特許第6863839号(P6863839)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6863839
(24)【登録日】2021年4月5日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】ファイバヘッド及びファイバセンサ
(51)【国際特許分類】
   G01V 8/14 20060101AFI20210412BHJP
   G02B 6/00 20060101ALI20210412BHJP
   G01V 8/16 20060101ALI20210412BHJP
【FI】
   G01V8/14 A
   G02B6/00 B
   G01V8/16
【請求項の数】12
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-128890(P2017-128890)
(22)【出願日】2017年6月30日
(65)【公開番号】特開2019-12021(P2019-12021A)
(43)【公開日】2019年1月24日
【審査請求日】2020年1月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000106221
【氏名又は名称】パナソニック デバイスSUNX株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】内山 聡
【審査官】 佐野 浩樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−294291(JP,A)
【文献】 特開2006−010865(JP,A)
【文献】 特開2014−178617(JP,A)
【文献】 特開平07−020341(JP,A)
【文献】 特開2005−031024(JP,A)
【文献】 特開2002−296452(JP,A)
【文献】 特開2017−009828(JP,A)
【文献】 特開2002−148101(JP,A)
【文献】 特開2015−153609(JP,A)
【文献】 特開2007−335161(JP,A)
【文献】 特開2005−063716(JP,A)
【文献】 特開2008−159542(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0091335(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01V 1/00 −99/00 、
G02B 6/00 、 6/02 、 6/245− 6/25 、
6/26 − 6/27 、 6/30 − 6/34 、
6/42 − 6/43 、 6/46 − 6/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバと、
前記光ファイバが接続され、光が通る窓部を有するハウジングと、
前記ハウジングが備える反射部材収容部に収容されており、前記光ファイバの端部が挿通され前記光ファイバから出射された光を反射して前記窓部に導く、又は前記窓部から入った光を反射して前記光ファイバに導くための反射部材とを備え、
前記反射部材は、光を反射させる内部反射面を有する本体部と、前記本体部から互いに同方向に延出され、各々の内側面が互いに対向する第1及び第2保持部と、前記第1及び第2保持部の間に形成され、該第1及び第2保持部の延出先端の間に開放端を有するスリット状のファイバ挿通部とを備え、
前記反射部材収容部は、前記第1及び第2保持部の延出先端面と当接する当接面を有し、
前記第1及び第2保持部における前記内側面とは反対側の外側面は、前記反射部材収容部に圧接されており、
前記第1及び第2保持部は、前記反射部材収容部からの圧接の力によって、前記ファイバ挿通部に挿通された前記光ファイバの端部を挟持していることを特徴とするファイバヘッド。
【請求項2】
請求項1に記載のファイバヘッドにおいて、
前記ハウジングは、前記光ファイバを収容し該光ファイバを所定の経路に沿って保持するファイバ収容部を備え、
前記ファイバ収容部には、前記光ファイバの外周面に係止される係止凸部が設けられていることを特徴とするファイバヘッド。
【請求項3】
請求項2に記載のファイバヘッドにおいて、
前記ファイバ収容部は、前記光ファイバを屈曲させる屈曲部を有し、
前記係止凸部は、前記屈曲部に設けられていることを特徴とするファイバヘッド。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のファイバヘッドにおいて、
記反射部材収容部には、前記第1保持部の前記外側面と圧接する平面状の基準面と、前記第2保持部の前記外側面と圧接する突起部とが設けられていることを特徴とするファイバヘッド。
【請求項5】
請求項4に記載のファイバヘッドにおいて、
前記基準面は、前記反射部材における前記窓部と対向する側の側面と当接することを特徴とするファイバヘッド。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のファイバヘッドにおいて、
前記第1及び第2保持部の前記内側面には、前記ファイバ挿通部に挿通された前記光ファイバの軸線を中心とする円弧状に窪む保持凹部が設けられていることを特徴とするファイバヘッド。
【請求項7】
請求項6に記載のファイバヘッドにおいて、
前記第1及び第2保持部の一方における前記保持凹部には、前記光ファイバの前記軸線に向かって突出し前記光ファイバと圧接される圧接凸部が設けられていることを特徴とするファイバヘッド。
【請求項8】
請求項7に記載のファイバヘッドにおいて、
記反射部材収容部には、前記反射部材における前記窓部と対向する側の側面の一部を構成する前記第1保持部の前記外側面と圧接する平面状の基準面と、前記第2保持部の前記外側面と圧接する突起部とが設けられ、
前記圧接凸部は、前記第2保持部の前記保持凹部に設けられていることを特徴とするファイバヘッド。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載のファイバヘッドにおいて、
前記ファイバ挿通部における前記開放端とは反対側の端部には、前記光ファイバの先端部が挿入され該光ファイバの先端部の全周を囲う先端挿入穴が設けられていることを特徴とするファイバヘッド。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載のファイバヘッドにおいて、
前記光ファイバ及び前記反射部材は、投光用及び受光用でそれぞれ備えられ、
投光用の前記光ファイバ及び前記反射部材と、受光用の前記光ファイバ及び前記反射部材とが1つの前記ハウジングに組み付けられていることを特徴とするファイバヘッド。
【請求項11】
請求項10に記載のファイバヘッドにおいて、
投光用の前記反射部材及び該反射部材に対応する投光用の前記窓部と、受光用の前記反射部材及び該反射部材に対応する受光用の前記窓部とが互いに対向するように配置され、
投光用の前記光ファイバから出射され投光用の前記反射部材で反射された光は、投光用の前記窓部から前記ハウジングの外部に出射されて受光用の前記窓部から前記ハウジングの内部に入り、その光が受光用の前記反射部材で反射されて受光用の前記光ファイバに導かれるように構成されたことを特徴とするファイバヘッド。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載のファイバヘッドと、
前記ファイバヘッドと前記光ファイバを介して接続され、光を投光する投光部、光を受光する受光部、及び前記受光部での受光量に基づいて被検出物を検出する制御回路を有するコントローラ部と
を備えたことを特徴とするファイバセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検出物の有無を検出するためのファイバセンサ及びファイバセンサが備えるファイバヘッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に開示されるファイバヘッドは、投光用及び受光用の一対の光ファイバを介してコントローラ部と接続されている。コントローラ部は、投光部及び受光部を備えている。ファイバヘッドのハウジングには、各光ファイバの先端部が保持されている。また、ファイバヘッドのハウジングは、投光用及び受光用の光ファイバにそれぞれ対応する投光窓及び受光窓を有している。コントローラ部の投光部から出力される光は、投光用の光ファイバを通じてファイバヘッドのハウジングの投光窓から出射され、同ハウジングの受光窓に入る。そして、受光窓に入った光は、受光用の光ファイバを介してコントローラ部の受光部で検知され、その受光部における受光レベルに基づいて被検出物の有無が検出されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−20341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなファイバヘッドでは、光ファイバをハウジングに対して強固に固定して、ハウジングからの光ファイバの抜けを抑制できる構成が求められている。しかしながら、例えば、光ファイバをハウジングに対して接着剤を用いて固定する場合には、ファイバヘッドの小型化に伴い接着剤の塗布量の調整が難しくなるため、小型化には不利となる。このため、接着剤を用いずに光ファイバを強固に固定することが可能な構成が望まれている。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、光ファイバをハウジングに対して強固に固定することを可能としたファイバヘッド及びファイバセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するファイバヘッドは、光ファイバと、前記光ファイバが接続され、光が通る窓部を有するハウジングと、前記ハウジングに収容されており、前記光ファイバの端部が挿通され前記光ファイバから出射された光を反射して前記窓部に導く、又は前記窓部から入った光を反射して前記光ファイバに導くための反射部材とを備え、前記反射部材は、光を反射させる内部反射面を有する本体部と、前記本体部から互いに同方向に延出され、各々の内側面が互いに対向する第1及び第2保持部と、前記第1及び第2保持部の間に形成され、該第1及び第2保持部の延出先端の間に開放端を有するスリット状のファイバ挿通部とを備え、前記ハウジングは、前記第1及び第2保持部の延出先端面と当接する当接面を有し、前記第1及び第2保持部における前記内側面とは反対側の外側面は、前記ハウジングに圧接されており、前記第1及び第2保持部は、前記ハウジングからの圧接の力によって、前記ファイバ挿通部に挿通された前記光ファイバの端部を挟持している。
【0007】
この構成によれば、ハウジングからの圧接の力を受ける反射部材の第1及び第2保持部によって、光ファイバの端部が挟持される。このため、光ファイバを反射部材を介してハウジングに強固に固定することが可能となり、その結果、ハウジングからの光ファイバの抜けを抑制できる。
【0008】
上記ファイバヘッドにおいて、前記ハウジングは、前記光ファイバを収容し該光ファイバを所定の経路に沿って保持するファイバ収容部を備え、前記ファイバ収容部には、前記光ファイバの外周面に係止される係止凸部が設けられている。
【0009】
この構成によれば、ファイバ収容部に設けられた係止凸部が光ファイバの外周面に係止されるため、ハウジングからの光ファイバの抜けをより一層抑制できる。
上記ファイバヘッドにおいて、前記ファイバ収容部は、前記光ファイバを屈曲させる屈曲部を有し、前記係止凸部は、前記屈曲部に設けられている。
【0010】
この構成によれば、ファイバ収容部の屈曲部に係止凸部が設けられるため、ハウジングからの光ファイバの抜けをより好適に抑制できる。また、係止凸部がファイバ収容部の屈曲部に設けられることで、光ファイバに対して係止凸部を深く係止させなくても、光ファイバの抜けに対する係止力(保持力)を確保することが可能となる。このため、係止凸部による光ファイバの変形量を小さく抑えて光ファイバを通る光の減衰を抑えつつ、光ファイバの抜けを抑制できる。
【0011】
上記ファイバヘッドにおいて、前記反射部材を収容する反射部材収容部には、前記第1保持部の前記外側面と圧接する平面状の基準面と、前記第2保持部の前記外側面と圧接する突起部とが設けられている。
【0012】
この構成によれば、反射部材を反射部材収容部に収容する際に、第1保持部の外側面を平面状の基準面に突き当てつつ、第2保持部の外側面を突起部に圧接させることで、反射部材を反射部材収容部に好適に収容(圧入)することができる。
【0013】
上記ファイバヘッドにおいて、前記基準面は、前記反射部材における前記窓部と対向する側の側面と当接する。
この構成によれば、反射部材及び反射部材収容部の寸法誤差は該収容部の突起部にて吸収され、基準面と当接する反射部材の側面の位置が前記寸法誤差によってずれないように構成される。そして、本構成では、反射部材における窓部と対向する側の側面(光が通る側の側面)が基準面と当接するように構成されるため、当該側面を基準面で位置決めできる。
【0014】
上記ファイバヘッドにおいて、前記第1及び第2保持部の前記内側面には、前記ファイバ挿通部に挿通された前記光ファイバの軸線を中心とする円弧状に窪む保持凹部が設けられている。
【0015】
この構成によれば、保持凹部によって光ファイバを安定して保持することができる。
上記ファイバヘッドにおいて、前記第1及び第2保持部の一方における前記保持凹部には、前記光ファイバの前記軸線に向かって突出し前記光ファイバと圧接される圧接凸部が設けられている。
【0016】
この構成によれば、各保持部によって光ファイバをより強固に挟持することができる。
上記ファイバヘッドにおいて、前記反射部材を収容する反射部材収容部には、前記反射部材における前記窓部と対向する側の側面の一部を構成する前記第1保持部の前記外側面と圧接する平面状の基準面と、前記第2保持部の前記外側面と圧接する突起部とが設けられ、前記圧接凸部は、前記第2保持部の前記保持凹部に設けられている。
【0017】
この構成によれば、反射部材を反射部材収容部に収容する際に、第1保持部の外側面を平面状の基準面に突き当てつつ、第2保持部の外側面を突起部に圧接させることで、反射部材を反射部材収容部に好適に収容(圧入)することができる。また、反射部材及び反射部材収容部の寸法誤差は該収容部の突起部にて吸収され、基準面と当接する反射部材の側面の位置が前記寸法誤差によってずれないように構成される。そして、本構成では、反射部材における窓部と対向する側の側面(光が通る側の側面)が基準面と当接するように構成されるため、当該側面を基準面で位置決めできる。また、第2保持部の保持凹部に圧接凸部が設けられるため、圧接凸部によって光ファイバが基準面側(第1保持部側)に押し付けられ、その結果、光ファイバを基準面に対して位置決めすることができる。
【0018】
上記ファイバヘッドにおいて、前記ファイバ挿通部における前記開放端とは反対側の端部には、前記光ファイバの先端部が挿入され該光ファイバの先端部の全周を囲う先端挿入穴が設けられている。
【0019】
この構成によれば、反射部材における光ファイバの先端を保持する部位がスリット状ではなく、光ファイバの全周を囲う穴として構成されるため、スリット状のファイバ挿通部の両側にて延出される第1及び第2保持部の根元の破損を抑制することができる。
【0020】
上記ファイバヘッドにおいて、前記光ファイバ及び前記反射部材は、投光用及び受光用でそれぞれ備えられ、投光用の前記光ファイバ及び前記反射部材と、受光用の前記光ファイバ及び前記反射部材とが1つの前記ハウジングに組み付けられている。
【0021】
この構成によれば、投光及び受光を1つのファイバヘッドで行うタイプのものにおいて、ハウジングからの光ファイバの抜けを抑制できる。
上記ファイバヘッドにおいて、投光用の前記反射部材及び該反射部材に対応する投光用の前記窓部と、受光用の前記反射部材及び該反射部材に対応する受光用の前記窓部とが互いに対向するように配置され、投光用の前記光ファイバから出射され投光用の前記反射部材で反射された光は、投光用の前記窓部から前記ハウジングの外部に出射されて受光用の前記窓部から前記ハウジングの内部に入り、その光が受光用の前記反射部材で反射されて受光用の前記光ファイバに導かれるように構成されている。
【0022】
この構成によれば、所謂サイドビュータイプのファイバヘッドにおいて、ハウジングからの光ファイバの抜けを抑制できる。
上記課題を解決するファイバセンサは、上記記載のファイバヘッドと、前記ファイバヘッドと前記光ファイバを介して接続され、光を投光する投光部、光を受光する受光部、及び前記受光部での受光量に基づいて被検出物を検出する制御回路を有するコントローラ部とを備えている。
【0023】
この構成によれば、光ファイバをファイバヘッドのハウジングに対して強固に固定することを可能としたファイバセンサを提供できる。
【発明の効果】
【0024】
本発明のファイバヘッド及びファイバセンサによれば、光ファイバをハウジングに対して強固に固定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】実施形態のファイバセンサの概略構成図。
図2】同形態のファイバヘッドの斜視図。
図3】同形態のファイバヘッドの分解斜視図。
図4】(a)同形態におけるカバーを外した状態のファイバヘッドの平面図、(b)同図(a)の部分拡大図。
図5】(a)同形態における第1反射部材の背面図、(b)同図(a)における5b−5b線断面図。
図6】(a)同形態のファイバヘッドの平面図、(b)同図(a)における6b−6b線断面図。
図7】同形態におけるファイバヘッドのハウジングの斜視図。
図8】同形態におけるファイバヘッドのハウジングの正面図。
図9】同形態におけるファイバヘッドのハウジングの平面図。
図10】同形態におけるファイバヘッドのハウジングの底面図。
図11】同形態におけるファイバヘッドのハウジングの右側面図。
図12】同形態におけるファイバヘッドのハウジングの背面図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、ファイバヘッド及びファイバセンサの一実施形態について、図1図12に従って説明する。なお、以下の説明では、互いに直交する三方(図中、X,Y,Z)をそれぞれ、ファイバヘッドの前後方向X、幅方向Y及び厚さ方向Zとして説明する。
【0027】
図1に示すように、本実施形態のファイバセンサは、コントローラ部10と、コントローラ部10に基端部が接続された一対の光ファイバ(投光用の第1光ファイバ11及び受光用の第2光ファイバ12)と、光ファイバ11,12の先端部に設けられたファイバヘッド20とを備えている。
【0028】
コントローラ部10は、投光部13、投光回路14、受光部15、受光回路16、制御回路17、表示灯18及び出力回路19を備えている。投光回路14、受光回路16、表示灯18及び出力回路19の各々は、制御回路17と接続されている。
【0029】
投光部13は例えば、LEDやレーザダイオードなどの投光素子からなる。投光回路14は、制御回路17からの指令に基づいて投光部13から光を出射させる。
受光部15は例えば、フォトトランジスタなどの光電素子からなる。受光回路16は、受光部15の受光量の応じたレベルの受光信号を制御回路17に出力する。
【0030】
制御回路17は、受光回路16から出力される受光信号のレベルを所定の閾値と比較することで、被検出物Wの有無を検出する。また、制御回路17は、検出結果に応じて表示灯18を点灯/消灯させる。また、制御回路17は、検出結果に応じた信号を出力回路19を介して外部に出力する。
【0031】
図2及び図3に示すように、ファイバヘッド20は、外形がコの字型をなすサイドビュータイプの透過型ファイバヘッドである。ファイバヘッド20は、ハウジング21、第1反射部材41、第2反射部材42、第1光ファイバ11及び第2光ファイバ12を備えている。なお、ファイバヘッド20は、その外殻を構成するハウジング21及び該ハウジング21の内部部品が、幅方向Yの中心線Cに対して線対称をなすように構成されている(図4(a)参照)。
【0032】
ハウジング21は、ハウジング本体22とカバー23とを備えている。ハウジング本体22及びカバー23は共に合成樹脂からなる。ハウジング本体22は、厚さ方向Zの一方側に開口する形状をなし、該開口22aがカバー23にて閉塞されている。なお、以下では、説明の便宜上、ハウジング本体22の開口22aの開口方向(厚さ方向Zの一方)を上方として説明する。
【0033】
ハウジング本体22は、略四角箱状をなすベース部24から一対の延出部(第1延出部25及び第2延出部26)が前後方向Xの前方に延出する形状をなしている。換言すると、ハウジング本体22は、前端中央部が切り欠かれたコの字型形状をなしている。ベース部24は、厚さ方向Zに延びる円筒状をなす一対の固定部27を有している。各固定部27の一部(およそ半分)は、ベース部24の幅方向Yの両側面から幅方向Y外側に円弧状に突出するように設けられている。
【0034】
各固定部27の中心には、厚さ方向Zに貫通する一対のボルト挿通孔27aが設けられている。各ボルト挿通孔27aは、厚さ方向Zに対して垂直な断面形状が円形をなしている。そして、各ボルト挿通孔27aには、ファイバヘッド20を設置箇所に固定するための図示しないボルトが挿通される。なお、幅方向Yにおける各ボルト挿通孔27a(各固定部27)の形成位置は、該各ボルト挿通孔27aの前後方向Xへの投影が、各延出部25の幅方向Yの外側面、及びベース部24の幅方向Yの側面と重なるように設定されている。
【0035】
図3及び図4(a)に示すように、ハウジング本体22は、各光ファイバ11,12の配索経路をそれぞれ構成する一対のファイバ収容溝(第1ファイバ収容溝31及び第2ファイバ収容溝32)と、第1反射部材41を収容する第1収容部33と、第2反射部材42を収容する第2収容部34とを有している。各ファイバ収容溝31,32及び各収容部33,34は、ハウジング本体22の開口22aと同方向(上方)に開口している。また、第1収容部33は第1延出部25に形成され、第2収容部34は第2延出部26に形成されている。
【0036】
各ファイバ収容溝31,32の後端部は、ハウジング本体22の前後方向Xの後端面における幅方向Yの中央寄りの位置に設けられている。各ファイバ収容溝31,32に収容された各光ファイバ11,12は、各ファイバ収容溝31,32の後端部からファイバヘッド20の後方側に導出されてコントローラ部10と接続されている。また、各ファイバ収容溝31,32は、後端部からハウジング本体22の前端側にかけて、各固定部27の間を通って幅方向Yに屈曲しながら各延出部25,26まで延びている。そして、第1ファイバ収容溝31の前端部は第1収容部33の後端部と連通され、第2ファイバ収容溝32の前端部は第2収容部34の後端部と連通されている。
【0037】
図4(a)に示すように、各ファイバ収容溝31,32は、後端部から前後方向Xに沿って延びる直線部35と、該直線部35の前端部から前後方向Xに対して傾斜しつつ幅方向Yの外側に延びる傾斜部36とを有する。また、各ファイバ収容溝31,32は、直線部35から傾斜部36に移行する部分に第1屈曲部37を有し、傾斜部36の前端部において前後方向Xに沿う方向に屈曲する第2屈曲部38を有している。
【0038】
各ファイバ収容溝31,32における幅方向Yに互いに対向する内壁面には、各ファイバ収容溝31,32に収容される各光ファイバ11,12と圧接する複数の係止凸部35a,36a,37a,38a,38bが形成されている。詳述すると、直線部35における互いに対向する内壁面の各々には、前後方向Xにおいて互いに異なる位置に係止凸部35aが形成されている。また、第1屈曲部37における屈曲内側の内壁面に係止凸部37aが形成されている。また、傾斜部36の内壁面に係止凸部36aが形成されている。また、第2屈曲部38の屈曲内側の内壁面に係止凸部38aが形成され、同第2屈曲部38の屈曲外側の内壁面に係止凸部38bが形成されている。
【0039】
このような構成によれば、各光ファイバ11,12の被覆に各係止凸部35a,36a,37a,38a,38bが引っ掛かることで、各ファイバ収容溝31,32の後端部から各光ファイバ11,12が抜け出てしまうことを抑制することができる。また、第1屈曲部37及び第2屈曲部38の屈曲内側の内壁面に係止凸部37a,38aがそれぞれ設けられることで、各ファイバ収容溝31,32の後端部から各光ファイバ11,12を引っ張って抜くのに必要な力(引っ張り強度)を向上させることができ、それにより、各光ファイバ11,12の抜けをより好適に抑制できるようになっている。
【0040】
次に、第1及び第2収容部33,34にそれぞれ収容される第1及び第2反射部材41,42について説明する。
第1及び第2反射部材41,42は、光を透過可能な透明な材料からなる。第1及び第2反射部材41,42には、第1及び第2光ファイバ11,12の先端部がそれぞれ接続されている。そして、第1光ファイバ11の先端部から出射される光は、第1反射部材41での内部反射によって光路が変更されて、ハウジング本体22の第1延出部25に形成された投光窓25aから出射される。また、ハウジング本体22の第2延出部26に形成された受光窓26aを介して第2反射部材42に入光する光は、該第2反射部材42での内部反射によって光路が変更されて、第2光ファイバ12の先端部に入光するようになっている。なお、投光窓25a及び受光窓26aは、幅方向Yにおいて互いに対向している。
【0041】
第1及び第2反射部材41,42は互いに同一形状をなし、ファイバヘッド20(ハウジング21)の前記中心線Cに対して線対称をなすように配置される。従って、以下では、第1反射部材41の詳細について説明し、第2反射部材42の詳細については説明を省略する。
【0042】
図4(b)及び図5(a)(b)に示すように、第1反射部材41は、幅方向Yに対して垂直をなす一対の幅方向側面(第1側面41a及び第2側面41b)と、厚さ方向Zに対して垂直をなす一対の側面(上面41c及び下面41d)とを有し、前後方向Xに長い略四角柱状をなしている。なお、第1反射部材41の幅方向Y内側の側面を第1側面41aとし、幅方向Y外側の側面を第2側面41bとしている。
【0043】
また、図5(b)に示すように、第1反射部材41の前端部には、前端に向かうほど幅方向Y内側に傾斜する内部反射面41eが形成されている。内部反射面41eと第1側面41aとの間に形成された前端面41fは、前後方向Xに対して垂直(つまり第1側面41aに対して垂直)をなしている。
【0044】
また、第1反射部材41は、該第1反射部材41の前端部を構成し、内部反射面41eを有する本体部43と、該本体部43から前後方向Xの後方側に延びる一対の保持部(第1保持部44及び第2保持部45)を有している。第1及び第2保持部44,45の延出先端部(後端部)は、開放端部として構成されている。また、第1保持部44と第2保持部45とは、幅方向Yに互いに対向している。なお、当該一対の保持部のうち、幅方向Y内側の保持部を第1保持部44とし、幅方向Y外側の保持部を第2保持部45としている。
【0045】
第1保持部44の幅方向Yの内側面44aと、第2保持部45の幅方向Yの内側面45aとは、幅方向Yに対向している。第1保持部44の幅方向Yの外側面44b(内側面44aの反対側の側面)は、第1反射部材41の第1側面41aの一部を構成している。第2保持部45の幅方向Yの外側面45b(内側面45aの反対側の側面)は、第1反射部材41の第2側面41bの一部を構成している。なお、本実施形態の第2保持部45は、前後方向Xの後端側に向かうにつれて幅方向Yの寸法が大きくなるように形成されている。そして、第1反射部材41を第1収容部33に組み付ける前のフリーの状態では、第2保持部45の外側面45bが後端側に向かうにつれて幅方向Yの外側にやや湾曲するように形成されている(図5(b)参照)。
【0046】
図4(b)及び図5(b)に示すように、第1保持部44と第2保持部45の間には、第1光ファイバ11の軸方向(光軸方向であって、前後方向X)と直交する厚さ方向Zに貫通するスリット状をなすファイバ挿通部46が形成されている。ファイバ挿通部46は、第1反射部材41の後端面における幅方向Yの中央部から前後方向Xの前方側に向かって直線状に形成されている。このスリット状(切欠状)のファイバ挿通部46が形成されることにより、第1保持部44及び第2保持部45が幅方向Yに撓みやすくなっている。
【0047】
図5(a)に示すように、ファイバ挿通部46は、第1保持部44の内側面44aに凹設された第1保持凹部46aと、第2保持部45の内側面45aに凹設された第2保持凹部46bとを備えている。第1保持凹部46a及び第2保持凹部46bの各々の内面は、前後方向X視において、ファイバ挿通部46に挿通される第1光ファイバ11の軸線Lを中心とする円弧状をなしている。なお、第2保持凹部46bの円弧面(内面)の径は、第1保持凹部46aの円弧面(内面)の径よりも大きく設定されている。
【0048】
また、第2保持凹部46bには、その円弧面(内面)から径方向内側に前記軸線Lに向かって突出する圧接凸部46cが形成されている。圧接凸部46cの内側面は、径方向内側に凸となるように湾曲する曲面をなしている。また、圧接凸部46cの後端側端部には、前後方向Xの後方に向かうにつれて拡径するテーパ部46dが形成されている(図5(b)参照)。
【0049】
図5(a)(b)に示すように、ファイバ挿通部46の前後方向Xの前端部(最奥部)には、第1光ファイバ11の先端部が挿入される先端挿入穴47が形成されている。先端挿入穴47は、前後方向X視で前記軸線Lを中心とする円形をなす穴であり、その内径は第1光ファイバ11の外径と略同等に設定されている。また、先端挿入穴47の内径は、第1保持凹部46aの円弧面(内面)の径と等しく設定されている。また、図5(b)に示すように、前後方向Xにおいて、第1反射部材41の後端面から先端挿入穴47の底面(前後方向Xの前方側端面)までの長さD1は、第1反射部材41の後端面からファイバ挿通部46の最奥部(前端部)までの長さD2よりも長く設定されている。すなわち、前記長さD1は、第1及び第2保持凹部46a,46b及び先端挿入穴47で構成されるファイバ挿通穴の前後方向Xの長さであり、該ファイバ挿通穴の長さ(長さD1)がスリット状のファイバ挿通部46の長さD2よりも長く構成されている。なお、先端挿入穴47の最奥部(前後方向Xの前端部)は、前後方向X(第1光ファイバ11の軸線L方向)に対して垂直な平面となっている。
【0050】
次に、第1及び第2反射部材41,42をそれぞれ収容する第1及び第2収容部33,34について説明する。なお、第1収容部33と第2収容部34の形状は、幅方向Yの中心線Cに対して線対称をなすため、以下では、第1収容部33の詳細について説明し、第2収容部34の詳細については説明を省略する。
【0051】
図4(b)に示すように、第1収容部33の内側面は、厚さ方向Z視において、第1反射部材41の外形に倣った形状をなしている。第1収容部33の幅方向Y内側の内側面には、幅方向Yに対して垂直な平面状をなす第1基準面51が形成されている。第1基準面51は、第1保持部44の外側面44bを含む第1反射部材41の第1側面41a(幅方向Yの内側面)と当接している。また、第1収容部33の前後方向Xの後方側端面は、前後方向Xに対して垂直な平面状をなす第2基準面52として構成されている。第2基準面52は、第1反射部材41の後端面(第1及び第2保持部44,45の後端面(延出先端面))と当接している。
【0052】
また、第1収容部33の幅方向Y外側の内側面には、第1収容部33の内部側(幅方向Y内側)に突出する2つの突起部53a,53bが形成されている。各突起部53a,53bは、第1反射部材41の第2側面41b(幅方向Yの外側面)と当接している。より詳しくは、一方の突起部53aは、第2保持部45の後端部付近における該第2保持部45の外側面45bと当接している。また、第1収容部33の前後方向Xの前方側の端面には、第1収容部33の内部側(前後方向Xの後方側)に突出する突起部53cが形成されている。この突起部53cは、第1反射部材41の前端面41fと当接している。
【0053】
第1収容部33の幅方向Y内側の壁部には、幅方向Yに貫通する前記投光窓25aが形成されている。第1光ファイバ11の先端部から前方に出射された光(図4(b)における1点鎖線を参照)は、第1反射部材41の本体部43の内部を通り、内部反射面41eにて幅方向Y内側に向かって直角に反射された後、投光窓25aからハウジング本体22の外部に出射されるようになっている。
【0054】
次に、ハウジング本体22に対する各光ファイバ11,12及び各反射部材41,42の組付態様について、第1光ファイバ11及び第1反射部材41を例にとって説明する。
まず、第1光ファイバ11の先端部を、第1反射部材41の後端部からファイバ挿通部46(各保持凹部46a,46b)に挿入する挿入工程を行う。この第1光ファイバ11の挿入に伴い、第1反射部材41の各保持部44,45が幅方向Y外側に若干撓んで拡がるため、第1光ファイバ11を挿入しやすくなっている。また、第1光ファイバ11をファイバ挿通部46に挿入した状態では、第1及び第2保持部44,45が自身の弾性によって第1光ファイバ11を幅方向Yに挟持しており、第1光ファイバ11がファイバ挿通部46から抜けにくくなっている。また、本実施形態では、ファイバ挿通部46の第2保持凹部46bの内面に設けられた圧接凸部46cが第1光ファイバ11の外周面に圧接するため、第1光ファイバ11が更に抜けにくくなっている。また、このとき、第1光ファイバ11をファイバ挿通部46(スリット)の最奥部よりも更に奥まで挿入して、該光ファイバ11の先端面を先端挿入穴47の底面(前端面)と当接させる。
【0055】
次に、第1光ファイバ11を組み付けた第1反射部材41をハウジング本体22の第1収容部33に圧入固定する。このとき、第1反射部材41の第1側面41a(幅方向Yの内側面)を第1基準面51に当接させるとともに、第1反射部材41の後端面を第2基準面52に当接させながら、第1反射部材41を第1収容部33に圧入する。また、このとき、前記挿入工程において幅方向Y外側に拡がった第2保持部45は、外側面45bが突起部53aと接触(圧接)されることによって、幅方向Y内側に変形する。これにより、各保持部44,45の外側面44b,45bが第1収容部33の内側面と圧接され、その圧接の力が、各保持部44,45が第1光ファイバ11を挟持する力に加重される。このようにして、第1光ファイバ11の先端部が第1反射部材41を介してハウジング本体22の第1収容部33に強固に固定されるようになっている。
【0056】
なお、第1反射部材41が第1収容部33に収容された状態において、第1収容部33の突起部53cが第1反射部材41の前端面41fと圧接されている。これにより、第1反射部材41が前後方向Xにおいても第1収容部33の内側面と圧接されるため、第1反射部材41が第1収容部33により強固に固定される。
【0057】
上記の組付態様は、第2光ファイバ12及び第2反射部材42においても同様である。従って、第2光ファイバ12の先端部が第2反射部材42を介してハウジング本体22の第2収容部34に強固に固定されるようになっている。
【0058】
図3及び図6(a)(b)に示すように、ハウジング本体22の開口22aを塞ぐカバー23は、ハウジング本体22の第1及び第2延出部25,26の上方をそれぞれ覆う第1及び第2カバー側延出部61,62を有している。各カバー側延出部61,62の前端部には、各延出部25,26の前端部の被係止部25b,26bにそれぞれ係止される係止部63が形成されている。各係止部63には、上方に突出して被係止部25b,25bの下面と当接する突起63aが形成されている。
【0059】
また、図3に示すように、カバー23の後端部には、一対の係止片64(図3では一方のみ図示)が下方に延出形成されている。各係止片64は、ハウジング本体22のベース部24の後端部付近において厚さ方向Zに貫通形成された一対の挿通孔24aに挿通されるとともに、ハウジング本体22(ベース部24)に対して厚さ方向Zに係止されている。上記の係止部63及び係止片64の係止によって、カバー23がハウジング本体22に対して固定されている。なお、カバー23の後端部には、下方に延出して各ファイバ収容溝31,32の後端部を塞ぐ一対の被覆部65が形成されている(図6(a)も参照)。
【0060】
図6(a)に示すように、カバー23は、該カバー23の下面(ハウジング本体22の内部側の面)から下方にそれぞれ突出する第1突起66、第2突起67及び第3突起68を有している。第1突起66は、第1及び第2カバー側延出部61,62の下面にそれぞれ形成されている。各第1突起66は、厚さ方向Z視で円形をなしている。また、第2突起67は、第1及び第2カバー側延出部61,62の後端部付近の下面にそれぞれ形成されている。各第2突起67は、幅方向Yに沿って延びた形状をなしている。また、第3突起68は、各固定部27の間におけるカバー23の下面に形成されている。第3突起68は、幅方向Yに沿って延びた形状をなしている。また、第3突起68は、ハウジング本体22の各ファイバ収容溝31,32の上方に位置しており、各光ファイバ11,12の上方への移動を規制する。
【0061】
図6(b)に示すように、一方の第1突起66は、第1反射部材41(本体部43)の上面41cに対して厚さ方向Zに当接(もしくは僅かなクリアランスを介して対向)している。同様に、他方の第1突起66は、第2反射部材42の上面に対して厚さ方向Zに当接(もしくは僅かなクリアランスを介して対向)している。これら各第1突起66によって、第1及び第2反射部材41,42の上方への移動が規制されるようになっている。
【0062】
また、一方の第2突起67は、第1延出部25に形成された第1ファイバ収容溝31の上方に位置している。そして、当該第2突起67は、第1反射部材41の後端部付近における第1光ファイバ11に対し、僅かなクリアランスを介して厚さ方向Zに対向している。同様に、他方の第2突起67は、第2延出部26に形成された第2ファイバ収容溝32の上方に位置し、第2反射部材42の後端部付近における第2光ファイバ12に対し、僅かなクリアランスを介して厚さ方向Zに対向している。これら各第2突起67によって、第1及び第2反射部材41,42の後端部付近における第1及び第2光ファイバ11,12の上方への移動が規制されるようになっている。
【0063】
なお、図7図12は、本実施形態におけるファイバヘッド20のハウジング21(ハウジング本体22及びカバー23)を示す図である。図7はハウジング21の斜視図、図8はハウジング21の正面図、図9はハウジング21の平面図、図10はハウジング21の底面図、図11はハウジング21の右側面図、図12はハウジング21の背面図である。なお、左側面図は右側面図と同一であるため、図示を省略している。図7図12では、ハウジング本体22の各延出部25,26の一部(前端部から前後方向の中間位置までの部分)、及び各カバー側延出部61,62の一部(同様に、前端部から前後方向の中間位置までの部分)を破線で示している。すなわち、各延出部25,26前端の被係止部25b,26b、各カバー側延出部61,62前端の係止部63、及び、投光窓25a及び受光窓26aの周辺構成を含む部分を破線で示している。また、カバー23の各係止片64、各係止片64が挿通されるハウジング本体22(ベース部24)の挿通孔24a、及び、ハウジング本体22(ベース部24)における各係止片64が係止される部位を破線で示している。また、ハウジング21の内部形状を破線で示している。上記した破線部分の形状は、任意に変更可能である。
【0064】
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のファイバヘッド20では、第1延出部25の投光窓25aと第2延出部26の受光窓26aとの間に被検出物Wを検出する検出領域が設定されている。すなわち、コントローラ部10の投光部13から発せられた光は、第1光ファイバ11及び第1反射部材41を通じて第1延出部25の内側の投光窓25aから出射される。そして、投光窓25aから出射された光は、該投光窓25aと対向する受光窓26aから第2延出部26内に入り、第2反射部材42及び第2光ファイバ12を通じてコントローラ部10の受光部15で受光される。そして、制御回路17は、受光回路16から出力される受光信号のレベルを所定の閾値と比較することで、被検出物Wの有無を検出する。すなわち、第1延出部25の投光窓25aと第2延出部26の受光窓26aとの間に被検出物Wが有るときには、投光窓25aから出射された光が被検出物Wによって遮られるため、制御回路17は被検出物Wが有る旨の検出結果を出力する。また、投光窓25aと受光窓26aとの間に被検出物Wが無いときには、投光部13から発せられた光が各光ファイバ11,12を通じて受光部15にて受光され、制御回路17は被検出物Wが無い旨の検出結果を出力するようになっている。
【0065】
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)第1反射部材41は、内部反射面41eを有する本体部43と、本体部43から互いに同方向(後方)に延出され、各々の内側面44a,45aが互いに対向する一対の保持部44,45と、一対の保持部44,45の間に形成されたファイバ挿通部46とを備えている。ファイバ挿通部46は、厚さ方向Z(第1光ファイバ11の軸直交方向)に貫通するとともに、各保持部44,45の延出先端(後端)の間に開放端を有するスリット状をなす。そして、各保持部44,45の外側面44b,45bはハウジング本体22に圧接されており、一対の保持部44,45は、ハウジング本体22からの圧接の力によって、ファイバ挿通部46に挿通された第1光ファイバ11の先端部を挟持している。これにより、第1光ファイバ11を第1反射部材41を介してハウジング本体22に強固に固定することが可能となり、その結果、ハウジング21からの第1光ファイバ11の抜けを抑制できる。また、第1収容部33は、第1反射部材41の各保持部44,45の延出先端面と当接する第2基準面52(当接面)を有するため、第1反射部材41の後方側への抜けを抑制できる。なお、本実施形態では第2反射部材42も同様の構成を有しているため、上記と同様に、第2光ファイバ12を第2反射部材42を介してハウジング本体22に強固に固定することが可能となり、その結果、ハウジング21からの第2光ファイバ12の抜けを抑制できる。
【0066】
また、各光ファイバ11,12を強固に固定することが可能となることで、各光ファイバ11,12を接着剤無しでハウジング21に固定することが可能となる。各光ファイバ11,12を接着剤を用いて固定する場合には、ファイバヘッド20の小型化に伴い、接着剤の塗布量の調整が難しくなるため、小型化には不利となる。その点、接着剤無しでも各光ファイバ11,12を強固に固定できる本実施形態の構成は、ファイバヘッド20の小型化に有利な構成と言える。
【0067】
(2)ハウジング21は、各光ファイバ11,12を収容し該各光ファイバ11,12を所定の経路に沿って保持する各ファイバ収容溝31,32を備え、各ファイバ収容溝31,32には、各光ファイバ11,12の外周面(被覆)に係止される係止凸部35a,36a,37a,38a,38bが設けられている。この構成によれば、ハウジング21からの各光ファイバ11,12の抜けをより一層抑制できる。
【0068】
(3)各ファイバ収容溝31,32は、各光ファイバ11,12を屈曲させる第1及び第2屈曲部37,38を有する。そして、第1屈曲部37に係止凸部37aが設けられ、第2屈曲部38に係止凸部38a,38bが設けられる。この構成によれば、各光ファイバ11,12の引っ張り強度をより向上させることができ、その結果、ハウジング21からの各光ファイバ11,12の抜けをより好適に抑制できる。また、この構成によれば、各光ファイバ11,12に対して係止凸部37a,38a,38bを深く係止させなくても、各光ファイバ11,12の抜けに対する係止力(保持力)を確保することが可能となる。このため、係止凸部37a,38a,38bによる各光ファイバ11,12の変形量を小さく抑えて各光ファイバ11,12を通る光の減衰を抑えつつ、各光ファイバ11,12の抜けを抑制できる。
【0069】
(4)第1収容部33には、第1反射部材41における第1保持部44の外側面44bと圧接する平面状の第1基準面51と、第2保持部45の外側面45bと圧接する突起部53aとが設けられている。この構成によれば、第1反射部材41を第1収容部33に収容する際に、第1保持部44の外側面44bを平面状の第1基準面51に突き当てつつ、第2保持部45の外側面45bを突起部53aに圧接させることで、第1反射部材41を第1収容部33に好適に収容(圧入)することができる。なお、第2反射部材42を収容する第2収容部34も同様の構成を有しており、第2反射部材42側でも同様の効果を奏する。
【0070】
(5)第1基準面51は、第1反射部材41における投光窓25aと対向する側の側面(第1側面41a)と当接するように構成される。この構成によれば、第1反射部材41及び第1収容部33の幅方向Yにおける寸法誤差は該収容部33の突起部53a,53bにて吸収され、第1基準面51と当接する第1反射部材41の第1側面41aの幅方向Yにおける位置は寸法誤差によってずれにくくなっている。そして、本実施形態では、第1反射部材41における投光窓25aと対向する第1側面41a(光が通る側の側面)を第1基準面51で位置決めでき、その結果、寸法誤差による検出精度の悪化を抑制することができる。なお、第2反射部材42を収容する第2収容部34も同様の構成を有しており、第2反射部材42側でも同様の効果を奏する。
【0071】
(6)第1反射部材41における各保持部44,45の内側面44a,45aには、ファイバ挿通部46に挿通された第1光ファイバ11の軸線Lを中心とする円弧状に窪む保持凹部46a,46bが設けられている。この構成によれば、保持凹部46a,46bによって第1光ファイバ11を安定して保持することができる。なお、第2反射部材42も同様の構成を有しており、同様の効果を奏する。
【0072】
(7)第2保持部45の第2保持凹部46bには、前記軸線Lに向かって突出して第1光ファイバ11と圧接される圧接凸部46cが設けられている。このため、各保持部44,45によって第1光ファイバ11をより強固に挟持することができる。また、第2保持部45に設けられた第2保持凹部46bに圧接凸部46cを設けたことにより、圧接凸部46cによって第1光ファイバ11を第1基準面51側(第1保持部44側)に押し付けることができる。その結果、幅方向Yにおいて、第1光ファイバ11を第1基準面51に対して位置決めすることができる。なお、第2反射部材42も同様の構成を有しており、同様の効果を奏する。
【0073】
(8)ファイバ挿通部46における開放端とは反対側の端部(前方側端部)には、第1光ファイバ11の先端部が挿入され該第1光ファイバ11の先端部の全周を囲う先端挿入穴47が設けられている。この構成によれば、第1反射部材41における第1光ファイバ11の先端を保持する部位がスリット状ではなく、第1光ファイバ11の全周を囲う穴として構成されるため、スリット状のファイバ挿通部46の両側にて延出される第1及び第2保持部44,45の根元の破損を抑制することができる。なお、第2反射部材42も同様の構成を有しており、同様の効果を奏する。
【0074】
(9)カバー23は、各反射部材41,42の厚さ方向Z(上方)への移動を規制する第1の規制部としての各第1突起66を備える。これにより、各反射部材41,42の厚さ方向Zの位置ずれを抑制できる。
【0075】
(10)カバー23は、各ファイバ収容溝31,32に収容された各光ファイバ11,12の厚さ方向Z(上方)への移動を規制する第2の規制部としての各第2突起67及び第3突起68を備える。これにより、各ファイバ収容溝31,32に収容された各光ファイバ11,12の厚さ方向Zの位置ずれを抑制できる。
【0076】
(11)第1反射部材41を第1収容部33に組み付ける前の状態において、該第1反射部材41の第1及び第2保持部44,45は、自身の弾性によって第1光ファイバ11の先端部を挟持可能に構成される。これにより、第1収容部33に組み付ける前の状態の第1反射部材41に対し、第1光ファイバ11を仮固定することができ、組付性の向上に寄与できる。なお、第2反射部材42も同様の構成を有しており、同様の効果を奏する。
【0077】
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の第1反射部材41(及び第2反射部材42)において、先端挿入穴47を省略してもよい。この場合、第1光ファイバ11(及び第2光ファイバ12)の先端部は、ファイバ挿通部46に対してその最奥部(前端部)と当接する位置まで挿入されることが好ましい。
【0078】
・上記実施形態では、圧接凸部46cを第1保持凹部46a(第1保持部44)に設けたが、これに限らず、圧接凸部46cを第2保持凹部46b(第2保持部45)に設けてもよい。また、第1及び第2保持凹部46a,46bの各々に圧接凸部46cを設けてもよい。
【0079】
・上記実施形態の第1及び第2保持部44,45において、第1及び第2保持凹部46a,46bを省略してもよい。
・上記実施形態では、第1収容部33の幅方向Y内側面に第1基準面51が設けられ、該第1基準面51が第1反射部材41における投光窓25aと対向する側の側面(第1側面41a)と当接するように構成されている。しかしながら、これに限らず、第1基準面51を第1収容部33の幅方向Y外側面に設けて、該第1基準面51が第1反射部材41の第2側面41bと当接するように構成してもよい。
【0080】
・上記実施形態の第1収容部33において、第1及び第2基準面51,52を突起部53a,53b,53cと同様の突起部に変更してもよい。
・上記実施形態では、第1反射部材41は、第1光ファイバ11から出射された光を直角に反射させて投光窓25aに導く。また、第2反射部材42は、受光窓26aから入る光を直角に反射させて第2光ファイバ12の先端部に導く。このように、各反射部材41,42は、第1光ファイバ11から出射された光の光路、及び第2光ファイバ12に入る光の光路を直角に変更させるが、各反射部材41,42による光路の変更角度(反射角度)は直角に限られるものではなく、構成に応じて適宜変更してもよい。
【0081】
・上記実施形態では、第1反射部材41の各保持部44,45自身の弾性によって第1光ファイバ11を挟持する力が生じるように構成されたが、これに特に限定されるものではない。例えば、第1光ファイバ11が各保持部44,45間のファイバ挿通部46に遊嵌状態で挿入され、その状態の第1反射部材41を第1収容部33に圧入して初めて各保持部44,45による第1光ファイバ11を挟持する力が生じるように構成してもよい。
【0082】
・上記実施形態では、ファイバヘッド20を透過型としたが、被検出物Wで反射した光の受光レベルに基づいて被検出物Wの有無を検出する反射型としてもよい。
・上記実施形態では、投光用の第1光ファイバ11及び第1反射部材41と、受光用の第2光ファイバ12及び第2反射部材42とが1つのハウジング21に組み付けられ、投光及び受光の両方を行うタイプのファイバヘッド20に適用したが、これに特に限定されるものではない。例えば、投光用の第1光ファイバ11及び第1反射部材41を備え、投光のみを行う投光ファイバヘッド、又は、受光用の第2光ファイバ12及び第2反射部材42を備え、受光のみを行う受光ファイバヘッドに適用してもよい。
【0083】
・上記した実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0084】
10…コントローラ部、11…第1光ファイバ、12…第2光ファイバ、13…投光部、15…受光部、17…制御回路、20…ファイバヘッド、21…ハウジング、22…ハウジングを構成するハウジング本体、23…ハウジングを構成するカバー、25a…投光窓(窓部)、26a…受光窓(窓部)、31…第1ファイバ収容溝(ファイバ収容部)、32…第2ファイバ収容溝(ファイバ収容部)、33…第1収容部(反射部材収容部)、34…第1収容部(反射部材収容部)、35a,36a,37a,38a,38b…係止凸部、37…第1屈曲部、38…第2屈曲部、41…第1反射部材、41a…第1側面、41e…内部反射面、42…第2反射部材、43…本体部、44…第1保持部、45…第2保持部、46…ファイバ挿通部、46a…第1保持凹部、46b…第2保持凹部、46c…圧接凸部、47…先端挿入穴、51…第1基準面(基準面)、52…第2基準面(当接面)、53a…突起部、L…第1光ファイバの軸線、W…被検出物。
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