(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2のアカウントに関するアカウント情報を前記非接触支払端末に送信した後、前記ディスプレイに、前記支払取引の間に前記第1のアカウント及び前記第2のアカウントの両方が使用されたことの表示を同時に表示すること、をさらに含む、請求項4または5に記載の方法。
前記電子デバイスが前記1つ以上の無線通信要素を介して前記第2のアカウントを使用して前記取引に参加することを可能にすることは、前記電子デバイスを支払取引可能にするよう要求する第2のユーザ入力を受け取ることを必要としない、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
前記電子デバイスが前記第1のアカウントを使用して前記取引に参加することを可能にすることは、前記第1のアカウントのカードの画像の下から現れる準備完了インジケータの第1のアニメーションを表示することを含み、前記準備完了インジケータは前記電子デバイスが前記第1のアカウントを使用して支払取引に参加することが可能になっていることを示し、
前記方法がさらに、
前記1つ以上のユーザスワイプ入力の一部の受け取りに応答して、前記準備完了インジケータをスライドさせて前記第1のアカウントの前記カードの前記画像の下に戻すための、前記準備完了インジケータの第2のアニメーションを表示すること、を含む、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
前記ディスプレイに、前記第1のアカウントを識別する前記第1の視覚的インジケータを表示することが、前記電子デバイスが前記1つ以上の無線通信要素を介して前記第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることの前に行われ、
前記ディスプレイに、前記第2のアカウントを識別する前記第2の視覚的インジケータを表示することが、前記電子デバイスが前記1つ以上の無線通信要素を介して前記第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることの前に行われる、
請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
前記第1のアカウント及び前記第2のアカウントの一つは支払アカウントであり、前記第1のアカウント及び前記第2のアカウントの1つはロイヤルティアカウントであり、
前記第1のアカウントを識別する前記第1の視覚的インジケータは第1の寸法特徴を有し、
前記第2のアカウントを識別する前記第2の視覚的インジケータは、前記第1の寸法特徴とは異なる第2の寸法特徴を有する、
請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
ディスプレイと、タッチ感知面と、1つ以上の無線通信要素とを備える電子デバイスに、請求項1から12のいずれか1項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下の説明では、例示的な方法、パラメータなどが記載される。ただし、かかる説明の目的は、本開示の範囲を制限することではなく、例示的な実施形態の説明を提供することであることを理解されたい。
【0054】
アカウントを電子デバイスにリンクする、取引において使用するアカウントを選択する、及び取引の際にアカウント情報を送信するための、効率的な方法及びインタフェースを提供する電子デバイスの必要性が存在する。特に、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスのための効率的な方法及びインタフェースを提供する必要性が存在する。かかる技法は、イベント通知にアクセスするユーザの認識的負担を軽減し、それによって生産性を高め得る。更には、かかる技法は、通常であれば冗長なユーザ入力に対して浪費される、プロセッサ及びバッテリの電力を低減することができる。
【0055】
以下の
図1A〜
図1B、
図2、
図3、
図4A〜
図4B、及び
図5A〜
図5Bは、例示的なデバイスの説明を提供する。
図6A〜
図6Gは、アカウントの選択を受け取るための例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。
図7は、アカウントの選択を受け取るための方法を示すフロー図である。
図6A〜
図6Gのユーザインタフェースは、
図7の処理を説明するために使用される。
図8A〜
図8Dは、アカウントを選択するための例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。
図9は、アカウントを選択するための方法を示すフロー図である。
図8A〜
図8Dのユーザインタフェースは、
図9の処理を説明するために使用される。
図10A〜
図10Eは、アカウントを選択するための例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。
図11は、一部の実施形態に係る、アカウントを選択するための方法を示すフロー図である。
図10A〜
図10Eのユーザインタフェースは、
図11の処理を説明するために使用される。
図12A〜
図12Dは、アカウントのアカウント情報を送信するための例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。
図13は、一部の実施形態に係る、アカウントのアカウント情報を送信するための方法を示すフロー図である。
図12A〜
図12Dのユーザインタフェースは、
図13の処理を説明するために使用される。
図14A〜
図14Eは、アカウントの選択を受け取るための例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。
図15は、アカウントの選択を受け取るための方法を示すフロー図である。
図14A〜
図14Eのユーザインタフェースは、
図15の処理を説明するために使用される。
図16A〜
図16Gは、支払アカウントを1つ以上の電子デバイスにリンクするための例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。
図17は、支払アカウントを1つ以上の電子デバイスにリンクするための方法を示すフロー図である。
図16A〜
図16Gのユーザインタフェースは、
図17の処理を説明するために使用される。
図18A〜
図18Cは、一部の実施形態に係る、支払アカウントを電子デバイスにリンクするための例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。
図19は、支払アカウントを電子デバイスにリンクするための方法を示すフロー図である。
図18A〜
図18Cのユーザインタフェースは、
図19の処理を説明するために使用される。
【0056】
以下の説明では、様々な要素を説明するために「第1」、「第2」などの用語を使用するが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、説明されている様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1のタッチは第2のタッチと称することができ、同様に、第2のタッチは第1のタッチと称し得る。第1のタッチ及び第2のタッチは共にタッチであるが、同じタッチではない。
【0057】
本明細書で説明される様々な実施形態の説明で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とするものであって、限定することを意図するものではない。説明される様々な実施形態の説明及び添付の特許請求の範囲で使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうではないことを明確に示さない限り、複数形もまた含むことが意図されている。本明細書で使用するとき、用語「及び/又は」が、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のすべての可能な任意の組み合わせを指し、かつこれを含むことをもまた理解されたい。用語「includes(含む)」、「including(含む)」、「comprises(含む、備える)」及び/又は「comprising(含む、備える)」は、本明細書で使用される時、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群、の存在又は追加を除外しないことが更に理解されるであろう。
【0058】
用語「if(〜場合に)」は、文脈に応じて「when(〜時に)」、又は「upon(〜時に)」、又は「in response to determining(〜という判定に応じて)」、又は「in response to detecting(〜を検出することに応じて)」を意味すると解釈することができる。同様に、句「if it is determined(〜と判定される場合に)」又は「if[a stated condition or event]is detected([述べられる条件又はイベント]が検出される場合に)」は、文脈に応じて「upon determining(〜と判定されるときに)」、又は「in response to determining(〜という判定に応じて)」、又は「upon detecting[the stated condition or event]([述べられる条件又はイベント]の検出時に)」、又は「in response to detecting[the stated condition or event]([述べられる条件又はイベント]の検出に応じて)」を意味すると解釈することができる。
【0059】
電子デバイス、かかるデバイス用のユーザインタフェース、及びかかるデバイスを使用するための関連する処理、の実施形態について説明する。一部の実施形態では、このデバイスは、PDA機能及び/又は音楽プレーヤ機能などの、他の機能も含む、モバイル電話機などのポータブル通信デバイスである。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施形態としては、California州CupertinoのApple Inc.のiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)デバイスが挙げられるが、これらに限定されない。タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を備えたラップトップ又はタブレットコンピュータなどの他のポータブル電子デバイスも、任意選択的に、使用される。また、一部の実施形態では、本デバイスはポータブル通信デバイスではなく、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を備えるデスクトップコンピュータであることを理解されたい。
【0060】
以下の検討では、ディスプレイ及びタッチ感知面を備えた電子デバイスについて説明する。しかしながら、この電子デバイスは、任意選択的に、物理キーボード、マウス及び/又はジョイスティックなどの、1つ以上の他の物理ユーザインタフェースデバイスを備えることを理解されたい。
【0061】
このデバイスは、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブ閲覧アプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つ以上などの、様々なアプリケーションをサポートすることができる。
【0062】
このデバイス上で実行される様々なアプリケーションは、タッチ感知面などの、少なくとも1つの共通の物理ユーザインタフェースデバイスを、任意選択的に使用する。タッチ感知面の1つ以上の機能、並びにデバイス上に表示される対応する情報は、アプリケーションごとに、及び/又は対応するアプリケーション内で、任意選択的に、調節及び/又は変更される。このように、デバイスの共通の(タッチ感知面などの)物理アーキテクチャは、ユーザにとって直観的かつ透過的なユーザインタフェースを有する様々なアプリケーションを、任意選択的にサポートする。
【0063】
次に、タッチ感知ディスプレイを備えるポータブルデバイスの実施形態に注意を向ける。
図1Aは、一部の実施形態に係る、タッチ感知ディスプレイシステム112を備えたポータブル多機能デバイス100を示すブロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」と呼ばれる場合があり、「タッチ感知ディスプレイシステム」として、知られる場合又は呼ばれる場合もある。デバイス100は、メモリ102(任意選択的に、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む)と、メモリコントローラ122と、1つ以上の処理ユニット(CPU)120と、周辺機器インタフェース118と、RF回路108と、オーディオ回路110と、スピーカ111と、マイクロフォン113と、入出力(I/O)サブシステム106と、他の入力制御デバイス116と、外部ポート124と、を含む。デバイス100は、1つ以上の光センサ164を任意選択的に含む。デバイス100は、デバイス100(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112などのタッチ感知面)上の接触の強度を検出するための、1つ以上の接触強度センサ165を任意選択的に含む。デバイス100は、デバイス100上に触知出力を生成する(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112又はデバイス300のタッチパッド355などの、タッチ感知面上に触知出力を生成する)ための、1つ以上の触知出力生成器167を任意選択的に含む。これらの構成要素は、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を介して任意選択的に通信する。
【0064】
本明細書及び特許請求の範囲で使用される時、タッチ感知面上の接触の「強度」という用語は、タッチ感知面上の接触(例えば、指接触)の力若しくは圧力(単位面積当りの力)、又はタッチ感知面上の接触の力若しくは圧力の代替物(代用物)を指す。接触の強度は、少なくとも4つの別個の値を含み、より典型的には、何百もの異なる値(例えば、少なくとも256)を含む、値の範囲を有する。接触の強度は、様々な方法及び様々なセンサ、又はセンサの組み合わせを用いて、任意選択的に、判定(又は、測定)される。例えば、タッチ感知面の下に又は隣接して配置された1つ以上の力センサは、タッチ感知面上の様々な点における力を測定するために、任意選択的に使用される。いくつかの実装において、複数の力センサの力測定値を組み合わせて(例えば、加重平均)、接触力の推定値を判定する。同様に、スタイラスの感圧性先端部を任意選択的に使用して、タッチ感知面上のスタイラスの圧力を判定する。あるいは、タッチ感知面上で検出される接触領域のサイズ及び/若しくはその変化、接触に近接するタッチ感知面の電気容量及び/若しくはその変化、並びに/又は、接触に近接するタッチ感知面の抵抗及び/若しくはその変化が、タッチ感知面上の接触の力又は圧力の代替物として、任意選択的に用いられる。一部の実装では、接触の力又は圧力の代替的測定値は、強度閾値を超えているか否かを判定するために直接に用いられる(例えば、強度閾値は、代替的測定値に対応する単位で記述される)。いくつかの実装では、接触の力又は圧力の代替的測定値は、推定される力又は圧力に変換され、この推定される力又は圧力を用いて、強度閾値を超えているか否かを判定する(例えば、強度閾値は、圧力の単位で測定された圧力閾値である)。接触の強度をユーザ入力の属性として使用することにより、アフォーダンスを(例えば、タッチ感知ディスプレイ上に)表示するための、及び/又は、ユーザ入力を(例えば、タッチ感知ディスプレイ、タッチ感知面、又はノブ若しくはボタンなどの物理的/機械的制御部を介して)受け取るための、面積が制限されている、低減されたサイズのデバイス上で、他の場合であればユーザによってアクセスすることが不可能であり得る、追加的なデバイス機能への、ユーザのアクセスが可能となる。
【0065】
本明細書及び特許請求の範囲で使用される時、用語「触知出力」は、ユーザの触覚でユーザによって検出されることになる、デバイスの従前の位置に対するデバイスの物理的変位、デバイスの構成要素(例えば、タッチ感知面)の、デバイスの別の構成要素(例えば、筐体)に対する物理的変位、又はデバイスの質量中心に対する構成要素の変位を指す。例えば、デバイス又はデバイスの構成要素が、タッチに敏感なユーザの表面(例えば、ユーザの手の指、手のひら、又は他の部分)に接触している状況において、物理的変位によって生成された触知出力は、デバイス又はデバイスの構成要素の物理的特性の認識された変化に相当する触感として、ユーザによって解釈される。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はトラックパッド)の移動は、ユーザによって、物理アクチュエータボタンの「ダウンクリック」又は「アップクリック」として任意選択的に解釈される。いくつかの場合、ユーザの動作により物理的に押された(例えば、変位された)タッチ感知面に関連付けられた物理アクチュエータボタンの移動がない時でさえ、ユーザは「ダウンクリック」又は「アップクリック」などの触感を感じるであろう。別の実施例として、タッチ感知面の移動は、タッチ感知面の平滑度に変化がない場合であっても、ユーザによって、そのタッチ感知面の「粗さ」として、任意選択的に解釈又は感知される。そのようなユーザによるタッチの解釈は、ユーザの個人的な感覚認知に左右されるものではあるが、大多数のユーザに共通する、多くのタッチの感覚認知が存在する。したがって、触知出力が、ユーザの特定の感覚認知(例えば、「アップクリック」、「ダウンクリック」、「粗さ」)に対応するものと記述される場合、別途記載のない限り、生成された触知出力は、典型的な(又は、平均的な)ユーザの記述された感覚認知を生成するデバイス、又はデバイスの構成要素の物理的変位に対応する。
【0066】
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの一実施例に過ぎず、デバイス100は、示されているものよりも多くの構成要素又は少ない構成要素を任意選択的に有し、2つ以上の構成要素を任意選択的に組み合わせるか、又は、それらの構成要素の異なる構成若しくは配置を任意選択的に有することを理解されたい。
図1Aに示される様々な構成要素は、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含めた、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの双方の組み合わせとして実装される。
【0067】
メモリ102は任意選択的に高速ランダムアクセスメモリを含み、また、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスなどの、不揮発性メモリも含む。メモリコントローラ122は、デバイス100の他の構成要素によるメモリ102へのアクセスを制御することができる。
【0068】
周辺機器インタフェース118を用いて、このデバイスの入力及び出力周辺機器を、CPU120及びメモリ102に連結することができる。1つ以上のプロセッサ120は、デバイス100のための様々な機能を実行するため並びにデータを処理するために、メモリ102に記憶された様々なソフトウェアプログラム及び/又は命令セットを動作させる、又は実行する。一部の実施形態では、周辺機器インタフェース118、CPU120、及びメモリコントローラ122は、チップ104などのシングルチップ上に実装してもよい。いくつかの他の実施形態では、それらは、別個のチップ上に実装してもよい。
【0069】
RF(無線周波数)回路108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路108は、電気信号を電磁信号に、又は電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路108は、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリなどを含むがこれらに限定されない、これらの機能を実行するための周知の回路を、任意選択的に含んでいる。RF回路108は、ワールドワイドウェブ(WWW)とも呼ばれるインターネット、イントラネット、及び/又は、セルラー電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)などの無線ネットワーク、及び/又は、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、などのネットワーク、及び他のデバイス、と無線通信によって、任意選択的に通信する。RF回路108は、近距離通信無線などによる近距離通信(NFC)フィールドを検出するための周知の回路を任意選択的に含む。無線通信は、複数の通信規格、通信プロトコル、及び通信技術のうちのいずれかを、任意選択的に使用し、それらの通信規格、通信プロトコル、及び通信技術としては、移動通信用のグローバルシステム(Global System for Mobile Communications、GSM(登録商標))、拡張データGSM環境(Enhanced Data GSM Environment、EDGE)、高速ダウンリンクパケット接続(high-speed downlink packet access、HSDPA)、高速アップリンクパケット接続(high-speed uplink packet access、HSUPA)、Evolution,Data−Only(EV−DO)、HSPA、HSPA+、2重セルHSPA(Dual-Cell HSPA、DC−HSPDA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、近距離無線通信(near field communication、NFC)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、W−CDMA)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth Low Energy(BTLE)、Wireless Fidelity(Wi−Fi)(登録商標)(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE 802.11n、及び/又はIEEE 802.11ac)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(voice over Internet Protocol、VoIP)、Wi−MAX、電子メール用のプロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet message access protocol、IMAP)及び/又はポストオフィスプロトコル(post office protocol、POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能メッセージング及びプレゼンスプロトコル(extensible messaging and presence protocol、XMPP)、インスタントメッセージング及びプレゼンス利用拡張向けセッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions、SIMPLE)、インスタントメッセージング及びプレゼンスサービス(Instant Messaging and Presence Service、IMPS))、及び/又はショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)、あるいは本文書の出願日現在までにまだ開発されていない通信プロトコルを含めた任意の他の好適な通信プロトコルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0070】
オーディオ回路110、スピーカ111、及びマイクロフォン113は、ユーザとデバイス100との間のオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路110は、周辺機器インタフェース118からオーディオデータを受信し、このオーディオデータを電気信号に変換し、この電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を人間の可聴音波に変換する。オーディオ回路110は、マイクロフォン113により音波から変換された電気信号もまた受信する。オーディオ回路110は、電気信号をオーディオデータに変換し、このオーディオデータを処理のために周辺機器インタフェース118に送信する。オーディオデータは、周辺機器インタフェース118によって、メモリ102及び/又はRF回路108から取得され、及び/又は、それらに送信されてもよい。一部の実施形態において、オーディオ回路110はヘッドセットジャック(例えば、
図2の212)を更に備える。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110と、出力専用ヘッドホン又は出力(例えば、片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えば、マイクロフォン)の双方を有するヘッドセットなどの、取り外し可能なオーディオ入出力周辺機器と、の間のインタフェースを提供する。
【0071】
I/Oサブシステム106は、周辺機器インタフェース118に、タッチスクリーン112及び他の入力制御デバイス116などのデバイス100の入出力周辺機器を接続する。I/Oサブシステム106は、任意選択的に、ディスプレイコントローラ156、光センサコントローラ158、強度センサコントローラ159、触覚フィードバックコントローラ161、及び他の入力若しくは制御デバイスのための1つ以上の入力コントローラ160を含む。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力制御デバイス116との間で、電気信号を受信/送信する。他の入力制御デバイス116は、任意選択的に、物理ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカボタンなど)、ダイヤル、スライダスイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを含む。一部の代替的実施形態では、入力コントローラ(単数又は複数)160は、任意選択的に、キーボード、赤外線ポート、USBポート及びマウスなどのポインタデバイスのうちのいずれかに接続される(又は、いずれにも接続されない)。1つ以上のボタン(例えば、
図2の208)は、任意選択的に、スピーカ111及び/又はマイクロフォン113の音量調節のための、アップ/ダウンボタンを含む。1つ以上のボタンは、任意選択的に、プッシュボタン(例えば、
図2の206)を含む。
【0072】
2005年12月23日に出願された、米国特許第7,657,849号である米国特許出願第11/322,549号、「Unlocking a Device by Performing Gestures on an Unlock Image」に記載されているように、プッシュボタンの素早い押し下げにより、タッチスクリーン112のロックを解除するか、又はデバイスのロックを解除するためにタッチスクリーン上のジェスチャを用いる処理を開始してもよい。この特許は、その全体が本明細書において参照により組み込まれる。プッシュボタン(例えば、206)をより長く押し下げることにより、デバイス100の電源をオン又はオフすることができる。ユーザは、1つ以上のボタンの機能をカスタマイズすることができる。タッチスクリーン112は、仮想又はソフトボタン、及び1つ以上のソフトキーボードを実装するために用いられる。
【0073】
タッチ感知ディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112から電気信号を受信し、及び/又はそれへ電気信号を送信する。タッチスクリーン112は、ユーザに視覚出力を表示する。この視覚出力としては、画像、テキスト、アイコン、ビデオ、及びそれらの任意の組み合わせ(「グラフィック」と総称される)を挙げることができる。一部の実施形態において、視覚出力の一部又はすべてはユーザインタフェースオブジェクトに対応してもよい。
【0074】
タッチスクリーン112は、触覚及び/又は触感の接触に基づくユーザからの入力を受け付けるタッチ感知面、センサ、又はセンサのセットを有している。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は(メモリ102内の任意の関連モジュール及び/又は命令セットと共に)、タッチスクリーン112上で接触(及び任意の接触の移動又は中断)を検出し、検出された接触をタッチスクリーン112上に表示されたユーザインタフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ又は画像)との対話に変換する。例示的な実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触点は、ユーザの指に対応する。
【0075】
タッチスクリーン112は、LCD(liquid crystal display、液晶ディスプレイ)技術、LPD(light emitting polymer display、発光ポリマーディスプレイ)技術、又はLED(light emitting diode、発光ダイオード)技術を用いてもよいが、他の実施形態では、その他のディスプレイ技術を用いてもよい。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、現在既知の、又は今後開発される複数のタッチ感知技術のうちのいずれかを用いて、接触、及びその接触のあらゆる移動又は中断を検出することができ、これらの技術としては、静電容量技術、抵抗性技術、赤外線技術、及び表面弾性波技術、並びにタッチスクリーン112との1つ以上の接触点を判定するための、他の近接センサアレイ又は他の要素、が挙げられるが、これらに限定されない。例示的な実施形態では、California州CupertinoのApple Inc.によるiPhone(登録商標)及びiPod Touch(登録商標)において見られるような、投影型相互静電容量感知技術が使用されている。
【0076】
タッチスクリーン112の一部の実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、以下の米国特許第6,323,846号(Westermanら)、同第6,570,557号(Westermanら)、及び/又は同第6,677,932号(Westerman)、及び/又は米国特許出願公開第2002/0015024(A1)号に記載されているマルチタッチ感知タッチパッドに類似し得る。これらの文献は、それぞれその全体が本明細書において参照により組み込まれている。ただし、タッチスクリーン112はデバイス100からの視覚出力を表示するのに対して、タッチ感知タッチパッドは視覚出力を提供しない。
【0077】
タッチスクリーン112の一部の実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、以下の出願で説明されているとおりにすることができる。(1)2006年5月2日出願の米国特許出願第11/381,313号、「Multipoint Touch Surface Controller」、(2)2004年5月6日出願の同第10/840,862号、「Multipoint Touchscreen」、(3)2004年7月30日出願の同第10/903,964号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(4)2005年1月31日出願の同第11/048,264号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(5)2005年1月18日出願の同第11/038,590号、「Mode−Based Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices」、(6)2005年9月16日出願の同第11/228,758号、「Virtual Input Device Placement On A Touch Screen User Interface」、(7)2005年9月16日出願の同第11/228,700号、「Operation Of A Computer With A Touch Screen Interface」、(8)2005年9月16日出願の同第11/228,737号、「Activating Virtual Keys Of A Touch−Screen Virtual Keyboard」、及び(9)2006年3月3日出願の同第11/367,749号、「Multi−Functional Hand−Held Device」。これらの出願のすべては、全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0078】
タッチスクリーン112は、100dpiを超えるビデオ解像度を有し得る。一部の実施形態において、タッチスクリーンは約160dpiのビデオ解像度を有する。ユーザは、スタイラス、指などの、任意の好適な物体又は付属物を使用して、タッチスクリーン112と接触することができる。一部の実施形態において、ユーザインタフェースは、主として指に基づく接触及びジェスチャによって機能するように設計され、タッチスクリーン上の指の接触面積が広いことにより、スタイラスに基づく入力よりも精度が低いことがある。一部の実施形態では、デバイスは、指に基づく粗い入力を正確なポインタ/カーソル位置又はユーザの望むアクションを実行するためのコマンドに変換する。
【0079】
一部の実施形態において、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、特定の機能をアクティベーション又は非アクティベーションさせるためのタッチパッド(図示せず)を含んでもよい。一部の実施形態において、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない、デバイスのタッチ感知領域である。タッチパッドは、タッチスクリーン112とは別個のタッチ感知面、又はタッチスクリーンによって形成されるタッチ感知面の拡張部とすることができる。
【0080】
デバイス100はまた、様々な構成要素に電力を供給するための電力システム162も含む。電力システム162は、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイスにおける電力の生成、管理、及び分配に関連付けられた任意の他の構成要素を含んでもよい。
【0081】
デバイス100はまた、1つ以上の光センサ164を含んでもよい。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の光センサコントローラ158に連結された光センサを示す。光センサ164は、電荷結合デバイス(CCD)又は相補的金属酸化物半導体(CMOS)フォトトランジスタを含んでもよい。光センサ164は、1つ以上のレンズを通して投影された、環境からの光を受光し、その光を、画像を表すデータに変換する。撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、光センサ164は静止画像又はビデオをキャプチャすることができる。一部の実施形態において、タッチスクリーンディスプレイを静止画像及び/又はビデオ画像取得のためのビューファインダとして使用することができるように、デバイスの前面のタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に光センサが配置されている。一部の実施形態において、ユーザが他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見る間に、そのユーザの画像をテレビ会議のために得ることができるように、デバイスの前面に光センサが配置されている。一部の実施形態において、光センサ164の位置は、ユーザによって(例えば、デバイス筐体内のレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、それにより、テレビ会議並びに静止画像及び/又はビデオ画像の取得の双方のために、単一の光センサ164を、タッチスクリーンディスプレイと共に使用することができる。
【0082】
デバイス100はまた、1つ以上の接触強度センサ165も任意選択的に含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の強度センサコントローラ159に結合された、接触強度センサを示す。接触強度センサ165は、1つ以上のピエゾ抵抗ひずみゲージ、電気容量式力センサ、電気力センサ、圧電力センサ、光学力センサ、容量式タッチ感知面、又は他の強度センサ(例えば、タッチ感知面上の接触の力(又は圧力)を測定するために使用するセンサ)を、任意選択的に含む。接触強度センサ165は、環境から接触強度情報(例えば、圧力情報又は圧力情報の代用物)を受信する。一部の実施形態において、少なくとも1つの接触強度センサが、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)に配置されているか、又は、それに近接している。一部の実施形態において、少なくとも1つの接触強度センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0083】
デバイス100は1つ以上の近接センサ166を含んでもよい。
図1Aは、周辺機器インタフェース118と接続された近接センサ166を示す。あるいは、近接センサ166は、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合されてもよい。近接センサ166は、米国特許出願第11/241,839号、「Proximity Detector In Handheld Device」、同第11/240,788号、「Proximity Detector In Handheld Device」、同第11/620,702号、「Using Ambient Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output」、同第11/586,862号、「Automated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices」、及び、同第11/638,251号、「Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals」で説明されるように機能するものであり、これらの出願は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。一部の実施形態において、多機能デバイスがユーザの耳の近くに配置されている場合(例えば、ユーザが電話通話を行っている場合)、近接センサは、タッチスクリーン112をオフにし無効にする。
【0084】
デバイス100はまた、1つ以上の触知出力生成器167も任意選択的に含んでいる。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の触覚フィードバックコントローラ161に連結された触知出力生成器を示す。触知出力生成器167は、スピーカ又は他のオーディオ構成要素などの1つ以上の電気音響デバイス、及び/又はモータ、ソレノイド、電気活性ポリマー、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、若しくは他の触知出力生成構成要素(例えば、デバイス上で電気信号を触知出力に変換する構成要素)などの、エネルギーを直線運動に変換する電気機械デバイスを、任意選択的に含む。接触強度センサ165は、触覚フィードバックモジュール133から触覚フィードバック生成命令を受信し、デバイス100のユーザが感知できる触知出力をデバイス100上で生成する。一部の実施形態において、少なくとも1つの触知出力生成器は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)に配置されているか、又はそれに近接しており、任意選択的に、タッチ感知面を垂直方向(例えば、デバイス100の表面の内/外)に、又は横方向(例えば、デバイス100の表面と同じ平面内の前後)に動かすことによって、触知出力を生成する。一部の実施形態において、少なくとも1つの触知出力生成器センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0085】
デバイス100はまた、1つ以上の加速度計168も含み得る。
図1Aは、周辺機器インタフェース118に接続された加速度計168を示す。あるいは、加速度計168は、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合されてもよい。加速度計168は、米国特許出願公開第20050190059号、「Acceleration−based Theft Detection System for Portable Electronic Devices」、及び同第20060017692号、「Methods And Apparatuses For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer」で説明されるように機能し得るものであり、これらの文献の双方は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。一部の実施形態において、情報は、1つ以上の加速度計から受信したデータの分析に基づいて、縦長表示又は横長表示でタッチスクリーンディスプレイ上に表示される。デバイス100は、加速度計(単数又は複数)168に加えて、磁気計(図示せず)並びにデバイス100の位置及び向き(例えば、縦長又は横長)に関する情報を取得するためのGPS(又はGLONASS又は他のグローバルナビゲーションシステム)受信部(図示せず)を、任意選択的に含む。
【0086】
一部の実施形態において、メモリ102に記憶されたソフトウェア構成要素は、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令セット)128、接触/動きモジュール(又は命令セット)130、グラフィックモジュール(又は命令セット)132、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134、全地球測位システム(GPS)モジュール(又は命令セット)135、及びアプリケーション(又は命令セット)136を含む。更に、一部の実施形態において、
図1A及び
図3に示すように、メモリ102(
図1A)又はメモリ370(
図3)は、デバイス/グローバル内部状態157を記憶する。デバイス/グローバル内部状態157は、以下の1つ以上を含む:現在アクティブ状態のアプリケーションがある場合、どのアプリケーションがアクティブかを示す、アクティブアプリケーション状態、どのアプリケーション、ビュー、又は他の情報がタッチスクリーンディスプレイ112の様々な領域を占領しているかを示す、表示状態、デバイスの様々なセンサ及び入力制御デバイス116から得られる情報を含む、センサ状態、及び、デバイスの位置及び/又は姿勢に関する位置情報。
【0087】
オペレーティングシステム126(例えば、Darwin(登録商標)、RTXC(登録商標)、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、OS X(登録商標)、iOS(登録商標)、WINDOWS(登録商標)、又は、VxWorks(登録商標)などの組み込みオペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイス制御、電力管理など)を制御及び管理するための様々なソフトウェアコンポーネント及び/又はドライバを含み、様々なハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との間の通信を容易にする。
【0088】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介して他のデバイスとの通信を容易にし、RF回路108及び/又は外部ポート124が受信したデータを処理するための様々なソフトウェア構成要素を含む。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、FIREWIRE(登録商標)など)は、直接的に、又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LANなど)を通して間接的に、他のデバイスに接続するように適応している。一部の実施形態では、外部ポートは、iPod(登録商標)(Apple Inc.の商標)デバイス上で使用される30ピンコネクタと同じか、若しくは同様のマルチピン(例えば、30ピン)コネクタ、及び/又は互換性のあるマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0089】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、(ディスプレイコントローラ156と連携して)タッチスクリーン112及び他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理クリックホイール)との接触を検出する。接触/動きモジュール130は、接触が生じたか否かを判定すること(例えば、指を下ろすイベントを検出すること)、接触の強度(例えば、接触の力若しくは圧力、又は、接触の力若しくは圧力の代替物)を判定すること、接触の移動が存在するか否かを判定し、タッチ感知面を横断する移動を追跡すること(例えば、指をドラッグする1つ以上のイベントを検出すること)、及び接触が停止したか否かを判定すること(例えば、指を上げるイベント又は接触の中断を検出すること)などの、接触の検出に関する様々な動作を実行するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。接触/動きモジュール130は、タッチ感知面から接触データを受信する。一連の接触データにより表現される接触点の移動を判定することは、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を判定することを任意選択的に含む。これらの動作は、任意選択的に、単一の接触(例えば、1本の指の接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用される。一部の実施形態において、接触/動きモジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。
【0090】
一部の実施形態において、接触/動きモジュール130は、ユーザによって動作が実行されたか否かを判定するための(例えば、ユーザがアイコン上で「クリック」したか否かを判定するための)、1つ以上の強度閾値のセットを使用する。一部の実施形態において、少なくとも強度閾値のサブセットが、ソフトウェアパラメータに従って判定される(例えば、強度閾値は、特定の物理アクチュエータのアクティベーション閾値によって判定されず、デバイス100の物理ハードウェアを変更することなく調整し得る)。例えば、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのマウス「クリック」閾値は、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのハードウェアを変更することなく広範囲の既定の閾値のうちのいずれかに設定し得る。更に、一部の実装では、デバイスのユーザには、(例えば、個々の強度閾値を調整することにより、及び/又は、システムレベルのクリック「強度」パラメータにより、一度に複数の強度閾値を調整することによって)強度閾値のセットのうちの1つ以上を調整するためのソフトウェア設定が提供される。
【0091】
接触/動きモジュール130は任意選択的に、ユーザによるジェスチャ入力を検出する。タッチ感知面上の異なるジェスチャは、異なる接触パターン(例えば、異なる動き、タイミング、及び/又は検出される接触の強度)を有する。したがって、ジェスチャは、特定の接触パターンを検出することによって、任意選択的に検出される。例えば、指のタップジェスチャを検出することは、(例えば、アイコンの位置での)指を下ろすイベントを検出し、続いてその指を下ろすイベントと同じ位置(又は、実質的に同じ位置)で指を上げる(リフトオフ)イベントを検出することを含む。別の実施例として、タッチ感知面上での指のスワイプジェスチャを検出することは、指を下ろすイベントを検出し、続いて、1つ以上の、指をドラッグするイベントを検出し、その後、続いて指を上げる(リフトオフ)イベントを検出することを含む。
【0092】
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの視覚的効果(例えば、輝度、透明度、彩度、コントラスト、又は他の視覚特性)を変更するための構成要素を含めた、タッチスクリーン112又は他のディスプレイ上にグラフィックをレンダリングして表示するための、様々な既知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書で使用するとき、用語「グラフィック」は、ユーザに対して表示することができる任意のオブジェクトを含み、これらのオブジェクトとしては、テキスト、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトなど)、デジタル画像、ビデオ、アニメーションなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0093】
一部の実施形態では、グラフィックモジュール132は、使用されるグラフィックを表すデータを記憶する。各グラフィックには、対応するコードが、任意選択的に割り当てられる。グラフィックモジュール132は、アプリケーションなどから、必要に応じて、座標データ及び他のグラフィック特性データと共に、表示されることとなるグラフィックを指定する1つ以上のコードを受信し、次にディスプレイコントローラ156に出力する画面の画像データを生成する。
【0094】
触覚フィードバックモジュール133は、デバイス100とのユーザ対話に応じて、デバイス100上の1つ以上の位置で触知出力を生成するために、触知出力生成器(単数又は複数)167によって使用される命令を生成するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。
【0095】
テキスト入力モジュール134は、グラフィックモジュール132の構成要素とすることができ、様々なアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする任意の他のアプリケーション)内でテキストを入力するための、ソフトキーボードを提供する。
【0096】
GPSモジュール135は、デバイスの位置を判定し、この情報を、様々なアプリケーションでの使用のために提供する(例えば、位置に基づいての電話での使用のために電話138へ、写真/ビデオメタデータとしてカメラ143へ、及び、気象ウィジェット、ローカルイエローページウィジェット、及び地図/ナビゲーションウィジェットなどの、位置に基づくサービスを提供するアプリケーションへ)。
【0097】
アプリケーション136は、以下のモジュール(又は、命令セット)、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含み得る。
●連絡先モジュール137(時には、アドレス帳又は連絡先リストとも呼ぶ)、
●電話モジュール138、
●テレビ会議モジュール139、
●電子メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージング(IM)モジュール141、
●トレーニングサポートモジュール142、
●静止画像及び/又はビデオ画像用のカメラモジュール143、
●画像管理モジュール144、
●ビデオ再生モジュール、
●音楽再生モジュール、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダーモジュール148、
●気象ウィジェット149−1、株式ウィジェット149−2、計算機ウィジェット149−3、アラーム時計ウィジェット149−4、辞書ウィジェット149−5、及びユーザによって取得された他のウィジェット、並びにユーザ作成ウィジェット149−6のうちの1つ以上を含み得る、ウィジェットモジュール149、
●ユーザ作成ウィジェット149−6を作成するためのウィジェット作成モジュール150、
●検索モジュール151、
●ビデオ再生モジュール及び音楽再生モジュールを統合した、ビデオ及び音楽再生モジュール152、
●メモモジュール153、
●地図モジュール154、及び/又は
●オンラインビデオモジュール155。
【0098】
メモリ102内に記憶することができる他のアプリケーション136の例としては、他のワードプロセッシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA(登録商標)対応アプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製が挙げられる。
【0099】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、連絡先モジュール137は、(例えば、メモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192に記憶される)アドレス帳又は連絡先リストを管理するために用いられる。この管理することとしては、アドレス帳に名前(単数又は複数)を加えること、アドレス帳から名前(単数又は複数)を削除すること、電話番号(単数又は複数)、メールアドレス(単数又は複数)、住所(単数又は複数)、又は他の情報を名前と関連付けること、画像を名前と関連付けること、名前を分類して並べ替えること、電話番号又は電子メールアドレスを提供して、電話138、テレビ会議モジュール139、電子メール140、又はIM141による通信を開始する及び/又は容易にすること、などが含まれる。
【0100】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、電話モジュール138は、電話番号に対応する一連の文字を入力し、連絡先モジュール137内の1つ以上の電話番号にアクセスし、入力された電話番号を修正し、対応する電話番号をダイヤルし、会話を行い、そして、会話が完了した際に接続を切るか又は電話を切るために、使用することができる。上述のように、無線通信は、複数の通信規格、通信プロトコル、及び通信技術のうちのいずれかを使用することができる。
【0101】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先モジュール137、及び電話モジュール138と連携して、テレビ会議モジュール139は、ユーザの指示に従って、ユーザと1人以上の他の参加者との間のテレビ会議を開始し、実行し、終了する、実行可能な命令を含む。
【0102】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、ユーザの指示に応答して、電子メールを作成し、送信し、受信し、管理する、実行可能な命令を含む。画像管理モジュール144と連携した電子メールクライアントモジュール140により、カメラモジュール143で撮影した静止画像又はビデオ画像を添付した電子メールを作成して送信することが非常に容易になる。
【0103】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、インスタントメッセージングモジュール141は、インスタントメッセージに対応する文字列を入力したり、入力済の文字を修正したり、(例えば、電話ベースのインスタントメッセージのためのショートメッセージサービス(SMS)若しくはマルチメディアメッセージサービス(MMS)プロトコルを使用して、又はインターネットベースのインスタントメッセージのためのXMPP、SIMPLE、若しくはIMPSを使用して)対応するインスタントメッセージを送信したり、インスタントメッセージを受信したり、及び受信したインスタントメッセージを閲覧したりする、実行可能な命令を含む。一部の実施形態において、送信及び/又は受信されるインスタントメッセージは、MMS及び/又は拡張メッセージングサービス(Enhanced Messaging Service、EMS)でサポートされるような、グラフィック、写真、オーディオファイル、ビデオファイル、及び/又は他の添付ファイルを含んでもよい。本明細書で使用するとき、「インスタントメッセージング」とは、電話ベースのメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)及びインターネットベースのメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE、又はIMPSを使用して送信されるメッセージ)の双方を指す。
【0104】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、地図モジュール154、及び音楽再生モジュールと連携して、トレーニングサポートモジュール142は、次のための実行可能な命令を含む:(例えば、時間、距離、及び/又はカロリー消費目標を有する)トレーニングを作成することと、トレーニングセンサ(スポーツデバイス)と通信することと、トレーニングセンサデータを受信することと、トレーニングをモニタするために使用されるセンサを較正することと、トレーニングのための音楽を選択し、再生することと、トレーニングデータを表示し、記憶し、送信すること。
【0105】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ(単数又は複数)164、光センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及び画像管理モジュール144と連携して、カメラモジュール143は、静止画像若しくは(ビデオストリームを含む)ビデオをキャプチャしてメモリ102にそれらを記憶する、静止画像若しくはビデオの特性を変更する、又はメモリ102から静止画像若しくはビデオを削除する、実行可能な命令を含む。
【0106】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143と連携して、画像管理モジュール144は、静止画像及び/又はビデオ画像を配置する、修正し(例えば、編集し)又は別の方法で操作する、ラベルを付ける、削除する、(例えば、デジタルスライドショー又はアルバムにおいて)提示する、及び記憶したりする、実行可能な命令を含む。
【0107】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及び、テキスト入力モジュール134と連携して、ブラウザモジュール147は、ウェブページ又はそれらの一部、並びにウェブページにリンクされた添付及び他のファイルを検索し、リンク付けし、受信し、表示することを含むユーザの指示に従い、インターネットを閲覧するための実行可能な命令を含む。
【0108】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、カレンダーモジュール148は、ユーザの指示に従い、カレンダー及びカレンダーに関連付けられたデータ(例えば、カレンダー項目、to doリストなど)を作成し、表示し、変更し、記憶する実行可能な命令を含む。
【0109】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、ウィジェットモジュール149は、ユーザによってダウンロードされ、使用することが可能なミニアプリケーション(例えば、気象ウィジェット149−1、株価ウィジェット149−2、計算機ウィジェット149−3、アラーム時計ウィジェット149−4、及び辞書ウィジェット149−5)、又はユーザによって作成することが可能なミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149−6)である。一部の実施形態において、ウィジェットは、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(カスケーディングスタイルシート)ファイル、及びJavaScript(登録商標)ファイルを含む。一部の実施形態において、ウィジェットは、XML(拡張可能マークアップ言語)ファイル及びJavaScriptファイル(例えば、Yahoo!(登録商標)ウィジェット)を含む。
【0110】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、ウィジェット作成モジュール150は、ウィジェットを作成する(例えば、ウェブページのユーザ指定箇所をウィジェットに変える)ために、ユーザによって使用することができる。
【0111】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、検索モジュール151は、ユーザの指示に従い、1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザ指定の検索語句)と一致する、メモリ102内のテキスト、音楽、音、画像、ビデオ、及び/又は他のファイルを検索する、実行可能な命令を含む。
【0112】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147と連携して、ビデオ及び音楽再生モジュール152は、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイル形式で記憶された録音済の音楽及び他のサウンドファイルをユーザがダウンロード及び再生できるようにする実行可能な命令、並びにビデオを(タッチスクリーン112上又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上に)表示、提示、又は別の方法で再生する実行可能な命令を含む。一部の実施形態において、デバイス100は、任意選択的に、iPod(Apple Inc.の商標)などのMP3プレーヤの機能を備える。
【0113】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、メモモジュール153は、ユーザの指示に従って、メモ、to doリストなどを作成及び管理する実行可能な命令を含む。
【0114】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147と連携して、地図モジュール154は、ユーザの指示に従い、地図及び地図に関連付けられたデータ(例えば、運転方向、特定の位置又はその近くの店舗及びその他の見所のデータ、並びに他の位置ベースのデータ)を受信し、表示し、変更し、及び記憶するために、使用することができる。
【0115】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、オンラインビデオモジュール155は、ユーザがH.264などの1つ以上のファイル形式のオンラインビデオにアクセスし、閲覧し、(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードにより)受信し、(例えば、タッチスクリーン上で又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上で)再生し、特定のオンラインビデオへのリンクを含む電子メールを送信し、別の方法で管理することが可能となる命令を含む。一部の実施形態では、特定のオンラインビデオへのリンクを送信するために、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージングモジュール141が使用される。オンラインビデオアプリケーションの追加の説明は、2007年6月20日に出願された米国特許仮出願第60/936,562号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」、及び2007年12月31日に出願された米国特許出願第11/968,067号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」に見出すことができ、これらの出願の内容はその全体が本明細書において参照により組み込まれている。
【0116】
上記で特定されたモジュール及びアプリケーションのそれぞれは、1つ以上の上記の機能を実行する実行可能な命令セット及び本出願に記載の方法(例えば、コンピュータにより実装される方法及び本明細書に記載の他の情報処理方法)に対応する。これらのモジュール(例えば、命令のセット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実装される必要はなく、それゆえ、様々な実施形態では、これらのモジュールの様々なサブセットを組み合わせるか、又は他の方式で再編成することができる。例えば、ビデオ再生モジュールは、音楽再生モジュールと組み合わせて、単一のモジュール(例えば、
図1Aのビデオ及び音楽再生モジュール152)としてもよい。一部の実施形態において、メモリ102は、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶することができる。更に、メモリ102は、上述されていない追加のモジュール及びデータ構造を記憶してもよい。
【0117】
一部の実施形態では、デバイス100は、デバイス上の機能の既定のセットの動作が排他的にタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを介して実行されるデバイスである。デバイス100の動作に関する主要な入力制御デバイスとしてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することによって、デバイス100上の(プッシュボタン、ダイヤルなどの)物理入力制御デバイスの数を低減することができる。
【0118】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドのみを介して実行される、既定の機能のセットは、任意選択的に、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。一部の実施形態では、タッチパッドは、ユーザによってタッチされると、デバイス100上に表示される任意のユーザインタフェースから、メインメニュー、ホームメニュー、又はルートメニューへデバイス100をナビゲートする。かかる実施形態では、「メニューボタン」はタッチパッドを用いて実装される。一部の他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドの代わりに、物理プッシュボタン又は他の物理入力制御デバイスである。
【0119】
図1Bは、一部の実施形態に係る、イベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。一部の実施形態では、メモリ102(
図1A)又はメモリ370(
図3)は、イベントソート部170(例えば、オペレーティングシステム126内)及び対応するアプリケーション136−1(例えば、上述のアプリケーション137〜151、155、380〜390のうちのいずれか)を含む。
【0120】
イベントソート部170は、イベント情報を受信し、イベント情報が配信されるアプリケーション136−1及びアプリケーション136−1のアプリケーションビュー191を決定する。イベントソート部170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャモジュール174を含んでいる。一部の実施形態において、アプリケーション136−1は、アプリケーションがアクティブ又は実行中の時、タッチ感知ディスプレイ112上に表示される現在のアプリケーションビュー(単数又は複数)を示す、アプリケーション内部状態192を含む。一部の実施形態において、デバイス/グローバル内部状態157は、いずれのアプリケーション(単数又は複数)が現在アクティブであるかを判定するために、イベントソート部170によって使用され、アプリケーション内部状態192は、イベント情報の配信先となるアプリケーションビュー191を決定するために、イベントソート部170によって使用される。
【0121】
一部の実施形態において、アプリケーション内部状態192は、アプリケーション136−1が実行を再開する際に使用される再開情報、アプリケーション136−1によって情報が表示されているか又は表示の準備が整っていることを示すユーザインタフェース状態情報、ユーザがアプリケーション136−1の以前の状態又はビューに戻ることを可能にするための状態待ち行列、及びユーザが以前に行ったアクションのリドゥ/アンドゥ待ち行列、のうちの1つ以上などの追加情報を含む。
【0122】
イベントモニタ171は、周辺機器インタフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、マルチタッチジェスチャの一部としての、タッチ感知ディスプレイ112上でのユーザのタッチ)についての情報を含む。周辺機器インタフェース118は、I/Oサブシステム106、又は近接センサ166、加速度計(単数又は複数)168、及び/若しくは(オーディオ回路110を介する)マイクロフォン113などのセンサから受信する情報を送信する。周辺機器インタフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報には、タッチ感知ディスプレイ112又はタッチ感知面からの情報が含まれる。
【0123】
一部の実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺機器インタフェース118に要求を送信する。これに応じて、周辺機器インタフェース118はイベント情報を送信する。他の実施形態では、周辺機器インタフェース118は、重要なイベント(例えば、所定のノイズ閾値を上回る、及び/又は所定の持続時間を超えた入力を受けること)が存在する場合にのみ、イベント情報を送信する。
【0124】
一部の実施形態では、イベントソート部170はまた、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判定モジュール173も含む。
【0125】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチ感知ディスプレイ112が2つ以上のビューを表示する場合に、サブイベントが1つ以上のビュー内のいずれの場所で発生したかを判定するための、ソフトウェア手順を提供する。ビューは、制御部及びユーザがディスプレイ上で見ることが可能な他の要素で構成される。
【0126】
アプリケーションに関連付けられたユーザインタフェースの別の態様は、本明細書では、アプリケーションビュー又はユーザインタフェースウィンドウと呼ばれる場合があるビューのセットであり、それらの中で情報が表示され、タッチに基づくジェスチャが生じる。タッチが検出される(対応するアプリケーションの)アプリケーションビューは、そのアプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに対応し得る。例えば、タッチが検出される最下位レベルのビューを、ヒットビューと呼ぶことができ、適切な入力として認識されるイベントのセットは、少なくとも部分的には、タッチに基づくジェスチャを開始する最初のタッチのヒットビューに基づいて、判定することができる。
【0127】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチベースのジェスチャのサブイベントと関連する情報を受信する。アプリケーションが、階層として編成された複数のビューを有する場合、ヒットビュー判定モジュール172は、そのサブイベントを処理すべき階層内の最下位のビューとしての、ヒットビューを特定する。ほとんどの状況では、ヒットビューは、最初のサブイベント(例えば、イベント又は潜在的なイベントを形成するサブイベントのシーケンスにおける最初のサブイベント)が発生する最下位レベルのビューである。ヒットビューがヒットビュー判定モジュール172によって特定されると、ヒットビューは、典型的には、それがヒットビューとして特定された、同じタッチ又は入力ソースに関連するすべてのサブイベントを受信する。
【0128】
アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ビュー階層内のどのビュー(単数又は複数)がサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきかを判定する。一部の実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ヒットビューのみがサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、サブイベントの物理位置を含むすべてのビューはアクティブに関わっているビューであると判定し、したがって、すべてのアクティブに関わっているビューは、サブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、タッチサブイベントがある特定のビューに関連付けられた領域に完全に限定されたとしても、階層の上位のビューは、依然としてアクティブに関わっているビューであり続ける。
【0129】
イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えば、イベント認識部180)に送信する。アクティブイベント認識部判定モジュール173を含む実施形態において、イベントディスパッチャモジュール174は、アクティブイベント認識部判定モジュール173により判定されたイベント認識部にイベント情報を配信する。一部の実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、対応するイベント受信部182により取得されるイベント情報をイベント待ち行列に記憶する。
【0130】
一部の実施形態では、オペレーティングシステム126は、イベントソート部170を含む。あるいは、アプリケーション136−1はイベントソート部170を含む。更に他の実施形態では、イベントソート部170は、独立型のモジュール、又は接触/動きモジュール130などの、メモリ102に記憶された別のモジュールの一部である。
【0131】
一部の実施形態では、アプリケーション136−1は、各々がアプリケーションのユーザインタフェースの各ビュー内で発生するタッチイベントを処理する命令を含む、複数のイベント処理部190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を備えている。アプリケーション136−1の各アプリケーションビュー191は、1つ以上のイベント認識部180を含む。通常は、それぞれのアプリケーションビュー191に複数のイベント認識部180が含まれる。他の実施形態では、イベント認識部180のうちの1つ以上は、ユーザインタフェースキット(図示せず)又はアプリケーション136−1が方法及び他の特性を継承する上位レベルのオブジェクトなどの、別個のモジュールの一部である。一部の実施形態では、それぞれのイベント処理部190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、GUI更新部178、及び/又はイベントソート部170から受信したイベントデータ179、のうちの1つ以上を含む。イベント処理部190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データ更新部176、オブジェクト更新部177、又はGUI更新部178を利用するか又は呼び出してもよい。あるいは、アプリケーションビュー191のうちの1つ以上は、1つ以上の対応するイベント処理部190を含んでいる。また、一部の実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178のうちの1つ以上も、対応するアプリケーションビュー191に含まれる。
【0132】
各イベント認識部180は、イベントソート部170からイベント情報(例えば、イベントデータ179)を受信して、そのイベント情報からイベントを識別する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を含む。一部の実施形態では、イベント認識部180は更に、メタデータ183及びイベント配信命令188(サブイベント配信命令を含んでもよい)の少なくともサブセットを含んでいる。
【0133】
イベント受信部182は、イベントソート部170からイベント情報を受信する。このイベント情報には、サブイベントについての情報、例えば、タッチ又はタッチの動きについての情報が含まれる。サブイベントによっては、イベント情報はまた、サブイベントの位置などの追加情報も含む。サブイベントが、タッチの動きに関係する場合、イベント情報はまた、そのサブイベントの速度及び方向も含み得る。一部の実施形態において、イベントは、1つの向きから別の向きへの(例えば、縦向きから横向きへの、又はその逆の)デバイスの回転を含み、そのイベント情報は、デバイスの現在の向き(デバイスの姿勢とも呼ばれる)についての対応する情報を含む。
【0134】
イベント比較部184は、イベント情報を既定のイベント又はサブイベントの定義と比較し、その比較に基づいて、イベント又はサブイベントを判定する、あるいはイベント又はサブイベントの状態を判定若しくは更新する。一部の実施形態において、イベント比較部184は、イベント定義186を含む。イベント定義186は、例えば、イベント1(187−1)、イベント2(187−2)などの、イベントの定義(例えば、サブイベントの既定のシーケンス)を含む。一部の実施形態において、イベント(187)内のサブイベントは、例えば、タッチ開始、タッチ終了、タッチの移動、タッチの中止、及び複数のタッチを含む。ある実施例では、イベント1(187−1)の定義は、表示されたオブジェクト上のダブルタップである。このダブルタップは、例えば、所定の段階に関する表示オブジェクト上での第1のタッチ(タッチの開始)、所定の段階に関する第1のリフトオフ(タッチの終了)、所定の段階に関する表示オブジェクト上での第2のタッチ(タッチの開始)、及び所定の段階に関する第2のリフトオフ(タッチの終了)を含む。別の実施例では、イベント2(187−2)の定義は、表示されたオブジェクト上のドラッグ操作である。このドラッグ操作は、例えば、所定の段階に関する表示オブジェクト上でのタッチ(又は、接触)、タッチ感知ディスプレイ112を横断するタッチの移動、及びタッチのリフトオフ(タッチの終了)を含む。一部の実施形態では、イベントはまた、1つ以上の関連付けられたイベント処理部190に関する情報も含む。
【0135】
一部の実施形態では、イベント定義187は、それぞれのユーザインタフェースオブジェクトに関するイベントの定義を含む。一部の実施形態では、イベント比較部184は、サブイベントに関連付けられたユーザインタフェースオブジェクトを判定するヒットテストを実行する。例えば、3つのユーザインタフェースオブジェクトがタッチ感知ディスプレイ112に表示されるアプリケーションビューにおいて、タッチ感知ディスプレイ112上でタッチが検出されると、イベント比較部184は、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連付けられているかを判定するためのヒットテストを実行する。表示された各オブジェクトが、対応するイベント処理部190に関連付けられている場合、イベント比較部は、ヒットテストの結果を用いて、どのイベント処理部190をアクティベーションすべきかを判定する。例えば、イベント比較部184は、サブイベント及びヒットテストのトリガとなるオブジェクトに関連付けられたイベント処理部を選択する。
【0136】
一部の実施形態において、それぞれのイベント187の定義は、サブイベントのシーケンスが、イベント認識部のイベントタイプに対応するか又は対応しないかが判定されるまで、イベント情報の配信を遅延させる、遅延作用も含む。
【0137】
それぞれのイベント認識部180が、一連のサブイベントがイベント定義186のイベントのいずれとも一致しないと判断した場合、それぞれのイベント認識部180は、イベント不可能、イベント失敗、又はイベント終了の状態に入り、その後は、タッチに基づくジェスチャの次のサブイベントを無視する。この状況では、ヒットビューに関してアクティブのまま維持される他のイベント認識部があれば、進行中のタッチに基づくジェスチャのサブイベントを、引き続き追跡及び処理する。
【0138】
一部の実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、構成変更可能なプロパティと、フラグと、及び/又はイベント配信システムがアクティブに関わっているイベント認識部にどのようにサブイベント配信を実行するかについて示すリストと、を有するメタデータ183を含む。一部の実施形態では、メタデータ183には、構成変更可能なプロパティと、フラグと、及び/又はイベント認識部が互いにどのように対話し得るか、若しくは、対話が可能になるかについて示すリストと、が含まれる。一部の実施形態では、メタデータ183には、構成変更可能なプロパティと、フラグと、及び/又はサブイベントがビュー階層若しくはプログラム階層内の様々なレベルに配信されるか否かを示すリストと、が含まれる。
【0139】
一部の実施形態では、各イベント認識部180は、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識されたときに、イベントに関連付けられたイベント処理部190をアクティベーションする。一部の実施形態では、各イベント認識部180は、イベントに関連付けられたイベント情報をイベント処理部190に配信する。イベント処理部190をアクティベーションすることは、対応するヒットビューにサブイベントを送信(及び送信を延期する)することとは異なる。一部の実施形態では、イベント認識部180は、認識されたイベントに関連付けられたフラグをスローし、フラグに関連付けられたイベント処理部190は、フラグをキャッチし、所定の処理を実行する。
【0140】
一部の実施形態では、イベント配信命令188は、イベント処理部をアクティベーションせずに、サブイベントに関するイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含む。その代わりに、サブイベント配信命令は、一連のサブイベントに関連付けられたイベント処理部又はアクティブに関わっているビューにイベント情報を配信する。一連のサブイベント又はアクティブに関わっているビューに関連付けられたイベント処理部は、イベント情報を受信し、所定の処理を実行する。
【0141】
一部の実施形態では、データ更新部176は、アプリケーション136−1で使用されるデータを作成及び更新する。例えば、データ更新部176は、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新したり、又はビデオ再生モジュールで使用されるビデオファイルを記憶したりする。一部の実施形態では、オブジェクト更新部177は、アプリケーション136−1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクト更新部177は、新たなユーザインタフェースオブジェクトを作成するか、又はユーザインタフェースオブジェクトの位置を更新する。GUI更新部178は、GUIを更新する。例えば、GUI更新部178は、表示情報を準備し、タッチ感知ディスプレイ上に表示するため、表示情報をグラフィックモジュール132に送信する。
【0142】
一部の実施形態では、イベント処理部(単数又は複数)190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178を含むか、又はそれらにアクセスすることができる。一部の実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178は、それぞれのアプリケーション136−1又はアプリケーションビュー191の単一モジュールに含まれる。他の実施形態では、それらは、2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
【0143】
タッチ感知ディスプレイ上のユーザのタッチのイベント処理に関する前述の説明はまた、入力デバイスを用いて多機能デバイス100を動作させるための他の形態のユーザ入力にも適用されるが、そのすべてがタッチスクリーン上で開始されるわけではないことを理解されたい。例えば、単一又は複数のキーボードの押下又は保持に任意選択的に合わせたマウスの移動及びマウスボタンの押下、タッチパッド上でのタップ、ドラッグ、スクロールなどの接触移動、ペンスタイラス入力、デバイスの移動、口頭による指示、検出された眼球運動、バイオメトリック入力、及び/又はこれらの任意の組み合わせが、認識対象のイベントを定義するサブイベントに対応する入力として任意選択的に利用される。
【0144】
図2は、一部の実施形態に係る、タッチスクリーン112を有するポータブル多機能デバイス100を示す。タッチスクリーンは、ユーザインタフェース(UI)200内に1つ以上のグラフィックを、任意選択的に表示する。本実施形態、並びに後述する他の実施形態において、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図には、正確な縮尺率では描かれていない)又は1つ以上のスタイラス203(図には、正確な縮尺率では描かれていない)を用いて、グラフィック上でジェスチャを行うことにより、グラフィックのうちの1つ以上を選択することができる。一部の実施形態において、ユーザが1つ以上のグラフィックとの接触を断った際に、その1つ以上のグラフィックの選択が生じる。一部の実施形態では、ジェスチャは、1回以上のタップ、1回以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上方向へ及び/又は下方向へ)、及び/又は、デバイス100と接触した指のローリング(右から左へ、左から右へ、上方向へ及び/又は下方向へ)を任意選択的に含む。一部の実装又は状況では、グラフィックとの不測の接触は、そのグラフィックを選択するものではない。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションアイコンの上をスイープするスワイプジェスチャは、対応するアプリケーションを任意選択的に選択しない。
【0145】
デバイス100にはまた、「ホーム」又はメニューボタン204などの、1つ以上の物理ボタンも含まれ得る。上述したように、メニューボタン204を使用して、デバイス100上で実行することができるアプリケーションセット内の任意のアプリケーション136へ、ナビゲートすることができる。あるいは、一部の実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーン112に表示されたGUIにおけるソフトキーとして実装されている。
【0146】
一部の実施形態において、デバイス100は、タッチスクリーン112、メニューボタン204、デバイスへの電源をオン/オフしてデバイスをロックするためのプッシュボタン206、音量調整ボタン(単数又は複数)208、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212、及びドッキング/充電用外部ポート124を含む。プッシュボタン206は、ボタンを押し下げて、既定の時間にわたってボタンを押し下げた状態で保持することによってデバイス上の電源をオン/オフし、ボタンを押し下げて、既定時間が経過する前にボタンを解放することによってデバイスをロックし、及び/又は、デバイスのロックを解除する、若しくは、ロック解除処理を開始するために任意選択的に使用される。別の実施形態では、デバイス100はまた、マイクロフォン113を通して、一部の機能をアクティベーション又は非アクティベーションするための口頭入力を受ける。デバイス100はまた、タッチスクリーン112上の接触の強度を検出するための1つ以上の接触強度センサ165、及び/又は、デバイス100のユーザに対する触知出力を生成するための1つ以上の触知出力生成器167も、任意選択的に含む。
【0147】
図3は、一部の実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を備える例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は、ポータブル型である必要はない。一部の実施形態において、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディア再生デバイス、ナビゲーションデバイス、教育的デバイス(子供の学習玩具など)、ゲームシステム、又は制御デバイス(例えば、家庭用又は業務用コントローラ)である。デバイス300は、典型的には、1つ以上の処理ユニット(CPU)310、1つ以上のネットワーク若しくは他の通信インタフェース360、メモリ370、及びこれらの構成要素を相互接続するための1つ以上の通信バス320を含む。通信バス320は、システム構成要素間の通信を相互接続及び制御する回路(チップセットと呼ばれることがある)を、任意選択的に含む。デバイス300は、典型的にはタッチスクリーンディスプレイであるディスプレイ340を備える入出力(I/O)インタフェース330を含む。I/Oインタフェース330はまた、キーボード及び/又はマウス(又は他のポインティングデバイス)350、並びにタッチパッド355、デバイス300上に触知出力を生成するための(例えば、
図1Aを参照して上述した触知出力生成器167(単数又は複数)と同様の)触知出力生成器357、センサ359(例えば、光センサ、加速度センサ、近接センサ、タッチ感知センサ、及び/又は
図1Aを参照して上述した接触強度センサ(単数又は複数)165と同様の接触強度センサ)も、任意選択的に含む。メモリ370は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスなどの、高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスなどの、不揮発性メモリを含む。メモリ370は、CPU(単数又は複数)310からリモートにする1つ以上の記憶デバイスを任意選択的に含む。一部の実施形態では、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102に記憶されたプログラム、モジュール、及びデータ構造、又はそれらの部分集合に類似する、プログラム、モジュール、及びデータ構造を記憶する。更に、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100のメモリ102に存在しない追加のプログラム、モジュール、及びデータ構造を、任意選択的に記憶する。例えば、デバイス300のメモリ370は、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセッシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、及び/又はスプレッドシートモジュール390を任意選択的に記憶するが、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102はこれらのモジュールを任意選択的に記憶しない。
【0148】
図3における上記で特定された要素のそれぞれは、前述のメモリデバイスのうちの1つ以上に記憶されてもよい。上記で特定されたモジュールのそれぞれは、上述した機能を実行する命令セットに対応する。上記で特定されたモジュール又はプログラム(例えば、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実装される必要はなく、それゆえ、様々な実施形態では、これらのモジュールの様々なサブセットを組み合わせるか、又は他の方式で再編成することができる。一部の実施形態において、メモリ370は、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶することができる。更に、メモリ370は、上述されていない追加のモジュール及びデータ構造を記憶してもよい。
【0149】
次に、例えば、ポータブル多機能デバイス100上に実装することができるユーザインタフェースの実施形態に注意を向ける。
【0150】
図4Aは、一部の実施形態に係る、ポータブル多機能デバイス100上のアプリケーションのメニューに関する例示的なユーザインタフェースを示す。同様のユーザインタフェースを、デバイス300上に実装してもよい。一部の実施形態において、ユーザインタフェース400は、以下の要素、又はそれらの部分集合若しくは上位集合を含む。
●セルラー及びWi−Fi信号などの無線通信(単数又は複数)のための信号強度インジケータ(単数又は複数)402、
●時間404、
●Bluetoothインジケータ405
●バッテリ状態インジケータ406、
●下記などの、頻繁に利用されるアプリケーション用のアイコンを含むトレー408、
○不在着信又は音声メールメッセージの数のインジケータ414を任意選択的に含む、「電話」とラベル付けされる、電話モジュール138用のアイコン416、
○未読電子メールの数のインジケータ410を任意選択的に含む、「メール」とラベル付けされる、電子メールクライアントモジュール140用のアイコン418、
○「ブラウザ」とラベル付けされる、ブラウザモジュール147用のアイコン420、及び
○「iPod」とラベル付けされる、iPod(Apple Inc.の商標)モジュール152とも称されるビデオ及び音楽再生モジュール152用のアイコン422、並びに
●下記などの、その他のアプリケーション用のアイコン、
○「メッセージ」とラベル付けされる、IMモジュール141用のアイコン424、
○「カレンダー」とラベル付けされる、カレンダーモジュール148用のアイコン426、
○「写真」とラベル付けされる、画像管理モジュール144用のアイコン428、
○「カメラ」とラベル付けされる、カメラモジュール143用のアイコン430、
○「オンラインビデオ」とラベル付けされる、オンラインビデオモジュール155用のアイコン432、
○「株式」とラベル付けされる、株式ウィジェット149−2用のアイコン434、
○「マップ」とラベル付けされる、地図モジュール154用のアイコン436、
○「天気」とラベル付けされる、天気ウィジェット149−1用のアイコン438、
○「時計」とラベル付けされる、アラーム時計ウィジェット149−4用のアイコン440、
○「トレーニングサポート」とラベル付けされる、トレーニングサポートモジュール142用のアイコン442、
○「メモ」とラベル付けされる、メモモジュール153用のアイコン444、
○デバイス100及びその様々なアプリケーション136に関する設定へのアクセスを提供する、「設定」とラベル付けされる、設定アプリケーション若しくはモジュール用のアイコン446。
【0151】
図4Aに示されるアイコンのラベルは、単なる例示であることに留意されたい。例えば、ビデオ及び音楽再生モジュール152用のアイコン422は、任意選択的に、「ミュージック」又は「ミュージックプレーヤ」とラベル付けされてもよい。他のラベルが、様々なアプリケーションアイコンのために、任意選択的に使用される。一部の実施形態では、それぞれのアプリケーションアイコンに関するラベルは、それぞれのアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前を含む。一部の実施形態では、特定のアプリケーションアイコンのラベルは、特定のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前とは異なる。
【0152】
図4Bは、ディスプレイ450(例えば、タッチスクリーンディスプレイ112)とは別個のタッチ感知面451(例えば、
図3のタブレット又はタッチパッド355)を備えるデバイス(例えば、
図3のデバイス300)上の、例示的なユーザインタフェースを示す。デバイス300はまた、タッチ感知面451上の接触の強度を検出するための1つ以上の接触強度センサ(例えば、センサ357のうちの1つ以上)、及び/又はデバイス300のユーザに対する触知出力を生成するための1つ以上の触知出力生成器359を任意選択的に含む。
【0153】
以下の実施例のうちのいくつかは、タッチスクリーンディスプレイ112上の入力(タッチ感知面とディスプレイとが組み合わされている場合)を参照して説明されるが、一部の実施形態において、デバイスは、
図4Bに示すように、ディスプレイとは別個のタッチ感知面上で入力を検出する。一部の実施形態において、このタッチ感知面(例えば、
図4Bの451)は、ディスプレイ(例えば、450)上の主軸(例えば、
図4Bの453)に対応する主軸(例えば、
図4Bの452)を有する。これらの実施形態によれば、デバイスは、タッチ感知面451との接触(例えば、
図4Bの460及び462)を、ディスプレイ上のそれぞれの位置に対応する位置(例えば、
図4Bでは、460は468に対応し、462は470に対応する)にて検出する。このように、タッチ感知面がディスプレイとは別個のものである場合、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)上でデバイスによって検出されたユーザ入力(例えば、接触460及び462、並びにそれらの移動)が、多機能デバイスのディスプレイ(例えば、
図4Bでの450)上のユーザインタフェースを操作するために、デバイスによって使用される。同様の方法が、本明細書に記載の他のユーザインタフェースに任意選択的に使用されることを理解されたい。
【0154】
更に、以下の説明は、主に指入力(例えば、指の接触、指のタップジェスチャ、指のスワイプジェスチャ)を参照して説明されるが、一部の実施形態では、それらの指入力のうちの1つ以上は、別の入力デバイスからの入力(例えば、マウスに基づく入力又はスタイラス入力)で置き換えられることを理解されたい。例えば、スワイプジェスチャは、任意選択的に、(例えば、接触の代わりに)マウスクリックと置換され、その後、(例えば、接触の移動の代わりに)スワイプの経路に沿ってカーソルの移動が行われる。別の例として、タップジェスチャは、(例えば、接触の検出に続いて接触の検出を停止する代わりに)カーソルがタップジェスチャの位置上に配置されている間、任意選択的に、マウスクリックで置換される。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出されるとき、複数のコンピュータマウスが同時に、任意選択的に用いられているか、又はマウス及び指接触が任意選択的に同時に用いられていることが理解されよう。
【0155】
図5Aは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。デバイス500は、本体502を含む。一部の実施形態では、デバイス500は、デバイス100及び300(例えば、
図1A〜
図4B)に関して記載した特徴のいくつか又はすべてを含み得る。一部の実施形態では、デバイス500は、タッチ感知ディスプレイ画面504、以後、タッチスクリーン504を有する。タッチスクリーン504の代わりに、又はそれに追加して、デバイス500は、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する。デバイス100及びデバイス300と同様に、一部の実施形態において、タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)は、加えられている接触(例えば、タッチ)の強度を検出するための1つ以上の強度センサを有してもよい。タッチスクリーン504(又は、タッチ感知面)の1つ以上の強度センサは、タッチの強度を表す出力データを提供することができる。デバイス500のユーザインタフェースは、タッチの強度に基づきタッチに応じてもよく、これは、異なる強度のタッチは、デバイス500上で異なるユーザインタフェース動作を呼び出し得ることを意味する。
【0156】
タッチ強度を検出して処理するための技法は、例えば、関連出願である、2013年5月8日出願の「Device,Method,and Graphical User Interface for Displaying User Interface Objects Corresponding to an Application」と題された国際出願PCT/US2013/040061号、及び2013年11月11日出願の「Device,Method,and Graphical User Interface for Transitioning Between Touch Input to Display Output Relationships」と題された同PCT/US2013/069483号に見出すことができ、これらの文献のそれぞれは、全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0157】
一部の実施形態において、デバイス500は、1つ以上の入力機構506及び入力機構508を有する。入力機構506及び入力機構508は、含まれる場合には、物理的なものとすることができる。物理入力機構の例としては、プッシュボタン及び回転可能機構が挙げられる。一部の実施形態では、デバイス500は、1つ以上のアタッチメント機構を有する。かかるアタッチメント機構は、含まれる場合には、例えば、デバイス500を、帽子、アイウェア、イヤリング、ネックレス、シャツ、ジャケット、ブレスレット、腕時計バンド、チェーン、ズボン、ベルト、靴、財布、バックパックなどに、取り付けることを可能にする。これらのアタッチメント機構によって、ユーザはデバイス500を着用することができる。
【0158】
図5Bは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。一部の実施形態では、デバイス500は、
図1A、
図1B及び
図3に関して記載した構成要素のいくつか又はすべてを含み得る。デバイス500は、I/O部514を1つ以上のコンピュータプロセッサ516及びメモリ518に動作可能に接続するバス512を有する。I/O部514は、タッチ感知式構成要素522、及び、任意選択的に、タッチ強度感知構成要素524を有し得るディスプレイ504に接続することができる。更に、I/O部514は、Wi−Fi、Bluetooth、近距離通信(NFC)、セルラー及び/又は他の無線通信技法を使用して、アプリケーション及びオペレーティングシステムのデータを受信するための通信ユニット530に接続し得る。デバイス500は、入力機構506及び/又は入力機構508を含むことができる。入力機構506は、例えば、回転可能入力デバイス、又は押し下げ可能かつ回転可能な入力デバイスとしてもよい。入力機構508は、一部の実施例では、ボタンであってもよい。
【0159】
入力機構508は、一部の実施例では、マイクロフォンであってもよい。パーソナル電子デバイス500は、GPSセンサ532、加速度計534、方向センサ540(例えば、コンパス)、ジャイロスコープ536、動きセンサ538、及び/又はこれらの組み合わせなどの、様々なセンサを含み得るものであり、それらのすべては、I/O部514に動作可能に接続することができる。
【0160】
パーソナル電子デバイス500のメモリ518は、コンピュータ実行可能命令を記憶するための1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含むことができ、これらの命令は、1つ以上のコンピュータプロセッサ516によって実行されたときに、例えば、コンピュータプロセッサに、処理700、900、1100、1300、1500、1700、及び1900(
図7、
図9、
図11、
図13、
図15、
図17、及び
図19)を含む、上述の技法を実行させてもよい。パーソナル電子デバイス500は、
図5Bの構成要素及び構成に限定されるものではなく、他の構成要素又は追加的構成要素を、複数の構成で含み得る。
【0161】
本明細書で使用する時、用語「アフォーダンス」は、デバイス100、300、及び/又は500(
図1、
図3、及び
図5)のディスプレイ画面上に表示され得るユーザ対話式のグラフィックユーザインタフェースオブジェクトを指す。例えば、画像(例えば、アイコン)、ボタン、及びテキスト(例えば、ハイパーリンク)はそれぞれ、アフォーダンスを構成することができる。
【0162】
本明細書で使用するとき、用語「フォーカスセレクタ」とは、ユーザが対話しているユーザインタフェースの現在の部分を示す入力要素を指す。カーソル又は他の位置マーカを含むいくつかの実装において、タッチ感知面(例えば、
図3のタッチパッド355、又は
図4Bのタッチ感知面451)上で入力(例えば、押圧入力)が検出された時に、カーソルが特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウィンドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の上にある時、カーソルは「フォーカスセレクタ」として機能し、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。タッチスクリーンディスプレイ上のユーザインタフェース要素との直接的な対話を可能にする、タッチスクリーンディスプレイ(例えば、
図1Aでのタッチ感知ディスプレイシステム112、又は
図4Aでのタッチスクリーン112)を含む一部の実装では、タッチスクリーン上で検出される接触が「フォーカスセレクタ」としての役割を果たすことにより、入力(例えば、接触による押圧入力)が、タッチスクリーンディスプレイ上の特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウィンドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の位置で検出されると、その特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調節される。一部の実装では、(例えば、タブキー又は矢印キーを使ってフォーカスを1つのボタンから別のボタンに移動させることにより)タッチスクリーンディスプレイ上の対応するカーソルの移動又は接触の移動なしに、フォーカスが、ユーザインタフェースの1つの領域からユーザインタフェースの別の領域に移動される。これらの実装では、フォーカスセレクタは、ユーザインタフェースの異なる領域間でのフォーカスの移動に従って移動する。フォーカスセレクタが採用する具体的な形態とは関わりなく、フォーカスセレクタは、全般的に、ユーザが意図するユーザインタフェースとの対話を(例えば、ユーザが対話することを意図しているユーザインタフェースの要素を、デバイスに示すことによって)伝達するために、ユーザによって制御されるユーザインタフェース要素(又は、タッチスクリーンディスプレイ上での接触)である。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチパッド又はタッチスクリーン)上で押圧入力が検出される間の、対応のボタンの上のフォーカスセレクタ(例えば、カーソル、接触、又は選択ボックス)の位置は、その対応のボタンを(そのデバイスのディスプレイ上に示される他のユーザインタフェース要素ではなく)アクティベーションすることをユーザが意図していることを示すものである。
【0163】
本明細書及び特許請求の範囲で使用する時、接触の「特性強度」という用語は、接触の1つ以上の強度に基づく、その接触の特性を指す。一部の実施形態では、特性強度は複数の強度サンプルに基づく。特性強度は、任意選択的に、所定の数の強度サンプル、又は所定のイベント(例えば、接触を検出した後、接触のリフトオフを検出する前、接触の移動の開始を検出する前若しくは後、接触の終了を検出する前、接触の強度の増加を検出する前若しくは後、及び/又は接触の強度の減少を検出する前若しくは後)に対して所定の時間期間(例えば、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10秒)内に収集された強度サンプルのセットに基づく。接触の特性強度は、任意選択的に、接触の強度の最大値、接触の強度の中間値(mean value)、接触の強度の平均値(average value)、接触の強度の上位10%値、接触の強度の最大値の半分の値、接触の強度の最大値の90%の値など、のうちの1つ以上に基づく。一部の実施形態では、特性強度を判定するために、接触の期間が使用される(例えば、特性強度が経時的な接触の強度の平均であるとき)。一部の実施形態では、動作がユーザによって実行されたか否かを判定するために、特性強度を1つ以上の強度閾値のセットと比較する。例えば、1つ以上の強度閾値のセットは、第1の強度閾値及び第2の強度閾値を含むことができる。この実施例では、第1の閾値を越えない特性強度を有する接触の結果として第1の動作が実行され、第1の強度閾値を越え、第2の強度閾値を越えない特性強度を有する接触の結果として第2の動作が実行され、第2の閾値を越える特性強度を有する接触の結果として第3の動作が実行される。一部の実施形態では、特性強度と1つ以上の閾値との間の比較が、第1の動作又は第2の動作のいずれを実行するかを判定するために使用されるのではなく、1つ以上の動作を実行するかどうか(例えば、それぞれの動作を実行するのか、又はそれぞれの動作の実行を省略するのか)を判定するために使用される。
【0164】
図5Cは、複数の強度センサ524A〜524Dによる、タッチ感知ディスプレイ画面504上での複数の接触552A〜552Eの検出を示す。
図5Cは、追加的に、強度単位に関して、強度センサ524A〜524Dの現在の強度測定値を示す強度図を含む。この例では、強度センサ524A及び524Dの強度測定値は、それぞれ、9強度単位であり、強度センサ524B及び524Cの強度測定値は、それぞれ、7強度単位である。一部の実装では、合計の強度は、複数の強度センサ524A〜524Dの強度測定値の和であり、この例では、32強度単位である。一部の実施形態では、各接触には、合計の強度の一部分である、それぞれの強度が割り当てられる。
図5Dは、力の中心554からの接触552A〜552Eの距離に基づく、接触552A〜552Eへの合計の強度の割り当てを示す。この例では、接触552A、552B及び552Eのそれぞれに、合計の強度のうちの8強度単位の接触の強度が割り当てられ、接触552C及び552Dのそれぞれに、合計の強度のうちの4強度単位の接触の強度が割り当てられる。より一般的には、一部の実装では、各接触jは、所定の数学関数Ij=A・(Dj/ΣDi)に従って、合計の強度Aの一部分である、それぞれの強度Ijが割り当てられ、ここで、Djは、力の中心からそれぞれの接触jまでの距離であり、ΣDiは、力の中心からすべてのそれぞれ接触(例えば、i=1から最後まで)までの距離の和である。
図5C〜
図5Dを参照して説明した動作は、デバイス100、300又は500と類似又は同一の電子デバイスを使用して実行することができる。一部の実施形態では、接触の特性強度は、接触の1つ以上の強度に基づく。一部の実施形態では、強度センサを使用して、単一の特性強度(例えば、単一の接触の単一の特性強度)を判定する。強度図は、表示されるユーザインタフェースの一部分ではないが、読み手のために、
図5C〜
図5Dに含まれていることに留意されたい。
【0165】
一部の実施形態では、特性強度を判定する目的で、ジェスチャの一部分が特定される。例えば、タッチ感知面は、接触の強度が増加する、開始位置から遷移して終了位置まで達する連続的なスワイプ接触を受け取ってもよい。この実施例では、終了位置における接触の特性強度は、連続的なスワイプ接触全体ではなく、そのスワイプ接触の一部分のみ(例えば、終了位置におけるスワイプ接触の部分のみ)に基づいてもよい。一部の実施形態では、接触の特性強度を判定する前に、平滑化アルゴリズムをそのスワイプ接触の強度に適用してもよい。例えば、平滑化アルゴリズムは、任意選択的に、非荷重移動平均平滑化アルゴリズム、三角平滑化アルゴリズム、中央値フィルタ平滑化アルゴリズム、及び/又は指数平滑化アルゴリズム、のうちの1つ以上を含む。一部の状況では、これらの平滑化アルゴリズムは、特性強度を判定する目的で、スワイプ接触の強度の小幅な上昇又は低下を除外する。
【0166】
タッチ感知面上の接触の強度は、接触検出強度閾値、軽い押圧強度閾値、深い押圧強度閾値、及び/又は1つ以上の他の強度閾値などの1つ以上の強度閾値に対して特徴付けしてもよい。一部の実施形態では、軽い押圧強度閾値は、物理マウスのボタン又はトラックパッドのクリックに典型的に関連付けられた動作を、デバイスが実行することになる強度に相当する。一部の実施形態では、深い押圧強度閾値は、物理マウスのボタン又はトラックパッドのクリックに典型的に関連付けられた動作とは異なる動作を、デバイスが実行することになる強度に相当する。一部の実施形態では、軽い押圧強度閾値を下回る(例えば、かつ、それを下回ると接触がもはや検出されないわずかな接触検出強度閾値を上回る)特性強度で接触が検出される場合、デバイスは、軽い押圧強度閾値又は深い押圧強度閾値に関連付けられた動作を実行することなく、タッチ感知面上の接触の移動に従って、フォーカスセレクタを移動させる。全般的には、特に明記しない限り、これらの強度閾値は、ユーザインタフェース図の異なるセット間でも一貫している。
【0167】
軽い押圧強度閾値を下回る強度から、軽い押圧強度閾値と深い押圧強度閾値との間の強度への接触の特性強度の増大は、「軽い押圧」入力と呼ばれる場合がある。深い押圧強度閾値を下回る強度から、深い押圧強度閾値を上回る強度への接触の特性強度の増大は、「深い押圧」入力と呼ばれる場合がある。接触検出強度閾値を下回る強度から、接触検出強度閾値と軽い押圧強度閾値との間の強度への接触の特性強度の増大は、タッチ面上の接触の検出と呼ばれる場合がある。接触検出強度閾値を上回る強度から、接触検出強度閾値を下回る強度への接触の特性強度の減少は、タッチ面からの接触のリフトオフの検出と呼ばれる場合がある。一部の実施形態では、接触検出強度閾値はゼロである。一部の実施形態では、接触検出強度閾値はゼロを上回る。
【0168】
本明細書で説明する一部の実施形態では、1つ以上の動作は、それぞれの押圧入力を含むジェスチャの検出に応じて、又はそれぞれの接触(又は、複数の接触)で実行されるそれぞれの押圧入力の検出に応じて実行され、それぞれの押圧入力は、少なくとも部分的に、押圧入力強度閾値を上回る接触(又は、複数の接触)の強度の増大の検出に基づいて検出される。一部の実施形態では、それぞれの動作は、押圧入力強度閾値を上回る、対応する接触の強度の増大(例えば、対応する押圧入力の「ダウンストローク」)の検出に応じて実行される。一部の実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回る、対応する接触の強度の増大、及び後続の、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、対応する動作は、その後続の押圧入力閾値を下回る対応する接触の強度の減少(例えば、対応する押圧入力の「アップストローク」)の検出に応じて、実行される。
【0169】
図5E〜
図5Hは、
図5Eの軽い押圧強度閾値(例えば、「IT
L」)未満の強度から
図5Hの深い押圧強度閾値(例えば、「IT
D」)を上回る強度に至る、接触562の強度の増加に対応する押圧入力を含む、ジェスチャの検出を示す。接触562によって行われたジェスチャは、タッチ感知面560上で検出される。その際、所定の領域574に表示されたアプリケーションアイコン572A〜572Dを含む、表示されたユーザインタフェース570上において、カーソル576が、アプリ2に対応するアプリケーションアイコン572B上に表示される。一部の実施形態では、ジェスチャは、タッチ感知ディスプレイ504上で検出される。強度センサは、タッチ感知面560上における接触の強度を検出する。デバイスは、接触562の強度が、深い押圧強度閾値(例えば、「IT
D」)を上回ってピークに達したことを判定する。接触562は、タッチ感知面560上で維持されている。ジェスチャの検出に応じて、かつジェスチャ中の、深い押圧強度閾値(例えば、「IT
D」)を上回る強度を有する接触562に応じて、
図5F〜
図5Hに示すように、アプリ2に関して最近開いた文書の縮小表現578A〜578C(例えば、サムネイル)を表示する。一部の実施形態では、1つ以上の強度閾値と比較される、強度は、接触の特性強度である。接触562の強度図は、表示されるユーザインタフェースの一部分ではないが、読み手のために、
図5E〜
図5Hに含まれていることに留意されたい。
【0170】
一部の実施形態では、表現578A〜578Cの表示には、アニメーションを含む。例えば、表現578Aは、最初、
図5Fに示すように、アプリケーションアイコン572Bの近くに表示されている。アニメーションが進行するにつれて、
図5Gに示すように、表現578Aは上方へ移動し、アプリケーションアイコン572Bの近くに表現578Bが表示される。次いで、
図5Hに示すように、表現578Aが上方へ移動し、表現578Aに向けて表現578Bが上方へ移動し、アプリケーションアイコン572Bの近くに表現578Cが表示される。表現578A〜578Cは、アイコン572Bの上方にアレイを形成する。一部の実施形態では、アニメーションは、
図5F〜
図5Gに示すように、接触562の強度に応じて進行し、ここで、接触562の強度が深い押圧強度閾値(例えば、「IT
D」)に向けて増加するにつれて、表現578A〜578Cが現れ、そして上方へ移動する。一部の実施形態では、アニメーションの進行が基づいている強度は、接触の特性強度である。
図5E〜
図5Hを参照して説明した動作は、デバイス100、300、又は500と類似又は同一の電子デバイスを使用して実行することができる。
【0171】
一部の実施形態では、デバイスは、「ジッタ」と呼ばれる場合がある不測の入力を回避するために強度ヒステリシスを採用し、デバイスは、押圧入力強度閾値との所定の関連性を有するヒステリシス強度閾値を定義又は選択する(例えば、ヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値よりもX強度単位低いか、又は、ヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値の75%、90%、若しくは何らかの妥当な比率である)。したがって、一部の実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回る対応する接触の強度の増大、及び後続の、押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、対応する動作は、そのヒステリシス強度閾値を下回る、後続の対応する接触の強度の減少(例えば、対応する押圧入力の「アップストローク」)の検出に応じて、実行される。同様に、一部の実施形態では、押圧入力は、デバイスが、ヒステリシス強度閾値以下の強度から押圧入力強度閾値以上の強度への接触の強度の増大、及び任意選択的に、ヒステリシス強度以下の強度への、後続の接触の強度の減少を検出する場合にのみ検出され、対応する動作は、その押圧入力の検出(例えば、状況に応じて、接触の強度の増大、又は接触の強度の減少)に応じて、実行される。
【0172】
説明を容易にするために、押圧入力強度閾値に関連付けられた押圧入力に応じて、又はその押圧入力を含むジェスチャに応じて実行される動作の説明は、押圧入力強度閾値を上回る接触の強度の増大、ヒステリシス強度閾値を下回る強度から押圧入力強度閾値を上回る強度への接触の強度の増大、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少、及び/又は押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少のいずれかを検出したことに応じて、任意選択的にトリガされる。更に、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応じて動作が実行されるとして説明される実施例では、その動作は、押圧入力強度閾値に対応し、かつそれよりも低いヒステリシス強度閾値を下回る、接触の強度の減少を検出したことに応じて任意選択的に実行される。
【0173】
図5Iは、一部の実施形態に係る、支払取引を完了するために1つ以上の通信チャネルを介して接続された例示的なデバイスを示す。1つ以上の例示的な電子デバイス(例えば、デバイス100、300、及び500)は、入力(例えば、特定のユーザ入力、NFC場)を任意選択的に検出し、(例えば、NFCを使用して)支払情報を任意選択的に送信するように構成されている。1つ以上の電子デバイスは、NFCハードウェアを任意選択的に含み、NFC対応型となるように構成されている。
【0174】
電子デバイス(例えば、デバイス100、300、及び500)は任意選択的に、1つ以上の支払アカウントのそれぞれと関連付けられた支払アカウント情報を記憶するように構成されている。支払アカウント情報は、例えば、人の又は会社の名前、請求先住所、ログイン、パスワード、口座番号、有効期限、セキュリティコード、電話番号、支払アカウントと関連付けられた銀行(例えば、発行銀行)、及びカードネットワーク識別子、のうちの1つ以上を含む。一部の実施例では、支払アカウント情報は、(例えば、デバイスで撮影した及び/又はデバイスで受信した)支払カードの写真などの画像を含む。一部の実施例では、電子デバイスは、少なくとも一部の支払アカウント情報(例えば、ユーザが入力したクレジット、デビット、口座、又はギフトカードの番号及び有効期限)を含むユーザ入力を受信する。一部の実施例では、電子デバイスは、(例えば、デバイスのカメラセンサが取り込んだデバイスの支払カードの)画像から、少なくとも一部の支払アカウント情報を検出する。一部の実施例では、電子デバイスは、別のデバイス(例えば、別のユーザデバイス又はサーバ)から少なくとも一部の支払アカウント情報を受信する。一部の実施例では、電子デバイスは、ユーザ又はユーザデバイスが以前に購入を行った又は支払アカウントデータを特定した別のサービス(例えば、オーディオ及び/又はビデオファイルを賃貸又は販売するためのアプリ)と関連付けられたサーバから、支払アカウント情報を受信する。
【0175】
一部の実施形態では、電子デバイス(例えば、デバイス100、300、及び500)に支払アカウントが追加され、この結果、支払アカウント情報が電子デバイスに確実に記憶される。一部の実施例では、ユーザがかかる処理を開始した後、電子デバイスは、支払アカウントに関する情報を取引調整サーバに送信し、次いで取引調整サーバは、情報の妥当性を保証するために、アカウントに関する支払ネットワークによって運用されるサーバ(例えば、支払サーバ)と通信する。電子デバイスは任意選択的に、電子デバイスがアカウントに関する支払情報をセキュア要素上にプログラムすることを可能にするスクリプトをサーバから受信するように構成されている。
【0176】
一部の実施形態では、電子デバイス100、300、及び500同士の間の通信により、取引(例えば、全般的に、又は特定の取引)が容易になる。例えば、第1の電子デバイス(例えば、100)は、プロビジョニングデバイス又は管理デバイスとしての役割を果たすことができ、新しい又は更新された支払アカウントデータの通知(例えば、新しいアカウントに関する情報、既存のアカウントに関する更新された情報、及び/又は既存のアカウントに関連するアラート)を、第2の電子デバイス(例えば、500)に送ることができる。別の実施例では、第1の電子デバイス(例えば、100)は、第2の選択デバイスにデータを送ることができ、この場合データは、第1の電子デバイスにおいて容易になった支払取引についての情報を反映している。情報は、支払額、使用されるアカウント、購入の時間、及びデフォルトのアカウントが変更されたか否か、のうちの1つ以上を任意選択的に含む。第2のデバイス(例えば、500)は、かかる情報を任意選択的に使用して、(例えば、学習アルゴリズム又は明示的なユーザ入力に基づいて)デフォルトの支払アカウントを更新する。
【0177】
電子デバイス(例えば、100、300、500)は、様々なネットワークのいずれかを介してそれぞれと通信するように構成されている。例えば、デバイスは、(例えば、従来のBluetooth接続又はBluetooth Low Energy接続を含む)Bluetooth接続580を使用して、又はWiFiネットワーク582を使用して通信する。ユーザデバイス同士の間の通信は任意選択的に、デバイス間で情報が不適切に共有される可能性を低減するように調整される。例えば、支払情報に関連する通信は、通信中のデバイスがペアリングされる(例えば、明示的なユーザ対話を介して互いと関連付けられる)か、又は同じユーザアカウントと関連付けられることを必要とする。
【0178】
一部の実施形態では、任意選択的にNFC対応型とされる販売時点(POS)支払端末820、1220と通信するために、電子デバイス(例えば、100、300、500)が使用される。通信は、様々な通信チャネル及び/又は技術を使用して、任意選択的に行われる。1つの実施例では 、電子デバイス(例えば、100、300、500)は、NFCチャネル584を使用して支払端末820、1220と通信する。一部の実施例では、支払端末820、1220は、ピアツーピアNFCモードを使用して電子デバイス(例えば、100、300、500)と通信する。電子デバイス(例えば、100、300、500)は任意選択的に、支払アカウントに関する支払情報(例えば、デフォルトのアカウント又は特定の取引のために選択されたアカウント)を含む信号を、支払端末820、1220に送信するように構成されている。
【0179】
一部の実施形態では、信号の生成及び/又は送信は、電子デバイス(例えば、100、300、500)内のセキュア要素によって制御される。セキュア要素は、支払情報の公開の前に、特定のユーザ入力を任意選択的に要求する。例えば、セキュア要素は、電子デバイスを着用中であることの検出、ボタン押下の検出、パスコードの入力の検出、タッチの検出、(例えば、アプリケーションとの対話中に受信された)1つ以上の選択肢選択の検出、指紋署名の検出、音声若しくは音声コマンドの検出、及び又は 、ジェスチャ若しくは動き(例えば、回転又は加速)の検出を、任意選択的に必要とする。一部の実施例では、別のデバイス(例えば、支払端末820、1220)との通信チャネル(例えば、NFC通信チャネル)が入力の検出から規定された時間期間内に確立される場合、セキュア要素は、他のデバイス(例えば、支払端末820、1220)に送信されることになる支払情報を公開する。一部の実施例では、セキュア要素は、セキュア情報の公開を制御するハードウェア構成要素である。一部の実施例では、セキュア要素は、セキュア情報の公開を制御するソフトウェア構成要素である。
【0180】
一部の実施形態では、取引参加に関連するプロトコルは、例えば、デバイスの種類に依存する。例えば、支払情報を生成及び/又は送信するための条件は、ウェアラブルデバイス(例えば、デバイス500)及び電話機(例えば、デバイス100)に関して異なっている可能性がある。例えば、ウェアラブルデバイスに関する生成及び/又は送信条件は、(例えば、セキュリティ検証後に)ボタンが押下されていることの検出を含み、一方、電話機に関する対応する条件は、ボタンの押し下げを必要とせず、代わりにアプリケーションとの特定の対話の検出を必要とする。一部の実施例では、支払情報を送信及び/又は公開するための条件は、複数のデバイスのそれぞれにおいて特定の入力を受信することを含む。例えば、支払情報の公開は、デバイス(例えば、デバイス100)における指紋及び/又はパスコードの検出、並びに、別のデバイス(例えば、デバイス500)上での機械的入力(例えば、ボタン押下)の検出を、任意選択的に必要とする。
【0181】
支払端末820、1220は、支払が認証されているか否かを判定するために支払サーバ590に送信すべき信号を生成するために、支払情報を任意選択的に使用する。支払サーバ590は任意選択的に、支払アカウントと関連付けられた支払情報を受信する、及び提示された購入が認証されているか否かを判定するように構成された、任意のデバイス又はシステムを含む。一部の実施例では、支払サーバ590は、発行銀行のサーバを含む。支払端末820、1220は、支払サーバ590と、直接的に、又は1つ以上の他のデバイス若しくはシステム(例えば、加盟店銀行のサーバ及び/又はカードネットワークのサーバ)を介して間接的に、通信する。
【0182】
支払サーバ590は、支払情報の少なくとも一部を任意選択的に使用して、ユーザアカウント(例えば、592)のデータベースの中からユーザアカウントを識別する。例えば、それぞれのユーザアカウントは、支払情報を含む。アカウントは、任意選択的に、特定の支払情報がPOS通信からの支払情報と一致しているアカウントの場所を特定することによって、場所を特定される。一部の実施例では、提供された支払情報が整合しない(例えば、有効期限がクレジット、デビット、又はギフトカード番号に対応していない)ときに、又はPOS通信からの支払情報と一致している支払情報を含むアカウントが存在しないときに、支払が拒否される。
【0183】
一部の実施形態では、ユーザアカウントに関するデータは、1つ以上の制限(例えば、信用限度)、現在の又は以前の残高、以前の取引の日、位置、及び/又は額、アカウント状態(例えば、アクティブである、又は凍結されている)、及び/又は認証命令。一部の実施例では、支払サーバ(例えば、590)は、かかるデータを使用して、支払を認証すべきか否かを判定する。例えば、支払サーバは、購入額を現在の残高に追加した結果アカウントの限度を超えることになるとき、アカウントが凍結されているとき、以前の取引額が閾値を超えるとき、又は以前の取引回数若しくは頻度が閾値を超えるときは、支払を拒否する。
【0184】
一部の実施形態では、支払サーバ590は、提示された購入が認証されるか又は拒否されるかを示すことで、POS支払端末820、1220に応答する。一部の実施例では、POS支払端末820、1220は、この結果を識別するための信号を電子デバイス(例えば、100、300、500)に送信する。例えば、POS支払端末820、1220は、(例えば、ユーザデバイス上の取引アプリを管理する取引調整サーバを介して)購入が認証されるとき、電子デバイス(例えば、100、300、500)にレシートを送る。一部の事例では、POS支払端末820、1220は、この結果を示す出力(例えば、視覚出力又はオーディオ出力)を提示する。支払は、認証処理の一部として加盟店に送ることができるか、又は後で送ることができる。
【0185】
一部の実施形態では、電子デバイス(例えば、100、300、500)は、POS支払端末820、1220に関与せずに完了される取引に参加する。例えば、機械的入力が受け取られていることを検出するとすぐに、電子デバイス(例えば、100、300、500)内のセキュア要素は、支払情報を公開して、電子デバイス上のアプリケーションがこの情報にアクセスする(例えば、及び、アプリケーションと関連付けられたサーバに情報を送信する)ことを可能にする。
【0186】
ここで、ポータブル多機能デバイス100、デバイス300、又はデバイス500などの電子デバイスで実装することができるユーザインタフェース(「UI」)及び関連付けられた処理の実施形態に注目する。
【0187】
以下に記載される一部の実施形態は、ロイヤルティアカウントに関する。例えば、ロイヤルティアカウントは、顧客/メンバーに報いる構造化されたマーケティング活動を提供するロイヤルティプログラムのアカウントであってよい。ロイヤルティアカウントは任意選択的に、1つの特定の会社、店舗、又は店舗のチェーンに固有のものである。会社(例えば小売店又は店舗のチェーン)は、ロイヤルティアカウントを使用して、購入、又はユーザ(例えば、購入者)についての他の情報を追跡することができる。ロイヤルティアカウントは典型的には、現在の若しくは将来の購入に対する割引の、及び/又は、将来の購入若しくはギフトに対して使用できるポイントの割り当ての権利を、ユーザに与える。一部の実施例では、ロイヤルティアカウントは、支払を行うためには使用できない。一般に、ロイヤルティアカウントは、金銭的な支払を行うためには使用 できない。
【0188】
以下に記載される一部の実施形態は、プライベートラベルアカウントに関する。例えば、プライベートラベルアカウントは、特定の加盟店、独立販売者、又は製造者を表すよう銘打った支払アカウントを含む。一部のプライベートラベルカード及びプライベートラベルアカウントは、特定の加盟店でのみ受け付けられるか、又は、特定の加盟店でのみ利用可能な何らかの利益を提供できる。例えば、特定の加盟店が、その特定の加盟店を通して購入を行うときにだけ使用可能なプライベートラベルアカウントを、顧客に提供できる。加盟店は多くの場合、プライベートラベルアカウントを提供することを選好するが、その理由は、プライベートラベルアカウントが、その加盟店を利用して買い物をする別の方法を顧客に提供して、この結果売上が伸びるとともに、便利な支払の選択肢が顧客に提供されるからである。
【0189】
以下に記載される一部の実施形態は、支払アカウント情報を電子デバイスから非接触支払端末へと送信することに関する。この支払アカウント情報は、例えば、支払認証情報を検証する及び/又は取引を完了するための認証を受け取るために情報を1つ以上の金融機関に転送することによって、非接触支払端末が支払取引を行うことを可能にする。例示的な支払ネットワークアーキテクチャ及び支払取引のための転送に関する追加の詳細は、例えば、2014年5月29日に出願され、「USER DEVICE SECURE PARTICIPATION IN TRANSACTIONS VIA LOCAL SECURE ELEMENT DETECTION OF MECHANICAL INPUT」と題する、米国特許出願第62/004,338号(参照番号P22931USP1)の、
図2及び添付の説明に見出すことができる。
【0190】
図6A〜
図6Gは、一部の実施形態に係る、電子財布における複数のアカウントの中からロイヤルティアカウント又は支払アカウントなどのアカウントの選択を受け取るための、例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。例えば、選択されたアカウントのアカウント情報をその後、(例えば、デバイスが支払端末のフィールド内に置かれたときに)取引で使用するために、NFC対応型支払端末に送信することができる。これらの図のユーザインタフェースは、
図7の処理を含めた、以下で説明される処理を例示するために使用される。
【0191】
図6Aはウェアラブル電子デバイス500を示しており、これは例えばスマートウォッチである。デバイスは、ディスプレイと、タッチ感知面と、1つ以上の無線通信要素(例えば、NFCアンテナ、WiFiアンテナなどの1つ以上の無線アンテナ)と、を含む。デバイスは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力(例えば、ユーザ入力)を受け取る(例えば、ユーザは、NFC支払を行うように及び/又はデバイスの電子財布にアクセスするようにデバイスを準備する、デバイスのハードウェアボタン508のダブルクリックを行う)。
【0192】
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答して、及び
図6Aに示すように、デバイスは、ディスプレイ上に、第1のアカウントを識別する第1の視覚的インジケータ602を表示し、またデバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して、第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする(例えば、デフォルトの支払アカウントを使用してNFC支払を行うようにデバイスを準備する、又はロイヤルティアカウントを使用してNFC取引を行うようにデバイスを準備する)。準備完了表示604は、デバイスが第1の視覚的インジケータ602によって表された第1のアカウントを使用して取引に参加できるようになっているという視覚的表示である。第1の視覚的インジケータ602は、ディスプレイの合計表示スペースの70%未満(又は60%、50%、若しくは40%未満)を占めてよい。デバイスは、ディスプレイ上に、他のアカウントも利用可能であるという表示606、又は利用可能な他のアカウントの数の表示606を表示してよい。この実施例では、表示606は、4つのページングドットを含む。第1のページングドットは、第2の、第3の、及び第4のページングドットの第2の色とは異なる、第1の色のものである。4つのページングドットは、全部で4つのアカウントが利用可能であることを示す。その他のページングドットとは異なる色である第1のページングドットは、デバイスが現在、第1のアカウントに対応する情報(例えば、第1の視覚的インジケータ602)を表示していることを示す。
【0193】
図6Bでは、電子デバイスは、タッチ感知面を介して、第1の方向への1つ以上のスワイプ入力(例えば、1つ以上の左スワイプ又は1つ以上の右スワイプ)を受け取る。
図6Bでは、1つ以上のスワイプ入力が検出され、第1の視覚的インジケータ602は、(例えば、第1の視覚的インジケータ602を第1の方向にスライドさせることによって)表示されない状態へと移行中である。一部の実施例では、準備完了表示604は、第1の視覚的インジケータ602が表示されない状態へと遷移している間、もはや表示されない。
【0194】
図6Cに示すように、1つ以上のユーザスワイプ入力の受け取りに応答して、デバイスは、ディスプレイ上に、第1のアカウントとは異なる第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータ620を表示し、またデバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする(例えば、第2のアカウントを使用してNFC取引を行うようにデバイスを準備し、デバイスが第1のアカウントを使用して取引に参加することを不可能にする)。一部の実施形態では,第2の視覚的インジケータ620は、第1の視覚的インジケータ602よりも大きい。例えば、第2の視覚的インジケータは、ディスプレイの合計表示スペースの70%超(又は60%、50%、若しくは40%超)を占めてよい。
図6Cでは、第1の視覚的インジケータ602はもはや表示されておらず、ページングドット606は更新されて、デバイスが現在、第2のアカウントに対応する情報(例えば、第2の視覚的インジケータ620)を表示していることを反映している。準備完了表示622は、デバイスが第2のアカウントを使用して取引に参加できるようになっているという視覚的表示である。
【0195】
第1の視覚的インジケータ602は、第2の視覚的インジケータ610とは異なっている。例えば、第1の視覚的インジケータ602は、第1の金融機関の名前「AA銀行」を含み、第1のアカウントと関連付けられた支払カードの背景アートに対応する第1の背景アート、第1のアカウントと関連付けられた口座番号の少なくとも一部、及び第1のアカウントと関連付けられた有効期限を有する。第2の視覚的インジケータ620は、ロイヤルティアカウントと関連付けられた加盟店の名前「SUPERMARKET INC.」を含み、第1の背景アートとは異なる第2の背景アートを有し、第2のアカウントと関連付けられた口座番号の少なくとも一部を含んでも又は含まなくてもよい。この実施例では、第2の視覚的インジケータは、第2のアカウントと関連付けられた有効期限を表示しない。
【0196】
一部の実施形態によれば、
図6A〜
図6Cに示すように、第1のアカウントは支払アカウントであり、第2のアカウントはロイヤルティアカウントである。一部の実施形態によれば、
図6A及び
図6Gに示すように、第1のアカウントは支払アカウントであり、第2のアカウントは支払アカウントである。
【0197】
一部の実施形態によれば、
図6D〜
図6Fに示すように、(例えば、ロイヤルティアカウントの)第2の視覚的インジケータの表示中、電子デバイスは、カードコード表示入力(例えば、第1の方向とは異なる第2の方向へのユーザスワイプ入力、「バーコード表示」アフォーダンス626上でのタップ)を受け取り、カードコードディスプレイ入力の受け取りに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、視覚的ロイヤルティカードコード情報(例えば、624、バーコード又はQRコード)を表示する。視覚的ロイヤルティカードコード情報は、第2のアカウントのアカウント情報を任意選択的に表してよい。例えば、
図6Dでは、デバイスはタッチ感知面上で上方向へのスワイプ入力を受け取り、応答してバーコード624を表示する。ユーザは、バーコード624を支払端末で光学的にスキャンしてよい。別の例として、
図6Dでは、デバイスは、タッチ感知面上で同じ上方向のスワイプ入力を受け取り、応答してアフォーダンス626を表示する。このアフォーダンス626は起動されると、第2のアカウントと関連付けられた視覚的ロイヤルティカードコード情報(例えば、624)を表示する。
【0198】
一部の実施形態によれば、及び
図6Cのユーザインタフェースを参照すると、ユーザは、非接触支払端末のフィールド内にデバイスを置くことができる。第2の視覚的インジケータの表示中、電子デバイスは、非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを受け取り、アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、1つ以上の無線通信要素を介して非接触支払端末に第2のアカウントに関するアカウント情報を送信し、この場合、アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。
【0199】
一部の実施形態によれば、支払取引を行うことは、(例えば、第2のアカウントがロイヤルティアカウントであるときに)ロイヤルティアカウントの確認/認証のためにロイヤルティ情報を1つ以上のサーバ に転送することを含む。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、(例えば、第2のアカウントが支払アカウントであるときに)支払認証情報を検証するために及び/又は取引を完了するための認証を受け取るために、情報を1つ以上の金融機関に転送することを含む。例えば、アカウント情報は、NFCを使用して非接触支払端末に送信される。
【0200】
一部の実施形態によれば(例えば、第2のアカウントが支払アカウントである場合)、第2の視覚的インジケータの表示中及び第2のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信した後で、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、非接触支払端末から失敗連絡を受け取る(例えば、非接触支払端末が支払アカウントタイプを受け付けなかったので、支払は拒絶された)。失敗連絡の受け取りに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第2のアカウントが受け付けられなかったとの表示を表示し、電子デバイスが第2のアカウントとは異なるアカウント(例えば、プライベートラベル支払アカウントではないデフォルトの支払アカウント)を使用して取引に参加することを可能にする選択肢を提供する。
【0201】
一部の実施形態によれば、第2のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信した後で(又はこれに応答して)、電子デバイスは、ディスプレイ上に、支払取引中に第1のアカウント及び第2のアカウントの両方が使用されたという表示を同時に表示する(例えば、第1の視覚的インジケータの少なくとも一部及び第2の視覚的インジケータの少なくとも一部を同時に表示する)。例えば、ユーザは、第2のアカウントを使用してロイヤルティアカウント情報を提供するように、及び第1のアカウントを使用して支払アカウント情報を提供するように、電子デバイスを使用できる。結果として、取引後に、両方の視覚的インジケータが同時に表示されることになる。
【0202】
一部の実施形態によれば、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する第2のユーザ入力を受け取ることを必要としない。例えば、ユーザは、第2のアカウントを使用してNFC支払又はNFCロイヤルティ取引を行うようにデバイスを準備するために、ハードウェアボタン508を再度ダブルクリックする必要はない。
【0203】
一部の実施形態によれば、電子デバイスが第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることは、第1のアカウントのカードの画像(例えば、第1の視覚的インジケータ602)の下から現れる準備完了インジケータの第1のアニメーション(例えば、604)を表示することを含む。準備完了インジケータ(例えば、604)は、デバイスが第1のアカウントを使用して支払取引に参加することが可能になっていることを示す。1つ以上のユーザスワイプ入力の一部の受け取りに応答して、電子デバイスは、準備完了インジケータ(例えば、604)をスライドさせて第1のアカウントのカードの画像の下に戻すための、準備完了インジケータの第2のアニメーションを表示する。
【0204】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする前に、第1のアカウントを識別する第1の視覚的インジケータ(例えば、602)を表示する。電子デバイスは、ディスプレイ上に、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする前に、第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータ(例えば、620)を表示する。
【0205】
一部の実施形態によれば、第1のアカウント及び第2のアカウントの一方は支払アカウントであり、第1のアカウント及び第2のアカウントの一方はロイヤルティアカウントである(例えば、第1のアカウントが支払アカウントであり、第2のアカウントがロイヤルティアカウントである)。第1のアカウントの第1の視覚的インジケータ(例えば、602)は第1の寸法特徴(例えば、サイズ又はアスペクト比)を有し、第2のアカウントの第2の視覚的インジケータ(例えば、620)は、第1の寸法特徴とは異なる第2の寸法特徴(例えば、異なるサイズ又は異なるアスペクト比)を有する。したがって、ロイヤルティアカウントの視覚的表示は、支払アカウントの視覚的表示とは見た目が異なっている。このことは、表示されているかつ/又は可能にされているのがロイヤルティアカウントか又は支払アカウントかを、ユーザが素早く識別するのを助ける。
【0206】
一部の実施形態によれば、電子デバイスの電子財布は、電子デバイスのユーザと関連付けられた複数の支払アカウント(例えば、602及び610と関連付けられた支払アカウント)に関する支払アカウント情報を含む。
【0207】
図6Fに示すように、電子デバイスは、タッチ感知面を介して、第1の方向への第2の1つ以上のスワイプ入力を受け取る。第2の1つ以上のユーザスワイプ入力の受け取りに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第3のアカウントを識別する第3の視覚的インジケータを表示し、また電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第3のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする、及び(例えば、第3のアカウントを使用してNFC取引を行うようにデバイスを準備し、デバイスが第2のアカウントを使用して取引に参加することを不可能にする)。第3の視覚的インジケータは、第1の視覚的インジケータ及び第2の視覚的インジケータとは異なっている。
【0208】
図7は、一部の実施形態に係る、電子デバイスを用いて電子財布における複数のアカウントの中からロイヤルティアカウント又は支払アカウントなどのアカウントの選択を受け取るための方法を示す、フロー図である。方法700は、ディスプレイと、タッチ感知面と、1つ以上の無線通信要素とを備えたデバイス(例えば、100、300、500)において実行される。方法700のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、いくつかの動作は省略してもよい。
【0209】
以下において説明されるように、方法700は、電子財布における複数のアカウントの中からのロイヤルティアカウント又は支払アカウントなどのアカウントの選択を受け取るための、直感的な方法を提供する。この方法は、アカウントの選択を受け取るユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがアカウントをより高速かつより効率的に選択することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0210】
ブロック702では、電子デバイスは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力(例えば、508でのユーザ入力)を受け取る。
【0211】
ブロック704では、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答して、処理はブロック706〜708に進む。
【0212】
ブロック706では、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1のアカウントを識別する第1の視覚的インジケータ(例えば、602)を表示する。ブロック708では、電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする。
【0213】
ブロック710では、電子デバイスは、タッチ感知面を介して、第1の方向への1つ以上のスワイプ入力(例えば、1つ以上の左スワイプ)を受け取る。
【0214】
ブロック712では、1つ以上のユーザスワイプ入力の受け取りに応答して、処理はブロック714〜716に進む。
【0215】
ブロック714では、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータ(例えば、620)を表示する。ブロック716では、電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にし、この場合、第1の視覚的インジケータ(例えば、601)は、第2の視覚的インジケータ(例えば、620)とは異なっている。
【0216】
一部の実施形態によれば、第1のアカウントは支払アカウントであり、第2のアカウントはロイヤルティアカウントである。一部の実施形態によれば、第1のアカウントは支払アカウントであり、第2のアカウントは支払アカウントである。
【0217】
一部の実施形態によれば、第2の視覚的インジケータ(例えば、ロイヤルティアカウントの620)の表示中、電子デバイスは、カードコード表示入力を受け取り、カードコード表示入力の受け取りに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、視覚的ロイヤルティカードコード情報(例えば、624、バーコード又はQRコード)を表示する。
【0218】
一部の実施形態によれば、ユーザは、非接触支払端末のフィールド内にデバイスを置くことができる。第2の視覚的インジケータの表示中、電子デバイスは、非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを受け取り、アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、1つ以上の無線通信要素を介して非接触支払端末に第2のアカウントに関するアカウント情報を送信し、この場合、アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。
【0219】
一部の実施形態によれば(例えば、第2のアカウントが支払アカウントである場合)、第2の視覚的インジケータの表示中及び第2のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信した後で、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、非接触支払端末から失敗連絡を受け取る。失敗連絡の受け取りに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第2のアカウントが受け付けられなかったとの表示を表示し、電子デバイスが第2のアカウントとは異なるアカウントを使用して取引に参加することを可能にする選択肢を提供する。
【0220】
一部の実施形態によれば、第2のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信した後で(又はこれに応答して)、電子デバイスは、ディスプレイ上に、支払取引中に第1のアカウント及び第2のアカウントの両方が使用されたという表示を同時に表示する(例えば、第1の視覚的インジケータの少なくとも一部及び第2の視覚的インジケータの少なくとも一部を同時に表示する)。
【0221】
一部の実施形態によれば、電子デバイスが第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることは、第1のアカウントのカードの画像(例えば、第1の視覚的インジケータ602)の下から現れる準備完了インジケータの第1のアニメーション(例えば、604)を表示することを含む。準備完了インジケータ(例えば、604)は、デバイスが第1のアカウントを使用して支払取引に参加することが可能になっていることを示す。1つ以上のユーザスワイプ入力の一部の受け取りに応答して、電子デバイスは、準備完了インジケータ(例えば、604)をスライドさせて第1のアカウントのカードの画像の下に戻すための、準備完了インジケータの第2のアニメーションを表示する。
【0222】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする前に、第1のアカウントを識別する第1の視覚的インジケータ(例えば、602)を表示する。電子デバイスは、ディスプレイ上に、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする前に、第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータ(例えば、620)を表示する。
【0223】
一部の実施形態によれば、第1のアカウント及び第2のアカウントの一方は支払アカウントであり、第1のアカウント及び第2のアカウントの一方はロイヤルティアカウントである(例えば、第1のアカウントが支払アカウントであり、第2のアカウントがロイヤルティアカウントである)。第1のアカウントの第1の視覚的インジケータ(例えば、602)は第1の寸法特徴(例えば、サイズ又はアスペクト比)を有し、第2のアカウントの第2の視覚的インジケータ(例えば、620)は、第1の寸法特徴とは異なる第2の寸法特徴(例えば、異なるサイズ又は異なるアスペクト比)を有する。
【0224】
一部の実施形態によれば、電子デバイスの電子財布は、電子デバイスのユーザと関連付けられた複数の支払アカウント(例えば、602及び610と関連付けられた支払アカウントを含む)に関する支払アカウント情報を含む。
【0225】
なお、方法700に関して上述された処理(例えば、
図7)の詳細はまた、以下で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法900、1100、1300、1500、1700、及び1900は、方法700を参照して上述された、様々な方法の特徴のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法900、1100、1300、1500、1700、及び1900の、電子財布、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力は、方法700に記載した電子デバイスの、電子デバイス、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に有する。簡潔にするために、これらの詳細は、以下では繰り返さない。
【0226】
図8A〜
図8Dは、一部の実施形態に係る、ロイヤルティアカウント又は支払アカウントなどの表示されるアカウントを選択するための、例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。例えば、選択されたアカウントのアカウント情報をその後、(例えば、デバイスが支払端末のフィールド内に置かれたときに)取引で使用するために、NFC対応型支払端末に送信することができる。この技法は、ディスプレイと位置センサとを備えた電子デバイスにおいて実行することができる。これらの図のユーザインタフェースは、
図9の処理を含めた、以下で説明される処理を例示するために使用される。
【0227】
プライベートラベルアカウント又はロイヤルティアカウントなどの一部のアカウントは、特定の位置(例えば、特定の加盟店又は加盟店の特定の店舗)と関連付けられてよい。これらの位置にいるとき、ユーザは、取引において関連付けられたプライベートラベルアカウント又はロイヤルティアカウントの使用を選好する場合がある。例えば、ユーザがJoe’s Electronicsの店舗にいる場合、このユーザは、Joe’s Electronicsの店舗と関連付けられたプライベートラベルアカウント(例えば、プライベートラベルクレジットカードアカウント)の使用を選好する場合がある。別の例として、ユーザがスーパーマーケットにいる場合、このユーザは、ユーザがデフォルトの支払アカウントを使用して支払を行う取引中に、このスーパーマーケットと関連付けられたロイヤルティアカウントの使用を選好する場合がある。したがって、電子デバイスのディスプレイ上に、現在の状況(例えば、位置)に関係するアカウントの視覚的表示を表示することは、ユーザに価値をもたらす。
【0228】
例えば、支払アカウントを、複数の位置(例えば、チェーンの複数の店舗)と関連付けることができる。更に、異なる位置を異なる支払アカウントと関連付けることができる(例えば、ユーザはJoe’s Electronicsのクレジットカード及びJack’s Home Improvement Storeのクレジットカードを所有しており、Joe’s ElectronicsのクレジットカードはJoe’s Electronicsの複数の店舗と関連付けられていてよく、Jack’s Home Improvement Storeのカードは、複数のJack’s Home Improvement Storeと関連付けられている)。
【0229】
ここで
図8Aに目を向けると、電子デバイスは、位置センサを使用して現在の位置を検出する(例えば、電子デバイスは、デバイスが、特定の小売業者のところに又は特定の小売業者の特定の店舗に物理的に位置していると判定する)。電子デバイスは、現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているか否かを判定する(例えば、特定のプライベートラベル支払アカウント又は特定のロイヤルティアカウントが、小売業者と関連付けられていると判定する)。
【0230】
図8Aに示すように、(例えば、デフォルトの支払アカウントを準備するリクエストの受け取りとデフォルトの支払アカウントの準備との間の時間中に)現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されない(例えば、デバイスの位置が現在の位置と関連付けられていないとデバイスが判定するか又はデバイスがデバイスの位置の判定に失敗する)ことに従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示802(例えば、デフォルトの支払アカウントと関連付けられたクレジットカードの視覚的描写)を表示する。一部の実施形態では、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示802が表示され、他のアカウントに関するグラフィックインジケータは表示されない。
図8Aでは、準備完了表示804は、デバイスが視覚的インジケータ802によって表されたデフォルトのアカウントを使用して取引に参加する用意ができているという視覚的表示である。
【0231】
デフォルトの支払アカウントの視覚的表示802は、デフォルトの支払アカウントと関連付けられた第1の金融機関の名前「AA銀行」、デフォルトの支払アカウントと関連付けられた支払カードの背景アートに対応する第1の背景アート、デフォルトの支払アカウントと関連付けられた口座番号の少なくとも一部、及びデフォルトの支払アカウントと関連付けられた有効期限を含む。
【0232】
図8Bに示すように、現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示802(例えば、デフォルトの支払アカウントと関連付けられたクレジットカードの視覚的描写)、及び第1のアカウントの視覚的表示806(例えば、プライベートラベルカード又は特定の支払アカウントと関連付けられた特定のロイヤルティアカウントの視覚的描写)を、同時に表示する。デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントは電子デバイスにリンクされており(例えば、デバイスの電子財布に記憶されており、電子デバイスは両方のアカウントに関してプロビジョニングされている)、デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントは、異なるアカウントである。
図8Bでは、準備完了表示804は、デバイスが、視覚的インジケータ802によって表されたデフォルトのアカウント及び視覚的インジケータ806によって表された第1のアカウントのいずれか(又は両方)を使用して、取引に参加する用意ができている、という視覚的表示である。
【0233】
第1の支払アカウントの視覚的表示806は、第1のアカウントと関連付けられた加盟店又は金融機関の名前(例えば、「SHOPCO」)、第1のアカウントに対応する第1の背景アート、第1のアカウントと関連付けられた口座番号の少なくとも一部、及び第1のアカウントと関連付けられた有効期限を含んでよい。
【0234】
例えば、支払アカウント(例えば、第1のアカウント)を、複数の位置(例えば、チェーンの複数の店舗)と関連付けることができる。更に、異なる場所を異なる支払アカウントと関連付けることができる(例えば、ユーザは、Joe’s Electronicsのクレジットカード及びJack’s Home Improvement Storeのクレジットカードを所有している。Joe’s Electronicsのクレジットカードは、Joe’s Electronicsの複数の店舗と関連付けられていてよく、Jack’s Home Improvement Storeのカードは、複数のJack’s Home Improvement Storeと関連付けられている)。
【0235】
一部の実施形態によれば、
図8Bに示すように、第1のアカウントは支払アカウントである。一部の実施形態では、第1のアカウントはプライベートラベルアカウントであり、第1のアカウントの視覚的表示806は、プライベートラベルアカウントと関連付けられた支払カードの画像である。一部の実施形態では、第1のアカウントの視覚的表示806は、デフォルトのアカウントの視覚的表示802の背後に部分的に表示される。
【0236】
一部の実施形態によれば、
図8Cに示すように、第1のアカウントはロイヤルティアカウントである。一部の実施形態では、第1のアカウントはロイヤルティアカウントであり、視覚的表示808は、ロイヤルティアカウントと関連付けられたロイヤルティカードの画像である。一部の実施形態では、第1のアカウントの視覚的表示808は、デフォルトのアカウントの視覚的表示802の背後に部分的に表示される。
【0237】
一部の実施形態によれば、
図8Dに示すように、電子デバイスは、(例えば、デバイスが非接触支払端末820のNFCフィールド内にある間に)非接触支払端末820から、支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る。電子デバイスは、リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むか否かを判定する(例えば、デバイスがNFC対応型端末のフィールド内に置かれるとき、この端末は、特定の小売業者のプライベートラベルクレジットカードを要求する)。現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、及びリクエストが第1のアカウントタイプを使用する支払情報のリクエストを含むとの判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を使用して、第1のアカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信し、この場合、第1のアカウントの支払アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、支払認証情報を検証するために及び/又は取引を完了するための認証を受け取るために、情報を1つ以上の金融機関に転送することを含む。例えば、支払アカウント情報は、NFCを使用して非接触支払端末に送信される。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、ロイヤルティアカウントの確認/認証のためにロイヤルティ情報を1つ以上のサーバ に転送することを含む。
【0238】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る。電子デバイスは、リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むと判定する(例えば、デバイスがNFC対応型端末のフィールド内に置かれるとき、この端末は、特定の小売業者のプライベートラベルクレジットカードを要求する)。現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って(及びリクエストが第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むとの判定に従って)、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を使用して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信し、この場合、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、支払認証情報を検証するために及び/又は取引を完了するための認証を受け取るために、情報を1つ以上の金融機関に転送することを含む。例えば、支払アカウント情報は、NFCを使用して非接触支払端末に送信される。
【0239】
一部の実施形態によれば、第1のアカウントの視覚的表示は、デフォルトのアカウントの視覚的表示802の上に表示され、この場合、第1のアカウントの視覚的表示は、デバイスが支払取引で使用するために追加のユーザ入力を必要とすることなく第1のアカウントを選択可能となっていることを示す。例えば、第1のアカウントの視覚的表示は、デフォルトのアカウントのカードの画像上に単にテキスト表記され、デバイスは、ユーザ介入なしでどの支払アカウントを使用するかを(支払のときに)決定する。
【0240】
一部の実施形態によれば、位置センサを使用して現在の位置を検出する前に、電子デバイスは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力(例えば、ユーザ入力)を受け取る(例えば、ユーザは、NFC支払を行うように及び/又は電子財布にアクセスするようにデバイスを準備する、デバイスのハードウェアボタン508のダブルクリックを行う)。一部の実施例では、デバイスを支払取引可能にするよう要求するユーザ入力の受け取りに応答して、デバイスは、取引に参加することが可能となる(例えば、デフォルトの支払アカウントを使用してNFC支払を行うようにデバイスを準備する)。
【0241】
一部の実施形態によれば、位置センサを使用して現在の位置を検出することは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答している。
【0242】
一部の実施形態によれば、現在の位置が第1のアカウントに関連付けられているか否かを判定することは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答している(例えば、ユーザは、NFC支払を行うように及び/又は電子財布にアクセスするようにデバイスを準備する、デバイスのハードウェアボタン508のダブルクリックを行う)。一部の実施例では、デバイスを支払取引可能にするよう要求するユーザ入力の受け取りに応答して、デバイスは、取引に参加することが可能となる(例えば、デフォルトの支払アカウントを使用してNFC支払を行うようにデバイスを準備する)。
【0243】
一部の実施形態によれば、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントを使用して取引に参加することが可能となる前に、デバイスが現在の位置が第1のアカウントと関連付けられていると判定することに失敗するときに生じる(例えば、現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているか否かを判定することは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にするよりも、長い時間がかかる)。あるいは、任意選択的に、電子デバイスは、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示を同時に表示し、このときデバイスは、電子デバイスのユーザがまだ電子デバイスを見ていること又は電子デバイスがまだユーザに対面していることを検出する。例えば、(1)ユーザがまだデバイスを見ている間に、又は(2)デバイスがまだユーザに対面している間に、ディスプレイ上のアカウントの視覚的表示を変えるだけで、ユーザには、変更を見て、支払取引で異なる支払アカウントを使用できることを諒解する機会が提供される。
【0244】
一部の実施形態では、電子デバイスがユーザの手首に着用される場合、電子デバイスは、ユーザが自身の手首を上げるか又は回転させること(例えば、レイズジェスチャ)で電子デバイスを視野位置内に移動させるのを検出することによって、ユーザが電子デバイスを見ていることを検出できる。電子デバイスは、ユーザが自身の手首を下げるのを検出することによって、ユーザがもはやデバイスを見ていないことを検出できる。本明細書で使用するとき、視野位置は、ユーザが電子デバイスのディスプレイを見ることのできる、電子デバイスの位置である。一部の実施形態では、電子デバイスは、米国仮特許出願第62/026,532号、「Raise Gesture Detection in a Device」に記載されているように、ユーザが自身の手首を上げる又は下げるのを示す信号を検出する。この出願は、その全体が本明細書において参照により組み込まれる。
【0245】
一部の実施形態では、レイズジェスチャ検出アルゴリズムは、レイズジェスチャが行われたという確信を高める一連の状態を経て進むことができる。例えば、レイズジェスチャ検出アルゴリズムは、対象とする時間幅(例えば、ユーザがレイズジェスチャをするのに、おそらくかかるであろう時間)に対応する、一組のモーションセンサデータサンプル(加速度計及び/又はジャイロセンサのデータを含む)を選択することができる。組の中にある最も古い1つ以上のサンプルを考慮することで、このアルゴリズムは、時間幅の最初におけるデバイスの空間的な向きを反映可能な「開始姿勢」を定めることができる。この向きは、仮定された重力の垂直軸に対して定めることができる。開始姿勢に基づいて、アルゴリズムは、デバイスのディスプレイをユーザが視線内に入れる(デバイスが「フォーカス姿勢」にされているともいう)ためにおそらく生じるであろう動きの量及び/又は方向(単数又は複数)を、決定することができる。このおそらく生じるであろう動きの量及び/又は方向(単数又は複数)は、「可能性のある」レイズジェスチャを特定するための基準として表現することができ、これらの基準を使用して、一組のモーションセンサデータサンプルのうちいくつか又はすべてに基づいて、可能性のあるレイズジェスチャが生じているか否かを特定することができる。また、フォーカス姿勢に達しているデバイスが、少なくとも最短の時間、フォーカス姿勢のままであるか否かを決定することで、可能性のあるレイズジェスチャを「検出済」レイズジェスチャとして特定することができる。必要であれば、ジェスチャ分類部を使用して、更なる確認を行ってもよい。レイズジェスチャ検出アルゴリズムは、可能性のあるレイズジェスチャ、検出済レイズジェスチャ及び/又は確認済レイズジェスチャを特定するたびに、デバイスの他の構成要素に通知することができる。
【0246】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、非接触支払端末からロイヤルティアカウント情報のリクエストを受け取り、この場合、第1のアカウントはロイヤルティアカウントである。ロイヤルティアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、(例えば、アカウントを準備させるリクエストの受け取りとアカウントの準備との間の時間中に)現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、第1のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信し、また電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信する。一部の実施形態では、第1のアカウントに関するアカウント情報は、支払取引を行う前に第1のアカウントの表現がディスプレイ上に表示されるか否かに関係なく提供される。一部の実施形態では、第1のアカウントに関するアカウント情報は、支払取引を行う前に第1のアカウントの表現がディスプレイ上に表示されるときにだけ提供される。
【0247】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る。電子デバイスは、リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むと判定し、この場合、第1のアカウントは、デフォルトの支払アカウントとは異なる支払アカウントである(例えば、デバイスがNFC対応型端末のフィールド内に置かれるとき、この端末は、特定の小売業者のプライベートラベルクレジットカードを要求する)。アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、(例えば、アカウントを準備させるリクエストの受け取りとアカウントの準備との間の時間中に)現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して第1のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信するのを取り止め、また電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信する。一部の実施形態では、第1のアカウントに関するアカウント情報は、支払取引を行う前に第1のアカウントの表現がディスプレイ上に表示されるときにだけ提供される。
【0248】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る。非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る前に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示(例えば、デフォルトの支払アカウントと関連付けられたクレジットカードの視覚的描写)、及び第1のアカウントの視覚的表示(例えば、プライベートラベルカード又は特定の支払アカウントと関連付けられた特定のロイヤルティアカウントの視覚的描写)が、ディスプレイ上に同時に表示された。リクエストは、第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含む(例えば、デバイスがNFC対応型端末のフィールド内に置かれるとき、この端末は、特定の小売業者のプライベートラベルクレジットカードを要求する)。第1のアカウントは、第1のアカウントタイプの支払アカウントである。アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、また(例えば、アカウントを準備するリクエストの受け取りとアカウントの準備との間の時間中に)現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信するのを取り止め、また電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、第1のアカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信する。
【0249】
一部の実施形態によれば、現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、非接触支払端末から失敗連絡を受け取る(例えば、支払アカウントが銀行によって休止されているか又は資金がないために、支払が拒絶された)。失敗連絡の受け取りに応答して、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、非接触支払端末にデフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を送信する(例えば、代わりにデフォルトのカードで支払う)。一部の実施形態では、デバイスは、支払取引においていずれかの支払アカウントを使用できることをユーザに示すために、デフォルトの支払アカウント及び別の支払アカウントの表示を同時に表示する。
【0250】
一部の実施形態によれば、ディスプレイ上にデフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示を同時に表示することは、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示を第1のアカウントの視覚的表示と重ねて(例えば、第1のアカウントの視覚的表示の上で又は下で)、同時に表示することを含む。一部の実施形態では、第1のアカウントの視覚的表示は、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示によって少なくとも部分的に不明瞭にされる。
【0251】
図9は、一部の実施形態に係る、ロイヤルティアカウント又は支払アカウントなどの表示されるアカウントを選択するための方法900を示すフロー図である。方法900は、ディスプレイと位置センサとを備えたデバイス(例えば、100、300又は500)において実行される。方法900のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、かついくつかの動作は省略してもよい。
【0252】
以下において説明されるように、方法900は、ロイヤルティアカウント又は支払アカウントなどの表示されるアカウントを選択するための、直感的な方法を提供する。この方法は、アカウントを選択するユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがアカウントをより高速かつより効率的に選択することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0253】
ブロック902では、電子デバイスは、位置センサを使用して現在の位置を検出する。ブロック904では、電子デバイスは、現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているか否かを判定する。
【0254】
ブロック904では、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示(例えば、802)を表示する。
【0255】
ブロック906では、現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示(例えば、802)及び第1のアカウントの視覚的表示(例えば、
図8Bの806、
図8Cの808)を同時に表示する。デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントは電子デバイスにリンクされ、デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントは異なっている。
【0256】
一部の実施形態によれば、第1のアカウントは支払カウントである。一部の実施形態では、第1のアカウントはプライベートラベルアカウントであり、第1のアカウントの視覚的表示(例えば、806)は、プライベートラベルアカウントと関連付けられた支払カードの画像である。一部の実施形態では、第1のアカウントの視覚的表示(例えば、806)は、デフォルトのアカウントの視覚的表示(例えば、802)の背後に部分的に表示される。
【0257】
一部の実施形態によれば、第1のアカウントはロイヤルティアカウントである。一部の実施形態では、第1のアカウントはロイヤルティアカウントであり、視覚的表示(例えば、808)は、ロイヤルティアカウントと関連付けられたロイヤルティカードの画像である。一部の実施形態では、第1のアカウントの視覚的表示(例えば、808)は、デフォルトのアカウントの視覚的表示の背後に部分的に表示される。
【0258】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、(例えば、デバイスが非接触支払端末820のNFCフィールド内にある間に)非接触支払端末から、支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る。電子デバイスは、リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むか否かを判定する。現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、及びリクエストが第1のアカウントタイプを使用する支払情報のリクエストを含むとの判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を使用して、第1のアカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信し、この場合、この第1のアカウントの支払アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、支払認証情報を検証するために及び/又は取引を完了するための認証を受け取るために、情報を1つ以上の金融機関に転送することを含む。例えば、支払アカウント情報は、NFCを使用して非接触支払端末に送信される。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、ロイヤルティアカウントの確認/認証のためにロイヤルティ情報を1つ以上のサーバ に転送することを含む。
【0259】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る。電子デバイスは、リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むと判定する。現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って(及びリクエストが第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むとの判定に従って)、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を使用して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信し、この場合、このデフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、支払認証情報を検証するために及び/又は取引を完了するための認証を受け取るために、情報を1つ以上の金融機関に転送することを含む。
【0260】
一部の実施形態によれば、第1のアカウントの視覚的表示は、デフォルトのアカウントの視覚的表示(例えば、802)の上に表示され、この場合、第1のアカウントの視覚的表示は、デバイスが支払取引で使用するために追加のユーザ入力を必要とすることなく第1のアカウントを選択可能となっていることを示す。
【0261】
一部の実施形態によれば、位置センサを使用して現在の位置を検出する前に、電子デバイスは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力(例えばユーザ入力)を受け取る。
【0262】
一部の実施形態によれば、位置センサを使用して現在の位置を検出することは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答している。
【0263】
一部の実施形態によれば、現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているか否かを判定することは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答している(例えば、ユーザは、NFC支払を行うように及び/又は電子財布にアクセスするようにデバイスを準備する、デバイスのハードウェアボタン508のダブルクリックを行う)。
【0264】
一部の実施形態によれば、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントを使用して取引に参加することが可能となる前に、デバイスが現在の位置が第1のアカウントと関連付けられていると判定することに失敗するときに生じる。
【0265】
一部の実施形態では、電子デバイスがユーザの手首に着用される場合、電子デバイスは、ユーザが自身の手首を上げるか又は回転させることで電子デバイスを視野位置内に移動させるのを検出することによって、ユーザが電子デバイスを見ていることを検出できる。電子デバイスは、ユーザが自身の手首を下げるのを検出することによって、ユーザがもはやデバイスを見ていないことを検出できる。本明細書で使用するとき、視野位置は、ユーザが電子デバイスのディスプレイを見ることのできる、電子デバイスの位置である。
【0266】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、非接触支払端末からロイヤルティアカウント情報のリクエストを受け取り、この場合、第1のアカウントはロイヤルティアカウントである。ロイヤルティアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、(例えば、アカウントを準備させるリクエストの受け取りとアカウントの準備との間の時間中に)現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、第1のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信し、また電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信する。一部の実施形態では、第1のアカウントに関するアカウント情報は、支払取引を行う前に第1のアカウントの表現がディスプレイ上に表示されるか否かに関係なく提供される。一部の実施形態では、第1のアカウントに関するアカウント情報は、支払取引を行う前に第1のアカウントの表現がディスプレイ上に表示されるときにだけ提供される。
【0267】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る。電子デバイスは、リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むと判定し、この場合、第1のアカウントは、デフォルトの支払アカウントとは異なる支払アカウントである。アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、(例えば、アカウントを準備させるリクエストの受け取りとアカウントの準備との間の時間中に)現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して第1のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信するのを取り止め、また電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信する。一部の実施形態では、第1のアカウントに関するアカウント情報は、支払取引を行う前に第1のアカウントの表現がディスプレイ上に表示されるときにだけ提供される。
【0268】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る。非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る前に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示(例えば、802)及び第1のアカウントの視覚的表示(例えば、806又は808)は、ディスプレイ上に同時に表示された。リクエストは、第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含む(例えば、デバイスがNFC対応型端末のフィールド内に置かれるとき、この端末は、特定の小売業者のプライベートラベルクレジットカードを要求する)。第1のアカウントは、第1のアカウントタイプの支払アカウントである。アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、また(例えば、アカウントを準備させるリクエストの受け取りとアカウントの準備との間の時間中に)現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信するのを取り止め、また電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、第1のアカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信する。
【0269】
一部の実施形態によれば、現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、非接触支払端末から失敗連絡を受け取る(例えば、支払アカウントが銀行によって休止されているか又は資金がないために、支払が拒絶された)。失敗連絡の受け取りに応答して、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、非接触支払端末にデフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を送信する(例えば、代わりにデフォルトのカードで支払う)。一部の実施形態では、デバイスは、支払取引においていずれかの支払アカウントを使用できることをユーザに示すために、デフォルトの支払アカウント及び別の支払アカウントの表示を同時に表示する。
【0270】
一部の実施形態によれば、ディスプレイ上にデフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示を同時に表示することは、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示(例えば、802)を第1のアカウントの視覚的表示(例えば、806、808)と重ねて(例えば、第1のアカウントの視覚的表示の上で又は下で)、同時に表示することを含む。一部の実施形態では、第1のアカウントの視覚的表示(例えば、806、808)は、デフォルトのアカウントの視覚的表示(例えば、802)によって少なくとも部分的に不明瞭にされる。
【0271】
方法900に関して上述された処理(例えば、
図9)の詳細はまた、上記及び以下で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700、1100、1300、1500、1700、及び1900は、方法900を参照して上述された、様々な方法の特徴のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法700、1100、1300、1500、1700、及び1900の、電子財布、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力は、方法900に記載した電子デバイスの、電子デバイス、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に有する。簡潔にするために、これらの詳細は、以下では繰り返さない。
【0272】
図10A〜
図10Eは、一部の実施形態に係る、電子財布における複数のアカウントの中からロイヤルティアカウント又は支払アカウントなどの表示されるアカウントを選択するための、例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。例えば、選択されたアカウントのアカウント情報をその後、(例えば、デバイスが支払端末のフィールド内に置かれたときに)取引で使用するために、NFC対応型支払端末に送信することができる。この技法は、ディスプレイと位置センサと1つ以上の無線通信要素とを備えた電子デバイスにおいて実行される。これらの図のユーザインタフェースは、
図11の処理を含めた、以下で説明される処理を例示するために使用される。
【0273】
電子デバイスは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力(例えば、ユーザ入力)を受け取る(例えば、ユーザは、NFC支払を行うようにデバイスを準備するために、デバイスのハードウェアボタン508のダブルクリックを行う)。
【0274】
入力の受け取りに応答して、電子デバイスは、位置センサを使用して現在の位置を検出する(例えば、デバイスが、特定の小売業者のところに又は特定の小売業者の特定の店舗に物理的に位置していると判定する)。電子デバイスはまた、1つ以上の支払基準のセットを満足しているか否かも判定し、この場合、1つ以上の支払基準のセットは、現在の位置が第1の支払アカウントと関連付けられているときに満足される基準を含む(例えば、特定のプライベートラベル支払アカウントが小売業者と関連付けられていると判定する)。
【0275】
図10Aに示すように、1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示1002を表示し、この場合、デフォルトの支払アカウントは第1の支払アカウントとは異なっている(例えば、デフォルトの支払アカウントと関連付けられたクレジットカードの視覚的描写1002、そして、第1の支払アカウントの表示の表示を取り止める)。
【0276】
デバイスは、ディスプレイ上に、他のアカウントも利用可能であるという表示1006、又は利用可能な他のアカウントの数の表示1006を表示してよい。この実施例では、表示1006は、4つのページングドットを含む。第1のページングドットは、第2の、第3の、及び第4のページングドットの第2の色とは異なる、第1の色のものである。4つのページングドットは、全部で4つのアカウントが利用可能であることを示す。その他のページングドットとは異なる色である第1のページングドットは、デバイスが現在、デフォルトの支払アカウントに対応する情報(例えば、視覚的表示1002)を表示していることを示す。
【0277】
デバイスは、ディスプレイ上に、準備完了表示1004も表示してよい。準備完了表示1004は、デバイスが視覚的表示1002によって表されたデフォルトの支払アカウントを使用して取引に参加できるようになっているという視覚的表示である。視覚的表示1002は、デフォルトの支払アカウントと関連付けられた金融機関の名前「AA銀行」、デフォルトの支払アカウントと関連付けられた支払カードの背景アートに対応する背景アート、デフォルトの支払アカウントと関連付けられた口座番号の少なくとも一部、及びデフォルトの支払アカウントと関連付けられた有効期限を含み得る。
【0278】
図10Bに示すように、1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の支払アカウントの視覚的表示1008を表示する(及び、デフォルトの支払アカウントの表示の表示を取り止める)。
【0279】
デバイスは、ディスプレイ上に、準備完了表示1010も表示してよい。準備完了表示1010は、デバイスが視覚的表示1008によって表された第1の支払アカウントを使用して取引に参加できるようになっているという視覚的表示である。視覚的表示1008は、第1の支払アカウントと関連付けられた加盟店の名前「SHOPCO」、第1の支払アカウントと関連付けられたプライベートラベルカードの背景アートに対応する背景アート、第1の支払アカウントと関連付けられた口座番号の少なくとも一部、及び第1の支払アカウントと関連付けられた有効期限を含み得る。
【0280】
一部の実施形態によれば、1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にする。更に、電子デバイスは、電子デバイスがデフォルトの支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にするのを、取り止めることができる。
【0281】
一部の実施形態によれば、1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にする。更に、電子デバイスは、電子デバイスが第1の支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にするのを、取り止めることができる。
【0282】
一部の実施形態によれば、1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に第1の支払アカウントの視覚的表示を表示するのを取り止める(例えば、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示は表示し、第1の支払アカウントの視覚的表示は表示しない)。
【0283】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、タッチ感知面を含む。
図10Cに示すように、電子デバイスは、第1の方向への1つ以上の入力を受け取る(例えば、タッチ感知面を介して1つ以上の左スワイプ若しくは右スワイプを受け取るか、又は第1の方向へのデバイス配向の変化を検出する)。
図10Dに示すように、1つ以上の入力の受け取りに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の支払アカウント及びデフォルトの支払アカウントとは異なる第2のアカウントを識別する(例えば、識別する)第2の視覚的インジケータ1012を表示する。電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする(例えば、第2のアカウントを使用してNFC取引を行うようにデバイスを準備し、デバイスが第1のアカウントを使用して取引に参加することを不可能にする)。したがって、デバイスが支払アカウントを提示するとき、ユーザは入力を行ってある支払アカウントに変更することができる(例えば、デバイスの電子財布における複数の支払アカウントの中から支払アカウントを選択できる)。
【0284】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、(例えば、ユーザがNFC対応型非接触支払端末のフィールド内にデバイスを置いたことを、デバイスが検出するとき)非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを受け取る。アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、それぞれの可能となったアカウント(例えば、デバイスが支払取引に参加することが可能になっている任意のアカウント、現在表示中の任意のアカウント)に関するアカウント情報を非接触支払端末に送信し、この場合、アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、(例えば、支払アカウントに関するアカウント情報が端末に送信される場合に)支払認証情報を検証するために及び/又は取引を完了するための認証を受け取るために、情報を1つ以上の金融機関に転送することを含む。例えば、支払アカウント情報は、NFCを使用して非接触支払端末に送信される。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、(例えば、ロイヤルティアカウントに関するアカウント情報が端末に送信される場合に)ロイヤルティアカウントの確認/認証のためにロイヤルティ情報を1つ以上のサーバ に転送することを含む。
【0285】
一部の実施形態によれば、1つ以上の基準のセットは、現在の位置で第1の支払アカウントを(例えば、ユーザの確認なしで)使用して取引するために(例えば、デフォルトの支払アカウントを無効にするように)デバイスが認証されるときに満足される基準を含む。
【0286】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、現在の位置がロイヤルティアカウントと関連付けられていると判定する。電子デバイスは、ディスプレイ上に、ロイヤルティアカウントの視覚的表示と、支払アカウントのそれぞれの視覚的表示とを(例えば、デフォルトの支払アカウント又は第1の支払アカウントの視覚的表示とを)、同時に表示する。したがって、適切なロイヤルティカードの利用可能性が検出される場合、デバイスは、デフォルトの支払カード(又はプライベートラベルカード)の表示と、ロイヤルティカードの表示とを表示する。
【0287】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、1つ以上の入力デバイスを含む。デバイスを支払取引可能にするよう要求するユーザ入力を受け取る前に、電子デバイスは、支払アカウントを電子デバイスとリンクさせるリクエスト(例えば、手入力、サーバからのインポート、又は電子デバイスのカメラセンサを使用した入力)を受け取る。支払アカウントのアカウント情報(例えば、カード番号、カード有効期限、カード上の名前)を含むリクエスト。電子デバイスは、支払アカウントを電子デバイスとリンクする(例えば、支払アカウントを電子デバイス上の電子財布に追加する)。電子デバイスは、支払アカウントと関連付けられた金融機関が、ユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントを認証したと判定する。電子デバイスは、
図10Eに示すように、ユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントをアクティベーションするユーザ入力を受け取る。
【0288】
図10Eに示すように、ユーザは、はいのアフォーダンス1030をアクティベーションすることによって、位置に基づく選択に関して使用されることになる支払アカウントをアクティベーションすることができる。あるいは、ユーザは、いいえのアフォーダンス1032をアクティベーションすることによって、位置に基づいて選択される支払アカウントのアクティベーションを取り止めることができる。一部の実施形態では、カードの設定中に(例えば、カードが電子デバイスにリンクされる間に又はその直後に)、位置に基づいて選択される支払アカウントをアクティベーションするための選択肢が表示される。あるいは(又は加えて)、金融機関は、支払アカウントが電子デバイスにリンクされた後の時点で、(ユーザ入力不要で)位置に基づき選択される支払アカウントを認証できる。この状況では、支払アカウント用の設定メニューの中に新しい選択肢が現れてよい。同様に、デバイスは、デバイスが支払が行われることを検出するときに、ポップアップ通知を表示できる。この通知は支払アカウントがこの時点で位置に基づく選択を行えることを示す。その後、ユーザは、ユーザ入力不要で位置に基づき選択するための機能を、アクティベーションする(又はアクティベーションしない)ことを選ぶことができる。
【0289】
一部の実施形態によれば、1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にする。電子デバイスは、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る。電子デバイスは、リクエストが第1の支払アカウントとは異なる第2の支払アカウントに対応するアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むか否かを判定する(例えば、デバイスがNFC対応型端末のフィールド内に置かれるとき、この端末は、特定の小売業者のプライベートラベルクレジットカードを要求する)。リクエストが第2のアカウントタイプを使用する支払情報のリクエストを含むとの判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を使用して第2のアカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信するための認証を要求する、(例えば、視覚的な、オーディオの、又は触覚的な)通知を提供し、この場合、この第2のアカウントの支払アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。したがって、第1の支払アカウントが特定の場所にとって適切であるとデバイスが判定するが、非接触支払端末は異なる支払アカウントを使用する支払を要求するとき、ユーザは通知を受け、第2の支払アカウントを使用した支払取引を進めるための認証を提供するように要求される。
【0290】
図11は、一部の実施形態に係る、電子財布における複数のアカウントの中から、ロイヤルティアカウント又は支払アカウントなどの表示されるアカウントを選択するための方法1100を示すフロー図である。方法1100は、ディスプレイと位置センサとを備えたデバイス(例えば、100、300又は500)において実行される。方法1100のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、かついくつかの動作は省略してもよい。
【0291】
以下において説明されるように、方法1100は、アカウントを選択するための直感的な方法を提供する。この方法は、表示される及び/又は支払用のアカウントを選択するユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがアカウントをより高速かつより効率的に選択することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0292】
ブロック1102では、電子デバイスは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力(例えば、ユーザ入力)を受け取る(例えば、ユーザは、NFC支払を行うようにデバイスを準備するために、デバイスのハードウェアボタン508のダブルクリックを行う)。
【0293】
ブロック1104では、入力の受け取りに応答して、技法はブロック1106へと続く。ブロック1106では、電子デバイスは、位置センサを使用して現在の位置を検出する(例えば、デバイスが、特定の小売業者のところに又は特定の小売業者の特定の店舗に物理的に位置していると判定する)。
【0294】
ブロック1108では、電子デバイスは、1つ以上の支払基準のセットを満足しているか否かを判定し、この場合、1つ以上の支払基準のセットは、現在の位置が第1の支払アカウントと関連付けられているときに満足される基準を含む(例えば、特定のプライベートラベル支払アカウントが小売業者と関連付けられていると判定する)。
【0295】
ブロック1110では、1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示(例えば、1002)を表示し、この場合、デフォルトの支払アカウントは第1の支払アカウントとは異なっている(例えば、デフォルトの支払アカウントと関連付けられたクレジットカードの視覚的描写、そして、特定の支払アカウントの表示の表示を取り止める)。
【0296】
一部の実施形態によれば、ブロック1112では、1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にする。
【0297】
ブロック1114では、1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の支払アカウントの視覚的表示(例えば、1008)を表示する(及び、デフォルトの支払アカウントの表示の表示を取り止める)。
【0298】
一部の実施形態によれば、ブロック1116では、1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にする。
【0299】
一部の実施形態によれば、1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に第1の支払アカウントの視覚的表示(例えば、1008)を表示するのを取り止める(例えば、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示は表示し、第1の支払アカウントの視覚的表示は表示しない)。
【0300】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、タッチ感知面を含む。電子デバイスは、第1の方向への1つ以上の入力を受け取る(例えば、タッチ感知面を介した1つ以上の左スワイプ若しくは右スワイプ、又は第1の方向へのデバイス配向の変化の検出)。1つ以上の入力の受け取りに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の支払アカウント及びデフォルトの支払アカウントとは異なる第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータ(例えば、1012)を表示し、また電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする(例えば、第2のアカウントを使用してNFC取引を行うようにデバイスを準備し、デバイスが第1のアカウントを使用して取引に参加することを不可能にする)。
【0301】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを受け取る。アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、それぞれの可能となったアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信し、この場合、アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、(例えば、支払アカウントに関するアカウント情報が端末に送信される場合に)支払認証情報を検証するために及び/又は取引を完了するための認証を受け取るために、情報を1つ以上の金融機関に転送することを含む。
【0302】
一部の実施形態によれば、1つ以上の基準のセットは、現在の位置で第1の支払アカウントを(例えば、ユーザの確認なしで)使用して取引するために(例えば、デフォルトの支払アカウントを無効にするように)デバイスが認証されるときに満足される基準を含む。
【0303】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、現在の位置がロイヤルティアカウントと関連付けられていると判定する。電子デバイスは、ディスプレイ上に、ロイヤルティアカウントの視覚的表示と、支払アカウントのそれぞれの視覚的表示とを(例えば、デフォルトの支払アカウント又は第1の支払アカウントの視覚的表示とを)、同時に表示する。したがって、適切なロイヤルティカードの利用可能性が検出される場合、デバイスは、デフォルトの支払カード(又はプライベートラベルカード)の表示と、ロイヤルティカードの表示とを表示する。
【0304】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、1つ以上の入力デバイスを含む。デバイスを支払取引可能にするよう要求するユーザ入力を受け取る前に、電子デバイスは、支払アカウントを電子デバイスとリンクさせるリクエスト(例えば、手入力、サーバからのインポート、又は電子デバイスのカメラセンサを使用した入力)を受け取る。支払アカウントのアカウント情報(例えば、カード番号、カード有効期限、カード上の名前)を含むリクエスト。電子デバイスは、支払アカウントを電子デバイスとリンクする(例えば、支払アカウントを電子デバイス上の電子財布に追加する)。電子デバイスは、支払アカウントと関連付けられた金融機関が、ユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントを認証したと判定する。電子デバイスは、ユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントをアクティベーションするユーザ入力を受け取る。
【0305】
一部の実施形態によれば、1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にする。電子デバイスは、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る。電子デバイスは、リクエストが第1の支払アカウントとは異なる第2の支払アカウントに対応するアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むか否かを判定する(例えば、デバイスがNFC対応型端末のフィールド内に置かれるとき、この端末は、特定の小売業者のプライベートラベルクレジットカードを要求する)。リクエストが第2のアカウントタイプを使用する支払情報のリクエストを含むとの判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を使用して第2のアカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信するための認証を要求する、(例えば、視覚的な、オーディオの、又は触覚的な)通知を提供し、この場合、この第2のアカウントの支払アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。したがって、第1の支払アカウントが特定の場所にとって適切であるとデバイスが判定するが、非接触支払端末は異なる支払アカウントを使用する支払を要求するとき、ユーザは通知を受け、第2の支払アカウントを使用した支払取引を進めるための認証を提供するように要求される。
【0306】
方法1100に関して上述された処理(例えば、
図11)の詳細はまた、上記及び以下で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700、900、1300、1500、1700及び1900は、方法1100を参照して上述された、様々な方法の特徴のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法700、900、1300、1500、1700、及び1900の、電子財布、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力は、方法1100に記載した電子デバイスの、電子デバイス、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に有する。簡潔にするために、これらの詳細は、以下では繰り返さない。
【0307】
図12A〜
図12Dは、一部の実施形態に係る、電子財布における複数のアカウントの中から選択されたアカウントのアカウント情報を送信するための、例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。この技法は、ディスプレイと1つ以上の無線通信要素(例えば、NFCアンテナ、WiFiアンテナなどの1つ以上の無線アンテナ)とを備えた電子デバイスにおいて実行される。これらの図のユーザインタフェースは、
図13の処理を含めた、以下で説明される処理を例示するために使用される。
【0308】
電子デバイスは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力(例えば、ユーザ入力)を受け取る(例えば、ユーザは、NFC支払を行うようにデバイスを準備するために、デバイスのハードウェアボタンのダブルクリックを行う)。
図12Aでは、入力の受け取りに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の支払アカウント及び第2の支払アカウントを含む複数の支払アカウントを表す支払表示(例えば、1202)を表示する(例えば、特定の支払アカウントを識別しない「スマート選択」表示を表示する)。
【0309】
図12Bに示すように、ユーザは電子デバイス500を、非接触支払端末1220のNFCフィールド内に置く。電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、(例えば、非接触支払端末1220から受け取られた)支払取引に対応するアカウント情報のリクエストを受け取る。
【0310】
支払取引に対応するアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、第1の支払アカウントに関する支払基準が満足されている(例えば、第1の支払アカウントがデバイスの現在の位置と関連付けられている)との判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに(及び、任意選択的に、第1の支払アカウント以外の支払表示と関連付けられた任意の他の支払アカウントに関する支払アカウント情報は送信せずに)、第1の支払アカウントに関するアカウント情報を送信する。支払取引に対応するアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、第2の支払アカウントに関する支払基準が満足されている(例えば、第2の支払アカウントがデバイスの現在の位置と関連付けられている)との判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、第1の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに(及び、任意選択的に、第2の支払アカウント以外の支払表示と関連付けられた任意の他の支払アカウントに関する支払アカウント情報は送信せずに)、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を送信する。したがって、ユーザは、「スマート選択」機能が選択されているという視覚的表示を見ることができる。デバイスが支払を行う試みを検出するとき、電子デバイスは、適切なアカウントに関するアカウント情報を送信する。
【0311】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、デフォルトの支払アカウント及び複数のデフォルトでない支払アカウント(例えば、それぞれの支払アカウントに対応する支払基準が満足されるときのみ使用される支払アカウント)のうちの1つを使用した支払を可能にするように構成されている。デフォルトでない支払アカウントのうちのいずれに関しても支払基準が満足されていないとの判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトでない支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、デフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を送信する。
【0312】
一部の実施形態によれば、支払基準は、電子デバイスの現在の位置と関連付けられた判定に基づく基準を含む。例えば、基準は、電子デバイスが決められた地理的エリア内にあるときに満足される。別の例として、基準は、電子デバイスが決められた地理的エリア内にないときには満足されない。
【0313】
一部の実施形態によれば、
図12Aに示すように、複数の支払アカウントを表す支払表示1202は、第1の支払アカウントの表示を含まず、また第2の支払アカウントの表示を含まない。例えば、ディスプレイ上には、第1の支払アカウント又は第2の支払アカウントを示す表示は存在しない。複数の支払アカウントを表す支払表示1202は、クレジットカードのような見た目ではなく、また、第1の支払アカウントの表示又は第2の支払アカウントの表示のような見た目ではない。したがって、ユーザは、デバイスが特別な動作モードにあることを一目で理解できる。
【0314】
一部の実施形態によれば、複数の支払アカウントは、ユーザ入力不要な位置に基づく選択をアクティベーションするユーザ入力を電子デバイスが受け取っている支払アカウントのみを含む。
【0315】
一部の実施形態によれば、複数の支払アカウントは、支払アカウントと関連付けられた金融機関が対応するユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントを認証した支払アカウントのみを含む。
【0316】
一部の実施形態によれば、支払取引のために複数の支払アカウントのうちのどれを使用すべきかをデバイスがコンテキストに基づいて選択する、コンテキスト的選択の動作モードが、選択可能な支払選択肢として表される。一部の実施形態では、デバイスは、選択可能な支払選択肢の選択を受け取り、選択可能な支払選択肢の選択に応答して、コンテキスト的選択の動作モードに切り替える。
【0317】
図12Cでは、一部の実施形態によれば、電子デバイスはタッチ感知面を含む。例えば、
図12Bに示すように支払を行う前に、電子デバイスは、第1の方向への1つ以上の入力(例えば、ユーザ入力)(例えば、タッチ感知面を介して1つ以上の左スワイプ若しくは右スワイプ、又は第1の方向へのデバイスの配向の変化)を受け取る。
図12Cに示すように、電子デバイスは、支払表示1202をディスプレイ外へと遷移させることを含むアニメーションを表示してよい。1つ以上の入力の受け取りに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上で、複数の支払アカウントを表す支払表示1202を、複数の支払アカウントを表す支払表示1202とは異なる第2の視覚的インジケータ1220と入れ替え、この場合、第2の視覚的選択インジケータは、第1の支払アカウント及び第2の支払アカウントとは異なる第3の支払アカウントを識別する。1つ以上の入力の受け取りに応答して、電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第3の支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にする。(例えば、第2のアカウントを使用してNFC取引を行うようにデバイスを準備し、デバイスが第1のアカウントを使用して取引に参加することを不可能にする)。こうして、ユーザは特定の支払アカウントを選択できる。ユーザが特定の支払アカウントを選択すると、
図12Bに示すように、ユーザはそのアカウントを使用して支払を行うことができる。
【0318】
一部の実施形態によれば、複数の支払アカウントを表す支払表示1202は、複数の支払アカウントのうちの個々の支払アカウントの視覚的インジケータ(例えば、1220)とは異なっている。例えば、支払表示1202は取り囲むカードは無くロゴを含んでいるが、一方他のすべての支払アカウントは、カード画像(例えば、視覚的表示1220)によって表される。又は、支払表示は、これが複数の異なる支払アカウント間でのコンテキスト的選択を表していることを示すテキスト(例えば、「AUTO SELECT」)を伴う。
【0319】
図13は、一部の実施形態に係る、電子財布における複数のアカウントの中から選択されたアカウントのアカウント情報を送信するための方法を示すフロー図である。方法1300は、ディスプレイと1つ以上の無線通信要素とを備えたデバイス(例えば、100、300、500)において実行される。方法1300のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、かついくつかの動作は省略してもよい。
【0320】
以下において説明されるように、方法1300は、電子財布における複数のアカウントの中から選択されたアカウントのアカウント情報を送信するための、直感的な方法を提供する。この方法は、支払で使用するアカウントを選択するユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがアカウントをより高速かつより効率的に選択することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0321】
ブロック1302では、電子デバイスは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力(例えば、ユーザ入力)を受け取る(例えば、ユーザは、NFC支払を行うようにデバイスを準備するために、デバイスのハードウェアボタン508のダブルクリックを行う)。
【0322】
ブロック1304では、入力の受け取りに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の支払アカウント及び第2の支払アカウントを含む複数の支払アカウントを表す支払表示(例えば、1202)を表示する(例えば、特定の支払アカウントを識別しない「スマート選択」表示を表示する)。
【0323】
ブロック1306では、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、(例えば、非接触支払端末1220から受け取られた)支払取引に対応するアカウント情報のリクエストを受け取る。
【0324】
ブロック1308では、支払取引に対応するアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、技法はブロック1310〜1312に進む。ブロック1310では、第1の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに(及び、任意選択的に、第1の支払アカウント以外の支払表示と関連付けられた任意の他の支払アカウントに関する支払アカウント情報は送信せずに)、第1の支払アカウントに関するアカウント情報を送信する。
【0325】
ブロック1312では、第2の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、第1の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに(及び、任意選択的に、第2の支払アカウント以外の支払表示と関連付けられた任意の他の支払アカウントに関する支払アカウント情報は送信せずに)、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を送信すること。
【0326】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、デフォルトの支払アカウント及び複数のデフォルトでない支払アカウント(例えば、支払アカウントに関する支払基準が満足されるときのみ使用される支払アカウント)のうちの1つを使用した支払を可能にするように構成されている。デフォルトでない支払アカウントのうちのいずれに関しても支払基準が満足されていないとの判定に従って、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトでない支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、デフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を送信する。
【0327】
一部の実施形態によれば、支払基準は、電子デバイスの現在の位置と関連付けられた判定に基づく基準を含む。例えば、基準は、電子デバイスが決められた地理的エリア内にあるときに満足される。別の例として、基準は、電子デバイスが決められた地理的エリア内にないときには満足されない。
【0328】
一部の実施形態によれば、複数の支払アカウントを表す支払表示(例えば、1202)は、第1の支払アカウントの表示を含まず、また第2の支払アカウントの表示を含まない。
【0329】
一部の実施形態によれば、複数の支払アカウントは、ユーザ入力不要な位置に基づく選択をアクティベーションするユーザ入力を電子デバイスが受け取っている支払アカウントのみを含む。
【0330】
一部の実施形態によれば、複数の支払アカウントは、支払アカウントと関連付けられた金融機関がユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントをそれぞれ認証した支払アカウントのみを含む。
【0331】
一部の実施形態によれば、支払取引のために複数の支払アカウントのうちのどれを使用すべきかをデバイスがコンテキストに基づいて選択する、コンテキスト的選択の動作モードが、選択可能な支払選択肢として表される。一部の実施形態では、デバイスは、選択可能な支払選択肢の選択を受け取り、選択可能な支払選択肢の選択に応答して、コンテキスト的選択の動作モードに切り替える。
【0332】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、タッチ感知面を含む。電子デバイスは、第1の方向への1つ以上の入力(例えば、ユーザ入力)(例えば、タッチ感知面を介して1つ以上の左スワイプ若しくは右スワイプ、又は第1の方向へのデバイスの配向の変化)を受け取る。1つ以上の入力の受け取りに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上で、複数の支払アカウントを表す支払表示(例えば、1202)を、複数の支払アカウントを表す支払表示(例えば、1202)とは異なる第2の視覚的インジケータ(例えば、1220)と入れ替え、この場合、第2の視覚的選択インジケータは、第1の支払アカウント及び第2の支払アカウントとは異なる第3の支払アカウントを識別する。1つ以上の入力の受け取りに応答して、電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第3の支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にする。こうして、ユーザは特定の支払アカウントを選択できる。
【0333】
一部の実施形態によれば、複数の支払アカウントを表す支払表示(例えば、1202)は、複数の支払アカウントのうちの個々の支払アカウントの視覚的インジケータ(例えば、1220)とは異なっている。
【0334】
方法1300に関して上述された処理(例えば、
図13)の詳細はまた、上記及び以下で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700、900、1100、1500、1700及び1900は、方法1300を参照して上述された、様々な方法の特徴のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法700、900、1100、1500、1700、及び1900の、電子財布、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力は、方法1300に記載した電子デバイスの、電子デバイス、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に有する。簡潔にするために、これらの詳細は、以下では繰り返さない。
【0335】
図14A〜
図14Eは、一部の実施形態に係る、電子財布における複数のアカウントの中からのアカウントの選択を受け取るための、例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。例えば、選択されたアカウントのアカウント情報をその後、(例えば、デバイスが支払端末のフィールド内に置かれたときに)取引で使用するために、NFC対応型支払端末に送信することができる。この技法は、ディスプレイと接触の強度を検出するように構成されたタッチ感知面と1つ以上の無線通信要素とを備えた電子デバイスにおいて実行される。これらの図のユーザインタフェースは、
図15の処理を含めた、以下で説明される処理を例示するために使用される。
【0336】
電子デバイスは、第1の入力(例えば、ハードウェアボタンにおけるユーザ入力)を受け取る。例えば、ユーザは、デバイスの機械式又は容量式ボタン508をダブルクリックする。
【0337】
図14Aに示すように、第1の入力の受け取りに応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1のユーザインタフェース(例えば、
図14Aのユーザインタフェース)を表示し、この場合、第1のユーザインタフェースは、複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ1402、及び支払カードの複数の支払アカウントのうちの第1の支払アカウント(例えば、普通預金口座)を識別する第2の視覚的インジケータ1406を含む。
図14Aに示すように、第2の視覚的インジケータ1406は、支払カードの普通預金口座がアクティブであるか又は選択されていることを示すための、「普通預金口座」を含んでよい。第1の視覚的インジケータ1402は、支払アカウントを提供している金融機関の名前、口座番号、有効期限、及び背景アート、のうちの1つ以上を含んでよい。
【0338】
電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを可能にする。例えば、第1の支払アカウントが可能にされると、ユーザは、第1の支払アカウントを使用してNFC支払を行うために、電子デバイスを非接触支払端末のフィールド内に置くことができる。
図14Aでは、準備完了表示1404は、デバイスが第1の支払アカウントを使用して支払取引に参加できるようになっているという視覚的表示である。
【0339】
図14Bに示すように、電子デバイスは、タッチ感知面上の第1の接触を検出する。電子デバイスは、第1の接触の特性強度が強度閾値を上回るか否かを判定する。
【0340】
図14C及び
図14Dに示すように、第1の接触の特性強度が強度閾値を上回っている(例えば強い押圧)との判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第2のユーザインタフェースを表示し、この場合、第2のユーザインタフェースによって、第1の視覚的インジケータによって表された異なる支払アカウントの間で選択を行うことが可能になる。例えば、強い押圧の結果、
図14Dのユーザインタフェースの表示を行うことができる。別の例として、強い押圧の結果
図14Cの表示を行うことができ、その後で、
図14Cのユーザインタフェースにおけるアフォーダンス1412のアクティベーションの結果、
図14Dのユーザインタフェースの表示がもたらされる。
【0341】
支払カードの複数の支払アカウントの中からの選択を可能にするユーザインタフェースにユーザがアクセスするための、複数の方法が存在する。1つの方法は、電子デバイスが(例えば、電子財布アプリケーションを使用して)支払取引を行うことを可能にすることであり、この結果、上で検討したように、デバイスが支払モードにある間、第1の視覚的インジケータが表示されることになる。別の方法は、電子財布アプリケーションから特定の支払アカウントの設定又は詳細にアクセスすることであり、この結果、デバイスが支払モードにない(例えば、1つ以上の無線通信要素を介して支払取引を行うことを可能にされていない)間、第1の視覚的インジケータが表示されている。ユーザインタフェースを表示している(及び支払モードにない)間に、デバイスは、タッチ感知面上の接触を検出し、デバイスは、接触の特性強度が強度閾値を上回っているか否かを判定し、接触の特性強度が強度閾値を上回っている(例えば、強い押圧)との判定に従って、デバイスは、ディスプレイ上に、追加のユーザインタフェースを表示し、この場合、追加のユーザインタフェースによって、第1の視覚的インジケータによって表された異なる支払アカウントの間で選択を行うことが可能になる。これらの(支払モード及び非支払モードを介した)方法のいずれによっても、ユーザは、アカウント選択インタフェースを立ち上げて、支払カードの複数の支払アカウントの中から選択を行うことが可能になる。
【0342】
図14Cに示すように、一部の実施形態によれば、第2のユーザインタフェースは、支払アカウント選択アフォーダンス1412を含む。電子デバイスは、支払アカウント選択アフォーダンス1412に対応するタッチ感知面上の位置において、第2の接触を検出する。
図14Dに示すように、第2の接触の検出に応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第3のユーザインタフェース1418を表示し、この場合、第3のユーザインタフェース1418は、複数の支払アカウントのうちの少なくとも一部に対応する1つ以上のアカウントアフォーダンス(例えば、1420、1422、1424)を含む。電子デバイスは、1つ以上のアカウントアフォーダンス(例えば、1420、1422、1424)のうちのアカウントアフォーダンス1424と関連付けられた位置において、第3の接触を検出し、この場合、アカウントアフォーダンス1424は、複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウント(例えば、クレジット口座)に対応し、第2の支払アカウントは、第1の支払アカウントとは異なっている。一部の実施例では、電子デバイスがキャンセルアフォーダンス1426のアクティベーションを検出するとき、電子デバイスは、
図14Cのユーザインタフェースを表示する。
【0343】
図14Eに示すように、第3の接触の検出に応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第4のユーザインタフェース(例えば、
図14Eのユーザインタフェース)を表示し、この場合、第4のユーザインタフェースは、複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ1402(例えば、支払カードは変わっていない)、及び支払カードの複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウント(例えば、当座預金口座とは異なるクレジット口座)を識別する第3の視覚的インジケータ1430を含む。例えば、第3の視覚的インジケータ1430には、支払カードのクレジット口座がアクティブであるか又は選択されていることを示すために、「クレジット口座」と書かれている。第3の接触の検出に応答して、電子デバイスはまた、電子デバイスが、1つ以上の無線通信要素を介して第2の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを可能にする(及び、電子デバイスが第1の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを不可能にする)。例えば、ユーザは、第1の支払アカウントを使用してNFC支払を行うために、電子デバイスを非接触支払端末のフィールド内に置くことができる。例えば、準備完了表示14032 は、デバイスが第2の支払アカウントを使用して支払取引に参加できるようになっているという視覚的表示である。
【0344】
一部の実施形態によれば、第1の接触の特性強度が強度閾値を下回るとの判定(例えば、軽い押圧)に従って、電子デバイスは、第1の視覚的インジケータ1402(及び、任意選択的に、第2の視覚的インジケータ1406)の表示を維持し、ディスプレイ上に第2のユーザインタフェースは表示しない。
【0345】
一部の実施形態によれば、1つ以上のアカウントアフォーダンス1420、1422、1424は、複数のアカウントアフォーダンスを含む。
【0346】
一部の実施形態によれば、現在選択されている支払アカウントの視覚的インジケータ(例えば、1420、1422、1424)は、第2のユーザインタフェース上で強調されている(例えば、異なる色、チェックマーク1428を付されて表示される、等)。
【0347】
一部の実施形態によれば、第2の接触を検出することは、第2の接触の特性強度が強度閾値を上回っていない(例えば、それが強い押圧ではない)と判定することを含む。
【0348】
一部の実施形態によれば、第2のユーザインタフェースは、支払アカウント削除アフォーダンス1410を含む。電子デバイスは、支払アカウント削除アフォーダンス1410のアクティベーションを検出する。支払アカウント削除アフォーダンス1410のアクティベーションの検出に応答して、電子デバイスは、デバイスの電子財布から支払カードの複数の支払アカウントを除去する(例えば、電子デバイスからリンク解除する)。
【0349】
一部の実施形態によれば、支払アカウント削除アフォーダンス1410は、支払アカウント削除アフォーダンスを支払アカウント選択アフォーダンス1412から区別する、1つ以上の視覚的特徴を含む。例えば、これらのアフォーダンスは、ユーザが一方のアフォーダンスを他方と間違えないようにするのを助けるために、異なる形状、異なる塗りつぶしの色、又は異なるテキストを有する。
【0350】
一部の実施形態によれば、ディスプレイ上に第4のユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスは、タッチ感知面上のスワイプ入力(例えば、水平スワイプ入力)を検出する。一部の実施形態では、スワイプ入力は、強度閾値を下回る特性強度を有する。スワイプ入力の検出に応答して、電子デバイスは第5のユーザインタフェースを表示し、この場合、第5のユーザインタフェースは、既出の支払カードとは異なる第2の支払カードを識別する第4の視覚的インジケータを含む。こうして、ユーザは、スワイプすることで支払カードを変えることができる。
【0351】
一部の実施形態によれば、第1のユーザインタフェース、第2のユーザインタフェース、第3のユーザインタフェース、及び第4のユーザインタフェースは、単一の電子財布アプリケーションのユーザインタフェースであり、この単一の電子財布アプリケーションは、電子デバイスのユーザと関連付けられた複数の支払アカウントを含む。
【0352】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを受け取る。アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信し、この場合、アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、支払認証情報を検証するために及び/又は取引を完了するための認証を受け取るために、情報を1つ以上の金融機関に転送することを含む。例えば、支払アカウント情報は、NFCを使用して非接触支払端末に送信される。
【0353】
図15は、一部の実施形態に係る、電子財布における複数のアカウントの中からのアカウントの選択を受け取るための方法を示すフロー図である。方法1500は、ディスプレイと接触の強度を検出するように構成されたタッチ感知面と1つ以上の無線通信要素とを備えた1つ以上の無線通信要素とを備えたデバイス(例えば、100、300、500)において実行される。方法1500のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、かついくつかの動作は省略してもよい。
【0354】
以下において説明されるように、方法1500は、電子財布における複数のアカウントの中からのアカウントの選択を受け取るための、直感的な方法を提供する。この方法は、アカウントを選択するユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがアカウントをより高速かつより効率的に選択することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0355】
ブロック1502では、電子デバイスは、第1の入力(例えば、ハードウェアボタンにおけるユーザ入力)を受け取る。例えば、ユーザは、デバイスの機械式又は容量式ボタンをダブルクリックする。
【0356】
ブロック1504では、第1の入力の受け取りに応答して、技法は1506へと進む。ブロック1506では、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1のユーザインタフェース(例えば、
図15Aのユーザインタフェース)を表示し、この場合、第1のユーザインタフェースは、複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ(例えば、1402)、及び支払カードの複数の支払アカウントのうちの第1の支払アカウントを識別する第2の視覚的インジケータ(例えば、1406)を含む。
【0357】
ブロック1506では、電子デバイスは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを可能にする。ブロック1508では、電子デバイスは、タッチ感知面上の第1の接触を検出する。
【0358】
ブロック1510では、電子デバイスは、第1の接触の特性強度が強度閾値を上回るか否かを判定する。
【0359】
ブロック1512では、第1の接触の特性強度が強度閾値を上回っている(例えば強い押圧)との判定に従って、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第2のユーザインタフェース(例えば、
図14Dの1418、又は
図14Cのユーザインタフェース)を表示し、この場合、第2のユーザインタフェースによって、第1の視覚的インジケータによって表された異なる支払アカウントの間で選択を行うことが可能になる。
【0360】
一部の実施形態によれば、第2のユーザインタフェースは、支払アカウント選択アフォーダンス(例えば、1412)を含む。電子デバイスは、支払アカウント選択アフォーダンス(例えば、1412)に対応するタッチ感知面上の位置において、第2の接触を検出する。第2の接触の検出に応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第3のユーザインタフェース(例えば、1418)を表示し、この場合、第3のユーザインタフェース(例えば、1418)は、複数の支払アカウントのうちの少なくとも一部に対応する1つ以上のアカウントアフォーダンス(例えば、1420、1422、1424)を含む。電子デバイスは、1つ以上のアカウントアフォーダンス(例えば、1420、1422、1424)のうちのアカウントアフォーダンス(例えば、1424)と関連付けられた位置において、第3の接触を検出し、この場合、アカウントアフォーダンス(例えば、1424)は、複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントに対応し、第2の支払アカウントは、第1の支払アカウントとは異なっている。
【0361】
第3の接触の検出に応答して、電子デバイスは、ディスプレイ上に、第4のユーザインタフェース(例えば、
図14Eのユーザインタフェース)を表示し、この場合、第4のユーザインタフェースは、複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ(例えば、1402)、及び支払カードの複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントを識別する第3の視覚的インジケータ(例えば、1430)を含む。第3の接触の検出に応答して、電子デバイスは、電子デバイスが、1つ以上の無線通信要素を介して第2の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを可能にする(及び、電子デバイスが第1の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを不可能にする)。
【0362】
一部の実施形態によれば、第1の接触の特性強度が強度閾値を下回るとの判定(例えば、軽い押圧)に従って、電子デバイスは、第1の視覚的インジケータ(例えば、1402)(及び、任意選択的に、第2の視覚的インジケータ1406)の表示を維持し、ディスプレイ上に第2のユーザインタフェースは表示しない。
【0363】
一部の実施形態によれば、1つ以上のアカウントアフォーダンス(例えば、1420、1422、1424)は、複数のアカウントアフォーダンスを含む。
【0364】
一部の実施形態によれば、現在選択されている支払アカウントの視覚的インジケータ(例えば、1420、1422、1424)は、第2のユーザインタフェース上で強調されている(例えば、異なる色、チェックマーク1428を付されて表示される、等)。
【0365】
一部の実施形態によれば、第2の接触を検出することは、第2の接触の特性強度が強度閾値を上回っていない(例えば、それが強い押圧ではない)と判定することを含む。
【0366】
一部の実施形態によれば、第2のユーザインタフェースは、支払アカウント削除アフォーダンス(例えば、1410)を含む。電子デバイスは、支払アカウント削除アフォーダンス(例えば、1410)のアクティベーションを検出する。支払アカウント削除アフォーダンス(例えば、1410)のアクティベーションの検出に応答して、電子デバイスは、デバイスの電子財布から支払カードの複数の支払アカウントを除去する(例えば、電子デバイスからリンク解除する)。
【0367】
一部の実施形態によれば、支払アカウント削除アフォーダンス(例えば、1410)は、支払アカウント削除アフォーダンスを支払アカウント選択アフォーダンス(例えば、1412)から区別する、1つ以上の視覚的特徴を含む。
【0368】
一部の実施形態によれば、ディスプレイ上に第4のユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスは、タッチ感知面上のスワイプ入力(例えば、水平スワイプ入力)を検出する。一部の実施形態では、スワイプ入力は、強度閾値を下回る特性強度を有する。スワイプ入力の検出に応答して、電子デバイスは第5のユーザインタフェースを表示し、この場合、第5のユーザインタフェースは、既出の支払カードとは異なる第2の支払カードを識別する第4の視覚的インジケータを含む。
【0369】
一部の実施形態によれば、第1のユーザインタフェース、第2のユーザインタフェース、第3のユーザインタフェース、及び第4のユーザインタフェースは、単一の電子財布アプリケーションのユーザインタフェースであり、この単一の電子財布アプリケーションは、電子デバイスのユーザと関連付けられた複数の支払アカウントを含む。
【0370】
一部の実施形態によれば、電子デバイスは、非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを受け取る。アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、電子デバイスは、1つ以上の無線通信要素を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信し、この場合、アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、支払認証情報を検証するために及び/又は取引を完了するための認証を受け取るために、情報を1つ以上の金融機関に転送することを含む。例えば、支払アカウント情報は、NFCを使用して非接触支払端末に送信される。
【0371】
方法1500に関して上述された処理(例えば、
図15)の詳細はまた、上記及び以下で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700、900、1100、1300、1700及び1900は、方法1500を参照して上述された、様々な方法の特性のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法700、900、1100、1300、1700、及び1900の、電子財布、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力は、方法1500に記載した電子デバイスの、電子デバイス、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に有する。簡潔にするために、これらの詳細は、以下では繰り返さない。
【0372】
図16A〜
図16Gは、一部の実施形態に係る、支払アカウントを1つ以上の電子デバイスにリンクするための例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。この技法は、ディスプレイと1つ以上の無線通信要素(例えば、NFCアンテナ、WiFiアンテナなどの1つ以上の無線アンテナ)とを備えた第1の電子デバイスにおいて実行される。これらの図のユーザインタフェースは、
図17の処理を含めた、以下で説明される処理を例示するために使用される。
【0373】
ユーザが、ユーザの電話機及びユーザのスマートウォッチなどの互いとペアリングされる2つのデバイスに、支払アカウントを追加することを望む場合がある。以下の説明では、支払アカウントを、ユーザの第1のデバイス(例えば、電話機)及びユーザの第2のデバイス(例えば、スマートウォッチ)に、便利で効率的な手法でリンクするための技法について記載する。
【0374】
図16Aでは、第1の電子デバイスは、支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするための3つのアフォーダンスを含むユーザインタフェースを表示する。例えば、アフォーダンス1606がアクティベーションされると、リモートサーバから支払アカウントの詳細をインポートすることが可能になり、アフォーダンス1608がアクティベーションされると、支払アカウントの詳細を(例えば、表示されたキーパッドを使用して)手入力することが可能になり、アフォーダンス1610がアクティベーションされると、支払アカウントの詳細を、第1の電子デバイスのカメラセンサを使用して取り込むことが可能になる。
【0375】
図16Bでは、第1の電子デバイスは、支払アカウントを表す支払アカウント表示1612を含むユーザインタフェースを表示してよい。デバイスは、支払アカウントのセキュリティコード(例えば、CVD、CVV、CVCなどの、数字によるカードセキュリティコード)を入力するようにユーザに促してよい。例えば、デバイスは、セキュリティコードをフィールド1614に入力するために、キーパッド1616を使用した入力を受け取ることができる。こうして、第1の電子デバイスは、支払カード(例えば、クレジットカード)と関連付けられた支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクさせる第1のリクエスト(例えば、ユーザ入力)を受け取る。
【0376】
第1のリクエストの受け取りに応答して、第1の電子デバイスは、支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするための処理を開始する。
図16Bに示すように、一部の実施例では、支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするための処理中、第1の電子デバイスは、支払カードのセキュリティコード(例えば、CVD、CVV、CVCなどの、数字によるカードセキュリティコード)の入力を受け取る。例えば、ユーザは、キーパッド1616を使用することによって、セキュリティコードをフィールド1614に入力できる。一部の実施例では、第1の電子デバイスは、支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要か否かを判定する。支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするために更なる検証は必要ないとの判定に従って、第1の電子デバイスは、支払アカウントを電子デバイスにリンクする。
図16Cに示すように、支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、第1の電子デバイスは、支払アカウントをそれぞれのデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの表示を提供する(例えば、第1の電子デバイスのディスプレイ上に、支払アカウントをリンクすることの承認が保留中であると表示する、又は検証用電話番号に電話をかけるようにユーザに要求する)。この実施例では、ユーザは、アフォーダンス1618をアクティベーションすることで、更なる検証を完了するための電話呼び出しを受け取ることができるか、又はユーザは、アフォーダンス1620をアクティベーションすることで、更なる検証を完了するための電子メールを受信できる。一部の実施形態では、支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの表示は、電子デバイスのディスプレイ上に表示される英数字による視覚的インジケータ(例えば、更なる検証ステップが追加のユーザ入力なしで開始されていることを示す「承認保留中」を含む英数字によるインジケータ)を含む。例えば、支払アカウントと関連付けられた金融機関(例えば、銀行)が、支払アカウントがそれぞれのデバイスにリンクされる前に、支払アカウントの詳細を確認する必要のある場合がある。検証は、金融機関との追加のユーザ対話を必要としても又はしなくてもよい。更なる検証のための判定及び処理に関する追加の詳細が、米国仮特許出願第62/004,886号、「USER INTERFACE FOR PAYMENTS」に記載されている。この出願は、その全体が本明細書において参照により組み込まれる。
【0377】
図16Dに示すように、(例えば、第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクに応答して)第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功した後で、第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功したとの表示1638、及び支払アカウントを第1の電子デバイスとは異なる第2の電子デバイスにリンクするための選択可能なアフォーダンス1640を、同時に表示する。
【0378】
第1の電子デバイスは、選択可能なアフォーダンス1640のアクティベーションを受け取る(例えば、ユーザは、選択可能なアフォーダンス1640を、このアフォーダンス上でタップすることによってアクティベーションする)。選択可能なアフォーダンス1640のアクティベーションの受け取りに応答して、第1の電子デバイスは、(例えば、
図16E〜
図16Fに示すように)支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始する。
【0379】
一部の実施形態によれば、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスと一意的にペアリングされる。例えば、第2の電子デバイスは、第2の電子デバイスが第1の電子デバイスとのみペアリングされ他のいずれのデバイスともペアリングされないという点で、第1の電子デバイスと特別な関係を有する。
【0380】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスは第2の電子デバイスとペアリングされ、第1の電子デバイスは第3の電子デバイスとペアリングされ、この場合、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間のペアリング関係は、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスの間のペアリング関係とは異なる。
【0381】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することは、(第1の電子デバイスが)1つ以上の無線通信要素を介して、支払カードと関連付けられた金融機関に、第2の電子デバイスが第1の電子デバイスと一意的にペアリングされるという表示を送信することを含む。例えば、第1の電子デバイスは、金融機関に、第2の電子デバイスが同じ支払アカウントにリンクされたばかりのデバイスと一意的にペアリングされることを示すセキュリティトークンを送る。
【0382】
一部の実施形態によれば、支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクの開始後、第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスから、第2の電子デバイスの支払アカウントへのリンクが成功したとの確認通知を受け取る。支払アカウントとして第2の電子デバイスにリンクされた主要口座番号(例えば、Digital PAN、DPAN、16桁口座番号、又は他の口座番号、これらは、例えば、音声通話を介した人間が行う取引を完了するためには使用できない−デバイスを介して支払を電子的に完了するためだけに使用できる)は、支払アカウントとして第1の電子デバイスにリンクされた主要口座番号(例えば、Digital PAN、DPAN、16桁口座番号、又は他の口座番号)とは異なっている。
図16Gに示すように、一部の実施例では、第1の電子デバイスは、支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされたとの確認通知1636を表示する。
【0383】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを(第1の電子デバイスに)リンクさせる第1のリクエスト(例えば、ユーザ入力)は、(例えば、ユーザによって手入力により提供される、サーバからインポートされる、又はユーザによって電子デバイスのカメラセンサを介して入力される)支払カードの口座番号を含み、この場合、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することは、支払カードの口座番号の追加の入力(例えば、ユーザ入力)を必要とすることなく行われる。
【0384】
図16Fに示すように、一部の実施形態によれば、第2のリクエスト(例えば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクさせるものであり、これにより、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理が開始される)は、(例えば、ユーザが入力した)支払カードのセキュリティコード(例えば、CVD、CVV、CVCなどの、数字によるカードセキュリティコード)を含む。例えば、ユーザは、キーパッド1628を使用して、セキュリティコードをフィールド1634に入力できる。
【0385】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスは、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始する。
【0386】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクする処理を開始することは、(第1の電子デバイスが)1つ以上の無線通信要素を介して、支払カードと関連付けられた金融機関に、(1)クレジットカードの口座番号、及び(2)支払アカウントが第1の電子デバイスに既にリンクされたことを確認するセキュリティトークンを送信することを含む。一部の実施形態では、セキュリティトークンは、支払アカウントを第1のデバイスにリンクした後で、電子デバイスによって生成される。一部の実施形態では、セキュリティトークンは、支払アカウントを第1のデバイスにリンクした後で、金融機関から電子デバイスによって受信される。
【0387】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することは、(第1の電子デバイスが)支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要か否かを判定すること、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証は必要ないとの判定に従って、(第1の電子デバイスが)支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始し、支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされているとの表示を(例えば、ディスプレイ上に)提供すること、及び、
図16Eに示すように、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、(第1の電子デバイスが)支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの表示1642を(例えば、ディスプレイ上に)提供すること、を含む。
【0388】
図16Eに示すように、一部の実施形態によれば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの表示は、支払アカウントをそれぞれのデバイスにリンクするためにユーザが行うべき追加のステップの視覚的表示を含む(例えば、電話すべき電話番号を有するアフォーダンス1630、電子メールを送るべき電子メールアドレスを有するアフォーダンス1632)。
【0389】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスは、アカウントリンク情報を第2の電子デバイスに送信する。アカウントリンク情報により、第2の電子デバイスは、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクすることが可能になる。
【0390】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、複数の通信方法アフォーダンスを表示し、この場合、各通信方法アフォーダンスは、検証通信のためのそれぞれの通信方法と関連付けられる。複数の通信方法アフォーダンスは、金融機関から受信した通信に基づいている。
【0391】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、第1の電子デバイスは、複数の通信方法アフォーダンスのうちのある通信方法アフォーダンスの選択を受け取り、通信方法アフォーダンスの選択の受け取りに応答して、第1の電子デバイスは、金融機関に、選択された通信方法アフォーダンスの対応する通信方法の表示を送信する。検証通信は、通信方法アフォーダンスに基づいている。
【0392】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスを使用した支払アカウントからの支払を認証する際に使用するために、金融機関から主要口座番号を受け取る。主要口座番号は、クレジットカードの口座番号とは異なっている。第1の電子デバイスは、主要口座番号を第2の電子デバイスに割り当てる。
【0393】
一部の実施形態によれば、第2の電子デバイスの電子財布は、第2の電子デバイスのユーザと関連付けられた第2の支払アカウントに関する支払アカウント情報を含み、この場合、第2の支払アカウントは、既出の支払アカウントとは別である。
【0394】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスから、第2の電子デバイスがリンクされた支払アカウントを使用して支払取引に参加したとの表示を受け取る。例えば、第2の電子デバイスは、第2の電子デバイスの1つ以上の無線通信要素を使用して、リンクされた支払アカウントの支払アカウント情報を、第2の電子デバイスに近接した非接触支払端末に送信し、この場合、アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、支払認証情報を検証するために及び/又は取引を完了するための認証を受け取るために、情報を1つ以上の金融機関に転送することを含む。例えば、支払アカウント情報は、NFCを使用して非接触支払端末に送信される。
【0395】
図17は、一部の実施形態に係る、支払アカウントを1つ以上の電子デバイスにリンクするための方法を示すフロー図である。方法1700は、ディスプレイと1つ以上の無線通信要素(例えば、NFCアンテナ、WiFiアンテナなどの1つ以上の無線アンテナ)とを備えたデバイス(例えば、100、300、500)において実行される。方法1700のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、かついくつかの動作は省略してもよい。
【0396】
以下において説明されるように、方法1700は、一部の実施形態に係る、支払アカウントを1つ以上の電子デバイスにリンクするための直感的な方法を提供する。この方法は、支払アカウントを1つ以上の電子デバイスにリンクするユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがアカウントをより高速かつより効率的に選択することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0397】
ブロック1702では、第1の電子デバイスが、支払カード(例えば、クレジットカード)と関連付けられた支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクさせる第1のリクエスト(例えば、ユーザ入力)を受け取ること。
【0398】
ブロック1704では、第1のリクエストの受け取りに応答して、第1の電子デバイスは、支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするための処理を開始する。
【0399】
ブロック1706では、(例えば、第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクに応答して)第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功した後で、第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功したとの表示(例えば、1638)、及び支払アカウントを第1の電子デバイスとは異なる第2の電子デバイスにリンクするための選択可能なアフォーダンス(例えば、1640)を、同時に表示する。
【0400】
ブロック1708では、第1の電子デバイスは、選択可能なアフォーダンス(例えば、1640)のアクティベーションを受け取る。
【0401】
ブロック1710では、選択可能なアフォーダンス(例えば、1640)のアクティベーションの受け取りに応答して、第1の電子デバイスは、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始する。
【0402】
一部の実施形態によれば、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスと一意的にペアリングされる。
【0403】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスは第2の電子デバイスとペアリングされ、第1の電子デバイスは第3の電子デバイスとペアリングされ、この場合、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間のペアリング関係は、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスの間のペアリング関係とは異なる。
【0404】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することは、(第1の電子デバイスが)1つ以上の無線通信要素を介して、支払カードと関連付けられた金融機関に、第2の電子デバイスが第1の電子デバイスと一意的にペアリングされるという表示を送信することを含む。
【0405】
一部の実施形態によれば、支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクの開始後、第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスから、第2の電子デバイスの支払アカウントへのリンクが成功したとの確認通知を受け取る。支払アカウントとして第2の電子デバイスにリンクされた主要口座番号(例えば、Digital PAN、DPAN、16桁口座番号、又は他の口座番号、これらは、例えば、音声通話を介した人間が行う取引を完了するためには使用できない−デバイスを介して支払を電子的に完了するためだけに使用できる)は、支払アカウントとして第1の電子デバイスにリンクされた主要口座番号(例えば、Digital PAN、DPAN、16桁口座番号、又は他の口座番号)とは異なっている。
【0406】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを(第1の電子デバイスに)リンクさせる第1のリクエスト(例えば、ユーザ入力)は、(例えば、ユーザによって手入力により提供される、サーバからインポートされる、又はユーザによって電子デバイスのカメラセンサを介して入力される)支払カードの口座番号を含み、この場合、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することは、支払カードの口座番号の追加の入力(例えば、ユーザ入力)を必要とすることなく行われる。
【0407】
一部の実施形態によれば、第2のリクエストは、(例えば、ユーザが入力した)支払カードのセキュリティコード(例えば、CVD、CVV、CVCなどの、数字によるカードセキュリティコード)を含む。
【0408】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスは、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始する。
【0409】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクする処理を開始することは、(第1の電子デバイスが)1つ以上の無線通信要素を介して、支払カードと関連付けられた金融機関に、(1)クレジットカードの口座番号、及び(2)支払アカウントが第1の電子デバイスに既にリンクされたことを確認するセキュリティトークンを送信することを含む。一部の実施形態では、セキュリティトークンは、支払アカウントを第1のデバイスにリンクした後で、電子デバイスによって生成される。一部の実施形態では、セキュリティトークンは、支払アカウントを第1のデバイスにリンクした後で、金融機関から電子デバイスによって受信される。
【0410】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することは、(第1の電子デバイスが)支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要か否かを判定すること、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証は必要ないとの判定に従って、(第1の電子デバイスが)支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始し、支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされているとの表示を(例えば、ディスプレイ上に)提供すること、及び、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、(第1の電子デバイスが)支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの表示(例えば、1642)を提供すること、を含む。
【0411】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの表示(例えば、1642)は、支払アカウントをそれぞれのデバイスにリンクするためにユーザが行うべき追加のステップの視覚的表示を含む(例えば、電話すべき電話番号を有するアフォーダンス1630、電子メールを送るべき電子メールアドレスを有するアフォーダンス1632)。
【0412】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスは、アカウントリンク情報を第2の電子デバイスに送信する。アカウントリンク情報により、第2の電子デバイスは、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクすることが可能になる。
【0413】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、複数の通信方法アフォーダンスを表示し、この場合、各通信方法アフォーダンスは、検証通信のためのそれぞれの通信方法と関連付けられる。複数の通信方法アフォーダンスは、金融機関から受信した通信に基づいている。
【0414】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、第1の電子デバイスは、複数の通信方法アフォーダンスのうちのある通信方法アフォーダンスの選択を受け取り、通信方法アフォーダンスの選択の受け取りに応答して、第1の電子デバイスは、金融機関に、選択された通信方法アフォーダンスの対応する通信方法の表示を送信する。検証通信は、通信方法アフォーダンスに基づいている。
【0415】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスを使用した支払アカウントからの支払を認証する際に使用するために、金融機関から主要口座番号を受け取る。主要口座番号は、クレジットカードの口座番号とは異なっている。第1の電子デバイスは、主要口座番号を第2の電子デバイスに割り当てる。
【0416】
一部の実施形態によれば、第2の電子デバイスの電子財布は、第2の電子デバイスのユーザと関連付けられた第2の支払アカウントに関する支払アカウント情報を含み、この場合、第2の支払アカウントは、既出の支払アカウントとは別である。
【0417】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスは、第2の電子デバイスから、第2の電子デバイスがリンクされた支払アカウントを使用して支払取引に参加したとの表示を受け取る。例えば、第2の電子デバイスは、第2の電子デバイスの1つ以上の無線通信要素を使用して、リンクされた支払アカウントの支払アカウント情報を、第2の電子デバイスに近接した非接触支払端末に送信し、この場合、アカウント情報により、非接触支払端末は支払取引を行うことが可能になる。一部の実施形態では、支払取引を行うことは、支払認証情報を検証するために及び/又は取引を完了するための認証を受け取るために、情報を1つ以上の金融機関に転送することを含む。例えば、支払アカウント情報は、NFCを使用して非接触支払端末に送信される。
【0418】
方法1700に関して上述された処理(例えば、
図17)の詳細はまた、上記及び以下で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700、900、1100、1300、1500及び1900は、方法1700を参照して上述された、様々な方法の特性のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法700、900、1100、1300、1500、及び1900の、電子財布、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力は、方法1700に記載した電子デバイスの、電子デバイス、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に有する。簡潔にするために、これらの詳細は、以下では繰り返さない。
【0419】
図18A〜
図18Cは、一部の実施形態に係る、支払アカウントを電子デバイスにリンクするための例示的な技法及び例示的なユーザインタフェースを示す。この技法は、ディスプレイと1つ以上の無線通信要素(例えば、NFCアンテナ、WiFiアンテナなどの1つ以上の無線アンテナ)とを備えた第1の電子デバイスにおいて実行される。これらの図のユーザインタフェースは、
図19の処理を含めた、以下で説明される処理を例示するために使用される。
【0420】
第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の電子デバイスと関連付けられる(例えば、第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスは、ペアリングされる、一意的にペアリングされる、同じユーザアカウントにサインインされる、又は、デバイスが支払アカウントと関連付けられる同じユーザを共有していることを示す何らかの他の方法でリンクされる)、第2の電子デバイス(例えば、スマートウォッチ)用の支払アカウントユーザインタフェース1800を表示する。この場合、支払アカウントユーザインタフェース1800を表示することは、第1の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされていること及び第2の電子デバイスが第1の支払アカウントを使用した支払を可能にするように構成されていることを示す第1の支払アカウントに関する状態情報1802を伴う、第1の支払アカウントの表現1804、並びに、第2の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされているが第2の電子デバイスにはリンクされていないことを示す第2の支払アカウントに関する状態情報1806を伴う、第2の支払アカウントの表現1808を、同時に表示することを含む。
【0421】
一部の実施形態によれば、第1の支払アカウントに関する状態情報(例えば、1802)は、第1の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされることを更に示す。一部の実施形態によれば、第1の支払アカウントに関する状態情報(例えば、1802)は、第1の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされないことを更に示す。
【0422】
一部の実施形態によれば、支払アカウントユーザインタフェース(例えば、1800)は、電子デバイスのユーザと関連付けられており、第1の電子デバイスにリンクしておらず、第2の電子デバイスにリンクしていない、1つ以上のアカウントの表現(例えば、1814)(例えば、Safariのオートコンプリートなどの別のアプリケーション又はデバイスのユーザにリンクされているiTunesアカウントに登録されているカード)を含む。例えば、ユーザは、1つ以上のアカウントのそれぞれの表現(例えば、1816又は1818)をアクティベーションして、対応する支払アカウントを、(例えば、アフォーダンス1818を使用して)第1の電子デバイスに又は(例えば、アフォーダンス1816を使用して)第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始できる。
【0423】
一部の実施形態によれば、支払アカウントユーザインタフェース1800は、第2の支払アカウントと関連付けられたリンクアフォーダンス(例えば、1810)を含む。例えば、リンクアフォーダンス(例えば、1810)は、ユーザの電話機(第1の電子デバイス)は第2の支払アカウントを使用して支払を行うようにプロビジョニングされており、一方、ユーザのウォッチ(第2の電子デバイス)は第2の支払アカウントを使用して支払を行うようにプロビジョニングされていないことを示す。第1の電子デバイスは、リンクアフォーダンス(例えば、1810)のアクティベーションを検出する。リンクアフォーダンス(例えば、1810)のアクティベーションの検出に応答して、第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間で支払通知を同期するための同期選択肢(例えば、1838)を含む、第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェース(例えば、1830)を表示する。第1の電子デバイスは、同期選択肢のアクティベーション(例えば、ユーザが選択肢をフリップしてONにする)を検出する。同期選択肢のアクティベーションの検出に応答して、第1の電子デバイスは、第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスの両方において提示されることになる将来の支払通知(例えば、視覚的な、オーディオの、又は触覚的な通知)を同期する。
【0424】
一部の実施形態によれば、
図18Cに示すように、第1の電子デバイスは、第2の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされているとの確認通知を受け取る。第2の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされているとの確認通知の受け取りに応答して、第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、第2の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされているとの確認通知1840を表示する。
【0425】
一部の実施形態によれば、支払アカウントユーザインタフェース1800を表示することは、第2の電子デバイスにリンクされており第1の電子デバイスにはリンクされていない複数の支払アカウントの第1の複数の表現の第1のグループ、及び第1の電子デバイスにリンクされており第2の電子デバイスにはリンクされていない支払アカウントの第2の複数の表現の第2のグループを、同時に表示することを含む。
【0426】
一部の実施形態によれば、支払アカウントユーザインタフェース(例えば、1800)は、第2の支払アカウントと関連付けられたリンクアフォーダンス(例えば、1810)を含む。例えば、リンクアフォーダンス(例えば、1810)は、ユーザの電話機(第1の電子デバイス)はその支払アカウントを使用して支払を行うようにプロビジョニングされており、一方、ユーザのウォッチ(第2の電子デバイス)はその支払アカウントを使用して支払を行うようにプロビジョニングされていないことを示す。第1の電子デバイスは、リンクアフォーダンス(例えば、1810)のアクティベーションを検出する。リンクアフォーダンス(例えば、1810)のアクティベーションの検出に応答して、第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェース(例えば、1830)を表示する。ディスプレイ上に第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示している間に、第1の電子デバイスは、第2の支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクを開始させる(例えば、ユーザからの)リクエストを受け取り、この場合、第2の支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストは、第2の支払アカウントの口座番号の入力(例えば、ユーザ入力)を含まない。
【0427】
一部の実施形態によれば、支払アカウントユーザインタフェース(例えば、1800)は、第1の支払アカウントと関連付けられた第2のリンクアフォーダンス(例えば、1822)を含み、この場合、第1の支払アカウントは、第1の電子デバイスにリンクされていない。第1の電子デバイスは、第2のリンクアフォーダンス(例えば、1822)のアクティベーションを検出する。第2のリンクアフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示する。ディスプレイ上に第1の支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスは、第1の支払アカウントの第1の電子デバイスへのリンクを開始させる(例えば、ユーザからの)リクエストを受け取り、この場合、第1の支払アカウントの第1の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストは、第1の支払アカウントの口座番号の入力(例えば、ユーザ入力)を含まない。
【0428】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスはハンドヘルドデバイス(例えば、スマートフォン)であり、第2の電子デバイスはウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)である。
【0429】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスはハンドヘルドデバイスであり、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスよりも大きいパーソナルコンピューティングデバイス(例えば、タブレット又はポータブルラップトップコンピュータ)である。
【0430】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスと関連付けられる(例えば、第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスは、ペアリングされる、一意的にペアリングされる、同じユーザアカウントにサインインされる、又は、デバイスが支払アカウントと関連付けられる同じユーザを共有していることを示す何らかの他の方法でリンクされる)第2の電子デバイス用の支払アカウントユーザインタフェース1800は、第3の支払アカウントが第3の電子デバイスにリンクされていること及び第3の電子デバイスが第3の支払アカウントを使用した支払を可能にするように構成されていることを示す第3の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第3の支払アカウントの表現を更に含む。第3の電子デバイスは、第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスとは異なっている(例えば、テーブルなどの、第1の電子デバイスのユーザと関連付けられる別の電子デバイス)。
【0431】
図19は、一部の実施形態に係る、支払アカウントを電子デバイスにリンクするための方法を示すフロー図である。方法1900は、ディスプレイと1つ以上の無線通信要素(例えば、NFCアンテナ、WiFiアンテナなどの1つ以上の無線アンテナ)とを備えたデバイス(例えば、100、300、500)において実行される。方法1900のいくつかの動作は組み合わせてもよく、いくつかの動作は順序を変更してもよく、かついくつかの動作は省略してもよい。
【0432】
以下において説明されるように、方法1900は、支払アカウントを電子デバイスにリンクするための直感的な方法を提供する。この方法は、支払アカウントを電子デバイスにリンクするユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザが支払アカウントを電子デバイスにより高速かつより効率的にリンクすることを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0433】
ブロック1902では、第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の電子デバイスと関連付けられる第2の電子デバイス用の支払アカウントユーザインタフェース(例えば、1800)を表示する。
【0434】
ブロック1904では、支払アカウントユーザインタフェースを表示することは、ブロック1906における、第1の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされていること及び第2の電子デバイスが第1の支払アカウントを使用した支払を可能にするように構成されていることを示す第1の支払アカウントに関する状態情報(例えば、1802)を伴う第1の支払アカウントの表現(例えば、1804)、並びに、ブロック1908における、第2の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされているが第2の電子デバイスにはリンクされていないことを示す第2の支払アカウントに関する状態情報(例えば、1806)を伴う、第2の支払アカウントの表現(例えば、1808)を、同時に表示することを含む。
【0435】
一部の実施形態によれば、第1の支払アカウントに関する状態情報(例えば、1802)は、第1の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされることを更に示す。一部の実施形態によれば、第1の支払アカウントに関する状態情報(例えば、1802)は、第1の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされないことを更に示す。
【0436】
一部の実施形態によれば、支払アカウントユーザインタフェース(例えば、1800)は、電子デバイスのユーザと関連付けられており、第1の電子デバイスにリンクしておらず、第2の電子デバイスにリンクしていない、1つ以上のアカウントの表現(例えば、1814)(例えば、Safariのオートコンプリートなどの別のアプリケーション又はデバイスのユーザにリンクされているiTunesアカウントに登録されているカード)を含む。
【0437】
一部の実施形態によれば、支払アカウントユーザインタフェース(例えば、1800)は、第2の支払アカウントと関連付けられたリンクアフォーダンス(例えば、1810)を含む。例えば、リンクアフォーダンス(例えば、1810)は、ユーザの電話機(第1の電子デバイス)は第2の支払アカウントを使用して支払を行うようにプロビジョニングされており、一方、ユーザのウォッチ(第2の電子デバイス)は第2の支払アカウントを使用して支払を行うようにプロビジョニングされていないことを示す。第1の電子デバイスは、リンクアフォーダンス(例えば、1810)のアクティベーションを検出する。リンクアフォーダンス(例えば、1810)のアクティベーションの検出に応答して、第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間で支払通知を同期するための同期選択肢(例えば、1838)を含む、第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェース(例えば、1830)を表示する。第1の電子デバイスは、同期選択肢のアクティベーション(例えば、ユーザが選択肢をフリップしてONにする)を検出する。同期選択肢のアクティベーションの検出に応答して、第1の電子デバイスは、第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスの両方において提示されることになる将来の支払通知(例えば、視覚的な、オーディオの、又は触覚的な通知)を同期する。
【0438】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスは、第2の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされているとの確認通知を受け取る。第2の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされているとの確認通知の受け取りに応答して、第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、第2の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされているとの確認通知(例えば、1840)を表示する。
【0439】
一部の実施形態によれば、支払アカウントユーザインタフェース(例えば、1800)を表示することは、第2の電子デバイスにリンクされており第1の電子デバイスにはリンクされていない複数の支払アカウントの第1の複数の表現の第1のグループ、及び第1の電子デバイスにリンクされており第2の電子デバイスにはリンクされていない支払アカウントの第2の複数の表現の第2のグループを、同時に表示することを含む。
【0440】
一部の実施形態によれば、支払アカウントユーザインタフェース(例えば、1800)は、第2の支払アカウントと関連付けられたリンクアフォーダンス(例えば、1810)を含む。例えば、リンクアフォーダンス(例えば、1810)は、ユーザの電話機(第1の電子デバイス)はその支払アカウントを使用して支払を行うようにプロビジョニングされており、一方、ユーザのウォッチ(第2の電子デバイス)はその支払アカウントを使用して支払を行うようにプロビジョニングされていないことを示す。第1の電子デバイスは、リンクアフォーダンス(例えば、1810)のアクティベーションを検出する。リンクアフォーダンス(例えば、1810)のアクティベーションの検出に応答して、第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェース(例えば、1830)を表示する。ディスプレイ上に第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示している間に、第1の電子デバイスは、第2の支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクを開始させる(例えば、ユーザからの)リクエストを受け取り、この場合、第2の支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストは、第2の支払アカウントの口座番号の入力(例えば、ユーザ入力)を含まない。
【0441】
一部の実施形態によれば、支払アカウントユーザインタフェース(例えば、1800)は、第1の支払アカウントと関連付けられた第2のリンクアフォーダンス(例えば、1822)を含み、この場合、第1の支払アカウントは、第1の電子デバイスにリンクされていない。第1の電子デバイスは、第2のリンクアフォーダンス(例えば、1822)のアクティベーションを検出する。第2のリンクアフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、第1の電子デバイスは、ディスプレイ上に、第1の支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示する。ディスプレイ上に第1の支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示している間に、電子デバイスは、第1の支払アカウントの第1の電子デバイスへのリンクを開始させる(例えば、ユーザからの)リクエストを受け取り、この場合、第1の支払アカウントの第1の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストは、第1の支払アカウントの口座番号の入力(例えば、ユーザ入力)を含まない。
【0442】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスはハンドヘルドデバイス(例えば、スマートフォン)であり、第2の電子デバイスはウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)である。
【0443】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスはハンドヘルドデバイスであり、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスよりも大きいパーソナルコンピューティングデバイス(例えば、タブレット又はポータブルラップトップコンピュータ)である。
【0444】
一部の実施形態によれば、第1の電子デバイスと関連付けられる(例えば、第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスは、ペアリングされる、一意的にペアリングされる、同じユーザアカウントにサインインされる、又は、デバイスが支払アカウントと関連付けられる同じユーザを共有していることを示す何らかの他の方法でリンクされる)第2の電子デバイス用の支払アカウントユーザインタフェース(例えば、1800)は、第3の支払アカウントが第3の電子デバイスにリンクされていること及び第3の電子デバイスが第3の支払アカウントを使用した支払を可能にするように構成されていることを示す第3の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第3の支払アカウントの表現を更に含む。第3の電子デバイスは、第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスとは異なっている(例えば、テーブルなどの、第1の電子デバイスのユーザと関連付けられる別の電子デバイス)。
【0445】
方法1900に関して上述された処理(例えば、
図19)の詳細はまた、上記及び以下で説明される方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700、900、1100、1300、1500及び1700は、方法1900を参照して上述された、様々な方法の特性のうちの1つ以上を含み得る。例えば、方法700、900、1100、1300、1500、及び1700の、電子財布、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力は、方法1900に記載した電子デバイスの、電子デバイス、支払アカウント、ロイヤルティアカウント、アフォーダンス、及び入力の特徴のうちの1つ以上を、任意選択的に有する。簡潔にするために、これらの詳細は、以下では繰り返さない。
【0446】
一部の実施形態によれば、
図20は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2000の、例示的な機能ブロック図を示す。一部の実施形態によれば、電子デバイス2000の機能ブロックは、上述の技法を実施するように構成されている。デバイス2000の機能ブロックは、説明される様々な実施例の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。当業者であれば、
図20に記載された機能ブロックは、説明された様々な実施例の原理を実装するために、任意選択的に組み合わされるか、又はサブブロックに分離されることが理解される。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックの任意の可能な組み合わせ若しくは分離、又は更なる定義を任意選択的にサポートする。
【0447】
図20に示されるように、電子デバイス2000は、ディスプレイユニット2002と、タッチ感知面ユニット2004と、1つ以上の無線通信要素を含む1つ以上の無線通信ユニット2006と、ディスプレイユニット2002、タッチ感知面ユニット2004、及び1つ以上の無線通信ユニット2006に結合された処理ユニット2008と、を含む。
【0448】
処理ユニット2008は、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を(例えば、受け取りユニット2012によって)受け取ることと、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答して、ディスプレイユニット2002上での、第1のアカウントを識別する第1の視覚的インジケータの表示を(例えば、表示可能化ユニット2010によって)可能にすること、及び電子デバイスが1つ以上の無線通信ユニット2006を介して第1のアカウントを使用して取引に参加することを(例えば、可能化ユニット2014によって)可能にすることと、タッチ感知面ユニット2004を介して第1の方向への1つ以上のスワイプ入力を(例えば、受け取りユニット2012によって)受け取ることと、1つ以上のユーザスワイプ入力を受け取ることに応答して、
ディスプレイユニット2002上での、第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータの表示を(例えば、表示可能化ユニット2010によって)可能にすること、及び電子デバイスが1つ以上の無線通信ユニット2006を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを(例えば、可能化ユニット2014によって)可能にすることと、を行うように構成され、
この場合、第1の視覚的インジケータは、第2の視覚的インジケータとは異なっている。
【0449】
一部の実施形態によれば、第1のアカウントは支払アカウントであり、第2のアカウントはロイヤルティアカウントである。
【0450】
一部の実施形態によれば、第1のアカウントは支払アカウントであり、第2のアカウントは支払アカウントである。
【0451】
一部の実施形態では、処理ユニット2008は、第2の視覚的インジケータの表示中、カードコード表示入力を(例えば、受け取りユニット2012によって)受け取ることと、カードコード表示入力の受け取りに応答して、ディスプレイユニット2002上での、視覚的ロイヤルティカードコード情報の表示を(例えば表示可能化ユニット2010によって)可能にすることと、を行うように、更に構成されている。
【0452】
一部の実施形態では、処理ユニット2008は、
第2の視覚的インジケータの表示中、非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを(例えば、受け取りユニット2012によって)受け取ることと、アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、1つ以上の無線通信ユニット2006を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に(例えば、送信ユニット2016によって)送信することであって、アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、送信することと、を行うように、更に構成されている。
【0453】
一部の実施形態では、処理ユニット2008は、第2の視覚的インジケータの表示中及び第2のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信した後で、1つ以上の無線通信ユニット2006を介して、非接触支払端末から失敗連絡を(例えば、受け取りユニット2012によって)受け取ることと、失敗通信の受け取りに応答して、ディスプレイユニット2002上での、第2のアカウントが受け付けられなかったとの表示の表示を(例えば、表示可能化ユニット2010によって)可能にすることと、電子デバイスが第2のアカウントとは異なるアカウントを使用して取引に参加することを可能にする選択肢を提供することと、を更に行うように構成されている。
【0454】
一部の実施形態では、処理ユニット2008は、第2のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信した後で、ディスプレイユニット2002上での、支払取引中に第1のアカウント及び第2のアカウントの両方が使用されたという表示の同時の表示を(例えば、表示可能化ユニット2010によって)可能にすることを行うように、更に構成されている。
【0455】
一部の実施形態では、電子デバイスが1つ以上の無線通信ユニット2006を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する第2のユーザ入力を受け取ることを必要としない。
【0456】
一部の実施形態では、電子デバイスが第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることは、第1のアカウントのカードの画像の下から現れる準備完了インジケータの第1のアニメーションを表示することを含み、この場合、準備完了インジケータは、デバイスが第1のアカウントを使用して支払取引に参加することが可能になっていることを示す。処理ユニット2008は、1つ以上のユーザスワイプ入力の一部の受け取りに応答して、ディスプレイユニット2002上での、準備完了インジケータをスライドさせて第1のアカウントのカードの画像の下に戻すための、準備完了インジケータの第2のアニメーションの表示を(例えば、表示可能化ユニット2010によって)可能にする。
【0457】
一部の実施形態では、ディスプレイユニット2002上での、第1のアカウントを識別する第1の視覚的インジケータの表示を可能にすることは、電子デバイスが1つ以上の無線通信ユニット2006を介して第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする前に、行われる。また、ディスプレイユニット2002上での、第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータの表示を可能にすることは、電子デバイスが1つ以上の無線通信ユニット2006を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする前に、行われる。
【0458】
一部の実施形態では、第1のアカウント及び第2のアカウントの一方は支払アカウントであり、第1のアカウント及び第2のアカウントの一方はロイヤルティアカウントであり、第1のアカウントの第1の視覚的インジケータは第1の寸法特徴を有し、第2のアカウントの第2の視覚的インジケータは、第1の寸法特徴とは異なる第2の寸法特徴を有する。
【0459】
一部の実施形態では、電子デバイスの電子財布は、電子デバイスのユーザと関連付けられた複数の支払アカウントに関する支払アカウント情報を含む。
【0460】
図7を参照して上述した動作は、任意選択的に、
図1A〜
図1B、
図5B又は
図20に示す構成要素によって実装される。例えば、受け取り動作702、表示動作706、及び可能にする動作708は、イベントソート部170、イベント認識部180、及びイベント処理部190によって実装することができる。イベントソート部170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配信する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、そのイベント情報を、それぞれのイベント定義186と比較して、タッチ感知面上の第1の位置での第1の接触が、ユーザインタフェース上のアフォーダンスのアクティベーションなどの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。それぞれの所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、そのイベント又はサブイベントの検出に関連付けられた、イベント処理部190をアクティベーションする。イベント処理部190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データ更新部176又はオブジェクト更新部177を利用するか、又は呼び出すことができる。一部の実施形態では、イベント処理部190は、アプリケーションによって表示されるものを更新するために、それぞれのGUI更新部178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が、
図1A〜
図1B又は
図5Bに示される構成要素に基づいて、どのように実装され得るかは明らかであろう。
【0461】
一部の実施形態によれば、
図21は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2100の、例示的な機能ブロック図を示す。一部の実施形態によれば、電子デバイス2100の機能ブロックは、上述の技法を実施するように構成されている。デバイス2100の機能ブロックは、説明される様々な実施例の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。当業者であれば、
図21に記載された機能ブロックは、説明された様々な実施例の原理を実装するために、任意選択的に組み合わされるか、又はサブブロックに分離されることが理解される。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックの任意の可能な組み合わせ若しくは分離、又は更なる定義を任意選択的にサポートする。
【0462】
図21に示されるように、電子デバイス2100は、ディスプレイユニット2102と、位置センサユニット2104と、ディスプレイユニット2102及び位置センサユニット2104に結合された処理ユニット2106と、を含む。
【0463】
処理ユニット2106は、位置センサユニット2014を使用して、現在の位置を(例えば、検出ユニット2110によって)検出することと、現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているか否かを(例えば、判定ユニット2112によって)判定することと、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、ディスプレイユニット2102上での、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示の表示を(例えば、表示可能化ユニット2108によって)可能にすることと、現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、ディスプレイユニット2102上での、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示の同時の表示を(例えば、表示可能化ユニット2018によって)可能にすることと、を行うように構成されており、この場合、デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントは電子デバイスにリンクされ、デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントは異なっている。
【0464】
一部の実施形態によれば、第1のアカウントは支払アカウントである。一部の実施形態によれば、第1のアカウントはロイヤルティアカウントである。
【0465】
一部の実施形態では、処理ユニット2106は、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを(例えば、受け取りユニット2114によって)受け取ることと、リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むか否かを(例えば、判定ユニット2112によって)判定することと、現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、及びリクエストが第1のアカウントタイプを使用する支払情報のリクエストを含むとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を使用して、第1のアカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に(例えば送信ユニット2116によって)送信することであって、第1のアカウントの支払アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、送信することと、を行うように、更に構成されている。
【0466】
一部の実施形態では、処理ユニット2106は、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを(例えば、受け取りユニット2114によって)受け取ることと、リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むと(例えば、判定ユニット2112によって)判定することと、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、1つ以上の無線通信要素を使用して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に(例えば送信ユニット2116によって)送信することであって、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、送信することと、を行うように、更に構成されている。
【0467】
一部の実施形態では、第1のアカウントの視覚的表示は、デフォルトのアカウントの視覚的表示の上に表示され、この場合、第1のアカウントの視覚的表示は、デバイスが支払取引で使用するために追加のユーザ入力を必要とすることなく第1のアカウントを選択可能となっていることを示す。
【0468】
一部の実施形態では、処理ユニット2106は、位置センサユニット2104を使用して現在の位置を検出する前に、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を(例えば、受け取りユニット2114によって)受け取ることを行うように、更に構成されている。
【0469】
一部の実施形態では、位置センサユニット2014を使用して現在の位置を検出することは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答している。
【0470】
一部の実施形態では、現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているか否かを判定することは、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答している。
【0471】
一部の実施形態では、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことは、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントを使用して取引に参加することが可能となる前に、デバイスが現在の位置が第1のアカウントと関連付けられていると判定することに失敗するときに生じる。
【0472】
一部の実施形態では、処理ユニット2106は、非接触支払端末からロイヤルティアカウント情報のリクエストを(例えば、受け取りユニット2114によって)受け取ることであって、第1のアカウントがロイヤルティアカウントである、受け取ることと、ロイヤルティアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、第1のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に(例えば、送信ユニット2116によって)送信すること、及び1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に(例えば、送信ユニット2116によって)送信することと、を行うように、更に構成されている。
【0473】
一部の実施形態では、処理ユニット2106は、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを(例えば、受け取りユニット2114によって)受け取ることと、リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むと(例えば、判定ユニット2112によって)判定することであって、第1のアカウントがデフォルトの支払アカウントとは異なる支払アカウントである、判定することと、アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して第1のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に(例えば、送信ユニット2116によって)送信するのを、取り止めること、及び1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に(例えば、送信ユニット2116によって)送信することと、を行うように、更に構成されている。
【0474】
一部の実施形態では、処理ユニット2106は、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを(例えば、受け取りユニット2114によって)受け取ることであって、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る前に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示がディスプレイユニット2102上に同時に表示されていて、リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含み、第1のアカウントが第1のアカウントタイプの支払アカウントである、受信することと、アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に(例えば、送信ユニット2116によって)送信するのを、取り止めること、及び1つ以上の無線通信要素を介して、第1の支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に(例えば、送信ユニット2116によって)送信することと、を行うように、更に構成されている。
【0475】
一部の実施形態では、処理ユニット2106は、現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、非接触支払端末から失敗連絡を(例えば、受け取りユニット2114によって)受け取ることと、失敗連絡の受け取りに応答して、1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に(例えば、送信ユニット2116によって)送信することと、を行うように、更に構成されている。
【0476】
一部の実施形態では、ディスプレイユニット2102上での、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示の同時の表示を可能にすることは、ディスプレイユニット2102上での、第1のアカウントの視覚的表示と重ねたデフォルトの支払アカウントの視覚的表示の同時の表示を可能にすることを含む。
【0477】
図9を参照して上述した動作は、任意選択的に、
図1A〜
図1B、
図5B又は
図21に示す構成要素によって実装される。例えば、検出動作902、判定動作904、及び表示動作906は、イベントソート部170、イベント認識部180、及びイベント処理部190によって実装することができる。イベントソート部170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配信する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、そのイベント情報を、それぞれのイベント定義186と比較して、タッチ感知面上の第1の位置での第1の接触が、ユーザインタフェース上のアフォーダンスのアクティベーションなどの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。それぞれの所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、そのイベント又はサブイベントの検出に関連付けられた、イベント処理部190をアクティベーションする。イベント処理部190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データ更新部176又はオブジェクト更新部177を利用するか、又は呼び出すことができる。一部の実施形態では、イベント処理部190は、アプリケーションによって表示されるものを更新するために、それぞれのGUI更新部178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が、
図1A〜
図1B又は
図5Bに示される構成要素に基づいて、どのように実装され得るかは明らかであろう。
【0478】
一部の実施形態によれば、
図22は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2200の、例示的な機能ブロック図を示す。一部の実施形態によれば、電子デバイス2200の機能ブロックは、上述の技法を実行するように構成されている。デバイス2200の機能ブロックは、説明される様々な実施例の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。当業者であれば、
図22に記載された機能ブロックは、説明された様々な実施例の原理を実装するために、任意選択的に組み合わされるか、又はサブブロックに分離されることが理解される。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックの任意の可能な組み合わせ若しくは分離、又は更なる定義を任意選択的にサポートする。
【0479】
図22に示されるように、電子デバイス2200は、ディスプレイユニット2202、並びに任意選択的に、タッチ感知面ユニット2204、位置センサユニット2206、及び1つ以上の無線通信ユニット2208を含む。電子デバイス2200は、ディスプレイユニット2202に、並びに任意選択的に、タッチ感知面ユニット2204、位置センサユニット2206、及び1つ以上の無線通信ユニット2208に結合された、処理ユニット2210を含む。
【0480】
処理ユニット2210は、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を(例えば、受け取りユニット2216によって)受け取ることと、入力の受け取りに応答して、位置センサユニット2206を使用して、現在の位置を(例えば、検出ユニット2222によって)検出すること、1つ以上の支払基準のセットを満足しているか否かを(例えば、判定ユニット2214によって)判定することであって、1つ以上の支払基準のセットが、現在の位置が第1の支払アカウントと関連付けられているときに満足される基準を含む、判定すること、1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、ディスプレイユニット2202上での、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示の表示を(例えば、表示可能化ユニット2212によって)可能にすることであって、デフォルトの支払アカウントが第1の支払アカウントとは異なっている、可能にすること、及び1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、ディスプレイ上での、第1の支払アカウントの視覚的表示の表示を可能にすることと、を行うように構成されている。
【0481】
一部の実施形態では、処理ユニット2210は、1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、電子デバイスが1つ以上の無線通信ユニット2208を介して第1の支払アカウントを使用して取引に参加することを(例えば、可能化ユニット2218によって)可能にすることを行うように、更に構成されている。
【0482】
一部の実施形態では、処理ユニット2210は、1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、電子デバイスが1つ以上の無線通信ユニット2208を介してデフォルトの支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にすることを行うように、更に構成されている。
【0483】
一部の実施形態では、処理ユニット2210は、1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、ディスプレイユニット2202上での、第1の支払アカウントの視覚的表示の表示を(例えば、表示可能化ユニット2212によって)可能にするのを取り止めることを行うように、更に構成されている。
【0484】
一部の実施形態では、処理ユニット2210は、(例えば、受け取りユニット2216によって)第1の方向への1つ以上の入力を受け取ることと、1つ以上の入力の受け取りに応答して、ディスプレイユニット2202上での、第1の支払アカウント及びデフォルトのアカウントとは異なる第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータの表示を(例えば、表示可能化ユニット2212によって)可能にすること、及び電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを(例えば、可能化ユニット2218によって)可能にすることと、を行うように、更に構成されている。
【0485】
一部の実施形態では、処理ユニット2210は、非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを受け取ることと、アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、1つ以上の無線通信ユニット2208を介して、それぞれの可能となったアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に(例えば、送信ユニット2220によって)送信することであって、アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、送信することと、を行うように、更に構成されている。
【0486】
一部の実施形態では、1つ以上の基準のセットは、現在の位置で第1の支払アカウントを使用して取引するためにデバイスが認証されるときに満足される基準を含む。
【0487】
一部の実施形態では、処理ユニット2210は、現在の位置がロイヤルティアカウントと関連付けられていると(例えば、判定ユニット2214によって)判定し、ディスプレイユニット2202上での、ロイヤルティアカウントの視覚的表示と、支払アカウントのそれぞれの視覚的表示との、同時の表示を(例えば、表示可能化ユニット2212によって)可能にすることを行うように、更に構成されている。
【0488】
一部の実施形態では、処理ユニット2210は、デバイスを支払取引可能にするよう要求するユーザ入力を受け取る前に、支払アカウントを電子デバイスとリンクするリクエストを(例えば、受け取りユニット2216によって)受け取ることであって、リクエストが支払アカウントのアカウント情報を含む、受け取ることと、支払アカウントを電子デバイスと(例えば、リンクユニット2222によって)リンクすることと、支払アカウントと関連付けられた金融機関がユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントを認証したと(例えば、判定ユニット2214を用いて)判定すること、及びユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントをアクティベーションするユーザ入力を(例えば、受け取りユニット2216を用いて)受け取ることと、を行うように、更に構成されている。
【0489】
一部の実施形態では、処理ユニット2210は、1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して取引に参加することを(例えば、可能化ユニット2218によって)可能にすることと、非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを(例えば、受け取りユニット2216によって)受け取ることと、リクエストが第1の支払アカウントとは異なる第2の支払アカウントに対応するアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むか否かを(例えば、判定ユニット2214によって)判定することと、リクエストが第2のアカウントタイプを使用する支払情報のリクエストを含むとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を使用して第2のアカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信するための認証を要求する通知を(例えば、提供ユニット2224によって)提供することであって、第2のアカウントの支払アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、提供することと、を行うように、更に構成されている。
【0490】
図11を参照して上述した動作は、任意選択的に、
図1A〜
図1B、
図5B又は
図22に示す構成要素によって実装される。例えば、受け取り動作1102、検出動作1106、及び判定動作1108は、イベントソート部170、イベント認識部180、及びイベント処理部190によって実装することができる。イベントソート部170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配信する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、そのイベント情報を、それぞれのイベント定義186と比較して、タッチ感知面上の第1の位置での第1の接触が、ユーザインタフェース上のアフォーダンスのアクティベーションなどの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。それぞれの所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、そのイベント又はサブイベントの検出に関連付けられた、イベント処理部190をアクティベーションする。イベント処理部190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データ更新部176又はオブジェクト更新部177を利用するか、又は呼び出すことができる。一部の実施形態では、イベント処理部190は、アプリケーションによって表示されるものを更新するために、それぞれのGUI更新部178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が、
図1A〜
図1B又は
図5Bに示される構成要素に基づいて、どのように実装され得るかは明らかであろう。
【0491】
一部の実施形態によれば、
図23は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2300の、例示的な機能ブロック図を示す。一部の実施形態によれば、電子デバイス2300の機能ブロックは、上述の技法を実施するように構成されている。デバイス2300の機能ブロックは、説明される様々な実施例の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。当業者であれば、
図23に記載された機能ブロックは、説明された様々な実施例の原理を実装するために、任意選択的に組み合わされるか、又はサブブロックに分離されることが理解される。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックの任意の可能な組み合わせ若しくは分離、又は更なる定義を任意選択的にサポートする。
【0492】
図23に示されるように、電子デバイス2300は、ディスプレイユニット2302と、1つ以上の無線通信ユニット2304と、ディスプレイユニット2302に及び1つ以上の無線通信ユニット2304に結合された処理ユニット2306と、を含む。
【0493】
処理ユニット2306は、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を(例えば、受け取りユニット2310によって)受け取ることと、入力の受け取りに応答して、ディスプレイユニット2302上での、第1の支払アカウント及び第2の支払アカウントを含む複数の支払アカウントを表す支払表示の表示を可能にすることと、1つ以上の無線通信ユニット2304を介して、支払取引に対応するアカウント情報のリクエストを(例えば、受け取りユニット2310によって)受け取ることと、支払取引に対応するアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、第1の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、1つ以上の無線通信ユニット2304を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、第1の支払アカウントに関するアカウント情報を(例えば、送信ユニット2314によって)送信すること、及び第2の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、1つ以上の無線通信ユニット2304を介して、第1の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を(例えば、送信ユニット2314によって)送信することと、を行うように構成されている。
【0494】
一部の実施形態では、電子デバイスは、デフォルトの支払アカウント及び複数のデフォルトでない支払アカウントのうちの1つを使用した支払を可能にするように構成されている。デフォルトでない支払アカウントのうちのいずれに関しても支払基準が満足されていないとの判定に従って、処理ユニット2306は、1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトでない支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、デフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を送信するように更に構成されている。
【0495】
一部の実施形態によれば、支払基準は、電子デバイスの現在の位置と関連付けられた判定に基づく基準を含む。一部の実施形態では、支払基準は、支払取引に対応するアカウント情報のリクエストに基づく基準を含む。
【0496】
一部の実施形態では、複数の支払アカウントを表す支払表示は、第1の支払アカウントの表示を含まず、また第2の支払アカウントの表示を含まない。
【0497】
一部の実施形態では、複数の支払アカウントは、ユーザ入力不要な位置に基づく選択をアクティベーションするユーザ入力を電子デバイスが受信している支払アカウントのみを含む。
【0498】
一部の実施形態では、複数の支払アカウントは、支払アカウントと関連付けられた金融機関が対応するユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントを認証した支払アカウントのみを含む。
【0499】
一部の実施形態では、支払取引のために複数の支払アカウントのうちのどれを使用すべきかをデバイスがコンテキストに基づいて選択する、コンテキスト的選択の動作モードが、選択可能な支払選択肢として表される。
【0500】
一部の実施形態では、電子デバイスは、タッチ感知面ユニットを任意選択的に含む。処理ユニット2306は、(例えば、受け取りユニット2310によって)第1の方向への1つ以上の入力を受け取ることと、ディスプレイユニット2302上で、複数の支払アカウントを表す支払表示を、複数の支払アカウントを表す支払表示とは異なる第2の視覚的インジケータと入れ替えることであって、第2の視覚的選択インジケータが第1の支払アカウント及び第2の支払アカウントとは異なる第3の支払アカウントを識別する、入れ替えること、並びに電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第3の支払アカウントを使用して取引に参加することを(例えば、可能化ユニット2312によって)可能にすることと、を行うように、更に構成されている。
【0501】
一部の実施形態では、複数の支払アカウントを表す支払表示は、複数の支払アカウントのうちの個々の支払アカウントの視覚的インジケータとは異なっている。
【0502】
図13を参照して上述した動作は、任意選択的に、
図1A〜
図1B、
図5B又は
図23に示す構成要素によって実装される。例えば、受信動作1302、表示動作1306及び受信動作1308は、イベントソート部170、イベント認識部180及びイベント処理部190によって実装することができる。イベントソート部170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配信する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、そのイベント情報を、それぞれのイベント定義186と比較して、タッチ感知面上の第1の位置での第1の接触が、ユーザインタフェース上のアフォーダンスのアクティベーションなどの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。それぞれの所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、そのイベント又はサブイベントの検出に関連付けられた、イベント処理部190をアクティベーションする。イベント処理部190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データ更新部176又はオブジェクト更新部177を利用するか、又は呼び出すことができる。一部の実施形態では、イベント処理部190は、アプリケーションによって表示されるものを更新するために、それぞれのGUI更新部178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が、
図1A〜
図1B又は
図5Bに示される構成要素に基づいて、どのように実装され得るかは明らかであろう。
【0503】
一部の実施形態によれば、
図24は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2400の、例示的な機能ブロック図を示す。一部の実施形態によれば、電子デバイス2400の機能ブロックは、上述の技法を実施するように構成されている。デバイス2400の機能ブロックは、説明される様々な実施例の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。当業者であれば、
図24に記載された機能ブロックは、説明された様々な実施例の原理を実装するために、任意選択的に組み合わされるか、又はサブブロックに分離されることが理解される。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックの任意の可能な組み合わせ若しくは分離、又は更なる定義を任意選択的にサポートする。
【0504】
図24に示されるように、電子デバイス2400は、ディスプレイユニット2402と、タッチ感知面ユニット2404と、1つ以上の無線通信要素を含む1つ以上の無線通信ユニット2406と、ディスプレイユニット2402、接触の強度を検出するように構成されたタッチ感知面ユニット2404、及び1つ以上の無線通信ユニット2406に結合された処理ユニット2408と、を含む。
【0505】
処理ユニット2408は、第1の入力を(例えば、受け取りユニット2420によって)受け取ることと、第1の入力の受け取りに応答して、ディスプレイユニット2402上での、第1のユーザインタフェースの表示を(例えば、表示可能化ユニット2410によって)可能にすることであって、第1のユーザインタフェースが、複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ、及び支払カードの複数の支払アカウントのうちの第1の支払アカウントを識別する第2の視覚的インジケータを含む、可能にすること、並びに電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを(例えば、可能化ユニット2422によって)可能にすることと、タッチ感知面ユニット上の第1の接触を(例えば、検出ユニット2412によって)検出することと、第1の接触の特性強度が強度閾値を上回るか否かを(例えば、検出ユニット2414によって)判定することと、第1の接触の特性強度が強度閾値を上回っているとの判定に従って、ディスプレイユニット2402上での、第2のユーザインタフェースの表示を(例えば、表示可能化ユニット2410によって)可能にすることであって、第2のユーザインタフェースによって第1の視覚的インジケータによって表された異なる支払アカウントの間で選択を行うことが可能になる、可能にすることと、を行うように構成されている。
【0506】
一部の実施形態では、第2のユーザインタフェースは支払アカウント選択アフォーダンスを含み、処理ユニット2408は、支払アカウント選択アフォーダンスに対応するタッチ感知面ユニット上の位置において、第2の接触を(例えば、検出ユニット1412によって)検出することと、第2の接触の検出に応答して、ディスプレイユニット2402上での、第3のユーザインタフェースの表示を(例えば、表示可能化ユニット2410によって)可能にすることであって、第3のユーザインタフェースが複数の支払アカウントのうちの少なくとも一部に対応する1つ以上のアカウントアフォーダンスを含む、可能にすることと、1つ以上のアカウントアフォーダンスのうちの1つのアカウントアフォーダンスと関連付けられたタッチ感知面ユニット上の位置において、(例えば、検出ユニット2412によって)第3の接触を検出することであって、アカウントアフォーダンスが複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントに対応し、第2の支払アカウントが第1の支払アカウントとは異なっている、検出することと、第3の接触の検出に応答して、ディスプレイユニット2402上での、第4のユーザインタフェースの表示を(例えば、表示可能化ユニット2410によって)可能にすることであって、第4のユーザインタフェースが、複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ、及び支払カードの複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントを識別する第3の視覚的インジケータを含む、可能にすること、並びに電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを(例えば、可能化ユニット2422によって)可能にすることと、を行うように、更に構成されている。
【0507】
一部の実施形態では、第2のユーザインタフェースは、複数の支払アカウントのうちの少なくとも一部に対応する1つ以上のアカウントアフォーダンスを含み、処理ユニット2408は、
1つ以上のアカウントアフォーダンスのうちの1つのアカウントアフォーダンスと関連付けられたタッチ感知面ユニット上の位置において、(例えば、検出ユニット2412によって)第2の接触を検出することであって、アカウントアフォーダンスが複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントに対応し、第2の支払アカウントが第1の支払アカウントとは異なっている、検出することと、第2の接触の検出に応答して、ディスプレイユニット2402上での、第4のユーザインタフェースの表示を(例えば、表示可能化ユニット2410によって)可能にすることであって、第4のユーザインタフェースが、複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ、及び支払カードの複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントを識別する第3の視覚的インジケータを含む、可能にすること、並びに電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを(例えば、可能化ユニット2422によって)可能にすることと、を行うように、更に構成されている。
【0508】
一部の実施形態では、処理ユニット2408は、第1の接触の特性強度が強度閾値を下回るとの判定に従って、ディスプレイユニット2402上での第2のユーザインタフェースの表示を(例えば、表示可能化ユニット2410を使用して)可能にすることなく、(例えば、表示可能化ユニット2410を使用した)第1の視覚的インジケータの表示の可能化を維持すること、を行うように、更に構成されている。
【0509】
一部の実施形態では、1つ以上のアカウントアフォーダンスは、複数のアカウントアフォーダンスを含む。一部の実施形態では、現在選択されている支払アカウントの視覚的インジケータは、強調されている。一部の実施形態では、第2の接触を検出することは、第2の接触の特性強度が強度閾値を上回っていないと判定することを含む。
【0510】
一部の実施形態では、第2のユーザインタフェースは、支払アカウント削除アフォーダンスを含み、処理ユニット2408は、支払アカウント削除アフォーダンスのアクティベーションを(例えば、検出ユニット2412によって)検出することと、支払アカウント削除アフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、デバイスの電子財布から支払カードの複数の支払アカウントを(例えば除去ユニットによって)除去することと、を行うように、更に構成されている。
【0511】
一部の実施形態では、支払アカウント削除アフォーダンスは、支払アカウント削除アフォーダンスを支払アカウント選択アフォーダンスから区別する、1つ以上の視覚的特徴を含む。
【0512】
一部の実施形態では、処理ユニット2408は、ディスプレイユニット上に第4のユーザインタフェースを表示している間に、
タッチ感知面ユニット2404上のスワイプ入力を(例えば、検出ユニット2412によって)検出することと、スワイプ入力の検出に応答して、ディスプレイユニット2402上での、第5のユーザインタフェースの表示を可能にすることであって、第5のユーザインタフェースが、既出の支払カードとは異なる第2の支払カードを識別する第4の視覚的インジケータを含む、可能にすることと、を行うように、更に構成されている。
【0513】
一部の実施形態では、第1のユーザインタフェース、第2のユーザインタフェース、第3のユーザインタフェース、及び第4のユーザインタフェースは、単一の電子財布アプリケーションのユーザインタフェースであり、この単一の電子財布アプリケーションは、電子デバイスのユーザと関連付けられた複数の支払アカウントを含む。
【0514】
一部の実施形態では、処理ユニット2408は、非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを(例えば、受け取りユニット2420によって)受け取ることと、アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、1つ以上の無線通信ユニット2406を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に(例えば、送信ユニット2424によって)送信することであって、アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、送信することと、を行うように、更に構成されている。
【0515】
図15を参照して上述した動作は、任意選択的に、
図1A〜
図1B、
図5B又は
図24に示す構成要素によって実装される。例えば、受け取り動作1502、表示動作1506、及び可能にする動作1508は、イベントソート部170、イベント認識部180、及びイベント処理部190によって実施することができる。イベントソート部170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配信する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、そのイベント情報を、それぞれのイベント定義186と比較して、タッチ感知面上の第1の位置での第1の接触が、ユーザインタフェース上のアフォーダンスのアクティベーションなどの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。それぞれの所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、そのイベント又はサブイベントの検出に関連付けられた、イベント処理部190をアクティベーションする。イベント処理部190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データ更新部176又はオブジェクト更新部177を利用するか、又は呼び出すことができる。一部の実施形態では、イベント処理部190は、アプリケーションによって表示されるものを更新するために、それぞれのGUI更新部178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が、
図1A〜
図1B又は
図5Bに示される構成要素に基づいて、どのように実装され得るかは明らかであろう。
【0516】
一部の実施形態によれば、
図25は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2500の、例示的な機能ブロック図を示す。一部の実施形態によれば、電子デバイス2500の機能ブロックは、上述の技法を実施するように構成されている。デバイス2500の機能ブロックは、説明される様々な実施例の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。当業者であれば、
図25に記載された機能ブロックは、説明された様々な実施例の原理を実装するために、任意選択的に組み合わされるか、又はサブブロックに分離されることが理解される。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックの任意の可能な組み合わせ若しくは分離、又は更なる定義を任意選択的にサポートする。
【0517】
図25に示されるように、第1の電子デバイス2500は、ディスプレイユニット2502と、1つ以上の無線通信ユニット2504と、ディスプレイユニット2502及び1つ以上の無線通信ユニット2504とに結合された処理ユニット2506と、を含む。
【0518】
処理ユニット2506は、支払カードと関連付けられた支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクさせる第1のリクエストを(例えば、受け取りユニット2510によって)受け取ることと、第1のリクエストの受け取りに応答して、支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするための処理を(例えば、開始ユニット2512によって)開始することと、第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功した後で、ディスプレイユニット2502上での、第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功したとの表示、及び支払アカウントを第1の電子デバイスとは異なる第2の電子デバイスにリンクするための選択可能なアフォーダンスの、同時の表示を(例えば、表示可能化ユニット2508によって)可能にすることと、選択可能なアフォーダンスのアクティベーションを(例えば、受け取りユニット2510によって)受け取ることと、選択可能なアフォーダンスのアクティベーションの受け取りに応答して、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を(例えば、開始ユニット2512によって)開始することと、を行うように構成されている。
【0519】
一部の実施形態では、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスと一意的にペアリングされる。
【0520】
一部の実施形態では、第1の電子デバイスは第2の電子デバイスとペアリングされ、第1の電子デバイスは第3の電子デバイスとペアリングされ、この場合、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間のペアリング関係は、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスの間のペアリング関係とは異なる。
【0521】
一部の実施形態では、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を(例えば、開始ユニット2512によって)開始することは、1つ以上の無線通信要素を介して、支払カードと関連付けられた金融機関に、第2の電子デバイスが第1の電子デバイスと一意的にペアリングされるという表示を(例えば、送信ユニット2514によって)送信することを含む。
【0522】
一部の実施形態では、処理ユニット2506は、支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクの開始後、第2の電子デバイスから、第2の電子デバイスの支払アカウントへのリンクが成功したとの確認通知を(例えば受け取りユニット2510によって)受け取ることを行うように、更に構成されており、この場合、支払アカウントとして第2の電子デバイスにリンクされた主要口座番号は、支払アカウントとして第1の電子デバイスにリンクされた主要口座番号とは異なっている。
【0523】
一部の実施形態では、支払アカウントをリンクさせる第1のリクエストは支払カードの口座番号を含み、この場合、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することは、支払カードの口座番号の追加の入力を必要とすることなく行われる。
【0524】
一部の実施形態では、第2のリクエストは、支払カードのセキュリティコードを含む。
【0525】
一部の実施形態では、処理ユニット2506は、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を(例えば、開始ユニット2512によって)開始することを行うように、更に構成されている。
【0526】
一部の実施形態によれば、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクする処理を(例えば開始処理2512によって)開始するために、処理ユニット2506は、1つ以上の無線通信ユニット2504を介して、支払カードと関連付けられた金融機関に、クレジットカードの口座番号、及び支払アカウントが第1の電子デバイスに既にリンクされたことを確認するセキュリティトークンを、(例えば、送信ユニット2514によって)送信することを行うように、更に構成されている。
【0527】
一部の実施形態では、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することは、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要か否かを判定することと、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証は必要ないとの判定に従って、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始し、支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされているとの表示を提供することと、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの表示を提供することと、を含む。
【0528】
一部の実施形態では、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの表示は、支払アカウントをそれぞれのデバイスにリンクするためにユーザが行うべき追加のステップの視覚的表示を含む。
【0529】
一部の実施形態では、処理ユニット2506は、アカウントリンク情報を第2の電子デバイスに(例えば、送信ユニット2514によって)送信することであって、アカウントリンク情報により第2の電子デバイスが支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクすることが可能になる、送信すること、を行うように、更に構成されている。
【0530】
一部の実施形態では、処理ユニット2506は、支払アカウントをそれぞれのデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、ディスプレイユニット2502上での、複数の通信方法アフォーダンスの表示を可能にすることであって、各通信方法アフォーダンスが検証通信のためのそれぞれの通信方法と関連付けられる、可能にすること、を行うように、更に構成されており、この場合、複数の通信方法アフォーダンスは、金融機関から受信した通信に基づいている。
【0531】
一部の実施形態では、処理ユニット2506は、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、複数の通信方法アフォーダンスのうちのある通信方法アフォーダンスの選択を(例えば、受け取りユニット2510によって)受け取ることと、通信方法アフォーダンスの選択の受け取りに応答して、金融機関に、選択された通信方法アフォーダンスの対応する通信方法の表示を(例えば、送信ユニット2514によって)送信することと、を行い、この場合、検証通信は、通信方法アフォーダンスに基づいているように、構成されている。
【0532】
一部の実施形態では、処理ユニット2506は、第2の電子デバイスを使用した支払アカウントからの支払を認証する際に使用するために、金融機関から主要口座番号を(例えば、受け取りユニット2510によって)受け取ることであって、主要口座番号がクレジットカードの口座番号とは異なっている、受け取ることと、主要口座番号をそれぞれのデバイスに(例えば、割当ユニット2516によって)割り当てることと、を行うように、更に構成されている。
【0533】
一部の実施形態では、第2の電子デバイスの電子財布は、第2の電子デバイスのユーザと関連付けられた第2の支払アカウントに関する支払アカウント情報を含み、この場合、第2の支払アカウントは、既出の支払アカウントとは別である。
【0534】
一部の実施形態では、処理ユニット2506は、第2の電子デバイスから、第2の電子デバイスがリンクされた支払アカウントを使用して支払取引に参加したとの表示を(例えば、受け取りユニット2510によって)受け取ること、を行うように、更に構成されている。
【0535】
図17を参照して上述した動作は、任意選択的に、
図1A〜
図1B、
図5B又は
図25に示す構成要素によって実装される。例えば、受信動作1702、開始動作1704及び表示動作1706は、イベントソート部170、イベント認識部180及びイベント処理部190によって実装することができる。イベントソート部170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配信する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、そのイベント情報を、それぞれのイベント定義186と比較して、タッチ感知面上の第1の位置での第1の接触が、ユーザインタフェース上のアフォーダンスのアクティベーションなどの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。それぞれの所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、そのイベント又はサブイベントの検出に関連付けられた、イベント処理部190をアクティベーションする。イベント処理部190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データ更新部176又はオブジェクト更新部177を利用するか、又は呼び出すことができる。一部の実施形態では、イベント処理部190は、アプリケーションによって表示されるものを更新するために、それぞれのGUI更新部178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が、
図1A〜
図1B又は
図5Bに示される構成要素に基づいて、どのように実装され得るかは明らかであろう。
【0536】
一部の実施形態によれば、
図26は、説明される様々な実施形態の原理に従って構成された電子デバイス2600の、例示的な機能ブロック図を示す。一部の実施形態によれば、電子デバイス2600の機能ブロックは、上述の技法を実施するように構成されている。デバイス2600の機能ブロックは、説明される様々な実施例の原理を実行するために、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって、任意選択的に実装される。当業者であれば、
図26に記載された機能ブロックは、説明された様々な実施例の原理を実装するために、任意選択的に組み合わされるか、又はサブブロックに分離されることが理解される。したがって、本明細書における説明は、本明細書で説明されている機能ブロックの任意の可能な組み合わせ若しくは分離、又は更なる定義を任意選択的にサポートする。
【0537】
図26に示されるように、第1の電子デバイス2600は、ディスプレイユニット2602と、1つ以上の無線通信ユニット2604と、ディスプレイユニット2602及び1つ以上の無線通信ユニット2604とに結合された処理ユニット6506と、を含む。
【0538】
処理ユニット2606は、ディスプレイユニット2602上での、第1の電子デバイスと関連付けられる第2の電子デバイス用の支払アカウントユーザインタフェースの表示を(例えば、表示可能ユニット2608によって)可能にすることであって、第1の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされていること及び第2の電子デバイスが第1の支払アカウントを使用した支払を可能にするように構成されていることを示す第1の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第1の支払アカウントの表現と、第2の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされているが第2の電子デバイスにはリンクされていないことを示す第2の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第2の支払アカウントの表現と、の同時の表示を可能にすることを含む、支払アカウントユーザインタフェースの表示を可能にすること、を行うように構成されている。
【0539】
一部の実施形態では、第1の支払アカウントに関する状態情報は、第1の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされることを更に示す。
【0540】
一部の実施形態では、支払アカウントユーザインタフェースは、電子デバイスのユーザと関連付けられており、第1の電子デバイスにリンクしておらず、第2の電子デバイスにリンクしていない、1つ以上のアカウントの表現を含む。
【0541】
一部の実施形態では、支払アカウントユーザインタフェースは、第2の支払アカウントと関連付けられたリンクアフォーダンスを含み、この場合、処理ユニット2606は、リンクアフォーダンスのアクティベーションを(例えば、検出ユニット2610によって)検出することと、リンクアフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、ディスプレイユニット2602上での、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間で支払通知を同期するための同期選択肢(例えば、1838)を含む、第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースの表示を可能にすることと、同期選択肢のアクティベーションを(例えば、検出ユニット2610によって)検出することと、同期選択肢のアクティベーションの検出に応答して、第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスの両方において提示されることになる将来の支払通知を(例えば、同期ユニット2612によって)同期することと、を行うように、更に構成されている。
【0542】
一部の実施形態では、支払アカウントユーザインタフェースの表示を可能にすることは、第2の電子デバイスにリンクされており第1の電子デバイスにはリンクされていない複数の支払アカウントの第1の複数の表現の第1のグループ、及び第1の電子デバイスにリンクされており第2の電子デバイスにはリンクされていない支払アカウントの第2の複数の表現の第2のグループの、同時の表示を可能にすることを含む。
【0543】
一部の実施形態では、支払アカウントユーザインタフェースは、第2の支払アカウントと関連付けられたリンクアフォーダンスを含み、この場合、処理ユニット2606は、リンクアフォーダンスのアクティベーションを(例えば、検出ユニット2610によって)検出することと、リンクアフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、ディスプレイユニット2602上での、第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースの表示を(例えば、表示可能化ユニット2608によって)可能にすることと、ディスプレイユニット2602上に第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示している間に、第2の支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストを(例えば、受け取りユニット2614によって)受け取ることであって、第2の支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストが第2の支払アカウントの口座番号の入力を含まない、受け取ることと、を行うように、更に構成されている。
【0544】
一部の実施形態では、支払アカウントユーザインタフェースは、第1の支払アカウントと関連付けられた第2のリンクアフォーダンスを含み、この場合、第1の支払アカウントは第1の電子デバイスにリンクされておらず、またこの場合、処理ユニット2606は、第2のリンクアフォーダンスのアクティベーションを(例えば、検出ユニット2610によって)検出することと、第2のリンクアフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、ディスプレイユニット2602上での、第1の支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースの表示を(例えば、表示可能化ユニット2608によって)可能にすることと、ディスプレイユニット2602上に第1の支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示している間に、第1の支払アカウントの第1の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストを(例えば、受け取りユニット2614によって)受け取ることであって、第1の支払アカウントの第1の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストが第1の支払アカウントの口座番号の入力を含まない、受け取ることと、を行うように、更に構成されている。
【0545】
一部の実施形態では、第1の電子デバイスはハンドヘルドデバイスであり、第2の電子デバイスはウェアラブルデバイスである。
【0546】
一部の実施形態では、第1の電子デバイスはハンドヘルドデバイスであり、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスよりも大きいパーソナルコンピューティングデバイスである。
【0547】
一部の実施形態では、第1の電子デバイスと関連付けられる第2の電子デバイス用の支払アカウントユーザインタフェースは、第3の支払アカウントが第3の電子デバイスにリンクされていること及び第3の電子デバイスが第3の支払アカウントを使用した支払を可能にするように構成されていることを示す第3の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第3の支払アカウントの表現であって、第3の電子デバイスが第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスとは異なっている、第3の支払アカウントの表現を更に含む。
【0548】
図19を参照して上述した動作は、任意選択的に、
図1A〜
図1B、
図5B又は
図26に示す構成要素によって実装される。例えば、表示動作1902は、イベントソート部170、イベント認識部180、及びイベント処理部190により実装され得る。イベントソート部170のイベントモニタ171は、タッチ感知ディスプレイ112上の接触を検出し、イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をアプリケーション136−1に配信する。アプリケーション136−1のそれぞれのイベント認識部180は、そのイベント情報を、それぞれのイベント定義186と比較して、タッチ感知面上の第1の位置での第1の接触が、ユーザインタフェース上のアフォーダンスのアクティベーションなどの、所定のイベント又はサブイベントに対応するか否かを判定する。それぞれの所定のイベント又はサブイベントが検出されると、イベント認識部180は、そのイベント又はサブイベントの検出に関連付けられた、イベント処理部190をアクティベーションする。イベント処理部190は、アプリケーション内部状態192を更新するために、データ更新部176又はオブジェクト更新部177を利用するか、又は呼び出すことができる。一部の実施形態では、イベント処理部190は、アプリケーションによって表示されるものを更新するために、それぞれのGUI更新部178にアクセスする。同様に、当業者にとって、他の処理が、
図1A〜
図1B又は
図5Bに示される構成要素に基づいて、どのように実装され得るかは明らかであろう。
【0549】
例示的な方法、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、システム、及び電子デバイスが、次の付記1から216に記載される。
1
ディスプレイ、タッチ感知面、及び1つ以上の無線通信要素を備えた電子デバイスにおいて、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ることと、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答して、
ディスプレイ上に、第1のアカウントを識別する第1の視覚的インジケータを表示すること、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることと、
タッチ感知面を介して第1の方向への1つ以上のスワイプ入力を受け取ることと、
1つ以上のユーザスワイプ入力を受け取ることに応答して、
ディスプレイ上に、第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータを表示すること、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にするための手段と、を備え、
第1の視覚的インジケータが第2の視覚的インジケータとは異なっている、電子デバイス。
2
第1のアカウントが支払アカウントであり、第2のアカウントがロイヤルティアカウントである、付記1に記載の方法。
3
第1のアカウント及び第2のアカウントが支払アカウントである、付記1に記載の方法。
4
第2の視覚的インジケータの表示中、
カードコード表示入力を受け取ることと、
カードコード表示入力の受け取りに応答して、ディスプレイ上に、視覚的ロイヤルティカードコード情報を表示することと、
を更に含む、付記2に記載の方法。
5
第2の視覚的インジケータの表示中、
非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを受け取ることと、
アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、1つ以上の無線通信要素を介して、第2のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信することであって、アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、ことと、
を更に含む、付記1から4のいずれか1項に記載の方法。
6
第2の視覚的インジケータの表示中及び第2のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信した後で、
1つ以上の無線通信要素を介して、非接触支払端末から失敗連絡を受け取ることと、
失敗連絡の受け取りに応答して、
ディスプレイ上に、第2のアカウントが受け付けられなかったとの表示を表示すること、及び
電子デバイスが第2のアカウントとは異なるアカウントを使用して取引に参加することを可能にする選択肢を提供することと、
を更に含む、付記5に記載の方法。
7
第2のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信した後で、ディスプレイ上に、支払取引中に第1のアカウント及び第2のアカウントの両方が使用されたという表示を同時に表示すること
を更に含む、付記5又は6に記載の方法。
8
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることが、デバイスを支払取引可能にするよう要求する第2のユーザ入力を受け取ることを必要としない、付記1から7のいずれか1項に記載の方法。
9
電子デバイスが第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることが、第1のアカウントのカードの画像の下から現れる準備完了インジケータの第1のアニメーションを表示することを含み、準備完了インジケータが、デバイスが第1のアカウントを使用して支払取引に参加することが可能になっていることを示す、付記1から8のいずれか1項に記載の方法であって、
1つ以上のユーザスワイプ入力の一部の受け取りに応答して、準備完了インジケータをスライドさせて第1のアカウントのカードの画像の下に戻すための、準備完了インジケータの第2のアニメーションを表示することを更に含む、方法。
10
ディスプレイ上に、第1のアカウントを識別する第1の視覚的インジケータを表示することが、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする前に行われ、
ディスプレイ上に、第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータを表示することが、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする前に行われる、
付記1から4のいずれか1項に記載の方法。
11
第1のアカウント及び第2のアカウントの一方が支払アカウントであり、第1のアカウント及び第2のアカウントの一方がロイヤルティアカウントであり、
第1のアカウントの第1の視覚的インジケータが第1の寸法特徴を有し、
第2のアカウントの第2の視覚的インジケータが、第1の寸法特徴とは異なる第2の寸法特徴を有する、
付記1から4のいずれか1項に記載の方法。
12
電子デバイスの電子財布が、電子デバイスのユーザと関連付けられた複数の支払アカウントに関する支払アカウント情報を含む、付記1から11のいずれか1項に記載の方法。
13
ディスプレイと位置センサとを備えた電子デバイスにおいて、
位置センサを使用して、現在の位置を検出することと、
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているか否かを判定することと、
現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示を表示することと、
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示を同時に表示することと、を含み、
デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントが電子デバイスにリンクされ、デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントが異なっている、方法。
14
第1のアカウントが支払アカウントである、付記13に記載の方法。
15
第1のアカウントがロイヤルティアカウントである、付記13に記載の方法。
16
非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取ることと、
リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むか否かを判定することと、
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、及びリクエストが第1のアカウントタイプを使用する支払情報のリクエストを含むとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を使用して、第1のアカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信することであって、第1のアカウントの支払アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、ことと、
を更に含む、付記13又は14に記載の方法。
17
非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取ることと、
リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むと判定することと、
現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、1つ以上の無線通信要素を使用して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信することであって、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、ことと、
を更に含む、付記13から15のいずれか1項に記載の方法。
18
第1のアカウントの視覚的表示が、デフォルトのアカウントの視覚的表示の上に表示され、第1のアカウントの視覚的表示が、デバイスが支払取引で使用するために追加のユーザ入力を必要とすることなく第1のアカウントを選択可能となっていることを示す、付記13から17のいずれか1項に記載の方法。
19
位置センサを使用して現在の位置を検出する前に、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ること
を含む、付記13から18のいずれか1項に記載の方法。
20
位置センサを使用して現在の位置を検出することが、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答している、付記19に記載の方法。
21
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているか否かを判定することが、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答している、付記13から20のいずれか1項に記載の方法。
22
現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことが、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントを使用して取引に参加することが可能となる前に、デバイスが現在の位置が第1のアカウントと関連付けられていると判定することに失敗するときに生じる、付記13から21のいずれか1項に記載の方法。
23
非接触支払端末からロイヤルティアカウント情報のリクエストを受け取ることであって、第1のアカウントがロイヤルティアカウントである、ことと、
ロイヤルティアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、
1つ以上の無線通信要素を介して、第1のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信すること、及び
1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信することと、
を更に含む、付記13から15のいずれか1項に記載の方法。
24
非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取ることと、
リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むと判定することであって、第1のアカウントがデフォルトの支払アカウントとは異なる支払アカウントである、ことと、
アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、
1つ以上の無線通信要素を介して、第1のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信することを取り止めること、及び
1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信することと、
を更に含む、付記13から15のいずれか1項に記載の方法。
25
非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取ることであって、
非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る前に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示がディスプレイ上に同時に表示されていて、
リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含み、
第1のアカウントが第1のアカウントタイプの支払アカウントである、受信することと、
アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、
1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信することを取り止めること、及び
1つ以上の無線通信要素を介して、第1の支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信することと、
を更に含む、付記13から15のいずれか1項に記載の方法。
26
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、
1つ以上の無線通信要素を介して、非接触支払端末から失敗連絡を受け取ることと、
失敗連絡の受け取りに応答して、
1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信することと、
を更に含む、付記16に記載の方法。
27
ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示を同時に表示することが、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示を第1のアカウントの視覚的表示と重ねて同時に表示することを含む、付記13から26のいずれか1項に記載の方法。
28
ディスプレイと位置センサとを備えた電子デバイスにおいて、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ることと、
入力の受け取りに応答して、
位置センサを使用して、現在の位置を検出すること、
1つ以上の支払基準のセットを満足しているか否かを判定することであって、1つ以上の支払基準のセットが、現在の位置が第1の支払アカウントと関連付けられているときに満足される基準を含む、判定すること、
1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示を表示することであって、デフォルトの支払アカウントが第1の支払アカウントとは異なっている、表示すること、及び
1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、ディスプレイ上に、第1の支払アカウントの視覚的表示を表示することと、を含む、方法。
29
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を含む、付記28に記載の方法であって、
1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にすることを更に含む、方法。
30
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を含む、付記28又は29に記載の方法であって、
1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にすることを更に含む、方法。
31
1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、ディスプレイ上に、第1の支払アカウントの視覚的表示を表示することを取り止めること
を更に含む、付記28から30のいずれか1項に記載の方法。
32
電子デバイスがタッチ感知面を含む、付記28から31のいずれか1項に記載の方法であって、
第1の方向への1つ以上の入力を受け取ることと、
1つ以上の入力の受け取りに応答して、
ディスプレイ上に、第1の支払アカウント及びデフォルトの支払アカウントとは異なる第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータを表示すること、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることと、を含む、方法。
33
非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを受け取ることと、
アカウント情報のリクエストの受信に応答して、1つ以上の無線通信要素を介して、それぞれの可能となったアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信することであって、アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、ことと、
を更に含む、付記28又は29に記載の方法。
34
1つ以上の基準のセットが、現在の位置で第1の支払アカウントを使用して取引するためにデバイスが認証されるときに満足される基準を含む、付記28から33のいずれか1項に記載の方法。
35
現在の位置がロイヤルティアカウントと関連付けられていると判定することと、
ディスプレイ上に、ロイヤルティアカウントの視覚的表示と、支払アカウントのそれぞれの視覚的表示とを、同時に表示することと、
を更に含む、付記28又は29に記載の方法。
36
電子デバイスが1つ以上の入力デバイスを含む、付記28から35のいずれか1項に記載の方法であって、
デバイスを支払取引可能にするよう要求するユーザ入力を受け取る前に、
支払アカウントを電子デバイスとリンクするリクエストを受け取ることであって、リクエストが支払アカウントのアカウント情報を含む、ことと、
支払アカウントを電子デバイスとリンクすることと、
支払アカウントと関連付けられた金融機関が、ユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントを認証したと判定することと、
ユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントをアクティベーションするユーザ入力を受け取ることと、を更に含む、方法。
37
1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にすることと、
非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取ることと、
リクエストが第1の支払アカウントとは異なる第2の支払アカウントに対応するアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むか否かを判定することと、
リクエストが第2のアカウントタイプを使用する支払情報のリクエストを含むとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を使用して第2のアカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信するための認証を要求する通知を提供することであって、第2のアカウントの支払アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、ことと、
を更に含む、付記28又は29に記載の方法。
38
ディスプレイ及び1つ以上の無線通信要素を備えた電子デバイスにおいて、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ることと、
入力の受け取りに応答して、ディスプレイ上に、第1の支払アカウント及び第2の支払アカウントを含む複数の支払アカウントを表す支払表示を表示することと、
1つ以上の無線通信要素を介して、支払取引に対応するアカウント情報のリクエストを受け取ることと、
支払取引に対応するアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、
第1の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、第1の支払アカウントに関するアカウント情報を送信すること、及び
第2の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、第1の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を送信することと、を含む、方法。
39
電子デバイスが、デフォルトの支払アカウント及び複数のデフォルトでない支払アカウントのうちの1つを使用した支払を可能にするように構成されている、付記38に記載の方法であって、
デフォルトでない支払アカウントのうちのいずれに関しても支払基準が満足されていないとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトでない支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、デフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を送信することを更に含む、方法。
40
支払基準が、電子デバイスの現在の位置と関連付けられた判定に基づく基準を含む、付記38に記載の方法。
41
支払基準が、支払取引に対応するアカウント情報のリクエストに基づく基準を含む、付記38から40のいずれか1項に記載の方法。
42
複数の支払アカウントを表す支払表示が、第1の支払アカウントの表示を含まず、また第2の支払アカウントの表示を含まない、付記38から41のいずれか1項に記載の方法。
43
複数の支払アカウントが、ユーザ入力不要な位置に基づく選択をアクティベーションするユーザ入力を電子デバイスが受信している支払アカウントのみを含む、付記38から42のいずれか1項に記載の方法。
44
複数の支払アカウントが、支払アカウントと関連付けられた金融機関が対応するユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントを認証した支払アカウントのみを含む、付記38から43のいずれか1項に記載の方法。
45
支払取引のために複数の支払アカウントのうちのどれを使用すべきかをデバイスがコンテキストに基づいて選択する、コンテキスト的選択の動作モードが、選択可能な支払選択肢として表される、付記38から44のいずれか1項に記載の方法。
46
電子デバイスがタッチ感知面を含む、付記38から45のいずれか1項に記載の方法であって、
第1の方向への1つ以上の入力を受け取ることと、
1つ以上の入力の受け取りに応答して、
ディスプレイ上で、複数の支払アカウントを表す支払表示を、複数の支払アカウントを表す支払表示とは異なる第2の視覚的インジケータと入れ替えることであって、第2の視覚的選択インジケータが第1の支払アカウント及び第2の支払アカウントとは異なる第3の支払アカウントを識別する、こと、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第3の支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にすることと、を含む、方法。
47
複数の支払アカウントを表す支払表示が、複数の支払アカウントのうちの個々の支払アカウントの視覚的インジケータとは異なっている、付記38から46のいずれか1項に記載の方法。
48
ディスプレイ、接触の強度を検出するように構成されたタッチ感知面、及び1つ以上の無線通信要素を備えた電子デバイスにおいて、
第1の入力を受け取ることと、
第1の入力の受け取りに応答して、
ディスプレイ上に、第1のユーザインタフェースを表示することであって、第1のユーザインタフェースが、
複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ、及び
支払カードの複数の支払アカウントのうちの第1の支払アカウントを識別する第2の視覚的インジケータを含む、表示することと、
電子デバイスが、1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを可能にすることと、
タッチ感知面上での第1の接触を検出することと、
第1の接触の特性強度が強度閾値を上回っているか否かを判定することと、
第1の接触の特性強度が強度閾値を上回っているとの判定に従って、ディスプレイ上に、第2のユーザインタフェースを表示することであって、第2のユーザインタフェースによって、第1の視覚的インジケータによって表された異なる支払アカウントの間で選択を行うことが可能になる、表示することと、を含む、方法。
49
第2のユーザインタフェースが支払アカウント選択アフォーダンスを含む、付記48に記載の方法であって、
支払アカウント選択アフォーダンスに対応するタッチ感知面上の位置において、第2の接触を検出することと、
第2の接触の検出に応答して、ディスプレイ上に、第3のユーザインタフェースを表示することであって、第3のユーザインタフェースが、複数の支払アカウントのうちの少なくとも一部に対応する1つ以上のアカウントアフォーダンスを含む、ことと、
1つ以上のアカウントアフォーダンスのうちの1つのアカウントアフォーダンスと関連付けられた位置において、第3の接触を検出することであって、アカウントアフォーダンスが複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントに対応し、第2の支払アカウントが第1の支払アカウントとは異なっている、ことと、
第3の接触の検出に応答して、
ディスプレイ上に、第4のユーザインタフェースを表示することであって、第4のユーザインタフェースが、
複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ、及び
支払カードの複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントを識別する第3の視覚的インジケータを含む、可能にすること、
電子デバイスが、1つ以上の無線通信要素を介して第2の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを可能にすることと、を更に含む、方法。
50
第2のユーザインタフェースが複数の支払アカウントのうちの少なくとも一部に対応する1つ以上のアカウントアフォーダンスを含む、付記48に記載の方法であって、
1つ以上のアカウントアフォーダンスのうちの1つのアカウントアフォーダンスと関連付けられた位置において、第2の接触を検出することであって、アカウントアフォーダンスが複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントに対応し、第2の支払アカウントが第1の支払アカウントとは異なっている、ことと、
第2の接触の検出に応答して、
ディスプレイ上に、第4のユーザインタフェースを表示することであって、第4のユーザインタフェースが、
複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ、及び
支払カードの複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントを識別する第3の視覚的インジケータを含む、こと、
電子デバイスが、1つ以上の無線通信要素を介して第2の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを可能にすることと、を更に含む、方法。
51
第1の接触の特性強度が強度閾値を下回るとの判定に従って、ディスプレイ上に第2のユーザインタフェースを表示することなく、第1の視覚的インジケータの表示を維持すること
を更に含む、付記48から50のいずれか1項に記載の方法。
52
1つ以上のアカウントアフォーダンスが複数のアカウントアフォーダンスを含む、付記48に記載の方法。
53
現在選択されている支払アカウントの視覚的インジケータが強調される、付記48から52のいずれか1項に記載の方法。
54
第2の接触を検出することが、第2の接触の特性強度が強度閾値を上回っていないと判定することを含む、付記49から52のいずれか1項に記載の方法。
55
第2のユーザインタフェースが支払アカウント削除アフォーダンスを含む、付記48から54のいずれか1項に記載の方法であって、
支払アカウント削除アフォーダンスのアクティベーションを検出することと、
支払アカウント削除アフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、デバイスの電子財布から支払カードの複数の支払アカウントを除去することと、を更に含む、方法。
56
支払アカウント削除アフォーダンスが、支払アカウント削除アフォーダンスを支払アカウント選択アフォーダンスから区別する、1つ以上の視覚的特徴を含む、付記48から55のいずれか1項に記載の方法。
57
ディスプレイ上に第4のユーザインタフェースを表示している間に、
タッチ感知面上のスワイプ入力を検出することと、
スワイプ入力の検出に応答して、第5のユーザインタフェースを表示することであって、第5のユーザインタフェースが、支払カードとは異なる第2の支払カードを識別する第4の視覚的インジケータを含む、ことと、
を更に含む、付記48から50のいずれか1項に記載の方法。
58
第1のユーザインタフェース、第2のユーザインタフェース、第3のユーザインタフェース、及び第4のユーザインタフェースが、単一の電子財布アプリケーションのユーザインタフェースであり、単一の電子財布アプリケーションが、電子デバイスのユーザと関連付けられた複数の支払アカウントを含む、付記48から57のいずれか1項に記載の方法。
59
非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを受け取ることと、
アカウント情報のリクエストの受信に応答して、1つ以上の無線通信要素を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信することであって、アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、ことと、
を更に含む、付記48から50のいずれか1項に記載の方法。
60
ディスプレイ及び1つ以上の無線通信要素を備えた第1の電子デバイスにおいて、
支払カードと関連付けられた支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクさせる第1のリクエストを受け取ることと、
第1のリクエストの受け取りに応答して、支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするための処理を開始することと、
第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功した後で、ディスプレイ上に、
第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功したとの表示、及び
支払アカウントを第1の電子デバイスとは異なる第2の電子デバイスにリンクするための選択可能なアフォーダンスを同時に表示することと、
選択可能なアフォーダンスのアクティベーションを受け取ることと、
選択可能なアフォーダンスのアクティベーションの受け取りに応答して、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することと、を含む、方法。
61
第2の電子デバイスが第1の電子デバイスと一意的にペアリングされる、付記60に記載の方法。
62
第1の電子デバイスが第2の電子デバイスとペアリングされ、第1の電子デバイスが第3の電子デバイスとペアリングされ、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間のペアリング関係が、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間のペアリング関係とは異なっている、付記60に記載の方法。
63
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することが、
1つ以上の無線通信要素を介して、支払カードと関連付けられた金融機関に、第2の電子デバイスが第1の電子デバイスと一意的にペアリングされるという表示を送信することを含む、付記60から62のいずれか1項に記載の方法。
64
支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクの開始後、第2の電子デバイスから、第2の電子デバイスの支払アカウントへのリンクが成功したとの確認通知を受け取ることを更に含み、
支払アカウントとして第2の電子デバイスにリンクされた主要口座番号が、支払アカウントとして第1の電子デバイスにリンクされた主要口座番号とは異なっている、
付記60から62のいずれか1項に記載の方法。
65
支払アカウントをリンクさせる第1のリクエストが支払カードの口座番号を含み、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することが、支払カードの口座番号の追加の入力を必要とすることなく行われる、付記60から64のいずれか1項に記載の方法。
66
第2のリクエストが支払カードのセキュリティコードを含む、付記60から65のいずれか1項に記載の方法。
67
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始すること
を更に含む、付記60から66のいずれか1項に記載の方法。
68
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することが、
1つ以上の無線通信要素を介して、支払カードと関連付けられた金融機関に、
クレジットカードの口座番号と、
支払アカウントが第1の電子デバイスに既にリンクされたことを確認するセキュリティトークンを、送信することを含む、付記67に記載の方法。
69
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することが、
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要か否かを判定することと、
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証は必要ないとの判定に従って、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始し、支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされているとの表示を提供することと、
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの表示を提供することと、を含む、付記67から68のいずれか1項に記載の方法。
70
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの表示が、支払アカウントをそれぞれのデバイスにリンクするためにユーザが行うべき追加のステップの視覚的表示を含む、付記69に記載の方法。
71
アカウントリンク情報を第2の電子デバイスに送信することであって、アカウントリンク情報により第2の電子デバイスが支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクすることが可能になる、こと、
を更に含む、付記60から70のいずれか1項に記載の方法。
72
支払アカウントをそれぞれのデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、
ディスプレイ上に、複数の通信方法アフォーダンスを表示することであって、各通信方法アフォーダンスが検証通信のためのそれぞれの通信方法と関連付けられる、ことを更に含み、
複数の通信方法アフォーダンスが金融機関から受信した通信に基づいている、
付記68に記載の方法。
73
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、
複数の通信方法アフォーダンスのうちのある通信方法アフォーダンスの選択を受け取ることと、
通信方法アフォーダンスの選択の受け取りに応答して、金融機関に、選択された通信方法アフォーダンスの対応する通信方法の表示を送信することと、を更に含み、
検証通信が通信方法アフォーダンスに基づいている、
付記68に記載の方法。
74
第2の電子デバイスを使用した支払アカウントからの支払を認証する際に使用するために、金融機関から主要口座番号を受け取ることであって、主要口座番号がクレジットカードの口座番号とは異なっている、ことと、
主要口座番号をそれぞれのデバイスに割り当てることと、
を更に含む、付記60から62のいずれか1項に記載の方法。
75
第2の電子デバイスの電子財布が、第2の電子デバイスのユーザと関連付けられた第2の支払アカウントに関する支払アカウント情報を含み、第2の支払アカウントが支払アカウントとは別である、付記60から74のいずれか1項に記載の方法。
76
第2の電子デバイスから、第2の電子デバイスがリンクされた支払アカウントを使用して支払取引に参加したとの表示を受け取ること
を更に含む、付記60から75のいずれか1項に記載の方法。
77
ディスプレイと1つ以上の無線通信要素とを備えた第1の電子デバイスにおいて、
ディスプレイ上に、第1の電子デバイスと関連付けられる第2の電子デバイス用の支払アカウントユーザインタフェースを表示することであって、支払アカウントユーザインタフェースを表示することが、
第1の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされていること及び第2の電子デバイスが第1の支払アカウントを使用した支払を可能にするように構成されていることを示す第1の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第1の支払アカウントの表現、並びに
第2の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされているが第2の電子デバイスにはリンクされていないことを示す第2の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第2の支払アカウントの表現を、同時に表示することを含む、方法。
78
第1の支払アカウントに関する状態情報が、第1の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされることを更に示す、付記77に記載の方法。
79
支払アカウントユーザインタフェースが、電子デバイスのユーザと関連付けられており、第1の電子デバイスにリンクしておらず、第2の電子デバイスにリンクしていない、1つ以上のアカウントの表現を含む、付記77又は78に記載の方法。
80
支払アカウントユーザインタフェースが第2の支払アカウントと関連付けられるリンクアフォーダンスを含む、付記77から79のいずれか1項に記載の方法であって、
リンクアフォーダンスのアクティベーションを検出することと、
リンクアフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、ディスプレイ上に、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間で支払通知を同期するための同期選択肢を含む、第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示することと、
同期選択肢のアクティベーションを検出することと、
同期選択肢のアクティベーションの検出に応答して、第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスの両方において提示されることになる将来の支払通知を同期することと、を更に含む、方法。
81
支払アカウントユーザインタフェースを表示することが、
第2の電子デバイスにリンクされており第1の電子デバイスにはリンクされていない支払アカウントの第1の複数の表現の第1のグループと、
第1の電子デバイスにリンクされており第2の電子デバイスにはリンクされていない支払アカウントの第2の複数の表現の第2のグループの、同時の表示を可能にすることを含む、付記77から80のいずれか1項に記載の方法。
82
支払アカウントユーザインタフェースが第2の支払アカウントと関連付けられるリンクアフォーダンスを含む、付記77から81のいずれか1項に記載の方法であって、
リンクアフォーダンスのアクティベーションを検出することと、
リンクアフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、ディスプレイ上に、第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示することと、
ディスプレイ上に第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示している間に、第2の支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストを受け取ることであって、第2の支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストが第2の支払アカウントの口座番号の入力を含まない、ことと、を更に含む、方法。
83
支払アカウントユーザインタフェースが第1の支払アカウントと関連付けられた第2のリンクアフォーダンスを含み、第1の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされていない、付記77から82のいずれか1項に記載の方法であって、
第2のリンクアフォーダンスのアクティベーションを検出することと、
第2のリンクアフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、ディスプレイ上に、第1の支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示することと、
ディスプレイ上に第1の支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示している間に、第1の支払アカウントの第1の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストを受け取ることであって、第1の支払アカウントの第1の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストが第1の支払アカウントの口座番号の入力を含まない、ことと、を更に含む、方法。
84
第1の電子デバイスがハンドヘルドデバイスであり、第2の電子デバイスがウェアラブルデバイスである、付記77から83のいずれか1項に記載の方法。
85
第1の電子デバイスがハンドヘルドデバイスであり、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスよりも大きいパーソナルコンピューティングデバイスである、付記77から84のいずれか1項に記載の方法。
86
第1の電子デバイスと関連付けられる第2の電子デバイス用の支払アカウントユーザインタフェースが、
第3の支払アカウントが第3の電子デバイスにリンクされていること及び第3の電子デバイスが第3の支払アカウントを使用した支払を可能にするように構成されていることを示す第3の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第3の支払アカウントの表現であって、第3の電子デバイスが第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスとは異なっている、第3の支払アカウントの表現を更に含む、付記77から85のいずれか1項に記載の方法。
87
1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが命令を含み、命令が、ディスプレイとタッチ感知面とを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、デバイスに、付記1から12のいずれか1項に記載の方法を実行させる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
88
1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが命令を含み、命令が、ディスプレイとタッチ感知面とを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、デバイスに、付記13から27のいずれか1項に記載の方法を実行させる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
89
1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが命令を含み、命令が、ディスプレイとタッチ感知面とを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、デバイスに、付記28から37のいずれか1項に記載の方法を実行させる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
90
1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが命令を含み、命令が、ディスプレイとタッチ感知面とを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、デバイスに、付記38から47のいずれか1項に記載の方法を実行させる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
91
1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが命令を含み、命令が、ディスプレイとタッチ感知面とを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、デバイスに、付記48から59のいずれか1項に記載の方法を実行させる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
92
1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが命令を含み、命令が、ディスプレイとタッチ感知面とを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、デバイスに、付記60から76のいずれか1項に記載の方法を実行させる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
93
1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが命令を含み、命令が、ディスプレイとタッチ感知面とを備える電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、デバイスに、付記77から86のいずれか1項に記載の方法を実行させる、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
94
ディスプレイと、
タッチ感知面と、
付記1から12のいずれか1項に記載の方法を実行するための手段と、
を備える、電子デバイス。
95
ディスプレイと、
タッチ感知面と、
付記13から27のいずれか1項に記載の方法を実行するための手段と、
を備える、電子デバイス。
96
ディスプレイと、
タッチ感知面と、
付記28から37のいずれか1項に記載の方法を実行するための手段と、
を備える、電子デバイス。
97
ディスプレイと、
タッチ感知面と、
付記38から47のいずれか1項に記載の方法を実行するための手段と、
を備える、電子デバイス。
98
ディスプレイと、
タッチ感知面と、
付記48から59のいずれか1項に記載の方法を実行するための手段と、
を備える、電子デバイス。
99
ディスプレイと、
タッチ感知面と、
付記60から76のいずれか1項に記載の方法を実行するための手段と、
を備える、電子デバイス。
100
ディスプレイと、
タッチ感知面と、
付記77から86のいずれか1項に記載の方法を実行するための手段と、
を備える、電子デバイス。
101
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
タッチ感知面と、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取るための手段と、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答して、
ディスプレイ上に、第1のアカウントを識別する第1の視覚的インジケータを表示すること、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にするための手段と、
タッチ感知面を介して第1の方向への1つ以上のスワイプ入力を受け取るための手段と、
1つ以上のユーザスワイプ入力の受け取りに応答して、
ディスプレイ上に、第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータを表示する、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にするための手段と、を備え、
第1の視覚的インジケータが第2の視覚的インジケータとは異なっている、電子デバイス。
102
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
タッチ感知面と、
位置センサを使用して、現在の位置を検出するための手段と、
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているか否かを判定するための手段と、
現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示を表示するための手段と、
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示を同時に表示するための手段と、を備え、
デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントが電子デバイスにリンクされ、デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントが異なっている、電子デバイス。
103
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
タッチ感知面と、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取るための手段と、
入力の受け取りに応答して、
位置センサを使用して、現在の位置を検出すること、
1つ以上の支払基準のセットを満足しているか否かを判定することであって、1つ以上の支払基準のセットが、現在の位置が第1の支払アカウントと関連付けられているときに満足される基準を含む、判定すること、
1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示を表示することであって、デフォルトの支払アカウントが第1の支払アカウントとは異なっている、表示すること、及び
1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、ディスプレイ上に、第1の支払アカウントの視覚的表示を表示することを行うための手段と、を備える、電子デバイス。
104
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
タッチ感知面と、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取るための手段と、
入力の受け取りに応答して、ディスプレイ上に、第1の支払アカウント及び第2の支払アカウントを含む複数の支払アカウントを表す支払表示を表示するための手段と、
1つ以上の無線通信要素を介して、支払取引に対応するアカウント情報のリクエストを受け取るための手段と、
支払取引に対応するアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、
第1の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、第1の支払アカウントに関するアカウント情報を送信すること、及び
第2の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、第1の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を送信することを行うための手段と、を備える、電子デバイス。
105
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
接触の強度を検出するように構成されたタッチ感知面と、
第1の入力を受け取るための手段と、
第1の入力の受け取りに応答して、
ディスプレイ上に、第1のユーザインタフェースを表示することであって、第1のユーザインタフェースが、
複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ、及び
支払カードの複数の支払アカウントのうちの第1の支払アカウントを識別する第2の視覚的インジケータを含む、表示することを行うための手段と、
電子デバイスが、1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを可能にするための手段と、
タッチ感知面上の第1の接触を検出するための手段と、
第1の接触の特性強度が強度閾値を上回るか否かを判定するための手段と、
第1の接触の特性強度が強度閾値を上回っているとの判定に従って、ディスプレイ上に、第2のユーザインタフェースを表示することであって、第2のユーザインタフェースによって、第1の視覚的インジケータによって表された異なる支払アカウントの間で選択を行うことが可能になる、表示することを行うための手段と、を備える、電子デバイス。
106
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
タッチ感知面と、
支払カードと関連付けられた支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクさせる第1のリクエストを受け取るための手段と、
第1のリクエストの受け取りに応答して、支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするための処理を開始するための手段と、
第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功した後で、ディスプレイ上に、
第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功したとの表示、及び
支払アカウントを第1の電子デバイスとは異なる第2の電子デバイスにリンクするための選択可能なアフォーダンスを同時に表示することと、
選択可能なアフォーダンスのアクティベーションを受け取るための手段と、
選択可能なアフォーダンスのアクティベーションの受け取りに応答して、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始するための手段と、を備える、電子デバイス。
107
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
タッチ感知面と、
ディスプレイ上に、第1の電子デバイスと関連付けられる第2の電子デバイス用の支払アカウントユーザインタフェースを表示することであって、支払アカウントユーザインタフェースを表示することが、
第1の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされていること及び第2の電子デバイスが第1の支払アカウントを使用した支払を可能にするように構成されていることを示す第1の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第1の支払アカウントの表現、並びに
第2の支払アカウントの表現と、第2の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされているが第2の電子デバイスにはリンクされていないことを示す第2の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第2の支払アカウントの表現を、同時に表示することを含む、表示することを行うための手段と、を備える、電子デバイス。
108
ディスプレイ、タッチ感知面、及び1つ以上の無線通信要素を備えた電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行するための1つ以上のプログラムを備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、電子デバイスに、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ることと、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答して、
ディスプレイ上に、第1のアカウントを識別する第1の視覚的インジケータを表示すること、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることと、
タッチ感知面を介して第1の方向への1つ以上のスワイプ入力を受け取ることと、
1つ以上のユーザスワイプ入力を受け取ることに応答して、
ディスプレイ上に、第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータを表示すること、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることと、を行わせる命令を含み、
第1の視覚的インジケータが第2の視覚的インジケータとは異なっている、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
109
電子デバイスであって、
ディスプレイとタッチ感知面と、
1つ以上の無線通信要素と、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、電子デバイスに、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ること、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答して、
ディスプレイ上に、第1のアカウントを識別する第1の視覚的インジケータを表示すること、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすること、
タッチ感知面を介して第1の方向への1つ以上のスワイプ入力を受け取ること、
1つ以上のユーザスワイプ入力を受け取ることに応答して、
ディスプレイ上に、第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータを表示すること、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすること、を行わせる、命令を含む、メモリに記憶された1つ以上のプログラムであって、
第1の視覚的インジケータが第2の視覚的インジケータとは異なっている、メモリに記憶された1つ以上のプログラムと、を備える、電子デバイス。
110
ディスプレイと位置センサとを備えた電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行するための1つ以上のプログラムを備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、電子デバイスに、
位置センサを使用して、現在の位置を検出することと、
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているか否かを判定することと、
現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示を表示することと、
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示を同時に表示することと、を行わせる命令を含み、
デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントが電子デバイスにリンクされ、デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントが異なっている、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
111
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
位置センサと、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、電子デバイスに、
位置センサを使用して、現在の位置を検出すること、
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているか否かを判定すること、
現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示を表示すること、
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示を同時に表示すること、を行わせる命令を含む、メモリに記憶された1つ以上のプログラムであって、
デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントが電子デバイスにリンクされ、デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントが異なっている、メモリに記憶された1つ以上のプログラムと、を備える、電子デバイス。
112
ディスプレイと位置センサとを備えた電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行するための1つ以上のプログラムを備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、電子デバイスに、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ることと、
入力の受け取りに応答して、
位置センサを使用して、現在の位置を検出すること、
1つ以上の支払基準のセットを満足しているか否かを判定することであって、1つ以上の支払基準のセットが、現在の位置が第1の支払アカウントと関連付けられているときに満足される基準を含む、判定すること、
1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示を表示することであって、デフォルトの支払アカウントが第1の支払アカウントとは異なっている、表示すること、及び
1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、ディスプレイ上に、第1の支払アカウントの視覚的表示を表示することと、を行わせる命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
113
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
位置センサと、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
メモリに記憶された1つ以上のプログラムであって、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、電子デバイスに、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ること、並びに、
入力の受け取りに応答して、
位置センサを使用して、現在の位置を検出すること、
1つ以上の支払基準のセットを満足しているか否かを判定することであって、1つ以上の支払基準のセットが、現在の位置が第1の支払アカウントと関連付けられているときに満足される基準を含む、判定すること、
1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、ディスプレイ上に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示を表示することであって、デフォルトの支払アカウントが第1の支払アカウントとは異なっている、表示すること、及び
1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、ディスプレイ上に、第1の支払アカウントの視覚的表示を表示すること、を行わせる命令を含む、メモリに記憶された1つ以上のプログラムと、を備える電子デバイス。
114
ディスプレイ及び1つ以上の無線通信要素を備えた電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行するための1つ以上のプログラムを備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、電子デバイスに、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ることと、
入力の受け取りに応答して、ディスプレイ上に、第1の支払アカウント及び第2の支払アカウントを含む複数の支払アカウントを表す支払表示を表示することと、
1つ以上の無線通信要素を介して、支払取引に対応するアカウント情報のリクエストを受け取ることと、
支払取引に対応するアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、
第1の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、第1の支払アカウントに関するアカウント情報を送信すること、及び
第2の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、第1の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を送信することと、を行わせる命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
115
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
1つ以上の無線通信要素と、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、電子デバイスに、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ること、
入力の受け取りに応答して、ディスプレイ上に、第1の支払アカウント及び第2の支払アカウントを含む複数の支払アカウントを表す支払表示を表示すること、
1つ以上の無線通信要素を介して、支払取引に対応するアカウント情報のリクエストを受け取ること、
支払取引に対応するアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、
第1の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、第1の支払アカウントに関するアカウント情報を送信すること、及び
第2の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、第1の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を送信すること、を行わせる命令を含む、メモリに記憶された1つ以上のプログラムとを備えた、電子デバイス。
116
ディスプレイ、接触の強度を検出するように構成されたタッチ感知面、及び1つ以上の無線通信要素を備えた電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行するための1つ以上のプログラムを備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、電子デバイスに、
第1の入力を受け取ることと、
第1の入力の受け取りに応答して、
ディスプレイ上に、第1のユーザインタフェースを表示することであって、第1のユーザインタフェースが、
複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ、及び
支払カードの複数の支払アカウントのうちの第1の支払アカウントを識別する第2の視覚的インジケータを含む、表示することと、
電子デバイスが、1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを可能にすることと、
タッチ感知面上の第1の接触を検出することと、
第1の接触の特性強度が強度閾値を上回っているか否かを判定することと、
第1の接触の特性強度が強度閾値を上回っているとの判定に従って、ディスプレイ上に、第2のユーザインタフェースを表示することであって、第2のユーザインタフェースによって、第1の視覚的インジケータによって表された異なる支払アカウントの間で選択を行うことが可能になる、表示することと、を行わせる命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
117
電子デバイスであって、
ディスプレイと、
接触の強度を検出するように構成されたタッチ感知面と、
1つ以上の無線通信要素と、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、電子デバイスに、
第1の入力を受け取ること、
第1の入力の受け取りに応答して、
ディスプレイ上に、第1のユーザインタフェースを表示することであって、第1のユーザインタフェースが、
複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ、及び
支払カードの複数の支払アカウントのうちの第1の支払アカウントを識別する第2の視覚的インジケータを含む、表示すること、
電子デバイスが、1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを可能にすること、
タッチ感知面上の第1の接触を検出すること、
第1の接触の特性強度が強度閾値を上回っているか否かを判定すること、並びに、
第1の接触の特性強度が強度閾値を上回っているとの判定に従って、ディスプレイ上に、第2のユーザインタフェースを表示することであって、第2のユーザインタフェースによって、第1の視覚的インジケータによって表された異なる支払アカウントの間で選択を行うことが可能になる、表示すること、を行わせる命令を含む、メモリに記憶された1つ以上のプログラムと、を備える、電子デバイス。
118
ディスプレイと1つ以上の無線通信要素とを備えた第1の電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行するための1つ以上のプログラムを備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、第1の電子デバイスに、
支払カードと関連付けられた支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクさせる第1のリクエストを受け取ることと、
第1のリクエストの受け取りに応答して、支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするための処理を開始することと、
第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功した後で、ディスプレイ上に、
第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功したとの表示、及び
支払アカウントを第1の電子デバイスとは異なる第2の電子デバイスにリンクするための選択可能なアフォーダンスを同時に表示することと、
選択可能なアフォーダンスのアクティベーションを受け取ることと、
選択可能なアフォーダンスのアクティベーションの受け取りに応答して、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することと、を行わせる命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
119
第1の電子デバイスであって、
ディスプレイと、
1つ以上の無線通信要素と、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、第1の電子デバイスに、
支払カードと関連付けられた支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクさせる第1のリクエストを受け取ること、
第1のリクエストの受け取りに応答して、支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするための処理を開始すること、
第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功した後で、ディスプレイ上に、
第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功したとの表示、及び
支払アカウントを第1の電子デバイスとは異なる第2の電子デバイスにリンクするための選択可能なアフォーダンスを同時に表示すること、並びに、
選択可能なアフォーダンスのアクティベーションを受け取ること、並びに、
選択可能なアフォーダンスのアクティベーションの受け取りに応答して、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始すること、を行わせる命令を含む、メモリに記憶された1つ以上のプログラムと、を備える、第1の電子デバイス。
120
ディスプレイと1つ以上の無線通信要素とを備えた第1の電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行するための1つ以上のプログラムを備える、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、1つ以上のプログラムが、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、第1の電子デバイスに、
ディスプレイ上に、第1の電子デバイスと関連付けられる第2の電子デバイス用の支払アカウントユーザインタフェースを表示することであって、支払アカウントユーザインタフェースを表示することが、
第1の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされていること及び第2の電子デバイスが第1の支払アカウントを使用した支払を可能にするように構成されていることを示す第1の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第1の支払アカウントの表現、並びに
第2の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされているが第2の電子デバイスにはリンクされていないことを示す第2の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第2の支払アカウントの表現を、同時に表示することを含む、表示することを行わせる命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
121
第1の電子デバイスであって、
ディスプレイと、
1つ以上の無線通信要素と、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
メモリに記憶された1つ以上のプログラムであって、1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、第1の電子デバイスに、
ディスプレイ上に、第1の電子デバイスと関連付けられる第2の電子デバイス用の支払アカウントユーザインタフェースを表示することであって、支払アカウントユーザインタフェースを表示することが、
第1の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされていること及び第2の電子デバイスが第1の支払アカウントを使用した支払を可能にするように構成されていることを示す第1の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第1の支払アカウントの表現、並びに
第2の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされているが第2の電子デバイスにはリンクされていないことを示す第2の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第2の支払アカウントの表現を、同時に表示することを含む、表示することを行わせる命令を含む、メモリに記憶された1つ以上のプログラムと、を備える、第1の電子デバイス。
122
電子デバイスであって、
タッチ感知面ユニットと、
ディスプレイユニットと、
1つ以上の無線通信要素を含む無線通信ユニットと、
ディスプレイユニット、タッチ感知面ユニット、及び無線通信ユニットに結合された処理ユニットであって、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ること、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答して、
ディスプレイユニット上での、第1のアカウントを識別する第1の視覚的インジケータの表示を可能にすること、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすること、
タッチ感知面ユニットを介して第1の方向への1つ以上のスワイプ入力を受け取ること、
1つ以上のユーザスワイプ入力を受け取ることに応答して、
ディスプレイユニット上での、第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータの表示を可能にすること、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすること、を行うように構成されており、
第1の視覚的インジケータが第2の視覚的インジケータとは異なっている、処理ユニットと、を備える、電子デバイス。
123
第1のアカウントが支払アカウントであり、第2のアカウントがロイヤルティアカウントである、付記122に記載の電子デバイス。
124
第1のアカウントが支払アカウントであり、第2のアカウントが支払アカウントである、付記122に記載の電子デバイス。
125
処理ユニットが、
第2の視覚的インジケータの表示中、
カードコード表示入力を受け取ることと、
カードコード表示入力の受け取りに応答して、ディスプレイユニット上での、視覚的ロイヤルティカードコード情報の表示を可能にすることと、を行うように更に構成されている、付記123に記載の電子デバイス。
126
処理ユニットが、
第2の視覚的インジケータの表示中、
非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを受け取ることと、
アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、1つ以上の無線通信要素を介して、第2のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信することであって、アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、ことと、を行うように更に構成されている、付記122から125のいずれか1項に記載の電子デバイス。
127
処理ユニットが、
第2の視覚的インジケータの表示中及び第2のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信した後で、
1つ以上の無線通信要素を介して、非接触支払端末から失敗連絡を受け取ることと、
失敗連絡の受け取りに応答して、
ディスプレイユニット上での、第2のアカウントが受け付けられなかったとの表示の表示を可能にすること、及び
電子デバイスが第2のアカウントとは異なるアカウントを使用して取引に参加することを可能にする選択肢を提供することと、を更に行うように構成されている、付記126に記載の電子デバイス。
128
処理ユニットが、
第2のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信した後で、ディスプレイユニット上での、支払取引中に第1のアカウント及び第2のアカウントの両方が使用されたという表示の同時の表示を可能にすることを行うように、更に構成されている、付記126又は127のいずれか1項に記載の電子デバイス。
129
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることが、デバイスを支払取引可能にするよう要求する第2のユーザ入力を受け取ることを必要としない、付記122から128のいずれか1項に記載の電子デバイス。
130
電子デバイスが第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることが、第1のアカウントのカードの画像の下から現れる準備完了インジケータの第1のアニメーションを表示することを含み、準備完了インジケータが、デバイスが第1のアカウントを使用して支払取引に参加することが可能になっていることを示す、付記122から129のいずれか1項に記載の電子デバイスであって、処理ユニットが、
1つ以上のユーザスワイプ入力の一部の受け取りに応答して、ディスプレイユニット上での、準備完了インジケータをスライドさせて第1のアカウントのカードの画像の下に戻すための、準備完了インジケータの第2のアニメーションの表示を可能にすることを行うように、更に構成されている、電子デバイス。
131
ディスプレイユニット上での、第1のアカウントを識別する第1の視覚的インジケータの表示を可能にすることが、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする前に行われ、
ディスプレイユニット上での、第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータの表示を可能にすることが、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にする前に行われる、
付記122から125のいずれか1項に記載の電子デバイス。
132
第1のアカウント及び第2のアカウントの一方が支払アカウントであり、第1のアカウント及び第2のアカウントの一方がロイヤルティアカウントであり、
第1のアカウントの第1の視覚的インジケータが第1の寸法特徴を有し、
第2のアカウントの第2の視覚的インジケータが、第1の寸法特徴とは異なる第2の寸法特徴を有する、
付記1から4のいずれか1項に記載の方法。
133
電子デバイスの電子財布が、電子デバイスのユーザと関連付けられた複数の支払アカウントに関する支払アカウント情報を含む、付記122から132のいずれか1項に記載の方法。
134
電子デバイスであって、
ディスプレイユニットと、
位置センサユニットと、
ディスプレイユニット及び位置センサユニットに結合された処理ユニットであって、
位置センサユニットを使用して、現在の位置を検出すること、
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているか否かを判定すること、
現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、ディスプレイユニット上での、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示の表示を可能にすること、
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、ディスプレイユニット上での、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示の同時の表示を可能にすること、を行うように構成されており、
デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントが電子デバイスにリンクされ、デフォルトの支払アカウント及び第1のアカウントが異なっている、処理ユニットと、を備える、電子デバイス。
135
第1のアカウントが支払アカウントである、付記134に記載の電子デバイス。
136
第1のアカウントがロイヤルティアカウントである、付記134に記載の電子デバイス。
137
処理ユニットが、
非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取ることと、
リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むか否かを判定することと、
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、及びリクエストが第1のアカウントタイプを使用する支払情報のリクエストを含むとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を使用して、第1のアカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信することであって、第1のアカウントの支払アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、ことと、を行うように、更に構成されている、付記134又は135に記載の電子デバイス。
138
処理ユニットが、
非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取ることと、
リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むと判定することと、
現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、1つ以上の無線通信要素を使用して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信することであって、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、ことと、
を行うように、更に構成されている、付記134から136のいずれか1項に記載の電子デバイス。
139
第1のアカウントの視覚的表示が、デフォルトのアカウントの視覚的表示の上に表示され、第1のアカウントの視覚的表示が、デバイスが支払取引で使用するために追加のユーザ入力を必要とすることなく第1のアカウントを選択可能となっていることを示す、付記134から138のいずれか1項に記載の電子デバイス。
140
処理ユニットが、
位置センサユニットを使用して現在の位置を検出する前に、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ることを行うように、更に構成されている、付記134から139のいずれか1項に記載の電子デバイス。
141
位置センサユニットを使用して現在の位置を検出することが、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答している、付記140に記載の電子デバイス。
142
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているか否かを判定することが、デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力の受け取りに応答している、付記134から141のいずれか1項に記載の電子デバイス。
143
現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことが、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントを使用して取引に参加することが可能となる前に、デバイスが現在の位置が第1のアカウントと関連付けられていると判定することに失敗するときに生じる、付記134から142のいずれか1項に記載の電子デバイス。
144
処理ユニットが、
非接触支払端末からロイヤルティアカウント情報のリクエストを受け取ることであって、第1のアカウントがロイヤルティアカウントである、ことと、
ロイヤルティアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、
1つ以上の無線通信要素を介して、第1のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信すること、及び
1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信することと、
を行うように、更に構成されている、付記134から136のいずれか1項に記載の電子デバイス。
145
処理ユニットが、
非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取ることと、
リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むと判定することであって、第1のアカウントがデフォルトの支払アカウントとは異なる支払アカウントである、ことと、
アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、
1つ以上の無線通信要素を介して、第1のアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信することを取り止めること、及び
1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信することと、
を行うように、更に構成されている、付記134から136のいずれか1項に記載の電子デバイス。
146
処理ユニットが、
非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取ることであって、
非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取る前に、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示がディスプレイユニット上に同時に表示されていて、
リクエストが第1のアカウントに対応する第1のアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含み、
第1のアカウントが第1のアカウントタイプの支払アカウントである、ことと、
アカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、及び現在の位置がデフォルトの支払アカウント以外のアカウントと関連付けられていると判定されないことに従って、及び現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとのその後の判定に従って、
1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信することを取り止めること、及び
1つ以上の無線通信要素を介して、第1のアカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信することと、を行うように、更に構成されている、付記134から136のいずれか1項に記載の電子デバイス。
147
処理ユニットが、
現在の位置が第1のアカウントと関連付けられているとの判定に従って、
1つ以上の無線通信要素を介して、非接触支払端末から失敗連絡を受け取ることと、
失敗連絡の受け取りに応答して、
1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信することと、を行うように、更に構成されている、付記137に記載の電子デバイス。
148
ディスプレイユニット上での、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示及び第1のアカウントの視覚的表示の同時の表示を可能にすることが、ディスプレイユニット上での、第1のアカウントの視覚的表示と重ねたデフォルトの支払アカウントの視覚的表示の同時の表示を可能にすることを含む、付記134から147のいずれか1項に記載の電子デバイス。
149
電子デバイスであって、
ディスプレイユニットと、
位置センサユニットと、
ディスプレイユニットと位置センサユニットとに結合された処理ユニットであって、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ること、並びに、
入力の受け取りに応答して、
位置センサユニットを使用して、現在の位置を検出すること、
1つ以上の支払基準のセットを満足しているか否かを判定することであって、1つ以上の支払基準のセットが、現在の位置が第1の支払アカウントと関連付けられているときに満足される基準を含む、判定すること、
1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、ディスプレイユニット上での、デフォルトの支払アカウントの視覚的表示の表示を可能にすることであって、デフォルトの支払アカウントが第1の支払アカウントとは異なっている、可能にすること、及び
1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、ディスプレイユニット上での、第1の支払アカウントの視覚的表示の表示を可能にすること、を行わせるように構成された処理ユニットと、を備える、電子デバイス。
150
1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にすることを行うように、更に構成されている、付記149に記載の電子デバイス。
151
1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介してデフォルトの支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にするように、更に構成されている、付記149又は150に記載の電子デバイス。
152
処理ユニットが、
1つ以上の支払基準のセットが満足されていないとの判定に従って、ディスプレイ上に、第1の支払アカウントの視覚的表示を可能にすることを取り止めることを行うように、更に構成されている、付記149から151のいずれか1項に記載の電子デバイス。
153
第1の方向への1つ以上の入力を受け取ることと、
1つ以上の入力の受け取りに応答して、
ディスプレイユニット上での、第1の支払アカウント及びデフォルトの支払アカウントとは異なる第2のアカウントを識別する第2の視覚的インジケータの表示を可能にすること、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第2のアカウントを使用して取引に参加することを可能にすることと、を行うように、更に構成されている、付記149又は150に記載の電子デバイス。
154
処理ユニットが、
非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを受け取ることと、
アカウント情報のリクエストの受信に応答して、1つ以上の無線通信要素を介して、それぞれの可能となったアカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信することであって、アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、ことと、を行うように、更に構成されている、付記149又は150に記載の電子デバイス。
155
1つ以上の基準のセットが、現在の位置で第1の支払アカウントを使用して取引するためにデバイスが認証されるときに満足される基準を含む、付記149から154のいずれか1項に記載の電子デバイス。
156
処理ユニットが、
現在の位置がロイヤルティアカウントと関連付けられていると判定することと、
ディスプレイユニット上での、ロイヤルティアカウントの視覚的表示と、支払アカウントのそれぞれの視覚的表示との、同時の表示を可能することと、を行うように、更に構成されている、付記149又は150に記載の電子デバイス。
157
電子デバイスが1つ以上の入力デバイスを更に含み、処理ユニットが、
デバイスを支払取引可能にするよう要求するユーザ入力を受け取る前に、
支払アカウントを電子デバイスとリンクするリクエストを受け取ることであって、リクエストが支払アカウントのアカウント情報を含む、ことと、
支払アカウントを電子デバイスとリンクすることと、
支払アカウントと関連付けられた金融機関が、ユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントを認証したと判定することと、
ユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントをアクティベーションするユーザ入力を受け取ることと、を行うように、更に構成されている、付記149又は150に記載の電子デバイス。
158
処理ユニットが、
1つ以上の支払基準のセットが満足されているとの判定に従って、電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にすることと、
非接触支払端末から支払取引と関連付けられたリクエストを受け取ることと、
リクエストが第1の支払アカウントとは異なる第2の支払アカウントに対応するアカウントタイプを使用する支払アカウント情報のリクエストを含むか否かを判定することと、
リクエストが第2のアカウントタイプを使用する支払情報のリクエストを含むとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を使用して第2のアカウントの支払アカウント情報を非接触支払端末に送信するための認証を要求する通知を提供することであって、第2のアカウントの支払アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、ことと、を行うように、更に構成されている、付記149又は150に記載の電子デバイス。
159
電子デバイスであって、
ディスプレイユニットと、
1つ以上の無線通信要素を含む無線通信ユニットと、
ディスプレイユニット及び無線通信ユニットに結合された処理ユニットであって、
デバイスを支払取引可能にするよう要求する入力を受け取ること、
入力の受け取りに応答して、ディスプレイユニット上での、第1の支払アカウント及び第2の支払アカウントを含む複数の支払アカウントを表す支払表示の表示を可能にすること、
1つ以上の無線通信要素を介して、支払取引に対応するアカウント情報のリクエストを受け取ること、
支払取引に対応するアカウント情報のリクエストの受け取りに応答して、
第1の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、第1の支払アカウントに関するアカウント情報を送信すること、及び
第2の支払アカウントに関する支払基準が満足されているとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、第1の支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を送信すること、を行うように構成された処理ユニットと、を備える、電子デバイス。
160
電子デバイスが、デフォルトの支払アカウント及び複数のデフォルトでない支払アカウントのうちの1つを使用した支払を可能にするように構成されており、処理ユニットが、
デフォルトでない支払アカウントのうちのいずれに関しても支払基準が満足されていないとの判定に従って、1つ以上の無線通信要素を介して、デフォルトでない支払アカウントに関するアカウント情報は送信せずに、デフォルトの支払アカウントに関するアカウント情報を送信することを行うように、更に構成されている、付記159に記載の電子デバイス。
161
支払基準が、電子デバイスの現在の位置と関連付けられた判定に基づく基準を含む、付記159に記載の電子デバイス。
162
支払基準が、支払取引に対応するアカウント情報のリクエストに基づく基準を含む、付記159から161のいずれか1項に記載の電子デバイス。
163
複数の支払アカウントを表す支払表示が、第1の支払アカウントの表示を含まず、また第2の支払アカウントの表示を含まない、付記159から162のいずれか1項に記載の電子デバイス。
164
複数の支払アカウントが、ユーザ入力不要な位置に基づく選択をアクティベーションするユーザ入力を電子デバイスが受信している支払アカウントのみを含む、付記159から163のいずれか1項に記載の電子デバイス。
165
複数の支払アカウントが、支払アカウントと関連付けられた金融機関が対応するユーザ入力不要で位置に基づき選択される支払アカウントを認証した支払アカウントのみを含む、付記159から164のいずれか1項に記載の電子デバイス。
166
支払取引のために複数の支払アカウントのうちのどれを使用すべきかをデバイスがコンテキストに基づいて選択する、コンテキスト的選択の動作モードが、選択可能な支払選択肢として表される、付記159から165のいずれか1項に記載の電子デバイス。
167
電子デバイスがタッチ感知面ユニットを含み、処理ユニットが、
第1の方向への1つ以上の入力を受け取ることと、
1つ以上の入力の受け取りに応答して、
ディスプレイユニット上で、複数の支払アカウントを表す支払表示を、複数の支払アカウントを表す支払表示とは異なる第2の視覚的インジケータと入れ替えることを可能にすることであって、第2の視覚的選択インジケータが第1の支払アカウント及び第2の支払アカウントとは異なる第3の支払アカウントを識別する、こと、及び
電子デバイスが1つ以上の無線通信要素を介して第3の支払アカウントを使用して取引に参加することを可能にすることと、を行うように、更に構成されている、付記159から161のいずれか1項に記載の電子デバイス。
168
複数の支払アカウントを表す支払表示が、複数の支払アカウントのうちの個々の支払アカウントの視覚的インジケータとは異なっている、付記159から167のいずれか1項に記載の電子デバイス。
169
電子デバイスであって、
ディスプレイユニットと、
接触の強度を検出するように構成されたタッチ感知面と、
1つ以上の無線通信要素を含む無線通信ユニットと、
ディスプレイユニットとタッチ感知面ユニットと無線通信ユニットとに結合された処理ユニットであって、
第1の入力を受け取ること、
第1の入力の受け取りに応答して、
ディスプレイユニット上での、第1のユーザインタフェースの表示を可能にすることであって、第1のユーザインタフェースが、
複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ、及び
支払カードの複数の支払アカウントのうちの第1の支払アカウントを識別する第2の視覚的インジケータを含む、表示を可能にすること、
電子デバイスが、1つ以上の無線通信要素を介して第1の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを可能にすること、
タッチ感知面ユニット上の第1の接触を検出すること、
第1の接触の特性強度が強度閾値を上回っているか否かを判定すること、並びに、
第1の接触の特性強度が強度閾値を上回っているとの判定に従って、ディスプレイユニット上での、第2のユーザインタフェースの表示を可能にすることであって、第2のユーザインタフェースによって、第1の視覚的インジケータによって表された異なる支払アカウントの間で選択を行うことが可能になる、可能にすること、を行うように構成された処理ユニットと、を備える、電子デバイス。
170
第2のユーザインタフェースが支払アカウント選択アフォーダンスを含む、付記169に記載の電子デバイスであって、処理ユニットが、
支払アカウント選択アフォーダンスに対応するタッチ感知面ユニット上の位置において、第2の接触を検出することと、
第2の接触の検出に応答して、ディスプレイユニット上での、第3のユーザインタフェースの表示を可能にすることであって、第3のユーザインタフェースが、複数の支払アカウントのうちの少なくとも一部に対応する1つ以上のアカウントアフォーダンスを含む、ことと、
1つ以上のアカウントアフォーダンスのうちの1つのアカウントアフォーダンスと関連付けられたタッチ感知面ユニット上の位置において、第3の接触を検出することであって、アカウントアフォーダンスが複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントに対応し、第2の支払アカウントが第1の支払アカウントとは異なっている、ことと、
第3の接触の検出に応答して、
ディスプレイユニット上での、第4のユーザインタフェースの表示を可能にすることであって、第4のユーザインタフェースが、
複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ、及び
支払カードの複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントを識別する第3の視覚的インジケータを含む、こと、
電子デバイスが、1つ以上の無線通信要素を介して第2の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを可能にすることと、を行うように、更に構成されている、電子デバイス。
171
第2のユーザインタフェースが複数の支払アカウントのうちの少なくとも一部に対応する1つ以上のアカウントアフォーダンスを含む、付記169に記載の電子デバイスであって、処理ユニットが、
1つ以上のアカウントアフォーダンスのうちの1つのアカウントアフォーダンスと関連付けられたタッチ感知面ユニット上の位置において、第2の接触を検出することであって、アカウントアフォーダンスが複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントに対応し、第2の支払アカウントが第1の支払アカウントとは異なっている、ことと、
第2の接触の検出に応答して、
ディスプレイユニット上での、第4のユーザインタフェースの表示を可能にすることであって、第4のユーザインタフェースが、
複数の支払アカウントと関連付けられた支払カードを識別する第1の視覚的インジケータ、及び
支払カードの複数の支払アカウントのうちの第2の支払アカウントを識別する第3の視覚的インジケータを含む、こと、並びに
電子デバイスが、1つ以上の無線通信要素を介して第2の支払アカウントを使用して支払取引を行うことを可能にすることと、を行うように、更に構成されている、電子デバイス。
172
処理ユニットが、
第1の接触の特性強度が強度閾値を下回るとの判定に従って、ディスプレイユニット上での第2のユーザインタフェースの表示を可能にすることなく、第1の視覚的インジケータの表示の可能化を維持することを行うように、更に構成されている、付記169から171のいずれか1項に記載の電子デバイス。
173
1つ以上のアカウントアフォーダンスが複数のアカウントアフォーダンスを含む、付記169に記載の電子デバイス。
174
現在選択されている支払アカウントの視覚的インジケータが強調される、付記169から173のいずれか1項に記載の電子デバイス。
175
第2の接触を検出することが、第2の接触の特性強度が強度閾値を上回っていないと判定することを含む、付記170から173のいずれか1項に記載の電子デバイス。
176
第2のユーザインタフェースが支払アカウント削除アフォーダンスを含む、付記169から175のいずれか1項に記載の電子デバイスであって、処理ユニットが、
支払アカウント削除アフォーダンスのアクティベーションを検出することと、
支払アカウント削除アフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、デバイスの電子財布から支払カードの複数の支払アカウントを除去することと、を行うように、更に構成されている、電子デバイス。
177
支払アカウント削除アフォーダンスが、支払アカウント削除アフォーダンスを支払アカウント選択アフォーダンスから区別する、1つ以上の視覚的特徴を含む、付記169から176のいずれか1項に記載の電子デバイス。
178
処理ユニットが、
ディスプレイユニット上に第4のユーザインタフェースを表示している間に、
タッチ感知面上のスワイプ入力を検出することと、
スワイプ入力の検出に応答して、ディスプレイユニット上での、第5のユーザインタフェースの表示を可能にすることであって、第5のユーザインタフェースが、支払カードとは異なる第2の支払カードを識別する第4の視覚的インジケータを含む、ことと、を行うように、更に構成されている、付記169から171のいずれか1項に記載の電子デバイス。
179
第1のユーザインタフェース、第2のユーザインタフェース、第3のユーザインタフェース、及び第4のユーザインタフェースが、単一の電子財布アプリケーションのユーザインタフェースであり、単一の電子財布アプリケーションが、電子デバイスのユーザと関連付けられた複数の支払アカウントを含む、付記169から178のいずれか1項に記載の電子デバイス。
180
処理ユニットが、
非接触支払端末からアカウント情報のリクエストを受け取ることと、
アカウント情報のリクエストの受信に応答して、1つ以上の無線通信要素を介して、第2の支払アカウントに関するアカウント情報を非接触支払端末に送信することであって、アカウント情報により非接触支払端末が支払取引を行うことが可能になる、ことと、を行うように、更に構成されている、付記169から171のいずれか1項に記載の電子デバイス。
181
第1の電子デバイスであって、
ディスプレイユニットと、
1つ以上の無線通信要素を含む無線通信ユニットと、
ディスプレイユニット及び無線通信ユニットに結合された処理ユニットであって、
支払カードと関連付けられた支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクさせる第1のリクエストを受け取ること、
第1のリクエストの受け取りに応答して、支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするための処理を開始すること、
第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功した後で、ディスプレイユニット上での、
第1の電子デバイスへの支払アカウントのリンクが成功したとの表示、及び
支払アカウントを第1の電子デバイスとは異なる第2の電子デバイスにリンクするための選択可能なアフォーダンスの、同時の表示を可能にすること、並びに、
選択可能なアフォーダンスのアクティベーションを受け取ること、並びに、
選択可能なアフォーダンスのアクティベーションの受け取りに応答して、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始すること、を行うように構成された処理ユニットと、を備える、第1の電子デバイス。
182
第2の電子デバイスが第1の電子デバイスと一意的にペアリングされる、付記181に記載の第1の電子デバイス。
183
第1の電子デバイスが第2の電子デバイスとペアリングされ、第1の電子デバイスが第3の電子デバイスとペアリングされ、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間のペアリング関係が、第1の電子デバイスと第3の電子デバイスとの間のペアリング関係とは異なっている、付記181に記載の第1の電子デバイス。
184
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することが、
1つ以上の無線通信要素を介して、支払カードと関連付けられた金融機関に、第2の電子デバイスが第1の電子デバイスと一意的にペアリングされるという表示を送信することを含む、付記181から183のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
185
処理ユニットが、
支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクの開始後、第2の電子デバイスから、第2の電子デバイスの支払アカウントへのリンクが成功したとの確認通知を受け取ることを行うように、更に構成されており、
支払アカウントとして第2の電子デバイスにリンクされた主要口座番号が、支払アカウントとして第1の電子デバイスにリンクされた主要口座番号とは異なっている、付記181から183のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
186
支払アカウントをリンクさせる第1のリクエストが支払カードの口座番号を含み、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することが、支払カードの口座番号の追加の入力を必要とすることなく行われる、付記181から185のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
187
第2のリクエストが支払カードのセキュリティコードを含む、付記181から186のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
188
処理ユニットが、
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することを行うように、更に構成されている、付記181から187のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
189
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクする処理を開始するために、処理ユニットが、
1つ以上の無線通信要素を介して、支払カードと関連付けられた金融機関に、
クレジットカードの口座番号と、
支払アカウントが第1の電子デバイスに既にリンクされたことを確認するセキュリティトークンと、を送信することを行うように、更に構成されている、付記188に記載の第1の電子デバイス。
190
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始することが、
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要か否かを判定することと、
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証は必要ないとの判定に従って、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするための処理を開始し、支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされているとの表示を提供することと、
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの表示を提供することと、を含む。
191
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの表示が、支払アカウントをそれぞれのデバイスにリンクするためにユーザが行うべき追加のステップの視覚的表示を含む、付記190に記載の第1の電子デバイス。
192
処理ユニットが、
アカウントリンク情報を第2の電子デバイスに送信することであって、アカウントリンク情報により第2の電子デバイスが支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクすることが可能になる、ことを行うように、更に構成されている、付記181から191のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
193
処理ユニットが、
支払アカウントをそれぞれのデバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、
ディスプレイユニット上での、複数の通信方法アフォーダンスの表示を可能にすることであって、各通信方法アフォーダンスが検証通信のためのそれぞれの通信方法と関連付けられる、ことを行うように、更に構成されており、
複数の通信方法アフォーダンスが金融機関から受信した通信に基づいている、付記181から183のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
194
処理ユニットが、
支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするために更なる検証が必要であるとの判定に従って、
複数の通信方法アフォーダンスのうちのある通信方法アフォーダンスの選択を受け取ることと、
通信方法アフォーダンスの選択の受け取りに応答して、金融機関に、選択された通信方法アフォーダンスの対応する通信方法の表示を送信することと、を行うように、更に構成されており、
検証通信が通信方法アフォーダンスに基づいている、付記181から183のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
195
処理ユニットが、
第2の電子デバイスを使用した支払アカウントからの支払を認証する際に使用するために、金融機関から主要口座番号を受け取ることであって、主要口座番号がクレジットカードの口座番号とは異なっている、ことと、
主要口座番号をそれぞれのデバイスに割り当てることと、を行うように、
更に構成されている、付記181から183のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
196
第2の電子デバイスの電子財布が、第2の電子デバイスのユーザと関連付けられた第2の支払アカウントに関する支払アカウント情報を含み、第2の支払アカウントが支払アカウントとは別である、付記181から195のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
197
処理ユニットが、
第2の電子デバイスから、第2の電子デバイスがリンクされた支払アカウントを使用して支払取引に参加したとの表示を受け取ることを行うように、
更に構成されている、付記181から196のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
198
第1の電子デバイスであって、
ディスプレイユニットと、
1つ以上の無線通信要素を含む無線通信ユニットと、
ディスプレイユニット及び無線通信ユニットに結合された処理ユニットにおいて、
ディスプレイユニット上での、第1の電子デバイスと関連付けられる第2の電子デバイス用の支払アカウントユーザインタフェースの表示を可能にすることであって、支払アカウントユーザインタフェースの表示を可能にすることが、
第1の支払アカウントが第2の電子デバイスにリンクされていること及び第2の電子デバイスが第1の支払アカウントを使用した支払を可能にするように構成されていることを示す第1の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第1の支払アカウントの表現、並びに
第2の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされているが第2の電子デバイスにはリンクされていないことを示す第2の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第2の支払アカウントの表現を、同時に表示することを可能にすることを含む、支払アカウントユーザインタフェースを表示することを可能にすること、を行うように構成された、処理ユニットと、を備える、第1の電子デバイス。
199
第1の支払アカウントに関する状態情報が、第1の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされることを更に示す、付記198に記載の第1の電子デバイス。
200
支払アカウントユーザインタフェースが、電子デバイスのユーザと関連付けられており、第1の電子デバイスにリンクしておらず、第2の電子デバイスにリンクしていない、1つ以上のアカウントの表現を含む、付記198又は199のいずれか1項に記載の方法。
201
支払アカウントユーザインタフェースが第2の支払アカウントと関連付けられるリンクアフォーダンスを含む、付記198から200のいずれか1項に記載の第1の電子デバイスであって、処理ユニットが、
リンクアフォーダンスのアクティベーションを検出することと、
リンクアフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、ディスプレイユニット上での、第1の電子デバイスと第2の電子デバイスとの間で支払通知を同期するための同期選択肢を含む、第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースの表示を可能にすることと、
同期選択肢のアクティベーションを検出することと、
同期選択肢のアクティベーションの検出に応答して、第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスの両方において提示されることになる将来の支払通知を同期することと、を行うように、更に構成されている、第1の電子デバイス。
202
支払アカウントユーザインタフェースの表示を可能にすることが、
第2の電子デバイスにリンクされており第1の電子デバイスにはリンクされていない支払アカウントの第1の複数の表現の第1のグループと、
第1の電子デバイスにリンクされており第2の電子デバイスにはリンクされていない支払アカウントの第2の複数の表現の第2のグループの、同時の表示を可能にすることを含む、付記198から201のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
203
支払アカウントユーザインタフェースが第2の支払アカウントと関連付けられるリンクアフォーダンスを含む、付記198から202のいずれか1項に記載の第1の電子デバイスであって、処理ユニットが、
リンクアフォーダンスのアクティベーションを検出することと、
リンクアフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、ディスプレイユニット上での、第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースの表示を可能にすることと、
ディスプレイユニット上に第2の支払アカウントを第2の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示している間に、第2の支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストを受け取ることであって、第2の支払アカウントの第2の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストが第2の支払アカウントの口座番号の入力を含まない、ことと、を行うように、更に構成されている、第1の電子デバイス。
204
支払アカウントユーザインタフェースが第1の支払アカウントと関連付けられた第2のリンクアフォーダンスを含み、第1の支払アカウントが第1の電子デバイスにリンクされていない、付記198から203のいずれか1項に記載の第1の電子デバイスであって、処理ユニットが、
第2のリンクアフォーダンスのアクティベーションを検出することと、
第2のリンクアフォーダンスのアクティベーションの検出に応答して、ディスプレイユニット上での、第1の支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースの表示を可能にすることと、
ディスプレイユニット上に第1の支払アカウントを第1の電子デバイスにリンクするためのユーザインタフェースを表示している間に、第1の支払アカウントの第1の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストを受け取ることであって、第1の支払アカウントの第1の電子デバイスへのリンクを開始させるリクエストが第1の支払アカウントの口座番号の入力を含まない、ことと、を行うように、更に構成されている、第1の電子デバイス。
205
第1の電子デバイスがハンドヘルドデバイスであり、第2の電子デバイスがウェアラブルデバイスである、付記198から204のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
206
第1の電子デバイスがハンドヘルドデバイスであり、第2の電子デバイスは、第1の電子デバイスよりも大きいパーソナルコンピューティングデバイスである、付記198から205のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
207
第1の電子デバイスと関連付けられる第2の電子デバイス用の支払アカウントユーザインタフェースが、
第3の支払アカウントが第3の電子デバイスにリンクされていること及び第3の電子デバイスが第3の支払アカウントを使用した支払を可能にするように構成されていることを示す第3の支払アカウントに関する状態情報を伴う、第3の支払アカウントの表現であって、第3の電子デバイスが第1の電子デバイス及び第2の電子デバイスとは異なっている、第3の支払アカウントの表現を更に含む、付記198から206のいずれか1項に記載の第1の電子デバイス。
【0550】
上述の説明は、説明の目的上、特定の実施形態を参照して説明されている。しかしながら、上記の例示的な論考は、網羅的であること、又は本発明を、開示される厳密な形態に限定することを意図するものではない。上記の教示を鑑みて、多くの修正及び変形が可能である。これらの実施形態は、本技法の原理、及びその実際の適用を最も良好に説明するために、選択及び説明されたものである。当業者は、これにより、意図される特定の使用に適合する様々な修正を施して、本技法及び様々な実施形態を最も良好に利用することが可能になる。
【0551】
添付図面を参照して、本開示及び実施例を十分に説明してきたが、様々な変更及び修正が、当業者には明らかとなるであろうことに留意されたい。そのような変更及び修正は、特許請求の範囲によって定義されるような、本開示及び実施例の範囲内に含まれるものとして理解されたい。
【0552】
上述のように、本技術の一態様は、ユーザが求める内容又はユーザが関心を持つ可能性のある任意の他の内容の、ユーザへの提供を向上するために、種々のソースから入手可能なデータを収集及び使用することである。本開示は、場合によっては、この収集されたデータは、特定の人を一意的に特定するか、又はその人に連絡するか、若しくはその人のロケーションを特定するために用いることができる個人情報データを含んでよいことを企図している。このような個人情報データは、人口統計学的データ、位置に基づくデータ、電話番号、電子メールアドレス、自宅住所、又は任意のその他の識別情報を含むことができる。
【0553】
本開示は、本技術における、このような個人情報データの使用は、ユーザの利益のために使用することができると認識している。例えば、個人情報データは、よりユーザの興味を引く、的を絞ったコンテンツを配信するために用いられてもよい。したがって、このような個人情報データの使用は、配信されるコンテンツの意図的な制御を可能にする。更に、ユーザに利益をもたらす個人情報データの他の使用法も、本開示によって企図されている。
【0554】
本開示は、このような個人情報データの収集、分析、開示、転送、記憶、又はその他の使用に関与する事業体は、しっかり確立されたプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守することを更に企図している。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための業界又は政府の要件を満たすか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実装し常に使用すべきである。例えば、ユーザからの個人情報は、その事業体の合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いて、共有又は販売されるべきではない。更に、そのような収集は、ユーザに告知して同意を受けた後にのみ実施するべきである。更に、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護して安全化し、その個人情報データへのアクセスを有する他者が、自身のプライバシーポリシー及び手順を遵守することを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることとなる。更には、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーのポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、第三者による評価を自らが受けることができる。
【0555】
前述のことがらにもかかわらず、本開示はまた、ユーザが、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを選択的に阻止する実施形態も企図している。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するためのハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を提供することができることを企図している。例えば、広告配信サービスの場合、本技術は、ユーザがサービスの登録中に個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することを可能にするよう構成することができる。別の実施例では、ユーザは、的を絞ったコンテンツ配信サービスのために位置情報を提供しないことを選択することができる。更に別の例では、ユーザは正確な位置情報を提供しないが、位置領域情報の転送を許可することを選択することができる。
【0556】
したがって、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実装するための個人情報データの使用を広範に網羅しているが、本開示は、それらの様々な実施形態がまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに実装されることも可能であることも企図している。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データのすべて又は一部分の欠如により、実施不可能となるものではない。例えば、ユーザに関連付けられたデバイスによって要求されるコンテンツなどの非個人情報データ若しくは必要最小限の個人情報、コンテンツ配信サービスが入手可能な他の非個人情報、又は公的に入手可能な情報に基づき嗜好を推測することによって、コンテンツを選択し、ユーザへ配信することができる。