(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明に係る遊技機の好ましい実施形態について、
図1〜
図22を参照して説明する。
【0008】
スロットマシン1は、遊技機の一例であり、従来のスロットマシンと同様に、スロットマシン1に備えられた複数のリール41a,41b,41cを回転させることによって遊技媒体であるメダルを獲得することができる回胴式遊技機を構成している。
【0009】
具体的には、スロットマシン1は、
図1及び
図2に示すように、スロットマシン1の本体にあたる筐体1bを備えるとともに、筐体1bの前面側を覆う扉体として前扉1aを備えている。
前扉1aは、スロットマシン1の筐体1bにヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられている(
図2等参照)。
前扉1aには、遊技者によって操作される複数の操作部(操作部ユニット)が取り付けられている。
例えば、機内にメダルを投入するためのメダル投入口2が設けられ、所定数(例えば、3枚)のメダルがメダル投入口2から投入されることで、前扉1aの後方側に設けられ、メダル投入口2と連通する遊技媒体選別装置(以下、メダルセレクタ2b)によってメダルが選別及び検出されて、ゲーム開始可能な状態となる。
【0010】
また、押下操作可能なベットボタン2a(例えば、マックスベットボタン)が設けられ、操作に応じて内部的に記憶したクレジットメダルからデータ形式のメダルをゲームに投入することもできる。
【0011】
また、リール41a,41b,41cの回転を始動させるスタートレバー3が設けられ、ゲーム開始可能な状態において遊技者により操作されることで、スロットマシン遊技が開始され、リール41a,41b,41cが回転を開始する。
【0012】
また、各リール41に対応して停止ボタン5a,5b,5cが設けられ、遊技者により各停止ボタン5が押下操作されることで、回転している各リール41を停止させることができる。
また、前扉1aには、操作部ユニットの他にも様々な装置が設けられており、例えば、各リール41に表された図柄を視認可能な表示窓6、上部演出ユニット8、下パネルユニット9、受皿ユニット30等が取り付けられている。
【0013】
上部演出ユニット8は、前扉1aの上部に配置され、遊技中の各種演出画面や操作の案内画面等を表示する表示装置や、遊技の進行に応じて発光するランプユニットや、遊技の進行に応じて音を出力するスピーカユニット等を備えている。本実施形態では、表示装置の一例として、液晶表示器81を備えている。
下パネルユニット9は、前扉1aの下部に配置され、所定の絵柄や文字が印刷等により施されたパネルを後方から照射する発光手段(例えば、LED)等を備えている。
上部演出ユニット8と下パネルユニット9は、前扉1aに設けられた副制御部200による制御によって、スロットマシン遊技に同期した表示演出や発光演出を実行することができる。
【0014】
受皿ユニット30は、下パネルユニット9の下方に配置され、メダル払出口7bから排出されたメダルを収容可能な受皿31等を備えている。
また、受皿ユニット30は、証紙42を貼付した証紙部材40が前面部31aの証紙表示窓32を介して視認可能に構成されている(
図12参照)。
なお、上記の各ユニットは、前扉1aの基部であるドアベース10に固定されることで、前扉1aに取り付けられる。
【0015】
筐体1bは、筐体構造を有し、スロットマシン遊技に必要な様々な機械、装置、遊技部品等が収納されている。
例えば、リール41a,41b,41c、各リール41を回転させるステッピングモータ(非図示)及び回転位置を検出するセンサ等を備えるドラムユニット4が設けられている。
また、メダルの貯留・払い出しを行うメダル払出装置7が設けられ、払い出されたメダルはメダル払出口7bを介して遊技者に提供される。
また、メダル払出装置7には、メダルを貯留するホッパー7aが設けられ、メダル投入口2より投入されたメダルがメダルセレクタ2bを介してホッパー7aに誘導される。
【0016】
また、筐体1bには、スタートレバー3、停止ボタン5等の操作部からの操作信号に基づいて、ドラムユニット4、メダル払出装置7等の各装置を制御することでスロットマシン遊技を実行可能な主制御部100が設けられている。
主制御部100は、種々の電子部品が実装された基板(主基板100a)からなり、筐体1b内の上部に取り付けられている。
主制御部100は、CPUなどを備えるコンピュータとして構成され、例えば、ゲーム開始可能な状態において、スタートレバー3に対する操作を検知すると、各リール41の回転を開始させる。
また、これと同時に、再遊技役、小役、ボーナス等の当選役を抽選により決定する内部抽選処理を実行し、各リール41の回転中において、各停止ボタン5に対する押下操作を検知すると、抽選結果に対応した図柄の組合せで停止するよう、回転している各リール41の停止制御を行う。
また、主制御部100は、停止した各リール41に表された縦方向に連続する3つの図柄の組合せを判定し、小役に対応する図柄の組合せでの停止を判定したときには、所定数のメダルを払い出すようにメダル払出装置7を制御する。
【0017】
また、筐体1bには、スロットマシン遊技に同期した演出を実行可能な副制御部200が設けられている。
副制御部200は、種々の電子部品が実装されたプリント基板(副基板200a)からなり、これを外部から視認可能な透明の樹脂ケースに収めた状態で、前扉1aの背面に着脱可能に取り付けられる。
また、副制御部200は、コンピュータとして構成され、主制御部100から送信される制御コマンドに基づいて上部演出ユニット8、下パネルユニット9などの演出装置を制御して、所定の演出を行わせる。例えば、副制御部200は、主制御部100からボーナス遊技開始を示す制御コマンドを受信すると、上部演出ユニット8や下パネルユニット9等に表示演出や発光演出を行わせる。
【0018】
スロットマシン1は、このような一般的なスロットマシンの構成に加え、さらに以下に示す特徴的な構成を備えている。
【0019】
[ドアベース]
次に、ドアベース10について
図4〜
図8を参照して説明する。
ドアベース10は、前扉1aの基部を構成する部材であり、表示装置取付部材の一例であって、表示装置を含む各種装置、遊技部品等が取り付けられる。
ドアベース10は、
図4に示すように、枠体からなるフレーム部11、下パネルユニット9を取り付けるための下パネル取付部15、受皿ユニット30を取り付けるための受皿取付部16等から構成されており、中央に開口部17を有している。
フレーム部11は、ドアベース10の上枠を構成する上フレーム12、ドアベース10の横枠を構成する横フレーム13、横フレーム13を連結する中フレーム14から構成されている。
横フレーム13には、中フレーム14を取付可能なボス131と、液晶表示器81を取付可能な取付孔132が形成されている。
ボス131は、中フレーム14を横フレーム13に取り付ける際に、中フレーム14の取り付け位置を位置決めする機能を有する。
ボス131は、横フレーム13の裏面に形成されており、大きさの異なる2つの凸部を有し、ボス131の内部に向かって穿設されたネジ孔が形成されている。
また、ボス131は、
図4に示すように、中フレーム14を第1の位置に取り付ける際に使用されるボス131aや、中フレーム14を第2の位置に取り付ける際に使用されるボス131b等を有している。
【0020】
[中フレーム]
中フレーム14は、規定部材の一例であり、横フレーム13に着脱可能に取り付けられ、開口部17を複数の開口領域に区分けるとともに、ドアベース10の剛性を高めることができる。
また、中フレーム14は、横フレーム13のボス131aとボス131bのそれぞれに対して取り付け位置を変更することができる。
具体的には、中フレーム14は、
図5に示すように、棒状の部材からなり、横フレーム13のボス131に固定するための取付部141と、液晶表示器81を固定するための取付部142を有している。
取付部141は、中フレーム14の両端に設けられており、貫通孔141aと係合穴141bが形成されている。
取付部142は、液晶表示器81を取付可能な位置に複数設けられており、貫通孔が形成されている。
【0021】
横フレーム13のボス131aに対して中フレーム14の貫通孔141aと係合穴141bを嵌め込み、ビス止めすることで、中フレーム14をドアベース10の第1の位置に取り付けた場合には(
図6(a)参照)、2つに区分された開口部17の上部の開口領域に小液晶表示器81aを配置することができる。
例えば、小液晶表示器81aを上部演出ユニット8のランプユニットやスピーカユニットに組み込んで一体化した状態で、ドアベース10に固定することによって、小液晶表示器81aがドアベース10の上部に配置される(
図1及び
図7参照)。なお、小液晶表示器81aは、例えば、12インチの表示画面サイズからなる表示装置である。
このように、中フレーム14をドアベース10の第1の位置に取り付けた場合、形成される開口領域の大きさに対応する小液晶表示器81aをドアベース10の上部に配置することができる。
【0022】
また、横フレーム13のボス131bに対して中フレーム14の貫通孔141aと係合穴141bを嵌め込み、ビス止めすることで、中フレーム14をドアベース10の第2の位置に取り付けた場合には(
図6(b)参照)、2つに区分された開口部17の下部の開口領域に、小液晶表示器81aよりも表示画面サイズが大きい大液晶表示器81bを取り付けることができる。
例えば、中フレーム14の複数の取付部142と大液晶表示器81bの上面に形成されている複数の取付部をビス止めすることで、大液晶表示器81bを中フレーム14に固定する。
また、横フレーム13の取付孔132と大液晶表示器81bの側面に形成されている取付部をビス止めすることで、大液晶表示器81bを横フレーム13に固定する。なお、大液晶表示器81bは、例えば、19インチの表示画面サイズからなる表示装置である。
これにより、
図8に示すように、大液晶表示器81bがドアベース10の中央部に配置される。
このように、中フレーム14をドアベース10の第2の位置に取り付けた場合、形成される開口領域の大きさに対応する大液晶表示器81bをドアベース10の中央部に配置することができる。
【0023】
なお、上記の説明では、中フレーム14をドアベース10の第1の位置と第2の位置の2か所の位置に取り付ける場合を説明したが、3か所以上の位置に取付可能としてもよく、また、中フレーム14に取り付ける液晶表示器81の大きさや種類も任意に変更することができる。
例えば、中フレーム14をドアベース10の第3の位置(
図6(b)参照)に取り付け、中フレーム14の複数の取付部142と大液晶表示器81bの下面に形成されている複数の取付部をビス止めし、横フレーム13の取付孔132と大液晶表示器81bの側面に形成されている取付部をビス止めすることで、大液晶表示器81bを取り付けてもよい。
また、中フレーム14を第2の位置に取り付けて、2つに区分された開口部17の上部の開口領域に、小液晶表示器81aよりも表示画面サイズが小さい液晶表示器81を配置してもよい。
【0024】
このように、中フレーム14の横フレーム13対する取り付け位置を変更することができるため、取り付け位置に応じて様々な大きさの液晶表示器81を前扉1aに取り付けることができる。
【0025】
また、上記の説明では、液晶表示器81をドアベース10に取り付けるために、中フレーム14を1つ用いる場合を説明したが、2つ以上用いてもよい。
例えば、中フレーム14をドアベース10の第1の位置と第3の位置の2か所に取り付けた場合、開口部17が3つの開口領域に区分される。具体的には、中フレーム14を第1の位置に取り付けることにより上部の開口領域が形成され、中フレーム14を第3の位置に取り付けることにより中部の開口領域と下部の開口領域が形成される。
そして、上部の開口領域には、前述の方法で小液晶表示器81aを配置可能であり、中部の開口領域には、前扉1aに取り付けられる演出用ユニットに小液晶表示器81aなどの液晶表示器81を組み込んで一体化した状態でドアベース10に固定することにより、液晶表示器81を配置可能である。なお、中部の開口領域には、第1の位置に取り付けた中フレーム14の取付部142と液晶表示器81の上面に形成されている取付部をビス止めし、横フレーム13の取付孔132と液晶表示器81に形成されている取付部をビス止めすることで、液晶表示器81を配置してもよい。
下部の開口領域には、小液晶表示器81aよりも表示画面サイズが小さい液晶表示器81を配置可能であり、第3の位置に取り付けた中フレーム14の取付部142と液晶表示器81の上面に形成されている取付部をビス止めし、横フレーム13の取付孔132と液晶表示器81に形成されている取付部をビス止めすることで、液晶表示器81を配置可能である。
【0026】
また、これに限らず、中フレーム14をドアベース10の第1の位置と第2の位置の2か所に取り付けた場合には、中フレーム14を第2の位置に取り付けることにより上部の開口領域が形成され、中フレーム14を第1の位置に取り付けることにより中部の開口領域と下部の開口領域が形成される。
そして、上部の開口領域と中部の開口領域には、小液晶表示器81aよりも表示画面サイズが小さい液晶表示器81を配置可能であり、下部の開口領域には、前述の方法で小液晶表示器81aなどの液晶表示器81を配置可能である。
このように、複数の中フレーム14を用いることで、形成される開口領域の大きさに応じた複数の液晶表示器81をドアベース10に取り付けることもできる。
【0027】
[下パネルユニット]
次に、下パネルユニット9について
図9〜
図11を参照して説明する。
下パネルユニット9は、前扉1aの下部(下パネル取付部15)に取り付けられ、
図9に示すように、パネル部材91と、複数の発光手段(LED931)を有するLED基板93と、複数の発光手段(LED941)を有するLED基板94と、LED基板93、94等を配置可能なベース部92等を備えている。
【0028】
パネル部材91は、前側パネル91a、後側パネル91b、これらを一体にしてベース部92に取り付けるための下パネル枠91c等を備えている。
前側パネル91aと後側パネル91bは、透光性を有する透光性部材であり、例えば、所定の絵柄や文字が印刷等により施されている。
前側パネル91aと後側パネル91bを重ね合わせた状態で、下パネル枠91cを前側パネル91aと後側パネル91bの周縁に嵌めることで前側パネル91a、後側パネル91b及び下パネル枠91cが一体化される。
この一体化した状態で、下パネル枠91cに設けられた係止爪をベース部92に設けられた係止部(非図示)に係止させて、ベース部92に取り付ける。さらに、下パネル取付部15側からベース部92にビス止めすることで、下パネルユニット9が下パネル取付部15に固定される。
【0029】
ベース部92は、配置部材の一例であり、
図11等に示すように、前扉1aの前面側から後方に向かって凹状に形成されており、前後方向において所定間隔(第2間隔D2)の空間を有している。
この空間(LED基板用配置空間)内の取付面921にLED基板93とLED基板94が配置されており、これらの基板に実装されたLED931やLED941が点灯することで、パネル部材91を背後から照らし出すことができる。
また、ベース部92の正面視右上部には、上縁部から下方に向かって切り欠かれた切欠部922が形成されている。
【0030】
LED基板93は、発光手段取付部材の一例であり、長尺のLED基板93上に複数のLED931が直線状に並べて実装されており、LED931の出射部が、パネル部材91の上部の領域である第1の領域R1に向けた状態で、取付面921に取り付けられている。
LED基板94は、他の発光手段取付部材の一例であり、長尺のLED基板94上に複数のLED941が直線状に並べて実装されており、LED941の出射部が、パネル部材91の第1の領域R1よりも下部の領域である第2の領域R2に向けた状態で、取付面921に取り付けられている。
このように、LED基板93に実装されるLED931から出射された光は、パネル部材91の第1の領域R1を照射し、一方、LED基板94に実装されるLED941から出射された光は、パネル部材91の第2の領域R2を照射するようになっている。
【0031】
ところで、本実施形態のスロットマシン1は、
図11等に示すように、下パネルユニット9のすぐ上部後方にメダルセレクタ2bが配置される。
このような位置にメダルセレクタ2bが配置されることで、下パネルユニット9(ベース部92)の上部後方の領域には、メダルセレクタ2bを配置可能な空間(メダルセレクタ用配置空間)が形成されている。
具体的には、ベース部92の内壁面が前方側に突出するように形成されており、その内壁面の後方にメダルセレクタ用配置空間が形成されている。
この突出した形状からなる内壁面の一部は、
図11に示すように、下パネル取付部15の突出面151で形成されている。
突出面151は、下パネル取付部15の正面視右上部に設けられており(
図4参照)、切欠部922の切欠部分を覆うように配置されている。
すなわち、下パネルユニット9がドアベース10(下パネル取付部15)に取り付けられた状態では、ベース部92の正面視右上部には、突出面151が切欠部922から露出するように位置するため、突出面151がパネル部材91の第1の領域R1と対向する。
【0032】
このような構成により、パネル部材91の第1の領域R1と、第1の領域R1と対向するベース部92の内壁面(突出面151)との間隔が、
図11に示すように、第2間隔D2よりも短い第1間隔D1で形成される。
そして、この第1間隔D1では、LED基板を配置するための十分な空間を有していないため、パネル部材91の第1の領域R1と対向する内壁面(突出面151)に、LED基板を配置することが困難であり、また、LED基板を配置したとしても、パネル部材91とLED基板との距離が近すぎるため、パネル部材91の表面において点発光が生じてしまい見栄えが低下してしまう。
【0033】
そこで、本実施形態では、ベース部92において第2間隔D2を有する取付面921に、LED基板93を配置し、LED基板93のLED931が第1の領域R1に向けて光を照射可能にLED基板93を所定角度傾けて配置してある。
これにより、第1間隔D1内にLED基板を配置することなく、メダルセレクタ2bの前方に位置するパネル部材91の第1の領域R1を照射することができる。
また、LED基板94は、LED941がパネル部材91の第2の領域R2に向けて光を照射可能に、LED基板93とは異なる角度(例えば、取付面921に対して平行)で取付面921に取り付けられている。
【0034】
また、突出面151の表面は、光を反射可能に構成されており、例えば、白色や銀色の着色塗装、鏡面のシート材、メッキ加工等によって形成されている。
これにより、LED基板93のLED931から出射された光が突出面151に照射されると、パネル部材91の第1の領域R1に向けて光を反射するため、突出面151は、反射部として機能するようになっている。
このように、光が照射され難いパネル部材91の第1の領域R1を効果的に照らすことができる。その結果、パネル部材91の第1の領域R1もパネル部材91の他の領域と同様に明るくすることができる。
【0035】
また、パネル部材91の第1の領域R1に光を照射する方法として、例えば、パネル部材91の第1の領域R1とLED基板93との間に導光部材を設け、LED基板93のLED931から照射された光を効率的に、第1の領域R1に対して導くようにしてもよい。
【0036】
なお、上記の説明では、LED基板93とLED基板94の2つのLED基板をベース部92の取付面921に取り付けるようにしているが、LED基板は、2つに限らず、3つ以上でもよい。また、複数のLEDをチューブに入れるなどして製作された棒状の光源を、取り付ける態様であってもよい。
【0037】
[受皿ユニット]
次に、受皿ユニット30について、
図12〜
図22を参照して説明する。
受皿ユニット30は、前扉1aの下部(受皿取付部16)に取り付けられ、メダルを収容可能な受皿31などによって構成されている。
受皿31は、遊技機構成部材の一例であり、
図12に示すように、前面部31aには、透明又は半透明の樹脂からなる証紙表示窓32が形成されている。この証紙表示窓32を介して証紙部材40に貼付した証紙42が遊技者側から視認可能になっている。
【0038】
受皿31の側面部31bには、第1開口部33が形成されている。
第1開口部33は、
図12等に示すように、側面部31bの側壁面に形成されており、側面部31b内部へ貫通する貫通孔であって、証紙部材40を挿入可能な大きさで形成されている。
【0039】
証紙部材40は、第1遊技部材の一例であり、
図13に示すように、可撓性及び透過性を有する平板状の部材であり、前面部31aの内部に形成される証紙部材収容空間35(
図15参照)に収容可能な大きさで形成されている。
また、証紙部材40には、証紙42の印刷面が遊技者側に向くように証紙42が貼付されており、証紙部材40が証紙部材収容空間35に収容された状態において、証紙表示窓32から証紙42を視認可能になっている。
証紙42は、例えば、公的な第三者検査機関によって、スロットマシン1の性能、仕様等が各規則に適合していることを示す証紙や、第三者が所有する特許権の使用許諾を受けていることを示す許諾証紙である。
証紙42には、遊技機固有の情報として、所定の管理団体が付した管理番号、遊技機の製造番号、遊技機の機種番号、企業名、製造年度及びこれらをコード化したQRコード(登録商標)等が付されている。
【0040】
受皿31の背面には、第2開口部34が形成されている。
第2開口部34は、側面部31bの後方側に形成されており、側面部31b内部へ貫通する貫通孔であって、後述するシャッター部材50を挿入可能な大きさで形成されている(
図15参照)。
【0041】
シャッター部材50は、第2遊技部材の一例であって、第2開口部34から挿入可能であり、側面部31bの内部に形成されるシャッター部材収容空間36に収容可能な大きさで形成され、シャッター部材収容空間36に収容された状態で、第1開口部33を開放困難に閉鎖する。
シャッター部材50は、
図14に示すように、本体部51と、シャッター部材50の先端部に形成される第1係止部52と、シャッター部材50の後端部に形成され、弾性変形可能に鉤状に形成された第2係止部53を備えている。
第1係止部52は、シャッター部材50がシャッター部材収容空間36に収容された状態において、側面部31bの内面から突出形成される突片37(
図16参照)に係止する。
第2係止部53は、上側と下側に一対形成されており、シャッター部材50がシャッター部材収容空間36に収容された状態において、受皿取付部16に形成される挿入口161の縁部にそれぞれ係止する(
図17参照)。なお、第2係止部53は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。
【0042】
次に、
図15及び
図16を参照して、証紙部材40の収容方法について説明する。
まず、証紙部材40の先端部を第1開口部33から挿入し、前面部31aの内面に沿ってスライド移動させる。このとき、証紙部材40は可撓性を有しているため、先端部が前面部31aの内面に接触すると、内面に沿って湾曲し、証紙部材収容空間35内に証紙部材40が案内される。
そして、証紙部材40が証紙部材収容空間35内に完全に挿入されると、
図15に示すように、証紙部材収容空間35内に収容した状態となり、証紙表示窓32から証紙42が視認可能になる。
【0043】
次いで、前扉1aを開放した後に、受皿取付部16に形成された挿入口161を外部に露出させる。
挿入口161は、第2開口部34と連通する位置に設けられた貫通孔であり、シャッター部材50を挿入可能な大きさ及び形状で形成されている。
シャッター部材50の先端部を挿入口161から挿入すると、シャッター部材50は第2開口部34を通過して側面部31bの内部へ進入する。そして、シャッター部材50が完全に挿入されると、
図16に示すように、シャッター部材50はシャッター部材収容空間36内に収容した状態となる。
【0044】
このようにシャッター部材50が、シャッター部材収容空間36に収容された状態では、本体部51の一部の領域(露出面51a)が、側面部31bの外壁面とほぼ面一となるように第1開口部33から露出する。すなわち、第1開口部33はシャッター部材50(露出面51a)によって閉鎖される。
また、シャッター部材50がシャッター部材収容空間36に収容された状態では、第1係止部52が突片37と側面部31bの内壁間に係止し、第2係止部53が受皿取付部16の挿入口161の縁部に引っ掛かるように係止する。
これにより、シャッター部材50は、前後方向及び左右方向の移動が規制されるので、シャッター部材収容空間36に収容された位置で固定される。
その結果、シャッター部材50の第2開口部34方向への移動が規制されるため、第1開口部33が閉鎖された状態を維持するようになっている。
【0045】
なお、誤って証紙部材40を証紙部材収容空間35内に収容してしまった場合や、他の機種への受皿ユニット30の再利用等の理由により、証紙部材40を証紙部材収容空間35から取り出す場合には、前扉1aを開放した後、第2係止部53の操作部分を上下から挟み込むように圧迫して弾性変形させながら、第2係止部53と挿入口161との係合を解除し、シャッター部材50を挿入口161及び第2開口部34から引き抜いた後、証紙部材収容空間35に収容されている証紙部材40を第1開口部33から取り出す。
これにより、作業者は、簡単な作業で証紙部材40を取り出すことができる。
【0046】
このように、本実施形態では、シャッター部材50がシャッター部材収容空間36に収容された状態では、シャッター部材50が第1開口部33を閉鎖するとともに、第1係止部52及び第2係止部53の係止により固定されるため、第1開口部33の閉鎖状態を維持することになる。
これにより、スロットマシン1の外部から第1開口部33が開放されることを防止することができ、証紙部材40を取り出す等の不正行為を防ぐことができる。
すなわち、遊技者側からは、証紙部材40を介して証紙42を確認できるものの、証紙42を直接剥離又は交換できないようになっている。
【0047】
また、シャッター部材50が、シャッター部材収容空間36に収容された状態では、本体部51の露出面51aが、側面部31bの外壁面と面一となるように第1開口部33を閉鎖する。これにより、工具や指を引っ掛けるための段差がないので、閉鎖された第1開口部33を無理にこじ開けるといった不正行為を防ぐことができる。
また、一の部材(シャッター部材50)を、第2開口部34に挿入するだけで、第1開口部33の開放困難に閉鎖することができるため、第1開口部33を閉鎖するための部材と、この部材を移動不能に固定するための部材をそれぞれ設ける必要がなく、製造コストを抑えることができる。
【0048】
次に、
図18〜
図22を参照して、受皿ユニット30の他の実施形態について説明する。
前述の受皿ユニット30では、第1開口部33を閉鎖する構成と、第1開口部33の閉鎖状態を維持するための構成の双方をシャッター部材50が備える場合で説明したが、次に説明する実施形態では、これらの構成を別々の部材が備える場合を説明する。なお、上記の説明と重複する部分は省略し、異なる部分について具体的に説明する。
【0049】
受皿31の側面部31bの内部には、シャッター部材60が設けられている。
シャッター部材60は、第3遊技部材の一例であって、第1開口部33を開閉可能に構成されており、
図18に示すように、ベース部61と、ベース部61に取り付けられる扉部62等を備えている。
ベース部61には、第1開口部33と連通する開口61aが形成されており、扉部62をスライド移動させることにより開口61a及び第1開口部33を開閉可能になっている。
また、ベース部61の中央部分には、凹状に形成された凹部61bが設けられており、凹部61bには弾性片612等が設けられている。弾性片612は、弾性片612の表面の法線方向に弾性変形可能に形成されている。
【0050】
扉部62には、扉部62をスライド移動させるときに手を引っ掛けることが可能な取手部621、第1係止開口部622、第2係止開口部623等が形成されている。
扉部62は、ベース部61と扉部62を接続するバネ部材611によって筐体1b側に向かって付勢されており、開状態では、第1係止開口部622に弾性片612の表面から突出形成されている突出片613が係止する。これにより、扉部62の開状態が維持されて、開口61a及び第1開口部33も開放される。
また、扉部62が閉状態となる位置まで取手部621をスライド移動させた場合には、第1係止開口部622と突出片613の係止が解除されて、第2係止開口部623に突出片613が係止する。これにより、扉部62の閉状態が維持されるとともに、開口61a及び第1開口部33も閉鎖される。
【0051】
また、本実施形態の受皿ユニット30には、第2遊技部材の一例であり、第2開口部34から挿入可能な規制部材70を備えている。
規制部材70は、シャッター部材60の扉部62が閉状態において、開状態となる第2開口部34方向への扉部62の移動を規制する。
規制部材70は、
図19に示すように、本体部71と、規制部材70の先端部に形成される第1係止部74と、規制部材70の後端部に形成される鉤状の第2係止部73を備えている。
第1係止部74は、規制部材70が側面部31bの内部に形成される規制部材収容空間38に収容された状態において、ベース部61の凹部61bの縁部に当接する(
図22参照)。
第2係止部73は、上側と下側に一対形成されており、規制部材70が規制部材収容空間38に収容された状態において、受皿取付部16に形成される挿入口162の縁部にそれぞれ係止する(
図22参照)。なお、第2係止部73は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。
また、規制部材70が規制部材収容空間38に収容された状態では、本体部71の一部の領域(当接面72)が、弾性片612の側面に内側から当接する。すなわち、弾性片612が、弾性片612の表面の法線方向に弾性変形することを阻止するように位置する。
【0052】
次に、
図20〜
図22を参照して、証紙部材40の収容方法について説明する。
まず、証紙部材40を第1開口部33から挿入し、前面部31aの内面に沿ってスライド移動させて証紙部材40を完全に挿入すると、
図20に示すように、証紙部材収容空間35内に証紙部材40が収容された状態となる。
次いで、扉部62が閉状態となる位置まで取手部621を用いて扉部62をスライド移動させることで、第1開口部33(開口61a)を閉鎖する。
この状態では、規制部材70が規制部材収容空間38に収容されていないため、弾性片612の弾性変形が許容される。その結果、扉部62を閉状態となる位置までスライド移動させた際に、弾性片612が弾性片612表面の法線方向に弾性変形して、突出片613と第1係止開口部622との係止が解除され、扉部62の移動に伴って第2係止開口部623に突出片613が係止する。
【0053】
次いで、前扉1aを開放した後、挿入口162を外部に露出させた状態で、規制部材70の先端部を挿入口162から挿入する。
これにより、規制部材70が第2開口部34を通過して側面部31bの内部へ進入し、規制部材70が完全に挿入されると、
図21に示すように、規制部材収容空間38内に規制部材70が収容された状態となる。
また、規制部材70が規制部材収容空間38に収容された状態では、第1係止部74が凹部61bの縁部に当接し、第2係止部73が挿入口162の縁部に係止する。これにより、規制部材70が規制部材収容空間38に収容された位置で固定される。
【0054】
また、規制部材70が規制部材収容空間38に収容された状態では、規制部材70の当接面72が弾性片612の側面に内側から当接する。
このとき、扉部62を開状態となるようにスライド移動させようとすると、当接面72が弾性片612の側面に当接しているため、弾性片612の弾性変形を規制するようになっている。
これにより、扉部62の第2開口部34方向への移動が規制部材70によって規制され、第1開口部33が閉鎖された状態を維持するようになっている。
【0055】
なお、誤って証紙部材40を証紙部材収容空間35に収容してしまった場合や、他の機種への受皿ユニット30の再利用等の理由により、証紙部材40を証紙部材収容空間35から取り出す場合には、前扉1aを開放した後、第2係止部73の操作部分を上下から挟み込むように圧迫して弾性変形させながら、挿入口162との係合を解除し、規制部材70を挿入口162及び第2開口部34から引き抜いた後に、扉部62をスライド移動させて閉状態とすることで、第1開口部33を開放し、証紙部材収容空間35に収容されている証紙部材40を第1開口部33から取り出す。
【0056】
このように、第1開口部33を扉部62によって閉状態とし、規制部材70を規制部材収容空間38に収容することで、扉部62のスライド移動が規制されるため、スロットマシン1の外部から第1開口部33が開放されることを防止することができ、証紙部材40を取り出す等の不正行為を防ぐことができる。
このような構成からなる本実施形態の受皿ユニット30を備えた場合でも、上記に説明した受皿ユニット30とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0057】
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン1では、以下のような効果を発揮することができる。
【0058】
例えば、本実施形態のスロットマシン1では、中フレーム14をドアベース10(横フレーム13)に取付可能な位置が複数設けられており、これらの取り付け位置を変更するだけで、この取り付け位置に応じて様々な大きさの表示装置(液晶表示器81)を前扉1aに取り付けることができる。
これにより、中フレーム14を備えるドアベース10を共通部品として用いることで、様々な大きさの表示装置を使用したい場合でも、各表示装置用のドアベースをそれぞれ製造する必要がないため、製造コストの上昇を抑えることができる。
例えば、機種に応じて、表示画面の大きさの異なる液晶表示器81をスロットマシン1に使用したい場合には、当該ドアベース10を用いることで、複数の機種に対応可能となり、汎用的に使用することができる。
一方、特許文献1には、前扉の上部領域に遊技に関する演出画像を表示する表示装置が取り付けられた遊技機が開示されており、この遊技機の前扉(ドアベース)は、1種類の大きさの表示装置にしか対応していないため、1種類の大きさの表示装置しか取り付けることができず、様々な大きさの表示装置を取り付けることができるものではなかった。このため、異なる大きさの表示装置を使用したい場合には、当該表示装置が取付可能な前扉(ドアベース)を新たに用意する必要があり、コストの増加を招いていた。
【0059】
また、例えば、本実施形態のスロットマシン1では、パネル部材91の上部の領域である第1の領域R1に光が照射されるように、LED基板93を所定角度傾斜させて配置するため、第1の領域R1もパネル部材91の他の領域と同様に明るくすることができる。
一方、特許文献2には、所定の意匠が施された下パネルの後方側に取付凹部が設けられており、この取付凹部内に設けられたLED基板から下パネルに対して光を照射する遊技機が開示されているが、上記遊技機では、取付凹部の上部の領域の後方側にメダルセレクタが位置しているので、下パネルの上部の領域と取付凹部の上部の領域との間にLED基板を配置可能なスペースを設けることが困難であった。
このため、下パネルの上部の領域は、下パネルにおける他の領域に比べて暗くなってしまっていた。
これに対して、本実施形態のスロットマシン1では、LED基板93を配置可能な空間(LED基板用配置空間)を設けるとともに、下パネルの上部の領域に光が照射されるように所定角度傾けているため、LED基板の配置が困難で、照射され難い上部領域(第1の領域R1)を他の領域と同様に明るくすることができる。
【0060】
また、例えば、本実施形態のスロットマシン1では、受皿31の側方に形成された第1開口部33から証紙部材40を挿入し、受皿31の後方に形成された第2開口部34からシャッター部材50を挿入することで第1開口部33を閉鎖する、あるいは、シャッター部材60によって第1開口部33を閉鎖した状態で、第2開口部34から規制部材70を挿入することによって、簡単な作業で証紙部材40を収容することができるとともに、外部から第1開口部33を介して証紙部材40が取り出されてしまうことを防ぐことができる。
一方、特許文献3には、下パネルを取り外し、当該下パネルの内面に証紙を貼着する遊技機が開示されているが、上記遊技機では、証紙を遊技機に取り付けるために、遊技機から下パネルを取り外す必要があったため、証紙を取り付ける作業が煩雑であった。
また、下パネルには遊技機を特定するキャラクターなどが描かれているため、下パネルに証紙を貼付すると、下パネルの見栄えが悪くなるという問題があった。
これに対して、本実施形態のスロットマシン1では、証紙部材40を受皿ユニット30内に配置するため、証紙部材40をスロットマシン1に取り付ける際に、下パネルを取り外す必要がなく、また、下パネルの意匠性を損なうこともない。
また、受皿31の側方に形成された第1開口部33から証紙部材40を挿入し、受皿31の後方に形成された第2開口部34からシャッター部材50を挿入するだけで、第1開口部33の開放困難に閉鎖することができるため、簡単な構成で製造コストを抑えることができ、さらには、簡単な作業で証紙部材40を収容することができる。
【0061】
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン1によれば、特許文献1〜3などに記載されている従来の遊技機が改善すべきこのような課題の全部又は一部などを解決することができる。
【0062】
以上、本発明の遊技機の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技機は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、上述したドアベース10に関する実施形態においては、中フレーム14を左右の横フレーム13を連結するように取り付けた場合で説明したが、これに限らず、例えば、上フレーム12と下パネル取付部15を連結し、開口部17を左右方向に区分して、左右に仕切られた開口領域の一方又は両方に液晶表示器81を取り付けるようにしてもよい。
【0063】
また、上述したドアベース10に関する実施形態においては、中フレーム14に対して固定する表示装置については、液晶表示器81に替えて7セグ等の異なる表示装置することも可能であるとともに、表示装置ではなく、導光板や可動役物等の他の演出部材にすることも可能である。
【0064】
また、上述した下パネルユニット9に関する実施形態においては、下パネルユニット9の透光性部材(パネル部材91)の一部の領域(第1の領域R1)に対して光を照射する発光手段取付部材(LED基板93)を例にあげて説明したが、これに限らず、スロットマシン1の前面側に取り付けられる装置(例えば、中パネルユニット、上パネルユニット、配当表ユニット)が備えるパネル部材及びLED基板に適用することができる。また、スロットマシン1の前面側に取り付けられる装置に限らず、スロットマシン1に設けられる可動役物などの種々の部材にも適用することができる。
すなわち、スロットマシン1に設けられる部材が有する透光性部材の一部の領域とLED基板との間に、LED基板を配置困難な空間が存在する場合、当該領域に光を照射するために、LED基板を斜めに配置するようにしても良い。この場合も同様の作用効果を奏することができる。
【0065】
また、上述した受皿ユニット30に関する実施形態においては、シャッター部材50が受皿31の所定の箇所と係止する係止部として第1係止部52及び第2係止部53を備え、規制部材70が受皿31の所定の箇所と係止する係止部として第1係止部74及び第2係止部73を備える場合で説明したが、このような構成に限定されるものではなく、その他の形状の係止部によって係止してもよいし、ビス等の固定手段を使用してシャッター部材50や規制部材70を固定してもよい。
【0066】
また、本実施形態では、本発明をスロットマシンに適用したがパチンコ機(例えば、玉スロ)などその他の遊技機に適用することもできる。
また、メダル、遊技球等の現物の遊技媒体を用いることなく、データ形式の擬似遊技媒体を用いてゲームを実行可能な、いわゆる封入式遊技機にも、本発明を適用することができる。