(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記撮像手段は、前記警備対象エリアが明るいときは前記警備対象エリアのカラー画像を取得し、前記警備対象エリアが暗いときは前記警備対象エリアの赤外線画像を取得し、
前記記憶手段は、前記画像情報として、前記警備対象エリアが明るいときに前記撮像手段が撮像して得たカラー画像と、前記警備対象エリアが暗いときに前記撮像手段が撮像して得た赤外線画像とを記憶し、
前記判定手段は、前記警備対象エリアが明るいときは前記記憶手段が記憶している前記カラー画像に基づいて前記特定の移動体が前記待機位置から出動しているかを判定し、前記警備対象エリアが暗いときは前記記憶手段が記憶している前記赤外線画像に基づいて前記特定の移動体が前記待機位置から出動しているかを判定する、
ことを特徴とする請求項1乃至3の内の何れか一項に記載の警備装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる警備装置及び警備システムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
図1は、実施の形態にかかる警備装置の一例を示す図である。
図1に警備装置の一例として示す警備用センサ10は、保護カバー11の内部に、移動体の動きを感知する空間センサ101と、移動体を撮像する撮像カメラ102と、移動体の音を拾う集音マイク103とを備えており、これらから取得した信号により警備用センサ10の警備範囲内に侵入した不審者を検知する。空間センサ101と撮像カメラ102とが警備範囲として向けられている向きには保護カバー11として透光部材12が使用されている。なお、
図1に示す警備用センサ10は、天井90に設置されたときの設置姿勢を示している。
【0012】
図2は、警備用センサ10のシステム構成の一例を示す図である。
図2に示すように、警備用センサ10は、空間センサ101と、撮像カメラ102と、集音マイク103と、制御部104と、記憶部105と、入出力制御部106と、無線通信制御部107と、タイマ108とを有する。
【0013】
空間センサ101は、熱源を有する移動体(人や「特定の移動体」の一例の自律型ロボット掃除機など)の動きを感知して検知信号を出力するセンサ、例えば焦電効果により熱源の動きを感知する感熱型センサなどである。
【0014】
撮像カメラ102は、CMOS(Complementary MOS)方式やCCD(Charge Coupled Device)方式の画像センサ102aを有し、結像レンズなどによりセンサ面に結像した光を各画素回路で光電変換し、それらの画素信号により構成されるフレーム画像の画像信号(以下、画像データとも言う)を出力する。ここで一例として示す画像センサ102aは、昼夜の撮影が可能なようにカラー画像のデータと赤外線画像のデータとを出力する。例えば、画像センサ102aはR(Red)G(Green)B(Blue)色のフィルタを有し、赤外線透過フィルタ(IRフィルタ)を取り除くことにより赤外線の波長領域の感度を上げた画像センサとする。
【0015】
撮像カメラ102は、更に、赤外線を照射する赤外線照射装置102bを備える。赤外線照射装置102bは、オン信号の入力により赤外線を警備範囲全体に照射する光照射装置である。
【0016】
本実施の形態において、画像センサ102aは、制御部104から出力されるシャッタータイミング信号に従い、画像センサ102aの各画素において電荷を蓄積し、各画素で蓄積した電荷をフレーム画像の画像データとしてディジタル出力する。
【0017】
集音マイク103は、警備範囲の音をアナログ信号に変換し、更にA/D変換してディジタル出力する。
【0018】
制御部104は、例えばCPU(Central Processing Unit)と、プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)と、ワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)とを備えたコンピュータ構成のものである。制御部104は、CPUがROMに格納されたプログラムを実行するなどして、当該移動体が自律型ロボット掃除機かを判別する判別処理のための制御動作や演算処理を行う。
【0019】
記憶部105は、情報の書き換えが可能な記憶部、例えばFlashROMなどである。記憶部105は、上記判別処理に使用する設定情報D1や基準画像情報D2を記憶する。設定情報D1は、フラグ情報と待機位置エリア情報とを有する。基準画像情報D2は、カラーの基準画像データと、モノクロの基準画像データ(赤外線画像)とを有する。
【0020】
上記フラグ情報は、警備用センサ10である自装置が判別機であるかどうかを示す情報、例えばフラグ値の「1」又は「0」である。ここで「判別機」とは、自装置の警備範囲に自律型ロボット掃除機の待機位置が含まれた設置状態にある警備用センサのことを指す。
【0021】
上記待機位置エリア情報は、自装置の警備範囲内における自律型ロボット掃除機の待機位置を示す情報である。具体的に、上記待機位置エリア情報は、自律型ロボット掃除機の待機中の状態が示される画素範囲を示す情報である。
【0022】
入出力制御部106は、空間センサ101や、撮像カメラ102や、集音マイク103などと、制御部104との、信号やデータの入出力を制御する。
【0023】
無線通信制御部107は、警備用センサ10と後述する主制御装置50(
図4参照)とを無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)などにより無線接続する。無線通信制御部107は、上記主制御装置50からコマンドなどを受信する。また、無線通信制御部107は、上記判別処理で自律型ロボット掃除機と判別された場合に上記主制御装置50に自律型ロボット掃除機が待機位置から出動していることを知らせる通知信号(出動信号)を送信する。また、無線通信制御部107は、上記判別処理で自律型ロボット掃除機以外と判別された場合に上記主制御装置50に異常を知らせる通知信号(異常信号)を送信する。
【0025】
図3は、制御部104の機能の一例を示す図である。制御部104は、CPUがROMに格納されたプログラムを実行するなどして次に示す機能を発揮する。なお、これらの機能の一部又は全てはASIC(Application Specific Integrated Circuit)などにより構成してもよい。
【0026】
図3に示すように制御部104は、検出部151と、カメラ制御部152と、集音データ読込部153と、設定部154と、基準画像登録部155と、判別部156とを有する。
【0027】
検出部151は、空間センサ101の出力信号を読み込み、警備範囲の移動体を検出する。
【0028】
カメラ制御部152は、撮像カメラ102を制御して画像データを取得する。例えば、カメラ制御部152は、撮像カメラ102にシャッタータイミング信号を出力することにより画像センサ102aの撮像動作を制御し、その画像センサ102aにより出力される画像データを読み込む。また、カメラ制御部152は、読み込んだ画像データの輝度値から警備範囲が一定以上暗くなっているかを検知し、警備範囲が一定以上暗くなっている場合に赤外線照射装置102bへオン信号を出力する。
【0029】
集音データ読込部153は、集音マイク103から出力される、警備範囲に響く音の出力データを読み込む。
【0030】
設定部154は、無線通信制御部107が主制御装置50(
図4参照)から受信したフラグ値や待機位置エリア情報を設定情報D1に設定する。
【0031】
基準画像登録部155は、カメラ制御部152から画像データを取得し、取得した画像データを基準画像情報D2に登録する。画像データの取得と登録は、所定のタイミングで実行する。例えば、監視センタ60からの登録の指示を示す信号を無線通信制御部107が受信した場合や、主制御装置50が動作モードを警備モードへ切り替えたことを示す信号を無線通信制御部107が受信した場合や、警備用センサ10が予めスケジュールされた指定時間を検出した場合などに実行する。ここで、指定時間には、例えば、1時間や、2時間など時間間隔を表すものや、カレンダ機能を使用して期間別に任意の時刻を指定したものなどを設定する。なお、指定時間は、自律型ロボット掃除機が待機位置に待機している期間内の時間とすることが望ましい。指定時間の検出は、内蔵のタイマ108などにより行う。
【0032】
判別部156は、検出部151が検出した移動体が自律型ロボット掃除機かを判別し、判別結果を無線通信制御部107に出力する。
【0033】
警備用センサ10の上記構成において、主に、空間センサ101と検出部151とが「感知手段」に相当する。主に、撮像カメラ102とカメラ制御部152とが「撮像手段」に相当する。主に、記憶部105と基準画像登録部155とが「記憶手段」に相当する。判別部156が「判定手段」に相当する。判別部156と無線通信制御部107とが「出力手段」に相当する。集音マイクが「マイク」に相当する。集音データ読込部153と判別部156とが「騒音信号判定手段」に相当する。
【0034】
図4は、実施の形態にかかる警備システムのシステム構成の一例を示す図である。
図4には、警備システム1の一例として、警備用センサ10や、開閉センサ20や、スピーカ30や、操作パネル40などを主制御装置50に集中接続して、主制御装置50と監視センタ60とをネットワーク70を介して接続した態様のものを示している。主制御装置50は「通信装置」の一例であり、警備用センサ10と開閉センサ20は「異常を感知するセンサ」の一例である。
【0035】
ここで、監視センタ60とは、警備対象(オフィスや、施設や、住居など)に設置されたそれぞれの主制御装置50を遠隔から集中的に管理する中央監視施設である。
図4には一例として1台の主制御装置50を監視センタ60に接続したものを示しているが、これは説明を分かり易くするためである。
【0036】
主制御装置50は、警備対象の出入口付近などに設置され、警備モードや警備解除モードへの動作モードの切り替えを受け付ける。主制御装置50は、警備対象の室内や通路などのエリア(「警備対象エリア」と呼ぶ)に設置される警備用センサ10からの出力信号(通知信号)や開閉センサ20からの出力信号(検知信号)を受信し、そのときの動作モードが警備モードであれば監視センタ60に通報し、警備解除モードであれば監視センタ60に通報しない。
【0037】
主制御装置50には、操作パネル40が接続されている。操作パネル40は、主制御装置50に設定を入力する入力キーや、主制御装置50の表示情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などを有する。なお、操作パネル40と主制御装置50とは一体型であっても良いし、別体として設けても良い。
【0038】
開閉センサ20は、扉や窓の開閉を検出するセンサである。例えば、開閉センサ20としてマグネットセンサなどが挙げられる。
【0039】
スピーカ30は、監視センタ60から送信された音声データ、例えば監視員による侵入者への呼びかけの音声データを、音声に変換して空気中を伝播させる。
【0040】
各種のセンサは警備対象エリアの各所に適宜設置する。例えば、開閉センサ20は、警備対象エリアの扉や窓などに設置する。警備用センサ10は、天井や天井付近の壁などに設置し、警備対象エリアを警備する。警備用センサ10の設置台数は、警備対象エリアの広さや部屋の数などに応じて任意に変えて良い。例えば、警備対象エリアを複数のエリアに分割し、分割されたエリア毎に警備用センサ10を1台設置する。スピーカ30は、音声が警備対象エリア全体に届く場所に1台或いは複数台を離して設置する。この他に、警備対象エリアの出入口の扉に電気錠を設けるなどしても良い。
【0041】
警備用センサ10や、開閉センサ20や、スピーカ30や、操作パネル40などと、主制御装置50との通信接続方式は、無線接続方式であっても有線接続方式であってもよい。
【0042】
ネットワーク70は、LAN(Local Area Network)や、公衆網や、インターネットなどである。
【0043】
監視センタ60には、監視員の操作端末が複数台設けられている。操作端末が主制御装置50から異常の通報信号を受けると、監視員が操作端末を操作して、異常信号が発報された警備用センサ10から画像(1枚の画像又は連続画像)を取得する。監視員は、その画像から侵入者がいると認識すると、マイクに向かって侵入者に呼びかけを行う。その音声データは操作端末から主制御装置50に送信され、警備対象エリアのスピーカ30から出力される。この他、監視員は、待機中の警備員に異常が通報されたオフィスや、施設や、住居などへ向かうように指示したり、必要に応じて警察や消防など関係機関へ通報を行ったりする。また、監視センタ60は、警備システム1の利用者(契約者等)の携帯端末(携帯電話機等)に異常の知らせを送信する構成としてもよい。
【0044】
ここで、主制御装置50についての説明に戻り、さらに詳しく説明する。
図4に示すように、主制御装置50は、制御部501と、記憶部502と、入出力制御部503と、無線通信制御部504と、通信制御部505と、タイマ506を有する。
【0045】
制御部501は、例えばCPUと、プログラムを記憶するROMと、ワークエリアとして使用されるRAMとを備えたコンピュータ構成のものである。制御部501は、CPUがROMに格納されたプログラムを実行するなどして制御動作や通信処理を行う。例えば、制御部501は、動作モードを「警備モード」に切り替え、警備用センサ10からの通知信号や開閉センサ20からの検知信号に基づき監視センタ60へ異常を通報する。また、制御部501は、警備用センサ10からの通知信号の種類に応じ、監視センタ60への上記通報を停止する。また、制御部501は、監視センタ60から送信される要求信号に応じてコマンドやデータを該当する接続機器に送信し、当該要求信号についての応答信号を監視センタ60に送信する。
【0046】
記憶部502は、情報の書き換え可能な記憶部、例えばFlashROMなどである。記憶部502は、管理テーブルTを記憶する。管理テーブルTは、警備用センサ10の接続機器のID等の情報を管理する。
【0047】
入出力制御部503は、開閉センサ20から出力される検知信号の制御部501への入力や、制御部501から出力される音声データのスピーカ30への入力など、制御部501と接続機器との信号やデータの入出力を制御する。
【0048】
無線通信制御部504は、主制御装置50と警備用センサ10とを、警備用センサ10が備える無線LANやBluetoothなどの無線方式により無線接続する。
【0049】
通信制御部505は、ネットワーク70に接続し、監視センタ60と通信する。タイマ506は、時間を計時する。
【0050】
図5は、制御部501の機能の一例を示す図である。制御部501は、CPUがROMに格納されたプログラムを実行するなどして次に示す機能を発揮する。なお、これらの機能の一部又は全てをASICなどにより構成してもよい。
【0051】
図5に示すように制御部501は、モード切替部551と、要求処理部552と、通報部553とを有する。
【0052】
モード切替部551は、動作モードを「警備モード」や「警備解除モード」に切り替える。
【0053】
「警備モード」とは、無人のオフィスや、施設や、住居などを警備する設定モードである。「警備モード」において、主制御装置50は、警備用センサ10からの通知信号や開閉センサ20からの検知信号を受信すると、自律型ロボット掃除機が移動中でない場合において監視センタ60に異常を通報する動作を行う。なお、異常を通報する動作と共に履歴を残す動作を行っても良いし、警備対象エリアへ報知音や光などで異常を報知したりしても良い。
【0054】
「警備解除モード」とは、オフィスや、施設や、住居などに関係者がおり、警備を必要としない場合の設定モードである。「警備解除モード」において、主制御装置50は、警備用センサ10から異常信号を受信したり、開閉センサ20から検知信号を受信したりしても、警備対象エリアに異常があるものとは判断せず、監視センタ60へ異常を通報する動作を行わない。これは、警備用センサ10又は開閉センサ20により人の存在や扉の開閉を検知しても、関係者を検知したものと判断するためである。
【0055】
要求処理部552は、受信した要求信号の宛先が自装置の場合、その要求を自装置で処理する。また、要求処理部552は、受信した要求信号の宛先が他の接続機器の場合、その接続機器に要求信号を転送する。
【0056】
通報部553は、警備用センサ10からの通知信号や開閉センサ20からの検知信号を受け付ける。通報部553は、通知信号に応じて監視センタ60に異常を通報する。
【0057】
通報部553は、例えば通知受付部553aと、選択通報部553bと、通報取消部553cとを有する。通知受付部553aが「受付手段」に相当し、選択通報部553bが「通報手段」に相当し、通報取消部553cが「通報取消手段」に相当する。
【0058】
通知受付部553aは、警備用センサ10からの通知信号や開閉センサ20からの検知信号を受け付ける。
【0059】
選択通報部553bは、警備用センサ10からの通知信号が、異常を知らせる通知信号(異常信号)である場合に監視センタ60に異常を通報する。
【0060】
通報取消部553cは、警備用センサ10からの通知信号が、通報の取り消しを指示する通報キャンセル信号(「出動信号」の一例)である場合、所定の設定時間の経過を内蔵のタイマ506等でカウントし、その間に通知受付部553aが受け付けた通知信号や検知信号に基づく選択通報部553bによる通報をキャンセルする。
【0061】
上記設定時間は、自律型ロボット掃除機が待機位置に戻り、待機姿勢になるまでの時間とする。この時間は、適宜設定する。例えば、自律型ロボット掃除機の仕様の連続稼働可能時間を設定する。或いは、警備範囲の室内レイアウトなどから自律型ロボット掃除機が待機姿勢になるまでの時間を推定して設定する。或いは、待機位置エリア情報が示す範囲の画像の変化があってからマイクで掃除機ロボットのモータ音が消えるまでの時間を測定した推定時間を設定する。或いは、1日の自律型ロボット掃除機による誤った通報回数が最小化するような時間を監視センタ60で学習させて設定する。なお、自律型ロボット掃除機が待機姿勢になってから直ぐに通報を回復させられれば、自律型ロボット掃除機が待機姿勢になった後の通報の停止期間が短くなる。よって、上記設定時間は、自律型ロボット掃除機が待機姿勢になってからの経過時間ができる限り短くなるような時間に設定することが望ましい。
【0062】
続いて、警備システム1において自律型ロボット掃除機の検出に基づく通報をキャンセルするための全体処理について説明する。一例として
図6に示すオフィスの警備モデルを例に
図7〜
図12を用いて全体処理について説明する。
【0063】
図6は、オフィスの警備モデルの一例を示す図である。
図6に示すオフィスAの例では、従業員用の通用口A1の入り口に主制御装置50を設置している。また、オフィスAの天井に5台の警備用センサ10を設置している。警備用センサ10の隣にはスピーカ30を設置している。ここでは一例として1台のスピーカ30を設置している。各警備用センサ10は、それぞれがオフィスA内の異なる範囲を警備することができるように、互いに位置を離して設置している。また、オフィスAの客用出入口A2の扉に開閉センサ20を設置している。その他、各窓A3にも特に図示しないが開閉センサ20を設置している。
【0064】
このオフィスAには、更に、自律型ロボット掃除機80が導入されている。自律型ロボット掃除機80は、待機位置の一例として示す充電ステーション81にドッキングした状態で充電しながら待機し、利用者が設定した時間になると充電ステーション81から出動して掃除を開始する。自律型ロボット掃除機80は、自律走行でフロア全体の掃除を終えると、充電ステーション81に再びドッキングし、次の設定時間まで充電しながら同じ姿勢で待機する。
【0065】
図7は、警備用センサ10に判別機の設定を行う処理のシーケンスの一例を示す図である。この設定処理は、警備システム1の導入時の警備運用開始時や、導入後において自律型ロボット掃除機80の充電ステーション81の位置が変更される度に行う。
【0066】
先ず、監視センタ60が主制御装置50に対し、主制御装置50に接続されている各警備用センサ10の警備範囲の画像を要求する要求信号を送信する(S1)。
【0067】
主制御装置50は、主制御装置50に接続されている全ての警備用センサ10に対し撮像を指示するコマンドを送信する(S2)。
【0068】
各警備用センサ10は、主制御装置50から受信したコマンドに従って画像を撮像し(S3)、撮像により得られた画像データを主制御装置50を介して監視センタ60に送信する(S4)。
【0069】
監視センタ60では、各警備用センサ10から送信された各画像データを監視員が操作端末に表示し、その中から、自律型ロボット掃除機80の待機位置を警備範囲に含む警備用センサ10を判別機として指定する(S5)。例えば、自律型ロボット掃除機80の待機位置である充電ステーション81が警備用センサ10−1の画像1000(
図11参照)に含まれているとする。この場合、監視員は、その画像1000を選択的に表示し、当該画像1000中の待機位置をマウス操作により線で囲む。操作端末は、囲み線1001により囲まれるエリアを指示する情報(画素位置を示す情報)を待機位置エリア情報として、画像1000の警備用センサ10−1を判別機として指定する。例えば
図11に例示するように矩形枠で囲む場合には、矩形枠の一対の対角の点の画素位置の情報が待機位置エリア情報となる。
【0070】
続いて、監視センタ60は、主制御装置50を介して、各警備用センサ10に対し、設定情報D1(
図2参照)を設定するための設定情報を送信する(S6)。具体的に、監視センタ60は、判別機になる警備用センサ10に対しては、フラグ値「1」の情報と待機位置エリア情報とを上記設定情報として送信し、その他の警備用センサ10に対してはフラグ値「0」の情報を上記設定情報として送信する。
【0071】
各警備用センサ10では、送信された設定情報に従い、設定情報D1を設定(更新)する(S7)。具体的に、判別機になる警備用センサ10では、設定情報D1にフラグ値「1」と待機位置エリア情報とを設定する。その他の警備用センサ10では、設定情報D1にフラグ値「0」を設定する。
【0072】
図8は、警備システム1の運用中の処理のシーケンスの一例を示す図である。先ず、オフィスAの最終退出者がフロアの明かりを消し、通用口A1の扉を施錠するなどしてから、主制御装置50の操作パネル40において動作モードを「警備解除モード」から「警備モード」に切り替える入力操作を行う。
【0073】
主制御装置50は、最終退出者から当該入力操作を受け付けると、一定時間、警備用センサ10の出力と開閉センサ20の出力とをモニタし、通知信号と検知信号とが出力されていない場合に、動作モードを「警備モード」に切り替え、その旨を操作パネル40に表示する(S21)。通知信号や検知信号が出力された場合は、動作モードを切り替えず、その旨を操作パネル40に表示する。最終退出者は、操作パネル40の表示により「警備モード」への切替完了を確認し、オフィスAを離れる。「警備モード」に切り替わらない場合は、居残りがいるか確認する。
【0074】
動作モードが「警備モード」であるときに、自律型ロボット掃除機80が起動し、充電ステーション81から出動して掃除を開始したとする。その場合、自律型ロボット掃除機80の待機位置を警備範囲とする警備用センサ10−1が自律型ロボット掃除機80を先ず何らかの移動体として検知し、更に、判別処理を行って、その移動体を自律型ロボット掃除機80と判別する(S22)。そして、当該警備用センサ10−1は主制御装置50へ、異常信号ではなく、自律型ロボット掃除機80が掃除中、つまり待機位置から出動中であることを示す通報キャンセル信号を出力する(S23)。
【0075】
主制御装置50は、通報キャンセル信号を受信すると、タイマ506を開始し、その設定時間が経過するまで、監視センタ60への全ての通報をキャンセルする(S24)。この間、主制御装置50は、各警備用センサ10から異常信号の通知(S25−1、S25−2)を受けても、監視センタ60への通報をキャンセルする。
【0076】
一方、自律型ロボット掃除機80が掃除を行わない期間に主制御装置50が異常信号を受信したとする。例えば上記設定時間の経過後、つまり自律型ロボット掃除機80が待機位置に戻り充電ステーション81にドッキングし終えた後や、自律型ロボット掃除機80が掃除を開始する前などの期間に異常信号を受信したとする。その場合には、主制御装置50は、監視センタ60へ異常を通報する動作を行う。
【0077】
例えば、判別機以外の警備用センサ10から異常信号を受信すると(S26−1)、主制御装置50は監視センタ60へ異常を通報する動作を行う(S27−1)。
【0078】
また、警備用センサ(判別機)10−1が判別処理を行い(S26−2)、その判別処理の結果として警備用センサ(判別機)10−1から異常信号を受信すると(S26−3)、主制御装置50は監視センタ60へ異常を通報する動作を行う(S27−2)。
【0079】
また、開閉センサ20から異常信号を受信すると(S26−4)、主制御装置50は監視センタ60へ異常を通報する動作を行う(S27−3)。
【0080】
次に、警備用センサ10における各種の処理について具体的に説明する。
図9は、警備用センサ10における基準画像の取得処理フローの一例を示す図である。本処理は、所定のタイミング、例えば主制御装置50の動作モードが警備モードへ切り替えられたことを示す信号を警備用センサ10が受信した場合や、警備用センサ10が予めスケジュールされた指定時間を検出した場合などに実行される。
【0081】
当該基本画像の取得処理において、制御部104は、先ず、撮像カメラ102から画像データを読込む(S31)。
【0082】
続いて、制御部104は、読込んだ画像データの輝度値から警備範囲が一定以上暗くなったか(所定値以下か)を判定する(S32)。
【0083】
警備範囲が一定以上暗くなったと判定した場合(S32:Yes判定)、制御部104は赤外線照射装置102bにオン信号を出力することにより赤外線を照射させる(S33)。
【0084】
更に、制御部104は、撮像カメラ102から赤外線画像(画像データ)を再読込みして(S34)、基準画像情報D2(
図2参照)の赤外線画像(画像データ)を、ステップS34で再読込みした画像データにより更新する(S35)。
【0085】
一方、警備範囲が一定以上暗くなっていないと判定した場合(S32:No判定)、制御部104は基準画像情報D2(
図2参照)のカラー画像(画像データ)を、ステップS31で読込んだ画像データにより更新する(S36)。
【0086】
図10は、警備用センサ10における判別処理のフローの一例を示す図である。先ず、制御部104は、撮像カメラ102から画像データを読み込む(S41)。この画像データは、輝度値の判定に使用する画像データとして読み込むものである。
【0087】
続いて、制御部104は、読み込んだ画像データの輝度値から警備範囲が一定以上暗くなったかを判定する(S42)。例えば、制御部104は輝度値が一定以上の暗さを示す所定値(所定の輝度値)以下である場合に警備範囲が一定以上暗くなったと判定する。
【0088】
警備範囲が一定以上暗くなったと判定した場合(S42:Yes判定)、制御部104は赤外線照射装置102bにオン信号を出力することにより赤外線を照射させる(S43)。
【0089】
警備範囲が一定以上暗くなっていない、つまり明るいと判定した場合(S42:Yes判定)、制御部104は赤外線照射装置102bにオフ信号を出力することにより赤外線の照射を停止させる(S44)。
【0090】
ステップS43、ステップS44に続き、制御部104は、空間センサ101の出力信号をモニタし、出力信号が検知信号であるかを判定する(S45)。出力信号が検知信号でない場合(S45:No判定)、制御部104は、ステップS41から処理を繰り返す。
【0091】
出力信号が検知信号である場合(S45:Yes判定)、制御部104は自装置が判別機であるかを判定する(S46)。制御部104は、自装置が判別機であるかどうかを、設定情報D1(
図2参照)のフラグ記憶領域に設定されているフラグ値を読み取って判定する。
【0092】
制御部104は、自装置を判別機ではないと判定した場合(S46:No判定)、主制御装置50に対し異常信号を通知する(S47)。そして、制御部104は、必要に応じてタイマ108により一定時間の経過をカウントし(S48)、一定時間の経過後、ステップS41から処理を繰り返す。
【0093】
一方、自装置を判別機であると判定した場合(S46:Yes判定)、制御部104は次の判別処理を行う。
【0094】
制御部104は、先ず、集音マイク103を通じて入力される信号が自律型ロボット掃除機80の動作音を示す信号であるかを判定する(S49)。自律型ロボット掃除機80の動作音であるかの判定は、予め用意したモータ音の波形データとの比較などにより行う。当該信号が自律型ロボット掃除機80の動作音を示すものではない場合(S49:No判定)、制御部104は、ステップS47に移行し、主制御装置50に対し異常信号を通知する。
【0095】
一方、当該信号が自律型ロボット掃除機80の動作音を示すものである場合(S49:Yes判定)、制御部104は、撮像カメラ102から画像データを読み込む(S50)。
【0096】
続いて、制御部104は、赤外線照射装置102bがオンであるかを判定する(S51)。
【0097】
赤外線照射装置102bがオンである場合(S51:Yes判定)、制御部104は、ステップS50で読み込んだ画像データ(比較用画像データ)と、記憶部105に基準画像情報D2(
図2参照)として記憶されている赤外線画像の画像データ(基準画像データ)との、待機位置エリアの画像情報を比較する(S52)。
【0098】
一方、赤外線照射装置102bがオンでない場合(S51:No判定)には、制御部104は、ステップS50で読み込んだ画像データ(比較用画像データ)と、記憶部105に基準画像情報D2(
図2参照)として記憶されているカラー画像の画像データ(基準画像データ)との、待機位置エリアの画像情報を比較する(S53)。
【0099】
ステップS52、ステップS53に続き、制御部104は、比較用画像データと基準画像データのそれぞれの待機位置エリアの画像の一致度が一定の範囲に収まっているかにより、自律型ロボット掃除機80が待機位置に待機している状態か待機位置から出動している状態かを判定する(S54)。
【0100】
ここで、「一致度」とは、基準画像データが取得されたときにおける自律型ロボット掃除機80の待機状態が比較用画像データにそのまま反映されている場合を一致度の最大度数(完全一致)としたものである。「一致度」は自律型ロボット掃除機80が待機中であっても、充電ステーション81や自律型ロボット掃除機80が少しずれたり、時間経過により日光の差し具合が変化したりすることにより、最大度数から低下する。このようなことから、自律型ロボット掃除機80を待機中の状態であると判定する判定基準を「一定の範囲」つまり最大度数から最大度数よりも低い一定の度数まで認め、一致に許容範囲を設けている。ただし、「一定の範囲」から、待機位置に自律型ロボット掃除機80が待機していない状態は排除するものとする。一致度が一定の範囲に収まるかどうかは、画素単位で画素値を比較したり、単位領域当たりの画素値の平均を用いて比較したり、単位領域当たりの特徴量を用いて比較したりする。一致度が一定の範囲に収まるかどうかの比較方法は、これらに限らず、その他の方法を適宜設定しても良い。
【0101】
一致度が一定の範囲に収まっていない場合(S54:No判定)、制御部104は、主制御装置50に対し通報キャンセル信号を通知する(S55)。例えば、上記比較用画像データとして、自律型ロボット掃除機80が充電ステーション81を出動した状態の画像データ2000(
図12(a)参照)が得られたとする。この場合、基準画像データ3000(
図12(b)参照)と比較し、囲み線1001により囲まれる待機位置エリアの状態は異なり、一定の範囲に収まらないものとなる。
【0102】
一致度が一定の範囲に収まっている場合(S54:Yes判定)、制御部104は、主制御装置50に対し、異常信号を通知する(S56)。例えば、上記比較用画像データとして、自律型ロボット掃除機80が充電ステーション81にドッキングした待機姿勢の状態の画像データ(
図12(b)に示す基準画像データ3000と同様の待機姿勢の画像データ)が得られたとする。この場合、基準画像データ3000(
図12(b)参照)と比較し、囲み線1001により囲まれる待機位置エリアの状態は待機姿勢で同じであり、一定の範囲に収まっている。
【0103】
ステップS55及びステップS56の後、制御部104は、必要に応じてタイマ108により一定時間の経過をカウントし(S48)、一定時間の経過後、ステップS41から処理を繰り返す。
【0104】
本実施の形態では、警備用センサ10に集音マイク103と「騒音信号判定手段」とを設けたものを示したが、集音マイク103及び「騒音信号判定手段」の構成と、騒音を判定する処理(
図10のステップS49)とを省略しても良い。
【0105】
(変形例1)
また、集音マイク103及び「騒音信号判定手段」の構成と、騒音を判定する処理とを、移動体が侵入者ではなく自律型ロボット掃除機80などの物体であることを判別することができるその他の手段に変更しても良い。例えば、移動体の加速度を計測する加速度計測手段と、加速度計測手段が計測した移動体の加速度が自律型ロボット掃除機80の加速度に対応するかを判定する加速度判定手段とを設ける。上記加速度計測手段は、自律型ロボット掃除機80に、加速度センサと無線通信制御部とを有する無線タグを設け、警備用センサ10には、無線タグと通信し、無線タグから送信される加速度の情報を受信する無線通信制御部を設けるなどにより実現する。上記加速度判定手段は、
図10のステップS49において、騒音を判定する代わりに、受信した加速度が自律型ロボット掃除機80の加速度に対応するかを判定するように変更することで実現する。この場合、受信した加速度が自律型ロボット掃除機80の加速度に対応する場合にステップS50に移行させる。
【0106】
(変形例2)
実施の形態で、警備用センサ10から出動信号が通知されると、主制御装置50は、タイマにより設定時間をカウントし、その間の監視センタ60への異常の通報をキャンセルする。監視センタ60への異常の通報をキャンセルする態様は、これに限らず、適宜変形しても良い。例えば、判別機以外の警備用センサ10から異常信号の通知を受けた場合に、主制御装置50が判別機に対し判別処理の実行を指示する指示信号を送信する。そして、主制御装置50は、その判別機から判別処理の結果である異常信号か出動信号かを受信し、異常信号である場合は監視センタ60に異常を通報し、出動信号である場合は監視センタ60への異常の通報をキャンセルする。
【0107】
(変形例3)
警備用センサ10が有する機能の一部を主制御装置50に移しても良い。例えば、警備用センサ10が有する、設定部154(
図3参照)や、判別部156(
図3参照)や、設定情報D1(
図3参照)などを主制御装置50に移し、主制御装置50側で自律型ロボット掃除機かの判定を行ってもよい。
【0108】
以上のように、本実施の形態及び各変形例にかかる警備装置及び警備システムでは、自律型ロボット掃除機などの特定の移動体がセンサにより感知されたことを検出することができる。従って、自律型ロボット掃除機など、特定の移動体についての監視センタへの誤った通報を減らすことが可能になる。