(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6866022
(24)【登録日】2021年4月9日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】チャイルドレジスタンスリング
(51)【国際特許分類】
B65D 50/04 20060101AFI20210419BHJP
【FI】
B65D50/04
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-15953(P2017-15953)
(22)【出願日】2017年1月31日
(65)【公開番号】特開2018-122890(P2018-122890A)
(43)【公開日】2018年8月9日
【審査請求日】2019年8月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100076598
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 一豊
(74)【代理人】
【識別番号】100165607
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 一成
(74)【代理人】
【識別番号】100196690
【弁理士】
【氏名又は名称】森合 透
(72)【発明者】
【氏名】前田 信也
【審査官】
武内 大志
(56)【参考文献】
【文献】
特公昭36−8538(JP,B1)
【文献】
特開2008−56298(JP,A)
【文献】
特開昭48−19383(JP,A)
【文献】
実公昭54−20053(JP,Y2)
【文献】
米国特許第3881625(US,A)
【文献】
特開2003−104408(JP,A)
【文献】
米国特許第3902620(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/44−35/54
B65D 39/00−55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を備えた口筒部(32)及び肩部凹部(31a)が形成された肩部(31)を有し、その内部に内容物を収納する容器本体(3)と、外周面にローレット状に突設された複数の凸リブ(21)を有すると共に前記口筒部(32)を覆い隠すように着脱自在に保持されるキャップ(2)とからなるキャップ付き容器(4)に装着可能なチャイルドレジスタンスリングであって、
該チャイルドレジスタンスリング(1)は、リング周壁(12)と、該リング周壁(12)の外周面上端部に設けられたボタン部(10)と、該ボタン部(10)とは反対側となる前記リング周壁(12)の内周面上部に突設され且つ隣接配置された前記凸リブ(21)間に収まって係止状態を形成すると共に前記ボタン部(10)が内側方向に押圧されたときに外側方向に変位して前記凸リブ(21)間から外れて前記係止状態の解除を可能とする係止リブ(11)と、前記リング周壁(12)の内周面下部に設けられ且つ前記肩部凹部(31a)に係合して前記チャイルドレジスタンスリング(1)を係止する係止部材(13)と、を有することを特徴とするチャイルドレジスタンスリング。
【請求項2】
前記ボタン部(10)が、前記リング周壁(12)の対角上に2箇所に設けられ、外周上端部から舌状に外側に垂れている請求項1に記載のチャイルドレジスタンスリング。
【請求項3】
前記係止部材(13)が、前記リング周壁(12)の内側方向に弾性変形可能な弾性片(13a)である請求項1又は2に記載のチャイルドレジスタンスリング。
【請求項4】
複数の弾性片(13a)が、前記リング周壁(12)の内周面下部に断続的に設けられ、前記肩部凹部(31a)に前記弾性片(13a)が周方向から当接してチャイルドレジスタンスリング(1)を容器本体(3)に回転不能に固定する回転止めリブ(31b)が設けられている請求項3に記載のチャイルドレジスタンスリング。
【請求項5】
前記係止リブ(11)は、前記リング周壁(12)の内周面上部での、前記ボタン部(10)の略中心部に延在している請求項1〜4のいずれかに記載のチャイルドレジスタンスリング。
【請求項6】
前記ボタン部(10)は、それぞれ前記リング周壁(12)の円周方向で9.1cm以上離間している請求項2に記載のチャイルドレジスタンスリング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子供等がいたずらに容器のキャップを開けることを防止できるチャイルドレジスタンス機能を有するリングに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のキャップ付き容器は、使用したい時に直ぐにキャップを開栓できるように、単純な螺合構造を有するものが多く、キャップの開栓し易さと装着し易さに着眼したものが多かった。しかしながら、このようにキャップの開栓し易さと装着し易さのみに重点をおいたため、結果的にキャップを回転させる操作だけで、誰にでもキャップを簡単に取り外すことができ、内容物の取り出しが自由に行えるようになってしまっている。
【0003】
使用者が収納又は充填される内容物の特性を十分に理解している通常の使用状況においては、このようなキャップの開栓し易さは便利なものであってなんら問題は無く、とても望ましい形態である。しかしながら、収納又は充填される内容物の特性を十分に理解しえない者でも簡単にキャップ開栓が行えるという懸念点も併せ持つことになる。
【0004】
すなわち、例えば幼児等の子供が周囲の大人のしぐさをまねて、中身の内容物の危険度を理解しないままに、容器のキャップを開栓し、内容物にいたずらをすることが起こりうる。
【0005】
こうした問題に対応するために充填する容器又はそのキャップに、子供では容易に開栓できない機能、即ち、所謂チャイルドレジスタンス機能を付与することが求められている。そのとき、このチャイルドレジスタンス機能のためキャップ等に対して行われる操作は、従来容器におけるキャップ開栓操作に比べ、複雑になり過ぎず、子供らのいたずらによる開栓の試みに対しては十分その防止ができ、従来のキャップの開栓の容易さは十分確保しているものが好ましい。
【0006】
このチャイルドレジスタンス機能を有する容器は、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1では、内キャップの外周に逆止歯列を設け、外キャップにつめ部を有する弾性開栓操作部を設け、外キャップを開栓方向に回転する時に弾性開栓操作部を押圧しつめ部と逆止歯列を噛み合わせて回転することで開栓できることが開示されている。しかしながら、このような2重キャップにおいて外キャップを押圧して開栓させる機構では、つめ部への押圧を通じて内キャップが容器側に押し付けられることで開栓トルクが上がり開栓し難くなる虞れがあり、また、片手で特定の箇所を押圧しながらの回転させる2つの動作の組み合わせての開栓は、手の構造上から通常のキャップ開栓以上に握力を必要とするため、握力の弱い高齢者や女性には開栓が困難であるという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−104408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、上記した従来の問題を解決することであり、握力の弱い高齢者や女性であっても従来と同等のキャップ開栓の容易さは十分確保するとともに、子供等のいたずらによる取り外しの試みに対しては十分その防止ができるチャイルドレジスタンスリングを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明のチャイルドレジスタンスリングの主たる構成は、
開口部を備えた口筒部
及び肩部凹部が形成された肩部を有し、その内部に内容物を収納する容器本体と、
外周面にローレット状に突設された複数の凸リブを有すると共に口筒部を覆い隠すように着脱自在に保持されるキャップとからなるキャップ付き容器に装着可能なチャイルドレジスタンスリングであって、
該チャイルドレジスタンスリングは、リング周壁
と、該リング周壁の外周面
上端部に設けられたボタン部
と、該ボタン部とは反対側
となる前記リング周壁の内周面
上部に突設され且つ隣接配置された凸リブ間に収まって係止状態を形成すると共にボタン部が内側方向に押圧されたときに外側方向に変位して凸リブ間から外れて係止状態の解除を可能とする係止リブと、リング周壁の内周面
下部に設けられ且つ肩部凹部に係合してチャイルドレジスタンスリングを係止する係止部材
と、を有することを特徴とする。
【0010】
上記主たる構成では、キャップがチャイルドレジスタンスリングを介して容器本体に固定状態となるため、開栓することができないチャイルドレジスタンス機能を十分に発揮することができる。また、チャイルドレジスタンスリングのボタン部を押圧するとチャイルドレジスタンス機能は解除されるので、握力の弱い高齢者や女性であってもキャップ開栓は容易に行うことができる。
【0011】
また、本発明の他の構成は、ボタン部がリング周壁の対角上に2箇所に設けられ、外周上端部から舌状に外側に垂れているものである。
【0012】
ボタン部がリング周壁の対角上に2箇所に設けられており、片手で両ボタン部を押圧し、もう片方の手でキャップを開栓するため、従来の2重キャップの片手だけでの開栓とは異なり開栓時に必要な力を両方の手に分散することができるため、握力の弱い高齢者や女性であっても容易に開栓することが可能である。また、ボタン部が舌状に外側に垂れているため押圧時に力を掛け易い。
【0013】
また、本発明の他の構成は、係止部材がリング周壁の内側方向に弾性変形可能な弾性片であるというものである。
【0014】
係止部材が容易に弾性変形可能な弾性片であるため、キャップ付き容器にチャイルドレジスタンスリングをセットする際、力の弱い高齢者や女性であっても容易にセットすることができる。
【0015】
また、本発明の他の構成は、
複数の弾性片が、リング周壁の内周面下部
に断続的に設けられ、肩部凹部に弾性片が
周方向から当接して
チャイルドレジスタンスリングを容器本体に回転不能に固定する回転止めリブ
が設けられているものである。
【0016】
弾性片が断続的に形成されているため、キャップ付き容器にチャイルドレジスタンスリングを装着する際に、特に位置合わせしなくても、弾性片により回転止め機能を発揮させることが可能である。
【0017】
更に、本発明の他の構成は、係止リブがリング周壁の内周面上部におけるボタン部の略中心部に延在しているものである。
【0018】
係止リブがリング周壁の内周上部におけるボタン部の略中心部に延在しているため、ボタン部を押圧することで、係止リブが凸リブ間から外れてチャイルドレジスタンスリング機能を解除することが可能である。
【0019】
更に、本発明の他の構成は、ボタン部はそれぞれリング周壁の円周方向で9.1cm以上離間しているものである。
【0020】
ボタン部がリング周壁の円周方向で9.1cm以上離間していると、4歳児以下の幼児では2つのボタン部を共に押圧に対することが困難となるため、チャイルドレジスタンス機能を十分発揮される。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明の主たる構成においては、キャップがチャイルドレジスタンスリングを介して容器本体に固定状態となるため、開栓することができないチャイルドレジスタンス機能を発揮することができる。
また、片手で両ボタン部を押圧し、もう片方の手でキャップを開栓するため、開栓時に必要な力を分散することができ、握力の弱い高齢者や女性であっても容易に開栓することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明のチャイルドレジスタンスリングとキャップ付き容器の外観図である。
【
図2】チャイルドレジスタンスリングの底面図(a)、ボタン部方向からの側面図(b)である。
【
図3】本発明のチャイルドレジスタンスリングのセット方法の部分縦断面図である。
【
図4】本発明のチャイルドレジスタンスリングのセット時での上面図(a)、部分縦断面図(b)である。
【
図6】本発明のチャイルドレジスタンスリングの解除時の概略説明図である。
【
図7】本発明のチャイルドレジスタンスリングの解除時での上面図(a)、部分縦断面図(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本発明のチャイルドレジスタンスリング1は、容器本体3の口筒部32に着脱自在に保持されるキャップ2を備えたキャップ付き容器4に装着可能である。容器本体3の内容物としては特に限定されないが、特に内容物が医薬品である場合にチャイルドレジスタンス機能を付与する要望が高い。これは、日本の4歳児以下の幼児の約30%以上が、ひらがなで「くすり」と記載してあっても、「くすり」の特性を理解できずに誤飲する虞れのためである。
【0024】
チャイルドレジスタンスリング1は、リング周壁12の外周上端部から舌状に外側に垂れ
図1に示されるように縦断面で逆レ字状のボタン部10、10が対角(180度毎)に2箇所設けられ、このボタン部10とは反対側のリング周壁12の内周面上部には係止リブ11が突設している。係止リブ11は、ボタン部10の略中心部に延在しており、内周上端部からテーパー状に拡径する部分が設けられている。リング周壁12の内周面下部には、後述する容器本体3と係合するための係止部材13が設けられている。係止部材13としては、アンダーカット状に係止する方法などがあるが本実施形態では、リング周壁12の内側方向に弾性変形可能な弾性片13aが設けられている。弾性片13aはリング周壁12の内周面下部に、スカート状の連続的に形成、又は複数の弾性片13aを断続的に形成することができ、後述する回転止めリブ31bと組み合わせて回転止め機能を発揮させるためには複数の弾性片13aを断続的に形成する方が好ましい。
【0025】
上記実施形態ではボタン部10、10の中心部は、それぞれリング周壁12の円周方向で9.1cm以上離間している。これは、4歳児の第1指先から第2指先の距離が9.1cmという知見から、9.1cm以上離間していれば、4歳児以下の幼児では2つのボタン部を共に
押圧することが困難となるため、チャイルドレジスタンス機能を十分発揮されるため好ましい。
【0026】
キャップ2は、後述する容器本体3の口筒部32に取り付けられるポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂製の射出成形により一体成形された部材である。キャップ2のキャップ周壁20の外周面には、開栓時の滑り止めを兼ねたローレット状の凸リブ21が突設しており、一方、内周面には口筒部32の雄ネジ部33に外装螺合する雌ネジ部22が刻設されている。そしてキャップ2の頂壁23の下面には、口筒部32の内周面に密に接して気密性を高める短円筒状のシール筒片24を垂下設している。
【0027】
容器本体3は、内部に内容物を収納する円筒状の胴部30の上方に縮径した肩部31を介して、開口部を備えた口筒部32を起立連設している。肩部31の下部には略全周亘って窪んだ肩部凹部31aが設けられ、係止部材13と係合してチャイルドレジスタンスリング1を係止する。この肩部凹部31aには係止部材13である弾性片13aが当接してチャイルドレジスタンスリング1が回転するのを防止する回転止めリブ31b、31bを対角(180度毎)に2箇所設けている。口筒部32の外周面には雄ネジ部33が刻設され、キャップ2で口筒部32を覆い隠すように雌ネジ部22と螺合され、キャップ2は容器本体3から着脱自在な構成となる。
【0028】
次に、このように構成されたチャイルドレジスタンスリング1の作用について説明する。
図1と
図3を用いて、容器本体3の口筒部32にキャップ2が保持されているキャップ付き容器4に、チャイルドレジスタンスリング1のセット方法を説明する。
まず初めに、
図1や
図3(a)に示されるように、チャイルドレジスタンスリング1をキャップ付き容器4の上方に配置する。なお、チャイルドレジスタンスリング1が僅かに回転しても直ぐに回転止めリブ31bに当接できるように弾性片13aが断続的に形成されているため、それぞれを位置合わせする必要はない。
【0029】
図3(b)に示されるように、チャイルドレジスタンスリング1が下降していくと、弾性片13aがキャップ周壁20に当接し、弾性片13aは上方に曲がるように弾性変形する。
【0030】
次に、
図3(c)に示される、チャイルドレジスタンスリング1が最後まで下降した最終姿勢となると、弾性片13aは肩部凹部31aに入り込み、肩部凹部31aが窪んでいるため弾性片13aは若干下向きに復元した状態で弾性変形している。弾性片13aの先端は肩部凹部31aの外周面に当接しているため、チャイルドレジスタンスリング1が上方にズレ上がっても、弾性片13aが肩部凹部31aの上部屈曲部に突っ支い棒状に当接することで、チャイルドレジスタンスリング1がキャップ付き容器4からの抜け防止効果を発揮する。
【0031】
なお、このチャイルドレジスタンスリング1が最後まで下降した最終姿勢では、
図4(a)に示されるように、係止リブ11は凸リブ21、21間に収まるような構成で係止状態となる。
【0032】
そして、この最終姿勢でキャップ2を回転させようとすると、チャイルドレジスタンスリング1も共に回転するが、直ぐに弾性片13aが回転止めリブ31bに当接する(
図5参照)。
【0033】
このような構成によって、
図4に示されるような最終姿勢では、キャップ2の凸リブ21、21間に係止リブ11が収まり係止状態であるため、キャップ2とチャイルドレジスタンスリング1は一緒に回転する状態となるものの、チャイルドレジスタンスリング1は弾性片13aが回転止めリブ31bに当接して回転不能となって容器本体3に固定状態となる。つまり、キャップ付き容器4は、キャップ2がチャイルドレジスタンスリング1を介して容器本体3に固定状態となっているため、開栓することができないチャイルドレジスタンス状態となっている。
【0034】
次に、チャイルドレジスタンス状態を解除して開栓する方法を説明する。
図6に示されるように、一方の片手でチャイルドレジスタンスリング1の2箇所のボタン部10、10を共に押圧した状態で、他方の片手で通常通りにキャップ2を回転させる。舌状に外側に垂れたボタン部10、10が内側方向に押圧されたことで、
図7に示されるように、ボタン部10基部のリング周壁12が逆ハ字状に外側に拡径するように変形し、この変形に伴い係止リブ11も外側に変位して凸リブ21、21間から外れる。係止リブ11が外れたことによって、チャイルドレジスタンス機構が解除されキャップ2を回転させることが出来るようになり、キャップ2を開栓することが可能となる。
【0035】
このように本発明のチャイルドレジスタンスリング1を用いれば、片手でボタン部10、10を押圧し、もう片方の手でキャップ2を開栓するため、従来の2重キャップの片手だけでの開栓とは異なり開栓時に必要な力を両方の手に分散することができるため、握力の弱い高齢者や女性であっても容易に開栓することが可能である。
【0036】
更に、口筒部径の大きいキャップ付き容器4にチャイルドレジスタンスリング1を取り付けることで、手の小さい子供が2箇所のボタン部10、10を共に押圧しながら、キャップ2を回転させることが物理的に出来なくすることが可能である。
【0037】
また、通常はキャップ付き容器4を販売して、チャイルドレジスタンス機能が必要な人に対して、別途チャイルドレジスタンスリング1を別売り販売とすることもでき、セット方法も位置合わせ不要でキャップ付き容器4の上方から被せるだけで容易に行える。
【0038】
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば上記実施形態の容器本体3において、回転止めリブ31bを対角上の180度毎の2箇所にしか設けていないが、90度毎の4箇所など金型割りで作製可能な数であれば構わない。
また、上記実施形態では、係止リブ11を各ボタン部10の略中心部に延在するように1箇所にしか設けていないが、係止リブ11を複数設けてそれぞれが凸リブ21、21間に収まるようにして、キャップ2とチャイルドレジスタンスリング1をより強固に係止させても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上説明したように、本発明によれば、子供等によるいたずらを防止するためのチャイルドレジスタンス機能を有する容器分野における用途展開をさらに広い領域で図ることができる。
【符号の説明】
【0040】
1 ;チャイルドレジスタンスリング
2 ;キャップ
3 ;容器本体
4 ;キャップ付き容器
10 ;ボタン部
11 :係止リブ
12 ;リング周壁
13 ;係止部材
13a;弾性片
20 ;キャップ周壁
21 ;凸リブ
22 ;雌ネジ部
23 ;頂壁
24 ;シール筒片
30 ;胴部
31 ;肩部
31a;肩部凹部
31b;回転止めリブ
32 ;口筒部
33 ;雄ネジ部