【実施例】
【0064】
上記無機コロイド含有液、上記無機繊維成型体用組成液及び上記無機繊維成型体について、実施例を用いて説明する。
【0065】
<サポナイトの合成>
塩化アルミニウム六水和物と塩化鉄(III)六水和物とを原子比率でAl:Fe=10:0〜5:5程度となるようにそれぞれ調製し、合計0.037molの塩化アルミニウム六水和物及び塩化鉄(III)六水和物を水500mlに溶解させ、溶液(1)を得た。
【0066】
次いで、この溶液(1)に塩化マグネシウムを0.333mol加えて溶解させ、溶液(2)を得た。
【0067】
次いで、水500mlにメタケイ酸ナトリウム五水和物を0.407mol溶解させ、これを溶液(2)とゆっくりと混合し、溶液(3)を得た。
【0068】
次いで、溶液(3)にアンモニア水を添加してpH10に調整し、24時間撹拌した。24時間撹拌後、生成した沈殿物を遠心分離することにより、溶液と固形分とを分離した。
【0069】
次いで、得られた固形分に水を加えて撹拌した後、再び遠心分離することにより、溶液と固形分とを分離する洗浄工程Aを実施した。この洗浄工程Aを十分に繰り返すことによって余分なナトリウムと塩素とを洗浄した後、固形分を乾燥させた。
【0070】
次いで、得られた固形分を細かく粉砕し、水500mlに分散させることにより、分散液を得た。
【0071】
次いで、得られた分散液に水酸化ナトリウムを0.037mol溶解させ、オートクレーブを用いて200℃で5時間水熱反応させた。
【0072】
次いで、上記水熱反応後の分散液を遠心分離することにより、溶液と固形分とを分離した。
【0073】
次いで、得られた固形分に水を加えて撹拌した後、再び遠心分離することにより、溶液と固形分とを分離する洗浄工程Bを実施した。この洗浄工程Bを十分に繰り返すことによって余分なナトリウムを洗浄した後、固形分を乾燥させた。
【0074】
次いで、得られた固形分を細かく粉砕することにより、6種類の粉末状のサポナイト(1)〜(6)を作製した。また、比較として、市販のモンモリロナイト(クニミネ工業社製、「クニピアF」)を準備した。代表としてサポナイト(1)、(3)及び(6)と、比較のモンモリロナイトについて、X線回折装置(リガク社製、「RINT2400」)を用いて、X線回折を実施した。その結果を、
図1に示す。
図1に示されるように、サポナイト(1)、(3)及び(6)は、いずれもサポナイト特有のピークが確認された。また、2θ=20°〜30°付近にブロードなピーク(ハローピーク)が確認されないことから、サポナイト(1)、(3)及び(6)は、サポナイト単相より構成されており、非晶質相はほぼ存在しないことが確認された。また、サポナイト(1)〜(6)について、蛍光X線分析装置(リガク社製、「リガク3270」)を用いて、蛍光X線分析を実施した。その結果、表1に示されるように、各サポナイトは、それぞれFe含有量が異なることが確認された。
【0075】
合成サポナイト、市販のモンモリロナイトの原子比率を表1にまとめて示す。
【0076】
【表1】
【0077】
<無機コロイド含有液の調製>
後述の表2〜表5に示される配合割合(単位:質量部)となるように、水に無機コロイドと所定のサポナイトとを分散させることにより、試料1〜試料19の無機コロイド含有液を得た。なお、無機コロイドには、コロイダルシリカ(日揮触媒株式会社製、「Cataloid SI−40」)を用いた。また、サポナイトを用いなかった以外は上記と同様にして、試料1C及び試料2Cの無機コロイド含有液を得た。また、サポナイトに代えて上記モンモリロナイトを用いた以外は上記と同様にして、試料3Cの無機コロイド含有液を得た。
【0078】
<無機繊維成型体用組成液の調製>
後述の表2〜表5に示される配合割合(単位:質量部)となるように、各無機コロイド溶液に、無機繊維、必要に応じて耐火粉末を混合することにより、試料1〜試料19、試料1C〜試料3Cの無機繊維成型体用組成液(以下、単に、組成液という。)を得た。なお、無機繊維には、リフラクトリーセラミックファイバー(平均繊維径4μm、平均繊維長500μm)(株式会社ITM製、「FXLバルクファイバー」)又はアルミナファイバー(平均繊維径5μm、平均繊維長500μm)(株式会社ITM製、「FMXバルクファイバー」)を用いた。また、耐火粉末には、アルミナ粉末(平均粒径d50=40μm)(住友化学株式会社製、「A−21」)を用いた。
【0079】
<無機繊維成型体の作製>
各組成液を、直径10cmの吸引成型用の型に流し込み、吸引成型により7cmの高さになるまで積層させた。次いで、吸引成型によって脱水して得られた直径10cm、高さ7cmの円柱状の吸引成型体を、密度の均一化や表面を滑らかにするために、高さ5cmまでローラープレスした。次いで、この吸引成型体を、110℃で24時間乾燥させた。次いで、乾燥させた無機繊維成型体を縦6.5cm、横6.5cmの角形状となるようにカットすることにより、試料1〜試料9、試料11〜試料19、試料1C〜試料3Cの無機繊維成型体を得た。なお、試料10の組成液は、試料1、試料7〜試料9の組成液に比べて流動が低下したため、吸引成型による無機繊維成型体の作製は行わなかった。
【0080】
また、上記の形状以外の形状を有する試料の無機繊維成型体も併せて作製した。具体的には、試料1の組成液を、直径10cmの吸引成型用の型に流し込み、吸引成型により3.5cmの高さになるまで積層させた。次いで、吸引成型によって脱水して得られた直径10cm、高さ3.5cmの円柱状の吸引成型体を、密度の均一化や表面を滑らかにするために、高さ2.5cmまでローラープレスした。次いで、この吸引成型体を、110℃で24時間乾燥させた。次いで、乾燥させた無機繊維成型体を縦6.5cm、横6.5cmの角形状となるようにカットすることにより、試料20の無機繊維成型体を得た。
【0081】
また、試料1の組成液を用い、吸引成型によって脱水して得られた外径7.7cm、内径3.5cmの円筒状の吸引成型体を、密度の均一化や表面を滑らかにするために、内径部にパイプを挿して転がし、外径6.5cmまで均一に圧縮した。次いで、この吸引成型体を、110℃で24時間乾燥させた。これにより、試料21の無機繊維成型体を得た。
【0082】
<無機繊維成型体の内部硬度の測定>
アスカーC型ゴム硬度計を用い、各無機繊維成型体の4つの側面(カット面)における中央部の硬度を、各側面につき2箇所ずつ測定した。得られた8箇所の硬度の平均値を、その無機繊維成型体の内部硬度とした。無機繊維成型体の内部硬度が30度以上であると、穴あけ加工による穴内壁の崩れを抑制しやすい。
【0083】
<無機繊維成型体の焼成収縮率の測定>
各無機繊維成型体を、所定の最高温度で24時間加熱した。最高温度は、無機繊維としてリフラクトリーセラミックファイバーを用いた場合には、1000℃、アルミナファイバーを用いた場合には、1300℃とした。また、昇温速度は、150℃/時間とした。ノギスにより、焼成前後の無機繊維成型体における上面の四辺の長さをそれぞれ測定し、焼成前の辺の長さの平均値、焼成後の辺の長さの平均値を求めた。そして、100×(焼成前の辺の長さの平均値−焼成後の辺の長さの平均値)/(焼成前の辺の長さの平均値)の式より、焼成収縮率を算出した。無機繊維成型体の焼成収縮率が3%以下であると、断熱用途に特に好適に用いることができる。
【0084】
<無機繊維成型体の比重>
ノギスと電子天秤を用いて、各無機繊維成型体の比重(嵩密度)を測定した。
【0085】
<無機繊維成型体における成分組成>
上記蛍光X線分析装置を用い、次のようにして各無機繊維成型体中の成分組成を求めた。すなわち、無機繊維成型体中のMg量、Si量、Al量を測定する。Mgはサポナイトにのみ含まれているため、無機繊維成型体中のMg量を測定することにより、無機繊維成型体中のサポナイト含有量を算出することができる。また、用いた無機繊維の組成を予め測定しておくことにより、Al量とSi量の比率から、無機繊維成型体中の無機繊維量と無機コロイド量とを計算することができる。これらの結果から、無機繊維100質量部に対するサポナイト量、無機コロイド量を算出した。
【0086】
作製した無機コロイド含有液、無機繊維成型体用組成液及び無機繊維成型体の成分組成(質量部)、物性をまとめて、表2〜表5に示す。
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】
【表5】
【0091】
表2〜表5によれば、以下のことがわかる。試料1C及び試料2Cは、無機コロイド含有液にサポナイトが含まれていない。そのため、試料1C及び試料2Cは、サポナイトによって成型体の乾燥時における無機コロイドのマイグレーションを抑制することができず、無機繊維成型体の内部硬度が低かった。
【0092】
試料3Cは、無機コロイド含有液に粘土鉱物が含まれているものの、その粘土鉱物がモンモリロナイトである。そのため、試料3Cは、組成液に加える無機繊維の量を、他の試料の約1/11程度にまで減じないと組成液の粘度が吸引成型に適した状態とならなかった。この結果から、粘土鉱物としてモンモリロナイトを用いた場合、組成液に加える無機繊維の量を他の試料と同程度の量とするためには、多量のモンモリロナイトが必要になることがわかる。また、モンモリロナイトの添加量が多量になれば、アルカリ量の増加により、無機繊維成型体の焼成収縮率が増加することは明らかである。一方、組成液に加える無機繊維の量を他の試料と同程度の量とした場合に、モンモリロナイトの添加量が少量になれば、無機コロイドのマイグレーションの抑制が困難となり、無機繊維成型体の内部硬度の低下を招くことも明らかである。
【0093】
これらに対し、試料1〜試料9によれば、粘土鉱物を含んで、内部硬度の低下を抑制することができ、かつ、焼成収縮率の増加を抑制することができる無機繊維成型体が得られることがわかる。これは、無機コロイド含有液に含まれる粘土鉱物としてサポナイトを用いたことにより、少量の粘土鉱物で、乾燥時における成型体表面への無機コロイドのマイグレーションが抑制されたためである。
【0094】
また、試料1〜試料6を比較すると、無機コロイド含有液において、サポナイトのFe含有量が原子比率で1.3%以下である場合には、十分な内部硬度を有する無機繊維成型体が得られることがわかる。これは、サポナイトのFe含有量が原子比率で1.3%以下とされることにより、無機コロイドのマイグレーション抑制効果が大きくなったためである。
【0095】
また、試料1、試料7〜試料9を比較すると、無機コロイド含有液におけるサポナイトの含有量が増加するに従って、得られる無機繊維成型体の内部硬度が増加することがわかる。また、試料1、試料7〜試料9は、無機コロイド含有液におけるサポナイトの含有量が水100質量部に対して2質量部以下であったため、組成液の流動性が高く、吸引成型による成型性を確保しやすかった。
【0096】
ここで、本発明者らによるこれまでの実験によれば、無機コロイド含有液におけるサポナイトの含有量が水100質量部に対して3質量部以下である場合には、静置状態で組成液がゾル状になる傾向が確認されている。しかし、無機コロイド含有液におけるサポナイトの含有量が水100質量部に対して2質量部を超えると、組成液の流動性が悪化する傾向が見られる。よって、組成液を吸引成型することにより無機繊維成型体を成型する場合には、無機コロイド含有液におけるサポナイトの含有量を水100質量部に対して2質量部以下にすることが望ましいといえる。また、無機コロイド含有液におけるサポナイトの含有量が水100質量部に対して3質量部超〜4質量部以下である場合には、静置状態で組成液がゲル状になるが、撹拌状態とすることにより組成液がゾル状になる傾向が確認されている。さらに、無機コロイド含有液におけるサポナイトの含有量が4質量部超である場合には、撹拌状態であっても組成液がゲル状になる傾向が確認されている。組成液をプレス成型することにより無機繊維成型体を成型する場合、サポナイトの増加に伴う組成液の粘度上昇をそれほど気にする必要がないが、無機繊維の混合が難しくなり、成型体の均一性が低下するおそれがある。そのため、組成液をプレス成型することにより無機繊維成型体を成型する場合には、無機コロイド含有液におけるサポナイトの含有量を水100質量部に対して4質量部以下にすることが好ましいといえる。なお、試料1Cと試料7との比較から分かるように、無機コロイドのマイグレーション抑制効果を確実なものとする観点から、無機コロイド含有液におけるサポナイトの含有量は、水100質量部に対して0.1質量部以上にすることが好ましいといえる。以上をまとめると、無機コロイド含有液において、サポナイトの含有量が水100質量部に対して0.1〜4質量部である場合には、組成液の成型性の確保、無機繊維成型体の内部硬度の確保を確実なものとすることができるといえる。
【0097】
また、試料1C、試料1、試料7〜試料9について、最小二乗法(線形)を用いて、無機繊維成型体中のサポナイトの含有量と内部硬度との関係を求めると、無機繊維成型体におけるサポナイトの含有量が、無機繊維100質量部に対して0.3質量部以上であると、内部硬度が30度以上となる。したがって、無機繊維成型体におけるサポナイトの含有量を、無機繊維100質量部に対して0.3質量部以上とすることにより、穴あけ加工に適した内部硬度を有する無機繊維成型体を得やすくなるといえる。
【0098】
同様に、試料1C、試料1、試料7〜試料9について、最小二乗法(線形)を用いて、無機繊維成型体中のサポナイトの含有量と焼成収縮率との関係を求めると、無機繊維成型体におけるサポナイトの含有量が、無機繊維100質量部に対して5.7質量部以下であると、焼成収縮率が3%以下となる。したがって、無機繊維成型体におけるサポナイトの含有量を、無機繊維100質量部に対して5.7質量部以下とすることにより、焼成収縮率をより抑制しやすい無機繊維成型体を得やすくなるといえる。
【0099】
また、試料1と試料11とを比較すると、無機繊維成型体における無機コロイドの含有量を、無機繊維100質量部に対して100質量部以下とすることにより、焼成収縮率の増大を抑制しやすい無機繊維成型体を得やすくなるといえる。なお、表には記載されていないが、無機繊維成型体における無機コロイドの含有量が、無機繊維100質量部に対して100質量部を超えると、急激に焼成収縮率が増大した。
【0100】
また、試料16〜試料19について、組成液に対する無機繊維の量を試料1〜試料15に比べて少なくしたところ、より比重が高く緻密な成型体を得ることができた。試料1と試料16とを比較すると、無機繊維に対する無機コロイド量が少なくても、内部硬度が高いことがわかる。さらに、無機コロイド含有液中の無機コロイドを少なくした分、サポナイトを増加させたところ、試料1〜試料15や試料16と比べて、より少ない無機コロイドの含有量で内部強度を30度以上にすることができた。この無機繊維成型体中の無機コロイドの含有量と内部硬度との関係を、最小二乗法(線形)を用いて、試料16〜試料19について求めると、無機繊維成型体における無機コロイドの含有量が、無機繊維100質量部に対して10質量部以上であると、無機繊維成型体の内部硬度が30度以上となる。したがって、無機繊維成型体における無機コロイドの含有量を、無機繊維100質量部に対して10質量部以上とすることにより、内部硬度の低下を抑制しやすい無機繊維成型体を得やすくなるといえる。
【0101】
また、試料1と試料11とを比較すると、無機コロイド含有液における無機コロイドの含有量を、水100質量部に対して20質量部以下とした場合に、組成液を吸引成型することにより、低比重で、高い内部硬度を有する無機繊維成型体を得やすくなることもわかる。なお、無機コロイド含有液における無機コロイドの含有量を、水100質量部に対して20質量部超とする場合には、組成液をプレス成型することにより、高い内部硬度を有する無機繊維成型体を得ることができる。もっとも、本発明者らによるこれまでの実験によれば、無機コロイド含有液における無機コロイドの含有量が67質量部を超えると、無機コロイドの安定性が低下する傾向が確認されている。したがって、無機コロイドの安定性を維持し、無機繊維成型体の硬化性を確保するなどの観点から、無機コロイド含有液における無機コロイドの含有量は67質量部以下とすることが望ましいといえる。また、無機繊維成型体の硬度を確実に30度以上とする観点から、試料16〜試料19について、最小二乗法(線形)を用いて、無機コロイド含有液中の無機コロイドの含有量と内部硬度との関係を求めると、無機コロイド含有液中における無機コロイドの含有量が、水100質量部に対して4質量部以上であると好ましいといえる。以上をまとめると、無機コロイド含有液において、無機コロイドの含有量が水100質量部に対して4〜67質量部である場合には、組成液の成型性の確保、無機繊維成型体の内部硬度の確保を確実なものとすることができるといえる。
【0102】
また、試料1と試料12とを比較すると、どのような無機繊維を用いても、内部硬度の低下を抑制することができ、かつ、焼成収縮率の増加を抑制することができる無機繊維成型体が得られることがわかる。
【0103】
また、試料1、試料13〜試料15を比較すると、組成液に耐火粉末を加え、無機繊維成型体中に耐火粉末を含有させると、耐火粉末によって、得られる無機繊維成型体の耐火性を向上させやすくなるといえる。もっとも、耐火粉末の含有量は、成型性の悪化を回避するなどの観点から、無機繊維100質量部に対して150質量部以下とすることが好ましいといえる。
【0104】
また、試料1〜試料9、試料11〜試料15の無機繊維成型体とは形状、厚みの異なる試料20、試料21の無機繊維成型体についても、同様に、無機コロイドのマイグレーションが抑制された結果、内部硬度の低下を抑制することができ、かつ、焼成収縮率の増加を抑制することができた。
【0105】
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲内で種々の変更が可能である
。
以下、参考形態の例を付記する。
項1
水と、無機コロイドと、サポナイトとを含有する、無機コロイド含有液。
項2
上記サポナイトは、Fe含有量が原子比率で1.3%以下である、項1に記載の無機コロイド含有液。
項3
上記サポナイトの含有量は、水100質量部に対して0.1〜4質量部である、項1又は項2に記載の無機コロイド含有液。
項4
上記無機コロイドの含有量は、水100質量部に対して4〜67質量部である、項1〜項3のいずれか1項に記載の無機コロイド含有液。
項5
有機物を含まない、又は、有機物の含有量が水100質量部に対して1質量部以下である、項1〜項4のいずれか1項に記載の無機コロイド含有液。
項6
項1〜項5のいずれか1項に記載の無機コロイド含有液と、無機繊維とを含む、無機繊維成型体用組成液。
項7
上記無機繊維の含有量は、上記無機コロイド含有液100質量部に対して25質量部以下である、項6に記載の無機繊維成型体用組成液。
項8
上記無機繊維の含有量は、上記無機コロイド含有液100質量部に対して25質量部超〜300質量部である、項6に記載の無機繊維成型体用組成液。
項9
無機繊維と、無機コロイドと、サポナイトとを含有する、無機繊維成型体。
項10
上記サポナイトは、Fe含有量が原子比率で1.3%以下である、項9に記載の無機繊維成型体。
項11
上記サポナイトの含有量は、上記無機繊維100質量部に対して0.3〜5.7質量部である、項9又は項10に記載の無機繊維成型体。
項12
上記無機コロイドの含有量は、上記無機繊維100質量部に対して10〜100質量部である、項9〜項11のいずれか1項に記載の無機繊維成型体。