(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記傾斜させたトレンデレンブルグ体位が、前記患者の右側が左側よりも上方に配置されるかもしくはその逆に配置される別の向きをさらに含み、これらの向きと前記患者の頭部が前記患者の身体よりも下方又は上方のいずれかに配置される向きとの組み合わせをさらに含むことを特徴とする請求項1又は2記載の患者支持装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
外科手術等の何らかの医療処置の実行中、水平方向、すなわち鉛直方向に対して垂直に向けた支持台又は手術台上に患者を載せることがある。しかしながら、医療処置によっては、支持台又は手術台、従って患者を、水平方向に対して傾斜させて向けることの方が好都合である場合がある。例えば腹部又は婦人科手術等の下半身に関する医療処置では、トレンデレンブルグ体位を用いることができる。この体位では、まず患者は支持台の上に水平方向に横たわる。次いで手術台又はその一部を傾斜させて、例えば
図6に示すように、患者の頭部及び胴体上部が患者の骨盤領域及び/又は脚部よりも鉛直方向で下方の位置にあるようにする。一般に、支持台の傾斜は、患者の頭部及び胴体上部が水平方向から約5
度、10度、又は15度から約20
度、30度、又は急勾配のトレンデレンブルグ体位では45度以上の範囲内のいずれかに、1度刻みから数分の1
度刻みで低くなるようにする。正のトレンデレンブルグ体位の他に、負又は逆のトレンデレンブルグ体位があり、この場合は頭部及び胴体上部が患者の骨盤領域及び/又は脚部よりも鉛直方向で高い位置にある。本明細書において用いる場合、トレンデレンブルグ体位という言葉は双方の体位を指すと理解するものとする。
【0011】
本出願は、
図1に示すようなもの等の
粘弾性形状記憶発泡体
(以下、単に「粘弾性発泡体
」という)を用いて、傾斜させた支持台上でトレンデレンブルグ体位等の所望の体位に患者を保持することを支援すると共に、支持台上での患者のスライド、ずれ、又は同様の望ましくない動きを最小限に抑えることを支援することを開示する。このような動きは患者に行われている医療処置を妨害する恐れがある。また、粘弾性発泡体は患者の緩衝及び支持を行いつつ、患者の身体全体への圧力の分散を促進することで、圧力の集中による神経及び/又は組織に対する損傷を軽減及び/又は最小限に抑える。例えば粘弾性発泡体は、患者の首、腕、及び/又は肩に対する圧力を最小限に抑えることで、腕及び肩における痛み、運動低下、又は感覚低下を含む上腕神経叢障害を最小限に抑えるか又は排除することができ、これによって神経イベントを最小限に抑えるか又は軽減する。少なくとも1つの可能な実施形態において、粘弾性発泡体は、前述の所望の効果を促進するように選択された特徴を有する。これについては以下の段落で論じる。以下の段落で論じる特徴は全て少なくとも1つの可能な実施形態に従ったものであり、少なくとも1つの可能な実施形態に従ってこれらの特徴のいずれか1つ以上を、これらの特徴のいずれか1つ以上と組み合わせることができ、以下の段落で開示するいかなる範囲も、特定の範囲の10分の1及び100分の1の単位を含むいずれかの値を含むものとして理解される。
【0012】
粘弾性発泡体の回復速度、すなわち粘弾性発泡体がその最初の形状に戻るために必要な時間は、粘弾性発泡体の約1インチ
(25.4ミリメートル)厚さの層の上に成人の胴体を載せることによって生じた変形の後に
約80パーセント回復するためには、約2〜10秒の範囲である。回復速度は、上述のものと同じ変形の後
に約90パーセント回復するためには、約6〜15秒の範囲である。回復速度は、上述のものと同じ変形の後に100パーセント回復するためには、約10〜35秒の範囲である。粘弾性発泡体のボール反発(ball rebound)は、約1パーセント未満もしくは実質的に約1パーセント未満から約1パーセントもしくは数パーセントまでの範囲内であり、又は0.1パーセントから1.9パーセントまでもしくは3パーセント又は5パーセントまで及び数パーセントまでの範囲又はほぼこの範囲内である。粘弾性発泡体の圧縮永久ひずみ(compression set)(70℃で22時間後の発泡体の残留圧縮)は、発泡体の25パーセント圧縮では、1パーセント未満、又は例えば0.4パーセントもしくは0.3パーセント等の10分の数パーセントから、数パーセントまでの範囲内である。粘弾性発泡体の圧縮永久ひずみは、発泡体の50パーセント圧縮では、1パーセント未満、又は例えば0.5パーセント以下等の10分の数パーセントから、数パーセントまでの範囲内である。粘弾性発泡体の押し込み力たわみ(indentation force deflection)は、25パーセントたわみでは、数重量ポンド
(1ポンドは0・45Kg)から数十重量ポンドまでの範囲、例えば約10から約15ポンドまでの範囲内、又は約7から約18ポンドまでの範囲内、又は例えば11.7、11.8、11.9、12.0.12.1、12.2、12.3、及び12.4ポンド等の約12ポンドの範囲内である。粘弾性発泡体と支持台の表面との間の静止摩擦係数は、0.2より大きく、又は約0.2もしくは0.5から約0.7もしくは1.0までの範囲内である。粘弾性発泡体の設計は、粘弾性発泡体上での患者のずれが1インチ未満、又は約1インチまで、又は約1インチから約3インチまでの範囲内であり得るようにする。粘弾性発泡体内又はこれを通る空気流は、10分の数立方フィート/分から数立方フィート/分の範囲内、例えば
約0.3立方フィート/分から約1.
0立方フィート/分
(約0.16リットル/秒から約0.47リットル/秒)までであり、又は約0.53立方フィート/分もしくは0.53立方フィート/分プラスマイナス0.3立方フィート/分の範囲内である。粘弾性発泡体の厚さは、4分の3インチから1インチまで、又は約1インチまで、又は1.5インチまで、又は3インチもしくは3インチ以上までの範囲内であり、この厚さは、患者の体重及び/又は身長に応じて、粘弾性発泡体パッド上に横たわる患者の身体の1つ以上の部分が手術台に達するまで落ち込むことを抑える及び/又は防ぐように選択される。粘弾性発泡体の引張強度(25パーセントたわみ)は、少なくとも約5ポンド/平方インチ(PSI)もしくは約8PSIから約12PSIもしくは約15PSIまでの範囲内、又は約10PSIもしくは10PSIの範囲内である。粘弾性発泡体の引張強度(20インチ/分試験)は、約1から約2もしくは3重量ポンド/インチの範囲内、又は約1.5重量ポンド/インチの範囲内である。粘弾性発泡体の伸長(20インチ/分試験)は、125及び250パーセント間の範囲内、又は約172もしくは172パーセントプラスマイナス25パーセントの範囲内である。粘弾性発泡体の公称密度は、約100キログラム/立方メートルの範囲内、又は約75もしくは83キログラム/立方メートルから約103もしくは110キログラム/立方メートルまでの範囲内であり、例えば93.1キログラム/立方メートルである。粘弾性発泡体の可燃性については、CAL、FMVSS、及びFARによる様々な試験に合格しなければならず、粘弾性発泡体はEU(欧州連合)のRoHS(危険物質に関する制限)規格に合格しなければならない。
【0013】
少なくとも1つの可能な実施形態によれば、粘弾性発泡体は様々な長さとすることができ、患者の足、下肢、大腿、又は臀部のいずれかから、患者の肩、頭、又は頭頂部のいずれかまで延出することができる。少なくとも1つの可能な実施形態によれば、粘弾性発泡体又はその大部分はピンク色であり、パッドに患者を固定するためのストラップは紫色であり、パッドを台又は表面に固定するためのストラップは白色である。
【0014】
図1に示すように、
外科患者支持パッドとしてのトレンデレンブルグ・パッド102は、このトレンデレンブルグ・パッド102の長手方向の側面の外側に延出するファスナ104を備えることができる。ファスナ104の各端部は、Velcro(登録商標)ファスナ等のフック及びループを備えることができ、これは、患者が位置付けられる支持構造に応じて、トレンデレンブルグ・パッド102を手術台のレール又は他の隣接構造に取り付けるように構成及び配置されている。支持構造は手術ベッドである場合もそうでない場合もある。例えばファスナ104の各端部は、ループ部108及びこのループ部108の外側に延出するフック部106を備えることができる。更に、トレンデレンブルグ・パッド102の外側に延出するファスナ104の1つ以上の部分はラベル110を備えることができ、これはトレンデレンブルグ・パッド102の手術台に対する向きを示す。例えばラベル110には「この面を上にする」と記すことができる。
【0015】
本出願の少なくとも1つの可能な実施形態において、トレンデレンブルグ・パッド102は可処分パッド及び/又は使い捨てパッド(single-use pad)とすることができる。
【0016】
図2は、横方向に延出するファスナ104を備えたトレンデレンブルグ・パッド102の底面図を示す。ファスナ104の中央部112は、トレンデレンブルグ・パッド102に留めるように構成することができる。例えば中央部112は、トレンデレンブルグ・パッド102のループに留めるように構成され配置されたフックを備えることができる。トレンデレンブルグ・パッド102は、2つ以上のファスナ104で留めるように構成することができる。ファスナ104はVelcro(登録商標)とすれば良い。
【0017】
図3A及び
図3Bは、ファスナ104の上面図及び側面図をそれぞれ示す。ファスナ104の中央部112は、
図2に示すようにトレンデレンブルグ・パッド102のフックに留まるように構成された側面のループを備えることができる。溶接部115によってフック部108及びループ部106を中央部112に固定することができ、ファスナ104の端部はフック部108及びループ部106を備える。部分108又は106のいずれかがフックを備え、108又は106の他方がループを備えることができる。ラベル110はフック部108の上側に固定することができる。フック部108の端部は、溶接点111で折りたたんで溶接してタブ109を形成することができる。フック113はフック部108の下面から延出することができる。ループ107はループ部106の下面から延出することができる。
【0018】
図4はトレンデレンブルグ・パッド102の使用法を示す。例えばトレンデレンブルグ・パッド102は以下によって用いることができる。
【0019】
1.外科手術台120を配置し、外科手術台レール124を砕石位にする。
【0020】
2.外科手術台120の長手方向の末端にトレンデレンブルグ・パッド102の長手方向の末端を配置する。
【0021】
3.外科手術台120においてトレンデレンブルグ・パッド102を横方向の中央に置く。
【0022】
4.ストラップ104を、トレンデレンブルグ・パッド102の長手方向の縁部から、患者128が横たわる場所から離して延出するように位置付ける。
【0023】
5.ストラップ104を外科手術台レール124に取り付ける。
【0024】
6.トレンデレンブルグ・パッド102の上にリフト・シート126を載せる。
【0025】
7.トレンデレンブルグ・パッド102上に患者128を寝かせ、患者の肩がトレンデレンブルグ・パッド102の縁部から出ないように患者128を位置付ける。
【0026】
8.リフト・シート126を上げて、必要に応じて患者128をトレンデレンブルグ・パッド102から持ち上げて再び患者128を位置付ける。
【0027】
9.必要に応じて患者の腕を位置付ける。
【0028】
10.患者及び外科手術台の周りに身体ストラップ130を取り付ける。
【0029】
11.患者の脚をあぶみ122に固定する。
【0030】
12.外科手術台をトレンデレンブルグ体位に配置する。
【0031】
本出願の少なくとも1つの可能な実施形態においては、患者をトレンデレンブルグ・パッド102上に載せる際に、患者の皮膚がトレンデレンブルグ・パッド102に接触するように、例えば患者の皮膚が患者の仙骨及び身体の仙骨領域でトレンデレンブルグ・パッド102に接触してトレンデレンブルグ・パッド102によって保持されるようにすることができる。リフト・シート126を用いることで、患者をトレンデレンブルグ・パッド102上で引きずることなく患者を持ち上げて再び位置付けることができる。
【0032】
また、
図4には身体ストラップ130も示されている。身体ストラップ130は、Velcro(登録商標)等のフック・ストラップ132及びループ・ストラップ134を備えることができる。各フック・ストラップ132及び各ループ・ストラップ134は、一端に留め金を備えることができる。フック・ストラップ132は、輪にして留め金を通すことによって手術台レール124に固定することができる。ループ・ストラップ134は、輪にして留め金を通すことによって他方の手術台レール124に固定するか、又は手術台の他の部分の周り又はそこにフック・ストラップ132を延出させることによって固定することができる。フック・ストラップ132及びループ・ストラップ134は患者128の周りに留めて、患者128をトレンデレンブルグ・パッド102に保持することができる。トレンデレンブルグ・パッド102が外科手術台120上での患者128の適切な支持を与えることができるので、身体ストラップ130は任意選択であることは理解されよう。
【0033】
図5は、患者の跡又は残留圧縮103を有するトレンデレンブルグ・パッド102を示す。トレンデレンブルグ・パッド102は、患者の身体に適合して身体を支持するような形状となる粘弾性発泡体を備える。この形状は身体上の圧力点を最小限に抑え、手術台上で身体を保持するのに役立つ。
【0034】
トレンデレンブルグ・パッドと患者との間の保持品質又は能力は、患者及び粘弾性発泡体の間の摩擦係数と、粘弾性発泡体に患者が形成した跡の保持能力との組み合わせである。なぜなら、トレンデレンブルグ・パッドが形成される粘弾性発泡体では、患者がある位置から別の位置に又は手術台から動いた後に少なくともある時間だけ発泡体に跡が形成され保持されるからである(
図5を参照のこと)。摩擦係数による摩擦及び粘弾性発泡体の変形による摩擦のような力を含む同等合計摩擦特性は、1に等しいか又は1を超える場合がある。すなわち、患者の身体から粘弾性パッド上への直角方向の力と、45度の手術台の表面に平行な患者にかかる重力成分とは等しく、これは同等合計摩擦特性が直角方向の力以上であることを意味する。45度の角度では、同等合計摩擦特性は1であり、サイン45度/コサイン45度である。更に一般的に言えば、同等合計摩擦特性は、水平方向からの傾斜角のサイン/水平方向からの傾斜角のコサインよりも大きい。角度は1度又はもっと小さい単位で変動する場合があるので、同等合計摩擦特性の値の範囲は、少なくともゼロより大きい角度から45度までの範囲内で、また45度及びそれ以上で、これらの傾斜角の各々のサイン値/コサイン値以上であるように、これらの角度間で変動し得る。保持能力は、全ての記載した角度について、パッドとシートとの間、パッドと患者との間、及びシートと患者との間の、パッド、身体ストラップの保持能力、並びに患者及び台に対するパッドの摩擦係数の組み合わせである。
【0035】
図6は、ファスナ104によって外科手術台120に固定された本出願のトレンデレンブルグ・パッド102を示す。患者128がトレンデレンブルグ・パッド102上に位置付けられ、外科手術台120はトレンデレンブルグ体位にある。また、
図6には、トレンデレンブルグ体位の外科手術台120に患者128を保持するために身体ストラップ130を必要としないトレンデレンブルグ・パッド102の態様を示す。
【0036】
図7は、本出願の1つの可能な実施形態のトレンデレンブルグ・パッド上に配置された人のコンピュータ図である。人の形状は透明又はシースルーで示して、人の形状がトレンデレンブルグ・パッド上に形成した跡が見えるようにしている。トレンデレンブルグ・パッド上の跡は、手術台上の患者の角度に応じて、手術台上に人を保持するための主な保持を提供する。
【0037】
台を45度の角度に傾斜させた場合、Wが患者の体重であるとすると、手術台の表面に直角な垂直力は0.707Wである。台に沿った力は0.707Wである。実際の摩擦係数と、患者を保持するための本出願のトレンデレンブルグ・パッド及びファスナ130の保持能力と、を含む同等摩擦係数は、1.00である。
【0038】
本出願における位置決め機構は、このパッドをトレンデレンブルグ又は逆トレンデレンブルグ体位又は横向き体位(sideways tipped position)で用いるいくつかの処置を挙げると、婦人科処置、結腸処置、泌尿科処置、腹腔鏡処置、及びロボット処置において用いることができる。本出願における位置決め機構並びにトレンデレンブルグ・パッド及びキットの実施形態は、患者を安全な体位及び/又は圧力点を低減した体位及び/又は快適な体位に寝かせることが望ましい全てのタイプの医療処置で用いることができる。この医療処置は、外科処置及び、非外科検査及び/又は治療等の非外科処置を含む。
【0039】
本出願の粘弾性発泡体は、ポリヒドロキシポリオールにトルエンジイソシアネートを混合することによって又は当技術分野において既知のような他の異なる方法によって生成されるポリウレタン・フォームとすることができる。例えばトルエンジイソシアネートは、ポリエステルポリオール及びポリエーテルと組み合わせて用いて粘弾性発泡体を生成することができる。
【0040】
本開示の少なくとも1つの他の態様において、トレンデレンブルグ・パッド102は約20インチ幅、約30インチ長、及び約1インチ厚さである。本出願の1つの可能な実施形態では、パッドの厚さは約4分の3インチから約1.5インチまでの範囲内とすることができる。この範囲で、厚さは32分の1刻みで厚くなるか又は薄くなることができる。本出願の1つの可能な実施形態では、パッドの幅は約20インチから約28インチまでの範囲内とすることができる。この範囲で、幅は4分の1インチ以下の刻みで広くなるか又は狭くなることができる。本出願の1つの可能な実施形態では、パッドの長さは約30インチから約40インチまでの範囲内とすることができる。この範囲で、長さは4分の1インチ以下の刻みで長くなるか又は短くなることができる。ファスナ104はVelcro(登録商標)ストラップとすることができ、約2インチ幅とすることができる。ファスナ104は、溶接、接着、フック及びループ留めによって、又は当技術分野において既知の他の手段によって、トレンデレンブルグ・パッド102に固定することができる。
【0041】
ダ・ヴィンチ・サージカル・システム等のロボット外科システムの一例は、Intuitive Surgical, Inc.(94086カリフォルニア州サニーベール、カイファロード101-1266)によって生成される。
【0042】
2011年11月29日に発行された「SURGICAL SYSTEM WITH ELECTRO-MECHANICAL INTERFACES TO MOUNT ROBOTIC SURGICAL ARMS」と題する米国特許第8,066,524号は、ロボット処置に関する特許の一例である。
【0043】
本特許出願の出願時において、実施形態の1つの特性又は態様が広義に存すると考えられるのは、患者を外科手術台に固定することによって外科手術台上でトレンデレンブルグ体位にある患者の身体の部分に加わる圧力により生じる損傷を最小限に抑えると共に外科手術台上でトレンデレンブルグ体位にある患者の不要な動きを最小限に抑え、また、使い捨てトレンデレンブルグ患者支持システムを用いることによって手術室における汚染を最小限に抑える方法である。このシステムは、医療処置台上の患者を持ち上げて位置付けるように構成されたリフト・シートと、医療処置台上で患者を保持するように構成された身体ストラップと、矩形の形状及び粘弾性ポリウレタンを備える使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドと、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドに溶接された固定ストラップと、を備え、前記固定ストラップが、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドを外科手術台のレールに固定するように構成されている。前記方法は、(A)外科手術台レールを有する外科手術台の長手方向の縁部に隣接して位置を揃えて、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドの長手方向の縁部を配置するステップと、(B)前記外科手術台の長手方向の縁部に隣接して位置を揃えて、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドの長手方向の縁部を配置し、これによって患者の身体を寝かせる前記外科手術台上の位置に前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドを位置付けるステップと、(C)前記固定ストラップを位置付け、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドの長手方向の縁部から、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドから離して延出させるステップと、(D)前記固定ストラップを前記外科手術台に取り付けるステップと、(E)前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドの上に前記リフト・シートを載せるステップと、(F)前記リフト・シート及び前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッド上に仰向けの体位で患者を寝かせ、前記患者の肩が前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドの縁部から出ないように前記患者を位置付け、これによって前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドを変形させるステップと、を備える。前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドは、前記患者の位置付けの間及び医療処置の間に前記患者の身体の1つ以上の部分が前記医療処置台に達するまで落ち込むことを最小限に抑える及び/又は防ぐため、並びに患者が砕石位及びトレンデレンブルグ体位にある間に実行される外科処置の間に圧力による損傷を最小限に抑えるために、前記患者の身体に充分な緩衝を与えるのに充分な厚さ及び粘性と、前記患者の身体の大部分に適合するのに充分なコンプライアンスと、を備える。前記方法は更に、(G)前記リフト・シートを上げて、これによって前記患者を前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドから持ち上げて必要に応じて前記患者を再び位置付けるステップと、(H)必要に応じて前記患者の腕を位置付けるステップと、(I)前記患者及び前記外科手術台の周りに前記身体ストラップを取り付けるステップと、(J)前記患者の脚を砕石位に位置付けるステップと、(K)前記外科手術台の傾斜角を調整して、前記患者の頭部が前記患者の身体よりも下方に配置され、又は前記患者の頭部が前記患者の身体よりも上方に配置され、又は患者の右側が左側よりも上方に配置されるかもしくはその逆に配置され、又はこれらの体位のいずれかの組み合わせであるトレンデレンブルグ体位の角度に前記患者を向けるステップと、(L)前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドを用いて、前記外科手術台上で前記患者の身体を前記砕石位及びトレンデレンブルグ体位に実質的に保持することを支援するステップと、を備える。前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドは、前記患者が前記砕石位及び/又はトレンデレンブルグ体位にある場合に前記外科手術台上で前記患者を安定させるのに充分な薄さと、前記患者が前記砕石位及び/又はトレンデレンブルグ体位にある間に実行される外科処置の間に前記患者を前記外科手術台上に保持すること及び/又は前記外科手術台上での前記患者の身体の望ましくない動きを最小限に抑えることを支援するのに充分な深さのくぼみを前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドに形成可能とするのに充分な厚さ及び充分なコンプライアンスと、を備える。
【0044】
本特許出願の出願時において、実施形態の別の特性又は態様が広義に存すると考えられる方法では、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ患者支援システムがキットを備え、前記ステップ(D)が、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドの下側に取り付けられた中央部と、各々がフック及びループ・ファスナを備えるファスナ端部と、を備える固定ストラップを用いることを備え、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドが4分の3インチから3インチまでの範囲内又はそれ以上の厚さを有し、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドが、手術の間に前記患者の反発を最小限に抑えるように充分に小さいボール反発と、前記外科手術台上の前記患者の不快感及び損傷を最小限に抑えるように充分に小さい圧縮永久ひずみと、前記患者に対する損傷を最小限に抑えると共に患者を使用可能なトレンデレンブルグ体位に維持するために前記患者の周囲にある程度の空気流を与えるのに充分な空気流と、前記患者に固定保持を与えるのに充分な押し込み力たわみと、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドの引き裂きを最小限に抑えるのに充分な引張強度と、前記患者が前記外科手術台上に載っている場合に前記外科手術台上での前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドの動きを最小限に抑えることを支援するのに充分な静止摩擦係数と、前記ボール反発、前記圧縮永久ひずみ、前記空気流、前記押し込み力たわみ、前記引張強度、及び前記静止摩擦係数を与えるように構成された密度と、を有する粘弾性ポリウレタン・フォームを備える。
【0045】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる方法では、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドが約1インチの厚さを有し、前記ボール反発が約0.1パーセントから約1.9パーセントまでの範囲内であり、前記圧縮永久ひずみが、25パーセント圧縮では0.3パーセント未満であり、前記空気流が、0.3から1.0立方フィート/分の範囲内であり、前記押し込み力たわみが約10から約15ポンドの範囲内であり、前記引張強度が約8ポンド/平方インチから約12ポンド/平方インチまでの範囲内であり、前記静止摩擦係数が0.2から1.0の範囲内であり、前記密度が約83キログラム/立方メートルから約103キログラム/立方メートルまでの範囲内である。
【0046】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられるのは、前述の方法を実行するための使い捨てトレンデレンブルグ患者支持システムである。前記使い捨てトレンデレンブルグ患者支持システムは、外科手術台上の患者を持ち上げて位置付けるために用いられるように構成されたリフト・シートと、外科手術台上で患者を保持するように構成された身体ストラップと、矩形の形状及び粘弾性ポリウレタンを備える使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドと、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドに溶接された固定ストラップと、を備え、前記固定ストラップが、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドを外科手術台のレールに固定するように構成されている。前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドは、患者の位置付けの間及び外科処置の間に患者の身体の1つ以上の部分が前記医療処置台に達するまで落ち込むことを最小限に抑える及び/又は防ぐため、並びに外科処置の間に圧力による損傷を最小限に抑えるために、患者の身体に充分な緩衝を与えるのに充分な厚さ及び粘性と、患者の身体の大部分に適合するのに充分なコンプライアンスと、患者が砕石位及び/又はトレンデレンブルグ体位にある場合に前記外科手術台上で患者を安定させるのに充分な薄さと、患者が砕石位及び/又はトレンデレンブルグ体位にある間に実行される外科処置の間に前記患者を前記外科手術台上に保持すること及び/又は前記外科手術台上での患者の身体の望ましくない動きを最小限に抑えることを支援するのに充分な深さのくぼみを前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドに形成可能とするのに充分な厚さ及び充分なコンプライアンスと、を備える。
【0047】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる使い捨てトレンデレンブルグ患者支持システムでは、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ患者支援システムがキットを備え、前記身体ストラップがフック及びループ・ファスナを備え、前記固定ストラップが各々、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドの下側に取り付けられた中央部と、各々がフック及びループ・ファスナを備えるファスナ端部と、を備え、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドが約1インチの厚さを有し、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドが、約0.1パーセントから約1.9パーセントまでの範囲内であるボール反発と、25パーセント圧縮では0.3パーセント未満である圧縮永久ひずみと、0.3から1.0立方フィート/分の範囲内である空気流と、約10から約15ポンドの範囲内である押し込み力たわみと、約8ポンド/平方インチから約12ポンド/平方インチまでの範囲内である引張強度と、0.2から1.0の範囲内である静止摩擦係数と、約83キログラム/立方メートルから約103キログラム/立方メートルまでの範囲内である密度と、を有する粘弾性ポリウレタンを備える。
【0048】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられるのは、粘弾性パッド及び固定ストラップを備える患者支持システムを用いて、外科手術台又は患者検査台等の医療処置台に患者を固定する際、及び前記医療処置台を傾斜させた位置に配置する際に、患者の身体の部分に加わる圧力によって生じる損傷を最小限に抑えると共に患者の不要な動きを最小限に抑える方法である。前記方法は、(A)患者の身体を寝かせる前記医療処置台上の位置に前記粘弾性パッドを位置付けるステップと、(B)前記粘弾性パッドに接続された前記固定ストラップを前記医療処置台に取り付けるステップと、(C)前記粘弾性パッド上に患者を位置付け、これによって前記粘弾性パッドを変形させるステップと、を備える。前記粘弾性パッドは、前記患者の位置付けの間及び医療処置の間に前記患者の身体の1つ以上の部分が前記医療処置台に達するまで落ち込むことを最小限に抑える及び/又は防ぐため、並びに医療処置の間に圧力による損傷を最小限に抑えるために、前記患者の身体に充分な緩衝を与えるのに充分な厚さ及び粘性と、前記患者の身体の大部分に適合するのに充分なコンプライアンスと、を備える。前記方法は更に、(D)前記医療処置台の傾斜角を調整して、前記患者の頭部が前記患者の身体よりも下方に配置され、又は前記患者の頭部が前記患者の身体よりも上方に配置され、又は患者の右側が左側よりも上方に配置されるかもしくはその逆に配置され、又はこれらの体位のいずれかの組み合わせである傾斜させた体位の角度に前記患者を向けるステップと、(E)前記粘弾性パッドを用いて、前記医療処置台上で前記患者の身体を実質的に保持することを支援するステップと、を備える。前記粘弾性パッドは、前記患者が前記傾斜させた体位にある場合に前記医療処置台上で前記患者を安定させるのに充分な薄さと、前記患者が前記傾斜させた体位にある間に実行される医療処置の間に患者を医療処置台上に保持すること及び/又は医療処置台上での患者の身体の望ましくない動きを最小限に抑えることを支援するのに充分な深さのくぼみを前記粘弾性パッドに形成可能とするのに充分な厚さ及び充分なコンプライアンスと、を備える。
【0049】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる方法では、前記患者支持システムが少なくとも1つの身体ストラップを更に備え、前記患者支持システムがキットを備え、前記方法が、ステップ(C)と(D)との間に、前記患者及び前記医療処置台の周りに前記少なくとも1つの身体ストラップを取り付けることを更に備え、前記ステップ(B)が、前記粘弾性パッドの下側に取り付けられた中央部と、各々がフック及びループ・ファスナを備えるファスナ端部と、を備える固定ストラップを用いることを備え、前記ステップ(D)が、前記医療処置台の傾斜角を調整して前記患者をトレンデレンブルグ体位に向けることを備え、前記粘弾性パッドは、4分の3インチから3インチまでの範囲内又はそれ以上の厚さを有する。前記粘弾性パッドは、手術の間に前記患者の反発を最小限に抑えるように充分に小さいボール反発と、前記医療処置台上の前記患者の不快感及び損傷を最小限に抑えるように充分に小さい圧縮永久ひずみと、前記患者に対する損傷を最小限に抑えると共に患者を傾斜させた体位に維持するために前記患者の周囲にある程度の空気流を与えるのに充分な空気流と、前記患者に固定保持を与えるのに充分な押し込み力たわみと、前記使い捨て粘弾性トレンデレンブルグ・パッドの引き裂きを最小限に抑えるのに充分な引張強度と、前記患者が前記医療処置台上に載っている場合に前記医療処置台上での前記粘弾性パッドの動きを最小限に抑えることを支援するのに充分な静止摩擦係数と、前記ボール反発、前記圧縮永久ひずみ、前記空気流、前記押し込み力たわみ、前記引張強度、及び前記静止摩擦係数を与えるように構成された密度と、を有する粘弾性ポリウレタン・フォームを備える。
【0050】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられるのは、前述の方法を実行するための患者支持システムである。前記患者支持システムは、粘弾性パッドと、前記粘弾性パッドに接続された固定ストラップと、を備え、前記固定ストラップが前記粘弾性パッドを医療処置台に固定するように構成され、前記粘弾性パッドが、患者の位置付けの間及び医療処置の間に患者の身体の1つ以上の部分が医療処置台に達するまで落ち込むことを最小限に抑える及び/又は防ぐため、並びに医療処置の間に圧力による損傷を最小限に抑えるために、患者の身体に充分な緩衝を与えるのに充分な厚さ及び粘性と、患者の身体の大部分に適合するのに充分なコンプライアンスと、患者が傾斜させた体位にある場合に医療処置台上で患者を安定させるのに充分な薄さと、患者が傾斜させた体位にある間に実行される医療処置の間に患者を医療処置台上に保持すること及び/又は医療処置台上での患者の身体の望ましくない動きを最小限に抑えることを支援するのに充分な深さのくぼみを前記粘弾性パッドに形成可能とするのに充分な厚さ及び充分なコンプライアンスと、を備える。
【0051】
本特許出願の出願時において、実施形態の1つの特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持システムでは、前記患者支持システムが、患者がトレンデレンブルグ体位にある間に医療処置台上に患者を保持するように構成された少なくとも1つの身体ストラップを更に備え、前記患者支持システムがキットを備え、前記少なくとも1つの身体ストラップがフック及びループ・ファスナを備え、前記固定ストラップが各々、前記粘弾性パッドの下側に取り付けられた中央部と、各々がフック及びループ・ファスナを備えるファスナ端部と、を備え、前記粘弾性パッドが4分の3インチから3インチまでの範囲内又はそれ以上の厚さを有し、前記粘弾性パッドが、約0.1パーセントから約5パーセントまでの範囲内であるボール反発と、25パーセント圧縮では1パーセント未満である圧縮永久ひずみと、0.1から3.0立方フィート/分の範囲内である空気流と、約7から約18ポンドの範囲内である押し込み力たわみと、約5ポンド/平方インチから約15ポンド/平方インチまでの範囲内である引張強度と、少なくとも0.2である静止摩擦係数と、約75キログラム/立方メートルから約110キログラム/立方メートルまでの範囲内である密度と、を有する粘弾性ポリウレタン・フォームを備える。
【0052】
本特許出願の出願時において、実施形態の別の特性又は態様が広義に存すると考えられるのは、傾斜させた医療処置台の上で患者を支持しその保持を支援するように構成された
患者支持装置としての患者支持機構である。前記患者支持機構は、医療処置の間に圧力による損傷を最小限に抑えるため、並びに患者の位置付けの間及び医療処置の間に患者の身体の1つ以上の部分が医療処置台に達するまで落ち込むことを最小限に抑える及び/又は防ぐために、患者の身体に緩衝を与えるのに充分な厚さ及び粘性を備えたパッドを備え、前記パッドが、患者の身体の大部分に適合することを可能とするのに充分なコンプライアンスを備え、前記厚さが、患者が傾斜させた体位にある場合に医療処置台上で患者を安定させるように充分に薄く、前記厚さ及び前記コンプライアンスが、患者が傾斜させた体位にある間に実行される医療処置の間に患者を医療処置台上に保持することを支援すると共に医療処置台上での患者の身体の望ましくない動きを最小限に抑えることを支援するのに充分な深さまで前記パッドを変形可能とするのに充分なものである。
【0053】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記パッドが、医療処置の間に患者の望ましくない動きを最小限に抑えるように充分に小さいボール反発等の反発を備える。
【0054】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記ボール反発が約0.1パーセントから約5パーセントまでの範囲内である。
【0055】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記ボール反発が約0.1パーセントから約1.9パーセントまでの範囲内である。
【0056】
本特許出願の出願時において、実施形態の1つの特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記パッドが、医療処置台上の患者の不快感及び損傷を最小限に抑えるように充分に小さい圧縮永久ひずみを備える。
【0057】
本特許出願の出願時において、実施形態の別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記圧縮永久ひずみが、25パーセント圧縮では1パーセント未満である。
【0058】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記圧縮永久ひずみが、25パーセント圧縮では0.3パーセント未満である。
【0059】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記パッドが、患者に固定保持を与えるのに充分な押し込み力たわみを備える。
【0060】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記押し込み力たわみが約7から約18ポンドの範囲内である。
【0061】
本特許出願の出願時において、実施形態の別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記押し込み力たわみが約10から約15ポンドの範囲内である。
【0062】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記パッドが、医療処置台上の患者の不快感及び損傷を最小限に抑えるように充分に小さい圧縮永久ひずみと、患者に固定保持を与えるのに充分な押し込み力たわみと、を備える。
【0063】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記パッドが、4分の3インチから3インチまでの範囲内又はそれ以上の厚さを有し、前記パッドが、患者に対する損傷を最小限に抑えると共に患者を傾斜させた体位に維持するために患者の周囲にある程度の空気流を与えるのに充分な空気流と、前記パッドの引き裂きを最小限に抑えるのに充分な引張強度と、患者が医療処置台上に載っている場合に医療処置台上での前記パッドの動きを最小限に抑えることを支援するのに充分な静止摩擦係数と、前記ボール反発、前記圧縮永久ひずみ、前記空気流、前記押し込み力たわみ、前記引張強度、及び前記静止摩擦係数を与えるように構成された密度と、を備える。
【0064】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記ボール反発が約0.1パーセントから約5パーセントまでの範囲内であり、前記圧縮永久ひずみが25パーセント圧縮では1パーセント未満であり、前記空気流が0.1から3.0立方フィート/分の範囲内であり、前記押し込み力たわみが約7から約18ポンドの範囲内であり、前記引張強度が約5ポンド/平方インチから約15ポンド/平方インチまでの範囲内であり、前記静止摩擦係数が少なくとも0.2であり、前記密度が約75キログラム/立方メートルから約110キログラム/立方メートルまでの範囲内である。
【0065】
本特許出願の出願時において、実施形態の別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記ボール反発が約0.1パーセントから約1.9パーセントまでの範囲内であり、前記圧縮永久ひずみが、25パーセント圧縮では0.3パーセント未満であり、前記空気流が、0.3から1.0立方フィート/分の範囲内であり、前記押し込み力たわみが約10から約15ポンドの範囲内であり、前記引張強度が約8ポンド/平方インチから約12ポンド/平方インチまでの範囲内であり、前記静止摩擦係数が0.2から1.0の範囲内であり、前記密度が約83キログラム/立方メートルから約103キログラム/立方メートルまでの範囲内である。
【0066】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、少なくとも(a)〜(g)の1つである。(a)前記ボール反発が約0.1パーセントから約5パーセントまでの範囲内である。(b)前記圧縮永久ひずみが25パーセント圧縮では1パーセント未満である。(c)前記空気流が0.1から3.0立方フィート/分の範囲内である。(d)前記押し込み力たわみが約7から約18ポンドの範囲内である。(e)前記引張強度が約5ポンド/平方インチから約15ポンド/平方インチまでの範囲内である。(f)前記静止摩擦係数が少なくとも0.2である。(g)前記密度が約75キログラム/立方メートルから約110キログラム/立方メートルまでの範囲内である。
【0067】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、少なくとも(h)〜(n)の1つである。(h)前記ボール反発が約0.1パーセントから約1.9パーセントまでの範囲内である。(i)前記圧縮永久ひずみが25パーセント圧縮では0.3パーセント未満である。(j)前記空気流が0.3から1.0立方フィート/分の範囲内である。(k)前記押し込み力たわみが約10から約15ポンドの範囲内である。(l)前記引張強度が約8ポンド/平方インチから約12ポンド/平方インチまでの範囲内である。(m)前記静止摩擦係数が0.2から1.0の範囲内である。(n)前記密度が約83キログラム/立方メートルから約103キログラム/立方メートルまでの範囲内である。
【0068】
本特許出願の出願時において、実施形態の更に別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記パッドが粘弾性材料を備え、前記患者支持機構が前記パッドに取り付けられた固定ストラップ及び少なくとも1つの身体ストラップを更に備え、前記固定ストラップが前記パッドを医療処置台に固定するように構成され、前記固定ストラップが各々、前記パッドの下側に取り付けられた中央部と、各々がフック及びループ・ファスナを備えるファスナ端部と、を備え、前記少なくとも1つの身体ストラップが、患者がトレンデレンブルグ体位にある場合に医療処置台上で患者を保持するように構成され、前記患者支持機構がキットを備える。
【0069】
本特許出願の出願時において、実施形態の1つの特性又は態様が広義に存すると考えられるのは、傾斜させた医療処置台の上で患者を、患者の頭部が患者の身体よりも下方に配置され、又は患者の頭部が患者の身体よりも上方に配置され、又は患者の右側が左側よりも上方に配置されるかもしくはその逆に配置され、又はこれらの体位のいずれかの組み合わせであるトレンデレンブルグ体位に支持しその保持を支援するように構成された患者支持機構である。前記患者支持機構は粘弾性ポリウレタン・フォームを備えたパッドを備え、前記パッドが、患者がトレンデレンブルグ体位にある間に実行される医療処置の間に患者を医療処置台上に保持することを支援するのに充分な深さまで前記パッドが変形することを可能とするのに充分な厚さ及び柔らかさを備え、前記パッドが、患者がトレンデレンブルグ体位にある間に実行される医療処置の間に医療処置台上での患者の支持を維持すると共にその身体の少なくとも一部の妨害的な動きを最小限に抑えるのに充分な範囲の速度で変形から回復するように構成されている。
【0070】
本特許出願の出願時において、実施形態の別の特性又は態様が広義に存すると考えられる患者支持機構では、前記パッドの前記回復速度が、患者の身体の少なくとも一部の妨害的な動きを発生させることを支援するには不充分である。
【0071】
本特許出願の出願時において、実施形態の1つの特性又は態様が広義に存すると考えられるのは、傾斜させた医療処置台の上で患者を傾斜させた体位に支持しその保持を支援するように構成された患者支持機構である。この傾斜させた体位では患者の頭部が患者の身体よりも下方又は上方のいずれかに配置され、前記患者支持機構が、
粘弾性形状記憶発泡体を備えたパッドを備え、患者が前記傾斜させた体位にある間に実行される医療処置の間に患者を医療処置台上に保持することを支援するのに充分な深さまで前記パッドが変形することを可能とするのに充分な厚さ及び柔らかさを前記パッドが備える。
【0072】
本特許出願の出願時において、実施形態の1つの特性又は態様が広義に存すると考えられるのは、本明細書及び特許請求の範囲において開示した実施形態の1つに従った患者支持機構を用いて、外科手術台又は患者検査台等の傾斜させた医療処置台上で、患者の身体の部分に加わる圧力によって生じる損傷を最小限に抑えると共に患者の不要な動きを最小限に抑える方法である。
【0073】
添付図面は、本発明の少なくとも1つの実施形態における全ての寸法、比率、及び/又は形状を含めて全体的に、正確であり、引用により本明細書にも含まれるものとする。
【0074】
本明細書に2つ以上の実施形態が記載されている場合、様々な実施形態のコンポーネント及び方法の全て又は実質的に全てを、少なくとも1つの実施形態又は全ての実施形態によって用いることができる。
【0075】
本発明の実施形態の精神及び範囲から逸脱することなくその変更及び変形を行うことができるので、好適な実施形態の文脈において本明細書に記載した本発明の実施形態は、本発明の実施形態を、その提示した詳細の全てに限定すると見なされるものではない。