(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
底部と、前記底部につながって上下方向における上側に延びる側部とによって袋状に形成され、前記側部の前記上下方向の上側の端部である稜線によって開口部が形成された収納体に着脱可能であって、
前記上下方向と直交し、前記側部が環状に繋がる方向を周方向とし、前記上下方向及び前記周方向に直交する方向を平面方向としたとき、
前記上下方向と前記周方向に延びる補助側部と、
前記側部に着脱可能な第一接続部と、
前記側部、または前記底部に着脱可能な第二接続部を備え、
前記第一接続部は、前記稜線に隣接した位置で前記側部に接続されるように、前記補助側部の一方の端部に形成され、
前記第二接続部は、前記補助側部の他方の端部に形成され、
前記第二接続部が、前記収納体における前記側部の前記平面方向の外側、または前記底部の下側であって前記側部に隣接する位置に接続されるとき、前記補助側部と前記側部との間に袋状の収納空間が形成され、
前記第一接続部が前記側部に接続されるとき、前記補助側部の一部が前記収納空間の蓋部を形成し、
前記補助側部は、
前記平面方向の内側に前記上下方向に延びる仕切部と、
前記仕切部の前記上下方向の延長上であって、前記第一接続部を含む一方の端部から所定の長さの切込部を複数備え、
前記仕切部は、前記補助側部が前記側部に装着されるとき、前記周方向において前記収納空間を複数形成し、
前記切込部と前記切込部との間の前記補助側部は、前記蓋部として形成され、
前記蓋部は、複数形成された前記収納空間に対応して、前記側部にそれぞれ独立して着脱可能であることを特徴とする補助収納体。
前記補助側部は、前記側部の前記平面方向の外側に着脱可能であり、前記周方向のそれぞれの端部に第三接続部を備え、前記第二接続部と前記第三接続部が前記側部に接続することにより、前記収納空間が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の補助収納体。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来例ではバッグ本体(内袋という)と、バッグ本体及びカバー体(外袋という)との間の二つの袋が必要である。従って、バッグ本体とカバー体との間に収納スペースを設けることを目的としたときに底部分が二重構造となり、単に二つのバッグを合わせることで材料費がかさむなどの無駄があった。
【0005】
本発明の目的は、従来の課題を解決すべくなされたものであり、収納体の側面側の外周に装着することで収納空間を形成する補助収納体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一の態様に係る補助収納体は、底部と、前記底部につながって上下方向における上側に延びる側部とによって袋状に形成され、前記側部の前記上下方向の上側の端部である稜線によって開口部が形成された収納体に着脱可能であって、前記上下方向と直交し、前記側部が環状に繋がる方向を周方向とし、前記上下方向及び前記周方向に直交する方向を平面方向としたとき、前記上下方向と前記周方向に延びる補助側部と、前記側部に着脱可能な第一接続部と、前記側部、または前記底部に着脱可能な第二接続部を備え、前記第一接続部は、前記稜線に隣接した位置で前記側部に接続されるように、前記補助側部の一方の端部に形成され、前記第二接続部は、前記補助側部の他方の端部に形成され、前記第二接続部が、前記収納体における前記側部の前記平面方向の外側、または前記底部の下側であって前記側部に隣接する位置に接続されるとき、前記補助側部と前記側部との間に袋状の収納空間が形成され、前記第一接続部が前記側部に接続されるとき、前記補助側部の一部が前記収納空間の蓋部を形成することを特徴とする。
【0007】
これによれば、補助収納体は収納体の側部に着脱可能であり、収納体の底部が二重になることがないので、材料費を低減させることができる。また、補助収納体は、収納体に対して容易に交換が可能である。
【0008】
また、前記補助収納体の前記補助側部は、前記第一接続部を含む一方の端部から所定の長さの複数の切込部を備え、前記切込部と前記切込部との間の前記第一接続部を含む前記補助側部が、前記蓋部として前記側部にそれぞれ独立して着脱可能に形成されてもよい。
【0009】
この場合、切込部と切込部との間の第一接続部を含む補助側部が、蓋部として側部にそれぞれ独立して着脱可能なので、蓋部の開閉が容易である。また、蓋部は必要な箇所のみ開閉することができる。
【0010】
また、前記補助収納体の前記補助側部は、前記平面方向の内側に前記上下方向に延びる仕切部を備え、前記仕切部は、前記補助側部が前記側部に装着されるとき、前記周方向において前記収納空間を複数形成してもよい。
【0011】
この場合、仕切部は、補助側部が側部に装着されるとき、周方向において収納空間を複数形成するので、使用者は収納空間を区分けして使用することができる。
【0012】
また、前記補助収納体の前記補助側部は、前記平面方向の内側に前記上下方向に延びる仕切部と、前記仕切部の前記上下方向の延長上であって、前記第一接続部を含む一方の端部から所定の長さの切込部を複数備え、前記仕切部は、前記補助側部が前記側部に装着されるとき、前記周方向において前記収納空間を複数形成し、前記切込部と前記切込部との間の前記補助側部は、前記蓋部として形成され、前記蓋部は、複数形成された前記収納空間に対応して、前記側部にそれぞれ独立して着脱可能でもよい。
【0013】
この場合、仕切部は、補助側部が側部に装着されるとき、周方向において収納空間を複数形成するので、使用者は収納空間を区分けして使用することができる。また、蓋部は、複数形成された収納空間に対応して、側部にそれぞれ独立して着脱可能なので、それぞれの収納空間に対して容易に収納物を出し入れできる。
【0014】
また、前記補助収納体の前記補助側部は、少なくとも前記第一接続部を含む第一端部材と、前記第二接続部を含む第二端部材と、前記第一端部材と前記第二端部材とをつなぐ補助側部部材とからなってもよい。この場合、第一端部材と第二端部材及び補助側部部材とを異なる部材、或いは異なる形態で形成できるので、製造上の自由度が増す。
【0015】
また、前記補助収納体の前記補助側部は、前記側部の前記周方向における全周を覆い、前記収納空間は前記側部の前記平面方向の外側の全周に形成されてもよい。この場合、収納空間は、収納体の側部の全周にわたって収納物を収納することができる。
【0016】
また、前記補助収納体の前記補助側部は、前記側部の前記周方向に沿って延びるシート状の部材によって形成され、前記周方向のそれぞれの端部に周方向接続部を備え、前記補助側部は、前記収納体における前記側部の前記平面方向の外側に前記周方向に沿って巻回され、一方の前記周方向接続部と他方の前記周方向接続部とが接続することにより前記側部を環状に覆い、前記補助側部と前記側部との間に前記収納空間が環状に形成されてもよい。
【0017】
この場合、補助収納体はシート状の部材なので、収納体の側部を環状に覆うことで容易に装着できる。また、補助側部は周方向接続部によって周方向の端部が接続されるので、収納空間が安定して形成される。
【0018】
また、前記補助収納体の前記補助側部は、前記側部の前記周方向に沿って延びる環状の部材によって形成され、前記第二接続部は、前記補助側部の前記平面方向の外側、または前記底部の下側に接続され、前記補助側部と前記側部との間に前記収納空間が環状に形成されてもよい。
【0019】
この場合、補助収納体は収納体を上下方向から挿入することにより容易に着脱することができる。また、補助側部が環状に形成されているので、収納体の側部に装着するときに、収納空間が安定して形成される。
【0020】
また、前記補助収納体の前記補助側部は、前記側部の前記平面方向の外側に着脱可能であり、前記周方向のそれぞれの端部に第三接続部を備え、前記第二接続部と前記第三接続部が前記側部に接続することにより、前記収納空間が形成されてもよい。
【0021】
この場合、補助収納体は、第二接続部と第三接続部が側部に接続することによって独立した収納空間が形成されるので、収納空間は周方向において閉じた空間を形成することができる。
【0022】
また、前記補助収納体は、さらに第四接続部を備え、前記補助側部は、他方の端部における前記平面方向の内側において、前記第二接続部が前記側部の前記稜線に隣接する位置に接続するように形成され、前記第四接続部は、前記補助側部が前記第二接続部よりも下側で前記側部に接続するように、前記補助側部の前記平面方向の内側に形成され、前記収納空間は、前記補助側部が前記第二接続部よりも下側で曲折して上側に延びることにより袋状に形成されてもよい。
【0023】
この場合、補助側部によって収納空間が形成されるので、収納物を容易に出し入れすることができる。また、第四接続部は第二接続部よりも下側で側部に接続するので、補助側部が安定して収納体の側部に装着される。
【0024】
また、前記補助収納体は、前記補助側部の一方の端部が、前記収納体における前記開口部の前記平面方向の内側に向かって曲折可能であり、前記第一接続部は、前記補助側部の一方の端部において前記平面方向の内側に形成され、前記側部の前記平面方向の内側に接続されることにより、前記補助側部の一方の端部が前記収納空間を覆うことで前記蓋部が形成されてもよい。この場合、蓋部は収納空間を覆うように形成されるので、収納空間に雨水或いは埃等が侵入することを防止できる。
【0025】
また、前記補助収納体は、前記補助側部の一方の端部が、前記上下方向の上端部の曲折部において下側に曲折して形成され、前記第一接続部は前記曲折部よりも下側に形成されてもよい。この場合、補助側部の上端部が蓋部として予め形成されるので、第一接続部を収納体の側部に接続するときに蓋部の形状が安定して形成される。
【0026】
また、前記補助収納体の前記第一接続部は、前記補助側部の一方の端部の前記平面方向の内側に形成され、前記側部の前記平面方向の外側に接続されてもよい。この場合、補助側部は、収納体の稜線をまたぐことなく、第一接続部が側部に直接接続されるので、収納体に対する着脱が容易である。
【0027】
本発明の第二の態様に係る複合収納体は、前記補助収納体と、前記収納体を備え、前記収納体は、前記側部の前記稜線に隣接した位置に前記第一接続部と接続する第五接続部と、前記側部の前記平面方向の外側、又は前記底部の下側に前記第二接続部と接続する第六接続部を備えたことを特徴とする。
【0028】
これによれば、複合収納体は、収納体に対して種々の形態である補助収納体を着脱可能なので、収納体と補助収納体との組合せを任意に選定することができる。また、補助収納体は、収納体に対して交換可能である。
【0029】
本発明の第三の態様に係る複合収納体は、前記補助収納体と、前記収納体を備え、前記収納体は、前記側部の前記稜線に隣接した位置に前記第一接続部と接続する第五接続部と、前記側部の前記平面方向の外側、又は前記底部の下側に前記第二接続部と接続する第六接続部と、前記側部の前記平面方向の外側に、前記第三接続部と接続する第七接続部を備えたことを特徴とする。
【0030】
これによれば、複合収納体は、収納体に対して種々の形態である補助収納体を着脱可能なので、収納体と補助収納体との組合せを任意に選定することができる。また、補助収納体は、収納体に対して交換可能である。さらに、補助収納体は第三接続部を備え、収納体は第七接続部を備える。よって、補助収納体は、第二接続部と第三接続部が側部に接続することによって独立した収納空間が形成されるので、収納空間は周方向において閉じた空間を形成することができる。
【0031】
本発明の第四の態様に係る複合収納体は、前記補助収納体と、前記収納体を備え、前記収納体は、前記側部の前記稜線に隣接した位置に前記第一接続部と接続する第五接続部と、前記側部の前記平面方向の外側、又は前記底部の下側に前記第二接続部と接続する第六接続部と、前記側部の前記平面方向の外側に、前記第四接続部と接続する第八接続部を備えたことを特徴とする。
【0032】
これによれば、複合収納体は、収納体に対して種々の形態である補助収納体を着脱可能なので、収納体と補助収納体との組合せを任意に選定することができる。また、補助収納体は、収納体に対して交換可能である。さらに、補助収納体は第四接続部を備え、収納体は第八接続部を備える。補助側部によって収納空間が形成されるので、収納物を容易に出し入れすることができる。また、第四接続部は、補助側部が第二接続部よりも下側で側部に接続するので、補助側部が安定して収納体の側部に装着される。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面を参照し、本発明を具現化した補助収納体1、及び複合収納体40を説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
【0035】
<補助収納体1共通の構成>
図1〜
図5を参照して、補助収納体1に共通する構成を説明する。第一実施形態から第九実施形態の補助収納体1はそれぞれ後述するが、まず、共通の構成を説明する。
図3に示すように、補助収納体1は、底部31と、底部31につながって上下方向における上側に延びる側部32とによって袋状に形成され、側部32の上下方向の上側の端部である稜線38によって開口部33が形成された収納体30に着脱可能である。上下方向と直交し、側部32が環状に繋がる方向を周方向とし、上下方向及び周方向に直交する方向を平面方向とする。補助収納体1は、上下方向と周方向に延びる補助側部2と、側部32に着脱可能な第一接続部3と、側部32、または底部31に着脱可能な第二接続部4を備える。
【0036】
図3、
図4に示すように、第一接続部3は、稜線38に隣接した位置で側部32に接続されるように、補助側部2の一方の端部21に形成される。第二接続部4は、補助側部2の他方の端部22に形成される。第二接続部4が、収納体30における側部32の平面方向の外側、または底部31の下側であって側部32に隣接する位置に接続されるとき、補助側部2と側部32との間に袋状の収納空間5が形成される。第一接続部3が側部32に接続されるとき、補助側部2の一部が収納空間5の蓋部6を形成する。
【0037】
図3に示す例では、第二接続部4が、収納体30における側部32の平面方向の外側に接続される。この場合、第二接続部4は、補助側部2の一部が上側に折り返されて他方の端部22が形成される。
図5に示す例では、第二接続部4が、収納体30における底部31の下側であって側部32に隣接する位置に接続される。
【0038】
第一接続部3、第二接続部4と、後述する収納体30の第五接続部34、及び第六接続部35は、種々の形態を採用することができる。例として、それぞれに面ファスナーを採用することができる。
図4を除いて、
図3〜
図20は面ファスナーを想定した例を示す。
【0039】
図4に示すように、第一接続部3、第二接続部4と、後述する収納体30の第五接続部34、及び第六接続部35は、ボタン、マグネットを採用することができる。なお、接続形態は、その他種々の形態を採用することが可能である。
【0040】
図16の例を除き、
図1から
図20は、補助側部2が一体の部材で形成された例を示す。補助側部2は、収納空間5に収納物50が収納された状態で、収納物50が平面方向の外側から目視できるように透明の部材で形成することができる。材質は、例えば透明ビニールシートが使用されるが、他の透明材料を使用しても良い。また、網目状の素材を使用して、収納物50が外側から目視できるようにしてもよい。補助側部2の素材は、他に例えば、ポリエチレン、ナイロン、ビニール等の樹脂材料、或いはポリエステル繊維、ポリウレタン繊維等を選択することができる。なお、その他の素材を選択してもよい。
【0041】
<補助収納体1共通の構成の解決課題とその効果>
以上説明したように、本発明の補助収納体1に共通の構成は種々の効果を奏する。従来は、例えば特許文献1に記載の濡れ物用バッグのように、バッグ本体と、バッグ本体とカバー体との間に物を収納することができた。しかしながら、バッグ本体及びカバー体との二つの袋が必要である。従って、バッグ本体とカバー体との間に収納スペーズを設けることを目的としたときに底部分が二重構造となる。この場合、二つのバッグを重ねて使用することになり、材料費等の費用がかさむなどの無駄があった。以上説明した本発明の補助収納体1は、従来の課題を解決するものである。
【0042】
図3、
図8、及び
図9に示すように、第一接続部3は収納体30の側部32、または底部31の下側であって側部32に隣接する位置に着脱可能なので、収納体30の底部31が二重にならない。よって、補助収納体1或いは収納体30の材料費を低減させることができる。また、補助収納体1は、収納体30に対して容易に交換が可能である。よって、補助収納体1が損傷等した場合、新たな別の補助収納体1に取り替えることができる。或いは、例えば外観形状、色等が異なる別の補助収納体1と交換することで、一つの収納体30に対してあたかも複数の収納体30(或いは後述する複合収納体40)を有するような効果をもたらす。外観形状が異なる補助収納体1は、後述する第一実施形態の補助収納体1aから第九実施形態の補助収納体1jの異なる構成を有するものでもよいし、或いは単に外観形状、色等のデザインが異なるものでもよい。
【0043】
また、
図3に示す例では、第二接続部4が、収納体30における側部32の平面方向の外側に接続される。この場合、補助側部2が収納体30の底部31よりも下側にはみ出さない構成が可能である。よって、補助側部2が接地面に接することを防止できる。
【0044】
また、
図5に示す例では、第二接続部4が、収納体30における底部31の下側であって側部32に隣接する位置に接続される。この場合、補助側部2の他方の端部22が収納体30の底部31よりも下側に位置するようになるので、補助側部2の他方の端部22の近傍部分を接地面に接する脚部として機能させることができる。後述するように、収納体30に補助収納体1が接続された複合収納体40は、地面等の接地面に置かれても収納体30の底部31は汚れることを防止できる。複合収納体40は、補助収納体1を交換するか、或いは補助収納体1の他方の端部22のみを清掃することで、接地面を清潔な状態にすることができる。
【0045】
次に、
図11から
図15を参照して、補助側部2の切込部7を説明する。補助収納体1の補助側部2は、第一接続部3を含む一方の端部21から所定の長さL1(又はL2)の複数の切込部7を備え、切込部7と切込部7との間の第一接続部3を含む補助側部2が、蓋部6として側部32にそれぞれ独立して着脱可能に形成される構成でもよい。所定の長さL1とL2は、補助側部2が蓋部6として開閉し、収納空間5に収納物50を出し入れしやすいよう必要な範囲に形成される。
【0046】
補助収納体1は以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、補助収納体1は、蓋部6を容易に開閉したいという課題がある。また、収納物50は種々のサイズが想定されるので、収納物50の収納位置に合わせて蓋部6を開閉したいという課題がある。仮に収納物50が小さな物の場合、蓋部6が収納体30の開口部33全体を覆う一体的なものの場合には、余分な位置の蓋部6を含めて開閉しなければいけないという無駄が生じる。
【0047】
この課題を解決するために、
図13、
図15に示す例では、補助収納体1は、切込部7と切込部7との間の第一接続部3を含む補助側部2が、蓋部6として側部32にそれぞれ独立して着脱可能な構成である。よって、蓋部6は開閉が容易である。また、蓋部6は必要な箇所のみ開閉することができる。
【0048】
次に、
図12及び
図13を参照して、補助側部2における仕切部9が備えられる例を説明する。補助収納体1の補助側部2は、平面方向の内側に上下方向に延びる仕切部9を備え、仕切部9は、補助側部2が側部32に装着されるとき、周方向において収納空間5を複数形成する構成でも良い。
【0049】
補助収納体1は以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、補助収納体1は、収納空間5に複数の収納物50を混在することなく区分けして収納したいという課題がある。この課題を解決するために、
図12、
図13に示す例では、補助収納体1は、周方向において収納空間5が複数形成されるので、使用者は収納空間5を区分けして使用することができる。
【0050】
次に、補助収納体1は以下の構成でも良い。すなわち、
図12及び
図13に示す例では、補助収納体1cの補助側部2aは、平面方向の内側に上下方向に延びる仕切部9と、仕切部9の上下方向の延長上であって、第一接続部3を含む一方の端部21から所定の長さL1(又はL2)の切込部7を複数備える。仕切部9は、補助側部2aが側部32に装着されるとき、周方向において収納空間5を複数形成し、切込部7と切込部7との間の補助側部2は蓋部6として形成される。蓋部6は、複数形成された収納空間5に対応して、側部32にそれぞれ独立して着脱可能な構成である。
【0051】
補助収納体1は以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、補助収納体1は、複数に区分した収納空間5に収納物50を容易に出し入れしたいという課題がある。この課題を解決するために、
図13に示す例では、補助収納体1の仕切部9は、補助側部2が側部32に装着されるとき、周方向において収納空間5を複数形成するので、使用者は収納空間5を区分けして使用することができる。また、蓋部6は、複数形成された収納空間5に対応して、側部32にそれぞれ独立して開閉可能である。よって、それぞれの収納空間5に対して容易に収納物50を出し入れできる。また、蓋部6を開けたときに他の収納空間5の蓋部6は閉じられたままなので、他の収納空間5に雨水或いは埃が侵入することを防止できる。
【0052】
次に、補助収納体1は以下の構成でも良い。すなわち、
図16に示すように、補助収納体1の補助側部2は、少なくとも第一接続部3を含む第一端部材12と、第二接続部4を含む第二端部材13と、第一端部材12と第二端部材13とをつなぐ補助側部部材20とからなる。補助側部部材20と第一端部材12、及び第二端部材13とは、例えば接着或いは熱溶着によってつながれてもよいし、或いは面ファスナー等によって着脱可能な構成でもよい。さらには、第一端部材12と第二端部材13と補助側部部材20とが一つの素材で形成され、第一端部材12と第二端部材13が折り返されて二重にすることで強度と耐久性を増す構成でもよい。
【0053】
補助収納体1は以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、補助収納体1の補助側部2において、第一接続部3及び第二接続部4を含む部分は、収納体30との着脱動作がなされるため、一定程度の強度と耐久性が必要となる。補助側部2を一体的に製造するか或いは一つの部材で構成する場合、材料選定が困難になる場合がある。
【0054】
この課題を解決するために、
図16に示す例では、補助収納体1の補助側部2は、第一端部材12と第二端部材13及び補助側部部材20とを異なる部材、或いは異なる形態で形成できるので、製造上の自由度が増す。例えば、補助側部部材20は厚みが薄い透明のビニール素材を使用し、第一端部材12と第二端部材13は、補助側部部材20よりも厚みが厚い布等の素材を使用することができる。
【0055】
<補助側部2の構成、解決課題及びその効果の説明>
次に、第一実施形態の補助収納体1aから第九実施形態の補助収納体1j(以下、補助収納体1と記載する)について補助側部2の構成を説明する。
図10、
図11の例に示す例では、補助収納体1の補助側部2(2e、2fを除く)は、側部32の周方向における全周を覆い、収納空間5は側部32の平面方向の外側の全周に形成される。例として、収納空間5は、周方向の全周に渡って内部に仕切無く形成されることで環状の一つの収納空間5が形成され、収納物50が側部32の全周を巻き込むように収納可能でもよい。なお、すでに説明したように、仕切部9を備えて収納空間5が複数形成されてもよい。
【0056】
補助収納体1は以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、補助収納体1は、収納物50が帯状に長い物であるか、途中で折り曲げたくない物の場合、折り曲げること無くそのまま収納したいという課題がある。以上説明した本発明の補助収納体1における補助側部2(2e、2fを除く)の構成は、この課題を解決するものである。
【0057】
図10、
図11の例に示す例では、収納空間5は、収納体30の側部32の全周にわたって収納物50を収納することができる。よって、収納物50が帯状のもの、或いは折り曲げできない長尺状のものでも収納することができる。例として、補助側部2が透明の場合、収納空間5に収納された収納物50を目視することができる。収納物50として和服用の帯を装飾的な目的で環状に加工した帯加工品を収納空間5に収納した場合、外部から収納された帯加工品を目視することができる。補助収納体1及び後述する複合収納体40は、装飾的な収納物50を挿入しない場合に比べて美感が向上する。
【0058】
例えば、後述する複合収納体40は、収納空間5に予め帯加工品を挿入したものを商品として販売する場合、商品の価値が向上する可能性がある。或いは、補助収納体1は、収納空間5に広告等を挿入しておくことで、広告塔の役目を果たすことができる。
【0059】
次に、補助側部2の例を、第一実施形態の補助収納体1aを代表例として説明する。
図8、
図10から
図14(
図10、
図11はそれぞれの(a))に示す例では、後述する第二実施形態の補助側部2bを除く補助側部2(2a、2c〜2j)は、側部32の周方向に沿って延びるシート状の部材によって形成され、周方向のそれぞれの端部に周方向接続部8を備える構成である。補助側部2aは、収納体30における側部32の平面方向の外側に周方向に沿って巻回される。補助側部2aは、一方の周方向接続部8aと他方の周方向接続部8bとが接続することにより側部32を環状に覆い、補助側部2aと側部32との間に収納空間5が環状に形成される。
【0060】
補助収納体1は以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、補助収納体1は、収納体30に対して容易に接続したいという課題がある。以上説明した本発明の補助収納体1における補助側部2(補助側部2bを除く)は、この課題を解決するものである。補助収納体1はシート状の部材なので、収納体30の側部32を環状に覆うことで容易に装着できる。また、補助側部2は周方向接続部8によって周方向の端部が接続されるので、収納空間5が安定して形成される。周方向接続部8は例えば面ファスナーで形成することができる。補助収納体1は、周方向接続部8の位置を調節すれば、収納体30のサイズが異なるものに対しても接続可能である。また、補助収納体1は、周方向のサイズを複数用意することにより、異なるサイズの収納体30に対応することができる。
【0061】
次に、補助側部2の例を、第二実施形態の補助収納体1bを例に説明する。第二実施形態の補助収納体1bを代表とし、
図9、
図10(b)、
図11(b)に示す例では、補助側部2bは、側部32の周方向に沿って延びる環状の部材によって形成される構成である。第二接続部4は、側部32の平面方向の外側、または底部31の下側に接続され、補助側部2と側部32との間に収納空間5が環状に形成される。第三実施形態の補助収納体1cの補助側部2cと、第四実施形態の補助収納体1dの補助側部2dについては後述する。
【0062】
補助収納体1は以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、補助収納体1は、収納体30に対して接続のための作業を極力少なくしたいという課題がある。以上説明した本発明の補助収納体1における補助側部2は、この課題を解決するものである。補助収納体1は収納体30を上下方向から挿入することにより容易に着脱することができる。また、補助側部2が環状に形成されているので、収納体30の側部32に装着するときに、収納空間5が安定して形成される。
【0063】
次に、
図17、
図18を参照して、第五実施形態の補助収納体1eと第六実施形態の補助収納体1fの補助側部2e(2f)の例について説明する。補助収納体1eの補助側部2eは、側部32の平面方向の外側に着脱可能であり、周方向のそれぞれの端部に第三接続部10を備える。補助収納体1eは、第二接続部4と第三接続部10が側部32に接続することにより、収納空間5が形成される。
【0064】
図18に示すように、第二接続部4と第三接続部10は、収納空間5を囲うように形成される。
図18(a)に示す第五実施形態の補助収納体1eは、第一接続部3を含む補助側部2eが、後述する
図15(a)と同様に収納体30の側部32の平面方向の内側に曲折可能なタイプを示す。
図18(b)に示す第六実施形態の補助収納体1fは、後述する
図15(b)と同様に、補助側部2の一方の端部21が予め下側に曲折して形成されているタイプを示す。なお、後述する
図19に示すような形態であって、第四接続部11を備えてもよい。
【0065】
図18に示す例では、補助収納体1e(1f)は収納空間5の側部32に対して2個接続される場合を示すが、これに限らない。補助収納体1e(1f)は1個でもよいし、或いは3個以上でも良い。また、補助収納体1e(1f)が1個の場合、側部32の周方向の全周を覆うように接続される形態でもよいし、周方向の一部に対して接続される形態でもよい。
【0066】
補助収納体1は以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、補助収納体1は、収納体30の側部32に対して独立して閉じた収納空間5を形成したいという課題がある。これは、使用者が収納体30の側部32の一部を利用した収納空間5に収納物50を収納したい、或いは複数の収納空間5に対して複数の収納物50を収納したいというニーズに対応する課題である。以上説明した本発明の補助収納体1e、1fは、この課題を解決するものである。
【0067】
図17、
図18に示す第五実施形態の補助収納体1e、及び第六実施形態の補助収納体1fの例では、補助収納体1は、第二接続部4と第三接続部10が側部32に接続することによって独立した収納空間5が形成される。よって、収納空間5は周方向において閉じた空間を形成することができる。補助収納体1eは、用途に応じて収納体30の側部32に対して所定の位置に着脱可能に構成することができる。また、補助収納体1は、収納体30に対して複数個接続することができるので、独立した収納空間5を複数形成できる。使用者は、複数の収納物50を個別の収納空間5に収納することができる。
【0068】
次に、
図19を参照して、補助側部2の例を、第七実施形態の補助収納体1gの補助側部2gについて説明する。補助収納体1gは、第一接続部3、第二接続部4に加えてさらに第四接続部11を備える。補助側部2gは、他方の端部22における平面方向の内側において、第二接続部4が側部32の稜線38に隣接する位置に接続するように形成される。第四接続部11は、補助側部2gが第二接続部4よりも下側で側部32に接続するように、補助側部2gの平面方向の内側に形成される。収納空間5は、補助側部2gが第二接続部4よりも下側で曲折して上側に延びることにより袋状に形成される。
【0069】
補助収納体1gは他の実施形態と比較すると、収納空間5が補助側部2gのみによって形成されるので、収納物50を出し入れする際に補助側部2gの他方の端部22に引っかかることを防止できる。また、収納空間5に収納された収納物50が直接収納体30の側部32に接触する領域を少なくできる。第八実施形態の補助収納体1hと第九実施形態の補助収納体1jは後述する。
【0070】
補助収納体1は以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、補助収納体1は、収納空間5に対して収納物50を容易に出し入れしたいという課題がある。或いは、収納物50が汚れ物等の場合、収納体30の側部32にはできるだけ接触させたくないという課題がある。以上説明した本発明の補助収納体1gは、この課題を解決するものである。
【0071】
図17、
図18に示す例では、補助側部2によって収納空間5が形成されるので、収納物50を容易に出し入れすることができる。すなわち、補助側部2の他方の端部22は、蓋部6の近傍を除いて収納空間5の中には無いので、収納空間5に収納物50を出し入れするときに補助側部2の他方の端部22に引っかからない。また、第四接続部11は、補助側部2が第二接続部4よりも下側で側部32に接続するので、補助側部2が安定して収納体30の側部32に装着される。
【0072】
また、この場合の補助収納体1は、補助側部2によって独立した収納空間5が形成されるので、収納空間5に汚れ物を収納しても収納体30が汚れることを防止できる。補助収納体1が汚れた場合は、補助収納体1のみを交換するか、或いは清掃するのみでよい。
【0073】
<蓋部6を形成する補助側部2の構成、解決課題とその効果の説明>
次に、補助収納体1において、蓋部6を形成する補助側部2と第一接続部3の構成を説明する。第一実施形態の補助収納体1aを代表とし、
図6〜13、
図15(a、b)、
図18(a)、
図19に示す例について説明する。補助側部2の一方の端部21は、収納体30における開口部33の平面方向の内側に向かって曲折可能である。第一接続部3は、補助側部2の一方の端部21の平面方向の内側に形成され、側部32のうちの平面方向の内側に接続されることにより、補助側部2の一方の端部21が収納空間5を覆うことで蓋部6が形成される。
【0074】
補助収納体1aは、収納体30から分離した状態、あるいは蓋部6が形成されない状態では、第一接続部3を含む補助側部2の一方の端部21は、上側に延びた状態か、折れ曲がった状態、或いはいわゆるフリーの状態である。
図6から
図9を参照して、収納体30に補助収納体1aを接続して、収納空間5に収納物50を収納する手順を説明する。
【0075】
図6は、補助収納体1aの第二接続部4と収納体30の第六接続部35が接続された複合収納体40に、収納物50が収納される状態を示す。
図7は、複合収納体40に収納物50が収納され、補助側部2aの一方の端部21を収納体30の平面方向の内側に曲折し、第一接続部3を第五接続部34に接続する状態を示す。
図8は、
図6の作業をした斜視図であり、シート状の補助側部2aを収納体30の側部32に巻き込んで接続する状態を示す。
図9は、第二実施形態の補助収納体1bを代表とし、環状に形成された補助側部2bを収納体30に挿入して接続する状態を示す。
【0076】
図15(a)、(b)は、第一実施形態の補助収納体1aを代表とする補助側部2の一方の端部21を説明したものである。
図15(a)は、補助側部2の一方の端部21が閉じられて第一接続部3と第五接続部34とが接続し、蓋部6が形成された状態を示す。
図15(b)は、補助収納体1の第一接続部3が収納体30の第五接続部34から分離し、蓋部6が開いた状態を示す。この例では、補助側部2の一方の端部21は、L1の長さで切込部7が形成されている。補助側部2の一方の端部21は、第一接続部3が第五接続部34と接続していない状態では、
図15(b)に示すように上側に延びた状態が維持されても良いし、折れ曲がった状態でも良く、いわゆるフリーの状態でも良い。
図13に示すように、補助側部2の一方の端部21は、切込部7と切込部7との間の領域を単位として開閉する。
【0077】
補助収納体1は以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、収納体30に接続した補助収納体1は、単に収納空間5が形成されているのみでは、収納空間5に埃、或いは雨水が浸入してしまう。すると、収納空間5に収納された収納物50が汚れてしまうという課題がある。また、補助収納体1は、収納空間5に対して収納物50を出し入れ可能にする必要があるという課題がある。以上説明した本発明の補助収納体1の蓋部6を形成する補助側部2は、この課題を解決するものである。
【0078】
図15(a)、(b)に示すように、蓋部6は収納空間5を覆うように形成されるので、収納空間5に雨水或いは埃等が侵入することを防止できる。また、蓋部6は補助側部2の一方の端部21から所定の長さL1の範囲で開閉可能である。L1の長さは、蓋部6の開閉に必要な範囲で形成される。よって、使用者は、収納空間5に対して収納物50を容易に出し入れできる。さらに、
図6他に示すように、補助側部2の一方の端部21は、特別な加工をすること無く第一接続部3を備えれば良いので、容易に製造することができる。
【0079】
次に、
図14、
図15、
図18(b)を参照して、第四実施形態の補助収納体1dと第六実施形態の補助収納体1fを例として、蓋部6を形成する補助側部2と第一接続部3の別の例を説明する。補助収納体1d、1fの補助側部2d、2fの一方の端部21は、上下方向の上端部の曲折部23において下側に曲折して形成され、第一接続部3は曲折部23よりも下側に形成される。
【0080】
図15(c)、(d)は、第四実施形態の補助収納体1dを代表とする補助側部2(2d)の一方の端部21を説明したものである。
図15(c)は、補助側部2の一方の端部21が閉じられて第一接続部3と第五接続部34とが接続し、蓋部6が形成された状態を示す。
図15(d)は、補助収納体1の第一接続部3が収納体30の第五接続部34から分離し、蓋部6が開いた状態を示す。補助側部2の一方の端部21は、第一接続部3が第五接続部34と接続するように予め形状が作られており、第一接続部3が第五接続部34から分離した状態でも、
図15(c)の状態が維持される。この例では、補助側部2の一方の端部21は、L2の長さで切込部7が形成されている。L2の長さは、蓋部6の開閉に必要な範囲で形成される。
図13に示すように、補助側部2の一方の端部21は、切込部7と切込部7との間の領域を単位として開閉する。
【0081】
補助収納体1は以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、補助収納体1は、簡単な操作で収納体30に接続し、蓋部6の形状を安定したものにしたいという課題がある。以上説明した補助側部2dによって形成される蓋部6は、この課題を解決するものである。
図14、
図15(c)、(d)に示す例では、補助側部2の上端部が蓋部6として予め形成されるので、第一接続部3を収納体30の側部32に接続するときに蓋部6の形状が安定して形成される。よって、使用者は補助側部2の一方の端部21を曲折させる動作をすること無く、収納空間5を覆う蓋部6を形成することができる。
【0082】
次に、
図20を参照して、第八実施形態の補助収納体1hと第九実施形態の補助収納体1jの例について説明する。補助収納体1h、1jの例では、第一接続部3は、補助側部2の一方の端部21の平面方向の内側に形成され、側部32の前記平面方向の外側に接続される。
図20(a)は、第八実施形態の補助収納体1hを示す。第二接続部4は、補助側部2の他方の端部22が折り返されて収納体30の側部32の第六接続部35と接続する。
図20(b)は、第九実施形態の補助収納体1jを示す。第二接続部4j(4)は、補助側部2の他方の端部22が折り返されることなく収納体30の側部32の第六接続部35と接続する。
【0083】
補助収納体1は以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、補助収納体1は収納体30に対して容易に接続したいという課題がある。以上説明した本発明の補助収納体1hと補助収納体1jは、その課題を解決するものである。
図20に示す例では、補助側部2は、収納体30の稜線38をまたぐことなく、第一接続部3が側部32に直接接続されるので、収納体30に対する着脱が容易である。
【0084】
<複合収納体40の構成、解決課題とその効果の説明>
次に、補助収納体1と収納体30とが複合した複合収納体40について説明する。
図3に示すように、複合収納体40は、補助収納体1と収納体30を備える。収納体30は、側部32の稜線38に隣接した位置に第一接続部3と接続する第五接続部34と、側部32の平面方向の外側、又は底部31の下側に第二接続部4と接続する第六接続部35を備える。
【0085】
補助収納体1の第一接続部3、第二接続部4、及び収納体30の第五接続部34、及び第六接続部35は、種々の形態を採用することができる。例として、それぞれに面ファスナーを採用することができる。
図4を除いて、
図3〜
図20は面ファスナーを想定したものである。例えば、第五接続部34は第一接続部3よりも上下方向に広く形成されれば、第一接続部3が接続する位置の自由度が高くなる。第六接続部35についても同様である。また、例として収納体30の側部32が、面ファスナーと接合しやすい材質であれば、第五接続部34と第六接続部35は、あえて面ファスナーを採用する必要は無い。
【0086】
図4に示すように、補助収納体1の第一接続部3、第二接続部4、及び収納体30の第五接続部34、及び第六接続部35は、ボタン、マグネットを採用することができる。この場合は、第一接続部3が第五接続部34に接続する位置と、第二接続部4が第六接続部35に接続する位置は、所定の位置に決められる。なお、第一接続部3から第八接続部37は、その他種々の形態を採用することが可能である。
【0087】
図1に示すように、複合収納体40は、把手41を備えても良い。把手41は、収納体30の側部32の平面方向の内側に取り付けられる。把手41の取付位置は、補助側部2が蓋部6を形成するときに邪魔にならないよう、上下方向の取付位置が考慮される。なお、
図1以外の図においては、把手41を省略する場合がある。
【0088】
複合収納体40には以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、複合収納体40は、補助収納体1の各効果を発揮できるよう構成するという課題がある。また、複合収納体40は、補助収納体1が収納体30に比べて損傷或いは汚れが発生する可能性が高いため、容易に交換したいという課題がある。以上説明した本発明の複合収納体40は、この課題を解決するものである。
【0089】
複合収納体40は、補助収納体1による効果に加えて、補助収納体1と収納体30との組合せによる効果を奏する。
図3、
図8、
図9を例に示すように、複合収納体40は、収納体30に対して種々の形態である補助収納体1を着脱可能なので、収納体30と補助収納体1との組合せを任意に選定することができる。また、補助収納体1は、収納体30に対して交換可能である。具体的には、補助収納体1の第一接続部3が、収納体30の第五接続部34と接離可能であり、補助収納体1の第二接続部4が、収納体30の第六接続部35と接離可能である。
【0090】
また、補助収納体1は、収納空間5に対して平面方向の外側に接続されるので、外部からの損傷、或いは汚れを受けやすい。補助収納体1は、収納体30に対して交換可能であるので、複合収納体40の一部である補助収納体1のみを交換することで、収納体30を長期間使用することができる。
【0091】
次に、
図17、
図18に示す例では、複合収納体40は、補助収納体1(1e、1f)と、収納体30を備える。収納体30は、側部32の稜線38に隣接した位置に第一接続部3と接続する第五接続部34と、側部32の平面方向の外側、又は底部31の下側に第二接続部4と接続する第六接続部35と、側部32の平面方向の外側に、第三接続部10と接続する第七接続部36を備える。
【0092】
複合収納体40には以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、収納空間5は、収納物50を出し入れしやすいように独立した閉じた空間にしたいという課題がある。以上説明した本発明の複合収納体40は、この課題を解決するものである。
図17、
図18に示す例では、さらに、複合収納体40の補助収納体1は第三接続部10を備え、収納体30は第七接続部36を備える。よって、補助収納体1は、第二接続部4が収納体30の第六接続部35と、第三接続部10が収納体30の第七接続部36とに接続することによって独立した収納空間5が形成される。複合収納体40は、周方向において閉じた空間である収納空間5を形成することができる。
【0093】
次に、
図19に示す例では、複合収納体40は、補助収納体1gと、収納体30を備える。収納体30は、側部32の稜線38に隣接した位置に第一接続部3と接続する第五接続部34と、側部32の平面方向の外側、又は底部31の下側に第二接続部4と接続する第六接続部35と、側部32の平面方向の外側に、第四接続部11と接続する第八接続部37を備える。
【0094】
複合収納体40には以下の解決すべき課題があり、その効果を奏する。すなわち、複合収納体40は、収納物50によって汚れ等が発生した場合、部分的な清掃かあるいは交換するだけで綺麗な状態に戻したいという課題がある。以上説明した本発明の複合収納体40は、この課題を解決するものである。
図19に示す例では、さらに、複合収納体40は第四接続部11を備え、収納体30は第八接続部37を備える。補助側部2gによって収納空間5が形成されるので、収納物50を容易に出し入れすることができる。また、第四接続部11は、補助側部2gが第二接続部4よりも下側で側部32に接続するので、補助側部2gが安定して収納体30の側部32に装着される。また、収納空間5は、補助側部2gによって形成され、側部32と収納物50が接触する領域は低減される、よって、収納物50が汚れていても、補助収納体1gのみを交換するか、或いは清掃するのみで清潔な複合収納体40にすることができる。
【0095】
<変形例>
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。補助収納体1の各実施形態において、補助側部2及び蓋部6を形成する構成は個別に説明したが、これに限定されない。すなわち、各実施形態で説明した構成は、他の実施形態において組合せが可能である。例えば、
図14、
図17に示した構成が、
図19に示した構成と組合わされてもよいし、
図12及び
図13に示した構成が、
図19又は
図20に示した構成に組合わされてもよい。各実施形態で示した構成は、可能な範囲で任意に組合せが可能である。
【0096】
また、補助側部2は透明の場合について説明したがこれに限らない。補助側部2は透明でなくてもよいし、また透明の場合についても無色であってもよいし有色であっても良い。さらに、補助側部2は網目状の材料を使用することにより、不透明の材料であっても、外部から収納空間5に収納された収納物50が目視できるようにしても良い。
【解決手段】補助収納体1は、収納体30に着脱可能である。補助収納体1は、上下方向と周方向に延びる補助側部2と、側部32に着脱可能な第一接続部3と、側部32、または底部31に着脱可能な第二接続部4を備える。第一接続部3は、稜線38に隣接した位置で側部32に接続されるように、補助側部2の一方の端部21に形成される。第二接続部4は、補助側部2の他方の端部22に形成される。第二接続部4が、収納体30における側部32の平面方向の外側、または底部31の下側に接続されるとき、補助側部2と側部32との間に袋状の収納空間5が形成される。第一接続部3が側部32に接続されるとき、補助側部2の一部が収納空間5の蓋部6を形成する。