特許第6864712号(P6864712)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6864712三次元物体を付加製造するための装置の操作方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6864712
(24)【登録日】2021年4月6日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】三次元物体を付加製造するための装置の操作方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 64/393 20170101AFI20210419BHJP
   B33Y 10/00 20150101ALI20210419BHJP
   B33Y 30/00 20150101ALI20210419BHJP
   B33Y 50/02 20150101ALI20210419BHJP
   B29C 64/153 20170101ALI20210419BHJP
   B29C 64/268 20170101ALI20210419BHJP
   B22F 3/105 20060101ALI20210419BHJP
   B22F 3/16 20060101ALI20210419BHJP
   B28B 1/30 20060101ALI20210419BHJP
【FI】
   B29C64/393
   B33Y10/00
   B33Y30/00
   B33Y50/02
   B29C64/153
   B29C64/268
   B22F3/105
   B22F3/16
   B28B1/30
【請求項の数】9
【外国語出願】
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-107217(P2019-107217)
(22)【出願日】2019年6月7日
(65)【公開番号】特開2020-32716(P2020-32716A)
(43)【公開日】2020年3月5日
【審査請求日】2019年10月7日
(31)【優先権主張番号】18176619.7
(32)【優先日】2018年6月7日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】16/277,967
(32)【優先日】2019年2月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504473474
【氏名又は名称】コンセプト・レーザー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】ヘル ユルゲン ヴェルナー
【審査官】 関口 貴夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−001827(JP,A)
【文献】 特開平06−071761(JP,A)
【文献】 特開2001−277368(JP,A)
【文献】 国際公開第2017/207127(WO,A1)
【文献】 中国特許出願公開第105945280(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0197249(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0189965(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0295087(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0332379(US,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第02730353(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 64/00−64/40
B33Y 10/00、30/00、50/00
B22F 3/105、3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギービーム(4)によって固化させることができる粉末状の造形材料(3)の層の、連続的な層毎の選択的照射及び固化によって三次元物体(2)を付加製造するための装置(1)を操作する方法であって、
少なくとも1つの第1の照射パラメータに基づいて第1の層(7)の少なくとも一部が照射され、
少なくとも1つの第2の照射パラメータに基づいて第2の層(8)の少なくとも一部が照射され、
前記少なくとも1つの第1の照射パラメータ及び前記少なくとも1つの第2の照射パラメータが、前記少なくとも2つの層(7、8)に対して異なり、
少なくとも第1の層群及び第2の層群が形成され、
各群が少なくとも1つの層を含み、
前記第1の層群が少なくとも1つの第1の照射パラメータに基づいて照射され、
前記第2の層群が少なくとも1つの第2の照射パラメータに基づいて照射され、
前記第1の層群及び前記第2の層群が、事前定義されたパターンで、交互に、物体(2)上に分布し、
第1の層群の第1の層(7)の輪郭の少なくとも一部が、前記エネルギービーム(4)の強度及び/又はパワー、及び/又はスポットサイズ及び/又はスポット径及び/又はビーム経路に関連する、第1のパラメータセットを用いて、第1の位置に照射され、
前記第2の層群の第2の層(8)の輪郭の少なくとも1つの対応する部分が、前記エネルギービーム(4)の強度及び/又はパワー、及び/又はスポットサイズ及び/又はスポット径及び/又はビーム経路に関連する、第2のパラメータセットを用いて第2の位置に照射され、
前記第1のパラメータセットと前記第2のパラメータセット及び/又は前記第1の位置と前記第2の位置が異なる、
ことを特徴とする、方法。
【請求項2】
照射パラメータが物体(2)の輪郭の位置(10、11)を含み、
前記輪郭が少なくとも2つの層(7、8)に対して異なるように配置される、
ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の層群が物体(2)の偶数の層(7、8)を含み、前記第2の層群が奇数の層(7、8)を含み、
又はその逆も可能である、
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の層群及び/又は前記第2の層群が、少なくとも2つの連続する層を含む、
ことを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の層群の第1の層(7)の輪郭の少なくとも一部が、第1のエネルギー入力により第1の位置に照射され、
前記第2の層群の第2の層(8)の輪郭の少なくとも1つの対応する部分が、第2のエネルギー入力により第2の位置に照射され、
前記第1のエネルギー入力と前記第2のエネルギー入力、及び/又は前記第1の位置と前記第2の位置が異なる、
ことを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
エネルギービーム(4)によって固化させることができる粉末状の造形材料(3)の層(7、8)の、連続的な層毎の選択的照射及び固化によって三次元物体(2)を付加製造するための装置(1)であって、
前記装置(1)が、前記エネルギービーム(4)を生成し、かつこれを粉末状の造形材料(3)の層が付着される造形面を横切って誘導するように適合された照射装置(5)を含み、
前記照射装置(5)が、少なくとも1つの第1の照射パラメータに基づいて第1の層(7)の少なくとも一部を照射し、及び少なくとも1つの第2の照射パラメータに基づいて第2の層(8)の少なくとも一部を照射する、ように適合され、
前記少なくとも1つの第1の照射パラメータ及び前記少なくとも1つの第2の照射パラメータが、前記少なくとも2つの層(7、8)に対して異なり、
少なくとも第1の層群及び第2の層群が形成され、
各群が少なくとも1つの層を含み、
前記第1の層群が少なくとも1つの第1の照射パラメータに基づいて照射され、
前記第2の層群が少なくとも1つの第2の照射パラメータに基づいて照射され、
前記第1の層群及び前記第2の層群が、事前定義されたパターンで、交互に、物体(2)上に分布し、
第1の層群の第1の層(7)の輪郭の少なくとも一部が、前記エネルギービーム(4)の強度及び/又はパワー、及び/又はスポットサイズ及び/又はスポット径及び/又はビーム経路に関連する、第1のパラメータセットを用いて、第1の位置に照射され、
前記第2の層群の第2の層(8)の輪郭の少なくとも1つの対応する部分が、前記エネルギービーム(4)の強度及び/又はパワー、及び/又はスポットサイズ及び/又はスポット径及び/又はビーム経路に関連する、第2のパラメータセットを用いて第2の位置に照射され、
前記第1のパラメータセットと前記第2のパラメータセット及び/又は前記第1の位置と前記第2の位置が異なる、
ことを特徴とする、装置。
【請求項7】
照射パラメータが物体(2)の輪郭の位置を含み、
前記照射装置(5)が、前記第1の層(7)の輪郭の部分と前記第2の層(8)の輪郭の部分とが、前記粉末状の造形材料(3)の前記第1の層(7)及び前記第2の層(8)の積層方向で、異なるように位置決めするように適合されている、
ことを特徴とする、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の層群が物体(2)の偶数の層(7、8)を含み、前記第2の層群が奇数の層(7、8)を含み、
又はその逆も可能である、
ことを特徴とする、請求項6又は請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1の層群の第1の層(7)の輪郭の少なくとも一部が、第1のエネルギー入力により第1の位置に照射され、
前記第2の層群の第2の層(8)の輪郭の少なくとも1つの対応する部分が、第2のエネルギー入力により第2の位置に照射され、
前記第1のエネルギー入力と前記第2のエネルギー入力、及び/又は前記第1の位置と前記第2の位置が異なる、
ことを特徴とする、請求項6〜請求項8の何れか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギービームによって固化させることができる造形材料の層の連続的な層毎の選択的照射及び固化によって三次元物体を付加製造するための装置を操作する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
三次元物体を付加製造するためのそのような装置及びそれを操作するための方法は、先行技術から一般に知られている。通常、造形材料、例えば金属粉末は造形面に付着され、造形材料を選択的に固化させて連続的に三次元物体を形成するために、エネルギービームを介して選択的に照射され得る。
【0003】
さらに、エネルギービームのパワー又は強度のような照射パラメータの調整に関してしばしば妥協が求められることが先行技術から知られている。物体の異なる部分が異なる性質を示し、又は中心部分又はシェル部分、線条構造及び類似物のような物体の異なる部分の表面品質又は固化挙動のような、物体の異なる部分について異なる性質が望まれるので、異なる照射パラメータが必要とされる。典型的には、照射パラメータは、物体のすべての異なる構造又は部分を照射することができるように調整される。したがって、物体の様々な部分又は構造の照射は、個々の部分に対する最適パラメータに基づいて行われないが、調整された照射パラメータは個々の要件間の妥協点である。
【0004】
あるいは、物体の各部分又は構造について、個々の(最適な)照射パラメータを造形材料に使用することが知られているが、不利なことには、物体の各部分又は構造に個々の照射パラメータで照射しなければならないので、全体の製造時間が長くなり、したがって、物体の個々の構造及び/又は部分は、同じ照射工程で、すなわち同じ照射パラメータに基づいて生成される同じエネルギービームで照射することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、造形材料の照射が改善され、特に物体の異なる構造又は部分の要件を考慮することができ、製造時間を短縮することができる、三次元物体を付加製造するための装置の操作方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、請求項1に記載の方法によって発明的に達成される。本発明の有利な実施形態は、従属請求項の対象となる。
【0007】
本明細書に記載の方法は、エネルギービーム、特にレーザービーム又は電子ビームによって固化させることができる粉末状の造形材料(「造形材料」)の連続的な層毎の選択的固化による三次元物体、例えば、工業部品を付加製造するための装置を操作する方法である。それぞれの造形材料は、金属、セラミック又はポリマー粉末であり得る。それぞれのエネルギービームは、レーザービーム又は電子ビームであり得る。それぞれの装置は、例えば選択的レーザー焼結装置、選択的レーザー溶融装置又は選択的電子ビーム溶融装置のような、造形材料の付着及び造形材料の固化が別々に行われる装置であり得る。
【0008】
装置は、その動作中に使用されるいくつかの機能ユニットを含むことができる。例示的な機能ユニットは、プロセスチャンバ、プロセスチャンバ内に配置された造形材料層を少なくとも1つのエネルギービームで選択的に照射するように適合された照射装置、及び、例えば特定の流れプロファイル、流れ速度などの所与の流れ特性でプロセスチャンバを通してガス状流体流れを少なくとも部分的に発生させるように適合された流れ発生装置である。ガス状流体流れは、プロセスチャンバを通って流れている間に、固化していない粒状造形材料、特に装置の動作中に発生する煙又は煙の残留物を充填することができる。ガス状流体流れは、典型的には不活性であり、すなわち典型的には不活性ガスの流れ、例えばアルゴン、窒素、二酸化炭素などである。
【0009】
前述のように、本発明は、造形材料にエネルギービームを選択的に照射する、三次元物体を付加製造するための装置を操作する方法に関する。本発明は、少なくとも1つの第1の照射パラメータに基づいて第1の層の少なくとも一部が照射され、少なくとも1つの第2の照射パラメータに基づいて第2の層の少なくとも一部が照射されるという考えに基づいており、1つの第1の照射パラメータと少なくとも1つの第2の照射パラメータは、少なくとも2つの層について異なる。
【0010】
本発明によれば、例えば第1の照射パラメータ及び第2の照射パラメータに基づいて2つの層、例えば第1の層及び第2の層の照射を行うことが可能であり、第1の照射パラメータと第2の照射パラメータは異なる。したがって、どの照射プロセスが行われるかに基づいて、照射パラメータに関して照射プロセスを層毎に変えることが可能である。言い換えれば、単一の照射パラメータ又はパラメータセットをそれぞれ選択し、照射プロセス、すなわち造形材料を物体のすべての部分又はすべての構造に選択的に固化させるために造形材料を照射すること、を選択されたパラメータセットに基づいて実行する必要はない。
【0011】
したがって、三次元物体の異なる構造の異なる部分の照射に関して、妥協点として単一の照射パラメータ又はパラメータセットを調整する必要はない。代わりに、物体の少なくとも1つの第1の部分又は構造の要件に関して第1の照射パラメータを選択することができ、物体の少なくとも1つの第2の部分又は構造に対して少なくとも1つの第2の照射パラメータを選択することができる。第1の照射パラメータに基づいて第1の層を照射し、第2の照射パラメータに基づいて第2の層を照射することにより、第1の部分又は構造の要件は第1の層を照射するときに満たされ、第2の部分又は構造の要件は第2の層を照射するときに満たされる。したがって、個々の層に第1又は第2の照射パラメータ(セット)を用いて照射することが可能であり、したがって、1回の照射工程で各層を照射することができ、異なる照射パラメータ(セット)、例えば異なる構造に対する理想的なパラメータが、第1の層又は第2の層における照射プロセスを実行するために使用されるので、物体の異なる構造又は部分が確実に適切に照射される。
【0012】
本出願の範囲内の用語「照射パラメータ」はまた、「照射パラメータセット」、すなわち照射プロセスに寄与又は影響を与える複数のパラメータにも関連し得る。したがって、2つの異なる照射工程に対して2つの異なる照射パラメータセットが使用されることが可能であり、2つの照射パラメータセットは、例えば1つ又は複数の照射パラメータにおいて異なる。
【0013】
本発明の第1の実施形態によれば、照射パラメータは物体の輪郭の位置を含むことができ、輪郭は少なくとも2つの層に対して異なるように配置される。この実施形態によれば、照射パラメータ、すなわち第1の照射パラメータ及び第2の照射パラメータは、照射プロセスを実行するために照射パラメータが使用される特定の層に対する物体の輪郭の位置を含む。
【0014】
この実施形態の範囲内の物体の輪郭は、例えば、層の輪郭又は縁の位置、あるいはこの特定の層における物体の断面を表す。輪郭の位置を変えることによって、付加製造法で造られる三次元物体の表面品質を高めることが可能である。例えば、第1の照射パラメータにおける輪郭の第1の位置、及び第2の照射パラメータにおける物体の輪郭の第2の位置を定義することが可能である。第1の照射パラメータに基づいて第1の層内の造形材料を照射し、第2の照射パラメータに基づいて第2の層内の造形材料を照射することによって、物体の輪郭の位置も物体の第1の層と第2の層との間で変化する。
【0015】
照射パラメータ、すなわち第1の照射パラメータ及び第2の照射パラメータは、エネルギービームの強度及び/又はパワーに関連することができ、第1の層及び第2の層の少なくとも一部は、少なくとも2つの層について異なる強度、及び/又はパワー、及び/又はスポットサイズ、及び/又はスポット径、及び/又はビーム経路で照射される。前述のように、本出願の範囲における「照射パラメータ」という用語は、前述のようなエネルギービームの強度及び/又はエネルギービームのパワー、あるいは造形面で生成される照射パターンの位置などの単一の照射パラメータを指すことがあり、用語「照射パラメータ」は、対応する照射プロセスにおいて使用される照射パラメータのセットを指すことも可能である。例えば、各照射パラメータセット、すなわち第1の照射パラメータセット及び第2の照射パラメータセットは、任意の数の照射パラメータ、例えばエネルギービームの強度、スポットサイズ、ビーム経路などを含み、第1の照射パラメータセット及び第2の照射パラメータセットは、それらの照射パラメータのうちの少なくとも1つにおいて異なり得る。
【0016】
対応する照射パラメータ又は少なくとも1つの照射パラメータにそれぞれ影響を及ぼすか調整することによって、造形材料に堆積されるエネルギーの量に影響を及ぼすこと、及び/又は造形材料にエネルギーが堆積される照射パターンの位置を調整することが可能である。例えば、それぞれの位置における物体の部分又は物体の構造に応じて、造形材料に堆積されるエネルギー量を調整することが可能であり、例えば物体の線条構造又は中心部分などで異なる。
【0017】
本発明の方法は、少なくとも第1の層群及び第2の層群が形成され、各群が少なくとも1つの層を含み、第1の層群が少なくとも1つの第1の照射パラメータに基づいて照射され、第2の層群が少なくとも1つの第2の照射パラメータに基づいて照射されることでさらに改良できる。したがって、三次元物体を形成する層は、少なくとも1つの第1の群及び少なくとも1つの第2の群に割り当てることができ、各群の層は少なくとも1つの層を含む。各群の単一層は、物体上に任意に分布させることができ、すなわち物体の任意の部分を形成することができ、第1の群又は第2の群のすべての層が連続して配置されることは明らかに必要ではないが、例えば、第1の群の層は、第2の群の2つの層の間において、又は他の任意の層の組み合わせ若しくは分布で造形方向に囲まれることも可能である。
【0018】
個々の層を異なる層群に割り当てることは、それらの層に対する照射プロセスが基づく照射パラメータ又は照射パラメータセットを調整することを可能にする。例えば、対応する層に形成される物体の一部又は物体の構造は、対応する層を適切な照射パラメータで照射される対応する層群に割り当てることができるという点で考慮することができる。
【0019】
さらに、第1の層群及び第2の層群は、事前定義されたパターンで、特に交互に、物体上に分布してもよい。事前定義されたパターンは、第1の層群及び第2の層群の個々の層の物体上での分布又は順序を定義する。例えば、第1の層群及び第2の層群は、物体上に交互に分布していてもよく、例えば、第1の層群の第1の層の後に、第2の層群の第1の層が続き、続いて、第1の層群の第2の層というように続く。したがって、照射プロセスは、少なくとも1つの第1の照射パラメータ及び少なくとも1つの第2の照射パラメータに基づいて交互に実行することができる。当然のことながら、任意の数の層群、例えば3、4又はそれ以上の層群及びそれに対応して第3の照射パラメータ、第4の照射パラメータなどを規定することも可能である。
【0020】
本発明の方法の別の実施形態によれば、第1の層群は物体の偶数の層を含むことができ、第2の層群は奇数の層を含むことができ、又はその逆も可能である。このように、奇数の層を第2の層群に、偶数の層を第1の層群に割り当てることにより、第1の照射パラメータ又は第2の照射パラメータに基づく交互照射、又はその逆を行うことができる。
【0021】
第1の層群及び/又は第2の層群は、少なくとも2つの連続する層を含み得る。前述のように、物体の個々の層は任意に分布させることができ、少なくとも1つの第1の層群及び少なくとも1つの第2の層群に任意に割り当てることができる。この実施形態によれば、第1の層群及び/又は第2の層群は複数の層を含むことができ、それらのうちの少なくとも2つの層は互いに連続する。もちろん、後続の層の数も任意に選ぶことができる。特に、第1の層群が規定数の層を含むこともでき、その場合、例えば少なくとも2つの層が互いに連続し、他の層は第2の層群の層と交互に配置され、又はその逆や組み合わせも可能である。
【0022】
本発明の方法の別の例示的な実施形態によれば、第1の層群の第1の層の輪郭の少なくとも一部は、第1のエネルギー入力で第1の位置に照射され、第2の層群の第2の層の輪郭の少なくとも1つの対応する部分は、第2のエネルギー入力で第2の位置に照射され、第1のエネルギー入力と第2のエネルギー入力、及び/又は第1の位置と第2の位置は異なる。
【0023】
本発明の方法の別の例示的な実施形態によれば、第1の層群の第1の層の輪郭の少なくとも一部は、特にエネルギービームの強度及び/又はパワー、及び/又はスポットサイズ及び/又はスポット径及び/又はビーム経路に関連する第1のパラメータセットで第1の位置に照射され、第2の層群の第2の層の輪郭の少なくとも1つの対応する部分は、特にエネルギービームの強度及び/又はパワー、及び/又はスポットサイズ及び/又はスポット径及び/又はビーム経路に関連する第2のパラメータセットで第2の位置に照射され、第1のパラメータセットと第2のパラメータセット及び/又は第1の位置と第2の位置は異なる。
【0024】
本発明の方法の別の例示的な実施形態によれば、第1の層群の第1の層の輪郭の少なくとも一部は、第1のパワーで第1の位置に照射され、第2の層群の第2の層の輪郭の少なくとも1つの対応する部分は、第2のパワーで第2の位置に照射され、第1のパワーと第2のパワー、及び/又は第1の位置と第2の位置は異なる。したがって、前述のように、第1の層群に対して第1の照射パラメータを定義することが可能であり、物体の輪郭の少なくとも一部は、第1の層群に割り当てられている、第1の層に対するエネルギービームの第1のパワー(又は強度)に基づいて照射され得る。物体の輪郭の対応する部分は、それぞれ第2の層群の第2の層又は第2の層群に割り当てられ、第2の層の輪郭の対応する部分は、エネルギービームの第2のパワー(又は強度)で第2の位置に照射される。
【0025】
エネルギービームの第1のパワー及び第2のパワー、及び/又は第1の層及び第2の層の第1の位置及び第2の位置、あるいは物体の輪郭の第1の部分及び物体の輪郭の第2の部分は異なる。前述のように、第1の層群及び第2の層群に任意の数の層を割り当てることが可能であり、各層は物体の輪郭の一部を含むことができる。例えば、第1の層群の第1層と第2の層群の第2の層とを造形方向に交互に分布させて配置することができ、物体の輪郭は、第1の層の第1の位置及び第2の層の第2の位置に照射することができる。また、追加的に又は代替的に、第1の層に対して行われる照射プロセスにおいて、エネルギービームの第1のパワーが使用され、第2の層の照射プロセスにおいて、エネルギービームの第2のパワーが使用される。
【0026】
例えば、円筒形の物体は、パワー及び/又は物体の輪郭の位置を(わずかに)変化させることによって照射することができ、これにより物体の機械的特性及び/又は表面品質といった物体の様々なパラメータの改善が可能になる。用語「造形方向」は、造形材料の層毎の付着及び層の固化が行われる方向、すなわち、物体が付加製造される方向を指すことができる。
【0027】
さらに、本発明は、エネルギービームによって固化させることができる造形材料の層の、連続的な層毎の選択的照射及び固化によって三次元物体を付加製造するための装置にも関し、装置は、エネルギービームを生成し、かつこれを造形材料の層が付着される造形面を横切って誘導するのに適合された照射装置を含み、照射装置は、少なくとも1つの第1の照射パラメータに基づいて第1の層の少なくとも一部を、及び少なくとも1つの第2の照射パラメータに基づいて第2の層の少なくとも一部を照射するように適合され、少なくとも1つの第1の照射パラメータ及び少なくとも1つの第2の照射パラメータは、少なくとも2つの層に対して異なる。
【0028】
装置は、前述のように、本発明の方法を実行するための対応する制御ユニットを含み得る。制御ユニットは、例えば照射装置と接続されるか又は接続可能な別個の制御ユニットであってもよく、又は制御ユニットは装置の内部制御ユニット、特に照射装置の制御ユニットであってもよい。制御ユニットは、物体の個々の層を含む照射データを生成又は受信してもよい。照射装置は、第1の層群の第1の層の輪郭の少なくとも一部を、第1のエネルギー入力で第1の位置に照射するように適合され、第2の層群の第2の層の輪郭の少なくとも1つの対応する部分は、第2のエネルギー入力で第2の位置に照射され、第1のエネルギー入力と第2のエネルギー入力、及び/又は第1の位置と第2の位置は異なる。
【0029】
照射装置は、第1の層群の第1の層の輪郭の少なくとも一部を、特にエネルギービームの強度及び/又はパワー、及び/又はスポットサイズ及び/又はスポット径及び/又はビーム経路に関連する第1のパラメータセットで第1の位置に照射するようにさらに適合され、第2の層群の第2の層の輪郭の少なくとも1つの対応する部分は、特にエネルギービームの強度及び/又はパワー、及び/又はスポットサイズ及び/又はスポット径及び/又はビーム経路に関連する第2のパラメータセットで第2の位置に照射され、第1のパラメータセットと第2のパラメータセット及び/又は第1の位置と第2の位置は異なる。
【0030】
さらに、照射装置は、少なくとも1つの第1の照射パラメータに基づいて第1の層の少なくとも一部を照射し、少なくとも1つの第2の照射パラメータに基づいて第2の層の少なくとも一部を照射するように適合されてもよく、第1及び第2の照射パラメータは、少なくとも2つの層、すなわち少なくとも1つの第1の層と少なくとも1つの第2の層とで異なる。これにより、異なる照射パラメータを使用して照射プロセスを実行することができるので、物体の異なる部分又は構造を考慮することが可能になる。例えば、物体の第1の層は第1の照射パラメータに基づいて照射され、第2の層は第2の照射パラメータに基づいて照射されるので、物体のすべての部分、例えば物体の輪郭部分又は線条構造、及び物体の塊状構造などの物体の中心部分は、最適な照射パラメータで照射することができ、対応する層を照射するための照射工程において、照射パラメータを変更する必要なしに各層を対応する照射パラメータに基づいて照射することができるので、製造時間を短縮することができる。
【0031】
本発明の装置の別の実施形態によれば、照射パラメータは物体の輪郭の位置を含むことができ、照射装置は輪郭の同じ部分を少なくとも2つの層に対して異なるように位置決めするように適合させることができる。したがって、物体のいくつかの層によって画定されるような物体の輪郭は、第1の層群及び第2の層群に割り当てられた少なくとも2つの層、特に後続の層に対して(わずかに)異なって位置決めされ得る。
【0032】
照射パラメータ、すなわち第1の照射パラメータ及び第2の照射パラメータは、エネルギービームの強度及び/又はパワーに関連することができ、照射装置は、第1の層及び第2の層の少なくとも一部を、異なる強度、及び/又は異なるパワー、及び/又は異なるスポットサイズ、及び/又は異なるスポット径、及び/又はエネルギービームの異なるビーム経路に沿って照射するように適合されてもよい。したがって、造形材料に堆積されるエネルギー、すなわち照射装置を介して生成される照射パターンは、第1の層群及び第2の層群に割り当てられた少なくとも2つの造形材料の層を照射するために別々に調整することができる。
【0033】
前述のように、第1の層群及び第2の層群の層の分布は、任意に選択することができる。本発明の装置の有利な実施形態によれば、照射装置は、第1の層群又は第2の層群を所定のパターンで、特に交互に物体上に分布させるように適合させることができる。したがって、照射パラメータを様々な照射パラメータで実行することが可能であり、第1の照射パラメータに基づいて第1の層群の層を照射することができ、第2の照射パラメータに基づいて第2の層群の層を照射することができ、第1の層群の層と第2の層群の層は、造形方向に交互に配置されている。言い換えれば、第1の照射パラメータに基づいて第1の層を照射し、第2の層群に割り当てられた後続の第2の層を第2の照射パラメータに基づいて照射することができ、以下同様である。もちろん、層群の数及び層の数は任意に選ぶことができる。
【0034】
別の好ましい実施形態によれば、第1の層群が物体の偶数の層を含むことができ、第2の層群が奇数の層を含むことができ、又はその逆も可能である。前述のように、第1の層群及び第2の層群への層の割り当ては一般に任意であり、第1の層群は、物体の第2、第4、第6などのすべて偶数の数の層を含むことができ、第2の層群は、物体の第1、第3、第5などの奇数の数の層を含むことができる。もちろん、例えば、奇数を含む第1の層群や偶数を含む第2の層群を定義することも可能である。
【0035】
本発明の装置は、照射装置が、第1の層群の第1の層の輪郭の少なくとも一部を、エネルギービームの第1のパワーで第1の位置に照射し、第2の層群の第2の層の輪郭の少なくとも1つの対応する部分を、エネルギービームの第2のパワーで第2の位置に照射するように適合できることでさらに改良でき、第1のパワーと第2のパワー、及び/又は第1の位置と第2の位置は異なる。したがって、本発明の装置、特に本発明の装置の照射装置は、第1の層群及び第2の層群の層を異なるように照射することを可能にする。第1の層群の第1の層と第2の層群の第2の層とを照射するために行われる照射プロセスは、どちらの照射プロセスが実行されるかに基づいて照射パラメータにおいて異なっていてもよく、第2の層、特に、第2の層群の第2の層の輪郭の一部と比較して、異なる位置及び/又は異なるパワーで第1の層の物体の輪郭を照射することが可能である。
【0036】
本発明はさらに、エネルギービームによって固化させることができる造形材料の層の連続的な層毎の選択的照射及び固化によって三次元物体を付加製造するための装置のためのハードウェア及び/又はソフトウェア具体化制御装置に関する。制御ユニットは、特に、請求項のいずれか一項に記載の方法によって、少なくとも1つの第1の照射パラメータに基づいて第1の層の少なくとも一部を照射することを制御し、少なくとも1つの第2の照射パラメータに基づいて第2の層の少なくとも一部を照射することを制御するように構成され、少なくとも1つの第1の照射パラメータと少なくとも1つの第2の照射パラメータは、少なくとも2つの層について異なる。
【0037】
本発明の方法に関して説明したすべての特徴、詳細及び利点は、本発明の装置及び制御装置に完全に移すことができ、またその逆も可能である。
【0038】
本発明の例示的な実施形態を図を参照して説明する。図は概略図である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】本発明の装置を示す図である。
図2】第1の例示的な実施形態による本発明の方法の照射プロセスを示す図である。
図3】第2の例示的な実施形態による本発明の方法の照射プロセスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1は、エネルギービーム4によって固化させることができる造形材料3の連続的な層毎の選択的照射及び層の固化によって三次元物体2を付加製造するための装置1を示す。装置1は、エネルギービーム4を生成し、これを造形材料3の層が付着されている造形面6を横切って案内するように適合された照射装置5を備える。照射装置5は、少なくとも1つの第1の照射パラメータに基づいて第1の層7の少なくとも一部を照射し、少なくとも1つの第2の照射パラメータに基づいて第2の層8の少なくとも一部を照射するようにさらに適合され、1つの第1の照射パラメータと少なくとも1つの第2の照射パラメータは、少なくとも2つの層7、8について異なる。
【0041】
照射パラメータは物体2の輪郭の位置を含むことができ、照射装置5は、輪郭の同じ部分を少なくとも2つの層7、8に対して異なるように位置決めするように適合されている。照射パラメータ、すなわち第1の照射パラメータ及び第2の照射パラメータは、エネルギービーム4の強度/パワーに関連する。照射装置5は、例えば異なるスポットサイズ及び/又は異なるスポット径及び/又は異なるビーム経路を使用して、第1の層7及び第2の層8の少なくとも一部を異なる強度/パワーで照射するように適合されている。したがって、層7、8の対応する領域に堆積されるエネルギー及び対応する領域の位置は、少なくとも2つの層7、8の照射プロセスに関して変えることができる。
【0042】
図1図3に示すこの例示的な実施形態では、物体2は、第1の層群に割り当てられた第1の層7と第2の層群に割り当てられた第2の層8とに細分される。第1の層群の第1の層7と第2の層群の第2の層8は、物体2上に造形方向9に交互に配置又は分布される(所望による)。造形方向9は、前述のように、造形材料3の層毎の付着及び照射、すなわち物体2の製造が行われる方向を指す。もちろん、層7、8の交互配置は単なる例示であり、層7、8を配置する他の任意の方法が可能である。
【0043】
図2は、本発明の方法による1つ以上の照射プロセスを示し、エネルギービーム4が案内されるビーム経路の位置は、第1の層7及び第2の層8の照射に関して変化する。第1の照射プロセスが基づく第1の照射パラメータ、すなわち第1の層7の照射の基準となる第1の照射パラメータは、それぞれの部分についてエネルギービーム4の第1の位置10、例えば物体2の輪郭の部分を含む。第2の層8内の同じ構造を照射するとき、エネルギービーム4は、エネルギービーム4が第2の位置11に入射するという点で(わずかに)異なるビーム経路に沿って案内される。例えば、位置10、11は、異なる層7、8を照射しているときの物体2の輪郭の位置がわずかに異なるという点でわずかに異なる。層7、8間の異なる位置に基づいて実行される照射プロセスは、物体2の表面品質を向上させる。
【0044】
図3は、本発明の方法に基づく照射プロセスの第2の実施形態を示し、第1の層7及び第2の層8は、異なる照射パラメータ、特に異なる強度のエネルギービーム4を用いて照射される。例えば、第1の層7と第2の層8とを照射する照射プロセスには、異なるスポット径のエネルギービーム4が用いられる。この例示的な実施形態では、第2の層8を照射するときのエネルギービーム4のスポットサイズと比較して、第1の層7を照射するときにより大きいスポットサイズが用いられる。やはり、第1の層7と第2の層8との交互の分布が選択されるが、他の配置を選択することは任意であり、例えば1つの第1の層7の代わりに2つの連続する第2の層8を使用する。例えば、第3の層を第3の層群(図示せず)に割り当てることも可能である。異なる層群に割り当てられた少なくとも2つの層7、8に対してエネルギービーム4のパワー又は強度を異なるように調整することによって、物体2の異なる構造に最適なパラメータで照射することが可能であり、照射パラメータは、1つの照射工程の間、特に同じ層の照射の間に変更される必要はない。したがって、第1の照射パラメータ又は第1の照射パラメータセットに基づいて第1の層7を照射することが可能であり、第2の照射パラメータ又は第2の照射パラメータセットを用いて第2の層8を照射することができる。
【0045】
もちろん、個々の図に関して説明した実施形態は、任意に組み合わせることができる。特に、第1及び第2の層7、8を照射するときに複数の照射パラメータを変えることは可能である。例えば、エネルギービーム4の位置及び強度は、層7、8に対する照射プロセス間で変えることができる。
【0046】
本発明の更なる態様が、以下の段落に記載の特許発明の対象によって与えられる。
【0047】
本発明の第1の追加的態様は、本発明に係る装置(1)であって、前記照射装置(5)が少なくとも第1の層群及び第2の層群を形成するように適合され、各群が少なくとも1つの層を含み、前記照射装置(5)が、少なくとも1つの第1の照射パラメータに基づいて前記第1の層群を照射し、少なくとも1つの第2の照射パラメータに基づいて前記第2の層群を照射するように適合されている、装置である。
【0048】
本発明の第2の追加的態様は、本発明に係る装置(1)であって、前記照射装置(5)が、前記第1の層群及び前記第2の層群を事前定義されたパターンで、特に交互に、物体(2)上に分布させるように適合されている、装置である。
【0049】
本発明の第3の追加的態様は、本発明に係る装置(1)であって、前記第1の層群が物体(2)の偶数の層(7、8)を含み、前記第2の層群が奇数の層(7、8)を含み、
又はその逆も可能である、装置である。
【0050】
本発明の第4の追加的態様は、本発明に係る装置(1)であって、前記照射装置(5)が、前記第1の層群の第1の層(7)の輪郭の少なくとも一部を、第1のエネルギー入力により第1の位置に照射し、前記第2の層群の第2の層(8)の輪郭の少なくとも1つの対応する部分を、第2のエネルギー入力により第2の位置に照射するように適合され、前記第1のエネルギー入力と前記第2のエネルギー入力、及び/又は前記第1の位置と前記第2の位置が異なる、装置である。
【0051】
本発明の第5の追加的態様は、本発明に係る装置(1)であって、前記照射装置(5)が、第1の層群の第1の層(7)の輪郭の少なくとも一部を、特に前記エネルギービーム(4)の強度及び/又はパワー、及び/又はスポットサイズ及び/又はスポット径及び/又はビーム経路に関連する、第1のパラメータセットを用いて、第1の位置に照射し、前記第2の層群の第2の層(8)の輪郭の少なくとも1つの対応する部分を、特に前記エネルギービーム(4)の強度及び/又はパワー、及び/又はスポットサイズ及び/又はスポット径及び/又はビーム経路に関連する、第2のパラメータセットを用いて第2の位置に照射するように適合され、前記第1のパラメータセットと前記第2のパラメータセット及び/又は前記第1の位置と前記第2の位置が異なる、装置である。
図1
図2
図3