【課題を解決するための手段】
【0007】
表記及び用語
特定の略語、記号及び用語が以下の説明及び特許請求の範囲の全体にわたって使用され、そのようなものとして以下が挙げられる。
【0008】
本明細書において使用される場合、不定冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、1つ以上を意味する。
【0009】
本明細書において使用される場合、「およそ」又は「約」という用語は、記載の値の±10%を意味する。
【0010】
本明細書において列挙される任意の及びすべての範囲は、「両端値を含む」という用語が使用されているかどうかに関わらず、それらの終点を含む(すなわちx=1〜4又は1〜4のx範囲は、x=1、x=4及びx=その間の任意の数を含む)。
【0011】
元素の周期表からの元素の標準的な略語が本明細書において使用される。元素は、これらの略語によって表され得るものと理解されたい(例えば、Nbは、ニオブを意味し、Nは、窒素を意味し、Cは、炭素を意味するなど)。
【0012】
本明細書において使用される場合、R基の記載に関連して使用される場合の「独立して」という用語は、対象のR基が、同じ又は異なる下付き文字又は上付き文字を有する別のR基に対して独立して選択されるだけでなく、その同じR基のあらゆる追加の種類に対しても独立して選択されることを示すものと理解されたい。例えば、式MR
1x(NR
2R
3)
(4−x)(ここで、xは、2又は3である)中、2つ又は3つのR
1基は、互いに又はR
2若しくはR
3と同じ場合があるが、同じである必要はない。
【0013】
本明細書において使用される場合、「アルキル基」という用語は、炭素原子及び水素原子のみを含有する飽和官能基を意味する。更に、「アルキル基」という用語は、直鎖、分岐又は環状のアルキル基を意味する。直鎖アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。分岐アルキル基の例としては、t−ブチルが挙げられるが、これに限定されるものではない。環状アルキル基の例としては、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0014】
本明細書において使用される場合、「Me」という略語は、メチル基を意味し;「Et」という略語は、エチル基を意味し;「Pr」という略語は、プロピルを意味し;「nPr」という略語は、「ノルマル」又は直鎖プロピル基を意味し;「iPr」という略語は、イソプロピル基を意味し;「Bu」という略語は、ブチル基を意味し;「nBu」という略語は、「ノルマル」又は直鎖ブチル基を意味し;「tBu」という略語は、1,1−ジメチルエチルとしても知られるtert−ブチル基を意味し;「sBu」という略語は、1−メチルプロピルとしても知られるsec−ブチル基を意味し;「iBu」という略語は、2−メチルプロピルとしても知られるイソブチル基を意味し;「アミル」という用語は、アミル基又はペンチル基を意味し;「tアミル」という用語は、1,1−ジメチルプロピルとしても知られるtert−アミル基を意味する。
【0015】
本明細書において使用される場合、「TMS」という略語は、トリメチルシリル(Me
3Si−)を意味し;「DMS」という略語は、ジメチルシリル(Me
2HSi−)を意味し;「MMS」という略語は、モノメチルシリル(MeH
2Si−)を意味し;「py」という略語は、ピリジンを意味し;R
1,R
2,R
3−Pyrという略語は、次の構造:
【0016】
【化1】
【0017】
を有するピラゾリル配位子を意味する。
【0018】
酸化ニオブ又は窒化ニオブなど、堆積される膜又は層は、それらの適切な化学量論(例えば、NbO
,Nb
2O
5)に言及することなく本明細書及び特許請求の範囲の全体にわたって列挙され得ることに留意されたい。これらの層は、典型的には0原子%〜15原子%で水素も含有し得る。しかし、定期的に測定されるわけではないため、与えられる任意の膜の組成は、特に明記されない限り、それらのH含有量を無視する。
【0019】
式:
【0020】
【化2】
【0021】
(式中、それぞれのR、R
1、R
2及びR
3は、独立して、H、アルキル基又はR’
3Siであり、それぞれのR’は、独立して、H又はアルキル基である)
を有する前駆体を含むニオブ含有膜形成用組成物が開示される。開示されるニオブ含有膜形成用組成物は、以下の態様の1つ以上を含み得る:
・それぞれのR、R
1、R
2及びR
3は、独立して、H、Me、Et、nPr、iPr、tBu、sBu、iBu、nBu、tアミル、SiMe
3、SiMe
2H又はSiH
2Meから選択される;
・それぞれのRは、iPr、tBu又はtアミルである;
・それぞれのR
2は、H又はMeである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、H、H及びHである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、Me、H及びHである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、Me、H及びMeである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、Me、Me及びMeである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、Et、H及びEtである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、nPr、H及びnPrである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、iPr、H及びiPrである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、tBu、H及びtBuである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、tアミル、H及びtアミルである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、iPr、H及びtBuである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、iPr、H及びMeである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、iPr、H及びEtである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、SiMe
3、H及びSiMe
3である;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、SiHMe
2、H及びSiHMe
2である;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtBu、SiH
2Me、H及びSiH
2Meである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、H、H及びHである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、Me、H及びHである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、Me、H及びMeである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、Me、Me及びMeである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、Et、H及びEtである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、nPr、H及びnPrである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、iPr、H及びiPrである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、tBu、H及びtBuである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、tアミル、H及びtアミルである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、iPr、H及びtBuである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、iPr、H及びMeである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、iPr、H及びEtである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、SiMe
3、H及びSiMe
3である;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、SiHMe
2、H及びSiHMe
2である;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれtアミル、SiH
2Me、H及びSiH
2Meである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、H、H及びHである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、Me、H及びHである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、Me、H及びMeである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、Me、Me及びMeである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、Et、H及びEtである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、nPr、H及びnPrである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、iPr、H及びiPrである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、tBu、H及びtBuである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、tアミル、H及びtアミルである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、iPr、H及びtBuである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、iPr、H及びMeである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、iPr、H及びEtである;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、SiMe
3、H及びSiMe
3である;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、SiHMe
2、H及びSiHMe
2である;
・R、R
1、R
2及びR
3は、それぞれiPr、SiH
2Me、H及びSiH
2Meである;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(H,H,H−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(Me,H,H−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(Me,H,Me−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(Me,Me,Me−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(Et,H,Et−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(nPr,H,nPr−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(iPr,H,iPr−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(tBu,H,tBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(iBu,H,iBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(nBu,H,nBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(sBu,H,sBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(tアミル,H,tアミル−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(iPr,H,tBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(iPr,H,Me−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(iPr,H,Et−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(TMS,H,TMS−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(DMS,H,DMS−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NiPr)(MMS,H,MMS−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(H,H,H−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(Me,H,H−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(Me,H,Me−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(Me,Me,Me−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(Et,H,Et−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(nPr,H,nPr−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(iPr,H,iPr−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(tBu,H,tBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(sBu,H,sBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(nBu,H,nBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(iBu,H,iBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(tアミル,H,tアミル−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(iPr,H,tBu−Pyr)
3,を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(iPr,H,Me−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(iPr,H,Et−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(TMS,H,TMS−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(DMS,H,DMS−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=NtBu)(MMS,H,MMS−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(H,H,H−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(Me,H,H−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(Me,H,Me−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(Me,Me,Me−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(Et,H,Et−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(nPr,H,nPr−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(iPr,H,iPr−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(tBu,H,tBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(sBu,H,sBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(nBu,H,nBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(iBu,H,iBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(tアミル,H,tアミル−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(iPr,H,tBu−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(iPr,H,Me−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(iPr,H,Et−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(TMS,H,TMS−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(DMS,H,DMS−Pyr)
3を有する;
・前駆体は、式Nb(=Ntアミル)(MMS,H,MMS−Pyr)
3を有する;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約95.0%w/w〜約100.0%w/wの前駆体を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約5.0%w/wの不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wの不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約1.0%w/wの不純物を含む;
・不純物は、ピラゾール類;ピリジン類;アルキルアミン;アルキルイミン;THF;エーテル;ペンタン;シクロヘキサン;ヘプタン;ベンゼン;トルエン;塩素化金属化合物;リチウム、ナトリウム又はカリウムピラゾールを含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wのピラゾール類不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wのピリジン類不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wのアルキルアミン不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wのアルキルイミン不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wのTHF不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wのエーテル不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wのペンタン不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wのシクロヘキサン不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wのヘプタン不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wのベンゼン不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wのトルエン不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wの塩素化金属化合物不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0.0%w/w〜約2.0%w/wのリチウム、ナトリウム又はカリウムピラゾリル不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約1ppmwの金属不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwの金属不純物を含む;
・金属不純物は、アルミニウム(Al)、ヒ素(As)、バリウム(Ba)、ベリリウム(Be)、ビスマス(Bi)、カドミウム(Cd)、カルシウム(Ca)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、銅(Cu)、ガリウム(Ga)、ゲルマニウム(Ge)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、インジウム(In)、鉄(Fe)、鉛(Pb)、リチウム(Li)、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、ストロンチウム(Sr)、トリウム(Th)、スズ(Sn)、チタン(Ti)、ウラン(U)及び亜鉛(Zn)を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのAl不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのAs不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのBa不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのBe不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのBi不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのCd不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのCa不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのCr不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのCo不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのCu不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのGa不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのGe不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのHf不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのZr不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのIn不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのFe不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのPb不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのLi不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのMg不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのMn不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのW不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのNi不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのK不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのNa不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのSr不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのTh不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのSn不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのTi不純物を含む;
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのU不純物を含む;及び
・ニオブ含有膜形成用組成物は、約0ppbw〜約500ppbwのZn不純物を含む。
【0022】
入口導管及び出口導管を有し、上記に開示されるニオブ含有膜形成用組成物のいずれかを収容するするキャニスターを含むニオブ含有膜形成用組成物送出装置も開示される。開示される送出装置は、以下の態様の1つ以上を含み得る:
・入口導管の末端は、ニオブ含有膜形成用組成物の表面より上に位置し、及び出口導管の末端は、ニオブ含有膜形成用組成物の表面より上に位置する;
・入口導管の末端は、ニオブ含有膜形成用組成物の表面より上に位置し、及び出口導管の末端は、ニオブ含有膜形成用組成物の表面より下に位置する;
・入口導管の末端は、ニオブ含有膜形成用組成物の表面より下に位置し、及び出口導管の末端は、ニオブ含有膜形成用組成物の表面より上に位置する。
【0023】
基板上へのニオブ含有膜の堆積プロセスも開示される。上記に開示されるニオブ含有膜形成用組成物は、反応器であって、その中に配置された基板を有する反応器中に導入される。前駆体の少なくとも一部が基板上に堆積されてニオブ含有層を形成する。開示されるプロセスは、以下の態様の1つ以上を更に含み得る:
・反応物を反応器中に導入する;
・反応物は、プラズマ処理される;
・反応物は、プラズマ処理されない;
・反応物は、遠隔プラズマ処理される;
・反応物は、H
2、H
2CO、N
2H
4、NH
3、水素ラジカル、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、トリシリルアミン及びそれらの混合物からなる群から選択される;
・反応物は、H
2である;
・反応物は、NH
3である;
・反応物は、O
2、O
3、H
2O、H
2O
2、NO、N
2O、NO
2、それらの酸素ラジカル及びそれらの混合物からなる群から選択される;
・反応物は、H
2Oである;
・反応物は、プラズマ処理されたO
2である;
・反応物は、O
3である;
・ニオブ含有前駆体及び反応物は、チャンバー中に逐次導入される;
・ニオブ含有前駆体の導入及び反応物の導入は、反応物とNb含有前駆体との気相混合を回避するために時間的又は空間的に分離される;
・別の前駆体を反応器中に導入する;
・第2前駆体は、IV族元素、別のV族元素、Si、Ge、Al又は任意のランタニドから選択される元素Mを含む;
・ニオブ含有膜及び第2前駆体は、積層体を形成する;
・ニオブ含有膜及び第2前駆体は、NbO/MO積層体を形成する;
・反応器は、原子層堆積のために構成される;
・反応器は、プラズマ支援原子層堆積のために構成される;
・反応器は、空間原子層堆積のために構成される;
・ニオブ含有膜は、Nb
nO
mであり、ここで、n及びmのそれぞれは、1〜6(両端値を含む)の範囲である整数である;
・ニオブ含有膜は、NbO
2又はNb
2O
5である;
・ニオブ含有膜は、Nb
oN
pであり、ここで、o及びpのそれぞれは、1〜6(両端値を含む)の範囲である整数である;
・ニオブ含有膜は、NbNである;
・ニオブ含有膜は、Nb
oN
pO
qであり、ここで、o、p及びqのそれぞれは、1〜6(両端値を含む)の範囲である整数である;
・ニオブ含有膜は、NbONである;
・ニオブ含有膜は、NbMOであり、ここで、Mは、IV族元素、別のV族元素、Si、Ge、Al又は任意のランタニドである。
【0024】
本発明の性質及び目的の更なる理解のため、添付の図面とともに以下の詳細な説明を参照すべきである。