(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
<成分(A−1)>
「ソヨウ」(蘇葉)とは、第十六改正日本薬局方に記載のとおり、シソ(Perilla frutescens Britton var. acuta Kudo)又はチリメンジソ(Perilla frutescens Britton var. crispa Decaisne(Labiatae))の葉及び枝先を意味する。ソヨウは必要に応じてその形態を調節することができ、小片、小塊に切断若しくは粉砕、又は粉末に粉砕することができる。また、胃腸薬組成物の製造時の取扱の便宜等を考慮して、ソヨウに何らかの抽出処理を施したもの(以下、「ソヨウ抽出物」と称する。)を用いてもよい。
なお、上記「ソヨウ抽出物」には、抽出処理に加えて、加熱、乾燥、粉砕等の加工処理を施したものも包含される。具体的には、ソヨウを必要に応じて適当な大きさとした後に、適当な抽出溶媒を加えて浸出した液や、当該浸出液を濃縮した液(軟エキス、チンキ等)、さらにこれらを乾燥させたもの(乾燥エキス等)なども本発明の「ソヨウ抽出物」に包含される。
本発明において、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上としては、ソヨウ乾燥エキスが好ましい。
【0010】
ソヨウ抽出物の製造方法は特に限定されず、例えば第十六改正日本薬局方 製剤総則の「エキス剤」、「浸剤・煎剤」、「チンキ剤」、「流エキス剤」の項の記載など、公知の植物抽出物の製造方法を参考にして製造できる。具体的には例えば、ソヨウを必要に応じて切断、加熱、乾燥、粉砕等したうえ、適当な抽出溶媒を加え抽出を行うことで、製造することができる。得られた抽出物は、必要に応じさらに濃縮、乾燥等させてもよい。
【0011】
上記抽出溶媒としては例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等の低級一価アルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等の低級多価アルコール;ジエチルエーテル等のエーテル類;アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類;酢酸エチル等のエステル類;アセトニトリル等のニトリル類;ペンタン、ヘキサン、シクロペンタン、シクロヘキサン等のアルカン類;ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲノアルカン類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素;ジメチルホルムアミド等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;水(熱水を含む)等が挙げられる。これらは各々単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明においては、水、エタノール、又は水とエタノールの混液が好ましい。
抽出操作は特に限定されず、植物からの抽出操作に利用される公知の方法を採用することができ、具体的には例えば、抽出溶媒への浸漬(冷浸、温浸、パーコレーション等)、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出などが挙げられる。なお、抽出効率を上げるため、撹拌や抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。
抽出温度は特に限定されず、使用する抽出溶媒、抽出操作等により異なるが、1時間〜14日程度とするのが好ましい。
【0012】
また、本発明において、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上としては、これらを成分として含む漢方処方を用いてもよい。このような漢方処方としては、具体的には例えば、香蘇散(コウソサン)、蘇子降気湯(ソシコウキトウ)、かっ香正気散(カッコウショウキサン)、茯苓飲合半夏厚朴湯(ブクリョウインゴウハンゲコウボクトウ)、半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)等が挙げられる。
【0013】
本発明において、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上としては、市販品を用いることができ、具体的な市販品としては例えば、ソヨウ流エキス、蘇葉乾燥エキス(以上、日本粉末薬品(株)製)等が挙げられる。
【0014】
本発明において、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上の含有量は特に限定されないが、消化管運動賦活化作用の観点から、胃腸薬組成物全質量に対して原生薬換算量で合計0.1〜10質量%含有するのが好ましく、0.1〜5質量%含有するのがより好ましく、0.5〜2質量%含有するのが特に好ましい。
【0015】
<成分(A−2)>
「モッコウ」(木香)とは、第十六改正日本薬局方に記載のとおり、Saussurea lappa Clarke(Compositae)の根を意味する。モッコウは必要に応じてその形態を調節することができ、小片、小塊に切断若しくは粉砕、又は粉末に粉砕することができる。また、胃腸薬組成物の製造時の取扱の便宜等を考慮して、モッコウに何らかの抽出処理を施したもの(以下、「モッコウ抽出物」と称する。)を用いてもよい。
なお、上記「モッコウ抽出物」には、抽出処理に加えて、加熱、乾燥、粉砕等の加工処理を施したものも包含される。具体的には、モッコウを必要に応じて適当な大きさとした後に、適当な抽出溶媒を加えて浸出した液や、当該浸出液を濃縮した液(軟エキス、チンキ等)、さらにこれらを乾燥させたもの(乾燥エキス等)なども本発明の「モッコウ抽出物」に包含される。
本発明において、モッコウ及びその抽出物から選ばれる1種以上としては、モッコウ軟エキスが好ましい。
【0016】
モッコウ抽出物の製造方法は特に限定されず、例えば、上記したソヨウ抽出物の製造方法と同様の方法により製造できる。
【0017】
また、本発明において、モッコウ及びその抽出物から選ばれる1種以上としては、これらを成分として含む漢方処方を用いてもよい。このような漢方処方としては、具体的には例えば、烏苓通気散(ウレイツウキサン)、枳縮二陳湯(キシュクニチントウ)、帰脾湯(キヒトウ)、きゅう帰調血飲第一加減(キュウキチョウケツインダイイチカゲン)、九味檳榔湯(クミビンロウトウ)、香砂養胃湯(コウシャヨウイトウ)、牛膝散(ゴシツサン)、椒梅湯(ショウバイトウ)、参蘇飲(ジンソイン)、喘四君子湯(ゼンシクンシトウ)、銭氏白朮散(ゼンシビャクジュツサン)、丁香柿蔕湯(チョウコウシテイトウ)、女神散(ニョシンサン)、分消湯(ブンショウトウ)、帰脾湯(キヒトウ)等が挙げられる。
【0018】
本発明において、モッコウ及びその抽出物から選ばれる1種以上としては、市販品を用いることができ、具体的な市販品としては例えば、木香末、木香エキス、木香乾燥エキス(以上、日本粉末薬品(株)製)、モッコウ軟エキス(小城製薬(株)製)等が挙げられる。
【0019】
本発明において、モッコウ及びその抽出物から選ばれる1種以上の含有量は特に限定されないが、消化管運動賦活化作用の観点から、胃腸薬組成物全質量に対して原生薬換算量で合計0.1〜30質量%含有するのが好ましく、0.5〜20質量%含有するのがより好ましく、1〜10質量%含有するのが特に好ましい。
【0020】
本発明において、成分(A)ソヨウ及びモッコウ並びにそれらの抽出物から選ばれる1種以上としては、消化管運動賦活化作用及び苦味抑制作用の観点から、少なくともソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を含むものであるのが好ましい。
【0021】
<成分(B−1)>
「センブリ」(当薬)とは、第十六改正日本薬局方に記載のとおり、センブリ(Swertia japonica Makino(Gentianaceae))の開花期の全草を意味する。
【0022】
なお、下記試験例4にて示すように、センブリは極めて強い苦味を呈し、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上も苦味を呈するにも拘わらず、斯かるソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上が、上記センブリの苦味を抑制する作用を有することが明らかとなった。
従って、成分(A)として少なくともソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を含むとともに成分(B)として少なくともセンブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上を含む本発明の胃腸薬組成物は、消化管運動賦活化作用に優れ、かつ、センブリ由来の苦味が抑制され服用し易く服用コンプライアンスにも優れる、という効果を有する。
【0023】
また、別の観点から、本発明は、次の成分(A−1)及び(B−1):
(A−1)ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上;
(B−1)センブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上;
を含有する医薬組成物(好適には、胃腸薬組成物)を提供するものである。斯かる組成物はセンブリ由来の苦味が抑制され服用し易いため、ソヨウとセンブリの有する薬理作用を利用した、服用コンプライアンスの良好な医薬(例えば、胃腸薬)として好適に利用できる。なお、斯かる態様の組成物における各種成分の量、組み合わせ比率等は成分(A)及び(B)を含有する胃腸薬組成物におけるものと同様である。
さらに、別の観点から、本発明は、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を共存せしめることを特徴とする、センブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上由来の苦味抑制方法(好適には、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を配合することを特徴とする、センブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上を含有する医薬組成物(好適には、胃腸薬組成物)の苦味抑制方法)を提供するものである。なお、斯かる態様の方法における各種成分の量、組み合わせ比率等は成分(A)及び(B)を含有する胃腸薬組成物におけるものと同様である。
【0024】
センブリは必要に応じてその形態を調節することができ、小片、小塊に切断若しくは粉砕、又は粉末に粉砕することができ、例えば、センブリを粉末とした「センブリ末」も本発明に用いることができる。また、胃腸薬組成物の製造時の取扱の便宜等を考慮して、センブリに何らかの抽出処理を施したもの(以下、「センブリ抽出物」と称する。)を用いてもよい。
なお、上記「センブリ抽出物」には、抽出処理に加えて、加熱、乾燥、粉砕等の加工処理を施したものも包含される。具体的には、センブリを必要に応じて適当な大きさとした後に、適当な抽出溶媒を加えて浸出した液や、当該浸出液を濃縮した液(軟エキス、チンキ等)、さらにこれらを乾燥させたもの(乾燥エキス等)なども本発明の「センブリ抽出物」に包含される。
本発明において、センブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上としては、センブリ末が好ましい。
【0025】
センブリ抽出物の製造方法は特に限定されず、例えば、上記したソヨウ抽出物の製造方法と同様の方法により製造できる。
【0026】
本発明において、センブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上としては、市販品を用いることができ、具体的な市販品としては例えば、センブリ末、日粉センブリ重曹散(以上、日本粉末薬品(株)製)等が挙げられる。
【0027】
本発明において、センブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上の含有量は特に限定されないが、消化管運動賦活化作用の観点から、胃腸薬組成物全質量に対して原生薬換算量で合計0.001〜10質量%含有するのが好ましく、0.01〜7.5質量%含有するのがより好ましく、0.05〜5質量%含有するのがさらに好ましく、0.1〜4質量%含有するのがさらに好ましく、0.25〜3質量%含有するのがさらに好ましく、0.5〜2質量%含有するのが特に好ましい。
また、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上と、センブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上との組み合わせ比率は特に限定されないが、消化管運動賦活化作用、苦味抑制作用の観点から、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を原生薬換算量で1質量部に対し、センブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上を原生薬換算量で0.1〜10質量部、より好ましくは0.1〜5質量部、特に好ましくは0.5〜2質量部の割合で組み合わせることが好ましい。
さらに、モッコウ及びその抽出物から選ばれる1種以上と、センブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上との組み合わせ比率は特に限定されないが、消化管運動賦活化作用の観点から、モッコウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を原生薬換算量で1質量部に対し、センブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上を原生薬換算量で0.01〜5質量部、より好ましくは0.05〜2質量部、特に好ましくは0.1〜1.5質量部の割合で組み合わせることが好ましい。
【0028】
<成分(B−2)>
「ロートコン」とは、第十六改正日本薬局方に記載のとおり、ハシリドコロ(Scopolia japonica Maximowicz、Scopolia carniolica Jacquin又はScopolia parviflora Nakai(Solanaceae))の根茎及び根である。ロートコンは必要に応じてその形態を調節することができ、小片、小塊に切断若しくは粉砕、又は粉末に粉砕することができる。また、胃腸薬組成物の製造時の取扱の便宜等を考慮して、ロートコンに何らかの抽出処理を施したもの(以下、「ロートコン抽出物」と称する。)を用いてもよい。
なお、上記「ロートコン抽出物」には、抽出処理に加えて、加熱、乾燥、粉砕等の加工処理を施したものも包含される。具体的には、ロートコンを必要に応じて適当な大きさとした後に、適当な抽出溶媒を加えて浸出した液や、当該浸出液を濃縮した液(軟エキス、チンキ等)、さらにこれらを乾燥させたもの(乾燥エキス等)なども本発明の「ロートコン抽出物」に包含される。このようなロートコン抽出物としては、具体的には例えば、第十六改正日本薬局方に記載の「ロートエキス」(「ロートコン」の粗末をとり、35vol%エタノール、「常水」、「精製水」又は「精製水(容器入り)」を浸出剤として、エキス剤の製法により軟エキスとしたもの)が挙げられる。
本発明において、ロートコン及びその抽出物から選ばれる1種以上としては、ロートエキスが好ましい。
【0029】
ロートコン抽出物の製造方法は特に限定されず、例えば、上記したソヨウ抽出物の製造方法と同様の方法により製造できる。
【0030】
本発明において、ロートコン及びその抽出物から選ばれる1種以上としては、市販品を用いることができ、具体的な市販品としては例えば、ロートエキス3倍散(アルプス薬品工業(株)製)等が挙げられる。
【0031】
本発明において、ロートコン及びその抽出物から選ばれる1種以上の含有量は特に限定されないが、消化管運動賦活化作用の観点から、胃腸薬組成物全質量に対して合計0.1〜10質量%含有するのが好ましい。特に、ロートコン及びその抽出物から選ばれる1種以上としてロートエキスを用いる場合、胃腸薬組成物全質量に対して合計で0.1〜10質量%含有するのが好ましく、0.1〜5質量%含有するのがより好ましく、0.5〜3質量%含有するのがさらに好ましく、0.5〜2質量%含有するのが特に好ましい。
また、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上と、ロートコン及びその抽出物から選ばれる1種以上との組み合わせ比率は特に限定されないが、消化管運動賦活化作用の観点から、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を原生薬換算量で1質量部に対し、ロートコン及びその抽出物から選ばれる1種以上を0.1〜10質量部の割合で組み合わせることが好ましい。特に、ロートコン及びその抽出物から選ばれる1種以上としてロートエキスを用いる場合、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を原生薬換算量で1質量部に対し、ロートエキスを0.1〜10質量部の割合、より好ましくは0.1〜5質量部の割合、特に好ましくは0.5〜2質量部の割合で組み合わせることが好ましい。
さらに、モッコウ及びその抽出物から選ばれる1種以上と、ロートコン及びその抽出物から選ばれる1種以上との組み合わせ比率は特に限定されないが、消化管運動賦活化作用の観点から、モッコウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を原生薬換算量で1質量部に対し、ロートコン及びその抽出物から選ばれる1種以上を0.5〜5質量部の割合で組み合わせることが好ましい。特に、ロートコン及びその抽出物から選ばれる1種以上としてロートエキスを用いる場合、モッコウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を原生薬換算量で1質量部に対し、ロートエキスを0.05〜15質量部の割合、より好ましくは0.1〜10質量部の割合、特に好ましくは0.5〜5質量部の割合で組み合わせることが好ましい。
【0032】
<成分(B−3)>
「メチルメチオニンスルホニウムクロライド」(以下、本明細書においてMMSCと表記する。)は、ビタミンUとしても知られる成分である。本発明においては、MMSCとして市販品を用いることができ、具体的な市販品としては例えば、Uビット「ハマリワイ」(米沢浜理薬品工業(株)製)等が挙げられる。
【0033】
本発明において、MMSCの含有量は特に限定されないが、消化管運動賦活化作用の観点から、胃腸薬組成物全質量に対して0.1〜10質量%含有するのが好ましく、1〜7.5質量%含有するのがより好ましく、2.5〜5質量%含有するのが特に好ましい。
また、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上と、MMSCとの組み合わせ比率は特に限定されないが、消化管運動賦活化作用の観点から、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を原生薬換算量で1質量部に対し、MMSCを0.1〜15質量部、より好ましくは1〜10質量部、特に好ましくは2.5〜7.5質量部の割合で組み合わせることが好ましい。
さらに、モッコウ及びその抽出物から選ばれる1種以上と、MMSCとの組み合わせ比率は特に限定されないが、消化管運動賦活化作用の観点から、モッコウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を原生薬換算量で1質量部に対し、MMSCを0.5〜70質量部、より好ましくは1〜50質量部、さらに好ましくは3〜30質量部、特に好ましくは5〜20質量部の割合で組み合わせることが好ましい。
【0034】
本発明において、成分(B)センブリ及びその抽出物、ロートコン及びその抽出物、並びにメチルメチオニンスルホニウムクロライドから選ばれる1種以上としては、消化管運動賦活化作用及び苦味抑制作用の観点から、少なくともセンブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上を含むものであるのが好ましく、センブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上と、ロートコン及びその抽出物又はメチルメチオニンスルホニウムクロライドとの組み合わせであるのがより好ましく、センブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上と、ロートコン及びその抽出物から選ばれる1種以上と、メチルメチオニンスルホニウムクロライドとの組み合わせであるのが特に好ましい。
【0035】
本発明の胃腸薬組成物は、下記試験例において示されるように、優れた消化管運動賦活化作用を有している。従って、本発明の胃腸薬組成物は、消化管運動の賦活化のために用いるのに適し、消化管内容物の滞留を原因とする、もたれ、胃部・腹部膨満感、胃重などの症状、特に飲み過ぎ若しくは食べ過ぎによって生じるこれらの症状の改善のために用いるのに特別適する。
【0036】
本発明の胃腸薬組成物の投与方法としては特に制限されず、経口投与及び非経口投与が挙げられるが、消化管運動賦活化作用の観点から、経口投与が好ましい。
本発明の胃腸薬組成物の剤形としては特に制限されず、上記の投与方法に応じて適宜第十六改正日本薬局方等に記載の剤形として製剤化すればよい。このような剤形としては、具体的には例えば、散剤、顆粒剤、錠剤、丸剤、軟カプセル剤、硬カプセル剤等の固形の形態の胃腸薬組成物;ドリンク剤等の液状の形態の胃腸薬組成物;ゼリー剤等の半固形の形態の胃腸薬組成物等が挙げられる。本発明においては、服用の容易性の観点から、固形の形態の胃腸薬組成物とするのが好ましく、散剤、顆粒剤又は錠剤の形態とするのが特に好ましい。
【0037】
本発明の胃腸薬組成物においては、上記した成分の他に、上記した剤形に応じて医薬上許容される担体(賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味剤、コーティング剤等)の1種又は2種以上を配合してもよい。
【0038】
賦形剤としては、乳糖、デンプン類、結晶セルロース、ショ糖、マンニトール、軽質無水ケイ酸等が挙げられる。結合剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン、アルファー化デンプン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、プルラン等が挙げられる。崩壊剤としては、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられる。滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、タルク等が挙げられる。着色剤としては、タール色素、三二酸化鉄等が挙げられる。矯味剤としては、ステビア、アスパルテーム等が挙げられる。コーティング剤としては、カルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、メタアクリル酸コポリマーS、メタアクリル酸コポリマーL、メタアクリル酸コポリマーLD、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート等のフィルム形成高分子が挙げられる。なお、フィルム形成させる際に、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ポリエチレングリコール等の可塑剤、タルク、酸化チタン、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、法定色素、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ素等の紛体を配合することもできる。本発明においては、これらの1種又は2種以上を適宜組み合わせて配合することができる。
【0039】
また、本発明の胃腸薬組成物には、上記した成分の他に、他の医薬成分(例えば、局所麻酔剤、消化剤(利胆剤)、消化酵素、胃粘膜修復剤(粘膜保護成分)、生薬成分、制酸剤等)の1種又は2種以上を配合してもよい。
【0040】
局所麻酔剤としては、アミノ安息香酸エチル、オキセサゼイン等が挙げられる。消化剤(利胆剤)としては、ウルソデオキシコール酸、動物胆(熊胆、牛胆)等が挙げられる。消化酵素としては、でんぷん消化酵素(ビオジアスターゼ、タカジアスターゼ)、脂肪消化酵素(リパーゼ)等が挙げられる。胃粘膜修復剤(粘膜保護成分)としては、銅クロロフィンナトリウム、銅クロロフィンカリウム、アルジオキサ、スクラルファート、塩酸セトラキサート、ソファルコン、ゲファルナート、マレイン酸トリメブチン、アズレンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。生薬成分としては、アセンヤク、アニス実、アロエ、ウイキョウ、ウコン、ウバイ、ウヤク、エンゴサク、延命草、オウゴン、オウバク、オウレン、加工大蒜、ガジュツ、カッコウ、カラムス根、カンキョウ、カンゾウ、キジツ、クジン、ケイヒ、ケツメイシ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コウジン、コウボク、ゴシュユ、胡椒、五倍子、コロンボ、コンズランゴ、サンザシ、サンショウ、山奈、シソシ、シャクヤク、シュクシャ、ショウキョウ、ショウズク、青皮、赤芽柏、石菖根、センタウリウム草、ソウジュツ、大茴香、ダイオウ、チクセツニンジン、チョウジ、チンピ、トウガラシ、トウヒ、ニガキ、ニクズク、ニンジン、ハッカ、セイヨウハッカ、ヒハツ、ビャクジュツ、ホップ、ホミカ、睡菜葉、ヤクチ、ヨウバイヒ、リュウタンおよびリョウキョウ等の生薬やその抽出物が挙げられる。制酸剤としては、オメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾールナトリウム等のプロトンポンプ阻害薬;シメチジン、塩酸ラニチジン、及びファモチジン等のH2受容体拮抗薬;乾燥水酸化アルミニウムゲル、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、酸化マグネシウム、水酸化アルミナマグネシウム、水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム・炭酸カルシウム共沈生成物、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム等の無機塩類;烏賊骨、石決明、ボレイ、アミノ酢酸、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート等が挙げられる。本発明においては、これらの1種又は2種以上を適宜組み合わせて配合することができる。
【0041】
本発明の胃腸薬組成物のヒトに対する投与量としては、剤形、疾患の程度、患者の年齢等に応じて適宜調整すればよいが、例えば、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を含有する場合は、これを基本として、通常成人に対して原生薬換算量で50〜3000mg/日程度、特に100〜2000mg/日程度を投与すればよく、斯かる投与量に合わせて、上記した組み合わせ比率を参考にして他の成分の投与量も決定することができる。また、例えば、モッコウ及びその抽出物から選ばれる1種以上を含有する場合は、これを基本として、通常成人に対して原生薬換算量で100〜5000mg/kg程度が好ましく、特に500〜3000mg/kg程度がより好ましい。斯かる投与量に合わせて、上記した組み合わせ比率を参考にして他の成分の投与量も決定することができる。
【実施例】
【0042】
以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
【0043】
[試験例1]ソヨウ抽出物単独の消化管運動賦活化作用の確認
試験前日より絶食させた6〜7週齢のddY系雄性マウスを、平均体重が均等になるように各群6匹ずつ2群に分け、それぞれ被験薬物投与群及びコントロール群とした。
【0044】
被験薬物投与群のマウスには0.5%メチルセルロース水溶液に溶解したソヨウ抽出物(蘇葉乾燥エキス:日本粉末薬品(株)製)30mg/kg体重(原生薬換算量:270mg/kg体重)を、コントロール群のマウスには0.5%メチルセルロース水溶液をそれぞれ経口投与し、その10分後に5% 活性炭素末懸濁液を0.1mL/10g体重の用量で経口投与した。
【0045】
活性炭素末懸濁液投与から20分後にマウスを頸椎脱臼にてと殺し、胃幽門部から回腸末端までの腸管を摘出した。被験薬物投与群、コントロール群それぞれ各群について、炭素末の移動率(幽門部からの移動距離の、摘出腸管全長に対する割合)の平均値を算出し、さらに、コントロール群の移動率の平均値を1とした場合の被験薬物投与群の移動率の平均値の相対指数を算出することにより、被験薬物の投与による消化管運動の賦活化の有無を確認した。
結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
被験薬物投与群の移動率の相対指数が1より小さいことから、ソヨウを270mg/kg体重(原生薬換算量)の用量で単独投与した場合は、消化管運動が賦活化されないことが確認された。
【0048】
[試験例2]ソヨウ抽出物と他の薬物との併用投与による消化管運動賦活化作用の評価
試験前日より絶食させた6〜7週齢のddY系雄性マウスを、平均体重が均等になるように各群6匹ずつ2群に分け、それぞれ被験薬物A投与群(A群)及び被験薬物B投与群(B群)とした。
【0049】
各群のマウスに、0.5%メチルセルロースに溶解又は懸濁させた下記被験薬物を経口投与し、その10分後に5% 活性炭素末懸濁液を0.1mL/10g体重の用量で経口投与した。
【0050】
活性炭素末懸濁液投与から20分後にマウスを頸椎脱臼にてと殺し、胃幽門部から回腸末端までの腸管を摘出した後、各群それぞれについて炭素末の移動率(幽門部からの移動距離の、摘出腸管全長に対する割合)を算出した。
【0051】
なお、被験薬物は、以下の通りとした。
A群:センブリ(センブリ末:日本粉末薬品(株)製)30mg/kg体重、ロートコン抽出物(ロートエキス3倍散:アルプス薬品工業(株)製)90mg/kg体重(ロートエキスとして30mg/kg体重)及びメチルメチオニンスルホニウムクロライド(米沢浜理薬品工業(株)製)150mg/kg体重の組み合わせ
B群:ソヨウ抽出物(蘇葉乾燥エキス:日本粉末薬品(株)製)30mg/kg体重(原生薬換算量として270mg/kg体重)とA群の組み合わせの併用
結果を表2に示す。なお、炭素末の移動率は、平均値で表示した。
【0052】
【表2】
【0053】
表2の結果から、ソヨウ単独では消化管運動が賦活化されない投与量においても、センブリ、ロートエキス及びメチルメチオニンスルホニウムクロライドと組み合わせることによって優れた消化管運動賦活化作用が発揮されることが明らかとなった。
以上の試験結果から、ソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上と、センブリ及びその抽出物、ロートコン及びその抽出物、並びにメチルメチオニンスルホニウムクロライドから選ばれる1種以上との組み合わせは、優れた消化管運動賦活化作用を示すことが明らかとなった。
【0054】
[試験例3]胃腸薬組成物の腹部不定愁訴に対する効果の評価
腹部の不定愁訴(もたれ、胃部・腹部膨満感及び胃重)を訴える男性ボランティア(41歳)に、同意のうえ、以下の成分及び汎用の賦形剤を含有する錠剤を1回2錠、1日3回毎食後の用法で2日間投薬した。
<錠剤成分:6錠中>
ソヨウ乾燥エキス 270mg(原生薬換算量)
センブリ末 30mg
ロートエキス 90mg
メチルメチオニンスルホニウムクロライド 150mg
【0055】
投薬後、上記不定愁訴に関しヒアリングしたところ、いずれの症状についても緩和された旨の回答を得た。
以上の試験結果から、本発明の胃腸薬組成物は、もたれ、胃部・腹部膨満感及び胃重を含む腹部の不定愁訴に対して有効であることが明らかとなった。なお、斯かる作用は、上記試験例1及び2で確認された消化管運動賦活化作用により、消化管内容物の滞留が解消されたことに基づくものと推察された。
【0056】
[試験例4]ソヨウ抽出物による苦味抑制作用の評価
センブリ末単独、及びセンブリ末とソヨウ乾燥エキスの等量混合物それぞれ5mgを5秒間舌先に乗せた際の服用感(苦味)を10名のパネラーに時間を十分に空けて評価してもらった。
服用感(苦味)の評価は、以下の評価基準に従いスコア化することにより行った。
(評価基準)
「苦味が殆ど気にならない」:2点
「苦味がやや気になる」:1点
「苦くて舌が痺れる感じがする」:0点
【0057】
官能試験結果(全パネラーのスコア合計)を表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】
表3の結果から、ソヨウがセンブリの苦味を抑制する作用を有することが明らかとなった。
以上の試験結果から、少なくともソヨウ及びその抽出物から選ばれる1種以上と、少なくともセンブリ及びその抽出物から選ばれる1種以上を含有する胃腸薬組成物は、センブリ由来の苦味が抑制されて服用感に優れることが明らかとなった。
【0060】
[試験例5]モッコウ抽出物単独の消化管運動賦活化作用の確認
試験前日より絶食させた6〜7週齢のddY系雄性マウスを、平均体重が均等になるように各群5匹ずつ2群に分け、それぞれ被験薬物投与群及びコントロール群とした。
【0061】
被験薬物投与群のマウスには0.5%メチルセルロース水溶液に溶解したモッコウ抽出物(モッコウ軟エキス:小城製薬(株)製)105mg/kg体重(原生薬換算量:808.5mg/kg体重)を、コントロール群のマウスには0.5%メチルセルロース水溶液をそれぞれ経口投与し、その30分後にフェノールレッド溶液(20%ショ糖溶液)を0.25mLの投与容量で両群のマウスに経口投与した。
【0062】
フェノールレッド溶液投与から15分後にマウスを頸椎脱臼にてと殺し、胃噴門部及び幽門部を結紮後、胃を摘出した。摘出した胃を細切し、これに0.1M NaOH水溶液を10mL加えて撹拌し、30分間静置した後、上清を3mL分取した。得られた上清に20%トリクロロ酢酸水溶液を0.3mL加えて撹拌した後、遠心分離(3000rpm、20分)し、得られた遠心上清に0.5M NaOH水溶液を等量加え、560nmの吸光度を測定し、胃内の色素量の指標とした。
別途、同様の手法にて色素溶液投与直後における胃内の色素量(560nmの吸光度)を測定し、被験薬物投与群、コントロール群それぞれ各群について、色素溶液投与直後における胃内の色素量を100%とした場合の、色素の胃排出率の平均値を算出し、さらに、コントロール群の胃排出率の平均値を1とした場合の被験薬物投与群の胃排出率の平均値の相対指数を算出することにより、被験薬物の投与による消化管運動の賦活化の有無を確認した。
結果を表4に示す。
【0063】
【表4】
【0064】
被験薬物投与群の移動率の相対指数が1より小さいことから、モッコウを808.5mg/kg体重(原生薬換算量)の用量で単独投与した場合は、消化管運動が賦活化されないことが確認された。
【0065】
[試験例6]モッコウ抽出物と他の薬物との併用投与による消化管運動賦活化作用の評価
試験前日より絶食させた6〜7週齢のddY系雄性マウスを、平均体重が均等になるように各群6匹ずつ2群に分け、それぞれ被験薬物A投与群(A群)及び被験薬物B投与群(B群)とした。
【0066】
各群のマウスに、0.5%メチルセルロースに溶解又は懸濁させた下記被験薬物を経口投与し、その10分後に5%活性炭素末懸濁液を0.1mL/10g体重の用量で経口投与した。
【0067】
活性炭素末懸濁液投与から20分後にマウスを頸椎脱臼にてと殺し、胃幽門部から回腸末端までの腸管を摘出した後、各群それぞれについて炭素末の移動率(幽門部からの移動距離の、摘出腸管全長に対する割合)を算出した。
【0068】
なお、被験薬物は、以下の通りとした。
A群:センブリ(センブリ末:日本粉末薬品(株)製)90mg/kg体重、ロートコン抽出物(ロートエキス3倍散:アルプス薬品工業(株)製)270mg/kg体重(ロートエキスとして90mg/kg体重)及びメチルメチオニンスルホニウムクロライド(米沢浜理薬品工業(株)製)450mg/kg体重の組み合わせ
B群:モッコウ抽出物(モッコウ軟エキス:小城製薬(株)製)105mg/kg体重(原生薬換算量として808.5mg/kg体重)とA群の組み合わせの併用
結果を表5に示す。なお、炭素末の移動率は、平均値で表示した。
【0069】
【表5】
【0070】
表5の結果から、モッコウ単独では消化管運動が賦活化されない投与量においても、センブリ、ロートエキス及びメチルメチオニンスルホニウムクロライドと組み合わせることによって優れた消化管運動賦活化作用が発揮されることが明らかとなった。
以上の試験結果から、モッコウ及びその抽出物から選ばれる1種以上と、センブリ及びその抽出物、ロートコン及びその抽出物、並びにメチルメチオニンスルホニウムクロライドから選ばれる1種以上との組み合わせは、優れた消化管運動賦活化作用を示すことが明らかとなった。
【0071】
[試験例7]胃腸薬組成物の腹部不定愁訴に対する効果の評価
腹部の不定愁訴(もたれ、及び胃部・腹部膨満感)を訴える男性ボランティア(42歳)に、同意のうえ、以下の成分及び汎用の賦形剤を含有する錠剤を1回2錠、1日3回毎食後の用法で2日間投薬した。
<錠剤成分:6錠中>
モッコウ軟エキス 270mg(原生薬換算量)
センブリ末 30mg
ロートエキス 90mg
メチルメチオニンスルホニウムクロライド 150mg
投薬後、上記不定愁訴に関しヒアリングしたところ、いずれの症状についても緩和された旨の回答を得た。
以上の試験結果から、本発明の胃腸薬組成物は、もたれ、及び胃部・腹部膨満感を含む腹部の不定愁訴に対して有効であることが明らかとなった。なお、斯かる作用は、上記試験例5及び6で確認された消化管運動賦活化作用により、消化管内容物の滞留が解消されたことに基づくものと推察された。
【0072】
[製造例1]
6錠中に以下の成分を含有する錠剤を、常法により製造した。
タカヂアスターゼT 150mg
メチルメチオニンスルホニウムクロライド 150mg
ソヨウ乾燥エキス 270mg(原生薬換算量)
ウルソデオキシコール酸 16mg
ロートエキス 30mg
炭酸水素ナトリウム 1500mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 750mg
ショウキョウ 20mg
ケイヒ 20.5mg
ニクズク 20mg
l−メントール 3.5mg
乳糖水和物 270mg
トウモロコシデンプン 100mg
結晶セルロース 275mg
ヒドロキシプロピルセルロース 24mg
カルメロースカルシウム 70mg
炭酸マグネシウム 250mg
メチルセルロース 50mg
タルク 26mg
マクロゴール 50mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
香料 適量
【0073】
[製造例2]
6錠中に以下の成分を含有する錠剤を、常法により製造した。
メチルメチオニンスルホニウムクロライド 150mg
ソヨウ乾燥エキス 270mg(原生薬換算量)
ロートエキス 90mg
センブリ末 30mg
ケイヒ末 20.5mg
ビオジアスターゼ2000 24mg
リパーゼAP12 15mg
炭酸水素ナトリウム 700mg
沈降炭酸カルシウム 1200mg
炭酸マグネシウム 250mg
ヒドロキシプロピルセルロース 24mg
硬化油 206mg
ポリビニルアルコール 106mg
カルメロースカルシウム 142.5mg
トウモロコシデンプン 24mg
結晶セルロース 274mg
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 133mg
含水二酸化ケイ素 29.5mg
モノステアリン酸グリセリン 10mg
ステアリン酸ポリオキシル 3mg
精製セラック 4mg
タルク 26.5mg
l-メントール 4mg
ステアリン酸マグネシウム 14.5mg
【0074】
[製造例3]
3包中に以下の成分を含有する細粒剤を、常法により製造した。
L−グルタミン 405mg
ソヨウ末 200mg
桂皮(ケイヒ) 150mg
桂皮油(ケイヒ油) 6mg
縮砂(シュクシャ) 90mg
当薬(センブリ) 3mg
炭酸水素ナトリウム 1950mg
重質炭酸マグネシウム 600mg
沈降炭酸カルシウム 300mg
サナルミン 399mg
ロートエキス 30mg
ジアスメンSS 240mg
プロザイム 51mg
l−メントール 5mg
結晶セルロース 200mg
ケイ酸Al 50mg
ステアリン酸Mg 50mg
【0075】
[製造例4]
6錠中に以下の成分を含有する錠剤を、常法により製造した。
タカヂアスターゼT 150mg
メチルメチオニンスルホニウムクロライド 150mg
モッコウ乾燥エキス 100mg(原生薬換算量)
ウルソデオキシコール酸 16mg
ロートエキス 30mg
炭酸水素ナトリウム 1500mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 750mg
ショウキョウ 20mg
ケイヒ 20.5mg
ニクズク 20mg
l−メントール 3.5mg
乳糖水和物 270mg
トウモロコシデンプン 100mg
結晶セルロース 275mg
ヒドロキシプロピルセルロース 24mg
カルメロースカルシウム 70mg
炭酸マグネシウム 250mg
メチルセルロース 50mg
タルク 26mg
マクロゴール 50mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
香料 適量
【0076】
[製造例5]
6錠中に以下の成分を含有する錠剤を、常法により製造した。
メチルメチオニンスルホニウムクロライド 150mg
モッコウ乾燥エキス 300mg(原生薬換算量)
ロートエキス 90mg
センブリ末 30mg
ケイヒ末 20.5mg
ビオジアスターゼ2000 24mg
リパーゼAP12 15mg
炭酸水素ナトリウム 700mg
沈降炭酸カルシウム 1200mg
炭酸マグネシウム 250mg
ヒドロキシプロピルセルロース 24mg
硬化油 206mg
ポリビニルアルコール 106mg
カルメロースカルシウム 142mg
トウモロコシデンプン 24mg
結晶セルロース 274mg
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 133mg
含水二酸化ケイ素 29.5mg
モノステアリン酸グリセリン 10mg
ステアリン酸ポリオキシル 3mg
精製セラック 4mg
タルク 26.5mg
l-メントール 4mg
ステアリン酸マグネシウム 14.5mg
【0077】
[製造例6]
3包中に以下の成分を含有する細粒剤を、常法により製造した。
L−グルタミン 405mg
モッコウ末 80mg
ソヨウ末 200mg
桂皮(ケイヒ) 150mg
桂皮油(ケイヒ油) 6mg
縮砂(シュクシャ) 90mg
当薬(センブリ) 3mg
炭酸水素ナトリウム 1950mg
重質炭酸マグネシウム 600mg
沈降炭酸カルシウム 300mg
サナルミン 399mg
ロートエキス 30mg
ジアスメンSS 240mg
プロザイム 51mg
l−メントール 5mg
結晶セルロース 200mg
ケイ酸Al 50mg
ステアリン酸Mg 50mg
【0078】
[製造例7]
6錠中に以下の成分を含有する錠剤を、常法により製造した。
メチルメチオニンスルホニウムクロライド 150mg
ソヨウ乾燥エキス 270mg(原生薬換算量)
ロートエキス 90mg
センブリ末 30mg
ケイヒ末 20.5mg
ビオジアスターゼ2000 24mg
プロザイム6 18mg
リパーゼAP12 15mg
炭酸水素ナトリウム 700mg
沈降炭酸カルシウム 1200mg
炭酸マグネシウム 250mg
ヒドロキシプロピルセルロース 24mg
硬化油 206mg
ポリビニルアルコール 106mg
カルメロースカルシウム 124.5mg
トウモロコシデンプン 24mg
結晶セルロース 274mg
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 133mg
含水二酸化ケイ素 29.5mg
モノステアリン酸グリセリン 10mg
ステアリン酸ポリオキシル 3mg
精製セラック 4mg
タルク 26.5mg
l-メントール 4mg
ステアリン酸マグネシウム 14.5mg