【実施例】
【0077】
ライフスタイルに関する懸念「私はビタミンDを補充する必要があるのか?」を述べる顧客を考えてみる。THE PRIMER SHOP(登録商標)は、そのカタログ内で、配列:ATCTCTGTCTCTTAATTATCTCACA[A/C]AGCCAGGTATTTTTTATTGTTAGCTを有する、プライマーXXを提示する。
【0078】
このプライマーは、GC遺伝子(群特異的構成要素;ビタミンD結合タンパク質)をマッピングし、SNP Rs2282679を分析することができる。Rs2282679(A)対立遺伝子は正常な対立遺伝子とされ、ビタミンD欠乏症のリスクが皆無であることに関係する一方、Rs2282679(C)は、ビタミンD欠乏症のリスクの増加に関係する。個人は、a)2つのRs2282679(A)対立遺伝子を持ち、かつビタミンD欠乏症に対する増大した素因を持たないか、b)Rs2282679(A)対立遺伝子およびRs2282679(C)対立遺伝子を持ち、多少より低いビタミンD濃度を持つ1倍の増大したリスクを持つか、またはc)2つのRs2282679(C)対立遺伝子を有し、ビタミンD欠乏症の1.5倍増大したリスクを持つ、可能性がある。クライアントに上記の情報を全て提供する代わりに、THE PRIMER SHOP(登録商標)のアプローチは、以下のとおりである。
【0079】
顧客は、ライフスタイルに関する懸念「私はビタミンDを補充する必要があるのか?」に対して答えることに役立つプライマーXXを選択する。しかしながら、選別される実際の遺伝子、およびプライマーの配列は顧客には開示されないし、暗号化された形式でさえ、いかなる段階においてもインターネット上で送信されない。このことは、遺伝子情報の保管として必要であり、THE PRIMER SHOP(登録商標)の外部では、セキュリティ上のリスクがある。[備考:顧客のコンピュータデバイスに記憶されたデータは、攻撃者が私的データへのアクセスを得ることを可能にするマルウェアの蔓延しているため、場合によっては、最も高いリスクにさらされる。]顧客には、モジュール参照IDを記憶するテストモジュールのメモリを備える、適切に用意されたDNA鑑定モジュールを含むテストキットが単に送られる。この段階において、THE PRIMER SHOP(登録商標)は、概要報告書を含む、顧客の遺伝子型に関する全ての情報を削除する(モジュール参照IDはデータベース内に記憶され、モジュールおよびそれらの位置におけるプライマーにマッピングされるが、これはどの本人確認にも関連していない。)THE PRIMER SHOP(登録商標)は、データに関連づけられた顧客の基本的な申し込み情報(basic subscription)と、顧客によって引き続き送信され、顧客の秘密鍵とともに暗号化されたデータを解読することを可能にするために、随意に、自身の公開鍵のみを保持する。
【0080】
同様に、プライマーXXを使用して実行された検査の正確な詳細は、最大限のプライバシーを確かなものにするために、サービスのどの段階においても開示されない。プライマーXX、検査位置、およびモジュール参照IDによって生成されたデータのみが、THE PRIMER SHOP(登録商標)にオンラインで送信される。THE PRIMER SHOP(登録商標)によって返された分析は、自身の対立遺伝子または遺伝子型を開示しないが、結果の説明のみ、例えば、ビタミンD欠乏症が発現する高いリスクにさらされているか、そうではないか、それ故、ビタミンDの補充が必要であるか、そうではないか(すなわち当初の質問/懸念に対する答え)のみ開示される。この段階において、顧客が、ビタミンD欠乏症を発現させるリスクにさらされていれば、液体状のMum’s Ddrops(商標)、Boots(登録商標)ビタミンDタブレット、solgar(登録商標)ビタミンD3 400IUソフトカプセル、またはタブレット、SimplySupplements(登録商標)ビタミンD 400IU等、などから選択するために、ビタミンDの適切な濃度(例えば、毎日0.01mg)を含む様々なビタミンDサプリメントが提示されるだろう。さらに、この解釈された情報は、このデータをできるだけ安全に保つことさえも確かなものにするために、暗号化された形式でTHE PRIMER SHOP(登録商標)から顧客のもとに送信される。
【0081】
上で留意されるように、顧客に提供される概要報告書は製品またはサービスの提案を含んでもよい。その報告書が顧客のコンピュータデバイスのウェブブラウザに表示される場合、顧客はリンクをクリックすることにより製品またはサービスを選択することができてもよく、それゆえに、注文は、THE PRIMER SHOP(登録商標)の購入ポータルを介するか、またはパートナーのポータルを介して(すなわちクリックスループロセス)なされてもよい。受注情報は、顧客の一対の公開/秘密鍵を使用して安全な状態にされてもよい。
【0082】
クライアントのコンピュータデバイスは検査結果を保持しない。むしろ、それは概要報告書および遺伝子学的フィルタコードのみしか保持しない(遺伝子学的フィルタコードは、顧客の秘密鍵を使用して第1のレベルまで解読されている一方、それらはTHE PRIMER SHOP(登録商標)の秘密鍵で暗号化されたままである)。THE PRIMER SHOP(登録商標)へ(暗号化された)コード(複数可)を送信することにより、THE PRIMER SHOP(登録商標)は、それらがTHE PRIMER SHOP(登録商標)の秘密鍵を使用して解読される場合、例えば、任意の新しく獲得したデータ(例えば、遺伝子学的/科学的、または新しく利用可能な製品およびサービス)を使用する分析を繰り返し、顧客まで最新の製品および/またはサービスの選択を提供することが可能である。もう一度、最新の報告書が用意され顧客へ送信された後、THE PRIMER SHOP(登録商標)は、報告書および遺伝子学的フィルタコードを含む、全ての遺伝子学的に関連するデータを削除する。
【0083】
製品またはサービスの購入を促進するための代替的なアプローチは、顧客のコンピュータデバイスにインターネットブラウザのアドインまたはプラグイン、(または、製品提供業者が、例えば、AMAZON(登録商標)のためのアプリケーションを有することもある専用のインターフェースのための類似の構成要素)を提供するTHE PRIMER SHOP(登録商標)を含む。このことは、
図3に概略的に例示されており、動作手順は
図4に例示されている。そのプラグインは、顧客のコンピュータデバイスにおいて記憶される、予め受信されや遺伝子学的フィルタコードへアクセスできる。一旦、インターネットブラウザへとインストールされると、顧客は自身のウェブブラウザを開き、オンラインで買い物を始め(ステップ(100))、アドインによる補助を得るためのTPSボタンをクリックする(ステップ(200))。そのプラグインは、顧客の暗号化された遺伝子学的フィルタコードにアクセスし、アクセスしたウェブサイトのIDと共にそのフィルタコードをTHE PRIMER SHOP(登録商標)に送信する(ステップ(300)/(400))。備考:この情報は匿名で送信され、THE PRIMER SHOP(登録商標)が遺伝子学的フィルタコードを顧客に関連づけることを防止する。THE PRIMER SHOP(登録商標)は、その秘密鍵により遺伝子学的フィルタコードを解読し、例えば製品のフィルタリングされたリストなどの、ブラウザウインドウ内でユーザーに提示される情報をフィルタリングするために使用されうる情報を、顧客のプラグインに返信する(ステップ(500))。[この情報は、顧客の公開鍵を用いて暗号化されて、再び送信されうる(例えば、顧客のリクエストと共に送信されうる)。]例えば、そのプラグインは、顧客に対して不適当である見なされる特定の製品またはサービスを「グレーアウト」してもよく、かつ顧客は、フィルタリングされた選択から製品を選択し始めることができる(ステップ(600))。このように、THE PRIMER SHOP(登録商標)はパートナー企業のウェブサイトへの「入口」として動作する。
【0084】
フィルタの適用前に、プラグインは顧客の認証手続きを始めてもよく、顧客にTHE PRIMER SHOP(登録商標)サーバーに対して自身を認証することを要求する。その後、THE PRIMER SHOP(登録商標)は、フィルタが適用されるときになされた購入をトラッキングすること、例えば、THE PRIMER SHOP(登録商標)によって生じたパートナー企業に対する請求代金を一致させることが可能である。この認証およびトラッキングの手続きは前述の段落において記載された手続き、すなわちTHE PRIMER SHOP(登録商標)の遺伝子学的フィルタコードの送信をすること、には関係しない。このアプローチを使用すると、顧客のコンピュータデバイスの外部の遺伝子学的に関連する情報は漏洩しないことが理解されよう。具体的には、購入がなされるパートナー企業にはデータは漏洩しない。
【0085】
THE PRIMER SHOP(登録商標)は、スマートフォンおよび他のモバイルデバイス上で作動させることができるアプリケーション(「アプリケーション(app)」)を、その顧客に提供してもよい。このツールは、「その場での(on−the−spot)」店舗内購入またはオンライン購入のための、製品の選択またはライフスタイルのアシスタントとして使用することができる。そのアプリケーションは、ユーザーが店舗内で製品バーコードをスキャンし、THE PRIMER SHOP(登録商標)から検索される遺伝子学的フィルタコードに関係する情報を検索し、ユーザーの遺伝子学的フィルタコードに基づく選択を絞り込むことにより製品をフィルタリングすることを可能にするだろう。また、しかしながら、そのアプリケーションは暗号化された遺伝子学的フィルタコードに単にアクセスするだけであり、遺伝子学的に関連する情報は漏洩しない。
図5は、典型的なアプリケーションの動作を例示する。
【0086】
製品の製造/提供業者が、THE PRIMER SHOP(登録商標)とパートナー関係にある場合には、その製品は「THE PRIMER SHOP(登録商標)Ouick Response code」(TPS−QRコード)を有してもよい。QRコード(登録商標)は、暗号化された形式で、QRコード(登録商標)を付けられた特定の製品に関連する遺伝子学的フィルタコードのリストを含む。[TPS−QRコードは、そのクライアントの実際のプライマーの配列および実際の遺伝子型を開示しないという、THE PRIMER SHOP(登録商標)の方針に従って暗号化される。]このことが、顧客のコンピュータデバイスにインストールされた適切なアプリケーションが、QRコード(登録商標)情報および暗号化された顧客の遺伝子学的フィルタコードを含むTHE PRIMER SHOP(登録商標)に、クエリを送信することを可能にする。また、THE PRIMER SHOP(登録商標)は、そのアプリケーションが製品フィルタデータ、例えば製品および/または適切な代替製品の適性に関するアドバイスを提供することを可能にするデータを返信することができる。
【0087】
そのアプリケーションは、インテリジェントな、対話式の、直観的なアシスタントである。例えば、顧客が食料雑貨店の敷地内にいるとき、そのアプリケーションは、購入する必要がある製品のタイプを顧客に思い出させてもよい。顧客がジム内にいるとき、そのアプリケーションは、どのような種類の運動をする必要があるのかを顧客に思い出させてもよい(例えば、行なった実際の運動をトラッキングするデバイス内に提供される、加速度計、運動センサなどのいくつかの機構と、場合によってはリンクされている)。
【0088】
THE PRIMER SHOP(登録商標)は、顧客に、例えば、USB接続を介して顧客のコンピュータデバイスに接続されるように構成される第1の部分を有する、2部式のテストモジュールを提供してもよい。この第1の部分はさらに、複数のソケットを介して、複数の使い捨てのサンプル部を受けるように構成される。サンプル部は、選択されたプライマー、および分析される遺伝子材料を受けるための手段を含む。サンプル部は、例えば第1の部分へ挿入された後に、個々にアクティブ化される。このアプローチは、検査が並行して実行されることを可能にするが、その検査は異なる時間において始まる。これは、顧客のコンピュータデバイスに接続するための入力/出力インターフェースを有する第1の部分(200)と共に、サンプル調製キット(100)を示す
図7において例示される。第1の部分(200)は、6つの使い捨てのサンプル部(300)を接続するためのソケットを持つ。
【0089】
図8は、顧客に、
個人化された遺伝子学的に関連するアドバイスを提供することに対する2つのアプローチを概略的に例示する。このアプローチによって、出発点として、遺伝子情報を採用し、これに基づいて、特定の製品(またはサービス等)に関するアドバイスを提供できるか、または出発点として、チョコレートバーのブランドなどの製品(またはサービスなど)を採用し、その後遺伝子検査を勧めることができる。
【0090】
図9は、上記された方法および装置を利用する製品注文サービスを概略的に例示する。この図は以下のステップを示す:
ステップ(100):ユーザーが、テストキットプラグアンドプレイプラットフォームを購入し、生体サンプルを適用し、コンピュータまたはモバイルデバイスを介してインターネットに接続する。
ステップ(200):顧客の遺伝子学的フィルタコードが、THE PRIMER SHOP(登録商標)ポータルに送信される。
ステップ(300):遺伝的素因が測定される。
ステップ(400):製品が、顧客の遺伝子学的フィルタコードに従ってマッピングされる。
ステップ(500):製品の推薦が、THE PRIMER SHOP(登録商標)ポータルで探索され、顧客の遺伝子学的フィルタコードに対応付けられる。
ステップ(600):製品の推薦が顧客に送信される。
ステップ(700):顧客が、自身が好む製品を選択し、購入の手続きをする。
ステップ(100)からステップ(700)は、安全なサーバーのリンクを介して、秘密鍵と公開鍵システムの暗号化を用いることにより実行される。
【0091】
ここで、ライフスタイルの管理、特に適切な栄養製品の選択へと呼気分析を応用する、新規性のある方法/装置を提案する。例えば、中鎖脂肪酸の吸収と関連のある13C−オクタノアート放散速度を検査することもある。それに応じて、顧客は、低脂肪製品を一時的に選択するようにアドバイスされることもある。
【0092】
他の例として、ラクトース不耐症および消化不良症がある。遺伝子型は、ラクトース不耐症の可能性の徴候を示しうる一方、H
2およびCH
4における呼気分析によって、症状がラクトース不耐症または消化不良症に近いかどうかが、さらに明確にされうる。
【0093】
同様に、呼気分析によって、胃の内部のマイクロバイオームの活性が示されうる。食物を消化するときは、単に人体器官のみが関係しているわけではなく;数十万ものバクテリアも関係している。したがって、マイクロバイオームの疾患について知ることは、どのように栄養摂取を適宜調節することができるのかを理解するのに役立ちうる。
【0094】
図30は、推薦を提供することによって、ユーザーが(製品の選択または活動を)決定するのを支援するシステム/方法の概要を提示する。個人のレベルまたはバイオマーカー(息内の化合物)のグループのパターンに基づいて、そのシステム/方法は、各決定の起こりうる結果を識別/予測することができる。したがって、推薦することによって、その他の結果よりも潜在的により良い結果がもたらされうる。このシステムでは、物質代謝の活動がどのように変化してきたのかを示すために、過去の分析も考慮されることもある。
【0095】
生物学的測定、生理学的測定、および活性測定は、各種情報およびパラメータから成ってもよい。例えば、それらは、人の遺伝的背景、後成的分析、遺伝子発現、ホルモンおよびビタミンの濃度、身体活動および運動、体重および身長、グルコース濃度等を考慮することもある。それらは、過去の呼気検査の結果も含むこともある。
【0096】
例えば、顧客は、一塩基多型(SNP)の保有者であることもあり、これによってその顧客は、最終的には糖尿病患者になることもある。息中のアセトン濃度の変化をモニタリングすることで、顧客がリスクにさらされているかどうか、および自身の食事をより管理する必要があるかどうかを示すことができるが、あるいはそうでなければ、顧客は調子がよく、遺伝的変異は発生していないままであることを示すことができる。
【0097】
上記の言及は、ユーザーの個人の遺伝子情報に基づいて製品を特定し製品の推薦を提供するためにバーコードスキャン機能を備えるスマートフォンの使用に対してなされてきた。ここで、他の「ウェアラブルな」デバイスタイプに類似の機能を実装することを提案する。特に重要な実装は、リストバンド型デバイス内における実装である。
図10は、機能が、1対のリストストラップの間に接続されるか、またはそのリストストラップと一体的に形成されるモジュール内に実装される、1つのそのようなデバイスを概略的に例示する。そのモジュールは、時計、腕輪、フィットネストラッカーバンド等の既存のリストバンドに付属する、例えば、スナップフィットするように構成されてもよいことが、もちろん理解されるだろう。以下で述べられるように、モジュール(または、以下「リストバンド」として言及されるもの)は、スマートフォンなどのコンピュータデバイス、例えば無線データネットワークを介して順に通信するスマートフォン、またはバックエンドデータサービスを動作させる(クラウド)サーバーと無線で通信するように構成される。
【0098】
非常に一般的な用語では、リストバンドは、好ましくは、必ずしもそうとは限らないが、着用者の
個人化された遺伝子データを使用して測定された、製品コードおよびそれぞれの製品の推薦を含む流通している製品に関するデータを維持するために組み立てられ、構成される。これらの製品コードは、1Dまたは2Dのバーコード(例えばUPC/EAN)、QR、ISBN、PDF417、DataMatrix等などの機械可読なコードに相当する。リストバンドは、購入または使用すること
が意図される製品にプリントされるか、そうでなければ備えられる製品コードを読み取るためのバーコード読み取り機などの製品コード読み取り機に備えられる。製品コード読み取り機のそのような1つの例は、画像化されたバーコードを認識するための、およびバーコードをデジタルコードへと変換するための関連する処理回路を備えるカメラである。このリストバンドはさらに、製品の推薦を探索するために、製品コードおよび製品の推薦のデータベース内のルックアップキーとして、読み取られた製品コードを使用するためのプロセッサ回路を含む。そのリストバンドには、測定された製品の推薦の指標を着用者に対して提供するための手段も備えられる。このリストバンドは、振動信号を提供する振動モータを含みうる。もちろん、その手段は、ユーザーに対して視覚信号または音響信号を代替的にまたは付加的に提供してもよい。
【0099】
典型的な使用シナリオでは、リストバンドには、スマートフォンを介して、自身の地理的領域、例えば英国内で入手可能な食料品のための製品コードがロードされることもある。そのリストバンドには、着用者のためのそれぞれの製品の推薦(または、少なくとも入手可能なおよび/または有益な製品の推薦)もロードされる。これらの推薦は、クラウドからダウンロードされた製品データとともに、着用者のためのTPSコードを適用することで、スマートフォンによって決定されてもよい。例えば、スマートフォンによって、製品内容の詳細と共に、クラウドから製品コードをダウンロードしてもよい。高脂肪含有量を持つ特定の製品に対しては、TPSコードの適用は、その製品が着用者には推薦されず、それゆえ製品、またはむしろ製品コードが比較的低い製品の推薦に関連付けられることを示しうる。その推薦は単純に、「はい」もしくは「いいえ」であるか、または例えば1から10の値でありうる。着用者はさらに、例えば、スマートフォンの管理インターフェースを使用することによって、ライフスタイルの好み(例えば、砂糖、またはカロリー摂取量減少目標など)を手動で入力することによりサービスを個別化してもよい。
【0100】
着用者が食料雑貨店に入るときには、リストバンドには、製品コードおよび製品の推薦が既にロードされており、そのため、例えば、クラウド、またはスマートフォンへの接続は要求されない。着用者は興味のある製品を見つけ、製品バーコードをスキャンする。着用者は、例えば、短い振動によって、その製品を推薦する即時のフィードバックが与えられる。その製品が推奨されない場合、持続性の振動が生成されてもよい。このフィードバックに基づいて、クライアントは、より健康的なおよび/または適切な選択をするように導かれるか、または「合図される」。リストバンド上の表示が適切な場合、そのリストバンドは、1つの製品がデータベース内で利用可能な場合、より適切な製品の指標を提供することもある。そのリストバンドはまた、接続が利用可能な場合、そのような指標を提供するために、および/またはさらなる製品情報を提供するために、この時点において着用者のスマートフォンと通信してもよい。
【0101】
そのリストバンドはさらに、スキャンされた製品が購入されたという確認を得るように、および将来の使用のためのこのデータの記録するように構成されてもよい。指標は、着用者が、リストバンド上のボタンを押すこと、モジュールをタップすること、自身の手首を振ること等によって与えられてもよい。機構は、例えば、考えが変わったときのために、購入リストから製品の除去を可能にするためにも提供されてもよい。代替的に、購入データは、店の領収書をスキャンすることにより、またはクラウドとのいくらかのやり取りによりスマートフォンへ提供されてもよく、それによって、店は、ユーザーのスマートフォンによってアクセス可能なアカウントに購入明細を転送する。
【0102】
購入を特定するデータは、着用者のための製品の推薦を決定するその機構にフィードバックされることもある。例えば、着用者の遺伝子情報が、与えられた製品のための一般的には高いかポジティブな推薦を結果としてもたらす場合において、着用者がその製品を大量に消費することを決めた場合、またはその内容物(例えば脂肪)を把握した場合、その製品の推薦は、着用者に消費を少なくするように合図(nudge)するために少なくされる。
【0103】
遺伝子情報はもちろん個人的なものであるが、特に食料品店に関する多くの製品の購入は、1グループの人々、例えば、家族および/または友人達によって消費されるように意図されることが認識されている。したがって、個人のグループのための製品の推薦を反映するために、リストバンド内のデータベースが更新されることを可能にすることが望ましいこともある。このことは、データを統合することによって、例えばグループのメンバーにわたって製品の推薦を分配することによって、および/または特定の製品または成分の不耐性またはアレルギーを考慮することによって達成されてもよい。このことは、以下でより詳細に検討される。
【0104】
より高度なサービスは、例えば、製品成分、栄養素含有量、%RDA(1日あたりの推奨摂取量)または%RI(基準摂取量)、または%NRV(栄養基準値)、アレルゲン情報、製品の特長、機能、製品成分の起原、製造手順、プロダクトマイレージ、有機認証等を含む、製品バーコード内に記録されたデータを考慮することも可能でありうる。このデータは、製品の推薦を調整するために使用されうる。
【0105】
図10は、システムアプリケーションの概要を提示する。着用者が製品バーコードをスキャンし、そのリストバンドが製品についての推薦を出力する。これは、様々な方法で実装することができる。推薦を与えるための分析は、局所的に(
図11)行うことができるか、または、上で説明されたようなデバイス(
図12)に予めロードされうる。両方のシナリオでは、そのリストは、例えば、クラウドベースのサーバー(
図13)を通って、直接、または着用者のスマートフォンを介して更新されうる。
【0106】
図14は、リストバンドの構造の例となる概略的なブロック図を示す。その構成要素は、以下のものを含む:
製品バーコードをスキャンするようなバーコードスキャナ(例えばCMOS撮像装置(CMOS imager))。
読み取られたバーコードを記憶するランダムアクセスメモリ。
関連する個別化された結果、すなわち製品の推薦を備える全ての製品バーコードのリストを含むバーコードメモリ(データベース)。
(ローカル処理の場合でのユーザーの遺伝子情報(遺伝子型判定検査結果、例えばTPSコード)を記憶するメモリ。)
【0107】
上で検討されてきたように、そのシステムは、ユーザーが、適切ではなく、かつ避けたほうが良い製品を特定する際に役に立つ。さらなる改良によって、例えば、ユーザーの生物学的/生理学的状態を考慮して、そのシステムは、ユーザーに潜在的により適切な製品をユーザーに勧めることができる。
図15および
図16は、この概念を例示する。それらの図は、「1」から「7」の尺度で製品を評価するシステムを例示し、ここで「1」は高く推奨され、そして「7」は推奨されない。
【0108】
既に示唆されてきたように、個人の遺伝子情報は、製品の推薦を判定するために、ユーザーの好みなどの追加情報で補われてもよい。この情報のうちの一部は、TPSコードを測定するときに考慮されてもよく、製品の推薦を測定するためにTPSコードと共に使用されてもよい。
図17は、製品の推薦の測定に対する「全体的な」アプローチを概略的に例示し、ここで、出力された結果(図形の右側)が、製品の推薦である。ここで特に重要なものは、後成的な情報、および検知されたデータである。
【0109】
<後成的なデータ>
ユーザーの後成的なデータによって、例えば、ユーザーの生活様式および食事の変化が原因のユーザーの生理機能の変化を確認することができることは知られている。ある時間間隔でユーザーの後成的なテストを行なうことによって、製品の推薦は変更/改善されてもよい。例えば、後成的なデータは、ある製品を購入することまたは購入しないことが、ユーザーのポジティブな健康上の利益を結果として生じさせていることを、製品購入に関して収集されたデータと組み合わせて示すこともある。このことは、製品の推薦を更新するときにシステムによって考慮されることもあり、例えば、ユーザーが予め高脂肪の製品を消費することが勧められなかった場合に、この製品の推薦は、一部の制限された消費が現在それほど有害ではないことをユーザーに示すように合図することもある。
【0110】
後成的なデータは、例えば、ユーザーの遺伝子材料(口腔粘膜検体採取、だ液サンプル、血液サンプル等を使用して得られる)のサンプルを分析することによって得られてもよく、または転写データは、ユーザーのmRNAを分析することによって得られてもよい。
【0111】
<検知されたデータ>
ここで、システムをリストバンドなどのウェアラブルデバイスへと組み込む提案によって、生化学的、および生理学的/環境データなどの検知されたデータを使用することが可能になる。特に、そのデバイスは、着用者の心拍数をモニタリングするように構成されてもよく、従って着用者がカロリーを燃やす心拍数を測定してもよい。この検知されたデータは、短期間、中期間、または長期間のうちのいずれかでの製品の推薦を修正するために使用されうる。例えば、そのシステムが、着用者がたった今、身体的に極めて活動的であったと検知する場合、高い糖度を含む飲料が推薦されてもよい。その後、その飲料の推薦は長期間の値に戻る。
【0112】
図18は、製品の推薦の高度な計算および再計算を可能にするデバイスアーキテクチャを概略的に例示する。そのシステムは、着用者の生化学的、かつ生物学的−生理学的データを測定するためのバイオセンサと、これと遺伝子データとを直接あるいは間接的に組み合わせるための回路と、を含む。もちろん、特定の回路がスマートフォンおよび/またはクラウド内で実施されてもよい。
【0113】
図19は、ユーザーの遺伝子型の、エピゲノムの、生物学的な、物理的な、および行動的な特性を考慮する、より高度なシステムを示す。生化学センサの一例は、着用者のグルコース濃度、コレステロール濃度、またはホルモン濃度を測定するためにマイクロニードルを使用する、リストバンドの下側の配置されたセンサであってもよい。そのデバイスにはさらに、環境センサ、例えばUVセンサが提供されてもよい。そのようなセンサによって生成された結果はまた、製品の推薦を決定および/または使用するために供給されてもよい。
【0114】
活性度、健康等をモニタリングするためのフィットネスバンドの現在の人気を考慮して、システムを、本明細書に記載されたそのようなフィットネスバンドへと組込むことは重要だろう。もちろん、フィットネスバンドは、上で提案されたセンサのいくつかをすでに含む。フィットネスバンドの構成要素と新しい機能との間に、いくらかの相乗作用があることもある。例えば、パルス光心拍数モニタの光学部品は、さらなる光源および/または光検出器の必要性を避けるために、バーコードスキャナへと組み込まれてもよい。
【0115】
そのデバイスは、スキャンされるバーコードを位置付けてキャプチャーするのに役立つ照準手段または標的手段を含むように改良されてもよい。例えば、そのデバイスは、スキャニング領域の中心点へと光点を投影することもある。ユーザーは、バーコードの中心へと光点を位置付ける。そのデバイスは、バーコードを自動的に認識し、コードをキャプチャーするための手段を有してもよいし、ユーザーに、そのボタンを押させて、場合によっては音声コマンドを提供することもある。
【0116】
管理アプリケーションを用いて、例えば、着用者のスマートフォンにおいて、着用者は、個人のアレルギー、例えばナッツアレルギー、または不耐性に関するデータを入力してもよい。これらは、遺伝子検査によって選出された要因であってもよく、したがって、TPAコード内に反映されない。
【0117】
デバイスの電池寿命を最大化することが望ましく、そしてこのことは、スキャンの考えられる高い出力要求を考えると、困難となりうる。それゆえ、そのデバイスは、低電力のスリープモードおよび比較的高出力なアクティブモードで作動するように構成されることもあり、そのデバイスは、一般的な製品コードを認識すると、アクティブモードへ切り換わるスリープモードで動作可能である。したがって、例えば、そのデバイスの撮像システムは、必ずしもコードを読み取ることなくバーコードを認識する、例えば、黒線および白線のセットを単に識別することができてもよい。そのようなパターンが検知されたときに限り、そのデバイスは、バーコードが読み取られ、解読されて、推薦が決定され、提示される高出力モードに切り換わる。
【0118】
ここで、本提案に戻ると、この製品の推薦は、個人のグループにわたって評価され、既に言及されたように、買い物は必ずしも常に個人的なものだとは限らないが、家族/世帯のために行なわれてもよい。買い物かごは、家の人々がみな使用する製品によって占有される。この場合は、そのシステムは、最適な製品リストを決定できる、あるいはユーザーに特定の製品が家の人々に適切かどうか、または会員によって特に避けられているかを伝えることができる。
図20および21は、そのシステムは、共通のかごを共有する人々の間で、どのように製品リストの共有と、および製品の最適な共通リストの作成とを支援するのかを示す。例として、
図20に示されるように、2人の個人の製品の推薦リストは、買い物をする人のデバイス上にダウンロードされる単一のリストを作成するために統合されてもよい。代替的に、
図21に示されるように、製品の推薦を決定するために、個々のリストが買物客のデバイス上へとロードされ、そのリストが検査され、その結果が組み合わされてもよい。
【0119】
図22は、4人の個人のグループに関する多数のビスケットブランドからの最適な製品の選択を、計算によって特定を支援する方法の例を例示する。各人の各ビスケットに、製品の推薦(スコア)を与えた。スコアが低い(ネガティブな)ほど、それほど適切ではないと考慮される。スコアが高いほど、ビスケットは、ユーザーのテンプレートにより良く一致する。ここで、最適なビスケットを見つけるために総合スコアが算出される。最も高いスコアを示すビスケットが、選択される製品である。しかしながら、選ばれるビスケットは、4人の個人いずれかに対してネガティブなスコアを持たないものであるべきである。本実施例においては、ビスケット2が推薦される。
【0120】
共有の本概念は、様々な方法で実装されうる。ウェアラブルデバイス(例えばリストバンド)を考慮すると、2以上のデバイス間の無線接続は、製品のリストおよびプロファイルの転送(共有)を可能にすることができる。この接続は例えばNFC、赤外線、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi等であってもよく、ピアリストバンドが互いに近づくか、互いに触れる、すなわち「ぶつかり(bump)」合うとき、アクティブ化される。ある程度の事前承認は、思いがけない共有を避けるために必要とされてもよく、例えば、あるユーザーは、スマートフォンの管理アプリケーションを使用して、他のユーザーを自身の連絡先一覧へ加えてもよい。可能性のある実装は、
図23に概略的に例示されている。もちろん、ユーザーが様々なグループのために買い物をしてもよいという事実を考慮して、グループ内の個人の様々な組み合わせ、または自身単独での組み合わせで、システムは設定可能であってもよい。例えば、そのウェアラブルデバイスは、着用者が組み合わせのオプションを選択し、選択したならば、その組み合わせが関係する個人を選ぶことを可能にする。
【0121】
デバイスが個別化されたデータを利用しているので、ある状況において、着用者を特定する事ができることが望ましいこともある。例えば家族が単一のデバイスを共有する場合を検討する。そのデバイスがある個人のための正確な製品の推薦を選ぶことを可能にするために、そのデバイスは、生理学的データ、動作データ(例えば移動の特定のパターン)などの検知されたデータに基づいて、個人を特定するように構成されてもよい。
【0122】
場合によっては、ユーザーは、その情報が共有されていない、または別の個人がデータを入手していない(例えば、サービスを購読していない)ため、自身のために買い物をしている別の個人のための製品の推薦へアクセスできないこともある。その別の個人が遺伝子学的に関係する家族である場合、遺伝性があると公知な遺伝子に基づいて、製品の推薦のフィルタリングを提供することが有益であることもある。着用者のスマートフォンから受信される製品コードは、一部の遺伝体質に関連するコードを特定するためにマークされてもよい。推薦は、単にマーカーと共に提供される製品のために提供されてもよい。共有オプションと同様に、そのデバイスには、この遺伝ベースの選択を断続的に切り替えるために、いくつかの手段が提供されてもよい。
【0123】
そのシステムはウェアラブルであるように実装され、バーコードを備えたユーザーの個別化された製品リストを運ぶことができる。ユーザーが製品バーコードをスキャンするとき、そのシステムはユーザーの選択の適切性を知らせる。ユーザーは様々な方法で結果の通知を受けてもよい。例えば、色光が製品バーコード上に投影されてもよいし(例えば、適切を示す緑色、不適切性を警告する赤色、および適切であるが、自身に対して実際により良いものがあることを顧客に知らせるこはく色);スクリーンの色が変わたり、揺れたりしてもよい。
【0124】
図24は、上記された重要な機能を実装するウェアラブルデバイスの4つの代替的な実施形態を例示する。これらの実施形態は以下のとおりである:A.指輪またはキーホルダー;B.例えば、財布、バッグまたはポケット内で運ぶために適しているスタンドアロンユニット;C.時計のリストバンドに取付けるためのモジュール;D.リストバンドへと統合されるモジュール。
【0125】
図25は、デバイスを制御するために着用者が音声コマンドを使用することを可能にするマイクロフォン(「Mic」)を含むオーディオインターフェースを備えたデバイスを概略的に例示する。これによって着用者は、例えば、スキャンされた製品が購入されていることを確認するために、デバイスと情報交換することが可能となるだろう。着用者がデバイスと情報交換するための他の方法は、以下のものを含みうる:
スクリーン上をタップすること(例えば、スキャンされた製品を選ぶシングルタップ、および製品を採用することを拒絶するダブルタップ);
スクリーン上で指をスワップ(Swapping)すること;および
スキャナカメラを、例えば指/手を上げることによって遮ること。
【0126】
そのデバイスが、ある動きを検知する機構、例えば、加速度計を含むと仮定すると、デバイスは購買決定を確認するために手の動き;すなわち、それがかご、または棚に向いているどうかをトラッキングしてもよい。そのデバイスは、特定の手のジェスチャ、例えば、手を振ること等を認識するように代替的に構成されてもよく、購買決定に対してこれらを関連させる。
【0127】
そのデバイスは、ユーザーがスキャンへ興味を持っているときを特定するために、身体の動きを使用してもよい。例えば手が特定の位置にあるとき、そのデバイスは自動的にスキャンシステムを起動させてもよい。そのデバイスは、ユーザーが入店したときに自動的に電源を入れるために、代替的に位置サービスモジュール、例えばGPSを使用してもよい。このように、測定された位置情報はまた、製品リストのある部分を切り替えるのに役立つこともある。例えば、着用者が特定の店に入るとき、製品リストが、その店内で購入可能な製品だけを扱うようにフィルタリングされてもよい。これによって、(そのようなオプションが可能である場合)購入不可能な製品がユーザーへ提示されることが防止されるだろう。
【0128】
システムユーザーは、自身が様々なシステム機能(
図26における概要)を使用することができるサービスアカウントを持つこともある。例えば、スキャンされた製品の購入は、ユーザーのアカウントにロードされうる。その後、そのユーザーは、いくつかのグラフィカルなユーザーインターフェースを介して、例えば、ユーザーのスマートフォン上で(
図27)、自身が全ての/一部の製品を消費したかどうかを承認することができる。デフォルトの/予想される値は、ユーザーの以前の値に基づいて予測されうる。そのユーザーはちょうど、評価を調節しおよび/または承認する必要がある。そのユーザーは、例えば管理アプリケーションを使用して手動でデータを入力する(
図28)オプションを有する。そのアプリケーションは、最適な変更をユーザーにガイドして、ユーザーの「パフォーマンス」の分析を提供する(
図29)。
【0129】
様々な変更が、当業者によって、本発明の範囲から逸脱することなく上記の実施形態になされてもよいことが理解されるだろう。例えば、システムとデバイスの典型的な使用がヒトにおける使用を伴う一方、本発明はペットおよび馬、植物、菌類等を含む動物へ応用することができる。さらにその製品が飲食物であってもよい一方、本発明は、適切性が遺伝形質例えば、フットウェア、眼鏡等に依存する他の製品と同様に、洗剤および他の洗浄剤を含む他の食料品店の製品へも応用される。
【0130】
【表1】
【0131】
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