特許第6865825号(P6865825)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6865825超音波乳房スキャナ用の乳房スリップ防止パッド
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6865825
(24)【登録日】2021年4月8日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】超音波乳房スキャナ用の乳房スリップ防止パッド
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/00 20060101AFI20210419BHJP
【FI】
   A61B8/00
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-528038(P2019-528038)
(86)(22)【出願日】2017年11月23日
(65)【公表番号】特表2019-535437(P2019-535437A)
(43)【公表日】2019年12月12日
(86)【国際出願番号】KR2017013394
(87)【国際公開番号】WO2018097610
(87)【国際公開日】20180531
【審査請求日】2019年5月24日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0158718
(32)【優先日】2016年11月25日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517034846
【氏名又は名称】メディカル パーク シーオー.,エルティーディー
(74)【代理人】
【識別番号】100109553
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 一郎
(72)【発明者】
【氏名】パク ヒブン
【審査官】 伊知地 和之
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−502347(JP,A)
【文献】 韓国登録特許第10−0996740(KR,B1)
【文献】 特開2011−156208(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2008−0036040(KR,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0063396(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0175408(US,A1)
【文献】 特開2015−167733(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0116570(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0130234(US,A1)
【文献】 特開2007−216003(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0241423(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0238859(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 8/00 − 8/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波透過性の柔軟な合成樹脂で形成されており、互いに間隔を置いて並んで配列されている複数の横方向リブと、前記複数の横方向のリブのうち互いに隣接する二つの横方向のリブの間を接続するように、前記複数の横方向のリブに対して直交する方向に沿って互いに間隔を置いて並んで配列されている複数の縦方向リブを有し、
前記複数の縦方向リブの高さが前記複数の横方向リブの高さよりも高く設定されてあり、前記複数の縦方向リブの下面と前記複数の横方向リブの下面は同一平面に配列されており、前記複数の縦方向リブの上部が先鋭に形成されている網目シート(Mesh Sheet)と、前記網目シートをぴんと広げて支持するように、前記網目シートの一面に一部が露出するように固定され、複数の貫通孔が形成されている支持プレートを含み、
前記複数の横方向リブは、前記支持プレートに向かう方向に延長されるよう配列されている超音波乳房スキャナ用の乳房スリップ防止パッド。
【請求項2】
前記網目シートに塗布されたゲルをさらに含む請求項1に記載の超音波乳房スキャナ用の乳房スリップ防止パッド。
【請求項3】
前記網目シートの支持プレートに隣接して配置されたゲルパッドをさらに含み、前記ゲルパッドは、支持プレートから横方向のリブに沿って離れるほど厚さが薄くなるように構成された請求項1に記載の超音波乳房スキャナ用の乳房スリップ防止パッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧迫プレス方式の超音波乳房スキャナ使用時に患者の乳房が圧迫プレスの間で滑ることを防止するためのスリップ防止パッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
超音波スキャン装置を女性の乳がん診断に使用するが乳房の超音波画像を得るためにスキャンを行う場合には、乳房をスキャン部の上部面に位置させる。このとき、超音波プローブと接触する乳房の皮膚表面との間に空気があれば減衰などの原因により、超音波が乳房内にろくに伝搬されない。つまり、空気と皮膚境界面で超音波が反射され、非常に微細な気泡があっても、超音波の伝搬が著しく減少して、鮮明な画像を取得するのは難しい。したがって、超音波プローブと乳房の皮膚表面との間に媒介物質(acoustic coupling medium)を位置させ、媒介物質を介して乳房に超音波が伝搬されるようにする。したがって、スキャン部の上部面と乳房の間に超音波伝搬媒介物質を配置する。
【0003】
臨床乳がん診断の高精度のために、医師はX線撮影によって取得した乳房画像と超音波検査装置によって取得された乳房画像を比較する必要がある。本発明の発明者は、X線撮影画像と類似した形態の乳房画像を得ることのできる超音波検査装置を発明して、特許登録を受けた(特許文献1)。
【0004】
特許文献1に開示された超音波乳房スキャナは、圧迫プレス方式で乳房が置かれる超音波スキャン部と、スキャン部に置かれた乳房を圧迫するための圧迫プレスを含む。特に、超音波スキャン部は、少なくとも一つの超音波プローブと、物体が変形しないように支持しながら、超音波プローブを移動させるためのキャタピラを備えている。
【0005】
特許文献1に開示されたものと同じ圧迫プレス方式の装置を使用して乳房の画像を取得する場合は圧迫プレスで乳房を加圧後、圧迫プレスによって変形された乳房をスキャンする。スキャン中に、乳房とスキャン部の間に超音波媒介物質(ゲルやゲルパッド)が置いてあり、スキャン部と圧迫プレスの間にある乳房が滑ることが発生したりすると目的の乳房画像を得られない場合がある。
【0006】
媒介物質で液状またはゲル状(以下、液状ゲル)を使用する場合は、乳房の皮膚表面に塗布する時患者に不快感を与えることや蒸発したり、必要としない部位に液状ゲルが広がり継続的に使い難い問題点がある。また、超音波スキャナを複数の人が使う場合、スキャン部の表面に残留するゲルが汚染され、汚染されたゲルとの接触による感染が発生しかねない。上記のような液状ゲルを使用する場合の問題点を解決するために、液体の形ではなく、高分子架橋(Crosslinking and Degradation of Polymer)による超音波ゲルパッド(Gel Pad)が考案されている(特許文献2)。液体形態ではなく、高分子架橋によって固形化されたゲルパッドを使用すれば、感染の問題をある程度解決できるが、乳房の複数の部位を撮影するために繰り返して使用する場合、ゲルパッドが損傷される問題点があり、乳房を 加圧プレスで加圧するときに乳房が滑る問題は依然として存在する。
【0007】
一方、特許文献3には、超音波スキャンのための加圧スキャン組立体が開示されている。加圧スキャン組立体は、乳房を加圧するためのシートを含み、シートはフレームに固定されている。シートは患者の乳房に加圧される場合、ぴんと張れて、シートには、超音波媒介物質が塗布されており、超音波プローブは、シートを通過して乳房をスキャンするように設定される。つまり、特許文献3に図示されたシートは、、乳房を超音波でスキャンすると、加圧プレスの圧力によって乳房が滑るのを防止するために設計されたものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】大韓民国登録特許第10-0668766号、発明の名称、変形可能な物体の超音波検査装置
【特許文献2】大韓民国登録特許第10-0511341号、発明の名称、カラギーナンを含む超音波用ゲルパッド及びその製造方法
【特許文献3】US8,721,552 B2、発明の名称、COMPRESSIVE SURFACES FOR ULTRASONIC SCANNING
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、圧迫プレス方式の超音波スキャナを使用する場合、加圧された乳房が滑ることを防止するための乳房スリップ防止パッドを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、複数の人がスキャナを使用する場合、汚染された超音波媒介物質によって患者が感染されることを防止するための超音波媒介物質を含む乳房スリップ防止パッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る超音波乳房スキャナ用の乳房スリップ防止パッドは、超音波透過性の柔軟な合成樹脂で形成された網目シート(Mesh Sheet)と、網目シートをぴんと張って支持するように網目シートの一面に一部が露出するように固定された支持プレートとを含む。網目シートは、複数の横方向リブと、横方向のリブに垂直な方向に延長されるように配置された縦方向のリブとを含み、縦方向リブの高さが横方向のリブの高さよりも高く設定されている。複数の横方向リブは、支持プレートの方向に延長されるように配列することが望ましい。
【0012】
使用時に乳房スリップ防止パッドを超音波スキャン部に装着し、網目シートおよび乳房の表面にゲル(ジェル、Gel)を塗布する。乳房は乳房スリップ防止パッドの網目シート部分に位置させて、圧迫プレスで乳房の上部を加圧した状態で、超音波スキャンをする。つまり、乳房スリップ防止パッドを超音波スキャン部に装着された状態で支持プレートは、患者の胸に対して反対側に位置して、網目シートに装着された乳房の表面は、高い高さの縦方向のリブと先に接触して、圧迫プレスによって変形された乳房の下部表面が縦方向のリブの間から挿入されて横方向のリブと、一部接触するようになる。したがって、圧迫プレスで乳房を加圧しても、乳房が横方向のリブにかかって横方向への移動が阻まれて滑らないようになる。
【0013】
いくつかの実施形態において、乳房スリップ防止パッドを超音波スキャナに装着するとき、決められた位置に装着を容易にし、スリップ防止パッドを固定するために、支持プレートに複数の貫通孔を形成することもできる。
【0014】
いくつかの実施例において、ゲルを網目シートに塗布して梱包すれば、ユーザーが別途に乳房スリップ防止パッドを超音波スキャナに装着した後、ゲルを塗布する手間がかからないようにできる。
【0015】
いくつかの実施形態において、超音波乳房スキャナ用の乳房スリップ防止パッドは、網目シートの支持プレートに隣接して配置されたゲルパッドをさらに含むことができる。ゲルパッドは乳房が網目シートに装着された場合、乳房の先端とスキャン部平面との間の空間を満たして、超音波が患者の乳房の先端部にも伝搬されるようにして、より鮮明な乳房の画像を得ることができるようにする。特に、ゲルパッドを支持プレートから横方向のリブに沿って離れるほど厚さが薄くなるように構成すれば、超音波が乳房の端部によりよく伝搬されるようにすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、圧迫プレス方式の超音波乳房スキャナを使うとき、圧迫によって乳房が流動することを防止して鮮明な超音波画像を得ることができる。また、圧迫によって乳房が滑ることを防止して、より広い領域の乳房超音波画像を得ることができる。また、本発明に係る使い捨て乳房スリップ防止パッドを使用すれば、超音波スキャナを多くの人が使用する場合のゲルの汚染による感染を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】は、圧迫プレス方式の超音波乳房スキャナに乳房スリップ防止パッドを装着して使用する状態を示す概略図。
【0018】
図2】は、超音波スキャナのスキャン部に乳房スリップ防止パッドが装着される状態を説明するための斜視図。
【0019】
図3】は、本発明に係るスリップ防止パッドの網目の構造を説明するための斜視図。
【0020】
図4】は、本発明に係るスリップ防止パッドの他の実施形態の斜視図。
【0021】
図5】は、図4に示された実施例の使用状態を示す説明図。
【0022】
図6】は、本発明に係るスリップ防止パッドを使い捨て用に梱包した様々な実施例の説明図。
【符号の説明】
【0023】
50:スキャン部
51:パッド装着部
51a:案内突起
52:キャタピラスキャナ
52a:超音波プローブユニット
52a-1:一対のプローブ
52a-2:支持板
53:リンク
55:ハウジング
60:乳房スリップ防止パッド
61:支持プレート
61a:貫通孔
62:網目シート
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下では、添付の図面を参照して、本発明の実施例について詳細に説明する。
【0025】
図1を参照すると、超音波乳房スキャナ100は、患者の乳房が装着されるためのスキャン部50と、スキャン部50の上部に上下に移動可能に設置された圧迫プレス40を備える。スキャン部50は、回転フレーム30に固定されており、圧迫プレス40は、回転フレーム30に対して上下に移動可能に設置されている。回転フレーム30は、回転軸20に固定されており、回転軸20は、フレーム10に回転可能に設置されている。スキャン部50の上部面には、本発明による乳房スリップ防止パッド60が装着されている。患者の乳房Bは、乳房スリップ防止パッド60の上に置かれており、圧迫プレス40によって圧迫されて変形された状態が示されている。
【0026】
図2には、超音波乳房スキャナ100のスキャン部50とスキャン部50に装着された乳房スリップ防止パッド60が示されている。スキャン部50は、ハウジング55と、ハウジング55の上部面の一部を構成するようにハウジング55に装着されたキャタピラスキャナ52を含む。キャタピラスキャナ52は、フレームが上部に露出された場合、平面を構成するように構成された複数のリンク53と、リンク53との間に設置された超音波プローブユニット52aを含む。超音波プローブユニット52aは、一定の間隔で離隔されるように配置された一対のプローブ52a-1と、一対のプローブ52a-1を支持するための支持板52a-2を含む。図示してないがキャタピラスキャナ52のリンク53は、軌道に沿って移動してハウジング55の角で回転しながらハウジング55の内部に入ったり、内部から出るように構成されている。また、ハウジング55の内部には、キャタピラスキャナ52のプローブユニット52aを水平移動するように駆動するための駆動手段が設けられている。したがって、プローブユニット52aが前後に水平移動すると、リンク53がハウジング55の内部に入ったり出たりしながらキャタピラスキャナ52の上部に置かれた乳房Bをスキャンして、超音波画像を得ることになる。図示していないが、キャタピラスキャナ52の上部には、透明な合成樹脂フィルムが装着されている。透明な合成樹脂フィルムは、超音波媒介物質がリンク53やプローブユニット52aに付着されることを防止する。また、一対のプローブ52a-1と透明合成樹脂フィルムの間に超音波伝搬のためにハウジング55の内部には、オイルや水が満たされている。スキャン部50のハウジング55の上部には、乳房スリップ防止パッド60を固定して乳房スリップ防止パッド60の取り付け位置を決めるためのパッド装着部51が備えられている。装着部51には、複数の案内突起51aが形成されている。
【0027】
乳房スリップ防止パッド60は、網目シート62と支持プレート61を含む。網目シート62は、超音波透過性の柔軟な合成樹脂で製造される。支持プレート61は、合成樹脂で製造され、網目シート62をぴんと広げて支持するように網目シート61の一面に固定されている。また、支持プレート61は、網目シート62の一側から一部が露出するように固定されている。支持プレート61には、乳房スリップ防止パッド60をスキャン部50のハウジング55の上部の装着領域51に形成された突起51aに対応する位置に形成された複数の貫通孔61aが形成されている。装着部51の突起が対応する貫通孔61aに挟まれ、乳房スリップ防止パッド60を定められた位置に装着するようにして、圧迫プレス40に乳房Bを加圧した時、乳房スリップ防止パッド60がスキャン部50から滑って脱落しないようにする。
【0028】
本実施例では、装着部51に突起を形成して支持プレート61に貫通孔61aが形成されているが、逆に装着部51に穴を形成し、支持プレート61に複数の突起を形成こともできる。必要に応じて、支持プレート61を装着部51の決められた位置に固定するための機構を別途に装着部51に設置することもできる。
【0029】
図3を参照すると、網目シート62は、支持プレート61の方向に延長されるように配列された複数の横方向リブ62bと、横方向のリブ62bに垂直な方向に延長されるように配列された縦方向リブ62aを含む。網目シート62の上部に置かれた乳房Bが滑るのを防止するために、縦方向のリブ62aの高さが横方向のリブ62bの高さよりも高く設定されている。
【0030】
使用時に乳房スリップ防止パッド60を超音波スキャン部50に装着して、網目シート62と乳房Bの表面にゲルを塗布する。乳房Bを乳房スリップ防止パッド60の網目シート62の部分に位置させ、圧迫プレス40で乳房Bの上部を加圧した状態で、キャタピラスキャナ52を駆動して、乳房の画像をスキャンする。乳房スリップ防止パッド60が超音波スキャン部50に装着された状態で、支持プレート61は、患者の乳房Bに対して反対側に位置する。網目シート60に装着された乳房Bが圧迫プレス40によって加圧されると、乳房Bの表面は、高さが高い縦方向のリブ62aと、先に接触して、 圧迫プレス40の加圧によって変形された乳房の下部表面が縦方向リブ62aの間から挿入されて横方向のリブ62bと、一部接触するようになる。したがって、 圧迫プレス40で乳房Bを加圧したときに、乳房Bが横方向のリブ62aにかかって横方向への移動が阻まれて滑らないようになる。
【0031】
図4は、本発明に係る超音波乳房スキャナ用の乳房スリップ防止パッドの他の実施例が示されている。
【0032】
本実施例の乳房スリップ防止パッド70が、図3に図示された乳房スリップ防止パッド60と異なる点は、網目シート62の一面支持プレート61と隣接する部分に配置されたゲルパッド63をさらに含んでいる点である。図5に図示されたように、ゲルパッド63は、乳房Bが網目シート62に装着された場合、乳房Bの先端とスキャン部50との間の空間を満たして、超音波が患者の乳房Bの末端部までよく伝搬されるようにする。 したがって、より鮮明な乳房Bの画像を得ることができる。特に、ゲルパッド63を支持プレート61から横方向のリブ62bに沿って離れるほど厚さが薄くなるように構成して、乳房Bの端部に空きスペースが生じないようにして、超音波が乳房の末端部まで伝搬されるようにする。
【0033】
図6は、本発明に係るスリップ防止パッドを使い捨て用に梱包した様々な実施例の説明図である。図6aに図示されたように、乳房スリップ防止用パッド60を包装容器80に盛って、フィルム81に密閉して、汚れがないように梱包された状態で販売することができる。また、図6bに図示されたように、乳房スリップ防止用パッド60を包装容器80に盛って、容器80に液体形のゲルgを注入し、フィルム81に密閉して汚染がないように梱包された状態で販売することができる。また、図6cに図示されたように、 ゲルパッド63が含まれている乳房スリップ防止用パッド70を包装容器80に盛って、容器80に液体形のゲルgを注入して、フィルム81に密閉して梱包された状態で販売することができる。前記のような形で梱包された状態で製品を供給すると、ユーザーが別途に乳房スリップ防止パッドを超音波スキャナに装着した後、ゲルを塗布する手間をせず、すぐに使える。
【0034】
前述に説明した本発明に係る実施例は、本発明を限定するものではなく例示的なものと理解されるべきであり、本発明に係る網目シートは、様々な形態に変形することができる。本発明は、請求項に記載された範囲およびその同等の範囲内で様々な形に変更されて具体化することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6