【実施例1】
【0038】
材料及びその供給源の次の一覧は、実施例全体にわたって参照される。他に指定がない場合、材料は、Aldrich Chemical(Milwaukee、WI)から入手可能である。多層光学フィルム(MOF)を概して、例えば、米国特許番号第6,179,948号(Merrillら)、同第6,827,886号(Neavinら)、米国特許出願公開第2006/0084780号(Hebrinkら)、同第2006/0226561号(Merrillら)、及び同第2007/0047080号(Stoverら)に従って調製された。
【0039】
粗さ測定法
粘土上にプリズムを配置し、プランジャレベラ(plungerleveler)を用いて水平にした。地形図を10倍の対物レンズ及び0.5倍の視野レンズ、並びに以下の設定:個別地図の6行及び5列を使用して縫い合わせられた4mm×4mmの走査面積、1.82μmのサンプリングを有する2196×2196画素のVSI検出、60〜100前方走査長を有する30〜60マイクロメートルの裏面走査長、2%の変調検出閾値を使用した傾斜及び球体補正;を有するWyko(登録商標)の9800光学干渉計(Veeco Metrology,Inc.,Tucson,AZから入手可能)で測定した。10μmの後走査長で自動走査検出を95%有効にした(この短い後走査長はデータ収集における表面下反射を回避した)。
【0040】
各プリズムの斜辺面の中心領域において、4mm×4mmの領域を測定した。具体的には、各領域の表面微小構成を測定して、プロットし、粗さパラメータRa、Rq及びRzを計算した。プリズム毎に1つの測定領域を得た。各場合において、3つのプリズム試料を測定し、粗さパラメータの平均及び標準偏差を決定した。
【0041】
実施例1:湿式適用方法
反射偏光多層光学フィルム(MOF)を、次の方法で、光学的に平坦な基プレートに着脱自在に配置した。初めに、水中におよそ0.5%の中性食器用洗剤を含む湿潤溶液をスプレー瓶に入れた。およそ6mmの高光沢アクリルのシートを得、クリーンフード内で一方の側から保護層を取り除いた。表面全体が湿潤するように、露出したアクリル表面を湿潤溶液で噴霧した。別途、MOF片を得、そのスキン層の一方をクリーンフード内で取り除いた。MOFの露出面を湿潤溶液で噴霧し、MOFの湿潤面をアクリルシートの湿潤面に接触させた。MOFへの損傷を防ぐために、重剥離ライナーをMOFの表面に取り付け、3M(商標)PA−1アプリケータ(3M Company(St.PaulMN)から入手可能)を用いて、MOFからアクリルの表面までの溶液をスキージで取り除いた。これにより、ほとんどの湿潤溶液が、2つの湿潤面の間から排出された。この後、第2スキン層をMOFから取り除いた。取り付け済みMOFの検査により、MOFの表面はアクリルの表面よりも凹凸が激しいことが示された。24時間後に再度検査を行った際、MOF表面の平坦度はアクリルシートと同程度であることが観察された。この観察された経時的な平坦化は、残留湿潤溶液が2つの表面の間から蒸発して、MOFをアクリルの表面にぴったりと適合させることができることと一貫性がある。MOFは、ぴったりとかつ安定してアクリルの表面に適合しているにも関わらず、アクリルの表面からMOFを剥がすことで、このMOFを簡単に取り除くことができた。
【0042】
結像PBSは、Norland Optical Adhesive 73(Norland Products(Cranbury、NJ)から入手可能)を少量、MOFの表面上に塗布することによって用意された。10mm、45°斜辺のBK7研磨済みガラス製プリズムを、接着剤に気泡が入り込まないように、ゆっくりと接着剤に接触するように配置した。接着剤の量は、プリズムを接着剤上に配置するときに、プリズムの縁まで流れ出るのに十分ではあるが、プリズムの周囲を越えて接着剤が大量にあふれ出るほどには多くない程度の接着剤が存在するように選択された。結果として、プリズムはMOFの表面に対して実質的に平行となり、かつ、ほぼ均一な厚さの接着剤層によって分離された。
【0043】
紫外線硬化ランプを使用し、プリズムを通して、接着剤層を硬化させた。硬化後、プリズムより大きく、かつ、プリズムを有したMOFの切片をアクリル基プレートから剥がし取った。アクリルプレートを曲げることにより、堅いプリズムとMOFの複合体をアクリルプレートからより容易に分離でき、取り除きやすくなった。プリズム/MOF複合体の検査により、アクリルプレートから取り除かれたにも関わらず、MOFは平坦度を維持していることが示された。
【0044】
その後、「粗さ測定法」で記載したように、MOFの粗さパラメータが測定された。次の表に報告する。
【表1】
【0045】
少量のNorland optical adhesiveをプリズム/MOF複合体のMOF表面に塗布した。第2の10mm、45°のプリズムを作製し、その斜辺を接着剤に接触するように配置した。第2プリズムを、その主軸と副軸が第1プリズムの主軸と副軸と実質的に平行になるように、整列させ、2つの斜辺面は実質的に同一の広がりを持っていた。紫外線硬化ランプを用いて、第2の45°プリズムがプリズム/MOF複合体に接着されるように、接着剤層を硬化させた。得られた構成は偏光ビームスプリッタであった。
【0046】
実施例2:熱及び圧力を使用するPSA方法
3M(商標)Optically Clear Adhesive 8141(3M Company(St.Paul、MN)から入手可能)の試料を使って、ロールラミネート処理を用いて反射偏光MOFに積層することにより、接着剤構造体を形成した。この接着剤構造体の1片を、実施例1で使用したものと同様のガラス製プリズムの斜辺に付着させた。得られたMOF/プリズム複合体をオートクレーブ炉内に配置し、60℃、550kPa(80psi)で2時間処理した。試料を取り除き、少量の熱硬化性光学エポキシをMOF/プリズム複合体のMOF表面に塗布した。実施例1と同様に、プリズムを整列させた。その後、試料を炉に戻し、再び60℃、550kPa(80psi)で、今度は24時間処理した。得られた構成は偏光ビームスプリッタであった。
【0047】
実施例2A:熱及び圧力を使用するPSA方法から生じる粗さ
実施例2の方法を用いて作製されたMOFの粗さを、次のように判定した。17mm×17mmのMOF片を、17mmの幅を有するガラス製の立方体に、ハンドローラーを用いて積層した。このガラス製の立方体は約0.25λの平坦度(λ=632.80nm(光の基準波長))を有していた。ロールラミネート済みMOFを、60℃、550kPa(80psi)で2時間オートクレーブ炉でアニールした。Zygo干渉計(Zygo Corporation(Middlefield、CT)から入手可能)を用い、λ=632.80nmの波長を有する光を用いて、ロールラミネート済みMOFの平坦度を測定した。Zygo干渉計により、PV粗さ(peak to valley roughness)が報告された(傾き補正は使用されたが、球面補正は適用されていない)。17mm×17mm領域にわたって計測したPV粗さは、1.475λ、又は約933nmと判定された。
【0048】
実施例3:真空を使用するPSA方法
実施例2の接着剤構造体片を、実施例2と同様の方法で、ガラス製プリズムに付着させた。得られたプリズム/MOF複合体を、従来の真空ポンプを備えた真空槽の中に配置した。チャンバは、約71cm(28in)のHg(95kPa)に脱気され、試料は約15分間真空状態で維持された。
【0049】
試料を真空槽から取り出し、「粗さ測定法」で記載したように、MOFの粗さパラメータが測定された。測定値を次の表に報告する。
【表2】
【0050】
実施例1の手法及び紫外線光学接着剤を用いて、第2プリズムをプリズム/MOF複合体に取り付けた。得られた構成は偏光ビームスプリッタであった。
【0051】
実施例4:
実施例3のフィルムは、7mm幅、10mm長、及び181μm厚の透明なガラス基材に接合された。フィルムは、3M(商標)Optically Clear Adhesive 8141(3M Company,St.Paul,MNから入手可能)を使用して、ガラス基材に接着された。接着剤厚さは、12.5μmであった。ガラス基材及びフィルム積層体を、ローラーニップに通過させた。次に積層体は、45°の角度で基材に接合され、反射された偏光が基材に平行になり、透過した偏光は名目上45°の入射角を有した。MPro 120 picoprojector(また3M Companyから入手可能)は、プロジェクタの照射源からの光が、積層体のフィルム側がLCOS結像器に面している状態の積層体を通ってプロジェクタのLCoS結像器までまっすぐ通過し、結像器によって選択された光は90°に反射されるように、修正された。
【0052】
比較例C−1
米国特許第7,234,816号(Bruzzone et al.)に従い、偏光ビームスプリッタの構成を作製した。実施例2の接着剤構造体片を、ガラス製プリズムに、ハンドローラーを用いて付着させることにより、MOF/プリズム複合体を形成した。
【0053】
その後、「粗さ測定法」で記載したように、MOFの粗さパラメータが測定された。次の表に報告する。
【表3】
【0054】
実施例1の手法及び紫外線光学接着剤を用いて、第2プリズムをプリズム/MOF複合体に取り付けた。得られた構成は偏光ビームスプリッタであった。
【0055】
性能評価
実施例1、2、3及び比較例C−1の偏光ビームスプリッタに対し、解像度試験用プロジェクタを用いて、画像の反射能力を評価した。試験用プロジェクタに対して、発揮し得る最良の性能を確認するために、他の実施例で用いられた45°プリズムのうちの1つからなり、かつ内部全反射(TIR)リフレクタとして動作する基準リフレクタを使用した。
【0056】
24倍に縮小した試験対象に、アーク灯光源により背後から照光した。試験対象の前面に、これまでの実施例で用いられたものと同一の45°プリズム(ここでは、照光プリズムと呼ぶ)が取り付けられた。光源から試験対象を通って水平に進む、試験対象からの光は、照光プリズムの一面に入り、(TIRを介して)斜辺から反射し、プリズムの第2面から出る。プリズムの第2面は、出射光が垂直に方向づけられるように、配向された。基準プリズム、並びに実施例からの種々のPBSが、照光プリズムの第2面上に配置された。基準プリズムの斜辺、並びにPBS内の反射表面(MOF)は、MOF又は基準プリズムの斜辺から反射する光が、前方にかつ水平に方向づけられるように配向される。3M(商標)SCP 712デジタルプロジェクタ(3M Company(St.Paul、MN)から入手可能)から得られた、F/2.4の投射レンズをPBS又は基準プリズムの出射面に配置し、試験対象に焦点を戻し、一種の「潜望鏡」配置を形成した。
【0057】
その後、この光学システムを用い、反射モードで動作させながら、それぞれ異なるPBSの、試験対象を解像する能力を評価した。前記システムにおいては、試験対象のおよそ5mm×5mm部分が、対角線約150cm(60インチ)で投射された。試験対象のこの領域内には、複数の解像度の画像の繰り返しがあった。上部左、底部左、中央部、上部右、及び底部右の投影した画像の異なる位置で試験対象の5つの異なる同一反復を評価した。それぞれの試験対象が、明瞭に解像される最も高い解像度を判定するために評価された。手順によると、最大解像度、並びにそのレベル未満の全ての解像度が解像されることが要求された。(わずかに異なる位置にある)より高い解像度が解像されたにも関わらず、局所的な歪みにより、より低い解像度が解像されない場合があった。このように選択した理由は、PBSが反射モードで有効に機能するためには、小さな領域だけではなく、全範囲が解像されなければならないからである。
【0058】
各実施例の複数の試料について、試験が行われた。一度、各PBSの各位置に対して最大解像度が確認されると、平均及び標準偏差が各種のプリズム(即ち、実施例1〜3、比較例C−1及び基準プリズム)毎に計算された。「有効解像度」は、平均から標準偏差の2倍を引いたものとして定義された。このメトリックは「ラインペア/mm」(lp/mm)のデータから決定されてから、lp/mmで表された有効解像度の逆数の1/2として決定された、解像可能な最小画素サイズによって表わされた。この定義は、この解像度が、領域全体における最小の解像度とせいぜい同程度であるという事実によるものである。有効解像度は、特定のPBSセットが信頼性を持って(画像の95%にわたって)解像することを期待できる最大の解像度を表す。
【0059】
表1は、本開示内の様々な実施例の測定結果を示し、表2は得られた有効解像度を示す。理解できるように、基準試料は5μmの画素を解像できる。実施例1のPBSも、5μmに非常に近い画素を解像できる。実施例2は、少なくとも12μmまで解像でき、実施例3のPBSは、7μmまで解像できる。これら全ての構造体は、少なくともいくつかの反射式結像用途に十分であろう。一方で、比較例C−1のPBSは、約18マイクロメートルの画素を解像するにとどまり、反射式結像構造体として手堅い選択とはなりにくいであろう。
【表4】
【表5】
【0060】
一部の場合では、偏光ビームスプリッタは、相対する平行な及びほぼ平行な主表面を有するプレートの形態である。このようなビームスプリッタプレートは、薄く、並びに画像平面上に投影され、及び/又は観者に対して表示される、高コントラスト及び高解像度の画像に至り得る平坦な最外主表面及び内部主表面を有する。偏光ビームスプリッタは、1つ以上の薄い光学的に透明な基材に接合された多層光学フィルム反射性偏光子を含む。透明な基材は、ガラスなどの無機材料、若しくはポリマーなどの有機材料、又は無機若しくは有機材料の組合せであってもよい。
【0061】
図6は、光源605、第1結像器610、及び偏光ビームスプリッタプレート620を含む、偏光サブシステム600の概略図である光源605は、照射する光625を放出し、これは第1結像器610によって受光される。第1結像器610は、受光した光を変調し、偏光ビームスプリッタプレート620によって受光される結像光615を放出する。偏光ビームスプリッタプレートは、受光した結像光を反射光695として、観者680又はスクリーン690に向けて反射する。偏光ビームスプリッタプレート620は、多層光学フィルム反射性偏光子640が第1基材630及び第2基材650の間に配設されるように、第1基材630、第1基材上に配設された多層光学フィルム反射性偏光子640、及び多層光学フィルム反射性偏光子640上に配設された第2基材650を含む。多層光学フィルム反射性偏光子640は、接着剤層660及び670それぞれによって、第1基材630及び第2基材650に接合又は接着され、2つのそれぞれの接着剤層は、本明細書に開示される任意の接着剤であってもよく又はこれを含んでもよい。例えば、一部の場合では、一方又は両方の接着剤層660、670は、感圧接着剤、UV硬化済接着剤、若しくは光学エポキシであってもよく又は含んでもよい。偏光ビームスプリッタプレート620は、第1最外主表面622と、第1最外主表面622に対して角度Θを形成する、反対側の第2最外主表面624とを含み、角度Θは、約20°未満、又は約15°未満、又は約10°未満、又は約7°未満、又は約5°未満、又は約3°未満、又は約2°未満、又は約1°未満である。
【0062】
観者680又はスクリーン690へと伝搬する反射光695は、15μm未満、又は12μm未満、又は10μm未満、又は9μm未満、又は8μm未満、又は7μm未満、又は6μm未満、又は5μm未満、又は4μm未満の有効画素解像度を有する。一部の場合では、偏光ビームスプリッタプレート620は、薄い。このような場合、第1最外主表面622及び第2最外主表面624の間の最大距離間隔dは、約2mm未満、又は約1.75mm未満、又は約1.5mm未満、又は約1.25mm未満、又は約1mm未満、又は約0.75mm未満、又は約0.5mm未満である。一部の場合では、第1最外主表面622及び第2最外主表面624は、平面である。一部の場合では、第1最外主表面622及び第2最外主表面624は、非平面である。例えば、一部の場合では、第1最外主表面622及び第2最外主表面624の少なくとも一方は、
図7に全体的に概略的に示されるように、曲線の部分を含み、又は凹部であり、又は凸部である。一部の場合では、第1最外主表面622及び第2最外主表面624の少なくとも一方は、偏光ビームスプリッタプレート620から離れるように又は向かうように曲がる。
【0063】
基材630及び650のそれぞれは、用途において望ましくあり得る任意のタイプの基材であってもよい。例えば、基材630及び650は、ガラス又はポリマーを含んでもよい。基材630及び650は単層であってもよく、これは基材の内部に埋め込まれた主表面又は内部主表面が存在しないことを意味する。一部の場合では、第1主表面630及び第2最外主表面650の少なくとも一方が、2つ以上の層を含む。一部の場合では、基材630及び650は、基材が、3つの相互に直交する方向に沿って実質的に等しい屈折率を有することを意味する光学的等方性である。一部の場合では、基材630及び650は、とても低い光散乱特性を有する。例えば、このような場合、基材630及び650のそれぞれは、約5%未満、又は約4%未満、又は約3%未満、又は約2%未満、又は約1%未満、又は約0.5%未満の拡散透過率を有する。本明細書で使用するとき、拡散透過とは、コリメートされた垂直光入射に対して2°の円錐半角の外側に透過された光を指す。
【0064】
第1結像器605は、用途において望ましくあり得る、本明細書で開示される任意の第1結像器であってもよい。例えば、一部の場合では、第1結像器605は、LCOS結像器を含んでもよく又はLCOS結像器であってもよい。一部の場合では、偏光サブシステム600は、光が結像した後、偏光ビームスプリッタプレート620からの光を受光し、観者又はスクリーンに向けて光695として投影する投影レンズ675を含む。一部の場合では、多層光学フィルム反射性偏光子620は、45nm未満の表面粗さRa、又は80nm未満の表面粗さRq、又は40nm未満の表面粗さRa、又は70nm未満の表面粗さRq、又は35nm未満の表面粗さRa、又は55nm未満の表面粗さRqを有する。
【0065】
偏光サブシステム600は、用途において望ましくあり得る任意のシステムに組み込まれてもよい。例えば、一部の場合では、三次元の画像プロジェクタは、偏光システム600を含む。光源605は、本明細書に開示する任意のタイプの光源であってもよく又はこれを含んでもよい。一部の場合では、光源605は、1つ以上のLEDを含む。一部の場合では、投影システムは、投影サブシステム600を含み、第1結像器610は、画素化され、複数の画素を含む。画素は、画素の行と列を形成する規則的な画素配列を形成してもよい。投影システムは、スクリーン上に複数の画素の画素画像を投影する。各画素は、スクリーン上の予想位置、スクリーン上の予想面積、スクリーン上の実際の位置、スクリーン上の実面積を有する。一部の場合では、スクリーン上の各画素の実際の位置は、画素の予想位置を中心とした円の内側にあり、画素の予想面積の100倍未満、又は75倍未満、又は50倍未満、又は25倍未満、又は15倍未満、又は10倍未満、又は5倍未満、又は2倍未満である実面積を有する。一部の場合では、スクリーン上の投影された画素の実面積は、スクリーン上の投影された画素の予想面積の10倍未満、又は7倍未満、又は5倍未満、又は3倍未満、又は2倍未満である。
【0066】
図8は、反射型投影システム800の概略図であり、ここで、光源605によって放出された光625が、結像器610に向かって偏光ビームスプリッタプレート620を透過し、結像光615として結像器によってビームスプリッタプレートの方に反射され、このスプリッタプレートは結像光を反射光695として観者680に向けて反射する。多層光学フィルム反射性偏光子640は、実質的に平坦なので、反射された結像光695は、大幅に改善された有効画素解像度を有する。
図9は、透過型結像システム900の概略図であり、光源605によって発光された光625が、偏光ビームスプリッタプレート620によって結像器610に向けて反射され、及び結像光615として結像器によってビームスプリッタプレートに向けて反射され、このスプリッタプレートは結像光を透過された光695としてスクリーン690に向かって(又は、システム800と同様に観者680に向かって)透過する。多層光学フィルム反射性偏光子640は、実質的に平坦であり、ビームスプリッタプレートによって結像器に向けられた反射光は、大幅に改善された均一性で結像器を照射する。
図10は、反射−透過型結像システム1000の概略図であり、ここで、結像した光源1005によって放出された結像光615が、偏光ビームスプリッタプレート620によって観者680に向かって反射される。観者680はまた、周囲光1020によって伝搬され、ビームスプリッタプレート620によって透過される周囲結像を見てもよい。
【0067】
偏光ビームスプリッタプレート620は、本明細書に開示の任意のプロセス又は方法を使用して製造されてもよい。例えば、偏光ビームスプリッタプレート620は、プリズム560及び580が基材630及び650に替えられることを除いて、
図4及び5に関連して開示されるプロセスを使用して構成又は製造されてもよい。
【0068】
本明細書が開示する偏光ビームスプリッタプレートは、反射性偏光子からの結像光を画像の解像度及び/若しくはコントラストを劣化させず、又はほとんど劣化させずに反射することが望ましい任意の用途に使用してもよい。例えば、
図11は、観者1101が見るための2つの異なる画像を提供する視覚装置1100の概略図である。視覚装置1100は、プロジェクタ1110と、本明細書に開示される任意の偏光ビームスプリッタプレートであるか、又はこれを含み得る偏光ビームスプリッタプレート1130とを含む。プロジェクタ1100は、偏光ビームスプリッタプレート1130に向かって伝搬する第1結像光1120を投影する。偏光ビームスプリッタプレートは、プロジェクタから投影された第1結像光を受光し、受光された第1結像光を、観者1101が見るための反射された第1結像光1125として反射する。反射された第1結像光は、15μm未満、又は12μm未満、又は10μm未満、又は9μm未満、又は8μm未満、又は7μm未満、又は6μm未満、又は5μm未満、又は4μm未満の有効画素解像度を有する。偏光ビームスプリッタプレート1130はまた、第2画像1132を受光し、観者1101が見るための第2画像を透過する。第2画像1132は、周囲画像などの、あらゆるタイプの画像であってもよい。偏光ビームスプリッタプレート1130は、第1基材630と同様の第1基材1140、及び反射性偏光子640と同様であり、接着剤1150によって第1基材1140に接着された、多層光学フィルム反射性偏光子1160を含む。反射性偏光子1160は、第1偏光状態の偏光を実質的に反射し、及び第1偏光状態と逆の第2偏光状態の偏光を実質的に透過する。例えば、反射性偏光子1160は、第1偏光状態の偏光の少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも99%、又は少なくとも99.5%を反射し、かつ第1偏光状態と反対側の第2の偏光状態の偏光の少なくとも70%、又は少なくとも80%、又は少なくとも90%、又は少なくとも95%、又は少なくとも99%、又は少なくとも99.5%を透過する。第2偏光状態は、第1の偏光状態と逆であり、これは、いずれの偏光状態も他方の偏光状態に沿った成分を有さないことを意味する。例えば、第1偏光状態は、時計回りの円偏光状態であってもよく、第2偏光状態は、反時計回りの円偏光状態であってもよい。一部の場合では、第2偏光状態は、第1偏光状態に垂直であってもよい一部の場合では、反射性偏光子1160は、広帯域反射性偏光子であってもよい。例えば、一部の場合では、反射性偏光子は、400nm〜650nmの範囲内の第1偏光状態の偏光を実質的に反射してもよく、及び同範囲内の第1偏光状態に反対側の第2偏光状態の偏光を実質的に透過してもよい。一部の場合では、反射性偏光子1160は、2つ以上の別個の波長帯域の第1偏光状態を反射してもよく、他の帯域の光を透過してもよい。例えば一部の場合では、反射性偏光子1160は、実質的に445nm〜460nmの、530nm〜550nmの、600nm〜620nmの波長帯域内の第1偏光状態の偏光を実質的に反射してもよく、並びに第1偏光状態と、その他の波長帯域の、逆の又は垂直の第2偏光状態との両方を有する光を実質的に透過してもよい。
【0069】
偏光ビームスプリッタプレート1130は、第1最外主表面1165と、第1最外主表面1165に対して約20°未満、又は約15°未満、又は約10°未満、又は約7°未満、又は約5°未満、又は約3°未満、又は約2°未満、又は約1°未満の角度を形成する、反対側の第2最外主表面1145とを含む。一方又は両方の主表面が曲線状である場合、2つの主表面間の角度は、曲線主表面に最良に適合する平面間の角度を求めることにより測定される。
【0070】
プロジェクタ1110は、用途に望ましくあり得る任意のタイプのプロジェクタであってもよい。例えば、プロジェクタ1110は、LCOS結像器、OLED結像器、微小電気機械システム(MEMS)結像器、又はDLP結像器などのデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)結像器であってもよい。一部の場合では、
プロジェクタ1110は、偏光された第1結像光1120を投影する。一部の場合では、プロジェクタ1110は、非偏光の第1結像光1120を投影する。一部の場合では、第1結像光1120は、偏光又は非偏光であってもよい。代表的な視覚装置1100では、偏光ビームスプリッタプレート1130は、偏光ビームスプリッタプレートの多層光学フィルム反射性偏光子1160側から、投影された第1結像光1120を受光する。一部の場合では、ビームスプリッタプレートは、スプリッタプレートが、投影された第1結像光を偏光ビームスプリッタプレートの第1基材1140側から受光するように、反転されてもよい。代表的な視覚装置1100では、偏光ビームスプリッタプレート1130は、第2画像1132を偏光ビームスプリッタプレートの第1基材1140側から受光する。一部の場合では、ビームスプリッタプレートは、スプリッタプレートが、第2画像を偏光ビームスプリッタプレートの多層光学フィルム反射性偏光子1160側から受光するように、反対にされてもよい。
【0071】
一般的に、偏光ビームスプリッタプレート1130は、使用する際に望ましくあり得る任意の形状を有してもよい。例えば一部の場合では、
図6又は8に示されるように、偏光ビームスプリッタプレート1130は平坦である。
図11に示されるものなどの、別の例のように一部の他の場合では、偏光ビームスプリッタプレート1130は、曲線状である。偏光ビームスプリッタプレート1130は、使用する際に望ましくあり得る任意の方法を使用して、形付けられてもよい。例えば、プレート全体が例えばプレートを加熱することにより形付けられてもよい。別の例として、第1基材1140は、最初に形付けられ、次に多層光学フィルム反射性偏光子が基材に適用されてもよい。第1基材1140は、本明細書で開示される任意の基材であってもよい。例えば、基材1140は、ガラス及び/又はポリマーを含んでもよい一部の場合では、第1基材1140の最大厚さは、2mm未満、又は1.5mm未満、又は1mm未満、又は0.5mm未満、又は0.25mm未満、又は0.15mm未満、又は0.1mm未満、又は0.05mm未満である。一部の場合では、偏光ビームスプリッタプレート1130は、非常に薄い。例えばこのような場合では、第1最外主表面1165及び第2最外主表面1145の間の最大距離間隔は、約5mm未満、又は4mm未満、又は3mm未満、又は2mm未満、又は1.5mm未満、又は1mm未満、又は0.75mm未満、又は0.5mm未満、又は0.25mm未満である。
【0072】
一部の場合では、偏光ビームスプリッタプレート1130の幅及び長さは、偏光ビームスプリッタプレートの厚さよりも実質的に大きい。例えばこのような場合では、偏光ビームスプリッタプレートの第1最外主表面と第2最外主表面との間の最大距離間隔に対する偏光ビームスプリッタプレートの最小横寸法の比は、5超、又は10超、又は15超、又は20超、又は30超である。
【0073】
図11の代表的な偏光ビームスプリッタプレート1130は、1つの基材を含む。
図6に示されるものなどの一部の場合では、ビームスプリッタは2つの基材を含む。このような場合では、多層光学フィルム反射性偏光子1160は、接着剤を使用して第1及び第2基材の間に配設並びに接着されてもよい。
【0074】
図12は、観者の頭部に装着されるように構成されたフレーム1210を含む頭部装着型投影ディスプレイ1200の概略図である。投影ディスプレイ1200は、結像光を投影する右側プロジェクタ1204と、投影された結像光を右側プロジェクタから受光する右側偏光ビームスプリッタプレート1240とを更に含み、フレームが観者の頭部に装着されるとき、偏光ビームスプリッタプレートが観者の右目に向かい、かつプロジェクタが観者の頭部の右側部に配設されるようにフレームに取り付けられている。投影ディスプレイ1200は、結像光を投影する左側プロジェクタ1205と、投影された結像光を左側プロジェクタから受光する左側偏光ビームスプリッタプレート1245とを更に含み、並びにフレームが観者の頭部に装着されるとき、偏光ビームスプリッタプレートが観者の左目に向かい、かつプロジェクタが観者の頭部の左側部に配設されるようにフレームに取り付けられている。頭部装着型投影ディスプレイ1200は、フレームが観者の頭部に装着されるとき、イヤピースが観者の耳部に近接して配設されるようにフレームに取り付けられた右側及び左側イヤピース1230を更に含む。一部の場合では、プロジェクタ1204及び1205、並びにイヤピース1230は、フレーム1210と一体型であってもよい。
【0075】
代表的な投影ディスプレイ1200では、フレームは、イヤピース1230が観者の耳部上に、ノーズピース1220が観者の鼻部上に置かれるように構成されためがねの形態である。一般的に、投影ディスプレイ1200は、用途に望ましくあり得る任意のタイプのフレームを有してもよい。例えば一部の場合では、フレームは、フレームが頭部を包囲し、及びフレームの大きさを調整する手段を有するように観者の頭部に装着されてもよい。更にこのような場合には、ディスプレイは、1つの偏光ビームスプリッタ及び1つのプロジェクタのみを有してもよい。
【0076】
以下は、本開示の項目である。
項目1は、視覚装置であって、
第1結像光を投影するプロジェクタと
プロジェクタから投影された第1結像光を受光し、観者が見るための受光された第1結像光を反射する偏光ビームスプリッタプレートとを含み、偏光ビームスプリッタプレートは、第2画像を受光し、観者が見るための第2画像を透過し、
第1基材、
第1基材に接着された多層光学フィルム反射性偏光子であって、第1偏光状態の偏光を実質的に反射し、第1偏光状態に対して垂直な第2偏光状態の偏光を実質的に透過する、多層光学フィルム反射性偏光子と、
第1最外主表面と、
第1最外主表面と約20°未満の角度を形成する反対側の第2最外主表面と、を含み、
偏光ビームスプリッタプレートは、受光された第1結像光を観者に向けて反射し、反射された第1結像光は12μm未満の有効画素解像度を有する、視覚装置。
【0077】
項目2は、プロジェクタは偏光された第1結像光を投影する、項目1の視覚装置である。
【0078】
項目3は、プロジェクタは非偏光の第1結像光を投影する、項目1の視覚装置である。
【0079】
項目4は、第1結像光は偏光である、項目1の視覚装置である。
【0080】
項目5は、第1結像光は非偏光である、項目1の視覚装置である。
【0081】
項目6は、偏光ビームスプリッタプレートは、投影された第1結像光を偏光ビームスプリッタプレートの多層光学フィルム反射性偏光子側から受光する、項目1の視覚装置である。
【0082】
項目7は、偏光ビームスプリッタプレートは、投影された第1結像光を偏光ビームスプリッタプレートの第1基材側から受光する、項目1の視覚装置である。
【0083】
項目8は、偏光ビームスプリッタプレートは、第2画像を偏光ビームスプリッタプレートの多層光学フィルム反射性偏光子側から受光する、項目1の視覚装置である。
【0084】
項目9は、偏光ビームスプリッタプレートは、第2画像を偏光ビームスプリッタプレートの第1基材側から受光する、項目1の視覚装置である。
【0085】
項目10は、第2画像は周囲画像である、項目1の視覚装置である。
【0086】
項目11は、偏光ビームスプリッタプレートは平坦である、項目1の視覚装置である。
【0087】
項目12は、偏光ビームスプリッタプレートは曲線状である、項目1の視覚装置である。
【0088】
項目13は、第1基材はガラスを含む、項目1の視覚装置である。
【0089】
項目14は、第1基材はポリマーを含む、項目1の視覚装置である。
【0090】
項目15は、第1基材の最大厚さは0.5mm未満である、項目1の視覚装置である。
【0091】
項目16は、第1基材の最大厚さは0.25mm未満である、項目1の視覚装置である。
【0092】
項目17は、第1基材の最大厚さは0.1mm未満である、項目1の視覚装置である。
【0093】
項目18は、反射性偏光子は、第1偏光状態の偏光の少なくとも70%を反射し、第1偏光状態に対して垂直な第2偏光状態の偏光の少なくとも70%を透過する、項目1の視覚装置である。
【0094】
項目19は、反射性偏光子は、第1偏光状態の偏光の少なくとも80%を反射し、第1偏光状態に対して垂直な第2偏光状態の偏光の少なくとも80%を透過する、項目1の視覚装置である。
【0095】
項目20は、反射性偏光子は、第1偏光状態の偏光の少なくとも90%を反射し、第1偏光状態に対して垂直な第2偏光状態の偏光の少なくとも90%を透過する、項目1の視覚装置である。
【0096】
項目21は、反射性偏光子は、第1偏光状態の偏光の少なくとも95%を反射し、第1偏光状態に対して垂直な第2偏光状態の偏光の少なくとも95%を透過する、項目1の視覚装置である。
【0097】
項目22は、反射性偏光子は、第1偏光状態の偏光の少なくとも99%を反射し、第1偏光状態に対して垂直な第2偏光状態の偏光の少なくとも99%を透過する、項目1の視覚装置である。
【0098】
項目23は、第2最外主表面は第1最外主表面と約15°未満の角度を形成する、項目1の視覚装置である。
【0099】
項目24は、第2最外主表面は第1最外主表面と約10°未満の角度を形成する、項目1の視覚装置である。
【0100】
項目25は、第2最外主表面は第1最外主表面と約5°未満の角度を形成する、項目1の視覚装置である。
【0101】
項目26は、第2最外主表面は第1最外主表面と約2°未満の角度を形成する、項目1の視覚装置である。
【0102】
項目27は、第1最外主表面と第2最外主表面の間の最大距離間隔は、約1.5mm未満である、項目1の視覚装置である。
【0103】
項目28は、第1最外主表面と第2最外主表面の間の最大距離間隔は、約1mm未満である、項目1の視覚装置である。
【0104】
項目29は、第1最外主表面と第2最外主表面の間の最大距離間隔は、約0.75mm未満である、項目1の視覚装置である。
【0105】
項目30は、第1最外主表面と第2最外主表面の間の最大距離間隔は、約0.5mm未満である、項目1の視覚装置である。
【0106】
項目31は、偏光ビームスプリッタプレートの第1最外主表面と第2最外主表面との間の最大距離間隔に対する偏光ビームスプリッタプレートの最小横寸法の比が、10超である、項目1の視覚装置である。
【0107】
項目32は、偏光ビームスプリッタプレートの第1最外主表面と第2最外主表面との間の最大距離間隔に対する偏光ビームスプリッタプレートの最小横寸法の比が、15超である、項目1の視覚装置である。
【0108】
項目33は、偏光ビームスプリッタプレートの第1最外主表面と第2最外主表面との間の最大距離間隔に対する偏光ビームスプリッタプレートの最小横寸法の比が、20超である、項目1の視覚装置である。
【0109】
項目34は、第1最外主表面及び第2最外主表面のうちの少なくとも一方が湾曲部分を含む、項目1の視覚装置である。
【0110】
項目35は、第1最外主表面及び第2最外主表面のうちの少なくとも一方が、凹状である、項目1の視覚装置である。
【0111】
項目36は、第1最外主表面及び第2最外主表面のうちの少なくとも一方が、偏光ビームスプリッタプレートから離れるように曲がっている、項目1の視覚装置である。
【0112】
項目37は、第1最外主表面及び第2最外主表面のうちの少なくとも一方が凸状である、項目1の視覚装置である。
【0113】
項目38は、第1最外主表面及び第2最外主表面のうちの少なくとも一方が、偏光ビームスプリッタプレートに向けて曲がっている、項目1の視覚装置である。
【0114】
項目39は、多層光学フィルム反射性偏光子は、接着剤によって第1基材に接着されている、項目1の視覚装置である。
【0115】
項目40は、更に第2基材を含み、多層光学フィルム反射性偏光子が、第1機材と第2基材との間に配設されており、これらに接着されている、項目1の視覚装置である。
【0116】
項目41は、多層光学フィルム反射性偏光子は、接着剤によって第1及び第2基材に接着されている、項目40の視覚装置である。
【0117】
項目42は、偏光ビームスプリッタプレートは、受光された第2結像光を観者又はスクリーンに向かって反射し、反射された第1結像光は、9μm未満の有効画素解像度を有する、項目1の視覚装置である。
【0118】
項目43は、偏光ビームスプリッタプレートは、受光された第2結像光を観者又はスクリーンに向かって反射し、反射された第1結像光は、6μm未満の有効画素解像度を有する、項目1の視覚装置である。
【0119】
項目44は、プロジェクタはLCOS結像器を含む、項目1の視覚装置である。
【0120】
項目45は、多層光学フィルム反射性偏光子は、45nm未満の表面粗さRa、又は80nm未満の表面粗さRqを有する、項目1の視覚装置である。
【0121】
項目46は、 観者の頭部に装着されるように構成されたフレームと、
フレームが観者の頭部に装着されたとき、偏光ビームスプリッタプレートが観者の目の方に向くとともに、プロジェクタが観者の頭部の側部上に配設されるようにフレームに取り付けられた、項目1の視覚装置と、を含む、頭部装着型投影ディスプレイである。
【0122】
項目47は、フレームが、観者の頭部に装着されたとき、イヤピースが観者の耳部近位に配設され、イヤピースが観者に聴覚情報を提供する構成になるようにフレームに取り付けられたイヤピースを更に含む、項目46の頭部装着型投影ディスプレイである。
【0123】
本発明は、上記の特定の実施例及び実施形態に限定されるものとみなされるべきではなく、そのような実施形態は、本発明の様々な態様の説明を容易にするように詳細に記載されている。むしろ本発明は、添付される特許請求の範囲によって定義される本発明の趣旨及び範囲内に含まれる様々な改変形態、等価の工程、及び選択的装置を含む、本発明の全ての態様を包含するものと理解されたい。