特許第6867269号(P6867269)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6867269
(24)【登録日】2021年4月12日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】トンネル施工装置及びトンネル施工方法
(51)【国際特許分類】
   E21D 11/40 20060101AFI20210419BHJP
   E21D 11/10 20060101ALI20210419BHJP
【FI】
   E21D11/40 A
   E21D11/10 D
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-199647(P2017-199647)
(22)【出願日】2017年10月13日
(65)【公開番号】特開2019-73880(P2019-73880A)
(43)【公開日】2019年5月16日
【審査請求日】2020年2月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001373
【氏名又は名称】鹿島建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】牟田口 茂
(72)【発明者】
【氏名】西田 吉宏
(72)【発明者】
【氏名】畝田 篤志
(72)【発明者】
【氏名】米花 裕亮
(72)【発明者】
【氏名】青柳 隆浩
(72)【発明者】
【氏名】手塚 康成
(72)【発明者】
【氏名】横尾 敦
【審査官】 彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−026943(JP,A)
【文献】 特開平11−229796(JP,A)
【文献】 特開2000−160996(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第03225778(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21D 11/40
E21D 11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも3つの湾曲状の支保工ピースを有し隣り合う前記支保工ピースの端部どうしが互いに回動可能に連結された支保工を建て込むと共にトンネルの施工面に吹付材料を吹き付けるトンネル施工装置であって、
台車に取り付けられ、前記支保工を保持可能な複数のエレクタブームと、
前記台車に取り付けられ、前記吹付材料を吹き出す吹付ノズルが取り付けられた吹付ブームと、を備え、
前記複数のエレクタブームは、
前記少なくとも3つの支保工ピースのうち中央に位置する中央ピースを保持する中央エレクタブームと、
前記中央ピースの一端に連結された第1サイドピースを保持する第1サイドエレクタブームと、
前記中央ピースの他端に連結された第2サイドピースを保持する第2サイドエレクタブームと、を備え、
前記中央エレクタブームが前記トンネルの前記施工面における上面に対して前記中央ピースを建て込み保持し、且つ、前記第1及び第2サイドエレクタブームが前記トンネルの前記施工面における両側面に対して前記第1及び第2サイドピースをそれぞれ建て込み保持した状態で、前記吹付ブームが前記中央ピース、前記第1及び第2サイドピースの少なくとも1つと前記施工面とに渡って前記吹付材料の吹き付けを開始する、
トンネル施工装置。
【請求項2】
前記第1及び第2サイドエレクタブームは、前記台車にその進行方向にスライド可能に取り付けられ、
前記中央エレクタブームは、前記台車にスライド不能に取り付けられている、
請求項1に記載のトンネル施工装置。
【請求項3】
前記吹付ブームを2つ備え、
前記複数のエレクタブームは、前記2つの吹付ブームの間に配置される、
請求項1又は2に記載のトンネル施工装置。
【請求項4】
少なくとも3つの湾曲状の支保工ピースを有し隣り合う前記支保工ピースの端部どうしが互いに回動可能に連結された支保工を建て込むと共にトンネルの施工面に吹付材料を吹き付けるトンネル施工装置を用いたトンネル施工方法であって、
前記トンネル施工装置は、
台車に取り付けられ、前記支保工を保持可能な複数のエレクタブームと、
前記台車に取り付けられ、前記吹付材料を吹き出す吹付ノズルが取り付けられた吹付ブームと、を備え、
前記複数のエレクタブームは、
前記少なくとも3つの支保工ピースのうち中央に位置する中央ピースを保持する中央エレクタブームと、
前記中央ピースの一端に連結された第1サイドピースを保持する第1サイドエレクタブームと、
前記中央ピースの他端に連結された第2サイドピースを保持する第2サイドエレクタブームと、を備え、
前記トンネル施工方法は、前記中央エレクタブームを用いて前記トンネルの前記施工面における上面に対して前記中央ピースを建て込み保持し、且つ、前記第1及び第2サイドエレクタブームを用いて前記トンネルの前記施工面における両側面に対して前記第1及び第2サイドピースをそれぞれ建て込み保持した状態で、前記吹付ブームを用いて、前記中央ピース、前記第1及び第2サイドピースの少なくとも1つと前記施工面とに渡って前記吹付材料の吹き付けを開始する、
トンネル施工方法。
【請求項5】
前記第1及び第2サイドピースと前記施工面とに渡って前記吹付材料を吹き付けた後に、前記第1及び第2サイドピースの保持を解除し、前記中央ピースと前記施工面とに渡って前記吹付材料を吹き付ける
請求項4に記載のトンネル施工方法。
【請求項6】
前記中央ピース、前記第1及び第2サイドピースのうちのいずれか1つのピースと前記施工面とに渡って前記吹付材料を吹き付ける際には、前記1つのピースの両端部と前記施工面とに渡って前記吹付材料を吹き付け、前記1つのピースの保持を解除し、前記1つのピースの中間部と前記施工面とに渡って前記吹付材料を吹き付ける、
請求項4又は5に記載のトンネル施工方法。
【請求項7】
前記中央ピース、前記第1及び第2サイドピースの少なくとも1つと前記施工面とに前記吹付材料を吹き付ける前に、前記トンネルの底面と前記支保工の端部との間に前記吹付ブームを用いて前記吹付材料を充填して前記支保工を前記トンネルに対して位置合わせする、
請求項4から6のいずれか1項に記載のトンネル施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル施工装置及びトンネル施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
山岳トンネルを施工する際にあたり、いわゆるNATM(ニュー・オーストリアン・トンネル・メソッド)工法が行われることがある。NATM工法では、トンネルの内壁を補強するために、H型鋼等からなる支保工を建て込んだ後、コンクリート材料等の吹付材料に急結剤を混合して吹き付けている。
【0003】
特許文献1には、支保工の建て込みと、吹付材料の吹き付けと、を行うトンネル施工装置が開示されている。このトンネル施工装置は、2つの四半円形の支保工ピースからなる支保工を建て込む際に用いられ、支保工ピースを保持可能な左右のエレクタブームを備えている。支保工の建て込み時には、2つの支保工ピースを左右のエレクタブームによってトンネルの左右側面に対して配置し、ボルトを用いて2つの支保工ピースをトンネルの上面近傍で連結する。また、このトンネル施工装置は、吹付ノズルが取り付けられた吹付ブームを更に備えており、左右のエレクタブームによって2つの支保工を保持しながら、吹付ブームを通じて吹付材料を吹き付ける。
【0004】
特許文献2には、3つの円弧状の支保工ピースを備える支保工と、この支保工を建て込む方法と、が開示されている。この支保工では、ある支保工ピースの一端に別の支保工ピースがヒンジを用いて連結され、他端に更に別の支保工ピースがヒンジを用いて連結されている。この支保工を建て込む際には、中央の支保工ピースをパワーショベルを用いて持ち上げ、トンネルの上面に配置する。このとき、左右の支保工ピースが中央の支保工ピースから垂れ下がるので、別のパワーショベルを用いて左右の支保工ピースをトンネルの左右側面に配置する。これにより、支保工が略半円形に形成され、建て込みが完了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−26943号公報
【特許文献2】国際公開第2015/186029号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示される支保工の建て込みでは、2つの支保工ピースを連結する作業を、切羽近傍のトンネル内壁が補強されていない領域で行う必要があり、危険である。このような理由から、特許文献2に開示されるような、支保工ピースどうしが予め連結された支保工を用いることが好ましい。
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示されるトンネル施工装置にはエレクタブームが2つしかなく、特許文献2に開示される支保工の建て込みに適していない。
【0008】
本発明は、少なくとも3つの支保工ピースを有する支保工を建て込むのに適したトンネル施工装置及びトンネル施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、少なくとも3つの湾曲状の支保工ピースを有し隣り合う支保工ピースの端部どうしが互いに回動可能に連結された支保工を建て込むと共にトンネルの施工面に吹付材料を吹き付けるトンネル施工装置であって、台車に取り付けられ、支保工を保持可能な複数のエレクタブームと、台車に取り付けられ、吹付材料を吹き出す吹付ノズルが取り付けられた吹付ブームと、を備え、複数のエレクタブームは、少なくとも3つの支保工ピースのうち中央に位置する中央ピースを保持する中央エレクタブームと、中央ピースの一端に連結された第1サイドピースを保持する第1サイドエレクタブームと、中央ピースの他端に連結された第2サイドピースを保持する第2サイドエレクタブームと、を備え、中央エレクタブームがトンネルにおける上面に対して中央ピースを建て込み保持し、且つ、第1及び第2サイドエレクタブームがトンネルにおける両側面に対して第1及び第2サイドピースをそれぞれ建て込み保持した状態で、吹付ブームが中央ピース、第1及び第2サイドピースの少なくとも1つと施工面とに渡って吹付材料の吹き付けを開始する。
【0010】
また、本発明は、少なくとも3つの湾曲状の支保工ピースを有し隣り合う支保工ピースの端部どうしが互いに回動可能に連結された支保工を建て込むと共にトンネルの施工面に吹付材料を吹き付けるトンネル施工装置を用いたトンネル施工方法であって、トンネル施工装置は、台車に取り付けられ、支保工を保持可能な複数のエレクタブームと、台車に取り付けられ、吹付材料を吹き出す吹付ノズルが取り付けられた吹付ブームと、を備え、複数のエレクタブームは、少なくとも3つの支保工ピースのうち中央に位置する中央ピースを保持する中央エレクタブームと、中央ピースの一端に連結された第1サイドピースを保持する第1サイドエレクタブームと、中央ピースの他端に連結された第2サイドピースを保持する第2サイドエレクタブームと、を備え、トンネル施工方法は、中央エレクタブームを用いてトンネルの施工面における上面に対して中央ピースを建て込み保持し、且つ、第1及び第2サイドエレクタブームを用いてトンネルの施工面における両側面に対して第1及び第2サイドピースをそれぞれ建て込み保持した状態で、吹付ブームを用いて、中央ピース、第1及び第2サイドピースの少なくとも1つと施工面とに渡って吹付材料の吹き付けを開始する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、少なくとも3つの支保工ピースを備える支保工を建て込むのに適したトンネル施工装置及びトンネル施工方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】3つの湾曲状の支保工ピースを有する支保工の正面図であり、建て込む前の状態を示す。
図2】3つの湾曲状の支保工ピースを有する支保工の正面図であり、建て込んだ状態を示す。
図3】本発明の第1実施形態に係るトンネル施工装置の右側面図である。
図4】本発明の第1実施形態に係るトンネル施工装置の左側面図である。
図5】本発明の第1実施形態に係るトンネル施工装置の平面図である。
図6】本発明の第1実施形態に係るトンネル施工装置の背面図である。
図7】本発明の第1実施形態に係るトンネル施工装置の正面図である。
図8】本発明の第2実施形態に係るトンネル施工装置の右側面図である。
図9】本発明の第2実施形態に係るトンネル施工装置の左側面図である。
図10】本発明の第2実施形態に係るトンネル施工装置の平面図である。
図11】本発明の第2実施形態に係るトンネル施工装置の背面図である。
図12】本発明の第2実施形態に係るトンネル施工装置の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るトンネル施工装置100,200及びトンネル施工方法について説明する。
【0014】
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係るトンネル施工装置100、及びトンネル施工装置100を用いたトンネル施工方法について、図1から図7を参照して説明する。トンネル施工装置100は、いわゆるNATM工法において用いられ、H型鋼等からなる支保工1を建て込んだ後、吹付材料をトンネルの施工面に吹き付けるものである。
【0015】
図1及び図2に示すように、支保工1は、3つの湾曲状の支保工ピース1a,1b,1cを有する。支保工ピース1a,1b,1cは、例えばH型鋼からなる。支保工ピース1aの一端にはヒンジ2bを介して支保工ピース1bの一端が回動可能に連結されており、支保工ピース1aの他端にはヒンジ2cを介して支保工ピース1cの一端が回動可能に連結されている。このように、支保工ピース1a,1b,1cは、ヒンジ2b,2cを用いて一体化されている。
【0016】
支保工1を建て込む際には、まず、支保工ピース1aを持ち上げてトンネルの施工面における上面に沿って配置する。このとき、支保工ピース1b,1cは支保工ピース1aの両端から垂れ下がった状態となる。次に、垂れ下がった状態の支保工ピース1b,1cを互いの間隔を広げるように回動させる。これにより、支保工ピース1b,1cがトンネルの施工面における右側面及び左側面に沿って配置される(図2参照)。以下において、支保工ピース1aを「中央ピース」とも称し、第1及び第2サイドピースとしての支保工ピース1b,1cを「右側ピース」、「左側ピース」とも称する。
【0017】
支保工1は、トンネルの軸方向に間隔を空けて複数建て込まれ、掘削されたトンネルの崩落を防止する。支保工1の建て込みは、トンネルの掘削に伴って順次行われ、吹付材料としてのコンクリート材料を支保工1に吹き付けると共に隣り合う支保工1の間に吹き付けることによって、トンネルの内壁が補強される。図3から図7に示すトンネル施工装置100は、支保工1の建て込みとコンクリート材料の吹き付けの双方を行う。
【0018】
トンネル施工装置100は、支保工1(図1及び図2参照)を保持可能なエレクタブーム30a、30b、30cと、コンクリート材料を吹き出す吹付ノズル23a,23bが取り付けられた吹付ブーム20a,20bと、を備える。エレクタブーム30a,30b,30c及び吹付ブーム20a,20bは、台車10に取り付けられている。
【0019】
台車10は、車体11と、車体11に取り付けられるキャタピラ12と、を備え、キャタピラ12によって自走可能である。支保工1の建て込みとコンクリート材料の吹き付けとを行う際には、台車10は、車体11の前部を切羽に向けた状態で停車する。また、車体11の前部にはアウトリガー13が設けられており、アウトリガー13を下方に伸長させてトンネルの底面に着地させることにより台車10の移動を拘束することができる。支保工1の建て込み及びコンクリート材料の吹き付けは、アウトリガー13をトンネルの底面に着地させた状態で行われる。
【0020】
車体11の後部には、ホッパ14a,14bと、供給ポンプ15a,15bと、が設けられる。ホッパ14a,14bに投入されたコンクリート材料は、供給ポンプ15a,15bを用いて吹付ノズル23a,23bに供給される。吹付ノズル23a,23bには、急結剤が不図示の急結剤供給部から供給され、コンクリート材料は、急結剤と混合された状態で吹付ノズル23a,23bから吹き出される。
【0021】
また、車体11の上面11aには、台車10の進行方向にスライド可能なトラベラ16が設けられる。エレクタブーム30b,30cは、トラベラ16を介して車体11に取り付けられる一方で、エレクタブーム30a及び吹付ブーム20a,20bは、トラベラ16を介すことなく車体11に取り付けられる。つまり、エレクタブーム30b,30cは、台車10にその進行方向にスライド可能に取り付けられる一方で、エレクタブーム30a及び吹付ブーム20a,20bは、台車10にスライド不能に取り付けられている。
【0022】
以下、エレクタブーム30a,30b,30c及び吹付ブーム20a,20bの構造について詳述する。
【0023】
エレクタブーム(中央エレクタブーム)30aは、車体11の前面11bに取り付けられる伸縮可能なエレクタブーム本体31aと、エレクタブーム本体31aの先端に取り付けられる保持アーム32aと、を備える。保持アーム32aの先端には、支保工1の中央ピース1aを把持可能な把持手段33aが取り付けられている。
【0024】
エレクタブーム本体31aは、車体11の左右方向に延びる軸周りに回動自在に車体11に取り付けられ、回動することによって、台車10の前方において把持手段33aを上下に移動させる。保持アーム32aは、把持手段33aを種々の方向に向けることができるように形成されており、把持手段33aにより把持された支保工1の中央ピース1aの角度を変化させる。つまり、支保工1の中央ピース1aは、把持手段33aを用いて把持され、エレクタブーム本体31a及び保持アーム32aを用いてトンネルの施工面における上面に沿って配置される。
【0025】
エレクタブーム(第1及び第2サイドエレクタブーム)30b,30cは、トラベラ16に取り付けられる伸縮可能なエレクタブーム本体31b,31cと、エレクタブーム本体31b,31cの先端に取り付けられる保持アーム32b,32cと、を備える。保持アーム32b,32cの先端には、支保工1の右側及び左側ピース1b,1cを把持可能な把持手段33b,33cが取り付けられている。
【0026】
エレクタブーム本体31bは、車体11の左右方向に延びる左右軸周り、及び車体11の上下方向に延びる上下軸周りに回動可能に車体11に取り付けられ、回動することによって、台車10の前方において把持手段33bを上下左右に移動させる。保持アーム32bは、把持手段33bを種々の方向に向けることができるように形成されている。したがって、エレクタブーム30aを用いて持ち上げられた中央ピース1aから垂れ下がる右側ピース1bを把持手段33bにより把持してトンネルの施工面における右側面に配置することができる。
【0027】
同様に、エレクタブーム本体31cは、左右軸周り及び上下軸周りに回動可能に車体11に取り付けられ、保持アーム32cは、把持手段33cを種々の方向に向けることができるように形成されている。したがって、エレクタブーム30aを用いて持ち上げられた中央ピース1aから垂れ下がる左側ピース1cを把持手段33cにより把持してトンネルの施工面における左側面に配置することができる。
【0028】
このように、トンネル施工装置100は、3つのエレクタブーム30a,30b,30cを備えているので、支保工ピース1a,1b,1cを各エレクタブーム30a,30b,30cを用いてトンネルの施工面における上面、右側面及び左側面に沿って配置することができる。したがって、3つの支保工ピース1a,1b,1cを備える支保工1を容易に建て込むことができる。
【0029】
吹付ブーム20a,20bは、車体11の前面11bに取り付けられる伸縮可能な吹付ブーム本体21a,21bと、吹付ブーム本体21a,21bの先端に取り付けられる多関節アーム22a,22bと、を備える。多関節アーム22a,22bの先端には、吹付ノズル23a,23bが取り付けられている。
【0030】
吹付ブーム本体21a,21bは、エレクタブーム本体31b,31cと同様に、左右軸周り及び上下軸周りに回動可能に車体11に取り付けられ、回動することによって、台車10の前方において吹付ノズル23a,23bを上下左右に移動させる。多関節アーム22a,22bは、吹付ノズル23a,23bを種々の方向に向けることができるように形成されており、トンネルの施工面に対する吹付ノズル23a,23bの角度を変化させることができる。つまり、コンクリート材料の吹付方向や吹付位置は、吹付ブーム本体21a,21b及び多関節アーム22a,22bによって調整可能である。
【0031】
吹付ブーム20aの吹付可能範囲は、トンネルの施工面における上面及び右側面全域をカバーしており、吹付ブーム20bの吹付可能範囲は、トンネルの施工面における上面及び右側面全域をカバーしている。したがって、トンネル施工装置100は、2つの吹付ブーム20a,20bによって、トンネルの施工面における周方向全域にコンクリート材料を吹き付けることができる。
【0032】
トンネルの右側面に対しては右側の吹付ブーム20aに取り付けられた吹付ノズル23aを用いてコンクリート材料が吹き付けられ、トンネルの左側面に対しては左側の吹付ブーム20bに取り付けられた吹付ノズル23bを用いてコンクリート材料が吹き付けられる。したがって、トンネルの右側面及び左側面に対して同時にコンクリート材料を吹き付けることができ、吹付作業を効率的に行うことができる。
【0033】
また、吹付ブーム本体21aは、車体11の前面におけるエレクタブーム本体31aの右側に取り付けられており、吹付ブーム本体21bは、車体11の前面におけるエレクタブーム本体31aの左側に取り付けられている。換言すれば、エレクタブーム本体31aは、2つの吹付ブーム本体21a,21bの間に配置されている。そのため、吹付ブーム本体21a,21bを右方向及び左方向にエレクタブーム本体31aと干渉することなく移動させることができる。したがって、吹付ブーム20a,20bをトンネルの施工面における右側面及び左側面に沿って容易に移動させることができ、吹付ブーム20a,20bを用いてコンクリート材料をトンネルの施工面に容易に吹きつけることができる。
【0034】
また、吹付ブーム20a,20bは、エレクタブーム30a,30b,30cを用いて支保工ピース1a,1b,1cをトンネルの施工面に建て込み保持した状態で、コンクリート材料を支保工ピース1a,1b,1cと施工面とに渡って吹き付け可能に形成される。そのため、コンクリート材料を吹き付けて支保工ピース1a,1b,1cを施工面に固定することができる。したがって、作業員が切羽近傍に立ち入ることなく支保工1の建て込みとコンクリート材料の吹き付けとを行うことができ、作業の安全性を向上させることができる。
【0035】
エレクタブーム30b、30cは、前述のように、トラベラ16を介して台車10に取り付けられており、台車10に対してスライド可能である。そのため、エレクタブーム30b,30cを台車10の後方に移動させることにより、吹付ブーム本体21a,21bを右方向及び左方向にエレクタブーム30b,30cと干渉することなく移動させることができる。したがって、吹付ブーム20a,20bをトンネルの施工面における右側面及び左側面に沿って容易に移動させることができ、コンクリート材料の吹付作業がより容易になる。
【0036】
吹付ブーム20a,20bは、エレクタブーム30a,30b,30cにより建て込み保持された支保工1の右側及び左側ピース1b,1cとトンネルの底面との間にコンクリート材料を充填可能である。そのため、右側及び左側ピース1b,1cとトンネルの底面との間にコンクリート材料を充填して支保工1をトンネルに対して位置合わせすることができる。支保工ピース1a,1b,1cをトンネルの施工面に固定する前に支保工1を位置合わせすることにより、所望の位置に右側及び左側ピース1b,1cを固定することができ、支保工1のずれを防止することができる。
【0037】
エレクタブーム30b,30cは、台車10の前方に移動した状態では、吹付ブーム20a,20bの間に配置される。そのため、エレクタブーム30b,30cが支保工1の右側及び左側ピース1b,1cを建て込み保持している状態においても、吹付ブーム20a,20bを右方向及び左方向にエレクタブーム30b,30cと干渉することなく移動させることができる。したがって、吹付ノズル23a,23bを建て込み保持された右側及び左側ピース1b,1cの下端近傍に容易に移動させることができ、右側及び左側ピース1b,1cとトンネルの底面との間にコンクリート材料を容易に充填することができる。
【0038】
また、トラベラ16をスライドさせてエレクタブーム30b,30cを移動させることにより、トンネル施工装置100の重心位置を移動させることができる。したがって、例えばトンネル施工装置100の移動時には、エレクタブーム30b,30cを台車10の後方に移動させておくことにより、トンネル施工装置100が転倒するのを防止することができる。
【0039】
次に、本実施形態に係るトンネル施工装置100を用いたトンネル施工方法について説明する。このトンネル施工方法は、トンネルの掘削の進行に伴って繰返し実施される。
【0040】
まず、不図示の搬送手段を用いて、支保工1を切羽近傍に仮置きする。次に、トンネル施工装置100を、仮置きされた支保工1の近くに移動させる。次に、中央のエレクタブーム30aに取り付けられた把持手段33aを用いて支保工1の中央ピース1aにおける中間部を把持する。
【0041】
次に、中央のエレクタブーム30aを動かして支保工1の中央ピース1aを持ち上げ、トンネルの施工面における上面に沿って中央ピース1aを配置する。このとき、右側及び左側ピース1b,1cが中央ピース1aから垂れ下がる(図1に示す状態)。この状態において、左右のエレクタブーム30a,30bに取り付けられた把持手段33b,33cを用いて右側及び左側ピース1b,1cにおける中間部を把持する。
【0042】
次に、右側及び左側のエレクタブーム30b,30cを動かしてトンネルの施工面における右側面及び左側面に沿って右側ピース1b及び左側ピース1cを配置する。これにより、支保工1が建て込み保持される(図2に示す状態)。このとき、右側及び左側ピース1b,1cの下端がトンネルの底面に対向する。
【0043】
次に、エレクタブーム30a,30b,30cを用いて支保工1を建て込み保持した状態で、吹付ブーム20a,20bを動かしてコンクリート材料の吹き付けを開始する。
【0044】
まず、吹付ブーム20a,20bを動かして、支保工1の右側及び左側ピース1b,1cの下端とトンネルの底面との間にコンクリート材料を充填し、トンネルの底面に対する支保工1の高さを調整する。これにより、支保工1がトンネルの施工面に対して位置合わせされる。次に、吹付ブーム20aを動かして右側ピース1bの上端とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付けると共に、吹付ブーム20bを動かして左側ピース1cの上端とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付ける。これにより、右側及び左側ピース1b,1cがトンネルの施工面における右側面及び左側面に仮固定される。
【0045】
次に、把持手段33b,33cによる右側及び左側ピース1b,1cの把持を解除し、トラベラ16をスライドさせてエレクタブーム30b,30cを後退させる。次に、吹付ブーム20a,20bを動かして右側及び左側ピース1b,1cの中間部とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付ける。これにより、右側及び左側ピース1b,1cがトンネルの施工面における右側面及び左側面に固定される。
【0046】
次に、吹付ブーム20a,20bを動かして中央ピース1aの両端とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付ける。これにより、中央ピース1aがトンネルの施工面における上面に仮固定される。
【0047】
このとき、エレクタブーム30b,30cは、後退している。そのため、吹付ブーム20a,20bがエレクタブーム30b,30cと干渉することなく吹付ノズル23a,23bを中央ピース1aの両端近傍に移動させることができる。したがって、中央ピース1aの両端とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を容易に吹き付けることができる。
【0048】
次に、把持手段33aによる中央ピース1aの把持を解除し、エレクタブーム30aを下げる。次に、中央ピース1aの中間部とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付ける。これにより、中央ピース1aがトンネルの施工面における上面に固定される。
【0049】
次に、新たに建て込んだ支保工1と、既に建て込まれた支保工1と、の間にコンクリート材料を吹き付け、トンネルの施工面を補強する。このとき、左右のエレクタブーム30b,30cが後退しかつエレクタブーム30aが下げられている。そのため、吹付ブーム20a,20bを上下左右方向にエレクタブーム30a,30b,30cと干渉することなく移動させることができる。したがって、吹付ブーム20a,20bをトンネルの施工面に沿って容易に移動させることができ、トンネルの施工面にコンクリート材料を容易に吹き付けることができる。
【0050】
以上の第1実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
【0051】
トンネル施工装置が3つのエレクタブーム30a,30b,30cを備えているので、支保工1の支保工ピース1a,1b,1cを各エレクタブーム30a,30b,30cを用いてトンネルの施工面における上面、右側面及び左側面に沿って配置することができる。したがって、支保工1を容易に建て込むことができる。
【0052】
また、支保工1の支保工ピース1a,1b,1cはヒンジ2b,2cを介して予め一体化されているので、トンネルの施工面に沿って支保工ピース1a,1b,1cを配置した状態で支保工ピース1a,1b,1cをボルト等を用いて連結する作業が不要になる。したがって、作業員が切羽近傍に立ち入ることなく支保工1を建て込むことができ、安全性が向上する。
【0053】
また、エレクタブーム30a,30b,30cが支保工1を建て込み保持した状態で吹付ブーム20a,20bがコンクリート材料の吹き付けを開始するので、作業員が切羽近傍に立ち入ることなく支保工1をトンネルの施工面に固定することができる。したがって、安全性が向上する。
【0054】
エレクタブーム30aは、2つの吹付ブーム20a,20bの間に配置されているので、吹付ブーム20a,20bをエレクタブーム30aと干渉することなくトンネルの施工面における右側面及び左側面に沿って容易に移動させることができる。したがって、吹付ブーム20a,20bを用いてコンクリート材料をトンネルの施工面に容易に吹きつけることができる。
【0055】
エレクタブーム30b,30cが台車10にスライド可能に取り付けられている。そのため、エレクタブーム30b,30cを台車10の後方に移動させることにより、吹付ブーム20a,20bをエレクタブーム30b,30cと干渉することなくトンネルの施工面における右側面及び左側面に沿って容易に移動させることができる。したがって、コンクリート材料の吹付作業がより容易になる。
【0056】
また、右側及び左側のエレクタブーム30a,30bによる右側及び左側ピース1b,1cの保持を解除した後に吹付ブーム20a,20bを動かして中央ピース1aとトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付ける。そのため、吹付ブーム20a,20bをエレクタブーム30a,30bと干渉することなくトンネルの施工面における上面に沿って容易に移動させることができる。したがって、コンクリート材料をトンネルの施工面における上面に容易に吹きつけることができる。
【0057】
また、各支保工ピース1a,1b,1cとトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付ける際には、まず、各支保工ピース1a,1b,1cの両端とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付ける。そのため、各エレクタブーム30a,30b,30cを用いて各支保工ピース1a,1b,1cを建て込み保持した状態でコンクリート材料を吹き付けることができ、各支保工ピース1a,1b,1cを所望の位置に仮固定することができる。また、各支保工ピース1a,1b,1cの両端とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付けた後に、各支保工ピース1a,1b,1cの保持を解除し、各支保工ピース1a,1b,1cの中間部と施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付ける。そのため、各支保工ピース1a,1b,1cの全体にコンクリート材料を吹き付けることができ、支保工ピース1a,1b,1cをトンネルの施工面に強固に固定することができる。
【0058】
また、右側及び左側ピース1b,1cの下端とトンネルの底面との間にコンクリート材料を充填して支保工1の高さを調節し、支保工1をトンネルに対して位置合わせする。そのため、トンネルの底面における所望の位置に右側及び左側ピース1b,1cを固定することができ、支保工1のずれを防止することができる。
【0059】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るトンネル施工装置200について、図8から図12を参照して説明する。以下では、第1実施形態と異なる点を主に説明し、第1実施形態で説明した構成と同一の構成又は相当する構成については、図中に第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
【0060】
第1実施形態に係るトンネル施工装置100(図3から図7参照)は、2つの吹付ブーム20a、20bを備えるのに対し、本実施形態に係るトンネル施工装置200は、図8から図12に示すように、1つの吹付ブーム220を備える。つまり、吹付ブーム220の吹付可能範囲は、トンネルの施工面全域をカバーしており、1つの吹付ブーム220によって、トンネルの施工面における周方向全域にコンクリート材料が吹き付けられる。
【0061】
また、トンネル施工装置100では、左右のエレクタブーム30b,30cがトラベラ16に取り付けられているのに対し、トンネル施工装置200では、中央のエレクタブーム30aがトラベラ16に取り付けられている。つまり、トンネル施工装置200では、エレクタブーム30aが台車10にその進行方向にスライド可能に取り付けられており、エレクタブーム30b,30cが台車10にスライド不能に取り付けられている。
【0062】
エレクタブーム30aは、台車10の前方に移動した状態では、吹付ブーム220の上方に配置される。そのため、エレクタブーム30aを上方に吹付ブーム220と干渉することなく移動させることができる。したがって、エレクタブーム30aに取り付けられる把持手段33aを容易に上昇させることができ、支保工1の中央ピース1aをトンネルの施工面における上面に容易に配置することができる。
【0063】
エレクタブーム30b,30cのエレクタブーム本体31b,31cは、車体11の前面11bにおける右端及び左端に取り付けられている。吹付ブーム220の吹付ブーム本体221は、車体11の前面11bにおける中央に取り付けられている。換言すれば、吹付ブーム220は、エレクタブーム30b,30cの間に配置されている。そのため、エレクタブーム30aが台車10の後方に移動した状態では、エレクタブーム30a,30b,30cと干渉することなく吹付ブーム220をトンネルの施工面における上面に沿って移動させることができ、コンクリート材料をトンネルの上面に容易に吹きつけることができる。
【0064】
トンネル施工装置200を用いたトンネル施工方法は、第1実施形態に係るトンネル施工方法と略同じであるため、ここではその説明を省略する。
【0065】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【0066】
上記実施形態では、支保工1は、3つの支保工ピース1a,1b,1cからなるが、支保工1は、4つ以上の支保工ピースを備えていてもよい。
【0067】
支保工1が4つの支保工ピースを備える場合には、ヒンジを跨いで中央の2つの支保工ピースの両方をエレクタブーム30aを用いて保持し、右側及び左側の支保工ピースをエレクタブーム30b,30cで保持すればよい。
【0068】
支保工1が5つの支保工ピースを備える場合には、中央の1つの支保工ピースをエレクタブーム30aを用いて保持し、両端の支保工ピースをエレクタブーム30b,30cを用いて保持すればよい。5つの支保工ピースのうち2つの支保工ピースはエレクタブーム30a,30b,30cによって直接保持されないが、これらの2つの支保工ピースの両端は、中央と両端の支保工ピースに連結されているため、エレクタブーム30a,30b,30cを用いて中央と両端の支保工ピースをトンネルの施工面に沿って配置することにより、エレクタブーム30a,30b,30cによって直接保持されない2つの支保工ピースをトンネルの施工面に沿って配置することができる。
【0069】
支保工1が6つ以上の支保工ピースを備える場合においても、4つの支保工ピースを備える場合、又は5つの支保工ピースを備える場合と同様に、トンネルの施工面に沿って各支保工ピースを配置することができる。
【0070】
また、上記実施形態では、右側及び左側ピース1b,1cの上端とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付ける工程と、中央ピース1aの両端とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付ける工程と、を別々に実施しているが、この形態に限られない。右側ピース1bの上端とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付けると同時に中央ピース1aの一端とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付けてもよい。同様に、左側ピース1bの上端とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付けると同時に中央ピース1aの他端とトンネルの施工面とに渡ってコンクリート材料を吹き付けてもよい。これにより、効率的な吹き付けが可能となる。
【符号の説明】
【0071】
1・・・支保工
1a・・・中央ピース
1b・・・右側ピース(第1サイドピース)
1c・・・左側ピース(第2サイドピース)
10・・・台車
20a・・・吹付ブーム
20b・・・吹付ブーム
23a・・・吹付ノズル
23b・・・吹付ノズル
30a・・・エレクタブーム(中央エレクタブーム)
30b・・・エレクタブーム(第1サイドエレクタブーム)
30c・・・エレクタブーム(第2サイドエレクタブーム)
100,200・・・トンネル施工装置
220・・・吹付ブーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12