(54)【発明の名称】直鎖状アルファ−オレフィンスルホン酸塩、アニオン性界面活性剤並びに非イオン性及び/又は両性界面活性剤を含有する化粧用組成物、並びに美容トリートメント方法
【文献】
Vogue International,Shampoo,Mintel GNPD,2014年 9月,ID#:2665843,URL,https://www.portal.mintel.com
【文献】
Farouk Systems,Shampoo,Mintel GNPD,2014年11月,ID#:2810501,URL,https://www.portal.mintel.com
【文献】
Sebapharma,Liquid Face & Body Cleanser,Mintel GNPD,2014年 6月,ID#:2487683,URL,https://www.portal.mintel.com
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
直鎖状α-オレフィンスルホン酸塩が、8〜28個の炭素原子を含む直鎖状α-オレフィンスルホン酸塩から選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
化合物(i)以外の前記アニオン性界面活性剤を、組成物の総質量に対して1.5質量%〜15質量%の範囲の量で含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
ケラチン物質をケア及び/又は洗浄するための美容トリートメント方法であって、請求項1から19のいずれか一項に記載の化粧用組成物を前記ケラチン物質に適用する工程と、任意選択でその次に、任意選択による放置時間後にすすぐ工程とを含む、美容トリートメント方法。
ヒトケラチン物質から汚れ残留物を洗浄するための美容方法であって、請求項1から19のいずれか一項に記載の化粧用組成物が水の存在下で前記ケラチン物質に適用され、前記組成物がマッサージされて泡を形成し、次に、形成された泡及び汚れ残留物が、水ですすぐことによって除去される、美容方法。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本明細書における「少なくとも1つの」という表現は、「1つ又は複数の」という表現と等価であり、これと置き換え可能である。
【0023】
本明細書における「〜の間(between)」という表現は、「〜の範囲(ranging from)」という表現と等価でこれと置き換え可能であり、これらの表現では、両端の値は含まれるものとみなされる。
【0024】
(I)直鎖状α-オレフィンスルホン酸塩(又は直鎖状アルファ-オレフィンスルホン酸塩)
したがって、本発明による化粧用組成物は、好ましくは8〜28個の炭素原子、特に10〜24個の炭素原子、更に良好には12〜20個の炭素原子、中でも14〜18個の炭素原子を含む、1つ又は複数の直鎖状α-オレフィンスルホン酸塩を含む。
【0025】
前記α-オレフィンスルホン酸塩は公知の化合物であり、特にUllmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry又は米国特許第8211850号に記載されている。これらの化合物は一般に、長鎖のα-オレフィンのスルホン化によって得られる。
【0026】
本発明による直鎖状α-オレフィンスルホン酸塩は概して、(特に式(A)の)直鎖状アルケンスルホン酸塩の混合物を、公知の様式で、任意選択で(特に式(B)の)直鎖状ヒドロキシアルカンスルホン酸塩との混合物として、含む。
【0027】
したがって、前記直鎖状アルケンスルホン酸塩は式(A):
R-CH
2-CH=CH-(CH
2)n-SO
3M
[式中、
- Rは4〜30個の炭素原子、特に6〜20個の炭素原子、又は更に8〜18個の炭素原子、更に良好には10〜14個の炭素原子を含む飽和直鎖状アルキル基であり、
- nは、0から10の間、好ましくは1から4の間の整数、更に良好にはn=1であり、
- Mは、特に、アンモニウムカチオン、アルカリ金属又はアルカリ土類金属に由来するカチオン、アルカノールアミン等の有機アミンに由来するカチオンから選択される化粧品として許容される(cosmetically acceptable)カチオン、好ましくはアルカリ金属に由来するカチオン、特にNa+又はK+である]のものとなり得る。
【0028】
好ましくは、Rは、8〜14個の炭素原子、特に10〜12個の炭素原子を含む直鎖状アルキル基を表す。
【0029】
好ましくは、Mはアルカリ金属に由来し、特にNa+又はK+である。
【0030】
好ましくは、本発明による直鎖状アルケンスルホン酸塩は、式:
【0032】
[式中、
- Rは4〜20個の炭素原子、特に6〜18個の炭素原子、又は更に8〜14個の炭素原子、更に良好には10〜12個の炭素原子を含む飽和直鎖状アルキル基であり、
- Mは、特に、アンモニウムカチオン、アルカリ金属又はアルカリ土類金属に由来するカチオン、アルカノールアミン等の有機アミンに由来するカチオンから選択される化粧品として許容されるカチオン、好ましくはアルカリ金属又はアルカリ金属に由来するカチオン、特にNa+又はK+である]を有する。
【0033】
直鎖状ヒドロキシアルカンスルホン酸塩は、式(B):
(B)R'-CH
2-CH(OH)-CH
2-(CH
2)n'-SO
3M'
[式中、
- R'は4〜30個の炭素原子、特に6〜20個の炭素原子、又は更に8〜18個の炭素原子、更に良好には10〜14個の炭素原子を含む飽和直鎖状アルキル基であり、
- n'は、0から10の間、好ましくは1から4の間の整数、更に良好にはn'=1であり、
- M'は、特に、アンモニウムカチオン、アルカリ金属又はアルカリ土類金属に由来するカチオン、アルカノールアミン等の有機アミンに由来するカチオンから選択される化粧品として許容されるカチオン、好ましくはアルカリ金属に由来するカチオン、特にNa+又はK+である]のものであり得る。
【0034】
好ましくは、R'は、8〜14個の炭素原子、特に10〜12個の炭素原子を含む直鎖状アルキル基を表す。
【0035】
好ましくは、M'はアルカリ金属に由来し、特にNa+又はK+である。
【0036】
好ましくは、直鎖状ヒドロキシアルカンスルホン酸塩は、式:
【0038】
[式中、
- R'は4〜20個の炭素原子、特に6〜18個の炭素原子、又は更に8〜14個の炭素原子、更に良好には10〜12個の炭素原子を含む飽和直鎖状アルキル基であり、
- M'は、特に、アンモニウムカチオン、アルカリ金属又はアルカリ土類金属に由来するカチオン、アルカノールアミン等の有機アミンに由来するカチオンから選択される化粧品として許容されるカチオン、好ましくはアルカリ金属又はアルカリ金属に由来するカチオン、特にNa+又はK+である]を有する。
【0039】
好ましくは、R及びR'は同一である。
【0040】
好ましくは、M及びM'は同一である。
【0041】
好ましくは、本発明による直鎖状α-オレフィンスルホン酸塩は、8〜28個の炭素原子、特に10〜24個の炭素原子、更に良好には12〜20個の炭素原子、中でも14〜18個の炭素原子を含む、中でもアルカリ金属の、特にナトリウムの、直鎖状α-オレフィンスルホン酸塩から選択される。
【0042】
特に挙げられる市販製品には、Stepan社からBio-Terge AS-40A若しくは Bio-Terge AS-40HAという名称で販売されている製品、又はPilot Chemical社製のCalsoft AOS-40、又は代替的にHuntsman社製のNansa LSS38/AVが含まれる。
【0043】
好ましくは、本発明による化粧用組成物は、前記直鎖状α-オレフィンスルホン酸塩を、化粧用組成物の総質量に対して、1〜20質量%、特に4〜18質量%、好ましくは6〜16質量%の範囲の量で含む。
【0044】
(ii)追加のアニオン性界面活性剤
本発明による組成物は、上記の直鎖状α-オレフィンスルホン酸塩以外に、1つ又は複数のアニオン性界面活性剤も含む。
【0045】
用語「アニオン性界面活性剤」は、イオン性又はイオン化可能な基としてアニオン性基のみを含む界面活性剤を意味する。
【0046】
本明細書では、本発明の組成物(例えば、媒体又はpH)を使用し且ついかなるカチオン性電荷も含まない条件下で、ある種が、少なくとも1つの永続的な負電荷を生むとき、又は負に帯電した種にイオン化され得るとき、その種は「アニオン性」と呼ばれる。
【0047】
この追加のアニオン性界面活性剤は、好ましくは、スルホン酸塩界面活性剤及びカルボン酸塩界面活性剤から選択される。言うまでもなく、これらの界面活性剤の混合物を使用してもよい。
【0048】
本明細書では、以下のことが理解される:
- カルボン酸塩アニオン性界面活性剤は、少なくとも1つのカルボキシル又はカルボン酸官能基(-COOH又は-COO-)を含み、また任意選択で1つ又は複数の硫酸及び/又はスルホン酸官能基を含んでもよい;
- スルホン酸塩アニオン性界面活性剤は、少なくとも1つのスルホン酸官能基(-SO
3H又は-SO
3-)を含み、また任意選択で1つ又は複数の硫酸官能基を含んでもよいが、いかなるカルボン酸官能基も含まない。
【0049】
したがって、使用することができるカルボン酸アニオン性界面活性剤は、少なくとも1つのカルボキシル又はカルボン酸官能基(-COOH又は-COO-)を含む。
【0050】
それらは、以下の化合物から選択することができる:アシルグリシン酸塩、アシル乳酸塩、アシルサルコシン塩、アシルグルタミン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸、アルキル(C
6〜30アリール)エーテルカルボン酸、アルキルアミドエーテルカルボン酸;及びこれらの化合物の塩;ここで、これらの化合物のアルキル及び/又はアシル基は、6〜30個の炭素原子、特に12〜28個、更に良好には14〜24個、又は更に16〜22個の炭素原子を含み;アリール基は、好ましくはフェニル又はベンジル基を示し;これらの化合物は、場合によりポリオキシアルキレン化、特にポリオキシエチレン化されており、その場合、好ましくは1〜50個のエチレンオキシド単位、更に良好には2〜10個のエチレンオキシド単位を含む。
【0051】
使用することができる、化合物(i)以外のスルホン酸塩アニオン性界面活性剤は、少なくとも1つのスルホン酸官能基(-SO
3H又は-SO
3-)を含む。
それらは、以下の化合物から選択することができる:アルキルスルホン酸塩、アルキルアミドスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキルアミドスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、N-アシルタウリン塩、アシルイセチオン酸塩、アルキルスルホラウリン酸塩;及び同様にこれらの化合物の塩;
ここで、これらの化合物のアルキル基は6〜30個の炭素原子、特に12〜28個、更に良好には14〜24個、又は更に16〜22個の炭素原子を含み;アリール基は、好ましくはフェニル又はベンジル基を示し;
これらの化合物は、場合によりポリオキシアルキレン化、中でもポリオキシエチレン化されており、その場合、好ましくは1〜50個のエチレンオキシド単位、更に良好には2〜10個のエチレンオキシド単位を含む。
【0052】
アニオン性界面活性剤が塩形態である場合、前記塩は、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム又はカリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、及び中でもアミノアルコール塩、並びにマグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩から選択することができる。挙げることができるアミノアルコール塩の例には、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン又はトリイソプロパノールアミン塩、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール塩、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール塩、及びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩が含まれる。アルカリ金属又はアルカリ土類金属塩、中でもナトリウム又はマグネシウム塩を使用することが好ましい。
【0053】
優先的には、前記アニオン性界面活性剤は、単独で、又は混合物として、以下:
中でも、アルカリ金属又はアルカリ土類金属、アンモニウム又はアミノアルコール塩の形態の、
- アシルグルタミン酸塩、特にC
6〜C
24又は更にC
12〜C
20アシルグルタミン酸塩、例えば、ステアロイルグルタミン酸塩、中でもステアロイルグルタミン酸二ナトリウム;
- アシルサルコシン塩、特にC
6〜C
24又は更にC
12〜C
20アシルサルコシン塩、例えば、パルミトイルサルコシン塩及びラウロイルサルコシン塩、中でもパルミトイルサルコシンナトリウム又はラウロイルサルコシンナトリウム;
- アシル乳酸塩、特にC
12〜C
28又は更にC
14〜C
24アシル乳酸塩、例えば、ベヘノイル乳酸塩、中でもベヘノイル乳酸塩ナトリウム;
- C
6〜C
24、特にC
12〜C
20アシルグリシン酸塩;
- C
6〜C
24、特にC
12〜C
20N-アシルタウリン塩;
- C
6〜C
24アルキルエーテルカルボン酸塩、特に(C
12〜C
20)アルキルエーテルカルボン酸塩;
- ポリオキシアルキレン化(C
6〜C
24)アルキルアミドエーテルカルボン酸、中でも2〜50個のエチレンオキシド基を含むもの;
- C
6〜C
24、特にC
12〜C
20アルキルスルホコハク酸塩、特にラウリルスルホコハク酸塩、中でもナトリウムのもの;
- C
6〜C
24、特にC
12〜C
20アルキルエーテルスルホコハク酸塩、特にオキシエチレン化ラウリルスルホコハク酸塩、特に3EOでオキシエチレン化されている、特にナトリウムのもの;
- (C
6〜C
24)アシルイセチオン酸塩、好ましくは(C
12〜C
18)アシルイセチオン酸塩、最も詳細にはココイルイセチオン酸塩、特にナトリウムのもの;
- C
6〜C
24、特にC
12〜C
20アルキルスルホ酢酸塩
から選択される。
【0054】
更により優先的には、前記アニオン性界面活性剤は、単独で、又は混合物として、以下:
中でも、アルカリ金属又はアルカリ土類金属、アンモニウム又はアミノアルコール塩の形態の、
- アシルサルコシン塩、特にC
6〜C
24又は更にC
12〜C
20アシルサルコシン塩、例えば、パルミトイルサルコシン塩及びラウロイルサルコシン塩、中でもパルミトイルサルコシンナトリウム又はラウロイルサルコシンナトリウム;
- C
6〜C
24、中でもC
12〜C
20アルキルスルホコハク酸塩、特にラウリルスルホコハク酸塩、中でもナトリウムのもの;
- (C
6〜C
24)アシルイセチオン酸塩、好ましくは(C
12〜C
18)アシルイセチオン酸塩、最も詳細にはココイルイセチオン酸塩、特にナトリウムのもの;
- C
6〜C
24、特にC
12〜C
20アルキルスルホ酢酸塩;
- C
6〜C
24、特にC
12〜C
20N-アシルタウリン塩
から選択される。
【0055】
化合物(i)以外のアニオン性界面活性剤は、組成物の総質量に対して、1質量%〜20質量%、特に1.5質量%〜15質量%、更に良好には2質量%〜10質量%、なお更に良好には3質量%〜10質量%の範囲の量で、組成物中に存在する。
【0056】
加えて、直鎖状α-オレフィンスルホン酸塩(i)の量の、化合物(i)以外のアニオン性界面活性剤(ii)に対する質量比は1以上(質量比(i)/(ii)≧1)であり、好ましくは1.2から12の間、特に1.5から10の間、更に1.8から8の間、更に良好には2〜7、又は更に2〜4の範囲である。
【0057】
好ましくは、本発明による組成物は「硫酸塩フリー」と呼ばれ、すなわち、この組成物は、硫酸基を含むいかなるアニオン性界面活性剤、例えばアルキル硫酸塩及びアルキルエーテル硫酸塩を含まない(0%)。
【0058】
(iii)追加の非イオン性及び両性界面活性剤
本発明による組成物は、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選択される、1つ又は複数の追加の界面活性剤を含む。
【0059】
使用することができる非イオン性界面活性剤は、アルコール、α-ジオール及び(C
1〜20)アルキルフェノールから選択することができ、これらの化合物は、ポリエトキシ化及び/又はポリプロポキシ化及び/又はポリグリセロール化されており、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド基の数は場合により1〜100個の範囲であり、グリセロール基の数は場合により2〜30個の範囲であり、且つ/又は、これらの化合物は8〜30個の炭素原子、特に16〜30個の炭素原子を含む少なくとも1つの脂肪鎖を含む。
【0060】
以下のものも挙げることができる:エチレンオキシドの脂肪アルコールとの縮合物及びプロピレンオキシドの脂肪アルコールとの縮合物;好ましくは2〜30個のエチレンオキシド単位を有するポリエトキシ化脂肪アミド、平均で1〜5個、中でも1.5〜4個のグリセロール基を含むポリグリセロール化脂肪アミド; C
8〜C
30脂肪酸アルカノールアミド、例えばC
8〜C
30脂肪酸モノアルカノールアミド、中でもC
8〜C
30脂肪酸モノエタノールアミド又はモノイソプロパノールアミド;好ましくは2〜40個のエチレンオキシド単位を含有するソルビタンのエトキシ化脂肪酸エステル、スクロースの脂肪酸エステル、オキシエチレン化植物油を含めた2〜150molのエチレンオキシドを含有するポリオキシアルキレン化、及び好ましくはポリオキシエチレン化脂肪酸エステル、N-(C
6〜24アルキル)グルカミン誘導体、アミンオキシド、例えば(C
10〜14アルキル)アミンオキシド又はN-(C
10〜14アシル)アミノプロピルモルホリンオキシド。
【0061】
特に以下の一般式:R
1O-(R
2O)
t-(G)
vによって表されるアルキルポリグリコシド型非イオン性界面活性剤についても、挙げることができる
[式中、
- R
1は、6〜24個の炭素原子、特に8〜18個の炭素原子を含む直鎖状若しくは分枝状のアルキル若しくはアルケニル基、又は、その直鎖状若しくは分枝状のアルキル基が6〜24個の炭素原子、特に8〜18個の炭素原子を含むアルキルフェニル基を表し、
- R
2は、2〜4個の炭素原子を含有するアルキレン基を表し、
- Gは、5〜6個の炭素原子を含む糖単位を表し、
- tは、0〜10、好ましくは0〜4の範囲の値を示し、
- vは、1〜15、好ましくは1〜4の範囲の値を示す]。
【0062】
好ましくは、このアルキルポリグリコシド界面活性剤は、上述の式の化合物であり、式中、
- R
1は、8〜18個の炭素原子を含む直鎖状又は分枝状の飽和又は不飽和アルキル基を示し、
- R
2は、2〜4個の炭素原子を含有するアルキレン基を表し、
- tは、0〜3の範囲の値、好ましくは0に等しい値を意味し、
- Gは、グルコース、フルクトース又はガラクトース、好ましくはグルコースを意味し、
- 重合度、すなわちvの値は、場合により1〜15、好ましくは1〜4の範囲であり、より特定すると、平均重合度は1から2の間である。
【0063】
糖単位間のグルコシド結合は、概して1-6又は1-4型のもの、より好ましくは1-4型のものである。好ましくは、アルキルポリグリコシド界面活性剤は、アルキルポリグルコシド界面活性剤である。C
8/C
16アルキルポリグリコシド1,4、特にデシルグルコシド及びカプリリル/カプリルグルコシドが最もとりわけ好ましい。
【0064】
市販の製品のうち、Cognis社からPlantaren(登録商標)(600 CS/U、1200及び2000)又はPlantacare(登録商標)(818、1200及び2000)という名称で販売されている製品; SEPPIC社からOramix CG 110及びOramix(登録商標)NS 10という名称で販売されている製品; BASF社からLutensol GD 70という名称で販売されている製品;その他、Chem Y社からAG10 LKという名称で販売されている製品が挙げられる。
【0065】
C
8/C
16-アルキルポリグリコシド1,4を、特に53%水溶液として、例えばPlantacare(登録商標)818 UPの参照でCognis社から販売されているものを使用することが好ましい。
【0066】
優先的には、非イオン性界面活性剤は、(C
6〜24アルキル)ポリグリコシド、より特定すると、(C
8〜18アルキル)ポリグリコシド、エトキシ化ソルビタンC
8〜30脂肪酸エステル、ポリエトキシ化C
8〜C
30脂肪アルコール、ポリオキシエチレン化C
8〜C
30脂肪酸エステル(これらの化合物は好ましくは、エチレンオキシド2〜150molを含む)、C
8〜C
30脂肪酸アルカノールアミド、例えば、C
8〜C
30脂肪酸モノアルカノールアミド、中でもC
8〜C
30脂肪酸モノエタノールアミド又はモノイソプロパノールアミド並びにこれらの混合物から選択される。
【0067】
本発明で使用することができる両性イオン性界面活性剤は、任意選択で四級化されている第二級又は第三級脂肪族アミン誘導体であってもよく、ここで、脂肪族基は、8〜22個の炭素原子を含む直鎖状又は分枝状の鎖であり、前記アミン誘導体は、少なくとも1つのアニオン性基、例えば、カルボン酸基、スルホン酸基、硫酸基、リン酸基、又はホスホン酸基を有する。
【0068】
中でも、(C
8〜C
20)アルキルベタイン、スルホベタイン、(C
8〜C
20)アルキルスルホベタイン、ココアミドプロピルベタイン等の(C
8〜C
20)アルキルアミド(C
1〜C
6)アルキルベタイン、(C
8〜C
20)アルキルアミド(C
1〜C
6)アルキルスルホベタイン、及びこれらの混合物も挙げることができる。
【0069】
使用することができる、任意選択で四級化された第二級又は第三級脂肪族アミン誘導体のうち、以下の構造式(A1)及び(A2)をそれぞれ有する製品も挙げることができる:
【0070】
(A1)R
a-CON(Z)CH
2-(CH
2)
m-N
+(R
b)(R
c)(CH
2COO
-)
[式中、
R
aは、好ましくは加水分解されたヤシ油に存在する酸R
aCOOHに由来するC
10〜C
30アルキル若しくはアルケニル基、又はヘプチル、ノニル若しくはウンデシル基を表し、
R
bは、β-ヒドロキシエチル基を表し、
R
cは、カルボキシメチル基を表し;
mは、0、1、又は2に等しく、
Zは、水素原子、又はヒドロキシエチル若しくはカルボキシメチル基を表す]
【0071】
(A2)R
a'-CON(Z)CH
2-(CH
2)
m'-N(B)(B')
[式中、
Bは-CH
2CH
2OX'を表し、ここで、X'は、-CH
2-COOH、CH
2-COOZ'、-CH
2CH
2-COOH、-CH
2CH
2-COOZ'、又は水素原子を表し、
B'は-(CH
2)
z-Y'を表し、ここで、z=1又は2であり、Y'は、-COOH、-COOZ'、-CH
2-CHOH-SO
3H又は-CH
2-CHOH-SO
3Z'であり、
m'は、0、1、又は2に等しく、
Zは、水素原子、又はヒドロキシエチル若しくはカルボキシメチル基を表し、
Z'は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属に由来するイオン、例えば、ナトリウム、カリウム又はマグネシウム;アンモニウムイオン;又は有機アミン、特にアミノアルコールに由来するイオン、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン若しくはトリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール及びトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを表し、
R
a'は、加水分解された亜麻仁油又はヤシ油に好ましくは存在する酸R
a'-COOHのC
10〜C
30アルキル又はアルケニル基、アルキル基、特にC
17アルキル基、及びそのイソ形態、又は不飽和C
17基を表す]。
【0072】
式(A2)に対応する化合物が、とりわけ好ましい。
【0073】
X'が水素原子を表す式(A2)の化合物のうち、ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、カプロアンホ酢酸ナトリウム及びカプリルアンホ酢酸ナトリウムという(CTFA)名称で知られている化合物を挙げることができる。
【0074】
式(A2)の他の化合物は、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、カプロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホ二プロピオン酸及びココアンホ二プロピオン酸という(CTFA)名称で知られている。
【0075】
式(A2)の化合物の例として、Rhodia社からMiranol(登録商標)C2M Concentrateという商品名で販売されているココアンホ二酢酸塩、Miranol Ultra C 32という商品名で販売されているココアンホ酢酸ナトリウム、及びChimex社からChimexane HAという商品名で販売されている製品が挙げられる。
【0076】
式(A3)の化合物も使用することができる:
(A3) R
a"-NH-CH(Y")-(CH
2)n-C(O)-NH-(CH
2)n'-N(R
d)(R
e)
[式中、
- R
a"は、加水分解された亜麻仁油又はヤシ油に好ましくは存在する酸R
a'-C(O)OHの
C
10〜C
30アルキル基又はアルケニル基を表し、
- Y"は、-C(O)OH、-C(O)OZ"基、-CH
2-CH(OH)-SO
3H基又は-CH
2-CH(OH)-SO
3-Z"基(式中、Z"は、ナトリウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属から得られたカチオン、アンモニウムイオン、又は有機アミンから生成されたイオンを表す)を表し、
- R
d及びR
eは、互いに独立して、C
1〜C
4アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表し、
- n及びn'は、互いに独立して、1〜3の範囲の整数を示す]。
【0077】
式(A3)の化合物のうち、中でも挙げることができるのは、CTFA辞典でココアスパルタミドジエチルアミノプロピルナトリウムという名称で分類されている化合物、中でもChimex社からChimexane HBという名称で販売されている化合物である。
【0078】
好ましくは、両性界面活性剤は、(C
8〜C
20)アルキルベタイン、(C
8〜C
20)アルキルアミド(C
1〜C
6)アルキルベタイン、(C
8〜C
20)アルキルアンホ酢酸塩及び(C
8〜C
20)アルキルアンホ二酢酸塩、並びにこれらの混合物から選択される。
【0079】
本発明の特定の実施形態によれば、この化粧用組成物は、少なくとも1つの非イオン性界面活性剤及び少なくとも1つの両性界面活性剤を含む。
優先的には、この実施形態において、非イオン性界面活性剤は、(C
6〜24アルキル)ポリグリコシド、より特定すると、エトキシ化(C
8〜18アルキル)ポリグリコシド、エトキシ化ソルビタンC
8〜30脂肪酸エステル、ポリエトキシ化C
8〜C
30脂肪アルコール及びポリオキシエチレン化C
8〜C
30脂肪酸エステルから選択され(これらの化合物は好ましくは、エチレンオキシド2〜150molを含む)、C
8〜C
30脂肪酸アルカノールアミド、例えばC
8〜C
30脂肪酸モノアルカノールアミド、中でもC
8〜C
30脂肪酸モノエタノールアミド又はモノイソプロパノールアミド、並びにこれらの混合物から選択され;更に良好には、非イオン性界面活性剤は、C
8〜C
30脂肪酸アルカノールアミド、例えばC
8〜C
30脂肪酸モノアルカノールアミド、中でもC
8〜C
30脂肪酸モノエタノールアミド又はモノイソプロパノールアミドから選択される。
優先的には、この実施形態において、両性界面活性剤は、(C
8〜C
20)アルキルベタイン、(C
8〜C
20)アルキルアミド(C
1〜C
6)アルキルベタイン、(C
8〜C
20)アルキルアンホ酢酸塩及び(C
8〜C
20)アルキルアンホ二酢酸塩、並びにこれらの混合物から選択される。
【0080】
本発明による組成物は、好ましくは、前記追加の非イオン性及び/又は両性界面活性剤を、組成物の総質量に対して、0.5質量%〜20質量%、特に1質量%〜15質量%、優先的には1.5質量%〜12質量%、又は更に2質量%〜10質量%の範囲の総量で含む。
【0081】
好ましくは、本発明による組成物は、組成物の総質量に対して、好ましくは0.5質量%〜15質量%、特に1質量%〜10質量%、優先的には1.5質量%〜8質量%の範囲の量で存在する、1つ又は複数の両性界面活性剤を含む。
【0082】
特定の一実施形態では、本発明による組成物は、組成物の総質量に対して、25質量%以下、中でも22質量%以下、特に20質量%以下、更に良好には18質量%以下の界面活性剤の総含有量(直鎖状オレフィンスルホン酸塩(i)+アニオン性界面活性剤(ii)+両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤(iii)+適切な場合に、カチオン性界面活性剤)を含む。
【0083】
電解質
本発明による組成物は、例えば、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の無機塩、例えば塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウムから選択される1つ又は複数の電解質、更により優先的には、一価のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の無機塩、中でも塩化ナトリウム、から選択される1つ又は複数の電解質を含んでもよい。
本発明による組成物は、前記電解質を、組成物の総質量に対して、好ましくは0.01質量%〜10質量%、特に0.05質量%〜5質量%、更に良好には0.1質量%〜3質量%、又は更に0.15質量%〜2質量%の範囲の量で含む。
【0084】
両性又はカチオン性ポリマー
本発明による組成物は、両性又はカチオン性ポリマー及びこれらの混合物から選択される、1つ又は複数のポリマーも含むことができる。
【0085】
用語「カチオン性ポリマー」は、カチオン性基、及び/又はカチオン性基にイオン化することができる基を含む任意のポリマーを意味する。好ましくは、カチオン性ポリマーは、親水性又は両親媒性である。好ましいカチオン性ポリマーは、ポリマー主鎖の一部を形成することができるか、又はそれに直接結合している側鎖置換基がもたらすことができる第一級、第二級、第三級及び/又は第四級アミン基を含む単位を含有しているものから選択される。
使用することができるカチオン性ポリマーは、質量平均モル質量(Mw)が、500から約5×10
6の間、好ましくは10
3から約3×10
6の間を有するのが好ましい。
【0086】
カチオン性ポリマーのうち、より特定すると、以下のものを挙げることができる:
(1)アクリル若しくはメタクリル酸のエステル又はアミドから誘導され、以下の式:
【0088】
[式中、
- R
3は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はCH
3基を表し、
- Aは、同一であっても異なっていてもよく、1〜6個の炭素原子、好ましくは2個若しくは 3個の炭素原子の直鎖状又は分岐状の二価アルキル基、或いは1〜4個の炭素原子のヒドロキシアルキル基を表し、
- R
4、R
5及びR
6は、同一であっても異なっていてもよく、1〜18個の炭素原子を有するアルキル基、又はベンジル基、好ましくは1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表し、
- R
1及びR
2は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子又は1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、好ましくはメチル又はエチルを表し、
- Xは、無機酸、若しくはメタンスルホン酸アニオン等の有機酸、又は塩化物若しくは臭化物等のハロゲン化物から誘導される、アニオンを表す]
のうちの少なくとも1つの単位を含むホモポリマー又はコポリマー。
【0089】
コポリマーのファミリー(1)はまた、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、低級(C
1〜C
4)アルキルにより窒素上に置換されているアクリルアミド及びメタクリルアミド、アクリル酸若しくはメタクリル酸又はこれらのエステル、ビニルピロリドン又はビニルカプロラクタム等のビニルラクタム、並びにビニルエステルのファミリーから選択することができる、コモノマーから誘導される、1つ又は複数の単位も含有し得る。
ファミリー(1)のこれらのコポリマーのうち、以下のものを挙げることができる:
- アクリルアミドと、硫酸ジメチル又はハロゲン化ジメチルで四級化されたジメチルアミノエチルメタクリレートとのコポリマー、例えばHercules社からHercoflocという名称で販売されている製品、
- アクリルアミドと塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムとのコポリマー、例えばCiba Geigy社からBina Quat P 100という名称で販売されている製品、
- アクリルアミドと、メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトスルフェートとのコポリマー、例えばHercules社からRetenという名称で販売されている製品等、
- 四級化又は非四級化ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレート又はメタクリレートコポリマー、例えば、ISP社からGafquatという名称で販売されている製品、例えば、Gafquat 734若しくはGafquat 755、又は代替的に、Copolymer 845、958、及び937として知られている製品(これらのポリマーは、仏国特許第2 077 143号及び仏国特許第2 393 573号に詳細に記載されている)、
- メタクリル酸ジメチルアミノエチル/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンのターポリマー、例えばISP社からGaffix VC 713という名称で販売されている製品、
- ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルジメチルアミンコポリマー、例えば、ISP社からStyleze CC 10という名称で販売されているコポリマー、
- 四級化ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドのコポリマー、例えばISP社によりGafquat HS 100という名称で販売されている製品、
- 好ましくは、メタクリロイルオキシ(C
1〜C
4)アルキルトリ(C
1〜C
4)アルキルアンモニウム塩の架橋ポリマー、例えば、塩化メチルにより四級化されているジメチルアミノエチルメタクリレートのホモ重合、又はアクリルアミドと塩化メチレンにより四級化されているジメチルアミノエチルメタクリレートとの共重合、次いでオレフィン性不飽和化合物、中でもメチレンビスアクリルアミドとの架橋によって得られるポリマー。より特定すると、架橋アクリルアミド/塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムコポリマー(質量比で20/80)を、鉱油中に50質量%の前記コポリマーを含む分散液の形態で使用してもよい。この分散液は、Ciba社からSalcare(登録商標)SC 92という名称で販売されている。また、鉱油又は液体エステル中に約50質量%のホモポリマーを含む、架橋塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムのホモポリマーを使用してもよい。これらの分散液は、Ciba社からSalcare(登録商標)SC 95及びSalcare(登録商標)SC 96という名称で販売されている。
【0090】
(2)カチオン性多糖、特に、カチオン性ガラクトマンナンガム及びセルロース。カチオン性多糖のうち、より特定すると、第四級アンモニウム基を含むセルロースエーテル誘導体、カチオン性セルロースコポリマー又は水溶性第四級アンモニウムモノマーによりグラフトされているセルロース誘導体、及びカチオン性ガラクトマンナンガムを挙げることができる。
【0091】
第四級アンモニウム基を含むセルロースエーテル誘導体は、中でも、仏国特許第1 492 597号に記載されており、Amerchol社から、Ucare PolymerJR (JR 400 LT、JR 125及びJR 30M)又はLR (LR 400又はLR 30M)という名称で販売されているポリマーを挙げることができる。これらのポリマーはまた、CTFA辞典において、トリメチルアンモニウム基で置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの第四級アンモニウムとして定義されている。
【0092】
カチオン性セルロースコポリマー、又は水溶性第四級アンモニウムモノマーでグラフトされているセルロース誘導体は、中でも、米国特許第4 131 576号に記載されており、ヒドロキシアルキルセルロース、例えば、中でもメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム又はジメチルジアリルアンモニウム塩でグラフトされている、ヒドロキシメチル-、ヒドロキシエチル-又はヒドロキシプロピルセルロースを挙げることができる。この定義に対応する市販製品は、より特定すると、National Starch社からCelquat L 200及びCelquat H 100という名称で販売されている製品である。
【0093】
カチオン性ガラクトマンナンガムは、米国特許第3 589 578号及び同第4 031 307号により詳細に記載されており、カチオン性トリアルキルアンモニウム基を含むグアーガムを挙げることができる。例えば、2,3-エポキシプロピルトリメチルアンモニウム塩(例えば塩化物)で修飾されているグアーガムが使用される。こうした製品は、中でも、Rhodia社からJaguar C13 S、Jaguar C 15、Jaguar C 17又はJaguar C 162という名称で販売されている。
【0094】
(3)ピペラジニル単位と、直鎖又は分岐鎖を含有し、任意選択で酸素原子、硫黄原子若しくは窒素原子又は芳香環若しくはヘテロ環式環により中断された二価のアルキレン又はヒドロキシアルキレン基とから形成されたポリマー、並びに同様にこれらのポリマーの酸化及び/又は四級化生成物。
【0095】
(4)水溶性のポリアミノアミド、中でも、酸性化合物をポリアミンと重縮合させることにより調製されたものであり、これらのポリアミノアミドは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物、不飽和の二無水物、ビス-不飽和誘導体、ビス-ハロヒドリン、ビス-アゼチジニウム、ビス-ハロアシルジアミン、ビス-ハロゲン化アルキルと架橋させ、又は代替的に、ビス-ハロヒドリン、ビス-アゼチジニウム、ビス-ハロアシルジアミン、ビス-ハロゲン化アルキル、エピハロヒドリン、ジエポキシド、若しくはビス-不飽和誘導体と反応性である二官能性化合物を反応させる結果得られるオリゴマーと架橋させることができ、架橋剤は、ポリアミノアミドのアミン基1つ当たり0.025〜0.35molの範囲の割合で使用され、これらのポリアミノアミドは、アルキル化されていてもよく、又は、1つ若しくは複数の第三級アミン官能基を含む場合は、四級化されていてもよい。
【0096】
(5)ポリカルボン酸とのポリアルキレンポリアミンの縮合に続く二官能性剤によるアルキル化から生じるポリアミノアミド誘導体。例えば、アルキル基が1〜4個の炭素原子を含み、好ましくは、メチル、エチル又はプロピルを示す、アジピン酸/ジアルキルアミノヒドロキシアルキルジアルキレントリアミンポリマーを挙げることができる。これらの誘導体のうち、より特定すると、Sandoz社からCartaretine F、F4、又はF8という名称で販売されているアジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピル/ジエチレントリアミンポリマーを挙げることができる。
【0097】
(6)2つの第一級アミン基及び少なくとも1つの第二級アミン基を含むポリアルキレンポリアミンと、二グリコール酸及び3〜8個の炭素原子を含有する飽和脂肪族二カルボン酸から選択される二カルボン酸との反応により得られるポリマー;ポリアルキレンポリアミンと二カルボン酸のモル比は、好ましくは0.8:1から1.4:1の間であり、得られたポリアミノアミドは、エピクロロヒドリンのポリアミノアミドの第二級アミン基に対するモル比が好ましくは0.5:1から1.8:1の間で、エピクロロヒドリンと反応させる。この型のポリマーは、アジピン酸/エポキシプロピル/ジエチレントリアミンコポリマーの場合、詳細には、Hercules Inc.社からHercosett 57という名称で、その他にHercules社からPD 170又はDelsette 101という名称で、販売されている。
【0100】
[式中、
- k及びtは、0又は1に等しく、その合計k+tは1に等しく、
- R
12は、水素原子又はメチル基を示し、
- R
10及びR
11は、互いに独立して、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、アルキル基が1〜5個の炭素原子を含有するヒドロキシアルキル基、C
1〜C
4アミドアルキル基を示し、又は代替的に、R
10及びR
11は、自らが結合している窒素原子と共に、ピペリジル又はモルホリニル等の複素環基を示す可能性があり、R
10及びR
11は、互いに独立して、好ましくは1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基を示し;
- Y
-は、臭化物イオン、塩化物イオン、酢酸塩イオン、ホウ酸塩イオン、クエン酸塩イオン、酒石酸塩イオン、重硫酸塩イオン、重亜硫酸塩イオン、硫酸塩イオン又はリン酸塩イオン等のアニオンである]に対応する単位を鎖の主要構成体として含有するホモポリマー又はコポリマー等の、アルキルジアリルアミン又はジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマー。
【0101】
より特定すると、ジメチルジアリルアンモニウム塩(例えば塩化物)ホモポリマー(及び低質量平均モル質量のそのホモログ)(これは例えばNalco社からMerquat 100という名称で販売されている)、並びにジアリルジメチルアンモニウム塩(例えば、塩化物)とアクリルアミド塩とのコポリマー(これは中でもMerquat 550又はMerquat 7SPRという名称で販売されている)を挙げることができる。
【0104】
の繰り返し単位を含む第四級ジアンモニウムポリマー
[式中、
- R
13、R
14、R
15及びR
16は、同一であっても異なっていてもよく、1〜20個の炭素原子を含む脂肪族、脂環式、若しくはアリール脂肪族基、又は低級ヒドロキシアルキル脂肪族基を表し、或いは、R
13、R
14、R
15及びR
16は、共に又は別々に、自らが結合している窒素原子と一緒になって、窒素以外の第2のヘテロ原子を任意選択で含む複素環を構成し、或いは、R
13、R
14、R
15及びR
16は、ニトリル、エステル、アシル、アミド又は-CO-O-R
17-D又は-CO-NH-R
17-D基(R
17はアルキレン、Dは第四級アンモニウム基である)で置換されている直鎖状又は分枝状のC
1〜C
6アルキル基を表し;
- A
1及びB
1は、2〜20個の炭素原子を含む二価ポリメチレン基を表し、これは直鎖状であっても分枝状であってもよく、飽和であっても不飽和であってもよく、主鎖中に結合された若しくは挿入された1つ若しくは複数の芳香族環、又は1つ若しくは複数の酸素若しくは硫黄原子、若しくはスルホキシド、スルホン、ジスルフィド、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシル、第四級アンモニウム、ウレイド、アミド若しくはエステル基を含有してもよく、
- X
-は、無機酸又は有機酸から誘導されるアニオンを意味し
(A
1、R
13及びR
15は、自らが結合している2個の窒素原子と一緒になって、ピペラジン環を形成することができるものと理解される)、
加えて、A
1が、直鎖状又は分枝状、飽和又は不飽和の、アルキレン又はヒドロキシアルキレン基を示す場合、B
1は(CH
2)
n-CO-D-OC-(CH
2)
n-基も示す可能性があり、式中、Dは以下のことを示す:
a)式-O-Z-O-のグリコール残基[式中、Zは、直鎖状又は分岐状の炭化水素系基、又は以下の式: -(CH
2-CH
2-O)
x-CH
2-CH
2-;-[CH
2-CH(CH
3)-O]
y-CH
2-CH(CH
3)-(x及びyは、規定された独自の重合度を表す1〜4の整数、又は、平均重合度を表す1〜4の任意の数を表す)のうちの1つに対応する基を示す]、
b)ピペラジン誘導体等のビス-第二級ジアミン残基、
c)式:-NH-Y-NH-(Yは、直鎖状又は分岐状の炭化水素系基、他に、二価の基-CH
2-CH
2-S-S-CH
2-CH
2-を意味する)のビス-第一級ジアミン残基、
d)式:-NH-CO-NH-のウレイレン基]。
好ましくは、X
-は、塩化物又は臭化物等のアニオンである。これらのポリマーは概して、数平均モル質量(Mn)が1000から100 000の間である。
【0105】
より特定すると、式:
に対応する繰り返し単位から構成されるポリマーを挙げることができる
【0107】
[式中、R
1、R
2、R
3及びR
4は、同一であっても異なっていてもよく、約1〜4個の炭素原子を含有するアルキル又はヒドロキシアルキル基を示し、n及びpは、約2〜20の範囲の整数であり、X
-は、無機又は有機酸に由来するアニオンである]。
とりわけ好ましい式(IV)の化合物は、R
1、R
2、R
3及びR
4がメチル基を表し、n=3、p=6及びX=Clである化合物であり、この化合物は、INCI(CTFA)命名法に従って塩化ヘキサジメスリンと呼ばれる。
【0108】
(9)式(V):
の単位を含む、ポリ四級アンモニウムポリマー
【0110】
[式中、
- R
18、R
19、R
20及びR
21は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、又はメチル、エチル、プロピル、β-ヒドロキシエチル、β-ヒドロキシプロピル若しくは-CH
2CH
2(OCH
2CH
2)
pOH基(pは、0又は1〜6の間の整数に等しく、ただしR
18、R
19、R
20及びR
21が同時に水素原子を表さないことを条件とする)を表し、
- r及びsは、同一であっても又は異なっていてもよい、1から6の間の整数であり、
- qは、0又は1から34の間の整数に等しく、
- X
-は、ハロゲン化物等のアニオンを示し、
- Aは、ジハライド基を示すか、又は好ましくは-CH
2-CH
2-O-CH
2-CH
2-を表す]。
挙げることができる例には、Miranol社から販売されている製品、Mirapol(登録商標)A 15、Mirapol(登録商標)AD1、Mirapol(登録商標)AZ1及びMirapol(登録商標)175が含まれる。
【0111】
(10)ビニルピロリドン及びビニルイミダゾールの第四級ポリマー、例えば、BASF社からLuviquat(登録商標)FC 905、FC 550及びFC 370という名称で販売されている製品。
【0112】
(11)CTFA辞典でポリエチレングリコール(15)獣脂ポリアミンという名称で呼ばれる、Cognis社から販売されているPolyquart(登録商標)H等のポリアミン。
【0113】
(12)自らの構造内に以下を含むポリマー:
(a)以下の式(A):
に対応する1つ又は複数の単位
【0115】
(b)場合により、以下の式(B):
に対応する1つ又は複数の単位
【0117】
言い換えると、これらのポリマーは、中でもビニルアミンから誘導される1つ又は複数の単位を含む、及び任意選択でビニルホルムアミドから誘導される1つ又は複数の単位を含む、ホモポリマー又はコポリマーから選択され得る。
【0118】
好ましくは、これらのカチオン性ポリマーは、その構造内に、式(A)に対応する単位を5mol%〜100mol%、及び式(B)に対応する単位を0〜95mol%、好ましくは、式(A)に対応する単位を10mol%〜100mol%、及び式(B)に対応する単位を0〜90mol%含むポリマーから選択される。
【0119】
これらのポリマーは、例えば、ポリビニルホルムアミドの部分加水分解により得ることができる。この加水分解は、酸性又は塩基性の媒体中で起こり得る。
光散乱法により測定される、前記ポリマーの質量平均分子量は、1000〜3 000 000g/mol、好ましくは10 000〜1 000 000g/mol、より特定すると、100 000〜500 000g/molの範囲とすることができる。
【0120】
これらのポリマーのカチオン性電荷密度は、2meq/g〜20meq/g、好ましくは2.5〜15meq/g、より特定すると、3.5〜10meq/gの範囲とすることができる。
式(A)の単位及び任意選択で式(B)の単位を含むポリマーは、中でも、BASF社からLupaminという名称で販売されており、非限定的な例として、製品は、Lupamin 9095、Lupamin 5095、Lupamin 1095、Lupamin 9030(又はLuviquat 9030)及びLupamin 9010という名称で提供されている。
【0121】
好ましくは、このカチオン性ポリマーは、上に挙げたファミリー(1)、(2)、(7)及び(10)のポリマーから選択される。
【0122】
上で挙げたカチオン性ポリマーのうち、好ましく使用することができるものは、カチオン性多糖、中でも、カチオン性セルロース及びガラクトマンナンガム、中でも、第四級セルロースエーテル誘導体(Amerchol社からJR 400という名称で販売されている製品等)、カチオン性シクロポリマー、中でも、Nalco社からMerquat 100、Merquat 550及びMerquat Sという名称で販売されている、ジメチルジアリルアンモニウム塩(例えば、塩化物)ホモポリマー又はコポリマー、及び低質量平均モル質量のそのホモログ、ビニルピロリドン及びビニルイミダゾールの第四級ポリマー、メタクリロイルオキシ(C
1〜C
4)アルキルトリ(C
1〜C
4)アルキルアンモニウム塩の任意選択で架橋されているホモポリマー又はコポリマー、並びにこれらの混合物である。
【0123】
両性ポリマーを使用することも可能であり、好ましくは、以下の繰り返しを含む両性ポリマーから選択することができる:
(i)(メタ)アクリルアミド型モノマーに由来する1つ又は複数の単位、
(ii)(メタ)アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム型モノマーに由来する1つ又は複数の単位、及び
(iii)(メタ)アクリル酸型酸性モノマーに由来する1つ又は複数の単位。
【0124】
好ましくは、(メタ)アクリルアミド型モノマーに由来する単位(i)は、下記の構造(Ia):
【0126】
[式中、R
1は、H又はCH
3を示し、R
2は、アミノ、ジメチルアミノ、tert-ブチルアミノ、ドデシルアミノ及び-NH-CH
2OH基から選択される]
の単位である。
【0127】
好ましくは、前記両性ポリマーは、式(Ia)の1つの単位のみの繰り返しを含む。
R
1がHを示しR
2がアミノ基(NH
2)である、式(Ia)の(メタ)アクリルアミド型のモノマーに由来する単位が、とりわけ好ましい。これは、それ自体アクリルアミドモノマーに対応する。
【0128】
好ましくは、(メタ)アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム型モノマー(ii)から得られる単位は、下の構造(IIa)の単位である:
【0130】
[式中、
- R
3は、H又はCH
3を示し、
- R
4は、(CH
2)
k基を示し、式中、kは1〜6、好ましくは2〜4の範囲の整数であり、
- R
5、R
6、及びR
7は、同一であっても異なってもよく、各々1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基を示し、
- Y
-は、臭化物イオン、塩化物イオン、酢酸塩イオン、ホウ酸塩イオン、クエン酸塩イオン、酒石酸塩イオン、重硫酸塩イオン、重亜硫酸塩イオン、硫酸塩イオン又はリン酸塩イオン等のアニオンである]。
【0131】
好ましくは、この両性ポリマーは、式(IIa)の1単位のみの繰り返しを含む。
【0132】
式(IIa)の(メタ)アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム型モノマーに由来するこれらの単位のうち、好ましいものは、式中、R
3がメチル基を示し、kが3に等しく、R
5、R
6、及びR
7がメチル基を示し、Y
-が塩化物アニオンを示す、塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムモノマーに由来するものである。
【0133】
好ましくは、(メタ)アクリル酸型モノマー(iii)に由来する単位は、式(IIIa)の単位である:
【0135】
[式中、R
8はH又はCH
3を示し、R
9はヒドロキシ基又は-NH-C(CH
3)
2-CH
2-SO
3H基を示す]。
式(IIIa)の好ましい単位は、アクリル酸、メタクリル酸及び2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸モノマーに対応する。
【0136】
好ましくは、式(IIIa)の(メタ)アクリル酸型モノマーに由来する単位は、式中、R
8が水素原子を示し、R
9がヒドロキシル基を意味する、アクリル酸に由来する単位である。
【0137】
(メタ)アクリル酸型酸性モノマーは、有機又は無機塩基で、中和されていなくても、部分的に中和されていても、完全に中和されていてもよい。
好ましくは、前記両性ポリマーは、式(IIIa)の1つの単位のみの繰り返しを含む。
【0138】
本発明の好ましい実施形態によれば、この型の両性ポリマーは、(メタ)アクリルアミド型モノマー(i)に由来する単位を少なくとも30mol%含む。好ましくは、これらの両性ポリマーは、(メタ)アクリルアミド型モノマーに由来する単位を30mol%〜70mol%、より好ましくは40mol%〜60mol%含む。
【0139】
(メタ)アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム型モノマー(ii)に由来する単位の含有量は、有利には、10mol%〜60mol%、優先的には20mol%〜55mol%であり得る。
【0140】
(メタ)アクリル酸型酸性モノマー(iii)に由来する単位の含有量は、有利には、1mol%〜20mol%、優先的には5mol%〜15mol%であり得る。
【0141】
本発明のとりわけ好ましい実施形態によれば、この型の両性ポリマーは、以下を含む:
- 30mol%〜70mol%、より好ましくは40mol%〜60mol%の(メタ)アクリルアミド型モノマー(i)に由来する単位、
- 10mol%〜60mol%、優先的には20mol%〜55mol%の(メタ)アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム型モノマー(ii)に由来する単位、及び
- 1mol%〜20mol%、優先的には5mol%〜15mol%の(メタ)アクリル酸型モノマー(iii)に由来する単位。
【0142】
この型の両性ポリマーは、上述の(メタ)アクリルアミド型モノマー、(メタ)アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム型モノマー及び(メタ)アクリル酸型モノマーに由来する単位以外に追加の単位も含むことができる。
しかし、本発明の好ましい実施形態によれば、前記両性ポリマーは、(メタ)アクリルアミド型(i)の、(メタ)アクリルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム型(ii)の、及び(メタ)アクリル酸型(iii)のモノマーに由来する単位のみで構成される。
とりわけ好ましい両性ポリマーの例として、アクリルアミド/塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム/アクリル酸ターポリマーのものを挙げることができる。このようなポリマーは、CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary、10th edition 2004にポリクオタニウム53という名称で収載されている。対応する製品は、中でも、Nalco社からMerquat 2003及びMerquat 2003 PRという名称で販売されている。
【0143】
使用することができる別の型の両性ポリマーとして、(メタ)アクリル酸をベースとするコポリマー及びジアルキルジアリルアンモニウム塩をベースとするコポリマー、任意選択でアクリルアミド又はその誘導体のうちの1つをベースとするコポリマー、例えば(メタ)アクリル酸のコポリマー及び塩化ジメチルジアリルアンモニウムのコポリマーも挙げることができる。一例として、Nalco社から販売されているMerquat 280を挙げることができる。
【0144】
本発明による組成物は、カチオン性及び/又は両性ポリマーを、組成物の総質量に対して、0.01質量%から5質量%の間、特に0.05質量%〜3質量%、優先的には0.1質量%〜2質量%の範囲の量で含むことができる。
【0145】
シリコーン
本発明による化粧用組成物は、1つ又は複数のシリコーンも含むことができ、このシリコーンは液体であり且つ揮発性又は不揮発性であることが好ましい。
【0146】
使用することができるシリコーンは、本発明による組成物中に可溶性であっても不溶性であってもよく、オイル、ワックス、樹脂又はガムの形態であってもよく、シリコーンオイル及びガムが好ましい。
【0147】
揮発性シリコーンは、(大気圧にて)60℃から260℃の間の沸点を有するもの、より特定すると以下のものから選択することができる:
i)3〜7個、好ましくは4〜5個のケイ素原子を含む環式ポリジアルキルシロキサン、例えば、
- オクタメチルシクロテトラシロキサン及びデカメチルシクロペンタシロキサン。Union Carbide社からVolatile Silicone 7207、又はRhodia社からSilbione 70045 V 2、Union Carbide社からVolatile Silicone 7158、又はRhodia社からSilbione 70045 V 5という名称で販売されている製品を挙げることができる;
- 以下の化学構造を有するジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン型のシクロコポリマー:
【0149】
Union Carbide社から販売されているVolatile Silicone FZ 3109を挙げることができる;
- 環式シリコーンとケイ素由来の有機化合物との混合物、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサンの及びテトラトリメチルシリルペンタエリスリトールの混合物(50/50)、並びにオクタメチルシクロテトラシロキサンの及び1,1'-オキシ(2,2,2',2',3,3'-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ビスネオペンタンの混合物;
【0150】
ii)デカメチルテトラシロキサン等の、2〜9個のケイ素原子を含有する直鎖状ポリジアルキルシロキサン(これは概して25℃にて5×10
-6m
2/秒以下の粘度を有する)。
【0151】
不揮発性シリコーンのうち、単独で又は混合物として、ポリジアルキルシロキサン、特にポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリジアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、シリコーンガム及び樹脂、並びに、概して炭化水素系基を介して結合し、好ましくはアリール基、アミン基、アルコキシ基、及びポリオキシエチレン若しくはポリオキシプロピレン基から選択される1つ又は複数のオルガノ官能基を自らの構造内に含むポリシロキサンである、オルガノポリシロキサン(又はオルガノ変性ポリシロキサン、又は代替的にオルガノ変性シリコーン)、を挙げることができる。
【0152】
オルガノ変性シリコーンは、ポリジアリールシロキサン、特にポリジフェニルシロキサン、及び先に挙げたオルガノ官能基により官能基化されたポリアルキルアリールシロキサンであり得る。ポリアルキルアリールシロキサンは、詳細には、直鎖状及び/又は分枝状のポリジメチル/メチルフェニルシロキサン及びポリジメチル/ジフェニルシロキサンから選択される。
オルガノ変性シリコーンのうち、下記を含むポリオルガノシロキサンを挙げることができる:
- 任意選択でC
6〜C
24アルキル基を含むポリエチレンオキシ及び/又はポリプロピレンオキシ基、例えば、ジメチコンコポリオール、特にDow Corning社からDC 1248という名称で販売されているもの、又はUnion Carbide社製のSilwet(登録商標)L 722、L 7500、L 77及びL 711という名称で販売されているオイル、又は特に、Dow Corning社からQ2 5200という名称で販売されている(C
12)アルキルメチコンコポリオール、
- 置換又は非置換のアミン基、特にC
1〜C
4アミノアルキル基(Genesee社からGP4 Silicone Fluid及びGP7100という名称で販売されている製品、又はDow Corning社からQ2-8220及びDC929若しくはDC939という名称で販売されている製品を挙げることができる);
- チオール基、例えば、Genesee社からGP 72 A及びGP 71という名称で販売されている製品;
- アルコキシル化基、例えば、SWS Silicones社からSilicone Copolymer F-755という名称、及びGoldschmidt社からAbil Wax(登録商標)2428、2434及び2440という名称で販売されている製品;
- ヒドロキシル化基、例えば、ヒドロキシアルキル官能基を有するポリオルガノシロキサン;
- アシルオキシアルキル基、例えば、米国特許第4 957 732号に記載のポリオルガノシロキサン;
- カルボン酸型のアニオン性基、例えば、欧州特許第186 507号に記載のもの、又はアルキルカルボキシル型のアニオン性基、例えば、Shin-Etsu社製の製品X-22-3701E、その他、2-ヒドロキシアルキルスルホン酸塩若しくは2-ヒドロキシアルキルチオ硫酸塩型のアニオン性基、例えば、Goldschmidt社からAbi(登録商標)S201及びAbi(登録商標)S255という名称で販売されている製品;
- ヒドロキシアシルアミノ基、例えば、欧州特許出願第342 834号に記載のポリオルガノシロキサン(例えば、Dow Corning社製の製品Q2-8413が挙げられる)。
【0153】
シリコーンは、ポリジアルキルシロキサンから選択することもでき、このうち、主にトリメチルシリル末端基を有するポリジメチルシロキサンを挙げることができる。これらのポリジアルキルシロキサンのうち、以下の市販製品を挙げることができる:
- Rhodia社から販売されているSilbione(登録商標)オイルの47及び70 047シリーズ又はMirasil(登録商標)オイル、例えば70 047 V 500 000オイル;
- Rhodia社から販売されているMirasil(登録商標)シリーズのオイル;
- Dow Corning社製の200シリーズのオイル、例えば粘度が60 000mm
2/秒であるDC200、
- General Electric社製のViscasil(登録商標)オイル及びGeneral Electric社製SFシリーズのある特定のオイル(SF 96、SF 18)。
【0154】
また、Rhodia社製48シリーズのdimethiconol(CTFA)という名称で知られているオイル等の、ジメチルシラノール末端基を有するポリジメチルシロキサンも挙げることができる。
【0155】
このポリジアルキルシロキサンのカテゴリーにおいて、Goldschmidt社からAbil Wax(登録商標)9800及び9801という名称で販売されている製品も挙げることができ、これらはポリ(C
1〜C
20)ジアルキルシロキサンである。本発明に従って使用することができる製品は、より特定すると、以下のような混合物である:
- 鎖末端がヒドロキシル化されたポリジメチルシロキサン、又はジメチコノール(CTFA)と、シクロメチコン(CTFA)としても知られている環状ポリジメチルシロキサンとから形成される混合物、例えばDow Corning社から販売されている製品Q2 1401。
【0156】
ポリアルキルアリールシロキサンは、詳細には、25℃にて1×10
-5〜5×10
-2m
2/秒の範囲の粘度を有する、直鎖状及び/又は分枝状のポリジメチル/メチルフェニルシロキサン及びポリジメチル/ジフェニルシロキサンから選択される。
これらのポリアルキルシロキサンの中では、下記の名称で販売されている製品を挙げることができる:
- Rhodia社製のSilbione(登録商標)70 641シリーズのオイル;
- Rhodia社製のRhodorsil(登録商標)70 633及び763シリーズのオイル;
- Dow Corning社製のDow Corning 556 Cosmetic Grade Fluidオイル;
- Bayer社製のPKシリーズのシリコーン、例えば、PK20製品;
- Bayer社製のPN及びPHシリーズのシリコーン、例えば、PN1000及びPH1000製品;
- General Electric社製のSFシリーズのある特定のオイル、例えば、SF 1023、SF 1154、SF 1250及びSF 1265。
【0157】
本発明による化粧用組成物は、前記シリコーンを、組成物の総質量に対して、0.1質量%〜10質量%、更に良好には0.2質量%〜5質量%の範囲の量で含むことができる。
【0158】
増粘剤
本発明による化粧用組成物は、1つ又は複数の増粘剤、好ましくは非イオン性増粘剤、も含むことができる。
【0159】
本発明の目的において、用語「増粘剤」は、水溶液又は30%エタノールを含有する水性アルコール溶液中に1質量%、pH7で導入したときに、25℃及び剪断速度1s
-1にて少なくとも100cps(センチポアズ)、好ましくは少なくとも500cpsの粘度を達成可能な化合物を意味する。この粘度は、コーン/プレート粘度計(Haake R600レオメーター等)を使用して測定することができる。
【0160】
増粘剤は、任意選択でオキシアルキレン化脂肪アルコール、脂肪アミド、オキシアルキレン化脂肪酸エステル、及びアクリル増粘ポリマー、並びにこれらの混合物からも選択され得る。増粘剤は、好ましくは脂肪アミド及びオキシアルキレン化脂肪酸エステルから選択される。
【0161】
この脂肪アルコールは、好ましくは構造R-OHを有し、式中、Rは、8〜40個の炭素原子、特に8〜30個の炭素原子を含み、任意選択で1つ又は複数のOH基、好ましくは1つ又は2つのOH基で置換された、飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状炭化水素系基であり、好ましくはRは、C
8〜C
40、特にC
12〜C
24アルキルであり、又は代替的にC
8〜C
40、特にC
12〜C
24アルケニルである。
【0162】
特に以下の化合物が挙げられる:ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、リノレイルアルコール、ウンデシレニルアルコール、パルミトレイルアルコール、アラキドニルアルコール及びエルシルアルコール、並びにこれらの混合物。
【0163】
有利には、前記脂肪アルコールは25℃にて固体であり、すなわち、レオメーター(例えば、R600レオメーター)を用いて測定される粘度が、25℃及び剪断速度1s
-1にて1Pa.s以上の粘度である。
【0164】
好ましくは、脂肪アルコールは、ステアリルアルコール、セチルアルコール、及びこれらの混合物(セチルステアリルアルコール)から選択される。
【0165】
用語「脂肪アミド」は、その構造に、少なくとも8個の炭素原子を含む炭化水素系鎖を少なくとも1つ含むアミドを意味する。
【0166】
この脂肪アミドは、より特定すると、アルカノールアミンのアミドと、8〜30個の炭素原子を含む飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状脂肪酸とに由来する化合物から選択され、アルカノールアミン及び/又は脂肪酸は、場合によりオキシアルキレン化、好ましくはオキシエチレン化されており、1〜50molのエチレンオキシド(1〜50 EO)を含む。
【0167】
脂肪アミドは、好ましくはC
2〜C
10アルカノールアミンとC
14〜C
30脂肪酸とのアミドから、更に良好には、C
2〜C
10アルカノールアミンとC
14〜C
22脂肪酸とのアミドから選択される。
【0168】
中でも、以下のものが挙げられる:
- ヤシ(又はヤシ油脂肪酸)モノイソプロパノールアミド、例えば、Huntsman社製の製品Empilan CLS、
- ヤシ(又はヤシ油脂肪酸)モノエタノールアミド、又はコカミドMEA等、
- 大豆脂肪酸ジエタノールアミド、例えば、Cognis社製の製品Comperlan(登録商標)VOD、
- オレイン酸モノイソプロパノールアミド、例えば、Witco社製の製品Witcamide(登録商標)61、
- オレイン酸ジエタノールアミド、例えば、Chimex社製の製品Mexanyl(登録商標)GT、
- ミリスチン酸モノエタノールアミド、例えば、Cognis社製の製品Comperlan(登録商標)MM、
- ステアリン酸エタノールアミド又はステアリン酸モノエタノールアミド、例えば、Uniqema社製の製品Monamid(登録商標)S及びMonamid(登録商標)972、
- リノール酸ジエタノールアミド、例えば、Zschimmer Schwarz社製の製品Purton(登録商標)SFD、
- ベヘン酸モノエタノールアミド、例えば、Croda社製の製品Incromide(登録商標)BEM、
- イソステアリン酸モノイソプロパノールアミド、例えば、Witco社製の製品Witcamide(登録商標)SPA、
- エルカ酸ジエタノールアミド、例えば、Stearineries Dubois社製品のエルカ酸ジエタノールアミド、
- リシノール酸モノエタノールアミド、例えば、Stearineries Dubois社製品のリシノール酸モノエタノールアミド、
- EOを4mol含むナタネ脂肪酸アミド、例えば、Kao社製の製品Amidet N、
【0169】
オキシアルキレン化脂肪酸エステルは、脂肪酸エステルのオキシアルキレン化誘導体又は脂肪アルコールエーテルのオキシアルキレン化誘導体から選択することができる。
最も詳細には、C
6〜C
30脂肪酸エステルの又はC
6〜C
30脂肪アルコールエーテルの、及びポリオール(例えば、グリセロール、ソルビトール、グルコース、ペンタエリスリトール又はポリエチレングリコール、好ましくはポリエチレングリコール)の、オキシアルキレン化、特にオキシエチレン化誘導体が挙げられ、好ましくはこれらの誘導体は、10〜500molのエチレンオキシド(EO)、中でも30〜400 EO、好ましくは40〜300molのEOを含む。
中でも、150 EOを有するステアリン酸エチレングリコール、200E Oを有するジステアリン酸ポリエチレングリコール、例えば、SEPPIC社製の製品Sumulsol 220 TM(登録商標)、150EOを有するテトラステアリン酸ペンタエリスリチル、例えば、Croda社製の製品Crothix(登録商標)等、120 EOを有するジオレイン酸メチルグルコース、例えば、Amerchol社製の製品Glucamate DOE-120 Vegetal(登録商標)、160 EOを有するトリイソステアリン酸ソルビタン、例えば、Kao Chemicals社製の製品Rheodol TW IS399C等、及び、55 EOを有するオレイン酸プロピレングリコール、例えばEvonik Goldschmidt社製の製品Antil 141 Liquidが挙げられる。
【0170】
中でも、オキシアルキレン化脂肪酸エステルは、以下の式に対応し得る: R
1-CO-(X)
n-(OCH
2CH
2)
m-O-(CO)
p-R
2
[式中、
- R
1は、直鎖状又は分枝状のC
9〜C
29アルキル又はアルケニル基であり、
- R
1は、水素原子又は直鎖状若しくは分枝状のC
9〜C
29アルキル基又はアルケニル基であり、
- Xは、直鎖状又は分枝状のC
1〜C
4二価アルキレン基、好ましくは式-CH
2-CH(CH
3)-のものであり、
- nは0又は1であり、pは0又は1であり、mは50〜200の範囲の整数である]。
【0171】
アクリル増粘ポリマーのうち、以下のものが最もとりわけ好ましい:
- 架橋(メタ)アクリル酸ホモポリマー、例えば、Goodrich社からCarbopol 980、981、954、2984及び5984という名称で販売されている製品、又は3 VSA社からSynthalen M及びSynthalen Kという名称で販売されている製品;及び
- (メタ)アクリル酸とC
1〜C
6アクリル酸アルキルとの架橋コポリマー、特にメタクリル酸とアクリル酸エチルとの架橋コポリマー、又はアクリル酸とアクリル酸エチルとの架橋コポリマー、例えば、Coatex社からViscoatex 538C、Rohm & Haas社からAculyn33、又はNoveon社からCarbopol Aqua SF-1という名称で販売されている製品。
【0172】
本発明による化粧用組成物は、この増粘剤を、組成物の総質量に対して0.01質量%〜10質量%、更に良好には0.05質量%〜8質量%、なお更に良好には0.1質量%〜5質量%、優先的には0.5質量%〜4質量%の量の範囲で含む。
【0173】
他の成分
本発明による組成物は、従来使用されてきた任意の表現形態、特に水性、アルコール性、若しくは水性-アルコール性又は油性の溶液若しくは懸濁液、ローション又は美容液型の溶液若しくは懸濁液、乳濁液、水性又は無水ゲル、或いは任意の他の化粧用の形態であり得る。
【0174】
本発明による組成物は好ましくは水性であり、そして水を、組成物の総質量に対して、好ましくは30質量%〜98質量%、特に50質量%〜95質量%、更に良好には60質量%〜90質量%の濃度で含む。
組成物は、25℃及び1atm.にて液体の、特に水溶性の1つ又は複数の有機溶媒、例えば、C
1〜C
6アルコール、特に、C
1〜C
6脂肪族又は芳香族モノアルコール、C
3〜C
7ポリオール(例えば、グリセロール、グリコール(例えば、ブチレングリコール、イソプレングリコール又はプロピレングリコール))、及びC
3〜C
7ポリオールエーテル、も含むことができ、したがってこれらは、単独で、又は水との混合物として、使用することができる。有利には、有機溶媒は、エタノール及びイソプロパノール及びこれらの混合物から選択することができる。
【0175】
また、本発明による組成物は、本発明の化合物以外に、特に植物、鉱物、動物又は合成オイルから選択される少なくとも1つの一般的な化粧用成分;固形の脂肪性物質、特にワックス、C
8〜C
40エステル及びC
8〜C
40酸;C
8〜C
40アルコール;カチオン性界面活性剤、アニオン性ポリマー;日焼け止め剤;保湿剤;フケ防止剤;酸化防止剤;キレート剤、パール剤(nacreous agent)及び乳白剤;可塑剤又はコアレッサー;ヒドロキシ酸;賦形剤;芳香剤;塩基性化剤又は酸性化剤;アルデヒド、DHA;ポリマー又は非ポリマー増粘剤、特に会合性ポリマー;保存剤;金属イオン封鎖剤(EDTA及びその塩);色素、も含むことができる。組成物は、当然ながら、上記の一覧に登場するいくつかの化粧用成分を含むことができる。当業者は、本発明の組成物の特性を害さないように、組成物中に含ませる成分及びその量も留意して選ぶことになる。
【0176】
組成物のpHは、それが水である場合は、好ましくは4から7.5の間、特に4.5から6の間である。
【0177】
この化粧用組成物は、ケラチン物質に適用した後にすすいでも放置してもよく、好ましくは、任意選択による放置時間(数分であり得る)の後にすすぐ。
【0178】
本発明による化粧用組成物には、全身及び/又は毛髪の衛生分野、特に毛髪及び/又は頭皮の洗浄、並びに全身及び/又は顔の皮膚からの化粧品の洗浄及び/又は除去についても、とりわけ有利な用途が特に見出される。
【0179】
したがってこの化粧用組成物は、シャンプー又はシャワージェル、又は代替的にはすすぎ用のマスクを構成することができる。
【0180】
本発明の対象は美容トリートメント方法でもあり、この美容トリートメント方法は、特に、ケラチン物質、特に毛髪、頭皮、全身の皮膚及び/又は顔の皮膚をケア及び/又は洗浄するための、本発明による化粧用組成物を前記ケラチン物質に適用する工程と、任意選択でその次に、任意選択による放置時間後にすすぐ工程とを含む、美容トリートメント方法である。
【0181】
本発明は、ヒトケラチン物質から汚れ残留物を洗浄するための美容方法に特に関し、この方法は、本発明による化粧用組成物が水の存在下で前記ケラチン物質に適用され、この組成物がマッサージされて泡を形成し、次に、形成された泡及び汚れ残留物が水ですすぐことによって除去される、美容方法である。
【0182】
本発明は、以下の実施例で更に詳細に示される。これらの実施例では、上述のようにして(直径60mm/1°のコーンプレート形状のHaake Marsレオメーターを使用して)粘度を測定する。
【実施例】
【0183】
以下のシャンプー型毛髪組成物(活性物質AMの質量%)を調製する:
【0184】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0185】
少なくとも4Pa.sの粘度による良好な増粘及び発泡効果を示し、毛髪の洗浄に使用して毛髪のために良好な美容的特性を生成することにつながり得る、安定性の清浄剤組成物を得る。
【0186】
組成物は良好な発泡開始を示し、良好な品質の豊富な泡を生み出し、中でも泡は特にクリーミーな質感を有し、頭部の毛髪全体にわたって容易に広がる。
【0187】
訓練を受けた10人の消費者の官能パネルによって実施例4及び7を試験し、市販の硫酸塩フリーのシャンプー配合物と比較した。
【0188】
本発明による組成物は、市販製品よりはるかに少量 (10%から30%未満の間)のアニオン性界面活性剤を含むものの、本発明による2つの実施例は、市販製品のものに相当する発泡開始及び豊富な硬い持続性のある泡を示す。