(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような技術を用いて予約を管理することにより、店舗を紹介する店舗紹介ページにおいて予約を受け付ける予約業態の店舗においては、予約を行ったユーザが、予約を行う際に店舗紹介ページを閲覧したことを把握することができる。しかしながら、店舗紹介ページ上でのユーザ操作により予約を受け付けない業態の店舗においては、来店したユーザが、店舗紹介ページを閲覧したか否かを把握することができなかった。そのため、店舗は、店舗紹介ページを掲載することによる広告効果を把握することが容易ではなかった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、店舗に来店したユーザが事前に当該店舗を紹介する店舗紹介ページを閲覧したか否かを判定することができる判定装置、判定方法及び判定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る判定装置は、店舗に来店したユーザの通信端末が読み取った、前記店舗で表示されたコード画像に含まれる前記店舗を識別する店舗識別情報を取得する取得部と、前記コード画像を読み取った時点において前記通信端末が記憶している、前記取得部が取得した前記店舗識別情報に対応する前記店舗を紹介する店舗紹介ページを前記通信端末が表示することにより前記通信端末に記憶される履歴情報に基づいて、前記通信端末が前記店舗紹介ページを表示したか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力する出力部と、を有する。
【0007】
前記取得部は、前記店舗識別情報とともに前記履歴情報を前記通信端末から取得し、前記出力部は、前記取得部が取得した履歴情報に基づいて、前記判定情報を出力してもよい。
前記出力部は、前記履歴情報に含まれる店舗識別情報と、前記取得部が取得した前記店舗識別情報とが一致するか否かを判定した結果に基づく前記判定情報を出力してもよい。
【0008】
前記出力部は、前記履歴情報に含まれるアドレス情報と、前記店舗紹介ページを表示させるためのアドレス情報の少なくとも一部とが一致するか否かを判定した結果に基づく前記判定情報を出力してもよい。
【0009】
前記判定装置は、前記店舗ごとに、当該店舗に対応する前記店舗識別情報を含む、前記通信端末が前記店舗紹介ページを表示したときに生成されたログ情報を記憶するログ管理記憶部をさらに有し、前記出力部は、前記コード画像を読み取った時点において前記通信端末が記憶している前記履歴情報が、前記ログ管理記憶部に記憶されている、前記取得部が取得した前記店舗識別情報を含む前記ログ情報の少なくとも一部と一致するか否かを判定した結果に基づく前記判定情報を出力してもよい。
【0010】
前記出力部は、前記通信端末が前記店舗紹介ページを表示したと判定した場合に、前記店舗紹介ページに対応する特典を示す情報を前記判定情報として前記通信端末に出力してもよい。
【0011】
前記取得部は、前記店舗紹介ページに対応する前記店舗において前記特典を利用するための予約を行ったユーザに対応するユーザ識別情報を、前記店舗紹介ページを提供するウェブサーバから取得し、前記出力部は、前記取得部が前記ウェブサーバから取得した前記ユーザ識別情報が、前記コード画像を読み取った前記通信端末から取得した前記ユーザ識別情報に対応すると判定した場合に、前記特典を示す情報を前記通信端末に出力してもよい。
【0012】
前記履歴情報は、前記通信端末が前記店舗紹介ページを表示した時刻を示す時刻情報を含み、前記出力部は、前記履歴情報に含まれる前記時刻情報が示す前記時刻から前記通信端末が前記コード画像を読み取った時刻までの期間が所定の期間以上である場合に、前記特典を示す情報を前記通信端末に出力してもよい。
【0013】
前記履歴情報は、前記店舗紹介ページを表示したときの前記通信端末の位置を示す位置情報を含み、前記出力部は、前記履歴情報に含まれる前記位置情報が示す前記位置から前記店舗紹介ページに対応する前記店舗の位置までの距離が所定の閾値を超える場合に、前記特典を示す情報を前記通信端末に出力してもよい。
【0014】
前記判定装置は、前記店舗ごとに、前記コード画像を識別する画像識別情報と、前記コード画像の有効期限とを関連付けて記憶する履歴管理記憶部をさらに有し、前記取得部は、前記通信端末が前記コード画像を読み取った読取時刻と、前記コード画像に含まれる前記画像識別情報とをさらに取得し、前記出力部は、前記取得部が取得した前記画像識別情報と関連付けて前記履歴管理記憶部に記憶されている前記有効期限が、前記取得部が取得した前記読取時刻を超えていない場合に、前記特典を示す情報を前記通信端末に出力してもよい。
【0015】
前記コード画像は、前記ユーザが前記店舗に支払う支払い金額を示す金額情報をさらに含み、前記出力部が出力した前記特典を用いて決済を行う決済部をさらに有し、前記取得部は、前記通信端末が読み取った、決済を行うために店舗が提示した前記コード画像に含まれる前記店舗識別情報と前記金額情報とを取得し、前記決済部は、前記通信端末が前記店舗紹介ページを表示したと判定した場合に、前記支払い金額から前記店舗紹介ページに対応する特典が示す割引金額を差し引いた割引後金額で決済を行い、前記出力部は、前記割引後金額を示す情報を前記判定情報として前記通信端末に出力してもよい。
【0016】
本発明の第2の態様に係る判定方法は、コンピュータが実行する、店舗に来店したユーザの通信端末が読み取った、前記店舗で表示されたコード画像に含まれる前記店舗を識別する店舗識別情報を取得するステップと、前記コード画像を読み取った時点において前記通信端末が記憶している、所定のウェブページを表示したときに前記通信端末に記憶される履歴情報に基づいて、前記通信端末が、前記店舗識別情報に対応する前記店舗を紹介する店舗紹介ページを表示したか否かを判定するステップと、前記通信端末が前記店舗紹介ページを表示したか否かを判定した結果に基づく情報を出力するステップと、を有する。
【0017】
本発明の第3の態様に係る判定装置は、店舗を紹介する店舗紹介ページを表示した第1通信端末を使用するユーザを識別する第1ユーザ識別情報と、前記店舗紹介ページに対応する前記店舗を識別する店舗識別情報とを含むログ情報を記憶するログ情報記憶部と、前記店舗に来店したユーザが使用する第2通信端末が読み取った、前記店舗で表示されたコード画像に含まれる前記店舗に対応する前記店舗識別情報と、前記コード画像を読み取った前記第2通信端末を使用する前記ユーザを識別する第2ユーザ識別情報とを取得する取得部と、前記取得部が前記第2ユーザ識別情報とともに取得した前記店舗識別情報と、前記コード画像を読み取った時点において前記ログ情報記憶部が前記第1ユーザ識別情報に関連付けて記憶している前記ログ情報とに基づいて、前記ユーザが前記店舗紹介ページを閲覧したか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力する出力部と、を有する。
【0018】
前記出力部は、前記取得部が取得した前記第2ユーザ識別情報が、前記コード画像を読み取った時点において前記ログ情報記憶部が記憶している前記ログ情報に含まれる前記第1ユーザ識別情報と一致するか否かに基づいて、前記判定情報を出力してもよい。
【0019】
前記判定装置は、前記第1ユーザ識別情報と、前記第2ユーザ識別情報とを関連付けて記憶するユーザ情報記憶部をさらに有し、前記出力部は、前記取得部が取得した前記第2ユーザ識別情報が、前記コード画像を読み取った時点において前記ログ情報記憶部が記憶している前記ログ情報であって、前記取得部が取得した前記ログ情報に含まれる前記第1ユーザ識別情報と関連付けて前記ユーザ情報記憶部に記憶されている前記第2ユーザ識別情報と一致するか否かに基づいて、前記判定情報を出力してもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、店舗に来店したユーザが事前に当該店舗を紹介する店舗紹介ページを閲覧したか否かを判定することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[判定システムSの概要]
図1は、判定システムSの概要を説明するための図である。判定システムSは、店舗に来店したユーザが、当該店舗を紹介する店舗紹介ページを事前に閲覧したか否かを判定するシステムである。店舗紹介ページは、ユーザの口コミを掲載する口コミサイト又は店舗が依頼した広告を掲載する広告媒体サイト等のウェブサイトにおいて掲載されたウェブページである。
【0023】
判定システムSは、通信端末1と、店舗端末2と、ウェブサーバ3と、判定装置4とを有する。
通信端末1は、ユーザが使用する端末であり、例えば、スマートフォン又はタブレット等である。通信端末1には、判定システムSが、ユーザが店舗紹介ページを事前に閲覧したか否かの判定処理を行うための専用のアプリケーションソフトウェア(以下、専用アプリという)がインストールされている。
店舗端末2は、店舗が使用する端末であり、例えば、コンピュータである。
【0024】
ウェブサーバ3は、ウェブサイトにおいて店舗紹介ページを提供するサーバである。また、ウェブサーバ3は、店舗で利用可能な特典を、ウェブサイトに会員登録したユーザに提供する。特典は、例えば、クーポン又はポイント等である。
判定装置4は、店舗に来店したユーザが、当該店舗に対応する店舗紹介ページを事前に閲覧したか否かを判定する装置である。
【0025】
店舗紹介ページには、店舗紹介ページを表示したことを示す履歴情報を生成する専用のHTML(HyperText Markup Language)タグが組み込まれており、通信端末1は、店舗紹介ページを表示したときに専用のHTMLタグが動作することによって生成された履歴情報を記憶する。
【0026】
店舗には、入り口又はユーザが利用するテーブル等にコード画像が設置されている。コード画像は、例えばバーコード又は二次元コードを示す画像である。コード画像は、当該コード画像が設置された店舗に対応する店舗識別情報を含む。コード画像は、店舗識別情報の送信先である判定装置4のアドレス情報をさらに含んでもよい。
【0027】
この場合において、まず、店舗に来店したユーザは、通信端末1にインストールされた専用アプリを起動させると、通信端末1を用いて、店舗で表示されたコード画像を読み取る(
図1の(1))。通信端末1は、コード画像を読み取ると、コード画像に含まれる店舗識別情報を判定装置4に送信する(
図1の(2))。具体的には、通信端末1は、店舗識別情報とともに、記憶している履歴情報を判定装置4に送信する。
【0028】
判定装置4は、通信端末1から店舗識別情報を取得すると、コード画像を読み取った時点において通信端末1が記憶している履歴情報に基づいて、通信端末1が、取得した店舗識別情報に対応する店舗を紹介する店舗紹介ページを表示したか否かを判定する(
図1の(3))。具体的には、判定装置4は、通信端末1から取得した履歴情報に基づいて、通信端末1から取得した店舗識別情報に対応する店舗を紹介する店舗紹介ページを表示したか否かを判定する。そして、判定装置4は、判定した結果に基づく判定情報を出力する(
図1の(4))。
【0029】
判定装置4は、判定情報が、通信端末1が店舗紹介ページを表示したことを示す場合に、当該判定情報をウェブサーバ3に通知する(
図1の(5))。ウェブサーバ3は、判定装置4から通信端末1が店舗紹介ページを表示したことを示す判定情報を取得すると、店舗紹介ページの店舗で利用可能な特典を発行し、通信端末1を使用するユーザに特典を提供する(
図1の(6)、(7))。ユーザは、例えば、会計時にクーポン又はポイントを利用することができる。このようにすることで、判定システムSは、店舗紹介ページを閲覧したユーザに特典を提供することができる。
【0030】
また、広告媒体サイトの事業者は、店舗で特典が利用された数を推定することができる。例えば、店舗が依頼した広告を掲載するサービスが、店舗で特典が利用された数に応じて課金する従量課金制である場合、広告媒体サイトの事業者は、店舗で特典が利用されたことを把握する必要がある。
【0031】
例えば、広告媒体サイトの事業者が、専用アプリにおいてユーザによる特典を利用する操作(例えば、特典を利用するためのボタンを押下する操作)が行われたことにより店舗で特典が利用されたと判断する場合、広告媒体サイトの事業者は、ユーザが店舗に来店していないにもかかわらず、店舗で特典が利用されたと推定してしまい得る。例えば、店舗に来店する予定ではないユーザが誤って特典を利用する操作を行ってしまった場合、店舗で特典が利用され得ない。
【0032】
判定システムSが、店舗で表示されたコード画像を通信端末1が読み取ったことを契機として特典を提供することにより、ユーザが誤って特典を利用する操作する状況がなくなり、判定システムSは、広告媒体サイトの事業者が店舗で特典が利用された数を推定する精度を向上させることができる。その結果、広告媒体サイトの事業者は、店舗で特典が利用された数を推定し、広告の掲載を依頼した店舗に請求するサービスの料金を算出することができる。
【0033】
ところで、店舗が広告媒体サイトの事業者に依頼して店舗紹介ページを掲載した場合において、店舗紹介ページを閲覧したユーザが店舗を利用した場合、店舗は、広告媒体サイトにおいて所定の行動をしたユーザの数に応じた広告料を、広告媒体サイトの事業者に支払う。所定の行動は、例えば、ユーザが、店舗紹介ページを閲覧したり、店舗紹介ページにおいて予約したりする行動である。広告媒体サイトの事業者に広告の掲載を依頼した店舗が、店舗紹介ページにおいてユーザからの予約を受け付ける業態である場合において、店舗に来店したユーザが店舗紹介ページにおいて予約をしたユーザである場合、店舗は、ユーザが事前に店舗紹介ページを閲覧したか否かを判定することができる。一方、店舗に来店したユーザが店舗紹介ページにおいて予約をしなかったユーザである場合、店舗は、ユーザに直接確認しないと、ユーザが事前に店舗紹介ページを閲覧したか否かを把握することができない。そのため、店舗は、店舗紹介ページを掲載したことによる広告効果を把握することが容易ではなかった。
【0034】
また、カフェをはじめとする客単価が低い店舗は、広告媒体サイトの事業者に広告の掲載を依頼しなかったり、ウェブページにおいてユーザからの予約を受け付けない業態であったりする場合がある。この場合において、店舗は、来店したユーザが、口コミサイトにおいて掲載された店舗紹介ページを事前に閲覧したか否かを把握することが難しかった。
【0035】
そこで、判定装置4は、判定情報を店舗端末2に通知する(
図1の(8))。判定装置4は、例えば、判定情報が、通信端末1が店舗紹介ページを表示したことを示す場合に、当該判定情報を店舗端末2に通知する。このようにすることで、店舗は、来店したユーザが、店舗紹介ページを閲覧したか否かを把握することができる。
【0036】
例えば、店舗端末2が、判定装置4から取得した判定情報を集計することにより、店舗は、店舗紹介ページを閲覧したユーザの来客数を把握することができる。これにより、店舗は、店舗紹介ページを掲載したことによる広告効果を容易に把握することができる。
以下、通信端末1及び判定装置4の構成について説明する。
【0037】
[通信端末1及び判定装置4の構成]
図2は、通信端末1及び判定装置4の構成を示す図である。通信端末1は、撮像部11と、通信部12と、表示部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。
【0038】
撮像部11は、被写体を撮像するカメラである。
通信部12は、ネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えば無線通信コントローラを含んで構成されている。
表示部13は、ディスプレイである。表示部13は、ディスプレイに重ねて設けられたタッチパネルを有しており、ユーザの操作を受け付ける操作部としても機能する。
【0039】
記憶部14は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部14は、制御部15が実行するプログラムを記憶している。また、記憶部14は、店舗紹介ページを表示したときに生成された履歴情報を記憶している。履歴情報は、例えば、通信端末1にインストールされたウェブブラウザが店舗紹介ページを表示したときに生成するクッキーである。
【0040】
図3は、履歴情報の構成を示す図である。
図3に示すように、履歴情報は、履歴名称と、店舗識別情報と、アドレス情報と、時刻情報と、位置情報とを含む。履歴名称は、ウェブサーバ3が掲載する店舗紹介ページを表示したときに生成された履歴情報であることを示す名称である。履歴名称は、各店舗紹介ページにおいて共通する名称であってもよいし、店舗紹介ページごとに異なる名称であってもよい。記憶部14には、履歴情報に含まれる履歴名称が予め記憶されている。
【0041】
履歴情報に含まれる店舗識別情報は、通信端末1が表示した店舗紹介ページの店舗に対応する店舗識別情報である。履歴情報に含まれるアドレス情報は、通信端末1が表示した店舗紹介ページに対応するアドレス情報である。時刻情報は、通信端末1が店舗紹介ページを表示した時刻を示す情報である。位置情報は、店舗紹介ページを表示したときの通信端末1の位置を示す情報である。位置情報は、住所であってもよいし、座標であってもよい。
【0042】
図2に戻り、制御部15は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部15は、記憶部14に記憶されたプログラム(専用アプリ)を実行することにより、読み取り部151、送信部152及び表示制御部153として機能する。
読み取り部151は、撮像部11が被写体として認識したコード画像を読み取る。
【0043】
送信部152は、通信部12を介して、読み取り部151が読み取ったコード画像に含まれる店舗識別情報を判定装置4に送信する。具体的には、送信部152は、通信部12を介して、店舗識別情報とともに、読み取り部151がコード画像を読み取った時点において記憶部14に記憶されている履歴情報の中から、記憶部14に記憶されている履歴名称を含む履歴情報を判定装置4に送信する。
【0044】
表示制御部153は、判定装置4が通知した情報を表示する専用アプリの表示画面を表示部13に表示させる。表示制御部153が表示部13に表示させる表示画面の詳細については後述する。
【0045】
判定装置4は、通信部41と、記憶部42と、制御部43とを有する。
通信部41は、ネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えば通信コントローラを含んで構成されている。
【0046】
記憶部42は、ROM、RAM及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部42は、制御部43が実行するプログラムを記憶している。
制御部43は、例えばCPUである。制御部43は、記憶部42に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部431、決済部432及び出力部433として機能する。
【0047】
取得部431は、通信部41を介して、店舗に来店したユーザの通信端末1が読み取ったコード画像に含まれる店舗識別情報を、通信端末1から取得する。具体的には、取得部431は、通信部41を介して、店舗識別情報とともに履歴情報を通信端末1から取得する。取得部431は、コード画像を読み取った通信端末1を使用するユーザに対応するユーザ識別情報を通信端末1からさらに取得してもよい。取得部431は、取得した店舗識別情報とユーザ識別情報と履歴情報とを出力部433に入力する。
【0048】
取得部431は、通信端末1が読み取った、店舗が会計時に提示した決済用のコード画像に含まれる情報を通信端末1から取得してもよい。決済用のコード画像には、店舗識別情報と、ユーザが店舗に支払う支払い金額を示す金額情報とが含まれる。具体的には、通信端末1が、決済を行うために店舗が提示したコード画像を読み取ると、取得部431は、通信端末1が読み取った決済用のコード画像に含まれる店舗識別情報と金額情報と、コード画像を読み取った通信端末1を使用するユーザに対応するユーザ識別情報とを通信端末1から取得する。
【0049】
取得部431は、店舗端末2が読み取った、会計時に通信端末1が表示した決済用のコード画像に含まれる情報を店舗端末2から取得してもよい。この場合、決済用のコード画像には、当該コード画像を表示した通信端末1を使用するユーザに対応するユーザ識別情報がさらに含まれる。取得部431は、通信端末1又は店舗端末2から取得した情報に金額情報が含まれている場合、取得した店舗識別情報と金額情報とユーザ識別情報とを決済部432に入力する。
【0050】
決済部432は、取得部431が取得した店舗識別情報と金額情報とユーザ識別情報とに基づいて決済を行う。例えば、記憶部42には、店舗識別情報に関連付けて店舗が管理する店舗口座に関する情報と、ユーザ識別情報に関連付けてユーザが管理するユーザ口座に関する情報とが記憶されている。
【0051】
この場合において、決済部432は、金額情報が示す金額を、ユーザ識別情報に関連付けて記憶部42に記憶されているユーザ口座から差引くことにより決済を行い、通信部41を介して店舗端末2に決済完了通知を送信する。
【0052】
出力部433は、コード画像を読み取った時点において通信端末1が記憶している、取得部431が取得した店舗識別情報に対応する店舗を紹介する店舗紹介ページを通信端末1が表示することにより通信端末1に記憶される履歴情報に基づいて、通信端末1が店舗紹介ページを表示したか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力する。判定情報は、判定した結果を示す情報であってもよい。
【0053】
具体的には、出力部433は、取得部431が取得した履歴情報に基づいて判定情報を出力する。出力部433は、例えば、不図示の表示部に判定情報を表示させる。
【0054】
出力部433は、コード画像を読み取った時点において通信端末1が記憶している履歴情報に含まれる店舗識別情報と、取得部431が取得した店舗識別情報とが一致するか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力してもよい。具体的には、出力部433は、取得部431が取得した履歴情報に含まれる店舗識別情報と、取得部431が履歴情報とともに取得した店舗識別情報とが一致するか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力してもよい。このようにすることで、出力部433は、店舗に来店したユーザが、当該店舗を紹介する店舗紹介ページを事前に閲覧したか否かを判定することができる。
【0055】
また、出力部433は、コード画像を読み取った時点において通信端末1が記憶している履歴情報に含まれるアドレス情報と、店舗紹介ページを表示させるためのアドレス情報の少なくとも一部とが一致するか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力してもよい。
具体的には、出力部433は、取得部431が取得した履歴情報に含まれるアドレス情報と、店舗紹介ページを表示させるためのアドレス情報の少なくとも一部とが一致するか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力してもよい。
【0056】
出力部433は、例えば、履歴情報に含まれるアドレス情報と、店舗紹介ページを表示させるためのアドレス情報とが完全に一致するか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力してもよい。また、出力部433は、例えば、店舗識別情報又は店舗名等の店舗を識別するための識別子がアドレス情報に含まれている場合、履歴情報に含まれるアドレス情報に識別子が含まれているか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力してもよい。このようにすることで、出力部433は、店舗に来店したユーザが、当該店舗を紹介する店舗紹介ページを事前に閲覧したか否かを判定することができる。
【0057】
出力部433は、通信端末1が店舗紹介ページを表示したときにウェブサーバ3が記憶するログ情報と、通信端末1が店舗紹介ページを表示したときに通信端末1が記憶する履歴情報とに基づいて、通信端末1が店舗紹介ページを表示したか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力してもよい。この場合、取得部431は、所定の期間(例えば、毎日又は毎時等)おきにログ情報をウェブサーバ3から取得し、取得したログ情報を記憶部42に記憶させる。
【0058】
以下において、ウェブサーバ3が管理するユーザ識別情報を第1ユーザ識別情報とし、判定装置4が管理するユーザ識別情報を第2ユーザ識別情報として説明する。
【0059】
ログ情報は、第1ユーザ識別情報と、店舗識別情報と、時刻情報と、位置情報とを含む。記憶部42には、第2ユーザ識別情報に、当該第2ユーザ識別情報が示すユーザに対応する第1ユーザ識別情報を関連付けて記憶するユーザ管理データベースが記憶されている。例えば、ユーザが、専用アプリにおいてウェブサイトのログイン情報を設定すると、判定装置4は、ユーザに対応する第2ユーザ識別情報に、設定されたログイン情報に含まれる第1ユーザ識別情報を関連付けてユーザ管理データベースに記憶させる。また、記憶部42には、取得部431がウェブサーバ3から取得したログ情報を記憶するログ情報データベースが記憶されている。ログ情報データベースは、店舗ごとに、店舗識別情報と、ログ情報に含まれる情報として、第1ユーザ識別情報と、時刻情報と、位置情報とを関連付けて記憶している。
【0060】
この場合において、出力部433は、コード画像を読み取った時点において通信端末1が記憶している履歴情報が、取得部431が取得した店舗識別情報と関連付けてログ情報データベースに記憶されているログ情報の少なくとも一部と一致するか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力する。
【0061】
出力部433は、例えば、取得部431が取得した第2ユーザ履歴情報に含まれる店舗識別情報が、取得部431が取得した第2ユーザ識別情報に対応する第1ユーザ識別情報と関連付けてログ情報データベースに記憶されている店舗識別情報と一致するか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力してもよい。「第2ユーザ識別情報に対応する第1ユーザ識別情報」は、第2ユーザ識別情報と関連付けてユーザ管理データベースに記憶されている第1ユーザ識別情報である。具体的には、出力部433は、取得部431が取得した店舗識別情報と、取得部431が取得した履歴情報に含まれる店舗識別情報と、取得部431が取得した第2ユーザ識別情報に対応する第1ユーザ識別情報と関連付けてログ情報データベースに記憶されている店舗識別情報とが一致するか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力してもよい。
【0062】
また、出力部433は、例えば、取得部431が取得した第2ユーザ履歴情報に含まれる店舗識別情報、時刻情報及び位置情報それぞれが、取得部431が取得した第2ユーザ識別情報に対応する第1ユーザ識別情報と関連付けてログ情報データベースに記憶されている店舗識別情報、時刻情報及び位置情報それぞれに一致するか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力してもよい。このようにすることで、出力部433は、店舗に来店したユーザが、事前に当該店舗を紹介する店舗紹介ページを閲覧したか否かを判定する精度を向上させることができる。
【0063】
出力部433は、通信端末1が店舗紹介ページを表示したと判定した場合に、店舗紹介ページに対応する特典を示す情報を判定情報として通信端末1に出力してもよい。この場合、出力部433は、判定情報を通知する通知部として機能してもよい。この場合において、出力部433は、まず、通信部41を介して、通信端末1が店舗紹介ページを表示したことを示す判定情報をウェブサーバ3に通知する。そして、ウェブサーバ3が、通信端末1が店舗紹介ページを表示したことを示す判定情報に基づいて特典を発行すると、出力部433は、ウェブサーバ3が発行した特典を示す情報を通信端末1に通知する。このようにすることで、判定装置4は、店舗紹介ページを閲覧したユーザに特典を提供することができる。また、広告媒体サイトの事業者は、店舗で特典が利用された数を推定することができる。なお、出力部433が、通信端末1が店舗紹介ページを表示したことを示す判定情報に基づいて特典を発行してもよい。
【0064】
出力部433は、判定情報を店舗端末2に通知してもよい。出力部433は、例えば、判定情報が、通信端末1が店舗紹介ページを表示したことを示す場合に、当該判定情報を店舗端末2に通知してもよい。出力部433は、例えば、月ごと又は日ごとに、通信端末1が店舗紹介ページを表示したことを示す判定結果を集計し、集計した結果を判定情報として店舗端末2に通知してもよい。このようにすることで、店舗は、店舗紹介ページを閲覧したユーザの来客数を把握することができる。これにより、広告媒体サイトの事業者に広告の掲載を依頼した店舗は、店舗紹介ページを掲載したことによる広告効果を容易に把握することができる。
【0065】
出力部433は、ユーザが事前に店舗紹介ページにおいて店舗で特典を利用するための予約を行ったことを条件として、通信端末1に特典を示す情報を出力してもよい。具体的には、まず、取得部431は、店舗紹介ページに対応する店舗において特典を利用するための予約を行ったユーザに対応する第1ユーザ識別情報をウェブサーバ3から取得する。そして、出力部433は、取得部431がウェブサーバ3から取得した第1ユーザ識別情報が、コード画像を読み取った通信端末1から取得した第2ユーザ識別情報に対応すると判定した場合に、特典を示す情報を通信端末1に出力してもよい。「第1ユーザ識別情報が第2ユーザ識別情報に対応する」は、第1ユーザ識別情報と関連付けてユーザ管理データベースに記憶されている第2ユーザ識別情報が第2ユーザ識別情報に一致することである。
【0066】
図4は、店舗紹介ページの一例を示す図である。
図4に示す店舗紹介ページには、店舗で利用可能な特典として、100円引きのクーポンを提供することが掲載されている。
図4に示す店舗紹介ページは、ユーザがウェブサイトのアカウントでログインした状態であり、ログインに関するログイン情報には、第1ユーザ識別情報が含まれているとする。
【0067】
この場合において、まず、ユーザが通信端末1を用いて
図4に示す店舗紹介ページに表示された「クーポンを予約する」ボタンを押下する操作を行うと、ウェブサーバ3は、ログイン情報に含まれる第1ユーザ識別情報と、店舗紹介ページの店舗に対応する店舗識別情報とを、判定装置4に送信する。取得部431は、ウェブサーバ3が送信した店舗識別情報と第1ユーザ識別情報とを関連付けて取得する。
【0068】
その後、店舗に来店したユーザが使用する通信端末1がコード画像を読み取ると、取得部431は、通信端末1が読み取ったコード画像に含まれる店舗識別情報と、当該コード画像を読み取った通信端末1を使用するユーザに対応する第2ユーザ識別情報とを関連付けて通信端末1から取得する。そして、出力部433は、通信端末1から取得した第2ユーザ識別情報及び店舗識別情報それぞれが、ウェブサーバ3から取得した第1ユーザ識別情報に対応する第2ユーザ識別情報及び店舗識別情報それぞれに一致すると判定した場合に、特典を示す情報を判定情報として通信端末1に出力する。
【0069】
このようにすることで、出力部433は、通信端末1に記憶された履歴情報を用いなくても、店舗に来店したユーザが、当該店舗を紹介する店舗紹介ページを事前に閲覧したか否かを判定することができる。また、出力部433は、通信端末1に記憶された履歴情報を用いなくても、店舗紹介ページを閲覧したユーザに特典を提供することができる。
【0070】
出力部433は、ユーザが店舗に来店する前に店舗紹介ページを閲覧したことを条件として、特典を示す情報を通信端末1に出力してもよい。具体的には、出力部433は、履歴情報に含まれる時刻情報が示す時刻から通信端末1がコード画像を読み取った時刻までの期間が所定の期間以上である場合に、特典を示す情報を通信端末1に出力してもよい。このようにすることで、出力部433は、店舗に来店してから特典を利用することを目的として店舗紹介ページを閲覧したユーザが特典を利用することを防ぐことができ、店舗紹介ページによる集客効果が不明確なユーザを除いて広告効果をはかることができる。
【0071】
出力部433は、ユーザが来店した店舗から離れた場所で店舗紹介ページを閲覧したことを条件として特典を示す情報を通信端末1に出力してもよい。具体的には、出力部433は、履歴情報に含まれる位置情報が示す位置から店舗紹介ページに対応する店舗の位置までの距離が所定の閾値を超える場合に、特典を示す情報を通信端末1に出力してもよい。このようにすることで、出力部433は、店舗の目の前又は店舗内で特典を利用することを目的として店舗紹介ページを閲覧したユーザが特典を利用することを防ぐことができる。
【0072】
出力部433は、通信端末1が読み取ったコード画像が有効期限以内であることを条件として特典を示す情報を通信端末1に出力してもよい。例えば、店舗は、店舗に設置したディスプレイにコード画像を表示させ、所定の間隔(例えば1日)おきにディスプレイに表示されたコード画像を更新しているとする。この場合、記憶部42には、店舗識別情報と、画像識別情報と、期限情報とを関連付けて記憶するコード管理データベースが記憶されている。画像識別情報は、コード画像を識別する情報である。期限情報は、コード画像の有効期限を示す情報である。コード画像には、店舗識別情報と画像識別情報とが含まれているとする。
【0073】
この場合において、まず、取得部431は、通信端末1がコード画像を読み取った読取時刻と、コード画像に含まれる店舗識別情報と画像識別情報とを取得する。そして、出力部433は、取得部431が取得した店舗識別情報及び画像識別情報と関連付けてコード管理データベースに記憶されている有効期限が、取得部431が取得した読取時刻よりも後の場合に、特典を示す情報を通信端末1に出力する。このように、コード画像に有効期限を設けることにより、出力部433は、店舗が表示したコード画像が外部に漏れた場合であっても、外部に漏れたコード画像が乱用されたことによる被害の拡大を防ぐことができる。
【0074】
出力部433は、特典を適用した後の金額を示す情報を、判定情報として通信端末1に出力してもよい。具体的には、まず、決済部432は、取得部431が取得した履歴情報に基づいて、通信端末1が店舗紹介ページを表示したと判定した場合に、決済用のコード画像に含まれる金額情報が示す支払い金額から店舗紹介ページに対応する特典が示す割引金額を差し引いた割引後金額で決済を行う。そして、出力部433は、割引後金額を示す情報を判定情報として通信端末1に出力する。このようにすることで、ユーザは、通信端末1に出力された割引後金額を確認することにより、決済部432が判定した結果を認識することができる。
【0075】
[表示画面]
続いて、通信端末1が表示する表示画面について説明する。
図5は、通信端末1が表示する表示画面の一例を示す図である。判定装置4の出力部433が、通信端末1が店舗紹介ページを表示したと判定した場合において、判定情報として特典を示す情報を通信端末1に通知すると、通信端末1の表示制御部153は、
図5(a)に示すような表示画面を表示部13に表示させる。
図5(a)に示す表示画面には、特典を示す情報として、100円引きクーポンが利用できることが表示されている。
【0076】
例えば、ユーザが、
図5(a)に示す表示画面において特典を利用する操作として「クーポンを利用する」ボタンを押下する操作を行うと、表示制御部153は、
図5(b)に示すような表示画面を表示部13に表示させる。
図5(b)に示す表示画面には、通信端末1が表示した決済用のコード画像を店舗端末2が読み取る支払い方式を示す「コード画像を表示して支払い」ボタンと、店舗端末2が表示した決済用のコード画像を通信端末1が読み取る支払い方式を示す「コード画像を読み取って支払い」ボタンとが表示されている。
【0077】
例えば、ユーザが、
図5(b)に示す表示画面において「コード画像を読み取って支払い」ボタンを押下する操作を行うと、撮像部11が起動し、読み取り部151は、撮像部11を介して、店舗端末2が提示した決済用のコード画像を読み取る。送信部152は、クーポン(割引金額)を示す情報と、第2ユーザ識別情報と、読み取り部151が読み取った決済用のコード画像に含まれる店舗識別情報と、金額情報とを判定装置4に送信する。
【0078】
取得部431が、通信端末1から、クーポンを示す情報と第2ユーザ識別情報と店舗識別情報と金額情報とを取得すると、決済部432は、第2ユーザ識別情報と店舗識別情報とに基づいて、金額情報が示す支払い金額からクーポンが示す割引金額を差し引いた割引後金額で決済を行う。そして、出力部433が、決済部432が決済を行った後に、割引後金額を含む、決済が完了したことを示す情報を通信端末1に通知すると、通信端末1の表示制御部153は、決済が完了したことを示す情報を表示した
図5(c)に示すような表示画面を表示部13に表示させる。
【0079】
[判定システムSの処理]
続いて、判定システムSの処理の流れについて説明する。
図6は、判定システムSの処理の流れを示すシーケンス図である。S9の処理は、S5の処理の前に行ってもよいし、S5の処理と同時に行ってもよい。本処理は、通信端末1の読み取り部151が、ユーザが来店した店舗で表示されたコード画像を読み取ったことを契機として開始する(S1)。通信端末1の送信部152は、通信部12を介して、読み取ったコード画像に含まれる店舗識別情報とともに、読み取り部151がコード画像を読み取った時点において記憶部14に記憶されている履歴情報の中から、記憶部14に記憶されている履歴名称を含む履歴情報を判定装置4に送信する(S2)。
【0080】
判定装置4の取得部431は、通信端末1が送信した店舗識別情報を取得する。取得部431は、通信部41を介して、店舗識別情報とともに履歴情報を通信端末1から取得する。取得部431は、取得した店舗識別情報と履歴情報とを出力部433に入力する。出力部433は、取得部431が取得した履歴情報に基づいて、通信端末1が店舗紹介ページを表示したか否かを判定する(S3)。
【0081】
出力部433は、通信端末1が店舗紹介ページを表示していないと判定した場合(S3においてNOの場合)、通信端末1が店舗紹介ページを表示していないことを示す判定情報を通信端末1に通知する(S4)。一方、出力部433は、通信端末1が店舗紹介ページを表示したと判定した場合(S3においてYESの場合)、特典を示す情報を判定情報として通信端末1に出力する。
【0082】
具体的には、まず、出力部433は、通信端末1が店舗紹介ページを表示したことを示す判定情報を、ウェブサーバ3に通知する(S5)。ウェブサーバ3は、通信端末1が店舗紹介ページを表示したことを示す判定情報に基づいて特典を発行し、判定装置4を介して、発行した特典を示す情報を通信端末1に通知する(S6、7、8)。
【0083】
また、出力部433は、通信端末1が店舗紹介ページを表示したと判定した場合(S3においてYESの場合)、通信端末1が店舗紹介ページを表示したことを示す判定情報を店舗端末2に通知する(S9)。
【0084】
[変形例1]
上記において、出力部433が、コード画像を読み取った時点において通信端末1が記憶している履歴情報に基づいて、通信端末1が店舗紹介ページを表示したか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力する例を説明したが、これに限らない。例えば、ユーザが、タブレットを用いて店舗紹介ページを閲覧し、スマートフォンを用いて店舗で表示されたコード画像を読み取る操作を行う場合がある。そこで、出力部433は、端末を問わず、店舗に来店したユーザが店舗紹介ページを事前に閲覧したか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力してもよい。
【0085】
店舗紹介ページを表示した通信端末1が第1通信端末(例えばタブレット)であり、店舗で表示されたコード画像を読み取った通信端末1が第1通信端末とは異なる第2通信端末(例えばスマートフォン)であるとする。また、第1通信端末が表示した店舗紹介ページは、ユーザがウェブサイトのアカウント(第1ユーザ識別情報)でログインした状態であるとする。
【0086】
この場合において、まず、第1通信端末が店舗紹介ページを表示すると、ウェブサーバ3は、第1通信端末を使用するユーザのログイン情報に含まれる第1ユーザ識別情報と、店舗紹介ページに対応する店舗を識別する店舗識別情報とを含むログ情報を判定装置4に送信する。取得部431は、ウェブサーバ3が送信したログ情報に含まれる第1ユーザ識別情報と店舗識別情報とを取得する。取得部431は、取得したログ情報に含まれる第1ユーザ識別情報と店舗識別情報とを関連付けてログ情報データベースに記憶させる。
【0087】
その後、店舗に来店したユーザが使用する第2通信端末が店舗で表示されたコード画像を読み取ると、取得部431は、店舗に来店したユーザが使用する第2通信端末が読み取った、店舗で表示されたコード画像に含まれる店舗に対応する店舗識別情報と、コード画像を読み取った第2通信端末を使用するユーザに対応する第2ユーザ識別情報とを取得する。出力部433は、取得部431が第2ユーザ識別情報とともに取得した店舗識別情報が、コード画像を読み取った時点においてログ情報データベースが記憶しているログ情報において取得部431が取得した第2ユーザ識別情報に対応する第1ユーザ識別情報に関連付けられている店舗識別情報と一致するか否かを判定する。そして、出力部433は、それぞれの店舗識別情報が一致するか否かに基づいて、ユーザが店舗紹介ページを閲覧したか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力する。
【0088】
出力部433は、店舗識別情報が一致するか否かに基づいて、ユーザが店舗紹介ページを閲覧したか否かを判定し、かつ取得部431が店舗識別情報とともに取得した第2ユーザ識別情報が、コード画像を読み取った時点においてログ情報データベースが記憶しているログ情報であって、取得部431が取得した店舗識別情報を含むログ情報に含まれる第1ユーザ識別情報と関連付けてユーザ管理データベースに記憶されている第2ユーザ識別情報と一致するか否かに基づいて、ユーザが店舗紹介ページを閲覧したか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力してもよい。
【0089】
出力部433は、それぞれの店舗識別情報が一致すると判定した場合に、ユーザが店舗紹介ページを事前に閲覧したと判定した結果に基づく判定情報を出力する。一方、出力部433は、それぞれの店舗識別情報が一致しないと判定した場合に、ユーザが店舗紹介ページを事前に閲覧しなかったと判定した結果に基づく判定情報を出力する。このようにすることで、出力部433は、店舗紹介ページを表示した通信端末1と、店舗で表示されたコード画像を読み取った通信端末1とが異なる場合であっても、店舗に来店したユーザが事前に当該店舗を紹介する店舗紹介ページを閲覧したか否かを判定することができる。
【0090】
[変形例2]
上記において、ウェブサーバ3が管理する第1ユーザ識別情報と、判定装置4が管理する第2ユーザ識別情報とが異なるユーザ識別情報である例を説明したが、これに限らない。例えば、ウェブサーバ3を管理する事業者と、判定装置4が管理する事業者が同一の事業者である場合、ウェブサーバ3が管理する第1ユーザ識別情報と、判定装置4が管理する第2ユーザ識別情報とは、同一のユーザ識別情報であってもよい。
【0091】
この場合、判定装置4の出力部433は、取得部431が取得した第2ユーザ識別情報が、コード画像を読み取った時点においてログ情報データベースが記憶しているログ情報に含まれる第1ユーザ識別情報と一致するか否かに基づいて、通信端末1が店舗紹介ページを表示したか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力してもよい。
【0092】
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、判定システムSは、店舗に来店したユーザが使用する通信端末1が店舗で表示されたコード画像を読み取った時点において記憶している履歴情報に基づいて、通信端末1が店舗紹介ページを表示したか否かを判定した結果に基づく判定情報を出力する。このようにすることで、判定システムSは、店舗に来店したユーザが事前に当該店舗を紹介する店舗紹介ページを閲覧したか否かを判定することができる。
【0093】
また、判定システムSは、ウェブサーバ3が、店舗に来店したユーザが使用する通信端末1が店舗紹介ページを表示したこと示す判定情報に基づいて発行した特典をユーザに提供する。このようにすることで、判定システムSは、店舗紹介ページを閲覧したユーザに特典を提供することができる。また、広告媒体サイトの事業者は、店舗で特典が利用された数を推定することができる。
【0094】
また、判定システムSは、店舗に来店したユーザが使用する通信端末1が店舗紹介ページを表示したこと示す判定情報を店舗に提供する。このようにすることで、店舗は、来店したユーザが事前に当該店舗を紹介する店舗紹介ページを閲覧したことを把握することができる。また、提供された判定情報を集計することにより、店舗は、店舗紹介ページを閲覧したユーザの来客数を把握することができる。これにより、広告媒体サイトの事業者に広告の掲載を依頼した店舗は、店舗紹介ページを掲載したことによる広告効果を把握することができる。
【0095】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。