特許第6865060号(P6865060)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6865060特に車体用の、接地スタッドコンタクト上に端子を装着するための手動工具、接地コンタクト装着セット、および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6865060
(24)【登録日】2021年4月7日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】特に車体用の、接地スタッドコンタクト上に端子を装着するための手動工具、接地コンタクト装着セット、および方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 43/26 20060101AFI20210419BHJP
【FI】
   H01R43/26
【請求項の数】15
【外国語出願】
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-27579(P2017-27579)
(22)【出願日】2017年2月17日
(65)【公開番号】特開2017-152378(P2017-152378A)
(43)【公開日】2017年8月31日
【審査請求日】2019年11月6日
(31)【優先権主張番号】16156934.8
(32)【優先日】2016年2月23日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】501090342
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Germany GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(74)【代理人】
【識別番号】100189360
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 昭典
(72)【発明者】
【氏名】リュディガー オステルマン
(72)【発明者】
【氏名】ハルトムット リッペル
(72)【発明者】
【氏名】ミーレ トラユコフ
【審査官】 井上 信
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−127866(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第102006015632(DE,A1)
【文献】 仏国特許出願公開第2907701(FR,A1)
【文献】 実開昭59−47990(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0240979(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 43/26
H01R 13/64 − 13/645
H01R 4/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリーブ状端子(12)をスタッドコンタクト(4)上に、特に、車体に取り付けられた接地スタッドコンタクト上に装着するための手動工具(22)であって、前記端子(12)を受容するように構成された中空レセプタクル(32)を含み、前記レセプタクル(32)は装着方向(34)に開口しており、前記手動工具(22)は、前記レセプタクル(32)内の前記スタッドコンタクト(4)の少なくとも最終設置位置(50)を検出するように構成されたスタッド検出装置(48)と、前記スタッド検出装置(48)に動作可能に接続され、前記手動工具(22)の外側から見えるように配置された表示要素(36)とをさらに含み、前記表示要素(36)は、第1の視覚的外観(38)と、代わりの第2の視覚的外観(40)とを含み、前記第2の視覚的外観(40)は前記第1の視覚的外観(38)と異なり、前記表示要素(36)は、前記スタッドコンタクト(4)が前記最終設置位置(50)にあることに応じて前記第1の視覚的外観(38)から前記第2の視覚的外観(40)に自動的に切り替わるように構成される、手動工具(22)。
【請求項2】
前記手動工具(22)は、前記端子(12)に係合するように構成されたラッチ組立体(70)を含み、前記ラッチ組立体(70)は、前記ラッチ組立体(70)を係合解除するために解放要素(90)を挿入するように構成された解放開口(84)を含み、前記解放開口(84)は前記装着方向(34)に開口している、請求項1に記載の手動工具(22)。
【請求項3】
前記スタッド検出装置(48)は、前記レセプタクル(32)の底部(54)に配置される、請求項1または2に記載の手動工具(22)。
【請求項4】
前記レセプタクル(32)が、前記手動工具(22)に交換可能に装着される釣鐘形状装着アダプタ(44)によって設けられる、請求項1から3のいずれか一項に記載の手動工具(22)。
【請求項5】
スタッドコンタクト(4)、特に、車体(2)に装着された接地スタッドコンタクトと、請求項1から4のいずれか一項に記載の手動工具(22)とを含む車体(2)用接地コンタクト装着セット(112)であって、前記スタッドコンタクト(4)は、少なくとも前記最終設置位置(50)において前記スタッド検出装置(48)と相互作用するように構成されたトリガ要素(56)を含む、接地コンタクト装着セット(112)。
【請求項6】
前記トリガ要素(56)は少なくとも1つの突起(58)を含む、請求項5に記載の接地コンタクト装着セット(112)。
【請求項7】
前記突起(58)は前記装着方向(34)と平行に延出する、請求項6に記載の接地コンタクト装着セット(112)。
【請求項8】
前記突起(58)は、前記スタッドコンタクト(4)の上面(60)から突出する、請求項6または7に記載の接地コンタクト装着セット(112)。
【請求項9】
前記手動工具(22)は、前記端子(12)に係合するように構成されたラッチ組立体(70)を含み、前記スタッドコンタクト(4)は、前記最終設置位置(50)において前記ラッチ組立体(70)を自動的に係合解除するように構成された解放要素(90)を含む、請求項5から8のいずれか一項に記載の接地コンタクト装着セット(112)。
【請求項10】
前記解放要素(90)は前記装着方向(34)に延在する、請求項9に記載の接地コンタクト装着セット(112)。
【請求項11】
前記解放要素(90)は前記スタッドコンタクト(4)と並んで延在する、請求項9または10に記載の接地コンタクト装着セット(112)。
【請求項12】
前記端子(12)をさらに含み、前記手動工具(22)は、少なくとも前記装着方向(34)とは反対方向で軸方向にしっかりとした接続で前記スタッドコンタクト(4)上に装着された前記端子(12)に係合するように構成された端子抜取りセクション(100)を含む、請求項5から11のいずれか一項に記載の接地コンタクト装着セット(112)。
【請求項13】
前記端子抜取りセクション(100)は、前記端子(12)に回転運動(102)で係合するように構成される、請求項12に記載の接地コンタクト装着セット(112)。
【請求項14】
前記端子抜取りセクション(100)は前記レセプタクル(32)に配置される、請求項12または13に記載の接地コンタクト装着セット(112)。
【請求項15】
手動工具(22)を使用して、スリーブ状端子(12)をスタッドコンタクト(4)上に、特に、車体(2)に取り付けられた接地スタッドコンタクト上に装着する方法であって、前記端子(12)を前記手動工具(22)の中空レセプタクル(32)に挿入するステップと、前記レセプタクル(32)を前記スタッドコンタクト(4)の少なくとも一部の上に置いて、前記スタッドコンタクト(4)を前記端子(12)に挿入するステップと、前記スタッドコンタクト(4)が前記レセプタクル(32)内の最終設置位置(50)に配置されたとき、表示要素(36)の視覚的外観(38、40)を自動的に変更するステップとを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スリーブ状端子をスタッドコンタクトに、特に、車体に取り付けられた接地スタッドコンタクトに装着するための手動工具に関する。さらに、本発明は、そのような手動工具とスタッドコンタクトとを含む車体用接地コンタクト装着セットに関する。接地コンタクト装着セットは、レセプタクルに受容されるようにおよび/またはラッチ組立体によって手動工具に係合されるように構成された端子をさらに含むことができる。端子は、電気ワイヤとの把持接続を確立するように構成されたワイヤ接続セクションを備えることができる。本発明は、最後に、スリーブ状端子をスタッドコンタクト上に装着する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車産業において、燃料消費量の節約は、自動車の重量を減らすことによって達成される。このために、軽量材料、すなわち、そのようなアルミニウムまたはファイバ強化樹脂から製作された車体の使用が増加している。これらの材料は、接地スタッドなどの車体に電気コネクタを取り付けることに関する新しい課題を生み出す。その理由は、接地スタッドは、端子の設置中に加重が不適切である場合、従来の車体の場合より容易に緩むことがあるからである。
【0003】
その上、最新の自動車は追加の技術をますます含み、それが自動車の利用可能な設置空間を満たすので、車体のコンタクトスタッドは、多くの場合、接近することが困難であり、視覚によって制御することが困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、車体に取り付けられたスタッドコンタクト上への端子などの電気接続部の信頼性の高い装着を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、端子を受容するように構成された中空レセプタクルを含む手動工具を提供することによってこの必要性を満たす。レセプタクルは装着方向に開口しており、手動工具は、レセプタクル内のスタッドコンタクトの少なくとも最終設置位置を検出するように構成されたスタッド検出装置と、スタッド検出装置に動作可能に接続され、手動工具の外側から見えるように配置された表示要素とをさらに含む。表示要素は、第1の視覚的外観と、代わりの第2の視覚的外観とを含み、第2の視覚的外観は第1の視覚的外観と異なる。表示要素は、スタッドコンタクトが最終設置位置にあることに応じて、第1の視覚的外観から第2の視覚的外観に自動的に切り替わるように構成される。
【0006】
このようにして、本発明による手動工具は、2つの視覚的外観の間を切り替えることによって、端子をスタッドコンタクト上に設置する作業者に視覚フィードバックを与える。したがって、本発明による手動工具は、設置が完了していることを作業者に信号で伝えることができ、それにより、端子をスタッドコンタクト上に装着するとき不必要に高い力を避けることができる。視覚フィードバックは、さらに、制約された設置状況に起因してスタッドコンタクトそれ自体が作業者に見えない場合であっても、端子のスタッドコンタクト上への設置が首尾よく完了したことを作業者に通知する。
【0007】
本発明による手動工具は、各々がそれ自体の利点を有し、他の有利な特徴のうちの任意のものと独立に組み合わせることができる以下の特徴のうちの任意の1つまたは複数を加えることによってさらに改善することができる。
【0008】
例えば、表示要素は、単色LEDまたは多色LEDなどの発光素子とすることができる。第1の視覚的外観は、第2の視覚的外観と異なる波長の光の放出を含むことができる。代替としてまたは追加として、表示要素は、機械的表示要素を含むことができ、第1の視覚的外観と第2の視覚的外観とは、機械的表示要素の場所および/または位置が異なる。
【0009】
スタッド検出装置は、静電容量、光学、電気、磁気、および機械センサのうちの少なくとも1つを含むことができる。センサは、最終設置位置にスタッドコンタクトがあるか、および/また最終設置位置にスタッドコンタクトがないかを検出するように構成される。センサは、例えば近接センサとすることができる。
【0010】
レセプタクルが装着方向にスタッドコンタクト上に移動されると、センサは、好ましくは少なくともスタッドコンタクトの最終設置位置にスタッドコンタクトがあることを検出する。検出されたとき、スタッド検出装置は、表示要素を第1の視覚的外観から第2の視覚的外観に切り替える。これは、電気および/もしくは電子回路、ならびに/または機械要素を使用して行うことができる。後者の場合、機械要素の移動は、スタッドコンタクトによって駆動されてもよい。これは、バッテリなどの尽きることのあるエネルギー貯蔵の必要性を除去する。
【0011】
スタッドコンタクトに装着されることになる端子を取り扱うために、手動工具の端子への安全な取り付けは、端子がスタッドコンタクト上に安全に設置される前に端子が手動工具から抜け落ちないようにするのに有利である。この問題を解決するために、手動工具は、1つの実施形態では、端子に係合するように構成されたラッチ組立体を含むことができ、ラッチ組立体、特に端子は、ラッチ組立体を係合解除するために解放要素を挿入するように構成された解放開口を含み、解放開口は装着方向に開口している。ラッチ組立体は、スタッドコンタクトにおよび端子に少なくとも1つのラッチ部材を含むことができる。この実施形態は、装着の前に端子を手動工具に確実に取り付けることだけでなく、装着プロセスの完了の後に端子を手動工具から自動的に係合解除する可能性も提供する。
【0012】
この係合解除を達成するために、別の実施形態ではスタッドコンタクトの一部とすることができる解放要素が、解放開口に挿入される必要がある。解放開口は、弾力的に撓み可能なロック突起またはロック舌状部などのラッチ組立体の少なくとも1つの係合解除可能なラッチ部材に接近するのを可能にすることができる。特に、少なくとも1つのラッチ部材は、解放開口に重なることができる。それにより、解放要素が解放開口に挿入される場合、ラッチ部材は係合部から自動的に押し出される。
【0013】
ラッチ組立体は、手動工具がスタッド検出装置および/または表示要素を含まない場合でさえ手動工具に存在することができる。この理由は、ラッチ組立体とスタッドコンタクトとの間の相互作用が、スタッドコンタクト上への端子の最終設置の際、手動工具からの端子の自動係合解除をもたらす場合、表示要素および/またはスタッドディフレクタ装置が不必要となり得るからである。
【0014】
別の実施形態によれば、スタッド検出装置、特に、そのセンサがレセプタクルの底部に配置される場合、スタッド検出器、特に、センサは、環境の影響から遮蔽され、機械的損傷から保護される。
【0015】
様々な異なるサイズおよび/または形状のスタッドコンタクトに対して手動工具を使用できるようにするために、レセプタクルは、手動工具に交換可能に装着される装着アダプタによって設けられることが好ましい。装着アダプタは、端子を受容することができる円筒形空間を設けるために釣鐘形状とすることができる。
【0016】
上述の実施形態のうちの1つにおける手動工具は、例えば、既に車体に装着されているスタッドコンタクト上に端子を装着するために自動車製造業者の現場で使用することができる接地コンタクト装着セットの一部とすることができる。スタッドコンタクトは、最終設置位置でスタッド検出装置と相互作用するように構成されたトリガ要素を含むことができる。
【0017】
製造を容易にするために、トリガ要素は少なくとも1つの突起を含むことが好ましい。追加としてまたは代替として、トリガ要素は、例えば、それぞれ、磁気検出または光学検出のための磁石または標示などの他の要素をさらに含むことができる。トリガ要素が、例えば静電容量センサまたは磁気センサのための異なる材料を含むスタッドコンタクトのセクションを含むことがさらに可能である。
【0018】
少なくとも1つの突起がトリガ要素として使用される場合、突起は、手動工具のスイッチに機械的に係合して、表示要素の外観を切り替えるために回路を閉じ、光バリアを影で覆い、および/または磁気センサおよび/または静電容量センサで検出されるように使用することができる。突起は、タブ形状、リブ形状、スタッド形状、またはピン形状とすることができる。これらの場合のいずれでも、突起は装着方向と平行な方向に延びることが好ましく、その装着方向は、一般に、スタッドコンタクトの長手方向と平行であることが好ましい。
【0019】
スタッド検出装置、特に、そのセンサがレセプタクルの底部に配置される場合、突起はスタッドコンタクトの上面に配置されることが好ましい。上面は、好ましくは、装着方向と反対方向に面し、突起は、上面から装着方向と反対方向に延出することができる。
【0020】
別の有利な実施形態によれば、スタッドコンタクトは、スタッドコンタクトの最終設置位置でラッチ組立体を自動的に係合解除するように構成された解放要素を含むことができる。解放要素は、1つの変形では、トリガ要素と同一とすることができ、その結果、解放要素は、同時に2つの機能、すなわち、作業者への視覚フィードバックをトリガすること、および端子を手動工具から自動的に係合解除することに役立つ。
【0021】
最終設置位置において、解放要素が解放開口に挿入され、ラッチ組立体が係合解除されることが好ましい。
【0022】
解放要素は、スタッドコンタクトと同じ方向に延在する、および/またはスタッドコンタクトと並んで延在することができる。
【0023】
別の変形によれば、解放要素は、スタッドコンタクトのフランジ状肩部セクションから延することができる。そのようなフランジ状のセクションは、スタッドコンタクトの装着状態において解放要素から離れて面する側で車体に当接するように使用することができる。フランジ状のセクションは、スタッドコンタクトを車体に挿入するために停止面を備え、それにより、車体に対するスタッドコンタクトの最終静止位置を規定する。
【0024】
解放要素は、少なくとも1つの突起を含むことができる。突起は、タブ状、リブ状、スタッド状、またはピン状とすることができる。
【0025】
別の有利な実施形態によれば、手動工具は、端子をスタッドコンタクト上に設置するためだけでなく端子をスタッドコンタクトから取り外すためにも使用することができる。特に、それぞれの要素がポジティブロック装置で係合するによって、端子がスタッドコンタクト上にラッチされる場合、抜き取りが端子とスタッドコンタクトとの間のポジティブロック装置の保持力に打ち勝つために、端子と手動工具との間の強い取り付けが必要とされる。
【0026】
そのような抜き取りは、例えば、少なくとも装着方向と反対方向に軸方向にしっかり固定した接続を形成するために、手動工具が、スタッドコンタクト上に装着された端子に係合するように構成された端子抜取りセクションを含む場合、達成することができる。このようにして、軸方向にしっかり固定した接続は、コンタクトスタッドから端子を引き抜くことを可能にする。そのような軸方向にしっかり固定した接続はフォームフィットによって確立され得る。
【0027】
端子抜取りセクションは、端子に回転運動で係合するように構成することができる。これは、端子がスタッドコンタクト上に装着方向に沿って直線運動で装着される場合に特に有利であり、その理由は、端子の上首尾の設置の直後に端子が意図せずに抜き取られることが防止されるからである。
【0028】
端子と、手動工具、特に、その端子抜取りセクションとは、バヨネット締結具の補完部分を形成することができる。補完部分は、回転運動によって相互係合させることができる。
【0029】
例えば、端子抜取りセクションは、半径方向突起を含むことができ、半径方向突起は、装着方向に対して垂直に突出する。半径方向突起は、端子の舌状部または、例えば、半径方向内側に突出する他の突起の下で回転するように構成することができる。代替として、端子抜取りセクションは、端子の半径方向突起の上で回転する凹部をさらに含むことができる。
【0030】
端子抜取りセクションは、レセプタクルに配置することができ、したがって、レセプタクルが交換可能なアダプタの一部である場合、端子抜取りセクションは、アダプタと共にシングルステップで交換することができる。端子抜取りセクションはレセプタクルの外側に配置することができ、特に、端子抜取りセクションはラッチ組立体に隣接して配置することができる。
【0031】
端子は、軸方向にしっかり固定した接続を形成するために端子抜取りセクションの少なくとも一部を受容するように構成されたポケットを備えることができる。ポケットは、さらに、解放部材を受容することができる。そのようなポケットは、U字形状舌状部によって端子に形成することができる。ポケットは、少なくとも1つの円周方向に開いており、回転運動での端子抜取りセクションによる係合および/または端子抜取りセクションの挿入を可能にすることができる。
【0032】
最後に、本発明は、さらに、手動工具を使用して、スリーブ状端子コンタクトをスタッドコンタクト上に、特に、車体に取り付けられた接地スタッドコンタクト上に装着する方法に関する。本発明の方法は、端子を手動工具の中空レセプタクルに挿入するステップと、レセプタクルをスタッドコンタクトの少なくとも一部の上に置いて、スタッドコンタクトを端子に挿入するステップと、スタッドコンタクトがレセプタクル内の最終設置位置に配置されたとき、表示要素の視覚的外観を自動的に変更するステップとを含むことができる。
【0033】
以下では、本発明によるデバイスおよび方法の設計および機能が、添付図面を参照しながら例示的に説明される。図面において、同じ参照番号が、機能および/または設計において互いに対応する要素に使用される。さらに、図面を参照しながら説明される様々な特徴は、互いに任意に組み合わせることができることが上述の説明から明らかである。特に、特定の用途において必要でない特徴は省略することができ、一方、特定の用途において必要とされる特徴は、上述のような図示された実施形態に加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】端子を伴う車体上のスタッドコンタクトの概略斜視図であり、端子は部分的に切断されている。
図2】本発明による手動工具と、端子との概略斜視図である。
図3】端子がコンタクトスタッドに装着された状態の図2の手動工具の概略斜視図である。
図4】手動工具および端子が部分的に切断された状態の、図3の細部IVの概略斜視図である。
図5図2の手動工具、および端子の概略斜視図であり、両方とも部分的に切断されている。
図6】コンタクトスタッドに位置づけられた図5の手動工具および端子の概略斜視図である。
図7】端子から手動工具を係合解除した後の図6の手動工具、端子、およびコンタクトスタッドの概略斜視図である。
図8】コンタクトスタッドから端子を取り外すための第1の位置における手動工具、端子、およびコンタクトスタッドの概略斜視図である。
図9】手動工具を端子に係合する前の図8の手動工具、端子、およびコンタクトスタッドの概略斜視図である。
図10図9の手動工具、端子、およびコンタクトスタッドの概略斜視図であり、手動工具は端子に係合されている。
図11図10の手動工具、端子、およびコンタクトスタッドの概略斜視図であり、端子は手動工具によってコンタクトスタッドから抜脱されている。
【発明を実施するための形態】
【0035】
最初に、接地接続部を車体2に設けるための組立体1が、図1を参照して説明される。組立体1はスタッドコンタクト4を含み、スタッドコンタクト4は長手軸6を有する一般的なボルト状の構成のものとすることができる。スタッドコンタクト4の装着セクション8は、ボルト状であり、車体2に挿入することができる。スタッドコンタクト4の接続セクション10は、さらに、ボルト形状化され、いったんスタッドコンタクト4が車体2に装着されると、端子12が接触できるように車体2から突き出る。装着セクション8と接続セクション10との間に、フランジ状肩部14があってもよく、フランジ状肩部14は、車体に載せることができ、それにより、車体へのスタッドコンタクト4の挿入を制限する止め具として働くことができる。
【0036】
端子12は、スタッドコンタクト4上に、特に、その接続セクション10上に装着される。端子12はスリーブ状であり、その結果、スタッドコンタクトは端子に挿入される。端子12は、スリーブ状ばねセクション16を含むことができ、スリーブ状ばねセクション16は、半径外側方向に弾力的に撓み可能にすることができる。ばねセクション16はコンタクトセクション17の一部であり、その中にスタッドコンタクト4が挿入され、それにより、端子12とコンタクストタッド4との間に電気コンタクトが確立される。さらに、端子12はワイヤ接続セクション18を含むことができ、ワイヤ接続セクション18は、接地ワイヤ(図示せず)を接続するためのクリンプセクション20を含むことができる。図示のように、ワイヤ接続セクション18は、スタッドコンタクト4から半径方向外側に突き出ており、肩部14に載ることができる。
【0037】
スタッドコンタクト4および端子12は、フォームフィットによって、例えば、端子12を接続セクション10上にクリップすることによって互いに係合させることができる。
【0038】
実際には、スタッドコンタクト4は、最初に、車体上に装着され、次いで、さらなる装置を車体に設置した後、端子12がスタッドコンタクト4上に装着される。この段階で、もはや、スタッドコンタクト4に容易に接近できないことがある。その上、端子12がスタッドコンタクト4上に正しく装着されたかどうかを評価することが困難であることがある。その理由は、視覚的評価が可能でない、または困難なもとでのみ可能である場所に、スタッドコンタクト4がある場合があるからである。
【0039】
スタッドコンタクト4上への端子12の装着を容易にするために、および端子12がスタッドコンタクト4上に正しく装着されることを確実にするために、図2から図4に示される手動工具22を使用することができる。
【0040】
手動工具22は、作業者(図示せず)の手による使用に適合した把持端部24を含む。手動工具22は、把持端部24からある角度で、例えば垂直に、離れたところに延びる長手方向工具セクション30の遠位端28に配置された工具端部26をさらに含むことができる。工具セクション30の形状およびサイズは特定の要求に適合させることができる。例えば、スタッドコンタクト4がエンジン室の底部で車体2に装着され、および長く細い点検開口しか利用できない場合、長く細い工具セクション30が必要であることがある。
【0041】
手動工具22は、工具端部26を形成することができるレセプタクル32を備える。レセプタクル32は、端子12、特に、そのコンタクトセクション17を受容することができる中空の例えば釣鐘形状の部材である。
【0042】
レセプタクル32は、端子12、特に、そのコンタクトセクション17がスタッドコンタクト4の上に置かれる装着方向34と並んで開口している。
【0043】
手動工具22は、表示要素36を含み、表示要素36は、手動工具22の外側から見えるように配置され、第1の視覚的外観38(図2に示される)から第2の視覚的外観40(図3および図4に示される)まで切り替えられるように構成される。図2から図4に示す実施形態では、表示要素36は、LED、特に多色LEDまたは異なる色のLEDの組立体などの発光デバイスである。表示要素36は、視覚フィードバックの生成に加えてまたはその代わりに、触覚フィードバック、例えば振動に対して設計することができる。第1の視覚的外観38は、LED42がオフに切り替えられるか、またはLED42が、例えば赤色光に似ているように第1の組の光波長を使用して光を放出することができる。表示要素36の第1の視覚的外観38は、端子12をスタッドコンタクト4上に装着するプロセスが成功裡に完了していないことを示している。表示要素36は把持端部24の近くに配置してもよい。
【0044】
第2の視覚的外観40では、スタッドコンタクト4上への端子12の設置が成功裡に完了したことを信号で送るために、LED42は、オンに切り替えることができ、または表示要素36は、異なる、例えば緑色の光を示すために異なる組の波長を放出することができる。それにより、手動工具22は、スタッドコンタクト4が作業者に見えない場合であってもスタッドコンタクト4上への端子12の正しい装着を可能にする。
【0045】
手動工具22のレセプタクル32は、工具端部26に取り付けられる交換可能なアダプタ44によって構成されてもよい。
【0046】
レセプタクル32に端子12を挿入するために、レセプタクル32は、図2に概略的に示すように、端子12の上に装着方向34に移動される。次いで、端子12がレセプタクル32に受容された状態の手動工具22は、図3において示し、および図4においてより接近した詳細で示すようにスタッドコンタクト4の上に移動される。
【0047】
端子12、特に、そのコンタクトセクション17をスタッドコンタクト4の上に移動させる際、両方は、フォームフィットなどのクリップ状ロックで自動的に係合される。
【0048】
図4の細部IVにおいて、レセプタクル32は部分的に切り取られて示されており、そこで、ばねセクション16がスタッドコンタクト4の接続セクション10の上に移動されたことが見て分かる。
【0049】
図2から図4に示すように、ワイヤ46は、端子12のワイヤ接続セクション18に既に取り付けられていてもよい。
【0050】
図4からさらに見て分かるように、手動工具22は、表示要素36に動作可能に接続されたスタッド検出装置48を含むことができる。スタッド検出装置48は、例えばレセプタクル32内のスタッドコンタクト4の少なくとも1つの位置を検出することによって、スタッドコンタクト4上の端子12の少なくとも最終設置位置50を検出するように構成される。
【0051】
スタッド検出装置48は、スタッドコンタクト4が最終設置位置50にある場合、表示要素36を第1の視覚的外観38から第2の視覚的外観40に切り替えるように構成される。
【0052】
このために、スタッド検出装置48は、センサ52を含むことができ、センサ52は、スイッチなどの機械的センサ、および/または静電容量、光学、磁気、電気センサとすることができる。好ましくは、スタッド検出装置48は、特にセンサ52において、レセプタクル32の底部54に配置される。
【0053】
スタッドコンタクト4は、トリガ要素56を備えることができ、トリガ要素56は、少なくとも1つの突起58を含むことができる。突起は、図4に示すようなタブ状、リブ状、スタッド状、またはピン状とすることができる。トリガ要素が、最終設置位置50にまたは最終設置位置50から移動することによって一方の視覚的外観38、40から他方の視覚的外観40、38への表示要素36の切替えをトリガするという理由で、トリガ要素は最終設置位置50でスタッド検出装置48と相互作用するように構成される。
【0054】
トリガ要素56は、スタッドコンタクト4の上面60に配列され、上面60は装着方向34と反対方向に面することができる。図4で見て分かるように、トリガ要素56は、長手軸6と同心的に位置合わせされている上面60の中心にあるピン状突起とすることができる。
【0055】
端子12をスタッドコンタクト4上に装着する前に端子12を手動工具22に安全に取り付けるために、図5から図7を参照しながら以下で説明するようにラッチ組立体70を設けることができる。
【0056】
ラッチ組立体70は、レセプタクル32の外側72におよび端子12に部分的に配置される。ラッチ組立体70は、レセプタクル32および端子12のそれぞれの周囲のセクションにのみわたって延在することができる。ラッチ組立体70は、直径に沿って接続セクション18の反対側に配置することができる。
【0057】
ラッチ組立体70は、端子12のコンタクトセクション17の上にレセプタクル32を滑らせることによって作動される。ラッチ組立体70の作動状態において、2つのラッチ部材74、76は、互いの背後に装着方向に滑らされてポジティブロックを形成する。ラッチ部材74、76の少なくとも一方は、半径方向78に弾力的に撓み可能にすることができる。ラッチ部材74、76の少なくとも一方は、半径方向突起として形成することができる。例として、図5は、レセプタクル32のラッチ部材74として半径方向突起80を示し、ラッチ部材76は半径方向外側に突き出る。
【0058】
半径方向突起80の代わりに、半径方向凹部を設けることができる。
【0059】
端子12は、ラッチ部材76としてラッチ舌状部82を備えることができる。
【0060】
ラッチ組立体70は、装着方向34に開口している解放開口84をさらに含む。解放開口84は、ラッチ部材74、76の少なくとも一方への通路を提供するように構成される。特に、ラッチ部材74、76の少なくとも一方は、解放開口84と重なることができる。
【0061】
図示のように、解放開口84は端子12に形成することができ、解放開口84と重なるラッチ部材74は、手動工具22の一部とすることができる。
【0062】
端子12は、U字形状セクション86を含むことができ、U字形状セクション86は、レセプタクル32のラッチ部材74のためのポケット88を形成する。解放開口84はこのポケット88中に延在することができる。U字形状セクション86は、舌状部、特に、ラッチ舌状部82によって形成することができる。舌状部、特に、ラッチ舌状部82は、2つの脚部を形成するようにそれ自体の上に曲げ戻される。2つの脚部は、装着方向34に対して垂直に延びる。ポケット88は、ラッチ組立体70のラッチ状態でラッチ部材74を受容する凹部として役立つ。
【0063】
解放開口84は、図6に示すように、解放要素90を挿入して、ラッチ組立体70、したがって、レセプタクル32と端子12との間のロックを係合解除することを可能にする。ラッチ組立体70を係合解除することによって、端子12をレセプタクル32から取り外すことができる。
【0064】
解放開口84は、スタッドコンタクト4が最終設置位置50にあるとき、端子12のレセプタクル32からの自動係合解除を可能にする。これが図6に示される。
【0065】
解放要素90は、スタッドコンタクト4に、例えば、肩部14上のピン状突起として設けることができる。解放要素90は、スタッドコンタクト4から、スタッドコンタクト4の接続セクション10と平行に装着方向34と反対方向に延在することができる。
【0066】
解放要素90は、ラッチ組立体70を係合解除するために、解放開口84に挿入され、ラッチ部材74、76の少なくとも一方と相互作用するように構成される。係合解除のために、ラッチ部材74、76の少なくとも一方は、解放要素90によって、それぞれの他方のラッチ部材76、74との重なりから移動される。例えば、解放要素90が、レセプタクル32の半径方向突起80を押しつけ、半径方向突起80を半径方向内側に撓ませ、その結果、ラッチ部材74は、装着方向34と反対方向にラッチ部材76を過ぎて摺動することができる。
【0067】
解放要素90の装着方向34の長さは、端子12が肩部24の近くにあるかもしくは肩部24に接触している場合、またはスタッドコンタクト4が最終設置位置50にある場合にのみ、ラッチ組立体70の係合解除を達成するように構成される。
【0068】
図7には、ラッチ組立体70の係合解除の後、ポジティブロックおよび/または摩擦ロックによってコンタクトスタッド4に保持されている端子12からレセプタクル32を引き抜くことができることが示されている。
【0069】
解放開口84に解放要素90を挿入する際に役立つように、溝または任意の他の半径方向非対称特徴部などの案内装置92が、レセプタクル32、端子12、およびスタッドコンタクト4のうちの少なくとも1つに設けられ得る。案内装置92により、解放要素90と解放開口84とが位置合わせされる1つの位置のみで、端子12をスタッドコンタクト4の上に滑らせることが可能になる。
【0070】
自動的に係合解除できるラッチ組立体70が、スタッド検出装置48なしで使用されてもよい。
【0071】
手動工具22は、端子抜取りセクション100を備えることができ、端子抜取りセクション100は、スタッドコンタクト4上に装着された端子12に係合するように構成される。端子抜取りセクションの設計および機能が、図8から図11を参照しながら説明される。端子抜取りセクション100は、手動工具22と端子12との間に接続を形成し、接続は、装着方向34と反対方向に軸方向にしっかり固定しており、それにより、装着方向34と反対方向に端子12をスタッドコンタクト4から取り外すことを可能にする。
【0072】
レセプタクル32は、端子抜取りセクション100を、ラッチ組立体70と共にまたはラッチ組立体70なしで設けることができる。
【0073】
端子12をスタッドコンタクト4上に装着した直後に端子12を誤って引き抜かないために、端子抜取りセクション100が端子12と係合される方向は、ラッチ組立体70が係合されるかまたは係合解除される移動の方向と異なる。例えば、図示のように、ラッチ組立体70が装着方向34に沿って手動工具22の運動によって係合および係合解除される場合、端子抜取りセクション100は、装着方向34に対して垂直な方向に移動することによって係合される。特に、端子抜取りセクション100は、端子12に回転運動102で係合するように構成することができる。端子12および手動工具22は、それぞれ、その端子抜取りセクション100が、両方とも、バヨネット締結具104の補完部分を形成することができる。
【0074】
端子12によって形成されたポケット88は、それぞれ、手動工具22またはレセプタクル32の回転の際、レセプタクル32または手動工具22の半径方向に突き出ている抜取りラッチ106を受容するために使用することができる。これが図8から図10に示され、最初に、レセプタクル32が、スタッドコンタクト4上に装着されている端子12の上に押し進められる(図8)。端子抜取りセクション100は、ラッチ組立体70が存在する場合、ラッチ組立体70に隣接するレセプタクル32の外側72に配置することができる。端子12がスタッドコンタクト4に装着された状態で、レセプタクル32がスタッドコンタクト4の上に摺動されるとき、図6に示されるように、解放要素90が依然として解放開口84に配置されており、ラッチ部材74、76のいかなる係合も阻止しているために、ラッチ組立体70は係合することができない。
したがって、レセプタクル32と端子12との間のポジティブロックを達成するために、レセプタクル32は、いったんスタッドコンタクト4が表示要素36によって示されるように最終設置位置50にある(図9)と、矢印102によって示されるように回転される。最終設置位置50は、抜取りラッチ106がポケット88の外側にある場合、唯一到達することができる。回転102の際、抜取りラッチ106は、ポケット88中に回転され、軸方向にしっかり固定されたフォームフィットを形成する。解放要素90またはレセプタクル上の止め具110は、さらなる回転を防止することができる。この状態が図10に示される。表示要素36は、依然として、最終設置位置50が維持されていることを示している。
【0075】
いったん端子抜取りセクション100が係合状態になる(図10)と、端子12は、図11に示すように装着方向34と反対方向にコンタクトスタッド4から抜脱することができる。スタッドコンタクト4および手動工具22は共に接地コンタクト装着セットを形成し、接地コンタクト装着セットは端子12をさらに含むことができる。
【符号の説明】
【0076】
1 組立体
2 車体
4 スタッドコンタクト
6 スタッドコンタクトの長手軸
8 スタッドコンタクトの装着セクション
10 スタッドコンタクトの接続セクション
12 端子
14 端子の肩部
16 端子のばねセクション
17 端子のコンタクトセクション
18 端子のワイヤ接続セクション
20 端子のクリンプセクション
22 手動工具
24 手動工具の把持端部
26 手動工具の工具端部
28 手動工具の遠位端
30 手動工具の工具セクション
32 手動工具のレセプタクル
34 装着方向
36 手動工具の表示要素
38 表示要素の第1の視覚的外観
40 表示要素の第2の視覚的外観
42 LED
44 手動工具のアダプタ
46 ワイヤ
48 スタッド検出装置
50 最終設置位置
52 スタッド検出装置のセンサ
54 レセプタクルの底部
56 スタッドコンタクトのトリガ要素
58 突起
60 スタッドコンタクトの上面
70 ラッチ組立体
72 レセプタクルの外側
74 レセプタクルのラッチ部材
76 端子のラッチ部材
78 半径方向
80 半径方向突起
82 ラッチ舌状部
84 解放開口
86 U字形状セクション
88 ポケット
90 解放要素
92 案内装置
100 端子抜取りセクション
102 回転運動
104 バヨネット締結具
106 抜取りラッチ
110 止め具
112 接地コンタクト装着セット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11