特許第6863977号(P6863977)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6863977
(24)【登録日】2021年4月5日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】テスト素子保持用仕切り
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/10 20060101AFI20210412BHJP
   B01L 9/00 20060101ALI20210412BHJP
   B65D 25/04 20060101ALI20210412BHJP
   G01N 1/04 20060101ALI20210412BHJP
【FI】
   B65D25/10
   B01L9/00
   B65D25/04 Z
   G01N1/04 J
【請求項の数】15
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-519756(P2018-519756)
(86)(22)【出願日】2016年12月7日
(65)【公表番号】特表2019-507060(P2019-507060A)
(43)【公表日】2019年3月14日
(86)【国際出願番号】US2016065462
(87)【国際公開番号】WO2017100375
(87)【国際公開日】20170615
【審査請求日】2019年9月9日
(31)【優先権主張番号】62/264,351
(32)【優先日】2015年12月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591003013
【氏名又は名称】エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100150810
【弁理士】
【氏名又は名称】武居 良太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100134784
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 和美
(72)【発明者】
【氏名】アイザック エー.ノーマン
(72)【発明者】
【氏名】フランク エー.チャン
【審査官】 家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0174644(US,A1)
【文献】 米国特許第05072904(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0134159(US,A1)
【文献】 特開2005−288171(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D25/10
B65D25/04
B01L 9/00
G01N 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に結合した蓋と、
前記筐体に入れられたかご
を備え、
前記かごが内部空間を定める第1の側壁と第2の側壁と、前記内部空間の少なくとも一部に延び前記かご内で左右方向及び前後方向に少なくとも1つのテスト素子を支持するように構成された保持具を含
前記保持具は、前記内部空間において前記第1の側壁から前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に配置された分割線まで延びる第1の複数の指状物と、前記第2の側壁から前記分割線まで延びる第2の複数の指状物とを更に含み、
前記第1の複数の指状物の第1の指状物および前記第2の複数の指状物の第2の指状物は、少なくとも1つのテスト素子に左右の支持を与えるために、前記内部空間への前記少なくとも1つのテスト素子の挿入に応答して変形するように構成され、前記第1の指状物および前記第2の指状物は、前記分割線に延びる第1の位置、および前記第1の側壁および前記第2の側壁に平行に延びる第2の位置からの動きの範囲で屈折するように構成され、
前記第1の複数の指状物の未使用の第3の指状物および前記第2の複数の指状物の未使用の第4の指状物は、少なくとも1つのテスト素子に前後の支持を与えるために、前記内部空間への前記少なくとも1つのテスト素子の挿入に応答して変形しないように構成される、再封止可能容器。
【請求項2】
前記保持具が単一のピースとして形成され、前記第1の複数の指状物および前記第2の複数の指状物が前記単一のピースから切り出された、請求項に記載の再封止可能容器。
【請求項3】
前記第1の指状物および前記第2の指状物が、各々、複数のテスト素子に左右の支持を与えるように、変性し、構成されたワイパーとして形成されている、請求項1に記載の再封止可能容器。
【請求項4】
前記ワイパーが前記複数のテスト素子に空気の流れを与えるように構成された、請求項に記載の再封止可能容器。
【請求項5】
前記第1の複数の指状物および前記第2の複数の指状物が保持具環状部材で形成される、請求項1に記載の再封止可能容器。
【請求項6】
前記保持具が逆U字型の断面形状を定める、請求項1に記載の再封止可能容器。
【請求項7】
前記保持具が、前記少なくとも1つのテスト素子に前後の支持を与えるように構成された端部ばねを含む、請求項1に記載の再封止可能容器。
【請求項8】
前記端部ばねがリビングばねである、請求項に記載の再封止可能容器。
【請求項9】
前記保持具が単一のピースから形成され、前記端部ばねが前記単一のピースから切り出された、請求項に記載の再封止可能容器。
【請求項10】
前記保持具が前記かごに付着した、請求項1に記載の再封止可能容器。
【請求項11】
前記保持具が前記かごに圧入された、請求項1に記載の再封止可能容器。
【請求項12】
前記保持具が軟質プラスチック、軟質剛毛、軟質ゴム、及び金属の少なくとも1つから構成される、請求項1に記載の再封止可能容器。
【請求項13】
前記第1の指状物および前記第3の指状物が異なった大きさである、請求項1に記載の再封止可能容器。
【請求項14】
床を更に含み、
前記内部空間が、前記第1の側壁および前記第2の側壁が台形断面の2つの側を形成しかつ前記床が台形断面の第3の側を形成する、台形断面を有する、請求項1に記載の再封止可能容器。
【請求項15】
再封止可能容器に用いるかごであって、前記かごが
内部空間を定める側壁と、
複数のセグメントを含む保持具を備え、
前記複数のセグメントの各々のセグメントは請求項1で定義された第1の位置と第2の位置の間で屈折可能であり、前記第1の位置の時に前記複数のセグメントの少なくとも1つのセグメント前記少なくとも1つのセグメントを第1の位置に屈折させるテスト素子に左右の支持を与えるように構成され、前記第2の位置の時に、屈折しない前記複数のセグメントの少なくとも1つの他のセグメントは前記テスト素子に前後の支持を与えるように構成され、前記セグメントは前記第1の位置の側壁に垂直に延び、前記第2の位置の側壁に平行になるように屈折する、かご。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に、例えば試験片などのテスト素子が最初の補助容器から取り除かれる際に倒れないようにするテスト素子保持用システムに関する。本開示はまた、テスト素子を含む製品の製造を改善するシステム及び方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2015年12月8日に出願された「テスト素子保持用仕切り」と題する米国特許出願第62/264351号明細書に基づき、その優先権を主張し、その内容を参照により本明細書に援用する。
【0003】
容器は、例えば、テスト素子、錠剤、カプセル、粒状物質、液体、又は他の物体又は物質を収容し、湿気の侵入及び/又は放出を制御するために用いられうる。
【0004】
先行技術システムでは、多数のテスト素子が取り除かれる、又は非標準的に多数のテスト素子が容器に置かれる時の様々なテスト素子の裏付けがなされていない。これらの先行技術システムにおいて、複数のテスト素子保持具(かご)が容器内の異なるテスト素子構成を支持するのに必要である。さらに、先行技術システムでは多種多様のテスト素子と共に用いられうる単一の保持具を提供していない。
【0005】
ユーザに多数の異なるテスト素子又は他の診断材料を保持するための単一の保持具を使用させ、テスト素子を容器に挿入する能力を改善し、テスト素子を直立及び都合よくつかめる位置に維持するシステム及び方法が必要である。
【0006】
2009年5月15日に出願された米国特許出願第12/992749号、「非円形シールを有するバイアル」と題する米国特許出願公開第2011/0127269号、「可換テスト素子保持具」と題する国際出願PCT/US2015/033521号明細書、「バイオセンサテスト素子用貯蔵容器」と題する米国特許出願公開第2013/0134159号、及び「容器」と題する米国特許第D698459号明細書が本開示の関連背景を提供する。
【発明の概要】
【0007】
本開示は容器を提供する。容器は湿密かつ再封止可能であってもよい。容器は筐体と、筐体に結合した蓋と、筐体に入れられたかごを含んでもよく、かごが内部空間を定める側壁を含む。容器はまた内部開口部の少なくとも一部に延びる保持具を含んでもよい。保持具は保持具内で左右方向及び前後方向の少なくとも1つにテスト素子を支持するように構成されてもよい。
本開示は、図面に示される好ましい構成に基づき以下でさらに明らかにされる。対応する参照文字は、図面全般にわたって対応する部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、開放位置でのキャップを有する容器の絵図である。
図2図2は、保持具が取り除かれた、図1の容器から取り除かれたかごの上面図である。
図3図3は、保持具が定位置にある、図2のかごの上面図である。
図4図4は、図1の線4−4に沿った図2のかごの断面図である。
図5図5は、図2のかごに類似した他のかごを示す別の断面図である。
図6図6は、他のかごの絵図である。
図7図7は、保持具が取り除かれた、図6のかごの上面図である。
図8図8は、保持具が定位置にある、図6のかごの上面図である。
図9図9は、図6の線9−9に沿った図6のかごの断面図である。
図10図10は、他の保持具を示す図6のかごの上面図である。
図11図11は、他のかごの絵図である。
図12図12は、保持具が定位置にある、図11のかごの上面図である。
図13図13は、図11のかごの切り取り図である。
図14図14は、他のかごの絵図である。
図15図15は、保持具が定位置にある、図14のかごの上面図である。
図16図16は、図15の円16−16内の図14のかごの詳細図である。
図17図17は、保持具が定位置にある、他のかごの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
発明概念は様々な変形及び代替形態を受けやすいが、その好ましい実施形態は図面に例として示され、本明細書で詳しく説明される。しかしながら、後に続く好ましい実施形態の説明が発明概念を開示された特定の形態に限定することを意図するものではなく、それどころか、意図は本明細書で説明される実施形態及び以下の請求項により定義されるその精神と範囲に含まれる全ての利点、効果、特徴及び目的をカバーすることを理解するべきである。したがって、発明概念の範囲を解釈するため、本明細書で説明される実施形態及び以下の請求項を参照すべきである。そのため、本明細書で説明される実施形態が他の問題を解決するのに有効な利点、効果、特徴及び目的を有してもよいことに留意すべきである。
【0010】
以下の参照文字が図面で用いられる。
【0011】
【表1】
【0012】
詳細な説明
本開示の原理を理解するのを促す目的で、次に、図面に示された構成を参照し、具体的な用語を使用してその構成を説明する。しかしながら、本開示の範囲が限定されることを意図するものではないことが理解されよう。本開示が関連する当業者であれば通常思いつくと考えられるように、例示した装置における変更及び変形、及びそこで例示された本開示の原理のさらなる応用が保護されることが望まれる。そのような代替構成は、当業者に理解されるであろう本明細書で述べられる構成にある程度の適応を必要とする。
【0013】
本明細書では具体的な用語が用いられているが、それらは一般的かつ記述的な意味で用いられているだけであり、限定する目的で用いられているのではない。
【0014】
さらに、別途定義がない限り、本明細書で用いられる全ての技術的かつ科学的用語は、本開示が関連する当業者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有する。本明細書で説明されるものに類似する、又は同等である方法及び物質が保持具、システム、及び方法の実践又は試験において用いられうるが、好適な方法及び物質は本明細書で説明される。
【0015】
さらに、不定冠詞「a」又は「an」による要素の言及は、文脈が明らかに1つ及び唯一の要素があることを要求しない限り、複数の要素が存在する可能性を排除しない。したがって、不定冠詞「a」又は「an」は通常、「少なくとも1つ」を意味する。同様に、用語「有する」、「備える」又は「含む」又はそれらのあらゆる任意の文法的変更は、非排他的な様式で用いられる。したがって、これらの用語は、この文脈で述べられる本質にこれらの用語により導入される特徴の他にはさらなる特徴が存在しない状況、及び1つ以上のさらなる特徴が存在する状況の両方を指すことができる。例えば、表現「AはBを有する」、「AはBを備える」、及び「AはBを含む」は、Bの他には他の要素がAに存在しない状況(つまり、Aが唯一かつ排他的にBから成る状況)、又はBの他に1つ以上のさらなる要素、例えば要素C、要素C及びD、又はよりさらなる要素等、がAに存在する状況の両方を指すことができる。
【0016】
概要
本明細書で設けられる貯蔵容器及び挿入物/かごは、様々な用途において有用である。例えば、容器及びかごは複数の垂直に配向したテスト素子を保持するように用いることができる。かごは、例えばテスト素子の面と摩擦でかみ合う保持用仕切りを含むため、テスト素子が残っていない場合はすぐに取り除くことができる。有利には、かごは、同じかごの中の同じ又は異なる大きさ/形のテスト素子だけでなく、同じ又は異なる数のテスト素子とかみ合うように用いることができる。
【0017】
テスト素子保持用仕切り及びそれを含む容器用かご
図1は、筐体21、内部空間28を有する本体又はかご24、本体封止面32、蓋36、及び蓋封止面40を含むバイアル又は容器20を示す。内部空間28につながるように乾燥剤を配置してもよい。図2を参照すると、かご24の内部空間28は、第1の端壁44、第2の端壁48、及び第1の端壁44と第2の端壁48の間に延びる床52及び側壁56により定められる。凹部60がかご24の上面62に形成される。
【0018】
図3は、かご24の凹部60にかみ合う膜又は保持具64を示す。保持具64は、分割線72の対向側に配置された複数のセグメント又は指状物68を含む。端部ばね76を第1の端壁44及び第2の端壁48に隣接して配置してもよい。
【0019】
図3に示される好ましい保持具64は、単一のかご24及びダイ、レーザ、又は他の適切なプロセスでカットしてもよい指状物68、分割線72、及び端部ばね76により作られる。図で示した非限定的な例において、保持具64は凹部60にかみ合いしっかりと定位置に保持するように形作られる。1つの構成において、保持具64は凹部60に圧入配置により保持されている。他の構成において、接着剤を用いてもよい。さらに他の構成において、保持具64はばねクリップ又はかご24の他の物理的特性により凹部60内に保持されてもよい。保持具64は、例えば、軟質プラスチック、軟質ゴム、又は薄い金属で作られてもよい。
【0020】
図4及び図5は、挿入物24の内部空間28の別の形状を示す。図4及び図5の構成において、床52は約5ミリメートル(5mm)の幅を定め、側壁56間の最大幅は約7ミリメートル(7mm)であり、凹部60の最大幅は約8ミリメートル(8mm)である。しかしながら、当業者は保持される特定の物体に寸法を適合することができるため、本実施形態に関連して記載された寸法は限定することを意図しない。図4に示す凹部60は比較的深く比較的大きな傾斜面を定める一方で、図5に示す凹部60は比較的小さい傾斜面及び側壁56に隣接する比較的大きなショルダーを有する。
【0021】
本明細書で用いられる際、「約」は、規定された濃度、長さ、幅、高さ、角度、重量、分子量、pH、配列同一性、時間枠、温度、又は体積を含むがこれに限定されるものではない数値の統計的に意味のある範囲内を意味する。そのような数値又は範囲は、与えられた値又は範囲の1桁以内、典型的には20%以内、より典型的には10%以内、さらにより典型的には5%以内でありうる。「約」に包まれる許容偏差は研究対象の特定のシステムによって決まり、当業者によって容易に評価されうる。
【0022】
動作中、テスト素子80が側壁56及び床52の一方に接触するまで指状物68が内部空間28に向けて内側に屈折するように、指状物68を超えてテスト素子80を押すことにより、テスト素子80を容器20に入れてもよい。テスト素子80が容器20に挿入された状態で、指状物68はテスト素子80の両端に力を及ぼしテスト素子80をまっすぐに保持する。さらに、指状物68が分かれているため、テスト素子80に接触していない指状物68は屈折せず分割線72に向けて延び続ける。延びたままの指状物68は、第1の端壁44と第2の端壁48の間の方向においてテスト素子80に前後の支持を与える。さらに、万一テスト素子80が第1の端壁44と第2の端壁48の一方に隣接して容器20に挿入された場合、端部ばね76は前後の力を与えテスト素子80をまっすぐに維持する。指状物68による左右の荷重及び指状物68及び/又は端部ばね76による前後の支持の組み合わせは、機械で簡単につかめる又はかみ合うようにテスト素子80を直立位置に保持又は維持する。
【0023】
例えば、ユーザは20個のテスト素子80を容器20に挿入してもよい。第1の端壁44に隣接するテスト素子80は、そのテスト素子80に隣接する指状物68及び端部ばね76により支持される一方で、第2の端壁48に最も近いテスト素子80は、隣接する指状物68により左右に、第2の端壁48に直接向かう指状物により前後に支持される。第2の端壁48に最も近い側からテスト素子80が取り除かれるにつれ、指状物68は屈折位置から戻り残ったテスト素子80を支持する。このように、容器20に残っている一連のテスト素子80は常に左右及び前後の両方に支持されている。さらに、指状物68及び端部ばね76は、変形することなく異なる幅及び厚さのテスト素子80を許容する。
【0024】
図6に戻すと、上述したかご24と実質的に類似した他のかご84が示され、類似の参照番号が一連のシングルプライムで付されている。図7を参照すると、かご84は約5ミリメートル(5mm)の幅を定める床52′を含み、側壁56′間の最大幅は約6.5ミリメートル(6.5mm)であり、凹部60′の最大幅は約8ミリメートル(8mm)である。しかしながら、当業者は保持される特定の物体に寸法を適合することができるため、本実施形態に関連して記載された寸法は限定することを意図しない。凹部60′は傾斜面及び側壁56′に実質的に隣接して位置するチャネル88により定められる。特に、これらの測定は例であり、限定されるものではない。
【0025】
は、チャネル88にかみ合う膜又は保持具92を示す。保持具92は、例えば、軟質プラスチック、軟質ゴム、又は薄い金属で作られた環状部材である。保持具92は実質的に逆U字型の断面形状を定める(図9参照)。いくつかの構成において、上述した指状物68と同じような働きをする指状物又はセグメントが形成されるように、保持具92はU字型の断面形状に切り込まれたスリットを含む。保持具92の側壁56′に沿って配置された部分はテスト素子80に左右の支持を与え、第1の端壁44′と第2の端壁48′に沿って配置された部分はテスト素子80に前後の支持を与える。スリット/切り込みを含んでも含まなくても、一連のテスト素子80の最後のテスト素子80に隣接した保持具92の部分が前後方向に支持を与えることができるよう保持具92は屈折することができる。このように、保持具92は左右及び前後方向にテスト素子80を支持するように機能する。
【0026】
図10は、上述したかご84と用いることができる他の保持具96を示す。環状の保持具である代わりに連結していない2つの実質的に線状の側面セグメント100で作られていることを除いて、保持具96は上述した保持具92と実質的に類似している。それに応じて、スリット/切り込みを含んでも含まなくても、保持具92は端部ばねを備えず、全ての前後の支持は側面セグメント100により与えられる。
【0027】
図11及び図13は、上述したかご24と実質的に類似した他のかご104を示し、類似の参照番号が一連のダブルプライムで付されている。かご104は、第1の端壁44″と第2の端壁48″に隣接する上面62″に切り込むチャネル108を含む。端部ばね112はチャネル108とかみ合い、チャネル108の一方に圧入される大きさに合わせた取付け部116、リビングばね部120、及びテスト素子80を押すように配置されたプレス部124を含む。図で示した取付け部116及びリビングばね部120は約4ミリメートル(4mm)の幅を有してもよく、リビングばね部120は充分に延びた位置(図12参照)においてプレス部124が内部空間28″の中央部に集まるような大きさにしてもよい。
【0028】
動作中、端部ばね112は、テスト素子80に左右の支持を実質的に与えない。それどころか、端部ばねは、前後の支持のみを介してテスト素子80をまっすぐに保持する。いくつかの構成において、端部ばね112は、上で述べたような他の保持具と組み合わせてもよい。例えば、保持具96と端部ばね112を効果的に組み合わせてもよい。
【0029】
図14から図16は、上で述べたようなかご24にかみ合う保持具128を示す。保持具128は例えば、それぞれ4つのセグメント、第1のセグメント132a、第2のセグメント132b、第3のセグメント132c、及び第4のセグメント132d、に分かれた2つのワイパー132を含む。例えば、4つのセグメントは、第1の端壁44に隣接する第1のセグメント132aにおいては10個のテスト素子80、第2のセグメント132bにおいては15個のテスト素子80、第3のセグメント132cにおいては5個のテスト素子80、そして第2の端壁48に隣接する第4のセグメント132dにおいては15から20個のテスト素子80に相当する大きさに合わせられる。しかしながら、保持具128は開口部の距離を覆うのに充分長い単一のワイパーを含むことができると考えられる。しかしながら、上述した他の保持具と類似したどの例においても、未使用のワイパー132の部分は残ったテスト素子80へ支持を与える支持物としての働きをする。図16は、ワイパー132の未使用の第2のセグメント132bがどのように前後の支持を残ったテスト素子80に与えるかを詳しく示す。他の構成において、その部分は間隔を置いても異なった大きさにしてもよい。さらに、要望通り、ワイパー132は内部空間28をはるかに超えて延びてもよいし、内部空間28をはるかに超えて延びていなくてもよい。
【0030】
図17は、テスト素子80によりそれぞれ個別に屈折可能な複数の剛毛を含む保持具136を示す。剛毛は、テスト素子80が容器20に挿入されると内部空間28に屈折する又はかがみこむように、そしてテスト素子80が取り除かれた際に飛び上がるように配置される。剛毛はまた、前後の支持を約1から約50個のテスト素子80に与える。
【0031】
上記構成のあらゆる側面は、有用であり本開示の範囲内と考えられる組み合わせに至るよう組み合わせてもよい。
【0032】
本開示の側面は、容器に置かれるテスト素子又は片の複数の構成(例えば、片の数)を許容する単一のかご挿入物を提供する。また、本開示の側面は、他の片が引き抜かれた時であってもテスト素子又は片を容器内でまっすぐに維持する。テスト素子又は片の保持用保持具又は仕切りは、同じ容器を用いるための操作を可能にすることで、機械が構成間をすぐに切り替えるようにする。支えとなる支持を有する片の保持は、複数の試験片の構成が容器に挿入されることを可能にする。試験片が取り除かれると、残っている片は軟質な側面/後面の膜又は保持具に支持される。試験片を容器内で倒れるようにすることなく試験片が保持される。保持具セグメントは、要望通り、異なる増分値(例えば、1片の片未満の厚さ又は容器の開口部の長さまで)で作ることができる。保持具セグメントは、側壁からの距離を等しく分割することができ、又は側壁からの長さ(オフセット)を変えることができる。保持具セグメントの上面形状は、(限定されるものではないが)円形、四角形、又は角度があってもよい。保持具セグメントの側面及び前縁形状は、(限定されるものではないが)円形、四角形、又は角度があってもよい。保持具又は仕切りの色は、使用される物質にふさわしく、又は製造工程に役立つどのような色でもよい。保持具セグメントは共に密閉されていても、空気の流れを可能にするよう開放されていてもよい。保持具セグメントは、穴が開いていても、充分に切り開かれていてもよい。保持具セグメントの長さは試験片のかみ合いをより可能にするよう重なり合ってもよい。
【0033】
本開示の構成を具体的な用語を用いて説明してきたが、そのような説明は例示を目的としており、当業者に自明の変形及び変更が後に続く請求項及びその均等物の範囲内と考えられることを理解されるべきである。本明細書に記載された全ての特許、特許出願、特許出願公開、及び他の刊行物はその全体を参照により本明細書に援用される。
【0034】
本発明概念を現在最も実用的かつ好適な構成と考えられるものに関連して説明してきた。しかしながら、発明概念を実例として示してきており、開示された構成に限定することを意図していない。したがって、当業者は、発明概念が添付の請求項に規定の発明概念の精神と範囲内の全ての変形及び代替配置を包含することを意図していると理解するであろう。
【0035】
番号付き構成
上記に追加又はその代案として、以下の構成を記載する。
【0036】
1.筐体と、筐体に結合した蓋と、筐体に入れられたかごを備え、かごが内部空間を定める側壁と、内部空間の少なくとも一部に延びかご内で左右方向及び前後方向の少なくとも1つに少なくとも1つのテスト素子を支持するように構成された保持具を含む、再封止可能容器。
【0037】
2.保持具が複数の指状物を含む、実施例1に記載の再封止可能容器。
【0038】
3.指状物が分割線に延びる、実施例2に記載の再封止可能容器。
【0039】
4.指状物が実質的に内部空間全体を覆う、実施例2又は3に記載の再封止可能容器。
【0040】
5.保持具が単一のピースとして形成され、指状物が単一のピースから切り出された、実施例2から4の何れか1つに記載の再封止可能容器。
【0041】
6.個々の指状物がテスト素子により屈折するように構成された、実施例2から5の何れか1つに記載の再封止可能容器。
【0042】
7.保持具が複数のセグメントに切り込まれたワイパーを含む、実施例1から6の何れか1つに記載の再封止可能容器。
【0043】
8.各セグメントが複数のテスト素子を支持するように構成された、実施例7に記載の再封止可能容器。
【0044】
9.各セグメントがテスト素子により屈折するように構成された、実施例7又は8に記載の再封止可能容器。
【0045】
10.未使用のセグメントが、隣接したセグメントにより支持されたテスト素子に前後の支持を与えるように構成された、実施例7から9の何れか1つに記載の再封止可能容器。
【0046】
11.保持具が少なくとも4つのセグメントを含む、実施例7から10の何れか1つに記載の再封止可能容器。
【0047】
12.ワイパーがテスト素子に空気の流れを与えるように構成された、実施例7から11の何れか1つに記載の再封止可能容器。
【0048】
13.保持具が環状部材を含む、実施例1から12の何れか1つに記載の再封止可能容器。
【0049】
14.保持具が実質的に逆U字型の断面形状を定める、実施例1から13の何れか1つに記載の再封止可能容器。
【0050】
15.保持具が、テスト素子に前後の支持を与えるように構成された端部ばねを含む、実施例1から14の何れか1つに記載の再封止可能容器。
【0051】
16.端部ばねがリビングばねである、実施例15に記載の再封止可能容器。
【0052】
17.保持具が単一のピースから形成され、端部ばねが単一のピースから切り出された、実施例15又は16に記載の再封止可能容器。
【0053】
18.保持具がかごに付着した、実施例1から17の何れか1つに記載の再封止可能容器。
【0054】
19.保持具がかごに圧入された、実施例1から18の何れか1つに記載の再封止可能容器。
【0055】
20.保持具が軟質プラスチック、軟質剛毛、軟質ゴム、及び薄い金属の少なくとも1つから構成される、実施例1から19の何れか1つに記載の再封止可能容器。
【0056】
21.再封止可能容器に用いるかごであって、かごが内部空間を定める側壁と、少なくとも1つのセグメントを含む保持具を備え、セグメントは第1の位置と第2の位置の間で屈折可能であり、第1の位置の時にセグメントはテスト素子に左右の支持を与えるように構成され、第2の位置の時にセグメントはテスト素子に前後の支持を与えるように構成される、かご。
【0057】
22.本明細書で実質的に説明及び示されたような再封止可能容器。
【0058】
23.本明細書で実質的に説明及び示されたような再封止可能容器に用いるかご。
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