特許第6863847号(P6863847)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社の特許一覧

特許6863847紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置
<>
  • 特許6863847-紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置 図000002
  • 特許6863847-紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置 図000003
  • 特許6863847-紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置 図000004
  • 特許6863847-紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置 図000005
  • 特許6863847-紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置 図000006
  • 特許6863847-紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置 図000007
  • 特許6863847-紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置 図000008
  • 特許6863847-紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置 図000009
  • 特許6863847-紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置 図000010
  • 特許6863847-紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置 図000011
  • 特許6863847-紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置 図000012
  • 特許6863847-紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置 図000013
  • 特許6863847-紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置 図000014
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6863847
(24)【登録日】2021年4月5日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】紙葉類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置
(51)【国際特許分類】
   G07D 11/16 20190101AFI20210412BHJP
   B65H 9/00 20060101ALI20210412BHJP
【FI】
   G07D11/16 101G
   B65H9/00 J
【請求項の数】13
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-140609(P2017-140609)
(22)【出願日】2017年7月20日
(65)【公開番号】特開2019-21163(P2019-21163A)
(43)【公開日】2019年2月7日
【審査請求日】2020年1月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】504373093
【氏名又は名称】日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001689
【氏名又は名称】青稜特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】北内 大介
(72)【発明者】
【氏名】名倉 彰宏
【審査官】 木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−016210(JP,A)
【文献】 特開2002−356251(JP,A)
【文献】 特開2005−255406(JP,A)
【文献】 実開昭59−083838(JP,U)
【文献】 特開2013−224208(JP,A)
【文献】 特開2013−193815(JP,A)
【文献】 特開2006−082906(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07D 1/00−13/00
G07F 19/00
B65H 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙葉類を搬送する搬送路を有する紙葉類取扱装置において、
前記紙葉類に接するように搬送路上に設けられ、搬送面において搬送方向に駆動回転する少なくとも一つの第1のオムニホイールと、
前記紙葉類に接するように前記搬送路上に設けられ、前記搬送方向に対して垂直方向に駆動回転する少なくとも一つの第2のオムニホイールと、を有し、
前記第1のオムニホイールの少なくとも一つと、前記第2のオムニホイールの少なくとも一つが紙幣に接触している状態で、前記第1のオムニホイールと前記第2のオムニホイールとが駆動回転していることで、前記搬送方向に対して垂直方向の紙葉類の位置を修正するシフト手段と、
を有することを特徴とする紙葉類取扱装置。
【請求項2】
前記第1のオムニホイールの対向位置に設けられた第1の摺動材および前記第2のオムニホイールの対向位置に設けられた第2の摺動材を有し、 前記第1のオムニホイールおよび前記第2のオムニホイール、または前記第1の摺動材および前記第2の摺動材の少なくとも一方に加圧機構を備え、
前記加圧機構により、前記第1のオムニホイールと前記第1の摺動材が押し付けられ、前記第2のオムニホイールと前記第2の摺動材が押し付けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項3】
前記第1の摺動材および前記第2の摺動材は、それぞれ、前記第1のオムニホイールおよび前記第2のオムニホイールよりも摩擦係数が小さい部材により構成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項4】
前記第1のオムニホイールの対向に第1のローラを有し、前記第2のオムニホイールの対向に第2のローラを有し、
前記第1のオムニホイールおよび前記第2のオムニホイール、または前記第1のローラおよび前記第2のローラの少なくとも一方に加圧機構を備え、
前記加圧機構により、前記第1のオムニホイールと前記第1のローラが押し付けられ、前記第2のオムニホイールと前記第2のローラが押し付けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項5】
前記第1のローラおよび前記第2のローラは、それぞれ、前記第1のオムニホイールおよび前記第2のオムニホイールよりも摩擦係数が小さい部材により構成される、
ことを特徴とする請求項4に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項6】
前記第1のオムニホイールの対向に第1のボールローラを有し、前記第2のオムニホイールの対向に第2のボールローラを有し、
前記第1のオムニホイールおよび前記第2のオムニホイール、または前記第1のボールローラおよび前記第2のボールローラの少なくとも一方に加圧機構を備え、
前記加圧機構により、前記第1のオムニホイールと前記第1のボールローラが押し付けられ、前記第2のオムニホイールと前記第2のボールローラが押し付けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項7】
前記第1のオムニホイールと前記第2のオムニホイールを対向に配置し、
少なくとも一方のオムニホイールに加圧機構を備え、
前記加圧機構により前記第1のオムニホイールと前記第2のオムニホイールが押し付けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項8】
前記搬送方向に対して前記第2のオムニホイールがシフト方向への搬送力を紙葉類に与える区間において、
前記搬送方向への搬送力を与える機構は、前記第1のオムニホイールである、
ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項9】
前記第1のオムニホイールは、
前記紙葉類に接触していることが可能な位置であって、前記搬送方向に対して垂直方向の位置に少なくとも二つ以上設けられ、
それぞれの前記第1のオムニホイールの駆動回転速度が制御されることで、前記紙葉類の傾斜を修正する、
ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項10】
前記第1のオムニホイールの駆動回転速度が制御されることで、前記紙葉類の搬送タイミングを修正する、
ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項11】
前記紙葉類を入金、または出金する入出金口と、
前記紙葉類の真偽および金種を判別する識別部と、
前記紙葉類を一時的に保留する一時保留部と、
前記紙葉類を収納する収納部と、を有し、
前記シフト手段は、前記一時保留部と前記識別部とを接続する搬送路上に設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
【請求項12】
利用者から前記紙葉類の投入及び放出を行うための入出金口と、
前記利用者との間における取引の内容を表示し、前記取引のために必要な情報の入力を受け付ける顧客操作部と、
前記利用者が前記取引を行うための媒体の挿入を受け付け、前記取引の明細票を出力するカード明細票処理部と、を備え、
請求項1に記載の紙葉類取扱装置を備えたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項13】
係員が前記紙葉類の計数操作を行うための係員操作部と、
前記紙葉類をセットするための紙幣投入部と、
振分けられた前記紙葉類を集積する1または複数のポケットと、を備え、
請求項1に記載の紙葉類取扱装置を備えたことを特徴とする紙葉類仕分け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙葉類取扱装置、及び当該紙葉類取扱装置を搭載した、例えば金融機関等で使用される自動取引装置、紙葉類仕分け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
銀行等の金融機関で使用されている自動取引装置や紙幣仕分け装置に搭載されている紙葉類取扱装置において、紙幣は紙幣の種類毎や状態毎に収納されている。紙幣には複数の種類が存在し、種類によって寸法も異なっている。そのため、様々な種類の紙幣を処理する場合に、種類別にその寸法に適した収納庫に保留しようとすると、収納庫に入るよう搬送路内で紙幣の位置調整することが必要となる。
【0003】
特許文献1は、紙葉類を直線搬送する搬送手段と、紙葉類を搬送方向に対し斜め方向へ搬送する搬送手段を備え、紙幣の位置に応じて両搬送手段の紙葉類との接触状態を変更するものである。直線搬送する搬送手段によって搬送されている紙葉類において、紙幣の位置調整する場合は、斜め方向へ搬送する搬送手段の紙葉類に対する押圧力を上げて、直線搬送する搬送手段の紙葉類に対する押圧力を下げることで、搬送幅方向の位置を変位させることができる。
【0004】
特許文献2は、紙葉類を所望の方向へ搬送する搬送手段と、その搬送手段の対向に搬送方向と交差する方向に駆動回転する姿勢で設置されるオムニホイールを備え、紙幣の位置に応じて、所望の方向へ搬送する搬送手段の回転方向制御と、オムニホイールの駆動制御をするものである。紙幣の位置調整する場合は、所望の方向へ搬送する搬送手段の回転方向を決定する2つの駆動源の回転速度を制御し、かつ、オムニホイールを駆動回転させることで、搬送幅方向の位置を変位させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−111446号公報
【特許文献2】特開2014−69896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の装置において、直線搬送する搬送手段、及び斜め方向へ搬送する搬送手段、という回転方向の異なる搬送手段に紙幣が同時に接触する瞬間があるため、紙幣の変形による紙詰まり、紙幣破れ、直線方向の紙幣搬送タイミングのずれ、位置調整の精度悪化という問題がある。また、直線搬送する搬送手段及び斜め方向へ搬送する搬送手段について、押圧力を制御するための機構や駆動源が必要となり、装置の大型化やコスト増加という問題が有る。
【0007】
また、特許文献2の装置において、紙幣の位置調整する場合の紙葉類の搬送方向は、所望の方向へ搬送する搬送手段の回転方向と、オムニホイールの駆動方向によって決定される。従って、紙葉類の搬送方向と、所望の方向へ搬送する搬送手段の回転方向が異なるため、紙幣の変形による紙詰まり、紙幣破れ、直線方向の紙幣搬送タイミングのずれ、位置調整の精度悪化という問題がある。また、所望の方向へ搬送する搬送手段を制御するための機構や駆動源が必要となり、装置の大型化やコスト増加という問題が有る。また、所望の方向へ搬送する搬送手段の回転方向制御が複雑であるという問題が有る。
【0008】
本発明の目的は、簡単な機構と制御によって、安定して紙葉類の位置、姿勢、及び搬送タイミングを修正することができる紙幣類取扱装置、自動取引装置、および紙葉類仕分け装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、紙葉類を搬送する搬送路を有する紙葉類取扱装置において、前記紙葉類に接するように搬送路上に設けられ、搬送面において搬送方向に駆動回転する少なくとも一つの第1のオムニホイールと、前記紙葉類に接するように前記搬送路上に設けられ、前記搬送方向に対して垂直方向に駆動回転する少なくとも一つの第2のオムニホイールと、を有し、前記第1のオムニホイールの少なくとも一つと、前記第2のオムニホイールの少なくとも一つが紙幣に接触している状態で、前記第1のオムニホイールと前記第2のオムニホイールとが駆動回転していることで、前記搬送方向に対して垂直方向の紙葉類の位置を修正するシフト手段と、を有することを特徴とする紙葉類取扱装置として構成される。
【0010】
また、本発明は、上記紙葉類取扱装置を用いた自動取引装置および紙葉類仕分け装置としても把握される。
【発明の効果】
【0011】
上記本発明によれば、安定して紙葉類の位置、姿勢、及び搬送タイミングを修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施例としての紙幣姿勢修正部の上側機構の平面図である。
図2】本実施例としての自動取引装置の外観斜視図である。
図3】本実施例としての自動取引装置の制御関係を示す制御ブロック図である。
図4】本実施例としての紙幣類取扱装置の制御関係を示す制御ブロック図である。
図5】本実施例としての紙幣類取扱装置の構成を示す側面図である。
図6】本実施例としての紙幣姿勢修正部の下側機構の底面図である。
図7】本実施例としての紙幣姿勢修正部のV-V’線断面図である。
図8】本実施例としての紙幣姿勢修正部でのシフト修正動作のフローチャートである。
図9】他の実施例としての紙幣姿勢修正部を示す説明図である。
図10】他の実施例としての紙幣姿勢修正部を示す説明図である。
図11】他の実施例としての紙幣姿勢修正部を示す説明図である。
図12】他の実施例としての紙幣姿勢修正部を示す説明図である。
図13】他の実施例としての紙幣姿勢修正部を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0013】
以下、本実施の形態について図面を用いて説明する。
【0014】
図2は本実施例に係る自動取引装置(ATM: Automated Teller Machine)の外観を示す斜視図である。この図に示す自動取引装置101は、利用者から入金(投入)された紙幣を内部に保管するとともに、内部に保管されている紙幣を利用者へ出金(放出)するもので、紙幣類取扱装置1と、金庫筐体106と、紙幣入出金口20と、顧客操作部105と、カード・明細票処理機構102を備えている。
【0015】
紙幣類取扱装置1は、紙幣を処理するもので、紙幣類取扱装置1の下部には紙幣が保管される図示されない紙幣精査庫70、紙幣収納庫71〜73、紙幣回収庫74、75が設けられており、金庫筐体106で囲まれている。
【0016】
紙幣入出金口20は、利用者が紙幣の投入及び放出を行うために開口部が設けられ、紙幣入出金口20の内側には投入及び放出される紙幣を処理する機構が設けられている。
【0017】
顧客操作部105は、利用者との間における取引の内容を表示およびと取引のために必要な情報の入力を受け付けるもので、自動取引装置101の上部における左側に設けられている。
【0018】
カード・明細票処理機構102は、利用者が取引を行うためのカードの挿入を受け付け、取引明細票を印字して放出したりするもので、自動取引装置101の上部内部における右側に設けられている。図2には示されていないが、自動取引装置101によっては、通帳を処理する通帳処理装置103と、硬貨を処理する硬貨処理装置104を有するものもある。
【0019】
図3は自動取引装置101の制御ブロック図である。自動取引装置101内には、カード・明細票処理機構102、通帳処理装置103、硬貨処理装置104、顧客操作部105、係員操作部107、紙幣類取扱装置1、外部とのデータ送受信を行う外部インターフェース部108、各装置の基本情報やプログラム等を記憶する記憶部109、これら各部を制御する本体制御部110、及び上記各部に電力を供給する電源部111が実装される。
【0020】
図4は紙幣類取扱装置1の制御関係を示す制御ブロック図である。紙幣類取扱装置1の制御部112は、回線を介して自動取引装置101の本体制御部110と接続され、本体制御部110からの指令に応じて制御を行う。また、制御部112は、紙幣類取扱装置1の状態を本体制御部110に送信すると共に、紙幣類取扱装置1の取引処理に応じて各部の制御を行う。また、紙幣類取扱装置1の各構成要素を結び、紙幣を搬送する紙幣搬送路10、紙幣を出し入れする紙幣入出金口20、入金した紙幣を取引成立までの間一時的に収納する一時収納部30、紙幣の金種や真偽を判別する紙幣判別部40、搬送方向を切り替える搬送方向切替部50〜59、紙幣の位置、姿勢、搬送タイミングを修正する紙幣姿勢修正部60、精査時に一旦紙幣を収納する紙幣精査庫70、入金された紙幣を金種別に収納し出金時にはそれら紙幣を放出する紙幣収納庫71〜73、出金紙幣として扱わない紙幣や顧客の抜き取り忘れた紙幣を収納する紙幣回収庫74〜75の各モータやソレノイドなどは、制御部112により駆動制御されることにより動作するようになっている。
【0021】
図5は紙幣類取扱装置1の構成を示す側面図である。紙幣類取扱装置1の上部において、その前側(図5の上部右側)には、利用者が紙幣の投入及び取り出しを行う紙幣入出金口20が配置される。また、中央部に紙幣の判別を行う紙幣判別部40が配置され、後部の上段には利用者が入金した紙幣を取引成立までの間一旦収納する一時収納部30が配置される。一時収納部30の下側には、出金紙幣として扱わない紙幣や顧客の抜き取り忘れた紙幣を収納するための紙幣回収庫75が配置される。これらの各機構部は双方向の搬送路により接続される。ここで、紙幣判別部40は前方から後方へ搬送する紙幣、および後方から前方へ搬送する紙幣のどちらであっても金種判別および真偽判別を行うことができる。つまり、紙幣判別部40は、双方向に搬送される紙幣を金種判別および真偽判別でき、紙幣をリジェクトか否か判別することができる。
【0022】
紙幣類取扱装置1の下部において、前方から背面に向かって、紙幣を金種別に収納する紙幣収納庫71〜73と、出金紙幣として扱わない紙幣や顧客の抜き取り忘れた紙幣を収納するための紙幣回収庫74と、紙幣収納庫71〜73に紙幣を装填・回収して紙幣装填部として機能する紙幣精査庫70が配置される。紙幣精査庫70、紙幣収納庫71〜73及び紙幣回収庫74の出入り口を通して、紙幣の搬送路70a〜74aが形成される。
【0023】
搬送路10a〜10h、30a、40a、75aは紙幣を搬送する搬送路であり、矢印の方向は紙幣を搬送する方向を示す。各搬送路の合流部には搬送方向切替部50〜59が配置され、適宜切替えることで、紙幣の搬送先を変える。また、紙幣類取扱装置1には、紙幣姿勢修正部60が設けられており、図示するとおり搬送路10dに配置される。
【0024】
次に、紙幣類取扱装置1の基本動作において、「入金計数処理」「入金収納処理」「出金処理」について図5を用いて説明する。
【0025】
最初に、「入金計数処理」について説明する。入出金口20へ投入された紙幣は、搬送路10b、10a、40aの順に通過し、紙幣判別部40へ導かれる。紙幣判別部40で正規紙幣と判定された場合は、搬送路10d、10e、30aの順に通過し、一時収納部30へ搬送される。また、紙幣判別部40で正規紙幣と判断されない場合は、搬送方向切替部52により搬送経路が切替えられ、搬送路10d、10cの順に通過し、紙幣を入出金口20 へ返却される。本処理において、搬送路10dに配置した紙幣姿勢修正部60を通過するが、入出金口20及び一時収納部30は様々な寸法の紙幣に対応できるため、この処理時においては紙幣姿勢修正部60では動作を起こさない。また、入出金口20及び一時収納部30での、より安定した収納を目的に、紙幣姿勢修正部60でシフト修正を行っても良い。
【0026】
次に、「入金収納処理」について説明する。一時収納部30に収納された紙幣は、搬送路30a、10e、10d、40aの順に通過し、紙幣判別部40へ導かれる。紙幣判別部40で正規紙幣と判定された場合は、搬送路10a、10gの順に通過し、紙幣の種類毎に搬送方向切替部57、58、59により搬送経路が切替えられ、搬送路71aまたは72aまたは73aを通過し、その紙幣に適した紙幣収納庫71、72、73へ搬送される。また、紙幣判別部40で正規紙幣と判断されない場合は、搬送方向切替部54、55、57、58、59により搬送経路が切替えられ、搬送路10a、10g、10hの順に通過し紙幣回収庫74に、または搬送路10a、10g、10h、75aの順に通過し紙幣回収庫75に搬送される。本処理において、搬送路10dに配置した紙幣姿勢修正部60を通過し、シフト補正が行われる。この補正により、紙幣は種類別にその寸法に適した紙幣収納庫71、72、73に整列された状態で収納できる。
【0027】
最後に、「出金処理」について説明する。紙幣収納庫71、72、73に収納されている紙幣は、搬送路10g、10a、40aの順に通過し、紙幣判別部40へ導かれる。紙幣判別部40で正規紙幣と判定された場合は、搬送路10d、10cの順に通過し、入出金口20へ搬送される。また、紙幣判別部40で正規紙幣と判断されない場合は、搬送方向切替部52により搬送経路が切替えられ、搬送路10d、10e、10f、10h、74aの順に通過し紙幣回収庫74に、または搬送路10d、10e、10f、10h、75aの順に通過し紙幣回収庫75に搬送される。本処理において、搬送路10dに配置した紙幣姿勢修正部60を通過するが、入出金口20、紙幣回収庫74及び紙幣回収庫75は様々な寸法の紙幣に対応できるため、この処理時においては紙幣姿勢修正部60では動作を起こさない。また、入出金口20、紙幣回収庫74及び紙幣回収庫75での、より安定した収納を目的に、紙幣姿勢修正部60でシフト修正を行っても良い。
【0028】
このように、紙幣姿勢修正部60を一時収納部30から紙幣判別部40に至る搬送路である搬送路10dに配置することにより、種類別にその寸法に適した紙幣収納庫71、72、73に収納する動作である「入金収納処理」において、紙幣姿勢修正部60を通過後に、紙幣判別部40を通過する。この配置により、紙幣姿勢修正部60での修正した結果(例えば、修正後の紙幣の姿勢や位置)に基づいて、紙幣判別部40で紙幣を判別できる。従って、仮に紙幣姿勢修正部60で紙幣を修正し損じた場合でも、その紙幣を紙幣判別部40で正規紙幣と判断せずに、様々な寸法の紙幣に対応できる紙幣回収庫74や紙幣回収庫75に収納できるため、種類別にその寸法に適した紙幣収納庫71、72、73での集積ジャムの危険性を未然で防ぐ効果がある。また、このようなエラーによって紙幣類取扱装置1が停止し、顧客が取引できない状態の発生を回避することができる。
【0029】
次に、紙幣姿勢修正部60について説明する。
【0030】
図1は、紙幣姿勢修正部60の上側機構の断面図、図6は、紙幣姿勢修正部60の下側機構の断面図、図7は、図1に示すV-V’での紙幣姿勢修正部60の断面図を示す。
【0031】
紙幣姿勢修正部60は、図1図7に示すように、搬送駆動ローラ601R、601L、602R、602L、603R、603L、604R、604L、紙幣修正ローラ615、616を備えている。紙幣修正ローラ615、616はオムニホイールで構成されている。紙幣修正ローラ615(第1のオムニホイール)は、駆動回転方向Aと搬送方向Xが同じになるように配置されている。紙幣修正ローラ616(第2のオムニホイール)は、駆動回転方向Dと搬送方向Xが垂直方向となるように配置されている。各搬送駆動ローラ及び各紙幣修正ローラは、シャフト601S、602S、603S、604S、615S、616S1に取付けられている。616S1は、傘歯ギア616G1、616G2によってシャフト616S2と連結されている。シャフト601S、602S、603S、604S、615S、616S2は、搬送路の側壁618に回転可能に支持されている。
【0032】
図示しない搬送モータにより、図示しないベルトやギア、及びシャフト601S、602S、603S、604S、615Sを介して、搬送駆動ローラ601R、601L、602R、602L、603R、603L、604R、604L、紙幣修正ローラ615は、搬送方向Xの方向に回転する。搬送方向Xが180゜反対の場合、つまり逆搬送の場合は、搬送モータの回転方向を逆にする。紙幣修正ローラ616は、図示しない搬送モータにより、図示しないベルトやギア、シャフト616S1、616S2、傘歯ギア616G1、616G2を介して、駆動回転方向Dに回転する。シフト修正方向が逆の場合、つまり図1で下方向に修正したい場合は、搬送モータの回転方向を逆にすることで、駆動回転方向Dが180度逆になる。
【0033】
紙幣のシフト位置を検知できるセンサ、例えば搬送幅方向から紙幣修正ローラ615、616を挟むように、ラインセンサ611、612を配置する。このラインセンサ611、612により、シフト修正前の紙幣シフト位置と、シフト修正中の紙幣シフト位置を検知する。
【0034】
紙幣姿勢修正部60は、図6図7に示すように、搬送駆動ローラ601R、601L、602R、602L、603R、603L、604R、604Lの対向する位置に、搬送押圧ローラ605R、605L、606R、606L、607R、607L、608R、608Lを備えている。各搬送押圧ローラは、適宜シャフト等に回転自在に挿着され、図示しないばねによる圧力で、対向する各搬送駆動ローラに押し付けられている。
【0035】
紙幣修正ローラ615、616の対向する位置に、摩擦係数の小さい、例えば樹脂系材料の摺動材613、617(それぞれ、第1の摺動材、第2の摺動材)を備えている。摺動材613、617は、ばね614、621により、対向する紙幣修正ローラ615、616に押し付けられている。
【0036】
図8に、シフト修正動作のフローチャートを示す。
【0037】
搬送モータにより、搬送駆動ローラ601R、601L、602R、602L、603R、603L、604R、604L、紙幣修正ローラ615が搬送方向Xに回転し、押し付けられている搬送押圧ローラ605R、605L、606R、606L、607R、607L、608R、608Lも、搬送駆動ローラとの摩擦力によって搬送方向Xに回転している。そこに搬送されてきた紙幣619は、搬送駆動ローラ601R、601L、602R、602L及び搬送押圧ローラ605R、605L、606R、606Lにより、ラインセンサ611に搬送される。この時、ラインセンサ611が紙幣619のシフト修正前の位置を検知し(ステップS801)、制御部112または本体制御部110によって、紙幣修正ローラ616を回転する搬送モータの回転方向を決定し(ステップS802)、搬送モータを駆動開始する(ステップS803)。
【0038】
図1に示すように、紙幣619が、搬送路の両側面に設けられた側壁618間の中心線V、すなわち紙幣の搬送路幅の中心線よりも下方向に位置している場合は、紙幣619の位置を図面上方向に修正するため、紙幣修正ローラ616を駆動方向Dに回転させるように、搬送モータを駆動開始する。このようなシフト修正方向の判定は、例えば、制御部112または本体制御部110が、搬送幅方向に設けられた左右の2つのラインセンサ611による紙幣の検知位置からシフト修正前の紙幣の幅方向の中心線を求め、その中心線が、上記中心線Vよりも下側にあるか否かを判定することにより行えばよい。紙幣619が、紙幣搬送方向であるA方向に駆動回転している紙幣修正ローラ615と、A方向に対して紙幣幅方向に垂直な方向であるD方向に駆動回転している紙幣修正ローラ616に到達すると、紙幣619はA方向の搬送力とD方向の搬送力を受け、図面左斜め上の搬送方向Yに搬送される。
【0039】
その後、制御部112または本体制御部110は、ラインセンサ612により紙幣619のシフト修正後の位置を検知し(ステップS804)、紙幣619のシフト修正後の位置が、紙幣620のように搬送路の両側壁618の中央に修正されたか否かを判定する(ステップS805)。制御部112または本体制御部110は、紙幣619のシフト修正後の位置が、上記中央に修正されたと判定した場合(ステップS805;Yes)、搬送モータを停止する(ステップS807)。一方、制御部112または本体制御部110は、紙幣619のシフト修正後の位置が、上記中央に修正されていないと判定した場合(ステップS805;No)、ラインセンサ612で紙幣619の後端を検知したか否かを判定する(ステップS806)。制御部112または本体制御部110は、ラインセンサ612で紙幣619の後端を検知したと判定した場合(ステップS806;Yes)、シフト修正対象の紙幣が通過したと判断し、搬送モータを停止する(ステップS807)。一方、制御部112または本体制御部110は、ラインセンサ612で紙幣619の後端を検知していないと判定した場合(ステップS806;No)、ステップS805に戻り、シフト修正を継続する。この動作を、連続搬送している紙幣に対して実施する。
【0040】
従って、上記した構成と動作により、シフトした紙幣を搬送路の中央に修正することができる。また、シフト修正による紙幣の搬送方向Yに対して、紙幣修正ローラ615は駆動回転方向Aと共に自由回転方向Bに回転し、また、紙幣修正ローラ616は駆動回転方向Dと共に自由回転方向Cに回転することで、紙幣の変形による紙詰まり、紙幣破れ、直線方向の紙幣搬送タイミングのずれ、シフト調整の精度悪化などの問題を抑制する効果がある。例えば、紙幣修正ローラ616が、紙幣修正ローラ615の自由回転方向Bと同じ速度で駆動回転方向Dに回転するとともに、紙幣修正ローラ615の駆動回転方向Aと同じ速度で自由回転方向Cに回転することにより、直線方向の搬送速度を落とすことなく紙幣を搬送することができる。また、押圧力を制御するための機構や駆動源が必要なく、搬送手段の搬送方向の角度を精密に制御する必要もなく、簡単な機構と制御で構成できる効果がある。
【0041】
また、紙幣修正ローラ615、616の表面材料に、搬送駆動ローラ601R、601L、602R、602L、603R、603L、604R、604Lよりも摩擦係数が高い材料を使用する。または、搬送駆動ローラ601R、601L、602R、602L、603R、603L、604R、604Lと搬送押圧ローラ605R、605L、606R、606L、607R、607L、608R、608Lで紙幣を挟む押圧力より紙幣修正ローラ615、616と摺動材613、617で紙幣を挟む押圧力を強くする、または上記摩擦係数することと押圧力を強くすることの両方を行う構成としても良い。紙幣修正ローラ615や紙幣修正ローラ616によるシフト修正動作時に、搬送駆動ローラと搬送押圧ローラによる紙幣に対する摩擦抵抗が小さくなるため、上記と同様の紙幣の変形による紙詰まり、紙幣破れ、直線方向の紙幣搬送タイミングのずれ、シフト調整の精度悪化などの問題を大きく抑制する効果がある。
【0042】
また、摺動材613、617が紙幣修正ローラ615や紙幣修正ローラ616のオムニホイールよりも摩擦係数の小さい材料としても良い。この構成の場合、紙幣修正ローラ615や紙幣修正ローラ616によるシフト修正動作時に、摩擦抵抗が小さくなるため、上記と同様の紙幣の変形による紙詰まり、紙幣破れ、直線方向の紙幣搬送タイミングのずれ、シフト調整の精度悪化などの問題を大きく抑制する効果がある。
【0043】
また、図9のように、紙幣修正ローラ615、616のオムニホイールの対向に配置する摺動材613、617の代わりに、搬送押圧ローラ622、623(それぞれ、第1のローラ、第2のローラ)をオムニホイールにばね614、621により押し付ける構成としても良い。この構成の場合、摺動材613、617の場合と比べ、回転することのできる搬送押圧ローラでは、紙幣に負担をかけずに、よりスムーズにシフト修正を行うことができる効果がある。また、搬送押圧ローラの回転方向を搬送方向と同じにすることで、搬送の安定性を確保する効果がある。また、搬送押圧ローラの回転方向を搬送方向と垂直方向に同じにすることで、よりスムーズにシフト修正を行うことができる効果がある。
【0044】
また、搬送押圧ローラ622、623を紙幣修正ローラ615や紙幣修正ローラ616のオムニホイールよりも摩擦係数の小さい材料としても良い。この構成の場合、紙幣に負担をかけずに、よりスムーズにシフト修正を行うことができる効果がある。
【0045】
また、図10のように、紙幣修正ローラ615、616のオムニホイールの対向に配置する摺動材613、617の代わりに、ボールローラ624、625(それぞれ、第1のボールローラ、第2のボールローラ)をオムニホイールにばね614、621により押し付ける構成としても良い。この構成の場合、ボールローラ624、625が紙幣の動きに追従して任意に方向に回転するため、よりスムーズにシフト修正を行うことができる効果がある。
【0046】
また、図11のように、紙幣修正ローラ615と紙幣修正ローラ616のオムニホイールを、対向する位置に配置する構成としても良い。この構成の場合、摺動材613、617の場合と比べ、紙幣619はA方向の搬送力とD方向の搬送力をより近くで受けるため、紙幣619に負担をかけずに、よりスムーズにシフト修正を行うことができる効果がある。また、部品数を減らすことができるため、小スペース化や低コスト化の効果がある。
【0047】
また、図12のように、紙幣修正ローラ616が紙幣を挟む位置から、紙幣619の取扱う最大短手寸法よりも短い距離にある搬送駆動ローラ602R、602L、603R、603Lの代わりに、搬送方向に駆動回転するオムニホイール626、627とする構成にしても良い。この構成の場合、紙幣修正ローラ616によるD方向の搬送力を紙幣が受ける図中Wの間、D方向への回転可能な紙幣修正ローラ615とオムニホイール626、627のみで紙幣を挟んでいるため、紙幣に負担をかけずに、よりスムーズにシフト修正を行うことができる効果がある。
【0048】
また、図13のように、紙幣修正ローラ615と紙幣修正ローラ616に加えて、搬送方向に駆動回転する紙幣修正ローラ628を加えた構成としても良い。紙幣修正ローラ628はオムニホイールで構成される。紙幣修正ローラ628は、紙幣修正ローラ615と同様の構成である。紙幣修正ローラ615、紙幣修正ローラ628は、紙幣619に接触していることが可能な位置であって、搬送方向に対して垂直方向の位置に少なくとも二つ以上設けられている。また、紙幣修正ローラ615および紙幣修正ローラ628の駆動源は図示しない搬送モータとする。また、ラインセンサ611、612の代わりに、紙幣のシフト位置に加えて紙幣の傾斜角度θを検知できるセンサ、例えばエリアセンサ629で構成する。この構成により、紙幣のシフト位置に加えて紙幣の傾斜を修正することができる。
【0049】
エリアセンサ629に到着した紙幣のシフト位置を検知し、制御部112または本体制御部110によって、紙幣修正ローラ616を回転する搬送モータの回転方向を決定し、駆動開始する。また、それと同時にエリアセンサ629に到着した紙幣の傾斜角度を検知し、制御部112または本体制御部110によって、紙幣修正ローラ615の駆動源である搬送モータと、オムニホイール628の駆動源である搬送モータの駆動速度を設定し、駆動開始する。具体的には、1m/sで搬送されてきた紙幣619が、図13のように、オムニホイール628の方の紙幣端が先行している場合、紙幣修正ローラ615の搬送速度を1.1m/s、オムニホイール628の搬送速度を0.9m/sで駆動回転させる。この動作により、傾斜していた紙幣619は傾斜が修正される。制御部112または本体制御部110は、エリアセンサ629によって傾斜が修正されたことを検知し、紙幣修正ローラ615とオムニホイール628の搬送速度を1.0m/sに変更する。また、制御部112または本体制御部110は、エリアセンサ629によって中央に修正されたことを検知し、紙幣修正ローラ616を回転する搬送モータを停止する。また、この搬送モータの駆動及び停止制御は、制御部112または本体制御部110によって、紙幣修正ローラ615とオムニホイール628の搬送速度を1.0m/sに変更するまで、連続的に実施する。つまり、一度シフト修正を行い、搬送モータを停止していた場合でも、傾斜修正中に再びシフトを検知した場合は、搬送モータを駆動させシフト修正を行う。このような構成及び動作によって、紙幣のシフト位置に加えて紙幣の傾斜を修正する効果がある。また、紙幣修正ローラ615の搬送速度を1.1m/s、オムニホイール628の搬送速度を0.9m/sとすることで、紙幣の平均速度が1m/sとなり、紙幣の搬送タイミングに影響を与えない効果がある。
【0050】
また、図1において、紙幣修正ローラ615の駆動源を図示しない搬送モータとし、ラインセンサ611が紙幣619のシフト位置を検知すると共に、紙幣619の搬送タイミングを検知し、理想搬送タイミングよりも遅れていれば、紙幣修正ローラ615の駆動源となる搬送モータを、搬送駆動ローラ601R、601L、602R、602L、603R、603L、604R、604L、紙幣修正ローラ615の駆動源となる搬送モータよりも早い搬送速度で駆動させ、理想搬送タイミングよりも早ければ前者の搬送モータを後者の搬送モータよりも遅い搬送速度で駆動させる。この構成及び動作により、紙幣619の搬送タイミングを理想搬送タイミングに近付け、搬送、紙幣振分け、集積などを安定化する効果がある。また、紙幣修正ローラ615の駆動源となる搬送モータの設定速度は、紙幣修正ローラ615で紙幣619を搬送する時間を考慮して、シフト修正をし過ぎてしまう過補償にならないように適当に設定することが望ましい。また、ラインセンサの代わりにエリアセンサで構成し、制御部112または本体制御部110が、紙幣619の搬送タイミングを常に監視し、理想搬送タイミングになった地点で、紙幣修正ローラ615の駆動源となる搬送モータの搬送速度を、搬送駆動ローラ601R、601L、602R、602L、603R、603L、604R、604L、紙幣修正ローラ615の駆動源となる搬送モータの搬送速度に戻しても良い。この構成及び動作により、さらに搬送タイミングが理想搬送タイミングに近づきやすくなり、搬送、紙幣振分け、集積などをより安定化する効果がある。
【0051】
また、特許文献1や特許文献2に示されている従来の紙幣姿勢の修正機構において、図12に示したように、その紙幣姿勢の修正機構が紙幣に対して修正力を与える区間Wにおける搬送方向への搬送力を与える機構を、搬送方向に駆動回転するオムニホイールのみで構成しても良い。この構成により、紙幣の紙詰まりなどの不具合を抑制することができる。
【0052】
なお、上記実施例では、紙幣類取扱装置1が自動取引装置に適用された場合について説明したが、紙葉類取扱装置1を紙幣の仕分けするために、例えば、係員が紙幣の計数操作を行うためのディスプレイやタッチパネルを備えた係員計数操作部、装置の電源を投入するための電源スイッチ部、計数対象となる紙幣をセットするための紙幣投入部(ホッパ)、振分け条件により振分けられた紙幣を集積する1または複数のポケット、これらのポケットに振分けられない紙幣を集積する1または複数のリジェクト庫、上記紙幣を識別するための識別部、上記各部位を接続して紙幣を搬送するための搬送路や紙幣の搬送経路を切り替えるフラッパを有した紙幣搬送機構、これらの各部位を制御する制御部、制御のためのプログラムやデータを記憶する記憶部、電源を共有する電源部なども内部に有したソータ(紙幣仕分け装置)にも適用することが可能である。
【符号の説明】
【0053】
1 … 紙幣類取扱装置
10 … 紙幣搬送路
20 … 紙幣入出金口部
30 … 一時収納部
40 … 紙幣判別部
50、51、52、53、54、55、56、57、58、59 … 搬送方向切替手段
60 … 紙幣姿勢修正部
70 … 紙幣精査庫
71、72、73 … 紙幣収納庫
74、75 … 紙幣回収庫
10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h … 搬送路
30a、40a、70a、71a、72a、73a、74a、75a … 搬送路
101 … 自動取引装置
102 … カード・明細票処理機構
103 … 通帳処理装置
104 … 硬貨処理装置
105 … 顧客操作部
106 … 金庫筐体
107 … 係員操作部
108 … 外部インターフェース部
109 … 記憶部
110 … 本体制御部
111 … 電源部
112 … 制御部
101 … 自動取引装置
601R、601L、602R、602L、603R、603L、604R、604L … 搬送駆動ローラ
605R、605L、606R、606L、607R、607L、608R、608L … 搬送押圧ローラ
601S、602S、603S、604S、615S、616S1、616S2 … シャフト
609、610 … 搬送ガイド
611、612 … ラインセンサ
613、617 … 摺動材
614、621 … ばね
616G1、616G2 … 傘歯ギア
615、616、626、627、628 … 紙幣修正ローラ
618 … 側壁
619、620 … 紙幣
622、623 … 搬送押圧ローラ
624、625 … ボールローラ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13