(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における容器10の構成を示す図である。
容器10は、飲食料保存用又は調理用に使用される容器である。例えば、容器10の一例として、水筒、タンブラー、フードコンテナ、圧力鍋等が挙げられる。なお、容器10は、これらに限定される必要はなく、飲食料保存用又は調理用に使用される容器であればどのような容器であってもよい。容器10は、
図1に示されるように、蓋101及び本体102で構成される。なお、容器10は、購入前には梱包箱1に収容される。さらに、容器10には、ICタグ103が備えられる。ICタグ103は、例えばシート状であってもよいし、モジュール基盤であってもよいし、吊り下げ可能なタグであってもよいし、その他の形態であってもよい。第1の実施形態では、ICタグ103がシート状で容器10の蓋101の天井面近傍(例えば、
図1の点線104で示される部分)に備えられている場合を例に説明する。
【0016】
ICタグ103は、通信装置20から送信する電波によって起動するパッシブタグである。ICタグ103には、アクセス情報が記憶されている。アクセス情報とは、ICタグ103が備えられている容器10に関連する情報が登録されているサイトにアクセスするための情報である。例えば、アクセス情報は、サイトのURL(Uniform Resource Locator)である。ここで、容器10に関連する情報とは、容器10の有効な使用方法や、最新情報等の容器10の利便性を向上させる情報及び容器10の購入者だけが知ることができる特別な情報である。容器10に関連する情報の一例として、例えば容器10が調理用に使用される容器であれば容器10で調理可能なレシピ、献立のアシスト情報、ユーザのレシピ使用履歴、メーカーの新商品情報、お手入れ方法等の情報が挙げられる。献立のアシスト情報としては、ユーザの登録情報や季節などからお勧めレシピの紹介、食材のネット販売紹介が挙げられる。また、ICタグ103の表面又はICタグ103の周囲には、電磁波を遮断するフィルム(以下、「遮断フィルム」という。)105が貼り付けられる。なお、遮断フィルム105は、容器10の購入前に貼り付けられており、購入後に容易に取り外し可能である。
次に、蓋101及び本体102の具体的な構成について説明する。
蓋101は、少なくとも点線104で示される部分が電磁波を通す素材(例えば、樹脂、シリコンゴム、ガラス等)で構成される。蓋101は、全体が電磁波を通す素材で構成されてもよいし、点線104で示される部分以外の部分が金属で構成されてもよい。本体102は、金属(例えば、電磁波シールド素材、ステンレス、アルミニウム)等の電磁波を通さない素材で構成される。
【0017】
図2は、本発明の容器10を用いて容器10の購入者に対して情報提供を行う情報提供システム100のシステム構成を示す図である。情報提供システム100は、容器10、通信装置20及びサーバ30を備える。通信装置20及びサーバ30は、ネットワーク40を介して通信可能に接続される。なお、情報提供システム100の説明においては、容器10の遮断フィルム105は取り除かれていることを前提とする。
通信装置20は、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ノートパソコン、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器等の情報処理装置を用いて構成される。通信装置20は、容器10に備えられるICタグ103との間で近距離無線通信(例えば、NFC(Near Field Communication))によってアクセス情報を取得し、取得したアクセス情報に基づいて、ネットワーク40を介してサーバ30上のサイトにアクセスする。
サーバ30は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いて構成される。サーバ30は、各種サイトのデータを記憶する。サーバ30は、通信装置20からのアクセスに応じて、対応するサイトのデータを通信装置20に送信する。サーバ30に記憶されているサイトのデータは、サーバ30のユーザの操作に応じて適宜更新される。
ネットワーク40は、どのように構成されたネットワークでもよい。例えば、ネットワーク40はインターネットを用いて構成されてもよい。
【0018】
図3は、通信装置20の機能構成を表す概略ブロック図である。
通信装置20は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、情報表示プログラムを実行する。情報表示プログラムの実行によって、通信装置20は、近距離通信部201、制御部202、通信部203、表示部204を備える装置として機能する。なお、通信装置20の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。また、情報表示プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。また、情報表示プログラムは、電気通信回線を介して送受信されてもよい。
【0019】
近距離通信部201は、ICタグ103との間で近距離無線通信を行う。例えば、近距離通信部201は、ICタグ103に記憶されているアクセス情報を受信する。ここでは、アクセス情報としてURLを受信する場合を例に説明する。
制御部202は、通信装置20の各機能部を制御する。例えば、制御部202は、近距離通信部201によって受信されたアクセス情報に基づいて、通信部203を制御してサーバ30上のサイトにアクセスする。また、例えば、制御部202は、表示部204を制御して、アクセスしたサイトのデータを表示部204に表示する。
【0020】
通信部203は、制御部202の制御に従って、ネットワーク40を介してサーバ30との間で通信を行う。例えば、通信部203は、サーバ30上のサイトにアクセスする。また、例えば、通信部203は、サーバ30からサイトのデータを受信する。
表示部204は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部204は、通信部203によって受信されたサイトのデータを表示する。表示部204は、画像表示装置を通信装置20に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、表示部204は、サイトのデータを表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。
【0021】
図4は、通信装置20の処理の流れを示すフローチャートである。
近距離通信部201は、容器10に備えられるICタグ103との間で通信を行うことによって、ICタグ103に記憶されているURLを受信する(ステップS101)。近距離通信部201は、受信したURLを制御部202に出力する。制御部202は、近距離通信部201から出力されたURLに基づいて、通信部203を制御して、URLで示されるサーバ30上のサイトにアクセスする(ステップS102)。通信部203は、サーバ30からサイトのデータを受信する。通信部203は、受信したサイトのデータを制御部202に出力する。制御部202は、表示部204を制御して、通信部203から出力されたサイトのデータを表示させる。表示部204は、制御部202の制御に従ってサイトのデータを表示する(ステップS103)。その後、操作部105は、ユーザからの操作を受け付ける(ステップS104)。ここで、ユーザから情報取得の操作がなされると、通信部203はサイトから対応する情報を取得する(ステップS105)。例えば、ユーザからレシピの情報取得の操作がなされると、通信部203はサイトからレシピの情報を受信する。通信部203は、受信したレシピの情報を制御部202に出力する。制御部202は、表示部204を制御して、通信部203から出力されたレシピの情報を表示させる。表示部204は、制御部202の制御に従ってレシピの情報を表示する(ステップS106)。
【0022】
以上のように構成された容器10によれば、購入前の容器に装着されたICタグ103から容易に情報を取得させないようにすることが可能となる。以下、この効果について詳細に説明する。
容器10には、購入前においてICタグ103が備えられている天井面付近に遮断フィルム105が貼り付けられている。これにより、ICタグ103には通信装置20からの電磁波が届かない。したがって、ICタグ103が起動することが無い。そのため、購入前の容器に装着又は付属されたICタグ103から容易に情報を取得させないようにすることが可能になる。
また、遮断フィルム105は、容易に取り外すことができる。そのため、購入者は、購入後に容易にサイトにアクセスすることができる。
【0023】
本実施形態では、蓋101の天井面にICタグ103が備えられ、本体102が金属等の電磁波を通さない素材で構成されている。これにより、ICタグ103と、本体102の側面とが垂直方向の関係になる。したがって、ICタグ103と通信装置20とは互いに、金属の影響を受けずに近距離無線通信の信号を読み込むことができる。そのため、ICタグ103は容易に起動することが可能になり、通信装置20はICタグ103からアクセス情報を受信することが可能になる。
【0024】
<変形例>
本体102は、電磁波を通す素材で構成されてもよい。このように構成される場合、容器10の本体102の下端からICタグ103が備えられる天井面までの距離は、ICタグ103の通信可能範囲よりも長く構成される。
このように構成されることによって、本体102が電磁波を通す素材で構成されていたとしても、ICタグ103からアクセス情報を取得できないようにすることができる。
また、本実施形態では、ICタグ103が蓋101の天井面の内側に備えられている構成を示したが、ICタグ103は蓋101の天井面の外側に備えられていてもよい。このように構成される場合、遮断フィルム105はICタグ103の表面に貼り付けられる。
容器10には、ICタグ103が備えられている箇所が分かるような目印(例えば、マーク)がつけられていてもよい。
サーバ30上のサイトには、ICタグ103からアクセス情報を取得してからしかアクセスできないように構成されてもよい。
【0025】
本実施形態では、アクセス情報としてサイトのURLがICタグ103に記憶されている場合を例に説明したが、ICタグ103にはアクセス情報としてサイトを識別するためのIDが記憶されていてもよい。このように構成される場合の処理について説明する。アクセス情報としてサイトを識別するためのIDがICタグ103に記憶されている場合、通信装置20はアクセス情報記憶部をさらに備える。アクセス情報記憶部は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。アクセス情報記憶部は、アクセス情報テーブルを記憶する。アクセス情報テーブルは、アクセスに関する情報を表すレコード(以下、「アクセスレコード」という。)によって構成される。
図5は、アクセス情報テーブルの具体例を示す図である。アクセス情報テーブルは、アクセスレコードを複数有する。アクセスレコードは、ID及びURLの各値を有する。IDの値は、サイトを識別するための識別情報を表す。URLの値は、サイトのURLを表す。
【0026】
図6は、変形例における通信装置20の処理の流れを示すフローチャートである。
図4と同様の処理については、
図6において
図4と同様の符号を付して説明を省略する。
近距離通信部201は、容器10に備えられるICタグ103との間で通信を行うことによって、ICタグ103に記憶されているIDを受信する(ステップS201)。近距離通信部201は、受信したIDを制御部202に出力する。制御部202は、近距離通信部201から出力されたアクセス情報と、アクセス情報記憶部に記憶されているアクセス情報テーブルとを入力する。制御部202は、入力したアクセス情報と、アクセス情報テーブルとに基づいてURLを取得する(ステップS202)。具体的には、まず制御部202は、アクセス情報記憶部に記憶されているアクセス情報テーブルを読み出す。次に、制御部202は、読み出したアクセス情報テーブルのIDの項目を参照し、近距離通信部201から出力されたIDに対応するアクセスレコードを選択する。そして、制御部202は、選択したアクセスレコードのURLの項目に登録されているURLを取得する。その後、通信装置20は、ステップS102以降の処理を実行する。
【0027】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、ICタグ103が予め蓋101の内側又は外側に備えられており、蓋101の周囲に遮断フィルム105が貼り付けられていた。これに対し、第2の実施形態では、ICタグ103は予め蓋101に備えられず、容器10に付属される。そして、容器10の購入後に購入者がICタグ103を自由に取り付け可能に構成される。
図7は、第2の実施形態における容器10aの構成を示す図である。
容器10aは、第1の実施形態と同様に蓋101及び本体102で構成される。容器10aは、容器10aの蓋101にICタグ103aが備えられておらず、遮断フィルム105aが蓋101の天井面に貼り付けられていない点、蓋101の一部が本体102内部に入り込む構造となっている点で容器10と構成が異なる。ICタグ103aは、購入前には包装袋106で覆われて容器10aの内部に収容され、梱包箱1の中に容器10aとともに収容される。包装袋106は、電磁波シールド素材でなくてもよく、一般的に使用されている包装袋でもよい。なお、ICタグ103aは包装袋106で覆われていなくてもよい。購入者は、容器10aの購入後に、ICタグ103aを自身の取り付けたい所望の位置に取り付ける。ICタグ103aの取り付け位置としては、例えば蓋101の天面(点線104で示される部分)が挙げられる。なお、ICタグ103aの取り付け位置は、容器10a以外であってもよく、例えば、容器10aの収容ポーチにぶら下げて取り付けることや、キッチンの適当な位置に取り付けることも可能である。
【0028】
以上のように構成された容器10aによれば、購入前の容器に付属されたICタグから容易に情報を取得させないようにすることが可能となる。以下、この効果について詳細に説明する。
容器10aでは、蓋101の一部が本体102よりも中に入る構造となっている。これにより、本体102内にICタグ103aを入れただけでICタグ103aのデータを読み込むことができない。また、容器10aを上下反対にしてICタグ103aが蓋101に接する状態にしたとしてもICタグ103aのデータを読み込むことができない。そのため、購入前の容器に付属されたICタグ103aから容易に情報を取得させないようにすることが可能になる。
【0029】
<変形例>
容器10aには、ICタグ103aを取り付ける目安となる箇所を示す目印(例えば、マーク)がつけられていてもよい。
サーバ30上のサイトには、ICタグ103aからアクセス情報を取得してからしかアクセスできないように構成されてもよい。
本実施形態では、アクセス情報としてサイトのURLがICタグ103aに記憶されている場合を例に説明したが、ICタグ103aにはアクセス情報としてサイトを識別するためのIDが記憶されていてもよい。このように構成される場合の処理については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0030】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。