(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
(グラインダ1)
まず、
図1を用いて、グラインダ1の外観について説明を行う。なお、
図1(A)は、グラインダ1の正面図である。また、
図1(B)は、グラインダ1の上面を示す斜視図である。
【0016】
図1(A)、及び
図1(B)に示す通り、グラインダ1は、本体部2と、駆動ボタン3と、接続部4と、表示部5と、差込口6と、蓋部7とを備えている。
【0017】
(本体部2)
本体部2は、グラインダ1の本体を構成するためのものである。また、具体的には後述するが、本体部2の内部には、様々な部材が収納されている。
【0018】
(駆動ボタン3)
駆動ボタン3は、本体部2に設けられている。また、駆動ボタン3は、接続部4を回転駆動するための駆動操作を受け付けるために設けられている。なお、本実施形態において、「駆動操作」とは、駆動ボタン3を押圧する操作をいう。
【0019】
(接続部4)
接続部4は、本体部2の底面に設けられており、上方に凹んだ凹部を備えている。ここで、接続部4の凹部には、後述の回転軸27が挿入されることにより嵌合される。
【0020】
(表示部5)
表示部5は、駆動ボタン3の上方に設けられている。また、表示部5は、後述のバッテリ20の残量を表示するために設けられている。ここで、本実施形態において、表示部5は、点灯及び消灯可能な「3」個のLEDにより構成されており、点灯するLEDの数によって後述のバッテリ20の残量を表示する。
【0021】
具体的には、バッテリ20の残量が「1/3」未満である場合には、LEDが「1」個点灯することとなる。また、バッテリ20の残量が「1/3」以上であって、「2/3」未満である場合には、LEDが「2」個点灯することとなる。そして、バッテリ20の残量が「2/3」以上である場合には、LEDが「3」個点灯することとなる。
【0022】
(差込口6)
差込口6は、本体部2の上面に設けられている。また、差込口6は、グラインダ1を充電するための図示しない充電ケーブルが挿入可能となっている。なお、本実施形態において、グラインダ1は、差込口6に充電ケーブルを挿入した状態で使用可能となっている。これにより、後述のバッテリ20の残量が相対的に少ない場合であってもグラインダ1を使用することができる。
【0023】
(蓋部7)
蓋部7は、差込口6の上方に設けられており、図示しない充電ケーブルを差込口6に挿入しないときに、差込口6を閉塞するために設けられている。
【0024】
(グラインダ1を取付固定する取付固定アタッチメント)
次に、
図2を用いて、グラインダ1を取付固定するための取付固定アタッチメントについて説明を行う。なお、
図2(A)、及び
図2(B)は、角型アタッチメント8の斜視図である。また、
図2(C)、及び図(D)は、丸型アタッチメント9の斜視図である。
【0025】
以下において、「取付固定アタッチメント」の一例として、後述の角型ミル22に取付固定される角型アタッチメント8と、後述の丸型ミル24に取付固定される丸型アタッチメント9について説明を行う。
【0026】
(角型アタッチメント8)
図2(A)、及び
図2(B)に示す通り、角型アタッチメント8は、グラインダ1と、後述の角型ミル22とを取付固定するためのものであって、中が空洞となっている。また、角型アタッチメント8は、グラインダ1を取付固定するためのグラインダ固定部10と、後述の角型ミル22に取付固定するための角型ミル固定部11とを備えている。
【0027】
(丸型アタッチメント9)
図2(C)や、
図2(D)に示す通り、丸型アタッチメント9は、グラインダ1と、後述の丸型ミル24とを取付固定するためのものであって、中が空洞となっている。また、丸型アタッチメント9は、グラインダ1を取付固定するためのグラインダ固定部10と、後述の丸型ミル24に取付固定するための丸型ミル固定部12とを備えている。
【0028】
ここで、丸型アタッチメント9に対して、グラインダ1と、後述の丸型ミル24とが取付固定された場合において、グラインダ1の接続部4が回転駆動されると、グラインダ1と、後述の丸型ミル24とが回転してしまい、後述の丸型ミル24が転倒してしまう可能性がある。
【0029】
このため、本実施形態において、丸型ミル固定部12には、グラインダ1の接続部4が回転駆動された場合において、後述の丸型ミル24が転倒してしまうことを防止するためのリブ13が複数設けられている。ここで、リブ13は、丸型ミル固定部12の外周上に設けられており、外側に突出している。
【0030】
(グラインダ1のブロック図)
次に、
図3を用いて、グラインダ1のブロック図について説明を行う。
【0031】
グラインダ1は、制御部14と、モータ18と、駆動スイッチ19と、バッテリ20と、充電スイッチ21とを備えている。
【0032】
(制御部14)
制御部14は、グラインダ1の制御を行うために設けられている。また、制御部14は、CPU15と、ROM16と、RAM17とを備えている。
【0033】
(CPU15)
CPU15は、ROM16に記憶されているプログラムを読み込み、所定の演算処理を行うことにより、表示部5や、モータ18に対して所定の信号を送信する。また、CPU15は、駆動スイッチ19や、充電スイッチ21から所定の信号を入力し、入力した信号に応じた処理を行う。
【0034】
(ROM16)
ROM16は、CPU15により実行される制御プログラムや、表示部5や、モータ18に対する信号を送信するためのデータ等を記憶するために設けられている。
【0035】
(RAM17)
RAM17は、CPU15によるプログラムの実行により決定された各種データを記憶するために設けられている。
【0036】
(モータ18)
モータ18は、本体部2の内部に設けられており、接続部4を回転駆動させるために設けられている。具体的には、モータ18は、制御部14から信号が入力されると、接続部4が回転駆動させる。
【0037】
(駆動スイッチ19)
駆動スイッチ19は、駆動ボタン3に対する駆動操作を検出するために設けられている。また、駆動スイッチ19は、駆動ボタン3に対する駆動操作を検出した場合に、制御部14に対して駆動スイッチ検出信号を出力する。
【0038】
(バッテリ20)
バッテリ20は、差込口6に対して図示しない充電ケーブルが挿入されることで充電が行われる。また、バッテリ20は、グラインダ1の電源として機能する。なお、本実施形態において、バッテリ20は、繰り返し充電、及び放電が可能となっている。
【0039】
(充電スイッチ21)
充電スイッチ21は、差込口6に対して図示しない充電ケーブルが挿入されたことを検出するために設けられている。また、充電スイッチ21は、差込口6に図示しない充電ケーブルが挿入されたことを検出した場合に、制御部14に対して充電スイッチ検出信号を出力する。
【0040】
(グラインダ1におけるメイン処理)
次に、
図4を用いて、グラインダ1におけるメイン処理について説明を行う。
【0041】
(ステップS1)
ステップS1において、CPU15は、充電スイッチ検出信号が入力されたか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU15は、図示しない充電ケーブルが差込口6に挿入され、充電スイッチ21から充電スイッチ検出信号が入力されたか否かを判定する処理を行う。そして、充電スイッチ検出信号が入力されたと判定された場合には(ステップS1=YES)、ステップS2に処理を移行する。一方で、充電スイッチ検出信号が入力されていないと判定された場合には(ステップS1=NO)、ステップS4に処理を移行する。
【0042】
(ステップS2)
ステップS2において、CPU15は、充電処理を行う。具体的には、CPU15は、バッテリ20の充電を行う。そして、ステップS2の処理が終了すると、ステップS3に処理を移行する。
【0043】
(ステップS3)
ステップS3において、CPU15は、充電残量表示処理を行う。具体的には、CPU15は、表示部5に対してバッテリ20の残量を表示する処理を行う。そして、ステップS3の処理が終了すると、ステップS4に処理を移行する。
【0044】
(ステップS4)
ステップS4において、CPU15は、駆動スイッチ検出信号が入力されたか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU15は、駆動ボタン3に対する駆動操作が行われ、駆動スイッチ19から駆動スイッチ検出信号が入力されたか否かを判定する処理を行う。そして、駆動スイッチ検出信号が入力されたと判定された場合には(ステップS4=YES)、ステップS5に処理を移行する。一方で、駆動スイッチ検出信号が入力されていないと判定された場合には(ステップS4=NO)、ステップS1に処理を移行する。
【0045】
(ステップS5)
ステップS5において、CPU15は、充電残量表示処理を行う。具体的には、CPU15は、ステップS3における充電残量表示処理と同様に、表示部5に対してバッテリ20の残量を表示する処理を行う。そして、ステップS5の処理が終了すると、ステップS6に処理を移行する。
【0046】
(ステップS6)
ステップS6において、CPU15は、モータ駆動処理を行う。具体的には、CPU15は、モータ18に対して所定の信号を出力する処理を行う。ここで、モータ18は、所定の信号が入力された場合に、モータ18を駆動することにより、接続部4を回転駆動させる。そして、ステップS6の処理が終了すると、ステップS7に処理を移行する。
【0047】
(ステップS7)
ステップS7において、CPU15は、駆動スイッチ検出信号が非入力となったか否かを判定する処理を行う。具体的には、CPU15は、駆動スイッチ19から駆動スイッチ検出信号が入力されている場合(ステップS4=YES)において、駆動ボタン3の駆動操作が終了し、駆動スイッチ19から入力されていた駆動スイッチ検出信号が非入力となったか否かを判定する処理を行う。そして、駆動スイッチ検出信号が非入力となったと判定された場合には(ステップS7=YES)、ステップS8に処理を移行する。一方で、駆動スイッチ検出信号が非入力となっていないと判定された場合には(ステップS7=NO)、ステップS5に処理を移行する。
【0048】
(ステップS8)
ステップS8において、CPU15は、モータ停止処理を行う。具体的には、CPU15は、モータ18に対して所定の信号を出力する処理を行う。ここで、モータ18は、所定の信号が入力された場合に、モータ18の駆動を停止することにより、接続部4の回転駆動を停止させる。そして、ステップS8の処理が終了すると、ステップS9に処理を移行する。
【0049】
ここで、本実施形態において、接続部4は、駆動ボタン3に対する駆動操作が行われることにより回転駆動し、駆動ボタン3に対する駆動操作が終了すると、回転駆動が停止することとなる。これにより、駆動ボタン3に対する駆動操作が行われていないにもかかわらず、接続部4が回転駆動することで、手動式のミルが転倒してしまうことを防止することができる。
【0050】
(ステップS9)
ステップS9において、CPU15は、充電残量非表示処理を行う。具体的には、CPU15は、表示部5に対して表示されているバッテリ20の残量を非表示とする処理を行う。より具体的には、CPU15は、「3」個のLEDを全て消灯させる制御を行う。そして、ステップS9の処理が終了すると、ステップS1に処理を移行する。
【0051】
また、本実施形態において、CPU15は、駆動スイッチ検出信号が非入力となった場合(ステップS7=YES)に、充電残量非表示処理(ステップS9)よりも先に、モータ停止処理(ステップS8)を行う。これは、駆動スイッチ検出信号が非入力となった場合(ステップS7=YES)に、モータ停止処理(ステップS8)を直ちに行うことで、手動式のミルが転倒してしまうことを防止するためである。
【0052】
(グラインダ1の第1取付態様)
次に、
図5を用いて、グラインダ1の第1取付態様について説明を行う。なお、
図5(A)〜
図5(B)は、角型ミル22に対してグラインダ1を取り付ける取付態様を示す図である。
【0053】
ここで、角型ミル22は、コーヒー豆や、茶葉、香辛料等の食品(以下において、単に「食品」という。)を手動で碾くことが可能であって、上方が略矩形状となっている。また、角型ミル22は、角型アタッチメント8が取り付けられる部分である角型取付部23と、角型ミル22の利用者が操作するハンドル26と、ハンドル26が装着される回転軸27とを備えている。
【0054】
まず、
図5(A)に示す通り、角型ミル22の回転軸27に取り付けられているハンドル26を取り外す。なお、ハンドル26が図示しない締め付け金具により締結されている場合には、図示しない締め付け金具を取り外してからハンドル26を取り外すこととなる。
【0055】
次に、
図5(B)に示す通り、グラインダ1を角型ミル22に取り付ける。具体的には、角型ミル22の回転軸27を、グラインダ1の接続部4の凹部に対して挿入することで、グラインダ1を角型ミル22に取り付ける。
【0056】
そして、角型ミル22に対してグラインダ1が取り付けられた状態において、駆動ボタン3に対する駆動操作が行われると、モータ18が駆動されることとなるので、接続部4が回転駆動される。これにより、接続部4の凹部に挿入されている回転軸27が回転することとなるので、角型ミル22にセットされた食品を挽くことができる。
【0057】
また、グラインダ1の第1取付態様においては、角型ミル22のハンドル26を取り外し、角型ミル22の回転軸27を、グラインダ1の接続部4の凹部に対して挿入するだけで設置が完了するので、手動式の角型ミル22を用いて食品を電動で碾く場合において、簡単に設置することができる。
【0058】
(グラインダ1の第2取付態様)
次に、
図6を用いて、グラインダ1の第2取付態様について説明を行う。なお、
図6(A)〜
図6(C)は、角型ミル22に対してグラインダ1を取り付ける取付態様を示す図である。また、
図6(D)〜
図6(F)は、丸型ミル24に対してグラインダ1を取り付ける取付態様を示す図である。
【0059】
(角型ミル22に対してグラインダ1を取り付ける取付態様)
まず、
図6(A)〜
図6(C)を用いて、角型ミル22に対してグラインダ1を取り付ける取付態様について説明を行う。
【0060】
まず、
図6(A)に示す通り、角型ミル22の回転軸27に取り付けられているハンドル26を取り外す。
【0061】
次に、
図6(B)に示す通り、角型ミル22に角型アタッチメント8を装着し、角型アタッチメント8を角型ミル22に取付固定する。具体的には、角型ミル22の角型取付部23に対して、角型アタッチメント8の角型ミル固定部11を上方から嵌装することにより、角型アタッチメント8を角型ミル22に取付固定する。
【0062】
次に、
図5(C)に示す通り、グラインダ1を角型アタッチメント8に取付固定する。具体的には、グラインダ固定部10に対してグラインダ1を上方から嵌装することで、グラインダ1を角型アタッチメント8に取付固定する。このとき、角型ミル22の回転軸27は、グラインダ1の接続部4の凹部に挿入されることで嵌合される。
【0063】
そして、グラインダ1と、角型ミル22とが角型アタッチメント8に取付固定された状態で、駆動ボタン3の駆動操作が行われると、モータ18が駆動されることとなるので、接続部4が回転駆動される。これにより、接続部4に挿入されている回転軸27が回転することとなるので、角型ミル22にセットされた食品を碾く際に、安定感を向上させることができる。
【0064】
(丸型ミル24に対してグラインダ1を取り付ける取付態様)
次に、
図6(D)〜
図6(F)を用いて、丸型ミル24に対してグラインダ1を取り付ける取付態様について説明を行う。
【0065】
ここで、丸型ミル24は、食品を手動で碾くことが可能であって、上方が略円形状となっている。また、丸型ミル24は、丸型アタッチメント9が取り付けられる部分である丸型取付部25と、丸型ミル24の利用者が操作するハンドル26と、ハンドル26が装着される回転軸27とを備えている。
【0066】
まず、
図6(D)に示す通り、丸型ミル24の回転軸27に取り付けられているハンドル26を取り外す。
【0067】
次に、
図6(E)に示す通り、丸型アタッチメント9を丸型ミル24に取付固定する。具体的には、丸型ミル24の丸型取付部25に対して、丸型アタッチメント9の丸型ミル固定部12を上方から嵌装することにより、丸型アタッチメント9を丸型ミル24に取付固定する。
【0068】
次に、
図6(F)に示す通り、グラインダ1を丸型アタッチメント9に取付固定する。具体的には、グラインダ固定部10に対してグラインダ1を上方から嵌装することで、グラインダ1を丸型アタッチメント9に取付固定する。このとき、丸型ミル24の回転軸27は、グラインダ1の接続部4の凹部に挿入されることで嵌合される。
【0069】
そして、グラインダ1と、丸型ミル24とが丸型アタッチメント9に取付固定された状態で、駆動ボタン3の駆動操作が行われると、モータ18が駆動されることとなるので、接続部4が回転駆動される。これにより、接続部4に挿入されている回転軸27が回転することとなるので、丸型ミル24にセットされた食品を碾くことができる。
【0070】
このように、手動式のミルは、角型ミル22や、丸型ミル24に例示されるように、様々な形状のものがある。ここで、角型アタッチメント8や、丸型アタッチメント9を用いることで、様々な形状の手動式のミルに取付固定することができるので、取付固定アタッチメントの汎用性を向上させることができる。
【0071】
(グラインダ1の第3取付態様)
次に、
図7を用いて、グラインダ1の第3取付態様について説明を行う。なお、
図7(A)〜
図7(C)は、角型ミル22に対してグラインダ1を取り付ける第3取付態様を示す図である。
【0072】
まず、
図7(A)に示す通り、角型ミル22の回転軸27に取り付けられているハンドル26を取り外す。
【0073】
次に、
図7(B)に示す通り、グラインダ1を角型アタッチメント8に取付固定する。具体的には、角型アタッチメント8のグラインダ固定部10に対してグラインダ1を上方から嵌装することで、グラインダ1を角型アタッチメント8に取付固定する。
【0074】
次に、
図7(C)に示す通り、グラインダ1が取付固定された角型アタッチメント8を、角型ミル22に取付固定する。具体的には、グラインダ1が取付固定された角型アタッチメント8の角型ミル固定部11を、角型ミル22の角型取付部23に対して上方から嵌装することにより、角型アタッチメント8を角型ミル22に取付固定する。このとき、角型ミル22の回転軸27は、グラインダ1の接続部4に挿入されることで嵌合される。
【0075】
なお、
図7では、角型ミル22に対してグラインダ1を取り付ける取付態様を例示して説明したが、丸型ミル24に対してグラインダ1を取り付ける場合についても同様の手順で行うことができる。
【0076】
(変更アタッチメント)
次に、
図8を用いて、変更アタッチメントについて説明を行う。なお、
図8(A)〜
図8(B)は、サイズ変更アタッチメント28の斜視図である。また、
図8(C)〜
図8(D)は、形状変更アタッチメント29の斜視図である。
【0077】
以下において、「変更アタッチメント」の一例として、接続部4の凹部のサイズと、回転軸27のサイズとが異なる場合に用いられるサイズ変更アタッチメント28と、接続部4の凹部の形状と、回転軸27の形状とが異なる場合に用いられる形状変更アタッチメント29について説明を行う。
【0078】
(サイズ変更アタッチメント28)
図8(A)〜
図8(B)に示す通り、サイズ変更アタッチメント28は、接続部4の凹部のサイズ(例えば、奥行(D)、及び幅(W))と、回転軸27のサイズとが異なる場合に用いられるものである。また、サイズ変更アタッチメント28は、接続部4の凹部に挿入される挿入軸30と、接続部4の凹部のサイズとは異なるサイズの回転軸27が挿入されるサイズ変更用挿入孔31とを備えている。
【0079】
ここで、挿入軸30のサイズは、接続部4の凹部のサイズと略同一となっている。これにより、挿入軸30は、接続部4の凹部に挿入されることで嵌合される。
【0080】
一方で、サイズ変更用挿入孔31のサイズは、接続部4の凹部のサイズとは異なるサイズの回転軸27のサイズと略同一なっている。これにより、接続部4の凹部のサイズとは異なるサイズの回転軸27は、サイズ変更用挿入孔31に挿入されることで嵌合される。
【0081】
ここで、接続部4の凹部のサイズが、回転軸27のサイズと略同一である場合において、回転軸27は、接続部4の凹部に挿入されることで嵌合されるので、駆動ボタン3の駆動操作を行うことで、回転軸27を回転させることができる。
【0082】
一方で、接続部4の凹部のサイズと、回転軸27のサイズとが異なる場合においては、グラインダ1を利用することができないという問題が生じてしまう。
【0083】
例えば、接続部4の凹部の幅(W)が「3」mmである場合において、回転軸27の幅(W)が「3」mmよりも大きい場合(例えば、「4」mm)においては、接続部4の凹部に対して、回転軸27を挿入することができず、グラインダ1を利用することができない。
【0084】
一方で、回転軸27の幅(W)が「3」mmよりも小さい場合(例えば、「2」mm)においては、接続部4の凹部に対して、回転軸27を挿入することはできるものの、回転軸27と、接続部4の凹部とが嵌合しないため、駆動ボタン3の駆動操作を行ったとしても、回転軸27が回転しないため、グラインダ1を利用することができない。
【0085】
これらの問題に対して、グラインダ1は、サイズ変更アタッチメント28を取り付けることで、回転軸27のサイズと、接続部4の凹部のサイズとが異なる場合であっても使用することができるので、グラインダ1の汎用性を向上させることができる。
【0086】
(形状変更アタッチメント29)
図8(C)〜
図8(D)に示す通り、形状変更アタッチメント29は、接続部4の凹部の形状と、回転軸27の形状が異なる場合に用いられるものである。また、形状変更アタッチメント29は、接続部4の凹部に挿入される挿入軸30と、接続部4の凹部の形状と異なる形状の回転軸27が挿入される形状変更用挿入孔32とを備えている。
【0087】
ここで、形状変更用挿入孔32のサイズは、回転軸27のサイズと略同一となっている。これにより、回転軸27は、形状変更用挿入孔32に挿入されることで嵌合される。
【0088】
ここで、接続部4の凹部の形状と、回転軸27の形状とが異なる場合には、接続部4の凹部に対して、回転軸27を挿入することができないため、グラインダ1を利用することができないという問題が生じてしまう。
【0089】
例えば、接続部4の凹部の形状が六角形であるのに対して、回転軸27の形状が、
図8(D)に示すように四角形である場合には、接続部4の凹部に対して、回転軸27を挿入することができない。
【0090】
この問題に対して、グラインダ1は、形状変更アタッチメント29を取り付けることで、回転軸27の形状と、接続部4の凹部の形状とが異なる場合であっても使用することができるので、グラインダ1の汎用性を向上させることができる。
【0091】
(変更アタッチメントの取付態様)
次に、
図9を用いて、変更アタッチメントの取付態様について説明を行う。
【0092】
最初に、
図9(A)〜
図9(C)を用いて、サイズ変更アタッチメント28の取付態様について説明を行う。
【0093】
まず、
図9(A)に示す通り、グラインダ1に対してサイズ変更アタッチメント28を取り付ける。具体的には、サイズ変更アタッチメント28は、グラインダ1の接続部4の凹部に対して、挿入軸30を挿入することにより取り付けられる。
【0094】
次に、
図9(B)に示す通り、ハンドル26が取り外された角型ミル22に対して角型アタッチメント8を取り付ける。具体的には、角型ミル22の角型取付部23に対して、角型アタッチメント8の角型ミル固定部11を上方から取り付けることにより、ハンドル26が取り外された角型ミル22に対して角型アタッチメント8を取り付ける。
【0095】
次に、
図9(C)に示す通り、サイズ変更アタッチメント28が取り付けられたグラインダ1を、角型アタッチメント8が取り付けられた角型ミル22に対して取り付ける。具体的には、サイズ変更アタッチメント28が取り付けられたグラインダ1を、角型アタッチメント8のグラインダ固定部10に対して上方から取り付ける。このとき、サイズ変更アタッチメント28のサイズ変更用挿入孔31に対して、回転軸27が挿入されることにより嵌合される。
【0096】
次に、
図9(D)〜
図9(F)を用いて、形状変更アタッチメント29の取付態様について説明を行う。
【0097】
まず、
図9(D)に示す通り、グラインダ1に対して形状変更アタッチメント29を取り付ける。具体的には、形状変更アタッチメント29は、グラインダ1の接続部4の凹部に対して、挿入軸30を挿入することにより取り付ける。
【0098】
次に、
図9(E)に示す通り、ハンドル26が取り外された角型ミル22に対して角型アタッチメント8を取り付ける。具体的には、角型ミル22の角型取付部23に対して、角型アタッチメント8の角型ミル固定部11を上方から取り付けることにより、ハンドル26が取り外された角型ミル22に対して角型アタッチメント8を取り付ける。
【0099】
次に、
図9(F)に示す通り、形状変更アタッチメント29が取り付けられたグラインダ1を、角型アタッチメント8が取り付けられた角型ミル22に対して取り付ける。具体的には、形状変更アタッチメント29が取り付けられたグラインダ1を、角型アタッチメント8のグラインダ固定部10に上方から取り付ける。このとき、形状変更アタッチメント29の形状変更用挿入孔32に対して、回転軸27が挿入されることにより嵌合される。
【0100】
(その他の実施形態)
以下において、その他の実施形態について説明を行う。
【0101】
上述した実施形態において、「駆動操作」とは、駆動ボタン3を押圧することを例示して説明したが、これに限定されることはない。例えば、駆動ボタン3をスライド式とし、駆動ボタン3をスライド操作することを駆動操作としてもよい。これにより、常に駆動ボタン3を操作していなくても、接続部4が回転駆動されるので、グラインダ1が使用し易くなる。
【0102】
また、接続部4の回転駆動の速度は、変更可能であってもよい。例えば、接続部4の回転速度を調整可能な回転速度調整部を備えることとしてもよい。具体的には、接続部4の回転速度を調整する回転速度調整操作を検出する回転速度調整操作検出部と、回転速度調整操作検出部により回転速度調整操作が検出された場合に、接続部4の回転速度を調整する制御を行う回転速度調整制御部とを備えることとなる。これにより、接続部4の回転速度を利用者の希望に合った速度に調整することができるので、グラインダ1の利便性を向上させることができる。
【0103】
また、表示部5に対して、バッテリ20の残量だけでなく、グラインダ1を使用することが可能な時間を表示することとしてもよい。具体的には、バッテリ20の残量に基づいて、グラインダ1を使用することが可能な時間を演算する演算部と、演算部による演算結果に基づいて、グラインダ1を使用することが可能な時間を表示部5に表示する制御を行う制御部とを備えることとなる。
【0104】
このように、本発明におけるグラインダ1によれば、食品を手動で碾く角型ミル22の回転軸27に取付可能な接続部4と、接続部4を回転駆動するモータ18とが本体部2に一体で設けられている。これにより、グラインダ1を手動式の角型ミル22に設置するためには、ハンドル26を取り外し、接続部4の凹部に回転軸27を挿入するだけで完了するので、手動式のミルを用いて電動で食品を碾く場合において、簡単に設置することができるグラインダを提供することができる。
【0105】
また、本発明におけるグラインダ1によれば、駆動ボタン3が操作されると、駆動スイッチ19がONとなり(ステップS4=YES)、モータ駆動処理(ステップS6)により接続部4が回転駆動される。そして、駆動ボタン3の操作が終了すると、駆動スイッチ19がOFFとなり(ステップS7=YES)、モータ停止処理(ステップS8)により接続部4の回転駆動が停止される。これにより、手動式のミル用いて食品を電動で碾く場合において、駆動ボタン3の操作を行っていないにも関わらず、接続部4の回転駆動が行われ、手動式のミルが転倒してしまうことを防止することができる。
【0106】
また、本発明におけるグラインダ1によれば、グラインダ1、及び角型ミル22に取付固定され、手動式のミルの形状が角型である場合に取付固定される角型アタッチメント8や、手動式のミルの形状が丸型である場合に取付固定される丸型アタッチメント9を取付可能となっている。これにより、グラインダ1と、手動式のミルを取付固定することができるので、食品を碾く際の安定感を向上させることができる。
【0107】
また、本発明におけるグラインダ1によれば、回転軸27のサイズと、接続部4のサイズとが異なる場合に用いられるサイズ変更アタッチメント28や、回転軸27の形状と、接続部4の形状とが異なる場合に用いられる形状変更アタッチメント29を取付可能となっている。これにより、回転軸27のサイズと、接続部4のサイズとが異なる場合や、回転軸27の形状と、接続部4の形状とが異なる場合であっても、グラインダ1を利用することができるので、グラインダ1の汎用性を向上させることができる。
【0108】
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明は、食品(例えば、コーヒー豆、茶葉、香辛料)を手動で碾く手動式ミル(例えば、角型ミル22、丸型ミル24)のハンドル(例えば、ハンドル26)が取り付けられる回転軸(例えば、回転軸27)に取付可能な接続部(例えば、接続部4)と、前記接続部を回転駆動する駆動部(例えば、モータ18)と、を備え、前記接続部と、前記駆動部とが一体に設けられている(例えば、接続部4と、モータ18とが本体部2に対して一体的に設けられること)ことを特徴とするグラインダである。
【0109】
(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明は、駆動操作(例えば、駆動ボタン3を押圧する操作)を検出する駆動ボタン(例えば、駆動ボタン3)を更に備え、前記駆動部は、前記駆動操作の検出が開始された場合(例えば、ステップS4の駆動スイッチ検出信号が入力された場合)においては、前記接続部の回転駆動を開始(例えば、ステップS6のモータ駆動処理を行うこと)し、前記駆動操作の検出が終了された場合(例えば、ステップS7の駆動スイッチ検出信号が非入力となった場合)においては、前記接続部の回転駆動を終了(例えば、ステップS8のモータ停止処理を行うこと)することを特徴とする請求項1に記載のグラインダである。
【0110】
(請求項3に係る発明)
請求項3に係る発明は、前記グラインダ、及び前記手動式ミルに取付固定されるアタッチメント(例えば、角型アタッチメント8、丸型アタッチメント9)を更に備え、前記アタッチメントは、前記手動式ミルの形状が第1の形状(例えば、角型)である場合に取付固定される第1アタッチメント(例えば、角型アタッチメント8)、及び/または前記手動式ミルの形状が第2の形状(例えば、丸型)である場合に取付固定される第2アタッチメント(例えば、丸型アタッチメント9)からなることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載のグラインダである。
【0111】
(請求項4に係る発明)
請求項4に係る発明は、前記回転軸、及び前記接続部に取付可能な変更アタッチメント(例えば、サイズ変更アタッチメント28、形状変更アタッチメント29)を更に備え、前記変更アタッチメントは、前記回転軸のサイズと、前記接続部のサイズとが異なる場合(例えば、接続部4の幅(W)が「3」mmであって、回転軸27の幅(W)が「4」mmの場合)に用いられるサイズ変更アタッチメント(例えば、サイズ変更アタッチメント28)、及び/または前記回転軸の形状と、前記接続部の形状とが異なる場合(例えば、接続部4の形状が六角形であって、回転軸27の形状が四角形の場合)に用いられる形状変更アタッチメント(例えば、形状変更アタッチメント29)からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3に何れか記載のグラインダである。
【0112】
なお、本発明の実施について図面を用いて説明したが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。また、各図面で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、各図面の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図面を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。