(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
従来のフィルタ連結装置では、形状が互いに異なる2種以上のフィルタの間でフィルタを簡易に交換できないという不都合がある。
【0006】
従来のフィルタ連結装置は、形状が互いに異なる2種のフィルタをそれぞれ適切に支持することは困難である。このため、フィルタの形状に応じて、適切なフィルタ連結装置を選択して、フィルタ連結装置を取り替える必要がある。例えば、フィルタ連結装置に連結された第1フィルタを、形状が第1フィルタと異なる第2フィルタに交換する場合、フィルタ連結装置も別のフィルタ連結装置に取り替える。このように、従来のフィルタ連結装置では、形状が互いに異なる2種以上のフィルタの間でフィルタを簡易に交換できない
【0007】
従来のフィルタ連結装置では、接続口の配置が互いに異なる2種以上のフィルタの間でフィルタを簡易に交換できないという不都合がある。
【0008】
従来のフィルタ連結装置は、接続口が特定のレイアウトで配置されているフィルタとのみ連結可能である。フィルタの接続口の配置が異なれば、フィルタに適合するフィルタ連結装置も異なる。このため、接続口の配置に応じて、適切なフィルタ連結装置を選択して、フィルタ連結装置を取り替える必要がある。
【0009】
例えば、フィルタ連結装置に連結された第1フィルタを、接続口の配置が第1フィルタと異なる第2フィルタに交換する場合、フィルタ連結装置も別のフィルタ連結装置に取り替える。このように、従来のフィルタ連結装置では、接続口の配置が互いに異なる2種以上のフィルタの間でフィルタを簡易に交換できない。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、形状が互いに異なる2種以上のフィルタと好適に連結できるフィルタ連結装置およびこれを備えた基板処理装置を提供することを第1の目的とする。さらに、本発明は、接続口の配置が互いに異なる2種以上のフィルタと好適に連結できるフィルタ連結装置およびこれを備えた基板処理装置を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明は、形状が互いに異なる第1フィルタおよび第2フィルタのいずれとも連結可能なフィルタ連結装置であって、前記第1フィルタの接続口および前記第2フィルタの接続口と接続可能な接続ポートと、前記接続ポートを支持するベース部と、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタを支持可能なフィルタ支持部と、前記フィルタ支持部に接続される回転軸部と、前記回転軸部を支持する脚部と、を備え、前記フィルタ支持部は、前記回転軸部回りに回転することによって第1姿勢および第2姿勢をとり、前記フィルタ支持部は、前記第1姿勢において前記第1フィルタを支持する第1フィルタ支持部と、前記第2姿勢において前記第2フィルタを支持する第2フィルタ支持部と、を有するフィルタ連結装置である。
【0012】
フィルタ連結装置は、フィルタ支持部と回転軸部と脚部を備える。このため、フィルタ支持部は好適に回転できる。さらに、フィルタ支持部は、第1姿勢および第2姿勢をとることができる。
【0013】
フィルタ支持部は第1フィルタ支持部と第2フィルタ支持部を備える。フィルタ支持部が第1姿勢であるとき、第1フィルタ支持部は第1フィルタを支持する。フィルタ支持部が第2姿勢であるとき、第2フィルタ支持部は第2フィルタを支持する。このため、フィルタ支持部は第1フィルタを適切に支持でき、且つ、第2フィルタを適切に支持できる。
【0014】
よって、フィルタ連結装置は、形状が互いに異なる2種以上のフィルタと好適に連結できる。このため、形状が異なる2種以上のフィルタの間で、フィルタを容易に交換できる。
【0015】
上述した発明において、前記フィルタ支持部が前記第1姿勢であるとき、前記第1フィルタ支持部は前記第1フィルタのハウジングと接触し、且つ、前記第2フィルタ支持部は前記第1フィルタから離れた位置にあり、前記フィルタ支持部が前記第2姿勢であるとき、前記第2フィルタ支持部は前記第2フィルタのハウジングと接触し、且つ、前記第1フィルタ支持部は前記第2フィルタから離れた位置にあることが好ましい。
【0016】
フィルタ支持部が第1姿勢であるとき、第1フィルタ支持部は第1フィルタのハウジングと接触する。このため、第1フィルタ支持部は好適に第1フィルタを支持できる。フィルタ支持部が第1姿勢であるとき、第2フィルタ支持部は第1フィルタと接触しない。このため、第1フィルタ支持部は第1フィルタを一層好適に支持できる。
【0017】
同様に、フィルタ支持部が第2姿勢であるとき、第2フィルタ支持部は第2フィルタのハウジングと接触する。このため、第2フィルタ支持部は好適に第2フィルタを支持できる。フィルタ支持部が第2姿勢であるとき、第1フィルタ支持部は第2フィルタと接触しない。このため、第2フィルタ支持部は第2フィルタを一層好適に支持できる。
【0018】
上述した発明において、前記第1フィルタ支持部は、載置面を有する床部と、を有し、前記第2フィルタ支持部は、前記床部に接続される保持アーム部と、を有し、前記フィルタ支持部が前記第1姿勢であるとき、前記載置面は前記第1フィルタのハウジングの底部と接触し、前記フィルタ支持部が前記第2姿勢であるとき、前記保持アーム部は前記第2フィルタのハウジングの側部と接触することが好ましい。第1フィルタ支持部は床部を有する。床部は載置面を有する。このため、第1フィルタ支持部は第1フィルタを好適に支持できる。第2フィルタ支持部は保持アーム部を有する。このため、第2フィルタ支持部は第2フィルタを好適に支持できる。
【0019】
上述した発明において、前記保持アーム部は前記載置面に対して略垂直な方向に延びることが好ましい。これによれば、フィルタ支持部は約90度回転することによって、第1姿勢から第2姿勢に移行できる。さらに、フィルタ支持部は約90度回転することによって、第2姿勢から第1姿勢に移行できる。このように、フィルタ支持部は、比較的に小さい回転量で、第1姿勢および第2姿勢をとることができる。
【0020】
上述した発明において、前記フィルタ支持部は、前記接続ポートの下方に配置され、前記回転軸部の軸心は略水平であり、前記フィルタ支持部が前記第1姿勢であるとき、前記載置面は略水平であり、且つ、前記保持アーム部は前記床部から上方に延び、前記フィルタ支持部が前記第2姿勢であるとき、前記載置面は略鉛直であり、且つ、前記保持アーム部は前記床部から略水平方向に延びることが好ましい。フィルタ支持部は接続ポートの下方に配置される。このため、フィルタ支持部は、接続ポートの下方において、第1フィルタおよび第2フィルタを支持できる。フィルタ支持部が第1姿勢であるとき、載置面は略水平である。このため、第1フィルタ支持部は第1フィルタを好適に支持できる。フィルタ支持部が第1姿勢であるとき、保持アーム部は上方に延びている。このため、第2フィルタ支持部は第1フィルタから離れた位置に好適に退避できる。フィルタ支持部が第2姿勢であるとき、載置面は略鉛直である。このため、第1フィルタ支持部は第2フィルタから離れた位置に好適に退避できる。フィルタ支持部が第2姿勢であるとき、保持アーム部は床部から略水平方向に延びている。このため、第2フィルタ支持部は第2フィルタを好適に支持できる。
【0021】
上述した発明において、前記フィルタ連結装置は、前記保持アーム部に接続されるフック部材と、前記脚部に接続される第1回転規制部と、を備え、前記フィルタ支持部が前記第1姿勢であるとき、前記第1回転規制部は、前記保持アーム部と前記フック部材と
の間に形成される隙間に配置され、且つ、前記フック部材と接触することが好ましい。フィルタ連結装置はフック部材と第1回転規制部を備える。フィルタ支持部が第1姿勢であるとき、第1回転規制部がフック部材と接触する。これにより、フィルタ支持部が回転軸部回りに回転することを好適に規制できる。すなわち、フィルタ支持部を第1姿勢に好適に維持できる。
【0022】
上述した発明において、前記フィルタ連結装置は、前記脚部に接続される第2回転規制部と、を備え、前記フィルタ支持部が前記第2姿勢であるとき、前記第2回転規制部は、前記隙間に配置され、且つ、前記フック部材と接触することが好ましい。フィルタ連結装置は第2回転規制部を備える。フィルタ支持部が第2姿勢であるとき、第2回転規制部がフック部材と接触する。これにより、フィルタ支持部が回転軸部回りに回転することを好適に規制できる。すなわち、フィルタ支持部を第2姿勢に好適に維持できる。
【0023】
上述した発明において、前記フィルタ支持部が前記第2姿勢であるとき、前記フック部材は前記第2回転規制部の側部と接触することが好ましい。これによれば、フィルタ支持部が略水平方向に移動することを規制できる。よって、フィルタ支持部が第2姿勢であるとき、フィルタ支持部の位置を一定に維持できる。
【0024】
上述した発明において、前記保持アーム部は、前記床部に接続される基端部と、を有し、前記回転軸部は、前記保持アーム部の前記基端部の近傍に接続され、前記フック部材は、前記保持アーム部の先端部の近傍に接続されることが好ましい。フック部材と回転軸部の距離は比較的に長い。このため、フック部材は、フィルタ支持部が回転軸部回りに回転することを一層好適に規制できる。
【0025】
上述した発明において、前記脚部は、前記ベース部に対して移動可能に前記ベース部に支持されることが好ましい。脚部はベース部に対して移動可能であるので、脚部はフィルタ支持部を接続ポートに対して好適に移動させることができる。さらに、脚部はベース部に支持されるので、脚部はフィルタ支持部を接続ポートに対して一層好適に移動させることができる。
【0026】
本発明は、接続口の配置が互いに異なる第1フィルタおよび第2フィルタのいずれとも連結可能なフィルタ連結装置であって、前記第1フィルタが有する複数の接続口および前記第2フィルタが有する複数の接続口と接続可能な複数の接続ポートと、前記複数の前記接続ポートを支持し、且つ、前記第1フィルタの前記接続口の配置に相当する第1配置と前記第2フィルタの前記接続口の配置に相当する第2配置との間で、前記接続ポートの配置を切り替える配置切替部と、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタを支持可能なフィルタ支持部と、前記フィルタ支持部を支持し、前記フィルタ支持部を前記接続ポートに向かって移動させる脚部と、前記脚部が前記フィルタ支持部を前記接続ポートに向かって移動させることを禁止する禁止位置と、前記脚部が前記フィルタ支持部を前記接続ポートに向かって移動させることを許容する許容位置とに移動可能な脚部用規制部材と、を備え、前記接続ポートの配置が前記第1配置および前記第2配置のいずれかであるとき、前記脚部用規制部材は前記許容位置に位置し、前記接続ポートの配置が前記第1配置および前記第2配置以外の配置であるとき、前記脚部用規制部材は前記禁止位置に位置するフィルタ連結装置である。
【0027】
フィルタ連結装置は配置切替部を備える。このため、複数の接続ポートを第1配置および第2配置で配置できる。接続ポートの配置が第1配置であるとき、接続ポートは第1フィルタの接続口と好適に接続でき、且つ、フィルタ連結装置は第1フィルタと好適に連結できる。接続ポートの配置が第2配置であるとき、接続ポートは第2フィルタの接続口と好適に接続でき、且つ、フィルタ連結装置は第2フィルタと好適に連結できる。このように、フィルタ連結装置は、接続口の配置が互いに異なる2種以上のフィルタと好適に連結できる。その結果、接続口の配置が異なる2種以上のフィルタの間で、フィルタを容易に交換できる。
【0028】
フィルタ連結装置はフィルタ支持部と脚部を備える。フィルタ支持部は、第1フィルタおよび第2フィルタを支持する。脚部は、フィルタ支持部を接続ポートの方に移動させる。これらフィルタ支持部と脚部によって、フィルタ支持部に支持されるフィルタの接続口を、接続ポートに好適に接続できる。
【0029】
フィルタ連結装置は、脚部用規制部材を備える。接続ポートの配置が第1配置および第2配置のいずれかであるとき、脚部用規制部材は許容位置に位置し、脚部用規制部材は接続口と接続ポートの接続を許容する。これにより、脚部用規制部材は、第1配置および第2配置のいずれかで配置される接続ポートに接続口を接続すること、すなわち、適正な接続を許容できる。接続ポートの配置が第1配置および第2配置以外の配置であるとき、脚部用規制部材は、禁止位置に位置し、脚部用規制部材は、接続口と接続ポートの接続を禁止する。これにより、脚部用規制部材は、第1配置および第2配置以外の配置で配置される接続ポートに接続口を接続すること、すなわち、誤接続を、未然に防止できる。
【0030】
上述した発明において、前記フィルタ連結装置は、前記脚部用規制部材に接触し、前記許容位置から前記禁止位置に向かう向きの弾性力を前記脚部用規制部材に与える弾性部材と、を備え、前記接続ポートの配置が前記第1配置および前記第2配置のいずれかであるとき、前記配置切替部は、前記脚部用規制部材と接触し、前記脚部用規制部材を前記許容位置に位置させ、前記接続ポートの配置が前記第1配置および前記第2配置以外の配置であるとき、
前記弾性部材は前記脚部用規制部材を前記禁止位置に位置させることが好ましい。接続ポートの配置が第1配置および第2配置のいずれかであるとき、配置切替部は、弾性部材の弾性力に抗って、脚部用規制部材を許容位置に位置させる。接続ポートの配置が第1配置および第2配置以外の配置であるとき、
弾性部材は脚部用規制部材を禁止位置に位置させる。このように、弾性部材と配置切替部は、脚部用規制部材を許容位置および禁止位置に好適に位置させることができる。
【0031】
上述した発明において、前記配置切替部は、ベース部と、前記ベース部に対して移動可能に前記ベース部に支持され、前記接続ポートの少なくともいずれかと接触するポート移動部と、前記ポート移動部に接続され、前記脚部用規制部材と接触可能な第1接触部と、前記ポート移動部に接続され、前記脚部用規制部材と接触可能な第2接触部と、を備え、前記ポート移動部が第1位置にあるとき、前記接続ポートの配置は前記第1配置であり、前記第1接触部は前記脚部用規制部材と接触して前記脚部用規制部材を前記許容位置に位置させ、且つ、前記第2接触部は前記脚部用規制部材から離れた位置にあり、前記ポート移動部が第2位置にあるとき、前記接続ポートの配置は第2配置であり、前記第1接触部は前記脚部用規制部材から離れた位置にあり、且つ、第2接触部は前記脚部用規制部材と接触して前記脚部用規制部材を前記許容位置に位置させ、前記ポート移動部が前記第1位置および前記第2位置以外の位置にあるとき、前記接続ポートの配置は前記第1配置および前記第2配置以外の配置であり、且つ、
前記脚部用規制部材が前記禁止位置に位置することを前記第1接触部および前記第2接触部は許容することが好ましい。
【0032】
ポート移動部は第1位置と第2位置に移動可能である。ポート移動部が第1位置にあるとき、ポート移動部は接続ポートを第1配置で配置する。ポート移動部が第2位置にあるとき、ポート移動部は接続ポートを第2配置で配置する。このように、ポート移動部は、第1配置と第2配置の間で、接続ポートの配置を好適に切り替えることができる。
【0033】
さらに、ポート移動部が第1位置にあるとき、第1接触部は脚部用規制部材を許容位置に位置させる。このように、接続ポートの配置が第1配置であるとき、配置切替部は脚部用規制部材を許容位置に好適に位置させることができる。
【0034】
配置切替部は第2接触部を備える。ポート移動部が第2位置にあるとき、第2接触部は脚部用規制部材を許容位置に位置させる。このように、接続ポートの配置が第2配置であるとき、配置切替部は脚部用規制部材を許容位置に好適に位置させることができる。
【0035】
ポート移動部が第1位置および第2位置以外の位置にあるとき、
脚部用規制部材が禁止位置に位置することを第1接触部および第2接触部は許容する。よって、接続ポートの配置が第1配置および第2配置以外の配置であるとき、配置切替部は、脚部用規制部材が禁止位置に位置することを好適に許容できる。
【0036】
上述した発明において、前記配置切替部は、前記ベース部に接続されるポート軸部と、を備え、前記ポート移動部は、前記ポート軸部に接続され、前記ポート軸部回りに回転可能であり、前記脚部用規制部材が前記禁止位置と前記許容位置との間で移動する方向は、前記ポート軸部の径方向であることが好ましい。ポート移動部はポート軸部に接続されるので、ポート移動部はベース部に対して好適に回転できる。これにより、ポート移動部は、第1配置と第2配置の間で、接続ポートの配置を好適に切り替えることができる。脚部用規制部材が禁止位置と許容位置との間で移動する方向は、ポート軸部の径方向である。よって、第1接触部と第2接触部は、脚部用規制部材を禁止位置から許容位置に好適に移動できる。
【0037】
上述した発明において、前記脚部用規制部材は、前記ポート軸部の軸心方向から見て前記ポート移動部と重なる位置に配置されることが好ましい。これによれば、第1接触部と第2接触部は、脚部用規制部材と容易に接触できる。
【0038】
上述した発明において、前記フィルタ支持部は、前記接続ポートの下方に配置され、前記脚部は、前記ベース部に対して上方に移動可能であり、前記ポート軸部の軸心は略鉛直であり、前記脚部用規制部材は、前記ベース部に対して略水平方向に移動することによって、前記禁止位置および前記許容位置に移動することが好ましい。フィルタ支持部は接続ポートの下方に配置され、脚部はベース部に対して上方に移動可能である。このため、脚部はフィルタ支持部を接続ポートに好適に接近させることができる。ポート軸部の軸心は略鉛直である。よって、ポート移動部は、接続ポートを略水平方向に容易に移動できる。脚部用規制部材は、ベース部に対して略水平方向に移動することによって、禁止位置および許容位置に移動する。このように、脚部用規制部材は、脚部が移動する方向に対して略垂直な方向に移動する。よって、脚部用規制部材は、脚部がベース部に対して上方に移動することを容易に禁止でき、且つ、脚部がベース部に対して上方に移動することを容易に許容できる。
【0039】
上述した発明において、前記脚部は、前記配置切替部に対して移動可能に前記配置切替部に支持されることが好ましい。脚部は配置切替部に支持されるので、脚部は、接続ポートに向かってフィルタ支持部を好適に移動できる。
【0040】
上述した発明において、前記フィルタ連結装置は、前記脚部に接続され、前記フィルタ支持部に支持される前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの少なくともいずれかと接触し、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの少なくともいずれかが前記脚部に対して前記接続ポートに向かって移動することを規制するフィルタ用規制部と、を備えることが好ましい。フィルタ連結装置はフィルタ用規制部を備える。フィルタ用規制部は、フィルタ支持部が脚部に対して接続ポートの方に移動することを、規制する。このため、脚部が接続ポートから遠ざかる方向に移動するとき、フィルタ支持部も接続ポートから遠ざかる方向に移動させることができる。
【0041】
上述した発明において、前記接続ポートは、前記接続ポートの第1端部に形成される開口と、前記開口の周囲に形成される平坦な平坦端面と、前記平坦端面の周囲に形成され、前記接続ポートの第2端部に向かって径方向外方に傾斜する傾斜周面と、を有し、前記平坦端面および前記傾斜周面の少なくともいずれかが、前記接続口と接触することが好ましい。接続ポートは平坦端面と傾斜周面を有する。このため、接続ポートは、構造の異なる2種以上の接続口と好適に接続できる。
【0042】
上述した発明において、前記フィルタ連結装置は、前記脚部に接続されるピン部材と、前記ピン部材と接触し、前記ピン部材を前記接続ポートに対して略鉛直方向に移動させるレバーと、を備え、前記ピン部材の軸心の方向から見て、前記ピン部材を通る鉛直な仮想線は、前記フィルタ支持部に支持される前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの少なくともいずれかの中央部と交わることが好ましい。フィルタ連結装置はピン部材とレバーを備える。ピン部材とレバーによって、脚部を略鉛直方向に容易に移動できる。ピン部材の軸心の方向から見て、ピン部材を通る鉛直な仮想線は、フィルタ支持部に支持される第1フィルタおよび第2フィルタのいずれかの中央部と交わる。このため、ピン部材とレバーによって、脚部およびフィルタ支持部の全体をバランス良く略鉛直方向に移動できる。よって、第1フィルタおよび/または第2フィルタの全体をバランス良く移動できる。その結果、第1フィルタおよび/または第2フィルタの全ての接続口が接続ポートと適切に接続できる。
【0043】
本発明は、上述したフィルタ連結装置を備えている基板処理装置である。
【0044】
基板処理装置はフィルタ連結装置を備えている。フィルタ連結装置は、形状または接続口の配置が互いに異なる2種以上のフィルタと好適に連結できる。このため、形状または接続口の配置が異なる2種以上のフィルタの間で、フィルタを容易に交換できる。
【発明の効果】
【0045】
本発明に係るフィルタ連結装置およびこれを備えた基板処理装置によれば、形状または接続口の配置が互いに異なる2種以上のフィルタと好適に連結できる。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す図である。実施形態に係る基板処理装置1は、基板(例えば、半導体ウエハ)Wに液処理を行う装置である。
【0048】
1.基板処理装置1の概要
基板処理装置1は、基板保持部3と回転モータ5を備えている。基板保持部3は基板Wを略水平に保持する。基板保持部3は、例えば、基板Wの裏面(下面)を吸着保持する。回転モータ5は、基板保持部3の底部中央に連結している。回転モータ5は、基板保持部3を略鉛直軸回りに回転させる。これにより、基板保持部3に保持された基板Wは、その中心部を通る略鉛直軸回りに回転する。
【0049】
基板処理装置1は、ノズル7とカップ9を備えている。ノズル7は、基板保持部3の上方にあたる吐出位置に移動可能に設けられている。ノズル7は、基板保持部3に保持された基板Wに処理液を吐出する。カップ9は、基板保持部3の側方を囲むように配置されている。カップ9は、基板Wから飛散した処理液を受けとめて回収する。
【0050】
基板処理装置1は処理液を通じる配管11を備える。配管11は、ノズル7と接続する第1端を有する。配管11は、処理液供給源13と接続する第2端を有する。処理液供給源13は、例えば、処理液を貯留する処理液タンクである。処理液は、例えば、レジスト膜材料や各種の塗膜材料、薬液、シンナー、純水である。配管11上には、ポンプ15、制御弁17、およびフィルタ21が設けられている。ポンプ15は、処理液供給源13からノズル7に向けて処理液を圧送する。制御弁17は、処理液の流路を開閉する。フィルタ21は、処理液を濾過する。フィルタ21は、例えば、処理液から処理液中の異物などを分離・除去する。
【0051】
フィルタ21は、フィルタ本体22と複数(例えば3つ)の接続口23、24、25とを備えている。フィルタ本体22は、濾過材と、濾過材の一次側を処理液が流れる一次側流路と、濾過材の二次側を処理液が流れる二次側流路(いずれも不図示)を含む。濾過材は、例えば多孔性の膜である。接続口23は、一次側流路の入口である。接続口24は、二次側流路の出口である。接続口25は、フィルタ本体22内の気体を逃がすための出口である。
【0052】
フィルタ21は、フィルタ連結装置31によって、配管11と接続されている。フィルタ連結装置31は、複数(例えば接続口と同数)の継ぎ手部材33、34、35を備える。継ぎ手部材33、34、35はそれぞれ、接続口23、24、25と接続する。継ぎ手部材33、34、35は、本発明における接続ポートの例である。
【0053】
ここで、便宜上、フィルタ21の一次側の配管11を特に「一次側配管11a」と呼び、フィルタ21の二次側の配管11を特に「二次側配管11b」と呼ぶ。一次側配管11aは継ぎ手部材33と接続される。これにより、一次側配管11aは継ぎ手部材33を介して接続口23と連通接続している。二次側配管11bは継ぎ手部材34と接続される。これにより、二次側配管11bは継ぎ手部材34を介して接続口24と連通接続している。継ぎ手部材35はベント管19と接続される。これにより、ベント管19は継ぎ手部材35を介して接続口23cと連通接続している。ベント管19は大気に開放される。
【0054】
基板処理装置1は、制御部39を備える。制御部39は、回転モータ5の回転と、ノズル7の移動と、ポンプ15の駆動と、制御弁17の開閉とを統括的に制御する。制御部39による制御は、予め設定されている処理レシピに基づいて実行される。
【0055】
基板処理装置1が基板Wに液処理を行う動作を簡単に説明する。
【0056】
基板Wが基板保持部3に載置されると、回転モータ5が基板Wを回転させる。ノズル7が吐出位置に移動する。ポンプ15が処理液を圧送し、制御弁17が処理液の流路を開放する。これにより、処理液が処理液供給源13から一次側配管11aを通じてフィルタ21に流入する。フィルタ21は処理液を濾過する。濾過された処理液は、フィルタ21から二次側配管11bを通じてノズル7に流入する。ノズル7は、処理液を基板Wに吐出する。処理液は、回転している基板Wの表面中央に着液し、基板Wの表面全体にわたって広がる。基板Wから飛散した処理液は、カップ9によって回収される。
【0057】
処理液を吐出し始めてから所定の時間が経過すると、ポンプ15が停止し、制御弁17が閉止して、基板Wに対する処理液の供給を止める。回転モータ5が基板Wをより高速で回転させて、基板Wを乾燥させる。その後、回転モータ5が停止し、基板Wを静止させる。これにより、基板Wに対する液処理が終了する。
【0058】
2.フィルタ21の構造
2種類のフィルタ21の構造を例示する。
【0059】
図2(a)はフィルタ21の第1例の斜視図であり、
図2(b)はフィルタ21の第2例の斜視図である。以下では、フィルタ21の第1例を特に「第1フィルタ21a」と呼び、フィルタ21の第2例を特に「第2フィルタ21b」と呼ぶ。また、第1フィルタ21aの各要素の符号には適宜に「a」を付加し、第2フィルタ21bの各要素の符号には適宜に「b」を付加する。
【0060】
図2(a)を参照する。第1フィルタ21aは、接続口23a、24a、25aを備える。接続口23a、24a、25aはそれぞれ、管形状を有する。
図2(b)を参照する。第2フィルタ21bは、接続口23b、24b、25bを備える。接続口23b、24b、25bはそれぞれ、管形状を有する。継ぎ手部材33−35は、接続口23a、24a、25aと接続可能である。継ぎ手部材33−35は、接続口23b、24b、25bと接続可能である。
【0061】
第1フィルタ21aと第2フィルタ21bは、接続口23、24、25の配置に関して異なっている。
図2(a)を参照する。接続口23a、24a、25aは1列に並ぶように配置されている。
図2(b)を参照する。接続口23b、24b、25bは1列に並んでいない。接続口23b、24b、25bはそれぞれ、直角三角形の3頂点と同じような位置に配置されている。
【0062】
第1フィルタ21aと第2フィルタ21bは、形状に関して異なっている。
図2(a)を参照する。第1フィルタ21aはハウジング26aを備える。ハウジング26aは、上述したフィルタ本体22を収容する。接続口23a、24a、25aは、ハウジング26aの上面に設けられている。
図2(b)を参照する。第2フィルタ21bはハウジング26bを備える。ハウジング26bは、上述したフィルタ本体22を収容する。接続口23b、24b、25bは、ハウジング26bの上面に設けられている。
【0063】
第1フィルタ21aと第2フィルタ21bは、フィルタ21の高さHに関して異なっている。本実施形態では、第1フィルタ21aの高さHaは、第2フィルタ21bの高さHbに比べて長い。ここで、フィルタ21の高さHは、ハウジング26の底部から接続口23−25の上端までの鉛直方向に対する長さである。
【0064】
第1フィルタ21aと第2フィルタ21bは、ハウジング26の形状に関して異なっている。第2フィルタ21bのハウジング26bは、筒上部26b1とフランジ部26b2と溝部26b3を有する。フランジ部26b2は筒上部26b1の上部に配置される。溝部26b3は、フランジ部26b2の両側部に形成される。接続口23b、24b、25bは、フランジ部26b2の上部に配置される。第1フィルタ21aのハウジング26aは、フランジ部26b2に相当する部材を有しない。
【0065】
3.フィルタ連結装置31の構造
図3は、フィルタ連結装置31の斜視図である。
図4は、フィルタ連結装置31の側面図である。
【0066】
図3、
図4では、前後方向X、幅方向Yおよび鉛直方向Zを示す。前後方向Xと幅方向Yと上下方向Zは互いに直交する。前後方向Xおよび幅方向Yは水平である。前後方向Xの一方を「前方」と呼び、前後方向Xの他方を「後方」と呼ぶ。前後方向Xおよび幅方向Yを区別しない場合には、「水平方向」または、単に「側方」と呼ぶ。鉛直方向Zの一方を「上方」と呼び、鉛直方向Zの他方を「下方」と呼ぶ。
【0067】
フィルタ連結装置31は、第1フィルタ21aおよび第2フィルタ21bのいずれとも連結可能である。フィルタ連結装置31は、配置切替部40と脚部71とフィルタ支持部111を備える。配置切替部40は継ぎ手部材33−35の配置を切り替える。フィルタ支持部111はフィルタ21を支持する。脚部71はフィルタ支持部111を支持する。以下、詳細に説明する。
【0068】
3.1.配置切替部40の構成
フィルタ連結装置31は、継ぎ手部材33−35の他に、配置切替部40を備えている。配置切替部40は、複数の継ぎ手部材33−35を支持する。配置切替部40は、複数の継ぎ手部材33−35の配置を切り替える。具体的には、配置切替部40は、継ぎ手33−35の配置を、第1配置と第2配置との間で切り替える。第1配置は、第1フィルタ21aの接続口23a−25cの配置に相当する。第2配置は、第2フィルタ21bの接続口23b−25bの配置に相当する。
【0069】
配置切替部40はベースプレート41を備える。ベースプレート41は略水平な板形状を有する。
【0070】
図5はベースプレート41の平面図である。ベースプレート41は開口43、44、45を有する。開口43には継ぎ手部材33が配置される。開口44には継ぎ手部材34が配置される。開口45には継ぎ手部材35が配置される。
【0071】
開口43、44は長穴である。継ぎ手部材33は開口43において略水平方向に移動可能である。継ぎ手部材34は開口44において略水平方向に移動可能である。開口45は継ぎ手部材35の断面形状より僅かに大きい。継ぎ手部材35は開口45において略水平方向に移動不能である。このように、継ぎ手部材33、34はベースプレート41に対して略水平方向に移動可能である。継ぎ手部材35はベースプレート41に対して略水平方向に移動不能である。
【0072】
図6は、ベースプレート41と継ぎ手部材33−35の側面図である。継ぎ手部材33は略直線的に延びる略管形状を有する。継ぎ手部材33は略鉛直姿勢で開口43に挿入される。継ぎ手部材33は、接続口23と接続する第1端部33aと、一次側配管11aと接続する第2端部33bとを有する。継ぎ手部材33は、第1端部33aを下に、第2端部33bを上にして配置される。第1端部33aはベースプレート41よりも下方に位置する。第2端部33bはベースプレート41よりも上方に位置する。
【0073】
継ぎ手部材33は、外周面33cと、その外周面33cから外方に張り出すフランジ部33dを備えている。フランジ部33dは、開口43の幅よりも大きい。フランジ部33dは、ベースプレート41の上面に載置される。継ぎ手部材33は開口43から下方に脱落しない。このように、ベースプレート41は継ぎ手部材33と接触する。ベースプレート41は継ぎ手部材33を支持する。
【0074】
継ぎ手部材34、35は、継ぎ手部材33と略同じ構造を有する。継ぎ手部材34は、第1端部34aと第2端部34bと外周面34cとフランジ部34dを有する。継ぎ手部材35は、第1端部35aと第2端部35bと外周面35cとフランジ部35dを有する。継ぎ手部材34、35は、継ぎ手部材33と略同じように、ベースプレート41に設置される。ベースプレート41は継ぎ手部材34、35と接触する。ベースプレート41は継ぎ手部材34、35を支持する。ベースプレート41は、本発明におけるベース部の例である。
【0075】
図3、
図4を参照する。配置切替部40は移動部51と操作部61を備えている。移動部51は継ぎ手部材33、34を移動する。操作部61は移動部51に連動連結される。操作部61はユーザーによって操作される。操作部61の操作に応じて、移動部51が継ぎ手部材33、34を移動する。
【0076】
図7は、配置切替部40の一部の側面図である。
図8は、移動部51と操作部61の平面図である。配置切替部40は継ぎ手軸部57を備える。継ぎ手軸部57はベースプレート41に接続される。継ぎ手軸部57の軸心C57は略鉛直である。移動部51は継ぎ手軸部57に接続される。移動部51は継ぎ手軸部57を介してベースプレート41に支持される。移動部51は継ぎ手軸部57回りに回転可能である。移動部51はベースプレート41に対して移動可能である。
【0077】
図7を参照する。移動部51は平面視で略円形状を有する。継ぎ手軸部57は平面視で移動部51の中央部と接続する。
【0078】
移動部51は開口53、54を有する。開口53には継ぎ手部材33が配置される。開口54には継ぎ手部材34が配置される。
【0079】
開口53は継ぎ手部材33の断面形状より僅かに大きい。継ぎ手部材33は開口53において略水平方向に移動不能である。継ぎ手部材33は移動部51と一体に移動する。移動部51が回転するとき、継ぎ手部材33はベースプレート41に対して移動する。
【0080】
開口54は長穴である。継ぎ手部材34は開口54において略水平方向に移動可能である。開口54の一端縁および他端縁のいずれかが継ぎ手部材34と接触した状態で移動部51が回転するとき、継ぎ手部材34はベースプレート41に対して移動する。
【0081】
このように、移動部51は継ぎ手部材33、34と接触する。移動部51は継ぎ手部材33、34を移動する。
【0082】
移動部51は歯56を有する。歯56は、移動部51の外周縁に形成される。
【0083】
図7、8を参照する。配置切替部40は操作軸部63を備える。操作軸部63はベースプレート41に接続される。操作部61は操作軸部63に接続される。操作部61は操作軸部63を介してベースプレート41に支持される。操作部61は操作軸部63回りに回転可能である。操作部61の前端はベースプレート41よりも前方に位置する。
【0084】
図8を参照する。操作部61は平面視で略円形状を有する。操作部61は歯62を有する。歯62は操作部61の外周縁に形成される。歯62は歯56と噛み合う。
【0085】
ユーザーは操作部61を操作軸部63回りに回転する。操作部61の回転に連動して、移動部51が継ぎ手軸部57回りに回転する。移動部51の回転に応じて、ベースプレート41に対する移動部51の位置が変わる。具体的には、移動部51の回転に応じて、ベースプレート41に対する移動部51の角度が変わる。さらに、移動部51の回転に応じて、継ぎ手部材33、34がベースプレート41に対して移動する。
【0086】
図9(a)、9(b)、9(c)は、継ぎ手部材33−35の配置を切り替える動作を説明する図である。
図9(a)−9(c)の右側の図は、継ぎ手部材33−35、ベースプレート41および移動部51の平面図である。
図9(a)−9(c)の左側の図は、移動部51のみの平面図である。
【0087】
図9(a)、(b)、(c)に示すように、移動部51の回転に応じて、継ぎ手部材33、34がベースプレート41に対して移動する。
【0088】
図9(a)を参照する。継ぎ手部材33−35は第1配置で配置される。継ぎ手部材33は移動部51によって位置決めされる。継ぎ手部材34は開口44の一端縁と開口54の一端縁によって挟持される。すなわち、継ぎ手部材34はベースプレート41と移動部51によって位置決めされる。継ぎ手部材35はベースプレート41によって位置決めされる。
【0089】
図9(c)を参照する。継ぎ手部材33−35は、第2配置で配置される。継ぎ手部材33は移動部51によって位置決めされる。継ぎ手部材34は開口44の他端縁と開口54の他端縁によって挟持される。すなわち、継ぎ手部材34はベースプレート41と移動部51によって位置決めされる。継ぎ手部材35はベースプレート41によって位置決めされる。
【0090】
第1配置と第2配置の間において、ベースプレート41に対する継ぎ手部材33の位置は異なる。第1配置と第2配置の間において、ベースプレート41に対する継ぎ手部材34の位置は異なる。第1配置と第2配置の間において、ベースプレート41に対する継ぎ手部材35の位置は同じである。
【0091】
以下では、
図9(a)に示す移動部51の位置を「第1位置P1」と呼ぶ。以下では、
図9(c)に示す移動部51の位置を「第2位置P2」と呼ぶ。
【0092】
図9(b)を参照する。移動部51は、第1位置P1および第2位置P2のいずれとも異なる位置に位置する。移動部51が第1位置P1および第2位置P2以外の位置にあるとき、継ぎ手部材33−35は第1配置P1および第2配置P2のいずれとも異なる配置で配置される。
【0093】
ところで、移動部51が第1位置P1から第2位置P2に変わる過程では、移動部51は第1位置P1および第2位置P2以外の位置に位置する。移動部51が第2位置P2から第1位置P1に変わる過程でも、移動部51は第1位置P1および第2位置P2以外の位置に位置する。したがって、継ぎ手部材33−35の配置が第1配置と第2配置の間で切り替わる過程では、継ぎ手部材33−35の配置は第1配置および第2配置以外の配置である。
【0094】
上述のとおり、移動部51が第1位置P1にあるとき、継ぎ手部材33−35の配置は第1配置である(
図9(a)参照)。移動部51が第2位置P2にあるとき、継ぎ手部材33−35の配置は第2配置である(
図9(b)参照)。移動部51が第1配置P1および第2配置P2以外の位置にあるとき、継ぎ手部材33−35の配置は第1配置および第2配置以外の配置である(
図9(c)参照)。
【0095】
移動部51は、本発明におけるポート移動部の例である。継ぎ手軸部57は、本発明におけるポート軸部の例である。
【0096】
3.2.脚部71の取付構造
図3、
図4を参照する。脚部71は、ベースプレート41に支持される。脚部71は、ベースプレート41よりも幅方向Yの外方に配置される。具体的には、脚部71は、ベースプレート41よりも幅方向Yの一方側、および、幅方向Yの他方側に配置される。脚部71は、略鉛直方向Zに延びる。脚部71は、ベースプレート41および継ぎ手部材33−35に対して移動可能である。脚部71は、ベースプレート41および継ぎ手部材33−35に対して鉛直方向Zに移動可能である。
【0097】
フィルタ連結装置31はピン部材81を備える。ピン部材81は脚部71に接続される。ピン部材81は脚部71に固定される。ピン部材81の軸心は略水平である。具体的には、ピン部材81の軸心は幅方向Yと略平行である。
【0098】
フィルタ連結装置31は、ピン案内部83とレバー85とレバー用回転軸部89を備える。ピン案内部83は、ピン部材81を鉛直方向Zに案内する。レバー85は、ピン部材81を移動させる。レバー用回転軸部89は、レバー85に接続される。レバー用回転軸部89は、レバー85を支持する。レバー85はレバー用回転軸部85回りに回転可能である。
【0099】
図10は、ベースプレート41とピン案内部83とレバー用回転軸部89の側面図である。ピン案内部83は、ベースプレート41に接続される。ピン案内部83はベースプレート41に固定される。
【0100】
ピン案内部83は開口84を有する。開口84にはピン部材81が配置される。開口84は長穴である。開口84は略鉛直方向Zに延びる。ピン部材81は開口84において略鉛直方向Zに移動可能である。
【0101】
レバー用回転軸部89はピン案内部83に接続される。すなわち、レバー用回転軸部89はベースプレート41に支持される。レバー用回転軸部89は開口84の上方に配置される。レバー用回転軸部89の軸心は略水平である。具体的には、レバー用回転軸部89の軸心は幅方向Yと略平行である。
【0102】
図11は、レバー85の側面図である。レバー85は開口86、87を有する。開口86にはレバー用回転軸部89が配置される。開口87にはピン部材81が配置される。レバー85はピン部材81と接触する。開口87は長穴である。ピン部材81は開口87において移動可能である。開口87は、第1端部87aと第2端部87bを有する。第1端部87aは、第2端部87bよりも開口86(レバー用回転軸部89)に近い。
【0103】
レバー85はハンドル部88を有する。ハンドル部88はユーザーによって把持される。ユーザーがハンドル部88を操作することによって、レバー85がレバー用回転軸部89回りに回転する。
【0104】
図12(a)、12(b)、12(c)は、脚部71がベースプレート41に対して移動する動作を説明する図である。
図12(a)−12(c)は側面図である。
【0105】
図12(a)を参照する。脚部71は下方位置にある。
【0106】
図12(b)を参照する。ユーザーがハンドル部88を押し下げると、レバー85はレバー用回転軸部89回りに回転する。ピン部材81は、開口87の第2端部87bから第1端部87aに向かって移動し、且つ、開口84の下部から上部に向かって移動する。その結果、ピン部材81は上方に移動する。脚部71はピン部材81と一体に上方に移動する。
【0107】
図12(c)を参照する。ユーザーがハンドル部88をさらに押し下げると、レバー85がレバー用回転軸部89回りにさらに回転する。ピン部材81は、さらに上方に移動する。脚部71はピン部材81と一体に、さらに上方に移動する。その結果、脚部71は上方位置に到達する。
【0108】
他方、ユーザーがハンドル88を押し上げると、脚部71は、ピン部材81と一体に下方に移動する。これにより、脚部71は上方位置から下方位置に移動する。
【0109】
このように、レバー85は、ピン部材81をベースプレート41に対して略鉛直方向Zに移動させる。これにより、脚部71は、ベースプレート41に対して略鉛直方向Zに移動する。ピン部材81および脚部71を略鉛直方向Zに移動させる。なお、後述するとおり、脚部71がベースプレート41に対して上方に移動することによって、フィルタ支持部111は継ぎ手部材33−35に向かって移動する。
【0110】
図3、
図4を参照する。フィルタ連結装置31は、脚部71の移動方向を一定に保つ機構を備える。具体的には、フィルタ連結装置31は、開口72、73とピン部材91、92を有する。開口72、73は脚部71に形成される。開口72、73は長穴である。開口72、73は略鉛直方向Zに延びる。ピン部材91、92は、ベースプレート41に間接的に接続される(
図10参照)。ピン部材91、92は、ベースプレート41に固定される。ピン部材91、92は開口72、73に配置される。開口72とピン部材91はピン部材81よりも前方に配置される。開口73とピン部材92はピン部材81よりも後方に配置される。ピン部材91、92は開口72、73において略鉛直方向Zに移動可能である。脚部71がベースプレート41に対して移動するとき、ピン部材91、92は開口72、73に沿って略鉛直方向Zに移動する。このように、ピン部材91、92と開口72、73は、脚部71が移動する方向を略鉛直方向Zに保つ。
【0111】
フィルタ連結装置31は、ピン案内部95とピン部材97を有する。ピン案内部95は、ベースプレート41に接続される(
図10参照)。ピン案内部95は、ベースプレート41に固定される。ピン案内部95は開口96を有する。開口96は長穴である。開口96は略鉛直方向Zに延びる。ピン部材97は、脚部71に接続される。ピン部材97は、脚部71に固定される。ピン部材97は開口96に配置される。開口96とピン部材97はピン部材81よりも後方に配置される。ピン部材97は開口96において略鉛直方向Zに移動可能である。脚部71がベースプレート41に対して移動するとき、ピン部材97は開口96に沿って略鉛直方向Zに移動する。このように、ピン案内部95とピン部材97は、脚部71が移動する方向を略鉛直方向Zに保つ。
【0112】
3.3.脚部71の移動を規制する構成
図3、
図4を参照する。フィルタ連結装置31は、脚部用規制部材101を備える。
脚部用規制部材101は、脚部71がベースプレート41に対して上方に移動することを禁止可能である。
【0113】
図13はフィルタ連結装置31の一部の拡大側面図である。
図14(a)、14(b)は、フィルタ連結装置31の一部の底面図である。脚部用規制部材101は略直線的な棒形状を有する。脚部用規制部材101の軸心は略水平である。具体的には、脚部用規制部材101の軸心は略幅方向Yと平行である。底面視において、脚部用規制部材101は移動部51と重なる位置に配置される。具体的には、底面視において、脚部用規制部材101の一部が、移動部51と重なる。
【0114】
脚部用規制部材101はベースプレート41に支持される。具体的には、フィルタ連結装置31は背板103とガイドピン105を備える。背板103はベースプレート41に接続される。背板103はベースプレート41に固定される。ガイドピン105は背板103に接続される。ガイドピン105の軸心は略水平である。具体的には、ガイドピン105の軸心は前後方向Xと略平行である。ガイドピン105は背板103から前方に延びる。ガイドピン105は脚部用規制部材101と接続する。ガイドピン105は脚部用規制部材101を貫通する。ガイドピン105は脚部用規制部材101を支持する。ガイドピン105は脚部用規制部材101を前後方向Xに案内する。これにより、脚部用規制部材101は前後方向Xに移動可能である。ガイドピン105は、脚部用規制部材101が移動する方向を、略前後方向Xに保つ。
【0115】
脚部用規制部材101が前後方向Xに移動することによって、禁止位置と許容位置に移動する。
図13は、許容位置にある脚部用規制部材101を実線で示す。
図13は、禁止位置にある脚部用規制部材101を一点鎖線で示す。
図14(a)は、禁止位置にある脚部用規制部材101を示す。
図14(b)は、許容位置にある脚部用規制部材101を示す。なお、
図14(a)では、移動部51は第1位置P1および第2位置P2以外の位置にある。
図14(b)では、移動部51は第2位置P2にある。
【0116】
禁止位置は許容位置よりも前方である。禁止位置は、許容位置と略同じ高さ位置である。脚部用規制部材101が禁止位置と許容位置の間で移動する方向は、略前後方向Xである。なお、前後方向Xは、継ぎ手軸部57の径方向に相当する。
【0117】
図13を参照する。脚部71は、切り欠き74を有する。脚部用規制部材101が禁止位置にあるとき、脚部用規制部材101は切り欠き74内に位置する。このため、脚部用規制部材101が禁止位置にあるとき、脚部用規制部材101は脚部71が上方に移動することを禁止する。具体的には、脚部用規制部材101が脚部71と接触することによって、脚部用規制部材101は脚部71が上方に移動することを禁止する。脚部用規制部材101が許容位置にあるとき、脚部用規制部材101は切り欠き74外に位置する。このため、脚部用規制部材101が許容位置にあるとき、脚部用規制部材101は脚部71が上方に移動することを許容する。
【0118】
図13、14(a)、14(b)を参照する。フィルタ連結装置31は弾性部材107を備える。弾性部材107は、脚部用規制部材101を許容位置から禁止位置に向けて脚部用規制部材101を押圧する。具体的には、弾性部材107は、脚部用規制部材101を前方に押圧する。換言すれば、弾性部材107は許容位置から禁止位置に向かう向きの弾性力を脚部用規制部材101に与える。弾性力の向きは前方である。
【0119】
弾性部材107は、背板103に接触する第1端部を有する。弾性部材107の第1端部は、ベースプレート41に対して一定の位置に保たれる。弾性部材107は、脚部用規制部材101に接触する第2端部を有する。弾性部材107の第2端部は、脚部用規制部材101の移動に応じて、移動する。脚部用規制部材101が移動するとき、弾性部材107の第2端部が脚部用規制部材101と接触した状態は、保たれる。弾性部材107は、背板103(ベースプレート41)に対して脚部用規制部材101を前方に押圧する。弾性部材107は例えば板バネである。
【0120】
図14(a)、14(b)を参照する。配置切替部40は、第1接触部108と第2接触部109を有する。第1接触部108および第2接触部109は、移動部51に接続される。第1接触部108および第2接触部109は、移動部51に固定される。第1接触部108および第2接触部109は、移動部51と一体に移動する。
【0121】
移動部51が第1位置P1にあるとき、第1接触部108は脚部用規制部材101と接触し、第1接触部108は脚部用規制部材101を許容位置に位置させる。移動部51が第1位置P1にあるとき、第2接触部109は脚部用規制部材101から離れた位置にある。
【0122】
図14(b)を参照する。移動部51が第2位置P2にあるとき、第2接触部109は脚部用規制部材101と接触し、第2接触部109は脚部用規制部材101を許容位置に位置させる。移動部51が第2位置P2にあるとき、第1接触部108は脚部用規制部材101から離れた位置にある。
【0123】
図14(a)を
参照する。移動部51が第1位置P1および第2位置P2以外の位置にあるとき、弾性部材107の弾性力によって、脚部用規制部材101は禁止位置にある。
【0124】
上述のとおり、移動部51が第1位置P1および第2位置P2のいずれかにあるとき、配置切替部40は脚部用規制部材101と接触し、脚部用規制部材101を許容位置に位置させる。したがって、移動部51が第1位置P1および第2位置P2のいずれかにあるとき、脚部用規制部材101は、脚部71がベースプレート41に対して上方に移動することを許容する。
【0125】
移動部51が第1位置P1および第2位置P2以外の位置にあるとき、弾性部材107が脚部用規制部材101を禁止位置に位置させる。したがって、移動部51が第1位置P1および第2位置P2以外の位置にあるとき、脚部用規制部材101は、脚部71がベースプレート41に対して上方に移動することを禁止する。
【0126】
3.4.フィルタ支持部111の構成
図3、
図4を参照する。フィルタ支持部111はフィルタ21を支持する。フィルタ支持部111は、第1フィルタ21aおよび第2フィルタ21bを支持可能である。
【0127】
フィルタ連結装置31は回転軸部121を備える。回転軸部121はフィルタ支持部111と接続する。回転軸部121はフィルタ支持部111を支持する。回転軸部121の軸心は略水平である。具体的には、回転軸部121の軸心は、幅方向Yと略平行である。
【0128】
脚部71は開口75を有する。開口75には、回転軸部121が配置される。脚部71は、回転軸部121を支持する。脚部71は、回転軸部121を介してフィルタ支持部111を支持する。フィルタ支持部111は、脚部用規制部材101の内側に配置される。換言すれば、脚部71は、フィルタ支持部111よりも幅方向Yの外方に配置される。フィルタ支持部111は、継ぎ手部材33−35の下方に配置される。
【0129】
開口75は長穴である。回転軸部121は開口75において移動可能である。フィルタ支持部111は、回転軸部121と一体に移動可能である。
【0130】
図4を参照する。開口75は、縦スロット76と第1横スロット77aと第2横スロット77bと第3横スロット77cと第1位置決めスロット78aと第2位置決めスロット78bとを有する。縦スロット76は、略鉛直方向Zに延びる。縦スロット76は、第1横スロット77aと第2横スロット77bと第3横スロット77cと接続される。第1横スロット77aと第2横スロット77bと第3横スロット77cはそれぞれ、縦スロット76から後方に延びる。第1横スロット77aは第2横スロット77bの下方に配置される。第2横スロット77bは第3横スロット77cの下方に配置される。第1位置決めスロット78aは第1横スロット77aに接続される。第1位置決めスロット78aは第1横スロット77aから下方に延びる。第2位置決めスロット78bは第2横スロット77bに接続される。第2位置決めスロット78bは第2横スロット77bから下方に延びる。
【0131】
図15(a)、15(b)、15(c)は、フィルタ支持部111が回転する動作を説明する図である。
図15(a)−15(c)は、脚部71の内側から見た配置切替部40の図である。図示する通り、フィルタ支持部111は回転軸部121回りに回転可能である。フィルタ支持部111は脚部71に対して回転可能である。フィルタ支持部111が回転軸部121回りに回転することによって、フィルタ支持部111は第1姿勢と第2姿勢をとる。
図15(a)は、第1姿勢のフィルタ支持部111を示す。
図15(c)は、第2姿勢のフィルタ支持部111を示す。
【0132】
図16は、フィルタ支持部111の斜視図である。
図17は、フィルタ支持部111の側面図である。より厳密には、
図17は、回転軸部121の軸心の方向から見たフィルタ支持部111の図である。フィルタ支持部111は、第1フィルタ支持部113を有する。第1フィルタ支持部113は床部114を有する。床部114は載置面114aを有する。載置面114aは平坦である。第1フィルタ支持部113は、開口115と突部116を有する。開口115は床部114に形成される。突部116は床部114から突出する。
【0133】
フィルタ支持部111は第2フィルタ支持部117を有する。第2フィルタ支持部117は、一対の保持アーム部118を有する。一対の保持アーム部118は、幅方向Yに間隔をあけて配置される。保持アーム部118は、細幅の板形状を有する。保持アーム部118は、直線的に延びる。保持アーム部118は、床部114に接続される基端部118aを有する。保持アーム部118は、載置面114aに対して略垂直な方向に延びる。
【0134】
フィルタ支持部111は、開口119を有する。開口119は、保持アーム部118の基端部118aの近傍に配置される。開口119は、床部114と保持アーム部118との接合部位の近傍に配置される。開口119には、回転軸部121が配置される。
【0135】
図18は、フィルタ支持部111と第1フィルタ21aの側面図である。フィルタ支持部111は第1姿勢である。載置面114aは略水平である。第1フィルタ21aは載置面114a上に載置される。載置面114aは、第1フィルタ21aのハウジング26aの底部と接触する。このように、床部114は第1フィルタ21aを支持する。
【0136】
ハウジング26aが底部から下方に突出する突部26a1を有する場合、突部26a1は開口115に配置される。これにより、第1フィルタ21aが水平方向に移動することが規制される。さらに、第1フィルタ21aが回転することを規制される。
【0137】
突部116は、ハウジング26aの側部と接触する。これにより、第1フィルタ21aが水平方向に移動することが規制される。さらに、第1フィルタ21aが回転することを規制される。
【0138】
保持アーム部118は床部114から上方に延びる。保持アーム部118は第1フィルタ21aから離れた位置にある。具体的には、保持アーム部118は第1フィルタ21aよりも後方に位置する。
【0139】
このように、フィルタ支持部113が第1姿勢であるとき、第1フィルタ支持部113は第1フィルタ21aと接触する。フィルタ支持部111が第1姿勢であるとき、第1フィルタ支持部113は第1フィルタ21aを支持する。フィルタ支持部111が第1姿勢であるとき、第2フィルタ支持部117は第1フィルタ21aから離れた位置にある。
【0140】
図19は、フィルタ支持部と第2フィルタの側面図である。フィルタ支持部111が第2姿勢である。載置面114aは略鉛直である。床部114は第2フィルタ21bから離れた位置にある。具体的には、床部114は第2フィルタ21bよりも後方に位置する。保持アーム部118は床部114から略水平方向に延びる。具体的には、保持アーム部118は床部114から前方に延びる。保持アーム部118は、第2フィルタ21bの側部と接触する。具体的には、保持アーム部118はフランジ部26b2(溝部26b3)と接触する。これにより、保持アーム部118は第2フィルタ21bを保持する。保持アーム部118は、第2フィルタ21bが移動することを規制する。さらに、保持アーム部118は、第2フィルタ21bが回転することを規制する。
【0141】
このように、フィルタ支持部111が第2姿勢であるとき、第2フィルタ支持部117は第2フィルタ21bと接触する。フィルタ支持部111が第2姿勢であるとき、第2フィルタ支持部117は第2フィルタ21bを支持する。フィルタ支持部111が第2姿勢であるとき、第1フィルタ支持部113は第2フィルタ21bから離れた位置にある。
【0142】
3.5.フィルタ支持部111の保持するための構成
図16、
図17を参照する。フィルタ連結装置31はフック部材123を備える。フック部材123は、保持アーム部118に接続される。フック部材123は、保持アーム部118の先端部118bの近傍に接続される。フック部材123は、保持アーム部118の先端部118bから基端部118aに向かって延びている。フック部材123と保持アーム部118は、その間に隙間124を画定する。回転軸部121の軸心の方向からフィルタ支持部111を見たとき、隙間124は視認可能である(
図17参照)。隙間124は開放されている。
【0143】
具体的には、フック部材123は、第1面123aと第2面123bと第3面123cと第4面123dを有する。第1面123aと第2面123bはそれぞれ、保持アーム部118と向かい合う。第1面123aと第2面123bは、第1姿勢において略鉛直である。第1面123aと第2面123bは、第2姿勢において略水平である。第1面123aと保持アーム部118の間隔は、第2面123bと保持アーム部118の間隔よりも大きい。第3面123cと第4面123dは、それぞれ第2面123bに接続される。第3面123cと第4面123dは、第2面123bに対して略垂直である。第3面123cと第4面123dは、互いに向かい合う。第3面123cと第4面123dは、第1姿勢において略水平である。第3面123cと第4面123dは、第2姿勢において略鉛直である。
【0144】
図20(a)、20(b)、20(c)は、フィルタ支持部111を第1姿勢に保つ機構を説明する図である。
図20(a)−20(c)は、脚部71の内側から見た配置切替部40の図である。フィルタ連結装置31は、第1回転規制部125a、125bを備える。第1回転規制部125a、125bは、脚部71に接続される。第1回転規制部125a、125bは、脚部71に固定される。第1回転規制部125a、125bは、略鉛直な板形状を有する。第1回転規制部125aは、第1回転規制部125bの下方に配置される。
【0145】
図20(a)、20(b)を参照する。フィルタ支持部111が第1姿勢である状態で回転軸部121が第1横スロット77aを後方に移動する。これにより、フック部材123は第1回転規制部125aの上方に位置する。
【0146】
図20(b)、20(c)を参照する。フィルタ支持部111が第1姿勢である状態で回転軸部121が第1位置決めスロット78aを下方に移動する。これにより、隙間124に第1回転規制部125aの上端部が配置される。第1回転規制部125aはフック部材123と接触する。より具体的には、第1回転規制部125aの背面が第1面123aと接触する。これにより、フィルタ支持部111が回転軸部121回りに回転することが規制される。すなわち、フィルタ支持部111は第1姿勢に保たれる
【0147】
さらに、第1回転規制部125aは、保持アーム部118と接触する。第1回転規制部125aの前面が保持アーム部118と接触する。これにより、フィルタ支持部111は第1姿勢に一層確実に保たれる
【0148】
このように、回転軸部121が第1位置決めスロット78aに位置するとき、フック部材123と第1回転規制部125aは、フィルタ支持部111を第1姿勢に保つ。同様に、回転軸部121が第2位置決めスロット78bに位置するとき、フック部材123と第1回転規制部125bは、フィルタ支持部111を第1姿勢に保つ。
【0149】
さらに、回転軸部121が第1位置決めスロット78aに位置するとき、第1位置決めスロット78aはフィルタ支持部111が前後方向Xに移動することを規制する。同様に、回転軸部121が第2位置決めスロット78bに位置するとき、第2位置決めスロット78bはフィルタ支持部111が前後方向Xに移動することを規制する。このように、第1位置決めスロット78aおよび第2位置決めスロット78bは、前後方向Xにおけるフィルタ支持部111の位置を一定に保つ。
【0150】
図21(a)、21(b)、21(c)は、フィルタ支持部111を第2姿勢に保つ機構を説明する図である。
図21(a)−21(c)は、脚部71の内側から見た配置切替部40の図である。
【0151】
フィルタ連結装置31は、第2回転規制部127を備える。第2回転規制部127は、脚部71に接続される。第2回転規制部127は、脚部71に固定される。第2回転規制部127は、突片形状を有する。第2回転規制部127は、略幅方向Yに突出する。
【0152】
図21(a)を参照する。フィルタ支持部111が第2姿勢である状態で回転軸部121が縦スロット76を上方に移動する。これにより、フック部材123は第2回転規制部127の前方に到達する。
【0153】
図21(a)、21(b)を参照する。フィルタ支持部111が第2姿勢である状態で回転軸部121が第3横スロット77cの後方に移動する。これにより、第2回転規制部127が隙間124に配置される。
【0154】
図21(b)、21(c)を参照する。フィルタ支持部111が第2姿勢である状態で回転軸部121が第3横スロット77c内で下方に移動する。これにより、回転軸部121は第3横スロット77cの下縁部と接触する。第2回転規制部127はフック部材123と接触する。より具体的には、第2回転規制部127が第2面123bと接触する。換言すれば、フック123は第2回転規制部127の上部と接触する。これにより、フィルタ支持部111が回転軸部121回りに回転することが規制される。すなわち、フィルタ支持部111は第2姿勢に保たれる。
【0155】
さらに、第2回転規制部127は第3面123cおよび第4面123dと接触する。換言すれば、フック123は第2回転規制部127の側部(より具体的には、前部および後部)と接触する。これにより、フィルタ支持部111が前後方向Xに移動することが規制される。
【0156】
このように、回転軸部121が第3横スロット77cに位置するとき、フック部材123と第2回転規制部127は、フィルタ支持部111を第2姿勢に保つ。さらに、フック部材123と第2回転規制部127は、前後方向Xにおけるフィルタ支持部111の位置を一定に保つ。
【0157】
3.6.フィルタ用規制部の構成
図21(a)、(b)、(c)を参照する。フィルタ連結装置31は、フィルタ用規制部131を備える。フィルタ用規制部131は、脚部71に接続される。フィルタ用規制部131は、脚部71に固定される。フィルタ用規制部131は、突片形状を有する。フィルタ用規制部131は、略水平方向に突出する。フィルタ用規制部131は、フィルタ支持部111に支持されるフィルタ21の上方の位置まで延びる。
【0158】
仮に、フィルタ21が脚部71に対して上方に移動した場合には、フィルタ用規制部131はフィルタ21と接触する。これにより、フィルタ用規制部131は、フィルタ21が脚部71に対してさらに上方に移動することを規制する。
【0159】
3.7.フィルタ連結装置31とフィルタ21を着脱する動作
次に、第1フィルタ21aをフィルタ連結装置31に着脱する動作例と、第2フィルタ21bをフィルタ連結装置31に着脱する動作例を説明する。以下の動作例は、基本的にユーザーの手作業によって行われる。
【0160】
3.7.1.フィルタ連結装置31に第1フィルタ21aを連結する動作
図22(a)、22(b)、22(c)は第1フィルタ21aをフィルタ連結装置31に着脱するときの手順を説明する図である。
【0161】
図22(a)を参照する。ユーザーは、フィルタ支持部111及び回転軸部121を動かす。これにより、フィルタ支持部111を第1姿勢にさせ、回転軸部121を第2位置決めスロット78bに位置させ、フック部材123を第1回転規制部125bに接触させる。続いて、ユーザーは、床部114に第1フィルタ21aを置く。これにより、第1フィルタ支持部113は第1フィルタ21aを支持する。
【0162】
図22(b)を参照する。ユーザーが操作部61(不図示)を操作することによって、継ぎ手部材33−35を第1配置で配置させる。これにより、脚部用規制部材101は禁止位置から許容位置に移動する。
【0163】
図22(c)を参照する。ユーザーがレバー85を操作することによって、脚部71を下方位置から上方位置に移動させる。これにより、フィルタ支持部111および第1フィルタ21aは、脚部71と一体に上方に移動する。フィルタ支持部111および第1フィルタ21aは、継ぎ手部材33−35に接近する。第1フィルタ21aの接続口23a−25aが継ぎ手部材33−35と接続する。すなわち、フィルタ連結装置31は第1フィルタ21aと連結する。
【0164】
図22(a)−22(c)は、ピン部材81を通る鉛直な仮想線Lを示す。
図22(a)−22(c)は、ピン部材81の軸心の方向から見た図に相当する。ピン部材81の軸心の方向から見て、仮想線Lは第1フィルタ21aの中央部と交わる。
【0165】
3.7.2.フィルタ連結装置31から第1フィルタ21aを外す動作
図22(c)、22(b)を参照する。ユーザーがレバー85を操作することによって、脚部71を上方位置から下方に移動させる。これにより、フィルタ支持部111は、脚部71と一体に下方に移動する。第1フィルタ21aの接続口23a−25aは、継ぎ手部材33−35から離れる。第1フィルタ21aは、フィルタ支持部111に支持された状態で下方に移動する。換言すれば、フィルタ支持部111および第1フィルタ21aは、継ぎ手部材33−35から遠ざかる。
【0166】
図22(b)を参照する。脚部71が下方位置に到達する。その後、ユーザーはフィルタ支持部111から第1フィルタ21aを取り出す。
【0167】
ここで、脚部71が上方位置から下方に移動するとき、接続口23a−25aは、第1フィルタ21aの自重によって、継ぎ手部材33−35から離れる。ただし、第1フィルタ21aの自重のみでは、接続口23a−25aが継ぎ手部材33−35から離れない場合がある。
【0168】
図23(a)、23(b)、23(c)は、第1フィルタ21aをフィルタ連結装置31に着脱するときの手順を説明する図である。
【0169】
図23(a)を参照する。脚部71は上方位置にある。フィルタ21aはフィルタ支持部111に支持される。接続口23a−25aは継ぎ手部材33−35に接続されている。
【0170】
図23(b)を参照する。脚部71は上方位置から下方に移動する。フィルタ支持部111は脚部71と一体に下方に移動する。ただし、接続口23a−25aは継ぎ手部材33−35から離れない。接続口23a−25aは継ぎ手部材33−35と接続されたままである。フィルタ21aは下方に移動しない。フィルタ21aはフィルタ支持部111から上方に浮いている。脚部71とフィルタ支持部111のみが、継ぎ手部材33−35から遠ざかる。
【0171】
脚部71から見ると、フィルタ21aは脚部71に対して移動する。フィルタ21aは、脚部71に対して上方に移動する。フィルタ21aは、脚部71に対して継ぎ手部材33−35に向かって移動する。
【0172】
フィルタ用規制部131は脚部71と一体に下方に移動する。このため、フィルタ用規制部131は、第1フィルタ21aの上部と接触する。さらに、フィルタ用規制部131は、第1フィルタ21aを下方に押す。
【0173】
図23(c)を参照する。フィルタ用規制部131が第1フィルタ21aを下方に移動させることによって、フィルタ用規制部131は接続口23a−25aを継ぎ手部材33−35から離す。すなわち、フィルタ規制部131は、第1フィルタ21aをフィルタ連結装置31から離脱させる。その結果、フィルタ21aは、下方に移動し、フィルタ支持部111によって再び支持される。フィルタ21aは、脚部71およびフィルタ支持部111とともに、下方に移動する。脚部71が下方位置に到達した後、ユーザーはフィルタ支持部111から第1フィルタ21aを取り出す。
【0174】
このように、第1フィルタ21aの自重のみでは接続口23a−25aが継ぎ手部材33−35から離れない場合であっても、フィルタ用規制部131は接続口23a−25aを継ぎ手部材33−35から離すことができる。
【0175】
3.7.3.フィルタ連結装置31に第2フィルタ21bを連結する動作
図24(a)、24(b)、24(c)は第2フィルタ21bをフィルタ連結装置31に着脱するときの手順を説明する図である。
【0176】
図24(a)を参照する。ユーザーがフィルタ支持部111及び回転軸部121を動かす。これにより、フィルタ支持部111を第2姿勢にさせ、回転軸部121を第3横スロット77cに位置させ、フック部材123を第2回転規制部127に接触させる。続いて、ユーザーは、保持アーム部118に第2フィルタ21bを取り付ける。これにより、第2フィルタ支持部117は、第2フィルタ21bを保持する。
【0177】
図24(b)を参照する。ユーザーが操作部61(不図示)を操作することによって、継ぎ手部材33−35を第2配置で配置させる。これにより、脚部用規制部材101は禁止位置から許容位置に移動する。
【0178】
図24(c)を参照する。ユーザーがレバー85を操作することによって、脚部71を下方位置から上方位置に移動させる。これにより、フィルタ支持部111および第2フィルタ21bは、脚部71と一体に上方に移動する。フィルタ支持部111および第2フィルタ21bは、継ぎ手部材33−35に向かって移動する。フィルタ支持部111および第1フィルタ21aは、継ぎ手部材33−35に接近する。第2フィルタ21bの接続口23b−25bが継ぎ手部材33−35と接続する。すなわち、フィルタ連結装置31は第2フィルタ21bと連結する。
【0179】
図24(a)−24(c)は、ピン部材81を通る鉛直な仮想線Lを示す。
図24(a)−24(c)は、ピン部材81の軸心の方向から見た図に相当する。ピン部材81の軸心の方向から見て、仮想線Lは第2フィルタ21bの中央部と交わる。
【0180】
3.7.4.フィルタ連結装置31から第2フィルタ21bを外す動作
図24(c)、24(c)を参照する。ユーザーがレバー85を操作することによって、脚部71を上方位置から下方に移動させる。これにより、フィルタ支持部111は、脚部71と一体に下方に移動する。第2フィルタ21bの接続口23b−25bは、継ぎ手部材33−35から離れる。第2フィルタ21bは、フィルタ支持部111に支持された状態で下方に移動する。換言すれば、フィルタ支持部111および第2フィルタ21bは、継ぎ手部材33−35から遠ざかる。
【0181】
ここで、第2フィルタ支持部117は第2フィルタ21bを保持するので、第2フィルタ21bはフィルタ支持部111に対して上方に移動不能である。このため、脚部71が上方位置から下方に移動するとき、第2フィルタ支持部117は、接続口23a−25aを継ぎ手部材33−35から確実に離すことができる。
【0182】
図24(b)を参照する。脚部71が下方位置に到達する。その後、ユーザーはフィルタ支持部111から第2フィルタ21bを取り外す。
【0183】
3.8.継ぎ手部材33、34、35の第1端部の構造
継ぎ手部材33の第1端部33aの構造は、継ぎ手部材34、35の第1端部34a、35aと略同じ構造を有する。以下では、継ぎ手部材33の第1端部33aの構造を説明し、継ぎ手部材34、35の第1端部34a、35aの構造の説明を省略する。
【0184】
図25(a)は、継ぎ手部材33の第1端部33aの拡大断面図である。
図25(b)は、継ぎ手部材33の第1端部33aの拡大平面図である。
図25(b)は、継ぎ手部材33の軸心方向から見た継ぎ手部材33の第1端部33aを示す。継ぎ手部材33は、開口36と流路37を有する。開口36は第1端部33aに形成される。開口36は略円形である。開口36は流路37に連通する。流路37は、継ぎ手部材33の内部に形成される。処理液は開口36および流路37を通過する。
【0185】
継ぎ手部材33は平坦端面38を有する。平坦端面38は、開口36の周囲に形成される。平坦端面38は、開口36の外周縁36eに接する。平坦端面38は、開口36の外周縁36eから外方に延びる。より具体的には、平坦端面38は、継ぎ手部材33の軸心C33の径方向の外方に延びる。平坦端面38は、平坦な平面である。平坦端面38は、継ぎ手部材33の軸心C33と直交する平面と略平行である。平坦端面38は、継ぎ手部材33の軸心C33の方向から見て、環形状を有する。
【0186】
継ぎ手部材33は、傾斜周面39を有する。傾斜周面39は、平坦端面38の周囲に形成される。傾斜周面39は、平坦端面38の外周縁面38eに接する。傾斜周面39は、平坦端面38の外周縁面38eから継ぎ手部材33の第2端部33bに向かって延びる。傾斜周面39は、継ぎ手部材33の第2端部33bに向かって径方向外方に傾斜する。換言すれば、傾斜周面39は、平坦端面38に向かって、細くなる。傾斜周面39は、継ぎ手部材33の軸心C33の方向から見て、環形状を有する。
【0187】
図26は、継ぎ手部材33と接続口23aとの接続を例示する断面図である。第1フィルタの接続口23aは、流路27aとシール部材28aを有する。シール部材28aは、流路27aの周囲に配置される。シール部材28aは、平坦な平面部28a1を有する。
【0188】
第1端部33aの平坦端面38は平面部28a1と面接触する。平坦端面38と平面部28a1の接触によって、面シールされる。このため、継ぎ手部材33は接続口23aと好適に接続できる。
【0189】
図27は、継ぎ手部材33と接続口23bとの接続を例示する断面図である。第2フィルタの接続口23bは、流路27bとシール部材28bを有する。シール部材28bは、流路27bの周囲に配置される。シール部材28bは、傾斜した傾斜面部28b1を有する。
【0190】
第1端部33aの傾斜周面39は、傾斜面部28b1と面接触する。傾斜周面39と傾斜面部28b1の接触によって、面シールされる。このため、継ぎ手部材33は接続口23bと好適に接続できる。
【0191】
4.本実施形態の効果
フィルタ連結装置31は、フィルタ支持部111と回転軸部121と脚部71とを備える。このため、フィルタ支持部111は好適に回転できる。フィルタ支持部111は第1姿勢および第2姿勢をとることができる。
【0192】
フィルタ支持部111は第1フィルタ支持部113と第2フィルタ支持部117を備える。フィルタ支持部111が第1姿勢であるとき、第1フィルタ支持部113は第1フィルタ21aを支持する。フィルタ支持部111が第2姿勢であるとき、第2フィルタ支持部117は第2フィルタ21bを支持する。このため、フィルタ支持部111は第1フィルタ21bを適切に支持でき、且つ、第2フィルタ21bを適切に支持できる。
【0193】
このように、フィルタ連結装置31は、形状が互いに異なる2種以上のフィルタ21と好適に連結できる。このため、形状が異なる2種以上のフィルタ21の間で、フィルタ21を容易に交換できる。
【0194】
フィルタ支持部111が第1姿勢であるとき、第1フィルタ支持部113は第1フィルタ21aのハウジング26bと接触する。このため、第1フィルタ支持部113は好適に第1フィルタ21aを支持できる。フィルタ支持部111が第1姿勢であるとき、第2フィルタ支持部117は第1フィルタ21aと接触しない。このため、第1フィルタ支持部113は第1フィルタ21aを一層好適に支持できる。
【0195】
同様に、フィルタ支持部111が第2姿勢であるとき、第2フィルタ支持部117は第2フィルタ21bのハウジング26bと接触する。このため、第2フィルタ支持部117は好適に第2フィルタ21bを支持できる。フィルタ支持部111が第2姿勢であるとき、第1フィルタ支持部113は第2フィルタ21bと接触しない。このため、第2フィルタ支持部117は第2フィルタ21bを一層好適に支持できる。
【0196】
第1フィルタ支持部113は床部114を有する。床部114は載置面114aを有する。このため、第1フィルタ支持部113は第1フィルタ21aを好適に支持できる。第2フィルタ支持部117は保持アーム部118を有する。このため、第2フィルタ支持部117は第2フィルタ21bを好適に支持できる。
【0197】
保持アーム部118は載置面114aに対して略垂直な方向に延びる。このため、フィルタ支持部111が約90度回転することによって、フィルタ支持部111は、第1姿勢と第2姿勢の間で姿勢を変えることができる。このように、フィルタ支持部111は、比較的に小さい回転量で、第1姿勢および第2姿勢をとることができる。
【0198】
フィルタ支持部111は継ぎ手部材33−35の下方に配置される。このため、フィルタ支持部111は、継ぎ手部材33−35の下方において、第1フィルタ21aおよび第2フィルタ21bを支持できる。
【0199】
フィルタ支持部111が第1姿勢であるとき、載置面114aは略水平である。このため、第1フィルタ支持部113は第1フィルタ21aを好適に支持できる。
【0200】
フィルタ支持部111が第1姿勢であるとき、保持アーム部118は略鉛直方向Zに延びている。このため、第2フィルタ支持部117は第1フィルタ21aから離れた位置に容易に退避できる。
【0201】
フィルタ支持部111が第2姿勢であるとき、載置面114aは略鉛直である。このため、第1フィルタ支持部113は第2フィルタ21bから離れた位置に容易に退避できる。
【0202】
フィルタ支持部111が第2姿勢であるとき、保持アーム部118は床部114から略水平方向に延びている。このため、第2フィルタ支持部117は第2フィルタ21bを好適に支持できる。
【0203】
フィルタ支持部111が第1姿勢であるとき、第1回転規制部125a、125bがフック部材123と接触することによって、フィルタ支持部111の回転を好適に規制できる。これにより、フィルタ支持部111を第1姿勢に好適に維持できる。
【0204】
フィルタ支持部111が第1姿勢であるとき、第1回転規制部125a、125bが保持アーム部118と接触することによって、フィルタ支持部111の回転を一層好適に規制できる。これにより、フィルタ支持部111を第1姿勢に一層好適に維持できる。
【0205】
フィルタ支持部111が第2姿勢であるとき、第2回転規制部127がフック部材123と接触することによって、フィルタ支持部111の回転を好適に規制できる。これにより、フィルタ支持部111を第2姿勢に好適に維持できる。
【0206】
フィルタ支持部111が第2姿勢であるとき、フック部材123が第2回転規制部127の側部と接触することによって、フィルタ支持部111の水平移動を好適に規制できる。これにより、フィルタ支持部111が第2姿勢であるとき、フィルタ支持部111の位置を一定に維持できる。
【0207】
回転軸部121は保持アーム部118の基端部に接続され、フック部材123は保持アーム部118の先端部に接続される。このため、回転軸部121とフック部材123との距離を比較的に長くできる。よって、フック部材123は、フィルタ支持部111が回転軸部121回りに回転することを一層好適に規制できる。
【0208】
脚部71はベースプレート41に対して移動可能である。このため、脚部71は、フィルタ支持部111を継ぎ手部材33−35に容易に接近させることができる。さらに、脚部71は、フィルタ支持部111を継ぎ手部材33−35から容易に遠ざけることができる。
【0209】
フィルタ連結装置31は配置切替部40を備える。このため、複数の継ぎ手部材33−35を第1配置および第2配置で配置できる。
【0210】
継ぎ手部材33−35の配置が第1配置であるとき、継ぎ手部材33−35は第1フィルタ21aの接続口23−25と好適に接続でき、フィルタ連結装置31は第1フィルタ21aと好適に連結できる。
【0211】
継ぎ手部材33−35の配置が第2配置であるとき、継ぎ手部材33−35は第2フィルタ21bの接続口23−25と好適に接続でき、フィルタ連結装置31は第2フィルタ21bと好適に連結できる。
【0212】
このように、フィルタ連結装置31は、接続口23−25の配置が互いに異なる第1フィルタ21aおよび第2フィルタ21bと好適に連結できる。その結果、第1フィルタ21aから第2フィルタ21bに容易に交換でき、第2フィルタ21bから第1フィルタ21aに容易に交換できる。
【0213】
フィルタ支持部111は、第1フィルタ21aおよび第2フィルタ21bを支持可能である。脚部71は、フィルタ支持部111が継ぎ手部材33−35に接近するように、フィルタ支持部111を移動させる。これらフィルタ支持部111と脚部71によって、フィルタ支持部111に支持されるフィルタ21の接続口23−25を、継ぎ手部材33−35に好適に接続できる。
【0214】
継ぎ手部材33−35の配置が第1配置および第2配置のいずれかであるとき、脚部用規制部材101は許容位置に位置し、脚部用規制部材101は接続口23−25と継ぎ手部材33−35の接続を許容する。これにより、脚部用規制部材101は、適正な接続を許容する。適正な接続とは、第1配置および第2配置のいずれかで配置される継ぎ手部材33−35に、接続口23−25を接続することである。
【0215】
継ぎ手部材33−35の配置が第1配置および第2配置以外の配置であるとき、脚部用規制部材101は、禁止位置に位置し、脚部用規制部材101は、接続口23−25と継ぎ手部材33−35の接続を禁止する。これにより、脚部用規制部材101は、誤接続を未然に防止できる。誤接続とは、第1配置および第2配置以外の配置で配置される継ぎ手部材33−35に、接続口23−25を接続することである。
【0216】
継ぎ手部材33−35の配置が第1配置および第2配置のいずれかであるとき、配置切替部40は、弾性部材107の弾性力に抗って、脚部用規制部材101を許容位置に位置させる。継ぎ手部材33−35の配置が第1配置および第2配置以外の配置で
あるとき、弾性部材107が脚部用規制部材101を禁止位置に位置させる。このように、弾性部材107と配置切替部40によって、脚部用規制部材101を許容位置および禁止位置に好適に位置させることができる。
【0217】
移動部51は継ぎ手部材33、34を移動させる。移動部51が第1位置にあるとき、移動部51は継ぎ手部材33−35を第1配置で配置する。移動部51が第2位置にあるとき、移動部51は継ぎ手部材33−35を第2配置で配置する。このように、移動部51は、第1配置と第2配置の間で、継ぎ手部材33−35の配置を好適に切り替えることができる。
【0218】
移動部51が第1位置にあるとき、第1接触部108は脚部用規制部材101を許容位置に位置させる。よって、継ぎ手部材33−35の配置が第1配置であるとき、第1接触部108は脚部用規制部材101を許容位置に好適に位置させることができる。
【0219】
移動部51が第2位置にあるとき、第2接触部109は脚部用規制部材101を許容位置に位置させる。よって、継ぎ手部材33−35の配置が第2配置であるとき、第2接触部109は脚部用規制部材101を許容位置に好適に位置させることができる。
【0220】
移動部51が第1位置および第2位置以外の位置にあるとき、
脚部用規制部材101が禁止位置に位置することを第1接触部108および第2接触部109は許容する。よって、継ぎ手部材33−35の配置が第1配置および第2配置以外の配置であるとき、第1接触部108と第2接触部109は、脚部用規制部材101が禁止位置に位置することを好適に許容できる。
【0221】
配置切替部40は継ぎ手軸部57を備えるので、移動部51はベースプレート41に対して好適に回転できる。これにより、移動部51は、第1配置と第2配置の間で、継ぎ手部材33−35の配置を好適に切り替えることができる。
【0222】
脚部用規制部材101が禁止位置と許容位置との間で移動する方向は、継ぎ手軸部57の径方向である。よって、第1接触部108と第2接触部109は、脚部用規制部材101を禁止位置から許容位置に好適に移動できる。
【0223】
脚部用規制部材101は、継ぎ手軸部57の軸心C57の方向から見て、移動部51と重なる位置に配置される。このため、第1接触部108と第2接触部109は、脚部用規制部材101と容易に接触できる。
【0224】
フィルタ支持部111は継ぎ手部材33−35の下方に配置され、脚部71はベースプレート41に対して上方に移動可能である。このため、フィルタ支持部111を継ぎ手部材33−35に好適に接近させることができる。
【0225】
継ぎ手軸部57の軸心C57は略鉛直である。よって、移動部51は、継ぎ手部材33−35を略水平方向に容易に移動できる。
【0226】
脚部71は略鉛直方向Zに移動し、脚部用規制部材101は略水平方向に移動する。このように、脚部用規制部材101は、脚部71が移動する方向に対して略垂直な方向に移動する。このため、許容位置および禁止位置を、互いに近い位置に配置できる。よって、脚部用規制部材101は、許容位置および禁止位置に容易に移動できる。
【0227】
脚部71は配置切替部40に支持されるので、脚部71は、継ぎ手部材33−35に向かってフィルタ支持部111を好適に移動できる。
【0228】
フィルタ用規制部131は、フィルタ支持部111に支持されるフィルタ21と接触可能である。フィルタ21が継ぎ手部材33−35に接近するようにフィルタ支持部111が脚部71に対して移動することを、フィルタ用規制部131は規制する。このため、フィルタ用規制部131は、フィルタ21の接続口23−25を、継ぎ手部材33−35から適切に分離できる。
【0229】
継ぎ手部材33−35は平坦端面38と傾斜周面39を有する。このため、継ぎ手部材33−35は、構造が互いに異なる接続口23a−25aおよび接続口23b−25bと好適に接続できる。
【0230】
フィルタ連結装置31はピン部材81とレバー85を備えるので、脚部71をベースプレート41に対して容易に移動できる。
【0231】
ピン部材81の軸心の方向から見て、ピン部材81を通る鉛直な仮想線Lは、フィルタ支持部31に支持されるフィルタ21の中央部と交わる。このため、ピン部材81とレバー85は、脚部71およびフィルタ支持部111の全体をバランス良く略鉛直方向Zに移動できる。よって、フィルタ21の全体をバランス良く移動できる。具体的には、フィルタ21が傾いた状態でフィルタ21が上方に移動することを回避できる。フィルタ21が傾いた状態とは、フィルタ21の前部がフィルタ21の後部に比べて低い状態などを言う。その結果、接続口23−25の全てが継ぎ手部材33−35と適切に接続できる。
【0232】
基板処理装置1は、上述したフィルタ連結装置31を備える。このため、よって、基板Wの種類、処理液の種類または処理の種類に応じて、フィルタ21を容易に選択・交換できる。このため、処理液をより適切に濾過できる。よって、基板の処理品質を一層向上させることができる。
【0233】
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0234】
(1)上述した各実施形態では、継ぎ手部材33−35がフィルタ21の接続口23−25と接続したが、これに限られない。例えば、一次側配管11aの一端および二次側配管11bの一端が直接的に接続口23、24に接続してもよい。具体的には、フィルタ連結装置31は、一次側配管11aの一端および二次側配管11bの一端を支持する配置切替部40(ベースプレート41)を備えてもよい。本変形実施形態の場合、一次側配管11aおよび二次側配管11bの一端が、本発明における継ぎ手部材の例である。
【0235】
(2)上述した各実施形態では、移動部51を駆動する動力源を備えていなかったが、これに限られない。すなわち、配置切替部40は、移動部51を駆動する動力源を備えてもよい。
【0236】
(3)上述した各実施形態では、配置切替部40が切り替え可能な継ぎ手部材33−35の配置は、2つ(具体的には第1配置と第2配置)であったが、これに限られない。例えば、配置切替部が切り替え可能な配置を、3つ以上に変更してもよい。すなわち、配置切替部は、3つ以上の配置の間で、継ぎ手部材33−35の配置を切り替えてもよい。
【0237】
(4)上述した各実施形態では、移動部51が移動する継ぎ手部材33−35の数は2つであったが、これに限られない。例えば、移動部51が移動する継ぎ手部材33−35の数は1つでもよいし、3つでもよい。
【0238】
(5)上述した各実施形態では、第1フィルタ支持部113はフィルタ21を載置することによってフィルタ21を支持したが、これに限られない。第1フィルタ支持部113は、フィルタ21を把持することによって、フィルタ21を支持してもよい。
【0239】
(6)上述した実施形態では、フィルタ21の接続口23−25の配置を例示したが、これに限られない。フィルタ21の接続口23−25の配置を適宜に変更してもよい。フィルタ21の形状、および、接続口23−25の構造についても同様に変更してもよい。
【0240】
(7)上述した各実施形態では、第1フィルタ21aが有する接続口の数は、3つであったが、これに限られない。第1フィルタ21aが有する接続口の数は、2つ、または、4つ以上であってもよい。同様に、第2フィルタ21bが有する接続口の数を適宜に変更してもよい。接続口の数の変更に応じて、フィルタ連結装置31が有する継ぎ手部材33−35の数を変更してもよい。
【0241】
(8)上述した各実施形態および上記(1)から(7)で説明した各変形実施形態については、さらに各構成を他の変形実施形態の構成に置換または組み合わせるなどして適宜に変更してもよい。