特許第6867719号(P6867719)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6867719室内照明空気浄化装置および空気浄化方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6867719
(24)【登録日】2021年4月13日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】室内照明空気浄化装置および空気浄化方法
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/20 20060101AFI20210426BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20210426BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20210426BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20210426BHJP
   F21V 31/03 20060101ALI20210426BHJP
   F24F 7/003 20210101ALI20210426BHJP
【FI】
   A61L9/20
   F21V33/00 400
   F21S2/00 610
   F21S8/04 110
   F21V31/03
   F24F7/00 A
【請求項の数】8
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2020-68796(P2020-68796)
(22)【出願日】2020年4月7日
【審査請求日】2020年4月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】510068183
【氏名又は名称】株式会社セオコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100117558
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 和之
(72)【発明者】
【氏名】相馬 一貴
(72)【発明者】
【氏名】澤 信二
【審査官】 長谷部 智寿
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−329406(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/049047(WO,A1)
【文献】 登録実用新案第3154670(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0359922(US,A1)
【文献】 実開平01−113909(JP,U)
【文献】 特開2001−149453(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0094204(US,A1)
【文献】 特開平05−125773(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 9/00 −9/22
A61L 2/16 −2/28
F24F 1/0071−1/008
F24F 1/0328−1/0355
F24F 3/16
F24F 7/00 −7/013
F24F 11/00 −11/89
F21S 2/00
F21S 8/04
F21V 31/03
F21V 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外線発光ダイオードが配置されている発光板部材と、
該発光板部材が固定されている天板部と、該天板部を挟んで対向する第1の側板部および第2の側板部とを有し、前記発光板部材の前記紫外線発光ダイオードが発生する紫外線が照射される照射スペースが前記天板部と前記第1、第2の側板部とによって形成されているカバー部材と、
該カバー部材の前記照射スペースを、前記発光板部材側の有効スペースと、該有効スペース以外の非有効スペースとに仕切る仕切部材とを有し、
前記第1の側板部は、前記有効スペースにつながる第1の通気孔を有し、
前記第2の側板部は、前記有効スペースにつながる第2の通気孔を有し、
前記仕切部材は、前記照射スペース内において、前記第1の側板部側から前記第2の側板部側に向かって上り傾斜状に配置され、
前記カバー部材の前記天板部が室内天井に固定される形状を有している室内照明空気浄化装置。
【請求項2】
前記第1の側板部の前記天板部から前記第1の通気孔までの第1の間隔よりも、前記第2の側板部の前記天板部から前記第2の通気孔までの第2の間隔が小さく形成されている請求項1記載の室内照明空気浄化装置。
【請求項3】
前記天板部は、一対の長手辺と一対の短手辺とを有する矩形状に形成され、該一対の長手辺それぞれまたは一対の短手辺のそれぞれに沿って前記第1、第2の側板部が形成されている請求項1または2記載の室内照明空気浄化装置。
【請求項4】
前記仕切部材は、前記天板部の幅よりも大きい幅を有する平板状の気流誘導板を有し、
該気流誘導板が前記照射スペース内において、前記第1の側板部側から前記第2の側板部側に向かって上り傾斜状に配置されている請求項1〜3のいずれか一項記載の室内照明空気浄化装置。
【請求項5】
前記仕切部材は、前記気流誘導板に接続され、前記第2の側板部に沿って配置されている支持板を更に有し、該気流誘導板と、該支持板とが鋭角をなすように形成されている請求項4記載の室内照明空気浄化装置。
【請求項6】
前記仕切部材は、紫外線を遮断または吸収し、かつ可視光線を透過する紫外線遮蔽部が形成されている請求項1〜5のいずれか一項記載の室内照明空気浄化装置。
【請求項7】
前記第2の側板部に形成されている前記第2の通気孔の個数よりも、前記第1の側板部に形成されている前記第1の通気孔の個数が多い請求項1〜6のいずれか一項記載の室内照明空気浄化装置。
【請求項8】
室内照明空気浄化装置を用いて室内の空気が浄化される空気浄化方法であって、該室内照明空気浄化装置は、
紫外線発光ダイオードが配置されている発光板部材と、
該発光板部材が固定されている天板部と、該天板部を挟んで対向する第1の側板部および第2の側板部とを有し、前記発光板部材の前記紫外線発光ダイオードが発生する紫外線が照射される照射スペースが前記天板部と前記第1、第2の側板部とによって形成されているカバー部材と、
該カバー部材の前記照射スペースを、前記発光板部材側の有効スペースと、該有効スペース以外の非有効スペースとに仕切る仕切部材とを有し、
前記第1の側板部は、前記有効スペースにつながる第1の通気孔を有し、
前記第2の側板部は、前記有効スペースにつながる第2の通気孔を有し、
前記仕切部材は、前記照射スペース内において、前記第1の側板部側から前記第2の側板部側に向かって上り傾斜状に配置され、
前記カバー部材の前記天板部が室内天井に固定される形状を有し、
送風手段によって形成される送風の風上側に前記第1の側板部が配置されて、かつ前記天板部が室内天井に固定され、前記送風が前記第1の側板部の前記第1の通気孔から前記有効スペースに入り、前記第2の通気孔から出るまでの間に前記紫外線発光ダイオードが発生する紫外線が前記送風に照射されることによって、前記室内の空気が浄化される空気浄化方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内の明かりを生成するとともに、紫外線によって、室内の空気(以下「内気」ともいう)の殺菌、滅菌、除菌等の浄化を行う室内照明空気浄化装置およびそれを用いた空気浄化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、室内の明かりを生成する照明装置として、種々の装置が知られている。近年、光源として、発光ダイオード(light emitting diode: LEDともいう)が用いられている照明装置が広く知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、台座、支柱部および光源を有し、光源としてのLEDが支柱部内部のソケットに差し込まれているフロアスタンドが開示されている。
【0004】
発光ダイオード(LED)の中には、紫外線を発生するタイプ(紫外線照射発光ダイオード、UV−LEDともいう)があり、その紫外線による殺菌、滅菌等を行う装置が知られている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
【0005】
特許文献2には、UV−LEDと、その光の出射側に配置されているコリメートレンズと、コリメートレンズをカバーするように配置されている凸レンズとを有する紫外線照射装置が開示されている。また、特許文献3には、筐体と、その内部空間に収容されている吸気ファン、排気ファン、紫外線照射部とを有するパネル型殺菌装置が開示されている。
【0006】
一方、UV−LEDが発生する光(LED光)を明かりとして用い、そのUV−LEDが発生する紫外線によって殺菌、滅菌等を行うことで、照明装置と殺菌、滅菌等を行う空気清浄装置とを兼備した装置も知られていた(例えば、特許文献4参照)。
【0007】
特許文献4には、図16に示すような照明兼空気清浄器300が開示されている。照明兼空気清浄器300は、床面に対して斜め傾斜状に配置される樹脂カバー301と、樹脂カバー301の背面側に配置されて樹脂カバー301を支持する発光体スタンド302と、その発光体スタンド302の樹脂カバー301に沿った斜め傾斜状の基板303に固定されたUV−LED304とを有している。また、照明兼空気清浄器300では、樹脂カバー301と基板303との間に空気路305が確保されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特表2004−517454号公報
【特許文献2】特開2005−203481号公報
【特許文献3】特開2013−103032号公報
【特許文献4】国際公開番号WO2011/049047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前述した特許文献4に開示されている照明兼空気清浄器300のように、UV−LEDを用いることで、照明装置と空気浄化装置とを兼備した装置を設けることができる。このような装置は、細菌やウイルス等が除去された清浄な空気が求められる場所、特に病室、治療室、手術室といった医療行為が行われる場所や医療機関の待合室や廊下などに配置されることが望ましい。
【0010】
この点、特許文献4に開示されている照明兼空気清浄器300は、床面に対して斜め傾斜状に配置される樹脂カバー301と、それを支持する発光体スタンド302とを有していた。そのため、照明兼空気清浄器300は、病室や治療室等で床置きして使用することができる。
【0011】
しかし、照明兼空気清浄器300が床置きされた場合、樹脂カバー301の前方が明るく照らされるだけであり、照明兼空気清浄器300では、病室や治療室等の室内が部分的に明るくなるに過ぎない。
【0012】
また、病室、治療室、手術室には医療行為に欠かせない装置や器具が配置されているため、照明兼空気清浄器300が床置きされると、医療従事者の医療行為を妨げる恐れもある。
【0013】
一方、照明兼空気清浄器300は空気路305が確保されており、UV−LED304から空気路305内に放射される紫外線によって、空気路305内の空気が殺菌等される。
【0014】
しかし、照明兼空気清浄器300では、空気路305内の空気を動かすことが考慮されていなく、紫外線によって殺菌等された空気が空気路305内に留まりやすい。したがって、特に病室、治療室、手術室といった医療行為が行われる場所はもちろん、そのほかの室内でも、内気が部分的に殺菌等されるに過ぎなかった。
【0015】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、室内の広範囲を明るく照らすとともに、内気を広範囲にわたって有効に殺菌等して浄化し得る室内照明空気浄化装置と、それを用いた空気浄化方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するため、本発明は、紫外線発光ダイオードが配置されている発光板部材と、その発光板部材が固定されている天板部と、その天板部を挟んで対向する第1の側板部および第2の側板部とを有し、発光板部材の紫外線発光ダイオードが発生する紫外線が照射される照射スペースが天板部と第1、第2の側板部とによって形成されているカバー部材と、そのカバー部材の照射スペースを、発光板部材側の有効スペースと、その有効スペース以外の非有効スペースとに仕切る仕切部材とを有し、第1の側板部は、有効スペースにつながる第1の通気孔を有し、第2の側板部は、有効スペースにつながる第2の通気孔を有し、仕切部材は、照射スペース内において、第1の側板部側から第2の側板部側に向かって上り傾斜状に配置され、カバー部材の天板部が室内天井に固定される形状を有している室内照明空気浄化装置を提供する。
【0017】
上記室内照明空気浄化装置の場合、第1の側板部の天板部から第1の通気孔までの第1の間隔よりも、第2の側板部の天板部から第2の通気孔までの第2の間隔が小さく形成されていることが好ましい。
【0018】
また、天板部は、一対の長手辺と一対の短手辺とを有する矩形状に形成され、その一対の長手辺それぞれまたは一対の短手辺のそれぞれに沿って第1、第2の側板部が形成されていることが好ましい。
【0019】
さらに、仕切部材は、天板部の幅よりも大きい幅を有する平板状の気流誘導板を有し、その気流誘導板が照射スペース内において、第1の側板部側から第2の側板部側に向かって上り傾斜状に配置されていることが好ましい。
【0020】
また、仕切部材は、気流誘導板に接続され、第2の側板部に沿って配置されている支持板を更に有し、その気流誘導板と、その支持板とが鋭角をなすように形成されているようにすることもできる。
【0021】
さらに、仕切部材は、紫外線を遮断または吸収し、かつ可視光線を透過する紫外線遮蔽部が形成されているようにすることもできる。
【0022】
また、第2の側板部に形成されている第2の通気孔の個数よりも、第1の側板部に形成されている第1の通気孔の個数が多いことが好ましい。
【0023】
そして、本発明は、室内照明空気浄化装置を用いて室内の空気が浄化される空気浄化方法であって、その室内照明空気浄化装置は、紫外線発光ダイオードが配置されている発光板部材と、その発光板部材が固定されている天板部と、その天板部を挟んで対向する第1の側板部および第2の側板部とを有し、発光板部材の紫外線発光ダイオードが発生する紫外線が照射される照射スペースが天板部と第1、第2の側板部とによって形成されているカバー部材と、そのカバー部材の照射スペースを、発光板部材側の有効スペースと、その有効スペース以外の非有効スペースとに仕切る仕切部材とを有し、第1の側板部は、有効スペースにつながる第1の通気孔を有し、第2の側板部は、有効スペースにつながる第2の通気孔を有し、仕切部材は、照射スペース内において、第1の側板部側から第2の側板部側に向かって上り傾斜状に配置され、カバー部材の天板部が室内天井に固定される形状を有し、送風手段によって形成される送風の風上側に第1の側板部が配置されて、かつ天板部が室内天井に固定され、送風が第1の側板部の第1の通気孔から有効スペースに入り、第2の通気孔から出るまでの間に紫外線発光ダイオードが発生する紫外線が送風に照射されることによって、室内の空気が浄化される空気浄化方法を提供する。
【発明の効果】
【0024】
以上詳述したように、本発明によれば、室内の広範囲を明るく照らすとともに、内気を広範囲にわたって有効に浄化し得る室内照明空気浄化装置と、それを用いた空気浄化方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の実施の形態に係る室内照明空気浄化装置の両端カバー部材を省略した正面図である。
図2】本発明の実施の形態に係る室内照明空気浄化装置の分解斜視図である。
図3】本発明の実施の形態に係る室内照明空気浄化装置の両端カバー部材が省略され、かつ仕切部材が引き出された状態を示す斜視図である。
図4】カバー部材を示す斜視図である。
図5】カバー部材の左側面図である。
図6】同じく右側面図である。
図7】仕切部材の斜視図である。
図8】紫外線LEDパネルの平面図である。
図9】両端カバー部材の斜視図である。
図10】仕切部材の図7とは別角度からみた斜視図である。
図11】室内照明空気浄化装置の動作内容を模式的に示す正面図である。
図12】室内照明空気浄化装置の動作内容を模式的に示す一部省略した斜視図である。
図13】室内照明空気浄化装置を用いた空気浄化方法の一例を示す断面図である。
図14】室内照明空気浄化装置と空気調和機の一例を示す平面図である。
図15】変形例に係る室内照明空気浄化装置の両端カバー部材を省略した斜視図である。
図16】従来の照明兼空気清浄器の両端カバー部材を省略した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
【0027】
本発明の実施の形態に係る室内照明空気浄化装置1について、図1図10を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る室内照明空気浄化装置1の両端カバー部材60,70を省略した正面図である。図2は、室内照明空気浄化装置1の分解斜視図である。図3は、室内照明空気浄化装置1の両端カバー部材60,70が省略され、かつ仕切部材50が引き出された状態を示す斜視図である。図4はカバー部材40を示す斜視図である。図5はカバー部材40の左側面図、図6は同じく右側面図である。図7は仕切部材50の斜視図である。図8は紫外線LEDパネル10の平面図、図9は両端カバー部材60,70の斜視図、図10は仕切部材50の図7とは別角度からみた斜視図である。
【0028】
(室内照明空気浄化装置1の構成)
本発明の実施の形態に係る室内照明空気浄化装置1は、図1図3に示すように、紫外線LEDパネル10と、カバー部材40と、仕切部材50と、両端カバー部材60,70とを有している。
【0029】
紫外線LEDパネル10は、本発明の実施の形態に係る発光板部材である。紫外線LEDパネル10は、図8に示すように、基板11と、紫外線LEDチップ12とを有し、複数の紫外線LEDチップ12がその基板11上に配置されている。基板11には、紫外線LEDチップ12とともに、入力端子部13、出力端子部14が配置されている。
【0030】
基板11は、長尺矩形状に形成されている板状の部材であって、長手辺11a,11aと、短手辺11b,11bとを有している。短手辺11b,11bに沿って、入力端子部13、出力端子部14が配置されている。各紫外線LEDチップ12は、紫外線を発生する紫外線発光ダイオード(UV−LED)15を有している。
【0031】
カバー部材40は、アルミニウム等の金属や樹脂を用いて断面が概ねU字状に形成されている部材である。カバー部材40は、図3図4に詳しく示すように、天板部20と、天板部20を挟んで対向する第1の側板部21、第2の側板部22とを有している。その天板部20と第1、第2の側板部21,22とによって(天板部20と、第1、第2の側板部21,22とによって囲まれるように)、照射スペース30(図1図3参照)が形成されている。照射スペース30は、カバー部材40の内側の、紫外線LEDパネル10のUV−LED15が発生する紫外線が照射される空間であって、図1において、ハッチングが付されている部分である。なお、室内照明空気浄化装置1では、第1、第2の側板部21,22に沿った方向の寸法を「長さ」、第1の側板部21から第2の側板部22に向かう方向(第1、第2の側板部21,22に交差する方向)の寸法を「幅」としている。
【0032】
天板部20は、図4に示すように、一対の長手辺20a,20bと、一対の短手辺20c,20dとを有する長尺矩形状の板材である。短手辺20c,20dに比べて長手辺20a,20bが大きく形成されている。その長手辺20a,20bのそれぞれに沿って、それぞれ第1、第2の側板部21、22が形成されている。また、図1に示すように、天板部20の内側の表面(照射スペース30を形成する側の表面)に紫外線LEDパネル10が固定されている。紫外線LEDパネル10は、UV−LED15が照射スペース30側を向き、かつ長手辺11a,11aがそれぞれ長手辺20a,20bに沿って配置されるように、固定されている。
【0033】
第1、第2の側板部21、22は天板部20と直交するように形成されている。第1、第2の側板部21、22は、それぞれ天板部20の長手辺20a,20bに応じた長さを有し、天板部20の幅(短手辺20c,20dの長さ)よりも短い高さを有している。
【0034】
また、図5図6に詳しく示すように、第1、第2の側板部21、22はそれぞれ第1、第2の通気孔21a,22aを有している。
【0035】
第1の通気孔21aは、円形状の孔部であって、第1の側板部21の外側から照射スペース30の後述する有効スペース31にまでつながっている。第1の通気孔21aは、図5に示すように、第1の側板部21の高さ方向上端部(天板部20)から第1の間隔d21離れた位置に形成されている。また、第1の通気孔21aは、第1の側板部21の高さ方向に沿って3個並べられ、かつ第1の側板部21の長さ方向に沿って第1の側板部21のほぼ全体に多数形成されている。
【0036】
第2の通気孔22aは、円形状の孔部であって、第2の側板部22の外側から有効スペース31にまでつながっている。第2の通気孔22aは、図6に示すように、第2の側板部22の高さ方向上端部(天板部20)から、第1の間隔d21よりも小さい第2の間隔d22離れた位置に形成されている。また、第2の通気孔22aは、第2の側板部22の高さ方向に沿って1個並べられ、かつ第2の側板部22の長さ方向に沿って第2の側板部22のほぼ全体に多数形成されている。
【0037】
そして、図4に示すように、第1、第2の側板部21、22は下端部(天板部20から離れた側の端部)にそれぞれ受板部23,24が形成されている。受板部23,24は、それぞれ第1、第2の側板部21、22の下端部から照射スペース30側に向けて、天板部20の幅よりも小さい大きさで張り出すように形成されている。そして、図1に示すように、仕切部材50の後述する気流誘導板51、支持板52がそれぞれ受板部23,24に載置されることによって、仕切部材50が支持されている。
【0038】
仕切部材50は図7図10に詳しく示すように、アルミニウムなどの金属や樹脂を用いて形成されている部材であって、気流誘導板51と、支持板52とを有している。仕切部材50は、気流誘導板51と支持板52とが鋭角αをなすように形成されている。
【0039】
気流誘導板51は平板状の部材であって、天板部20の長さに応じた長さを有し、天板部20の幅よりも少し大きい幅を有している。また、図1に示すように、気流誘導板51は、照射スペース30内において、第1の側板部21(第1の通気孔21a)から第2の側板部22(第2の通気孔22a)に向かって上り傾斜状に配置(またはカバー部材40に固着)されている。気流誘導板51の上端部(第2の側板部22側の端部)に支持板52が接続されている。
【0040】
支持板52は、平坦な板材であって、天板部20の長さに応じた長さを有し、第1、第2の側板部21、22の高さよりも少し小さい高さを有している。
【0041】
そして、仕切部材50が照射スペース30内に配置されていることによって、図1に示すように、照射スペース30が、有効スペース31と、有効スペース31以外のスペース(非有効スペース32)との2つのスペースに気流誘導板51によって仕切られている(分割されている)。
【0042】
また、図10に示すように、気流誘導板51の表側(天板部20側)の表面に紫外線遮蔽部53が形成されている。図10において、ドットが付されている部分に紫外線遮蔽部53が形成されている。
【0043】
有効スペース31は、照射スペース30のうちの気流誘導板51によって仕切られている部分であって、天板部20に近い天板部20側のスペースである。図1において、ハッチングが付された部分が照射スペース30、そのハッチングが付されている部分のうち、ドットが付されている部分が有効スペース31、ドットが付されていない部分が非有効スペース32である。
【0044】
有効スペース31は、天板部20側のスペースであるから、UV−LED15の発光Lおよび紫外線10X(詳しくは後述する)が非有効スペース32よりも、より有効に照射される。これに対し、非有効スペース32は、気流誘導板51を挟んで天板部20よりも離れたスペースである。その気流誘導板51の表面に紫外線遮蔽部53が形成されているため、UV−LED15の紫外線10Xが照射されない。
【0045】
そして、気流誘導板51の表側の表面に、樹脂製の紫外線カットフィルムや紫外線フィルターが張り付けられて紫外線遮蔽部53とすることができる。例えば、紫外線透過・可視光線透過性のフッ素樹脂を用いて所定膜厚(例えば4mm以上)のフィルムが形成された場合、そのフィルムの紫外線透過性が大幅に抑制される。また、膜厚がより大きい場合(例えば5mm以上)は紫外線がそのフィルムによってほぼ吸収される。よって、紫外線透過・可視光線透過のフッ素樹脂を用いて所定膜厚(例えば4mm以上)のフィルムが形成された場合、そのフィルムによって紫外線が遮断または吸収される。そのため、そのフィルムが気流誘導板51の表側の表面に貼り付け等により固着されることによって、紫外線遮蔽部53が形成される。また、紫外線透過・可視光線透過に加えて、遮熱性を有するフィルムを用いることもできる。
【0046】
両端カバー部材60,70は、図9に示すように、概ねL字状に形成されている部材である。両端カバー部材60,70は、それぞれ固定端面61、71と、閉鎖面62,72とを有している。固定端面61、71は、それぞれ天板部20の幅に応じた横幅と、それよりも小さい縦幅とを有している。閉鎖面62,72は、それぞれ天板部20の幅に応じた横幅と、第1、第2の側板部21、22の高さに応じた高さとを有している。
【0047】
そして、両端カバー部材60,70は、図1に示すように、仕切部材50が照射スペース30に配置されている状態において、図2に示すように、カバー部材40の長さ方向の両端部にそれぞれ固着されている。その際、閉鎖面62,72がそれぞれカバー部材40の長さ方向の開口部40a,40b(図4参照)を閉鎖している状態において、固定端部61、71がそれぞれ天板部20に固着されている。
【0048】
(室内照明空気浄化装置1の動作内容、作用効果)
室内照明空気浄化装置1は、例えば、病室、治療室、手術室等の室内において、室内天井に固定されることにより設置して使用される。このとき、電源スイッチが投入されたことによって、図示しない電源から紫外線LEDパネル10に電力が供給される。
【0049】
すると、紫外線LEDパネル10において、各UV−LED15が点灯する。それによって、図11に示すように、各UV−LED15の発光Lが得られ、また、各UV−LED15から紫外線10Xが発生する。
【0050】
一方、電源スイッチが投入された時点で照射スペース30には内気が充満している。発光Lに伴うUV−LED15の発熱によって、照射スペース30内の内気の温度が上昇する。すると、その内気が軽くなる。
【0051】
しかし、照射スペース30が気流誘導板51によって有効スペース31と、非有効スペース32とに仕切られているため、発光Lに伴う発熱が非有効スペース32よりも、有効スペース31の内気により多く届く。特に、紫外線遮蔽部53として、遮熱性を有するフィルムが用いられているときは、発光Lに伴う発熱が気流誘導板51に遮られて非有効スペース32に伝わりにくい。そのため、発光Lに伴う発熱が有効スペース31の内気により有効に届く。
【0052】
そして、気流誘導板51が第1の側板部21(第1の通気孔21a)から第2の側板部22(第2の通気孔22a)に向かって上り傾斜状に配置されている。
【0053】
そのため、図11図12に示すように、気流誘導板51に沿って、第1の側板部21(第1の通気孔21a)から第2の側板部22(第2の通気孔22a)に向かう緩やかな気流afが形成される。気流afは、気流誘導板51に沿って第2の通気孔22aに向かって移動する。その気流afが第2の通気孔22aに到達するまでの間、紫外線10Xが気流afに照射される。それによって、気流afについて、浮遊している細菌やウイルス等の殺菌、滅菌、除菌等の浄化が行われる。
【0054】
また、気流afの形成に伴い、外気af1が第1の側板部21の外側から第1の通気孔21aを通って、有効スペース31に入り込む。この外気af1も前述した気流afと同様に、UV−LED15の発光Lに伴う発熱を受ける。そのため、前述した気流afに続く気流af1が形成される。その気流af1も、気流誘導板51に沿って第2の通気孔22aに向かって移動する。気流af1が第2の通気孔22aに到達するまでの間も、紫外線10Xが照射される。そのため、気流af1についても、殺菌、滅菌、除菌等の浄化が行われる。
【0055】
以上のように、室内照明空気浄化装置1によって、内気が室内を循環し、その内気が室内照明空気浄化装置1を通る中で紫外線10Xが照射される。こうして、内気の部分的な浄化が実現される
【0056】
その内気の部分的な浄化が継続することによって、内気を広範囲にわたって浄化でき、内気の広範囲にわたる有効な浄化が実現される。したがって、室内照明空気浄化装置1によって、病室、治療室、手術室、医療機関の待合室や廊下といった医療現場の衛生環境をより良好にすることができる。特に、医療機関の待合室のように、多くの人たちが集まる場所では集まった人たちの中で感染症が広がるおそれがあるが、室内照明空気浄化装置1によって、そういった感染症が広がるおそれが抑制される。
【0057】
また、室内照明空気浄化装置1が、例えば、カバー部材40の天板部20を室内天井に固定して設置されているから、発光Lが室内の上方から室内に照射される。したがって、室内照明空気浄化装置1によって、室内の広範囲を明るく照らすことができる。室内照明空気浄化装置1は、室内の照明装置として好適である。
【0058】
その一方、室内照明空気浄化装置1が紫外線10Xを発生するため、その紫外線10Xによって、室内照明空気浄化装置1の近くの人たちが目を傷めるおそれがある。
【0059】
しかし、室内照明空気浄化装置1では、UV−LEDパネル10の手前側に紫外線遮蔽部53が配置されている。そのため、UV−LEDパネル10が発生した紫外線10Xがその紫外線遮蔽部53によって遮断または吸収される。そのため、紫外線10XがUV−LEDパネル10から発生して、気流afの殺菌、除菌などを行ったあと、紫外線遮蔽部53よりも外側(非有効スペース32側)には照射されない。したがって、室内照明空気浄化装置1の近くにいる人たちが目を傷めるおそれがない。
【0060】
一方、室内照明空気浄化装置1では、内気の広範囲の浄化に不可欠な内気の循環がUV−LEDパネル10の発熱に起因した内気の温度上昇と、上り傾斜状の仕切部材50とに委ねられている。そのため、内気が広範囲に浄化されるまでに時間を要する。そこで、本実施の形態では、室内照明空気浄化装置1を用いた空気浄化方法にも特徴がある。
【0061】
(室内照明空気浄化装置1を用いた空気浄化方法)
本実施の形態にかかる空気浄化方法では、図13に示すように、天板部20が室内天井98に固定されることによって、室内照明空気浄化装置1が室内に設置される。その室内天井98には、送風手段としての空気調和機99が埋め込み設置されている。また、図14に示すように、その空気調和機99を囲むように、空気調和機99の近くに4台の室内照明空気浄化装置1が設置されている。
【0062】
そして、図13に示すように、その空気調和機99が送風AFを室内下方に向けて吹き降ろす。その送風AFの一部が空気調和機99から外側に向かって流れる。このような送風AFによって内気が循環するので、送風AFを活用すれば内気が効率的に浄化される。そのため、送風AFの風上側に第1の側板部21が配置されるように、4台の室内照明空気浄化装置1が室内に設置される。また、図14に示すように、室内照明空気浄化装置1が空気調和機99の外周に沿うようにして設置されている。
【0063】
このようにすると、送風AFの一部が前述した気流afとして、第1の側板部21の第1の通気孔21aから有効スペース31に入り、有効スペース31を通って第2の通気孔22aから出るまでの間に、その気流afに対して紫外線10Xが照射される。したがって、内気が効率的に浄化される。
【0064】
この空気浄化方法によれば、送風手段としての空気調和機99から吹き降ろされる送風AFを活用した内気の浄化が実現される。その送風AFは、空気調和機99の動力によって動かされているので、室内照明空気浄化装置1の内部を(空気調和機99が用いられない場合よりも)速く動く。そのため、この空気浄化方法によれば、内気が広範囲に浄化されるまでの時間が短縮され、内気が効率的に浄化される。
【0065】
(変形例)
次に、図15を参照して、変形例にかかる室内照明空気浄化装置101について説明する。図15は、室内照明空気浄化装置101の両端カバー部材を省略した斜視図である。
【0066】
室内照明空気浄化装置101は、紫外線LEDパネル110と、カバー部材140と、仕切部材150と、図示しない両端カバー部材とを有している。
【0067】
紫外線LEDパネル110は、紫外線LEDパネル10と比較して、基板111の形状と、紫外線LEDチップ12(図15には図示せず)の配置が異なる点とで相違している。基板111は、紫外線LEDパネル10の基板11と同様に矩形状に形成されているが、長手辺,短手辺それぞれの長さの比が基板11と相違している。また、紫外線LEDパネル10の基板11では、図3に示すように長手辺11a,11aが第1、第2の側板部21、22に沿って配置されていたが、図15に示すように、基板111では、長手辺111a,111aが後述する第1、第2の側板部121、122と交差するように配置されている。
【0068】
カバー部材140は、天板部120と、天板部120を挟んで対向する第1の側板部121、第2の側板部122とを有している。天板部120は、一対の短手辺120a,120bと、一対の長手辺120c,120dとを有する矩形状の板材であるが、長手辺120c,120d,短手辺120a,120bの長さの比が天板部20と相違している。
【0069】
第1、第2の側板部121、122は、それぞれ短手辺120a,120bに沿って天板部120と直交するように形成されている。それぞれ、第1の通気孔121a、第1の通気孔122aが形成されている。第1の通気孔121aは天板部120から離れた下端部近くに高さ方向に沿って2個並べられている。第2の通気孔122aは天板部120側の上端部近くに1個並べられている。
【0070】
仕切部材150は、気流誘導板151と、支持板152とを有している。前述した気流誘導板51では、第1の側板部21から第2の側板部22に向かう方向の幅(気流誘導板51の幅)が長さよりも小さく形成されている。これに対し、気流誘導板151では、第1の側板部121から第2の側板部122に向かう方向の幅が第1、第2の側板部121、122に沿った方向の長さよりも大きく形成されている。
【0071】
そして、室内照明空気浄化装置101でも、気流誘導板151が第1の側板部121(第1の通気孔121a)から第2の側板部122(第2の通気孔122a)に向かって上り傾斜状に配置されている。そのため、室内照明空気浄化装置1と同様に、図15には図示しない気流afが、第1の通気孔121aから気流誘導板151に沿って第2の通気孔122aに向かって移動する。その際に、紫外線LEDパネル110の紫外線LEDチップ12から紫外線が照射される。
【0072】
しかし、室内照明空気浄化装置101では、気流誘導板151について、幅が長さよりも大きく形成されている。そのため、室内照明空気浄化装置1と比べて、気流afが第1の側板部121から第2の側板部122に到達するまでに要する時間が長くなるので、紫外線10Xがより長時間、照射される。そのため、室内照明空気浄化装置101では、内気の殺菌、滅菌、除菌等の浄化がより効果的に行われる。その他、室内照明空気浄化装置101は、室内照明空気浄化装置1と同様の作用効果を奏する。
【0073】
以上の実施形態では、仕切部材として、気流誘導板51と支持板52とを有する仕切部材50と、気流誘導板151と支持板152とを有する仕切部材150とを例にとって説明している。本実施の形態は、支持板52,152を有してなく、気流誘導板51,151だけを備えた仕切部材(図示せず)を有する室内照明空気浄化装置にも適用される。この場合、気流誘導板51,151の第2の側板部22,122側の端部が接着、溶接等により、それぞれ第2の側板部22,122に固着されることによって、気流誘導板51,151が上り傾斜状に配置される。
【0074】
また、明るさを確保するため、紫外線LEDパネル10,110がUV−LED15に加えて可視光を発生するLEDを有していてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0075】
本発明を適用することにより、室内の広範囲を明るく照らすとともに、内気を広範囲にわたって有効に浄化し得る室内照明空気浄化装置と、それを用いた空気浄化方法が得られる。本発明は、室内照明空気浄化装置と、それを用いた空気浄化方法の分野で利用することができる。
【符号の説明】
【0076】
1,101…室内照明空気浄化装置、10,110…紫外線LEDモジュール、12…紫外線LEDチップ、15…UV−LED、20,120…天板部、20a,20b…長手辺、20c,20d…短手辺、21,121…第1の側板部、22,122…第2の側板部、21a,121a…第1の通気孔、22a,122a…第2の通気孔、30…照射スペース、31…有効スペース、32…非有効スペース、40,140…カバー部材、50,150…仕切部材、51,151…気流誘導版、52,152…支持板、53…紫外線遮蔽部、98…室内天井、99…空気調和機。
【要約】
【課題】室内の広範囲を明るく照らすとともに、内気を広範囲にわたって有効に浄化し得る室内照明空気浄化装置と空気浄化方法を提供する。
【解決手段】室内照明空気浄化装置1は、UV−LED15が配置されている紫外線LEDパネル10と、天板部20と第1、第2の側板部21、22とを有し、UV−LED15が発生する紫外線が照射される照射スペース30が形成されているカバー部材40と、照射スペース30を有効スペース31と非有効スペース32とに仕切る仕切部材50とを有する。第1の側板部21,22は、それぞれ有効スペース31につながる第1、第2の通気孔21a,22aを有する。仕切部材50は、照射スペース30内において、第1の側板部21側から第2の側板部22側に向かって上り傾斜状に配置されている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16