(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数のアイコン画像は、第1のアプリケーションを第1の状態から開始させるものに関連付けられた第1のアイコン画像と、前記第1のアプリケーションを前記第1の状態とは異なる第2の状態から開始させるものに関連付けられた第2のアイコン画像とを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプログラム。
前記プログラムは前記コンピュータに、入力された指示に応じて、選択されたアイコンに関連付けられたアプリケーションの詳細情報を表示させる詳細情報表示ステップをさらに実行させる、請求項1〜9のいずれか1項に記載のプログラム。
前記プログラムは前記コンピュータに、所定条件を満たすアプリケーションについて、当該アプリケーションに関連付けられたアイコン画像を表示したアイコンではなく、所定アイコンを表示するアイコン表示ステップをさらに実行させる、請求項1〜10のいずれか1項に記載のプログラム。
各々にアプリケーションが関連付けられ、画像サイズが同一ではないものを含む複数のアイコン画像について、メニュー領域内の行ごとに配置される順序を設定する配置手段と、
入力された指示に応じて、前記複数のアイコン画像の配置を変更する配置変更手段と、
前記メニュー領域内の各行において、行に含まれるアイコン画像の間で表示高さが当該行に含まれるアイコン画像の高さのうち最小値の高さと一致するように、それぞれのアイコン画像のサイズをそれぞれの縦横比を維持したままそれぞれ変更し、さらにサイズ変更後の当該行全体の幅が所定の長さを超える場合に、当該所定の長さと一致するように、当該行に含まれるアイコン画像の全体サイズを同一の比率で変更することで、それぞれのアイコン画像の表示サイズを決定するサイズ調整手段と、
各アイコン画像が前記サイズ調整手段において決定された表示サイズで行ごとに配置されたメニュー画像を生成する画像生成手段と、
いずれかのアイコンに対する指示に応じて、対象のアイコンに関連付けられたアプリケーションンの実行を開始するアプリケーション開始手段とを備える、情報処理装置。
各々にアプリケーションが関連付けられ、画像サイズが同一ではないものを含む複数のアイコン画像について、メニュー領域内の行ごとに配置される順序を設定する配置ステップと、
入力された指示に応じて、前記複数のアイコン画像の配置を変更する配置変更ステップと、
前記メニュー領域内の各行において、行に含まれるアイコン画像の間で表示高さが当該行に含まれるアイコン画像の高さのうち最小値の高さと一致するように、それぞれのアイコン画像のサイズをそれぞれの縦横比を維持したままそれぞれ変更し、さらにサイズ変更後の当該行全体の幅が所定の長さを超える場合に、当該所定の長さと一致するように、当該行に含まれるアイコン画像の全体サイズを同一の比率で変更することで、それぞれのアイコン画像の表示サイズを決定するサイズ調整ステップと、
各アイコン画像が前記サイズ調整ステップにおいて決定された表示サイズで行ごとに配置されたメニュー画像を生成する画像生成ステップと、
いずれかのアイコンに対する指示に応じて、対象のアイコンに関連付けられたアプリケーションの実行を開始するアプリケーション開始ステップとを備える、情報処理方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常のメニュー画像に表示されるアイコンは、予め定められた画像サイズで作成されている。先行技術においては、同一ではない画像サイズのアイコン画像からメニュー画像に表示することについては何ら検討されていない。
【0005】
本技術は、アプリケーションに関連付けられたアイコンを含むメニュー画像を表示する場合に、各アイコンの表示に用いられるアイコン画像の画像サイズが同一でなくとも、ユーザ指示に応じて、アイコンの表示サイズやレイアウトを適切に調整できる構成を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ある実施の形態に従えば、情報処理装置のコンピュータで実行されるプログラムが提供される。プログラムは、コンピュータに、各々にアプリケーションが関連付けられ、画像サイズが同一ではないものを含む複数のアイコン画像について、メニュー領域内の行ごとに配置される順序を設定する配置ステップと、入力された指示に応じて、複数のアイコン画像の配置を変更する配置変更ステップと、メニュー領域内の各行において、行に含まれるアイコン画像の間で表示高さが揃うように、それぞれのアイコン画像のサイズをそれぞれの縦横比を維持したままそれぞれ変更し、さらに当該行全体の幅が所定の長さとなるように、当該行に含まれるアイコン画像の全体サイズを同一の比率で変更することで、それぞれのアイコン画像の表示サイズを決定するサイズ調整ステップと、各アイコン画像がサイズ調整ステップにおいて決定された表示サイズで行ごとに配置されたメニュー画像を生成する画像生成ステップと、いずれかのアイコンに対する指示に応じて、対象のアイコンに関連付けられたアプリケーションの実行を開始するアプリケーション開始ステップと、を実行させる。
【0007】
この構成によれば、入力された指示に応じて、メニュー領域内のアイコン画像の順序を任意に変更できるとともに、変更後のアイコン画像の順序に従って、表示サイズが調整されたアイコンからなるメニュー画像を提供できる。
【0008】
配置変更ステップは、選択されたアイコンを任意の行の任意の位置に挿入する処理を含むようにしてもよい。この構成によれば、ユーザは、自身の好みなどに応じて、選択されたアイコンを任意の行の任意の位置に挿入することができる。また、行に含まれるアイコン画像の数に応じてアイコン画像のサイズが変化するので、ユーザは、アイコン画像の位置だけでなくサイズも自身の好みに応じて指定することができる。
【0009】
選択されたアイコンは、選択される前よりも相対的に大きな表示サイズのアイコン画像で表示されてもよい。この構成によれば、ユーザは、選択したアイコンを任意の位置に挿入することができることを容易に認識できる。
【0010】
配置変更ステップは、複数のアイコン画像を所定規則に従ってソートする処理を含むようにしてもよい。この構成によれば、ユーザが任意にアイコンの配置順序などを設定できるのに加えて、所定規則に従ってアイコンを並べ替えることができる。
【0011】
アプリケーションは、ゲームプログラムを含むようにしてもよい。この構成によれば、多数のゲームプログラムが提供されている場合などにおいて、ユーザは、自身の好みに応じたメニュー画像を生成できる。
【0012】
アイコン画像は、過去に販売されたゲームプログラムのパッケージ画像を含むようにしてもよい。この構成によれば、ユーザは、パッケージ画像を示すアイコンを見ることで、いずれのアプリケーションに関連付けられているのかを容易に把握できる。
【0013】
複数のアイコン画像は、第1のアプリケーションを第1の状態から開始させるものに関連付けられた第1のアイコン画像と、第1のアプリケーションを第1の状態とは異なる第2の状態から開始させるものに関連付けられた第2のアイコン画像とを含むようにしてもよい。この構成によれば、同一のアプリケーションであっても、複数の楽しみ方をユーザに提供できる。
【0014】
第1のアプリケーションが第2の状態を規定する設定情報を読込んで実行することで、第2の状態からの開始を実現するようにしてもよい。この構成によれば、アプリケーション自体は共通化できるので、同一のアプリケーションを複数の状態で開始する場合であっても、アプリケーションをそれぞれ格納する必要がないので、データ容量の不要な増大を回避できる。
【0015】
プログラムは、コンピュータに、複数のアイコン画像の順序および各アイコン画像の表示サイズの情報を含むレイアウト情報を出力するレイアウト情報出力ステップと、レイアウト情報を通信プレイ時に他の情報処理装置と共有する共有ステップとをさらに実行させるようにしてもよい。この構成によれば、レイアウト情報を用いるので、メニュー画像自体を保持する構成に比較して、データ容量の削減および処理の高速化を実現できる。また、レイアウト情報を用いるので、複数の情報処理装置の間でメニュー画像を共用する処理を容易に実現できる。
【0016】
プログラムは、コンピュータに、入力された指示に応じて、選択されたアイコンに関連付けられたアプリケーションの詳細情報を表示させる詳細情報表示ステップをさらに実行させるようにしてもよい。この構成によれば、ユーザは、アプリケーションの実行開始前に、当該アプリケーションの詳細情報を知ることができる。
【0017】
プログラムは、コンピュータに、所定条件を満たすアプリケーションについて、当該アプリケーションに関連付けられたアイコン画像を表示したアイコンではなく、所定アイコンを表示するアイコン表示ステップをさらに実行させるようにしてもよい。この構成によれば、アプリケーションに関連付けられたアイコンが表示されるまでの間、ユーザに対して、当該アプリケーションがどのようなものであるかといった期待感を与えることができる。
【0018】
別の実施の形態に従えば、情報処理装置のコンピュータで実行されるプログラムが提供される。プログラムは、コンピュータに、各々にアプリケーションが関連付けられ、画像サイズが同一ではないものを含む複数のアイコン画像について、メニュー領域内の列ごとに配置される順序を設定する配置ステップと、入力された指示に応じて、複数のアイコン画像の配置を変更する配置変更ステップと、メニュー領域内の各列において、列に含まれるアイコン画像の間で表示高さが揃うように、それぞれのアイコン画像のサイズをそれぞれの縦横比を維持したままそれぞれ変更し、さらに当該列全体の幅が所定の長さとなるように、当該列に含まれるアイコン画像の全体サイズを同一の比率で変更することで、それぞれのアイコン画像の表示サイズを決定するサイズ調整ステップと、各アイコン画像がサイズ調整ステップにおいて決定された表示サイズで列ごとに配置されたメニュー画像を生成する画像生成ステップと、いずれかのアイコンに対する指示に応じて、対象のアイコンに関連付けられたアプリケーションの実行を開始するアプリケーション開始ステップと、を実行させる。
【0019】
この構成によれば、入力された指示に応じて、メニュー領域内のアイコン画像の順序を任意に変更できるとともに、変更後のアイコン画像の順序に従って、表示サイズが調整されたアイコンからなるメニュー画像を提供できる。
【0020】
さらに別の実施の形態に従う情報処理装置は、各々にアプリケーションが関連付けられ、画像サイズが同一ではないものを含む複数のアイコン画像について、メニュー領域内の行ごとに配置される順序を設定する配置手段と、入力された指示に応じて、複数のアイコン画像の配置を変更する配置変更手段と、メニュー領域内の各行において、行に含まれるアイコン画像の間で表示高さが揃うように、それぞれのアイコン画像のサイズをそれぞれの縦横比を維持したままそれぞれ変更し、さらに当該行全体の幅が所定の長さとなるように、当該行に含まれるアイコン画像の全体サイズを同一の比率で変更することで、それぞれのアイコン画像の表示サイズを決定するサイズ調整手段と、各アイコン画像がサイズ調整手段において決定された表示サイズで行ごとに配置されたメニュー画像を生成する画像生成手段と、いずれかのアイコンに対する指示に応じて、対象のアイコンに関連付けられたアプリケーションンの実行を開始するアプリケーション開始手段とを含む。
【0021】
この構成によれば、入力された指示に応じて、メニュー領域内のアイコン画像の順序を任意に変更できるとともに、変更後のアイコン画像の順序に従って、表示サイズが調整されたアイコンからなるメニュー画像を提供できる。
【0022】
配置変更手段は、選択されたアイコンを任意の行の任意の位置に挿入する処理を実行するようにしてもよい。この構成によれば、ユーザは、自身の好みなどに応じて、選択されたアイコンを任意の行の任意の位置に挿入することができる。
【0023】
選択されたアイコンは、選択される前よりも相対的に大きな表示サイズのアイコン画像で表示されてもよい。この構成によれば、ユーザは、選択したアイコンを任意の位置に挿入することができることを容易に認識できる。
【0024】
さらに別の実施の形態に従う情報処理方法は、各々にアプリケーションが関連付けられ、画像サイズが同一ではないものを含む複数のアイコン画像について、メニュー領域内の行ごとに配置される順序を設定する配置ステップと、入力された指示に応じて、複数のアイコン画像の配置を変更する配置変更ステップと、メニュー領域内の各行において、行に含まれるアイコン画像の間で表示高さが揃うように、それぞれのアイコン画像のサイズをそれぞれの縦横比を維持したままそれぞれ変更し、さらに当該行全体の幅が所定の長さとなるように、当該行に含まれるアイコン画像の全体サイズを同一の比率で変更することで、それぞれのアイコン画像の表示サイズを決定するサイズ調整ステップと、各アイコン画像がサイズ調整ステップにおいて決定された表示サイズで行ごとに配置されたメニュー画像を生成する画像生成ステップと、いずれかのアイコンに対する指示に応じて、対象のアイコンに関連付けられたアプリケーションの実行を開始するアプリケーション開始ステップとを含む。
【0025】
この構成によれば、入力された指示に応じて、メニュー領域内のアイコン画像の順序を任意に変更できるとともに、変更後のアイコン画像の順序に従って、表示サイズが調整されたアイコンからなるメニュー画像を提供できる。
【0026】
配置変更ステップは、選択されたアイコンを任意の行の任意の位置に挿入する処理を含むようにしてもよい。この構成によれば、ユーザは、自身の好みなどに応じて、選択されたアイコンを任意の行の任意の位置に挿入することができる。
【0027】
選択されたアイコンは、選択される前よりも相対的に大きな表示サイズのアイコン画像で表示されてもよい。この構成によれば、ユーザは、選択したアイコンを任意の位置に挿入することができることを容易に認識できる。
【0028】
さらに別の実施の形態に従う情報処理システムは、表示部と、情報処理部とを含む。情報処理部は、各々にアプリケーションが関連付けられ、画像サイズが同一ではないものを含む複数のアイコン画像について、メニュー領域内の行ごとに配置される順序を設定する配置手段と、入力された指示に応じて、複数のアイコン画像の配置を変更する配置変更手段と、メニュー領域内の各行において、行に含まれるアイコン画像の間で表示高さが揃うように、それぞれのアイコン画像のサイズをそれぞれの縦横比を維持したままそれぞれ変更し、さらに当該行全体の幅が所定の長さとなるように、当該行に含まれるアイコン画像の全体サイズを同一の比率で変更することで、それぞれのアイコン画像の表示サイズを決定するサイズ調整手段と、各アイコン画像がサイズ調整手段において決定された表示サイズで行ごとに配置されたメニュー画像を生成する画像生成手段と、いずれかのアイコンに対する指示に応じて、対象のアイコンに関連付けられたアプリケーションンの実行を開始するアプリケーション開始手段とを含む。
【0029】
この構成によれば、入力された指示に応じて、メニュー領域内のアイコン画像の順序を任意に変更できるとともに、変更後のアイコン画像の順序に従って、表示サイズが調整されたアイコンからなるメニュー画像を提供できる。
【0030】
配置変更手段は、選択されたアイコンを任意の行の任意の位置に挿入する処理を実行するようにしてもよい。この構成によれば、ユーザは、自身の好みなどに応じて、選択されたアイコンを任意の行の任意の位置に挿入することができる。
【発明の効果】
【0031】
本実施の形態によれば、アプリケーションに関連付けられたアイコンを含むメニュー画像を表示する場合に、各アイコンの表示に用いられるアイコン画像の画像サイズが同一でなくとも、ユーザ指示に応じて、アイコンの表示サイズやレイアウトを適切に調整できる。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0034】
[A.情報処理システム]
まず、本実施の形態に従う情報処理システム1について概略する。
【0035】
(a1:情報処理システム1の外観)
図1は、本実施の形態に従う情報処理システム1の外観の一例を示す模式図である。
図1を参照して、情報処理システム1は、情報処理装置の一例である本体装置2と、入力装置の一例である左コントローラ3および右コントローラ4とを含む。本体装置2がディスプレイ12(表示部)を有していてもよい。
【0036】
情報処理システム1は、本体装置2での処理結果として生成される映像および音声を出力する表示装置6(表示部)をさらに含んでいてもよい。
図1に示す使用形態においては、本体装置2はクレードル5に載置され、クレードル5を介して、本体装置2と表示装置6とが電気的に接続される。クレードル5は、載置された本体装置2を充電する機能、および、本体装置2と他の情報処理装置などとの通信を仲介する通信ハブ(例えば、USBハブ)機能を有していてもよい。
【0037】
(a2:本体装置2の内部構成)
図2は、本実施の形態に従う情報処理システム1を構成する本体装置2の内部構成の一例を示すブロック図である。
図2を参照して、本体装置2は、各種処理を実行するプロセッサの一例であるCPU(Central Processing Unit)81を有している。
【0038】
本体装置2は、内部記憶媒体の一例として、フラッシュメモリ84およびDRAM(Dynamic Random Access Memory)85を有している。フラッシュメモリ84は、主に、本体装置2で利用される各種データ(プログラムを含む)を不揮発的に格納する。DRAM85は、CPU81がプログラムを実行する際に利用するデータを一時的に記憶する。
【0039】
本体装置2は、第1の種類の外部記憶媒体(例えば、SDカード)が装着される第1スロット23、および、第2の種類の外部記憶媒体(例えば、専用メモリカード)が装着される第2スロット24を有している。第1スロット23に接続される第1スロットインターフェイス(I/F)91は、CPU81からの指示に応じて、第1スロット23に装着された第1の種類の外部記憶媒体に対するデータの読出しおよび書込みを行う。第2スロット24に接続される第1スロットインターフェイス92は、CPU81からの指示に応じて、第2スロット24に装着された第2の種類の外部記憶媒体に対するデータの読出しおよび書込みを行う。
【0040】
本体装置2は、ネットワークを介して外部の装置と通信(具体的には、無線通信)を行うためのネットワーク通信部82を有している。例えば、ネットワーク通信部82は、無線LANあるいはモバイル通信網(すなわち、携帯電話通信網)などを介して他の情報処理装置やサーバなどと通信を行う。
【0041】
本体装置2は、左コントローラ3および/または右コントローラ4と無線通信を行うためのコントローラ通信部83を有している。
【0042】
CPU81は、左側端子17、右側端子21、および下側端子27を介して、本体装置2に接続される各種装置との間で通信を行う。左コントローラ3が本体装置2に装着されると、CPU81は、左側端子17を介して左コントローラ3と間でデータを送受信する。右コントローラ4が本体装置2に装着されると、CPU81は、右側端子21を介して右コントローラ4と間でデータを送受信する。本体装置2がクレードル5に載置されると、CPU81は、下側端子27を介してクレードル5と間でデータを送受信する。
【0043】
本体装置2は、ディスプレイ12およびタッチパネル13を有している。ディスプレイ12は、CPU81により生成された画像、および/または、外部から取得した画像を表示する。本体装置2は、タッチパネル13の制御を行うためのタッチパネルコントローラ86を有している。タッチパネルコントローラ86は、タッチパネル13からの信号に応じて、タッチ入力が行われた位置を示すデータを生成してCPU81へ出力する。
【0044】
本体装置2は、コーデック回路87およびスピーカ88(具体的には、左スピーカおよび右スピーカ)を有している。コーデック回路87は、スピーカ88および音声入出力端子25に対する音声データの入出力を制御する。
【0045】
本体装置2は、加速度センサ89および角速度センサ90を有している。加速度センサ89は、所定の3軸(例えば、
図1に示すxyz軸)方向に沿った直線加速度の大きさを検出する。角速度センサ90は、所定の3軸(例えば、
図1に示すxyz軸)回りの角速度を検出する。
【0046】
本体装置2は、電力制御部97およびバッテリ98を有している。電力制御部97は、CPU81からの指令に基づいて、バッテリ98から各構成要素への電力供給を制御する。電力制御部97は、電源ボタン28に対して電源をオフする操作が行われた場合、電力供給の全部または一部を停止し、電源ボタン28に対して電源をオンする操作が行われた場合、電力供給の全部を開始する。
【0047】
本体装置2がクレードル5に載置されている場合、下側端子27を介して本体装置2に電力が供給されると、バッテリ98はその供給される電力により充電される。
【0048】
(a3:コントローラの内部構成)
図3は、本実施の形態に従う情報処理システム1を構成する左コントローラ3および右コントローラ4の内部構成の一例を示すブロック図である。
図3には、左コントローラ3および右コントローラ4に関連する本体装置2の構成要素についても描かれている。
【0049】
左コントローラ3は、本体装置2との間で通信を行うための通信制御部101を有している。通信制御部101は、端子42を介した有線通信と、端子42を介さない無線通信との両方で本体装置2と通信を行うことが可能である。
【0050】
左コントローラ3は、例えば、フラッシュメモリ等のメモリ102を有している。通信制御部101は、例えば、マイクロプロセッサで構成され、メモリ102に記憶されるファームウェアを実行することによって各種の処理を実行する。
【0051】
左コントローラ3は、操作ボタン群103およびアナログスティック32を有している。操作ボタン群103およびアナログスティック32に対して行われた操作に関する情報は、所定周期で通信制御部101へ繰返し出力される。
【0052】
左コントローラ3は、加速度センサ104および角速度センサ105を有している。加速度センサ104は、所定の3軸(例えば、
図1に示すxyz軸)方向に沿った直線加速度の大きさを検出する。角速度センサ105は、所定の3軸(例えば、
図1に示すxyz軸)回りの角速度を検出する。加速度センサ104および角速度センサ105の検出結果は、所定周期で通信制御部101へ繰返し出力される。
【0053】
通信制御部101は、操作ボタン群103、アナログスティック32、加速度センサ104、および、角速度センサ105の各々から入力に関する情報(例えば、ユーザ操作に関する情報、または、センサによる検出結果)を取得する。通信制御部101は、取得した情報(または、取得した情報に所定の加工を行った情報)を含むデータを本体装置2へ送信する。本体装置2へのデータ送信は、所定周期で繰返し行われる。
【0054】
左コントローラ3は、バッテリと電力制御回路とを含む電力供給部106を有している。電力供給部106は、左コントローラ3に各構成要素への電力供給を制御する。バッテリは、左コントローラ3が本体装置2に装着されている場合において、端子42を介して本体装置2からの給電によって充電される。
【0055】
右コントローラ4は、基本的には、上述した左コントローラ3と同様の構成を有している。すなわち、右コントローラ4は、通信制御部111と、メモリ112と、操作ボタン群113と、アナログスティック52と、加速度センサ114と、角速度センサ115と、電力供給部116とを有している。
【0056】
右コントローラ4のその他の構成要素については、左コントローラ3に関して説明した対応する構成要素と同様の構成および機能を有しているので、詳細な説明は繰返さない。
【0057】
(a4:本体装置2に格納されるプログラム/データ)
図4は、本実施の形態に従う情報処理システム1を構成する本体装置2に格納されるプログラムおよびデータの一例を示す模式図である。
図4を参照して、本体装置2の内部記憶媒体であるフラッシュメモリ84には、システムプログラム200と、メニュープログラム202と、レイアウト情報204と、1または複数のアプリケーション210とが格納されている。
【0058】
システムプログラム200は、本体装置2における基本的な情報処理を実現するためのプログラムであり、OS(Operating System)およびライブラリに相当するコードを含んでいてもよい。
【0059】
メニュープログラム202は、1または複数のアプリケーション210の内容をユーザに提示するとともに、ユーザ操作に応答して、選択されたアプリケーション210の実行を開始させる。メニュープログラム202により実行される処理の詳細については後述する。
【0060】
本実施の形態に従う情報処理システム1が提供する処理および機能は、典型的には、本体装置2のCPU81がシステムプログラム200およびメニュープログラム202を実行することで実現される。したがって、本技術のある局面は、システムプログラム200およびメニュープログラム202を含むプログラムに向けられる。これらのプログラムは、本体装置2の内部記憶媒体であるフラッシュメモリ84に予め格納されていてもよいし、任意の記録媒体により提供されるようにしてもよい。
【0061】
レイアウト情報204は、メニュープログラム202が実行されることにより生成されるメニュー画像におけるアイコンの配置順および表示サイズなどを規定する。レイアウト情報204の詳細についても後述する。
【0062】
アプリケーション210は、ネットワークを介して外部のサーバからダウンロードされて本体装置2にインストールされてもよいし、任意の外部記憶媒体(例えば、SDカード、あるいは、専用メモリカードなど)から本体装置2にインストールされてもよい。本体装置2へのアプリケーション210のインストールは、明示的なユーザ操作によって行われてもよいし、サーバから自動的に配信されるようにしてもよい。
【0063】
アプリケーション210の各々は、アプリケーションを提供する実体であるアプリケーションプログラム212と、各アプリケーション210をグラフィカルに表現するアイコン画像214と、各アプリケーション210に関する各種情報を含むメタ情報216とを含む。各アプリケーション210に複数のアイコン画像214が関連付けられてもよい。
【0064】
典型的には、アプリケーション210に含まれるアプリケーションプログラム212は、ゲームプログラム、ビジネスアプリケーション、各種サービス提供アプリケーションなどであってもよい。
【0065】
[B.メニュー画像]
次に、本実施の形態に従う情報処理システム1が提供するメニュー画像について説明する。
【0066】
図5〜
図9は、本実施の形態に従う情報処理システム1が提供するメニュー画像300の一例を示す模式図である。
図5を参照して、メニュー画像300は、メニュー領域302と、操作受付領域304とを含む。メニュー領域302内には、各アプリケーションをグラフィカルに表現するアイコン310が整列表示される。
【0067】
本明細書において、「アイコン」との用語は、アプリケーションに関連付けられていることが明示または暗示される画像を包含するものであり、そのサイズや画像の内容などについて何ら限定されるものではない。また、「アイコン」との用語は、静止画だけではなく、動画を含み得る。
【0068】
アプリケーション210に含まれるアプリケーションプログラム212が過去に販売されたゲームプログラムであるような場合には、対応するアイコン画像214およびアイコン画像214により提供されるアイコン310は、当該過去に販売されたゲームプログラムのパッケージ画像であってもよい。例えば、過去に販売された際には、専用メモリカードなどの任意の記憶媒体をパッケージに入れて販売されていたが、情報処理システム1には配信の形で提供されるような場合などが想定される。このような場合において、当該パッケージをグラフィカルに表現する画像を用いることで、ユーザは、どのようなアプリケーションであるかを一見して把握することできる。
【0069】
メニュー領域302において、紙面横方向(以下、便宜上「幅方向」と称する。)に沿う一連のアイコンについて見ると、当該一連のアイコン310の間では、紙面縦方向(以下、便宜上「高さ方向」と称する。)の長さ(以下、便宜上「高さ」と称する。)は同一に揃えられている。一方、当該一連のアイコン310の間で幅方向の長さ(以下、便宜上「幅」と称する。)は必ずしも同一にはなっていない。高さが同一のアイコン310が幅方向に沿って並べて配置される領域を便宜上「行」と称する。
図5に示す例では、メニュー領域302内には4つの行308が規定されている。なお、最上部または最下部の行308においては、一部のアイコンが表示されていない状態も生じ得る。
【0070】
図5に示すように、メニュー領域302内に一覧表示される各アイコン310は、それぞれの縦横比(高さと幅の比率;アスペクト比とも称される)を維持したまま、同一の行308に属する他のアイコン310との関係に応じてサイズを調整された上で表示される。
【0071】
また、メニュー領域302内の行308の高さも必ずしも一定ではなく、各行308に配置されるアイコン310の縦横比などに応じて、最適な高さが決定されることになる。
【0072】
本実施の形態に従う情報処理システム1は、メニュー領域302内にアイコンを一覧表示する際の各アイコンの表示サイズを最適化する機能を有している。以下の説明においては、メニュー領域302の表示幅をDWとし、表示高さをDHとする。
【0073】
ユーザは、左コントローラ3の操作ボタン群103または右コントローラ4の操作ボタン群113を操作することで、一覧表示されているアイコン310のうち任意のアイコン310を選択することができる。
【0074】
図6には、メニュー領域302に表示されるアイコン310が選択されている状態の一例を示す。
図6には、「アプリケーション08」のアイコン310が選択されており、アイコン310の選択状態においては、アイコン310が拡大表示される(拡大表示されたアイコン312)。
図6に示すアイコン310の選択状態において、ユーザがさらに操作を行うことで、選択されているアイコン310が任意の行の任意の位置に配置される。
【0075】
図6に示すように、選択されたアイコン310は、選択される前よりも相対的に大きな表示サイズのアイコン画像で表示されてもよい。
【0076】
図7には、「アプリケーション08」のアイコン310が最上位の行308に配置された例を示す。「アプリケーション08」が配置される行308が変更されることに伴って、行308の各々においてアイコンの表示サイズも調整されることになる。
【0077】
図6と
図7とを比較すると、最上位の行308に配置されるアイコン310は、4つから5つに変更されるので、そのアイコン310の増加に応じて、全体的に縮小されて表示されることになる(高さ方向は短くなっている)。また、2番目の行308に配置されるアイコン310は、6つから5つに変更されるので、全体的に拡大されて表示されることになる(高さ方向は長くなっている)。
【0078】
なお、
図6に示すように、選択されたアイコン310を選択前の状態から拡大表示するのではなく、選択されたアイコン310以外のアイコン310を縮小表示するようにしてもよい。
図8には、選択されたアイコン310以外のアイコン310を縮小表示する状態の一例を示す。このように、選択されたアイコン310は、選択される前よりも相対的に大きな表示サイズのアイコン画像で表示されてもよい。
【0079】
図8に示すような表示態様によれば、ユーザは、隣接するアイコン310間のいずれかの隙間に選択したアイコン310を挿入できることを直感的に把握することができる。すなわち、
図8に示すような表示態様を採用することで、任意に選択されるアイコン310の配置位置の入れ替えが可能なこと、および、入れ替え位置を任意に選択できることをユーザに対して知らせることができる。
【0080】
また、選択されたアイコン310を選択前の状態から拡大表示するとともに、選択されたアイコン310以外のアイコン310を縮小表示するようにしてもよい。
【0081】
メニュー領域302には、操作指示画像306も表示されている。操作指示画像306は、左コントローラ3の操作ボタン群103または右コントローラ4の操作ボタン群113に対するユーザ操作と、対応する処理内容とが示されている。
【0082】
具体的には、左コントローラ3にある操作ボタン群103のうち特定の操作ボタン(「−」に相当)と、右コントローラ4にある操作ボタン群113のうち特定の操作ボタン(「+」に相当)とが操作されることで、メニュー領域302に一覧表示されるアイコン310のソート規則が変更される(「並び替え」の処理に相当)。
【0083】
右コントローラ4にある操作ボタン群113のうち特定の操作ボタン(「Y」に相当)が操作されることで、メニュー領域302上のアイコン表示範囲が変更される(「移動」の処理に相当)。すなわち、メニュー領域302の表示内容がスクロールされることになる。
【0084】
右コントローラ4にある操作ボタン群113のうち特定の操作ボタン(「X」に相当)が操作されることで、メニュー領域302において選択されているアイコンに対応するプログラムの詳細情報が表示される(「くわしく」の処理に相当)。
【0085】
図9には、メニュー領域302上に詳細情報オブジェクト318が表示されている状態の一例を示す。
図9には、「アプリケーション08」に対応するプログラムの詳細情報を示す詳細情報オブジェクト318がアイコン310の上に配置されている。詳細情報オブジェクト318に表示される詳細情報は、対応するメタ情報216(
図4参照)に含まれるようにしてもよい。
【0086】
右コントローラ4にある操作ボタン群113のうち特定の操作ボタン(「A」に相当)が操作されることで、メニュー領域302において選択されているアイコンに対応するプログラムの実行が開始される(「はじめる」の処理に相当)。
【0087】
[C.メニュー画像の生成処理]
次に、
図5〜
図9に示すようなメニュー画像300を生成するための処理について説明する。
【0088】
以下の説明においては、「画像サイズ」および「表示サイズ」との用語を区別して使用する。「画像サイズ」は、アイコン310を表示するために用いられるアイコン画像214(
図4参照)の大きさを意味する。一方、「表示サイズ」は、メニュー画像300のメニュー領域302などに表示される際のアイコンの大きさを意味する。通常、「画像サイズ」および「表示サイズ」のいずれについても、高さ方向および幅方向の画素数を用いて規定される。
【0089】
本実施の形態に従う情報処理システム1においては、各アプリケーション210に関連付けられる複数のアイコン画像214は、画像サイズが同一ではないものを含む。すなわち、複数のアイコン画像214の間では、画像サイズは共通ではなく、バラバラになっている場合もある。画像サイズが同一ではないアイコン画像214を用いた場合であっても、表示サイズが調整されたアイコンからなるメニュー画像300を提供できる。
【0090】
メニュー画像300のメニュー領域302に表示されるアイコン310の表示サイズは、主として、行308の各々について、(1)行の暫定高さの決定、(2)行に配置されるアイコンの最大幅の算出、(3)算出された最大幅に応じた各アイコンの表示サイズの決定、の3つの処理により決定される。
【0091】
(1)行の暫定高さの決定
図10および
図11は、本実施の形態に従う情報処理システム1が提供するメニュー画像300上のアイコンの表示サイズについての暫定高さを決定するための処理を説明するための図である。
【0092】
図10を参照して、まず、アプリケーション210に含ませることのできるアイコン画像214の画像サイズの最大値(最大幅PWmaxおよび最大高さPHmax)が規定されているとする(最大画像サイズ330)。また、メニュー画像300のメニュー領域302が有している表示幅DWが1行に配置されるアイコン群の幅の最大値(すなわち、1行あたりの最大幅)に相当する。一例として、メニュー領域302の表示幅DWは、アイコン画像214の最大高さPWmaxの2倍程度に設定されてもよい。
【0093】
ある1行に配置予定のアイコンに対応するアイコン画像214が所定規則に従って選択される。
図10に示す例では、アプリケーションA〜アプリケーションDにそれぞれ対応する4つのアイコン画像214が選択されている例を示す。
【0094】
図11に示すように、選択されたそれぞれのアイコン画像214を各々の幅が最大幅PWmaxと一致するように、縦横比を維持したまま拡大する。拡大後のアイコン画像214の高さをPH(A)〜PH(D)と示す。そして、拡大後のアイコン画像214の高さPH(A)〜PH(D)のうち最小値を行の暫定高さLH’に決定する。なお、暫定高さLH’が最大高さPHmaxを超える場合には、最大高さPHmaxを暫定高さLH’に決定する(すなわち、暫定高さLH’≦最大高さPHmax)。
【0095】
(2)行に配置されるアイコンの最大幅の算出
続いて、行に配置されるアイコンの最大幅PWtotalを算出する。
【0096】
図12は、本実施の形態に従う情報処理システム1が提供するメニュー画像300上の行に配置されるアイコンの最大幅を算出するための処理を説明するための図である。
図12を参照して、アイコン画像214を各々の高さが暫定高さLH’と一致するようにサイズ調整(縮小)する。
図12に示す例においては、アプリケーションDに対応するアイコン画像214については縮小されず、アプリケーションA、アプリケーションBおよびアプリケーションCに対応するアイコン画像214については、縦横比を維持したまま、それぞれの倍率で縮小される。
【0097】
このようなアイコン画像214に対するサイズ調整(縮小)によって得られる各アイコン画像214を並べたときの幅を、行に配置されるアイコンの最大幅PWtotalと決定する。
【0098】
(3)算出された最大幅に応じた各アイコンの表示サイズの決定
図13および
図14は、本実施の形態に従う情報処理システム1が提供するメニュー画像300上のアイコンの表示サイズを決定するための処理を説明するための図である。
【0099】
図13を参照して、行に配置されるアイコンの最大幅PWtotalがメニュー領域302の表示幅DWを超えている場合には、サイズ調整されたそれぞれのアイコン画像214の全体を縮小する。すなわち、それぞれのアイコン画像214が同じ比率で縮小される。以上の処理によって、アイコン画像214の表示サイズが決定される。
【0100】
なお、
図14に示すように、行に配置されるアイコンの最大幅PWtotalがメニュー領域302の表示幅DW未満である場合には、先にサイズ調整されたそれぞれのアイコン画像214をさらにサイズ調整することはしない。これは、各アイコン画像214の横幅を最大幅PWmaxに設定すると仮定した上で、暫定高さLH’を決定したので、さらなる拡大は必要ないと考えることができる。
【0101】
但し、
図14に示す場合において、サイズ調整されたそれぞれのアイコン画像214の全体をさらに拡大するようにしてもよい。
【0102】
以上のような処理によって決定された各アイコン画像214の表示サイズに従って、メニュー画像300のメニュー領域302にアイコン310として整列表示する。
【0103】
理解を深めるために、
図10〜
図14には、アイコン画像214をサイズ調整(縮小または拡大)した結果を視覚的に示しているが、現実の処理においては、アイコン画像214の画像サイズ(高さおよび幅)の情報のみを用いて、数学的な処理によって、アイコン310としての表示サイズを決定すればよく、表示サイズを決定する過程において、アイコン画像214そのものをサイズ調整(縮小または拡大)する必要はない。
【0104】
[D.レイアウト情報]
上述したような処理によって決定されるメニュー画像300上のアイコンの配置順およびサイズ調整結果(縮小拡大率)は、レイアウト情報204(
図4)として格納される。
【0105】
図15は、本実施の形態に従う情報処理システム1において用いられるレイアウト情報204のデータ内容の一例を示す模式図である。
図15を参照して、レイアウト情報204は、メニュー画像300の行308の各々に配置するアイコンと、各アイコンを表示するための縮小拡大率との情報を有している。
【0106】
具体的には、レイアウト情報204は、対応する行308に配置されるアイコンの数に相当する、アプリケーション定義2042と縮小拡大率2044との組み合わせを含む。
【0107】
レイアウト情報204については、メニュー画像300上のアイコンの配置順または表示サイズが変更されるたびに更新されてもよいし、メニュー画像300の表示が終了するタイミングで、更新されてもよい。
【0108】
このようなレイアウト情報204を用いることで、メニュー画像300の生成に必要なデータ量を低減できる。
【0109】
[E.処理手順]
次に、本実施の形態に従う情報処理システム1において実行されるメニュー画像300の提供に関する処理手順について説明する。
【0110】
図16は、本実施の形態に従う情報処理システム1において実行されるメニュー画像300の提供に関する処理手順を示すフローチャートである。
図16に示す各ステップは、典型的には、本体装置2のCPU81(
図2)がシステムプログラム200およびメニュープログラム202(
図4)を実行することで実現される。
【0111】
本体装置2は、ユーザからメニュー画像300の表示開始指示を受けたか否かを判断する(ステップS100)。ユーザからメニュー画像300の表示開始指示を受けていなければ(ステップS100においてNOの場合)、ステップS100以下の処理が繰返される。
【0112】
ユーザからメニュー画像300の表示開始指示を受けると(ステップS100においてYESの場合)、本体装置2は、各々にアプリケーションが関連付けられ、複数のアイコン画像214について、メニュー領域302内の行ごとに配置される順序を設定する処理を実行する。具体的には、本体装置2は、対象となる1または複数のアプリケーションを所定のソート規則に従ってソートして、各行に配置されるアプリケーションの組(例えば、1行あたり5つずつ)を決定する(ステップS102)。なお、レイアウト情報204が既に存在する場合には、レイアウト情報204の規定に基づいて、各行に配置されるアプリケーションの組を決定してもよい。
【0113】
本体装置2は、メニュー画像300に表示される先頭行に対応するアプリケーションの組を選択する(ステップS104)。そして、以下に示すような、表示サイズの調整処理を実行する。表示サイズの調整処理として、本体装置2は、メニュー領域302内の各行において、行に含まれるアイコン画像214の間で表示高さ(通常は、暫定高さLH’)が揃うように、それぞれのアイコン画像214のサイズをそれぞれの縦横比を維持したままそれぞれ変更(縮小拡大)し、さらに当該行の幅が所定の長さ(表示幅DW)となるように、当該行に含まれるアイコン画像214の全体サイズを同一の比率で変更することで、それぞれのアイコン画像の表示サイズを決定するサイズ調整処理を実行する。
【0114】
具体的には、本体装置2は、選択されたアプリケーションの組に含まれるアイコン画像214をそれぞれ取得し(ステップS106)、それぞれのアイコン画像214を各々の幅が最大幅PWmaxと一致するように拡大する(ステップS108)。本体装置2は、それぞれ拡大されたアイコン画像214の高さのうち最小値を行の暫定高さLH’に決定する(ステップS110)。
【0115】
続いて、本体装置2は、それぞれのアイコン画像214を各々の高さが暫定高さLH’と一致するようにサイズ調整(縮小)する(ステップS112)。ステップS112におけるサイズ調整によって、各アイコン画像214についての縮小拡大率が決定される。本体装置2は、サイズ調整(縮小)によって得られる各アイコン画像214を並べたときの幅から、選択されている行に配置されるアイコンの最大幅PWtotalを決定する(ステップS114)。
【0116】
続いて、本体装置2は、ステップS114において決定した、選択されている行に配置されるアイコンの最大幅PWtotalがメニュー領域302の表示幅DWを超えているか否かを判断する(ステップS116)。選択されている行に配置されるアイコンの最大幅PWtotalがメニュー領域302の表示幅DWを超えていれば(ステップS116においてYES)、本体装置2は、選択されている行に配置されるアイコンの最大幅PWtotalがメニュー領域302の表示幅DWと一致するように縮小率を決定し、当該決定した縮小率を各アイコン画像214についての縮小拡大率に適用することで、各アイコン画像214についての縮小拡大率を更新する(ステップS118)。
【0117】
選択されている行に配置されるアイコンの最大幅PWtotalがメニュー領域302の表示幅DWを超えていなければ(ステップS116においてNO)、ステップS118の処理はスキップされる。
【0118】
本体装置2は、選択されたアプリケーションの組に含まれるそれぞれのアイコン画像214を対応する縮小拡大率でサイズ調整して得られるそれぞれの画像を選択されている行に関連付けて格納する(ステップS120)。ステップS120において、本体装置2は、レイアウト情報204(
図4)を生成または内容が更新するようにしてもよい。すなわち、ステップS120は、複数のアイコン画像の順序および各アイコン画像214の表示サイズの情報を含むレイアウト情報204を出力する処理を含んでいてもよい。
【0119】
本体装置2は、対象のすべての行について処理が完了したか否かを判断する(ステップS122)。
【0120】
処理が完了していない行が残っていれば(ステップS122においてNO)、本体装置2は、次の行に対応するアプリケーションの組を選択し(ステップS124)、ステップS106以下の処理を再度実行する。
【0121】
対象のすべての行について処理が完了していれば(ステップS122においてYES)、本体装置2は、各行に関連付けられた画像に基づいて、メニュー領域302の表示内容を更新する(ステップS126)。すなわち、ステップS126において、本体装置2は、各アイコン画像214が先のサイズ調整処理において決定された表示サイズで行ごとに配置されたメニュー画像300を生成する画像生成処理を実行する。
【0122】
本体装置2は、ユーザからメニュー画像300上のアイコン310の選択操作を受けたか否かを判断する(ステップS128)。ユーザからメニュー画像300上のアイコン310の選択操作を受けていれば(ステップS128においてYESの場合)、本体装置2は、ユーザからの選択操作に応じて、メニュー画像300上のアイコン310の選択を更新する(ステップS130)。
【0123】
一方、ユーザからメニュー画像300上のアイコン310の選択操作を受けていなければ(ステップS128においてNOの場合)、ステップS130の処理はスキップされる。
【0124】
本体装置2は、ユーザからメニュー画像300上の選択されているアイコン310に対する配置変更操作を受けたか否かを判断する(ステップS132)。ユーザからメニュー画像300上の選択されているアイコン310に対する配置変更操作を受けていれば(ステップS132においてYESの場合)、本体装置2は、ユーザからの配置変更操作に応じて、メニュー画像300上のアイコン310の配置を変更する(ステップS134)。すなわち、本体装置2は、入力された指示に応じて、複数のアイコン画像214の配置を変更する処理を実行する。この配置を変更する処理は、選択されたアイコン310を任意の行の任意の位置に挿入する処理を含む。そして、本体装置2は、ステップS104以下の処理を再度実行する。
【0125】
一方、ユーザからメニュー画像300上の選択されているアイコン310に対する配置変更操作を受けていなければ(ステップS132においてNOの場合)、本体装置2は、ユーザからメニュー画像300上のアイコン310のソート指示(
図5に示す「並び替え」)を受けたか否かを判断する(ステップS136)。ユーザからメニュー画像300上のアイコン310のソート指示を受けていれば(ステップS136においてYESの場合)、本体装置2は、前回用いた所定のソート規則とは異なるソート規則に従って、対象となる1または複数のアプリケーションをソートして、各行に配置されるアプリケーションの組を決定する(ステップS138)。すなわち、本体装置2は、ユーザからのソート指示に応じて、メニュー画像300上のアイコン310の配置を変更する。この配置を変更する処理は、複数のアイコン画像を所定規則に従ってソートする処理を含む。そして、本体装置2は、ステップS104以下の処理を再度実行する。
【0126】
一方、ユーザからメニュー画像300上のアイコン310のソート指示を受けていなければ(ステップS136においてNOの場合)、本体装置2は、ユーザからメニュー画像300上のアイコン表示範囲の変更指示を受けたか否かを判断する(ステップS140)。ユーザからメニュー画像300上のアイコン表示範囲の変更指示を受けていれば(ステップS140においてYESの場合)、本体装置2は、メニュー画像300に表示される新たな先頭行を決定する(ステップS142)。例えば、現在のメニュー画像300に表示されている最下段の行を新たな先頭行に設定してもよい。そして、本体装置2は、ステップS104以下の処理を再度実行する。
【0127】
一方、ユーザからメニュー画像300上のアイコン表示範囲の変更指示を受けていなければ(ステップS140においてNOの場合)、本体装置2は、ユーザからメニュー画像300上のアイコン310に対応するプログラムの詳細情報の表示指示(
図5に示す「くわしく」)を受けたか否かを判断する(ステップS144)。ユーザからメニュー画像300上のアイコンに対応するプログラムの詳細情報の表示指示を受けていれば(ステップS144においてYESの場合)、本体装置2は、入力された指示に応じて、選択されたアイコン310に関連付けられたアプリケーションの詳細情報を表示させる処理を実行する。具体的には、本体装置2は、選択されているアイコン310に対応するアプリケーションのメタ情報216に基づいて、詳細情報を示すオブジェクトなどをメニュー画像300上に表示する(ステップS146)。
【0128】
一方、ユーザからメニュー画像300上のアイコンに対応するプログラムの詳細情報の表示指示を受けていなければ(ステップS144においてNOの場合)、ステップS146の処理はスキップされる。
【0129】
本体装置2は、ユーザからメニュー画像300上のアイコン310に対応するアプリケーションの実行の開始指示(
図5に示す「はじめる」)を受けたか否かを判断する(ステップS148)。ユーザからメニュー画像300上のアイコン310に対応するアプリケーションの実行の開始指示を受けていれば(ステップS148においてYESの場合)、本体装置2は、選択されているアイコン310に対応するアプリケーション210(実体は、アプリケーションプログラム212)の実行を開始する(ステップS150)。すなわち、本体装置2は、いずれかのアイコン310に対する指示に応じて、対象のアイコン310に関連付けられたアプリケーション210の実行を開始する。
【0130】
一方、ユーザからメニュー画像300上のアイコン310に対応するアプリケーションの実行の開始指示を受けていなければ(ステップS148においてNOの場合)、ステップS150の処理はスキップされる。
【0131】
本体装置2は、ユーザからメニュー画像300の表示終了指示を受けたか否かを判断する(ステップS152)。ユーザからメニュー画像300の表示終了指示を受けていれば(ステップS152においてYESの場合)、本体装置2は、メニュー画像300の表示処理を終了する。これに対して、ユーザからメニュー画像300の表示終了指示を受けていなければ(ステップS152においてNOの場合)、ステップS128以下の処理が繰返される。
【0132】
なお、対象のすべての行について処理するのではなく、画像が関連付けられた1または複数の行の総高さがメニュー領域302の表示高さDHを超えると、ステップS106〜S120の処理を終了するようにしてもよい。この場合には、ステップS122において、画像が関連付けられた1または複数の行の総高さがメニュー領域302の表示高さDHを超えているか否かが判断される。
【0133】
[F.その他の機能]
本実施の形態に従う情報処理システム1は、以下のような機能を単独または他の機能と併せて有していてもよい。
【0134】
(f1:ソート)
本実施の形態に従う情報処理システム1が提供するメニュー画像上のソート処理の一例について説明する。本実施の形態においては、各アプリケーション210に含まれるメタ情報216の内容を、ユーザ指定の規則に従ってソートすることで実現されてもよい。
【0135】
図17は、本実施の形態に従う情報処理システム1において用いられるメタ情報216のデータ内容の一例を示す模式図である。
図17を参照して、メタ情報216は、対応するアプリケーション210に関して、配信日情報2160と、発売日情報2162と、発売元情報2164とを含む。
【0136】
配信日情報2160は、対応するアプリケーション210の配信が開始された日を示す。発売日情報2162は、対応するアプリケーション210の発売が開始された日を示す。発売元情報2164は、対応するアプリケーション210を発売した主体(会社名など)を示す。
【0137】
ソート規則としては、ユーザが任意に指定するカスタムに加えて、タイトルの名前順、配信日順、発売日順、発売元順などが挙げられる。さらに、配信数、お気に入り数、プレイ人数、レーティングなどでソートできるようにしてもよい。ソート規則としては、上述したような規則のうち任意の1または複数を採用すればよい。
【0138】
例えば、
図5〜
図9に示されるようなメニュー画像300において、ユーザがソート操作を行うと、複数のソート規則のうち適用される規則がサイクリックに変更されるようにしてもよい。
【0139】
(f2:スペシャルアプリケーション)
本実施の形態に従う情報処理システム1が提供するメニュー画像に一覧表示されるアイコンを実行すると、対応するアプリケーションを特殊な初期設定で実行できるようにしてもよい。アプリケーションがゲームアプリケーションであるような場合、特殊な初期設定としては、ステージクリアなどをしないと取得できないオプションがアプリケーションの開始時に取得済みである、あるいは、ユーザキャラクタのレベルや能力などが本来の初期値より高められているといった状態が想定される。さらに、アプリケーションを実行する際の解像度や音響効果などが最新の技術に適合するように変更されているといった状態が想定される。
【0140】
このような特殊な初期設定で実行可能なアプリケーションを、以下では「スペシャルアプリケーション」とも称す。
【0141】
このような特殊な初期設定でアプリケーション210を実行できるモードに対応するアイコン310と、本来の初期設定でアプリケーション210を実行できるモードに対応するアイコン310とをそれぞれメニュー画像に表示するようにしてもよい。
【0142】
図18は、本実施の形態に従う情報処理システム1が提供するメニュー画像300の別の一例を示す模式図である。
図18に示すメニュー画像300においては、「アプリケーション11」を通常の初期設定で実行できるアイコン310と、「アプリケーション11」を特殊な初期設定で実行できるアイコン311とが表示されている。
【0143】
スペシャルアプリケーションであることを示すために、アイコン311には、アイコン310に対して特殊なマーク314が付加されたものが採用されている。
【0144】
図19は、本実施の形態に従う情報処理システム1が提供するメニュー画像300におけるスペシャル設定を実現するためのデータ構造の一例を示す模式図である。
図19を参照して、本体装置2のフラッシュメモリ84には、アプリケーション210として、アプリケーションプログラム212と、アプリケーション210をグラフィカルに表現するアイコン画像214と、各アプリケーション210に関する各種情報を含むメタ情報216とを含む。これらのデータは、アプリケーション210を通常の初期設定で実行するために用いられる。
【0145】
さらに、アプリケーション210を特殊な初期設定で実行するためのデータとして、特殊な初期設定が記述された特殊コンフィギュレーション217と、スペシャルアプリケーションであることをグラフィカルに表現するアイコン画像214Aと、スペシャルアプリケーションとしての各種情報を含むメタ情報216Aとをさらに含む。このような特殊な初期設定からの開始は、アプリケーションプログラム212が特殊な初期設定を規定する特殊コンフィギュレーション217(設定情報)を読込んで実行することで実現されてもよい。
【0146】
このように、同一のアプリケーション210に対して、通常の初期設定および特殊な初期設定でそれぞれ実行できるように構成するとともに、それぞれのモードに対応するアイコン画像が用意されてもよい。すなわち、アイコン画像は、あるアプリケーション210を通常の初期状態(第1の状態)から開始させるものに関連付けられたアイコン画像214(アイコン310)と、当該同一のアプリケーション210を通常の初期状態とは異なる特殊な初期状態から開始させるものに関連付けられたアイコン画像214A(アイコン311)とを含むようにしてもよい。
【0147】
なお、
図19には、モードごとに異なるアイコン画像が用意される例を示したが、通常のアイコン画像に対して特殊画像(例えば、
図18に示すマーク314)を付加することで、スペシャルアプリケーションに対応するアイコンを動的に生成するようにしてもよい。
【0148】
(f3:最新表示)
所定条件を満たすアプリケーションについて、当該アプリケーションに関連付けられたアイコン画像214を表示したアイコンではなく、所定のアイコンを表示するようにしてもよい。
【0149】
例えば、情報処理システム1に対してアプリケーションがサーバから自動的に配信されるような構成を採用した場合には、新たに配信されたことを所定条件とすることができる。すなわち、新たに配信されたアプリケーションについては、通常とは異なる態様でアイコンを表示してもよい。
【0150】
図20は、本実施の形態に従う情報処理システム1が提供するメニュー画像300のさらに別の一例を示す模式図である。
図20に示すメニュー画像300においては、新たに配信されたアプリケーションについては、「New!」と示されたアイコン316で表現されている。ユーザがアイコン316を選択すると、対応するアプリケーションの本来のアイコン310に表示が変化するようにしてもよい。
【0151】
このように、新たに配信されたアプリケーションについては、配信直後においては、どのようなアプリケーションであるかを特定できない態様のアイコン316が表示され、ユーザがアイコン316を選択することで、当該新たに配信されたアプリケーションを認識できるようになるといった表示形式を採用することで、ユーザに対して、新たに配信されたアプリケーションに対する期待感を与えることができる。
【0152】
(f4:複数の情報処理装置)
本実施の形態に従う情報処理システム1においては、メニュー画像300を提供するためのレイアウト情報204(
図4)が用意されることもある。このようなレイアウト情報204を用いることで、複数の情報処理装置の間で同一のメニュー画像300を提供することもできる。すなわち、同一のアプリケーションがインストールされている複数の情報処理装置に対してレイアウト情報204を配信することで、いずれの情報処理装置においても同一のメニュー画像300を提供することもできる。
【0153】
図21は、本実施の形態に従う情報処理システム1が提供するレイアウト情報204を用いた応用例を説明するための図である。
図21を参照して、情報処理システム1は、本体装置2に加えて、左コントローラ3および右コントローラ4が装着された状態の本体装置2Aを含む。
【0154】
一例として、本体装置2と本体装置2Aとの間で通信プレイする場合などにおいて、本体装置2において生成されたレイアウト情報204が本体装置2Aに送信される。本体装置2Aは、本体装置2からのレイアウト情報204に基づいて、本体装置2と同様のメニュー画像を提供する。このように、本体装置2は、レイアウト情報204を通信プレイ時に他の情報処理装置と共有する共有ステップをさらに実行するようにしてもよい。
【0155】
本実施の形態に従う情報処理システム1においては、レイアウト情報204を用いることで、複数の情報処理装置の間でのメニュー画像の共有を容易に実現できる。
【0156】
[G.変形例]
上述の説明においては、各行において、高さが同一のアイコン310を幅方向に沿って配置するメニュー画像について例示したが、これに限らず、幅が同一のアイコン310を高さ方向に沿って配置するようにしてもよい。幅が同一のアイコン310が高さ方向に沿って配置される領域を便宜上「列」(列328)と称する。
【0157】
図22は、本実施の形態の変形例に従う情報処理システム1が提供するメニュー画像300Aの一例を示す模式図である。
図22を参照して、メニュー画像300Aは、メニュー領域302と、操作受付領域304とを含む。メニュー領域302内には、各アプリケーションをグラフィカルに表現するアイコン310が整列表示される。メニュー領域302において、高さ方向に沿う一連のアイコン310の間では、幅方向の長さ(幅)は同一に揃えられている。一方、当該一連のアイコン310の間で高さ方向の長さ(高さ)は必ずしも同一にはなっていない。
【0158】
図22に示すメニュー画像300Aは、上述した実施の形態と同様の処理で提供されるとともに、ユーザ操作に対しても同様の処理が実行される。すなわち、処理および機能については、上述した説明において、「行」と記載された部分を「列」と読み替えたものと実質的に同一であるので、ここでは詳細な説明は繰返さない。
【0159】
[H.利点]
本実施の形態に従うメニュー画像においては、ユーザは、各アプリケーション(典型的には、ゲームアプリケーション)をグラフィカルに表現する好みのアイコンを好きな位置に配置できる。ユーザがアイコンを好きな位置に配置するだけで、残りのアイコンの配置も併せて変更されるとともに、表示サイズも調整される。そのため、メニュー画像におけるアイコンのレイアウトが乱されることがない。
【0160】
本実施の形態に従うメニュー画像においては、各行において、それぞれのアイコンの表示サイズが調整されるので、1つの行に少数のアイコンを配置することで各アイコンを大きく表示することもできるし、逆に、1つの行に多数のアイコンを配置することで、一度に多くのアプリケーションを確認することができる。そのため、情報処理システムに対して多数のアプリケーションが提供されるような構成において提供されるメニュー画像に適している。すなわち、多数のアプリケーションの中から特定のアプリケーションが目立つように大きく表示させることもできるし、小さいアイコンで多数のアプリケーションが同時に表示されるようにすることもできる。
【0161】
また、アプリケーションが過去に販売されたゲームプログラムである場合には、特に、各ユーザは過去にプレイした経験などから、特定のゲームプログラムへの関心が高く、そのような場合には、当該特定のゲームプログラムを強調したい場合があるので、本実施の形態に従う情報処理システムが提供するメニュー画像が好適である。
【0162】
本実施の形態に従う情報処理システムにおいては、メニュー画像を実現するためにレイアウト情報を採用しており、メニュー画像に係るデータ管理を簡素化できる。
【0163】
本実施の形態に従う情報処理システムにおいては、アイコンを表示するためのアイコン画像のサイズは予め定められた最大サイズ以内であれば、同一の画像サイズにする必要がないので、アイコン画像の生成作業を簡素化できる。例えば、アイコン画像をスキャンにより生成する場合などにおいて、スキャンの結果得られる画像サイズにバラツキがあっても、メニュー画像において適切なレイアウトを実現できる。
【0164】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。