えて、−X方向に透過される光はない。従って、要素1の反転画像は、外向き表面122の右手側上にのみ形成される。要素2の光loは、外端部表面146を通して+X方向に透過され、p偏光型ハーフミラー145に入射する。p偏光型ハーフミラー145は、入射光loのpモードlpを+X方向に透過し、且つ、入射光loのsモードlsを−Y方向に反射する。+X方向におけるp偏光lpは、外向きミラー表面148aに入射する。外向きミラー表面148aは、入射p偏光lpを−Y方向に反射する。ハーフミラー145により−Y方向に反射されたs偏光lsは、外向き表面142の左手側上に反転された要素2の画像を形成する。外向きミラー表面148aにより反射されたp偏光lpは、外向き表面142の右手側上に反転された要素2の画像を提供する。
【0029】
図1から
図8、及び、
図11から
図13を参照すると、
図12には、外端部表面126、146に夫々隣接する‘1’及び‘2’の形態の要素、及び、外端部表面126に隣接するs偏光子150を有するクローキング・アセンブリ16を備えたクローキング・デバイスの実施例が示される。
図13は、
図12に示されたクローキング・アセンブリ16の側面図であり、自動車Aの画像と併せて示された、クローキング・アセンブリ構成要素120の外向き表面122の右手側上に視認可能である要素1の反転画像と、クローキング・アセンブリ構成要素140の外向き表面142の左手側及び右手側上に視認可能な要素2の反転画像と、を備えている。
図12に描かれた要素1、2は、例示目的のためにのみ示されていること、すなわち、
図12における要素1、2は、
図13に示された画像側表面(104)(X−Z平面)上に要素1、2の反転画像を提供するために、Y−Z平面内に配向され得ることを理解すべきである。
【0030】
図1から
図8及び
図14を参照すると、
図1、
図4、
図5及び
図7に描かれた画像と併せて付加的画像を選択的に表示し得るクローキング・デバイスの別実施例が示される。特に、
図14は、夫々、+X、−X方向において外端部表面126、146に隣接して配置された番号‘1’の形態の要素、及び、番号‘2’の形態の要素を示している。要素1からの光loは、p偏光lpが−X方向に通過することを許容するp偏光子152に入射する。p偏光lpはp偏光型ハーフミラー125に入射する。−X方向における入射p偏光lpは、p偏光型ハーフミラー125により−X方向に透過されると共に、p偏光型ハーフミラー125により−Y方向に反射されるs偏光lsは無い。p偏光型ハーフミラー125を透過されたp偏光lpは、外向きミラー表面128aに入射し、且つ、該外向きミラー128aは、p偏光lpを−Y方向に反射する。従って、要素1の反転画像は、外向き表面122の左手側上にのみ形成される。要素2から反射された光loは、外端部表面146を通して−X方向に透過される共に、p偏光型ハーフミラー145に入射する。p偏光型ハーフミラー145は、入射光loのpモードlpを+X方向に透過し、且つ、入射光loのsモードlsを−Y方向に反射する。+Xにおけるp偏光lpは、外向きミラー表面148aに入射する。外向きミラー表面148aは、入射p偏光lpを、−Y方向に反射する。ハーフミラー145により−Y方向に反射されたs偏光lsは、外向き表面142の左手側上に反転された2を形成し、且つ、外向きミラー表面148aにより−Y方向に反射されたp偏光lpは、外向き表面142の右手側上に、反転された2の画像を形成する。
【0031】
図1から
図8、及び、
図14から
図16を参照すると、
図15には、夫々、外端部表面126、146に隣接する要素1及び要素2と、外端部表面126に隣接するp偏光子152とを有するクローキング・アセンブリ18を備えたクローキング・デバイスの実施例が示される。
図16は、
図15に図示されたクローキング・アセンブリ18の側面図であり、自動車Aの画像と併せて、クローキング・アセンブリ構成要素120の外向き表面122の左手側上に視認可能である要素1の単一反転画像と、クローキング・アセンブリ構成要素140の外向き表面142の左手側及び右手側上に視認可能である要素2の反転画像と、を備えている。
図15に描かれた要素1、2は例示目的のためだけに示され、すなわち、
図15における要素1、2は、
図16に示された画像側表面104(X−Z平面)上に要素1、2の反転画像を提供するために、Y−Z平面内に配向され得ることを理解すべきである。
【0032】
図1、
図2、
図5、
図8から
図17を参照すると、クローキング・デバイスにより覆い隠されている車両のAピラーの実施例が示される。特に、
図17は、車両VのAピラーPの一部を覆い隠しているクローキング・デバイス19を示している。AピラーPの一部はクローキング・デバイス19の(不図示の)CR200内に位置され、且つ、AピラーPの一部は、上記クローキング・デバイスを越えて延出されると共に、内装材Tにより覆われる。車両Vの外部には、歩行者の形態の目標物体Oが示される。歩行者Oの一部は、車両Vの横窓を通して視認可能であり、且つ、該歩行者の一部は、クローキング・デバイス19により覆い隠されたAピラーPを“通して”視認可能である。クローキング・デバイス19は、歩行者Oから反射された光を、該クローキング・デバイス19のCR200内に位置されたAピラーPの回りで方向変換させ、且つ、該クローキング・デバイス19の画像側表面104上における歩行者Oの画像Iであって、歩行者Oの方を注視する車両Vの乗員に対して視認可能であるという画像Iを形成する。従って、歩行者Oからの光は、AピラーPを通過して見えると共に、AピラーPにより典型的に引き起こされる見通し不能箇所は存在しない。実施例において、AピラーP自体がCR200の役割を果たし、すなわち、AピラーPは、歩行者Oからの光を該AピラーPの回りで方向変換させることを支援する一つ以上の外向きミラー表面を備えた外側面を有する。クローキング・デバイス19によるAピラーPの覆い隠し、及び、AピラーPにより引き起こされた見通し不能箇所の除去は、メタマテリアル、ビデオ画像、カメラ、洗練された電子機器などを使用せずに実施されることを理解すべきである。
【0033】
図18及び
図19を参照すると、クローキング・デバイスの代替実施例が示される。特に、
図18は、円形状を有する当該外側ミラー表面204の回りにハーフミラー206、208を備えた外側ミラー表面204を有する円形のCR202を備えたクローキング・デバイス20を示している。実施例において、CR202は、例えば、Aピラー、Bピラー、Cピラー、Dピラーなどの、それ自体が覆い隠されるべき物体であって、外側ミラー表面204を有するという物体により提供される。
図18に示されたクローキング・デバイスは、該クローキング・デバイス20を+Y方向に視認している観測者の視界を増大し得る。
図19は、ハーフミラー306、308と、レンズの如き光学的構成要素310、312とを備えた外側ミラー表面304を有する円形のCR302を備えたクローキング・デバイス30を示している。実施例において、CR302は、例えば、Aピラー、Bピラー、Cピラー、Dピラーなどの、それ自体が覆い隠されるべき物体であって、外側ミラー表面304を有するという物体により提供される。
図19に示されたクローキング・デバイスは、CR302の背後(+Y方向)に配置された物体からの外部光景が、視界を増大すべく、または、歪曲された画像を正規化すべく操作されることを許容する。
【0034】
本明細書中に記述されたクローキング・デバイスは、車両のAピラー、Bピラー、Cピラー、Dピラーなどの車両部材を覆い隠すと共に、該車両部材により引き起こされる“見通し不能箇所”を除去すべく使用され得る。本明細書中で用いられる如き“見通し不能箇所”という語句は、車両の回りの領域であって、車両を運転している間に運転者により直接的に観察され得ないという領域を指すことは理解される。“物体”、“部材”、及び、“要素”という語句は、光を反射し、もしくは、光を透過させる視覚的な物体もしくは画像(2Dまたは3D)を互換的に指し得ると共に、“〜からの光”という語句は、“〜から反射された光”、もしくは、“〜から透過された光”を指し得る。本明細書においては、任意の量的な比較、値、測定値、または、他の表現に起因し得る不確実性の必然的な度合いを表すべく、“概略的に”、“略々”、及び、“約”という語句が使用され得る。本明細書において、これらの語句は、量的な表現が、問題となる主題の基本機能の変化に帰着せずに、述べられた参照物から変動し得る程度を表すためにも使用され得る。
【0035】
本明細書においては特定の実施例が図示かつ記述されてきたが、権利請求された主題の精神及び有効範囲から逸脱せずに他の種々の変更及び改変が為され得ることを理解すべきである。更に、本明細書においては権利請求された主題の種々の見地が記述されてきたが、斯かる見地は組み合わされて利用される必要はない。故に、添付の各請求項は、権利請求された主題の有効範囲内である全ての斯かる変更及び改変を包含することが意図される。
本明細書に開示される発明は以下の態様を含む。
〔態様1〕
物体側表面及び画像側表面と、
外向きミラー表面及び内向き不透明表面を有する少なくとも一つのクローキング領域(CR)境界平面と、
前記CR境界平面の前記内向き不透明表面により少なくとも部分的に境界付けられたCRと、
前記外向きミラー表面から離間されると共に、それに対して概略的に平行であるハーフミラーと、
を備えるクローキング・デバイスであって、
当該クローキング・デバイスの前記物体側表面上に配置されると共に前記CRにより視認不能化された物体からの光は、前記CRの回りで方向変換されて、前記物体からの前記光が前記CRを通過して見える如く、当該クローキング・デバイスの前記画像側表面上に前記物体の画像を形成する、
クローキング・デバイス。
〔態様2〕
前記ハーフミラーは、p偏光型ハーフミラー及びs偏光型ハーフミラーから選択される、態様1に記載のクローキング・デバイス。
〔態様3〕
当該クローキング・デバイスは、前記CR内に位置された部材を更に備え、
当該クローキング・デバイスの前記物体側表面上に配置され且つ前記CRにより視認不能化された前記物体からの前記光は、前記CR及び前記部材の回りで方向変換されて、前記部材が透明に見える如く、当該クローキング・デバイスの前記画像側表面上に前記物体の画像を形成する、態様2に記載のクローキング・デバイス。
〔態様4〕
前記部材は、車両のAピラー、車両のBピラー、及び、車両のCピラーから成る群から選択される、態様3に記載のクローキング・デバイス。
〔態様5〕
当該クローキング・デバイスは、
相互に対して非平面的に位置された少なくとも2つのCR境界平面であって、該少なくとも2つのCR境界平面の各々は、外向きミラー表面及び内向き不透明表面を有し、前記CRは少なくとも部分的に該少なくとも2つのCR境界平面の前記内向き不透明表面により境界付けられる、という少なくとも2つのCR境界平面と、
外向きミラー表面の各々に対して一枚のハーフミラーが離間され且つそれに対して概略的に平行である如く、各外向きミラー表面に対して離間され且つそれに対して概略的に平行である少なくとも2枚のハーフミラーと、
を更に備え、
当該クローキング・デバイスの前記物体側表面上に配置され且つ前記CRにより視認不能化された前記物体からの前記光は、前記少なくとも2つの外向きミラー表面及び前記少なくとも2枚のハーフミラーにより前記CRの回りで方向変換され、且つ、前記物体の前記画像は、当該クローキング・デバイスの前記物体側表面上に配置された前記物体からの前記光が前記CRを通過して見える如く、当該クローキング・デバイスの前記画像側表面上に形成される、態様4に記載のクローキング・デバイス。
〔態様6〕
前記少なくとも2つのCR境界平面は、相互に直交して位置される、態様5に記載のクローキング・デバイス。
〔態様7〕
前記少なくとも2枚のハーフミラーの一方はp偏光型ハーフミラーであり、且つ、前記少なくとも2枚のハーフミラーの他方はs偏光型ハーフミラーである、態様6に記載のクローキング・デバイス。
〔態様8〕
当該クローキング・デバイスの前記物体側表面上の前記物体からの前記光は、前記物体の前記画像を当該クローキング・デバイスの前記画像側表面上に形成する前に、第1の外向きミラー表面と、該第1の外向きミラー表面に対して平行に位置された第1ハーフミラーと、該第1ハーフミラーに対して直交して位置された第2ハーフミラーと、該第2ハーフミラーに対して平行に位置された第2の外向きミラー表面と、により反射される、態様7に記載のクローキング・デバイス。
〔態様9〕
前記要素からの前記光のpモードもしくはsモードは、該要素の前記画像を前記クローキング・アセンブリの前記画像側表面上に形成する前に、前記第2ハーフミラーから反射される、態様8に記載のクローキング・デバイス。
〔態様10〕
前記第2ハーフミラーにより反射されない前記要素からの光のsモードまたはpモードは、前記要素の前記画像を前記クローキング・アセンブリの前記画像側表面上に形成する前に、前記第2ハーフミラーを通して透過される、態様9に記載のクローキング・デバイス。
〔態様11〕
当該クローキング・デバイスは、
相互に対して非平面的に位置された4つのCR境界平面であって、各々が、外向きミラー表面及び内向き不透明表面を有するという4つのCR境界平面と、
前記4つのCR境界平面の各内向き不透明表面により境界付けられたCRと、
少なくとも部分的に前記CR内に配置された部材と、
各外向きミラー表面に対して一枚のハーフミラーが離間され且つそれに対して概略的に平行である如く、各外向きミラー表面に対して離間され且つそれに対して概略的に平行である4枚のハーフミラーと、
を更に備え、
該クローキング・デバイスの物体側表面上の物体からの光は、前記CRの回りで方向変換されると共に、当該クローキング・デバイスの画像側表面上に画像として現れ、且つ、当該クローキング・デバイスの前記画像側表面を視認している観測者に対して視認可能であり、
前記CR内の前記部材は、該CR内の前記部材が、当該クローキング・デバイスの前記画像側表面を視認している前記観測者に対して透明に見える如く、当該クローキング・デバイスの前記画像側表面を視認している前記観測者に対して視認可能でない、
態様10に記載のクローキング・デバイス。
〔態様12〕
前記各ハーフミラーの内の2枚はp偏光型ハーフミラーであり、且つ、前記各ハーフミラーの内の2枚はs偏光型ハーフミラーである、態様11に記載のクローキング・デバイス。
〔態様13〕
当該クローキング・デバイスは、端部側表面を更に備え、
前記端部側表面に隣接して位置された要素からの光は、当該クローキング・デバイスの前記画像側表面上に前記要素の画像を形成する、態様12に記載のクローキング・デバイス。
〔態様14〕
前記端部側表面に隣接して位置された要素からの光は、該要素の前記画像を当該クローキング・デバイスの前記画像側表面上に形成する前に、前記第2ハーフミラー及び前記第2の外向きミラー表面の少なくとも一方により反射される、態様13に記載のクローキング・デバイス。
〔態様15〕
当該クローキング・デバイスは、前記画像側表面上に、または、それに隣接して位置された少なくとも一枚の四分の一波長板を更に備え、
当該クローキング・デバイスの前記物体側表面上に配置された前記物体からの光は、前記物体の前記画像を当該クローキング・デバイスの前記画像側表面上に形成する前に、前記少なくとも一枚の四分の一波長板を通して透過される、態様14に記載のクローキング・デバイス。