特許第6867498号(P6867498)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6867498
(24)【登録日】2021年4月12日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】張力付与装置を有する帯掛装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 13/18 20060101AFI20210419BHJP
   B65B 13/02 20060101ALI20210419BHJP
   B65B 13/22 20060101ALI20210419BHJP
   B65B 13/32 20060101ALI20210419BHJP
【FI】
   B65B13/18 G
   B65B13/02
   B65B13/22 B
   B65B13/32
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-539929(P2019-539929)
(86)(22)【出願日】2018年1月29日
(65)【公表番号】特表2020-505284(P2020-505284A)
(43)【公表日】2020年2月20日
(86)【国際出願番号】US2018015715
(87)【国際公開番号】WO2018140867
(87)【国際公開日】20180802
【審査請求日】2019年7月23日
(31)【優先権主張番号】00103/17
(32)【優先日】2017年1月30日
(33)【優先権主張国】CH
(73)【特許権者】
【識別番号】314009641
【氏名又は名称】シグノード インダストリアル グループ リミティド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】ザームエル ホッホシュトラッサー
(72)【発明者】
【氏名】ベンヤミン フーブシュミット
【審査官】 金丸 治之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−292011(JP,A)
【文献】 特表2014−533227(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/209718(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0060345(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 13/18
B65B 13/02
B65B 13/22
B65B 13/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装される物品を帯掛け用バンドで帯掛けするための帯掛装置(1)であって、
帯掛け用バンドのループにバンド張力を適用するための張力付与装置であって、バンド張力を適用し、かつ前記帯掛け用バンドに係合するために提供され、および回転駆動可能である張力付与要素が設けられる張力付与装置(6)を有し、かつ
前記帯掛け用バンドの前記ループの上下に配置された2つの領域に永久接続部分を形成するための閉鎖装置(14)を有し、
前記帯掛装置内の前記帯掛け用バンドの位置的に正しくない、および/または、位置的に正しい位置が検出可能であるバンド検出手段(20)と、前記帯掛け機器上の前記帯掛け用バンドの検出された位置的に正しくない、および/または、位置的に正しい位置が通知され得る通知手段(25、26)と更に具備し、
前記バンド検出手段(20)は接触手段(23)を具備し、該接触手段は、
前記帯掛け用バンドの前記位置的に正しい位置においてのみ前記帯掛け用バンドと接触し、接触の結果として、位置的に正しい位置取りを前記通知手段に表示させ、或いは、
前記帯掛け用バンドの前記位置的に正しくない位置においてのみ前記帯掛け用バンドと接触し、接触の結果として、位置的に正しくない位置取りを前記通知手段に表示させることを特徴とした帯掛装置。
【請求項2】
前記帯掛装置内の位置的に正しくない位置への前記帯掛け用バンドの導入時に前記接触手段が移動を行う、前記帯掛装置上の前記接触手段の配置によって特徴付けられる請求項に記載の帯掛装置。
【請求項3】
前記接触手段は、回動可能なレバーを有し、前記回動可能なレバーは、前記帯掛け用バンドが位置的に正しくない位置に置かれると、回動軸の周りで回動運動を行うことを特徴とする請求項に記載の帯掛装置。
【請求項4】
前記帯掛け用バンドの位置的に正しくない位置による前記接触手段の移動は、前記通知手段の少なくとも1つの要素の移動をもたらし、その結果、前記通知手段の表示手段は、前記帯掛け用バンドの位置的に正しくない位置を通知することを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の帯掛装置。
【請求項5】
前記接触手段は、前記表示手段接続されることを特徴とする請求項に記載の帯掛装置。
【請求項6】
バンド走行方向で見られた場合、前記接触手段は、前記張力付与装置の下流に配置されることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の帯掛装置。
【請求項7】
前記バンド検出手段は、前記帯掛装置内の前記帯掛け用バンドの位置的に正しい、或いは、位置的に正しくない位置検出可能センサ手段を含み、その検出により、センサのセンサ信号は、生成され得、センサ信号により、前記帯掛装置上の前記通知手段は、前記帯掛け機器内の前記帯掛け用バンドの位置的に正しい、或いは、位置的に正しくない位置を通知することを特徴とする請求項1に記載の帯掛装置。
【請求項8】
前記帯掛け用バンドの位置的に正しい、或いは、位置的に正しくない位置を視覚的に、音響的に、および/または、振動によって通知する通知手段によって特徴付けられる請求項1〜の何れか1項に記載の帯掛装置。
【請求項9】
記バンド検出手段は、バンドチャネルの一部、特に前記バンドチャネルの横方向ガイドであり、それにより、前記帯掛装置内の前記帯掛け用バンドの意図された向きは、定義可能であり、および前記帯掛け用バンドは、前記位置に保持され得ることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の帯掛装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装される物品を帯掛け用バンドで帯掛けするための帯掛装置であって、帯掛け用バンドのループにバンド張力を適用するための張力付与装置であって、バンド張力を適用し、かつ帯掛け用バンドに係合するために提供され、回転駆動可能である張力付与要素が設けられる張力付与装置を有し、かつ帯掛け用バンドのループの上下に配置された2つの領域に永久接続部分、特に溶接接続部分を形成するための閉鎖装置を有する帯掛装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種類の帯掛装置は、包装される物品をプラスチックまたはスチールバンドで帯掛けするために使用される。この目的のために、特定の帯掛け用バンドのループは、包装される物品の周囲に配置される。一般に、帯掛け用バンドは、この場合、供給ロールから引き出される。包装される物品の周囲全体にループが配置されると、バンドの端部領域は、バンドループの一部と重なる。次に、携帯型の可搬式帯掛装置がバンドのこの2層領域に当接し、このプロセスでは、バンドは、帯掛装置内で締め付けられ、バンドループは、張力付与装置により、包装される物品に密に適用され、このプロセスでは、バンドループは、バンド張力が提供される。続いて、バンドループは、例えば、バンドへの溶接接合により、或いは、閉シールを取り付けることにより閉じられる。その後またはほぼ同時に、バンドループは、供給ロールから分離される。結果として、包装される特定の物品は、帯を掛けられ、概ね発送準備が整う。
【0003】
一般的なタイプの帯掛装置は、持ち運んで使用するために提供され、その際、機器は、使用者によって特定の使用地点まで運ばれ、好ましくはそこで外部電源の使用に依存するべきではない。任意の所望の包装される物品の周りで帯掛け用バンドに張力を付与し、かつ閉部分を形成するために、そのような帯掛け機器の意図された使用に必要とされるエネルギーは、既に知られている帯掛け機器では電池または圧縮空気によって一般に提供される。このエネルギーにより、張力付与装置によってバンドに適用されるバンド張力と、帯掛け用バンドの閉部分とが作り出される。一般的なタイプの帯掛装置は、溶接可能なプラスチックバンドのみを互いに接続するために更に提供される。
【0004】
携帯型の可搬式帯掛け機器の場合、バンドは、手動で帯掛装置に導入しなければならない。張力付与装置と閉鎖装置との両方が意図したようにそれらの機能を果たすことができるように、帯掛け用バンドを帯掛装置内で張力付与装置と閉鎖装置との両方において所定の位置に配置することが必要である。従って、バンドは、張力付与装置および閉鎖装置に対して配置され、通常、バンド走行方向に連続して配置され、その結果、帯掛装置の張力付与装置および閉鎖装置の両方は、いずれの場合でも、これらの装置の下部構成要素と上部構成要素との間で互いの間にバンドを受け入れ、このプロセスでは、いずれの場合でもそのバンド幅全体にわたってバンドを捕捉する。特に、可搬式帯掛け機器は、過酷な生産環境および単価請負条件下で使用されることが多いため、バンドが帯掛装置内で位置的に正しく導入されず、更にバンド帯掛けを実行しようと試みられる危険性がある。最初の段階で帯掛けが完全に実施され得る場合、これは、一般に、規格に満たない帯掛けをもたらす。このような帯掛けは、特に不十分なバンド張力および/または粗悪な閉鎖を有する可能性があり、これらは、発生する負荷に耐えることができず、破綻する可能性がある。このような帯掛けは、包装される物品および負荷を確保するための手段としての役割を果たすため、帯掛けが破綻すると、これは、荷物の損傷または更に人体への危害をもたらし得る。従って、バンドの帯掛けが行われている間に帯掛装置内の意図された向きに従って配置されない帯掛け用バンドは、深刻な問題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明は、冒頭に述べた種類の帯掛装置において、帯掛装置内の意図された向きに従って配置されない帯掛け用バンドのこれまで生じていた結果を可能な限り防止し、帯掛け用バンドのこのような誤った配置からもたらされるバンド帯の破損を可能な限り防止するという目的に基づく。
【課題を解決するための手段】
【0006】
冒頭に述べた種類の帯掛装置の場合、この目的は、帯掛装置内の帯掛け用バンドの位置的に正しい位置が検出可能であるバンド検出手段と、帯掛け機器上の帯掛け用バンドの位置的に正しい位置が通知され得る通知手段とにより、本発明によって達成される。
【0007】
従って、本発明は、帯掛装置内の帯掛け用バンドの位置的に正しくない配置の場合に帯掛け動作を実行せず、帯掛装置内の帯掛け用バンドの位置的に正しくない配置に関して帯掛け動作が実行される前に帯掛装置のオペレータに報告されるという点でこれらを回避するという考えに基づいている。帯掛け機器におけるそのような警告または報告のため、帯掛装置のオペレータは、帯掛け作業を行う前に帯掛装置内の帯掛け用バンドの向きの修正を行うべきであることを報告される。従って、この報告に基づいて、オペレータは、所定の意図された位置に従って帯掛け用バンドの位置を修正することができる。ここで、帯掛装置内の帯掛け用バンドの位置的に正しい位置に達すると、視覚的に、音響的に、振動により、或いは、他の適切な方法で帯掛け機器において通知が行われることが好ましい。バンドの位置的に正しくない位置は、まったく通知されないか、或いは、位置的に正しい位置と異なる方法で通知され得る。代わりにおよび同様に好ましくは、帯掛け用バンドの位置的に正しくない位置を通知する手段を提供することも可能である。この場合も、位置的に正しい位置は、全く通知されないか、或いは、位置的に正しくない位置以外の他の知覚可能な方法で通知されることが可能である。従って、導入された帯掛け用バンドのそのような位置を通知すると直ちに、帯掛装置は、好ましくは、帯掛け動作を開始することができる。結果として、そのような帯掛装置の機能的信頼性、従ってバンド帯の品質も著しく改善することができる。このようにして誤った帯掛けも回避されるため、本発明は、誤った帯掛けによる、包装される物品への損傷または人への危害を回避することにも寄与する。更に、その結果として、誤った帯掛けおよびそれに関連したバンド材料の消費を回避することができるため、帯掛け用バンドの消費を減らすことも可能である。
【0008】
本発明の好ましい実施形態では、バンド検出手段は、帯掛け用バンドの位置的に正しい位置においてのみ帯掛け用バンドと接触する少なくとも1つの接触手段を含むようにすることができ、それにより、この接触の結果として、少なくとも1つの接触手段は、位置的に正しく位置取りを通知手段に表示させる。代わりに、位置的に正しくないバンド位置の場合にのみ接触手段が帯掛け用バンドと接触するようにし得る。帯掛け機器内のバンドの位置的に正しい位置への到達を通知するために、バンドと少なくとも1つの接触手段との物理的な接触またはバンドの接触の排除を必要とするこのような解決法は、バンド検出手段の特に高い機能的信頼性を提供する。更に、そのような解決策は、わずかな技術的努力で、従って特に費用効果の高い方法で実現することができる。
【0009】
本発明の上述の好ましい実施形態は、少なくとも1つの接触手段を帯掛装置に配置することによって有利に発展させることができ、それにより、帯掛け用器具内の位置的に正しい位置への帯掛け用バンドの導入時に接触手段が移動を行う。好ましくは、少なくとも1つの接触手段の位置の移動または関連する変化は、帯掛け機器のバンドの位置的に正しい位置を通知するために直接的または間接的に使用することができる。そのような移動は、特に接触手段の回動運動であり得る。好ましくは、この目的のために、接触手段は、少なくとも1つの回動可能なレバーを有し、この回動可能なレバーは、帯掛け用バンドが位置的に正しい位置に置かれると、回動軸の周りで回動運動を行う。接触手段の直線運動または直線運動と曲線運動との重ね合わせもそれに代わるものとして提供され得る。
【0010】
帯掛け用バンドの位置的に正しい位置による接触手段の移動が通知手段の少なくとも1つの要素の移動をもたらし、その結果、通知手段の表示手段が帯掛け用バンドの位置的に正しい位置を通知する本発明の好ましい実施形態は、特に低い技術的努力およびそれでもなお高い機能的信頼性に寄与する。ここで、表示手段と接触手段とが互いに接続されていること、特に互いに一体的に構成されていることが特に好ましいことがあり得る。本発明のそのような実施形態では、接触手段のトリガリングが必然的に表示手段の所定の移動ももたらし、これは、結果として、挿入されたバンドの意図された向きに従って与えられた実際の向きを例えば音響的もしくは視覚的な方法で通知するか、或いは、そのような通知を開始する。
【0011】
本発明の同様に好ましい実施形態では、バンド検出手段は、帯掛け用バンドの位置を検出することに加えて、帯掛けの形成中、帯掛け用バンドの少なくとも一部を位置的に正しい位置に保つか、或いは、帯掛け用バンドを案内するために使用することもできる。この目的のために、特に、可動バンド検出手段は、バンドチャネルの一部、特にこのバンドチャネルの横方向ガイドであり得、それにより、帯掛装置内の帯掛け用バンドの意図された向きは定義可能であり、帯掛け用バンドは、この位置に保持され得る。従って、そのような解決策を用いると、バンドの向きに関する報告によるだけでなく、高品質の帯掛けの形成に積極的に寄与することが可能である。
【0012】
本発明の更に好ましい実施形態では、帯掛け用バンドの位置的に正しい位置を非接触式に決定することができる。この目的のために、少なくとも1つのセンサを帯掛装置に提供され得、前記センサは、位置的に正しい位置の少なくとも1点で位置的に正しい位置に存在しているとしてバンドを検出する、特に非接触式に検出する。そのような存在が決定されると、少なくとも1つのセンサは、対応する信号を帯掛装置の制御装置に送信することができる。次に、制御装置は、視覚的に、音響的に、振動により、および/または、他の何らかの適切な方法で通知手段に位置的に正しい存在を通知させることができる。代わりに、少なくとも1つのセンサの信号は、そのような通知手段に直接供給することもできる。代わりに、センサを使用して、帯掛装置内のその意図された進路上の帯掛け用バンドの欠如または非存在を検出することもできる。この検出結果は、信号の形態で帯掛装置の制御装置に供給することができ、その結果、制御装置は、帯掛けサイクル、特にバンドの溶接動作の開始を回避するかまたは可能にしない。同様に、検出信号に基づいて、位置的に正しくない配置の場合に視覚的および/または音響的警告信号が帯掛装置によって出力されるようにすることができ、および/または、位置的に正しい配置の場合に帯掛装置によって視覚的および/または音響的イネーブル信号が出力されるようにすることができる。
【0013】
本発明の更なる好ましい実施形態では、バンド検出手段が帯掛け用バンドの位置的に正しい配置を検出した場合にのみ、張力付与動作のトリガリングおよび任意選択的に完全な帯掛け動作のトリガリングが帯掛装置内でイネーブルにされる手段を提供することができる。帯掛け用バンドとの接触に基づくバンド検出手段では、例えばバンド検出手段の移動または位置の変化を、イネーブルにする目的で使用することが可能であり、その結果、例えばスイッチとして構成されたイネーブル手段を作動させる。そのような解決策は、特にわずかな追加の技術的努力で実現することができる。少なくとも1つのセンサに基づく非接触式バンド検出手段では、センサ信号は、好ましくは、張力付与動作をイネーブルにするために使用することができる。
【0014】
本発明の更なる好ましい構成は、特許請求の範囲、本記載および図面から収集することができる。
【0015】
本発明は、図面に純粋に概略的に示された例示的な実施形態に基づいてより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】バンド検出手段が設けられ、帯掛け用バンドの導入、引き抜きのために帯掛け機器を準備するためのハンドレバーが中間位置に配置されている、本発明による好ましい帯掛け機器の斜視図を示す。
図2図1の本発明による帯掛け機器を示し、帯掛け用バンドは、位置的に正しくない方法で挿入され、ハウジングは、帯掛け機器の張力付与装置および閉鎖装置の領域で部分的に除去され、その結果、バンド検出手段が識別可能である。
図3】ハンドレバーが上端位置にある図1の帯掛け機器を示し、ここで、ハンドレバーにより、帯掛け機器は、帯掛け用バンドの取り外しおよび導入のために準備されている。
図4図1の帯掛け機器を示し、バンド検出手段は、帯掛け用バンドが位置的に正しい方法で挿入されているときにとる状態にあり、ハンドレバーは、下端位置に位置している。
図5図2、4の帯掛け機器のバンド検出手段を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1〜4に示す帯掛け機器1は、本発明の例として記載されているに過ぎない。以下に説明する本発明による帯掛け機器1の特徴の特定の構成の記載は、単に本発明の理解に役立つものであり、以下の特徴を必ず有する必要があるであろう本発明の実施形態に対する限定を示すものではない。
【0018】
単に例としてここに示す、本発明による手動で作動可能な帯掛け機器1は、とりわけ帯掛け機器の機構を取り囲み、かつ機器を取り扱うためのハンドル3が上に形成されているハウジング2を有する。帯掛け機器は、更にベースプレート4が設けられ、その下側は、包装される物品に対して配置するために設けられる。帯掛け機器1の全ての機能的ユニットは、ベースプレート4および帯掛け機器の支持体(これ以上詳細には説明しない)に結合され、前記支持体は、ベースプレート4に接続されている。
【0019】
帯掛け機器1により、例えばポリプロピレン(PP)またはポリエステル(PET)から作られたプラスチックバンドBのループ(図1にこれ以上詳細に示されない)であって、包装される物品の周囲に事前に配置されたループは、帯掛け機器の張力付与装置6によって張力を付与され得る。本発明の他の実施形態では、他の材料、特に他のプラスチックまたは他の金属材料から作られたバンドを処理することも可能であり、そのような実施形態では、特定の帯掛け機器は、それぞれの場合に提供されたバンド材料に適合され得る。ここに示す帯掛け機器の張力付与装置は、張力付与ホイール7、張力付与マンドレルまたは張力付与装置6の図1のハウジング2によってカバーされた他の張力付与要素を有し、それにより、バンドBは、張力付与動作のために掴まれ得る。張力付与ホイール7は、張力付与プレート8と相互作用し、その結果、帯掛け用バンドを帯掛け用バンドループの引き締めのために張力付与ホイール7と張力付与プレート8との間で締め付けることができ、特にこの間、張力付与ホイール7は回転駆動され、この運動中、帯掛け用バンドに係合してそれを引き込むことにより、それぞれの場合に包装される物品に対して前記帯掛け用バンドを配置し、バンドループのバンドにバンド張力を与える。
【0020】
例示的な実施形態では、張力付与プレート8は、ロッカー回動軸の周りを回動できる回動可能なロッカー9上に配置される。張力付与プレート8は、ロッカー回動軸を中心とするロッカー9の回動運動により、張力付与ホイール7から離間した端部位置から第2の端部位置に移動することができ、この第2の端部位置において、張力付与プレート8は、張力付与ホイール7に押し付けられる。ロッカー回動軸の周りの反対の回転方向における対応するモータ駆動式または手動駆動式運動により、張力付与プレート8を張力付与ホイール7から離れるように移動させ、その初期位置に戻すように回動することができ、その結果、張力付与ホイール7と張力付与プレートとの間に位置するバンドは、解放されて取り除かれる。本発明の他の好ましい実施形態では、張力付与ホイール7を可動、特に回動可能なロッカー9に配置し、張力付与プレート8を位置的に固定するように配置することも可能である。
【0021】
張力付与装置の図示の実施形態の使用中、2層の帯掛け用バンドが張力付与ホイール7と張力付与プレート8との間に配置され、張力付与ホイール7によって張力付与プレート8に押し付けられるか、或いは、張力付与プレートによって張力付与ホイール7に押し付けられることが提供される。張力付与ホイール7の回転により、包装のために十分に高いバンド張力をバンドループに与えることが可能である。
【0022】
続いて、2層のバンドが上下に重なるバンドループの地点において、それ自体知られている方法で帯掛け機器の摩擦溶接分離装置12を用いて2つの層の溶接を行うことができる。その結果、バンドループを永久的に閉じることができる。示される好ましい例示的実施形態では、摩擦溶接分離装置12は、提供される張力付与方向の方向において、すなわちバンドが張力付与装置6によって引き込まれる方向において張力付与装置の後ろに配置される。例示的実施形態において、摩擦溶接分離装置12は、張力付与装置6から離れて更に配置される。ここに示す好ましい例示的な実施形態では、摩擦溶接分離装置12は、帯掛け機器の同じ唯一のモータによって駆動され得、モータによって他の全てのモータ駆動運動も行われる。この目的のために、フリーホイール(これ以上詳細に示されない)は、それ自体知られている方法で、モータから、電動駆動運動がバンド処理のために行われる地点への伝達方向において提供され、前記フリーホイールは、駆動運動がそれぞれの場合にこの目的のために提供される回転の駆動方向において、帯掛け機器1の対応する機能ユニットまで伝達され、この目的のためにそれぞれの場合に提供されるモータMの回転の他の駆動方向には伝達が行われないという効果を有する。そのような単一モータ構成の解決策は、例えば、本出願人の帯掛け機器OR−T250から既に知られている。
【0023】
摩擦溶接装置12は、溶接シュー14(これ以上詳細に示されない)が設けられ、溶接シュー14は、移動装置13により、バンドに対して間隔を空ける静止位置から、溶接シュー14がバンドに押し付けられる溶接位置に移動される。このプロセスにおいて機械的圧力によって帯掛け用バンドに押し付けられている溶接シュー14と、同時に行われる溶接シュー14の所定の振動数の振動運動とにより、帯掛け用バンドの2つの層が溶融する。バンドBの局所的に可塑化または溶融された領域は、互いに流れ込み合い、バンドBが冷却した後、2つのバンド層間に接続が形成される。必要に応じて、帯掛け機器1の摩擦溶接分離装置12の切断要素(これ以上詳細に示されない)により、バンドループをバンドの供給ロールから分離することが可能である。
【0024】
張力付与軸を中心とした張力付与ホイール7の回転駆動、移動装置13による摩擦溶接装置12の送り出しおよび摩擦溶接装置12自体の使用、ならびに分離装置の作動は、唯一の共通の電気モータMを使用して実行され、モータMは、帯掛け機器のこれらの構成要素にそれぞれの駆動運動を提供する。モータMへの電力供給のために、帯掛け機器に交換可能なバッテリ15が配置され、バッテリ15は、特に充電目的のために取り外して交換することができ、電気エネルギーを蓄積するのに役立つ。例えば、圧縮空気または更なる電気などの他の外部補助エネルギーが供給され得るが、図1、2による帯掛け機器の場合には起こらない。しかしながら、本発明の他の実施形態において、他の形態のエネルギー、特に圧縮空気を電気エネルギーの代わりに駆動エネルギーとして利用することも可能である。同様に、本発明の他の実施形態において、機能ユニットを駆動するための複数のモータを提供することも可能である。
【0025】
張力付与ホイール7と張力付与プレート8との間において、その中に配置されたバンドを解放し、それを取り除き、新たなバンドまたはバンド部分を導入するための間隙を形成するためにハンドレバー10が作動される。ハンドレバーの開始位置、すなわち下端位置が図4に示されている。この位置において、張力付与プレート8と張力付与ホイール7とは、互いの間で帯掛け機器に挿入されたバンドを締め付ける。バンドBを取り除くために張力付与ホイール7と張力付与プレートとの間に十分に大きい間隙を形成するために、ハンドレバー10は、ハンドル3の方向にその上端位置まで手動で引かれる(図3)。その結果、ロッカーに配置された張力付与プレート8が張力付与ホイール7から離れるように回動する。本発明の他の実施形態では、ハンドレバー10を介して回動可能な方法で張力付与ホイール7を関節式にすることも可能である。図3は、ハンドレバー10がその中立位置(図4を参照されたい)から回動した状態を示し、この状態では、バンドの引込みおよび導入のために張力付与ホイール7と張力付与プレート8との間に最大距離が生じる。(新しい)バンドが挿入された後、この位置にばね予荷重されるハンドレバー10が再び解放され、その結果、張力付与プレート8とともにロッカーが張力付与ホイールに対して逆方向に回動され、その結果、バンドが締め付けられる。張力付与装置のそれぞれの他の要素の方向への張力付与プレート8または張力付与ホイール7の送りは、同様にハンドレバー10の手動による作動を介して行われる。理想的には、解放された後、ハンドレバー10は、図4に示される開始姿勢を再び取り、ここで、バンドBは、位置的に正しく挿入されて締め付けられている。
【0026】
図示の好ましい実施形態の可搬式携帯型帯掛け機器1は、3つの異なる動作モードを有する。第1のモードは、ボタン18その他の何らかのスイッチ要素を作動させるのみで完全な帯掛け動作がトリガされる自動モードである。この自動モードでは、トリガした後、最初に張力付与装置6による張力付与動作が行われ、その直後にバンドループの2つのバンド層間の接続が形成される。同様に自動的に、ループのバンドは、分離装置によってバンド供給源から分離される。
【0027】
第2のモードは、半自動モードである。これも、自動モードと同様に、例えばボタン、スイッチまたは制御パネル16を用いて選択することによって設定することができる。この場合、張力付与動作および接続の形成は、それぞれオペレータによって順に開始される。オペレータがボタン18または張力付与動作を維持するために設けられた他の操作要素を作動する限り、張力付与動作は維持される。しかしながら、張力付与動作が維持されるのは、最大でも予め設定された最大バンド張力が達成されるまでである。設定された最大バンド張力が達成されると、張力付与動作は終了し、帯掛け機器は、自動的に接続モードに切り替わり、接続動作を実行する。接続動作をトリガするために設けられたボタンその他の操作要素が作動されると直ちに、接続装置が始動される。供給部からのバンドの分離は、接続の形成と同時に起こり得る。例えば、バンド張力を更に増大すると、包装される物品に損傷が及ぶであろうという観察のため、帯掛け機器のオペレータが、設定された最大引張応力または張力に達する前に張力付与動作を停止することを決定した場合、オペレータは、半自動モードで作動要素18を解放することによって張力付与動作を終了させることができる。接続装置に適した作動要素のその後の作動により、接続装置をトリガさせることができる。この場合、張力付与動作をトリガすることと、接続動作をトリガすることとの両方のために、オペレータは、スイッチもしくはボタンその他の何らかの作動要素を作動することがそれぞれの場合に必要である。
【0028】
最後に、第3の動作モード、すなわち手動モードが可能であり、これは、同様に選択可能かつ設定可能である。この場合、張力付与動作および接続の形成は、それぞれ1または複数の作動要素18を介して互いに別々にトリガされなければならない。図示された例示的な実施形態では、張力付与装置6は、作動要素18によってトリガ可能であり、作動要素18が作動されている限り維持される。半自動モードと同様に、ここで、張力付与動作を中断すること、および達成されるべき設定済みバンド張力が実際に達成されるまでボタン18の作動によって連続することも可能である。設定済みバンド張力が達成されると直ちに、制御装置は、張力付与装置をオフにする。接続装置は、好ましくは、別のボタンの作動によって始動される。始動後、作動要素の更なる作動がこのために必要とされることなく接続動作が完全に実行される。
【0029】
図2に示すように、帯掛け機器は、設定されたバンド走行方向に関して張力付与ホイールと摩擦溶接分離装置12との間に配置されたベアリング軸19を有する。バンド検出手段20は、ベアリング軸19上に回動可能に配置される。好ましい例示的実施形態では、バンド検出手段20は、機械的バンド検出手段、すなわちレバー状バンド検出手段として構成される。バンド検出手段20は、その一方の端部20aを介してベアリング軸19上に押し付けられる。ベアリング軸19は、帯掛け機器の支持体上に配置され、この場合、帯掛け機器内の帯掛け用バンドBのための提供された意図する位置を介して張力付与ホイール7と溶接シュー14との間に突出している。ここで提供されるバンド検出手段20は、設定されたバンド走行方向22とほぼ平行にかつそれから距離を置いて延びる第1のレバー状部分21を有する。その他端の領域において、第1のレバー状部分21の帯掛け用バンドに面する下面に位置するのは、帯掛け用バンドの方向に突出するハンマーヘッド状接触ラグ23である。ハンマーヘッド状接触ラグ23の先端は、位置的に誤って帯掛け機器に導入された帯掛け用バンドBの上面と接触するように意図されている。
【0030】
図示の例示的実施形態では、接触ラグ23の側面23aは、位置的に正しく帯掛け機器に挿入された帯掛け用バンドのためのバンドガイドとしても役立つ(図4を参照されたい)。バンド検出手段20は、ベースプレート4と、接触ラグ23の反対側に位置する境界面4bとともに一種のバンドチャネルを形成し、その幅は、少なくとも実質的に帯掛け用バンドBの幅に一致する。この場合のこのバンドチャネルの長手方向は、バンドの帯掛けが行われている間の帯掛け用バンドBの意図された向きを定義する。
【0031】
第2のレバー状部分25は、レバー状部分21の自由端20bの領域において同様に隣接している。第2のレバー状部分25は、第1のレバー状部分21と一体的に接続されており、鈍角をなしている。第2のレバー状部分25は、第2のレバー状部分自体が同様に互いに鋭角をなす2つのセグメント25a、25bを有するように屈折部が設けられている。自由端が設けられている第2のレバー状部分25のそのセグメント25bには、その外側27にマーキング26が設けられている。外側27は、ここで、ベアリング軸19によって形成された回転軸28に背く第2の部分25の側を意味すると理解することができる。このマーキング26は、例えば、第2の部分25の表面の色と対比する色を有する表面領域、特に特定の幾何学的形状を有するこのタイプの領域であり得る。図示の好ましい例示的実施形態では、マーキング26は、第2の部分25の黒い背景に適用された赤い長方形である。当然のことながら、2つの着色領域またはコントラスト領域間の他の視覚的に知覚可能な差もマーキングとして役立ち得る。マーキングまたはコントラスト差の表示の代わりに、発光手段、例えばLEDまたは他の何らかの光源によって視覚的に知覚可能な信号が出力されるようにすることも同様に可能である。いずれの場合も、バンド帯掛け機器の使用者に位置的に正しいバンド配置、或いは、位置的に正しくないバンド配置を知らせるためにこれを行うことができる。更なる代替形態として、帯掛け機器内のバンドの位置的に正しい配置の場合と、位置的に正しくない配置の場合との両方に視覚的に知覚可能な信号が帯掛け機器によってその都度出力されるようにすることもできるが、これらは、異なる信号であることが好ましい。
【0032】
図2に示すように、ベアリング軸19の位置およびバンド検出手段20の第1のレバー状部分21の長さは、接触ラグ23がバンド引込み方向29に関して閉鎖装置の後方に配置されるように閉鎖装置の位置、特に溶接シュー14の位置と調整される。
【0033】
帯掛け用バンドBが帯掛け機器に挿入されなかった場合、或いは、バンドBがバンド検出手段の領域内のハンマーヘッド状接触ラグ23の真下に位置しないように挿入された場合、接触ラグ23の先端は、ベースプレート4のスロープ4aに載るか、或いは、その後方に位置し、このときベースプレート4と接触せず、位置的に正しく配置された帯掛け用バンドBと接触しない。接触ラグ23が帯掛け用バンドBの取り外し方向に面する側縁部と接触できるのは、側面のみである。従って、この好ましい例示的実施形態では、バンド検出手段20は、位置的に正しい配置を検出する機能だけでなく向きを補助する機能も有し、それにより帯掛け用バンドを位置的に正しい位置に配置し、帯掛けの形成中、帯掛け用バンドをこの位置に保持する。
【0034】
しかしながら、帯掛け用バンドBが帯掛け機器1に位置的に正しく挿入されなかった場合、すなわち意図された向きに一致するように挿入されなかった場合、接触ラグ23の先端は、帯掛け用バンドBに載る。位置的に誤って挿入された帯掛け用バンドは、ベースプレート4から離れて配置されているため、バンド検出手段20のベアリング軸19によって決定される回転軸28に対するバンド検出手段20の他の回転位置が、バンド検出手段がバンドB上に載っていない状況と比較して、特定のバンド厚さに依存してバンド上に配置されたバンド検出手段に対して生じる。その結果、バンド検出手段20のマーキング26も同様に第1のレバー状部分21の回転軸28に対して異なる回転位置に配置される。
【0035】
図1、3に示すように、とりわけハンドル3の前方に配置されている帯掛け機器の領域は、ハウジング2によって覆われて囲まれている。例示的な実施形態では、ハウジング2は、2つの組み立てられたハウジングシェル2a、2bから形成され、それぞれ帯掛け機器1の長手方向に関して見られた場合、一方のハウジングシェル2aは、実質的にハウジング2の左半分を形成し、他方のハウジングシェル2bは、ハウジング2の実質的に右半分を形成する。図1、3に同様に示すように、張力付与ホイール7を覆うハウジング半部2aは、窓30を有する。この窓30は、ハウジング2の開口切欠きまたはハウジング2の透明部分、例えば透明プラスチック部分のいずれかであり得る。窓30は、マーキング26が存在する第2のレバー状部分25が回転軸28を中心にしてその回動運動を行う領域内に直接配置されている。窓30は、この場合、マーキング26の回転位置に関して、帯掛け用バンドBがハンマーヘッド状接触ラグ23の下に位置するとき、或いは、接触ラグ23が帯掛け用バンドB上に位置するときにマーキング26がとる特定の位置に対応する点に配置される。その結果、図1、2の場合のように、位置的に正確でない位置に配置されている帯掛け用バンドBは、位置的に正しくない位置のため、接触ラグ23をベースプレート4上の元の位置から持ち上げ、その結果、バンド検出手段20を、回転軸28を中心に回転させる。マーキング26は、最初に窓30に向かい合って配置されていないが、バンド検出手段20の回動運動により、マーキング26が窓30の真向かいに位置する位置に移動される。その結果、マーキング26は、ハウジング2の内側で窓30の直接後ろに移動され、マーキング26の色は、バンド検出手段20の第2の部分25の残りの色と異なり、また好ましくは(少なくとも窓30の領域において)ハウジングシェル2aの色とも異なる。
【0036】
図4の状況では、バンドは、接触ラグ23の側面に対しておよびそれに隣接して、すなわちベースプレート4の境界面4bと接触ラグ23との間に位置的に正しい位置で配置され、マーキング26は、このとき、特定のより小さい回転角度を介して行われた移動のために窓の後ろに配置されず、従って外から窓内に知覚も識別もできない。従って、帯掛け機器上または帯掛け機器内の帯掛け用バンドBの位置的に正しい存在は、マーキング26が窓30内に現れないという点において、視覚的に知覚可能な方法でオペレータまたはユーザに通知される。従って、オペレータは、帯掛け機器における(視覚的に)知覚可能な異なる通知のために、帯掛け機器における帯掛け用バンドBの位置的に正しくない配置および位置的に正しい配置を区別することができる。
【0037】
帯掛け用バンドとの接触に基づく唯一の接触ラグ23により、或いは、適切な他の接触要素により、位置的に不正確に挿入されたバンドBの信頼性の高い検出の達成を可能にするために、接触ラグ23を張力付与ホイール7の後方および閉鎖装置の後方に、この場合には溶接シュー14の後方に実質的に一列に配置することが有利である。位置的に正しくない向きに関して、斜めに向けられたバンドは、閉鎖装置の後方の領域において特に大きい横方向の変位を有するため、この領域は、意図された状態に従った向きと誤った向きとを区別し、これを検出するのに特に適している。
【符号の説明】
【0038】
1 帯掛け機器
2 ハウジング
2a ハウジングシェル
2b ハウジングシェル
3 ハンドル
4 ベースプレート
4a スロープ
4b 境界面
6 張力付与装置
7 張力付与ホイール
8 張力付与プレート
9 回動可能なロッカー
10 ハンドレバー
12 摩擦溶接分離装置
13 移動装置
14 溶接シュー
15 バッテリ
16 制御パネル
18 ボタン
19 ベアリング軸
20 バンド検出手段
20a 端部
20b 自由端部
21 第1のレバー状部分
22 バンド走行方向
23 接触ラグ
23a 側面
24 中心線
25 第2のレバー状部分
25a セグメント
25b セグメント
26 マーキング
27 外側
28 回転軸
29 バンド引込み方向
30 窓
B 帯掛け用バンド
図1
図2
図3
図4
図5