(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。図面中の同一部分には、同一番号を付してその詳しい説明は適宜省略し、異なる部分について説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
【0008】
さらに、各図中に示すX軸、Y軸およびZ軸を用いて各部分の配置および構成を説明する。X軸、Y軸、Z軸は、相互に直交し、それぞれX方向、Y方向、Z方向を表す。また、Z方向を上方、その反対方向を下方として説明する場合がある。
【0009】
[第1実施形態]
図1(a)および(b)は、第1実施形態に係る記憶装置1を示す模式断面図である。
図1(a)に示すように、記憶装置1は、複数のメモリセルアレイMCA1〜MCA4をZ方向に積層した構造を有する。さらに、記憶装置1は、メモリセル領域MCRと、引き出し領域HURと、を含む。メモリセル領域MCRは、3次元配置されたメモリセルを含み、引き出し領域HURは、各メモリセルアレイの端部と、それらをZ方向に貫く複数のコンタクトプラグCPと、を含む。
【0010】
図1(b)は、メモリセル領域MCRおよび引き出し領域HURの構造を詳細に示す模式断面図である。メモリセルアレイMCA1〜MCA4は、複数のワード線WL1〜WL3と、選択ゲートSGSと、選択ゲートSGDと、をそれぞれ含む。なお、
図1(b)では、便宜上、ワード線WLの数を実際よりも少なく記載している。
【0011】
ワード線WL1〜WL3、選択ゲートSGSおよびSGDは、X方向およびY方向に広がるプレート状に設けられ、Z方向に積層される。ワード線WL1〜WL3は、選択ゲートSGSと選択ゲートSGDとの間に位置する。メモリセルアレイMCA1〜MCA4は、ワード線WL、選択ゲートSGSおよびSGDをZ方向に貫く複数のメモリホールMHをさらに有する。
【0012】
なお、本明細書では、例えば、ワード線WL1〜WL3を総称してワード線WLと記載する場合と、それぞれを区別して記載する場合がある。他の構成要素についても同様に記載する。
【0013】
図1(b)に示すように、メモリセルアレイMCA1とMCA2との間、および、メモリセルアレイMCA2とMCA3との間には、ソース線SLとビット線BLとを兼ねた配線SL/BLが設けられる。メモリセルアレイMCA3と、図示しないメモリセルアレイMCA4と、の間にも配線SL/BLが設けられる。配線SL/BLは、例えば、Y方向に延在するように配置される。メモリホールMHは、図示しない半導体ピラー20と絶縁膜30とを含み(
図2(b)参照)、Z方向に配置された半導体ピラー20は、配線SL/BLを介して接続される。
【0014】
引き出し領域HURは、例えば、コンタクトプラグCP1〜CP3を含む。コンタクトプラグCP1は、Z方向に延在し、各メモリセルアレイMCAに含まれるワード線WLの1つに接続される。言い換えれば、コンタクトプラグCP1は、各メモリセルアレイMCAのワード線WLの1つに共有される。コンタクトプラグCP2は、選択ゲートSGSの1つに接続され、コンタクトプラグCP3は、選択ゲートSGDの1つに接続される。
【0015】
コンタクトプラグCP1〜CP3は、ワード線WLの端部WLE1〜3、選択ゲートSGSの端部SGSEおよび選択ゲートSGDの端部SGDEにそれぞれ接続される。端部WLE、端部SGSEおよび端部SGDEは、それぞれ図示しない部分においてワード線WL、選択ゲートSGSおよびSGDにつながっている。
【0016】
図2(a)〜(c)は、第1実施形態に係る記憶装置1を示す別の模式断面図である。
図2(a)〜(c)は、各メモリセルアレイの構造をより詳細に表している。
図2(a)は、ワード線WL2を含む平面図であり、
図2(b)は、
図2(a)中に示す2B−2B線に沿った断面図である。
図2(c)は、
図2(a)中に示す2C−2C線に沿った断面図である。
【0017】
図2(a)に示すように、ワード線WL2は、第1領域WLP1と、第2領域WLP2と、端部WLEと、を含む。メモリホールMHは、第1領域WLP1を貫いてZ方向に延在し、半導体ピラー20と絶縁膜30とを含む。第2領域WLP2は、第1領域WL1と端部WLEとの間に位置し、第1領域WLP1と端部WLEとを電気的に接続する。また、第2領域WLP2の外縁は、第1領域WLP1および端部WLEの外縁よりもY方向に後退し、第1領域WLP1と端部WLEとの間に凹部RPが設けられる。凹部RPには、別のワード線WLに接続されたコンタクトプラグCP1と、選択ゲートSGDに接続されたコンタクトプラグCP3とが配置される。他のワード線WLも同様の構造を有する。
【0018】
メモリセルMCは、半導体ピラー20がワード線WLを貫く部分にそれぞれ設けられる。絶縁膜30は、例えば、ワード線WLから半導体ピラー20に向かう方向にシリコン酸化膜とシリコン窒化膜と別のシリコン酸化膜とを積層した、所謂ONO構造を有し、半導体ピラー20とワード線WLとの間に位置する部分において、メモリセルMCの電荷保持部として機能する。
【0019】
図2(b)に示すように、選択ゲートSGSと選択ゲートSGDとの間において、例えば、ワード線WL1〜WLnがZ方向に積層される。ワード線WL、選択ゲートSTSおよびSTDのそれぞれの端部は、階段状に設けられる。
【0020】
半導体ピラー20は、メモリホールMHの内部おいてZ方向に延びる。半導体ピラー20が選択ゲートSGSと交差する部分には、選択トランジスタSTSが設けられ、半導体ピラー20が選択ゲートSGDと交差する部分には、選択トランジスタSTDが設けられる。
【0021】
図2(c)に示すように、コンタクトプラグCPは、ワード線WL、選択ゲートSGSおよびSGDのそれぞれの端部WLE、SGSEおよびSGDEを貫いてZ方向に延びる。このような構造は、ワード線WL、選択ゲートSGSおよびSGDのそれぞれに凹部RPを設けることにより実現される。
【0022】
記憶装置1では、複数のメモリセルアレイMCA1〜MCA4を積層することにより、ワード線WLの積層数を増し、記憶容量を大きくすることができる。そして、メモリセルアレイMCA間に配線SL/BLを配置することにより、半導体ピラー20の長さがワード線WLの積層数と共に長くなることを回避し、セル電流の低下を抑制している。
【0023】
さらに、各メモリセルアレイMCAに含まれる1つのワード線WLが1つのコンタクトプラグを共有する構成とすることにより、全てのワード線WLにそれぞれ異なるコンタクトプラグCPを接続する場合に比べて引き出し領域HURのX方向の幅を縮小することが可能となる。これにより、記憶装置1のサイズの縮小、もしくは、メモリセル領域MCRの拡大による大容量化を実現することができる。
【0024】
図3は、第1実施形態に係る記憶装置1を示す模式平面図である。
図3は、Y方向に並んで配置されたワード線WLを示す模式図である。
【0025】
図3に示すように、Y方向に並んだワード線WLの間には、スリットST1が設けられる。スリットST1は、X方向に延在すると共に、各メモリセルアレイMCAを分断するZ方向の深さを有する。また、引き出し領域HURには、各ワード線WLを分断するスリットST2が設けられる。スリットST2は、メモリセル領域MCRに設けられたスリットST1につながるように設けられる。
【0026】
図3に示すように、ワード線WLは、例えば、スリットST2を対称軸とした線対称の形状を有する。すなわち、ワード線WLの凹部RPは、スリットST2を挟んで向き合うように配置される。さらに、引き出し領域HURに設けられるコンタクトプラグCPの周りには、柱状支持体HRが設けられる。
【0027】
次に、
図4〜
図29を参照して、第1実施形態に係る記憶装置1の製造方法を説明する。
図4〜
図29は、記憶装置1の製造過程を示す模式図である。
【0028】
図4(a)および(b)は、図示しない下地層上に設けられた積層体100を示す模式図である。
図4(a)は、積層体100の上面を示す平面図であり、
図4(b)は、
図4(a)中に示す4B−4B線に沿った断面図である。
図4以降の各図についても同様に表す。
【0029】
積層体100は、例えば、シリコン基板上もしくはシリコン基板上に層間絶縁膜を介して設けられた導電層上に設けられる。積層体100は、Z方向に積層された絶縁膜13および15を含む。
図4(a)に示すように、積層体100は、複数の柱状支持体HRを含む。
【0030】
図4(b)に示すように、絶縁膜13および15は交互に積層される。絶縁膜13は、例えば、シリコン酸化膜であり、絶縁膜15は、例えば、シリコン窒化膜である。柱状支持体HRは、絶縁膜13および15を貫いてZ方向に延びる。柱状支持体HRは、例えば、柱状の酸化シリコンであり、後述する絶縁膜15の選択エッチングにおいて、絶縁膜13を支持し、絶縁膜15を除去した後のスペース15sを保持するように設けられる(
図11参照)。
【0031】
なお、記憶装置1の製造過程では、ワード線WL、選択ゲートSGSおよびSGDの積層数、例えば、73と同じ数の絶縁膜15が積層されるが、
図4(b)および後続する各図では、便宜上、絶縁膜13および15の積層数を減らして記載している。また、以下の図では、柱状支持体HRを省略する。
【0032】
図5(a)および(b)に示すように、積層体100の表層に、Y方向に延在する溝G1〜G3を形成する。溝G1〜G3は、絶縁膜15の積層数と同数形成される。
【0033】
図5(b)に示すように、溝G1〜G3は、絶縁膜13Tと絶縁膜15Tを順に選択的に除去することにより形成される。絶縁膜13Tは、絶縁膜13の最上層であり、絶縁膜15Tは、絶縁膜15の最上層である。溝G1〜G3の底面には、絶縁膜13Mが露出される。
【0034】
図6(a)および(b)に示すように、積層体100の上にレジストマスク17を形成する。レジストマスク17は、溝G1〜G3の内部を埋め込み、第1の段差STP1を形成する開口を有するように形成される。
【0035】
図6(b)に示すように、レジストマスク17を用いて、絶縁膜13Tおよび15Tを選択的に除去し、段差STP1を形成する。
【0036】
図7(a)および(b)に示すように、レジストマスク17をスリミングし、第2の段差STP2を形成する位置まで開口を広げる。この時、段差STP1に最も近い位置の溝G1を露出させる。
【0037】
図7(b)に示すように、レジストマスク17を用いて絶縁膜13Tおよび絶縁膜15Tを選択的に除去し、段差STP2を形成する。同時に、段差STP1および溝G1に露出された絶縁膜13Mおよび15Mが選択的に除去され、それぞれ1段低い位置にシフトする。
【0038】
図8(a)および(b)に示すように、レジストマスク17をスリミングし、第3の段差STP3を形成する位置まで開口を広げる。この時、段差STP2に最も近い位置の溝G2を露出させる。
【0039】
図8(b)に示すように、レジストマスク17を用いて絶縁膜13Tおよび絶縁膜15Tを選択的に除去し、段差STP3を形成する。同時に、段差STP1および溝G1に露出された絶縁膜13Nおよび15Bが選択的に除去され、段差STP1および溝G1は、さらに1段低い位置にシフトする。また、段差STP2および溝G2に露出された絶縁膜13Mおよび15Mが選択的に除去され、段差STP2および溝G2も1段低い位置にシフトする。
【0040】
実際の製造過程では、さらにレジストマスク17をスリミングするか、もしくは、別のレジストマスクを形成した後、絶縁膜15の積層数と同じ数の段差STPを形成するまで、絶縁膜13および絶縁膜15のエッチングを繰り返す。
【0041】
図9(a)および(b)に示すように、積層体100の上面を覆う絶縁膜21を形成する。絶縁膜21は、例えば、シリコン酸化膜である。絶縁膜21は、段差STP1〜STP3を覆い、溝G1〜G3の内部を埋め込むように形成される。
【0042】
図10(a)および(b)に示すように、溝G1〜G3の内部を埋め込んだ部分を残して、絶縁膜21を除去する。絶縁膜21は、例えば、等方性ドライエッチングを用いてエッチバックすることにより除去される。
【0043】
図11(a)および(b)に示すように、積層体100を複数の部分に分割するスリットST1を形成した後、絶縁膜15を選択的にエッチングする。スリットST1は、例えば、異方性RIE(Reactive Ion Etching)を用いて形成される。
【0044】
シリコン酸化膜である絶縁膜13および21に対して、絶縁膜15がシリコン窒化膜である場合、例えば、熱リン酸を用いることにより、絶縁膜15を選択的に除去することができる。
図11(a)中に示す矢印は、絶縁膜15のエッチングの進行方向を示している。
【0045】
図11(a)に示すように、絶縁膜15のエッチングは、スリットST1の内壁および段差STP1、STP2およびSTP3に露出した部分から進行する。段差STP1〜STP3に露出した部分からX方向に進むエッチングは、絶縁膜21に達するまで進行する。すなわち、絶縁膜21は、段差STP1〜3からX方向に進行するエッチングに対してエッチングストッパとして機能する。これに対し、スリットST1の内壁からのエッチングは、時間と共に進行する。
【0046】
例えば、段差STP1〜STP3からX方向に向かうのエッチングが絶縁膜21に達した後、メモリセル領域MCRにおいて絶縁膜15が完全に除去される時間において、絶縁膜15のエッチングを停止する。メモリセル領域MCRには、引き出し領域HURよりも多くのスリットST1が設けられるため(
図3参照)、絶縁膜15は、メモリセル領域MCRにおいて引き出し領域HURよりも早く除去される。これにより、引き出し領域HURにおいて、ワード線WL、選択ゲートSGSおよびSGDの凹部RPとなる部分を残して絶縁膜15のエッチングを停止することが可能となる。
【0047】
図11(b)に示すように、絶縁膜15を除去した部分にはスペース15sが形成される。スペース15sの上に位置する絶縁膜13を支持するために柱状支持体HRが設けられる(
図3参照)。引き出し領域HURには、絶縁膜15の一部が除去されずに残る。
【0048】
図12(a)および(b)に示すように、積層体100の上面を覆い、スペース15sを埋め込んだ金属膜23を形成する。金属膜23は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)を用いて形成されるタングステン膜である。
【0049】
図13(a)および(b)に示すように、スペース15sを埋め込んだ部分を残し、積層体100の上面およびスリットST1の内面を覆う金属膜23を除去する。金属膜23は、例えば、異方性RIEを用いて除去される。
【0050】
図14(a)および(b)に示すように、スリットST2を形成し、金属膜23を分断する。スリットST2は、例えば、異方性RIEを用いて形成される。これにより、金属膜23を分割したワード線WL、選択ゲートSGSおよびSGDが形成される。段差STP1〜STP3には、それぞれワード線WLの端部WLE、選択ゲートSGSの端部SGSEおよび選択ゲートSGDの端部SGDEが形成される。
【0051】
図15(a)および(b)に示すように、積層体100の上面を覆い、スリットST1およびST2の内部を埋め込んだ絶縁膜25を形成する。絶縁膜25は、例えば、TEOSを原料とするCVDを用いて形成されるシリコン酸化膜である。絶縁膜25は、段差STP1〜STP3を埋め込み、例えば、CMP(Chemical Mechanical Polishing)を用いて平坦化された上面を有する。
【0052】
図16(a)および(b)に示すように、積層体100および絶縁膜25を貫いてZ方向に延びるコンタクトプラグCPを形成する。コンタクトプラグCPは、絶縁膜25および積層体100を貫くコンタクトホールCCの内部に埋め込まれた導電体であり、例えば、タングステン(W)を含む。
【0053】
コンタクトプラグCPは、コンタクトプラグCP1〜CP3を含む。コンタクトプラグCP1は、積層体100に含まれる複数のワード線WLのうちのいずれか1つのワード線WLの端部WLEに接続される(
図2(c)参照)。コンタクトプラグCP2は、選択ゲートSGSの端部SGSEに接続される。さらに、積層体100の選択ゲートSGSに接続されず、積層体100の上に位置するメモリセルアレイMCAの選択ゲートSGSに接続されるコンタクトプラグCP2も形成される。コンタクトプラグCP3は、選択ゲートSGDの端部SGDEに接続される。また、積層体100の選択ゲートSGDに接続されず、積層体100の上に位置するメモリセルアレイMCAの選択ゲートSGDに接続されるコンタクトプラグCP3も形成される。
【0054】
図17(a)および(b)に示すように、積層体100を覆う絶縁膜25の上に積層体200を形成する。積層体200は、絶縁膜33および35を含む。絶縁膜33および35は、絶縁膜25の上に交互に積層される。絶縁膜33は、例えば、シリコン酸化膜であり、絶縁膜35は、例えば、シリコン窒化膜である。また、図示しないメモリセル領域MCRでは、積層体200を形成する前に、配線SL/BLが形成される(
図1(b)参照)。
【0055】
図18(a)および(b)に示すように、積層体200の表層に、Y方向に延在する溝G4〜G6を形成する。溝G4〜G6の数は、絶縁膜35の積層数と同じである。
【0056】
図18(b)に示すように、溝G4〜G6は、絶縁膜33Tと絶縁膜35Tを順に選択的に除去することにより形成される。絶縁膜33Tは、絶縁膜33の最上層であり、絶縁膜35Tは、絶縁膜35の最上層である。溝G4〜G6の底面には、絶縁膜33Mが露出される。
【0057】
図19(a)および(b)に示すように、積層体200の上にレジストマスク37を形成する。レジストマスク37は、溝G4〜G6の内部を埋め込み、第1の段差STP4を形成する開口を有するように形成される。
図19(b)に示すように、レジストマスク37を用いて、絶縁膜33Tおよび35Tを選択的に除去し、段差STP4を形成する。
【0058】
図20(a)および(b)に示すように、レジストマスク37をスリミングし、第2の段差STP5を形成する位置まで開口を広げる。この時、段差STP4に最も近い位置の溝G4を露出させる。
【0059】
図20(b)に示すように、レジストマスク37を用いて絶縁膜33Tおよび絶縁膜35Tを選択的に除去し、段差STP5を形成する。同時に、段差STP4および溝G4に露出された絶縁膜33Mおよび35Mが選択的に除去され、それぞれ1段低い位置にシフトする。
【0060】
図21(a)および(b)に示すように、レジストマスク37をスリミングし、第3の段差STP6を形成する位置まで開口を広げる。この時、段差STP5に最も近い位置の溝G5を露出させる。
【0061】
図21(b)に示すように、レジストマスク37を用いて絶縁膜33Tおよび絶縁膜35Tを選択的に除去し、段差STP6を形成する。同時に、段差STP4および溝G4に露出された絶縁膜33Nおよび35Bが選択的に除去され、段差STP4および溝G4は、さらに1段低い位置にシフトする。また、段差STP5および溝G5に露出された絶縁膜33Mおよび35Mが選択的に除去され、段差STP5および溝G5も1段低い位置にシフトする。
【0062】
図22(a)および(b)に示すように、積層体200の上面を覆う絶縁膜41を形成する。絶縁膜41は、例えば、シリコン酸化膜である。絶縁膜41は、段差STP4〜STP6を覆い、溝G4〜G6の内部を埋め込むように形成される。
【0063】
図23(a)および(b)に示すように、溝G4〜G6の内部を埋め込んだ部分を残して、絶縁膜41を除去する。
【0064】
図23(b)に示すように、溝G4は、積層体100に設けられたコンタクトプラグCP2のうちの選択ゲートSGSに接続されていないものの上方に、積層体200の選択ゲートSGSの端部SGSEとなる部分が位置するように設けられる。溝G5は、積層体100に設けられたコンタクトプラグCP1のいずれかの上方に、積層体200のワード線WLの端部WLEとなる部分が位置するように設けられる。溝G6は、積層体100に設けられたコンタクトプラグCP3のうちの選択ゲートSGDに接続されていないものの上方に、積層体200の選択ゲートSGDの端部SGDEとなる部分が位置するように設けられる。
【0065】
図24(a)および(b)に示すように、積層体200を複数の部分に分割するスリットST1を形成した後、絶縁膜35を選択的にエッチングする。スリットST1は、例えば、異方性RIE(Reactive Ion Etching)を用いて、積層体100のスリットST1の上方に形成される。
【0066】
シリコン酸化膜である絶縁膜33および41に対して、絶縁膜35がシリコン窒化膜である場合、例えば、熱リン酸を用いることにより、絶縁膜35を選択的に除去することができる。
図24(a)中に示す矢印は、絶縁膜35のエッチングの進行方向を示している。
【0067】
図24(a)に示すように、絶縁膜35のエッチングは、スリットST1の内壁および段差STP4、STP5およびSTP6に露出した部分から進行する。段差STP4〜STP6に露出した部分からX方向に進むエッチングは、絶縁膜41に達するまで進行する。これに対し、スリットST1の内壁からのエッチングは、時間と共に進行する。
【0068】
例えば、段差STP4〜STP6からX方向に向かうのエッチングが絶縁膜41に到達した後、メモリセル領域MCRにおいて絶縁膜35が完全に除去される時間において、絶縁膜35のエッチングを停止する。これにより、ワード線WL、選択ゲートSGSおよびSGDの凹部RPとなる部分を残して絶縁膜35のエッチングを停止することができる。この場合も、絶縁膜35を除去した部分にはスペース35sが形成され、スペース35sの上に位置する絶縁膜33は、柱状支持体HRにより支持される(
図3参照)。
【0069】
図25(a)および(b)に示すように、積層体200の上面を覆い、スペース35sを埋め込んだ金属膜43を形成する。金属膜43は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)を用いて形成されるタングステン膜である。
【0070】
図26(a)および(b)に示すように、スペース35sを埋め込んだ部分を残し、積層体200の上面およびスリットST1の内面を覆う金属膜43を除去する。
【0071】
図27(a)および(b)に示すように、スリットST2を形成し、金属膜43を分断する。これにより、金属膜43を分割したワード線WL、選択ゲートSGSおよびSGDが形成される。スリットST2は、例えば、積層体100のスリットST2の上方に形成される。段差STP4〜STP6には、それぞれワード線WLの端部WLE、選択ゲートSGSの端部SGSEおよび選択ゲートSGDの端部SGDEが形成される。
【0072】
図28(a)および(b)に示すように、積層体200の上面を覆い、スリットST1およびST2の内部を埋め込んだ絶縁膜45を形成する。絶縁膜45は、例えば、TEOS−CVDを用いて形成されるシリコン酸化膜である。絶縁膜45は、段差STP4〜STP6を埋め込み、例えば、CMPを用いて平坦化された上面を有する。
【0073】
図29(a)および(b)に示すように、積層体200および絶縁膜45を貫いてZ方向に延びるコンタクトプラグCPTを形成する。コンタクトプラグCPTは、積層体100および絶縁膜25を貫くコンタクトプラグCPにつながるように形成される。
【0074】
コンタクトプラグCPTは、コンタクトプラグCPT1〜CPT3を含む。コンタクトプラグCPT1は、積層体200に含まれる複数のワード線WLのうちのいずれか1つのワード線WLの端部WLEに接続される(
図2(c)参照)。
【0075】
コンタクトプラグCPT2は、積層体200の選択ゲートSGSの端部SGSEに接続され、積層体100において選択ゲートSTSに接続されていないコンタクトプラグCP2に接続されるように配置される。また、積層体100の選択ゲートSGSに接続されたコンタクトプラグCP2に接続され、積層体200の選択ゲートSGSに接続されないコンタクトプラグCPT2も形成される。
【0076】
コンタクトプラグCP3は、積層体200の選択ゲートSGDの端部SGDEに接続され、積層体100において選択ゲートSGDに接続されていないコンタクトプラグCP3に接続される。また、積層体100の選択ゲートSGDに接続されたコンタクトプラグCP3に接続され、積層体200の選択ゲートSGDに接続されないコンタクトプラグCPT3も形成される。
【0077】
積層体100および200は、例えば、メモリセルアレイMCA1およびメモリセルアレイMCA2に該当する。さらに、
図17〜
図29に示す製造過程を繰り返すことにより、メモリセルアレイMCA3およびMCA4を形成し、記憶装置1を完成させることができる。
【0078】
本実施形態では、コンタクトプラグCP1およびCPT1は、各メモリセルアレイMCAのそれぞれに含まれるワード線WLの1つに共有されるように形成される。コンタクトプラグCP2およびCPT2は、各メモリセルアレイMCAの選択ゲートSGSに接続するように形成され、複数の選択ゲートSGSがコンタクトプラグCP2およびCPT2を共有することはない。また、コンタクトプラグCP3およびCPT3は、各メモリセルアレイMCAの選択ゲートSGDに接続するように形成され、複数の選択ゲートSGDがコンタクトプラグCP3およびCPT3を共有することはない。
【0079】
[第2実施形態]
図30は、第2実施形態に係る記憶装置2を示す模式平面図である。本実施形態においても、記憶装置2は、複数のメモリセルアレイMCAをZ方向に積層した構造を有し、そのワード線WLは、メモリホールMHが設けられる第1領域WLP1と、端部WLEと、第1領域WLP1と端部WLEとを電気的に接続する第2領域WLP2と、を含む。第2領域WLP2は、第1領域WLP1と端部WLEとの間において、それらの外縁よりもY方向に後退した外縁を有する。これにより、第1領域WLP1と端部WLEとの間に凹部RPが設けられる。
【0080】
記憶装置2は、ワード線WLの上に設けられる選択ゲートSGDを分割する溝SHEを有する。溝SHEの内部には、例えば、シリコン酸化膜が埋め込まれ、2つに分割された選択ゲートSGD1と選択ゲートSGD2との間を電気的に絶縁する。これにより、ワード線WLを貫くメモリホールMHの数を増した場合に、ビット線BLの数を増やすことなく、また、ビット線BLに接続される回路の規模を大きくすることなくメモリセルMCを動作させることが可能となる。
【0081】
また、記憶装置2は、各メモリセルアレイMCAの引き出し領域HURを貫き、それぞれのワード線WLの1つに共有されるコンタクトプラグCPを有する。これにより、引き出し領域HURの面積を拡大させることなく、ワード線WLの積層数を増し、記憶容量を大きくすることができる。
【0082】
次に、
図31〜
図50を参照して、第2実施形態に係る記憶装置2の製造方法を説明する。
図31〜
図50は、記憶装置2の製造過程を示す模式図である。
【0083】
図31(a)および(b)は、図示しない下地層上に設けられた積層体100を示す模式図である。積層体100は、Z方向に積層された絶縁膜13および15を含む。
図31(b)に示すように、絶縁膜13および15は交互にZ方向に積層される。絶縁膜13は、例えば、シリコン酸化膜であり、絶縁膜15は、例えば、シリコン窒化膜である。なお、
図31(b)および後続する断面図では、便宜上、絶縁膜13および15の積層数を減らして記載している。
【0084】
メモリセル領域MCRでは、積層体100をZ方向に貫くメモリホールMHが形成される。メモリホールMHの内部には、半導体ピラー20と絶縁膜30とが設けられる。半導体ピラー20は、例えば、ポリシリコンを含み、メモリセルMCのチャネルとして機能する。絶縁膜30は、例えば、メモリホールMHの内壁上に積層された複数の絶縁膜を含み、メモリセルMCの電荷保持層として機能する。なお、以下の断面図では、便宜上、半導体ピラー20および絶縁膜30を省略している。
【0085】
図32(a)および(b)に示すように、積層体100の表層に溝SHEを形成する。溝SHEは、X方向に延在し、メモリセル領域MCRに至る第1部分SHE1と、引き出し領域HURにおいてY方向に延在し、第1部分SHE1につながる第2部分SHE2を含む。溝SHEは、絶縁膜13Tおよび絶縁膜15Tを分断し、絶縁膜13Mに至る深さに形成される。溝SHEの内部には、例えば、シリコン酸化膜が埋め込まれる。
【0086】
図33(a)および(b)に示すように、積層体100の表層に、Y方向に延在する溝G1およびG2を形成する。
図33(b)に示すように、溝G1およびG2は、絶縁膜13Tと絶縁膜15Tを順に選択的に除去することにより形成される。溝G1およびG2の底面には、絶縁膜13Mが露出される。
【0087】
図34(a)および(b)に示すように、積層体100の上にレジストマスク17を形成する。レジストマスク17は、溝G1およびG2の内部を埋め込み、第1の段差STP1を形成する開口を有するように形成される。続いて、
図34(b)に示すように、レジストマスク17を用いて、絶縁膜13Tおよび15Tを選択的に除去し、段差STP1を形成する。
【0088】
図35(a)および(b)に示すように、レジストマスク17をスリミングし、第2の段差STP2を形成する位置まで開口を広げる。この時、段差STP1に最も近い位置の溝G1を露出させる。
【0089】
図35(b)に示すように、レジストマスク17を用いて絶縁膜13Tおよび絶縁膜15Tを選択的に除去し、段差STP2を形成する。同時に、段差STP1および溝G1に露出された絶縁膜13Mおよび15Mが選択的に除去され、それぞれ1段低い位置にシフトする。
【0090】
図36(a)および(b)に示すように、レジストマスク17をスリミングし、第3の段差STP3を形成する位置まで開口を広げる。この時、段差STP2に最も近い位置の溝G2を露出させる。
【0091】
図36(b)に示すように、レジストマスク17を用いて絶縁膜13Tおよび絶縁膜15Tを選択的に除去し、段差STP3を形成する。同時に、段差STP1および溝G1に露出された絶縁膜13Nおよび15Bが選択的に除去され、段差STP1および溝G1は、1段低い位置にシフトする。また、段差STP2および溝G2に露出された絶縁膜13Mおよび15Mが選択的に除去され、段差STP2および溝G2も1段低い位置にシフトする。
【0092】
図37(a)および(b)に示すように、積層体100の上面を覆う絶縁膜21を形成する。絶縁膜21は、例えば、シリコン酸化膜である。絶縁膜21は、段差STP1〜STP3を覆い、溝G1およびG2の内部を埋め込むように形成される。
【0093】
図38(a)および(b)に示すように、溝G1およびG2の内部を埋め込んだ部分を残して、絶縁膜21を除去する。
【0094】
図39(a)および(b)に示すように、溝SHEとメモリセル領域MCRとの間に位置する部分に溝GEを形成する。溝GEは、溝SHEの第2部分SHE2に沿って延在し、絶縁膜13Tの上面から絶縁膜13Mに至る深さに形成される。
【0095】
図40(a)および(b)に示すように、積層体100を複数の部分に分割するスリットST1を形成する。スリットST1は、メモリセル領域MCRおよび引き出し領域HURの両方に延在するスリットST1aと、メモリセル領域MCRを分断し、引き出し領域HURには延びないスリットST1bと、を含む。
【0096】
図41(a)および(b)に示すように、絶縁膜15を選択的にエッチングする。
図41(a)中に示す矢印は、絶縁膜15のエッチングの進行方向を示している。絶縁膜15のエッチングは、スリットST1の内壁および段差STP1、STP2およびSTP3に露出した部分から進行する。この例でも、段差STP1およびSTPからX方向に進むエッチングが絶縁膜21に到達した後、メモリセル領域MCRにおいて絶縁膜15が全て除去されるまでの時間を制御する。この例では、最上層の絶縁膜15Tのエッチングは、その他の絶縁膜15とは異なる進行を示す。
【0097】
図42は、溝SHEにより分断された絶縁膜15Tのエッチングの進行を示す模式図である。メモリセル領域MCRでは、スリットST1aおよびST1bの内壁から進行するエッチンが、溝SHEに到達して停止される。これに対し、引き出し領域HURでは、スリットST1aおよび段差STP3から進行するエッチングは、SHEに到達して停止されるが、スリットST1bからX方向に進行するエッチングは、溝SHEまで到達するまでの時間が他の部分よりも長い。このため、スリットST1bからX方向に進行するエッチングが所定の時間内に溝SHEに到達するとは限らない。そこで、この例では、溝GEを設けることにより、絶縁膜15Tのすべて除去されるようにX方向におけるエッチングを促進する。
【0098】
図43は、絶縁膜15Mのエッチングの進行を示す模式図である。例えば、段差STP2からX方向に進むエッチングは、絶縁膜21に達するまで進行する。これに対し、スリットST1aおよびST1bからのエッチングは、時間と共に進行する。メモリセル領域MCRでは、スリットST1aおよびST1bの両方からY方向のエッチングが進むために、絶縁膜15Mは全て除去される。これに対し、スリットST1bが延びていない引き出し領域HURでは、絶縁膜15Mの一部がエッチングされずに残り、ワード線WLの凹部RPとなる領域が形成される。
【0099】
結果として、
図41(b)に示すように、最上層の絶縁膜15Tは全て除去され、その下の絶縁膜15Mおよび15Bのそれぞれの一部が引き出し領域HURに残るようにエッチングを制御することができる。絶縁膜15を除去した部分にはスペース15sが形成される。この例でも、スペース15sの上に位置する絶縁膜13を支持するために柱状支持体HRが設けられる(
図3参照)。
【0100】
図44(a)および(b)に示すように、積層体100の上面を覆い、スペース15sを埋め込んだ金属膜23を形成する。金属膜23は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)を用いて形成されるタングステン膜である。
【0101】
図45(a)および(b)に示すように、スペース15sを埋め込んだ部分を残し、積層体100の上面およびスリットST1の内面を覆う金属膜23を除去する。金属膜23は、例えば、異方性RIEを用いて除去される。
【0102】
図46(a)および(b)に示すように、スリットST2を形成し、引き出し領域HURにおいて金属膜23を分断する。スリットST2は、X方向に延在し、スリットST1bにつながるように形成される。これにより、金属膜23を分割したワード線WL、選択ゲートSGS、SGD1およびSGD2が形成される。段差STP1〜STP3には、それぞれワード線WLの端部WLE、選択ゲートSGSの端部SGSEおよび選択ゲートSGD1が形成される。
【0103】
図47に示すように、スリットST2は、引き出し領域HURにおいて金属膜23のスリットST1a間に位置する部分を分断する。スリットST2を形成する前の金属膜23は、メモリセル領域MCRにおいて、ワード線WLの第1領域WLP1となる部分に分断されているが、引き出し領域HURでは、ワード線WLとなる部分がつながったままである。このため、ワード線WLの凹部RPとなる部分に絶縁膜15を残すことができる。そして、絶縁膜15を除去したスペース15sに金属膜23を形成した後、スリットST2を形成することにより、凹部RPを有するワード線WLを形成することができる。
【0104】
図48(a)および(b)に示すように、積層体100の上面を覆い、スリットST1およびST2の内部を埋め込んだ絶縁膜25を形成する。絶縁膜25は、例えば、TEOS−CVDを用いて形成されるシリコン酸化膜である。絶縁膜25は、段差STP1〜STP3を埋め込み、例えば、CMP(Chemical Mechanical Polishing)を用いて平坦化された上面を有する。
【0105】
図49(a)および(b)に示すように、積層体100および絶縁膜25を貫いてZ方向に延びるコンタクトプラグCPを形成する。コンタクトプラグCPは、ワード線WLに接続されたCP1、選択ゲートSGSに接続されたコンタクトプラグCP2、および、選択ゲートSGDに接続されたコンタクトプラグCP3を含む。
【0106】
図50に示すように、積層体100の上に積層体200を形成する。積層体200は、
図31〜
図49に示す工程を繰り返すことにより形成できる。
記憶装置2は、
図31〜
図49に示す工程を繰り返し、任意の数の積層体を積み重ねることにより形成される。ここで、各積層体は、
図1(a)に示すメモリセルアレイMCAに該当する。
【0107】
また、本実施形態では、複数のワード線WLに共有されるコンタクトプラグCP1に加えて、コンタクトプラグCP3も各メモリセルアレイMCAの選択ゲートSGDにより共有される構成となっている。この場合、各メモリセルアレイMCA間に設けられる配線SL/BLの電位を適宜制御することにより、選択されたメモリセルMCにデータを書き込み、読み出すことができる。
【0108】
図51は、第2実施形態の変形例に係る記憶装置3を示す模式図である。記憶装置3は、Z方向に積層されたメモリセルアレイMCA1およびMCA2を含む。メモリセルアレイMCAの積層数は任意であり、例えば、
図31〜
図49の工程を繰り返すことにより形成できる。
【0109】
各メモリセルアレイMCAは、Z方向に積層された複数の選択ゲートSGDを含む。この例では、各メモリセルアレイMCAは、選択ゲートSGD1AおよびSGD1Bのペア、および、選択ゲートSGD2AおよびSGD2Bのペアを含み、それぞれZ方向に積層される。選択ゲートSGDの積層数は任意であり、3以上であっても良い。また、Z方向に積層された選択ゲートSGDは、コンタクトプラグCP3により電気的に接続される。
【0110】
本実施形態でも、引き出し領域HURにおいてZ方向に延在するコンタクトプラグCP1を各メモリセルアレイMCAに含まれるワード線WLの1つに共有させることにより、引き出し領域HURのサイズを縮小することができる。これにより、記憶装置2および3のチップ面におけるメモリセル領域MCRの面積を拡大することが可能となり、記憶容量を大きくすることができる。
【0111】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。