特許第6864419号(P6864419)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 黒田 重治の特許一覧

<>
  • 特許6864419-水力発電装置 図000002
  • 特許6864419-水力発電装置 図000003
  • 特許6864419-水力発電装置 図000004
  • 特許6864419-水力発電装置 図000005
  • 特許6864419-水力発電装置 図000006
  • 特許6864419-水力発電装置 図000007
  • 特許6864419-水力発電装置 図000008
  • 特許6864419-水力発電装置 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6864419
(24)【登録日】2021年4月6日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】水力発電装置
(51)【国際特許分類】
   F03B 3/18 20060101AFI20210419BHJP
【FI】
   F03B3/18 Z
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2020-205388(P2020-205388)
(22)【出願日】2020年11月24日
(62)【分割の表示】特願2020-110917(P2020-110917)の分割
【原出願日】2020年6月1日
【審査請求日】2020年11月24日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000170808
【氏名又は名称】黒田 重治
(72)【発明者】
【氏名】黒田 重治
【審査官】 山崎 孔徳
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2010/0135766(US,A1)
【文献】 特開2015−113829(JP,A)
【文献】 特開2013−245670(JP,A)
【文献】 特開2014−224543(JP,A)
【文献】 特開2001−132607(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F03B 3/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1整流部を有する第1取集管と、
前記第1取集管と接合される円筒状の筒である第1管と、
前記第1管と接合され、第2整流部を有する第2取集管と、
前記第2収集管と接合される円筒状の筒である第2管と、
前記第2管の端部に配置される発電機と、を含み
前記第2管の径は、前記第1管の径より小さく、
前記第1取集管と、前記第1管と、前記第2取集管と、前記第2管と、前記発電機とが直線状に配置された水力発電装置。
【請求項2】
第1整流部を有する第1取集管と、
前記第1取集管と接合される円筒状の筒である第1管と、
前記第1管と接合され、第2整流部を有する第2取集管と、
前記第2収集管と接合される円筒状の筒である第2管と、
前記第2管の端部に配置される発電機と、を含み
前記第2管の径は、前記第1管の径より小さく、
前記第2整流部は、前記第1取集管と前記第2取集管との接続部分に位置する水力発電装置。
【請求項3】
第1整流部を有する第1取集管と、
前記第1取集管と接合される円筒状の筒である第1管と、
前記第1管と接合され、第2整流部を有する第2取集管と、
前記第2収集管と接合される円筒状の筒である第2管と、
前記第2管の端部に配置される発電機と、を含み
前記第2管の径は、前記第1管の径より小さく、
前記第1整流部は、水の入り口側に絞り部があり、開口断面が小さくなり、その後、開口断面が一定の層流部となる水力発電装置。
【請求項4】
第1整流部を有する第1取集管と、
前記第1取集管と接合される円筒状の筒である第1管と、
前記第1管と接合され、第2整流部を有する第2取集管と、
前記第2収集管と接合される円筒状の筒である第2管と、
前記第2管の端部に配置される発電機と、を含み
前記第2管の径は、前記第1管の径より小さく、
前記第1整流部を交換するための交換部が、前記第1取集管と前記第1管との積層部分にある水力発電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水力発電装置に関する。川などで使用する水力発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の海岸、河川の水中での発電システムでは、特許文献1のように、発電装置を海底に固定するものがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−291780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の水力発電装置では、水の流れが悪く効率が悪かった。本発明は、上記従来の課題を解決するもので、効率のよい水力発電装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記従来の課題を解決するために、第1発明として、第1整流部を有する第1取集管と、上記第1取集管と接合される円筒状の筒である第1管と、上記第1管と接合され、第2整流部を有する第2取集管と、上記第2収集管と接合される円筒状の筒である第2管と、上記第2管の端部に配置される発電機と、を含み上記第2管の径は、上記第1管の径より小さい水力発電装置を用いる。
また、第2発明として、上記第1収集管と上記第2取集管とは、断面円筒形状の第1直線部と、断面が変化する傾斜部と、断面円筒形状の第2直線部と、を有し、入口の面積より出口の面積が狭い上記第1発明の水力発電装置を用いる。
また、第3発明として、上記第1収集管の上記第2直線部に、上記第1整流部が配置され、上記第2収集管の上記第2直線部に、上記第2整流部が配置されている第2発明の水力発電装置を用いる。
また、第4発明として、上記第1管の外周は、上記第2取集管の上記第1直線部の内周と接合される第2発明または第3発明の水力発電装置を用いる。
また、第5発明として、上記発電機は、羽根を有し、上記第2管の端部に上記羽根が配置され、上記羽根以外の上記発電機は、上記第2管の外に配置された第1〜第4発明のいずれか1つの水力発電装置を用いる。
また、第6発明として、上記第1管と上記第2管との中心線は、水面に平行である第1〜第5発明のいずれか1つに記載の水力発電装置を用いる。
また、第7発明として、上記第1管と上記第2管との中心線は、河底に平行である第1〜第5発明のいずれか1つに記載の水力発電装置を用いる。
また、第8発明として、上記第1整流部と上記第2整流部とは、貫通する開口を有し、上記開口は、断面積が小さくなる絞り部と、上記絞り部に続き、断面積が一定の層流部とを含む第1〜第7発明のいずれか1つに記載の水力発電装置を用いる。
また、第9発明として、第1整流部を有する第1取集管と、上記第1取集管と接合される円筒状の筒である第1管と、上記第1管と接合され、第2整流部を有する第2取集管と、上記第2収集管と接合される円筒状の筒である第2管と、上記第2管と接合され、第3整流部を有する第3取集管と、上記第3収集管と接合される円筒状の筒である第3管と、上記第3管の端部に配置される発電機と、を含み、上記第3管の径は、上記第2管の径より小さく、上記第2管の径は、上記第1管の径より小さい水力発電装置を用いる。
第10発明として、上記第1管の長さは、上記第2管の長さより短い第1〜第9発明のいずれか1つに記載の水力発電装置を用いる。
第11発明として、上記第2管の径に対する上記第1管の径の比率があり、上記第2管の長さは、上記第1管の長さと上記比率との積より長い第1〜第10発明のいずれか1つに記載の水力発電装置を用いる。
第12発明として、上記第1整流部25を交換するための交換部が、上記第1取集管と上記第1管にある第項1〜第11発明のいずれか1項に記載の水力発電装置を用いる。
第13発明として、上記水力発電装置を、浮き体の下部に配置した第1〜第12発明のいずれか1つに記載の水力発電装置を用いる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の水力発電装置では、水の流れを乱さず利用するので、効率的に発電ができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態の水力発電装置の側面図
図2】実施の形態の水力発電装置の断面図
図3】(a)実施の形態の第1収集管の平面図、(b)実施の形態の第1収集管の側面図、(c)実施の形態の別の第1収集管の平面図、(d)実施の形態の第1整流部の断面図、(e)実施の形態の第1整流部の別の断面図
図4】(a)実施の形態の第1管の側面図、(b)実施の形態の第1管の平面図
図5】(a)実施の形態の固定部の正面図、(b)実施の形態の固定部の側面図
図6】実施の形態の水力発電装置の側面図
図7】実施の形態の水力発電装置の側面図
図8】実施の形態の水力発電装置の側面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1図2で実施の形態の水力発電装置100を説明する。図1は、水力発電装置100の側面図である。図2は、水力発電装置100の断面図である。
【0009】
水力発電装置100は、複数の管と発電機41とからなる。複数の管は、第1収集管21と第1管31と第2収集管22と第2管32である。第1管31、第2管32、発電機41は、固定具51で河底11に固定されている。
【0010】
第1収集管21と第1管31と第2収集管22と第2管32である。第1管31、第2管32、発電機41は、固定具51で河底11に固定されている。
なお、第1収集管21には、水中のゴミや草などが入るのを防ぐ保護具27が配置されている。網やネットなどである。
【0011】
第1収集管21を図3(a)、図3(b)に示す。図3(a)は、第1収集管21の平面図、図3(b)は、側面図である。第1収集管21は、川の流れ15の上流側に広く開口し、川の流れの下流側に狭く開口した筒である。入口側に第1直線部21b、出口側に第2直線部21cと、があり、両者と繋ぐ傾斜部21aがある。
【0012】
第1直線部21b、第2直線部21cは、円筒であり、空洞の断面積は、第1直線部21bが第2直線部21cより大きい。
傾斜部21aは、中の空洞の断面積が、入口側から出口側へ徐々に小さくなる。
第2直線部21cには、第1整流部25が配置されている。
第1整流部25は、円柱板に、円柱の貫通穴が複数設けられている。第1整流部25(第2整流部26)は、ゴミやコケなどで流れが悪くなるので、交換できるように、第1取集管21、第1管31、第2取集管22、第2管32には、それぞれ交換部12があり、
交換できる。交換部12は蓋であり、蓋を開け閉めして第1整流部25を交換する。または、交換部12は、開口であり、第1整流部25をはめ込みセットし、開口が閉じ、第1整流部25を開口から外し交換してもよい。第2収集菅22も、第1収集管21と同様の構造である。
【0013】
図3(c)は、第1収集菅21の別例である。第1整流部25が異なる。図3(d)に、その第1整流部25の断面積を示す。貫通する開口60がある。開口60は、中央より周辺で密度が多い。開口60の開口率が周辺ほど大きい。
【0014】
また、図3(e)に別の第1整流部25の断面図を示す。開口60の上部、水の入り口側に絞り部61があり、開口断面が小さくなる。その後、開口断面が一定の層流部62がある。絞り部61で水を集め、層流部62で、水を層流にする。より層流になる。
【0015】
第1管31は、円筒で、空洞の断面積は一定である。図4(a)に第1管31の側面図、図4(b)に平面図を示す。固定部51に固定されるための留め部の対応部54がある。
【0016】
第2収集管22は、第1収集管21と同様の形状で、内側の空洞の径が小さい。
第2管32は、第1管31と同様の形状で、空洞の径が小さい。
【0017】
発電機41は、羽根42を有し、羽根42は、第2管32内にすべて含まれる。ただし、羽根42以外の本体部分は、第2管32にない。発電機41は、水面より上へケーブル65で接続されている。電力を水面より上へ送ることができる。ケーブル65を介して、発電機41の制御、診断、メンテナンスができる。
【0018】
固定具51は、第1管31、第2管32、発電機41のそれぞれを河底11に固定している。図5(a)に固定部51の正面図、図5(b)に側面図を示す。開口部53があり、留め部52がその開口内で移動できる。留め部53は、固定部51と第1管31、第2管32、発電機41との間を固定する。開口部53により固定位置を調整できる。
【0019】
第1管31と第2管32の中心線60が、水面10に平行となるように、固定部51で調整される。山の上部では、水面が傾斜している。その場合は、その水面に平行にする。
河底11は、河川の底である。
【0020】
<プロセス>
図2で水の流れを説明する。第1収集管21で水を集める。傾斜部21aにより、水の流れの方向が変わり渦流24となる。中心付近の水は、方向を変えず層流23として取集される。第1整流部25により、水は層流23となる。層流23は、第1管31を進む。
【0021】
第2収集管22に層流23が達する。第1取集管21と同様に、渦流24が発生するが、第2整流部26により、水は層流23となる。層流23は、第2管32を進む。
層流23は、第2管32の端部の内側の羽根42を回転させる。その後、開放系へ水は開放される。
【0022】
(1)大きな径の第1管31、開口を広げた第1収集管21で多くの水を集め、層流23で羽根42を回転させるので、効率的に発電できる。(2)羽根42の後方がすぐに開放されているので、水の流れがより進み、発電効率がよい。
【0023】
図6に水力発電装置100の変形例の側面図を示す。第1管31の長さAは、第2管32の長さBより短い。第2管32の径bは、第1管31の径aより小さいので、水が層流になるために時間を要するそのため、第2管32の長さBは、第1管31の長さAより長くする。
なお、第2管32の径bに対する第1管31の径aの比率(a/b)があり、第2管32の長さBは、第1管31の長さAと比率(a/b)との積より長いのが好ましい。層流が確保できる。
なお、径は直径である。
【0024】
図7に水力発電装置100の変形例の側面図を示す。中心線60が、河底11に平行である。水の流れは、河底11に沿って流れる場合があり、その場所では、河底11に平行になるように中心線60をセットする。
<全体として>
上記では、第1管31、第2管32のみであったが、第3管、第4管など複数の管を繋いでもよい。管と収集管で1組であり、それを複数組連結できる。
収集菅、管、固定部の材質は金属を使用できるが表面に錆止めのコート膜を形成する必要がある。また、いくつかの部材をセラミックで作製してもよい。
上記例は、それぞれ組み合わせ出来る。
【0025】
図8に、水力発電装置100を浮き体70に配置した側面図を示す。浮き体70はいかだ、船などで移動できる。川岸に浮き体70を固定し発電できる。浮き体70の上部に蓄電池71を置き、ケーブル65により電気を蓄えてもよい。無線給電で、陸地へ電力を飛ばしてもよい。
浮き体70により、中心線60を水面と平行に保て、効率的に発電できる。また、川の流れが速いところへ、移動できる。川の流れと水力発電装置100の方向とを合わせることができる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本願の水力発電装置は、河川で用いられる。海洋でも同様に用いることができる。
【符号の説明】
【0027】
10 水面、11 河底、交換部12、15 川の流れ、21 第1収集管、21a 傾斜部、21b 第1直線部、21c第2直線部、22 第2取集管、23 層流、24 渦流、、25 第1整流部、26 第2整流部、27 保護具、31 第1管、32 第2管、41 発電機、42 羽根、51 固定部、52 留め部、53 開口部54 留め部の対応部、60 開口、61 絞り部、62 層流部、70 浮き体、71 蓄電池、100 水力発電装置
【要約】
【課題】効率のよい水力発電装置を提供することを課題とすること。
【解決手段】第1取集管と、上記第1取集管と接合される円筒状の筒である第1管と、上記第1管と接合される第2取集管と、上記第2収集管と接合される円筒状の筒である第2管と、上記第2管の端部に配置される発電機と、を含む水力発電装置を用いる。さらに、上記第1収集管と上記第2取集管とは、断面円筒形状の第1直線部と、断面が変化する傾斜部と、断面円筒形状の第2直線部と、を有し、入口の面積より出口の面積が狭い上記の水力発電装置を用いる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8