(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一態様は、調理性能を向上させることができるように改善された構造を有する調理機器を提供する。
【0006】
本発明の他の態様は、高温の空気を食べ物に直接衝突させて食べ物が調理されるように改善された構造を有する調理機器を提供する。
【0007】
本発明の他の態様は、高温の空気が食べ物の全領域に均一に熱伝逹できるように改善された構造を有する調理機器を提供する。
【0008】
本発明の他の態様は、高温の空気が吐出される吐出ホールに異物が発生することを防止できるように改善された構造を有する調理機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施例による調理機器は、ケーシングと、前記ケーシングの内部に設けられ、複数個の吐出ホールが形成された吐出プレートを含む調理室と、前記調理室の底面で食べ物を支持するように設けられるトレーと、前記吐出ホールを介して前記調理室の内部に高温の空気を吐出させるように構成される熱風吐出ユニットとを備え、前記複数個の吐出ホールは、前記トレーと対向する第1領域に形成される。
【0010】
前記第1領域は、遮断部と吐出部を含み、前記吐出部は、前記複数個の吐出ホールが所定の間隔で形成され、前記遮断部は、前記調理室の内側に空気が吐出されないように遮断されて設けられることができる。
【0011】
前記遮断部は、前記トレーの中心と対向する位置に形成され得る。
【0012】
前記遮断部は、前記第1領域の10%に該当する面積で設けられることができる。
【0013】
前記第1領域は、菱形形状に設けられることができる。
【0014】
前記トレーに伝達される回転力を発生させる駆動部材をさらに備えることができる。
【0015】
前記複数個の吐出ホールは、前記第1領域の中心部から螺旋形に配置され、前記複数個の吐出ホールのうち第1吐出ホールと前記螺旋状に前記第1吐出ホールの外側に隣接する第2吐出ホールとの間の第1距離は、前記第1吐出ホールと前記螺旋状に前記第1吐出ホールの内側に隣接する第3吐出ホールとの間の第2距離に前記第2距離の一定の比率が増加された距離を有するように配置され得る。
【0016】
前記複数個の吐出ホールは、前記第1領域の中心部を基準に前記螺旋状に順次に第1角度回転して配置され得る。
【0017】
本発明の他の実施例による調理機器は、ケーシングと、前記ケーシングの内部に設けられ、複数個の吐出ホールが形成された吐出プレートを含む調理室と、前記複数個の吐出ホールを介して前記調理室の内部に高温の空気を吐出させるように構成される熱風吐出ユニットとを備え、前記複数個の吐出ホールは、前記吐出ホールから前記空気が吐出される方向の反対方向に突出したフランジを含む。
【0018】
前記吐出プレートは、外側面の一部にフランジ溝が形成され、前記フランジは、前記フランジ溝の底面に形成され得る。
【0019】
前記フランジは、一端に形成された切断面が前記吐出プレートの外側面と前記フランジ溝の底面との間に位置するように設けられることができる。
【0020】
前記フランジは、前記吐出プレートと垂直した方向に突出し得る。
【0021】
前記吐出プレートは、前記調理室の上面を形成する上部プレートとして提供され得る。
【0022】
前記複数個の吐出ホールは、前記調理室の底面で食べ物を支持するトレーと対向する第1領域に形成され得る。
【0023】
前記第1領域は、遮断部と吐出部を含み、前記吐出部は、前記複数個の吐出ホールが所定の間隔で形成され、前記遮断部は、前記調理室の内側に空気が吐出されないように遮断され得る。
【0024】
前記遮断部は、前記トレーの中心と対向するように設けられることができる。
【0025】
前記遮断部は、前記第1領域の10%に該当する面積で設けられることができる。
【0026】
前記複数個の吐出ホールは、前記第1領域の中心部から螺旋形に配置され得る。
【0027】
本発明のさらに他の実施例による調理機器は、ケーシングと、前記ケーシングの内部に設けられ、複数個の吐出ホールが形成された吐出プレートを含む調理室と、前記調理室の底面で食べ物を支持するように設けられるトレーと、前記トレーを回転させる駆動力を発生させる駆動部材と、前記複数個の吐出ホールを介して前記調理室の内部に高温の空気を吐出させるように構成される熱風吐出ユニットとを備え、前記複数個の吐出ホールは、前記調理室の底面に配置されたトレーと対向する第1領域に形成され、前記第1領域は、中央から外側に行くほど形成された吐出ホールが増加するように設けられる。
【0028】
本発明のさらに他の実施例による調理機器は、ケーシングと、前記ケーシングの内部に設けられ、複数個の吐出ホールが形成された吐出プレートを含む調理室と、前記調理室の底面で食べ物を支持するように設けられるトレーと、前記トレーを回転させる駆動力を発生させる駆動部材と、前記複数個の吐出ホールを介して前記調理室の内部に高温の空気を吐出させるように構成される熱風吐出ユニットとを備え、前記複数個の吐出ホールは、前記調理室の底面に配置されたトレーと対向する第1領域に形成され、前記第1領域は、前記トレーの中心と対向する位置に形成される遮断部と、前記遮断部を取り囲む吐出部とを備え、前記吐出部は、前記複数個の吐出ホールが所定の間隔で形成され、前記遮断部は、前記調理室の内側に空気が吐出されないように遮断される。
【0029】
前記複数個の吐出ホールは、前記吐出ホールから前記空気が吐出される方向の反対方向に突出したフランジを含むことができる。
【0030】
前記吐出プレートは、外側面の一部にフランジ溝が形成され、前記フランジは、前記フランジ溝の底面に形成され得る。
【0031】
前記フランジは、一端に形成された切断面が前記吐出プレートの外側面と前記フランジ溝の底面との間に位置するように設けられることができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明の一実施例によれば、高温の空気を食べ物に直接衝突させることによって、食べ物が調理され、これにより、調理時間を短縮させることができる。
【0033】
また、高温の空気が食べ物に全体的に均一に衝突し、均一に調理され得るので、調理機器の調理性能を向上させることができる。
【0034】
また、電装室の内部に電装品を効率的に配置し、調理機器の内部の空間を効率的に活用することができる。
【0035】
また、空気が吐出される吐出ホールに異物が発生することを防止できる。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の一実施例による調理機器について図面を参照して詳しく説明する。
【0038】
調理機器を動作させる電装品が設置されるように設けられることができる。電装室30は、調理室20の上部において調理室20とケーシング10との間に形成された空間により設けられることができる。
【0039】
調理室20は、前面が開放された形状に設けられることができる。調理室20の開放された前面は、ドア40により開閉され得る。ドア40は、ケーシング10の前面の一側にヒンジ結合され、調理室20を開閉させることができるように設けられることができる。
【0040】
調理室20は、複数個のプレートが結合されて形成され得る。一例によれば、調理室20は、調理室20の側面を形成する側面プレートと、調理室20の上面を形成する上面プレートと、調理室20の底面を形成する底面プレートとを含むことができる。側面プレートと上面プレート、及び底面プレートは、それぞれ、溶接により結合され得る。これとは異なって、側面プレートと上面プレート、及び底面プレートは、ねじ結合により結合されることもできる。また、調理室20は、一つのプレートが折り曲げられて形成されることもできる。
【0041】
調理機器1の前面の上部には、コントロールパネル50が設置され得る。コントロールパネル50は、電装室30の内部に設けられた電装品を動作させることができるように設けられることができる。
【0042】
コントロールパネル50は、入力部59とディスプレイ部(図示せず)を含むことができる。入力部59は、ユーザが調理機器の調理機能、調理モード、調理時間などの動作に対する命令を入力するように提供され得る。入力部59は、ユーザがマイクロ波を利用した調理モードと、グリルヒーターを利用した調理モード、後述する熱風吐出ユニット100を利用した第1調理モードと、第2調理モードを選択して入力し得るように設けられることができる。一例によれば、入力部59は、ユーザが調理モードを選択できる複数個のスイッチが設けられることができる。入力部59は、複数個のスイッチがタッチセンシング方式で設けられることができる。
【0043】
ディスプレイ部は、ユーザにより設定された条件及びこれによる動作状態などを文字、数字及び記号を利用して表示されるように設けられることができる。
【0044】
図3は、本発明の一実施例による調理機器においてケーシングとドアが分離した状態を示す分解斜視図であり、
図4は、
図2の線A−A’に沿う調理機器の断面図である。
【0045】
図3及び
図4を参照すると、調理機器1は、マイクロ波を発生させるマグネトロン61を備えることができる。マグネトロン61は、電装室30に設けられ、調理室20の内部に放射されるマイクロ波を発生させることができる。
【0046】
一例によれば、マグネトロン61は、調理室20の上部プレート23の外側面に設置され得る。マグネトロン61で発生したマイクロ波は、ウエーブガイド(wave guide)62を介して調理室20の内部に照射され得る。ウエーブガイド62は、一側がマグネトロン61と連結され、他側が調理室20の一側面と連結されるように設けられることができる。
【0047】
電装室30には、マグネトロン60を駆動するための駆動回路を構成する高圧トランス(High Voltage Trans、H.V.T)65と高圧コンデンサー66、高圧ダイオード(図示せず)、及びノイズフィルター69などが設置され得る。高圧トランス65と高圧コンデンサー66、高圧ダイオード(図示せず)、及びノイズフィルター69は、調理室20の上部プレート23の外側面に設置され得る。このように、マグネトロン61、高圧トランス65、高圧コンデンサー66、高圧ダイオード(図示せず)、及びノイズフィルター69は、いずれも、調理室20の上部に設けられた電装室30に位置するように設けられることができる。
【0048】
図示してはいないが、電装室30には、電装室30内部の空気を調理機器1の外側に送風させるクーリングファン(図示せず)が配置され得る。クーリングファンは、電装室30の内部に設けられたマグネトロン61、高圧トランス65、高圧コンデンサー66などの電装品で発生する熱を調理機器1の外側に移動させることができる。
【0049】
本発明の一実施例によれば、前述したマグネトロン61、高圧トランス65、高圧コンデンサー66、高圧ダイオード(図示せず)、及びノイズフィルター69などの電装品が調理室20の上部に位置する電装室30に配置され得る。これにより、調理機器1は、ケーシング10の内部空間で調理室20が占める空間を増加させることができる。このように、調理機器1は、ケーシング10の内部空間が効率的に活用され得る。
【0050】
調理機器1は、食べ物に放射熱を提供して調理するグリルヒーター70をさらに備えることができる。グリルヒーター70は、調理室20の内部に位置できる。グリルヒーター70は、調理室20の上部に位置するように設置され得る。グリルヒーター70は、調理室20の上面と対向するように配置され得る。グリルヒーター70は、放射熱を発生させ、発生する放射熱が食べ物に伝達して調理され得る。
【0051】
調理室20の内部には、調理される食べ物が載置され得るトレー81が設けられることができる。トレー81は、調理室20の外側に設置された駆動部材83と連結部84を介して連結されることができる。駆動部材83は、トレー81を回転させることができる駆動力を発生させることができる。駆動部材83で発生した駆動力は、連結部84を介してトレー81に伝達され、トレー81を回転させることができる。選択的に、駆動部材83は提供されなくてもよい。
【0052】
以下では、本発明の一実施例による熱風吐出ユニット100について説明する。熱風吐出ユニット100は、調理室20の内部に提供される高温の空気を生成できる。熱風吐出ユニット100は、調理室20の内部で高温の空気が吐出され、食べ物に直接衝突しつつ、熱伝逹され得るように構成され得る。
【0053】
図5は、本発明の一実施例による調理機器の熱風吐出ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【0054】
図3〜
図5を参照すると、熱風吐出ユニット100は、ダクト部材110を含むことができる。ダクト部材110は、電装室30に設けられることができる。ダクト部材110は、調理室20の外側面に設置され得る。ダクト部材110は、調理室20の内部に吐出される高温の空気が調理室20の外側から特定の方向に移動するようにガイドできる。
【0055】
ダクト部材110は、第1プレートから第2プレートまで延長した形状に設けられることができる。一例によれば、第1プレートは、調理室20の一側面に設けられた第1プレート21に設けられ、第2プレートは、上部プレート23に設けられることができる。これとは異なって、第1プレートと第2プレートは、調理室20を形成する複数個のプレートのうち互いに異なるプレートとして提供されることもできる。以下では、説明の便宜のために、第1プレートが調理室20の一側面に設けられた第1プレート21であり、第2プレートが上部プレート23であると仮定して説明する。
【0056】
ダクト部材110は、調理室20の外側で第1プレート21から第2プレート23まで延長した形状に設けられることができる。ダクト部材110は、内部の空気を第1プレート21から第2プレート23まで移動し得るように案内できる。ダクト部材110は、内側に流入部25と第1吐出部26が位置するように配置され得る。ダクト部材110は、内側に流入部25と第1吐出部26、及び第2吐出部27が位置するように配置されることもできる。
【0057】
ダクト部材110は、第1ダクト111と第2ダクト112を含むことができる。第1ダクト111は、第1プレート21の外側面に設置され得る。第1ダクト111は、内側に流入部25が位置するように設置され得る。第1ダクト111は、内側に流入部25と第2吐出部27が位置するように設置されることもできる。第1ダクト111は、下端が第2吐出部27より下方に位置し、上端が前記第2ダクト112と連結されるように上部に延長して設けられることができる。一例によれば、第1ダクト111は、第1内部ダクト111aと第1外部ダクト111bを含むことができる。これとは異なって、第1ダクト111は、一つのプレートに設けられることもできる。
【0058】
第2ダクト112は、第2プレート23の外側面に設置され得る。第2ダクト112は、内側に第1吐出部26が位置するように設置され得る。第2ダクト112は、第2プレート23の外側面で一側が第1ダクト111と連結され、他側が第1プレート21と対向する第3プレート22に向けて延長して設けられることができる。
【0059】
ダクト部材110は、調理室20と連通するように設けられることができる。一例によれば、ダクト部材110は、調理室20の第1プレート21に形成された流入部25と第2プレート23に形成された第1吐出部26を介して調理室20の内部と連通し得る。流入部25と第1吐出部26は、それぞれ、第1プレート21と第2プレート23でダクト部材110と対向する領域に形成され得る。これにより、調理室20内部の空気が流入部25と第1吐出部26を介してダクト部材110に流出されるか、ダクト部材110から調理室20に流入され得る。
【0060】
図6は、本発明の一実施例による調理機器において熱風吐出ユニットを除去した状態を示す斜視図であり、
図7は、本発明の一実施例による調理機器の第1プレートを示す図であり、
図8は、本発明の一実施例による調理機器の第2プレートを示す図である。
【0061】
図3〜
図8を参照すると、調理室20は、ダクト部材110と連通する流入部25が形成され得る。一例によれば、流入部25は、ダクト部材110が設置された第1プレート21に形成され得る。流入部25は、第1プレート21の中央領域に形成され得る。
【0062】
流入部25は、複数個の流入ホール25aを含むことができる。複数個の流入ホール25aは、流入部25に所定の間隔で配置され得る。流入部25は、後述する熱風吐出ユニット100により調理室20内部の空気がダクト部材110に移動する通路として役目をすることができる。
【0063】
調理室20は、ダクト部材110と連通し得る第1吐出部26がさらに形成され得る。一例によれば、第1吐出部26は、第2プレート23に形成され得る。第1吐出部26は、第2プレート23の中央領域に形成され得る。第1吐出部26は、第2ダクト112の内側に位置するように設けられることができる。第1吐出部26は、調理室20の内部に設けられるトレー81と対向する位置に形成され得る。第1吐出部26は、第2ダクト112の内側流路112aを介して移動した高温の空気が調理室20の内部に移動する通路として提供され得る。
【0064】
第1吐出部26は、複数個の吐出ホール26aを含むことができる。複数個の吐出ホール26aは、第1吐出部26において所定の間隔で配置され得る。一例によれば、第1吐出部26は、その中央領域に吐出ホール26aが形成されなくてもよい。この際、第1吐出部26は、そのエッジ領域にのみ複数個の吐出ホール26aが形成され得る。これとは異なって、第1吐出部26は、全領域に複数個の吐出ホール26aが所定の間隔で形成されることもできる。
【0065】
調理室20は、第2吐出部27がさらに形成され得る。第2吐出部27は、流入部25が形成された第1プレート21に形成され得る。第2吐出部27は、第1プレート21から流入部25の下部に形成され得る。第2吐出部27は、第1プレート21を介して調理室20の下部領域に空気が吐出され得るように設けられることができる。
【0066】
第2吐出部27は、複数個の吐出ホール27aを含むことができる。複数個の吐出ホール27aは、第2吐出部27において所定の間隔で配置され得る。第2吐出部27は、第1吐出部26とともに熱風吐出ユニット100により調理室20外部の空気が調理室20の内部に移動する通路としての役目をすることができる。
【0067】
図7に示されたように、第2プレート23は、突出部23a、23bが形成され得る。突出部23a、23bは、第2プレート23と第1プレート21が溶接により結合される場合、第2プレート23のエッジ領域に形成され得る。突出部23a、23bは、ダクト部材110の外部に位置する第1突出部23aとダクト部材110の内部に位置する第2突出部23bとに区分され得る。
【0068】
第1突出部23aは、第1プレート21の外側に突出するように設けられることができる。これとは異なって、第2突出部23bは、下方に折り曲げられ、第1プレート21の内側面と結合され得る。第2突出部23bは、第1プレート21の内側面に溶接されて結合され得る。これにより、ダクト部材110の内部には、第2突出部23bが折り曲げられた空間に第1ダクト111と第2ダクト112を連結する流路23cが形成され得る。
【0069】
図9は、本発明の一実施例による調理機器において第1プレートに送風ファンとヒーターが設置された状態を示す図であり、
図10は、
図9の第1プレートに送風ファンとヒーターが設置された状態を示す側面図である。
【0070】
図3〜
図10を参照すると、熱風吐出ユニット100は、送風ファン120をさらに備えることができる。送風ファン120は、ダクト部材110の内部に設置され得る。送風ファン120は、ダクト部材110の内部から特定の位置に空気が移動するように送風させることができる。一例によれば、送風ファン120は、流入部25を介してダクト部材110に流入された空気を第1吐出部26に移動させることができるように配置され得る。送風ファン120は、流入部25を介してダクト部材110に流入された空気を第2吐出部27に移動させることができるように配置されることもできる。
【0071】
一例によれば、送風ファン120は、遠心ファンを含むことができる。遠心ファンは、中央部に回転軸121が形成され、回転軸121を取り囲んで放射形に延長した複数個のブレード122を含むことができる。遠心ファンは、複数個のブレード122が回転軸121を中心に回転しつつ、中心部を介して遠心ファンの内側に移動した空気を回転軸121を基準に放射状に送風させることができる。これとは異なって、送風ファン120は、軸流ファン
のような他の種類のファンとして提供されることもできる。以下では、説明の便宜のために、送風ファン120が遠心ファンとして提供されるものと仮定して説明する。
【0072】
一例によれば、遠心ファン120は、直径dが154mmのサイズで提供され得る。遠心ファン120は、ブレードの幅hが20mmで提供され得る。このように、熱風吐出ユニット100は、調理室20側面の空間を活用して、従来のファンより大きい遠心ファン120を提供することによって、調理室20の内部に吐出される空気の吐出速度を容易に上昇させることができる。
【0073】
遠心ファン120は、第1ダクト111の内部に配置され得る。第1ダクト111は、内部に遠心ファン120が設置されるように設けられることができる。一例によれば、第1ダクト111は、内部に遠心ファン120が設置されるように、横200mm、縦200mmのサイズを有し、第1プレート21と30mmの間隔を有するように設けられることができる。
【0074】
遠心ファン120は、第1ダクト111の内部で第1プレート21と対向するように配置され得る。一例によれば、遠心ファン120は、流入部25と対向する位置に設けられることができる。遠心ファン120は、空気が吸入される中心部が流入部25と対向するように配置され得る。遠心ファン120は、下端が第2吐出部27より上部に位置するように設置され得る。これにより、流入部25を介してダクト部材110の内部に流入された空気が遠心ファン120により第1吐出部26または第2吐出部27に移動し得る。
【0075】
熱風吐出ユニット100は、ヒーター130をさらに備えることができる。ヒーター130は、ダクト部材110内部の空気が食べ物を調理できるように加熱できる。
【0076】
ヒーター130は、ダクト部材110の内部に配置され得る。ヒーター130は、第1ダクト111の内部に設けられることができる。一例によれば、ヒーター130は、遠心ファン120を取り囲む形状に設けられることができる。ヒーター130は、遠心ファン120を取り囲むリング形状に設けられることができる。ヒーター130は、下端が第2吐出部27より上部に位置するように設置され得る。ヒーター130は、遠心ファン120に設けられた複数個のブレードを取り囲む位置に設けられ、これにより、遠心ファン120から吐出される空気を加熱させることができる。ヒーター130は、調理モードによって温度が調節されるように設けられることができる。
【0077】
さらに
図3及び
図4を参照すると、熱風吐出ユニット100は、モーター140をさらに備えることができる。モーター140は、駆動力を発生させることができる。
【0078】
モーター140は、ダクト部材110の外側に配置され得る。一例によれば、モーター140は、第2ダクト112の上部に位置できる。これにより、調理室20の左右側面とケーシング10との間に形成される空間を最小化し、調理機器1の内部空間を効率的に活用できる。
【0079】
モーター140は、第1プーリー141とベルト143を含むことができる。第1プーリー141は、モーター140の一側に形成され得る。第1プーリー141は、遠心ファン120と連結された第2プーリー125と対向する位置に設けられることができる。第2プーリー125は、第1ダクト111の外側に設置され、遠心ファン120と連結され、設けられることができる。第1プーリー141と第2プーリー125は、ベルト143により連結されることができる。ベルト143は、第1プーリー141の回転力を第2プーリー125に伝達できる。これにより、モーター140は、ベルト143を介して遠心ファン120に駆動力を伝達できる。
【0080】
図4を参照すると、熱風吐出ユニット100は、制御機150をさらに備えることができる。
【0081】
制御機150は、モーター140と電気的に連結され、モーター140の回転速度及び回転方向などを制御できる。制御機150は、モーター140の回転速度を調節し、第1吐出部26で吐出される空気の速度を制御できる。制御機150は、モーター140の回転速度を調節し、第1吐出部26で吐出される空気が食べ物に衝突する速度を制御できる。これにより、制御機150は、熱風吐出ユニット100で提供される調理モードを調節できる。
【0082】
制御機150は、調理モードによって送風ファン120の回転速度を調節し、第2プレート23に形成された第1吐出部26で吐出された空気が食べ物に衝突する速度を制御できる。第1調理モードで、制御機150は、第1吐出部26で吐出された空気が第1速度で食べ物に衝突し、食べ物が調理されるように制御することができる。第1速度は、1m/s以下で提供され得る。第1調理モードは、第1吐出部26で吐出される空気が対流によって食べ物に熱伝逹され、調理されるように設けられることができる。
【0083】
第2調理モードで、制御機150は、第1吐出部26で吐出された空気が第2速度で食べ物に衝突し、食べ物が調理されるように制御できる。第2速度は、1〜5m/sで提供され得、このうち第2速度が2〜3m/sで提供される場合、調理機器1の調理効率を向上させることができる。制御機150は、第2調理モードで第1吐出部26で約10m/sの速度で吐出されるように制御できる。第2調理モードは、第1吐出部26で吐出される空気が食べ物に直接衝突しつつ発生する熱交換により食べ物が調理されるように設けられることができる。
【0084】
前述した構成によって、熱風吐出ユニット100は、調理室20の内部に高温の空気を吐出できる。熱風吐出ユニット100は、調理機器1でユーザが選択した調理モードによって調理室20の内部に吐出される空気の速度を制御できる。
【0085】
例えば、熱風吐出ユニット100は、調理室20の内部に吐出される高温の空気が食べ物に直接衝突しつつ熱伝逹されるようにすることができる。また、熱風吐出ユニット100は、調理室20の内部に吐出される高温の空気が食べ物に間接的に対流を通じて熱伝逹されるようにすることもできる。
【0086】
調理機器1は、調理される食べ物によって調理室20の内部に吐出される空気の速度を制御できる。例えば、調理過程で脹れ上がるパンや体積が大きい食べ物を調理する場合には、吐出される速度を低減し、食べ物に間接的に熱伝逹されるようにすることができる。
【0087】
これとは異なって、ピザのように、体積が少ない食べ物の場合は、吐出される速度を増加し、食べ物に空気が直接衝突して熱伝逹され得る。
【0088】
以下では、本発明の一実施例による調理機器の吐出プレートについて説明する。
【0089】
図11は、本発明の一実施例による吐出プレートを示す図であり、
図12は、
図11の吐出プレートに形成された吐出ホールとフランジ及びフランジ溝を拡大して示す図であり、
図13は、
図12の吐出プレートに形成された吐出ホールとフランジ及びフランジ溝の断面を示す図である。
【0090】
図11〜
図13を参照すると、吐出プレート600は、調理室20を形成する複数個のプレートのうちいずれか一つとして提供され得る。以下では、吐出プレート600は、第1吐出ホール26が形成された調理室20のプレートとして定義して説明する。
【0091】
一例によれば、吐出プレート600は、調理室20の上面を形成する上部プレート23として提供され得る。これとは異なって、吐出プレート600は、調理室20の側面を形成する複数個のプレートのうちいずれか一つとして提供されることもできる。
【0092】
吐出プレート600は、調理室20の内側に空気が吐出される吐出部613が形成され得る。吐出部613は、吐出プレート600の第1領域610の内部に設けられることができる。第1領域610は、菱形形状に設けられることができる。第1領域610は、遮断部611と吐出部613を含むことができる。
【0093】
遮断部611は、第1領域610の中心に配置され得る。遮断部611は、調理室20の底面に設けられるトレー81の中心と対向する位置に形成され得る。遮断部611は、上部からみるとき、調理室20の底面に設けられるトレー81の回転軸と重畳される位置に形成され得る。遮断部611は、第1領域610の10%に該当する面積を有するように設けられることができる。遮断部611は、空気が調理室20に内部に移動し得る吐出ホール621が提供されない。これにより、吐出プレート600の遮断部611を介して調理室20の内部に空気が移動することを遮断できる。
【0094】
吐出部613は、第1領域610において遮断部611を除いた領域を含むことができる。吐出部613は、第1領域610において遮断部611を取り囲む形状の領域に設けられることができる。吐出部613は、調理室20の内部に空気が吐出され得るように設けられることができる。
【0095】
吐出部613は、複数個の吐出ホール621が形成され得る。複数個の吐出ホール621は、吐出部613において所定の間隔で配置され得る。複数個の吐出ホール621を介して調理室20の内部に吐出された空気が食べ物と直接または間接的に衝突しつつ、食べ物が調理され得る。
【0096】
吐出プレート600は、調理室20の内部に回転可能に構成されたトレーが提供される場合に、遮断部611が提供され得る。調理室20の内部に回転可能に構成されたトレーが提供される場合には、食べ物がトレーに支持された状態に回転しつつ、調理され得る。このような場合に、相対的に回転が少ない食べ物の中央領域と端部領域の調理状態が異なるように提供され得る。これにより、食べ物の中央領域に高温の空気が端部領域より少なく吐出されるようにして、食べ物が全体的に均一に調理されるように設けられることができる。
【0097】
これとは異なって、調理室20の内部に設けられるトレーが回転できない構成の場合には、遮断部611が提供されなくてもよい。このような場合に、吐出プレート600は、第1領域610がすべて吐出部613として提供され得る。
【0098】
吐出ホール621は、フランジ625を含むことができる。フランジ625は、吐出ホール621で吐出される空気の吐出方向と反対方向に突出して形成され得る。一例によれば、フランジ625は、吐出プレート600と垂直した方向に突出した形状で提供され得る。
【0099】
吐出プレート600は、外側面の少なくとも一部にフランジ溝629が形成され得る。フランジ溝629は、吐出プレート600の第1領域610に形成され得る。これによって、第1領域610は、段差面を有することができる。フランジ溝629は、第1領域610においてフランジ625を取り囲む形状に設けられることができる。言い換えれば、フランジ625は、フランジ溝629の底面629aに形成され得る。
【0100】
フランジ625は、一側がフランジ溝629の底面629aと連結され、他側が吐出ホール621で吐出される空気の吐出方向と反対方向に突出した形状で提供され得る。フランジ625は、調理室20の外側方向に延長した端部に切断面625aが形成され得る。
【0101】
切断面625aは、吐出プレート600の外側面600aとフランジ溝629の底面629aとの間に位置できる。切断面625aは、吐出プレート600の外側面600aと同一の位置またはフランジ溝629の内側に位置するように設けられることができる。これにより、吐出プレート600の第1領域610で移動する空気がフランジ625の干渉なしに吐出ホール621に容易に流入され得る。
【0102】
フランジ625は、吐出ホール621を介して調理室20の内部に流入される空気に方向性を有するように案内できる。フランジ625は、フランジ溝629の底面629a及び吐出プレート600に垂直した方向に突出するので、吐出ホール621では、フランジ溝629の底面629a及び吐出プレート600に垂直した方向に空気が吐出され得る。
【0103】
図14は、
図11の吐出プレートの第1変形例を示す図である。
図14を参照すると、吐出プレート601は、
図11の吐出プレート600と比較して、第1領域630に形成された吐出ホール631が異なる形状に配置された点が異なっていて、その他の構成が同一に提供される。以下では、
図11の導出プレート600との差異点を中心に説明し、同一の構成に対する説明は省略する。
【0104】
吐出プレート601は、第1領域630に複数個の吐出ホール631が形成され得る。第1領域630は、吐出プレート601の中央領域に配置され得る。
【0105】
複数個の吐出ホール631は、第1領域630の中心部から外側に螺旋形に配置され得る。複数個の吐出ホール631のうち任意に選択された第1吐出ホールh
2と螺旋状に第1吐出ホールh
2の外側に隣接する第2吐出ホールh
3との間の第1距離d
2は、
第1吐出ホールh2と第
1吐出ホールh2と螺旋状に第
1吐出ホールh2の内側に隣接する第3吐出ホールh
1との間の第2距離d
1から特定の比率だけ増加した距離を有するように配置され得る。一例によれば、第1距離d
2は、第2距離d
1から10%増加した比率で提供され得る。これとは異なって、第1距離d
2と第2距離d
1との間の増加した比率は、相異に設けられることができる。
【0106】
また、複数個の吐出ホール631は、第1領域630の中心部から第1角度θ1離隔された間隔で配置された直線a1〜a12上に形成され得る。複数個の吐出ホール631は、第1領域630の中心部を基準に螺旋状に順次に第1角度θ1回転して配置され得る。一例によれば、第1角度θ1は、30゜に提供され得る。これとは異なって、第1角度θ1は、30゜以上または30゜以下で提供され得る。
【0107】
図15は、
図11の吐出プレートの第2変形例を示す図である。
図15を参照すると、吐出プレート602は、
図11の導出プレート600と比較して、第1領域640に形成された吐出ホール641が異なる形状に配置された点が異なっていて、その他の構成が同一に提供される。以下では、
図11の導出プレート600との差異点を中心に説明し、同一の構成に対する説明は省略する。
【0108】
複数個の吐出ホール641は、第1領域640に相互間に同一の第1距離d1を有する複数個の同心円b1〜b6上に形成され得る。一例によれば、第1領域640の中心部に近い第1同心円b1には、一つの吐出ホール641が形成され、第2同心円b2には、3個の吐出ホール641が形成され、第3同心円b1には、5個の吐出ホール641が形成され得る。このように、隣接する同心円に形成された吐出ホール641の数が一定に増加するように配置され得る。
【0109】
図16は、
図13のフランジの第1変形例を示す図である。
図16を参照すると、フランジ665は、
図13のフランジ625と比較して、フランジ665の形状が異なっていて、その他の構成が同一に提供される。以下では、
図13のフランジ625との差異点を中心に説明し、同一の構成に対する説明は省略する。
【0110】
吐出プレート600は、複数個の吐出ホール661を含むことができる。複数個の吐出ホール661は、それぞれフランジ665を含むことができる。フランジ665は、フランジ溝669の底面669aから調理室20の外側方向に突出した形状で提供され得る。
【0111】
フランジ665は、フランジ溝669の底面669aから第1角度α1を形成するように設けられることができる。第1角度α1は、鈍角で提供され得る。このような場合に、フランジ665は、調理室20の外側に行くほど吐出ホール661の断面が狭くなる形状に設けられることができる。
【0112】
図17は、
図13のフランジの第2変形例を示す図である。
図17を参照すると、フランジ675は、
図13のフランジ625と比較して、フランジ675の形状が異なっていて、その他の構成が同一に提供される。以下では、
図13のフランジ625との差異点を中心に説明し、同一の構成に対する説明は省略する。
【0113】
吐出プレート600は、複数個の吐出ホール671を含むことができる。複数個の吐出ホール671は、それぞれフランジ675を含むことができる。フランジ675は、フランジ溝679の底面679aから調理室20の外側方向に突出した形状で提供され得る。
【0114】
フランジ675は、フランジ溝679の底面679aから第2角度α2を形成するように設けられることができる。第2角度α2は、鋭角で提供され得る。このような場合に、フランジ675は、調理室20の外側に行くほど吐出ホール671の断面が広くなる形状に設けられることができる。
【0115】
以下では、本発明の一実施例による調理機器1において熱風吐出ユニット100を介して食べ物が調理される過程を説明する。
【0116】
図18及び
図19は、本発明の一実施例による調理機器において調理室と熱風吐出ユニットにおいて空気の流動を示す図である。
【0117】
図18及び
図19を参照すると、調理室20内部の空気は、流入部25を介してダクト部材110に流入され得る。調理室20内部の空気は、ダクト部材110の内部に配置された遠心ファン120で発生した吸入力により流入部25を介してダクト部材110に流入され得る。
【0118】
流入部25を介して遠心ファン120の内側に流入される空気は、遠心ファン120の回転によって遠心ファン120の中心軸から放射状に送風され得る。これによって、一部の空気は、ダクト部材110に沿って第1吐出部26に移動し得る。また、残りの一部の空気は、ダクト部材110に沿って第2吐出部27に移動し得る。
【0119】
遠心ファン120から吐出される空気は、ヒーター130を通過する。ヒーター130を通過しつつ、空気は食べ物を調理できる温度に加熱され得る。これにより、加熱された空気がダクト部材110に沿って第1吐出部26及び第2吐出部27に移動し得る。
【0120】
第1吐出部26に向けて移動した空気は、ダクト部材110の圧力によって第1吐出部26から調理室20内部に吐出され得る。第1吐出部26を介して吐出された空気は、トレー81に載置された食べ物に直接または間接的に熱伝逹が行われることができる。
【0121】
一例によれば、第1吐出部26を介して吐出された空気が食べ物に直接衝突しつつ食べ物が調理され得る。このような場合には、従来の対流熱を利用して食べ物を調理する場合より調理時間を短縮させることができる。また、第1吐出部26が第2プレート23で食べ物と対向する位置に形成されているので、第1吐出部26を介して吐出された空気が食べ物が全体的に均一に調理されるように提供され得る。
【0122】
制御機150を介して遠心ファン120の回転速度を制御し、第1吐出部26を介して吐出された空気が食べ物に直接衝突するかどうかを制御できる。調理機器1の調理モードによって遠心ファン120の回転速度を調節し、第1吐出部26を介して吐出された空気が食べ物に衝突される速度を制御できる。
【0123】
具体的に、本発明の一実施例による調理機器1は、第1吐出部26を介して吐出された空気が食べ物に衝突する速度が1m/s以下で提供される場合、従来の対流熱を利用して食べ物を調理するコンベクション装置と同一に食べ物が調理され得る。これとは異なって、調理機器1は、第1吐出部26を介して吐出された空気が食べ物に衝突する速度が2〜3m/sで提供される場合には、加熱された空気が直接食べ物と熱交換が進行されながらコンベクション装置より調理時間を短縮させることができる。これにより、ユーザは、調理機器1の調理モードを選択できる。
【0124】
第2吐出部27に向けて移動した空気は、ダクト部材110の圧力に起因して第2吐出部27から調理室20ま内部に吐出され得る。第2吐出部27を介して調理室20の側面から食べ物を向けて吐出され得る。第2吐出部27を介して調理室20の下部に高温の空気が吐出され得る。第2吐出部27を介して吐出された空気は、第1吐出部26を介して吐出される空気とともに食べ物が調理されるように設けられることができる。
【0125】
また、第1吐出部26で吐出される空気がグリルヒーター70を通過しながら再加熱され得る。これによって、高温の空気が食べ物に接触しつつ調理され得るので、調理性能を向上させることができる。また、高温の空気を食べ物に衝突させて調理すると同時に、グリルヒーター70で発生する放射熱を利用して食べ物を調理できるので、調理性能を向上させることができる。
【0126】
本発明の一実施例によれば、調理機器1は、熱風吐出ユニット100が高温の空気を食べ物に2〜3m/sの速度に衝突し得るように構成され得る。また、調理機器1は、熱風吐出ユニット100が高温の空気が食べ物に全体的に均一に衝突し得るように構成され得る。
【0127】
このような構成によって、調理機器1は、食べ物の調理時間を短縮させることができる。また、調理機器1は、食べ物を調理する多様な調理モードを具備できる。また、調理機器1は、熱風吐出ユニット100が高温の空気を食べ物に衝突する速度を調節し、調理モードを変換できる。具体的に、熱風吐出ユニット100は、高温の空気が食べ物に1m/s以下の速度で接触するようにして、対流による熱伝逹が発生するように設けられることができる。前述した構成によって、一般的なコンベクションモードで調理する場合にも、食べ物がより均一に調理され得る。
【0128】
また、本発明の一実施例による調理機器1は、一つの熱風吐出ユニット100を利用して高温の空気を食べ物に直接衝突し、熱交換により調理されるか、高温の空気が対流によって食べ物と熱交換によって調理されるように選択できる。これにより、ユーザが食べ物の種類によって効率的な調理モードを選択するように提供され得る。
【0129】
以下では、本発明の変形例について説明する。
【0130】
図20は、本発明の第1変形例による熱風吐出ユニットの構成を示す図である。
図20を参照すると、熱風吐出ユニット200は、ダクト部材210と、送風ファン220と、ヒーター230と、モーター240とを含むことができる。熱風吐出ユニット200は、
図5の熱風吐出ユニット100と比較して、第1ダクト211と流入部(図示せず)が設置された位置が異なるように提供され、その他の構成は、
図5の熱風吐出ユニット100と同一に提供される。以下では、
図5の熱風吐出ユニット100との差異点を中心に説明し、同一の構成に対する説明は省略する。
【0131】
ダクト部材210は、第1ダクト211と第2ダクト212を含むことができる。第1ダクト211は、調理室20の後方に設けられた後方プレート24の外側面に設置され得る。これによって、第1ダクト211の内部に調理室20内部の空気が流入されるように設けられる流入部も、後方プレート24に形成され得る。流入部は、後方プレート24において送風ファン220と対向する位置に形成され得る。
【0132】
第1ダクト211は、調理室20の後方から上部に延長した形状に設けられることができる。第1ダクト211は、第2ダクトと連結されるように構成され得る。これにより、ダクト部材210は、内部の空気が流入部から吐出部26まで移動するように案内できる。
【0133】
モーター240は、第1ダクト211の位置に沿って第2ダクト212の上部で第1ダクト211内部の送風ファン220に設けられた第2プーリー225と連結され得る位置に配置され得る。これにより、モーター240は、第2ダクト212の上部で後方の一側に配置され得る。
【0134】
後方プレート24には、
図5の第1プレート21に設置された第2吐出部27が提供されないこともある。これにより、本発明の第1変形例による熱風吐出ユニット200は、調理室20を形成する複数のプレートにおいて流出部と吐出部がそれぞれ別個のプレートに形成されるように設けられることができる。
【0135】
図21は、
図20の熱風吐出ユニットと調理室において空気の流動を示す図である。
図20及び
図21を参照すると、調理室20内部の空気は、後方プレート24を介して第1ダクト211の内部に流入される。送風ファン220は、第1ダクト211内部の空気を送風させ、送風ファン220から吐出される空気は、ヒーター230を通過しつつ加熱され得る。
【0136】
加熱された空気は、吐出部26を介して食べ物を向けて吐出される。吐出部26は、第2プレート23に設けられ、吐出部26を介して吐出された空気は、食べ物を向けて垂直下降して衝突しつつ、食べ物が調理され得る。
【0137】
図22は、本発明の第2変形例による熱風吐出ユニットの構成を示す図である。
図22を参照すると、熱風吐出ユニット300は、ダクト部材311、312、313、送風ファン321、322、ヒーター331、332、及びモーター341、342を含むことができる。熱風吐出ユニット300は、
図5の熱風吐出ユニット100と比較して、第2ダクト312、第2送風ファン322、第2ヒーター332、及び第2モーター342をさらに含み、残りの構成は、
図5の熱風吐出ユニット100と同一に提供される。以下では、
図5の熱風吐出ユニット100との差異点を中心に説明し、同一の構成に対する説明は省略する。
【0138】
第2ダクト312、第2送風ファン322、第2ヒーター332、及び第2モーター342は、第1ダクト311、第1送風ファン321、第1ヒーター331、及び第2モーター341が設置された第1プレート21と対向する第2プレート22に形成され得る。
【0139】
第2ダクト312、第2送風ファン322、第2ヒーター332、及び第2モーター342は、調理室20を基準に第1ダクト311、第1送風ファン321、第1ヒーター331、及び第2モーター341と対称する位置に配置され得る。
【0140】
図23は、
図22の熱風吐出ユニットと調理室において空気の流動を示す図である。
図22及び
図23を参照すると、調理室20内部の空気は、第1プレート21と第2プレート22を介して各々第1ダクト311と第2ダクト312の内部に流入され得る。第1送風ファン321と第2送風ファン322は、それぞれ第1ダクト311と第2ダクト312で第2プレート23の外側面に設置された第3ダクト213に移動し得る。第3ダクト213に移動した高温の空気は、吐出部26を介して食べ物を向けて吐出され得る。食べ物を向けて吐出された空気が食べ物と熱交換しつつ、食べ物が調理され得る。
【0141】
熱風吐出ユニット300は、調理室20の第1プレート21と第2プレート22を介して調理室20内部の空気をそれぞれ第1ダクト311と第2ダクト312に流入させることができる。第1ダクト311と第2ダクト312の内部で加熱された空気が第3ダクトに移動し、吐出部26を介して吐出しつつ、食べ物が調理され得る。
【0142】
図24は、本発明の第3変形例による熱風吐出ユニットの構成を示す図である。
図24を参照すると、熱風吐出ユニット400は、ダクト部材411、412、413、414、送風ファン421、422、ヒーター431、432、及びモーター441、442を含むことができる。熱風吐出ユニット300は、
図5の熱風吐出ユニット100と比較して、第2ダクト412、第4ダクト415、第2送風ファン422、第2ヒーター432、及び第2モーター442をさらに含み、残りの構成は、
図5の熱風吐出ユニット100と同一に提供される。以下では、
図5の熱風吐出ユニット100との差異点を中心に説明し、同一の構成に対する説明は省略する。
【0143】
第2ダクト412、第2送風ファン422、第2ヒーター432、及び第2モーター442は、第1ダクト411、第1送風ファン421、第1ヒーター431、及び第2モーター441が設置された第1プレート21と対向する第2プレート22に形成され得る。
【0144】
第2ダクト412、第2送風ファン422、第2ヒーター432、及び第2モーター442は、調理室20を基準に第1ダクト411、第1送風ファン421、第1ヒーター431、及び第2モーター441と対称する位置に配置され得る。
【0145】
第4ダクト415は、調理室20の下部プレートの外側面に設置され得る。調理室20の下部プレートには、第2吐出部29が形成され得る。第2吐出部29は、第4ダクト415と調理室20の内部を連通するように構成され得る。
【0146】
第4ダクト415は、第1ダクト411と第2ダクト412にそれぞれ連結され得る。これにより、第1ダクト411と第2ダクト412で加熱された空気が第4ダクト415に移動するように構成され得る。
図25は、
図24の熱風吐出ユニットと調理室において空気の流動を示す図である。
【0147】
図25は、
図24の熱風吐出ユニットと調理室において空気の流動を示す図である。
【0148】
図24及び
図25を参照すると、調理室20内部の空気は、第1プレート21と第2プレート22を介して各々第1ダクト411と第2ダクト412の内部に流入され得る。第1送風ファン421と第2送風ファン422は、それぞれ第1ダクト411と第2ダクト412において第2プレート23の外側面に設置された第3ダクト413に移動し得る。第3ダクト413に移動した高温の空気は、第1吐出部26を介して食べ物を向けて吐出され得る。食べ物を向けて吐出された空気が食べ物と熱交換しつつ、食べ物が調理され得る。
【0149】
また、第1ダクト411と第2ダクト412で加熱された空気は、それぞれ第1送風ファン421と第2送風ファン422により下部プレートの外側面に設置された第4ダクト415に移動し得る。第4ダクト415の空気は、第2吐出部29を介して食べ物の下方に供給され得る。第2吐出部29を介して供給された高温の空気は、第1吐出部26を介して吐出された空気とともに食べ物の上面と底面を均一に調理させることができる。
【0150】
前記では、本発明を説明するにあたって、特定形状を主として説明したが、これは、当業者によって多様な変形及び変更が可能であり、このような変形及び変更は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。