特許第6867237号(P6867237)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6867237
(24)【登録日】2021年4月12日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/33 20180101AFI20210419BHJP
   F21S 41/36 20180101ALI20210419BHJP
   F21S 41/663 20180101ALI20210419BHJP
   F21S 41/147 20180101ALI20210419BHJP
   F21V 7/09 20060101ALI20210419BHJP
   F21W 102/155 20180101ALN20210419BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20210419BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20210419BHJP
【FI】
   F21S41/33
   F21S41/36
   F21S41/663
   F21S41/147
   F21V7/09 100
   F21W102:155
   F21Y115:10
   F21Y115:30
【請求項の数】5
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-116718(P2017-116718)
(22)【出願日】2017年6月14日
(65)【公開番号】特開2019-3797(P2019-3797A)
(43)【公開日】2019年1月10日
【審査請求日】2020年5月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001133
【氏名又は名称】株式会社小糸製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100099999
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 隆
(72)【発明者】
【氏名】山本 逸平
【審査官】 河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−189283(JP,A)
【文献】 特開2017−068948(JP,A)
【文献】 特開2013−239362(JP,A)
【文献】 特開2011−175818(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 41/33
F21S 41/147
F21S 41/36
F21S 41/663
F21V 7/09
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させることによりロービーム用配光パターンを形成する第1リフレクタと、第2光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させることによりハイビーム用付加配光パターンを形成する第2リフレクタとが、灯具前後方向と交差する方向に並んで配置された車両用灯具において、
上記第2リフレクタは、上記第2光源に対して近い位置にある近距離反射面と遠い位置にある遠距離反射面とが所要間隔をおいて配置された構成となっており、
上記第2リフレクタの前方に、ロービーム点灯モードで点灯する第3光源が配置されており、
上記近距離反射面と上記遠距離反射面との間の隙間に、上記第3光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させる第3リフレクタが配置されている、ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
上記第3光源は、上記近距離反射面および上記遠距離反射面で反射した上記第2光源からの出射光を遮光しない位置に配置されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
【請求項3】
上記第3リフレクタの反射面は、上記第3光源からの出射光を下向き光として反射させるように構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
【請求項4】
上記第3リフレクタの反射面は、該反射面に上記第2光源からの出射光が入射しない位置に配置されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用灯具。
【請求項5】
上記第2光源の前方に、上記第3光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させる第4リフレクタが配置されている、ことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンとを選択的に形成するように構成されたパラボラ型の車両用灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、光源からの出射光をリフレクタによって灯具前方へ向けて反射させるように構成された、いわゆるパラボラ型の車両用灯具として、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンとを選択的に形成するように構成されたものが知られている。
【0003】
「特許文献1」には、このような車両用灯具の構成として、第1光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させることによりロービーム用配光パターンを形成する第1リフレクタと、第2光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させることによりハイビーム用付加配光パターンを形成する第2リフレクタとが、灯具前後方向と交差する方向に並んで配置されたものが記載されている。
【0004】
この「特許文献1」に記載された車両用灯具においては、第1光源を点灯させることによってロービーム用配光パターンを形成するとともに、第2光源を追加点灯させることによってハイビーム用付加配光パターンをロービーム用配光パターンに対して追加形成し、これによりハイビーム用配光パターンを形成するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015−50173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来の車両用灯具は、ハイビーム点灯モードでは、第1および第2光源が点灯して第1および第2リフレクタの反射面が光って見えるが、ロービーム点灯モードでは、第1光源のみが点灯して第2光源は点灯しないので、第1リフレクタの反射面は光って見えるが第2リフレクタの反射面は光って見えず、このため車両用灯具としての被視認性が低下してしまう。
【0007】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンとを選択的に形成するように構成されたパラボラ型の車両用灯具において、ロービーム用配光パターンを形成するための第1リフレクタとハイビーム用付加配光パターンを形成するための第2リフレクタとが灯具前後方向と交差する方向に並んで配置されている場合であっても、被視認性を高めることができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明は、所定の第3光源および第3リフレクタが追加配置された構成とすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0009】
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
第1光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させることによりロービーム用配光パターンを形成する第1リフレクタと、第2光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させることによりハイビーム用付加配光パターンを形成する第2リフレクタとが、灯具前後方向と交差する方向に並んで配置された車両用灯具において、
上記第2リフレクタは、上記第2光源に対して近い位置にある近距離反射面と遠い位置にある遠距離反射面とが所要間隔をおいて配置された構成となっており、
上記第2リフレクタの前方に、ロービーム点灯モードで点灯する第3光源が配置されており、
上記近距離反射面と上記遠距離反射面との間の隙間に、上記第3光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させる第3リフレクタが配置されている、ことを特徴とするものである。
【0010】
上記「ハイビーム用付加配光パターン」とは、ハイビーム用配光パターンを形成するためにロービーム用配光パターンに対して付加的に形成される配光パターンを意味するものである。
【0011】
上記「灯具前後方向と交差する方向」の具体的な方向は特に限定されるものではなく、例えば車幅方向や上下方向等が採用可能である。
【0012】
上記「第1光源」、「第2光源」および「第3光源」の各々の種類は特に限定されるものではなく、例えば、発光ダイオードやレーザダイオード等の発光素子あるいは光源バルブ等が採用可能である。
【0013】
上記「第1光源」および「第1リフレクタ」の配置個数ならびに上記「第2光源」および「第2リフレクタ」の配置個数は特に限定されるものではない。
【0014】
上記「第1フレクタ」は、第1光源に対して近い位置にある近距離反射面と遠い位置にある遠距離反射面とが所要間隔をおいて配置された構成となっていれば、その「近距離反射面」と「遠距離反射面」との具体的な位置関係や、両者間の「隙間」の具体的な大きさや形状等は特に限定されるものではなく、また上記「隙間」は1箇所であってもよいし複数箇所であってもよい。
【0015】
上記「第3フレクタ」は、近距離反射面と遠距離反射面との間の隙間において第3光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させ得るように配置されていれば、その具体的な大きさや反射面形状等は特に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0016】
本願発明に係る車両用灯具は、第1光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させることによりロービーム用配光パターンを形成する第1リフレクタと、第2光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させることによりハイビーム用付加配光パターンを形成する第2リフレクタとが灯具前後方向と交差する方向に並んで配置された構成となっているが、第2リフレクタは、第2光源に対して近い位置にある近距離反射面と遠い位置にある遠距離反射面とが所要間隔をおいて配置された構成となっており、この第2リフレクタの前方にはロービーム点灯モードで点灯する第3光源が配置されており、その近距離反射面と遠距離反射面との間の隙間には第3光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させる第3リフレクタが配置されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0017】
すなわち、ハイビーム点灯モードでは、第1および第2光源が点灯するので、第1リフレクタの反射面が光って見えるとともに第2リフレクタの近距離反射面および遠距離反射面が光って見える。一方、ロービーム点灯モードでは、従来のように第1光源が点灯するだけでなく第3光源も同時に点灯するので、第1リフレクタの反射面が光って見えるだけでなく第3リフレクタの反射面(すなわち第2リフレクタにおける近距離反射面と遠距離反射面との間の隙間の部分)も光って見える。したがって車両用灯具としての被視認性を高めることができる。
【0018】
このように本願発明によれば、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンとを選択的に形成するように構成されたパラボラ型の車両用灯具において、ロービーム用配光パターンを形成するための第1リフレクタとハイビーム用付加配光パターンを形成するための第2リフレクタとが灯具前後方向と交差する方向に並んで配置されている場合であっても、その被視認性を高めることができる。
【0019】
上記構成において、第3光源が、近距離反射面および遠距離反射面で反射した第2光源からの出射光を遮光しない位置に配置された構成とすれば、この第3光源の存在によってハイビーム用付加配光パターンの明るさが不用意に低下してしまうのを未然に防止することができる。
【0020】
上記構成において、第3リフレクタの反射面として、第3光源からの出射光を下向き光として反射させる構成とすれば、第3光源の点灯時に第3リフレクタからの反射光がグレア光となってしまうのを未然に防止することができる。
【0021】
なお、このようにする代わりに、第3リフレクタの反射面として、第3光源からの出射光をグレア光とならない程度の上向き光を含む光として反射させる構成とすることも可能である。
【0022】
上記構成において、第3リフレクタの反射面として、該反射面に第2光源からの出射光が入射しない位置に配置された構成とすれば、第2リフレクタの近距離反射面および遠距離反射面による第2光源からの出射光の反射制御機能が損なわれないようにした上で、第3リフレクタによる第3光源からの出射光の反射制御を行うことができる。
【0023】
上記構成において、第2光源の前方に、第3光源からの出射光を灯具前方へ向けて反射させる第4リフレクタが配置された構成とすれば、ロービーム点灯モードにおいて、第2リフレクタの周辺領域がより広範囲にわたって光って見えるようにすることができる。また、この第4リフレクタが配置された構成とすることにより、灯具前方から第2光源が見えてしまわないようすることができ、これにより車両用灯具の見映え向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本願発明の一実施形態に係る車両用灯具を示す部分断面正面図
図2図1のII−II線断面図
図3図1のIII−III線断面図
図4】上記車両用灯具からの照射光により形成される配光パターンを透視的に示す図であって、(a)はロービーム用配光パターンを示す図、(b)はハイビーム用配光パターンを示す図
図5】上記車両用灯具を点灯状態で示す正面図であって、(a)はロービーム点灯モードで示す図、(b)はハイビーム点灯モードで示す図、(c)はハイビーム点灯モードでの点灯状態の変形例を示す図
図6】上記実施形態の変形例を示す、図3と同様の図
図7】上記変形例を作用を示す、図5と同様の図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【0026】
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用灯具10を示す部分断面正面図である。また、図2は、図1のII−II線断面図であり、図3は、図1のIII−III線断面図である。
【0027】
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両用灯具10は、車両の左前端部に配置されるヘッドランプであって、ロービーム照射とハイビーム照射とを選択的に行い得るように構成されている。
【0028】
この車両用灯具10は、ランプボディ12とその前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に、4つの灯具ユニット20A、20Bが車幅方向に並んだ状態で組み込まれた構成となっている。
【0029】
なお、これらの図において、Xで示す方向が灯具としての「前方」(車両としても「前方」)であり、Yで示す方向が「右方向」であり、Zで示す方向が「上方向」である。
【0030】
4つの灯具ユニット20A、20Bのうち左側(すなわち車幅方向外側)に位置する2つの灯具ユニット20Aは、ロービーム用配光パターンを形成するための灯具ユニットとして構成されており、右側に位置する2つの灯具ユニット20Bは、ハイビーム用付加配光パターン(すなわちハイビーム用配光パターンを形成するためにロービーム用配光パターンに対して付加的に形成される配光パターン)を形成するための灯具ユニットとして構成されている。
【0031】
まず、2つの灯具ユニット20Aの構成について説明する。
【0032】
図1および2に示すように、各灯具ユニット20Aは、第1光源22Aと、この第1光源22Aからの出射光を前方へ向けて反射させる第1リフレクタ24Aとを備えた構成となっている。
【0033】
第1光源22Aは、白色発光ダイオードであって、横長矩形状の発光面22Aaを有している。
【0034】
この第1光源22Aは、その発光面22Aaを真下の方向に向けた状態で基板26の下面に支持されている。この基板26はヒートシンクとしての機能を有しており、ランプボディ12に支持されている。
【0035】
第1リフレクタ24Aは、第1光源22Aの下方側に配置されており、その後部上端縁に形成された水平フランジ部24Abにおいて基板26の下面に支持されている。
【0036】
第1リフレクタ24Aの反射面24Aaは、灯具正面視において縦横格子状に区分けされた複数のセグメントの各々に反射素子24Asが割り付けられた構成となっている。各反射素子24Asは、第1光源22Aの発光中心を焦点とするとともに灯具前後方向に延びる軸線を中心軸とする回転放物面を基準面とする凹曲面で構成されている。
【0037】
そして、各灯具ユニット20Aにおいては、第1リフレクタ24Aの反射面24Aaを構成する複数の反射素子24Asの各々において第1光源22Aからの光を反射制御することによりロービーム用配光パターンの一部を形成し、その合成配光パターンとしてロービーム用配光パターンを形成するようになっている。
【0038】
次に、残り2つの灯具ユニット20Bの構成について説明する。
【0039】
図1および3に示すように、各灯具ユニット20Bは、第2光源22Bと、この第2光源22Bからの出射光を前方へ向けて反射させる第2リフレクタ24Bとを備えた構成となっている。
【0040】
第2光源22Bは、第1光源22Aと同様の構成を有しており、その発光面22Baを真下の方向に向けた状態で基板26の下面に支持されている。
【0041】
第2リフレクタ24Bは、第2光源22Bの下方側に配置されており、その後部上端縁に形成された水平フランジ部24Bbにおいて基板26の下面に支持されている。
【0042】
第2リフレクタ24Bは、その反射面として、第2光源22Bに対して近い位置にある近距離反射面24Ba1と遠い位置にある遠距離反射面24Ba2とが所要間隔をおいて配置された構成となっている。
【0043】
近距離反射面24Ba1は、灯具正面視において縦縞状に区分けされた複数のセグメントの各々に反射素子24Bs1が割り付けられた構成となっている。各反射素子24Bs1は、第2光源22Bの発光中心を焦点とするとともに灯具前後方向に延びる軸線を中心軸とする回転放物面を基準面とする凹曲面で構成されている。
【0044】
遠距離反射面24Ba2は、灯具正面視において縦横格子状に区分けされた複数のセグメントの各々に反射素子24Bs2が割り付けられた構成となっている。各反射素子24Bs2は、第2光源22Bの発光中心を焦点とするとともに灯具前後方向に延びる軸線を中心軸とする回転放物面を基準面とする凹曲面で構成されている。
【0045】
その際、この遠距離反射面24Ba2の基準面となる回転放物面は、近距離反射面24Ba1の基準面となる回転放物面よりも焦点距離が長い値に設定されている。また、この遠距離反射面24Ba2は、第2光源22Bの発光中心と近距離反射面24Ba1の下端縁とを結ぶ直線L1上に、その上端縁が位置するように形成されている。
【0046】
そして、各灯具ユニット20Bにおいては、第2リフレクタ24Bの近距離反射面24Ba1を構成する複数の反射素子24Bs1の各々と遠距離反射面24Ba2を構成する複数の反射素子24Bs2の各々において第2光源22Bからの光を反射制御することによりハイビーム用付加配光パターンの一部を形成し、その合成配光パターンとしてハイビーム用付加配光パターンを形成するようになっている。
【0047】
その上で、各灯具ユニット20Bにおいては、第2リフレクタ24Bの前方に、ロービーム点灯モードで点灯する第3光源22Cが配置されるとともに、近距離反射面24Ba1と遠距離反射面24Ba2との間の隙間に、第3光源22Cからの出射光を前方へ向けて反射させる第3リフレクタ24Cが配置された構成となっている。
【0048】
第3光源22Cは、第1および第2光源22A、22Bよりも出力が小さい白色発光ダイオードであって、横長矩形状の発光面22Caを有している。そして、この第3光源22Cは、その発光面22Caを斜め上後方へ向けた状態で基板28の斜め上向き斜面に支持されている。この基板28はヒートシンクとしての機能を有しており、ランプボディ12に支持されている。
【0049】
その際、第3光源22Cは、近距離反射面24Ba1および遠距離反射面24Ba2で反射した第2光源22Bからの出射光を遮光しない位置に配置されている。具体的には、第3光源22Cは、第2リフレクタ24Bの下端縁の前方近傍に位置するように配置されており、その際、基板28もその上面が遠距離反射面24Ba2の下端縁よりも下方に位置するように配置されている。
【0050】
第3リフレクタ24Cの反射面24Caは、該反射面24Caに第2光源22Bからの出射光が入射しない位置に配置されている。具体的には、第3リフレクタ24Cは、その反射面24Caが直線L1よりも後方側に位置するように配置されている。そして、第3リフレクタ24Cは、その下端部において第2リフレクタ24Bに支持されている。
【0051】
第3リフレクタ24Cの反射面24Caは、灯具正面視において縦縞状に区分けされた複数のセグメントの各々に反射素子24Csが割り付けられた構成となっている。各反射素子24Csは、第3光源22Cの発光中心を焦点とするとともに灯具前後方向に延びる軸線を中心軸とする回転放物面を基準面とする凹曲面で構成されている。その際、各反射素子24Csは、第3光源22Cからの出射光を下向き光として反射させるように構成されている。
【0052】
さらに、各灯具ユニット20Bにおいては、第2光源22Bの前方に、第3光源22Cからの出射光を前方へ向けて反射させる第4リフレクタ24Dが配置された構成となっている。具体的には、この第4リフレクタ24Dは、基板26の前方近傍に配置された状態で、この基板26に支持されている。
【0053】
第4リフレクタ24Dの反射面24Daは、灯具正面視において縦縞状に区分けされた複数のセグメントの各々に反射素子24Dsが割り付けられた構成となっている。各反射素子24Dsは、第3光源22Cの発光中心を焦点とするとともに灯具前後方向に延びる軸線を中心軸とする回転放物面を基準面とする凹曲面で構成されている。その際、各反射素子24Dsは、第3光源22Cからの出射光を下向き光として反射させるように構成されている。
【0054】
図1に示すように、2つの灯具ユニット20Aの第1リフレクタ24Aは、車幅方向に並んだ状態で一体的に形成されており、また、残り2つの灯具ユニット20Bの第2リフレクタ24Bも、車幅方向に並んだ状態で一体的に形成されている。さらに、これら2つの第1リフレクタ24Aおよび2つの第2リフレクタ24Bも、仕切り壁24E1を介して一体的に形成されており、かつ、その車幅方向両端部には端部壁24E2、24E3が一体的に形成されている。
【0055】
また、2つの灯具ユニット20Bの第3リフレクタ24Cも、車幅方向に並んだ状態で一体的に形成されており、2つの灯具ユニット20Bの第4リフレクタ24Dも、車幅方向に並んだ状態で一体的に形成されている。
【0056】
図1に示すように、各灯具ユニット20Aの第1光源22Aおよび各灯具ユニット20Bの第2光源22Bを支持する共通の基板26は、車幅方向に細長く延びるように形成されている。その際、この基板26は、各第1リフレクタ24Aの水平フランジ部24Abおよび各第2リフレクタ24Bの水平フランジ部24Bbを支持している部分が、各第1光源22Aおよび各第2光源22Bならびに各第4リフレクタ24Dを支持している部分よりも段下がりで厚肉に形成されている。
【0057】
各灯具ユニット20Aにおける第1光源22Aの前方には、車幅方向に細長く延びるモール30が配置されている。このモール30は、2つの第4リフレクタ24Dと一体的に形成されており、基板26に支持されている。
【0058】
また、各灯具ユニット20Bの第3光源22Cを支持する共通の基板28は、車幅方向に細長く延びるように形成されている。その際、この基板28は、2つの灯具ユニット20Aの前方に位置する部分まで延長形成されている。
【0059】
図4は、車両用灯具10から前方へ照射される光により、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図である。その際、同図(a)に示す配光パターンはロービーム用配光パターンPLであり、同図(b1)に示す配光パターンはハイビーム用配光パターンPHである。
【0060】
同図(a)に示すロービーム用配光パターンPLは、2つの灯具ユニット20Aからの照射光によって形成される2つの配光パターンの合成配光パターンとして形成されている。
【0061】
このロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁に左右段違いのカットオフラインCL1、CL2を有している。このカットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH−Vを鉛直方向に通るV−V線を境にして左右段違いで水平方向に延びており、V−V線よりも右側の対向車線側部分が下段カットオフラインCL1として形成されるとともに、V−V線よりも左側の自車線側部分が、この下段カットオフラインCL1から傾斜部を介して段上がりになった上段カットオフラインCL2として形成されている。
【0062】
このロービーム用配光パターンPLにおいて、下段カットオフラインCL1とV−V線との交点であるエルボ点Eは、H−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。そして、このロービーム用配光パターンPLにおいてエルボ点Eをやや左寄りに囲む横長の領域は高光度領域HZとして形成されている。
【0063】
このロービーム用配光パターンPLには、カットオフラインCL1、CL2よりも下方側においてV−V線を中心にして左右方向に大きく拡がる拡散配光パターンPBが重畳的に形成されている。
【0064】
この拡散配光パターンPBは、第3リフレクタ24Cの反射面24Caおよび第4リフレクタ24Dの反射面24Daで反射した第3光源22Cからの出射光によって形成される配光パターンである。
【0065】
この拡散配光パターンPBは、ロービーム用配光パターンPLの明るさを増大させることを積極的に意図して形成されるものではないが、結果としてロービーム用配光パターンPLの明るさを増大させるものとなっている。
【0066】
その際、このロービーム用配光パターンPLがカットオフラインCL1、CL2の下方に形成されるのは、第3リフレクタ24Cの反射面24Caおよび第4リフレクタ24Dの反射面24Daからの反射光が下向きになっていることによるものである。
【0067】
一方、同図(b)に示すハイビーム用配光パターンPHは、ロービーム用配光パターンPLとハイビーム用付加配光パターンPAとの合成配光パターンとして形成されている。
【0068】
ハイビーム用付加配光パターンPAは、2つの灯具ユニット20Bからの照射光によって形成される2つの配光パターンの合成配光パターンとして形成されている。このハイビーム用付加配光パターンPAは、H−Vのやや上方に位置する点を中心にして左右両側に拡がる横長の配光パターンとして、カットオフラインCL1、CL2を上下に跨ぐようにして形成されている。
【0069】
図5は、車両用灯具10を点灯状態で示す正面図である。
【0070】
図5(a)はロービーム点灯モードでの点灯状態を示す図であり、図5(b)はハイビーム点灯モードでの点灯状態を示す図である。
【0071】
図5(a)に示すように、ロービーム点灯モードでは、2つの灯具ユニット20Aの第1光源22Aと残り2つの灯具ユニット20Bの第3光源22Cとが点灯する。
【0072】
その際、各灯具ユニット20Aにおいては、第1光源22Aの点灯により第1リフレクタ24Aからの反射光が前方へ照射されるので、その反射面24Aaが全体的に光って見える。
【0073】
一方、各灯具ユニット20Bにおいては、第3光源22Cの点灯により第3および第4リフレクタ24C、24Dからの反射光が前方へ照射されるので、その反射面24Caおよび反射面24Daが上下方向に間隔をおいて横縞状に光って見える。
【0074】
図5(b)に示すように、ハイビーム点灯モードでは、2つの灯具ユニット20Aの第1光源22Aは点灯状態を維持したまま、残り2つの灯具ユニット20Bにおいては第3光源22Cが消灯して第2光源22Bが点灯する。
【0075】
これにより、各灯具ユニット20Aにおいては、ロービーム点灯モードの場合と同様、第1リフレクタ24Aの反射面24Aaが全体的に光って見える。
【0076】
一方、各灯具ユニット20Bにおいては、第2光源22Bの点灯により第2リフレクタ24Bからの反射光が前方へ照射されるので、その近距離反射面24Ba1および遠距離反射面24Ba2が上下方向に間隔をおいて横縞状に光って見える。
【0077】
次に本実施形態の作用効果について説明する。
【0078】
本実施形態に係る車両用灯具10は、第1光源22Aからの出射光を前方へ向けて反射させることによりロービーム用配光パターンPLを形成する第1リフレクタ24Aと、第2光源22Bからの出射光を前方へ向けて反射させることによりハイビーム用付加配光パターンPAを形成する第2リフレクタ24Bとが車幅方向(すなわち灯具前後方向と交差する方向)に並んで配置された構成となっているが、第2リフレクタ24Bは、第2光源22Bに対して近い位置にある近距離反射面24Ba1と遠い位置にある遠距離反射面24Ba2とが所要間隔をおいて配置された構成となっており、この第2リフレクタ24Bの前方にはロービーム点灯モードで点灯する第3光源22Cが配置されており、その近距離反射面24Ba1と遠距離反射面24Ba2との間の隙間には第3光源22Cからの出射光を前方へ向けて反射させる第3リフレクタ24Cが配置されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【0079】
すなわち、ハイビーム点灯モードでは、第1および第2光源22A、22Bが点灯するので、第1リフレクタ24Aの反射面24Aaが光って見えるとともに第2リフレクタ24Bの近距離反射面24Ba1および遠距離反射面24Ba2が光って見える。一方、ロービーム点灯モードでは、従来のように第1光源22Aが点灯するだけでなく第3光源22Cも同時に点灯するので、第1リフレクタ24Aの反射面24Aaが光って見えるだけでなく第3リフレクタ24Cの反射面24Ca(すなわち第2リフレクタ24Bにおける近距離反射面24Ba1と遠距離反射面24Ba2との間の隙間の部分)も光って見える。したがって車両用灯具10としての被視認性を高めることができる。
【0080】
このように本実施形態によれば、ロービーム用配光パターンPLとハイビーム用配光パターンPHとを選択的に形成するように構成されたパラボラ型の車両用灯具10において、ロービーム用配光パターンPLを形成するための第1リフレクタ24Aとハイビーム用付加配光パターンPAを形成するための第2リフレクタ24Bとが灯具前後方向と交差する方向に並んで配置されている場合であっても、その被視認性を高めることができる。
【0081】
本実施形態においては、第3光源22Cが、近距離反射面24Ba1および遠距離反射面24Ba2で反射した第2光源22Bからの出射光を遮光しない位置に配置されているので、この第3光源22Cの存在によってハイビーム用付加配光パターンPAの明るさが不用意に低下してしまうのを未然に防止することができる。
【0082】
本実施形態においては、第3リフレクタ24Cの反射面24Caが、第3光源22Cからの出射光を下向き光として反射させる構成となっているので、第3光源22Cの点灯時に第3リフレクタ24Cからの反射光がグレア光となってしまうのを未然に防止することができる。
【0083】
本実施形態においては、第3リフレクタ24Cの反射面24Caが、該反射面24Caに第2光源22Bからの出射光が入射しない位置に配置されているので、第2リフレクタ24Bの近距離反射面24Ba1および遠距離反射面24Ba2による第2光源22Bからの出射光の反射制御機能が損なわれないようにした上で、第3リフレクタ24Cによる第3光源22Cからの出射光の反射制御を行うことができる。
【0084】
本実施形態においては、第2光源22Bの前方に、第3光源22Cからの出射光を前方へ向けて反射させる第4リフレクタ24Dが配置されているので、ロービーム点灯モードにおいて、第2リフレクタ24Bの周辺領域がより広範囲にわたって光って見えるようにすることができる。また、この第4リフレクタ24Bが配置されていることにより、灯具前方から第2光源22Bが見えてしまわないようすることができ、これにより車両用灯具10の見映え向上を図ることができる。
【0085】
上記実施形態においては、図5(b)に示すように、ハイビーム点灯モードで、2つの灯具ユニット20Bの第3光源22Cが消灯して第2光源22Bが点灯するものとして説明したが、図5(c)に示すように、ハイビーム点灯モードで、2つの灯具ユニット20Bの第3光源22Cが消灯せずに第2光源22Bが追加点灯する構成とすることも可能である。
【0086】
このような構成とした場合には、各灯具ユニット20Bにおいて、第2リフレクタ24Bの近距離反射面24Ba1および遠距離反射面24Ba2のみならず第3および第4リフレクタ24C、24Dの反射面24Ca、24Daも光って見えるようにすることができる。
【0087】
上記実施形態においては、第3リフレクタ24Cの反射面24Caが、第3光源22Cからの出射光を下向き光として反射させる構成となっているものとして説明したが、第3光源22Cからの出射光をグレア光とならない程度の上向き光を含む光として反射させる構成とすることも可能である。その際、この反射面24Caをシボ加工やフロスト処理等によって完全拡散面に近い反射面として構成することも可能である。
【0088】
上記実施形態においては、灯具ユニット20A、20Bがそれぞれ2つずつ配置されているものとして説明したが、それ以外の個数で配置された構成とすることも可能である。
【0089】
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
【0090】
図6は、本変形例に係る車両用灯具110を示す、図3と同様の図である。
【0091】
同図に示すように、この車両用灯具110の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、各灯具ユニット120Bの構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。
【0092】
本変形例においては、各灯具ユニット120Bの第2リフレクタ124Bが、その反射面として、第2光源22Bに対して近い位置にある第1反射面124Ba1と、この第1反射面124Ba1よりも遠い位置にある第2反射面124Ba2と、この第2反射面124Ba2よりもさらに遠い位置にある第3反射面124Ba3とが互いに所要間隔をおいて配置された構成となっている。
【0093】
すなわち本変形例においては、第1反射面124Ba1と第2反射面124Ba2との関係においては、第1反射面124Ba1が近距離反射面、第2反射面124Ba2が遠距離反射面を構成しており、また、第2反射面124Ba2と第3反射面124Ba3との関係においては、第2反射面124Ba2が近距離反射面、第3反射面124Ba3が遠距離反射面を構成している。
【0094】
これら第1〜第3反射面124Ba1〜124Ba3は、いずれも第2光源22Bの発光中心を焦点とするとともに灯具前後方向に延びる軸線を中心軸とする回転放物面を基準面として形成されており、その際、回転放物面の焦点距離が第1〜第3反射面124Ba1〜124Ba3の順で長くなるように設定されている。
【0095】
第2反射面124Ba2は、第2光源22Bの発光中心と第1反射面124Ba1の下端縁とを結ぶ直線L2上に、その上端縁が位置するように形成されており、また、第3反射面124Ba3は、第2光源22Bの発光中心と第2反射面124Ba2の下端縁とを結ぶ直線L3上に、その上端縁が位置するように形成されている。
【0096】
そして、各灯具ユニット120Bにおいては、第2リフレクタ124Bの第1〜第3反射面124Ba1〜124Ba3の各々において第2光源22Bからの光を反射制御することによりハイビーム用付加配光パターンの一部を形成し、その合成配光パターンとしてハイビーム用付加配光パターンを形成するようになっている。
【0097】
各灯具ユニット120Bにおいては、その第2リフレクタ124Bにおける第1反射面124Ba1と第2反射面124Ba2との間の隙間および第2反射面124Ba2と第3反射面124Ba3との間の隙間に、第3光源22Cからの出射光を前方へ向けて反射させる第3リフレクタ124C1、124C2がそれぞれ配置された構成となっている。
【0098】
各第3リフレクタ124C1、124C2の反射面124C1a、124C2aは、該反射面124C1a、124C2aに第2光源22Bからの出射光が入射しない位置に配置されている。具体的には、第3リフレクタ124C1は、その反射面124C1a1が直線L2よりも後方側に位置するように配置されており、第3リフレクタ124C2は、その反射面124C2aが直線L3よりも後方側に位置するように配置されている。そして、各第3リフレクタ124C1、124C2は、その下端部において第2リフレクタ124Bに支持されている。
【0099】
各第3リフレクタ124C1、124C2の反射面124C1a、124C2aは、第3光源22Cの発光中心を焦点とするとともに灯具前後方向に延びる軸線を中心軸とする回転放物面を基準面として形成されており、その際、回転放物面の焦点距離が反射面124C1a、124C2aの順で短くなるように設定されている。そして、各反射面124C1a、124C2aは、第3光源22Cからの出射光を下向き光として反射させるように構成されている。
【0100】
図7は、車両用灯具110を点灯状態で示す正面図である。
【0101】
図7(a)はロービーム点灯モードでの点灯状態を示す図であり、図7(b)はハイビーム点灯モードでの点灯状態を示す図である。
【0102】
図7(a)に示すように、ロービーム点灯モードでは、上記実施形態の場合と同様、2つの灯具ユニット20Aの第1光源22Aと残り2つの灯具ユニット120Bの第3光源22Cとが点灯する。
【0103】
その際、各灯具ユニット20Aにおいては、第1光源22Aの点灯により第1リフレクタ24Aの反射面24Aaが全体的に光って見える。
【0104】
一方、各灯具ユニット120Bにおいては、第3光源22Cの点灯により各第3リフレクタ124C1、124C2からの反射光および第4リフレクタ24Dからの反射光が前方へ照射されるので、その反射面124C1a、124C2aおよび反射面24Daが上下方向に間隔をおいて横縞状に光って見える。
【0105】
図7(b)に示すように、ハイビーム点灯モードでは、上記実施形態の場合と同様、2つの灯具ユニット20Aの第1光源22Aは点灯状態を維持したまま、残り2つの灯具ユニット120Bの第3光源22Cが消灯して第2光源22Bが点灯する。
【0106】
これにより、各灯具ユニット20Aにおいては、第1リフレクタ24Aの反射面24Aaが全体的に光って見える。
【0107】
一方、各灯具ユニット120Bにおいては、第2光源22Bの点灯により第2リフレクタ124Bからの反射光が前方へ照射されるので、その第1〜第3反射面124Ba1〜124Ba3が上下方向に間隔をおいて横縞状に光って見える。
【0108】
本変形例においては、ロービーム点灯モードで第3光源22Cが点灯することにより、各第3リフレクタ124C1、124C2の反射面124C1a、124C2a(すなわち第2リフレクタ124Bにおける第1反射面124Ba1と第2反射面124Ba2との間の隙間の部分および第2反射面124Ba2と第3反射面124Ba3との間の隙間の部分)も光って見える。したがって車両用灯具110としての被視認性を上記実施形態の場合よりもさらに高めることができる。
【0109】
上記変形例においては、図7(b)に示すように、ハイビーム点灯モードで、2つの灯具ユニット120Bの第3光源22Cが消灯して第2光源22Bが点灯するものとして説明したが、図7(c)に示すように、ハイビーム点灯モードで、2つの灯具ユニット120Bの第3光源22Cが消灯せずに第2光源22Bが追加点灯する構成とすることも可能である。
【0110】
なお、上記実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
【0111】
また、本願発明は、上記実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
【符号の説明】
【0112】
10、110 車両用灯具
12 ランプボディ
14 透光カバー
20A、20B、120B 灯具ユニット
22A 第1光源
22Aa、22Ba、22Ca 発光面
22B 第2光源
22C 第3光源
24A 第1リフレクタ
24Aa、24Ca、24Da、124C1a、124C2a 反射面
24As、24Bs1、24Bs2、24Cs、24Ds 反射素子
24Ab、24Bb 水平フランジ部
24B、124B 第2リフレクタ
24Ba1 近距離反射面
24Ba2 遠距離反射面
24C、124C1、124C2 第3リフレクタ
24D 第4リフレクタ
24E1 仕切り壁
24E2、24E3 端部壁
26、28 基板
30 モール
124Ba1 第1反射面(近距離反射面)
124Ba2 第2反射面(遠距離反射面)(近距離反射面)
124Ba3 第3反射面(遠距離反射面)
CL1 下段カットオフライン
CL2 上段カットオフライン
E エルボ点
HZ 高光度領域
L1、L2、L3 直線
PA ハイビーム用付加配光パターン
PB 拡散配光パターン
PH ハイビーム用配光パターン
PL ロービーム用配光パターン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7