特許第6864424号(P6864424)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6864424-雨水処理パンの設置構造体 図000002
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  • 特許6864424-雨水処理パンの設置構造体 図000008
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6864424
(24)【登録日】2021年4月6日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】雨水処理パンの設置構造体
(51)【国際特許分類】
   E04D 13/064 20060101AFI20210419BHJP
【FI】
   E04D13/064 Z
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2019-123434(P2019-123434)
(22)【出願日】2019年7月2日
(65)【公開番号】特開2021-8768(P2021-8768A)
(43)【公開日】2021年1月28日
【審査請求日】2019年7月2日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】303068774
【氏名又は名称】坂井 輝幸
(72)【発明者】
【氏名】坂井 輝幸
【審査官】 前田 敏行
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭55−140567(JP,U)
【文献】 特開2013−129986(JP,A)
【文献】 特開2007−297069(JP,A)
【文献】 特許第6343110(JP,B1)
【文献】 実開昭53−119025(JP,U)
【文献】 実開昭50−049255(JP,U)
【文献】 特開2009−270319(JP,A)
【文献】 実開昭60−050278(JP,U)
【文献】 特開昭57−077737(JP,A)
【文献】 特開昭62−099533(JP,A)
【文献】 特開2008−106585(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 13/064
E03F 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
雨水処理パンの設置構造体は箱型で散水型軒樋の下部全域の地面の上に設置する、部材は上部網籠と下部雨水パンと浸透パイプとスポンジより構成し、雨水パンの底板には複数の丸穴を配置する、雨水パンに貯留された雨水は丸穴より地中に排出される、籠内部全体には雨水を保留するスポンジを充填し、網籠を雨水パンに落とし込み一体とする、雨水パンの底板にある複数の丸穴に、浸透パイプを挿入することにより、軒樋より落下する雨水を直接地中に排出させることができる構成にしたことを特徴とする、雨水処理パンの設置構造体
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来の軒樋は半円型、角型があり、集水器を用い竪樋に接続し配水管に接続し排水する。又は浸透桝により雨水処理できるものがある。本発明は最近の軒樋で散水タイプの軒樋に適応した、軒樋の下部全域に設置することで雨水を地中に浸透させることのできる、雨水処理を解決するための雨水処理パンの設置構造体である。
【背景技術】
【0002】
従来の軒樋は竪樋に接続され、配管による排水や浸透桝による雨水処理等がある。豪雨による被害防止対策は、地下水位の低下問題とともに各機関で取り上げられている。雨樋よりの排水も、豪雨時にそれらがオーバーフローする原因の一つに上げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6343110号 公報
【特許文献2】実願昭54-036942号
【特許文献3】特願2013-129986号公報
【特許文献4】特開2009-270319号公報
【特許文献5】特開2007-297069号公報
【特許文献6】特開2004-036374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
雨水を地中に戻すことは重要であり、豪雨による河川の氾濫や、地下水、小河川の水涸れなどを防ぐことができる。発明された散水型の軒樋は雨水の処理が必要である。既設建物に散水型軒樋を取り付けた場合、その下部地面が土の場合は砕石を敷設するだけでよいが、アスファルトやコンクリートの場合は施工が大掛かりになる、その場合には、地表の上に設置できる雨水処理パンの設置構造体が必要となる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
既設建物に散水型軒樋を取り付けた場合、その下部地面のアスファルトやコンクリートに雨水パン底板の丸穴に適合する丸穴をコア抜きすれば、下部全体に大掛かりな施工をすることなく、雨水処理パンの設置構造体取り付けすることができる。雨水処理パンの形状は、箱型で上部網籠を下部雨水パンに落とし込む形状である。雨水パン底板には複数の丸穴を配置し、丸穴に浸透パイプを挿入る。籠内部全体にスポンジを充填し雨水を保留する。スポンジより染み出た雨水は、下部部材の、雨水パンの底板にある複数の丸穴より地中に排出される、丸穴に浸透パイプを挿入、スポンジより染み出た雨水は浸透パイプより地中に排出される。
【発明の効果】
【0006】
前述のように、雨水処理パンの設置構造体施工することにより、竪樋の取り付けや地中の排水管工事は不要となり、雨水は地中に還元され排水溝のオーバーフローを防ぐことや、地下水不足にも貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】雨水処理パンの設置構造体全体斜図
図2】7隅部分拡大図
図3】雨水処理パン平面図
図4】雨水処理パン正面図
図5】雨水処理パン左側面図
図6】A-A´部分拡大断面図
図7】雨水処理パン設置状況立面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
雨水処理パンの設置構造体なる形状は箱型で、下部の雨水パンに上部の網籠を落とし込む形状で、雨水パンの底板には複数の丸穴を開けてある、その内部に雨水を保留するスポンジを充填して、網籠を落とし込んで箱型とする。雨水処理の設置状況を図7に示し、図1から図6は雨水処理パンの形状を現す。雨水パンは雨を貯留する部分だが、底面に複数の丸穴が抜いてあり、丸穴に浸透パイプを挿入できる構成とする。このことにより雨水は地中に浸透する、既設建物の地面がコンクリート等の場合には雨水処理パンの丸穴形状に適合する、複数の丸穴をコア抜きし、浸透パイプを挿入して、軒樋の下部全域の地面の上に雨水処理パンの設置構造体を取り付けることにより雨水を直接処理することができる。
【実施例】
【0009】
図7は本発明の雨水処理パンの設置構造体を、建物の軒下に設置した状態の立面図である。
図1は雨水処理パンの設置構造体の全体図
図2は雨水パンの設置構造体と網籠の落とし込み状況を現す拡大図。
図3〜5は雨水処理パの設置構造体を現す形状図。
図6は浸透パイプに支持部のあることを現した拡大図。
【符号の説明】
【0010】
1 雨水パン
2 網籠
3 スポンジ
4 浸透パイプ
5 貫通孔
6 支持部
7 隅部分
8 折板
9 散水型軒樋
10 外壁
11 雨水処理パンの設置構造体
12 GL
【産業上の利用可能性】
【0011】
工場の屋根には折板が多用されている。その屋根面積は大規模なものが多い。既設の建物に、散水型の軒樋が使用された場合には,落下する雨水の処理が必要になる。本発明はそれを処理するために、大掛かりな工事を要することなく
軒樋よりの雨水を直接処理できる構成とした、雨水処理パンの設置構造体を地面の上に取り付けることにより、図7に示すように敷地内で雨水処理ができる。このことにより、雨排水は下水に流すことなく、河川の氾濫や地下水位の低下の防止に役立つことになる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7