【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって、代替的なライティングユニット、及び/又は、(ライティングユニットを使用して)カラーコントラストを制御する代替的な方法であって、好ましくは、さらに上記の欠点の1つ又は複数を少なくとも部分的に解消するものを提供することが、本発明の一態様である。
【0007】
本明細書において、所与の相関色温度(CCT:correlated color temperature)及び/又は演色評価数(CRI:color renderings index)において実質的にフルスペクトルで発光する白色光デバイスを使用して、実質的に同じ相関色温度及び/又はCRIをもつ、ピークをもつ発光スペクトルを重ね合わせることが特に提案される。光源の相対強度を変更することによりカラーコントラストの程度を制御可能であることと、それにより、例えば、上述の用途においてライティングを補助することに加えて、一般的なライティング目的に使用可能である光を提供することが驚くほど明確になる。さらに、この解決策は、複数の光源のための複雑な制御システムを必要としない(ただし、所望される場合、それぞれのライティングデバイス(以下を参照されたい)は、異なるLED発光色をもつ複数の異なる(直接)LED、例えば、混色(CM:color mixed)LEDを含む)。
【0008】
したがって、第1の態様において、本発明は、第1のライティングデバイスと、第2のライティングデバイスと、(任意選択的な)ライティングデバイスを制御するように構成された制御ユニットとを備えるライティングユニットを提供し、第1のライティングデバイスは、第1のスペクトル分布と、x1,y1と表される第1の色点と、T1と表される第1の相関色温度とをもつ第1のライティングデバイス光を提供するように構成される。第2のライティングデバイスは、第2のスペクトル分布と、x2,y2と表される第2の色点と、T2と表される第2の相関色温度とをもつ第2のライティングデバイス光を提供するように構成される。ライティングユニットは、第1のライティングデバイス光と第2のライティングデバイス光とのうちの1つ又は複数を含むライティングユニット光を生成するように構成され、第1のスペクトル分布と第2のスペクトル分布とが異なり、(i)0.85≦x1/x2≦1.15、特に0.9≦x1/x2≦1.1、(ii)0.85≦y1/y2≦1.15、特に0.9≦y1/y2≦1.1、及び(iii)0.7≦T1/T2≦1.3、特に0.9≦T1/T2≦1.1のうちの1つ又は複数が適用される。
【0009】
さらに、本発明は、次の態様において、本明細書において規定されるライティングユニットからのライティングユニット光により提供される(物体の)カラーコントラストを制御する方法を提供し、本方法は、(物体を照らす)第1のライティングデバイス光と第2のライティングデバイス光との強度を制御するステップを有する。さらに、本発明は、本明細書において規定されるライティングユニットからのライティングユニット光を使用して物体を照らすステップと、第1のライティングデバイス光と第2のライティングデバイス光との強度を制御するステップとを有する、物体を照らす方法をさらに提供する。それにより、物体のカラーコントラストは、例えば、空間内のライティング状態(すなわち、太陽を含む他の光源により提供される光)に応じて、及び/又は、ユーザーなどにより提供される設定に応じて、制御される。「物体(object)」という用語は、任意選択的に異なる物体である複数の物体も表す。したがって、異なる物体のカラーコントラストは、さらに、本方法及びライティングユニットを使用して強調される。
【0010】
上述のように、ライティングユニット及び/又はライティング方法は、特に、カラーコントラストを強調するために、グラフィカル業務用ライティングのために、印刷業務用ライティングのために、手術室ライティングのために、又は、教育用ライティングなどのために使用される。しかし、ライティングユニット及び/又はライティング方法は、(したがって、)一般的なライティング目的のために、又は他の目的のためにも使用される。しかし、所望の場合に、光は、カラーコントラストを強調するように調整可能である。
【0011】
上述のように、ライティングユニットは、第1のライティングデバイスと、第2のライティングデバイスと、(任意選択的な)ライティングデバイスを制御するように構成された制御ユニットとを備える。ライティングユニットは、第1のライティングデバイス光と第2のライティングデバイス光とのうちの1つ又は複数を含むライティングユニット光を生成するように構成される。ライティングユニットは、例えば、第1のライティングデバイス光と第2のライティングデバイス光とのうちの1つ又は複数を含む単一の光ビームを提供するように構成される。この目的を達成するために、ライティングユニットは光出射面を備え、光出射面から、ライティングユニット光が(単一の光ビームとして)ユニットから逃げる。しかし、ライティングユニットは、例えば、各々が第1のライティングデバイス光と第2のライティングデバイス光とのうちの1つ又は複数を含む複数の光ビームを提供するようにさらに構成される。この目的を達成するために、ライティングユニットは、複数の光出射面を備え、複数の光出射面から、ライティングユニット光が(複数の光ビームとして)ユニットから逃げる。
【0012】
ライティングユニットは、また、このようなライティングユニットと、任意選択的な1つ又は複数の他のライティングユニットとのうちの1つ又は複数を備え、特に、制御ユニット(さらに以下を参照されたい)をさらに含むライティングシステムに一体化される。
【0013】
第1のライティングデバイスは、第1のスペクトル分布と、x1,y1と表される第1の色点と、T1と表される第1の相関色温度とをもつ第1のライティングデバイス光を提供するように構成される。したがって、第1のライティングデバイスは、例えば、2000Kから20000Kの間の範囲内、さらには特に、2000Kから10000Kの範囲内、例えば、2000Kから6000Kの範囲内の相関色温度をもつ白色光を提供するように特に構成される。第1のライティングデバイスは、一実施形態において、pc−LED(ルミネセント材料変換型LED)などの複数の異なるルミネセント材料を備える単一のソリッドステート光源を備える。代替的又は追加的に、第1のライティングデバイスは、一実施形態において、特に、したがって、ルミネセント材料を含まずに、複数の異なるソリッドステート光源を備える。しかし、特に、第1のライティングデバイスが複数のソリッドステート光源などの複数の光源を備える場合、これらの光源がバンクとして制御され、すなわち、光源の強度を上げること又は下げることが、複数の光源により提供される光の強度に(直接的に)反映される。これは、電子部品と(したがって)コストとを最小化する。
【0014】
同様に、第2のライティングデバイスは、第2のスペクトル分布と、x2,y2と表される第2の色点と、T2と表される第2の相関色温度とをもつ第2のライティングデバイス光を提供するように構成される。したがって、第2のライティングデバイスは、例えば、2000Kから20000Kの範囲内、例えば特に、2000Kから6000Kの範囲内の相関色温度をもつ白色光を提供するように特に構成される。第2のライティングデバイスは、一実施形態において、pc−LED(ルミネセント材料変換型LED)などの、複数の異なるルミネセント材料を含む単一のソリッドステート光源を備える。代替的又は追加的に、第2のライティングデバイスは、一実施形態において、特に、したがって、ルミネセント材料を含まずに、複数の異なるソリッドステート光源を備える。しかし、特に、第2のライティングデバイスが複数のソリッドステート光源などの複数の光源を備える場合、これらの光源がバンクとして制御され、すなわち、光源の強度を上げること又は下げることが複数の光源により提供される光の強度に(直接的に)反映される。これは、電子部品と(したがって)コストとを最小化する。
【0015】
各スペクトル分布は、付随した色点x,y(CIE座標(特に、CIE 1931色空間色度))をもつ。これらは、本明細書において、第1のスペクトル分布についてはx1,y1と表され、第2のスペクトル分布についてはx2,y2と表される。
【0016】
したがって、第1のライティングデバイスと第2のライティングデバイスとの各々が独立して、(LED又はレーザーダイオードなどの)ソリッドステートLED光源を備える。「光源(light source)」という用語は、2から20個の(ソリッドステート)LED光源などの複数の光源にも関係する。したがって、LEDという用語は、複数のLEDも表す。
【0017】
本明細書における白色光(white light)という用語は、当業者に知られている。これは、特に、約2000Kから20000Kの間、特に、2700K〜20000K、一般的なライティングの場合、特に、約2700Kから6500Kの範囲内の相関色温度(CCT)をもち、特に、BBL(black body locus、黒体軌跡)から約15SDCM(standard deviation of color matching、カラーマッチングの標準偏差)内、特に、BBLから約10SDCM内、さらには特に、BBLから約5SDCM内の光に関係する。したがって、特に、第1のスペクトル光分布及び第2のスペクトル光分布は、互いから、約15SDCM内、特に、約10SDCM内、さらには特に、約5SDCM内である。
【0018】
さらに、第1のスペクトル分布は、第1の発光極大(可視光内)、特に、少なくとも2つの第1の発光極大をもつ(本例において、「第1の」は、第1のスペクトル分布を表す)。さらに、第2のスペクトル分布は、特に、少なくとも2つの第2の発光極大、特に、少なくとも3つ、例えば、少なくとも4つの第2の発光極大(可視光内)をもつ(本例において、「第2の」は、第2のスペクトル分布を表す)。(これらの2つのスペクトル分布の)少なくとも3つの、又は少なくとも4つの発光極大はすべて、相互に、特に、少なくとも10nm、例えば、少なくとも15nm、さらには特に、少なくとも20nm、例えば特に、少なくとも30nm、例えば、15nmから100nmの範囲内だけ異なる。したがって、一実施形態において、スペクトル分布は、例えば、発光極大の数が異なるが、特に、少なくとも発光極大の位置及び/又は発光のスペクトル帯域幅が異なる。したがって、一実施形態において、発光極大、すなわち、少なくとも1つの第1の発光極大と少なくとも2つの第2の発光極大と(さらに「EM11、EM21、EM22」とも表される)が(すべて)相互に互いから少なくとも10nmだけ異なった状態で、第1のスペクトル分布と第2のスペクトル分布とが異なる。特に、2つの第2の発光極大が少なくとも75nm異なるように規定されるので(以下も参照されたい)、当然、2つの第2の発光極大は少なくとも10nm異なることに留意されたい。しかし、これらの2つの発光極大は、さらに、第1のスペクトル分布の第1の発光極大と少なくとも10nmだけ位置が異なる。例えば、第1のスペクトル分布に1つを上回る(第1の)発光極大が存在し、及び/又は、第2のスペクトル分布に2つを上回る(第2の)発光極大が存在するとき、すべてが相互に異なるが、このことは、少なくとも第1のスペクトル分布の少なくとも1つの発光極大と、第2のスペクトル分布の少なくとも2つの発光極大とがすべて相互に異なるときには必ずしも必要とされないことに留意されたい。
【0019】
「発光極大、すなわち、少なくとも1つの第1の発光極大と少なくとも2つの第2の発光極大と(さらに「EM11、EM21、EM22」とも表される)が(すべて)相互に互いから少なくとも10nmだけ異なった状態で、第1のスペクトル分布と第2のスペクトル分布とが異なる」という表現は、「発光極大、すなわち、少なくとも1つの第2の発光極大と少なくとも2つの第1の発光極大と(さらに「EM21、EM11、EM12」とも表される)が(すべて)相互に互いから少なくとも10nmだけ異なった状態で、第2のスペクトル分布と第1のスペクトル分布とが異なる」と同じと定義されることに留意されたい。
【0020】
特定の実施形態において、第1のスペクトル分布は、少なくとも1つの第1の発光極大をもち、第2のスペクトル分布は、少なくとも50nmだけ離間した少なくとも3つの第2の発光極大をもち、第1の発光極大と(少なくとも3つの第2の発光極大のうちの)少なくとも2つの第2の発光極大と、さらには特に、(少なくとも3つの第2の発光極大のうちの)少なくとも3つの第2の発光極大がすべて、相互に互いから少なくとも10nmだけ異なる。
【0021】
さらに別の特定の実施形態において、第1のスペクトル分布は、少なくとも50nm、例えば、少なくとも75nmだけ離間した、少なくとも2つの第1の発光極大をもち、第2のスペクトル分布は、少なくとも50nm、例えば、少なくとも75nmだけ離間した少なくとも2つの第2の発光極大をもち、(少なくとも2つの第1の発光極大のうちの)少なくとも2つの第1の発光極大と、(少なくとも2つの第2の発光極大のうちの)少なくとも2つの第2の発光極大とがすべて、相互に互いから少なくとも10nmだけ異なる。
【0022】
したがって、上述のように、第1のスペクトル分布と第2のスペクトル分布とが異なる。特に、これは、2種類の実施形態において実現されるが、これらの2種類の実施形態より多くの選択肢が存在する。これらの2つの主な実施形態といくつかの他の実施形態とが、以下で説明される。
【0023】
第1の主な実施形態において、ライティングデバイスのうちの1つが、実質的に可視光全体にわたって強度をもつ広帯域発光スペクトルを提供する。「可視(visible)」、「可視光(visible light)」又は「可視発光(visible emission)」という用語は、約380nmから780nmの範囲内の波長をもつ光を表す。例えば、このようなライティングデバイスは、75nm以上、例えば、100nm以上の範囲内の半値全幅(FWHM:full width half maximum)をもつ1つ又は複数の帯域など、可視スペクトルのうちのかなりの部分をカバーする1つの広帯域、又は2つから3つの広帯域を提供する。特に、一実施形態において、ライティングデバイスのうちの少なくとも1つが、少なくとも75nm、例えば特に、少なくとも100nmの半値全幅(FWHM)をもつ1つ又は複数の発光帯域を伴うスペクトル分布をもつライティングデバイス光を提供するように構成される。このような広帯域発光体の例として、例えば、Eu
2+及びCe
3+が挙げられる。特に、ガーネット系内のCe
3+が、このような用途に適する。もちろん、これは、励起光によりポンピングすることを意味するが、これは、以下で詳しく説明される。特に、第2のライティングデバイスは、したがって、複数のより狭い帯域をもつ。このように、ライティングユニットは、2つの異なる種類のスペクトルの間でスイッチング可能であり、特に、様々な強度比で、これらのスペクトルの組み合わせをさらに含み、これによりコントラストが強調され、及び/又は、これにより高コントラスト光が一般的な光に交換される。
【0024】
75nm以上の範囲内の半値全幅(FWHM)をもつ1つ又は複数の帯域が適用される上述の実施態様は、この主な実施形態に限定されず、他の実施形態にも適用される。
【0025】
他方の主な実施形態は、第1のライティングデバイス光及び第2のライティングデバイス光の2つのスペクトル又はスペクトル分布が、可視スペクトルのうちのかなりの部分をカバーするスペクトル光分布を提供する一実施形態である。本実施形態及びその実施態様において、スペクトル光分布は、より狭い帯域、又は、さらには、ライン(以下も参照されたい)を含む。さらに、特に、第1のライティングデバイス光と第2のライティングデバイス光とのスペクトル光分布は、このとき特に、実質的に補うものであり、すなわち、2つのスペクトル分布の間のスペクトルの重なりが少ないものである。したがって、特定の実施形態において第1のスペクトル分布と第2のスペクトル分布とは、70%以下、例えば特に、50%未満、さらには一例において特に、30%未満のスペクトルの重なり(O)をもつ。スペクトルの重なりは、可視範囲内における正規化された第2のスペクトル分布に対する、可視範囲内における正規化された第1のスペクトル分布の重なりを計算することにより評価可能である。スペクトルの重なりは、可視範囲内における正規化された第1のスペクトル分布に対する、可視範囲内における正規化された第2のスペクトル分布の重なりを計算することによっても評価可能である。スペクトルの重なりのうちのより大きな値は、特に、上記の値のうちの1つ又は複数未満である。
【0026】
スペクトル分布が異なる場合であっても、第1のライティングデバイス及び第2のライティングデバイスは、色点及び/又は相関色温度が実質的に同一であるライティングデバイス光を提供する。したがって、第1のライティングデバイス及び第2のライティングデバイスは、特に、白色ライティングデバイス光を提供するように構成される。したがって、色点(CIE座標)を参照する場合、x値又はy値が実質的に同一である。相関色温度、特に、相関色温度(CCT)を参照する場合、これらが(さらに)実質的に同一である。したがって、特定の実施形態において、(i)0.85≦x1/x2≦1.15、(ii)0.85≦y1/y2≦1.15、及び(iii)0.7≦T1/T2≦1.3のうちの1つ又は複数が適用され、さらには特に、(i)0.9≦x1/x2≦1.1、(ii)0.9≦y1/y2≦1.1、及び(iii)0.8≦T1/T2≦1.2のうちの1つ又は複数が適用され、またさらには特に、(i)0.95≦x1/x2≦1.05、(ii)0.95≦y1/y2≦1.05、及び(iii)0.9≦T1/T2≦1.1のうちの1つ又は複数、例えば、0.95≦T1/T2≦1.05が適用される。
【0027】
さらに別のさらなる特定の実施形態において、第1のライティングデバイスは、CRI1により示される第1の演色評価数をもつ第1のライティングデバイス光を提供するように構成され、第2のライティングデバイスは、CRI2により示される第2の演色評価数をもつ第2のライティングデバイス光を提供するように構成され、0.8≦CRI1/CRI2≦1.2、特に、0.9≦CRI1/CRI2≦1.1が適用される。これは、ライティングユニット光の色が実質的に同一であるときの知覚を改善するが、それにもかかわらず、例えば、ライティングユニットにより照らされる物体と異なるライティングデバイス光の相対強度とに依存して、異なるカラーコントラストに調整される。
【0028】
実施形態において、第1のライティングデバイス光は第2のライティングデバイス光より少ない数の第1の発光極大をもつ。
【0029】
第1のライティングデバイス及び/又は第2のライティングデバイスは、両方とも独立して、1つ又は複数のソリッドステート光源を備え、ソリッドステート光源のソリッドステート光源光は、直接使用されるか、又は、部分的に変換されるか、又は、実質的に完全に変換される。さらに、複数のこれらの原理の組み合わせが、第1のライティングデバイス及び/又は第2のライティングデバイスにおいて使用される。
【0030】
特定の実施形態において、ライティングデバイスのうちの少なくとも1つが、少なくとも15nm、例えば、少なくとも30nm、最大で例えば、約100nmなど、又は、最大約75nmの半値全幅(FWHM)をもつ1つ又は複数の発光帯域を伴うスペクトル分布をもつライティングデバイス光を提供するように構成される(ただし、以下も参照されたい)。例えば、これは、直接LEDを使用して実現され、すなわち、LEDが使用され、LEDのソリッドステート光源光がさらなる変換を伴わずにライティングデバイス光に寄与するものとして使用される。しかし、代替的又は追加的に、ルミネセント材料変換型LEDが、使用され、例えば、量子ドットが適用される。特に、ライン発光よりはるかに広いが、それにもかかわらず、例えば、ガーネット内のCe
3+発光と比較して比較的小さな帯域をもつ可視光を提供するために、量子ドットが使用される。したがって、例えば、量子ドットは、特に、複数の帯域のスペクトル分布を設計するために使用される。したがって、一実施形態において、ライティングデバイスのうちの1つ又は複数が、ルミネセント量子ドットを備える。
【0031】
さらに別のさらなる特定の実施形態において、ライティングデバイスのうちの少なくとも1つが、少なくとも30nmであって最大で100nm、例えば、最大75nm、例えば、最大50nmの半値全幅(FWHM)をもつ3つ以上の発光帯域を伴うスペクトル分布をもつライティングデバイス光を提供するように構成される。例えば、これは、量子ドット又はライン発光体を使用して達成される。特に、ライティングデバイスのうちの1つのみが、少なくとも15nm、例えば特に、少なくとも30nmであって、最大で100nm、例えば、最大で50nmの半値全幅(FWHM)をもつ3つ以上の発光帯域を伴うスペクトル分布をもつライティングデバイス光を提供するように構成される。他方の1つは、少なくとも75nm、例えば、さらには、少なくとも100nmのFWHMをもつ1つ又は複数の発光帯域を伴うスペクトル分布をもつライティングデバイス光を提供するように構成される。したがって、これは、それぞれのライティングデバイスに対してピークスペクトル分布及び広帯域スペクトル分布を提供する。
【0032】
特に、ルミネセント材料変換型LEDを使用する場合、さらに、ライン発光ランタニド又は遷移金属が適用される。例えば、複数のこのような発光種を組み合わせることにより、さらに、白色発光ライティングデバイスが生成される。もちろん、さらに、1つ又は複数のライン発光体と1つ又は複数のバンド発光体との組み合わせが適用されることに留意されたい。本明細書において、ライン発光体は、特に、15nm未満の単一の電子遷移の帯域幅をもつ、液体ヘリウム温度において発光する種として規定される。例えば、4f殻内遷移は、常に、約15nm未満の帯域幅をもつ。従来技術のスペクトルが時々、より広いライン幅をもつように見えることは、多くの場合、測定デバイスのスペクトル分解能が低すぎること、及び/又は、スペクトル的に分解されない多重項が測定されること、及び/又は、スペクトルが室温で測定されることに起因する。したがって、「ライン発光体(line emitter)」という用語は、特に、電子殻内の電子遷移、例えば、遷移金属のいくつかのd−d遷移を提供する発光種を表す。多くの場合、これらの遷移は、当業者に知られているようにパリティであり、スピン禁制である。
【0033】
したがって、一実施形態において、ライティングデバイスのうちの1つ又は複数が、1つ又は複数のライン発光体を備える。特に、このような実施形態において、ライティングデバイスのうちの少なくとも1つが、1つ又は複数のバンド発光体をさらに備える。
【0034】
カラーレンダリングという観点で良好なスペクトル分布を提供するために、ライティングデバイスのうちの少なくとも1つ、例えば、青色及び黄色に極大をもつライティングデバイス光を提供するライティングデバイスのうちの少なくとも1つ、又は、青色、緑色、及び赤色に極大をもつライティングデバイス光を提供するライティングデバイスのうちの少なくとも1つに対して少なくとも2つの極大が必要とされる。したがって、実施形態において、ライティングデバイスのうちの少なくとも1つが、少なくとも50nm、例えば、少なくとも75nm、一例において、少なくとも100nm、例えば、さらには、少なくとも150nmだけ離間した少なくとも3つの発光極大をもつスペクトル分布をもつライティングデバイス光を提供するように構成される。発光極大(emission maximum)という用語は、例えば、量子ドット、一つの(別の)(広)バンド発光体、ソリッドステート光源などの発光帯域の極大を表し、ライン発光の極大も表す。「少なくとも50nmだけ離間した少なくとも3つの発光極大」という表現、及び同様の表現は、さらなる発光極大の利用可能性を排除しない。複数の発光極大をもつこのようなスペクトルにおいて、互いからナノメートル台のより短い距離に位置する隣接した発光極大が存在するが、互いから少なくとも50nm、例えば、例示として450nm、550nm、610nm、及び650nm離間した少なくとも3つの極大が存在する。
【0035】
さらに別のさらなる特定の実施形態において、1つ又は複数のライン発光体は、Pr
3+、Sm
3+、Eu
3+、Tb
3+、Dy
3+、Ho
3+、及びTm
3+からなる群から選択された1つ又は複数を含むルミネセント材料からなる群から選択され、1つ又は複数のバンド発光体は、Eu
2+、Ce
3+、及び量子ドットからなる群から選択された1つ又は複数を含むルミネセント材料からなる群から選択される。ライン発光体のうちのいくつかが、ライン発光要素の化学環境に応じて、広帯域でも発光すること、及び/又は、いくつかの広帯域発光体が、ライン発光要素の化学環境に応じて、ライン発光をさらに提供することに留意されたい。
【0036】
特定の実施形態において、ライティングデバイスのうちの少なくとも1つが、少なくとも100nmの半値全幅(FWHM)をもつ1つ又は複数の発光帯域を伴うスペクトル分布をもつライティングデバイス光を提供するように構成される。例えば、Ce
3+をドープしたYAGが、このような広発光帯域を提供する。特に、ライティングデバイスのうちの少なくとも1つが、例えば、量子ドット光により、及び/又は、例えば、Eu
2+及びCe
3+のうちの1つ又は複数により提供される(広)帯域を伴うライティングデバイス光を提供する。コントラストの幅広い調整の場合において、これは、ライティングデバイスのうちの一方が比較的広帯域のスペクトル分布を提供する一方で、他方のライティングデバイスが比較的狭帯域とライン発光とのうちの1つ又は複数を伴うスペクトル分布を提供するときに有益であると考えられる。
【0037】
特定の実施形態において、ライティングデバイスのうちの一方が、少なくとも75nm、例えば、さらには、少なくとも100nmの半値全幅(FWHM)をもつ1つ又は複数の発光帯域を伴うスペクトル分布をもつライティングデバイス光を提供するように構成され、ライティングデバイスのうちの他方が、少なくとも50nm、例えば、少なくとも75nm、一例において、少なくとも100nm、例えば、さらには、少なくとも150nmだけ離間した少なくとも3つの発光極大をもつスペクトル分布をもつライティングデバイス光を提供するように構成される。その一例は、例えば、青色LEDとセリウム含有ガーネットとを含み、任意選択的に赤色コンポーネントで補われる第1のライティングデバイス、及び、量子ドット及び/又はライン発光体を含む青色LEDを備える第2のライティングデバイスである。したがって、特定の実施形態において、ライティングデバイスのうちの一方が、3つ以下の発光極大をもつスペクトル分布をもつライティングデバイス光を提供するように構成され、ライティングデバイスのうちの他方が、少なくとも50nm、例えば特に、少なくとも75nmだけ離間した少なくとも4つの発光極大をもつスペクトル分布をもつライティングデバイス光を提供するように構成される。
【0038】
スペクトル分布のうちの1つは、単一の発光極大のみをもつ。一実施形態において、スペクトル分布のうちの1つは、可視光の縁部、例えば、780nm付近又は780nmに単一の発光極大をもつ。これは、特に、例えば、約4500K未満、例えば特に、4000K未満の比較的低い色温度の用途において当てはまり、例えば、参照により本明細書に組み込まれるWO2013150455を参照されたい。
【0039】
量子ドットは、ベア粒子として提供されるか、又は、例えば、コアシェル粒子として提供される。「シェル(shell)」という用語は、複数のシェルも表す。さらに、コアシェル粒子は、球形とは限らず、コアシェル粒子は、例えば、量子ロッド型又はテトラポッド型(又は、他のマルチポッド型)などでもある。さらなる例が、以下で提供される。ベア粒子又はコアは、光学活性部である。シェルは、一種の保護として使用され、多くの場合、ZnSeコア及びZnSシェルなどの同様な種類の材料を含む(以下も参照されたい)。このような粒子は、より良好な分散のためにこのような粒子に有機配位子が付加された状態で、有機液体に入って市販されている。本明細書において、粒子の外側の層は、ベア粒子又はコアの中央部分から最も遠い層である。ZnSシェルの場合、この外側の層は、QDのZnS面である。しかし、本発明は、ZnSシェルとZnSeコアとを含む量子ドットに限定されない。以下で、多くの代替的な量子ドットが説明される。したがって、「量子ドット(quantum dot)」という用語は、特に、コアシェル粒子、任意選択的にコアを囲むシェルを備える実質的に球形の粒子、量子ロッド型又はテトラポッド型(又は、他のマルチポッド型)などを表す。
【0040】
一実施形態において、周辺の「シェル(shell)」材料は、コア材料のバンドギャップより大きなバンドギャップをもつことが可能である。特定の他の実施形態において、周辺のシェル材料は、コア材料のバンドギャップ未満のバンドギャップをもつことが可能である。一実施形態において、シェルは、「コア」基材の原子間隔に近い原子間隔をもつように選択可能である。特定の他の実施形態において、シェル及びコア材料は、同じ結晶構造をもつことが可能である。半導体ナノ結晶(コア)シェル材料の例として、限定はされないが、赤色(例えば、(CdSe)ZnS(コア)シェル)、緑色(例えば、(CdZnSe)CdZnS(コア)シェルなど)、及び、青色(例えば、(CdS)CdZnS(コア)シェルが挙げられ、(半導体をベースとする特定の波長変換体ナノ粒子の例についてはここまでの記載をさらに参照されたい。本明細書において、「半導体ナノ結晶(semiconductor nanocrystal)」及び「QD」という用語は、同義に使用される。量子ドットのための別の用語は、ルミネセントナノ結晶である。したがって、上述の外面は、ベア量子ドット(すなわち、さらなるシェル又は被膜を備えないQD)の表面であるか、又は、(コアシェル又はドットインロッドといった)コアシェル量子ドットなどの被膜付きの量子ドットの表面、すなわち、シェルの表面(外面)である。したがって、特定の実施形態において、波長変換器ナノ粒子は、CdS、CdSe、CdTe、ZnS、ZnSe、ZnTe、HgS、HgSe、HgTe、CdSeS、CdSeTe、CdSTe、ZnSeS、ZnSeTe、ZnSTe、HgSeS、HgSeTe、HgSTe、CdZnS、CdZnSe、CdZnTe、CdHgS、CdHgSe、CdHgTe、HgZnS、HgZnSe、HgZnTe、CdZnSeS、CdZnSeTe、CdZnSTe、CdHgSeS、CdHgSeTe、CdHgSTe、HgZnSeS、HgZnSeTe、HgZnSTe、GaN、GaP、GaAs、AlN、AlP、AlAs、InN、InP、InAs、GaNP、GaNAs、GaPAs、AlNP、AlNAs、AlPAs、InNP、InNAs、InPAs、GaAlNP、GaAlNAs、GaAlPAs、GaInNP、GaInNAs、GaInPAs、InAlNP、InAlNAs、及びInAlPAsのうちの1つ又は複数を含むコアとシェルとを備えるコアシェルナノ粒子からなる群から選択される。概して、コア及びシェルは、例えば、CdSeコアを囲むZnSシェルなど、同じ分類の材料を含むが、実質的に異なる材料からなる。一実施形態において、量子ドットは、CdSe/ZnS、InP/ZnS、PbSe/PbS、CdSe/CdS、CdTe/CdS、又はCdTe/ZnSを含むコア/シェルルミネセントナノ結晶を含む。
【0041】
もちろん、量子ドット及び/又はライン発光体は、例えば、ポリマー材料、セラミック材料、酸化物材料などの材料(ホスト母材)内に埋め込まれる。これは、本分野で知られている。
【0042】
さらに別のさらなる特定の実施形態において、(i)0.95≦x1/x2≦1.05、(ii)0.95≦y1/y2≦1.05、及び(iii)0.95≦T1/T2≦1.05のうちの1つ又は複数が適用される。したがって、スペクトル分布が非常に異なる場合であっても、関連するスペクトル特性の色点及び色温度は、実質的に同一である。
【0043】
さらに、さらに別の特定の一実施形態において、第1のライティングデバイスは、(i)第1のソリッドステート光源放射光を提供するように構成された第1のソリッドステート光源と、(ii)第1のソリッドステート光源放射光の少なくとも一部分を第1のルミネセント材料光に変換するように構成された第1のルミネセント材料とを含み、第1のライティングデバイス光は、(特に、すべてのソリッドステート光源光がルミネセント材料光に変換される場合)第1のルミネセント材料光を含む(特に、実質的に第1のルミネセント材料光からなる)か、又は(b)第1のルミネセント材料光と第1のソリッドステート光源放射光とを含む。
【0044】
代替的又は追加的に、第2のライティングデバイスは、(i)第2のソリッドステート光源放射光を提供するように構成された第2のソリッドステート光源と、(ii)第2のソリッドステート光源放射光の少なくとも一部分を第2のルミネセント材料光に変換するように構成された第2のルミネセント材料とを備え、第2のライティングデバイス光は、(特に、すべてのソリッドステート光源光がルミネセント材料光に変換される場合)第2のルミネセント材料光を含む(特に、実質的に第2のルミネセント材料光からなる)か、又は(b)第2のルミネセント材料光と第2のソリッドステート光源放射光とを含む。
【0045】
上述のように、ライティングユニットは、第1のライティングデバイスと第2のライティングデバイスとを特に個別に制御するように構成された制御ユニットをさらに特に備える。このように、ライティングユニットは、例えば、異なる別のレベルの間でステップ的に変化することなく滑らかな手法により、第1のライティングデバイス光と第2のライティングデバイス光との寄与度の異なるライティングユニット光の間でスイッチング可能である。さらに、制御ユニットは、例えば、室内のライティング状態を測定するように構成されたセンサのセンサ信号の関数として、ライティングデバイスを制御するように構成される。ライティング状態に応じて、コントラストが上げられる必要があるか、又は下げられる。例えば、制御ユニットは、時刻及び季節のうちの1つ又は複数の関数としてだけでなく、室内における人の存在などに応じて、ライティングデバイスを制御するように構成される。したがって、さらに別のさらなる実施形態において、ライティングユニットは、センサをさらに備え、制御ユニットは、特に、センサのセンサ信号の関数としてライティングデバイスを制御するように構成される。このように、光設定は、センサ信号の関数として適応される。例えば、センサは、室内の周辺光を検出するように構成される(ライティングユニットは、ライティングユニット光を提供するように構成される)。
【0046】
さらに別のさらなる実施形態において、制御ユニットは、例えば、少なくとも50Hzの周波数におけるパルス形態で第1のライティングデバイス光及び/又は第2のライティングデバイス光を提供するように構成される。さらに別の一実施形態において、制御ユニットは、パルス形態で第1のライティングデバイス光及び/又は第2のライティングデバイス光を提供するように、及び、それぞれのパルス中において、第1のライティングデバイス光及び/又は第2のライティングデバイス光の強度を制御するように構成される。このように、色制御がさらに改善される。
【0047】
一実施形態において、第1のライティングデバイス光及び/又は第2のライティングデバイス光の強度は、パルス幅変調を使用して(制御ユニットにより)制御される。したがって、特に、ライティングユニット光は、第1のライティングデバイス光及び/又は第2のライティングデバイス光のパルス幅変調により制御される。
【0048】
さらに、特に、ライティングユニットは、ユーザーインターフェースをさらに備え、制御ユニットは、ユーザーインターフェースにより提供される入力パラメータに応じて、第1のライティングデバイス光及び第2のライティングデバイス光のうちの1つ又は複数の強度を制御するように構成される。このように、ユーザーは、所望の設定を規定する。ユーザーインターフェースは、例えば、ライティングデバイス内に物理的に一体化された、ハードウェア型のユーザーインターフェースであり、及び/又は、アプリ(すなわちグラフィカルユーザーインターフェース)などのソフトウェア型のユーザーインターフェースである。
【0049】
したがって、特に、上述の手法において、ライティングユニットは、第1のライティングデバイス光と第2のライティングデバイス光とのうちの1つ又は複数を含むライティングユニット光を生成する。
【0050】
したがって、実施形態においてライティングはセンサをさらに備え、制御ユニットは、センサのセンサ信号の関数として、特に、ライティングデバイス、すなわち、第1のライティングデバイス及び第2のライティングデバイスのライティングデバイス光を制御するように構成される。代替的又は追加的に、ライティングユニットは、ユーザーインターフェースをさらに備え、制御ユニットは、ユーザーインターフェースにより提供される入力パラメータに応じて、ライティングデバイス、すなわち、第1のライティングデバイス光及び第2のライティングデバイス光のうちの1つ又は複数の強度を制御するように構成される。したがって、特に、制御ユニットは、第1のライティングデバイス光と第2のライティングデバイス光との強度を制御するように構成される。このように、制御ユニットは、ライティングユニット光を制御する。例えば、センサ信号及び/又は(ユーザーインターフェースからの)入力信号の関数として、制御ユニットが、第1のライティングデバイス光と第2のライティングデバイス光との強度を制御することにより、ライティングユニット光を制御する。
【0051】
本明細書において、「第1のライティングデバイス(first lighting device)」及び/又は「第2のライティングデバイス(second lighting device)」という用語は、各々が独立して、複数の第1のライティングデバイス及び/又は複数の第2のライティングデバイスを表す。ライティングユニットは、例えば、オフィスライティングシステム、家庭用システム、店舗ライティングシステム、住居ライティングシステム、アクセントライティングシステム、スポットライティングシステム、劇場ライティングシステム、光ファイバー用システム、投影システム、自発光ディスプレーシステム、ピクセル式ディスプレーシステム、セグメント式ディスプレーシステム、警告サインシステム、医療ライティング用システム、インジケータサインシステム、装飾ライティングシステム、ポータブルシステム、自動車用途、温室ライティングシステム、園芸ライティング、又はLCDバックライティングの一部であるか、又は、これらに適用される。したがって、本発明は、本明細書において規定される複数のライティングユニットを備えるライティングシステムをさらに提供する。これらのライティングユニットが実質的に同一であるか、又は、ライティングシステムが2つ以上の部分集合を含み、各部分集合が1つ又は複数のライティングユニットを含み、異なる部分集合のライティングユニットが異なる。ライティングシステムは、特に、独立してライティングユニットを制御するように構成された、又は、独立してライティングユニットの部分集合を制御するように構成された制御ユニットを備える(上記の内容も参照されたい)。したがって、ライティングシステムは、特に、(制御ユニットを介するなどにより)機能的に結合された複数のライティングユニットを含む。上述のように、制御ユニットは、特に、各ライティングユニットの第1のライティングデバイス光と第2のライティングデバイス光との強度を制御するように構成される。代替的に、制御ユニットは、特に、すべてのライティングユニットの第1のライティングデバイス光の強度を制御するように、及び、すべてのライティングユニットの第2のライティングデバイス光の強度を制御するように構成される。このように、制御ユニットは、ライティングシステムの1つ又は複数のライティングユニットにより生成される光を制御する。例えば、センサ信号及び/又は(ユーザーインターフェースからの)入力信号の関数として、制御ユニットは、1つ又は複数のライティングユニットの第1のライティングデバイス光と第2のライティングデバイス光との強度を制御することにより、1つ又は複数のライティングユニットのライティングユニット光を制御する。
【0052】
さらに、ライティングユニットは、任意選択的に、第3のライティングデバイスを、又は、さらなるライティングデバイスをさらに備える。このような第3のライティングデバイス、又は、任意選択的な1つ又は複数のさらなるライティングデバイスは、第1のライティングデバイス及び第2のライティングデバイスと異なる。しかし、任意選択的に、このようなさらなるライティングデバイスのうちの1つ又は複数は、x座標及び/若しくはy座標、並びに/又は相関色温度に関連した上述の条件にも従う。さらに、任意選択的に、このようなさらなるライティングデバイスのうちの1つ又は複数は、他の種類のライティングデバイスとしても構成される。
【0053】
さらに、第1のライティングデバイス及び/又は第2のライティングデバイスのうちの1つ又は複数は、色の付いた光を提供するようにさらに構成される。例えば、一方又は両方のライティングデバイスは、第1のモードの白色光と第2のモードの色の付いた光とを提供するように構成される。したがって、使用中にモードが選択可能であり、上述の条件が適用され、所望のときにコントラストが強調される。しかし、例えば、ユーザーは、一方又は両方のライティングデバイスを使用して色の付いた光を提供することも示す。
【0054】
したがって、特定の実施形態において、本発明は、物体を照らすための発光デバイスを提供し、発光デバイスは、(i)第1の光を発光するように構成された第1の発光要素であって、第1の光が、白色光の第1の色点をもつ、第1の発光要素と、(ii)第2の光を発光するように構成された第2の発光要素であって、第2の光が、非常にピーク状である白色光の第2の色点をもつ、第2の発光要素と、(iii)発光デバイスにより発光される第3の色点の白色光を提供するなどのために、第1のライティングデバイスの電源と第2のライティングデバイスの電源とを別々に制御するように適応された制御デバイスであって、第1の色点、第2の色点、及び第3の色点が(実質的に)同じである、制御デバイスとを備える。さらなる一実施形態において、第1の光、第2の光、及び第1の光と第2の光との組み合わせは、同じ演色評価数をもつ。
【0055】
本発明の実施形態が、添付の概略図を参照しながら例示としてのみ以下で説明され、対応する参照符号は対応する部分を示す。