特許第6865629号(P6865629)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本光電工業株式会社の特許一覧

特許6865629生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法
<>
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000002
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000003
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000004
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000005
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000006
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000007
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000008
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000009
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000010
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000011
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000012
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000013
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000014
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000015
  • 特許6865629-生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法 図000016
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6865629
(24)【登録日】2021年4月8日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20210419BHJP
   A61B 5/332 20210101ALI20210419BHJP
   A61B 5/24 20210101ALI20210419BHJP
【FI】
   A61B5/00 102B
   A61B5/04 310H
   A61B5/04 R
【請求項の数】13
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-91117(P2017-91117)
(22)【出願日】2017年5月1日
(65)【公開番号】特開2018-187023(P2018-187023A)
(43)【公開日】2018年11月29日
【審査請求日】2020年1月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000230962
【氏名又は名称】日本光電工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094525
【弁理士】
【氏名又は名称】土井 健二
(74)【代理人】
【識別番号】100094514
【弁理士】
【氏名又は名称】林 恒徳
(72)【発明者】
【氏名】松村 文幸
(72)【発明者】
【氏名】今野 徳人
(72)【発明者】
【氏名】細井 みのり
【審査官】 右▲高▼ 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−156919(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00
A61B 5/24
A61B 5/332
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの生体情報検出センサと、情報処理装置と、を備えた生体情報送信システムにおいて、
前記情報処理装置は、
前記生体情報検出センサのセンサ識別情報を取得するセンサ識別情報取得部と、
生体の生体識別情報を取得する生体識別情報取得部と、
前記センサ識別情報取得部が取得したセンサ識別情報と前記生体識別情報取得部が取得した前記生体の生体識別情報とを紐付けた第1紐付け情報を生成する制御部と、
前記第1紐付け情報を前記生体情報検出センサに送信する第1送信部と、を備え、
前記生体情報検出センサは、
生体の生体情報を検出する生体情報検出部と、
自センサのセンサ識別情報が記憶された記憶部と、
前記情報処理装置の前記第1送信部が送信した前記第1紐付け情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記第1紐付け情報を受信した場合、前記受信部が受信した前記第1紐付け情報が、前記記憶部に記憶された前記自センサのセンサ識別情報を含むか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、前記受信部が受信した前記第1紐付け情報が、前記記憶部に記憶された前記自センサのセンサ識別情報を含むと判定した場合、前記受信した第1紐付け情報中の生体識別情報と前記生体情報検出部が検出した前記生体の生体情報とを紐付けた第2紐付け情報を自センサ外部に送信する第2送信部と、を備える生体情報送信システム。
【請求項2】
前記第2紐付け情報は、前記受信した第1紐付け情報中の生体識別情報と前記自センサのセンサ識別情報と前記生体情報検出部が検出した前記生体の生体情報とを紐付けた紐付け情報である請求項1に記載の生体情報送信システム。
【請求項3】
前記生体情報検出センサは、
前記記憶部に記憶された前記自センサのセンサ識別情報と同じセンサ識別情報が記録されたセンサ識別情報記録部をさらに備え、
前記センサ識別情報取得部は、前記センサ識別情報記録部から前記生体情報検出センサのセンサ識別情報を取得する請求項1又は2に記載の生体情報送信システム。
【請求項4】
前記自センサ外部は、前記第2送信部が送信する前記第2紐付け情報を表示する表示装置、又は、前記第2送信部が送信する前記第2紐付け情報を前記表示装置に転送する転送装置である請求項1又は2に記載の生体情報送信システム。
【請求項5】
前記情報処理装置は、前記センサ識別情報及び前記生体識別情報を取得した医療従事者の識別情報を取得する医療従事者識別情報取得部をさらに備え、
前記第1紐付け情報は、前記センサ識別情報取得部が取得したセンサ識別情報と前記生体識別情報取得部が取得した前記生体の生体識別情報と前記医療従事者識別情報取得部が取得した前記医療従事者識別情報とを紐付けた紐付け情報であり、
前記第2紐付け情報は、前記受信した第1紐付け情報中の生体識別情報及び医療従事者識別情報と前記生体情報検出部が検出した前記生体の生体情報とを紐付けた紐付け情報である請求項1又は2に記載の生体情報送信システム。
【請求項6】
生体の生体情報を検出する生体情報検出部と、
自センサのセンサ識別情報が記憶された記憶部と、
生体情報検出センサのセンサ識別情報と前記生体の生体識別情報を取得した外部装置が送信した前記センサ識別情報と前記生体識別情報とを紐付けた第1紐付け情報を受信する受信部と、
前記受信部が前記第1紐付け情報を受信した場合、前記受信部が受信した前記第1紐付け情報が、前記記憶部に記憶された前記自センサのセンサ識別情報を含むか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、前記受信部が受信した前記第1紐付け情報が、前記記憶部に記憶された前記自センサのセンサ識別情報を含むと判定した場合、前記受信した第1紐付け情報中の生体識別情報と前記生体情報検出部が検出した前記生体の生体情報とを紐付けた第2紐付け情報を自センサ外部に送信する第2送信部と、を備える生体情報検出センサ。
【請求項7】
前記記憶部に記憶された前記自センサのセンサ識別情報と同じセンサ識別情報が記録されたセンサ識別情報記録部をさらに備える請求項6に記載の生体情報検出センサ。
【請求項8】
生体に装着された生体情報検出センサのセンサ識別情報を取得するセンサ識別情報取得部と、
前記生体の生体識別情報を取得する生体識別情報取得部と、
前記センサ識別情報取得部が取得したセンサ識別情報と前記生体識別情報取得部が取得した前記生体の生体識別情報とを紐付けた第1紐付け情報を生成する制御部と、
前記第1紐付け情報を前記生体情報検出センサに送信する第1送信部と、を備え
前記生体情報検出センサに、前記第1紐付け情報を受信した場合、前記第1紐付け情報が前記記憶部に記憶された前記自センサのセンサ識別情報を含むか否かを判定させ、受信した前記第1紐付け情報が記憶部に記憶された自センサのセンサ識別情報を含むと判定した場合、前記受信した第1紐付け情報中の生体識別情報と前記生体情報検出部が検出した前記生体の生体情報とを紐付けた第2紐付け情報を自センサ外部に送信させる情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が、生体に装着された生体情報検出センサのセンサ識別情報と前記生体の生体識別情報とを取得し、前記取得したセンサ識別情報と生体識別情報とを紐付けた第1紐付け情報を生成し、前記第1紐付け情報を送信し、
前記生体情報検出センサが、前記情報処理装置が送信する前記第1紐付け情報を受信した場合、前記受信した前記第1紐付け情報が自センサのセンサ識別情報を含むか否かを判定し、前記受信した前記第1紐付け情報が自センサのセンサ識別情報を含むと判定した場合、前記受信した第1紐付け情報中の生体識別情報と前記生体情報検出センサが検出した生体情報とを紐付けた第2紐付け情報を自センサ外部に送信する生体情報送信方法。
【請求項10】
前記自センサ外部は、前記情報処理装置である、請求項1に記載の生体情報送信システム。
【請求項11】
前記判定部が、前記受信部が受信した前記第1紐付け情報が、前記記憶部に記憶された前記自センサのセンサ識別情報を含むと判定した場合、前記第2送信部が、通信コネクションを確立し、前記第2紐付け情報を送信する、請求項1または10に記載の生体情報送信システム。
【請求項12】
前記センサ識別情報取得部は、前記生体に装着された前記生体情報検出センサのセンサ識別情報を取得する、請求項1に記載の生体情報送信システム。
【請求項13】
前記外部装置は、前記生体に装着された前記生体情報検出センサのセンサ識別情報を取得して、前記第1紐付け情報を送信する、請求項6に記載の生体情報検出センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療機器の分野においては、心電図等の生体情報を検出し、当該検出した生体情報を無線で送信する生体情報検出センサ(医療用テレメータ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−68718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の生体情報検出センサにおいては、当該生体情報検出センサが無線で送信した生体情報が誰の生体情報であるかを容易に把握することができないという課題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、生体情報検出センサが無線で送信した生体情報が誰の生体情報であるかを容易に把握することができる生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一つの側面は、少なくとも1つの生体情報検出センサと、情報処理装置と、を備えた生体情報送信システムにおいて、前記情報処理装置は、前記生体情報検出センサのセンサ識別情報を取得するセンサ識別情報取得部と、生体の生体識別情報を取得する生体識別情報取得部と、前記センサ識別情報取得部が取得したセンサ識別情報と前記生体識別情報取得部が取得した前記生体の生体識別情報とを紐付けた第1紐付け情報を前記生体情報検出センサに送信する第1送信部と、を備え、前記生体情報検出センサは、生体の生体情報を検出する生体情報検出部と、自センサのセンサ識別情報が記憶された記憶部と、前記情報処理装置の前記第1送信部が送信した前記第1紐付け情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記第1紐付け情報が、前記記憶部に記憶された前記自センサのセンサ識別情報を含むか否かを判定する判定部と、前記受信部が受信した前記第1紐付け情報が、前記記憶部に記憶された前記自センサのセンサ識別情報を含む場合、前記受信した第1紐付け情報中の生体識別情報と前記生体情報検出部が検出した前記生体の生体情報とを紐付けた第2紐付け情報を自センサ外部に送信する第2送信部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この側面によれば、生体情報検出センサが無線で送信した生体情報が誰の生体情報であるかを容易に把握することができる生体情報送信システムを提供することができる。
【0008】
これは、第1に、情報処理装置が、生体情報検出センサのセンサ識別情報と生体識別情報とを取得し、当該取得したセンサ識別情報と生体識別情報とを紐付けた第1紐付け情報を送信すること、第2に、生体情報検出センサが、情報処理装置が送信する第1紐付け情報(センサ識別情報と生体識別情報)を受信し、当該受信した第1紐付け情報(センサ識別情報と生体識別情報)が自センサのセンサ識別情報を含むか否かを判定し、当該受信した第1紐付け情報(センサ識別情報と生体識別情報)が自センサのセンサ識別情報を含む場合、当該受信した第1紐付け情報(センサ識別情報と生体識別情報)中の自センサのセンサ識別情報が紐付けられた生体識別情報と生体情報検出センサが検出した生体情報とを紐付けた第2紐付け情報を自センサ外部に送信することによるものである。
【0009】
すなわち、生体情報検出センサは、当該生体情報検出センサが検出した生体情報を、生体識別情報が紐付けられた第2紐付け情報として送信するため、当該第2紐付け情報を受信した側は、受信した生体情報が誰の生体情報であるかを容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】医用テレメータシステム10の概略構成図である。
図2】(a)生体情報検出センサ20の概略ハード構成図、(b)受信機30の概略ハード構成図である。
図3】医用テレメータシステム10の動作を説明するためのシーケンス図である。
図4】医用テレメータシステム10の動作を説明するためのシーケンス図である。
図5】受信機30が第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)を生体情報検出センサ20に送信(ブロードキャスト)している様子を表す図である。
図6】生体情報検出センサ20が第2紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報)を送信している様子を表す図である。
図7】第2紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報)の表示例である。
図8】複数の患者50A〜50Cに生体情報検出センサ20a〜20c、20a〜20c、20a〜20cを装着した状態を表す図である。
図9】受信機30が第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E,センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I,センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)を生体情報検出センサ20に送信(ブロードキャスト)している様子を表す図である。
図10】生体情報検出センサ20が第2紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報)を送信している様子を表す図である。
図11】第2紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報)の表示例である。
図12】医用テレメータシステム10の他の動作を説明するためのシーケンス図である。
図13】医用テレメータシステム10の他の動作を説明するためのシーケンス図である。
図14】受信機30が第3紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eと看護師識別情報F)を生体情報検出センサ20に送信(ブロードキャスト)している様子を表す図である。
図15】生体情報検出センサ20が第4紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報と看護師識別情報)を送信している様子を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態である医用テレメータシステム10について添付図面を参照しながら説明する。各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
【0012】
[医用テレメータシステム10の概要]
図1は、医用テレメータシステム10の概略構成図である。
【0013】
図1に示すように、生体情報送信システム(以下、医用テレメータシステム10という)は、生体情報検出センサ20a〜20c、情報処理装置(以下、受信機30という)、及び、生体情報表示装置40等を備える。
【0014】
生体情報検出センサ20aは、生体(以下、患者50という)に貼り付けられたパッド60に装着されて当該患者50の生体情報として心電図の測定を行い、測定した心電図(心電図データ)を受信機30に無線で送信する。生体情報検出センサ20bは、患者50に貼りつけられたパッド60に装着されて当該患者の生体情報としてNIBP(非観血血圧)の測定を行い、測定したNIBP(NIBPデータ)を受信機30に無線で送信する。生体情報検出センサ20cは、患者50に貼りつけられたパッド60に装着されて当該患者の生体情報としてTEMP(体温)の測定を行い、測定した体温(体温データ)を受信機30に無線で送信する。以下、生体情報検出センサ20a〜20cを特に区別しない場合、生体情報検出センサ20と記載する。
【0015】
受信機30は、例えば、スマートフォンであり、生体情報検出センサ20が無線で送信した生体情報を受信し、受信した生体情報を当該受信機30が備えるディスプレイ(図示せず)に表示する。または、受信した生体情報を生体情報表示装置40に無線で送信(転送)する。なお、受信機30は、生体情報検出センサ20から無線で送信される生体情報を受信し、受信した生体情報を生体情報表示装置40に無線で送信できる装置であればよく、スマートフォンに限らない。
【0016】
生体情報表示装置40は、受信機30が送信した生体情報を受信し、受信した生体情報を当該生体情報表示装置40が備えるディスプレイ(図示せず)に表示する。
【0017】
[生体情報検出センサ]
次に、生体情報検出センサ20について説明する。図2(a)は、生体情報検出センサ20の概略ハード構成図である。
【0018】
図2(a)に示すように、生体情報検出センサ20は、生体情報検出部21と、センサ入力部22と、制御部23と、記憶部24と、無線通信部25と、センサ識別情報記録部26と、筐体27と、を備える。
【0019】
生体情報検出部21は、患者50の生体情報(又は生体信号)を検出する。例えば、生体情報検出センサ20aの生体情報検出部21は、3リード電極(R、L、F)で、患者50の生体情報(又は生体信号)として心電図を検出する。また、生体情報検出センサ20bの生体情報検出部21は、NIBPセンサで、患者50の生体情報(又は生体信号)としてNIBPを検出する。また、生体情報検出センサ20cの生体情報検出部21は、温度センサで、患者50の生体情報(又は生体信号)として体温(TEMP)を検出する。
【0020】
センサ入力部22は、生体情報検出部21が検出した患者50の生体情報を増幅、A/D変換等して制御部23に入力する。
【0021】
制御部23は、CPUやRAMを含む。生体情報検出センサ20のCPUは、所定プログラムを実行することで、生体情報検出センサ20を構成する各種ハードウェア(例えば、無線通信部25)を制御する。例えば、生体情報検出センサ20のCPUは、A/D変換器によって変換された生体情報(例えば、心電図データ)を、無線通信部25を介して受信機30に送信する。また、生体情報検出センサ20のCPUは、所定プログラムを実行することで、無線通信部25が受信した第1紐付け情報が、記憶部24に記憶された自センサのセンサ識別情報を含むか否かを判定する判定部23aとして機能する。
【0022】
記憶部24は、例えば、フラッシュROM等の読み書き可能な不揮発性メモリで、自センサのセンサ識別情報が予め記憶されている。例えば、図5に示すように、生体情報検出センサ20aの記憶部24には、当該生体情報検出センサ20aのセンサ識別情報(以下、センサ識別情報Aという)が予め記憶されている。また、生体情報検出センサ20bの記憶部24には、当該生体情報検出センサ20bのセンサ識別情報(以下、センサ識別情報Bという)が予め記憶されている。また、生体情報検出センサ20cの記憶部24には、当該生体情報検出センサ20cのセンサ識別情報(以下、センサ識別情報Cという)が予め記憶されている。
【0023】
無線通信部25は、例えば、BLE(Bluetooth Low Energy)技術に対応できる通信モジュール(例えば、BLEモジュール)であり、アンテナ25aを介して、近距離(例えば100mm)内の他のBLE対応デバイス(例えば、受信機30)と無線通信する。無線通信部25が本発明の受信部、第2送信部に相当する。
【0024】
センサ識別情報記録部26は、例えば、図1に示すように、筐体27に設けられる。センサ識別情報記録部26には、記憶部24に記憶された自センサのセンサ識別情報と同じセンサ識別情報を表すバーコードが記録されている。例えば、図5に示すように、生体情報検出センサ20aのセンサ識別情報記録部26には、当該生体情報検出センサ20aのセンサ識別情報Aと同じセンサ識別情報を表すバーコード(以下、バーコードAという)が記録されている。また、生体情報検出センサ20bのセンサ識別情報記録部26には、当該生体情報検出センサ20bのセンサ識別情報Bと同じセンサ識別情報を表すバーコード(以下、バーコードBという)が記録されている。また、生体情報検出センサ20cのセンサ識別情報記録部26には、当該生体情報検出センサ20cのセンサ識別情報Cと同じセンサ識別情報を表すバーコード(以下、バーコードCという)が記録されている。
【0025】
具体的には、センサ識別情報記録部26は、筐体27に貼り付けられたシール又は電子ペーパー等の表示面である。バーコードA〜Cは、筐体27に貼り付けられたシールに印字又は電子ペーパー等の表示面に表示される。
【0026】
筐体27は、例えば、矩形箱状の筐体で、センサ入力部22、制御部23、記憶部24、無線通信部25を収容する。
【0027】
[受信機]
次に、受信機30について説明する。図2(b)は、受信機30の概略ハード構成図である。
【0028】
図2(b)に示すように、受信機30は、識別情報入力部31と、制御部32と、記憶部33と、無線通信部34と、を備える。
【0029】
識別情報入力部31は、患者50に装着されたリストバンド51に記録された当該患者50の生体識別情報(以下、患者識別情報Eという)を表すバーコード(以下、バーコードEという)、及び、患者50に装着された生体情報検出センサ20のセンサ識別情報記録部26に記録されたバーコードA〜Cを光学的に読み取る手段であり、図示しないが、バーコードA〜C、Eを撮像するCCD等のカメラ、当該撮像した画像に基づいてバーコードA〜C、Eを認識するバーコード認識部、当該認識したバーコードが表すセンサ識別情報A〜C及び患者識別情報Eを検出する識別情報検出部等を備える。識別情報検出部が検出したセンサ識別情報A〜C及び患者識別情報Eは、制御部32に入力され、図5に示すように、記憶部33に記憶される。バーコード認識部及び識別情報検出部は、例えば、生体情報検出センサ20のCPUが所定プログラムを実行することで実現される。識別情報入力部31が本発明のセンサ識別情報取得部、生体識別情報取得部に相当する。
【0030】
制御部32は、CPUやROMを含む。受信機30のCPUは、所定プログラムを実行することで、受信機30を構成する各種ハードウェア(例えば、無線通信部34)を制御する。例えば、受信機30のCPUは、識別情報入力部31から入力(取得)されたセンサ識別情報と患者識別情報とを紐付けた第1紐付け情報を、無線通信部34を介して生体情報検出センサ20に送信する。
【0031】
記憶部33は、例えば、RAMで、識別情報入力部31から入力(取得)されたセンサ識別情報と患者識別情報とが記憶される。
【0032】
無線通信部34は、例えば、BLE(Bluetooth Low Energy)技術に対応できる通信モジュール(例えば、BLEモジュール)であり、アンテナ34aを介して、近距離(例えば100mm)内の他のBLE対応デバイス(例えば、生体情報検出センサ20)と無線通信する。無線通信部34が本発明の第1送信部に相当する。
【0033】
[医用テレメータシステム10の動作例]
次に、上記構成の医用テレメータシステム10の動作例について説明する。図3図4は、医用テレメータシステム10の動作を説明するためのシーケンス図である。
【0034】
[患者が一人の場合の動作例]
以下、患者が一人の場合の動作例について図3図4を参照しながら説明する。
【0035】
まず、図1に示すように、生体情報検出センサ20a〜20cを患者50に装着し(ステップS10)、生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれの電源スイッチ(図示せず)をONする(ステップS12)。これにより、生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれの無線通信部25が受信機30からの無線通信を待ち受ける状態となる。
【0036】
次に、患者50に装着された生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれのセンサ識別情報記録部26に記録されたバーコードA〜Cを読み取り(ステップS14)、次いで、患者50に装着されたリストバンド51に記録されたバーコードEを読み取る(ステップS16)。具体的には、生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれのセンサ識別情報記録部26に記録されたバーコードA〜C、及び、患者50に装着されたリストバンド51に記録されたバーコードEを受信機30に設けられたCCD等のカメラで順次撮像する。バーコード認識部は、当該撮像した画像に基づいてバーコードA〜C、Eを認識する。そして、識別情報検出部は、当該認識したバーコードが表すセンサ識別情報A〜C及び患者識別情報Eを検出する。識別情報検出部が検出したセンサ識別情報A〜C及び患者識別情報Eは、制御部32に入力され、図5に示すように、記憶部33に記憶される。
【0037】
次に、受信機30のCPUは、記憶部33からセンサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eとを読み出し、センサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eとを紐付けた第1紐付け情報を生成し(ステップS18)、図5に示すように、生成した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)を無線通信部34を介して生体情報検出センサ20に送信(例えば、ブロードキャスト又はアドバタイジング)する(ステップS20)。図5は、受信機30が第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)を生体情報検出センサ20に送信(ブロードキャスト)している様子を表す図である。
【0038】
次に、生体情報検出センサ20のCPUは、第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)を無線通信部25が受信した場合、受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)を生体情報検出センサ20の記憶部24等に記憶する。そして、生体情報検出センサ20のCPU(判定部23a)は、受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)が、記憶部24に予め記憶された自センサのセンサ識別情報を含むか否かを判定する(ステップS22)。
【0039】
その結果、生体情報検出センサ20のCPUは、受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)が、記憶部24に予め記憶された自センサのセンサ識別情報を含むと判定した場合(ステップS22:Yes)、受信機30との間にコネクションを確立し、記憶部24から自センサのセンサ識別情報と当該自センサのセンサ識別情報が紐付けられた患者識別情報とを読み出し、自センサのセンサ識別情報と患者識別情報と生体情報検出部21が検出した患者50の生体情報とを紐付けた第2紐付け情報を生成し(ステップS24)、生成した第2紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報)を無線通信部25を介して受信機30に送信する(ステップS26)。
【0040】
例えば、生体情報検出センサ20aのCPUは、受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)が、記憶部24に記憶された自センサのセンサ識別情報Aを含むと判定した場合(ステップS22:Yes)、受信機30との間にコネクションを確立し、記憶部24から自センサのセンサ識別情報Aと当該自センサのセンサ識別情報が紐付けられた患者識別情報Eとを読み出し、自センサのセンサ識別情報Aと患者識別情報Eと生体情報検出部21が検出した患者50の生体情報(心電図データ)とを紐付けた第2紐付け情報を生成し(ステップS24)、図6に示すように、生成した第2紐付け情報(センサ識別情報Aと患者識別情報Eと患者50の生体情報(心電図データ))を無線通信部25を介して受信機30に送信する(ステップS26)。図6は、生体情報検出センサ20が第2紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報)を送信している様子を表す図である。
【0041】
同様に、生体情報検出センサ20bのCPUは、受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)が、記憶部24に記憶された自センサのセンサ識別情報Bを含むと判定した場合(ステップS22:Yes)、受信機30との間にコネクションを確立し、記憶部24から自センサのセンサ識別情報Bと当該自センサのセンサ識別情報が紐付けられた患者識別情報Eとを読み出し、自センサのセンサ識別情報Bと患者識別情報Eと生体情報検出部21が検出した患者50の生体情報(NIBPデータ)とを紐付けた第2紐付け情報を生成し(ステップS24)、図6に示すように、生成した第2紐付け情報(センサ識別情報Bと患者識別情報Eと患者50の生体情報(NIBPデータ))を無線通信部25を介して受信機30に送信する(ステップS26)。
【0042】
同様に、生体情報検出センサ20cのCPUは、受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)が、記憶部24に記憶された自センサのセンサ識別情報Cを含むと判定した場合(ステップS22:Yes)、受信機30との間にコネクションを確立し、記憶部24から自センサのセンサ識別情報Cと当該自センサのセンサ識別情報が紐付けられた患者識別情報Eとを読み出し、自センサのセンサ識別情報Cと患者識別情報Eと生体情報検出部21が検出した患者50の生体情報(体温データ)とを紐付けた第2紐付け情報を生成し(ステップS24)、図6に示すように、生成した第2紐付け情報(センサ識別情報Cと患者識別情報Eと患者50の生体情報(体温データ))を無線通信部25を介して受信機30(又は生体情報表示装置40)に送信する(ステップS26)。
【0043】
次に、受信機30は、生体情報検出センサ20が送信した第2紐付け情報を無線通信部34が受信した場合、受信した第2紐付け情報を生体情報表示装置40に送信(転送)する(ステップS28)。
【0044】
次に、生体情報表示装置40は、受信機30(又は生体情報検出センサ20)が送信した第2紐付け情報を受信した場合、受信した第2紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報)を当該生体情報表示装置40が備えるディスプレイに表示する(ステップS30)。
【0045】
例えば、図7に示すように、生体情報表示装置40が備えるディスプレイ中の所定領域に、患者名、心電図、NIBP、TEMPを表示する。図7は、第2紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報)の表示例である。なお、患者名は、例えば、電子カルテ(図示せず)が保持する患者識別情報と患者名との対応関係を参照することで取得することができる。
【0046】
以上説明したように、本動作例によれば、生体情報検出センサ20が無線で送信した生体情報が誰の生体情報であるかを容易に把握することができる生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法を提供することができる。
【0047】
これは、第1に、受信機30が、患者50に装着された生体情報検出センサ20のセンサ識別情報A〜Cと患者50の患者識別情報Eとを取得し、当該取得したセンサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eとを紐付けた第1紐付け情報を送信すること、第2に、生体情報検出センサ20が、受信機30が送信する第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)を受信し、当該受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)が自センサのセンサ識別情報を含むか否かを判定し、当該受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)が自センサのセンサ識別情報を含む場合、当該受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E)中の自センサのセンサ識別情報が紐付けられた患者識別情報と自センサのセンサ識別情報と生体情報検出センサ20が検出した生体情報とを紐付けた第2紐付け情報を自センサ外部に送信することによるものである。
【0048】
すなわち、生体情報検出センサ20は、当該生体情報検出センサ20が検出した患者50の生体情報を、自センサのセンサ識別情報と患者識別情報とが紐付けられた第2紐付け情報として送信するため、当該第2紐付け情報を受信した側(例えば、受信機30)は、受信した患者50の生体情報が誰の生体情報であるかを容易に把握することができる。
【0049】
[患者が複数人の場合の動作例]
次に、患者が複数人(例えば、3人)の場合の動作例について図3図4を参照しながら説明する。
【0050】
図8は、複数の患者50A〜50Cに生体情報検出センサ20a〜20c、20a〜20c、20a〜20cを装着した状態を表す図である。
【0051】
まず、図8に示すように、生体情報検出センサ20a〜20cを患者50Aに装着し、生体情報検出センサ20a〜20cを患者50Bに装着し、生体情報検出センサ20a〜20cを患者50Cに装着し(ステップS10)、生体情報検出センサ20a〜20c、20a〜20c、20a〜20cそれぞれの電源スイッチ(図示せず)をONする(ステップS12)。これにより、生体情報検出センサ20a〜20c、20a〜20c、20a〜20cそれぞれの無線通信部25が受信機30からの無線通信を待ち受ける状態となる。
【0052】
図9は、受信機30が第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E,センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I,センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)を生体情報検出センサ20に送信(ブロードキャスト)している様子を表す図である。
【0053】
図9に示すように、生体情報検出センサ20aの記憶部24には、当該生体情報検出センサ20aのセンサ識別情報(以下、センサ識別情報Aという)が予め記憶されている。また、生体情報検出センサ20bの記憶部24には、当該生体情報検出センサ20bのセンサ識別情報(以下、センサ識別情報Bという)が予め記憶されている。また、生体情報検出センサ20cの記憶部24には、当該生体情報検出センサ20cのセンサ識別情報(以下、センサ識別情報Cという)が予め記憶されている。
【0054】
また、生体情報検出センサ20aの記憶部24には、当該生体情報検出センサ20aのセンサ識別情報(以下、センサ識別情報Oという)が予め記憶されている。また、生体情報検出センサ20bの記憶部24には、当該生体情報検出センサ20bのセンサ識別情報(以下、センサ識別情報Pという)が予め記憶されている。また、生体情報検出センサ20cの記憶部24には、当該生体情報検出センサ20cのセンサ識別情報(以下、センサ識別情報Qという)が予め記憶されている。
【0055】
また、生体情報検出センサ20aの記憶部24には、当該生体情報検出センサ20aのセンサ識別情報(以下、センサ識別情報Sという)が予め記憶されている。また、生体情報検出センサ20bの記憶部24には、当該生体情報検出センサ20bのセンサ識別情報(以下、センサ識別情報Tという)が予め記憶されている。また、生体情報検出センサ20cの記憶部24には、当該生体情報検出センサ20cのセンサ識別情報(以下、センサ識別情報Uという)が予め記憶されている。
【0056】
また、図9に示すように、生体情報検出センサ20aのセンサ識別情報記録部26には、当該生体情報検出センサ20aのセンサ識別情報Aと同じセンサ識別情報を表すバーコード(以下、バーコードAという)が記録されている。また、生体情報検出センサ20bのセンサ識別情報記録部26には、当該生体情報検出センサ20bのセンサ識別情報Bと同じセンサ識別情報を表すバーコード(以下、バーコードBという)が記録されている。また、生体情報検出センサ20cのセンサ識別情報記録部26には、当該生体情報検出センサ20cのセンサ識別情報Cと同じセンサ識別情報を表すバーコード(以下、バーコードCという)が記録されている。
【0057】
また、生体情報検出センサ20aのセンサ識別情報記録部26には、当該生体情報検出センサ20aのセンサ識別情報Oと同じセンサ識別情報を表すバーコード(以下、バーコードOという)が記録されている。また、生体情報検出センサ20bのセンサ識別情報記録部26には、当該生体情報検出センサ20bのセンサ識別情報Pと同じセンサ識別情報を表すバーコード(以下、バーコードPという)が記録されている。また、生体情報検出センサ20cのセンサ識別情報記録部26には、当該生体情報検出センサ20cのセンサ識別情報Qと同じセンサ識別情報を表すバーコード(以下、バーコードQという)が記録されている。
【0058】
また、生体情報検出センサ20aのセンサ識別情報記録部26には、当該生体情報検出センサ20aのセンサ識別情報Sと同じセンサ識別情報を表すバーコード(以下、バーコードSという)が記録されている。また、生体情報検出センサ20bのセンサ識別情報記録部26には、当該生体情報検出センサ20bのセンサ識別情報Tと同じセンサ識別情報を表すバーコード(以下、バーコードTという)が記録されている。また、生体情報検出センサ20cのセンサ識別情報記録部26には、当該生体情報検出センサ20cのセンサ識別情報Uと同じセンサ識別情報を表すバーコード(以下、バーコードUという)が記録されている。
【0059】
以下、生体情報検出センサ20a〜20c、20a〜20c、20a〜20cを特に区別しない場合、生体情報検出センサ20a〜20cと記載する。
【0060】
次に、患者50Aに装着された生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれのセンサ識別情報記録部26に記録されたバーコードA〜Cを読み取り(ステップS14)、次いで、患者50Aに装着されたリストバンド51Aに記録されたバーコードEを読み取る(ステップS16)。具体的には、生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれのセンサ識別情報記録部26に記録されたバーコードA〜C、及び、患者50Aに装着されたリストバンド51Aに記録されたバーコードEを受信機30に設けられたCCD等のカメラで順次撮像する。バーコード認識部は、当該撮像した画像に基づいてバーコードA〜C、Eを認識する。そして、識別情報検出部は、当該認識したバーコードが表すセンサ識別情報A〜C及び患者識別情報Eを検出する。識別情報検出部が検出したセンサ識別情報A〜C及び患者識別情報Eは、制御部32に入力され、図9に示すように、記憶部33に記憶される。
【0061】
次に、患者50Bに装着された生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれのセンサ識別情報記録部26に記録されたバーコードO〜Qを読み取り(ステップS14)、次いで、患者50Bに装着されたリストバンド51Bに記録されたバーコードIを読み取る(ステップS16)。具体的には、生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれのセンサ識別情報記録部26に記録されたバーコードO〜Q、及び、患者50Bに装着されたリストバンド51Bに記録されたバーコードIを受信機30に設けられたCCD等のカメラで順次撮像する。バーコード認識部は、当該撮像した画像に基づいてバーコードO〜Q、Iを認識する。そして、識別情報検出部は、当該認識したバーコードが表すセンサ識別情報O〜Q及び患者識別情報Iを検出する。識別情報検出部が検出したセンサ識別情報O〜Q及び患者識別情報Iは、制御部32に入力され、図9に示すように、記憶部33に記憶される。
【0062】
次に、患者50Cに装着された生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれのセンサ識別情報記録部26に記録されたバーコードS〜Uを読み取り(ステップS14)、次いで、患者50Cに装着されたリストバンド51Cに記録されたバーコードYを読み取る(ステップS16)。具体的には、生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれのセンサ識別情報記録部26に記録されたバーコードS〜U、及び、患者50Cに装着されたリストバンド51Cに記録されたバーコードYを受信機30に設けられたCCD等のカメラで順次撮像する。バーコード認識部は、当該撮像した画像に基づいてバーコードS〜U、Yを認識する。そして、識別情報検出部は、当該認識したバーコードが表すセンサ識別情報S〜U及び患者識別情報Yを検出する。識別情報検出部が検出したセンサ識別情報S〜U及び患者識別情報Yは、制御部32に入力され、図9に示すように、記憶部33に記憶される。
【0063】
次に、受信機30のCPUは、記憶部33からセンサ識別情報A〜Cと患者識別情報E、センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I、センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Yを読み出し、センサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eとを紐付けた第1紐付け情報、センサ識別情報O〜Qと患者識別情報Iとを紐付けた第1紐付け情報、センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Yとを紐付けた第1紐付け情報を生成し(ステップS18)、図9に示すように、生成した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E,センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I,センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)を無線通信部34を介して生体情報検出センサ20に送信(例えば、ブロードキャスト又はアドバタイジング)する(ステップS20)。
【0064】
次に、生体情報検出センサ20のCPUは、第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E,センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I,センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)を無線通信部25が受信した場合、受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E,センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I,センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)を生体情報検出センサ20の記憶部24等に記憶する。そして、生体情報検出センサ20のCPU(判定部23a)は、受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E,センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I,センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)が、記憶部24に予め記憶された自センサのセンサ識別情報を含むか否かを判定する(ステップS22)。
【0065】
その結果、生体情報検出センサ20のCPUは、受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E,センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I,センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)が、記憶部24に予め記憶された自センサのセンサ識別情報を含むと判定した場合(ステップS22:Yes)、受信機30との間にコネクションを確立し、記憶部24から自センサのセンサ識別情報と当該自センサのセンサ識別情報が紐付けられた患者識別情報とを読み出し、自センサのセンサ識別情報と患者識別情報と生体情報検出部21が検出した患者50の生体情報とを紐付けた第2紐付け情報を生成し(ステップS24)、生成した第2紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報)を無線通信部25を介して受信機30に送信する(ステップS26)。
【0066】
例えば、患者50Aに装着された生体情報検出センサ20aのCPUは、受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E,センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I,センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)が、記憶部24に記憶された自センサのセンサ識別情報Aを含むと判定した場合(ステップS22:Yes)、受信機30との間にコネクションを確立し、記憶部24から自センサのセンサ識別情報Aと当該自センサのセンサ識別情報Aが紐付けられた患者識別情報Eとを読み出し、自センサのセンサ識別情報Aと患者識別情報Eと生体情報検出部21が検出した患者50Aの生体情報(心電図データ)とを紐付けた第2紐付け情報を生成し(ステップS24)、図10に示すように、生成した第2紐付け情報(センサ識別情報Aと患者識別情報Eと患者50Aの生体情報(心電図データ))を無線通信部25を介して受信機30に送信する(ステップS26)。同様に、患者50Aに装着された生体情報検出センサ20b(無線通信部34)は、第2紐付け情報(センサ識別情報Bと患者識別情報Eと患者50Aの生体情報(NIBPデータ))を受信機30に送信する(ステップS26)。同様に、患者50Aに装着された生体情報検出センサ20c(無線通信部34)は、第2紐付け情報(センサ識別情報Cと患者識別情報Eと患者50Aの生体情報(体温データ))を受信機30に送信する(ステップS26)。
【0067】
また例えば、患者50Bに装着された生体情報検出センサ20aのCPUは、受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E,センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I,センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)が、記憶部24に記憶された自センサのセンサ識別情報Oを含むと判定した場合(ステップS22:Yes)、受信機30との間にコネクションを確立し、記憶部24から自センサのセンサ識別情報Oと当該自センサのセンサ識別情報Oが紐付けられた患者識別情報Iとを読み出し、自センサのセンサ識別情報Oと患者識別情報Iと生体情報検出部21が検出した患者50Bの生体情報(心電図データ)とを紐付けた第2紐付け情報を生成し(ステップS24)、図10に示すように、生成した第2紐付け情報(センサ識別情報Oと患者識別情報Iと患者50Bの生体情報(心電図データ))を無線通信部25を介して受信機30に送信する(ステップS26)。同様に、患者50Bに装着された生体情報検出センサ20b(無線通信部34)は、第2紐付け情報(センサ識別情報Pと患者識別情報Iと患者50Bの生体情報(NIBPデータ))を受信機30に送信する(ステップS26)。同様に、患者50Bに装着された生体情報検出センサ20c(無線通信部34)は、第2紐付け情報(センサ識別情報Qと患者識別情報Iと患者50Bの生体情報(体温データ))を受信機30に送信する(ステップS26)。
【0068】
また例えば、患者50Cに装着された生体情報検出センサ20aのCPUは、受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E,センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I,センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)が、記憶部24に記憶された自センサのセンサ識別情報Sを含むと判定した場合(ステップS22:Yes)、受信機30との間にコネクションを確立し、記憶部24から自センサのセンサ識別情報Sと当該自センサのセンサ識別情報Sが紐付けられた患者識別情報Yとを読み出し、自センサのセンサ識別情報Sと患者識別情報Yと生体情報検出部21が検出した患者50Cの生体情報(心電図データ)とを紐付けた第2紐付け情報を生成し(ステップS24)、図10に示すように、生成した第2紐付け情報(センサ識別情報Sと患者識別情報Yと患者50Cの生体情報(心電図データ))を無線通信部25を介して受信機30に送信する(ステップS26)。同様に、患者50Cに装着された生体情報検出センサ20b(無線通信部34)は、第2紐付け情報(センサ識別情報Tと患者識別情報Yと患者50Cの生体情報(NIBPデータ))を受信機30に送信する(ステップS26)。同様に、患者50Cに装着された生体情報検出センサ20c(無線通信部34)は、第2紐付け情報(センサ識別情報Uと患者識別情報Yと患者50Cの生体情報(体温データ))を受信機30(又は生体情報表示装置40)に送信する(ステップS26)。
【0069】
次に、受信機30は、生体情報検出センサ20が送信した第2紐付け情報を無線通信部34が受信した場合、受信した第2紐付け情報を生体情報表示装置40に送信(転送)する(ステップS28)。
【0070】
次に、生体情報表示装置40は、受信機30(又は生体情報検出センサ20)が送信した第2紐付け情報を受信した場合、受信した第2紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報)を当該生体情報表示装置40が備えるディスプレイに表示する(ステップS30)。
【0071】
例えば、図11に示すように、生体情報表示装置40が備えるディスプレイ中の所定領域に、患者名、心電図、NIBP、TEMPを表示する。図11は、第2紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報)の表示例である。なお、患者名は、例えば、電子カルテ(図示せず)が保持する患者識別情報Eと患者名との対応関係を参照することで取得することができる。
【0072】
以上説明したように、本動作例によれば、生体情報検出センサ20が無線で送信した生体情報が誰の生体情報であるかを容易に把握することができる生体情報送信システム、生体情報検出センサ、情報処理装置、及び、生体情報送信方法を提供することができる。
【0073】
これは、第1に、受信機30が、患者50A〜50Cに装着された生体情報検出センサ20のセンサ識別情報A〜C、O〜Q、S〜Uと患者50の患者識別情報E、I、Yとを取得し、当該取得したセンサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eとを紐付けた第1紐付け情報、センサ識別情報O〜Qと患者識別情報Iとを紐付けた第1紐付け情報、センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Yとを紐付けた第1紐付け情報を送信すること、第2に、生体情報検出センサ20が、受信機30が送信する第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E、センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I、センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)を受信し、当該受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E、センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I、センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)が自センサのセンサ識別情報を含むか否かを判定し、当該受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E、センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I、センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)が自センサのセンサ識別情報を含む場合、当該受信した第1紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報E、センサ識別情報O〜Qと患者識別情報I、センサ識別情報S〜Uと患者識別情報Y)中の自センサのセンサ識別情報が紐付けられた患者識別情報と自センサのセンサ識別情報と生体情報検出センサ20が検出した生体情報とを紐付けた第2紐付け情報を自センサ外部に送信することによるものである。
【0074】
すなわち、生体情報検出センサ20は、当該生体情報検出センサ20が検出した患者50A〜50Cの生体情報を、自センサのセンサ識別情報と患者識別情報とが紐付けられた第2紐付け情報として送信するため、当該第2紐付け情報を受信した側(例えば、受信機30)は、受信した患者50A〜50Cの生体情報が誰の生体情報であるかを容易に把握することができる。
【0075】
[看護師識別情報を用いる場合の動作例]
次に、上記構成の医用テレメータシステム10の他の動作例について説明する。図12図13は、医用テレメータシステム10の他の動作を説明するためのシーケンス図である。
【0076】
図12図13に示すシーケンス図は、図3図4に示すシーケンス図に対して主にステップS17を追加したものに相当する。以下、図3図4に示すシーケンス図と同様の処理には同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
【0077】
まず、図1に示すように、生体情報検出センサ20a〜20cを患者50に装着し(ステップS10)、生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれの電源スイッチ(図示せず)をONする(ステップS12)。これにより、生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれの無線通信部25が受信機30からの無線通信を待ち受ける状態となる。
【0078】
次に、患者50に装着された生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれのセンサ識別情報記録部26に記録されたバーコードA〜Cを読み取り(ステップS14)、次いで、患者50に装着されたリストバンド51に記録されたバーコードEを読み取り(ステップS16)、次いで、これらの読み取り作業を行った看護師(又はその他の医療従事者)に装着された名札等に記録されたバーコードFを読み取る(ステップS17)。具体的には、生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれのセンサ識別情報記録部26に記録されたバーコードA〜C、患者50に装着されたリストバンド51に記録されたバーコードE、及び、看護師(又はその他の医療従事者)に装着された名札等に記録されたバーコードFを受信機30に設けられたCCD等のカメラで順次撮像する。バーコード認識部は、当該撮像した画像に基づいてバーコードA〜C、E、Fを認識する。そして、識別情報検出部は、当該認識したバーコードが表すセンサ識別情報A〜C、患者識別情報E及び看護師識別情報Fを検出する。識別情報検出部が検出したセンサ識別情報A〜C、患者識別情報E及び看護師識別情報Fは、制御部32に入力され、図14に示すように、記憶部33に記憶される。図14は、受信機30が第3紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eと看護師識別情報F)を生体情報検出センサ20に送信(ブロードキャスト)している様子を表す図である。
【0079】
次に、受信機30のCPUは、記憶部33からセンサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eと看護師識別情報Fとを読み出し、センサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eと看護師識別情報Fとを紐付けた第3紐付け情報を生成し(ステップS18A)、図14に示すように、第3紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eと看護師識別情報F)を無線通信部34を介して生体情報検出センサ20に送信(例えば、ブロードキャスト又はアドバタイジング)する(ステップS20A)。
【0080】
次に、生体情報検出センサ20のCPUは、第3紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eと看護師識別情報F)を無線通信部25が受信した場合、受信した第3紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eと看護師識別情報F)を生体情報検出センサ20の記憶部24等に記憶する。そして、生体情報検出センサ20のCPU(判定部23a)は、受信した第3紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eと看護師識別情報F)が、記憶部24に予め記憶された自センサのセンサ識別情報を含むか否かを判定する(ステップS22A)。
【0081】
その結果、生体情報検出センサ20のCPUは、受信した第3紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eと看護師識別情報F)が、記憶部24に予め記憶された自センサのセンサ識別情報を含むと判定した場合(ステップS22A:Yes)、受信機30との間にコネクションを確立し、記憶部24から自センサのセンサ識別情報と当該自センサのセンサ識別情報が紐付けられた患者識別情報と看護師識別情報とを読み出し、自センサのセンサ識別情報と患者識別情報と生体情報検出部21が検出した患者50の生体情報と看護師識別情報を紐付けた第4紐付け情報を生成し(ステップS24A)、生成した第4紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報と看護師識別情報)を無線通信部25を介して受信機30に送信する(ステップS26A)。
【0082】
例えば、生体情報検出センサ20aのCPUは、受信した第3紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eと看護師識別情報F)が、記憶部24に記憶された自センサのセンサ識別情報Aを含むと判定した場合(ステップS22A:Yes)、受信機30との間にコネクションを確立し、記憶部24から自センサのセンサ識別情報Aと当該自センサのセンサ識別情報が紐付けられた患者識別情報Eと看護師識別情報Fとを読み出し、自センサのセンサ識別情報Aと患者識別情報Eと生体情報検出部21が検出した患者50の生体情報(心電図データ)と看護師識別情報Fとを紐付けた第4紐付け情報を生成し(ステップS24A)、図15に示すように、生成した当該第4紐付け情報(センサ識別情報Aと患者識別情報Eと患者50の生体情報と看護師識別情報F)を無線通信部25を介して受信機30に送信する(ステップS26A)。
【0083】
同様に、生体情報検出センサ20bのCPUは、受信した第3紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eと看護師識別情報F)が、記憶部24に記憶された自センサのセンサ識別情報Bを含むと判定した場合(ステップS22A:Yes)、受信機30との間にコネクションを確立し、記憶部24から自センサのセンサ識別情報Bと当該自センサのセンサ識別情報が紐付けられた患者識別情報Eと看護師識別情報Fとを読み出し、自センサのセンサ識別情報Bと患者識別情報Eと生体情報検出部21が検出した患者50の生体情報(NIBPデータ)と看護師識別情報Fとを紐付けた第4紐付け情報を生成し(ステップS24A)、図15に示すように、生成した第4紐付け情報(センサ識別情報Bと患者識別情報Eと患者50の生体情報と看護師識別情報F)を無線通信部25を介して受信機30に送信する(ステップS26)。
【0084】
同様に、生体情報検出センサ20cのCPUは、受信した第3紐付け情報(センサ識別情報A〜Cと患者識別情報Eと看護師識別情報F)が、記憶部24に記憶された自センサのセンサ識別情報Cを含むと判定した場合(ステップS22A:Yes)、受信機30との間にコネクションを確立し、記憶部24から自センサのセンサ識別情報Cと当該自センサのセンサ識別情報が紐付けられた患者識別情報Eと看護師識別情報Fとを読み出し、自センサのセンサ識別情報Cと患者識別情報Eと生体情報検出部21が検出した患者50の生体情報(体温データ)と看護師識別情報Fとを紐付けた第4紐付け情報を生成し(ステップS24A)、図15に示すように、生成した第4紐付け情報(センサ識別情報Cと患者識別情報Eと患者50の生体情報と看護師識別情報F)を無線通信部25を介して受信機30(又は生体情報表示装置40)に送信する(ステップS26)。
【0085】
次に、受信機30は、生体情報検出センサ20が送信した第4紐付け情報を無線通信部34が受信した場合、受信した第4紐付け情報を生体情報表示装置40に送信(転送)する(ステップS28)。
【0086】
次に、生体情報表示装置40は、受信機30(又は生体情報検出センサ20)が送信した第4紐付け情報を受信した場合、受信した第4紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報と看護師識別情報)を当該生体情報表示装置40が備えるディスプレイに表示する(ステップS30A)。
【0087】
例えば、図7に示すように、生体情報表示装置40が備えるディスプレイ中の所定領域に、患者名、心電図、NIBP、TEMPを表示する。なお、患者名は、例えば、電子カルテ(図示せず)が保持する患者識別情報Eと患者名との対応関係を参照することで取得することができる。
【0088】
また、生体情報表示装置40は、受信した第4紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報と看護師識別情報)を当該生体情報表示装置40が備える記憶部に履歴として記憶する。
【0089】
以上説明したように、本動作例によれば、センサ識別情報及び患者識別情報の読み取りを誰が行ったかを容易に把握すること(いわゆる3点認証)が可能となる。これは、生体情報検出センサ20が、第4紐付け情報として、センサ識別情報と患者識別情報に加えて看護師識別情報Fを送信すること、そして、受信した第4紐付け情報(センサ識別情報と患者識別情報と患者50の生体情報と看護師識別情報)を当該生体情報表示装置40等が備える記憶部に履歴として記憶すること、によるものである。
【0090】
次に、変形例について説明する。
【0091】
上記実施形態では、生体情報検出センサ20として、心電図を検出する生体情報検出センサ20a、NIBPを検出する生体情報検出センサ20b、体温(TEMP)を検出する生体情報検出センサ20cを用いた例について説明したが、これに限らない。例えば、SpO2(動脈血酸素飽和度)を検出する生体情報検出センサ等、他の生体情報検出センサを用いてもよい。
【0092】
また、上記実施形態では、センサ識別情報記録部26として、筐体27に貼り付けられたシール又は電子ペーパー等の表示面を用い、当該シール又は電子ペーパー等の表示面に記憶部24に記憶された自センサのセンサ識別情報と同じセンサ識別情報(バーコード)を印字又は表示する例について説明したが、これに限らない。例えば、センサ識別情報記録部26として、筐体27に貼りつけられた又は内蔵されたRFタグを用い、記憶部24に記憶された自センサのセンサ識別情報と同じセンサ識別情報をRFタグ(正確には、RFタグ中のメモリ)に記憶してもよい。この場合、受信機30として、例えば、RFタグからセンサ識別情報を無線で読み出すリーダライタ付きのスマートフォンを用いることができる。なお、RFタグは、電子タグ、ICタグ、無線タグ、RFIDタグと呼ばれることもある。
【0093】
また、上記実施形態では、無線通信部25、34として、BLE(Bluetooth Low Energy)技術に対応できる通信モジュール(例えば、BLEモジュール)を用いた例について説明したが、これに限らない。例えば、無線通信部25、34として、無線LAN技術に対応できる通信モジュール(例えば、無線LANモジュール)を用いてもよい。
【0094】
また、上記実施形態では、第2紐付け情報として、自センサのセンサ識別情報と患者識別情報と生体情報検出部21が検出した患者50の生体情報(例えば、心電図データ)とを紐付けた紐付け情報を用いた例について説明したが、これに限らない。例えば、第2紐付け情報として、自センサのセンサ識別情報を省略し、患者識別情報と生体情報検出部21が検出した患者50の生体情報(例えば、心電図データ)とを紐付けた紐付け情報を用いてもよい。これによっても、第2紐付け情報を受信した側(例えば、受信機30)は、受信した患者50の生体情報が誰の生体情報であるかを容易に把握することができる。
【0095】
また、上記実施形態では、識別情報入力部31として、バーコードA〜C等を光学的に読み取る手段(例えば、CCD等のカメラ)を用いた例について説明したが、これに限らない。例えば、識別情報入力部31として、看護師等がセンサ識別情報や患者識別情報を手入力するキーバッド等の他の入力部を用いてもよい。
【0096】
なお、ステップS20(図3参照)での第1紐付け情報の送信は、例えば、最後の患者50に装着された生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれのセンサ識別情報記録部26に記録されたバーコードA〜Cを読み取り、当該最後の患者50に装着されたリストバンド51に記録されたバーコードEを読み取った後に、受信機30に対して所定の操作をすることで実行するようにしてもよい。所定の操作は、図示しないが、例えば、受信機30に設けられた送信ボタン(又は受信機30が備えるディスプレイに表示される送信ボタン)の操作である。同様に、ステップS20A(図12参照)での第3紐付け情報の送信は、例えば、最後の患者50に装着された生体情報検出センサ20a〜20cそれぞれのセンサ識別情報記録部26に記録されたバーコードA〜Cを読み取り、当該最後の患者50に装着されたリストバンド51に記録されたバーコードEを読み取り、これらの読み取り作業を行った看護師(又はその他の医療従事者)に装着された名札等に記録されたバーコードFを読み取った後に、受信機30に対して所定の操作をすることで実行するようにしてもよい。
【0097】
上記実施形態で示した各数値は全て例示であり、これと異なる適宜の数値を用いることができるのは無論である。
【0098】
上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎない。上記実施形態の記載によって本発明は限定的に解釈されるものではない。本発明はその精神または主要な特徴から逸脱することなく他の様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0099】
10…医用テレメータシステム、20(20a〜20c、20a〜20c、20a〜20c)…生体情報検出センサ、21…生体情報検出部、22…センサ入力部、23…制御部、23a…判定部、24…記憶部、25…無線通信部、25a…アンテナ、26…センサ識別情報記録部、27…筐体、30…受信機、31…識別情報入力部、32…制御部、33…記憶部、34…無線通信部、34a…アンテナ、40…生体情報表示装置、50、50A〜50C…患者、51、51A〜51C…リストバンド、60…パッド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15