特許第6864402号(P6864402)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社三圭の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6864402
(24)【登録日】2021年4月6日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】ストレッチ運動用具
(51)【国際特許分類】
   A63B 21/055 20060101AFI20210419BHJP
   A61H 1/02 20060101ALI20210419BHJP
【FI】
   A63B21/055
   A61H1/02 A
【請求項の数】8
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2020-142858(P2020-142858)
(22)【出願日】2020年8月26日
【審査請求日】2020年9月4日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520286832
【氏名又は名称】株式会社三圭
(74)【代理人】
【識別番号】230115336
【弁護士】
【氏名又は名称】山下 綾
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 舞香
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 三千代
【審査官】 槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3100756(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0265145(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0072840(US,A1)
【文献】 米国特許第04762318(US,A)
【文献】 米国特許第05715578(US,A)
【文献】 実開昭60−092553(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2018/0272177(US,A1)
【文献】 実開昭49−059659(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0081746(US,A1)
【文献】 国際公開第2011/065883(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 21/055
A63B 23/10
A63B 23/16
A61H 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用長さを調整できる伸縮しない可撓なバンドと、そのバンドの両端部へ一対の取付具を介して各々取り付けられた伸縮可能な弾性リングとから成り、
上記弾性リングの各個をゴム又は熱可塑性エラストマーのチューブの一定幅だけ輪切りした円筒体として、
その一定幅の円筒体における円周面の一端部から180度向かい合う他端部までは到達しない深さだけ切り込んだスリットにより、複数の指掛けリングとして分割形成すると共に、
その分割せずに残る円周面の他端部を複数の指掛けリングに共通する連続一枚物の根元部として、上記取付具により抜け止め状態に挟み付けたことを特徴とするストレッチ運動用具。
【請求項2】
各弾性リングにおける一定幅の円筒体へ4本のスリットをほぼ平行に切り込むことにより、並列する合計5本の第1〜5指掛けリングを分割形成したことを特徴とする請求項1記載のストレッチ運動用具。
【請求項3】
複数の指掛けリングに共通する連続一枚物の根元部を、その円筒体の一定幅よりも長い芯棒に巻き付けると共に、
その根元部の巻き付け状態にある芯棒を取付具によって抜け止め状態に挟み付けたことを特徴とする請求項1又は2記載のストレッチ運動用具。
【請求項4】
複数の指掛けリングの幅を、すべて同等か又は手足における指の太さ変化に応じて広く又は狭く相違させたことを特徴とする請求項1又は2記載のストレッチ運動用具。
【請求項5】
複数の指掛けリングを分割形成するスリットの切り込み深さを、すべて同等か又は手足における指の長さ変化に応じて深く又は浅く相違させたことを特徴とする請求項1又は2記載のストレッチ運動用具。
【請求項6】
取付具の各個を複数の固定ビスによって締結固定される互いに同じ大きさ・形状の取付具本体盤と蓋盤とから形作り、
その固定ビスによる固定位置を境界とする一端側には、バンドの通し込み口を貫通形成すると共に、
同じく固定ビスによる固定位置を境界とする他端側には、複数の指掛けリングに共通する連続一枚物の根元部を抜け止め状態に挟み付けることができるように合致連通して盲穴となる凹溝を切り欠き形成したことを特徴とする請求項1記載のストレッチ運動用具。
【請求項7】
取付具の本体盤と蓋盤とを締結固定した固定ビスの抜き取りにより、その取付具本体盤と蓋盤にバンドを通し込んだ取付状態のままで、弾性リングを着脱・交換できるように定めたことを特徴とする請求項6記載のストレッチ運動用具。
【請求項8】
取付具の本体盤とその蓋盤とを、互いに同じ材質である軽合金やその他の金属又は繊維強化樹脂やその他の高強度な合成樹脂から作成したことを特徴とする請求項6又は7記載のストレッチ運動用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は毛細血管への血流促進をはじめ、リハビリや筋肉の調整、骨格(姿勢)の矯正などに役立つストレッチ運動用具に関する。
【背景技術】
【0002】
ストレッチや筋肉トレーニングなどの運動に供される用具としては、特許文献1、2に記載されているようなゴムチューブやゴム紐、コイルバネなどの一定長さを有する伸縮部材の両端部へ、使用者が握り持つ一対の把手を取り付けた構成のものと、特許文献3〜6に記載されているような同じく一定長さを有する伸縮部材の一端部には、使用者が握り持つ把手を取り付けると共に、残る他端部には身体への装着具を取り付けた構成のものとの2種が公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019−103538号公報
【特許文献2】実用新案登録第3101194号公報
【特許文献3】特開2009−219659号公報
【特許文献4】特開2006−325634号公報
【特許文献5】特開2005−40209号公報
【特許文献6】実用新案登録第3036979号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
毛細血管は動脈から静脈へ移行する部位にあって、細胞に必要な酸素や栄養素を届け、不要な二酸化炭素や老廃物を回収するが、極めて細いため、血流(静脈血)の滞留や目詰まりを生じると、血液が末端まで行き届かず、冷えやむくみなどを起こしやすくなる。
【0005】
また、毛細血管の老化・劣化により、血液を届ける臓器や免疫の機能が低下し、身体の様々な不調や病気を招くため、その毛細血管の活性化が近年重要視されて来ている。手足やその指には毛細血管が集中しており、末梢をマッサージ(刺激)して、血行を良くすることが、全身の血行改善に役立つ。
【0006】
この点、上記特許文献1〜6に開示された運動用具の構成では、伸縮部材が引っ張り力を受けて伸長しても、その伸縮部材の弾性力は把手やこれを握り持つ手へ直に作用しない。その把手自体は伸縮性や弾力性を有さないため、これを握り持つ手やその指が、リジッド(剛直)に強く締め付けられたり、過度に圧迫されたりするおそれがあり、そうすると手や指の血流が悪化して、毛細血管の機能低下を招くことになる。
【0007】
上記特許文献1〜6に開示の運動用具では何れもエキスパンダーと同様に、把手を両手で握り持って引っ張る筋力アップのトレーニングには役立つが、その把手を握り持った手や指に対し、弾力的な圧迫と解放との繰り返し刺激を与えて、末梢の血流を促進し、血液の循環を良くすることには全然役立たないものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明はこのような課題の抜本的な解決を目的としており、その目的を達成するためのストレッチ運動用具として、請求項1では使用長さを調整できる伸縮しない可撓なバンドと、そのバンドの両端部へ一対の取付具を介して各々取り付けられた伸縮可能な弾性リングとから成り、
【0009】
上記弾性リングの各個をゴム又は熱可塑性エラストマーのチューブの一定幅だけ輪切りした円筒体として、
【0010】
その一定幅の円筒体における円周面の一端部から180度向かい合う他端部までは到達しない深さだけ切り込んだスリットにより、複数の指掛けリングとして分割形成すると共に、
【0011】
その分割せずに残る円周面の他端部を複数の指掛けリングに共通する連続一枚物の根元部として、上記取付具により抜け止め状態に挟み付けたことを特徴とする。
【0012】
請求項では各弾性リングにおける一定幅の円筒体へ4本のスリットをほぼ平行に切り込むことにより、並列する合計5本の第1〜5指掛けリングを分割形成したことを特徴とする。
【0013】
請求項では複数の指掛けリングに共通する連続一枚物の根元部を、その円筒体の一定幅よりも長い芯棒に巻き付けると共に、
【0014】
その根元部の巻き付け状態にある芯棒を取付具によって抜け止め状態に挟み付けたことを特徴とする。
【0015】
請求項4では複数の指掛けリングの幅を、すべて同等か又は手足における指の太さ変化に応じて広く又は狭く相違させたことを特徴とする。
【0016】
請求項5では複数の指掛けリングを分割形成するスリットの切り込み深さを、すべて同等か又は手足における指の長さ変化に応じて深く又は浅く相違させたことを特徴とする。
【0017】
請求項では取付具の各個を複数の固定ビスによって締結固定される互いに同じ大きさ・形状の取付具本体盤と蓋盤とから形作り、
【0018】
その固定ビスによる固定位置を境界とする一端側には、バンドの通し込み口を貫通形成すると共に、
【0019】
同じく固定ビスによる固定位置を境界とする他端側には、複数の指掛けリングに共通する連続一枚物の根元部を抜け止め状態に挟み付けることができるように合致連通して盲穴となる凹溝を切り欠き形成したことを特徴とする。
【0020】
請求項7では取付具の本体盤と蓋盤とを締結固定した固定ビスの抜き取りにより、その取付具本体盤と蓋盤にバンドを通し込んだ取付状態のままで、弾性リングを着脱・交換できるように定めたことを特徴とする。
【0021】
更に、請求項8では取付具の本体盤とその蓋盤とを、互いに同じ材質である軽合金やその他の金属又は繊維強化樹脂やその他の高強度な合成樹脂から作成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
請求項上記構成によれば、伸縮しないバンドの両端部へ一対の取付具を介して各々取り付けられた伸縮可能な弾性リングを、使用者が手や足への巻き付け状態(弾性リングへ手や足を通し込んだ状態)に掛け止めて、その弾性リングを引っ張る力の強弱により調整した大小の締め付け力(負荷)を手や足へ、延いてはその弾力的な圧迫力を手足の毛細血管へ与えることにより、その血流を促進して、毛細血管の血液循環を良くすることができる。
【0023】
つまり、伸縮可能な弾性リングを強く引っ張ると、これの巻き付け状態に掛け止められている手や足は締め付けられ、その血管が圧迫されることになる一方、その引っ張りを元に戻せば、手や足の締め付け力は弱まり、血管の圧迫が解放されることになるため、これを瞬時に繰り返す刺激によって、血行促進の効果を得られるのである
【0024】
その場合、上記弾性リングはゴム又は熱可塑性エストラマーから成るチューブの一定幅だけ輪切りされた円筒体に対するスリット(割溝)の切り込みにより、複数の指掛けリングとして分岐されているため、その伸縮性・ゴム状弾力性がある指掛けリングを、使用者における手の指や足の指(足趾)へ1本ずつ各別に掛け止めることができ、上記圧迫と解放との繰り返し刺激を各指先に至るまで付与して、毛細血管の血液循環をますます良好に向上することができる。
【0025】
しかも、その複数の指掛けリングにおける分割されないで残っている根元部は、その連続一枚物として上記取付具により抜け止め状態に挟み付けられるようになっているため、その取付具に対する指掛けリングの取付作業をすばやく容易に行え、その取付状態も整然と安定し、手や足の各指に対する指掛けリングの掛け止めも円滑に行えるのである。
【0026】
また、使用者の手や足に掛け止められる上記弾性リングの指掛けリングは、冒頭に述べた従来技術の把手と異なって、それ自体伸縮性とゴム状弾力性を有する素材から成るため、たとえ使用者が強力に引っ張っても、手やその指をリジッドに締め付けて痛めたり、その皮膚に傷付きを与えたりするおそれはなく、安全に使用することができる。
【0027】
更に、伸縮しない可撓なバンドを使用しつつも、その使用長さを使用者の体格(身長)や目的とする運動などに応じて長く又は短く調整できるため、上記弾性リングの引っ張り力を強く又は弱く調整できることとも相俟って、使用者の身体やその目的(対象)とする一部へ、常時適度な負荷を与えることに役立つ。
【0028】
請求項2の構成を採用するならば、上記指掛けリングが手足の5指と対応する合計5本だけ分割形成されているため、その第1〜5指掛けリングを手や足の5指へ1本ずつ各別に掛け止め使用することができ、その各指に上記圧迫と解放の刺激を与えて、血行促進の効果を得られるのである。
【0029】
請求項の構成を採用するならば、弾性リングの上記指掛けリングに共通する連続一枚物の根元部を、その芯棒(ストッパーピン)に巻き付けた安定な状態として、取付具により確実な抜け止め状態に挟み付けることができ、その作業も容易に行える効果がある。
【0030】
請求項の構成を採用するならば、伸縮しないバンドと伸縮可能な弾性リングとを言わば連結する一対の取付具が、何れも互いに同じ大きさ・形状を有する取付具本体盤とその蓋盤との1組から成り、複数の固定ビスによって締結固定されるようになっていると共に、その固定ビスでの固定位置よりも一端側にはバンドの通し込み口が、同じく固定位置よりも他端側には弾性リングにおける根元部の挟み付け用盲穴となる凹溝が、言わば振り分け状態に各々形成されているため、その一対の取付具を容易に加工・組み立てることができ、量産性に優れる。
【0031】
請求項7の構成を採用するならば、最も消耗しやすい弾性リングだけを、その取付具に上記バンドは通し込んだ取付状態のままで、着脱・交換することができ、長期間の使用を行える効果がある。
【0032】
請求項8の構成を採用するならば、上記取付具の強度低下を招くことなく軽量化でき、ますます使いやすいストレッチ運動用具となる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1本発明の好適な実施形態に係るストレッチ運動用具の正面図である。
図2図1の平面図である。
図3図1の一部を抽出して示す拡大図である。
図4図3の4−4線断面図である。
図5図3の5−5線断面図である。
図6図3の6−6線断面図である。
図7弾性リングの素材であるチューブから輪切りした円筒体を示す斜面図である。
図8図7の円筒体を扁平に押圧して、スリット(割溝)の切り込みにより複数の指掛けリングを分割形成した弾性リングの斜面図である。
図9図3の分解状態から組み立てる過程を説明するための正面図である。
図10同じく分解状態にある弾性リング用取付具と、その弾性リングとの対応位置関係を示す側断面図である。
図11図10の11−11線断面図である。
図12足の指に対する第1〜5指掛けリングの掛け止め状態の一例を示す甲側から見た正面図である。
図13同じく掛け止め状態の別な一例を示す足の甲側から見た正面図である。
図14手の指に対する第1〜5指掛けリングの掛け止め状態の一例を示す甲側から見た正面図である。
図15上記ストレッチ運動用具の第1使用例を示す外観図である。
図16上記ストレッチ運動用具の第2使用例を示す外観図である。
図17上記ストレッチ運動用具の第3使用例を示す外観図である。
図18上記ストレッチ運動用具の第4使用例を示す外観図である。
図19上記ストレッチ運動用具の第5使用例を示す外観図である。
図20上記ストレッチ運動用具の第6使用例を示す外観図である。
図21上記ストレッチ運動用具の第7使用例を示す外観図である。
図22上記ストレッチ運動用具の第8使用例を示す外観図である。
図23上記ストレッチ運動用具の第9使用例を示す外観図である。
図24上記ストレッチ運動用具の第10使用例を示す外観図である。
図25上記ストレッチ運動用具の第11使用例を示す外観図である。
図26上記ストレッチ運動用具の第12使用例を示す外観図である。
図27上記ストレッチ運動用具の第13使用例を示す外観図である。
図28上記ストレッチ運動用具の第14使用例を示す外観図である。
図29上記ストレッチ運動用具の第15使用例を示す外観図である。
図30上記ストレッチ運動用具の第16使用例を示す外観図である。
図31上記ストレッチ運動用具の第17使用例を示す外観図である。
図32上記ストレッチ運動用具の第18使用例を示す外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面に基いて本発明の好適な実施形態を詳述する。図1、2はその実施形態に係るストレッチ運動用具(A)の全体を示しており、図3〜6はその一部を抽出して示す拡大図である。
【0035】
これらの図1〜6において、(10)はストレッチ運動用具(A)のバンド(ベルト)であり、布地(織物)やその他の伸縮しない可撓な素材から成る。このような素材としては紐や皮革なども考えられるが、使用者の身体に沿って滑らかに馴染み良く屈曲変形し、しかも一定幅(W1)の平帯状として身体へ安定良く面接触し得る点で、上記布地(織物)などの繊維製品のバンド(10)を採用することが好ましい。図例のバンド(10)は約2.5〜3.0cmの帯幅(W1)を有している。
【0036】
(M)は一対の弾性リング用取付具であって、軽合金(望ましくはアルミ合金)や真鋳、ステンレス鋼、その他の発錆しない金属又は繊維強化樹脂(FRP)やその他の高強度な合成樹脂から成り、図1、2から明白なように、その何れか一方の取付具(M)に上記バンド(10)の一端部(10a)が通し込み巻き付けられた状態として、縫糸(11)により固定された後、バックル(12)をくぐり抜けて、他方の取付具(M)に通し込み折り返されたバンド(10)の他端部(10b)が、上記バックル(12)に巻き付けられた状態として、やはり縫糸(13)により固定されている。(14)はそのバンド(10)の折り返し重合部へ摺動自在に通し込まれたスリーブ(鞘環)である。
【0037】
つまり、上記バンド(10)はバックル(12)により、その使用長さを使用者の体格(身長)や目的とする運動などに応じて、長く又は短く調整することができるようになっている。図例の上記帯幅(W1)を備えたバンド(10)は、その最短寸法:約30cmから最長寸法:約55cmまでの一定範囲内において、使用長さを調整できる仕様になっている。
【0038】
上記取付具(M)の各個は互いに同じ大きさ・形状を有する取付具本体盤(15)とその蓋盤(16)との1組から成り、図3〜5に示す如く、蓋盤(16)の中間部に開口分布する複数(図例では2個)の固定ビス受け入れ孔(17)から、取付具本体盤(15)の中間部に対応形成されたネジ孔(18)へ、各々ねじ込まれる固定ビス(19)によって、着脱自在に締結固定されるようになっている。その固定ビス(19)としては、図例のような皿ビスを採用することが好ましい。
【0039】
(20)はその各固定ビス(19)の皿頭に切り欠かれた回動工具(六角棒レンチ)係止用の六角穴であるが、これに代る回動工具(ドライバー)係止用の十文字型又は一文字型の凹欠(図示省略)を設けても良く、更に上記固定ビス(皿ビス)(19)と固定ビス受け入れ孔(皿穴)(17)に代るナベ頭や丸頭などの固定ビスとそのビス受け入れ孔(図示省略)を採用してもさしつかえない。
【0040】
また、上記取付具本体盤(15)と蓋盤(16)との何れにあっても、図4図9〜11から明白なように、その固定ビス(19)による固定位置を境界とする一端側には、上記バンド(10)の通し込み口(21)が細長く貫通形成されており、同じく固定ビス(19)による固定位置を境界とする他端側には、断面半円形の凹溝(22)がやはり細長く切り欠き形成されている。
【0041】
その取付具本体盤(15)側の凹溝(22)と蓋盤(16)側の凹溝(22)とは向かい合う対応位置関係にあり、上記固定ビス(19)のねじ込みにより締結固定された状態では互いに合致連通して、その取付具(M)の内部に図4のような断面円形の盲穴(G)を形成することとなり、後述する弾性リングの根元部とその芯棒(ストッパーピン)とを取付具(M)からの抜け止め状態に封じ込むことができるようになっている。
【0042】
その場合、図6図9〜11に示すように、上記取付具(M)におけるバンド通し込み口(21)と、盲穴(G)を形作る凹溝(22)とは、その何れもバンド(10)の幅方向に沿って細長く平行に延在するが、その凹溝(22)の長さ(W2)(図例では5.5cm)はバンド通し込み口(21)の長さ(W3)(図例では3.5cm)よりも長く切り欠かれている。
【0043】
(23)は断面半円形をなす上記凹溝(22)の切り欠き深さよりも浅く、且つその凹溝(22)の上記長さ(W2)よりも若干短い長さ(W4)(図例では5cm)として、取付具本体盤(15)とその蓋盤(16)における上記他端側の端縁部に切り欠き形成された凹段面であり、上記凹溝(22)と隣り合い連通開口している。
【0044】
この取付具本体盤(15)側の凹段面(23)と蓋盤(16)側の凹段面(23)とは向かい合う対応位置関係にあり、上記固定ビス(19)のねじ込みにより締結固定された状態ではやはり互いに合致連通して、その取付具(M)に図4、6のような後述する弾性リングの細長い導出窓(24)を区画形成することになる。
【0045】
更に、(R)は一対の伸縮可能な弾性リングであって、その各個は図7に示唆するようなゴムやポリスチレン系、ポリエステル系、オレフィン系などの熱可塑性エラストマー(TPE)、その他の伸縮性とゴム状弾力性に富むチューブ(T)を、必要な一定幅(W5)だけ輪切りした円筒体(C)から成り、図例の場合その円筒体(C)の厚みが約1.0〜1.5mm、円筒体(C)の上記一定幅(W5)が約4cm、その円筒体(C)を扁平に押圧した重合状態での長さ(L)が約12cmの仕様になっている。
【0046】
しかも、図3、8に示唆する如く、上記一定幅(W5)の円筒体(C)から成る弾性リング(R)における円周面の一端部(Ra)から、180度向かい合う円周面の他端部(Rb)までは到達しない適当な深さ(D)(図例では約10cm)のスリット(割溝)(25)が切り込み列設されており、これによって上記円筒体(C)の弾性リング(R)が複数の指掛けリング(R1)(R2)(R3)(R4)(R5)として、その全体的な並列状態に分割形成(分岐)されている。
【0047】
図例ではそのスリット(25)がほぼ平行に並ぶ4本として、合計5本の指掛けリング(R1)〜(R5)を列設しており、これらの第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)を使用者における手の第1〜5指や足の第1〜5趾へ、各々1本ずつ別個に掛け止め使用することができるようになっている。但し、その合計5本の第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)を1つのリング状にまとめた集束状態や、5本以下の適当な複数本を1つのリング状にまとめた集束状態として、手や足へ巻き付け状態(そのまとめた指掛けリングの内部へ手や足を通し込んだ状態)に掛け止め使用することも勿論可能である。
【0048】
そして、上記円筒体(C)における複数の指掛けリング(R1)〜(R5)として分割されずに残る他端部(Rb)が、その複数に共通する連続一枚物の根元部として、上記取付具(M)の盲穴(G)となる凹溝(22)へ、その芯棒(ストッパーピン)(26)と一緒に挿入セットされ、上記固定ビス(19)による取付具(M)の締結固定時に、その取付具(M)からの抜け止め状態に封じ込められるようになっている。
【0049】
その指掛けリング(R1)〜(R5)の芯棒(ストッパーピン)(26)は上記取付具(M)における凹溝(22)の長さ(W2)(先に例示した5.5cm)よりも短く、上記弾性リング用導出窓(24)を区成する凹段面(23)の長さ(W4)(先に例示した5cm)よりは長い一定長さ(W6)(図例では5.3cm)と、適当な一定太さ(図例では直径:1.5〜2.0mm)を有する金属の線材(ピアノ線)又は丸棒(鋼棒)から成り、図9〜11のように上記指掛けリング(R1)〜(R5)の根元部(Rb)へ通し込まれた横断状態(その根元部を芯棒へ巻き付けた状態)のもとで、上記取付具本体盤(15)側の凹溝(22)へ挿入セットされ、その上方から蓋盤(16)が固定ビス(19)により締結固定された施蓋時、その蓋盤(16)側の凹溝(22)と図4のように向かい合い連通する断面円形の盲穴(G)へ封じ込められ、上記取付具(M)によって抜け止め状態に挟み付けられるのである。
【0050】
その根元部(Rb)を取付具(M)の取付具本体盤(15)と蓋盤(16)によって挟み付けられた指掛けリング(R1)〜(R5)だけが、図4、6のようにその取付具(M)の上記導出窓(24)から支障なく導出されることとなり、その指掛けリング(R1)〜(R5)の芯棒(ストッパーピン)(26)は細長く延在する上記盲穴(G)の両端部に係止して、上記導出窓(24)から抜け出さないよう拘束されるようになっている。
【0051】
上記指掛けリング(R1)〜(R5)を使用者の手足やその指へ掛け止める趣旨では、その複数の指掛けリング(R1)〜(R5)をあたかも別個独立する輪ゴムのように、すべて切り離してもさしつかえないが、そうすると言わば全体のバラバラになるため、上記取付具(M)へすばやく、しかも整然と並列した状態に取り付けることができず、その取付作業性と取付状態の安定性に劣るほか、開口方向性がランダムとなり互いに絡まりやすいので、使用時手足の指へ円滑に掛け止めることも困難になる。
【0052】
この点、上記円筒体(C)の弾性リング(R)をその円筒体(C)に対するスリット(割溝)(25)の切り込みにより、複数の指掛けリング(R1)〜(R5)として列設する場合には、上記円筒体(C)を完全に切り離してしまわずに、その根元部(Rb)での連続一枚物をなす状態にとどめておく構成とする。
【0053】
図例では、上記一定幅(W5)(4cm)に輪切りされた円筒体(C)の弾性リング(R)を、その円筒体(C)に4本のスリット(割溝)(25)をほぼ平行に切り込むことにより、手足の5指に対応する合計5本の第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)として、そのすべて同等の一定幅(W7)(8mm)に列設しているが、その指掛けリング(R1)〜(R5)の本数は5本以外に増減することができ、またその指掛けリング(R1)〜(R5)の本数を上記弾性リング(R)の一対の相互間において異ならせてもさしつかえない。
【0054】
また、上記スリット(割溝)(25)の切り込み深さ(D)についても、そのすべて同一に限らず、例えば手足の5指の長さ変化などに応じて、深く又は浅く相違させても良く、更に指掛けリング(R1)〜(R5)の上記幅(W7)についても、例えば手足の5指の太さ変化などに応じて、広く又は狭く相違させることができる。
【0055】
何れにしても、上記取付具(M)における取付具本体盤(15)とその蓋盤(16)とを、固定ビス(19)の抜き取りによって分解すれば、図9から示唆されるように、その取付具本体盤(15)と蓋盤(16)に上記バンド(10)を通し込んだ取付状態のままで、その取付具(M)から弾性リング(R)だけを取りはずすことができ、これらの新品と交換し得るのである。
【0056】
その場合、上記弾性リング(R)における指掛けリング(R1)〜(R5)の根元部(Rb)を予め芯棒(26)へ巻き付け接着した状態として、取付具(M)の本体盤(15)と蓋盤(16)により挟み付け、その芯棒(26)と固定一体化されている弾性リング(R)を取付具(M)から取りはずして、これらの新品と交換できるように設定しても良い。
【0057】
本発明の好適な実施形態に係るストレッチ運動用具(A)は上記構成を備えており、その一定幅(W5)の円筒体(C)から成る弾性リング(R)が、並列する合計5本の第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)として分割形成(分岐)されているため、例えば図12〜14のようにその合計5本の第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)を、足の5指(第1〜5趾)へ1本ずつ各別に掛け止め使用したり、その5本以下の適当に選定した本数を適当に選定した部位の指へ、1本ずつ各別に又は/及び1つのリング状にまとめた集束状態として掛け止め使用したり(この点、図13では第1〜3指掛けリング(R1)〜(R3)を足の第1〜3趾へ1本ずつ各別に掛け止めると同時に、第4、5指掛けリング(R4)(R5)を1つのリング状に集束して、足へ巻き付け状態に掛け止めている。)、また合計5本の第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)を手の5指(第1〜5指)へ1本ずつ各別に掛け止め使用したりして、図15〜32のような身体の様々な個所を目的(対象)とするストレッチ運動に供することができる。
【0058】
尚、図示省略するが、上記指掛けリング(R1)〜(R5)を手についても図13の使用例に準じて、その5本以下の適当に選定した本数を適当に選定した部位の指へ、1本ずつ各別に又は/及び1つのリング状にまとめた集束状態として掛け止め使用することがあり得る。図12〜14では指掛けリング(R1)〜(R5)を手足の甲側から掛け止めているが、手の平側や足の裏側から掛け止め使用することも可能である。
【0059】
図15〜32に示した様々な使用例のうち、図15、16では足と下肢、体幹の筋肉強化・ストレッチのために、そのストレッチ運動用具(A)における一対の弾性リング(R)として各々分割形成(分岐)された合計5本の第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)を、床面に坐って揃えた又は広げた両足の指(第1〜5趾)へ1本ずつ各別に掛け止め、バンド(10)を両手で握り持って引っ張り使用している。
【0060】
図17、18では一対の弾性リング(R)を形作っている第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)のうち、その何れか一方をまとめた集束状態として、床面から前方へ上げた片足の裏側へ悉く掛け止めると共に、残る他方をまとめた集束状態の把手として、片手で悉く握り持って引っ張り使用することにより、足と下肢、体幹の筋肉強化・ストレッチのほか、股関節の可動域を広げる矯正のために役立てている。
【0061】
図19〜21では手指と上肢、体幹の筋肉強化・ストレッチのために、そのストレッチ運動用具(A)のバンド(10)を床面に坐って揃えた両足の裏側へ、巻き付け状態に掛け止めると共に、上記弾性リング(R)における分割形成(分岐)された第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)の一対を、両手の指(第1〜5指)へ1本ずつ各別に掛け止めて引っ張り使用している。
【0062】
図22では足関節と下肢、上肢の筋肉強化・ストレッチのために、そのストレッチ運動用具(A)のバンド(10)を床面に寝て上げた片足の裏側へ、巻き付け状態に掛け止めると共に、上記第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)の一対を何れもまとめた集束状態の把手として、両手で悉く握り持って引っ張り使用している。
【0063】
図23では足の血流を促進するために、そのストレッチ運動用具(A)のバンド(10)を床面から立った両足の足首付近へ、巻き付け状態に掛け止めると共に、上記第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)の一対を何れもまとめた集束状態の把手として、両手で悉く握り持って引っ張ることにより、その足首付近に圧力(圧迫力)を付加している。
【0064】
また、図24〜26では下肢、体幹の筋肉強化・ストレッチのほか、股関節や姿勢の矯正のために、上記ストレッチ運動用具(A)のバンド(10)を椅子に坐って揃えた両足のふとももへ裏側(下方)から掛け止めたり、ひざ下付近へ表側(前方)から掛け止めたり、背中へ斜めに掛け止めたりすると共に、上記第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)の一対を何れもまとめた集束状態の把手として、両手で悉く握り持って上方や前後方向へ引っ張り使用している。
【0065】
図27では肩関節を矯正するため、上記ストレッチ運動用具(A)のバンド(10)を片側の肩へ巻き付け状態に掛け止めると共に、上記第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)の一対を何れもまとめた集束状態の把手として、背後から片手で一緒に握り持ちながら引っ張り使用している。
【0066】
図28、29では首、体幹の筋肉強化・ストレッチのほか、姿勢の矯正を行うために、上記ストレッチ運動用具(A)のバンド(10)を首の背後へ掛け止めて、上記第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)の一対を何れもまとめた集束状態の把手として、両手で悉く握り持って前下方へ引っ張り使用したり、上記バンド(10)を後頭部へ掛け止めると共に、上記第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)の一対を何れもまとめた集束状態の把手として、両手で一緒に握り締めながら前方へ引っ張り使用したりしている。
【0067】
図30では足と下肢の筋肉強化・ストレッチのために、そのストレッチ運動用具(A)における一対の上記第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)を、床面に坐って広げた両足の指(第1〜5趾)へ1本ずつ各別に掛け止め、その両足で相反する左右(横)方向へ引っ張り使用している。
【0068】
更に、図31、32では上肢、体幹の筋肉強化・ストレッチのために、上記ストレッチ運動用具(A)における一対の第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)を把手として、その1本ずつを両手の5指へ各別に掛け止めるか、又はその5本を集束状態にまとめて両手の5指へ掛け止め、その把手を上に挙げた両手や背後に向けた両手で握り持ちながら、相反する左右(横)方向へ引っ張り使用している。
【0069】
上記使用例から窮知されるように、図示実施形態に係るストレッチ運動用具(A)の第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)については、その合計5本を手足の指へ1本ずつ各別に掛け止めたり、1つのリング状にまとめた集束状態として足へ巻き付けるように掛け止めたりしているほか、同じく合計5本を1つのリング状にまとめた集束状態の言わば把手として、これを片手や両手で握り持つ(その握り持つ手に合計5本をすべて巻き付け状態に掛け止める)ことも行われている。そして、このような合計5本の第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)が把手として使用される場合でも、それ自体伸縮性とゴム状弾力性を発揮することに変わりはなく、その第1〜5指掛けリング(R1)〜(R5)の引っ張り力は把手を握り持つ手に対して、直に作用する。
【0070】
何れにしても、上記ストレッチ運動用具(A)における弾性リング(R)の指掛けリング(R1)〜(R5)はバンド(10)の両端部に取付具(M)を介して取り付けられており、滑らかに伸縮し弾性変形する。他方、バンド(10)は伸縮しないが、身体にフィットし得る可撓な織物(布地)などの繊維製品であり、そのバックル(12)によって使用長さを調整できるようになっている。
【0071】
そのため、上記使用例に示すストレッチ運動中、その運動用具(A)の使用者が伸縮性とゴム状弾力性に富む指掛けリング(R1)〜(R5)を引っ張れば、これの巻き付け状態に掛け止められている手足やその指が弾力的に締め付けられ、その手足や指の毛細血管が弾力的に圧迫されることとなる一方、上記引っ張りを元に戻せば、その血管の圧迫が瞬時に解放されることになり、このような刺激(マッサージ)を繰り返し付与することによって、自ずと末梢の血流を促進することができ、血液の良好な循環を得られるのである。
【0072】
しかも、上記毛細血管の圧迫とその解放は指掛けリング(R1)〜(R5)の弾発力(弾き作用)によって営まれるのであり、万一過度に強く指掛けリング(R1)〜(R5)を引っ張ることがあっても、これらの掛け止められた手足やその指に対して、耐え難い痛みを与えたり、その皮膚を傷付けたりするおそれはなく、誰でも安全に使用することができる。
【0073】
尚、本発明のストレッチ運動用具(A)は図15〜32のような使用者本人のためだけにとどまらず、保護者が子供の姿勢矯正や体幹の筋肉強化・ストレッチなどのために使ったり、また飼い主や動物病院がペット動物のリハビリや足関節の矯正などのために使ったりすることも可能である。
【符号の説明】
【0074】
(10)・・・バンド(ベルト)
(12)・・・バックル
(15)・・・取付具本体盤
(16)・・・蓋盤
(17)・・・固定ビス受け入れ孔
(18)・・・ネジ孔
(19)・・・固定ビス
(21)・・・バンド通し込み口
(22)・・・凹溝
(23)・・・凹段面
(24)・・・弾性リング用導出窓
(25)・・・スリット(割溝)
(26)・・・芯棒(ストッパーピン)
(A)・・・・ストレッチ運動用具
(C)・・・・円筒体
(D)・・・・切り込み深さ
(G)・・・・盲穴
(L)・・・・弾性リングの長さ
(M)・・・・取付具
(R)・・・・弾性リング
(R1)(R2)(R3)(R4)(R5)・・・指掛けリング
(Ra)・・・円周面の一端部
(Rb)・・・円周面の他端部(根元部)
(T)・・・・チューブ
(W5)・・・円筒体の幅
【要約】
【課題】
末梢の血液循環を良くするほか、リハビリや骨格(姿勢)の矯正、筋肉の調整などに役立つストレッチ運動用具を提供する。
【解決手段】
使用長さの調整可能なバンド(10)の両端部を、一対の取付具(M)へ各々抜け止め状態に通し込むと共に、伸縮可能な弾性リング(R)の根元部(Rb)をその取付具(M)によって、各々抜け止め状態に挟み付けたストレッチ運動用具(A)である。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32