(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記導出処理部は、月、日にち、曜日、及び時間帯の少なくとも1つが前記特定日又は前記特定日時と共通する利用日又は利用日時に前記施設を利用した前記特定種別の利用者グループについての前記履歴情報に基づいて、前記指標を導出する、
請求項3に記載の予約受付支援装置。
前記導出処理部は、前記予約日から前記利用日又は前記利用日時までの日数が、前記特定日又は前記特定日時までの残り日数以下である前記履歴情報に基づいて、前記指標を導出する、
請求項5に記載の予約受付支援装置。
前記導出処理部は、前記予約日から前記利用日又は前記利用日時までの日数が、前記特定日又は前記特定日時までの残り日数以下である前記履歴情報と、前記予約日の情報を含まない前記履歴情報とに基づいて、前記指標を導出する、
請求項5又は請求項6に記載の予約受付支援装置。
前記導出処理部は、前記特定日又は前記特定日時に前記施設を利用することを希望している利用者グループの人数よりも多い人数の利用者グループについての前記指標を導出する、
請求項10に記載の予約受付支援装置。
前記予約処理部は、前記利用者グループからの新規予約を受け付けるべきか否かの判定結果が肯定的である場合には、前記利用者グループからの新規予約を受け付け、前記判定結果が否定的である場合には、前記利用者グループからの新規予約を受け付けない、
請求項13に記載の予約受付支援装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[予約受付支援システム1]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る予約受付支援システム1は、予約受付支援装置2と一又は複数の店舗端末3と一又は複数の利用者端末4とを含む。予約受付支援装置2及び店舗端末3は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。予約受付支援装置2及び利用者端末4についても同様である。
【0013】
予約受付支援装置2は、施設の予約を受け付ける予約受付業務を支援するための装置である。前記施設は、例えば、飲食店、ホテル、ゴルフ場などである。本実施形態では、前記施設が飲食店である場合を例に挙げて説明する。
【0014】
店舗端末3は、飲食店の管理者によって操作される情報処理装置である。利用者端末4は、飲食店の利用者によって操作される情報処理装置である。
【0015】
[予約受付支援装置2]
図1に示されるように、予約受付支援装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備えるサーバである。なお、予約受付支援装置2は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、予約受付支援装置2で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサによって分散して実行されてもよい。
【0016】
通信I/F24は、予約受付支援装置2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して店舗端末3、利用者端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インタフェースである。
【0017】
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインタフェースである。
【0018】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部22には、ユーザ情報D1、店舗情報D2、テーブル情報D3、予約情報D4、履歴情報D5、利用促進活動情報D6、利用者情報D7などのデータが記憶される。ここに、
図2はユーザ情報D1の一例を示す図である。
図3は店舗情報D2の一例を示す図である。
図4はテーブル情報D3の一例を示す図である。
図5は予約情報D4の一例を示す図である。
図6は履歴情報D5の一例を示す図である。
図13は利用促進活動情報D6の一例を示す図である。
図14は利用者情報D7の一例を示す図である。
【0019】
図2に示されるように、ユーザ情報D1には、店舗端末3のユーザ(例えば、飲食店の管理者)ごとに対応するユーザID、パスワード、店舗IDなどの情報が含まれる。ユーザIDはユーザを識別するための識別情報であって、ユーザID及びパスワードはユーザのログイン処理で使用される。店舗IDは、ユーザが経営又は管理している飲食店を識別するための識別情報である。
【0020】
図3に示されるように、店舗情報D2には、飲食店ごとに対応する店舗ID、エリア、業態などの情報が含まれる。エリアは、飲食店の所在地を示し、業態は、飲食店で提供される料理ジャンルなどに基づく飲食店の分類である。なお、店舗情報D2には、他に、平均予算、利用目的、許容人数、クーポン使用可否、飲み放題有無、又は食べ放題有無などの情報が含まれていてもよい。店舗情報D2は、前記飲食店情報提供サイトにおいてユーザが任意の飲食店を探す際に実行される検索処理時に制御部21により参照されることがある。
【0021】
テーブル情報D3、予約情報D4、履歴情報D5、利用促進活動情報D6、及び利用者情報D7は、店舗ごとに記憶される。以下では、店舗Aに関するテーブル情報D3、予約情報D4、履歴情報D5、利用促進活動情報D6、及び利用者情報D7について説明する。
【0022】
図4に示されるように、テーブル情報D3には、飲食店(ここでは店舗A)に設置されているテーブルごとに対応する定員、座席タイプ、優先種別条件などの情報が含まれる。飲食店に設置されるテーブルは、本発明の予約対象の一例である。前記定員は、当該テーブルの定員である。前記座席タイプは、当該テーブルの座席のタイプ(椅子、座敷など)である。前記優先種別条件は、当該テーブルを優先的に割り当てるべき利用者グループの種別(人数、メンバ構成、利用目的など)の条件を示す。例えば、
図4に示される例では、テーブルC、テーブルD、及び個室テーブルFに対する優先種別条件が、「3〜4人」に設定されている。また、個室テーブルFに対する優先種別条件が、「5〜6人」に設定されている。また、個室テーブルGに対する優先種別条件が、「7〜8人」に設定されている。テーブル情報D3は、店舗端末3の操作表示部33に表示される初期設定画面(不図示)を通じて、ユーザ操作に応じて予め設定される。
【0023】
図5に示されるように、予約情報D4には、飲食店(ここでは店舗A)を予約している利用者グループごとに対応する来店日、来店時刻、人数、テーブル、予約日、メンバ構成、利用目的などの情報が含まれる。前記利用日は、当該利用者グループが前記飲食店に来店する日である。前記来店時刻は、当該利用者グループが前記飲食店に来店する時刻である。前記人数は、当該利用者グループの人数である。前記テーブルは、当該利用者グループに割り当てられたテーブルである。前記予約日は、当該利用者グループの予約が受け付けられた日である。前記メンバ構成は、当該利用者グループのメンバ構成(高齢者を含む利用者グループ、乳幼児を含む利用者グループ、カップル、子供連れなど)に関する情報である。前記利用目的は、当該利用者グループが前記飲食店を利用する目的(接待、宴会、記念日など)を示している。前記メンバ構成及び前記利用目的の情報は、当該利用者グループの予約の申し込み時に当該利用者グループの代表者によって入力されてもよいし、当該利用者グループの予約が受け付けられた時に飲食店の管理者又は従業員によって入力されてもよい。なお、予約情報D4には、他に、当該利用者グループの代表者の名前、当該利用者グループの代表者の電話番号、当該利用者グループに提供すべき飲食物のコースなどの情報が含まれていてもよい。
【0024】
予約情報D4には、新規の予約が受け付けられるごとに、当該予約に関する情報が随時に登録される。また、予約情報D4は、登録済みの予約の内容(例えば、来店日、来店時刻、人数など)の変更が受け付けられるごとに、随時に更新される。
【0025】
図6に示されるように、履歴情報D5には、飲食店(ここでは店舗A)を利用した利用者グループごとに対応する利用日、利用時刻、人数、テーブル、予約日、メンバ構成、利用目的などの情報が含まれる。前記利用日は、当該利用者グループが前記飲食店を利用した日である。前記利用時刻は、当該利用者グループが前記飲食店を利用した時刻(利用開始時刻)である。前記人数は、当該利用者グループの人数である。前記テーブルは、当該利用者グループに割り当てられたテーブルである。前記予約日は、当該利用者グループの予約が受け付けられた日である。ただし、予約することなしに前記飲食店を利用した利用者グループ(いわゆるウォークインの利用者グループ)については、前記予約日の情報は含まれない。前記メンバ構成は、当該利用者グループのメンバ構成(高齢者を含む利用者グループ、乳幼児を含む利用者グループ、カップル、子供連れなど)に関する情報である。前記利用目的は、当該利用者グループが前記飲食店を利用する目的(接待、宴会、記念日など)を示している。履歴情報D5に含まれる各種情報は、予約情報D4から自動的に取得されてもよいし、飲食店の管理者又は従業員によって入力されてもよい。また、履歴情報D5に含まれる各種情報が、任意の他のシステム(例えば、顧客管理システム、予約管理システム、POSシステムなど)から取得されてもよい。
【0026】
なお、履歴情報D5には、飲食店を実際に利用した利用者グループに関する情報に加えて、飲食店を利用したかったにも関わらず利用できなかった利用者グループに関する情報も含まれてもよい。例えば、履歴情報D5には、飲食店の予約を申し込んだが拒否された利用者グループに関する情報、又は、予約なしに飲食店に来店したが満席のため入店できなかった利用者グループに関する情報が含まれてもよい。飲食店を利用したかったにも関わらず利用できなかった利用者グループに関する情報は、飲食店を実際に利用した利用者グループに関する情報と同じく、後述する来店期待度又は来店期待組数の導出にあたって有用な情報である。
【0027】
利用促進活動情報D6及び利用者情報D7については後述する。
【0028】
なお、他の実施形態として、ユーザ情報D1、店舗情報D2、テーブル情報D3、予約情報D4、履歴情報D5、利用促進活動情報D6、及び利用者情報D7などの情報の一部又は全部が、予約受付支援装置2からアクセス可能なサーバに記憶されていることも考えられる。そして、予約受付支援装置2の制御部21は、前記サーバから各種の情報を取得して、後述の予約受付支援処理(
図7及び
図8参照)などの各処理を実行してもよい。
【0029】
また、記憶部22には、後述の申込内容入力ページP1(
図9参照)、予約受付支援ページP2(
図10参照)、登録確認ページP3(
図11及び
図12参照)などのデータも記憶される。
【0030】
さらに、記憶部22には、制御部21に後述の予約受付支援処理(
図7及び
図8参照)を実行させるための予約受付支援プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記予約受付支援プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、予約受付支援装置2が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。
【0031】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより予約受付支援装置2を制御する。
【0032】
ところで、飲食店において、8人テーブルが1つだけ空いている状態で3人グループから予約の申込みがあった場合、その予約を受け付けた後に8人グループから予約の申込みがあったとしても拒否せざるを得ないため、5人分の収益機会を逃してしまうことになる。一方、8人グループからの予約を見込んで前記3人グループから予約を拒否したとしても、その後、予約の申込みがなく8人テーブルが空席のままになってしまうと、3人分の収益機会を逃してしまうことになる。これに対して、本実施形態に係る予約受付支援システム1では、以下で説明するような構成及び動作により、特定種別の利用者グループの予約を受け付けるべきか否かについての判断を支援することが可能である。
【0033】
具体的に、制御部21は、
図1に示されるように、取得処理部211、導出処理部212、提示処理部213、予約処理部214、設定処理部215などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記予約受付支援プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記予約受付支援プログラムは、複数のプロセッサを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0034】
取得処理部211は、例えば記憶部22から履歴情報D5を取得する。前述のように、履歴情報D5には、過去に飲食店を利用した利用者グループ各々の種別(人数、メンバ構成、利用目的など)の情報と、利用日時の情報とが含まれる。なお、ホテルのように1日単位で利用者が変わる施設の場合は、履歴情報D5に、利用日時の情報の代わりに利用日の情報が含まれてもよい。
【0035】
導出処理部212は、履歴情報D5に基づいて、特定日又は特定日時に特定種別の利用者グループが前記飲食店を利用する可能性を示す指標を導出する。具体的に、導出処理部212は、前記特定種別の利用者グループについての前記履歴情報に基づいて、前記指標を導出する。前記指標は、例えば、来店期待度、来店期待組数などである。前記来店期待度は、前記特定日又は前記特定日時に前記特定種別の利用者グループが前記飲食店に来店する確率を示す。前記来店期待組数は、前記特定日又は前記特定日時に来店すると予測される前記特定種別の利用者グループの組数を示す。
【0036】
なお、導出処理部212は、月、日にち、曜日、及び時間帯の少なくとも1つが前記特定日又は前記特定日時と共通する利用日又は利用日時に前記飲食店を利用した前記特定種別の利用者グループについての履歴情報D5に基づいて、前記指標を導出してもよい。一般的な飲食店では、時間帯及び曜日によって利用者数が大きく変化する。このような場合、導出処理部212は、曜日及び時間帯が前記特定日又は前記特定日時と共通する利用日又は利用日時に前記飲食店を利用した利用者グループの種別に基づいて、前記指標を導出してもよい。これにより、導出処理部212は、より精度の高い指標を導出することが可能である。
【0037】
なお、
図6に示されるように、履歴情報D5には、利用者グループ各々が前記飲食店を予約した予約日の情報が含まれていてもよい。そして、導出処理部212は、履歴情報D5における前記予約日から前記利用日又は前記利用日時までの日数と、前記特定日又は前記特定日時までの残り日数とに基づいて、前記指標を導出してもよい。例えば、導出処理部212は、前記予約日から前記利用日又は前記利用日時までの日数が、前記特定日又は前記特定日時までの残り日数以下である履歴情報D5に基づいて、前記指標を導出してもよい。すなわち、導出処理部212は、前記履歴情報D5に含まれる複数のレコードのうち、予約日から利用日までの日数が前記残り日数以下であるレコードに基づいて、前記指標を導出してもよい。言い換えると、導出処理部212は、前記履歴情報D5に含まれる複数のレコードのうち、予約日から利用日までの日数が前記残り日数を超えているレコードについては無視して、前記指標を導出してもよい。これにより、導出処理部212は、現時点から前記特定日までの期間に前記特定種別の利用者グループにより新規予約の申込みが行われる可能性を示す前記指標を導出することができる。
【0038】
また、導出処理部212は、前記履歴情報D5に含まれる複数のレコードのうち、予約日から利用日までの日数が前記残り日数以下であるレコードと、予約日の情報を含まないレコードとに基づいて、前記指標を導出してもよい。これにより、導出処理部212は、現時点から前記特定日までの期間に新規予約の申込みが行われる可能性と、前記特定種別の利用者グループが予約なしに前記特定日当日に来店(いわゆるウォークイン)する可能性とを示す前記指標を導出することができる。
【0039】
なお、導出処理部212は、履歴情報D5に加えて、前記飲食店を含む予め定められた範囲内に位置する同一業種の他の飲食店(以下、他店と称す)の予約状況に基づいて、前記指標を導出してもよい。例えば、導出処理部212は、店舗情報D2に基づいて、前記飲食店と同一エリア且つ同一業態の一又は複数の他店を抽出し、当該他店に関するテーブル情報D3及び予約情報D4に基づいて、当該他店の予約状況を取得する。そして、導出処理部212は、前記特定種別の利用者グループが前記特定日又は前記特定日時に前記他店で利用可能なテーブルの残り数に基づいて、前記指標を導出する。例えば、前記残り数が0又は僅かである場合、前記利用者グループは前記特定日又は前記特定日時に前記他店を利用できない可能性が高いため、前記他店の代わりに前記飲食店に来店する可能性が高くなると予測される。よって、このような場合、導出処理部212は、履歴情報D5に基づいて導出された前記指標を、当該指標により示される来店の可能性がより高くなるように変更してもよい。逆に、前記残り数が多い場合、導出処理部212は、履歴情報D5に基づいて導出された前記指標を、当該指標により示される来店の可能性がより低くなるように変更してもよい。
【0040】
導出処理部212は、履歴情報D5に加えて、前記飲食店の利用を促進するために実施される利用促進活動に関する情報に基づいて、前記指標を導出してもよい。前記利用促進活動は、ウェブページ、電子メール、ダイレクトメール、チラシ、電話、口頭などによるキャンペーンの告知、クーポンの配付などである。前記キャンペーンは、例えば、クリスマス期間のディナータイムにおけるカップル限定のキャンペーン、敬老の日における高齢者限定のキャンペーンなどである。前記クーポンは、例えば、平日のランチタイムに利用可能なクーポン、誕生月にのみ利用可能なクーポンなどである。
【0041】
導出処理部212は、例えば、
図13に示されるような利用促進活動情報D6に基づいて、前記指標を導出してもよい。利用促進活動情報D6には、前記飲食店により実施される前記利用促進活動ごとに、対応する「実施日」、「種類」、「対象日」、「対象時間帯」、「対象グループ」などの情報が含まれる。「実施日」は、前記利用促進活動の実施日であり、例えば、キャンペーンの告知日、クーポンの配付日、ダイレクトメールの送付日などである。「種類」は、前記利用促進活動の種類であり、例えば、キャンペーン、クーポンなどである。「対象日」は、前記利用促進活動によって前記飲食店の利用が促進されることが期待される日又は期間であり、例えば、キャンペーンの実施期間、クーポンの利用可能日などである。「対象時間帯」は、前記利用促進活動によって前記飲食店の利用が促進されることが期待される時間帯であり、例えば、キャンペーンの実施時間帯、クーポンの利用可能時間帯などである。「対象グループ」は、前記利用促進活動の対象となる利用者グループ又はその種別である。利用促進活動情報D6に含まれる各種情報は、飲食店の管理者又は従業員によって入力されてもよいし、他の任意のシステム(例えば、顧客管理システム、予約管理システム、POSシステムなど)から取得されてもよい。
【0042】
例えば、前記特定日又は前記特定日時が、利用促進活動情報D6に含まれるいずれかの前記利用促進活動の「対象日」及び「対象時間帯」に含まれる場合、導出処理部212は、前記利用促進活動の「対象グループ」に対応する前記指標を、履歴情報D5から導出される指標よりも高くしてもよい。例えば、導出処理部212は、履歴情報D5に基づいて導出される指標に予め定められた係数を乗算することによって、前記利用促進活動の「対象グループ」に対応する前記指標を導出してもよい。前記係数は、前記利用促進活動の「種類」に応じて変更されてもよい。
【0043】
例えば、クリスマス期間のディナータイムにおけるカップル限定のキャンペーンが実施される場合、導出処理部212は、クリスマス期間のディナータイムにおける「2人グループ」又は「カップル」のグループ種別に対応する前記指標を、履歴情報D5から導出される指標よりも高くしてもよい。また、例えば、大人数のグループ(例えば、10人以上のグループ)限定のキャンペーンが実施される場合、導出処理部212は、10人以上のグループ(例えば、「10人グループ」、「11人グループ」、「12人グループ」など)のグループ種別に対応する前記指標を、履歴情報D5から導出される指標よりも高くしてもよい。また、例えば、8人グループの常連グループに対して特定の日にち(例えば、新しい料理の提供が開始される日)に来店するように電子メール又は口頭による勧誘が行われた場合、導出処理部212は、前記特定の日にちにおける「8人グループ」のグループ種別に対応する前記指標を、履歴情報D5から導出される指標よりも高くしてもよい。
【0044】
導出処理部212は、特定の利用者グループについての前記指標(例えば、前記来店期待度)を導出してもよい。前記特定の利用者グループは、例えば、前記飲食店を頻繁に利用している常連グループである。
【0045】
導出処理部212は、例えば、
図14に示されるような利用者情報D7に基づいて前記常連グループを自動的に特定して、前記常連グループについての前記指標を導出してもよい。利用者情報D7には、前記飲食店を利用したことのある利用者グループごとに、対応する「利用者ID」、「名前」、「住所」、「メールアドレス」、「人数」、「メンバ構成」、「利用状況」などの情報が含まれる。「利用者ID」は、前記利用者グループを識別するためのグループ識別情報であり、例えば、シリアル番号、前記利用者グループの代表者の名前、前記利用者グループの代表者の電話番号、前記利用者グループが所属する組織(例えば、学校、会社など)の名称、及びこれらの組み合わせなどである。「名前」、「住所」、及び「メールアドレス」は、前記利用者グループの代表者の名前、住所、及びメールアドレスである。「人数」は、前記利用者グループの人数である。「メンバ構成」は、前記利用者グループのメンバ構成(高齢者を含む利用者グループ、乳幼児を含む利用者グループ、カップル、子供連れなど)に関する情報である。「利用状況」は、前記利用者グループによる前記飲食店の利用状況を示す情報であり、例えば、前記飲食店を利用した日付、曜日、及び時間帯、前記飲食店を利用した回数、前記飲食店を最後に利用した日付、前記飲食店で使用したテーブルなどの情報である。「利用状況」は、本発明の履歴情報の一例である。利用者情報D7に含まれる各種情報は、飲食店の管理者又は従業員によって入力されてもよいし、任意の他のシステム(例えば、顧客管理システム、予約管理システム、POSシステムなど)から取得されてもよい。
【0046】
なお、他の実施形態では、履歴情報D5に前記グループ識別情報が含まれてもよい。この場合、履歴情報D5に基づいて、前記利用者グループごとに、人数、来店回数、来店頻度、最終来店日(前回の来店日)、よく来店する曜日、よく来店する時間帯、よく利用するテーブルなどの情報を取得することが可能である。そして、来店回数、来店頻度、最終来店日などの情報に基づいて、前記飲食店を頻繁に利用している常連グループを特定することが可能である。
【0047】
導出処理部212は、ユーザ操作に応じて設定される種別条件に応じた種別の利用者グループについての前記指標を導出してもよい。例えば、導出処理部212は、前記特定日又は前記特定日時に前記飲食店を利用することを希望している利用者グループの人数よりも多い人数の利用者グループについての前記指標を導出してもよい。例えば、前記特定日又は前記特定日時に前記飲食店を利用することを希望している利用者グループの人数が3人である場合、導出処理部212は、4人以上の利用者グループについての前記指標を導出してもよい。これにより、前記3人の利用者グループからの予約を受け付けるべきか否かを判断する際に、4人以上の利用者グループが来店する可能性を考慮して判断することが可能であるため、より適切な判断が可能となる。なお、前記特定日又は前記特定日時に前記飲食店を利用することを希望している利用者グループの人数の情報は、店舗端末3の操作表示部33を通じて入力されてもよい。すなわち、前記利用者グループの人数の情報は、前記飲食店の管理者によって入力されてもよい。もしくは、前記利用者グループの人数の情報は、利用者端末4の操作表示部43を通じて入力されてもよい。すなわち、前記利用者グループの人数の情報は、前記飲食店の予約を申し込む利用者によって入力されてもよい。
【0048】
また、前記飲食店に設置されている複数のテーブルから1つのテーブルが選択された場合に、導出処理部212は、前記特定日又は前記特定日時に前記飲食店を利用することを希望している利用者グループの人数よりも多く且つ前記テーブルの定員以下である利用者グループについての前記指標を導出してもよい。例えば、導出処理部212は、前記特定日又は前記特定日時に前記飲食店を利用することを希望している利用者グループの人数が3人であり、選択されたテーブルの定員が8人である場合、導出処理部212は、4〜8人の利用者グループについての前記指標を導出してもよい(
図11参照)。これにより、前記3人の利用者グループを8人テーブルに割り当てるべきか否かを判断する際に、4人〜8人の利用者グループが来店する可能性を考慮して判断することが可能であるため、より適切な判断が可能となる。
【0049】
提示処理部213は、導出処理部212により導出される前記指標を提示する。例えば、提示処理部213は、前記指標を示す情報を通信I/F24を通じて店舗端末3に送信し、店舗端末3の操作表示部33に前記指標を表示させる(
図10〜
図12参照)。
【0050】
予約処理部214は、導出処理部212により導出される前記指標に基づいて、前記特定日又は前記特定日時に前記飲食店を利用することを希望している利用者グループからの新規予約を受け付けるべきか否かを判定する。例えば、予約処理部214は、前記指標が予め定められた閾値以上である場合には、前記利用者グループからの新規予約を受け付けるべきだと判定し、前記指標が予め定められた閾値未満である場合には、前記利用者グループからの新規予約を受け付けるべきではないと判定してもよい(
図7のステップS18参照)。
【0051】
なお、予約処理部214は、前記判定結果に応じたアドバイス情報を提示してもよい。例えば、予約処理部214は、前記利用者グループからの新規予約を受け付けるべきか否かを示すメッセージを通信I/F24を通じて店舗端末3に送信し、店舗端末3の操作表示部33に前記メッセージを表示させてもよい。なお、前記アドバイス情報は、前記メッセージに限らず、例えば、
図10に示されるテーブル選択キーK22〜K28の表示態様の変化として提示されてもよい。例えば、
図10に示されるテーブル選択キーK26は、個室テーブルGが確保推奨テーブルであることを示しており、3人の利用者グループを個室テーブルGに割り当てるべきではないことを示している。
【0052】
また、予約処理部214は、前記判定結果が肯定的である場合には、前記利用者グループからの新規予約を受け付け、前記判定結果が否定的である場合には、前記利用者グループからの新規予約を受け付けない(すなわち、拒否する)ようにしてもよい。これにより、新規予約の受け付け及び拒否が予約処理部214により自動的に行われるので、新規予約の受け付け及び拒否に係るユーザの手間を省くことができる。
【0053】
設定処理部215は、優先的に新規予約を受け付ける種別条件を優先種別条件として設定する。例えば、設定処理部215は、店舗端末3の操作表示部33に対するユーザ操作に応じて、優先的に新規予約を受け付ける種別条件の情報を前記優先種別条件として記憶部22に記憶する。そして、導出処理部212は、前記優先種別条件に合致する種別の利用者グループについての前記指標を導出し、予約処理部214は、前記指標に基づいて、前記優先種別条件に合致しない利用者グループからの新規予約を受け付けるべきか否かを判定する。
【0054】
なお、設定処理部215は、
図4に示されるテーブル情報D3のように、テーブルごとに前記優先種別条件を設定してもよい。そして、導出処理部212は、前記優先種別条件に合致する種別の利用者グループについての前記指標をテーブルごとに導出してもよい(
図7のステップS17参照)。そして、予約処理部214は、前記指標に基づいて、前記優先種別条件に合致しない利用者グループからの新規予約を受け付けるべきか否かをテーブルごとに判定してもよい(
図7のステップS18参照)。
【0055】
[店舗端末3]
図1に示されるように、店舗端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信I/F34などを備える。店舗端末3は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。
【0056】
具体的に、飲食店の管理者は、店舗端末3に表示された所定のログインページにおいてユーザID及びパスワードを入力することにより予約受付支援装置2にログインして、自身の飲食店の管理ページにアクセスする。そして、前記管理者は、前記管理ページから
図9に示されるような申込内容入力ページP1を呼び出して、新規予約申込内容を入力することができる。例えば、前記管理者は、利用者から電話により新規予約の申込みを受けた場合に、申込内容入力ページP1を呼び出して、新規予約の申込内容を入力することができる。申込内容入力ページP1のデータ(例えば、HTMLで記述されたウェブページ)は、予約受付支援装置2から店舗端末3に送信される。また、前記管理者は、テーブルごとの前記優先種別条件を設定又は変更するための優先種別条件設定ページ(不図示)を前記管理ページから呼び出すことができる。
【0057】
通信I/F34は、店舗端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して予約受付支援装置2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インタフェースである。
【0058】
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインタフェースである。
【0059】
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って予約受付支援装置2等の外部装置との間で通信処理を制御部31に実行させるための制御プログラムである。
【0060】
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより店舗端末3を制御する。
【0061】
具体的に、制御部31は、記憶部32に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部311として機能する。ブラウザ処理部311は、予約受付支援装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作を予約受付支援装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。なお、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0062】
[利用者端末4]
図1に示されるように、利用者端末4は、制御部41、記憶部42、操作表示部43、及び通信I/F44などを備える。利用者端末4は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータのような情報処理装置である。
【0063】
具体的に、飲食店の利用者は、利用者端末4において所定のURLを入力することにより、予約受付支援装置2から検索ページ(不図示)のデータを取得して、操作表示部33に前記検索ページを表示させる。そして、前記利用者は、所望の条件に合致する飲食店(例えば、所望の日時に所望の人数のグループが利用可能な飲食店)を検索し、検索結果として提示された飲食店の中から所望の飲食店を選択し、当該飲食店の新規予約を申し込むことができる。前記利用者により特定の飲食店に対する新規予約の申込みが行われると、来店日、来店時刻、来店人数などの情報が、新規予約申込内容として、前記飲食店の管理者に通知される。もしくは、前記新規予約申込内容が予約受付支援装置2の記憶部22に記録され、店舗端末3から適宜に参照されてもよい。
【0064】
通信I/F44は、利用者端末4を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して予約受付支援装置2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インタフェースである。
【0065】
操作表示部43は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザインタフェースである。
【0066】
記憶部42は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部42には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の通信プロトコルに従って予約受付支援装置2等の外部装置との間で通信処理を制御部41に実行させるための制御プログラムである。
【0067】
制御部41は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部41は、前記ROM又は記憶部42に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより利用者端末4を制御する。
【0068】
具体的に、制御部41は、記憶部42に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部411として機能する。ブラウザ処理部411は、予約受付支援装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部43に表示させ、操作表示部43に対する操作を予約受付支援装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。なお、制御部41に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0069】
[予約受付支援処理]
以下、
図7及び
図8を参照しつつ、予約受付支援装置2の制御部21によって実行される予約受付支援処理について説明する。
【0070】
なお、本発明は、当該予約受付支援処理に含まれる一又は複数のステップを実行する予約受付支援方法の発明として捉えることができ、ここで説明する当該予約受付支援処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。なお、前記予約受付支援処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部21によって当該予約受付支援処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサによって当該予約受付支援処理における各ステップが分散して実行される予約受付支援方法も他の実施形態として考えられる。
【0071】
なお、前記予約受付支援処理は、ユーザによる特定操作(例えば、不図示の終了ボタンの操作など)に応じて任意のタイミングで終了されることがある。
【0072】
<ステップS10>
まず、ステップS10において、制御部21は、
図9に示されるような申込内容入力ページP1を店舗端末3の操作表示部33に表示させる。具体的に、制御部21は、店舗端末3の操作表示部33に対するユーザ操作に応じて、申込内容入力ページP1のデータを店舗端末3に送信する。その結果、店舗端末3の操作表示部33に申込内容入力ページP1が表示される。
【0073】
図9に示されるように、申込内容入力ページP1には、新規予約の申込内容を入力するための複数の入力欄B11〜B15が含まれる。入力欄B11は、利用者グループの来店日を入力するための入力欄である。入力欄B12は、前記利用者グループの来店時刻を入力するための入力欄である。入力欄B13は、前記利用者グループの人数を入力するための入力欄である。入力欄B14は、前記利用者グループのメンバ構成(例えば、カップル、乳幼児、子供連れ、高齢者など)を入力するための入力欄である。入力欄B14は、前記利用者グループの利用目的(例えば、記念日、宴会、接待など)を入力するための入力欄である。なお、入力欄B14及び入力欄B15は、省略されてもよい。
【0074】
<ステップS11>
ステップS11において、制御部21は、申込内容入力ページP1を通じて入力された新規予約申込内容を取得する。例えば、制御部21は、申込内容入力ページP1に含まれる操作キーK11が操作されると、その時点で入力欄B11〜B15に入力されている内容を、新規予約申込内容として取得する。
【0075】
なお、他の実施形態では、制御部21は、申込内容入力ページP1を通じて前記新規予約申込内容を取得する代わりに、利用者端末4から予約受付支援装置2に対して新規予約の申込みが行われた際に予約受付支援装置2の記憶部22に記録された新規予約申込内容を、記憶部22から取得してもよい。
【0076】
<ステップS12>
ステップS12において、制御部21は、
図10に示されるような予約受付支援ページP2を店舗端末3の操作表示部33に表示させる。具体的に、制御部21は、予約受付支援ページP2のデータを店舗端末3に送信する。その結果、店舗端末3の操作表示部33に予約受付支援ページP2が表示される。なお、予約受付支援ページP2には、新規予約申込内容領域A21と、予約状況領域A22と、来店予測領域A23とが含まれるが、当該ステップS12で表示された直後の状態では、新規予約申込内容領域A21にのみ情報が表示されており、予約状況領域A22及び来店予測領域A23には情報が表示されていない。
【0077】
新規予約申込内容領域A21には、前記新規予約申込内容が表示される。また、新規予約申込内容領域A21には、前記新規予約申込内容を変更するための変更キーK21が含まれる。変更キーK21が操作されると、予約受付支援ページP2が閉じられて、申込内容入力ページP1が再表示される。
【0078】
予約状況領域A22には、予約状況情報として、前記新規予約申込内容が示す来店日時における各テーブルの予約状況を示す情報が表示される。当該予約状況情報は、後述するステップS22において予約状況領域A22に表示される。
【0079】
来店予測領域A23には、来店予測情報として、前記新規予約申込内容が示す来店日時における来店期待度及び来店期待組数が、利用者グループの人数に応じた条件ごとに表示される。当該来店予測情報は、後述するステップS25において来店予測領域A23に表示される。
【0080】
<ステップS13>
ステップS13において、制御部21は、飲食店に設置されている複数のテーブル(ここでは、
図4に示されるように、テーブルA〜個室テーブルGの7つのテーブル)の中から、下記のステップS14〜S20の処理対象となるテーブルを、注目テーブルとして選択する。
【0081】
<ステップS14>
ステップS14において、制御部21は、前記新規予約申込内容が示す来店日時において前記注目テーブルが予約済みであるか否かを判断する。具体的に、制御部21は、記憶部22に記憶されている予約情報D4に基づいて、前記注目テーブルが予約済みであるか否かを判断する。そして、前記注目テーブルが予約済みであると判断されると(S14:Yes)、処理がステップS15に移行する。一方、前記注目テーブルが予約済みではないと判断されると(S14:No)、処理がステップS16に移行する。
【0082】
<ステップS15>
ステップS15において、制御部21は、前記注目テーブルを「予約済みテーブル」として設定する。そして、処理がステップS21に移行する。
【0083】
<ステップS16>
ステップS16において、制御部21は、前記注目テーブルに対して優先種別条件が設定されているか否かを判断する。具体的に、制御部21は、記憶部22に記憶されているテーブル情報D3に基づいて、前記注目テーブルに対して優先種別条件が設定されているか否かを判断する。そして、前記注目テーブルに対して優先種別条件が設定されていると判断されると(S16:Yes)、処理がステップS17に移行する。一方、前記注目テーブルに対して優先種別条件が設定されていないと判断されると(S16:No)、処理がステップS19に移行する。
【0084】
<ステップS17>
ステップS17において、制御部21(導出処理部212)は、前記注目テーブルに対して設定されている優先種別条件に対応する利用者グループ(以下、優先グループと称す)の来店期待度を導出する。以下、前記優先グループの来店期待度の導出方法の一例を説明する。
【0085】
制御部21は、現時点から前記新規予約申込内容が示す来店日までの残り日数を算出する。そして、制御部21(取得処理部211)は、記憶部22から履歴情報D5を取得する。そして、制御部21(導出処理部212)は、履歴情報D5に含まれる複数のレコードの中から、例えば、以下の第1条件〜第3条件を全て満たすレコードを抽出する。なお、レコードを抽出する条件は、システム管理者またはユーザが任意に設定可能であってもよい。
【0086】
(第1条件)
利用日及び利用時刻が、前記新規予約申込内容が示す来店日及び来店時刻に対して予め定められた関係を満たしているレコード。例えば、利用日及び利用時刻に対応する曜日及び時間帯が、前記新規予約申込内容が示す来店日及び来店時刻に対応する曜日及び時間帯と一致しているレコード。なお、前記新規予約申込内容が示す来店日は、本発明の「特定日」の一例である。また、前記新規予約申込内容が示す来店日及び来店時刻は、本発明の「特定日時」の一例である。
【0087】
(第2条件)
前記注目テーブルに対して設定されている優先種別条件と同じ種別の利用者グループに関するレコード。なお、前記優先種別条件と同じ種別の利用者グループは、本発明の「特定種別の利用者グループ」の一例である。
【0088】
(第3条件)
予約日から利用日までの日数が前記残り日数以下であるレコード、又は予約日の情報を含まないレコード。
【0089】
制御部21は、前記第1条件〜前記第3条件に基づいて抽出されたレコードに基づいて、前記新規予約申込内容が示す来店日及び来店時刻に前記優先グループが来店する確率を前記来店期待度として導出する。例えば、制御部21は、前記第1条件〜前記第3条件に基づいて抽出されたレコードに基づいて、前記新規予約申込内容に対応する曜日及び時間帯と同一の曜日及び時間帯について、前記優先種別条件と同じ種別の利用者グループが来店した日数と来店しなかった日数とを算出する。そして、制御部21は、これらの2つの日数から算出される来店率を、前記来店期待度として導出する。このようにして導出される来店期待度は、前記優先グループが現時点以降に予約を申込んでから来店する確率と、前記優先グループが予約なしに前記来店日当日に来店(いわゆるウォークイン)する確率とを加算したものとなる。
【0090】
前記第3条件から明らかなように、前記残り日数が少ないほど(すなわち、前記来店日が近いほど)、前記第3条件を満たすレコードは基本的に少なくなる。すなわち、前記残り日数に応じて前記来店期待度は変化し得る。
【0091】
<ステップS18>
ステップS18において、制御部21(予約処理部214)は、前記ステップS17で導出された来店期待度が、予め定められた閾値(例えば、50%)以上であるか否かを判断する。そして、前記来店期待度が前記閾値以上であると判断されると(S18:Yes)、処理がステップS20に移行する。一方、前記来店期待度が前記閾値未満であると判断されると(S18:No)、処理がステップS19に移行する。なお、前記閾値は、店舗端末3の操作表示部33に対するユーザ操作に応じて任意の値に設定又は変更されてもよい。
【0092】
<ステップS19>
ステップS19において、制御部21は、前記注目テーブルを「空きテーブル」として設定する。そして、処理がステップS21に移行する。空きテーブルは、予約されていないテーブルのうち、前記優先種別条件が設定されていないか、又は前記優先グループが来店する可能性が低いと予測されたテーブルである。
【0093】
<ステップS20>
ステップS20において、制御部21(予約処理部214)は、前記注目テーブルを「確保推奨テーブル」として設定する。そして、処理がステップS21に移行する。確保推奨テーブルは、予約されていないテーブルのうち、前記優先グループが来店する可能性が高いと予測されたテーブルである。
【0094】
<ステップS21>
ステップS21において、制御部21は、飲食店に設置されている複数のテーブル(ここでは、
図4に示されるように、テーブルA〜個室テーブルGの7つのテーブル)のうち、前記注目テーブルとして選択されていないテーブルがあるか否かを判断する。そして、前記注目テーブルとして選択されていないテーブルがあると判断されると(S21:Yes)、処理が前記ステップS13に戻る。一方、前記注目テーブルとして選択されていないテーブルがないと判断されると(S21:No)、処理がステップS22に移行する。
【0095】
なお、他の実施形態では、制御部21は、前記来店日に特定の利用者グループ(例えば、常連グループ)が来店する可能性が高いと予測される場合に、予約されていないテーブルのうちのいずれかを、前記特定の利用者グループのための「確保推奨テーブル」として設定してもよい。例えば、制御部21は、
図14に示される利用者情報D7に基づいて、一又は複数の常連グループを自動的に特定するとともに、前記常連グループ各々の来店期待度を導出してもよい。そして、制御部21は、いずれかの前記常連グループの来店期待度が予め定められた閾値(例えば、50%)以上である場合に、予約されていないテーブルのうちのいずれかを、前記常連グループのための「確保推奨テーブル」として設定してもよい。
【0096】
<ステップS22>
ステップS22において、制御部21(予約処理部214)は、予約受付支援ページP2の予約状況領域A22に、飲食店に設置されている複数のテーブルに対応する複数のテーブル選択キーK22〜K28を表示する。そして、制御部21は、テーブル選択キーK22〜K28の各々の表示態様を、対応するテーブルの予約状況に応じて異ならせる。例えば、制御部21は、前記ステップS19で「空きテーブル」に設定されたテーブルに対応するテーブル選択キー(ここでは、テーブル選択キーK22,K23)を第1表示態様(例えば、白色の背景色)で表示する。また、制御部21は、前記ステップS20で「確保推奨テーブル」に設定されたテーブルに対応するテーブル選択キー(ここでは、テーブル選択キーK26)を第2表示態様(例えば、明るい灰色の背景色)で表示する。また、制御部21は、前記ステップS15で「予約済みテーブル」に設定されたテーブルに対応するテーブル選択キー(ここでは、テーブル選択キーK24,K25,K27,K28)を第3表示態様(例えば、暗い灰色の背景色)で表示する。
【0097】
なお、本実施形態では、優先種別条件が設定されているテーブルに対応するテーブル選択キー各々が、対応する優先グループの来店期待度に応じて異なる表示態様で表示されてもよい。例えば、対応する優先グループの来店期待度が高いほど、背景色が濃い色(例えば、濃い赤色)で表示され、対応する優先グループの来店期待度が低いほど、背景色が薄い色(例えば、薄い赤色)で表示されてもよい。これにより、飲食店の管理者は、テーブル選択キーを見るだけで、対応する優先グループの来店期待度が高いテーブルと低いテーブルとを簡単に判別することが可能となる。
【0098】
また、本実施形態では各テーブルの予約状況がテーブル選択キーK22〜K28により表示されるが、他の実施形態では、各テーブルの予約状況が表形式で表示されてもよい。
【0099】
<ステップS23>
ステップS23において、制御部21(導出処理部212)は、利用者グループの人数ごとに来店期待度を導出する。例えば、N人(ただし、Nは1以上の任意の整数)の利用者グループの来店期待度は、以下のようにして導出される。
【0100】
制御部21は、現時点から前記新規予約申込内容が示す来店日までの残り日数を算出する。そして、制御部21(取得処理部211)は、記憶部22から履歴情報D5を取得する。そして、制御部21(導出処理部212)は、履歴情報D5に含まれる複数のレコードの中から、例えば、以下の第4条件〜第6条件を全て満たすレコードを抽出する。
【0101】
(第4条件)
利用日及び利用時刻が、前記新規予約申込内容が示す来店日及び来店時刻に対して予め定められた関係を満たしているレコード。例えば、利用日及び利用時刻に対応する曜日及び時間帯が、前記新規予約申込内容が示す来店日及び来店時刻に対応する曜日及び時間帯と一致しているレコード。
【0102】
(第5条件)
N人の利用者グループに関するレコード。なお、N人の利用者グループは、本発明の「特定種別の利用者グループ」の一例である。
【0103】
(第6条件)
予約日から利用日までの日数が前記残り日数以下であるレコード、又は予約日の情報を含まないレコード。
【0104】
制御部21は、前記第4条件〜前記第6条件に基づいて抽出されたレコードに基づいて、前記新規予約申込内容が示す来店日及び来店時刻にN人の利用者グループが来店する確率を、N人の利用者グループについての来店期待度として導出する。例えば、制御部21は、前記第4条件〜前記第6条件に基づいて抽出されたレコードに基づいて、前記新規予約申込内容に対応する曜日及び時間帯と同一の曜日及び時間帯について、N人の利用者グループが来店した日数と来店しなかった日数とを算出する。そして、制御部21は、これらの2つの日数から算出される来店率を、N人の利用者グループについての来店期待度として導出する。このようにして導出される来店期待度は、N人の利用者グループが現時点以降に予約を申込んでから来店する確率と、N人の利用者グループが予約なしに前記来店日当日に来店(いわゆるウォークイン)する確率とを加算したものとなる。
【0105】
なお、制御部21は、
図13に示される利用促進活動情報D6に基づいて、前記来店期待度を導出してもよい。例えば、制御部21は、上記のようにして導出された来店期待度を、利用促進活動情報D6に基づいて補正してもよい。例えば、前記新規予約申込内容が示す来店日及び来店時刻が、利用促進活動情報D6に含まれるいずれかの前記利用促進活動の「対象日」及び「対象時間帯」に含まれる場合、制御部21は、前記来店期待度に予め定められた係数を乗算することによって、前記来店期待度を補正してもよい。
【0106】
<ステップS24>
ステップS24において、制御部21(導出処理部212)は、利用者グループの人数に応じた条件ごとに来店期待組数を導出する。前記来店期待組数は、前記来店日時に来店すると予測される、該当する条件の利用者グループの組数である。例えば、N人以上(ただし、Nは1以上の任意の整数)の利用者グループについての前記来店期待組数は、以下のようにして導出される。
【0107】
制御部21は、現時点から前記新規予約申込内容が示す来店日までの残り日数を算出する。そして、制御部21(取得処理部211)は、記憶部22から履歴情報D5を取得する。そして、制御部21(導出処理部212)は、履歴情報D5に含まれる複数のレコードの中から、例えば、以下の第7条件〜第9条件を全て満たすレコードを抽出する。
【0108】
(第7条件)
利用日及び利用時刻が、前記新規予約申込内容が示す来店日及び来店時刻に対して予め定められた関係を満たしているレコード。例えば、利用日及び利用時刻に対応する曜日及び時間帯が、前記新規予約申込内容が示す来店日及び来店時刻に対応する曜日及び時間帯と一致しているレコード。
【0109】
(第8条件)
N人以上の利用者グループに関するレコード。なお、N人以上の利用者グループは、本発明の「特定種別の利用者グループ」の一例である。
【0110】
(第9条件)
予約日から利用日までの日数が前記残り日数以下であるレコード、又は予約日の情報を含まないレコード。
【0111】
制御部21は、前記第7条件〜前記第9条件に基づいて抽出されたレコードに基づいて、前記新規予約申込内容が示す来店日及び来店時刻に来店することが予測されるN人以上の利用者グループの組数を、N人以上の利用者グループについての来店期待組数として導出する。例えば、制御部21は、前記第7条件〜前記第9条件に基づいて抽出されたレコードに基づいて、前記新規予約申込内容に対応する曜日及び時間帯と同一の曜日及び時間帯について、N人以上の利用者グループが来店した組数(1日ごとの組数)を算出する。そして、制御部21は、こうして算出される組数の平均値を、N人以上の利用者グループについての来店期待組数として導出する。このようにして導出される来店期待組数は、現時点以降に予約を申込んでから来店するN人以上の利用者グループの組数と、予約なしに前記来店日当日に来店(いわゆるウォークイン)するN人以上の利用者グループの組数とを加算したものとなる。
【0112】
なお、制御部21は、
図13に示される利用促進活動情報D6に基づいて、前記来店期待組数を導出してもよい。例えば、制御部21は、上記のようにして導出された来店期待組数を、利用促進活動情報D6に基づいて補正してもよい。例えば、前記新規予約申込内容が示す来店日及び来店時刻が、利用促進活動情報D6に含まれるいずれかの前記利用促進活動の「対象日」及び「対象時間帯」に含まれる場合、制御部21は、前記来店期待組数に予め定められた係数を乗算することによって、前記来店期待組数を補正してもよい。
【0113】
<ステップS25>
ステップS25において、制御部21(提示処理部213)は、前記ステップS23における導出結果及び前記ステップS24における導出結果を、予約受付支援ページP2の来店予測領域A23に前記来店予測情報として表示する。そして、処理が
図8のステップS31に移行する。
【0114】
<ステップS31>
ステップS31において、制御部21は、前記飲食店に設置されている複数のテーブルのうちのいずれかのテーブルが選択されたか否かを判断する。具体的に、制御部21は、予約受付支援ページP2の予約状況領域A22に表示されている複数のテーブル選択キーK22〜K28のうちのいずれかが操作された場合に、操作されたテーブル選択キーに対応するテーブルが選択されたと判断する。ただし、本実施形態では、予約済みテーブルに対応するテーブル選択キーに対する操作は受け付けられず、空きテーブル又は確保推奨テーブルに対応するテーブル選択キーに対する操作のみが受け付けられるものとする。そして、いずれかのテーブルが選択されたと判断されると(S31:Yes)、処理がステップS32に移行する。一方、いずれのテーブルも選択されていないと判断されると(S31:No)、いずれかのテーブルが選択されたと判断されるまで、当該ステップS31の処理が繰り返される。
【0115】
<ステップS32>
ステップS32において、制御部21(導出処理部212)は、前記新規予約申込内容が示す人数(新規予約人数)よりも多く、且つ選択されたテーブルの定員以下である利用者グループの来店期待度を導出する。例えば、前記新規予約申込内容が示す人数がL人(ただし、Lは1以上の任意の整数)であり、選択されたテーブルの定員がM人(ただし、MはLよりも大きい任意の整数)である場合、制御部21は、(L+1)〜M人の利用者グループの来店期待度を導出する。なお、(L+1)〜M人の利用者グループの来店期待度の導出方法が、前記ステップS23におけるN人の利用者グループの来店期待度の導出方法と異なる点は、前記第5条件が、「N人の利用者グループに関するレコード」から「(L+1)〜M人の利用者グループに関するレコード」に変更される点のみである。よって、ここでは具体的な説明を省略する。
【0116】
<ステップS33>
ステップS33において、制御部21(提示処理部213)は、
図11に示されるように、選択されたテーブル(ここでは、個室テーブルG)に対応する登録確認ページP3を店舗端末3の操作表示部33に表示させる。登録確認ページP3には、記憶部22に記憶されているテーブル情報D3に基づいて、選択されたテーブルの定員及び座席タイプが表示される。また、登録確認ページP3には、テーブル情報D3に基づいて、選択されたテーブルに対して設定されている優先種別条件と、前記ステップS17で導出された当該優先種別条件に対応する優先グループの来店期待度とが表示される。また、登録確認ページP3には、前記ステップS32で導出された来店期待度(ここでは、4〜8人の利用者グループの来店期待度)も表示される。
【0117】
登録確認ページP3には、予約登録キーK31及びキャンセルキーK32が含まれる。予約登録キーK31は、新規予約を受け付けて、当該新規予約の申込内容を予約情報D4に登録するための操作キーである。キャンセルキーK32は、登録確認ページP3を閉じるための操作キーである。
【0118】
飲食店の管理者は、登録確認ページP3に表示される情報、来店予測領域A23に表示される情報などを参照することで、前記新規予約を受け付けるべきか否かを適切に判断することが可能となる。
【0119】
なお、本実施形態では、
図11に示されるように、確保推奨テーブルに設定されているテーブルに対応するテーブル選択キー(ここでは、個室テーブルGに対応するテーブル選択キーK26)が操作された場合にも登録確認ページP3が表示される。よって、本実施形態では、飲食店の管理者は、必要に応じて、確保推奨テーブルに設定されているテーブルに、前記優先種別条件に合致しない利用者グループを割り当てることも可能である。しかしながら、他の実施形態では、空きテーブルに設定されているテーブルに対応するテーブル選択キーが操作された場合にのみ登録確認ページP3が表示されてもよい。これにより、確保推奨テーブルに設定されているテーブルに、前記優先種別条件に合致しない利用者グループが誤って割り当てられてしまうことを防止することができる。
【0120】
図12は、登録確認ページP3の他の例を示している。
図12は、空きテーブルに対応するテーブル選択キー(ここでは、個室テーブルFに対応するテーブル選択キーK28)が操作された場合の登録確認ページP3の一例である。
図12に示される登録確認ページP3には、個室テーブルFの定員及び座席タイプと、個室テーブルFに対して設定されている優先種別条件と、当該優先種別条件に対応する優先グループの来店期待度とが表示される。また、
図12に示される登録確認ページP3には、前記ステップS32で導出された来店期待度(ここでは、4〜6人の利用者グループの来店期待度)が表示される。
【0121】
<ステップS34>
ステップS34において、制御部21は、予約登録操作が行われたか否かを判断する。具体的に、制御部21は、登録確認ページP3に含まれる予約登録キーK31が操作された場合に、前記予約登録操作が行われたと判断する。そして、前記予約登録操作が行われたと判断されると(S34:Yes)、処理がステップS37に移行する。一方、前記予約登録操作が行われていないと判断されると(S34:No)、処理がステップS35に移行する。
【0122】
<ステップS35>
ステップS35において、制御部21は、キャンセル操作が行われたか否かを判断する。具体的に、制御部21は、登録確認ページP3に含まれるキャンセルキーK32が操作された場合に、前記キャンセル操作が行われたと判断する。そして、前記キャンセル操作が行われたと判断されると(S35:Yes)、処理がステップS36に移行する。一方、前記キャンセル操作が行われていないと判断されると(S35:No)、処理が前記ステップS34に戻る。
【0123】
<ステップS36>
ステップS36において、制御部21は、登録確認ページP3を閉じる。そして、処理が前記ステップS31に戻る。
【0124】
<ステップS37>
ステップS37において、制御部21は、予約登録処理を実行する。前記予約登録処理では、前記新規予約申込内容及び選択されたテーブルに関する情報が、記憶部22に記憶されている予約情報D4に登録される。そして、前記予約受付支援処理が終了される。
【0125】
以上説明したように、本実施形態に係る予約受付支援装置2では、履歴情報D5に基づいて、特定日又は特定日時に特定種別の利用者グループが前記飲食店を利用する可能性を示す指標が算出される。例えば、新規予約を申込んでいる利用者グループよりも多い人数の利用者グループが来店する可能性を示す指標、予め定められた優先種別条件に合致する利用者グループが来店する可能性を示す指標などが、履歴情報D5に基づいて導出される。よって、本実施形態に係る予約受付支援装置2によれば、特定種別の利用者グループの予約を受け付けるべきか否かについての判断を支援することが可能である。
【0126】
[変形例]
なお、
図7に示されるフローチャートでは、対応する優先グループの来店期待度が前記閾値以上である場合に、前記ステップS20において前記注目テーブルが「確保推奨テーブル」に設定されるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、前記新規予約申込内容が示す人数をL人(ただし、Lは1以上の任意の整数)とし、前記注目テーブルの定員をM人(ただし、MはLよりも大きい任意の整数)とすると、(L+1)〜M人の利用者グループの来店期待度が前記閾値以上である場合に、前記注目テーブルが「確保推奨テーブル」に設定されてもよい。
【0127】
また、本実施形態では、飲食店の管理者により予約登録キーK31が操作された場合に新規予約が受け付けられるが、本発明はこれに限定されない。他の実施形態では、利用者端末4から予約受付支援装置2に対して新規予約の申込みが行われた場合に、当該新規予約を受け付けるか否かを制御部21(予約処理部214)が自動的に判定し、当該新規予約を自動的に受け付け又は拒否してもよい。例えば、制御部21は、定員が前記利用者グループの人数以上である「空きテーブル」が存在する場合に、当該利用者グループからの新規予約を自動的に受け付けてもよい。また、制御部21は、定員が前記利用者グループの人数以上である「空きテーブル」が存在せず、定員が前記利用者グループの人数以上である「確保推奨テーブル」しか存在しない場合に、当該利用者グループからの新規予約を自動的に拒否してもよい。これにより、新規予約の受け付け及び拒否に係るユーザの手間を省くことができる。また、この結果、飲食店の管理者は、新規予約の受け付け及び拒否するために店舗端末3を操作する必要がないので、店舗端末3と予約受付支援装置2との間の通信トラフィックの低減、及び店舗端末3のコンピュータリソースの有効利用が可能となる。
【0128】
また、本実施形態では、各テーブルに最低人数(そのテーブルに割り当てるべき利用者グループの最低人数)が設定されていないが、他の実施形態では、各テーブルに最低人数が設定されていてもよい。そして、制御部21は、各テーブルの最低人数を、前記来店期待度又は前記来店期待組数などの指標に応じて自動的に変更してもよい。例えば、制御部21は、テーブルの定員と同じ人数の利用者グループの来店期待度が高いほど当該テーブルの最低人数を多くし、テーブルの定員と同じ人数の利用者グループの来店期待度が低いほど当該テーブルの最低人数を少なくしてもよい。例えば、制御部21は、テーブルごとに予め設定された、来店期待度と最低人数との対応関係を示す対応関係情報に基づいて、前記テーブルの最低人数を動的に決定してもよい。そして、制御部21は、前記最低人数以上の人数の利用者グループからの新規予約を自動的に受け付け、前記最低人数未満の人数の利用者グループからの新規予約を自動的に拒否してもよい。