(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6865470
(24)【登録日】2021年4月8日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】研磨用チップのチャック部材、及びチャック部材を備えるハンドツール
(51)【国際特許分類】
B24B 1/04 20060101AFI20210419BHJP
B23Q 3/12 20060101ALI20210419BHJP
B23B 31/02 20060101ALI20210419BHJP
【FI】
B24B1/04 B
B23Q3/12 A
B23B31/02 601A
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-111915(P2018-111915)
(22)【出願日】2018年6月12日
(65)【公開番号】特開2019-214091(P2019-214091A)
(43)【公開日】2019年12月19日
【審査請求日】2019年12月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】511313341
【氏名又は名称】三和商工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小野塚 大貴
【審査官】
亀田 貴志
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−185715(JP,A)
【文献】
実開昭60−147414(JP,U)
【文献】
実開平03−001798(JP,U)
【文献】
特開昭50−000497(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24B 1/04
B23B 31/02
B23Q 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波振動子によって駆動され、スリット部に研磨用チップを挟持するチャック部材であって、
一方の端部に、前記チャック部材を互いに対向する第1のチャック部、第2のチャック部に分割するスリット部を有し、
前記チャック部材は、直進部と、前記チャック部材の長軸に対して前記第1のチャック部から前記第2のチャック部の方向に屈曲させた屈曲部とを備え、
前記直進部は、前記第1のチャック部及び前記第2のチャック部に連通し、前記研磨用チップを固定するネジのネジ穴を有し、
前記ネジは、頭部が前記屈曲部の屈曲方向と反対側に位置するように挿入されていることを特徴とするチャック部材。
【請求項2】
請求項1に記載のチャック部材において、
前記第1のチャック部の前記屈曲部の厚みは、前記直進部の厚みよりも小さいことを特徴とするチャック部材。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のチャック部材において、
前記第1のチャック部に、前記ネジの頭部の少なくとも一部が埋設する凹部が設けられていることを特徴とするチャック部材。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか1項に記載のチャック部材において、
前記第1のチャック部及び前記第2のチャック部の先端部は、前記スリット部に対して垂直であることを特徴とするチャック部材。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか1項に記載のチャック部材を備える超音波研磨装置のハンドツール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波研磨装置に用いられる研磨用チップのチャック部材、及びチャック部材を備えるハンドツールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、超音波振動させた研磨工具を表面に当てて、金型等を研磨する超音波研磨装置が知られている。研磨工具は、ある程度の剛性を有するやすりであり、研磨する材料や研磨する位置により使い分ける。研磨工具は、通常、円筒状のハンドツールの先端部に、ハンドツールの長軸方向と一致する向きに取り付けられているが、近年は、溝状部の底面を研磨するため、研磨工具の方向を工夫した装置も登場している。
【0003】
例えば、下記の特許文献1の超音波磨き装置は、内部に振動発生部を収納する略円筒形状のケースと、ケースの一端部から外部に突出するホーン部と、ホーン部の先端に取り付けた超音波磨き用工具ホルダと、工具ホルダに取り付けた超音波磨き用工具と、を具備して構成されている。工具ホルダの下側を向く側面の中央には、工具を挟持するスリットが設けられ、スリットは、側面の中央部分を、超音波磨き装置の振動方向(方向A)に垂直な切り欠きとなるように切り欠いて形成されている。
【0004】
ワークに設けた溝内の底面を研磨する場合、工具の先端を溝内に挿入して、その先端面を底面に当接した状態で装置を駆動し、工具の先端面の超音波振動によって底面を研磨する。これによって、溝の底面のような磨き難い場所であっても、工具の先端面を底面にしっかりと押し当てて容易に磨くことができる(段落0018,0020,0023、
図2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2018−1303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の超音波磨き装置は、工具先端の振動方向が研磨工具の撓み方向と一致しているため、先端を叩きつける形となり、平面状の表面を研磨することが難しい。平面状の表面を研磨するためには、研磨工具又は工具ホルダを交換する必要があり、作業に手間がかかるという問題があった。
【0007】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、平面状の表面から比較的狭い溝部まで研磨することができる超音波研磨装置のチャック部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明は、超音波振動子によって駆動され、スリット部に研磨用チップを挟持するチャック部材であって、一方の端部に、前記チャック部材を互いに対向する第1のチャック部、第2のチャック部に分割するスリット部を有し、前記
チャック部材は、直進部と、前記チャック部材の長軸に対して前記第1のチャック部から前記第2のチャック部の方向に屈曲させた屈曲部とを備え、前記直進部は、前記第1のチャック部及び前記第2のチャック部に連通し、前記研磨用チップを固定するネジのネジ穴を有し、前記ネジは、頭部が前記屈曲部の屈曲方向と反対側に位置するように挿入されていることを特徴とする。
【0009】
第1発明のチャック部材は、チャック部材を互いに対向する第1のチャック部、第2のチャック部に分割するスリット部を有し、スリット部に研磨用チップを挟持する。スリット部の屈曲部は、チャック部材の長軸に対して第1のチャック部から第2のチャック部の方向に屈曲させているので、研磨用チップの角度が屈曲方向よりも傾いて垂直方向に近づくようになり、比較的狭い溝部を研磨する際に役立つ。
【0010】
また、チャック部材の直進部は、研磨用チップを固定するネジのネジ穴を有し、ネジは、その頭部が屈曲部の屈曲方向と反対側に位置するように挿入されている。屈曲部を形成するため切削した部分をネジで補うことで、第1のチャック部と第2のチャック部との重量バランスが取れるので、研磨用チップに前後方向の振動成分が生じる。従って、通常の平面状の表面と溝部の研磨が容易かつ確実に行える。
【0011】
第1発明のチャック部材において、前記第1のチャック部の前記屈曲部の厚みは、前記直進部の厚みよりも小さいことが好ましい。
【0012】
第1のチャック部の屈曲部の厚みは、切削等により直進部の厚みよりも小さくする。これにより、第1のチャック部と第2のチャック部との重量バランスを調整することができる。
【0013】
また、第1発明のチャック部材において、前記第1のチャック部に、前記ネジの頭部の少なくとも一部が埋設する凹部が設けられていることが好ましい。
【0014】
第1のチャック部に、ネジの頭部の少なくとも一部が埋設される凹部を設けると、その深さ、大きさ等により、第1のチャック部と第2のチャック部との重量バランスを調整することができる。
【0015】
また、第1発明のチャック部材において、前記第1のチャック部及び前記第2のチャック部の先端部は、前記スリット部に対して垂直であることが好ましい。
【0016】
第1のチャック部及び第2のチャック部の先端部を、スリット部に垂直に形成することで、スリット部に研磨用チップを固定したとき、チャック部の振動を研磨用チップに伝達し易くなる。
【0017】
第2発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のチャック部材を備える超音波研磨装置のハンドツールである。
【0018】
第2発明は、超音波研磨装置のハンドツールであって、請求項1〜4に記載のチャック部材を備えていることを特徴とする。超音波振動子の振動は、ハンドツールからチャック部材を介して研磨用チップに伝わる。このとき、チャック部材の第1のチャック部と第2のチャック部との重量バランスにより、研磨用チップに前後方向の振動成分が生じるので、通常の平面状と溝部の研磨が容易かつ確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図2】超音波研磨装置のチャック部材を説明する図。
【
図5A】研磨用チップの動作試験結果を説明する図(1)。
【
図5B】研磨用チップの動作試験結果を説明する図(2)。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の超音波研磨装置の実施形態について説明する。
【0021】
図1は、本発明のチャック部材を備える実施形態の超音波研磨装置1の全体図である。超音波研磨装置1は、研磨工具である研磨用チップを振動させてアルミ金型、銅合金金型等の表面を研磨する装置であり、主に装置本体2とハンドツール3とで構成される。
【0022】
装置本体2は、正面視右側に、超音波振動子(ピエゾ圧電素子等のセラミック振動子)に印加する駆動電圧を調整するボリューム2a、その左側に駆動電圧のレベルを表示する表示部2bが配置されている。また、表示部2bの下方左側には電源ボタン2c、ボリューム2aの下方にはハンドツール用コネクタ2dとフットスイッチ用コネクタ2eとが配置されている。フットスイッチとは、ユーザが足でペダルを踏んだとき駆動電圧を供給するスイッチである。
【0023】
詳細は後述するが、ハンドツール3のケース3Aの内部には、超音波振動子が配設されている。上述のボリューム2aで超音波振動子に印加する駆動電圧を調整することにより、超音波振動子で超音波振動が発生し、その振動が金属製のホーン部材3Bに伝達される。このときの振動の方向は、ハンドツール3の長軸方向と一致する。
【0024】
ケース3Aは、直径が25mmで、放熱フィンとグリップを兼ねた溝を有するアルミニウム製の部材である。超音波振動子による超音波振動は、ハンドツール3のケース3A、ホーン部材3Bからチャック部材5に伝達され、チャック部材5のスリット部に挟持された研磨用チップ(図示省略)を振動させる。
【0025】
次に、
図2を参照して、超音波研磨装置1のチャック部材5の詳細について説明する。
【0026】
超音波研磨装置1のチャック部材5は、円筒状で先端部が屈曲したステンレス製の部材であり、チャック部材5を互いに対向する第1のチャック部5A、第2のチャック部5Bに分割するスリット部5aを有している。
【0027】
チャック部材5は、後端のネジ部5bによりホーン部材3Bの先端に取り付けることができる。特に、チャック部材5の直進部5Cの後方(ネジ部5b側)には、2箇所の工具用凹部5c1,5c2が設けられている。チャック部材5をホーン部材3Bの先端に取り付ける場合、ユーザが工具用凹部5c1,5c2をスパナ等の工具で挟み、締め付けて固定する。
【0028】
また、チャック部材5の直進部5Cの前方には、皿ネジ7が挿入されるネジ穴5dが設けられている。ネジ穴5dは、第1のチャック部5Aの外表面から第2のチャック部5Bの少なくとも一部にまで連通する。皿ネジ7は、その頭部がチャック部材5の屈曲方向とは、反対側に位置するように挿入される。チャック部材5の先端部は切削により屈曲した屈曲部5Dとなっているが、皿ネジ7を取り付けることで、第1のチャック部5Aと第2のチャック部5Bとの重量バランスが略均一となる。
【0029】
このことにより、チャック部材5はハンドツール3の長軸方向に振動するものの、屈曲部5Dの前後方向の振動成分が生じる。すなわち、研磨用チップ6の撓み方向の振動が減少し、研磨用チップ6が研磨表面をこする動きをするので、研磨効果を向上させることができる。また、第1のチャック部5Aの屈曲部5Dの厚みは、直進部5Cの厚みよりも小さくなるように加工している。このことも、第1のチャック部5Aと第2のチャック部5Bとの重量バランスを取るのに役立っている。
【0030】
図示するように、第1のチャック部5Aの外表面には、皿ネジ7の頭部に形状に合わせたネジ用凹部5e(本発明の「凹部」)が設けられている。このため、皿ネジ7を締め付けたときは、その頭部の少なくとも一部がネジ用凹部5eに埋設する。ネジ用凹部5eも第1のチャック部5Aと第2のチャック部5Bとの重量バランスを取るため、深さや大きさ等を調整することができる。
【0031】
研磨用チップ6は、チャック部材5のスリット部5aのうち、屈曲部5Dの部分に挿入する。そして、皿ネジ7でチャック部材5の直進部5Cを締め付けることで、研磨用チップ6が固定される。ここで、第1のチャック部5Aと第2のチャック部5Bの先端部は、スリット部5aに対して垂直となるよう加工している。これにより、スリット部5aで研磨用チップ6を挟持して固定したとき、チャック部材5の振動を研磨用チップ6に伝達し易くなる。
【0032】
通常の研磨用チップは長尺矩形の平板状であるが、本実施形態の研磨用チップ6は、比較的狭い溝部を研磨するため、チャック部材5のスリット部5aに挿入される部分で屈曲した形状となっている。
【0033】
本実施形態の超音波研磨装置1は、研磨用チップ6の振幅は最大50μm、最小1μmと幅広いため、広範囲の表面研磨から微細部分の精密研磨までが1台で可能となる。また、用途に応じて研磨用チップ6を変更することで、様々な部材の表面を研磨することができる。例えば、セラミックやウッドチップにダイヤモンドペースト加工した研磨用チップが市販されている。
【0034】
次に、
図3を参照して、超音波研磨装置1の装置本体2の内部構成について説明する。
【0035】
超音波研磨装置1の装置本体2は、ハンドツール3(チャック部材5)に取り付けられた研磨用チップ6を振動させるためのコントローラであり、ボリューム2aの他、制御部2fと、駆動回路2gと、振動検出部2hとで構成される。超音波研磨装置1のユーザは、ボリューム2aを回して研磨用チップ6の振幅を調整することができる。
【0036】
ユーザがボリューム2aを回すと、その信号が制御部2fを介して、超音波振動子4aを駆動する駆動回路2gに送信される。駆動回路2gは、超音波振動子4aを駆動する駆動電圧を供給する回路である。駆動回路2gが超音波振動子4aに駆動電圧を供給することで、超音波振動子4aから超音波振動が発生する。
【0037】
超音波振動子4aで発生した超音波振動は、ホーン部材3Bに伝達し、チャック部材5の先端に取り付けられた研磨用チップ6を振動させる(1秒間に18,000〜26,000回)。なお、研磨用チップ6の振動は、チャック部材5の前後方向(図中の矢印方向)の振動成分を含む。
【0038】
また、図示するように、ケース3A内には超音波振動子4aと、超音波振動子4aと隣接する中間板4bと、中間板4bと隣接した、ピエゾ圧電素子からなるピックアップ素子4cとが配設されている。ピックアップ素子4cは、超音波振動子4aによる振動の状態を装置本体2の振動検出部2hに送信する。そして、振動検出部2hは、振動の状態を制御部2fにフィードバックする。
【0039】
次に、
図4、
図5A、
図5Bを参照して、チャック部材の形状を変更して行った研磨用チップの動作試験について説明する。
【0040】
図4は、動作試験用に少しずつ形状を変更した5種類のチャック部材の模式図を示している。
図4(a)のチャック部材(Type−A)と、
図4(d)のチャック部材(Type−D)は、上下の工具用凹部間の距離(残部の直径)が7.0mmとなっている。チャック部材(Type−D)は、
図2のチャック部材5と同じ部品であり、工具用凹部5c1,5c2の他、ネジ用凹部5eを有している。
【0041】
図4(b)のチャック部材(Type−B)、
図4(c)のチャック部材(Type−C)、及び
図4(e)のチャック部材(Type−E)は、上下の工具用凹部間の距離(残部の直径)が6.0mmとなっている。チャック部材(Type−B)は、下側の工具用凹部が深く、チャック部材(Type−C)は、逆に上側の工具用凹部が深い。また、チャック部材(Type−E)は、上下の工具用凹部が深いので、元々の直径が大きく作られている。
【0042】
図5A、
図5Bは、6種類のチャック部材を用いて行った研磨用チップの動作試験結果を示している。今回、長さ(L)45.0mm、幅(W)6.0mm、厚さ(t)1.0mmの研磨用チップを各チャック部材に取り付けて、電流237.5[mArms](テスタで測定)の条件で、研磨用チップの可動幅(振幅幅)を測定した。
【0043】
また、チャック部材のネジについても、形状や材料を変更して測定を行った。なお、チャック種類「STA11L」(図中の(1))は、屈曲部を有していない従来のチャック部材であり、比較例として示した。
【0044】
試験結果は、図示する通りである。1ワット当りの研磨用チップの前後方向(
図3参照)の振動幅である「振動効率」の項目によれば(
図5B参照)、チャック部材(Type−B)の振動効率が最も大きく約2.16[μm/W]であった(図中の(4))。次いで、チャック部材(Type−A)の約1.94[μm/W](図中の(2))、チャック部材(Type−C)の約1.75[μm/W](図中の(5))の順となった。チャック部材の工具用凹部は振動効率に影響を及ぼすが、明確な相関は得られなかった。
【0045】
また、チャック部材(Type−D)を用いてネジの種類を変更し、結果比較を行った。ネジ種類「キャップボルト(鉄)」の場合、振動効率が約1.54[μm/W]であり(図中の(6))、ネジ種類「バインド(ステンレス)」の場合、振動効率が約1.31[μm/W]であった(図中の(7))。
【0046】
なお、ネジ種類「小皿(ステンレス)」、「大皿(ステンレス)」及び「丸皿(ステンレス)」の場合も測定したが、インピーダンス上昇のため測定が不可能であった。この測定結果からネジの頭部が大きいほど動作が安定し、効率良く屈曲方向に動作するという傾向が得られた。
【0047】
以上の試験結果をまとめると、
図5Bの「動作」の項目に示すように、
図4の5種類のチャック部材の中では、図中の(6)のチャック部材(Type−D、キャップボトル(鉄))や、図中の(8)のチャック部材(Type−C、小皿(ステンレス))の性能が優れていることが分かった。次いで、図中の(2)のチャック部材(Type−A、キャップボトル(鉄))や、図中の(11)のチャック部材(Type−E、キャップボトル(鉄))の性能が優れていた。すなわち、Type−BやType−Cのチャック部材でネジを工夫することで、平面状の表面のみならず、溝部の研磨を効率的に行うことができる。
【0048】
上記説明は、本発明の実施形態の一部であり、これ以外にも種々の実施形態が考えられる。チャック部材のスリット部の深さやスリット間隔は、適宜変更可能である。また、チャック部材の屈曲部の角度も変更可能であるが、先端部は徐々にすぼまる形状、すなわち、先端にいくほど断面積が小さくなる形状であることが好ましい。
【符号の説明】
【0049】
1…超音波研磨装置、2…装置本体、2a…ボリューム、2b…表示部、2c…電源ボタン、2d…ハンドツール用コネクタ、2e…フットスイッチ用コネクタ、2f…制御部、2g…駆動回路、2h…振動検知部、3…ハンドツール、3A…ケース、3B…ホーン部材、4a…超音波振動子、4b…中間板、4c…ピックアップ素子、5…チャック部材、5A…第1のチャック部、5B…第2のチャック部、5C…直進部、5D…屈曲部、5b…ネジ部、5c1,5c2…工具用凹部、5d…ネジ穴、5e…ネジ用凹部、6…研磨用チップ、7…皿ネジ。