(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
金属粉が通過したときのコイルの自己インダクタンスの変化量は、コイルのサイズが同じ場合、金属粉のサイズに依存する。そのため、金属粉が小さい場合、上記変化量を示す信号そのものが小さくなる。その結果、上記変化量を示す信号とノイズとの区別が難しくなり、潤滑油に金属粉が含まれているか否かを判断し難くなる。
【0008】
なお、上記変化量を示す信号に対して演算処理を行うことにより、上記変化量を示す信号をノイズと区別し易くすることも考えられる。しかしながら、上記変化量を示す信号そのものが小さいため、演算処理に時間がかかってしまう。
【0009】
本発明の目的は、流体に含まれている金属異物が小さい場合であっても、金属異物を速やかに且つ容易に検出することができる金属異物検出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本願の発明者は、金属異物の大きさとコイルのサイズとの関係に着目して鋭意検討した。その結果、以下の知見を得るに至った。
【0011】
小さな金属異物を測定するのであれば、コイルのサイズを小さくすればよい。しかしながら、コイルのサイズを小さくすると、当該コイルが配置される管路の流路断面(流体が流れる部分の断面であって、流体が流れる方向に垂直な方向での断面)が小さくなってしまう。その結果、当該管路を流れる流体の流動抵抗が増大する。
【0012】
このような知見について、本発明者は、さらに検討を重ねた。その結果、流体が流れる配管路の途中に、各々の流路断面が配管路の流路断面よりも小さい複数の分配管路を配置して、当
該分配管
路にコイルを配置すればよいことに気付いた。本発明は、このような知見に基づいて完成されたものである。
【0013】
本発明による金属異物検出装置は、配管路を流れる流体に含まれている金属異物を検出する金属異物検出装置であって、前記配管路の途中に配置されることで前記配管路の一部を構成し、各々が前記流体を流す複数の分配管路を含む管路ユニットと、前記複数の分配管路の少なくとも1つを流れる前記流体に含まれている前記金属異物を検出する検出ユニットとを備え、前記複数の分配管路の各々は、非金属材料で形成され、その流路断面が前記配管路の流路断面よりも小さく、前記検出ユニットは、前記複数の分配管路の
うちの一部の分配管路のみに配置されるコイルと、前記金属異物が通過したときの前記コイルの自己インダクタンスの変化に基づいて、前記複数の分配管路のうち、前記コイルが配置された分配管路を流れる前記流体に含まれている前記金属異物を検出する検出回路とを含む。
【0014】
上記金属異物検出装置においては、配管路を流れる流体を複数の分配管路に分配することで、流体の流動抵抗が増大するのを回避しつつ
、分配管
路にコイルを配置することで、金属異物が通過したときのコイルの自己インダクタンスの変化量を大きくすることができる。その詳細は、以下のとおりである。
【0015】
上記金属異物検出装置において、コイルが配置された分配管路の流路断面は、配管路の流路断面よりも小さい。そのため、金属異物が通過したときのコイルの自己インダクタンスの変化量が大きくなる。その結果、小さな金属異物であっても容易に検出することができる。
【0016】
また、金属異物が通過したときのコイルの自己インダクタンスの変化量が大きくなるので、当該変化量を示す信号に対して特別な演算処理を行う必要がなくなる。したがって、金属異物が小さい場合であっても、金属異物の検出を速やかに行うことができる。
【0017】
加えて、上記金属異物検出装置においては、配管路を流れる流体が複数の分配管路に分配されるので、流体の流動抵抗が増大するのを回避することができる。
【0018】
また、本発明による上記金属異物検出装置
では、前記複数の分配管路は、互いに同じ大きさの流路断面を有しており、前記検出ユニットは、さらに、前記検出回路が前記金属異物を検出した場合には、前記複数の分配管路のうち、前記コイルが配置されていない分配管路を流れる前記流体にも前記金属異物が含まれているとの仮定に基づいて、前記配管路を流れる前記流体に含まれている前記金属異物の数量を推定する推定回路を含む。
【0019】
この
ため、複数の分配管路の全てにコイルが配置されていなくても、配管路を流れる流体に含まれている金属異物の数量を把握することができる。
【0020】
上記金属異物検出装置において、好ましくは、前記コイルは、前記複数の分配管路の少なくとも2つに配置され、前記検出ユニットは、さらに、少なくとも2つの前記コイルの各々を択一的に前記検出回路に接続する切替回路を備える。
【0021】
この場合、少なくとも2つのコイルによって検出回路が共有される。そのため、コイルごとに検出回路を設けなくてもよい。
【0022】
参考例としては、前記コイルは、前記複数の分配管路の各々に配置される
場合がある。
【0023】
この場合、全ての分配管路にコイルが配置されているので、配管路を流れる流体に含まれている金属異物の数量を的確に把握することができる。
【0024】
また、本発明による上記金属異物検出装置
では、前記複数の分配管路は、前記配管路の中心軸線の周りの周方向で等間隔に配置されている。
【0025】
この
ため、配管路を流れる流体が複数の分配管路に均一に分配されやすくなる。
【0026】
上記金属異物検出装置において、好ましくは、前記管路ユニットは、さらに、前記配管路のうち前記複数の分配管路よりも上流側に位置する部分の下流端と前記複数の分配管路の各々の上流端とを接続する上流接続管路と、前記配管路のうち前記複数の分配管路よりも下流側に位置する部分の上流端と前記複数の分配管路の各々の下流端とを接続する下流接続管路とを含む。
【0027】
この場合、上流接続管路により、配管路を流れる流体を複数の分配管路に分配することができる。また、下流接続管路により、複数の分配管路の各々を流れる流体を合流させることができる。
【0028】
上記金属異物検出装置において、好ましくは、前記複数の分配管路の少なくとも1つは、前記上流接続管路及び前記下流接続管路の各々に対して着脱可能に接続されている。
【0029】
この場合、分配管路の数を調整することができる。
【0030】
上記金属異物検出装置は、好ましくは、さらに、前記検出ユニットを覆うシールドを備える。
【0031】
この場合、金属異物が通過したときのコイルの自己インダクタンスの変化量を示す信号がノイズの影響を受け難くなる。
【発明の効果】
【0032】
本発明による金属異物検出装置によれば、流体に含まれている金属異物が小さい場合であっても、金属異物を速やかに且つ容易に検出することができる。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳述する。
【0035】
図1を参照しながら、本発明の第1の実施の形態による金属異物検出装置10について説明する。
図1は、金属異物検出装置10の概略構成を示す模式図である。
【0036】
金属異物検出装置10は、配管路としての配管12を流れる流体としての潤滑油に含まれている金属異物を検出する。ここで、配管12は、例えば、内燃機関に設けられて、潤滑油を流動させる。金属異物は、例えば、内燃機関を構成する部品の摩耗などによって発生する金属粉である。
【0037】
なお、以下の説明において、配管の流路断面とは、配管において潤滑油が流れる部分(空洞の部分)の断面であって、潤滑油が流れる方向に垂直な方向での断面をいう。
【0038】
金属異物検出装置10は、管路ユニット14と、検出ユニット16とを備える。以下、これらについて説明する。
【0039】
管路ユニット14は、配管12に配置される。管路ユニット14は、配管12の一部を構成する。
【0040】
配管12は、上流配管121と、下流配管122とを備える。上流配管121は、潤滑油が流れる方向で、管路ユニット14よりも上流側に位置している。下流配管122は、潤滑油が流れる方向で、管路ユニット14よりも下流側に位置している。
【0041】
上流配管121及び下流配管122は、共通の中心軸線CL1を有する。つまり、上流配管121と下流配管122とは、同一中心軸線上に配置されている。なお、上流配管121及び下流配管122の各々は、少なくとも管路ユニット14に接続される部分において、共通の中心軸線CL1を有していればよい。
【0042】
上流配管121及び下流配管122は、互いに同じ形状及び大きさの流路断面を有している。
図1に示す例では、上流配管121及び下流配管122の各々が有する流路断面は、円形である。
【0043】
管路ユニット14は、上流配管121と下流配管122との間に配置される。管路ユニット14は、上流配管121と下流配管122とを接続する。
【0044】
管路ユニット14は、複数(本実施の形態では、6つ)の分配管路としての分配管140と、上流接続管路としての上流接続管141と、下流接続管路としての下流接続管142とを備える。以下、これらについて説明する。
【0045】
図2を参照しながら、複数の分配管140について説明する。
図2は、金属異物検出装置10の概略構成を示す説明図であって、複数の分配管140の位置関係を示す説明図である。
【0046】
複数の分配管140は、それぞれ、非金属材料で形成されている。複数の分配管140は、互いに同じ形状及び大きさを有している。そのため、複数の分配管140の各々が有する流路断面は、形状及び大きさが同じになっている。
図2に示す例では、複数の分配管140の各々が有する流路断面は、円形である。
【0047】
複数の分配管140の各々の流路断面は、上流配管121の流路断面よりも小さい。複数の分配管140の各々の流路断面を合計したものは、上流配管121の流路断面と略同じである。
【0048】
複数の分配管140は、それぞれ、中心軸線CL1と平行に延びる中心軸線CL2を有している。つまり、複数の分配管140は、互いに平行な状態で配置されている。
【0049】
複数の分配管140は、中心軸線CL1の周りの周方向に等間隔に配置されている。中心軸線CL1が延びる方向から見て、複数の分配管140の各々が有する中心軸線CL2は、中心軸線CL1上に中心を有する同心円上に位置する。別の表現をすれば、中心軸線CL1が延びる方向から見て、複数の分配管140の各々が有する中心軸線CL2から中心軸線CL1までの距離は、互いに同じである。
【0050】
再び、
図1を参照しながら説明する。上流接続管141は、潤滑油が流れる方向で、複数の分配管140よりも上流側に配置されている。上流接続管141は、潤滑油が流れる方向で、複数の分配管140と上流配管121との間に位置している。
【0051】
上流接続管141は、複数の分配管140の各々の上流端と上流配管121の下流端とを接続している。因みに、本実施の形態では、複数の分配管140の各々は、上流接続管141に対して着脱可能に接続されている。また、上流接続管141は、上流配管121に対して着脱可能に接続されている。
【0052】
上流接続管141の流路断面は、円形である。上流接続管141の流路断面は、上流配管121の流路断面よりも大きい。上流接続管141の流路断面は、複数の分配管140の各々の流路断面を合計したものよりも大きい。
【0053】
下流接続管142は、潤滑油が流れる方向で、複数の分配管140よりも下流側に配置されている。下流接続管142は、潤滑油が流れる方向で、複数の分配管140と下流配管122との間に位置している。
【0054】
下流接続管142は、複数の分配管140の各々の下流端と下流配管122の上流端とを接続している。因みに、本実施の形態では、複数の分配管140の各々は、下流接続管142に対して着脱可能に接続されている。また、下流接続管142は、下流配管122に対して着脱可能に接続されている。
【0055】
下流接続管142の流路断面は、円形である。下流接続管142の流路断面は、下流配管122の流路断面よりも大きい。下流接続管142の流路断面は、複数の分配管140の各々の流路断面を合計したものよりも大きい。
【0056】
続いて、
図1を参照しながら、検出ユニット16について説明する。検出ユニット16は、コイル161と、検出回路162と、推定回路163とを備える。
【0057】
コイル161は、複数の分配管140の何れかに配置されている。コイル161は、分配管140の中心軸線CL2の周りにコイル巻線が巻き回されることで形成されている。コイル161は、所謂ソレノイドコイルである。
【0058】
図1に示す例では、コイル161は、分配管140の外周面にコイル巻線が巻き回されることで形成されている。そのため、コイル161が配置された分配管140を潤滑油が流れるときに、潤滑油に含まれている金属異物がコイル161の内側を通過するようになっている。
【0059】
コイル161の軸方向(中心軸線CL2が延びる方向)の長さは、コイル161が配置された分配管140の軸方向の長さ(中心軸線CL2が延びる方向)の長さよりも短い。
【0060】
検出回路162は、コイル161に接続されている。検出回路162は、潤滑油に含まれている金属異物がコイル161を通過したときのコイル161の自己インダクタンスの変化を検出する。具体的には、以下のとおりである。
【0061】
検出回路162は、例えば、コイル161とコンデンサ(図示せず)とで構成される共振回路の共振周波数を測定することにより、コイル161の自己インダクタンスを測定する。
【0062】
ここで、磁性体で形成された金属異物がコイル161を通過したときには、上記のように測定しているコイル161の自己インダクタンスが増加する。一方、非磁性体で形成された金属異物がコイル161を通過したときには、上記のように測定しているコイル161の自己インダクタンスが減少する。このようなコイル161の自己インダクタンスの変化を、検出回路162が検出する。
【0063】
推定回路163は、検出回路162に接続されている。推定回路163は、例えば、検出回路162と同じ回路基板に形成される。
【0064】
推定回路163は、検出回路162による検出結果を利用して、配管12を流れる潤滑油に含まれている金属異物の数量を推定する。具体的には、以下のとおりである。
【0065】
推定回路163は、検出回路162による測定結果を利用して、コイル161が配置された分配管140を流れる潤滑油に金属異物が含まれているか否かを判断する。具体的には、推定回路163は、コイル161の自己インダクタンスが変化した場合、潤滑油に金属異物が含まれていると判断する。
【0066】
ここで、
図1に示す例では、複数の分配管140の何れか1つだけにコイル161が設けられている。そのため、コイル161が配置されていない分配管140を流れる潤滑油に金属異物が含まれているか否かを直接判断することはできない。そこで、
図1に示す例では、コイル161が配置されている分配管140を流れる潤滑油に金属異物が含まれているときには、コイル161が配置されていない分配管140を流れる潤滑油にも金属異物が含まれているとの仮定に基づいて、配管12を流れる潤滑油に含まれている金属異物の数量を推定する。
【0067】
検出回路162及び推定回路163は、例えば、中央演算処理装置が記憶装置に記憶されているプログラムを読み出して、所定の処理を行うことで実現される。なお、検出回路162及び推定回路163の何れかは、その一部がASIC等の集積回路によって実現されてもよい。
【0068】
このような金属異物検出装置10においては、配管12を流れる潤滑油を複数の分配管140に分配することで、潤滑油の流動抵抗が増大するのを回避しつつ、複数の分配管140の何れかにコイル161を設けることで、金属異物が通過したときのコイル161の自己インダクタンスの変化量を大きくすることができる。その詳細は、以下のとおりである。
【0069】
金属異物検出装置10においては、コイル161が配置されている分配管140の流路断面が、配管120(上流配管121及び下流配管122)の流路断面よりも小さい。そのため、金属異物が通過したときのコイル161の自己インダクタンスの変化量が大きくなる。その結果、小さな金属異物であっても容易に検出することができる。
【0070】
また、金属異物が通過したときのコイル161の自己インダクタンスの変化量が大きくなるので、当該変化量を示す信号に対して特別な演算処理を行う必要がなくなる。したがって、金属異物が小さい場合であっても、金属異物の検出を速やかに行うことができる。
【0071】
加えて、金属異物検出装置10においては、配管12を流れる潤滑油が複数の分配管140に分配されるので、潤滑油の流動抵抗が増大するのを回避することができる。
【0072】
金属異物検出装置10においては、複数の分配管140が中心軸線CL1の周りに等間隔に配置されている。そのため、配管12を流れる潤滑油を複数の分配管140の各々に対して均等に分配することができる。
【0073】
金属異物検出装置10においては、推定回路163が設けられている。そのため、複数の分配管140の全てにコイル161が設けられていなくても、配管12を流れる潤滑油に含まれている金属異物の数量を把握することができる。
【0074】
金属異物検出装置10においては、管路ユニット14が上流接続管141及び下流接続管142を備えている。そのため、配管12を流れる潤滑油を複数の分配管141に分配した後で合流させることが容易にできる。
【0075】
金属異物検出装置10においては、複数の分配管140の各々が上流接続管141及び下流接続管142の各々に対して着脱可能に取り付けられている。そのため、配管12の途中に配置される分配管140の数を調整することができる。
【0076】
[第1の実施の形態の応用例]
図3を参照しながら、本発明の第1の実施の形態の応用例による金属異物検出装置101について説明する。
図3は、金属異物検出装置101が備えるシールド18の概略構成を示す模式図である。
【0077】
金属異物検出装置101は、金属異物検出装置10と比べて、シールド18を備える点で異なる。シールド18は、検出ユニット16を覆う。
【0078】
このような金属異物検出装置101においても、金属異物検出装置10と同様な効果を得ることができる。
【0079】
また、金属異物検出装置101においては、シールド18が検出ユニット16を覆っている。そのため、検出回路162がコイル161の自己インダクタンスの変化を検出するときに、ノイズの影響を受け難くなる。
【0080】
[第2の実施の形態]
図4を参照しながら、本発明の第2の実施の形態による金属異物検出装置10Aについて説明する。
図4は、金属異物検出装置10Aの概略構成を示す模式図である。
【0081】
金属異物検出装置10Aは、金属異物検出装置10と比べて、検出ユニット16の代わりに、検出ユニット16Aを備える点で異なる。検出ユニット16Aは、検出ユニット16と比べて、2つのコイル161を備える点で異なる。2つのコイル161は、2つの分配管140の各々に1つずつ配置されている。
【0082】
また、金属異物検出装置10Aは、金属異物検出装置10と比べて、2つの検出回路162を備える点で異なる。2つの検出回路162の各々に1つずつコイル161が接続されている。
【0083】
このような金属異物検出装置10Aにおいても、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0084】
[第2の実施の形態の応用例]
図5及び
図6を参照しながら、本発明の第2の実施の形態の応用例による金属異物検出装置10A1について説明する。
図5は、金属異物検出装置10A1の概略構成を示す模式図である。
図6は、金属異物検出装置10A1が備える切替回路164の概略構成を示す模式図である。
【0085】
金属異物検出装置10A1は、金属異物検出装置10Aと比べて、検出ユニット16Aの代わりに、検出ユニット16A1を備える点で異なる。検出ユニット16A1は、検出ユニット16Aと比べて、2つの検出回路162を備える代わりに、1つの検出回路162と、切替回路164とを備える点で異なる。
【0086】
切替回路164は、2つのコイル161の何れかを検出回路162に接続する。切替回路164は、2つのスイッチ回路1641を備える。切替回路164は、2つのスイッチ回路1641の各々を適当なタイミングで動作させることにより、各コイル161を択一的に検出回路162に接続する。
【0087】
このような金属異物検出装置10A1においても、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0088】
また、金属異物検出装置10A1においては、切替回路164が設けられている。そのため、2つのコイル161によって1つの検出回路162が共有される。その結果、2つのコイル161の各々に対して検出回路162を1つずつ設けなくてもよい。
【0089】
[
参考例]
図7を参照しながら、本発明の
参考例による金属異物検出装置10Bについて説明する。
図7は、金属異物検出装置10Bが備える検出ユニット16Bの概略構成を示す模式図である。
【0090】
金属異物検出装置10Bは、金属異物検出装置10と比べて、分配管140の数が4つになっている点で異なる。4つの分配管140のうち、2つの分配管140は、他の2つの分配管140と比べて、流路断面が大きい。
【0091】
金属異物検出装置10Bは、金属異物検出装置10と比べて、検出ユニット16の代わりに、検出ユニット16Bを備える点で異なる。検出ユニット16Bは、検出ユニット16と比べて、コイル161の数が4つになっている点で異なる。複数の分配管140の各々に1つずつコイル161が配置されている。
【0092】
また、検出ユニット16Bは、検出ユニット16と比べて、検出回路162の数が4つになっている点で異なる。複数の検出回路162の各々に1つずつコイル161が接続されている。
【0093】
また、検出ユニット16Bは、検出ユニット16と比べて、推定回路163の代わりに、算出回路165を備えている点で異なる。算出回路165は、複数の検出回路162の各々の検出結果を利用して、配管12を流れる流体に含まれている金属異物の数量を算出する。
【0094】
このような金属異物検出装置10Bにおいても、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0095】
また、金属異物検出装置10Bにおいては、複数の分配管140の全てにコイル161が配置されている。そのため、配管12を流れる流体に含まれている金属異物の数量を的確に把握することができる。
【0096】
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、上述の実施の形態の記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
【0097】
本発明において、流体は、金属異物を含んでいるものであれば、特に限定されない。流体は、例えば、装置を構成する部品間での摩擦を軽減する潤滑油である。
【0098】
本発明において、金属異物は、例えば、装置を構成する部品の摩耗等に起因して発生する金属粉である。金属異物は、磁性材料で形成されていてもよいし、非金属材料で形成されていてもよい。
【0099】
本発明において、複数の分配管路を含む管路ユニットは、配管路の内部に配置されていてもよい。つまり、管路ユニットが配管路の途中に配置されることで配管路の一部を構成する態様は、管路ユニットが配管路の内部に配置される態様を含む。この場合、複数の分配管路の各々は、例えば、配管路に沿って延びる孔によって実現される。コイルは、例えば、当該孔に差し込まれた状態で配置されてもよいし、当該孔の周囲に埋め込まれた状態で配置されてもよい。
【0100】
本発明において、複数の分配管路の各々の流路断面は、分配管路のうち、流体が流れる部分の断面(流体が流れる方向に垂直な方向での断面)である。
【0101】
本発明において、複数の分配管路の各々の流路断面を合計したものは、配管路の流路断面と同じであってもよいし、配管路の流路断面よりも小さくてもよいし、配管路の流路断面よりも大きくてもよい。
【0102】
本発明において、配管路の流路断面は、配管路のうち、流体が流れる部分の断面(流体が流れる方向に垂直な方向での断面)である。
【0103】
本発明において、複数の分配管路は、互いに平行な状態で配置されていてもよいし、互いに平行な状態で配置されていなくてもよい。
【0104】
本発明において、複数の分配管路の各々の形成材料(非金属材料)は、合成樹脂材料であってもよい。
【0105】
本発明において、複数の分配管路は、例えば、配管路の中心軸線の周りに等間隔に配置されていてもよい。
【0106】
本発明において、コイルの数は、特に限定されない。
本発明では、コイルの数は、分配管路の数よりも少な
い。参考例としては、コイルの数は、分配管路の数と同じであってもよい。
【0107】
本発明において、コイルが分配管路に配置される態様は、特に限定されない。例えば、コイルは、分配管路の外側に配置されていてもよいし、分配管路の内側に配置されていてもよいし、分配管路に埋め込まれた状態で配置されていてもよい。
【0108】
本発明において、検出回路がコイルの自己インダクタンスを検出する方法は、特に限定されない。例えば、コイルとコンデンサとで構成される共振回路の共振周波数を測定することで、コイルの自己インダクタンスを測定し、このときのコイルの自己インダクタンスの変化を検出するようにしてもよい。