(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記中央コアがさらに、前記リカバリーデバイスの移動を補償して、前記リカバリーデバイスと前記受容デバイスとの間に一定の磁気的引力を提供するように、前記永久磁石にわたって配置された少なくとも2つのスペーサーを含む、請求項12に記載の受容デバイス。
前記中央コアがさらに、前記受容デバイスと前記リカバリーデバイスの間に一定の磁気的結合を提供するために、前記リカバリーデバイスの配向に対して前記受容デバイスの配向を容易に行うように構成された位置整合要素をさらに含む、請求項11から14のいずれか一項に記載の受容デバイス。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の詳細な説明は、例示として特定の詳細を示す添付図面及び本発明が実施されうる実施形態を参照する。これらの実施形態は、当業者が本実施形態を実施できるように、十分詳細に説明される。その他の実施形態が利用されてもよく、構造的、論理的及び電気的な変更が、本発明の範囲から逸脱することなくなされうる。様々な実施形態は、必ずしも互いに排他的ではなく、いくつかの実施形態は、1つまたは複数の他の実施形態と組み合わせて新しい実施形態を形成しうる。
【0018】
本方法またはデバイスの1つについて説明される実施形態は、他の方法またはデバイスに対して類推的に有効である。同様に、方法について説明された実施形態は、デバイスに対して類推的に有効であり、その逆も成立する。
【0019】
ある実施形態について説明された特徴は、他の実施形態の同じまたは類似の特徴にも対応して適用可能でありうる。ある実施形態について説明された特徴は、他の実施形態に対して、これらの他の実施形態において明示的に説明されていないとしても、対応して適用可能でありうる。さらに、ある実施形態についての特徴に関して説明されるような追加、組合せ及び/または代替は、他の実施形態における同じまたは類似の特徴にも対応して適用可能でありうる。
【0020】
様々な実施形態について、ある特徴または要素に関して使用されるような「ある」、「1つの」、及び「その」との記載は、その特徴または要素の1つまたは複数への参照を含む。
【0021】
様々な実施形態について、「実質的に」との用語は、「正確に」及び合理的な相違を含みうる。
【0022】
様々な実施形態について、数値について適用されるような「約」または「およそ」との用語は、正確な値及び合理的な相違を包含する。
【0023】
本明細書で使用されるように、「及び/または」との用語は、関連する列挙された項目の1つまたは複数のいずれか及びすべての組み合わせを含む。
【0024】
本明細書で使用されるように、「AまたはBの少なくとも1つ」との形態の語句は、AもしくはB、またはA及びBの両方を含みうる。対応して、「A、BまたはCの少なくとも1つ」との形態、またはさらに列挙された項目を含む語句は、関連する列挙された項目の1つまたは複数のいずれか及びすべての組み合わせを含みうる。
【0025】
様々な実施形態は、バンジージャンプリカバリーユニットまたはバンジージャンプリカバリーシステムを提供しうる。例えば、バンジージャンプリカバリーユニットまたはバンジージャンプリカバリーシステムは、元のジャンプ位置まで吊り上げることによってジャンパーをリカバーしうる。
【0026】
様々な実施形態が、バンジージャンプが終了した後に高出力磁石の使用によってバンジージャンパーに素早く、確実かつ安全な接続をもたらしうるバンジージャンプリカバリーユニットを提供しうる。ユニットは、ジャンパーが元のジャンプ位置まで吊り上げられうるように、ウィンチロープをジャンパーに接続しうる。
【0027】
様々な実施形態に従うバンジージャンプリカバリーユニットは、従来の機械的リカバリーシステムで用いられうる機械的接続の代わりに、取り付けの主要な手段として磁力を使用しうる。
【0028】
様々な実施形態に従うバンジージャンプリカバリーユニットは、従来の機械的リカバリーシステムと比較して、より少ない可動部の使用を伴いうる。様々な実施形態に従うバンジージャンプリカバリーユニットは、悪天候条件(例えば、寒い天候)または機械的故障に対する脆弱性がより少なくなる利点がありうる。
【0029】
様々な実施形態に従うバンジージャンプリカバリーユニットは、より素早く、または設定、中止及び分解がより便利でありうる。
【0030】
様々な実施形態に従うバンジージャンプリカバリーユニットは、既知のリカバリーシステムと比較して故障率がより低くなりうる。
【0031】
図1Aは、様々な実施形態に従う、受容デバイス120に結合された一端部を有するコード110を回収するためのリカバリーデバイス100の概略的な断面図を示している。例えば、リカバリーデバイスは、コード110の一端部に向かって結合された受容デバイス120とともに、コード110を回収するためのものでありうる。リカバリーデバイス100は、点線112で示されるように、コード110に沿って、結合構成要素102(または実際にはリカバリーデバイス100)の移動に対してコード110の一部を収容するように構成された開口部104を有する結合構成要素102を含む。結合構成要素102の少なくとも一部は、点線112によって点線114まで表されるように、受容デバイス120の少なくとも一部に磁気的に結合するように適合される。結合構成要素102は、コード110の反対側端部に向かう方向に、結合構成要素102を容易に移動させるように構成された回収構成部106を含む。開口部104は、直線108によって表された回収構成部に近接して配置されうる。
【0032】
様々な実施形態について、「回収」との用語は、リカバーすること、引っ張ること、巻き上げること、引くこと、または吊り上げることも指しうる。
【0033】
「結合された」との用語は、接続されること、接触させられること、取り付けられること、または固定されることを意味しうる。
【0034】
「開口部」との用語は、「アパーチャ」、「オリフィス」、「穴」または「空隙」を指しうる。
【0035】
様々な実施形態について、「磁気的に結合する」との語句は、磁気結合すること、磁気接続すること、磁気的に引き付けること、または磁気的に固定することを指しうる。例えば、「磁気的に結合する」との語句は、磁力が永久磁石と強磁性体要素との間、または永久磁石と別の永久磁石との間にありうることを意味しうる。
【0036】
「コードの一部を収容する」との語句は、開口部104内でコード110の一部を取り巻くことまたは取り囲むことを指しうる。例えば、開口部104は結合構成要素102の軸中心に沿った貫通穴を含んでもよく、コード110の収容された部分は、貫通穴の壁の少なくとも一部と接触しない状態であってもよい。コード110は、結合構成要素102の軸中心に対して実質的に平行な方向に沿って延設されうる。この場合、結合構成要素102は、互いに対して抵抗がゼロまたは最小の状態でコード110に沿って移動し、それによって、コード110の品質を保ちうる。
【0037】
例えば、コード110に沿った結合構成要素102の移動は、コード110に沿った結合構成要素102の滑動を指しうる。
【0038】
様々な実施形態について、「コードの一端部」との語句は、コード110の遠位端部を指しうる。コード110の一端部は、コード110の1つの端部(もしくは先端)またはコード110の一端部に近接するいずれかの部分を指しうる。
【0039】
「コードの反対側端部」との語句は、コード110の遠位端部から離れて延設されたコード110の端部、またはコード110の遠位端部に対して最も遠くなりうるコード110の端部を指しうる。コード110の反対側端部は、コード110の反対側の端部(もしくは先端部)またはコード110の反対側端部に近接するいずれかの位置を指しうる。例えば、コード110の反対側端部が地面から離れたある高さに保持され、コード110が地面に向かって下方または垂直方向に自由に延在可能にされている場合には、コード110の遠位端部は、コード110の下端部と称され、コード110の反対側端部はコード110の上端部と称されうる。
【0040】
様々な実施形態について、「コードの一端部に向かって」との用語は、「実質的にコードの一端部の近くに」を意味しうる。
【0041】
様々な実施形態について、「コードの反対側端部に向かって」との用語は、コード110の遠位端部から離れて延設されたコード110の実質的に近い一端部、またはコード110の遠位端に対して最も遠くなりうるコード110の実質的に近い一端部を意味しうる。
【0042】
様々な実施形態について、「コードの反対側端部に向かう方向に、結合構成要素の移動を容易にする」との語句は、結合構成要素102が、コード110の反対側端部の実質的に同じ平面上にある位置に移動できることを指しうる。例えば、コード110の反対側端部が地面から離れたある高さに保持され、コード110が地面に向かって下方に、または垂直方向に自由に延在可能とされる場合に、コア110の反対側端部の平面が、地面に対して実質的に平行でありうる。この場合に、「コードの反対側端部に向かう方向に、結合構成要素の移動を容易にする」との語句は、実質的に元の(ジャンプ)位置または開始位置とも称されうるコード110の反対側端部の高さの位置または近い位置まで、地面から離れて上方に移動する結合構成要素102を指しうる。元の(ジャンプ)位置または開始位置はまた、リカバー位置とも呼ばれ、実質的にコード110の反対側端部の高さの、または近い元の(ジャンプ)位置または開始位置に近接しうる。
【0043】
換言すれば、様々な実施形態は、コード110、例えばバンジーコードまたはバンジーロープを回収するためのリカバリーデバイス100に関しうる。受容デバイス120は、コード110の一端部に取り付けられうる。例えば、コード110は、コード110の反対側端部から延在された後、リカバリーデバイス100がコード110の反対側端部においてコード110の一部の周囲に配置されうる。リカバリーデバイス100は、受容デバイス120まで移動または降下され、磁気的手段によって受容デバイス120に結合しうる。リカバリーデバイス100及び受容デバイス120が互いに結合されると、回収構成部106が、リカバリーデバイス100を受容デバイス120とともに、リカバー位置であるコード110の反対側端部の位置または実質的に近い位置まで移動させ、または吊り上げて戻すために使用されうる。そのようにすることにより、コード回収プロセスは、ジャンパーの介在なしに自動的に実行されうる。
【0044】
様々な実施形態において、結合構成要素102はさらに、第1の部材と、第1の部材と結合可能な第2の部材とを含んでもよく、第1の部材及び第2の部材は、閉構成と開構成との間で互いに移動するように構成され、閉構成において、第1の部材及び第2の部材は、コード110の一部を収容するための開口部104を形成するために互いに向かって移動するように構成され、開構成において、第1の部材及び第2の部材は、コード110の一部を受容または開放するために互いから離れるように移動するように構成される。
【0045】
換言すれば、閉構成において、開口部104は閉ループを形成し、その一方開構成において、開口部104は開ループを形成し、第1の部材及び第2の部材は、互いから離れるように移動してコード110の一部を受容または開放するための入口部/出口部を提供するように構成されうる。
【0046】
1つの例において、第1の部材は静止しており、その一方第2の部材は第1の部材に対して移動しうる。
【0047】
他の例において、第2の部材は静止しており、その一方第1の部材は第2の部材に対して移動しうる。
【0048】
さらに他の例において、第1の部材及び第2の部材の両方が、互いに対して移動しうる。
【0049】
様々な実施形態において、第1の部材は第2の部材に対して回動するように構成されうる。
【0050】
換言すれば、第1の部材は回動点を介して第2の部材に対して移動しうる。例えば、回動点は蝶番でありうる。この例において、結合構成要素102は、クランプと同様の機能を果たし、第1の部材及び第2の部材はクランプの腕部と同様の機能を果たしうる。
【0051】
異なる例において、結合構成要素102は、重畳フラップまたは反発フラップを有する、開口端のある収容部と同様の機能を果たし、第1の部材はフラップであり、第2の部材は開口端のある収容部でありうる。例えば、第1の部材及び第2の部材は、異なる寸法であり、結合構成要素102はカラビナと同様の機能を果たしうる。
【0052】
さらに別の例において、結合構成要素102は、取り外し可能な蓋または扉を有する開口端のある収容部と同様の機能を果たし、第1の部材は取り外し可能な蓋または扉であり、第2の部材は開口端のある収容部でありうる。
【0053】
互いに対して移動するように構成された第1の部材及び第2の部材を有することは、例えばバンジージャンピングプロセスにおいて有用でありうる。これは、バンジーコード(例えば110)が装着される方法が、バンジープラットフォームレイアウトが構成される方法と同様であるという事実に起因するものでありうる。これらの状況下では、バンジーコード110が(元のジャンプ位置にある)プラットフォームに、バンジージャンピングの前の取り付けを可能にするために取り付けられうる空間が単に十分でないことがありうる。換言すれば、ジャンパーがプラットフォームからジャンプした後、リカバリーデバイス100の第1の部材及び第2の部材を開くことができるようにする以外に、バンジーコード110の周囲にリカバリーデバイス100を得る手段がない場合がある。
【0054】
他の例において、リカバリーデバイス100は、閉構成において閉ループを形成するために、第3の部材またはそれ以上の部材を含みうる。円形を2つ以上の部品(第1の部材及び第2の部材)に分割することが可能でありうるが、そのような設計はより複雑な部品を必要としうる。
【0055】
様々な実施形態において、第1の部材及び第2の部材はさらに、互いに対して取り外し可能に固定するように構成されうる。
【0056】
様々な実施形態において、結合構成要素102はさらに、第1の部材及び第2の部材を近接した構成で取り外し可能に固定するためのロッキング機構を含みうる。
【0057】
例えば、ロッキング機構は、ロッキングピンを含みうる。
【0058】
様々な実施形態について、「ロック」との用語は、固定、ボルト、ラッチと区別せずに呼ばれうる。
【0059】
様々な実施形態において、第1の部材及び第2の部材はそれぞれ、非金属体を含みうる。
【0060】
例えば、第1の部材はプラスチック体を含み、同様に第2の部材もプラスチック体を含みうる。第1の部材の本体は第2の部材の本体と同じ材料からなりうる。いくつかの実施形態において、第1の部材の本体は、第2の部材の本体とは異なる材料からなりうる。材料が、強磁性体要素(例えば鋼鉄プレート)もしくは永久磁石(例えばネオジム磁石)及び/またはコード110(例えばバンジーコードのゴム)に損傷を与えうる結合構成要素102のいずれかの部分に対する摩擦からコード110の品質を保護し、品質を保つことができるという主目的を有する他の適切な材料も使用されうる。
【0061】
近接構成における第1の部材及び第2の部材は、円形形状を形成しうる。有利には円形形状は大きさ及び重量の点で最も有効でありうるが、その他の形状も、様々な実施形態で形成されうることは了解され、理解されうる。
【0062】
様々な実施形態において、第1の部材及び第2の部材はそれぞれ、強磁性体要素を含んでもよく、強磁性体要素はそれぞれ第1の部材の表面及び第2の部材の表面に配置され、各表面は受容デバイス120に接触するように構成される。強磁性体要素は、受容端部120の重量が最小化されうるように、軽量で構造的に強い材料でありうる。これは、受容端部120においてジャンパーへの衝撃という悪影響を最小化しうる。
【0063】
他の実施形態において、第1の部材及び第2の部材はそれぞれ永久磁石を含み、永久磁石はそれぞれ第1の部材の表面及び第2の部材の表面に配置され、表面はそれぞれ受容デバイス120と接触するように構成される。
【0064】
様々な実施形態において、強磁性体要素または永久磁石は、第1の部材及び/または第2の部材のその他の(追加的な)表面に配置されうる。しかし、強磁性体要素または永久磁石は、コード110に損傷を与える可能性がある第1の部材及び/または第2の部材の1つまたは複数の表面上に配置されない場合があることは理解され、了解されるべきである。
【0065】
いくつかの実施形態において、強磁性体要素または永久磁石は、第1の部材及び/または第2の部材内に埋め込まれうる。そのような場合には、実施形態は、結合構成要素102と受容デバイス120との間の磁気的結合力が、コード回収を実施するのに十分強くなりうるような大きさとされうる。
【0066】
様々な実施形態において、結合構成要素102の一部は永久磁石を含みうる。いくつかの例において、結合構成要素102の永久磁石は、受容デバイス120の別の永久磁石に磁気的に結合するためのものでありうる。1つの例において、結合構成要素102の永久磁石は、受容デバイス120の別の永久磁石と同じ材料からなりうる。異なる例において、結合構成要素102の永久磁石は、受容デバイス120のその他の永久磁石とは異なる材料からなりうる。別の例において、結合構成要素102の永久磁石は、受容デバイス120の強磁性体要素に磁気的に結合するためのものでありうる。
【0067】
例えば、結合構成要素102の一部は、ネオジム磁石を含みうる。
【0068】
様々な実施形態において、結合構成要素102の一部は、受容デバイス120の一部に磁気的に結合するように適合された強磁性体要素を含みうる。換言すれば、強磁性体要素は、受容デバイス120の一部と磁気的に結合するように適合されうる。例えば、結合構成要素120の強磁性体要素は、受容デバイス120の永久磁石と磁気的に結合するためのものでありうる。
【0069】
例えば、結合構成要素102の一部は、鋼鉄プレートを含みうる。
【0070】
様々な実施形態に従うリカバリーデバイス100はさらに、結合構成要素102に結合される案内構成部を含んでもよく、案内構成部はコード110に沿った結合構成要素102の移動を案内するように構成される。
【0071】
様々な実施形態において、案内構成部は、例えばローラーボールなどの案内部材を含みうる。
【0072】
例えば、ローラーボールは、約2cm、約3cm、約4cm、または約5cmの直径を有しうる。例えば、ローラーボールは、約2.5cmから約5cmの範囲の直径を有しうる。ローラーボールは、標準の大きさのローラーボールまたはカスタムサイズのローラーボールでありうる。ローラーボールは、コード110に沿って結合構成要素102の案内を行うのに十分な大きさとされうる。ローラーボールは、球形、円筒形、またはコード110に沿って結合構成要素102の案内を行うのに適したその他任意の形状でありうる。ローラーボールは、プラスチック、ゴムまたはコード110に沿って結合構成要素102の案内を行うのに適したその他任意の材料からなりうる。
【0073】
案内部材は、コード110の収容部と接触した状態でありうる。
【0074】
様々な実施形態に従うリカバリーデバイス100は、少なくとも2つの案内部材、少なくとも3つの案内部材、少なくとも4つの案内部材、少なくとも5つの案内部材、少なくとも6つの案内部材、少なくとも7つの案内部材、または少なくとも8つの案内部材を含みうる。各ガイド部材は、隣のまたは隣接する案内部材から実質的に等距離に配置されうる。
【0075】
案内部材は、少なくとも第1の部材の表面及び/または少なくとも第2の部材の表面に配置されてもよく、表面はそれぞれ受容デバイス120と接触しないように構成される。
【0076】
案内部材は、第1の部材の表面及び/または第2の部材の表面に配置されてもよく、表面はそれぞれ強磁性体要素または永久磁石が配置されうる表面とは反対側である。
【0077】
様々な実施形態において、回収構成要素106は、回収ロープを受容するように構成されたリングを含みうる。
【0078】
例えば、回収ロープは、リングに取り付けられ、接続され、または結び付けられうる。回収ロープは、回収ロープ、リカバリーロープまたはウィンチロープと称されうる。
【0079】
様々な実施形態について、「リング」との用語は、アイボルトまたはアイレットと区別せずに呼ばれうる。
【0080】
様々な実施形態において、リングは結合構成要素102に結合されうる。例えば、リングは結合構成要素102に溶接されうる。
【0081】
他の実施形態において、リングは強磁性体要素の一体部でありうる。例えば、リングは強磁性体要素(例えば、鋼鉄プレート)から形成されうる。
【0082】
リングは任意の形状でありうる。例えば、リングは、円形、楕円形、三角形、正方形、または長方形など、規則的な多角形からなりうる。リングはまた不規則な形状であってもよい。
【0083】
様々な実施形態において、結合構成要素102は、少なくとも2つのリング、少なくとも3つのリングまたは少なくとも4つのリングを含みうる。リングはそれぞれ隣のまたは隣接するリングから実質的に等距離に配置されうる。
【0084】
リングは、少なくとも第1の部材の表面及び/または少なくとも第2の部材の表面に配置されてもよく、表面はそれぞれ受容デバイス120と接触しないように構成される。
【0085】
図1Bは、様々な実施形態に従うコード110を回収するためのリカバリーデバイス100を受容するための受容デバイス120の概略断面図を示している。受容デバイス120は、中央コア122と、直線126で表されるように、中央コア122の少なくとも一部を収容するパディング構成部124と、を含む。中央コア122の少なくとも一部は、点線114から点線112で示されるように、リカバリーデバイス100の少なくとも一部に磁気的に結合するために適合される。受容デバイス120は、点線114で示されるようにコード110の一端部に向けて結合可能である。
【0086】
様々な実施形態について、「収容する」との用語は、「覆う」、「閉じ込める」、「カプセル化する」または「取り囲む」ことを指しうる。
【0087】
「回収する」との用語並びに、「磁気的に結合する」、「コードの一端部」及び「コードの一端部に向かって」との語句は、前述したものと同様に記述されうる。
【0088】
様々な実施形態において、中央コア122はアルミニウムプレートを含みうる。例えば、アルミニウムプレートはマグネシウム導入アルミニウムプレートでありうる。
【0089】
別の実施形態において、中央コア122は、高い強度重量比を提供する合金からなるプレートを含みうる。
【0090】
受容デバイス120は、コード110の反対端部から、コード110の一端部における受容デバイス120に向けて移動するリカバリーデバイス100を受容するためのものでありうる。
【0091】
「コードの反対端部」との語句は、前述したのと同様に記述されうる。
【0092】
様々な実施形態において、中央コア122は永久磁石を含みうる。いくつかの例において、中央コア122の永久磁石は、リカバリーデバイス100の別の永久磁石に磁気的に結合するためのものでありうる。1つの例において、中央コア122の永久磁石はリカバリーデバイス100の別の永久磁石と同じ材料からなりうる。異なる例において、中央コア122の永久磁石は、リカバリーデバイス100の別の永久磁石とは異なる材料からなりうる。他の例において、中央コア122の永久磁石は、リカバリーデバイス100の強磁性体要素に磁気的に結合するためのものでありうる。
【0093】
例えば、永久磁石はネオジム磁石を含みうる。
【0094】
様々な実施形態において、中央コア122は、少なくとも2つの永久磁石、少なくとも3つの永久磁石、または少なくとも4つの永久磁石を含みうる。永久磁石はそれぞれ隣のまたは隣接する永久磁石から実質的に等距離に配置されうる。
【0095】
様々な実施形態において、中央コア122はさらに、リカバリーデバイス100の移動を補償して、リカバリーデバイス100と受容デバイス120との間に一定の磁気的引力をもたらすために、永久磁石にわたって配置された少なくとも2つのスペーサーを含みうる。「一定」との用語は、一致していること、または連続していることを意味しうる。「磁気的引力」との語句は、磁気的に引き付ける力とも称されうる。
【0096】
別の実施形態において、中央コア122は、リカバリーデバイス100の一部に磁気的に結合するために適合された強磁性体要素を含みうる。例えば、中央コア122の強磁性体要素は、リカバリーデバイス100の永久磁石に磁気的に結合するためのものでありうる。
【0097】
例えば、強磁性体要素は鋼鉄プレートを含みうる。
【0098】
様々な実施形態において、中央コア122は、少なくとも2つの強磁性体要素、少なくとも3つの強磁性体要素、または少なくとも4つの強磁性体要素を含みうる。強磁性体要素はそれぞれ、隣り合うまたは隣接する強磁性体要素から実質的に等距離に配置されうる。
【0099】
様々な実施形態において、中央コア122はさらに、リカバリーデバイス100の移動を補償して、リカバリーデバイス100と受容デバイス120との間に一定の磁気的引力をもたらすように、強磁性体要素にわたって配置された少なくとも2つのスペーサーを含みうる。
【0100】
1つもしくは複数の永久磁石または1つもしくは複数の強磁性体要素は、アルミニウムプレート(例えば中央コア122)に結合されうる。
【0101】
前述のように、2つのスペーサーは、永久磁石または強磁性体要素にわたって配置されうる。例えば、中央コア122は最大で4つのスペーサーからなる複数のスペーサーを含みうる。複数のスペーサーの場合、スペーサーはそれぞれ複数の永久磁石の間または複数の強磁性体要素の間に配置されうる。
【0102】
様々な実施形態において、永久磁石または強磁性体要素にわたって配置されたスペーサーは、一定の磁気的引力がリカバリーデバイス100と受容デバイス120との間にもたらされうるように、リカバリーデバイス100の移動および変形を補償するためのものでありうる。
【0103】
スペーサーは弾性材料、例えばゴムからなりうる。
【0104】
1つもしくは複数の永久磁石または1つもしくは複数の強磁性体要素の少なくとも1つを有する中央コア122は、平面構造を形成しうる。
【0105】
様々な実施形態において、中央コア122はさらに、受容デバイス120とリカバリーデバイス100との間に一定の磁気的結合をもたらすために、リカバリーデバイス100の配向に対して受容デバイス120の配向を容易にするように構成された位置整合要素を含みうる。
【0106】
様々な実施形態について、「一定」との用語は、一致すること、または実質的に均等に分布されることを意味しうる。
【0107】
様々な実施形態において、位置整合要素は受容デバイス120の中心軸にそって配置されうる。例えば、位置整合要素は円錐構造でありうる。
【0108】
断面において、円錐構造は円錐底面における最大外径を円錐の「頂点」または先端における最大外径と接続する放物線を有しうる。円錐底面の外径は、リカバリーデバイス100(または開口部104)の内径よりも数ミリメートル小さくなりうる。これは、リカバリーデバイス100と受容デバイス120との間の磁気的結合の適切な位置整合を可能にしうる。「頂点」の外径は、最も太くなりうるバンジーコード(約50mm)よりもやや大きい(例えば、約5mm)必要がありうる。放物線は、受容デバイス120のリカバリーデバイス100への滑らかな接続を提供しうる。
【0109】
様々な実施形態において、パディング構成部124は、第1のパディング部及び第2のパディング部を含んでもよく、中央コア122は、第1のパディング部と第2のパディング部との間に配置される。
【0110】
第1のパディング部は、コード110を収容するための第1のパディング開口部を有する枠部と、コード110を収容するための第1のパディングスペーサー開口部を有する第1のパディングスペーサーと、永久磁石または強磁性体要素の上方に位置するための複数の露出開口部と、コード110を収容するための第1のパディングスリーブ開口部を有する第1のパディングスリーブと、永久磁石または強磁性体要素の上方に位置するための複数のスリーブ露出開口部と、を含みうる。枠部は、第1のパディングスペーサーと、第1のパディングスリーブとの間に配置されうる。
【0111】
枠部は、例えば標準のポリエチレン発泡体などの発泡体材料からなりうる。第1のパディングスペーサーは、例えば高密度ポリエチレン発泡体などの弾性材料からなりうる。第1のパディングスリーブは、例えばビニルコートされたポリエステル製の布などのプラスチックからなりうる。
【0112】
第2のパディング部は、コード110を収容するための第2のパディングスペーサー開口部を有する第2のパディングスペーサーと、永久磁石または強磁性体要素を受容するための複数の凹部と、コード110を収容するための第2のパディングスリーブ開口部を有する第2のパディングスリーブと、を含みうる。第2のパディングスリーブは、第2のパディングスペーサーの上方に配置されうる。
【0113】
第2のパディングスペーサーは、例えば高密度ポリエチレン発泡体などの弾性材料からなりうる。第2のパディングスリーブは、例えばビニルコートされたポリエステル製の布などのプラスチックからなりうる。
【0114】
様々な実施形態について、「収容する」との用語は取り巻くことまたは取り囲むことを意味しうる。
【0115】
図1Cは、様々な実施形態に従う、コード(例えば110)を回収するための装置140の概略断面図を示している。装置140は、様々な実施形態に従うリカバリーデバイス100及び様々な実施形態に従う受容デバイス120を含みうる。リカバリーデバイス100及び受容デバイス120は、直線142で示されるように互いと協働するように、互いと磁気的に結合可能でありうる。
【0116】
図1Dは様々な実施形態に従う、一端部および反対側端部を有するコード(例えば110)を回収する方法を示すフロー
図160を示している。換言すれば、一端部および反対側端部を有するコードを回収するための方法が提供されうる。
図1Dにおいて、162で、リカバリーデバイス(例えば100)がコード110の反対側端部に移動可能に結合される。164で、リカバリーデバイス100はコード110の一端部における受容デバイス(例えば120)の方へ移動し、リカバリーデバイス100は受容デバイス120と磁気的に結合されることとなる。166で、牽引力がリカバリーデバイス100に結合された回収ロープに加えられ、受容デバイス120に沿ってコード110の反対側端部の方へリカバリーデバイス100を回収する。
【0117】
リカバリーデバイスおよび受容デバイスは、それぞれ
図1A及び1Bのリカバリーデバイス100及び受容デバイス120のそれと同じまたは類似の要素または構成要素を含み、または伴ってもよく、そのため、同じ参照符号が割り当てられ、同様の要素はそれぞれ
図1A及び1Bのリカバリーデバイス100及び受容デバイス120について説明されたようなものであってもよく、そのため、対応する説明は本明細書では省略されうる。
【0118】
様々な実施形態において、「回収する」との用語並びに、「磁気的に結合する」、「コードの一端部」、「コードの反対側端部」、「コードの反対側端部の方へ」との語句は、前述のものと同様に記述されうる。
【0119】
「移動可能に結合された」との用語は、取り付けられ(または取り付け可能であり)、それに沿って移動可能であることを意味しうる。換言すれば、例えば回収ロープを有するリカバリーデバイス100は、コード110の反対側端部の上方に位置し、コード110に沿って移動可能でありうる。
【0120】
リカバリーデバイス100に対して「移動する」との用語は、「降下する」ということも意味しうる。
【0121】
「リカバリーデバイスが受容デバイスと磁気的に結合されることとなる」との語句は、リカバリーデバイス100及び受容デバイス120が互いに磁気的に結合され、または固定されうることも意味しうる。
【0122】
「牽引力が回収ロープに加えられる」または「牽引力を回収ロープに加える」との語句は、回収ロープへのけん引力の印加または回収ロープの吊り上げも意味しうる。
【0123】
様々な実施形態において、リカバリーデバイス100をコード110の反対側端部へ移動可能に結合する前に、回収ロープがリカバリーデバイス100の回収構成部106に結合されうる。
【0124】
様々な実施形態において、リカバリーデバイス100をコード110の反対側端部へ移動可能に結合することは、コード110の一部をリカバリーデバイス100の結合構成要素102の開口部104内へ収容することを含みうる。
【0125】
様々な実施形態において、結合構成要素102はさらに、第1の部材と、第1の部材と結合可能な第2の部材と、を含んでもよく、第1の部材及び第2の部材は閉構成と開構成との間で互いに対して移動するように構成され、閉構成において、第1の部材及び第2の部材は互いに対して移動して、コード110の一部を収容するための開口部104を形成するように構成され、開構成において、第1の部材及び第2の部材は互いから離れるように移動し、コード110の一部を受容または解放するように構成される。本方法160はさらに、第1の部材及び第2の部材を解放可能に固定することを含みうる。
【0126】
様々な実施形態において、本方法160はさらに、コード110に沿って結合構成要素102の移動を案内することを含みうる。
【0127】
前述の方法は一連の段階またはイベントとして例示され、説明されたが、そのような段階またはイベントのいずれかの順序が限定的な意味で解釈されるべきではないことは了承されるであろう。例えば、いくつかの段階は、異なる順序で、並びに/または本明細書で例示され及び/もしくは説明されたものとは離れた別の段階またはイベントと同時に発生しうる。さらに、すべての図示された段階が、本明細書で説明された1つまたは複数の態様または実施形態を実施するのに必要とされない場合がある。また、本明細書で示された1つまたは複数の段階が、1つまたは複数の別個の動作及び/またはフェーズにおいて実行されうる。
【0128】
様々な実施形態に従う、コード(例えば110)、例えばバンジーコードを回収する方法の例は、以下に説明される。
【0129】
図2Aは、バンジージャンピングのプロセスのスナップショットの各瞬間を示す概略
図200を示しており、
図2B及び2Cは様々な実施形態に従う、終了後のコード回収プロセスのスナップショットの各瞬間を示す概略
図220、240を示している。
【0130】
リカバリーデバイスおよび受容デバイスは、それぞれ
図1A及び1Bのリカバリーデバイス100及び受容デバイス120のそれと同じまたは同様の要素を含んでもよく、または伴ってもよく、このように、同じ符号が割り当てられ、同様の要素はそれぞれ
図1A及び1Bのリカバリーデバイス100及び受容デバイス120について説明されたのと同様でありえ、そのため対応する説明は本明細書では省略される。
【0131】
バンジージャンピングのプロセスにおいて、受容デバイス120は、まずコード110の一端部204(または一端部分)においてジャンパー202に結合され、または取り付けられうる。受容デバイス120は、ジャンパー202の足に配置されうる。ジャンパー202は、開始位置におけるプラットフォーム206(または元の(ジャンプ)位置とも称されうる)に配置されうる。コード110の反対側端部208(または反対側端部分)は、ジャンパー202が開始位置において配置されうるプラットフォーム206の上面に対してプラットフォーム206の下面に固定され、またはプラットフォーム206のその他の適切な部分に固定されうる。
【0132】
図2Aの概略
図200に示されるように、受容デバイス120は「ジャンパー側端部」とも称されうる。「ジャンパー側端部」は、バンジーコード100の端部(例えば204)に固定されうる。
【0133】
瞬間(i)において、ジャンパー202はプラットフォーム206から跳躍し、または離れて、バンジージャンプを実行しうる。瞬間(ii)において、コード110はプラットフォーム206から離れ地面へ向かって延在しうる。地面は、地表または水面でありうる。瞬間(iii)において、コード110が完全に延び、実質的に平衡になる(このときジャンパー202は跳ね返りを停止させており、リカバーされる準備ができているか、またはコード110が数メートル、例えば約1m以下で上下に振動しているのみである)場合、バンジージャンプは完了したと考えられうる。
【0134】
回収ロープ212(例えばウィンチロープ)の一端部210は、リカバリーデバイス100の回収構成部106に結合されうる。回収ロープ212の他方(反対側)端部214は、コード回収を容易にするためにウィンチ216またはけん引システムに取り付けられうる。
【0135】
図2Bは、回収ロープ212をジャンパー202へ供給または降下させるスナップショットの各瞬間を示す概略
図220を示している。バンジージャンプが完了すると、瞬間(iv)に示されるように、コード110の一部がリカバリーデバイス100の結合構成要素102の開口部104内に、例えばバンジーオペレーター222によって収容されるように、リカバリーデバイス100はコード110の反対側端部208(または反対側端部部分)の上方に配置されうる。リカバリーデバイス100は、「リカバリー端部」とも称されうる。瞬間(iv)において、「リカバリー端部」は、バンジーコード110の周囲に開口され、次いでクランプされうる。
【0136】
リカバリーデバイス100は、ジャンパー202の足の部分においてコード110の一端部204(または一端部分)に結合された受容デバイス120の方へ降下されうる。換言すれば、瞬間(v)において、「リカバリー端部」はウィンチロープ212によってバンジーコード110の長さ全体を降下されうる。
【0137】
コード110の一端部204(または一端部分)に到達すると、リカバリーデバイス100及び受容デバイス120は磁気的結合によって互いに固定しうる。つまり、「リカバリー端部」が瞬間(vi)のように「ジャンパー端部」と接続しうる。
【0138】
図2Cは、ジャンパー202とともに回収ロープ212を回収するスナップショットの瞬間を示す概略
図240を示している。回収ロープ212は、プラットフォーム206の開始位置の近くまたは開始位置でありうるリカバー位置まで上方にけん引され、または吊り上げられうる。ウィンチ216はウィンチロープ212を介して、瞬間(vii)及び(viii)において、ジャンパー202を元の(ジャンプ)場所/位置まで引っ張り上げて戻しうる。リカバー位置において(瞬間(ix))、リカバリーデバイス100はコード110から取り外され、ジャンパー202は受容デバイス120及びコード110から、例えばバンジーオペレーター222の補助で解放されうる。それによって、コード110を回収し、開始位置において次のジャンパーに取り付けうる。
【0139】
リカバリーデバイス100は、地面に向かって延在されたコード110を有する受容デバイス120に磁気的に取り付けられると、リカバリーデバイス100と受容デバイス120との間の磁気的引力が、コード110が延在する引っ張り方向に沿った方向に有効になりうる。この磁気的引力は、リカバリーデバイス100と受容デバイス120との間の磁気的結合を、コード回収プロセスを通して維持することができる程度に十分強いものでありうる。
【0140】
リカバー位置において(例えば瞬間(ix))、リカバリーデバイス100は、リカバリーデバイス100を受容デバイス120に対して水平方向に滑らせることによって、受容デバイス120から取り外されうる。換言すれば、滑らせる動きは、前述の引っ張り方向に対して直交する方向でありうる。この磁気的引力は、リカバリーデバイス100を受容デバイス120から取り外す(水平に滑らせる動き)間、リカバリーデバイス100と受容デバイス120との間の磁気的結合を維持するには不十分な強さでありうる。これによって、リカバリーデバイス100を受容デバイス120から容易に取り外すことが可能になりうる。
【0141】
まとめると、バンジージャンプを開始する前に、「ジャンパー端部」または受容デバイス120がバンジーコード110の、バンジージャンパー202と同じ端部204(または同じ端部部分)に取り付けられうる。バンジージャンプが終了すると、「リカバリー端部」がバンジーコード110に取り付けられうる。ウィンチ216を使用して、「リカバリー端部」はコード110の長さ全体を降下し、「ジャンパー端部」に固定されうる。一度固定され、または接続されると、バンジージャンパー202は、元のジャンプ位置まで、または元のジャンプ位置と近接する別のポストリカバリー位置までウィンチ216によって吊り上げられて戻されうる。
【0142】
様々な実施形態に従う、「リカバリー端部」でコード(例えば110)、例えばバンジーコードを回収するためのリカバリーデバイス(例えば100)の例を、以下に説明する。
【0143】
図3Aは、1つの実施形態に従う、例示的なリカバリーデバイス(例えば100)の上面斜視
図300を示しており、
図3Bは、例示的なリカバリーデバイスの底面斜視
図320を示している。
【0144】
リカバリーデバイス302は、
図1Aのリカバリーデバイス100のそれと同じまたは類似の要素または構成要素を含んでもよく、または伴ってもよく、そのため、同様の要素は
図1Aのリカバリーデバイス100について説明したものと同様でありえ、従って対応する説明は本明細書では省略される。
【0145】
図3A及び3Bに示されるように、リカバリーデバイス(または「リカバリー端部」)302は、プラスチック本体部304、鋼鉄プレート306、ローラーボール322及びアイボルト324から組み立てられうる。
【0146】
プラスチック本体部304は、重なり合い、一体として合致して完全な円形を形成する2つの半円を含み、または2つの半円からなりうる。この2つの部品(または2つの半円)は、(蝶番308によって)一方の側に留められ、この2つの部品の開閉を可能にしうる。反対側は、誤って開くのを防ぐために、ロッキングピン310を備えうる。バンジージャンプの完了時、プラスチック本体部304は開かれ、バンジーコード(例えば110)上を滑り、ジャンパー(例えば202)までコード110を降下されうる。
【0147】
バンジージャンパーのリカバリーが完了すると、ロッキングピン310のロックが外され、「リカバリー端部」302がバンジーコードから取り外されうる。プラスチックボディ304は、他の構成要素を固定するための枠部を提供してもよく、バンジーコード110を損傷から防ぎうる。
【0148】
2つの類似した形状である約16mmの鋼鉄プレート306の半円が、プラスチック本体部304の下側に取り付けられうる。これらの鋼鉄プレート306は、ジャンパーがリカバーされているときに、バンジージャンパーを安全に保持するために、「ジャンパー端部」の磁石に対して十分な大きさの引力を提供しうる。鋼鉄プレート306はまた、ウィンチロープ(例えば212)が固定されうる主構造を提供しうる。
【0149】
「リカバリー端部」302の上面は、バンジーコード110を損傷から保護し、リカバリーデバイス302がバンジーコード110を降下する際に摩擦を最小化するのを補助しうる8つのローラーボール322を有して提供されうる。
【0150】
アイボルト324は、バンジージャンパーを元の(ジャンプ)位置まで吊り上げて戻すのに使用されうる、ウィンチロープ(例えば212)のための取り付け点を提供しうる。
【0151】
異なる例(
図3A及び3Bには示されていない)において、「リカバリー端部」302に関して、ローラーボール(例えば322)は、鋼鉄プレート306と一体化されうる。例えば、カスタム設計されたローラーボール(例えば322)及び、ウィンチロープ(例えば212)のための取り付け点(例えば324)は、溶接によって鋼鉄プレート306に直接接続されうる。代替的な例において、溶接ではなく、取り付け点(例えば324)は鋼鉄プレート306から一体に形成されうる。カスタム設計されたローラーボール(例えば322)は、ローラーボール(例えば322)が内部で回転する筐体を含んでもよく、筐体は鋼鉄プレート306から一体に形成されてもよい。換言すれば、取り付け点(例えば324)及びカスタム設計されたローラーボール(例えば322)の筐体は、鋼鉄薄板の単一の部品から形成されうる。
【0152】
様々な実施形態に従う、「ジャンパー端部」において、コード(例えば110)、例えばバンジーコードを回収するための受容デバイス(例えば120)の例を、以下に説明する。
【0153】
図4Aは、例示的な受容デバイス(例えば120)の斜視
図400を示しており、
図4Bは、1つの実施形態に従う、例示的な受容デバイスの分解
図420を示している。
【0154】
受容デバイス402は、
図1Bの受容デバイス120のそれと同じまたは類似の要素または構成要素を含み、または伴ってもよく、そのため、類似の要素は
図1Bの受容デバイス120について説明されたのと同様でありえ、従って対応する説明は本明細書では省略される。
【0155】
図4A及び4Bに示されるように、受容デバイス(または「ジャンパー端部」)402は、3つの別個の群または区画、すなわち中央コア(区画)422、外側パディング区画424及び位置整合円錐(区画)426として考えられ、または提供されうる。
【0156】
外側パディング区画424は、上部スリーブ428、発泡体またはクッション体430及びスペーサー432の上側部と、受容スペーサー434及び底部スリーブ436の下側部と、を含みうる。発泡体またはクッション体430は、標準ポリエチレン発泡体を含んでもよく、ジャンパー(例えば202)を中央コア(区画)422の側方の衝撃から保護するのに使用されうる。スペーサー432及び受容スペーサー434はそれぞれ、高密度ポリエチレン発泡体を含んでもよく、これらはジャンパー(例えば202)を中央コア(区画)422との衝撃から保護するのに使用されうる。上部スリーブ428及び底部スリーブ436はそれぞれ、ビニルコートされたポリエステルの布からなるものであってもよく、これらは発泡体を損耗や断裂から保護するのに使用されるものでありえ、さらにその中のすべての層(クッション体430、スペーサー432、中央コア(区画)422及び受容スペーサー434)を固定しまたはロックするのに使用されうる。より具体的には、上部スリーブ428は、中央コア(区画)422を取り囲むクッション体430の周囲に密着しうる。上部スリーブ428はまた、4つの面ファスナータブ438を介して底部スリーブに接続され、または取り付けられうる。クッション体430は、中央コア(区画)422を取り囲むスペーサー432の周囲に密着しうる。中央コア(区画)422はスペーサー432と受容スペーサー434との中に、またはその間に密着しうるが、スペーサー432及び受容スペーサー434とは固定されないようにされうる。受容スペーサー434は、2つの面ファスナータブ440を介して、底部スリーブの中央の穴の内部または穴を通して、及び底部スリーブ436の上部へ向かう側面から延設する4つの面ファスナータブ442を介して、底部スリーブ436に固定されうる。外側パディング区画424は、バンジージャンパー(例えば202)をバンジージャンピング中の負傷から保護しうる。上側部及び下側部はそれぞれ、前述のように、第1のパディング部及び第2のパディング部と同様に説明されうる。
【0157】
円錐(区画)426は、コード110を回収するための装置の重要な部分でありうる(装置はバンジージャンプリカバリーユニットとも称されうる)。円錐426の第1の目的は、「リカバリー端部」302の鋼鉄プレート306を、「ジャンパー端部」402の磁石504(
図5A)の上に、容易に直接配向させうる。この円錐(区画)がなければ、リカバリーデバイス302と受容デバイス402との間の連続的な、または一定の磁気的引力を得ることが困難になりうる。
【0159】
図5Aに示されるように、「ジャンパー端部」402の中央コア(区画)422は、アルミニウムプレート502と、4つの磁石またはより具体的にはネオジム磁石504と、ゴムスペーサー508と、を含み、またはこれらからなりうる。
【0160】
アルミニウムプレート502は、「ジャンパー端部」402の主構造要素でありうる。アルミニウムプレート502は、最大200kgの重量に耐えるだけの十分な強さの構造を有する必要がありうるが、バンジージャンパーの安全に影響を与えないように、十分軽量でありうる。例えば、アルミニウムプレート502はマグネシウム導入アルミニウム(Fusplate 5052)からなりうる。
【0161】
4つのネオジム磁石504がアルミニウムプレート502にボルト止めされてもよく、「ジャンパー端部」402と「リカバリー端部」302との間に引力(磁気的結合)を提供しうる。「ジャンパー端部」402の磁石504は、「リカバリー端部」302の鋼鉄プレート306に引き付けられうる。磁力による一時的な接続は、ウィンチロープ(例えば212)がバンジージャンパーを元の(ジャンプ)位置まで吊り上げて戻す際にバンジージャンパーを安全に保持できる程度に十分強いものでありうるが、それでもリカバリー操作が完了すると容易に取り外し可能でありうる。これが可能でありうる理由は、磁石504が、力が垂直に加えられる場合には強いが、平行な力(滑動)に耐える場合はその強さの摩擦を有するのみであるためである。リカバリーが終了すると、ロッキングピン302が「リカバリー端部」302から取り外され、リカバリーデバイス302が蝶番ボルト308を介して開きうる。一度開かれると、2つの構成要素(リカバリーデバイス302の半円)を容易に分離し、次のバンジージャンパーのためにリセットするという十分な機械的利点がありうる。
【0162】
各磁石504は、約60mmの直径を有する円形でありうる。磁石504のこの構造は、商業ジャンピングで可能とされうる最も重いバンジージャンパーに対する動作負荷制限に基づくものでありうる。別の例において、磁石は異なる形状及び/または異なる寸法からなるものでありうる。カスタム形状および大きさの磁石も使用されうる。
【0163】
図5B及び5Dに示されるように、「ジャンパー端部」402の中央コア422は、磁石504に関する4つのゴムスペーサー508を含みうる。磁石504に関する各ゴムスペーサー508は約15mmの厚さでありうる(
図5E)。磁石のスペーサー508は、一定の磁気的引力が達成されうるように、「リカバリー端部」302の移動および変形を補償しうる。
【0164】
図6Aは、コード(例えば110)に沿って受容デバイス402の方に移動するリカバリーデバイス302を示す側面
図600の概略図を示している。
図6Bは、
図6Aの側面断面
図620を示している。
【0165】
図6A及び6Bに示されるように、コード110は、元の(ジャンプ)場所/位置602から、604においてバンジージャンパーの方へ延在されうる。
【0166】
すべての構成要素、例えば、ウィンチロープ(
図6A及び6Bには示されていない)への接続のためのアイボルト324、ローラーボール322及び鋼鉄プレート306は、リカバリーデバイス302のプラスチック本体部304に取り付けられうる。
【0167】
ローラーボール322はリカバリーデバイス302の降下を案内し、バンジーコード110の軟質ゴムを保護しうる。
【0168】
磁気的引力(磁気的結合)のために使用される鋼鉄プレート306は、約16mmの厚さでありうる。
【0169】
606において、「リカバリー端部」302が「ジャンパー端部」402に接続するまで、「リカバリー端部」302はバンジーコード110を降下されうる。
【0170】
円錐426は、バンジーコード110の周囲にボルト止めされ、「ジャンパー端部」402に取り付けられうる。強力な磁石504が、「リカバリー端部」302の鋼鉄プレート306の接続のために使用されうる。
【0171】
図6Cは、コード110に沿って受容デバイス402に向けて移動するリカバリーデバイス302を示す側面
図640の概略図であり、受容デバイス402とリカバリーデバイス302との間に位置不整合がある状態である。
【0172】
図6Cに示されるように、「リカバリー端部」302が「ジャンパー端部」402に642において接触するまで「リカバリー端部」302がバンジーコード110を降下すると、「リカバリー端部302」は「ジャンパー端部」402に対して位置不整合が生じうる。位置不整合が生じると、鋼鉄プレート306は磁石504に接触するようにならなくなりうる。そのような位置不整合644の場合、円錐426が「リカバリー端部」302を、開口部646(例えば、
図1Aのリカバリーデバイス100の開口部104と同様の)を通して「ジャンパー端部」402との正しい配向へ向けなおしうる。
【0173】
図6Dは、コード回収プロセスに関して互いに磁気的に結合されたリカバリーデバイス302及び受容デバイス402を示す側面
図660の概略図を示している。
【0174】
図6Dに示されるように、「リカバリー端部」302と「ジャンパー端部」402との間の正しい、または適切な位置の整合662を得るために円錐426を使用すると、円錐426は「リカバリー端部」302の開口部646を通過し、鋼鉄プレート306が磁石504と接触するようになりうる。磁気的接続の最大強度は、
図6Dに示されるように「リカバリー端部」302と「ジャンパー端部」402との間の位置の整合が適切な条件において達成されうる。
【0175】
図2Aから2C及び
図6Aから6Dは、バンジージャンプが完了した後のバンジージャンパーのリカバリーに関してリカバリーデバイス100、302及び受容デバイス120、402を使用する最も適切な方法を示しうる。
【0176】
バンジージャンパーの重量(または2人以上のジャンパー)が100kgを超過するいずれかの状況において、例示的なリカバリーデバイス302及び例示的な受容デバイス402における条件および設計要求は、最大安全動作負荷を超過しうることは了解されうるであろう。
【0177】
前述の例において使用されうる材料は、磁気的結合の強度、デバイス302、402の重量及びジャンパー202を、コード110及びデバイス302、402の様々な構成要素の耐久性とともに考慮に入れた最も適切なものでありうる。
【0178】
本発明は特定の実施形態を参照して具体的に示され、説明されたが、当業者であれば形態及び詳細において様々な変更が、添付された特許請求の範囲によって定義された発明の思想及び範囲から逸脱することなくなされうることは理解すべきである。そのため、本発明の範囲は添付された特許請求の範囲によって示されるものであり、従って特許請求の範囲の等価物の意味及び範囲内に含まれるすべての変更が受け入れられることを意図される。