特許第6868058号(P6868058)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6868058ワイヤレス充電装置及びその送信側モジュール並びに送信側コイル
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6868058
(24)【登録日】2021年4月13日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】ワイヤレス充電装置及びその送信側モジュール並びに送信側コイル
(51)【国際特許分類】
   H01F 38/14 20060101AFI20210426BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20210426BHJP
   H02J 50/70 20160101ALI20210426BHJP
   H01F 5/00 20060101ALI20210426BHJP
【FI】
   H01F38/14
   H02J50/10
   H02J50/70
   H01F5/00 H
【請求項の数】10
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-110005(P2019-110005)
(22)【出願日】2019年6月13日
(65)【公開番号】特開2020-178110(P2020-178110A)
(43)【公開日】2020年10月29日
【審査請求日】2019年6月13日
(31)【優先権主張番号】201910304253.0
(32)【優先日】2019年4月16日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】501280046
【氏名又は名称】致伸科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ション−ツァイ ワン
【審査官】 小池 秀介
(56)【参考文献】
【文献】 特表2019−503068(JP,A)
【文献】 特開2013−197141(JP,A)
【文献】 特開2016−219252(JP,A)
【文献】 特開2015−202038(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F 38/14
H01F 5/00
H02J 7/00
H02J 50/10
H02J 50/70
B60L 53/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス充電装置に応用される送信側コイルであって、
当該送信側コイルは、出力端子と、入力端子と、前記出力端子と前記入力端子との間に連結される巻線部と、を備え、前記出力端子及び前記入力端子は前記巻線部と駆動回路モジュールとを接続させるために用いられ、前記巻線部は螺旋状に巻かれると共に中空部を有するほぼ楕円形状に形成され、前記巻線部は下記関係式
78mm≦Dol≦82mm;
44mm≦Dow≦48mm;
54mm≦Dil≦58mm;
19mm≦Diw≦23mm;及び、
8≦T≦12
を満たし、
式中Dol及びDowはそれぞれ前記巻線部の外側長軸距離及び外側短軸距離であり、Dil及びDiwはそれぞれ前記巻線部の内側長軸距離及び内側短軸距離であり、Tは前記巻線部のコイル巻き数であり、
当該送信側コイルはワイヤレス充電標準規格(Qi)に適合し、単一のコイルで構成される、送信側コイル。
【請求項2】
前記巻線部は単層の巻線部であることを特徴とする、請求項1に記載の送信側コイル。
【請求項3】
前記巻線部は最外端の巻きコイルと、最内端の巻きコイルと、前記最外端の巻きコイルと前記最内端の巻きコイルとの間に位置される複数の巻きコイルと、を備え、前記最外端の巻きコイル、前記最内端の巻きコイル、及び前記複数の巻きコイルのうちの隣接する何れか2つは互いに緊密に設置されることを特徴とする、請求項1に記載の送信側コイル。
【請求項4】
Dol=80mmであり、Dow=46mmであり、Dil=56mmであり、Diw=21mmであり、T=10であることを特徴とする、請求項1に記載の送信側コイル。
【請求項5】
ワイヤレス充電装置の送信側モジュールであって、当該送信側モジュールは、
防磁シールドと、
送信側コイルであって、該送信側コイルは少なくとも部分的に前記防磁シールドに設置され、出力端子と、入力端子と、前記出力端子と前記入力端子との間に連結される巻線部と、を含み、前記出力端子及び前記入力端子は前記巻線部と駆動回路モジュールとを接続させるために用いられ、前記巻線部は螺旋状に巻かれると共に中空部を有するほぼ楕円形状に形成され、前記巻線部は下記関係式
78mm≦Dol≦82mm;
44mm≦Dow≦48mm;
54mm≦Dil≦58mm;
19mm≦Diw≦23mm;及び、
8≦T≦12
を満たし、
式中、Dol及びDowはそれぞれ前記巻線部の外側長軸距離及び外側短軸距離であり、Dil及びDiwはそれぞれ前記巻線部の内側長軸距離及び内側短軸距離であり、Tは前記巻線部のコイル巻き数であり、該送信側コイルはワイヤレス充電標準規格(Qi)に適合し、単一のコイルで構成される、送信側コイルと、
を備える、送信側モジュール。
【請求項6】
前記巻線部は単層の巻線部であり、且つ最外端の巻きコイルと、最内端の巻きコイルと、前記最外端の巻きコイルと前記最内端の巻きコイルとの間に位置される複数の巻きコイルと、を備え、前記最外端の巻きコイル、前記最内端の巻きコイル、及び前記複数の巻きコイルのうちの隣接する何れか2つは互いに緊密に設置されることを特徴とする、請求項5に記載の送信側モジュール。
【請求項7】
Dol=80mmであり、Dow=46mmであり、Dil=56mmであり、Diw=21mmであり、T=10であることを特徴とする、請求項5に記載の送信側モジュール。
【請求項8】
前記防磁シールドは周縁に突起のない楕円形平板に近似する形状を呈し、前記送信側コイルは接着剤により前記防磁シールドに結合され、或いは、
前記防磁シールドは中間突起部及び周縁突起部を備え、前記中間突起部と前記周縁突起部との間には少なくとも前記送信側コイルを部分的に収容する収容空間が形成されることを特徴とする、請求項5に記載の送信側モジュール。
【請求項9】
ワイヤレス充電装置であって、当該ワイヤレス充電装置は、
駆動回路モジュールと、
送信側モジュールと、
を備え、
前記送信側モジュールは、
防磁シールドと、
少なくとも部分的に前記防磁シールドに設置される送信側コイルと、を含み、
前記送信側コイルは、出力端子と、入力端子と、前記出力端子と前記入力端子との間に連結される巻線部と、を含み、前記出力端子及び前記入力端子は前記巻線部と前記駆動回路モジュールとを接続させるために用いられ、前記巻線部は螺旋状に巻かれると共に中空部を有するほぼ楕円形状に形成され、前記巻線部は下記関係式
78mm≦Dol≦82mm;
44mm≦ow≦48mm;
54mm≦Dil≦58mm;
19mm≦Diw≦23mm;及び、
8≦T≦12
を満たし、
式中、Dol及びDowはそれぞれ前記巻線部の外側長軸距離及び外側短軸距離であり、Dil及びDiwはそれぞれ前記巻線部の内側長軸距離及び内側短軸距離であり、Tは前記巻線部のコイル巻き数であり、
前記送信側コイルはワイヤレス充電標準規格(Qi)に適合し、単一のコイルで構成される、ワイヤレス充電装置。
【請求項10】
前記巻線部は単層の巻線部であり、且つ最外端の巻きコイルと、最内端の巻きコイルと、前記最外端の巻きコイルと前記最内端の巻きコイルとの間に位置される複数の巻きコイルと、を備え、前記最外端の巻きコイル、前記最内端の巻きコイル、及び前記複数の巻きコイルのうちの隣接する何れか2つは互いに緊密に設置されることを特徴とする、請求項9に記載のワイヤレス充電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電装置に関し、より詳しくは、ワイヤレス充電技術を用いたワイヤレス充電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子装置の大部分は電源コードを電源(例えば、コンセント)に挿し込むことにより作動に必要な電力を獲得している。しかしながら、科学技術の発展に伴って各種電子装置が消費者の需要に応じて軽量小型化しており、且つ、使用者が携帯しやすくするために大部分の電子装置には充電式電池が内設されており、電子装置が電源コードを使用せずとも電力を得られるようになっている。
【0003】
電子装置内の電池の電量が足りない場合、使用者は充電装置を使用して電子装置内の充電式電池に対して充電を行う。従来の充電送電装置は接続コードを有し、使用者は従来の充電送電装置を商用電源に挿し込み、充電送電装置の接続コードを電子装置に挿し込んで商用電源の電力を電子装置に送電させることで充電式電池に対する充電を行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述した従来の充電技術では、すなわち、充電送電装置の接続コードの長さには限界があり、充電送電装置が電子装置に対して充電を行っている最中は接続コードの制限のために使用者が自由に操作を行えず、電子装置を携帯して移動させることもできなかった。一方、長期間充電送電装置によって電子装置に対して充電を行った場合、が経常的に挿脱動作が行われることで充電送電装置の接続コードが損耗し、電気エネルギーの伝送効率が低下した。接続機器の損耗が深刻な場合、接続コードが電気エネルギーを送電不能になる。
【0005】
このため、ワイヤレス充電(Wireless Charging)を行うワイヤレス充電装置が普及拡大している。図1は従来のワイヤレス充電装置及び電子装置の構成を示す概略図である。従来のワイヤレス充電装置1は、筐体10と、電源コード11と、駆動回路モジュール12と、送信側モジュール13と、を備える。電源コード11は筐体10の外に露出され、商用電源(図示省略)に接続される。駆動回路モジュール12及び送信側モジュール13は共に筐体10に内設され、且つ駆動回路モジュール12は電源コード11と送信側モジュール13との間に電気的に接続される。商用電源から駆動回路モジュール12に電力が供給されると、駆動回路モジュール12は入力パワーにより駆動され、対応する電流量が送信側モジュール13を介して電磁効果を発生させ、送信側モジュール13が対応する磁束を発生させる。
【0006】
さらに、従来の電子装置2は、筐体20と、受信側モジュール21と、充電式電池22と、駆動回路モジュール23と、を備える。受信側モジュール21、充電式電池22、及び駆動回路モジュール23は全て筐体20に内設され、駆動回路モジュール23は充電式電池22と受信側モジュール21との間に電気的に接続される。受信側モジュール21は送信側モジュール13からの少なくとも部分的な磁束を受信するために用いられ、駆動回路モジュール23は受信側モジュール21が受信した磁束を対応する電流量に変換させ、且つ充電式電池22に送電させて充電させる。
【0007】
図2図1に示す送信側モジュールの送信側コイルの構造を示す概略図である。図2は送信側モジュール13の送信側コイル131の外観構造を示し、従来のA6送信側コイルを例にすると、出力端子1311と、入力端子1312と、出力端子1311と入力端子1312との間に接続される巻線部1313と、を備える。出力端子1311及び入力端子1312は巻線部1313と駆動回路モジュール12とを接続させるために用いられ、巻線部1313は螺旋状に巻かれると共に中空部1314を有する楕円形状に形成される。巻線部1313の外側長軸距離Dol1及び外側短軸距離Dow1はそれぞれ53.2mm及び45.2mmであり、巻線部1313の内側長軸距離Dil1及び内側短軸距離Diw1はそれぞれ27.5mm及び19.5mmであり、巻線部1313のコイル巻き数は12である。
【0008】
図3図2に示す三つの送信側コイルを使用すると共に、前記三つの送信側コイルがアレイ状に配置された際の電子装置が受信されるパワー(ワット)と充電距離(mm)との比較図である。図4図2に示す三つの送信側コイルを使用すると共に、前記三つの送信側コイルがアレイ状に配置された際の電効率(%)と充電距離(mm)との比較図である。図3及び図4は電子装置2が最大10ワットのパワーを受信する前提で実行する例を示し、且つ充電距離の起点は巻線部1313の中心箇所から起算し、充電効率は電子装置2が受信したパワーからワイヤレス充電装置1の出力パワーを除算して形成される比率である。図3及び図4から分かるように、図3に示すパワー(ワット)は充電距離に関わらず何れも5ワット以下であり、図4に示す充電効率(%)は各充電距離毎のパフォーマンスが均一ではなくムラがある。出願者は研究を重ね、幾多の実験を経て、送信側コイル131の形状、大きさ、及びコイル巻き数が各充電距離におけるパワーのパフォーマンス及び充電効率を高めるための重要な要素であることを発見した。
【0009】
また、従来のワイヤレス充電標準規格(Qi)に適合するワイヤレス充電装置1には大きく2種類の形態がある。1つはワイヤレス充電装置1の送信側モジュール12に単一の送信側コイル131が採用される形態である。その欠点は充電面積が小さく、且つ電子装置2を載置して充電する位置も厳格に決められる点である。2つ目はワイヤレス充電装置1の送信側モジュール12に複数の個送信側コイル131が採用され、ワイヤレス充電装置1は電子装置2が載置される位置に対応するように1つ以上の送信側コイル131が設置される形態である。但し、これは体積が大きく、コストが高く、磁場の均等性が低いという欠点がある。また、このうちの2つ以上の送信側コイル131の少なくとも一部分が上下に重畳し、電磁誘導不能区域が発生した。なお、2つ目の形態のワイヤレス充電装置1に必要なソフトウェアやファームウェアは設計が複雑であるという欠点も存在した。
【0010】
以上の説明から分かるように、従来のワイヤレス充電装置及びその送信側モジュール並びに送信側コイルには改善の余地があった。
【0011】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。本発明の第一の目的は、形状、大きさ、及びコイル巻き数が特定の範囲に収まる送信側コイルにより、磁場分布を均等にし、充電面積を広げる。
【0012】
本発明の第二の目的は、上述した送信側コイルを有する送信側モジュールを提供する。
【0013】
本発明の第三の目的は、前記送信側モジュールを有するワイヤレス充電装置を提供し、製造コストを抑制し、ワイヤレス充電装置を量産しやすくする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の好適例において、本発明のワイヤレス充電装置に応用される送信側コイルは、出力端子と、入力端子と、前記出力端子と前記入力端子との間に連結される巻線部と、を備える。前記出力端子及び前記入力端子は前記巻線部と駆動回路モジュールとを接続させるために用いられ、前記巻線部は螺旋状に巻かれると共に中空部を有するほぼ楕円形状に形成される。前記巻線部は下記関係式
78mm≦Dol≦82mm;
44mm≦Dow≦48mm;
54mm≦Dil≦58mm;
19mm≦Diw≦23mm;及び、
8≦T≦12
を満たす。式中、Dol及びDowはそれぞれ前記巻線部の外側長軸距離及び外側短軸距離であり、Dil及びDiwはそれぞれ前記巻線部の内側長軸距離及び内側短軸距離であり、Tは前記巻線部のコイル巻き数である。
【0015】
また、本発明の好適例において、本発明のワイヤレス充電装置の送信側モジュールは、
防磁シールドと、
送信側コイルであって、送信側コイルは少なくとも部分的に前記防磁シールドに設置され、出力端子と、入力端子と、前記出力端子と前記入力端子との間に連結される巻線部と、を含み、前記出力端子及び前記入力端子は前記巻線部と前記駆動回路モジュールとを接続させるために用いられ、前記巻線部は螺旋状に巻かれると共に中空部を有するほぼ楕円形状に形成され、前記巻線部は下記関係式
78mm≦Dol≦82mm;
44mm≦Dow≦48mm;
54mm≦Dil≦58mm;
19mm≦Diw≦23mm;及び、
8≦T≦12;
を満たし、式中、Dol及びDowはそれぞれ前記巻線部の外側長軸距離及び外側短軸距離であり、Dil及びDiwはそれぞれ前記巻線部の内側長軸距離及び内側短軸距離であり、Tは前記巻線部のコイル巻き数である、送信側コイルと、を備える。
【0016】
さらに、本発明の好適例において、本発明のワイヤレス充電装置は、
駆動回路モジュールと、
送信側モジュールと、を備え、
前記送信側モジュールは、
防磁シールドと、
少なくとも部分的に前記防磁シールドに設置される送信側コイルと、を更に含む。前記送信側コイルは、出力端子と、入力端子と、前記出力端子と前記入力端子との間に連結される巻線部と、を含む。前記出力端子及び前記入力端子は前記巻線部と前記駆動回路モジュールとを接続させるために用いられ、前記巻線部は螺旋状に巻かれると共に中空部を有するほぼ楕円形状に形成される。前記巻線部は下記関係式
78mm≦Dol≦82mm;
44mm≦Dow≦48mm;
54mm≦Dil≦58mm;
19mm≦Diw≦23mm;及び、
8≦T≦12
を満たし、式中、Dol及び Dowはそれぞれ前記巻線部の外側長軸距離及び外側短軸距離であり、Dil及び Diwはそれぞれ前記巻線部の内側長軸距離及び内側短軸距離であり、Tは前記巻線部のコイル巻き数である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】従来のワイヤレス充電装置及び電子装置の構成を示す概略図である。
図2図1に示す送信側モジュールの送信側コイルの構造を示す概略図である。
図3図2に示す三つの送信側コイルを使用すると共に、前記三つの送信側コイルがアレイ状に配置された際の電子装置が受信されるパワー(ワット)と充電距離(mm)との比較図である。
図4図2に示す三つの送信側コイルを使用すると共に、前記三つの送信側コイルがアレイ状に配置された際の電効率(%)と充電距離(mm)との比較図である。
図5】本発明の一実施形態に係るワイヤレス充電装置のシステムブロックを示す概略図である。
図6図5に示すワイヤレス充電装置の送信側モジュールを示す外観構成の上面図である。
図7図6に示す一つの送信側コイルを使用する際の受信側コイル付き電子装置が受信されるパワー(ワット)と充電距離(mm)とを示す比較の概略図である。
図8図6に示す一つの送信側コイルを使用する際の充電効率(%)と充電距離(mm)を示す比較の概略図である。
図9】本発明の他の実施形態に係る送信側モジュールの防磁シールドをを示す外観構成の上面図である。
図10図9に示す防磁シールドが断面線Xに対応する断面を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本開示の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本開示は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0019】
図5は本発明の一実施形態に係るワイヤレス充電装置のシステムブロックを示す概略図である。図6図5に示すワイヤレス充電装置の送信側モジュールを示す外観構成の上面図である。ワイヤレス充電装置3は駆動回路モジュール31及び送信側モジュール32を備え、駆動回路モジュール31は電源(図示省略)と送信側モジュール32との間に電気的に接続される。送信側モジュール32は防磁シールド321及び少なくとも部分的に防磁シールド321に設置される送信側コイル322を含む。送信側コイル322は出力端子3221と、入力端子3222と、出力端子3221と入力端子3222との間に連結される巻線部3223と、を具備し、出力端子3221及び入力端子3222は巻線部3223と駆動回路モジュール31とを電気的に接続させるために用いられる。これにより、電源が駆動回路モジュール31に電力を供給すると、駆動回路モジュール31が入力パワーにより駆動され、対応する電流量が送信側モジュール32を介して電磁効果を発生させ、送信側コイル322が対応する磁束を発生させ、受信側コイルを有する電子装置(図示省略)に対する充電が行われる。
【0020】
さらに、送信側コイル322はワイヤレス充電標準規格(Qi)に適合し、巻線部3223は螺旋状に巻かれると共に中空部32234を有するほぼ楕円形状に形成される。これにより、巻線部3223が最外端の巻きコイル32231と、最内端の巻きコイル32232と、最外端の巻きコイル32231と最内端の巻きコイル32232との間に位置される複数の巻きコイル32233と、を備える。ちなみに、本発明の巻線部3223は下記関係式
78mm≦Dol≦82mm;
44mm≦Dow≦48mm;
54mm≦Dil≦58mm;
19mm≦Diw≦23mm;及び
8≦T≦12
を満たす。式中、Dol2及びDow2はそれぞれ巻線部の外側長軸距離及び外側短軸距離であり、Dil2及びDiw2はそれぞれ巻線部の内側長軸距離及び内側短軸距離であり、Tは巻線部のコイル巻き数である。
【0021】
好ましくは、巻線部3223は単層の巻線部であり、最外端の巻きコイル32231、最内端の巻きコイル32232、及び複数の巻きコイル32233のうちの隣接する何れか2つは互いに緊密に設置され、両者の間には隙間がないが、この限りではない。即ち、図6に示すように、巻線部3223は単層で螺旋状に緊密に配列される態様を呈する。好ましい一実施態様において、巻線部3223の外側長軸距離Dol2及び外側短軸距離Dow2はそれぞれ80mm及び46mmであり、巻線部3223の内側長軸距離Dil2及び内側短軸距離Diw2はそれぞれ56mm及び21mmであり、巻線部3223のコイル巻き数Tは10である。
【0022】
また、防磁シールド321は送信側コイル322が発生させる磁束が防磁シールド321の下方から漏れるのを防止するために用いられ、これにより防磁シールド321の下方の装置に対する好ましい遮蔽効果が得られる。さらには、ワイヤレス充電装置3が受信側コイルを有する電子装置(図示省略)に対して充電を行う際に透磁作用を提供し、送信側コイル322のインダクタンス及び容量を高める。好ましい本実施形態において、送信側コイル322は接着剤により防磁シールド321に結合され、防磁シールド321は周縁に突起のない楕円形平板に近似する形状を呈し、且つフェライト、アモルファスナノ結晶等の磁性材料で構成される。また、防磁シールド321の長軸距離Dmslは83mm乃至87mmの間の範囲であり、防磁シールド321の短軸距離Dmswは48mm乃至52mmの間の範囲であるが、但しこの限りではない。
【0023】
図7図6に示す一つの送信側コイルを使用する際の受信側コイル付き電子装置が受信されるパワー(ワット)と充電距離(mm)とを示す比較の概略図である。図8図6に示す一つの送信側コイルを使用する際の充電効率(%)と充電距離(mm)を示す比較の概略図である。図7及び図8は、巻線部3223の外側長軸距離Dol2及び外側短軸距離Dow2がそれぞれ80mm及び46mmであり、巻線部3223の内側長軸距離Dil2及び内側短軸距離Diw2がそれぞれ56mm及び21mmであり、巻線部3223のコイル巻き数Tが10であり、受信側コイルを有する電子装置が最大10ワットのパワーを受信する前提で実行する例を示す。充電距離の起点は巻線部3223の中心箇所から起算し、充電効率は受信側コイルを有する電子装置が受信したパワーからワイヤレス充電装置3の入力パワーを除算して形成される比率である。
【0024】
図7及び図8から分かるように、従来の送信側コイル131は(そのパフォーマンスは図3及び図4に示す)、図7に示すように、充電距離-30mm乃至30mmにおいてパワー(ワット)の状況が大幅に改善し、且つ図8に示すように、各充電距離における充電効率(%)のパフォーマンスがより平均化している。全体的には、本発明のワイヤレス充電装置3は均一な磁場分布を有すると共に充電面積が広がる。このため、ワイヤレス充電装置3には単一の送信側コイル322を設置させるのみでよく、先行技術の説明で述べたような3つ以上のアレイ配列される送信側コイル131が不要であり、ワイヤレス充電装置3の製造コストが抑制され、ワイヤレス充電装置3の量産に有利になる。
【0025】
当然ながら、以上は全て実施形態にすぎず、本技術に習熟する者ならば実際の需要に応じてあらゆる均等な設計変更が可能である。例えば、図9は本発明の他の実施形態に係る送信側モジュールの防磁シールドを示す外観構成の上面図である。図10図9に示す防磁シールドが断面線Xに対応する断面を示す概略図である。図9及び図10に示すように、防磁シールド321’は図6に示すような周縁に突起のない円形平板に近似する形状に限られず、設計を変更し、防磁シールド321’が中間突起部3211及び周縁突起部3212を備え、中間突起部3211と周縁突起部3212との間に少なくとも送信側コイル322を部分的に収容するための収容空間3213が形成され、これにより好ましい定位効果を提供してもよい。
【0026】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【符号の説明】
【0027】
1 ワイヤレス充電装置
2 電子装置
3 ワイヤレス充電装置
10 筐体
11 電源コード
12 駆動回路モジュール
13 送信側モジュール
20 筐体
21 受信側モジュール
22 充電式電池
23 駆動回路モジュール
31 駆動回路モジュール
32 送信側モジュール
131 送信側コイル
321 防磁シールド
321’ 防磁シールド
322 送信側コイル
1311 出力端子
1312 入力端子
1313 巻線部
1314 中空部
3211 中間突起部
3212 周縁突起部
3213 収容空間
3221 出力端子
3222 入力端子
3223 巻線部
32231 最外端の巻きコイル
32232 最内端の巻きコイル
32233 巻きコイル
32234 中空部
Dol1 巻線部の外側長軸距離
Dol2 巻線部の外側長軸距離
Dow1 巻線部の外側短軸距離
Dow2 巻線部の外側短軸距離
Dil1 巻線部の内側長軸距離
Dil2 巻線部の内側長軸距離
Diw1 巻線部の内側短軸距離
Diw2 巻線部の内側短軸距離
Dmsl 防磁シールドの長軸距離
Dmsw 防磁シールドの短軸距離
T 巻線部のコイル巻き数
X 断面線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10