(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Leは乗員から見て左、Riは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例>
【0012】
図1を参照する。車室Viの前部には、車幅方向に亘ってインストルメントパネル11が設けられている。このインストルメントパネル11の左右方向中央には、車室内用ミラー装置20が設けられている。
【0013】
図2を参照する。車室内用ミラー装置20は、インストルメントパネル11(
図1参照)の内部に固定され後面が開口している本体部30と、この本体部30の後面の一部を閉じ車室に露出する意匠蓋部22と、本体部30にスイング可能に支持され本体部30の開口を開閉するミラーユニット40と、を有する。
【0014】
図3を併せて参照する。本体部30は、後面が開口し内部に収容物を収容可能な収容部31と、この収容部31の底部に固定され光を導くことができる導光体32と、この導光体32の上方に被せられ透明の板材によって構成されている導光体カバー33と、この導光体カバー33の外周を囲い収容物を載置可能な載置部34と、を有している。
【0015】
箱状の収容部31には、鍵、財布、煙草、スマートフォン、化粧道具等の任意の収容物を収容することができる。
【0016】
収容部31の後下部は、下方に膨出し、スイングしたミラーユニット40を収納可能な膨出部31aとされている。
【0017】
導光体カバー33は、透明の板材の他に、半透明の板材等も採用することができる。また、導光体カバー33には、光を拡散することのできる板材を採用することもできる。この場合、導光体32によって導かれた光は、導光体カバー33によって収容部31の内部に拡散され、収容部31のより広い範囲を照らすことができる。
【0018】
載置部34の上面は、導光体カバー33の上面と同じ高さに位置している。
【0019】
意匠蓋部22は、中央に矩形状の開口が形成された樹脂製の部品であり、本体部30の後端に固定されている。意匠蓋部22は、ミラーユニット40をスイングさせた際にも、変位しない。
【0020】
ミラーユニット40は、本体部30に支持されているベース部材50と、このベース部材50に着脱可能に支持され鏡面60aが車室Viに対向して設けられているミラー部材60と、このミラー部材60の鏡面60aを覆っているカバー部80と、を有する。
【0021】
ベース部材50は、本体部30の左右の側部においてスイング可能に支持されている左右の脚部51、51と、これらの脚部51、51の後端に亘って一体的に形成されミラー部材60を保持しているミラー保持部52と、を有している。
【0022】
ミラー保持部52には、光が透過可能な穴である保持部穴部52aが開けられている。
【0023】
図4を参照する。ベース部材50には、ミラー部材60が係合されるプッシュラッチ式の被係合部53、53が形成されている。2つの被係合部53、53は、ベース部材50の中央を上下に延びる線CLから、それぞれ同じ距離L1の位置に形成されている。
【0024】
図5を併せて参照する。ミラー部材60は、ミラーベース部61と、このミラーベース部61の外縁に沿って嵌め込まれている枠体62と、これらのミラーベース部61及び枠体62によって挟み込まれているミラー本体63と、このミラー本体63の前面に沿って配置され光を照射可能な照射ユニット70と、ミラーベース部61に固定されていると共に被係合部53、53にそれぞれ係合されている係合部65、65と、を有している。
【0025】
ミラーベース部61は、略矩形状を呈する樹脂製の部品であり、後面に沿ってミラー本体63が配置されると共に、照射ユニット70を構成する各部品を支持している。ミラーベース部61の前面(意匠面)は、加飾されていることが好ましい。理由は後述する。
【0026】
枠体62は、略矩形状を呈し、上面の中央が下方に向かって凹状に形成されている。
【0027】
ミラー本体63は、例えば、基材の表面に金属箔が転写されてなる。金属箔の転写されている面がミラー部材60の鏡面60aである。なお、ミラー本体63は、樹脂板やガラス板等の板材にアルミニウムやクロムやインジウム等を蒸着してもよい。
【0028】
ミラー本体63は、一部に金属箔の転写されていない透明部63bを含む。透明部63bは、金属層が形成されていないため、無色透明の基材が露出している。
【0029】
照射ユニット70は、バッテリ71と、このバッテリ71から給電され点灯可能な第1照明部材72及び第2照明部材73と、これらの第1照明部材72及び第2照明部材73の点滅を切り替えるためのスイッチユニット74と、を有している。
【0030】
第1照明部材72は、それぞれ、透明部63bに対向した位置に設けられている。第1照明部材72及び第2照明部材73は、例えば、LEDによって構成される。第1照明部材72は、点灯時にミラー本体63を裏面側(鏡面60aの裏側)から照射する。点灯された光は、透明部63bを透過する。つまり、第1照明部材72は、バックライトの役割を果たす。
【0031】
第2照明部材73は、ミラーユニット40の閉じ状態において、点灯時に下方を照射する。つまり、第2照明部材73は、第1照明部材72の照射方向と略垂直方向を照射する。
【0032】
スイッチユニット74は、ミラーベース部61に固定されミラーベース部61の前方から操作可能なメインスイッチ74aと、ミラー本体63の前面に配置されたタッチ式のサブスイッチ74bと、を有する。
【0033】
メインスイッチ74aをオンにした状態で、サブスイッチ74bをオンにすることにより、第1照明部材72及び第2照明部材73が点灯する。一方、メインスイッチ74aがオフの状態では、サブスイッチ74bに触れても、第1照明部材72及び第2照明部材73は、点灯しない。
【0034】
係合部65、65は、ベース部材50の中央を上下に延びる線CLから、それぞれ同じ距離L1の位置に形成されている。このため、ミラー部材60の前後を逆にした状態であっても、係合部65、65を被係合部53、53に係合させることができる。
【0035】
なお、ミラー部材60(例えば、ミラーベース部61)に被係合部が形成され、ベース部材50(例えば、ミラー保持部52)に係合部が形成されてもよい。
【0036】
図3を参照する。カバー部80は、ミラー保持部52の後端から立ち上げられたカバー本体81と、このカバー本体81の後面を覆い車室Viに臨む意匠面部82と、を有する。
【0037】
カバー本体81は、ベース部材50に一体的に形成されている。カバー本体81には、光を透過可能な透過部81aが複数個所に形成されている。
図2を併せて参照する。透過部81aは、模様を描くようにカバー本体81に開けられた穴によって形成されている。ミラーユニット40の閉じ状態において第1照明部材72を点灯すると、車室の乗員は、透過部81aに沿って光る車室内用ミラー装置20を視認することができる。また、第1照明部材72が点灯していない状態では、透過部81aから鏡面60aを意匠として視認することができる。
【0038】
意匠面部82は、透明の樹脂製の部材である。なお、意匠面部82は、第1照明部材72の照射した光を透過することができれば、半透明状の部材を採用することもできる。半透明の部材を採用する際には、光を拡散させることのできるものを採用してもよい。
【0039】
図6の上段左の車室内用ミラー装置20を併せて参照する。ミラーユニット40が本体部30を閉じている際、ミラーユニット40は、車室Viに臨んでいる。ミラー部材60の鏡面60aの一部は、透過部81aを介して車室Viに臨む。また、第1照明部材72が点灯している場合には、一部の光は、透過部81aを透過し、イルミネーションとして乗員に視認させることができる。
【0040】
ミラーユニット40は、本体部30に対してスイング可能に設けられている。ミラーユニット40をスイングさせることにより、本体部30内部への収容物の出し入れやミラー部材60の本体部30からの取り外しを行うことができる。ミラーユニット40をスイングさせる際には、乗員は、ミラーユニット40の上部を前方に向かって押す。
【0041】
図6の上段中央や上段右に示されるように、ミラーユニット40は、スイングする。
図6の上段右に示されるように、ミラー部材60の裏面が載置部34に沿う位置までミラーユニット40は、スイング可能である。これにより、本体部30が開放される。
【0042】
図7を参照する。本体部30が開放された状態において、第2照明部材73は、導光体32の一端に臨んでいる。換言すれば、導光体32は、ミラーユニット40をスイングさせ本体部30が開放された状態を基準として、一端が第2照明部材73に臨むと共に本体部30の内壁面に沿って延びている、ということができる。
【0043】
本体部30が開放された状態において、第2照明部材73を点灯させると、第2照明部材73が出射した光は、導光体32に導かれる。導光体32が光ることにより、本体部30の内部が明るくなり、収容部30の内部に収容された収容物を容易に認識し、取り出すことができる。
【0044】
図6の上段右及び下段左を参照する。ミラー部材60は、ベース部材50から取り外すことができる。
図6の上段右に示されるように、乗員は、ミラー部材60を前方に押し込み、手を放す。ミラー部材60は、プッシュラッチによってベース部材50に支持されているため、一度押し込むことにより係合状態が解除される。
【0045】
次に、乗員は、ミラー部材60を引き出す。
図6の下段右に示されるように、ミラー部材60を取り出すことができる。乗員は、取り出したミラー部材60を鏡として利用することができる。
【0046】
図5を参照する。乗員が取り外したミラー部材60を鏡として利用する際、第1照明部材72を点灯させることにより、鏡面60aの周囲を明るくすることができる。また、第2照明部材73を点灯させることにより、手元や足元を明るくすることができる。
【0047】
車室内用ミラー装置20の効果を以下に説明する。
【0048】
図3を参照する。鏡面60aが車室Viに対向するよう配置可能なミラー部材60を有すると共に、ミラー部材60の鏡面60aを覆うことが可能なカバー部80には、光を透過可能な透過部81aが形成されている。これにより、透過部81aから、ミラー部材60の鏡面60aが車室Vi内に露出する。鏡面60aを露出させることにより、車室Vi内の意匠性を高めることができる。これにより、意匠性の高い車室内用ミラー装置20を提供することができる。
【0049】
図1を併せて参照する。本体部30は、車室Viの左右方向略中央に配置されている。このため、運転席及び助手席の両方からミラー部材60を取り外すことができる。各席の乗員に合わせてミラー部材60を準備する必要がなく、好ましい。
【0050】
図4を参照する。ベース部材50には、被係合部53、53が形成され、ミラー部材60には、係合部65、65が形成されている。加えて、係合部65、65は、ミラー部材60を表裏反転可能となるような位置に形成されている。
図3を併せて参照する。ミラーベース部61に塗装などを施している場合には、透過部81aから視認できる意匠の変更が、簡単な作業で行うことができる。なお、ミラー部材60に係合部が形成され、ベース部材50に被係合部が形成された場合も同様の効果を奏する。また、係合部65、65及び被係合部53、53は、各々複数形成されているが、各々1つでも差し支えない。
【0051】
図3を参照する。カバー部80は、車室Viに臨む意匠面部82を含み、意匠面部82は、透明である。これにより、意匠性を高めつつもミラー部材60の鏡面60aを保護することができる。なお、半透明の部材によって意匠面部82を構成した場合にも同様の効果を奏する。
【0052】
ミラー部材60は、透過部81aを照射可能な第1照明部材72と、この第1照明部材72の照射方向と略垂直方向を照射する第2照明部材73と、を有する。透過部81aを第1照明部材72によって照射することにより、さらに意匠性を高めることができる。加えて、第1照明部材72に垂直な方向を第2照明部材73によって照射することにより、ミラー部材60を取り外した際に、ミラー部材60の周縁を照射することができ、化粧直しなどの作業性を高めることができる。
【0053】
図7を参照する。導光体32は、ミラーユニット40をスイングさせ収容部31(本体部30)が開放された状態を基準として、一端が第2照明部材73に臨むと共に本体部30の内壁面に沿って延びている。第2照明部材73から出射された光は、導光体32によって本体部30の内壁面に沿って導かれる。これにより、本体部30を開放した状態において、本体部30の内部を第2照明部材73によって照らすことができる。本体部30の内部に収容された収容物を容易に認識し、取り出すことができる。
【0054】
尚、本発明による車室内用ミラー装置は、インストルメントパネルに搭載する例を基に説明したが、コンソールボックス等に搭載することも可能である。つまり、車室内用ミラー装置が搭載されるのは、インストルメントパネルに限られない。また、ミラーユニットのスイング方向は、車室内用ミラー装置の配置された場所に応じて適宜変更することができる。
【0055】
また、係合部及び被係合部は、爪を穴や凹部に係止する機構を採用してもよい。この場合、ミラー部材又はベース部材のどちらか一方に係合爪(係合部)を形成し、ミラー部材またはベース部材のどちらか他方に穴や凹部(被係合部)を形成すればよい。言い換えると、ベース部材にミラー部材を保持でき、ミラー部材を脱着出来れば、位置,数及び形状は限定されるものではない。
【0056】
本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。