(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の前記什器において、それぞれの前記支持体を互いに連動させて伸縮動作させるときに、一の前記支持体と他の前記支持体とで伸縮させる高さ寸法を異ならせることを特徴とする請求項1又は2に記載の什器システム。
複数の前記什器として、天板を有する作業用什器と、前記作業用什器の後方に配置され、情報表示機器が設けられた表示用什器と、を備える請求項1から3のいずれか一項に記載の什器システム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明による什器システムを実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
【0014】
(第1の実施形態)
図1は、この発明の一実施形態に係る什器システムの全体構成を示す斜視図である。
図1に示すように、什器システム1Aは、テーブル(什器)10と、ディスプレイモニタ装置(什器)30と、を備える。
【0015】
テーブル10は、一対の脚部材11,11と、これら一対の脚部材11,11上に支持された天板(被支持体)15と、を備える。
【0016】
脚部材11,11は、天板15の長辺方向(以下、この方向を幅方向と適宜称する。)に間隔をあけて配置されている。
各脚部材11は、下部支持体12と、上部支持体13と、昇降ユニット(支持体)14と、を備えている。
【0017】
下部支持体12は、床面F上に配置され、天板15の短辺方向(以下、この方向を前後方向と適宜称する。)に延びる。
上部支持体13は、天板15の幅方向両側に設けられ、それぞれ前後方向に延びるよう、天板15の下面15uにボルト等で固定されている。
天板15の幅方向両側に設けられた上部支持体13,13(
図1には一方のみを図示してある)間には、幅方向に延びる連結部材(図示無し)が設けられている。この連結部材(図示無し)により、一対の上部支持体13,13同士が強固に連結されている。
【0018】
昇降ユニット14は、上下方向に延び、下部支持体12と上部支持体13とを連結するよう設けられている。昇降ユニット14は、平断面寸法が互いに異なる複数の筒状体14a,14b,14cを備えている。昇降ユニット14は、最も平断面寸法が大きな筒状体14aの内側に筒状体14bが挿入され、筒状体14bの内側に筒状体14cが挿入されている。昇降ユニット14は、筒状体14aに対し、その内側に挿入された筒状体14b,14cが上下方向に出没させるモータ等の昇降駆動部(図示無し)を備えている。この昇降駆動部(図示無し)により、昇降ユニット14が上下方向に伸縮し、上部支持体13を下部支持体12に対して上下方向に昇降可能に支持する。
【0019】
天板15は、例えば平面視長方形の板状で、上面に作業面15tを有している。天板15は、脚部材11,11の上部支持体13,13、および連結部材(図示無し)の上面に支持されて設けられている。
【0020】
例えば天板15の端部15fの下面15uには、昇降ユニット14,14の昇降動作を操作する入力装置(操作入力部)16Aが設けられている。
入力装置16Aは、入力装置16Aの操作入力に応じて昇降ユニット14,14の動作を制御するコントローラ(制御部)20Aに、配線ケーブルを介して接続されている。コントローラ20Aは、例えば、天板15の下面15uや連結部材(図示無し)に固定されている。
【0021】
ディスプレイモニタ装置30は、脚部材31と、脚部材31上に支持されたモニタ本体(被支持体)35と、を備える。
【0022】
脚部材31は、下部支持体32と、昇降ユニット(支持体)34と、を備えている。
【0023】
下部支持体32は、昇降ユニット34の下端部から下方に向かって斜め外方に延びる複数の脚32fを備えている。各脚32fの下端には、床面F上で走行移動可能なキャスター32cが設けられている。
【0024】
昇降ユニット34は、平断面視長方形状で、下部支持体32に支持され、上下方向に延びている。昇降ユニット34は、昇降ユニット34の幅方向両側でそれぞれ上下方向に延びる一対の支持フレーム34f,34fと、一対の支持フレーム34f,34f間に設けられた中間フレーム34gと、を備えている。中間フレーム34gには、中間フレーム34gの上端部から上方に突出し、上下方向にスライド可能な支持部34hが設けられている。昇降ユニット34は、支持フレーム34f,34f及び中間フレーム34gに対し、支持部34hを上下方向にスライドさせるモータ等の昇降駆動部(図示無し)をさらに備えている。昇降駆動部(図示無し)によって支持部34hを上下方向にスライドさせることで、昇降ユニット34は上下方向に伸縮可能とされている。
【0025】
モニタ本体35は、例えば正面視矩形のパネル状で、鉛直面内に位置した状態で、昇降ユニット34の支持部34hの上端部に、ブラケット(図示無し)等を介して支持されている。モニタ本体35は、昇降ユニット34が上下方向に伸縮駆動されることで昇降可能とされている。
【0026】
ディスプレイモニタ装置30には、昇降ユニット34の昇降動作を操作する入力装置(操作入力部)16Bが適宜個所に設けられている。
入力装置16Bは、入力装置16Bの操作入力に応じて昇降ユニット34,34の動作を制御するコントローラ(制御部)20Bに、配線ケーブル(図示無し)を介して接続されている。コントローラ20Bは、例えば、昇降ユニット34の背面側等に設けられている。
【0027】
図2は、什器システムにおいて、複数の什器の昇降動作を連動させるための構成を示す図である。
図2に示すように、テーブル10の入力装置16A、ディスプレイモニタ装置30の入力装置16Bは、それぞれ、UPボタン16uと、DOWNボタン16dと、モード切替スイッチ16sと、表示部16vと、を備えている。
【0028】
テーブル10の入力装置16Aでは、モード切替スイッチ16sで「個別操作モード」を選択した状態で、UPボタン16uまたはDOWNボタン16dを操作すると、天板15のみを昇降させる。また、入力装置16Aでは、モード切替スイッチ16sで「連動操作モード」を選択した状態で、UPボタン16uまたはDOWNボタン16dを操作すると、天板15とモニタ本体35とを連動させて昇降させる。
また、入力装置16Aの表示部16vは、天板15の床面Fからの高さ寸法や、その他のエラー情報等のステータス情報を、ランプ点灯、文字やマークの表示等によって表示する。
【0029】
ディスプレイモニタ装置30の入力装置16Bでは、モード切替スイッチ16sで「個別操作モード」を選択した状態で、UPボタン16uまたはDOWNボタン16dを操作すると、モニタ本体35のみを昇降させる。また、入力装置16Bでは、モード切替スイッチ16sで「連動操作モード」を選択した状態で、UPボタン16uまたはDOWNボタン16dを操作すると、天板15とモニタ本体35とを連動させて昇降させる。
また、入力装置16Bの表示部16vは、モニタ本体35の床面Fからの高さ寸法や、その他のエラー情報等のステータス情報を、ランプ点灯、文字やマークの表示等によって表示する。
【0030】
このように、什器システム1Aにおいては、テーブル10の入力装置16A及びディスプレイモニタ装置30の入力装置16Bの何れか一方を操作すると、昇降ユニット14,34の双方が連動して作動し、テーブル10の天板15とディスプレイモニタ装置30のモニタ本体35とを連動させて昇降させることができる。
以下、テーブル10の天板15とディスプレイモニタ装置30のモニタ本体35とを連動させて昇降させるための構成について詳述する。
【0031】
テーブル10のコントローラ20Aと、ディスプレイモニタ装置30のコントローラ20Bは、それぞれ、処理部24と、記憶部25と、駆動制御部26と、を備えている。
【0032】
テーブル10の入力装置16A及びコントローラ20Aの処理部24と、ディスプレイモニタ装置30の入力装置16B及びコントローラ20Bの処理部24とは、バスケーブル、LIN(Local Interconnect Network)等の有線通信手段、ブルートゥース(登録商標)等の無線通信手段等からなる通信回線Lにより、相互に通信可能となっている。
【0033】
コントローラ20A,20Bにおいて、それぞれ、処理部24は、入力装置16A又は16Bからの信号に基づき、昇降ユニット14,34の動作を制御する。また、記憶部25は、メモリ等の記憶装置からなり、処理部24で昇降ユニット14、34の動作を制御するに際して必要な、各種の設定値、閾値等のデータが記憶されている。また、駆動制御部26は、処理部24から出力される制御信号に基づき、昇降ユニット14、34の昇降駆動部(図示無し)を制御する。
【0034】
また、昇降ユニット14,34は、天板15の位置(高さ)を検出する位置検出センサ14s,34sを備えている。テーブル10の位置検出センサ14sは、その検出信号を、コントローラ20Aの処理部24に送信する。ディスプレイモニタ装置30の位置検出センサ34sは、その検出信号を、コントローラ20Bの処理部24に送信する。
【0035】
次に、コントローラ20A、20Bにおける、昇降ユニット14,34の昇降動作制御の流れについて説明する。
図3は、什器のコントローラにおける昇降動作制御の流れを示す図である。以下の説明においては、例えば、テーブル10に設けられたコントローラ20Aにおける処理の流れを説明する。
テーブル10のコントローラ20Aの処理部24は、一定微少時間毎に、入力装置16Aからの操作信号の入力の有無を検出している。コントローラ20Aの処理部24に対し、テーブル10の入力装置16Aからは、入力装置16Aを操作したときに生成される操作信号が配線ケーブル(図示無し)を介して入力される。
【0036】
図3に示すように、テーブル10の処理部24は、入力装置16Aからの操作信号の入力がなされると、入力装置16Aでなされた操作内容を示すボタン情報を取得する(ステップS100)。ここで、取得するボタン情報としては、UPボタン16uのON/OFF、DOWNボタン16dのON/OFF、モード切替スイッチ16sにおける「個別操作モード」又は「連動操作モード」の選択等がある。
【0037】
続いて、処理部24は、ステップS100で取得したボタン情報に基づき、入力装置16AのUPボタンの操作がなされたか否かの判定(ステップS200)、入力装置16AのDOWNボタンの操作がなされたか否かの判定(ステップS300)、を順次行う。入力装置16AでUPボタン16u又はDOWNボタン16dの操作がなされない限り、処理部24は、昇降ユニット14,34の昇降動作を停止させた状態を維持する(ステップS400)。
【0038】
[入力装置16Aに対し、「個別操作モード」で操作がなされた場合]
使用者がテーブル10の入力装置16Aに対し、「個別操作モード」でテーブル10の天板15を上昇又は下降させる操作がなされた場合、入力装置16Aからコントローラ20Aの処理部24に操作信号が送信される。
【0039】
(上昇動作)
入力装置16AのUPボタン16uが操作された場合、処理部24は、ステップS100を経た後、ステップS200において、天板15を上昇させるためのUPボタン16uが操作されたと判定し、上昇動作モードに移行する。
【0040】
上昇動作モードでは、まず、処理部24は、テーブル10の昇降ユニット14,14の位置検出センサ14s,14sで検出される天板15の位置(高さ)を示す情報(検出信号)を取得する(ステップS201)。
【0041】
次いで、処理部24は、ステップS100で取得したボタン情報を参照し、入力装置16Aのモード切替スイッチ16sが「個別操作モード」であるか、「連動操作モード」であるかを判別する(ステップS202)。
【0042】
その結果、モード切替スイッチ16sが「個別操作モード」である場合、処理部24は、駆動制御部26から、昇降ユニット14,14の昇降駆動部(図示無し)に上昇動作を実行させる指令信号を出力する。昇降駆動部(図示無し)は、指令信号を受け取ると、その指令信号に応じて昇降ユニット14,14を伸長駆動し、これによって天板15を上昇させる(ステップS205)。
【0043】
その後、処理部24は、ステップS100で取得したボタン情報を再度参照し、入力装置16Aのモード切替スイッチ16sが「個別操作モード」であるか、「連動操作モード」であるかを判別する(ステップS110)。
【0044】
その結果、その結果、モード切替スイッチ16sが「個別操作モード」である場合、処理部24は、操作がなされた入力装置16Aに対し、ステップS205の上昇処理後の情報を送信する(ステップS130)。送信する情報としては、ステップS205の上昇処理後にテーブル10の昇降ユニット14,14の位置検出センサ14s,14sで検出される天板15の位置(高さ)を示す情報、上昇動作中か下降動作中かを示すステータス情報(この場合、「上昇動作中」である。)等がある。情報を受け取った入力装置16Aは、例えば、表示部16vにその時点における天板15の高さ(例えば「120cm」等)を表示し、上昇動作中であることを示すため、UPボタン16uの点灯等を行うことができる。
【0045】
上記一連の処理は、入力装置16AでUPボタン16uが操作されている間、繰り返し実行される。
入力装置16Aで、UPボタン16uの操作が中止されると、上記ステップS100、S200、S300を経た後、処理部24は昇降ユニット14,14の伸長動作を停止させ、天板15の上昇動作が停止される。これにより、使用者は、天板15を所望の高さまで上昇させることができる。
【0046】
(下降動作)
入力装置16AのDOWNボタン16dが操作された場合、処理部24は、ステップS100,S200を経た後、ステップS300において、天板15を下降させるためのDOWNボタン16dが操作されたと判定し、下降動作モードに移行する。
【0047】
下降動作モードでは、まず、処理部24は、テーブル10の昇降ユニット14,14の位置検出センサ14s,14sで検出される天板15の位置(高さ)を示す情報(検出信号)を取得する(ステップS301)。
【0048】
次いで、処理部24は、ステップS100で取得したボタン情報を参照し、入力装置16Aのモード切替スイッチ16sが「個別操作モード」であるか、「連動操作モード」であるかを判別する(ステップS302)。
【0049】
その結果、モード切替スイッチ16sが「個別操作モード」である場合、処理部24は、駆動制御部26から、昇降ユニット14,14の昇降駆動部(図示無し)に下降動作を実行させる指令信号を出力する。昇降駆動部(図示無し)は、指令信号を受け取ると、その指令信号に応じて昇降ユニット14,14を短縮駆動し、これによって天板15を下降させる(ステップS305)。
【0050】
その後、再度、処理部24は、ステップS100で取得したボタン情報を参照し、入力装置16Aのモード切替スイッチ16sが「個別操作モード」であるか、「連動操作モード」であるかを判別する(ステップS110)。
【0051】
その結果、モード切替スイッチ16sが「個別操作モード」である場合、処理部24は、操作がなされた入力装置16Aに対し、ステップS305の下降処理後の情報を送信する(ステップS130)。送信する情報としては、ステップS305の下降処理後にテーブル10の昇降ユニット14,14の位置検出センサ14s,14sで検出される天板15の位置(高さ)を示す情報、上昇動作中か下降動作中かを示すステータス情報(この場合、「下降動作中」である。)等がある。情報を受け取った入力装置16Aは、例えば、表示部16vにその時点における天板15の高さ(例えば「80cm」等)を表示し、下降動作中であることを示すため、DOWNボタン16dの点灯等を行うことができる。
【0052】
上記一連の処理は、入力装置16AでDOWNボタン16dが操作されている間、繰り返し実行される。
入力装置16Aで、DOWNボタン16dの操作が中止されると、上記ステップS100、S200、S300を経た後、処理部24は、昇降ユニット14,14の短縮動作を停止させ、天板15の下降動作が停止される(ステップS400)。これにより、使用者は、天板15を所望の高さまで下降させることができる。
【0053】
[入力装置16Aに対し、「連動操作モード」で操作がなされた場合]
使用者により、テーブル10の入力装置16Aに対し、「連動操作モード」でテーブル10の天板15を上昇又は下降させる操作がなされた場合、入力装置16Aからコントローラ20Aの処理部24に操作信号が送信される。
【0054】
(上昇動作)
入力装置16AのUPボタン16uが操作された場合、コントローラ20Aの処理部24は、ステップS100を経た後、ステップS200において、天板15を上昇させるためのUPボタン16uが操作されたと判定し、上昇動作モードに移行する。
【0055】
上昇動作モードでは、まず、処理部24は、テーブル10の昇降ユニット14,14の位置検出センサ14s,14sで検出される天板15の位置(高さ)を示す情報を取得する(ステップS201)。
【0056】
次いで、処理部24は、ステップS100で取得したボタン情報を参照し、入力装置16Aのモード切替スイッチ16sが「個別操作モード」であるか、「連動操作モード」であるかを判別する(ステップS202)。
【0057】
その結果、モード切替スイッチ16sが「連動操作モード」である場合、処理部24は、連動対象となる他のコントローラ(この実施形態の場合、ディスプレイモニタ装置30のコントローラ20B)から、情報を取得する(ステップS203)。ここで取得する情報としては、ディスプレイモニタ装置30の昇降ユニット34の位置検出センサ34sで検出されるモニタ本体35の位置(高さ)を示す情報、ディスプレイモニタ装置30の昇降ユニット34のステータス(上昇動作中、下降動作中、停止中のいずれであるか)を示す情報等がある。
【0058】
続いて、コントローラ20Aの処理部24は、テーブル10の昇降ユニット14の上昇動作に対し、ディスプレイモニタ装置30の昇降ユニット34を連動して動作させるべく、同期制御内容を決定する(ステップS204)。ここで決定する同期制御としては、例えば、以下に示すようなものがある。
1)テーブル10の昇降ユニット14と、ディスプレイモニタ装置30の昇降ユニット34とを、伸縮させる高さ寸法(伸縮前後の高さの差)を同一として動作させる。
2)テーブル10の昇降ユニット14において伸縮させる高さ寸法に対し、ディスプレイモニタ装置30の昇降ユニット34において伸縮させる高さ寸法を、予め定めた一定の割合(例えば60%)として異ならせ、昇降ユニット14と昇降ユニット34とを連動して動作させる。
3)テーブル10の高さと、モニタ本体35の高さとを予め対応づけておき、入力装置16Aの操作によって昇降ユニット14を動作させて移動するテーブル10の高さに対し、モニタ本体35が予め関連づけられた所定の目標高さとなるよう、昇降ユニット34を伸長又は短縮させる(モニタ本体35が目標位置よりも高い位置にあるときには、下降させる必要がある)。
4)テーブル10の高さHを複数の高さ範囲(例えば、H1<H≦H2、H2<H≦H3、H3<H≦H4の三段階の範囲)に区分し、それぞれの範囲ごとに、モニタ本体35の高さGを、段階的に設定しておく(例えば、テーブル10の高さHがH1<H≦H2の場合、モニタ本体35の高さG=G1、H2<H≦H3の場合、G=G2、H3<H≦H4の場合、G=G3)。そして、その時点でのテーブル10の高さHに合わせて、モニタ本体35の高さGの目標位置(G1,G2,G3のいずれか)を設定し、目標位置に向けて昇降ユニット34を伸長または短縮させる。
【0059】
続いて、コントローラ20Aの処理部24は、駆動制御部26から、昇降ユニット14,14の昇降駆動部(図示無し)に上昇動作を実行させる指令信号を出力する。昇降駆動部(図示無し)は、指令信号を受け取ると、その指令信号に応じて昇降ユニット14,14を伸長駆動し、これによって天板15を上昇させる(ステップS205)。
【0060】
さらに、処理部24は、ステップS100で取得したボタン情報を参照し、入力装置16Aのモード切替スイッチ16sが「個別操作モード」であるか、「連動操作モード」であるかを判別する(ステップS110)。
【0061】
この場合、モード切替スイッチ16sが「連動操作モード」であるので、コントローラ20Aの処理部24は、ステップS204で決定した同期制御内容に基づき、他のコントローラ(この実施形態の場合、ディスプレイモニタ装置30のコントローラ20B)に、情報を送信する(ステップS120)。ここで送信する情報としては、例えば、ステップS204で決定された同期制御内容に基づいた、昇降ユニット34の伸長速度、モニタ本体35の目標高さ(位置)、ステップS100で取得した入力装置16Aにおける操作内容に応じたボタン情報、昇降ユニット34が上昇動作中となるのか、下降動作中となるのか、といったステータス情報等がある。
これらの情報を受け取ったディスプレイモニタ装置30のコントローラ20Bは、受け取った情報に基づいて昇降ユニット34を昇降ユニット14,14に連動して作動させ、モニタ本体35の高さを変更する。
【0062】
また、テーブル10のコントローラ20Aの処理部24は、操作がなされた入力装置16Aに対し、ステップS205の上昇処理後の情報を送信する(ステップS130)。送信する情報としては、ステップS205の上昇処理後にテーブル10の昇降ユニット14,14の位置検出センサ14s,14sで検出される天板15の位置(高さ)を示す情報、上昇動作中か下降動作中かを示すステータス情報(この場合、「上昇動作中」である。)等がある。情報を受け取った入力装置16Aは、例えば、表示部16vにその時点における天板15の高さ(例えば「120cm」等)を表示し、上昇動作中であることを示すため、UPボタン16uの点灯等を行うことができる。
【0063】
上記一連の処理は、入力装置16AでUPボタン16uが操作されている間、繰り返し実行される。
入力装置16Aで、UPボタン16uの操作が中止されると、上記ステップS100、S200、S300を経た後、処理部24は昇降ユニット14,14の伸長動作を停止させ、天板15の上昇動作が停止される。これにより、使用者は、天板15を所望の高さまで上昇させることができる。
【0064】
(下降動作)
入力装置16AのDOWNボタン16dが操作された場合、テーブル10のコントローラ20Aの処理部24は、ステップS100,S200を経た後、ステップS300において、天板15を下降させるためのDOWNボタン16dが操作されたと判定し、下降動作モードに移行する。
【0065】
下降動作モードでは、まず、処理部24は、テーブル10の昇降ユニット14,14の位置検出センサ14s,14sで検出される天板15の位置(高さ)を示す情報を取得する(ステップS301)。
【0066】
次いで、処理部24は、ステップS100で取得したボタン情報を参照し、入力装置16Aのモード切替スイッチ16sが「個別操作モード」であるか、「連動操作モード」であるかを判別する(ステップS302)。
【0067】
その結果、モード切替スイッチ16sが「連動操作モード」である場合、処理部24は、連動対象となる他のコントローラ(この実施形態の場合、ディスプレイモニタ装置30のコントローラ20B)から情報を取得する(ステップS303)。ここで取得する情報としては、ディスプレイモニタ装置30の昇降ユニット34の位置検出センサ34sで検出されるモニタ本体35の位置(高さ)を示す情報、ディスプレイモニタ装置30の昇降ユニット34のステータス(上昇動作中、下降動作中、停止中のいずれであるか)を示す情報等がある。
【0068】
続いて、コントローラ20Aの処理部24は、テーブル10の昇降ユニット14の下降動作に連動してディスプレイモニタ装置30の昇降ユニット34を動作させるべく、同期制御内容を決定する(ステップS304)。ここで決定する同期制御としては、例えば、上記1)〜4)に示したようなものがある。
【0069】
続いて、コントローラ20Aの処理部24は、駆動制御部26から、昇降ユニット14,14の昇降駆動部(図示無し)に下降動作を実行させる指令信号を出力する。昇降駆動部(図示無し)は、指令信号を受け取ると、その指令信号に応じて昇降ユニット14,14を短縮駆動し、これによって天板15を下降させる(ステップS305)。
【0070】
その後、処理部24は、ステップS100で取得したボタン情報を再度参照し、入力装置16Aのモード切替スイッチ16sが「個別操作モード」であるか、「連動操作モード」であるかを判別する(ステップS110)。
【0071】
この場合、モード切替スイッチ16sが「連動操作モード」であるので、コントローラ20Aの処理部24は、ステップS204で決定した同期制御内容に基づき、他のコントローラ(この実施形態の場合、ディスプレイモニタ装置30のコントローラ20B)に、情報を送信する(ステップS120)。ここで送信する情報としては、例えば、ステップS204で決定された同期制御内容に基づいた、昇降ユニット34の動作速度、モニタ本体35の目標高さ(位置)、ステップS100で取得した入力装置16Aにおける操作内容に応じたボタン情報、昇降ユニット34が上昇動作中となるのか、下降動作中となるのか、といったステータス情報等がある。
これらの情報を受け取ったディスプレイモニタ装置30のコントローラ20Bは、受け取った情報に基づいて昇降ユニット34を昇降ユニット14,14に連動させて動作させ、モニタ本体35の高さを変更する。
【0072】
また、テーブル10のコントローラ20Aの処理部24は、操作がなされた入力装置16Aに対し、ステップS305の下降処理後の情報を送信する(ステップS130)。送信する情報としては、ステップS305の下降処理後にテーブル10の昇降ユニット14,14の位置検出センサ14s,14sで検出される天板15の位置(高さ)を示す情報、上昇動作中か下降動作中かを示すステータス情報(この場合、「下降動作中」である。)等がある。情報を受け取った入力装置16Aは、例えば、表示部16vにその時点における天板15の高さ(例えば「80cm」等)を表示し、下降動作中であることを示すため、DOWNボタン16dの点灯等を行うことができる。
【0073】
上記一連の処理は、入力装置16AでDOWNボタン16dが操作されている間、繰り返し実行される。
入力装置16Aで、DOWNボタン16dの操作が中止されると、上記ステップS100、S200、S300を経た後、処理部24は、昇降ユニット14,14の短縮動作を停止させ、天板15の下降動作が停止される(ステップS400)。これにより、使用者は、天板15を所望の高さまで下降させることができる。
【0074】
上記では、例えば、テーブル10に設けられたコントローラ20Aにおける処理の流れを説明したが、ディスプレイモニタ装置30に設けられたコントローラ20Bにおける処理の流れは、コントローラ20Aとコントローラ20Bとが入れ替わるのみであるので、その説明を省略する。
【0075】
上述したような什器システム1Aは、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30を備える。テーブル10は、上下方向に伸縮可能な昇降ユニット14、昇降ユニット14上に支持される天板15、昇降ユニット14の伸縮動作を操作するための入力を行う入力装置16A、および昇降ユニット14の伸縮動作を制御するコントローラ20Aを備える。ディスプレイモニタ装置30は、上下方向に伸縮可能な昇降ユニット34、昇降ユニット34上に支持されるモニタ本体35、昇降ユニット34の伸縮動作を操作するための入力を行う入力装置16B、および昇降ユニット34の伸縮動作を制御するコントローラ20B、を備える。このような什器システム1Aは、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30の何れか一つにおいて、入力装置16A又は16Bで操作入力がなされたときに、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30の昇降ユニット14,34を、互いに連動させて伸縮動作させる。
このように、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30の何れか一つで入力装置16A又は16Bの操作入力を行えば、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30の昇降ユニット14,34を連動させて伸縮動作させることができる。これにより、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30のそれぞれで天板15,モニタ本体35の高さ調整を行う必要が無く、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30の高さ調整を効率よく行うことができる。また、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30間で、昇降ユニット14,34に支持された天板15,モニタ本体35の高さを、互いに関連づけた高さに設定することができる。
したがって、昇降機能を備えたテーブル10,ディスプレイモニタ装置30において、高さ調整を効率的に行うことが可能となる。
【0076】
また、什器システム1Aは、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30の何れか一つにおいて例えば入力装置16Aで操作入力がなされたときに、単独操作モードと連動操作モードとを切り替え可能とされている。単独操作モードとしては、操作入力がなされた入力装置16Aを備えたテーブル10のみで昇降ユニット14を伸縮動作させる場合がある。また単独操作モードとして、入力装置16Bで操作入力がなされたときに、操作入力がなされた入力装置16Bを備えたディスプレイモニタ装置30のみで昇降ユニット34を伸縮動作させる場合もある。連動操作モードは、入力装置16A又は16Bで操作入力がなされたときにテーブル10,ディスプレイモニタ装置30の昇降ユニット14,34を互いに連動させて伸縮動作させる。
このように構成することで、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30のそれぞれにおいて個別に天板15,モニタ本体35の高さ調整を行うこともできるし、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30間で天板15,モニタ本体35の高さ調整を互いに連動させて行うこともできる。
【0077】
また、什器システム1Aは、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30において、昇降ユニット14,34を互いに連動させて伸縮動作させるときに、一の昇降ユニット14と、他の昇降ユニット34とで、伸縮動作速度を異ならせるようにしてもよい。
このように構成することで、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30間で、例えばテーブル10の天板15を100だけ動かしたときに、他のディスプレイモニタ装置30のモニタ本体35を60だけ動かすようなことができる。すなわち、テーブル10,ディスプレイモニタ装置30間で天板15,モニタ本体35の高さ調整を互いに連動させて行いつつ、個々のテーブル10,ディスプレイモニタ装置30に適した天板15,モニタ本体35の高さとすることもできる。
【0078】
なお、上記実施形態において、テーブル10側の天板15の昇降動作に対し、ディスプレイモニタ装置30のモニタ本体35の昇降動作を連動させる同期制御の内容として、上記1)〜4)を例示したが、これに限らない。
例えば、天板15やモニタ本体35の昇降動作は、一連の動作の過程で、動作速度の比率などが変化するようにしてもよい。
【0079】
また、上記実施形態では、テーブル10側、ディスプレイモニタ装置30側が、それぞれ「個別動作モード」と、「連動操作モード」との間でモード切替が可能な構成としたがこれに限らない。例えば、テーブル10側とディスプレイモニタ装置30側とが、常に「連動操作モード」で連動して動作するようにしてもよい。
また、例えば、テーブル10側のみ、「個別動作モード」と、「連動操作モード」との間でモード切替が可能で、ディスプレイモニタ装置30側は、常に「連動操作モード」で連動して動作するようにしてもよい。逆に、ディスプレイモニタ装置30側のみ「個別動作モード」と、「連動操作モード」との間でモード切替が可能で、テーブル10側は、常に「連動操作モード」で連動して動作するようにしてもよい。
【0080】
また、上記実施形態では、「連動操作モード」の場合、ステップS120において、入力装置16Aの操作がなされたテーブル10のコントローラ20A側で、他方のディスプレイモニタ装置30側のコントローラ20Bに対し、どのように連動して動作するのかを情報送信するようにした。しかし、「連動操作モード」である場合、例えば、テーブル10側で入力装置16Aが操作されると、その操作信号が、テーブル10のコントローラ20Aと、ディスプレイモニタ装置30のコントローラ20Bとにそれぞれ個別に伝達され、コントローラ20A,20Bでそれぞれ、操作信号に応じた動作制御を行うようにしてもよい。
【0081】
さらに、例えば、テーブル10側で入力装置16Aが操作されてテーブル10の昇降ユニット14が動作してテーブル10が昇降したときに、その高さの変化を検出する位置検出センサ14sの検出信号を、テーブル10側からディスプレイモニタ装置30のコントローラ20B側に出力してもよい。ディスプレイモニタ装置30のコントローラ20B側では、位置検出センサ14sの検出信号から、テーブル10の昇降動作を検出した場合に、これに連動して昇降ユニット34を動作させてモニタ本体35を昇降させるようにしてもよい。
【0082】
上記実施形態では、テーブル10とディスプレイモニタ装置30とを連動して昇降動作させるようにしたが、昇降動作する複数の什器の組み合わせは、これに限らない。
(第一変形例)
図4は、上記什器システムの第一変形例の概略構成を示す斜視図である。
例えば、
図4に示す什器システム1Bのように、デスク(什器)50と、その周囲に設けられたパーティション装置(什器)60とで、昇降動作を連動させるようにしてもよい。
この場合、デスク50は、天板(被支持体)51と、上下方向に伸縮可能で天板51を昇降可能に支持する昇降ユニット(支持体)52,52とを備える。
パーティション装置60は、デスク50とその周囲を仕切るパーティションパネル(被支持体)61と、上下方向に伸縮可能でパーティションパネル61を昇降可能に支持する昇降ユニット(支持体)62,62とを、備える。
このような構成においても、昇降ユニット52,62を、上記実施形態と同様の構成で連動制御させることができる。
【0083】
(第二変形例)
図5は、上記什器システムの第二変形例の概略構成を示す斜視図である。
図5に示す什器システム1Cのように、デスク50と、その後方に設けられた目隠しパネル装置(什器)70とで、昇降動作を連動させるようにしてもよい。
この場合、デスク50は、天板51と、上下方向に伸縮可能で天板51を昇降可能に支持する昇降ユニット52,52を備える。
目隠しパネル装置70は、デスク50の後方に設けられた目隠しパネル(被支持体)71と、基台73上に設けられ、上下方向に伸縮可能で目隠しパネル71を昇降可能に支持する昇降ユニット(支持体)72,72とを、備える。
このような構成においても、昇降ユニット52,72を、上記実施形態と同様の構成で連動制御させることができる。
【0084】
(第三変形例)
図6は、上記什器システムの第三変形例の概略構成を示す斜視図である。
図6に示す什器システム1Dのように、メインデスク(什器)80と、複数のサブデスク(什器)90とで、昇降動作を連動させるようにしてもよい。
この場合、メインデスク80は、天板(被支持体)81と、上下方向に伸縮可能で天板81を昇降可能に支持する昇降ユニット(支持体)82,82を備える。
各サブデスク90は、天板(被支持体)91と、上下方向に伸縮可能で天板91を昇降可能に支持する昇降ユニット(支持体)92と、を備える。
【0085】
このような構成においても、メインデスク80の昇降ユニット82と、複数のサブデスク90の昇降ユニット92と、を、上記実施形態と同様の構成で連動制御させることができる。
この場合、例えば、メインデスク80の天板81の昇降動作に連動させて、複数のサブデスク90の天板91を、一斉に昇降動作させることができる。具体的には、例えば学校の教室等において、サブデスク90を使用する生徒の学年に応じ、生徒の体格(身長)に合わせて、メインデスク80を使用する教師が、複数のサブデスク90の高さを調整するような用途が考えられる。
また、複数のサブデスク90の天板91の高さを、それぞれのサブデスク90を使用する使用者が、「個別操作モード」で昇降させ、サブデスク90の使用後に、これら複数のサブデスク90を、メインデスク80側からの操作によって、「連動操作モード」で一斉に同じ高さに揃えるような用途も考えられる。これにより、複数のサブデスク90を使用した後に、天板91の高さが様々に異なったままであると、室内が雑然とした雰囲気となるが、天板91を一斉に同じ高さに揃えることで、室内を整然とした雰囲気とすることができる。
【0086】
(第四変形例)
図7は、上記什器システムの第四変形例の概略構成を示す斜視図である。
図7に示す什器システム1Eのように、メインデスク100と、複数のサブデスク90とを備え、複数のサブデスク90間で、昇降動作を連動させるようにしてもよい。
この場合、メインデスク100は、天板81を昇降させる機能を必ずしも備えていなくてもよい。
各サブデスク90は、天板91と、上下方向に伸縮可能で天板91を昇降可能に支持する昇降ユニット92と、を備える。
【0087】
このような構成において、複数のサブデスク90の昇降ユニット92を、上記実施形態と同様の構成で連動制御させることができる。
この場合、例えば、複数のサブデスク90のうちのいずれか一つのサブデスク90において、「連動操作モード」で昇降操作を行い、これら複数のサブデスク90の全てを連動させて昇降させることができる。
【0088】
また、
図7に示したような構成において、メインデスク(什器)100や、ホワイトボード(什器)110にも昇降機能を備えるようにし、3種類以上の什器間で、昇降動作を連動させるようにしてもよい。
【0089】
(第五変形例)
図8は、上記什器システムの第四変形例の概略構成を示す斜視図である。
図8に示す什器システム1Fのように、作業用什器であるデスク(什器)120と、その後方に配置された表示用什器であるディスプレイモニタ装置(什器)130とで、昇降動作を連動させるようにしてもよい。
この場合、デスク120は、天板(被支持体)121と、上下方向に伸縮可能で天板121を昇降可能に支持する昇降ユニット(支持体)122,122と、を備える。
ディスプレイモニタ装置130は、情報表示機器であるモニタ本体(被支持体)131と、上下方向に伸縮可能で、モニタ本体131を保持する保持部材132を介してモニタ本体131を昇降可能に支持する昇降ユニット(支持体)133,133と、を備える。
このような構成においても、昇降ユニット122,133を、上記実施形態と同様の構成で連動制御させることができる。
【0090】
なお、什器システム1Fにおいて、昇降ユニット122の下端部および昇降ユニット133の下端部に設けられた下部支持体123は、昇降ユニット122と昇降ユニット133とで共用されている。しかしながら、昇降ユニット122の下端部および昇降ユニット133の下端部に、それぞれ独立した下部支持体が設けられていてもよい。
また、作業用什器としてデスク120を挙げたが、これに限らない。作業用什器は、例えば作業台など、作業用の天板を有している什器であれば特に限定されない。
さらに、情報表示機器が設けられた表示用什器としてモニタ本体130を有するディスプレイモニタ装置130を挙げたが、これに限らず、情報を視覚的に表示可能な機器が設けられた什器であればよい。
【0091】
上述したような什器システム1Fは、天板121を有するデスク120と、デスク120の後方に配置され、モニタ本体131が設けられたディスプレイモニタ装置130と、を備えている。
このように構成することで、使用者は、ディスプレイモニタ装置130で所定の情報表示を確認しつつ、デスク120で作業をすることできる。さらに、この場合に、使用者の姿勢に合わせて、デスク120およびディスプレイモニタ装置130を連動させて高さ調整を行うことができる。よって、什器システムとしての使い勝手をより良好にすることができる。
【0092】
これ以外にも、本発明の什器システムを構成する複数の什器は、昇降機能を有しているのであれば、その種類の組み合わせ等を問うものではない。
例えば、床面F上に設置する什器に限らず、昇降機能を有しているのであれば、例えば壁面に沿って昇降可能に設けたモニタ等の什器や、天井から吊下して昇降可能とされたロールスクリーン等であっても、本発明に係る什器システムを構成することもできる。
また、複数の什器間で、連動する動作の方向は、必ずしも同方向である必要は無い。例えば、一方の什器で上昇動作を行うのに連動させて、他方の什器では下降動作を行うようにしてもよい。
【0093】
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。