特許第6867810号(P6867810)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6867810
(24)【登録日】2021年4月13日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】構造体
(51)【国際特許分類】
   E04H 17/14 20060101AFI20210426BHJP
   E04H 17/16 20060101ALI20210426BHJP
【FI】
   E04H17/14 103Z
   E04H17/16 103
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-5323(P2017-5323)
(22)【出願日】2017年1月16日
(65)【公開番号】特開2018-115431(P2018-115431A)
(43)【公開日】2018年7月26日
【審査請求日】2019年7月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090206
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 信道
(74)【代理人】
【識別番号】100168228
【弁理士】
【氏名又は名称】倉谷 達則
(72)【発明者】
【氏名】赤井 忠剛
【審査官】 新井 夕起子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−155830(JP,A)
【文献】 特開2001−241218(JP,A)
【文献】 米国特許第05190268(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 17/14 − 17/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方パネルと、他方パネルと、一方カバーと、他方カバーと、パネルコーナー隠し材と、カバーコーナー隠し材を備え、一方パネルと他方パネルは、パネルコーナー隠し材により回動自在に連結してあって、それぞれ立設してあり、一方パネルと他方パネルの下端に、それぞれ設置面との間の隙間を隠す一方カバーと他方カバーを設けてあり、一方カバーと他方カバーは、カバーコーナー隠し材によりパネルコーナー隠し材と同軸上で回動自在に連結してあり、パネルコーナー隠し材の下端に、カバーコーナー隠し材が当接していることを特徴とする構造体。
【請求項2】
一方パネルと、他方パネルと、一方カバーと、他方カバーと、パネルコーナー隠し材と、カバーコーナー隠し材を備え、一方パネルと他方パネルは、パネルコーナー隠し材により回動自在に連結してあって、それぞれ立設してあり、一方パネルと他方パネルの下端に、それぞれ設置面との間の隙間を隠す一方カバーと他方カバーを設けてあり、一方カバーと他方カバーは、カバーコーナー隠し材によりパネルコーナー隠し材と同軸上で回動自在に連結してあり、一方パネルと他方パネルに対して、それぞれ一方カバーと他方カバーが見込方向からネジ止めしてあり、一方カバーと他方カバーに対して、カバーコーナー隠し材が見込方向からネジ止めしてあることを特徴とする構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネルを立設したフェンスなどの構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、非特許文献1に示すような、パネルを支柱で支持する構造のフェンスにおいては、パネルと設置面の間に隙間が形成されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「エクステリア総合カタログ2016−2017(STX1013A)」、三協立山株式会社、2016年3月、p.766
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来のフェンスにおいて、パネルと設置面の間の隙間を隠したいという要望があり、特に、パネルの連結部においてもその下部の隙間を隠すことができるものが求められていた。
【0005】
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、立設したパネルを備え、パネルと設置面の間の隙間及びパネルの連結部の下部の隙間を隠すことができる構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のうち請求項1の発明は、一方パネルと、他方パネルと、一方カバーと、他方カバーと、パネルコーナー隠し材と、カバーコーナー隠し材を備え、一方パネルと他方パネルは、パネルコーナー隠し材により回動自在に連結してあって、それぞれ立設してあり、一方パネルと他方パネルの下端に、それぞれ設置面との間の隙間を隠す一方カバーと他方カバーを設けてあり、一方カバーと他方カバーは、カバーコーナー隠し材によりパネルコーナー隠し材と同軸上で回動自在に連結してあり、パネルコーナー隠し材の下端に、カバーコーナー隠し材が当接していることを特徴とする。
【0007】
本発明のうち請求項2の発明は、一方パネルと、他方パネルと、一方カバーと、他方カバーと、パネルコーナー隠し材と、カバーコーナー隠し材を備え、一方パネルと他方パネルは、パネルコーナー隠し材により回動自在に連結してあって、それぞれ立設してあり、一方パネルと他方パネルの下端に、それぞれ設置面との間の隙間を隠す一方カバーと他方カバーを設けてあり、一方カバーと他方カバーは、カバーコーナー隠し材によりパネルコーナー隠し材と同軸上で回動自在に連結してあり、一方パネルと他方パネルに対して、それぞれ一方カバーと他方カバーが見込方向からネジ止めしてあり、一方カバーと他方カバーに対して、カバーコーナー隠し材が見込方向からネジ止めしてあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のうち請求項1の発明によれば、一方パネル及び他方パネルと設置面の間の隙間並びに両パネルの連結部の下部の隙間をすべて隠すことができるものであり、パネル同士を連結するパネルコーナー隠し材とカバー同士を連結するカバーコーナー隠し材の回転軸が同軸上に位置しているので、任意の角度で連結した状態で立設した両パネルに、両カバーを取り付けられる。また、パネルコーナー隠し材の下端にカバーコーナー隠し材が当接するものであって、パネルコーナー隠し材とカバーコーナー隠し材を連結する必要がないので、施工が容易である。
【0009】
本発明のうち請求項2の発明によれば、一方パネル及び他方パネルと設置面の間の隙間並びに両パネルの連結部の下部の隙間をすべて隠すことができるものであり、パネル同士を連結するパネルコーナー隠し材とカバー同士を連結するカバーコーナー隠し材の回転軸が同軸上に位置しているので、任意の角度で連結した状態で立設した両パネルに、両カバーを取り付けられる。また、一方パネル及び他方パネルと一方カバー及び他方カバーとの取り付け並びに一方カバー及び他方カバーとカバーコーナー隠し材との取り付けは、何れも見込方向からネジ止めにより行うので、一方パネル及び他方パネルの立設後に、一方カバー及び他方カバーとカバーコーナー隠し材を後付けすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】(a)はカバーコーナー隠し材及びパネルコーナー隠し材下端部の正面図であり、(b)は(a)のA−A線断面図である。
図2】一方パネル下端部の縦断面図である。
図3】一方パネル及び他方パネルとパネルコーナー隠し材の連結部を示す分解斜視図である。
図4】一方カバーとカバーコーナー隠し材の連結部を示す分解斜視図である。
図5】構造体の正面図である。
図6】連結部の横断面図であり、(a)は出隅の場合、(b)は入隅の場合を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。この構造体は、種々の用途に用いられるものであるが、ここでは住宅の敷地境界などに設置されるフェンスの場合を例に挙げる。図5に示すように、このフェンスは、左右に並べて立設した支柱5の前側に、左右に連結された2枚のパネル(左側の一方パネル1aと右側の他方パネル1b)を取り付けたものであり、前側が道路側、後側が家側となる。ただし、一方パネル1aと他方パネル1bとは、垂直軸周りに任意の角度で連結されるものであり、支柱5は一直線上に並んでいなくてもよい。一方パネル1aと他方パネル1bは、何れも上桟11a,11bと、下桟12a,12bと、左右の縦桟13a,13bを有していて、各桟を四周に組んだ内周側に面材や格子材を設けて面状に形成してある。なお、支柱5、上桟11a,11b、下桟12a,12b及び縦桟13a,13bは、何れもアルミ製の押出形材からなる。
【0012】
また、一方パネル1aと他方パネル1bの下桟12a,12bの下端部には、それぞれ下桟12a,12bと設置面との間の隙間を前側から隠す一方カバー2aと他方カバー2bを設けてある。図2に示すように、一方カバー2a及び他方カバー2bは、取付具6を介して下桟12a,12bに取り付けてある。なお、図2は一方カバー2aを示すものであるが、他方カバー2bについても同様である。取付具6は、垂直面からなるパネル取付部61と、パネル取付部61の下端から後側に向けて延びる連結部63と、連結部63の後端から下側に向けて延びるカバー取付部62を備える金具であり、パネル取付部61を、一方パネル1a及び他方パネル1bの下桟12a,12bの下端部の前側面に当接させ、前側からネジ止めしてある。また、一方カバー2a及び他方カバー2bは、アルミ形材からなり、一方パネル1a及び他方パネル1bと同じ幅であり、図1及び図2に示すように、垂直面からなる固定部21a,21bと、固定部21a,21bの上端から前側に向けて延びる連結部24a,24bと、連結部24a,24bの前端から上側に向けて延びる被覆部22a,22bと、連結部24a,24bの前端から下側に向けて延びる隙間隠し部23a,23bを備え、被覆部22a,22bと隙間隠し部23a,23bは上下一連の垂直面となっている。連結部24a,24bの前後方向長さは、取付具6の前後方向長さと同じである。また、隙間隠し部23a,23bの下端部にはタイト材25a,25bを取り付けてある。そして、一方カバー2a及び他方カバー2bの固定部21a,21bを、取付具6のカバー取付部62に前側から当接させて、後側からネジ止めしてある。この際、被覆部22a,22bが、パネル取付部61に前側から当接して、パネル取付部61の全体を前側から覆っており、隙間隠し部23a,23bの下端のタイト材25a,25bが、設置面に当接しており、隙間隠し部23a,23bが、一方パネル1a及び他方パネル1bの下桟12a,12bと設置面との間の隙間を前側から隠している。
【0013】
そして、図1及び図3に示すように、一方パネル1aと他方パネル1bとは、パネルコーナー隠し材3により連結してある。パネルコーナー隠し材3は、一方羽根格子31a及び他方羽根格子31bと、上端部品32及び下端部品33からなる。一方羽根格子31aと他方羽根格子31bは、上下に延びる平板部311a,311bと、平板部311a,311bの左右方向中央側(一方羽根格子31aの右側、他方羽根格子31bの左側)に形成した断面略C字形の軸部312a,312bからなる。一方羽根格子31aの軸部312aの方が、他方羽根格子31bの軸部312bよりも一回り大きく、一方羽根格子31aの軸部312aが他方羽根格子31bの軸部312bを呑み込んでいて、一方羽根格子31aと他方羽根格子31bが垂直軸周りに回動自在に連結されている。なお、この回転軸が、両羽根格子31a,31bの平板部311a,311bに対して前後方向にずれるように、軸部312a,312bを片寄らせて形成してあり、図3に示す例では、後側に片寄っている。また、上端部品32と下端部品33は、一方羽根格子31aと他方羽根格子31bの上端と下端に設けてあり、略上下に対称な構造であって、ここでは図1に基づき、下端部品33について説明する。下端部品33は、略円柱形状の上側円柱材331と下側円柱材332を備え、これらを上下に積み重ねて垂直軸周りに回動自在に連結してある。上側円柱材331は一方側(左側)端部が下側円柱材332の下端まで延びており、下側円柱材332は他方側(右側)端部が上側円柱材331の上端まで延びていて、上側円柱材331から左側に、下側円柱材332から右側に向けて突出する挿入部333をそれぞれ形成してある。また、一方羽根格子31aの下端部は、上側円柱材331に固定してあり、他方羽根格子31bの下端部は、下側円柱材332に固定してあって、一方羽根格子31a及び他方羽根格子31bと下端部品33の回転軸が一致している。同様に、上端部品32も左右の挿入部323を有し、一方羽根格子31aと他方羽根格子31bを固定してあって、一方羽根格子31a及び他方羽根格子31bと、上端部品32と、下端部品33が、一体かつ垂直軸周りに回動自在となっている。そして、図3に示すように、上端部品32の左右の挿入部323をそれぞれ一方パネル1aと他方パネル1bの上桟11a,11bの中空部に挿入し、下端部品33の左右の挿入部333をそれぞれ一方パネル1aと他方パネル1bの下桟12a,12bの中空部に挿入して、後側からネジ止めして固定してある。この際、一方羽根格子31aの平板部311aの左端辺が一方パネル1aの縦桟13aに当接し、他方羽根格子31bの平板部311bの右端辺が他方パネル1bの縦桟13bに当接して、一方パネル1aと他方パネル1bの間の隙間を隠している。このようにして一方パネル1aと他方パネル1bとがパネルコーナー隠し材3によって回動自在に連結してあり、任意の角度で支柱5に固定して立設してある。
【0014】
さらに、図1及び図4に示すように、一方カバー2aと他方カバー2bとは、カバーコーナー隠し材4により連結してある。カバーコーナー隠し材4は、一方羽根格子41a及び他方羽根格子41bと、一方取付材42a及び他方取付材42bからなる。一方羽根格子41aと他方羽根格子41bは、パネルコーナー隠し材3の一方羽根格子31a及び他方羽根格子31bと同一断面形状であって、上下に延びる平板部411a,411bと、平板部411a,411bの左右方向中央側(一方羽根格子41aの右側、他方羽根格子41bの左側)に形成した断面略C字形の軸部412a,412bからなる。一方羽根格子41aの軸部412aの方が、他方羽根格子41bの軸部412bよりも一回り大きく、一方羽根格子41aの軸部412aが他方羽根格子41bの軸部412bを呑み込んでいて、一方羽根格子41aと他方羽根格子41bが垂直軸周りに回動自在に連結されている。なお、この回転軸が、両羽根格子41a,41bの平板部411a,411bに対して前後方向にずれるように、軸部412a,412bを片寄らせて形成してあり、図1及び図4に示す例では、後側に片寄っている。また、一方取付材42aと他方取付材42bは、一方羽根格子41a及び他方羽根格子41bと同じ高さであって、両羽根格子41a,41bの平板部411a,411bの前側に位置する見付壁面からなる羽根格子取付面421a,421bと、羽根格子取付面421a,421bよりも左右方向端部側(一方取付材42aにおいて左側、他方取付材42bにおいて右側)かつ後側に位置する見付壁面からなるカバー取付面422a,422bと、羽根格子取付面421a,421bの左右方向中央側端部から左右方向端部側前方(見込方向に対して傾斜する方向)に延び、途中で屈曲して左右方向端部側向けて延びる前側面423a,423bを有している。そして、両羽根格子41a,41bの平板部411a,411bが羽根格子取付面421a,421bに後側から当接していて、後側からネジ止めしてあり、一方羽根格子41a及び他方羽根格子41bと一方取付材42a及び他方取付材42bが一体となって、カバーコーナー隠し材4を構成している。また、一方カバー2aと他方カバー2bの対向する小口には、それぞれ一方小口キャップ7aと他方小口キャップ7bを取り付けてある。一方小口キャップ7a及び他方小口キャップ7bは、矩形平板状で前側部分(両カバー2a,2bの被覆部22a,22bに対応する部分)が上方に延びた小口隠し部71a,71bと、各カバー2a,2b側(一方小口キャップ7aにおいて左側、他方小口キャップ7bにおいて右側)に向けて延びる挿入部72a,72bを有しており、挿入部72a,72bが、各カバー2a,2bの固定部21a,21bの前側に挿入されており、小口隠し部71a,71bが、各カバー2a,2bの小口を覆い隠している。そして、カバーコーナー隠し材4の両取付材42a,42bのカバー取付面422a,422bが、一方カバー2a及び他方カバー2bの固定部21a,21bに後側から当接していて、後側から固定部21a,21bを貫通して各小口キャップ7a,7bの挿入部72a,72bにネジ止めしてある。この際、両取付材42a,42bの前側面423a,423bの先端が各小口キャップ7a,7bの小口隠し部71a,71bに当接しており、カバーコーナー隠し材4の両羽根格子41a,41b及び両取付材42a,42bの上端がパネルコーナー隠し材3の下端部品33の下端面に当接しており、パネルコーナー隠し材3の下側部分において一方カバー2aと他方カバー2bの間の隙間を隠している。そして、カバーコーナー隠し材4の両羽根格子41a,41bの回転軸が、パネルコーナー隠し材3の両羽根格子31a,31bの回転軸と同軸上に位置しており、このようにして一方カバー2aと他方カバー2bとがカバーコーナー隠し材4によって回動自在に連結してある。
【0015】
このように構成した本発明の構造体によれば、一方カバー2a及び他方カバー2bによって、一方パネル1a及び他方パネル1bと設置面の間の隙間を隠し、カバーコーナー隠し材4によって、両パネル1a,1bの連結部(パネルコーナー隠し材3)の下部の隙間を隠すものであり、すべての隙間が隠される。そして、パネル1a,1b同士を連結するパネルコーナー隠し材3とカバー2a,2b同士を連結するカバーコーナー隠し材4の回転軸が同軸上に位置しているので、任意の角度で連結した状態で立設した両パネル1a,1bに、両カバー2a,2bを取り付けられる。よって、図6(a)に示す出隅の場合や、図6(b)に示す入隅の場合にも対応できる。なお、パネルコーナー隠し材3の両羽根格子31a,31bとカバーコーナー隠し材4の両羽根格子41a,41bが、出隅の場合と入隅の場合とで前後逆向きに取り付けてあり、出隅の場合、回転軸が後側に片寄る向きとなり、入隅の場合、回転軸が前側に片寄る向きとなる。すなわち、両パネル1a,1bのなす角が劣角となる側(パネル1a,1b同士が接近する側)に回転軸が片寄っているものであり、これによって、劣角側の角度が小さくなってもパネル1a,1b同士が接触しないようにしてある。そして、図6(b)に示すように、取付材42a,42bの前側面423a,423bの左右方向中央側が傾斜しているのも、劣角側で対向した際に互いに接触しないようにしたものである。
【0016】
また、パネル1a,1bとカバー2a,2bとの取り付けは、前後方向からのネジ止めで行い、カバー2a,2bとカバーコーナー隠し材4との取り付けは、後側からのネジ止めで行うものであり、何れも見込方向からのネジ止めであること、及び、こうしてカバーコーナー隠し材4を取り付けることで上端がパネルコーナー隠し材3の下端に当接するので、パネルコーナー隠し材3とカバーコーナー隠し材4を連結する必要がないことから、パネル1a,1bの立設後に、カバー2a,2bとカバーコーナー隠し材4を後付けすることができる。さらに、カバー2a,2bの取付具6はパネル1a,1bに前側からネジ止めするが、このネジはカバー2a,2bの被覆部22a,22bで覆い隠される。その他、カバー2a,2bを取付具6にネジ止めするネジ及び両取付材42a,42bを両カバー2a,2bにネジ止めするネジは、何れも後側からネジ止めしてあって、ネジの軸は前側からカバー2a,2bにより覆い隠され、カバーコーナー隠し材4の両羽根格子41a,41bを両取付材42a,42bにネジ止めするネジは、後側からネジ止めしてあって、ネジの軸は前側から前側面423a,423bにより覆い隠されるものであるから、何れのネジも前側からは見えず、意匠性が良好である。また、パネルコーナー隠し材3の両羽根格子31a,31bとカバーコーナー隠し材4の両羽根格子41a,41bが同一断面形状なので、コーナーの上下で形状が揃って意匠性が良好であるとともに、製造費用が抑えられる。
【0017】
本発明は、上記の実施形態に限定されない。たとえば、パネル体を3枚以上有し、パネルコーナー隠し材3及びカバーコーナー隠し材4を2つずつ以上設けたものであってもよい。また、カバーコーナー隠し材4において、羽根格子と取付材は一体に形成したものであってもよい。さらに、各部の形状や連結構造は、上記の要件を満たす限り、どのようなものであってもよい。
【符号の説明】
【0018】
1a 一方パネル
1b 他方パネル
2a 一方カバー
2b 他方カバー
3 パネルコーナー隠し材
4 カバーコーナー隠し材
図1
図2
図3
図4
図5
図6