(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6864761
(24)【登録日】2021年4月6日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】手振れ補正機能付き撮像装置
(51)【国際特許分類】
G03B 5/00 20210101AFI20210419BHJP
G03B 17/02 20210101ALI20210419BHJP
G02B 7/02 20210101ALI20210419BHJP
G02B 7/04 20210101ALI20210419BHJP
G03B 17/17 20210101ALI20210419BHJP
H04N 5/225 20060101ALI20210419BHJP
H04N 5/232 20060101ALI20210419BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G03B17/02
G02B7/02 Z
G02B7/04
G03B17/17
H04N5/225 400
H04N5/225 700
H04N5/232 480
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-31299(P2020-31299)
(22)【出願日】2020年2月27日
(62)【分割の表示】特願2019-51719(P2019-51719)の分割
【原出願日】2019年3月19日
(65)【公開番号】特開2020-154296(P2020-154296A)
(43)【公開日】2020年9月24日
【審査請求日】2020年3月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】520357958
【氏名又は名称】ジョウシュウシ レイテック オプトロニクス カンパニーリミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100124039
【弁理士】
【氏名又は名称】立花 顕治
(72)【発明者】
【氏名】藤▲崎▼ 義文
(72)【発明者】
【氏名】色摩 和雄
【審査官】
三宅 克馬
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−98931(JP,A)
【文献】
特開2012−118336(JP,A)
【文献】
特開2014−95828(JP,A)
【文献】
特開2017−207785(JP,A)
【文献】
特表2009−526427(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 5/00
G02B 7/02
G02B 7/04
G03B 17/02
G03B 17/17
H04N 5/225
H04N 5/232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光軸を屈曲させる反射面を有する反射部材を含む光学系であり、該反射部材を回動させることにより手振れ補正を行う撮像装置において、
前記反射部材は撮像レンズ群と撮像素子の間に配置され、前記撮像レンズ群の光軸と前記反射部材に反射した光軸とにより作られる平面に対し垂直な軸であるX軸と、反射した光軸に平行な軸であるY軸と、前記撮像レンズ群の光軸に平行な軸であるZ軸と、を回転軸として前記反射部材を回動させることを特徴とする屈曲式撮像装置の防振機構。
【請求項2】
前記反射部材は第1の保持枠に保持され、前記第1の保持枠は前記X軸と前記Y軸と前記Z軸のうち1つの軸まわりに回動可能にする第2の保持枠に保持され、前記第2の保持枠は、前記X軸と前記Y軸と前記Z軸のうち残りの2つの軸まわりに回動可能にベース部材に保持され、前記第1の保持枠と前記第2の保持枠の間には、前記第1の保持枠を回動させる第1の電磁アクチュエータを備え、前記第2の保持枠と前記ベース部材の間には、前記第2の保持枠を回動させる第2の電磁アクチュエータを備えることを特徴とする請求項1に記載の屈曲式撮像装置の防振機構。
【請求項3】
前記第1の保持枠もしくは前記第2の保持枠は、その回転軸の軸方向のガタ取りを目的とした付勢手段を有することを特徴とする請求項2に記載の屈曲式撮像装置の防振機構。
【請求項4】
摩擦低減のため、前記第2の保持枠と前記ベース部材との摺動面にはボールを用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の屈曲式撮像装置の防振機構。
【請求項5】
前記第1の電磁アクチュエータと前記第2の電磁アクチュエータは、ボイスコイルモータであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の屈曲式撮像装置の防振機構。
【請求項6】
前記第1の保持枠が前記付勢手段を有する場合、前記付勢手段の付勢する方向は、前記第1の電磁アクチュエータの永久磁石とヨークが引き合う方向と同一であり、
前記第2の保持枠が前記付勢手段を有する場合、前記付勢手段の付勢する方向は、前記第2の電磁アクチュエータの永久磁石とヨークが引き合う方向と同一であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の屈曲式撮像装置の防振機構。
【請求項7】
前記反射部材は、プリズムまたはミラーであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の屈曲式撮像装置の防振機構。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の屈曲式撮像装置の防振機構を備えることを特徴とするカメラ。
【請求項9】
請求項8に記載のカメラを備えることを特徴とする携帯電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は手振れ補正機能付き撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮影技術の急速な発展に伴い、レンズ駆動装置は、数多くの撮影装置で広く応用されて
いる。レンズ駆動装置を各種の携帯式電子機器、例えば携帯電話、タブレットコンピュー
タ等に応用したものは、特に消費者に受け入れられている。
【0003】
通常の携帯式電子機器に適応されたレンズ駆動装置の駆動機構は、一般的にコイルと永久磁石とによって形成され、コイルが撮像レンズ枠の外周に固定されている。コイルへ電流を印加するとき、電磁力の作用によって、コイルは、撮像レンズ枠を動かしてレンズの光軸方向に沿って移動さることによって焦点を合わせることができる。また、ユーザが手で電子機器を持ちながら撮影する際に、手振れによるレンズ駆動装置の振れに対しては光軸に対して垂直方向へ駆動する事で振れを補正することが可能となる。しかしながら、例えば携帯式電子機器に搭載する小型の光学機器であって、光学全長の長いズーム光学系では携帯式電子機器にそのまま搭載することは難しく、屈曲などの構造を取る必要があった。
この屈曲の構造を用いた光学系では、光線を屈曲するためのプリズムやミラーの前後に配置された撮像レンズを振れ補正に使う事が挙げられるが、小型化が進む携帯式電子機器ではこれら前後に配置された撮像レンズの振れ補正構造を用いることで、屈曲光学系の全長が長くなる可能性や、一部形状が突出しなければならない構造となる可能性があった。
【0004】
従って、以上の課題を解決できる新しいレンズ駆動装置を提供することが必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004-219930号公報
【特許文献2】特開2012-118336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上の問題点を鑑みてなされたものであり、屈曲光学系を有する撮像装置の手振れ補正において、撮像装置を大型化することのなく省スペースな防振機構を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的は以下のように実現された。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
【0008】
本発明は、撮像光学系に加わる振れに応じて、撮像光学系を構成する光学要素に像振れ抑制動作を行わせる撮像装置において、以下の構成を有することを特徴とする。撮像光学系の光学要素として、第1の光軸に沿って物体側から入射した光束を第2の光軸に沿う方向に反射する第1の反射部材と、この反射部材よりも光軸方向に対し像面側に位置する撮像レンズ群と、撮像レンズ群を通った光束を第3の光軸に沿う方向に反射する第2の反射部材を有する。第1の反射部材は支持部材に支持され、撮像レンズ群は可動部材に支持される。第2の反射部材は二つの可動部材に支持され、それぞれの可動部材によって、撮像レンズ群の光軸と前記第2の反射部材に反射した光軸とにより作られる平面に対し垂直な軸と、撮像レンズ群の光軸と平行な軸、もしくは反射した光軸と平行な軸と、を回転軸として前記反射部材を回動させることが可能である。
二つの可動部材には、可動部材を回動させる駆動力を与える電磁アクチュエータが配置され、撮像光学系の加わる振れに応じて像振れ抑制動作を行わせる。
電磁アクチュエータが永久磁石とコイルを有するボイスコイルモータである場合、可動部材の電磁アクチュエータ支持部は、永久磁石とコイルのいずれかを支持する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の利点として、本発明の屈曲式撮像装置の防振機構が、有効範囲が狭まる第2反射部材の反射面を、撮像レンズ群の光軸と前記反射部材に反射した光軸とにより作られる平面に対し垂直な軸と、反射した光軸と平行な軸、もしくは撮像レンズ群の光軸と平行な軸と、を回転軸として前記反射部材を回動させる回動させることによって手振れ補正を行うことで、光学系の補正可動範囲を最小限に抑えることが出来るため、小型化が進む携帯式電子機器の中でより効率の良い防振機構をする目的が達成でき、撮像画像の品位が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の第1の実施形態の屈曲式撮像装置の斜視図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態の屈曲式撮像装置の前側カバー板と後側カバー板を除いた斜視図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態の屈曲式撮像装置の回転軸A S1を通り、第2光軸に平行な平面で切った断面図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態の屈曲式撮像装置の回転軸B S2を通り、第3光軸に平行な平面で切った断面図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態の屈曲式撮像装置の第1ホルダー斜視図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態の屈曲式撮像装置の第2ホルダー斜視図である。
【
図7】本発明の第1の実施形態の屈曲式撮像装置の防振ユニット斜視図である。
【
図8】本発明の第1の実施形態の屈曲式撮像装置の防振ユニット分解図である。
【
図9】本発明の第2の実施形態の屈曲式撮像装置の斜視図である。
【
図10】本発明の第2の実施形態の屈曲式撮像装置の回転軸C S3を通り、第3光軸に平行な平面で切った断面図である。
【
図11】本発明の第2の実施形態の屈曲式撮像装置の回転軸A S1を通り、第2光軸に平行な平面で切った断面図である。
【
図12】本発明の屈曲式撮像装置を備えた携帯電子機器(携帯情報端末)である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明について詳しく説明する。
【0012】
図1〜
図4は、本発明の屈曲式撮像装置100を示す図面である。
【0013】
図1〜
図8は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置とその構成要素を示している。
屈曲式撮像装置100の撮像光学系は、対物側より第1プリズム21、撮像レンズ群31、第2プリズム41、撮像素子51で構成され、第1および第2プリズムで光束を反射させる屈曲光学系となっている。
【0014】
第1光軸O1に沿って第1プリズム21の入射面21−aに入射した被写体からの光束は、第1プリズム21の反射面21−bによって第2光軸O2に沿う方向(左方から右方)に反射されて射出面21−cから射出される。続いて光束は、第2光軸O2上に位置する撮像レンズ群31を通り、入射面41−aを通して第2プリズム41に入り、第2プリズム41の反射面41−bによって第3光軸O3に沿う方向(後方から前方に向かう方向)に反射されて射出面41−cから射出され、撮像素子51の撮像面上に結像される。
【0015】
屈曲式撮像装置100はベース部材であるハウジング10を有する。
図8に示すように、ハウジング10は、上方に向けて開かれた箱状の上方開口部11と、前後方向に開かれた箱状の前側開口部12、後側開口部13とを有する。箱状の上方開口部11に第1プリズム21が保持され、前側開口部12は撮像レンズ群を保持するレンズ枠31が2本のシャフト17で支持され、第2光軸O2に沿って進退可能に保持されている。後側開口部13部は第2プリズム41を保持する防振ユニット60が第3光軸O3と略平行な軸支部材によって回動可能に軸支される。第2プリズム41を射出した光束は第3光軸O3と垂直な方向に撮像素子ユニット50が固定される。
ハウジング10の上方開口部11および前側開口部12,後側開口部13は、第1プリズムカバー14および前側カバー板15、後側カバー板16(
図1、
図3)によって塞がれる。
【0016】
撮像レンズ群31を保持する撮像レンズ枠32は、箱状の前側開口部12内で第2光軸O2に沿って直進移動可能に2本のシャフト17で支持されており、撮像レンズ枠32の側面凹部33部に固着されたフォーカス用永久磁石34と、それに対向するハウジング10の穴部18に固着されたフォーカス用コイル71およびフォーカス用ホールセンサ72を実装するフレキシブル基板70で構成される電磁アクチュエータ(ボイスコイルモータ)の駆動力によって撮像レンズ枠31が第2光軸O2に沿って進退移動することによってフォーカシング動作が行われる。
【0017】
フォーカス用ヨーク73は、フォーカス用コイル71の、フォーカス用永久磁石34と対向しない面側に設けられ、フォーカス用コイル71と同じくハウジング10に固定されている。
【0018】
前記フォーカス用ヨーク73は、焦点位置の変更により撮像レンズ群31が移動した際、フォーカス用永久磁石34を所定位置に戻すための磁気バネの役割があり、撮像レンズ群31と撮像レンズ枠32を支持するシャフト17との径方向のガタツキに対して一方向に付勢する役割及び、フォーカス用コイル71の漏れ磁束を収束させ、フォーカス用永久磁石34とフォーカス用コイル71の電磁作用効率を上げることも兼ね備えている。
【0019】
前記フォーカス用ホールセンサ72を設けることにより、フォーカス用永久磁石34の位置を検出することが出来る為、より精度良い焦点位置の調整や、焦点調整速度が重要な場面での正確な制御を実現している。
【0020】
前記フォーカス用コイル71は、ハウジング10上に取り付けられて固定されているコイル巻き線であっても良く、直接にフレキシブル基板70上に形成されている導電性パターンであっても良い。
【0021】
屈曲式撮像装置100は、手振れなどの振動を原因とする像面上での像振れを軽減させる防振(像振れ補正)ユニット60を備えている。この防振ユニット60は、第2プリズム41を、第2光軸O2と第3光軸O3を含む平面に垂直な回転軸A S1と第3光軸O3と平行な回転軸B S2を回転軸として回動可能に構成されている。
【0022】
第1ホルダー81には第2プリズム41が接着等により固着されており、その他にはボイスコイルモータを構成する永久磁石A82と第2ホルダーに軸支される回転軸A S1軸穴部に金属製のブッシュ83が圧入されている。このブロックを第1ホルダーブロック80と呼ぶこととする。
【0023】
第1ホルダーブロック80は、第2ホルダー91の回転軸A S1軸にシャフト84を差し込むことにより軸支される。シャフト84は第2ホルダー穴部に固着され、ブッシュ83に対しては滑らかに回動可能な寸法に設定されている。また、この状態でピン85を第1ホルダーの穴部A86に差し込むことにより、第2ホルダー91に対する第1ホルダーブロック80の回転方向の移動可能範囲を規制する。
この場合の回転軸B S2は第2プリズムの反射面41−bのできるだけ近傍が望ましい。
【0024】
第2ホルダー91にはさらに防振コイルA74および位置検出用の防振ホールセンサA75を実装したフレキシブル基板70が取り付けられ、防振コイルA74と防振ホールセンサA75が図示の位置で固着されることにより、第1ホルダーブロック80の永久磁石A82とともにボイスコイルモータを構成する。また、フレキシブル基板70の防振コイルA74の裏面には磁性体金属で作成された防振ヨークA76が貼り付けられており、第1ホルダーブロック80の永久磁石A82との磁性のより所定の位置(実施例では移動範囲の中心)に保持する磁気バネとして作用している。
【0025】
第2ホルダー91にはまた、ボイスコイルモータを構成する永久磁石B92が固着され、ハウジング10に軸支される回転軸B S2軸穴部には金属製のブッシュ93が圧入されている。このブロックを第2ホルダーブロック90と呼ぶこととする。
【0026】
第2ホルダーブロック90は、ハウジング10の後部開口部13から挿入され、回転軸B S2軸にシャフト94を差し込むことにより軸支される。シャフト94はハウジング穴部に固着され、ブッシュ93に対しては滑らかに回動可能な寸法に設定されている。また、この状態でピン95を第2ホルダー91の穴部B96に差し込むことにより、ハウジング10に対する第2ホルダーブロック90の回転方向の移動可能範囲を規制する。
【0027】
ハウジング10にはさらに防振コイルB77および位置検出用の防振ホールセンサB78を実装したフレキシブル基板70が取り付けられ、防振コイルB77と防振ホールセンサB78が図示の位置で固着されることにより、第2ホルダーブロック90の永久磁石B92とともにボイスコイルモータを構成する。また、フレキシブル基板70の防振コイルB77裏面には磁性体金属で作成された、電磁アクチュエータの永久磁石B92と引き合うヨークである防振ヨークB79が貼り付けられており、第2ホルダーブロック90の永久磁石B92との磁性のより所定の位置(実施例では移動範囲の中心)に保持する磁気バネとして作用している。
【0028】
ハウジング10には第2ホルダーブロック90の摺動用にボール61を保持できる溝部19を有している。また第2ホルダー91の対向する部分にも摺動面が形成されており、ハウジングの摺動面と同様、滑らかに回転できるよう面精度が設定されている。ハウジング10と第2ホルダーブロック90は引張りバネ62によってお互いをボール61に当てつける方向へ付勢されており、ボールの高さによって回転軸と水平方向の位置を決めることができ、また各部品の製造誤差によるガタをなくすことを目的としている。
また、バネ62の付勢する方向は、第2ホルダーブロック90を保持する磁気バネを構成する永久磁石B92と防振ヨークB79の吸引方向と一致させることにより、より安定した磁気バネ作用を可能としている。
【0029】
第2プリズム41が第2光軸O2、または第3光軸O3と平行な方向のガタ成分を持っていた場合、第3光軸O3が平行移動してしまい手振れ補正制御不能な像振れが発生したり、また光路長が変化してしまうことによるピントずれを発生させることが考えられる。したがって、本実施例において第2ホルダーブロック90の回転軸と水平方向のガタ成分はなくすことが必須となっている。
本発明においては、第2ホルダーを回転軸と平行な方向へバネ付勢し、また摺動部にはボールを用いることにより、低負荷で確実なガタ取りを可能としている。
【0030】
図9〜
図11は、本発明の第2の実施形態に係る撮像装置とその構成要素を示している。
第1の実施形態と異なる点は、防振ユニットの回転軸方向である。
第1の実施形態では、第2光軸O2と第3光軸O3を含む平面に垂直な回転軸A S1と第3光軸O3に略平行な回転軸B S2であったが、第2の実施形態では、第2光軸O2と第3光軸O3を含む平面に垂直な回転軸A S1と第2光軸O2に略平行な回転軸C S3である。
構成要素の基本は実施形態1と同様であり、この場合でも同様に撮像装置を大型化することのなく省スペースな防振機構を実現することができ、問題解決が可能となる。
【0031】
本実施形態において、前記第2プリズムはミラー(図示しない)であってもよい。
【0032】
上述した屈曲式撮像装置100は、たとえば
図12に示すいわゆるスマートフォン、いわゆるフィーチャーフォン、またはタブレット機器などの携帯情報機器200用の撮像装置100に用いられてもよい。
【0033】
以上は、ただ本発明の好ましい実施形態に過ぎなく、本発明の保護範囲は、上記実施形
態に限定されたものではなく、本領域の技術者が本発明に開示された内容に基づき作られ
た同等の修正または変形は、すべて本願の特許請求の範囲に記載された本発明に含まれて
いる。
【符号の説明】
【0034】
10 … ハウジング
11 … 上方開口部
12 … 前側開口部
13 … 後側開口部
14 … 第1プリズムカバー
15 … 前側カバー板
16 … 後側カバー板
17 … シャフト
18 … 穴部
19 … 溝部
21 … 第1プリズム
21−a … 第1プリズム入射面
21−b … 第1プリズム反射面
21−c … 第1プリズム射出面
31 … 撮像レンズ群
32 … 撮像レンズ枠
33 … 凹部
34 … フォーカス用永久磁石
41 … 第2プリズム
41−a … 第2プリズム入射面
41−b … 第2プリズム反射面
41−c … 第2プリズム射出面
50 … 撮像素子ユニット
51 … 撮像素子
60 … 防振ユニット
61 … ボール
62 … バネ
70 … フレキシブル基板
71 … フォーカス用コイル
72 … フォーカス用ホールセンサ
73 … フォーカス用ヨーク
74 … 防振コイルA
75 … 防振ホールセンサA
76 … 防振ヨークA
77 … 防振コイルB
78 … 防振ホールセンサB
79 … 防振ヨークB
80 … 第1ホルダーブロック
81 … 第1ホルダー
82 … 永久磁石A
83 … ブッシュ
84 … シャフト
85 … ピン
86 … 穴部A
90 … 第2ホルダーブロック
91 … 第2ホルダー
92 … 永久磁石B
93 … ブッシュ
94 … シャフト
95 … ピン
96 … 穴部B
100 … 屈曲式撮像装置
200 … 携帯情報機器
O1 … 第1光軸
O2 … 第2光軸
O3 … 第3光軸
S1 … 回転軸A
S2 … 回転軸B
S3 … 回転軸C