(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0005】
これに鑑み、本願の実施形態は、音声通話接続遅延を低減するために、DRX管理方法および装置を提供する。
【0006】
第一の側面によれば、DRX管理方法であって:
基地局によって、端末が音声サービスをもつことを判別し;前記基地局によって、前記端末のための音声ベアラをセットアップし、前記端末のための音声ベアラをセットアップするときに前記端末のDRX機能をアクティブ化することを含む方法が提供される。
【0007】
端末は、音声ベアラをセットアップする前にはDRX機能をアクティブ化せず、音声ベアラがセットアップされるまでDRX機能をアクティブ化せず、それにより音声通話接続遅延が低減されることがわかる。
【0008】
このアクティブ化は、音声ベアラがセットアップされる前には端末のDRX機能が有効にされておらず、音声ベアラがセットアップさるときにのみ有効にされることを意味する。たとえば、基地局は、デフォルト・ベアラをセットアップするときには端末のDRX機能をアクティブ化せず、音声ベアラがセットアップされるまでDRXパラメータを送信して、端末のDRX機能をアクティブ化する。あるいはまた、音声ベアラがセットアップされる前に端末のDRX機能が有効にされていたときは、基地局は、端末のDRX機能を無効にするよう端末のDRX機能を構成解除し、音声ベアラがセットアップされるまでDRXパラメータを送信して、端末のDRX機能をアクティブ化する。非アクティブ化とは、音声ベアラがセットアップされる前に端末のDRX機能がに有効されていたときに、基地局が端末のDRX機能を無効にするよう端末のDRX機能を構成解除することを意味する。
【0009】
任意的に、前記基地局によって、端末のための音声ベアラをセットアップする前に、本方法はさらに:前記基地局によって、端末のためのデフォルト・ベアラをセットアップすること、および端末のためのデフォルト・ベアラをセットアップするときは端末のDRX機能をアクティブ化することをスキップすること、をさらに含む。
【0010】
任意的に、基地局が端末のための音声ベアラをセットアップする前に、基地局が端末のDRX機能をアクティブ化していたときは、本方法はさらに:前記基地局によって、端末のDRX機能を非アクティブ化するためのメッセージを端末に送信することを含む。基地局が端末のDRX機能をアクティブ化することは、RRC接続再構成プロセスにおいて、端末に送信されるRRC接続再構成メッセージにDRXパラメータを追加することによって実現されてもよい。端末のDRX機能は、RRC接続再構成メッセージが送信されるときにはアクティブ化されていないため、RRC接続再構成メッセージの送受信はDRX機能によって影響されず、音声ベアラの低遅延セットアップを保証し、音声通話接続遅延を低減する。
【0011】
基地局が端末のためのデフォルト・ベアラをセットアップするときに端末のDRX機能をアクティブ化することをスキップすることは、RRC接続再構成プロセスにおいて、端末に送信されるRRC接続再構成メッセージにDRXパラメータを追加しないことによって実現されてもよい。
【0012】
基地局が端末に端末のDRX機能を非アクティブ化するための前記メッセージを送信することは、RRC接続再構成プロセスにおいて、端末に送信されるRRC接続再構成メッセージにDRXパラメータ解放情報要素を追加することによって実現されてもよい。
【0013】
この方法において、基地局によって、端末が音声サービスをもつことを判別する方法は、次の様式を含むことができる。
【0014】
様式1:基地局が、端末によって送信されたRRC接続要求メッセージを受信し、ここで、RRC接続要求メッセージは原因値を含み、前記原因値は、RRC接続要求を開始する原因を示すために使われ;基地局は、その原因値に基づいて、前記端末が音声サービスをもつことを判別する。さらに、原因値がmo-VoiceCallのような音声通話モバイル発信元であるときは、基地局は、原因値に基づいて、端末が音声サービスをもつと判断し、端末が発呼端末であると判断してもよい。原因値がmt-VoiceCallのような音声通話モバイル着信先であるときは、基地局は、原因値に基づいて、端末が音声サービスをもつと判断し、端末が着呼端末であると判断してもよい。
【0015】
様式2:基地局が、ページング・メッセージに基づいて、端末が音声サービスをもつと判断する。この様式は具体的には下記を含む:
基地局によって、コア・ネットワークから端末のページング・メッセージを受信する段階であって、該ページング・メッセージは指示情報を含み、前記指示情報は、端末が音声サービスをもつことを示すために使用される、段階と;基地局によって、前記指示情報に基づいて、端末が音声サービスをもつと判断する。
【0016】
この指示情報はページング優先度であってもよく、指示情報に基づいて端末が音声サービスをもつと判断するプロセスは、次のことを含む:ページング優先度が第一のページング優先度であることを判別するとき、基地局によって、端末が音声サービスをもつと判断し、ここで、第一のページング優先度は、端末が音声サービスをもつことを示すために使用される指定されたページング優先度である。この方法は、既存のプロトコルと互換であることができ、比較的高い互換性をもつ。
【0017】
指示情報は、端末が音声サービスをもつことを示すために特に使用される情報要素、たとえば、音声端末指示情報要素であってもよい。この場合、基地局によって、指示情報に基づいて端末が音声サービスをもつと判断するプロセスは:ページング・メッセージが前記音声端末指示情報要素を含むことを判別するときに、基地局によって、端末が音声サービスをもつと判断することを含む。
【0018】
様式3:基地局が、初期コンテキスト・セットアップ要求メッセージに基づいて、端末が音声サービスをもつと判断する。この方法は、具体的には下記を含む:
基地局によって、初期コンテキスト・セットアップ要求メッセージを受信する段階であって、前記初期コンテキスト・セットアップ要求メッセージは指示情報要素を含み、その指示情報要素が端末が音声サービスをもつことを示すために使用される、段階と;基地局によって、その指示情報要素に基づいて、その端末が音声サービスをもつと判断する。
【0019】
様式4:基地局は、デフォルト・ベアラ上で搬送された情報を解析し、デフォルト・ベアラ上で搬送された情報がSIPシグナリングであることを判別するとき、端末が音声サービスをもつと判定する。
【0020】
様式1〜様式3では、デフォルト・ベアラをセットアップする前またはセットアップする時に、基地局は、端末が音声サービスをもつと判断しうる。よって、基地局は、デフォルト・ベアラをセットアップするときには端末のDRX機能をアクティブ化せず、音声ベアラをセットアップするときに端末のDRX機能をアクティブ化する。
【0021】
様式4は、任意の音声通話シナリオに適用されることができ、RRC済み接続モードにある端末が音声サービスを開始する、または音声呼び出しされた側のはたらきをするシナリオにおいて、より良好な効果をもつ。たとえば、非音声サービスのため、端末のためにRRC接続およびデフォルト・ベアラがセットアップされ、この場合、端末のDRX機能がアクティブ化されている。端末が音声サービスをもつと判断するとき、基地局は、端末のDRX機能を非アクティブ化し;音声ベアラをセットアップするときにDRX機能をアクティブ化して、DRXパラメータを送達してもよい。
【0022】
上記のデフォルト・ベアラは、端末が音声サービスをもつとき、QCIが5のベアラを含み、前記音声ベアラは専用のベアラであり、QCIが1のベアラを含む。
【0023】
第二の側面によれば、DRX管理装置が提供され、基地局に適用され、第一の側面における任意の方法のステップを実行するためのユニットまたは手段(means)を含む。
【0024】
第三の側面によれば、プロセッサおよびメモリを含むDRX管理装置が提供される。前記メモリはプログラムを記憶するよう構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムを呼び出して、第一の側面におけるいずれかの方法を実行する。
【0025】
第四の側面によれば、第一の側面におけるいずれかの方法を実行するための少なくとも一つの処理要素またはチップを含むDRX管理装置が提供される。
【0026】
第五の側面によれば、プログラムが提供され、該プログラムは、プロセッサによって実行されたときに第一の側面におけるいずれかの方法を実行するために使用される。
【0027】
第六の側面によれば、第五の側面のプログラムを含む、コンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。
【0028】
第七の側面によれば、DRX管理方法が提供され、端末によって実行され、下記を含む:
端末によって、基地局によって送信される第一の構成メッセージを受信する段階であって、第一の構成メッセージは端末の音声ベアラを構成するために使用され、第一の構成メッセージはDRXパラメータを含む、段階と;
端末によって、DRXパラメータに基づいてDRX機能を有効にする段階。
【0029】
任意的に、基地局によって送信された第一の構成メッセージを受信する前に、端末はさらに、基地局によって送信された第二の構成メッセージを受信し、ここで、第二の構成メッセージは、端末のデフォルト・ベアラを構成するために使用され、第二の構成メッセージは前記DRXパラメータを含まない。このように、デフォルト・ベアラがセットアップされるときは、端末はDRX機能を有効にしない。
【0030】
任意的に、端末が基地局によって送信された第一の構成メッセージを受信する前に、この方法はさらに下記を含む:
端末によって、基地局によって送信された第二の構成メッセージを受信する段階であって、前記第二の構成メッセージは、端末のデフォルト・ベアラを構成するために使用され、前記第二の構成メッセージは、前記DRXパラメータを含む、段階と;
端末によって、第二の構成メッセージ内のDRXパラメータに基づいてDRX機能を有効にする段階と;
端末によって、第三の構成メッセージを受信する段階であって、前記第三の構成メッセージは端末のDRX機能を構成解除するために使用される、段階と;
端末によって、前第三の構成メッセージに基づいて、DRX機能を構成解除する段階。
【0031】
このように、端末は、デフォルト・ベアラがセットアップされるときにDRX機能を有効にするが、基地局が端末が音声サービスをもつことを識別するときには、端末はDRX機能を無効にし、それによりページング接続に対するDRX機能の影響を緩和する。
【0032】
任意的に、アイドル・モードにある端末がRRC接続要求を基地局に送信するときに原因値が搬送され、その原因値は、基地局が、その原因値に基づいて、端末が音声サービスをもつと判断するよう、RRC接続要求を開始する原因を示すために使用される。さらに、端末が発呼端末であるときは、原因値はmo-VoiceCallのような音声通話モバイル発信元であり;端末が着呼端末であるときは、原因値はmt-VoiceCallのような音声通話モバイル着信先である。
【0033】
第八の側面によれば、DRX管理装置が提供され、端末に適用され、第七の側面のいずれかの方法のステップを実行するためのユニットまたは手段(means)を含む。
【0034】
第九の側面によれば、プロセッサおよびメモリを含むDRX管理装置が提供される。前記メモリはプログラムを記憶するよう構成され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムを呼び出して、第七の側面におけるいずれかの方法を実行する。
【0035】
第十の側面によれば、第七の側面におけるいずれかの方法を実行するための少なくとも一つの処理要素またはチップを含むDRX管理装置が提供される。
【0036】
第十一の側面によれば、プログラムが提供され、該プログラムは、プロセッサによって実行されたときに第七の側面において提供されるいずれかの方法を実行するために使用される。
【0037】
第十二の側面によれば、第十一の側面のプログラムを含む、コンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。
【0038】
本願の実施形態におけるDRX管理方法および装置によれば、端末は、音声ベアラがセットアップされる前にはDRX機能をアクティブ化しなくてもよく、音声ベアラがセットアップされるときにのみDRX機能をアクティブ化し、それにより端末のDRX機能をアクティブ化するのを遅らせ、効果的に音声ページング接続遅延を低減することがわかる。
【発明を実施するための形態】
【0050】
下記では、当業者がよりよい理解を得るのに役立つよう、本願の実施形態におけるいくつかの用語について説明する。
【0051】
(1) ユーザー装置(User Equipment、UE)とも呼ばれる端末は、音声および/またはデータ接続性をユーザーに提供するための装置、たとえば、ハンドヘルド装置または無線接続機能をもつ車載装置である。一般的な端末は、たとえば、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile Internet device、MID)、またはスマートウォッチ、スマートバンド、または歩数計のようなウェアラブルデバイスを含む。
【0052】
(2) 無線アクセス・ネットワーク(Radio Access Network、RAN)デバイスとも呼ばれる基地局は、端末を無線ネットワークに接続するための装置であり、送信受信ポイント(Transmission Reception Point、TRP)、進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワーク・コントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(Base Station Controller、BSC)、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ホームeノードB(たとえばHome evolved NodeB、HeNBまたはHome NodeB、HNB)およびベースバンドユニット(Baseband Unit、BBU)を含むがそれに限定されない。加えて、基地局はさらにWi-Fiアクセスポイント(Access Point、AP)などを含んでいてもよい。
【0053】
(3) 「複数の」とは、二つ以上を意味し、別の数量詞はこれに類似している。「および/または」という用語は、関連する対象間の関連付け関係を記述し、三つの関係が存在しうることを示す。たとえば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AおよびBの両方が存在する、Bのみが存在するという三つの場合を表わしうる。記号「/」は、一般に、関連する対象間の「または」の関係を示す。
【0054】
下記は、添付の図面を参照して、本願の実施形態を記述する。
【0055】
図1は、本願のある実施形態による音声通話シナリオの概略図である。
図1に示されるように、端末110および端末120は、それぞれ基地局130および基地局140を使って無線ネットワークにアクセスする。無線ネットワークはアクセス・ネットワークおよびコア・ネットワーク(core network、CN)を含み、CNを使うことによって、外部ネットワーク(インターネットなど)のサービスを得るまたは他の端末と通信する。基地局130および基地局140はアクセス・ネットワーク装置である。たとえば、端末110および端末120は、異なる基地局を使って無線ネットワークにアクセスする。あるいはまた、端末110および端末120は、同じ基地局を使って無線ネットワークにアクセスすることもできる。
【0056】
下記では、端末110が発呼端末であり、端末120が着呼端末である例を使って、音声通話手順を説明する。
【0057】
図2は、本願のある実施形態による音声通話手順の概略図である。ここでは、端末110および端末120がアイドル(idle)・モードにあり端末110が端末120を呼び出す必要があることが、説明のための例として使われる。
【0058】
端末110はアイドル・モードにあり、端末120を呼び出す必要があるとき、端末110はまず、端末110のサービス提供基地局130への無線資源制御(radio resource control、RRC)接続セットアップ手順を開始し、基地局130へのRRC接続をセットアップする。RRC接続セットアップ手順は、次のとおりであり、当業者には知られている。詳細は記述されない。
【0059】
S201。端末110が、RRC接続要求(RRC connection request)メッセージを基地局130に送信する。基地局130は、端末110によって送信されたRRC接続要求メッセージを受信し、次のステップS202を実行する。
【0060】
S202。基地局130が、RRC接続要求メッセージに応答して、端末110にRRC接続セットアップ(RRC connection setup)・メッセージを送信する。端末110は、RRC接続セットアップ・メッセージを受信し、次のステップS203を実行する。
【0061】
S203。端末110が、RRC接続セットアップ完了(RRC connection setup complete)メッセージを基地局130に送信する。基地局130が端末110によって送信されたRRC接続セットアップ完了メッセージを受信した後、RRC接続が正常にセットアップされる。
【0062】
RRC接続要求メッセージは、RRC接続をセットアップすることを基地局に要求するために端末によって使用され、端末識別子およびセットアップ原因を担持する。基地局130は、RRC接続要求メッセージに基づいて、端末110が基地局130へのRRC接続をセットアップすることを知ることができ、基地局130は、端末110のためにシグナリング無線ベアラ(signaling radio bearer、SRB)1を構成し、RRC接続セットアップ・メッセージを使って端末110にSRB1の構成情報を送信する。RRC接続セットアップ・メッセージを受信した後、端末110は、SRB1を使って上りリンクRRC接続セットアップ完了メッセージを送信する。ここで、上りリンクRRC接続セットアップ完了メッセージは、上りリンク非アクセス層(non-access stratum、NAS)メッセージを担持してもよく、たとえば、この実施形態ではRRC接続は音声サービスのために開始されるので、音声サービス要求(service request)メッセージを担持してもよい。
【0063】
端末110と基地局130との間のRRC接続がセットアップされた後、基地局130は、端末110のコンテキストがないことを見出し、よって、初期端末メッセージ(初期UEメッセージ、initial UE messageとも呼ばれる)をCNに送信する。ステップS204およびS205に示されるように、初期端末メッセージを受信した後、CNは、端末110のコンテキストをセットアップするために、初期コンテキスト・セットアップ要求(initial context setup request)メッセージを基地局130に送信する。
【0064】
S204。基地局130が、CNに初期UEメッセージを送信する。CNは、基地局130によって送信された初期端末メッセージを受信し、次のステップS205を実行する。
【0065】
S205。CNが、基地局130に初期コンテキスト・セットアップ要求(initial context setup request)メッセージを送信する。
【0066】
このプロセスにおいて、CNは、基地局130にデフォルト・ベアラをセットアップするように命令することができる。進化したパケットシステム(evolved packet system、EPS)ベアラは、デフォルト・ベアラ(default bearer)および専用ベアラ(dedicated bearer)を含む。デフォルト・ベアラは、サービス品質(quality of service、QoS)要件を満たすベアラであり、端末がネットワークにアクセスするときにセットアップされ、端末がネットワークを去るときに解放され、ネットワークにアクセスする端末のためにオンラインIP伝送サービスを提供する。専用ベアラは、デフォルト・ベアラのセットアップに基づいてセットアップされるベアラであり、特定のQoS伝送要件を提供する。たとえば、もとのデフォルト・ベアラが音声通話のQoS要件を満たすことができない場合、専用ベアラがセットアップされる必要がある。
【0067】
基地局130は、RRC接続再構成メッセージを使って、デフォルト・ベアラをセットアップするよう端末110に命令することができる。この場合、端末110のためにDRXパラメータが構成設定されて、端末110のDRX機能をアクティブ化してもよい。下記の手順が含まれる。
【0068】
S206。基地局130が、端末110にRRC接続再構成(RRC connection reconfiguration)メッセージを送信する。
【0069】
RRC接続再構成メッセージはDRX構成メッセージを含み、DRX構成メッセージは、端末のDRXパラメータを構成するために使用され、DRXパラメータは、端末110のDRX機能を構成するために使用される。端末110は、RRC接続再構成メッセージを受信し、RRC接続再構成メッセージ内のDRX構成メッセージに基づいて端末110のDRXパラメータを構成し、次いで次のステップS207を実行する。
【0070】
S207。端末110は、RRC接続再構成完了(RRC connection reconfiguration complete)メッセージを基地局130にフィードバックする。端末110は、DRXパラメータに基づいて端末110のDRX機能をアクティブ化する。基地局130は、RRC接続再構成完了メッセージを受信し、次のステップS208を実行する。
【0071】
S208。基地局130は、CNに初期コンテキスト・セットアップ応答(initial context setup response)メッセージをフィードバックする。CNは初期コンテキスト設定応答メッセージを受信し、これはコンテキスト・セットアップが完了したことを示す。この場合、デフォルト・ベアラのセットアップが完了され、端末110は、音声通話を開始するために、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)を開始してもよい。図中の破線で示されるステップは、みなSIPシグナリング手順であり、次のステップS209が実行される。
【0072】
S209。端末110は、基地局130を通じてCNに、端末120を呼び出すための招待(invite)シグナリングを送信して、SIP呼び出し手順を開始する。CNは、招待シグナリングを受信し、端末110が端末120を呼び出そうとしていることを知るが、CNと端末120との間に接続はない。したがって、CNは、端末120へのページングを開始し、次のステップS210を実行する。
【0073】
S210。CNは、ページング(paging)・メッセージを着信側基地局140に送信する。基地局140はページング・メッセージを受信し、次のステップS211を実行する。
【0074】
S211。基地局140は、ページング・メッセージを端末120に転送する。端末120はページング・メッセージを受信し、RRC接続セットアップ・プロセスを開始する。RRC接続セットアップ・プロセスは、上記のステップS201〜S203と同様であり、S212〜S214を含む。次いで、初期コンテキストおよびデフォルト・ベアラをセットアップするプロセスがステップS204〜S208と同様のステップS215〜S219を含み、詳細はここでは再度説明されない。
【0075】
なお、端末120と基地局140との間のRRC接続再構成プロセスにおいて、基地局140は、端末120のためのDRXパラメータを構成設定し、それにより、端末120はDRX機能をアクティブ化する。具体的には、S217のRRC接続再構成メッセージは、端末120のDRXパラメータを構成するための構成メッセージを含む。
【0076】
着信側のコンテキストおよびデフォルト・ベアラのセットアップが完了された後、次のステップS220が実行される。
【0077】
S220。CNが、招待シグナリングを基地局140を通じて端末120に転送する。
【0078】
招待シグナリングを受信した後、端末120は、試行(trying)シグナリングである応答メッセージをCNに送信し(S221)、端末120が招待シグナリングを受信したことを示す。端末110によって送信された招待シグナリングを受信した後、CNは、試行シグナリングである応答メッセージを端末110に送信し、CNが招待シグナリングを受信したことを示す。これら二つの試行シグナリングを送る順序は本願では限定されない。
【0079】
この場合、CNは、音声ベアラ・セットアップ・プロセスを開始してもよく、そのプロセスは、以下のステップS223〜S226を含む。
【0080】
S223。CNは、基地局130に、進化した地上ユニバーサル無線アクセス・ネットワーク(evolved universal terrestrial radio access network、E-UTRAN)無線アクセス・ベアラ(radio access bearer、RAB)セットアップ要求(E-RAB setup request)メッセージ、すなわち、E-RABセットアップ要求メッセージを送信する。E-RABセットアップ要求メッセージは、CNと端末110との間の音声ベアラのセットアップをトリガーするために使用される。E-RABセットアップ要求メッセージを受信した後、基地局130は、次のステップS224を実行する。
【0081】
なお、この場合にセットアップされるE-RABは専用ベアラであり、音声サービスを搬送する音声ベアラ、たとえばQoSクラス識別子(QoS Class Identifier、QCI)1をもつベアラである。
【0082】
S224。基地局130は、端末110にRRC接続再構成メッセージを送信する。端末110は、RRC接続再構成メッセージを受信し、RRC接続再構成メッセージ内のDRX構成メッセージに基づいて端末110のDRXパラメータを構成する。次いで、端末は、RRC接続再構成完了メッセージを基地局130に送信し(S225)、基地局130は、RRC接続再構成完了メッセージを受信した後、CNにE-RABセットアップ応答メッセージを送信する(S226)。
【0083】
同様に、CNは、CNと端末120との間の音声ベアラのセットアップをトリガーしてもよい。具体的なステップS227〜S230は、ステップS223〜S226と同様であり、詳細はここでは再度説明されない。
【0084】
なお、この実施形態において、端末110の音声ベアラのセットアップと、端末120の音声ベアラのセットアップの順序は限定されない。
【0085】
次いで、端末110および端末120はSIP手順に進む。端末120は、SIPシグナリングを使って、端末110に、接続済みというリンギング(ringing)状態(シグナリングの観点では200 OKと称される)等を通知し、端末110が受け取り確認(ACK)を実行した後、端末110および端末120は、
図2のSIPおよび音声通話手順に示されるように、音声通話をもつことができる。
【0086】
上記の実施形態では、デフォルト・ベアラがセットアップされるとき、端末110および端末120のDRX機能がアクティブ化される。その後、音声通話が端末110と端末120との間に接続される前に受信される下りリンク・シグナリングが、DRX機能によって影響を受けることがありうる。
【0087】
下記では、
図3に示されるDRXサイクルを参照して、音声呼び出しプロセスに対するDRX機能の影響について説明する。基地局によって構成設定されたDRXパラメータは、DRXサイクル(DRX cycle)を含む。時間領域において、時間は連続する諸DRXサイクルに分割される。DRXサイクルは、アクティブ期間(On Duration[オン期間])および休眠期間(Opportunity for DRX[DRX機会]とも称される)を含む。アクティブ期間では、端末が下りリンク・チャネルの下りリンク・データを受信しうるよう、端末はPDCCHで傾聴する。休眠期間では、端末は、消費電力を低減するため、PDCCHで傾聴せず、下りリンク・チャネルの下りリンク・データを受信しない。
【0088】
図2を参照すると、端末110のDRX機能はステップS206の後にアクティブ化され、端末120のDRX機能はステップS217の後にアクティブ化される。端末110または端末120のDRX機能は常に作動状態にある。下りリンク・シグナリングが、休眠期間中に基地局のパケット・データ収束プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)・バッファに到着すると、基地局は、端末110または端末120が休眠期間中であることを見出し、アクティブ期間まで端末110または端末120をスケジューリングすることができず、その結果、音声通話接続遅延が増大する。発呼端末については、下りリンク・シグナリングは、SIPシグナリングおよびRRCシグナリング、たとえば、S222における試行シグナリング、または、別の例として、上記のステップS224におけるRRC接続再構成メッセージを含んでいてもよい。着呼端末については、下りリンク・シグナリングは、SIPシグナリングおよびRRCシグナリング、たとえば、S220における招待シグナリング、または別の例として、上記のステップS228におけるRRC接続再構成メッセージを含んでいてもよい。
【0089】
アイドル・モードにある端末110および端末120が音声電話をすることは、単に記述のための例として使われている。端末110がRRC接続済みモードにあるとき、上記のRRC接続セットアップ・プロセスおよびデフォルト・ベアラ・セットアップ・プロセスは省略されてもよい。しかしながら、端末110が、別のサービスのためにRRC接続およびデフォルト・ベアラをセットアップする際にDRX機能をアクティブ化する場合でも、音声通話接続プロセスはDRX機能によって影響される。たとえば、上記のステップS224におけるRRC接続再構成メッセージがDRX機能によって影響を受ける。同様に、端末120がRRC接続済みモードにある場合にも、端末120は同じ問題に直面する。
【0090】
加えて、着信に出る時点でのゴースト・リングおよび音声欠落を減らすために、音声通信においてさらに、プリコンディション(precondition)方式があることがあり、プリコンディション方式では、より多くのSIPシグナリングが影響を受ける。プリコンディション方式では、ゴースト・リングおよび間欠音声を防止するために、通話がセットアップされる前に、現在の通話のためにリソースが予約される。ゴースト・リングとは、着呼端末がリング(ring)を開始した時点で、ネットワーク・リソース不足などの状態により、呼び出し(call)がハングアップすることを意味する。音声欠落とは、着呼端末が着信にちょうど出始めるときに間欠音声または音声欠落が生じることを意味する。
【0091】
図4は、本願のある実施形態によるSIPシグナリングのフローチャートである。
図4に示されるように、発呼端末は、CNを通じて着呼端末に招待シグナリングを送る。CNは、発呼端末によって送信された招待(invite)シグナリングを受信し、試行(trying)シグナリングをフィードバックし、招待シグナリングが受信されたことを示す。着呼端末は、CNによって送信された招待シグナリングを受信し、試行シグナリングをフィードバックし、招待シグナリングが受信されたことを示す。
【0092】
着呼端末はCNに183セッション(Session)・シグナリングを送信し、CNは該183セッション・シグナリングを発呼端末に転送し、そこでシグナリングはセッション・セットアップ進行情報を示すために使用される。非プリコンディション方式では、着呼端末の専用ベアラが、本明細書において音声ベアラのためにセットアップされる。発呼端末は、CNを通じて、暫定応答受け取り確認メッセージ、すなわちPRACKシグナリングをフィードバックして、183セッション・シグナリングが受信されたことを示す。非プリコンディション方式では、発呼端末は専用ベアラをセットアップする。
【0093】
着呼端末は、CNを通じて、発呼端末に200 OKシグナリングを送信し、183セッション・シグナリング要求が正常に処理されたことを示す。発呼端末は、CNを通じて着呼端末に更新(Update)シグナリングを送信し、着呼端末とセッション記述プロトコル(Session Description Protocol、SDP)情報をネゴシエーションする。着呼端末は、CNを通じて200 OKシグナリングをフィードバックし、更新要求が正常に処理されたことを示す。着呼端末はリングし、リンギング(Ringing)シグナリングをCNを通じて発呼端末に送信し、着呼端末が呼び出し中であることを示す。着呼端末は、200 OKシグナリングをCNを通じて発呼端末に送信し、もとの招待要求が正常に処理されたことを示す。発呼端末は、CNを通じて着呼端末に受け取り確認(ACK)シグナリングをフィードバックし、着呼端末が招待要求を正常に処理したことを発呼端末が知ったことを、着呼端末に通知する。この場合、音声通話が開始されうる。
【0094】
非プリコンディション方式では、183セッション後のSIPシグナリング(これは前記183セッション・シグナリングを含んでいてもいなくてもよい)は、発呼端末および着呼端末の音声ベアラがセットアップされた後に実行される。換言すれば、
図2のステップにおけるSIPシグナリング手順は、
図4の183セッション後にSIPシグナリングを含む。プリコンディション方式では、これらのSIP手順は、通話のためのリソースを予約するために、音声ベアラがセットアップされる前に実行される。よって、より多くの下りリンクSIPシグナリングが、DRX機能によって影響される。たとえば、着呼端末について、影響を受ける可能性のあるメッセージには:招待シグナリング、PRACKシグナリングなどが含まれる。この場合、もちろん更新シグナリングは含まれなくてもよいのだが、更新シグナリングがネゴシエーションの間に含まれる場合、メッセージはさらに、SIPシグナリングではない、音声ベアラをセットアップするためのRRC接続再構成メッセージを含んでいてもよい。発呼端末については、影響を受ける可能性のあるメッセージは:試行シグナリング、183セッション・シグナリング、リンギング・シグナリング、200 OKシグナリング、PRACKシグナリングなどを含み、さらに、SIPシグナリングではない、音声ベアラをセットアップするためのRRC接続再構成メッセージを含む。これに鑑み、本願のある実施形態は、DRX管理方法を提供する。
【0095】
アクティブ化するとは、端末のDRX機能が、音声ベアラがセットアップされる前には有効にされず、音声ベアラがセットアップされるときにのみ有効にされることを意味する。たとえば、基地局は、デフォルト・ベアラをセットアップするときには端末のDRX機能をアクティブ化せず、端末のDRX機能をアクティブ化するために、音声ベアラがセットアップされるまでDRXパラメータを送信する。あるいはまた、音声ベアラがセットアップされる前に端末のDRX機能が有効にされていたときは、基地局は端末のDRX機能を構成解除して、端末のDRX機能を無効にし、音声ベアラがセットアップされるまで端末のDRX機能をアクティブ化にするようDRXパラメータを送信する。
【0096】
図5は、本願のある実施形態によるDRX管理方法のフローチャートである。
【0097】
S510。基地局が、端末が音声サービスをもつと判断する。
【0098】
S520。基地局が、端末のために音声ベアラをセットアップし、端末のための音声ベアラをセットアップするとき、端末のDRX機能をアクティブ化する。具体的には、端末が音声サービスをもつと判断するとき、基地局は、端末に構成メッセージを送信してもよい。ここで、構成メッセージは端末のための音声ベアラを構成するために使用され、端末のDRX機能をアクティブ化するよう、構成メッセージにおいてDRXパラメータが担持される。構成メッセージは、たとえば、RRC接続再構成メッセージである。端末は設定メッセージを受信し、次の動作を実行する。
【0099】
S530。端末は、DRX機能を有効にする。具体的には、構成メッセージ内のDRXパラメータに基づいてDRX機能を有効にする。
【0100】
本願のこの実施形態の方法によれば、端末は、音声ベアラをセットアップする前にはDRX機能をアクティブ化せず、音声ベアラがセットアップされるまでDRX機能をアクティブ化せず、それにより音声通話接続遅延が低減されることがわかる。
【0101】
任意的に、基地局は、端末のデフォルト・ベアラをセットアップするときには、端末のDRX機能をアクティブ化しなくてもよい。これは特に、デフォルト・ベアラをセットアップする前に、基地局が、端末が音声サービスをもつと判断するシナリオに適用可能である。この場合、非音声サービスのためにRRC接続およびデフォルト・ベアラがセットアップされるときには、端末のDRX機能のアクティブ化は影響されず、端末の省電力化を容易にする。むろん、代替的に、基地局は、デフォルト・ベアラがセットアップされるときに、端末が音声サービスをもつか否かにかかわらず、端末のDRX機能をアクティブ化しなくてもよい。この場合、基地局による管理の複雑さを低減することができる。また、DRX機能がアクティブ化されないのは、専用ベアラがセットアップされる前だけであり、これは端末の省電力化にほとんど影響しない。
【0102】
この場合、
図6を参照するに、上記のステップS520の前、すなわち、基地局が端末のための音声ベアラをセットアップする前に、本方法はさらに、下記を含む。
【0103】
S540。基地局が端末のためにデフォルト・ベアラをセットアップし、端末のためにデフォルト・ベアラをセットアップするときに端末のDRX機能をアクティブ化するのをスキップする。具体的には、基地局は、端末が音声サービスをもつと判断するとき、端末に構成メッセージを送信してもよい(ステップS520における構成メッセージとの区別のために、S520における構成メッセージは第一の構成メッセージと称されるところ、S540における構成メッセージは第二の構成メッセージと称される)。第二の構成メッセージは、端末のためのデフォルト・ベアラを構成するために使用され、第二の構成メッセージにおいては、端末のDRX機能をアクティブ化しないために、DRXパラメータは担持されない。構成メッセージは、たとえば、RRC接続再構成メッセージである。
【0104】
なお、ステップS530からS510までの間のシーケンスは限定されない。端末が音声サービスをもつことは、デフォルト・ベアラがセットアップされた後に判別されてもよく、あるいは端末が音声サービスをもつことが判別された後にのみデフォルト・ベアラがセットアップされてもよい。
【0105】
さらに、基地局によって送信された第一の構成メッセージを受信する前に、端末はさらに、基地局によって送信された第二の構成メッセージ(たとえば、
図2のステップS206における構成メッセージ)を受信する。ここで、第二の構成メッセージは、端末のデフォルト・ベアラを構成するために使用され、第二の構成は、DRXパラメータを含まない。このように、デフォルト・ベアラがセットアップされるときには、端末はDRX機能を有効にしない。
【0106】
任意的に、
図7を参照するに、基地局が、音声ベアラをセットアップする前に端末のDRX機能をアクティブにしていた場合、本方法は、さらに下記を含む。
【0107】
S550。基地局は、端末のDRX機能を非アクティブ化するためのメッセージを端末に送信する。具体的には、基地局は、構成メッセージ(上記の構成メッセージとの区別のために、この構成メッセージは第三の構成メッセージと称される)を端末に送信し、ここで、構成メッセージは、端末のDRX機能を構成解除するために使用される。
【0108】
この場合、基地局によって送信された第一の構成メッセージを受信する前に、端末はさらに下記の諸ステップを実行する。
【0109】
S560。端末は、基地局によって送信された第二の構成メッセージ(
図2のS206における構成メッセージ)を受信する。ここで、第二の構成メッセージは、端末のデフォルト・ベアラを構成するために使用され、第二の構成メッセージはDRXパラメータを含む。
【0110】
S570。端末は、第二の構成メッセージのDRXパラメータに基づいてDRX機能を有効にする。
【0111】
S550。端末は、第三の構成メッセージを受信する。ここで、第三の構成メッセージは、端末のDRX機能を構成解除するために使用される。
【0112】
S580。端末は、第三の構成メッセージに基づいてDRX機能を構成解除する。
【0113】
このように、端末は、デフォルト・ベアラがセットアップされるときにDRX機能を有効にするが、基地局が端末が音声サービスをもつことを識別するときには、端末はDRX機能を無効にし、それにより、ページング接続に対するDRX機能の影響を緩和する。
【0114】
端末のDRX機能が音声ベアラがセットアップされる前にアクティブ化されている、たとえば端末が非音声サービスのためにRRC接続を開始し、デフォルト・ベアラをセットアップするときにDRX機能がアクティブ化されているシナリオでも、基地局は、端末が音声サービスをもつと判断するときにはDRX機能を非アクティブ化することができ、上記の方法を使うことによって、音声通話接続遅延を低減することができることがわかる。
【0115】
上記のステップS520において、基地局が端末のDRX機能をアクティブ化することは、RRC接続再構成プロセスにおいて、端末に送信されるRRC接続再構成メッセージにDRXパラメータを追加することによって実現されてもよい。端末のDRX機能は、RRC接続再構成メッセージが送信されるときにはアクティブ化されていないため、RRC接続再構成メッセージの送受信は、DRX機能によって影響されず、音声ベアラの低遅延セットアップを保証し、音声通話接続遅延を低減する。
【0116】
同様に、上記のステップS540において、基地局が端末のためのデフォルト・ベアラをセットアップするときに端末のDRX機能をアクティブ化することをスキップすることは、RRC接続再構成プロセスにおいて、端末に送信されるRRC接続再構成メッセージにDRXパラメータを追加しないことによって実現されてもよい。
【0117】
上記のステップS550において、基地局が端末に端末のDRX機能を非アクティブ化するためのメッセージを送信することは、RRC接続再構成プロセスにおいて、端末に送信されるRRC接続再構成メッセージにDRXパラメータ解放情報要素を追加することによって実現されてもよい。
【0118】
なお、DRXパラメータまたはDRXパラメータ解放情報要素は、RRC接続再構成メッセージにおいて伝達されるものであり、本願はそれに限定されるものではない。あるいはまた、DRXパラメータまたはDRXパラメータ解放情報要素は、別のメッセージにおいて伝達されてもよい。換言すれば、DRXパラメータを搬送するメッセージは、本願において限定されない。
【0119】
上記のステップS510において、基地局は、複数の方法において、端末が音声サービスをもつことを判断することができる。
【0120】
ある方法では、
図2を参照するに、端末によって送信されたRRC接続要求メッセージを受信するとき、基地局は、RRC接続要求メッセージにおいて搬送される原因値に基づいて、端末が音声サービスをもつか否かを判断することができる。この場合、上記のステップS510は、下記の諸ステップを含んでいてもよい。
【0121】
基地局は、端末によって送信されたRRC接続要求メッセージを受信し、RRC接続要求メッセージは原因値を含み、原因値はRRC接続要求を開始する原因を示すために使用される。
【0122】
S520。基地局は、原因値に基づいて、端末が音声サービスをもつと判断する。
【0123】
たとえば、
図2に示されるように、アイドル・モードにある発呼端末110がRRC接続セットアップ要求を開始し、RRC接続セットアップ要求において搬送される原因値がmo-VoiceCallのような音声通話モバイル発信元であるとき(ここで、moはmobile originalの略)、基地局は、原因値に基づいて、その端末が発呼端末であると判断する、すなわち、その端末が音声サービスをもつと判断する。
【0124】
別の例では、アイドル・モードにある着呼端末120がRRC接続セットアップ要求を開始し、RRC接続セットアップ要求において搬送される原因値がmt-VoiceCallのような音声通話モバイル着信先であるとき(ここで、mtはmobile terminatedの略)、基地局は、原因値に基づいて、その端末が着呼端末であると判断する、すなわち、その端末が音声サービスをもつと判断する。なお、ここでの原因値は一例にすぎず、原因値の具体的な形は限定されない。
【0125】
図5に示される方法によれば、
図2を参照するに、端末がRRC接続を開始する際、端末が音声サービスをもつどうかを原因値に基づいて基地局が判断し、デフォルト・ベアラがセットアップさるときには端末のDRX機能をアクティブ化しなくてもよく、音声ベアラがセットアップされるときにのみ端末のDRX機能をアクティブ化することがわかる。このようにして、端末のDRX機能の音声通話への影響が緩和され、音声ページング接続遅延が低減される。
【0126】
別の方法では、着呼端末がページングされるときに、端末が音声サービスをもつことを示すか、または端末が着呼端末であることを示すために、指示情報がページング・メッセージに追加されてもよい。指示情報は、別個に指定された情報要素であってもよく、あるいはページング優先度であってもよい。基地局およびCNは、端末が音声サービスをもつことを示すため、または端末が音声端末であることを示すために、ページング優先度が使用されることをあらかじめ合意している。
【0127】
端末が音声サービスをもつことを識別するためにページング優先度が使用されるとき、端末が音声サービスをもつこと、または端末が着呼端末であることを示すために特定のページング優先度(paging priority)が使用されることが合意されることができる。具体的には、構成設定を通じて合意がなされてもよい。具体的には、基地局とCNにおいて、整合する構成をもつページング優先度が、端末が音声サービスをもつ、または端末が着呼端末であることを示すために使用される。この場合、
図2を参照すると、着呼端末120をページングするとき、CNは前記ページング優先度をページング・メッセージに追加する。ページング・メッセージを受信し、ページング・メッセージ中において搬送されたページング優先度が、基地局上で構成され、端末が音声サービスをもつ(または端末が着呼端末である)ことを示すために使用されるページング優先度と整合することを見出すとき、基地局140は、その端末が音声サービスをもつ、または着呼端末であるとみなす。具体的には、ページング・メッセージが前記ページング優先度を含むことをパースを通じて知るとき、基地局は、端末の識別子、たとえば、SAE-一時移動体加入者識別情報(SAE-temporary mobile subscriber identity、S-TMSI)を記憶してもよい。ここで、SAEは、System Architecture Evolution[システムアーキテクチャーエボリューション]の略である。さらに、端末がRRC接続要求を開始するとき、基地局はRRC接続要求メッセージから端末の識別子を取得する。その識別子が、端末のローカルに記憶された識別子と整合する端末は、着呼端末または音声サービスをもつ端末とみなされる。このようにして、基地局は、端末が音声サービスをもつことを識別し、端末のためのデフォルト・ベアラをセットアップするときにDRX機能をアクティブ化せず、音声ベアラをセットアップするときにDRX機能をアクティブ化することができる。
【0128】
端末が音声サービスをもつことを識別するために前記別個に指定された情報要素が使用されるとき、該情報要素は、音声端末指示情報要素であってもよく、たとえば、LTEにおけるVoLTEユーザー指示であってもよい。ここでは単に例が使われており、情報要素の名称および形式は限定されない。
図2を参照するに、着呼端末120をページングするとき、CNは、音声端末指示情報要素をページング・メッセージに追加する。ページング・メッセージを受信し、ページング・メッセージにおいて搬送される音声端末指示情報要素を見出すとき、基地局140は、その端末が音声サービスをもつ、または着呼端末であるとみなす。具体的には、パースを通じてページング・メッセージが音声端末指示情報要素を含むと知るとき、基地局は、端末の識別子、たとえば、S-TMSIを記憶する。さらに、端末がRRC接続要求を開始するとき、基地局はRRC接続要求メッセージから端末の識別子を取得する。その識別子が、端末のローカルに記憶された識別子と整合する端末は、着呼端末または音声サービスをもつ端末とみなされる。このようにして、基地局は、端末が音声サービスをもつことを識別し、端末のためのデフォルト・ベアラをセットアップするときにDRX機能をアクティブにせず、音声ベアラをセットアップするときにDRX機能をアクティブにすることができる。
【0129】
この場合、基地局によって、端末が音声サービスをもつことを判別する方法は:基地局によって、端末のページング・メッセージをパースし、ページング・メッセージが指示情報を含むときは端末の識別子を記憶し;端末によって送信されたRRC接続要求メッセージを基地局によって受信し、ここで、RRC接続要求メッセージは端末の識別子を含み;基地局によって記憶されている識別子がRRC接続要求メッセージ中の識別子と整合するときは、端末が音声サービスをもつことを基地局によって判別するまたは端末が着呼端末であることを判別することを含む。
【0130】
さらに別の方法では、端末が音声サービスをもつか否かは、初期コンテキスト・セットアップ・プロセスにおいて識別されてもよい。たとえば、初期コンテキスト・セットアップ要求メッセージに指示情報要素が追加され、該指示情報要素が、端末が音声サービスをもつことを示すために使われる。発信側の初期コンテキスト・セットアップ・プロセスでは、指示情報要素はさらに、端末が発呼端末であることを示すために使われてもよく、着信側の初期コンテキスト・セットアップ・プロセスでは、指示情報要素はさらに、端末が着呼端末であることを示すために使われてもよい。
図2を参照するに、指示情報要素は、発信側のステップS205における初期コンテキスト・セットアップ要求メッセージに追加されてもよい。指示情報要素は、着信側のステップS216における初期コンテキスト・セットアップ要求メッセージに追加されてもよい。このように、初期コンテキスト・セットアップ要求メッセージを受信するとき、基地局は、初期コンテキスト・セットアップ要求メッセージにおける指示情報要素に基づいて、端末が音声サービスをもつことを判別する。
【0131】
端末が音声サービスをもつことを判定する方法において、デフォルト・ベアラを設定する前または設定するときに、基地局が端末が音声サービスをもつことを判別しうることがわかる。したがって、基地局は、デフォルト・ベアラをセットアップするときは端末のDRX機能をアクティブ化しなくてもよく、音声ベアラをセットアップするときに端末のDRX機能をアクティブ化する。
【0132】
図2を参照するに、基地局130は、端末110が音声サービスをもつと判断するときは、ステップS206において端末110のDRXパラメータを構成設定せず、ステップS224において端末110のDRXパラメータを構成設定する。端末120が音声サービスをもつと判定するとき、基地局140は、ステップS217において端末120のDRXパラメータを構成設定せず、ステップS228において端末120のDRXパラメータを構成設定する。端末のDRX機能をアクティブ化することを遅らせることにより、端末のDRX機能が音声通話接続に与える影響を緩和することができ、音声通話接続遅延が低減される。
【0133】
結論として、端末が音声サービスをもつと判定するための上記の方法の任意の一つによれば、端末が音声サービスをもつと判定した後、基地局は、端末のDRX機能をアクティブ化するのを遅らせ、それにより、音声ページング接続遅延を低減する。
【0134】
さらに別の方法では、基地局は、デフォルト・ベアラ上のメッセージをパースすることによって、端末が音声サービスをもつかどうかを識別してもよい。たとえば、デフォルト・ベアラをセットアップした後、基地局は、デフォルト・ベアラ上のデータ・パケットをパースし、パースを通じて、デフォルト・ベアラ上でSIPシグナリングが搬送されていることを見出し、端末が音声サービスをもつことを判別する。この方法は、任意の音声呼出シナリオに適用されることができ、RRC接続済みモードにある端末が音声サービスを開始するか、または音声呼び出しされる側として機能するシナリオにおいて、より良好な効果をもつ。たとえば、非音声サービスのため、端末のためにRRC接続およびデフォルト・ベアラがセットアップされ、この場合、端末のDRX機能がアクティブ化されている。端末が音声サービスをもつと判定するとき、基地局は、
図7に示される方法を使って、端末のDRX機能を非アクティブ化してもよい、たとえばRRC接続再構成メッセージを送ってDRX構成を解放してもよい。基地局は、音声ベアラをセットアップするときにDRX機能をアクティブ化し、DRXパラメータを送達する。
【0135】
なお、上記の実施形態におけるデフォルト・ベアラは、端末が音声サービスをもつとき、QCIが5のベアラを含み、音声ベアラは、専用のベアラであり、QCIが1のベアラを含む。
【0136】
また、音声ベアラをがセットアップされるときにアクティブ化されるDRX機能のために使用されるDRXパラメータは、音声通信の特性を満し、よって、その後の音声通信にはほとんど影響がない。
【0137】
上記の実施形態の任意のものにおいて基地局によって実行される方法は、
図8に示されるDRX管理装置800を使って実装されてもよい。本装置は、判別ユニット810およびセットアップ・ユニット820を含む。
【0138】
判別ユニット810は、端末が音声サービスをもつことを判別するよう構成される。
【0139】
セットアップ・ユニット820は:端末のために音声ベアラをセットアップし、端末のために音声ベアラをセットアップする際に端末のDRX機能をアクティブ化するよう構成されている。
【0140】
上記の装置800によれば、端末のDRX機能のアクティブ化を遅らせることができ、それにより、音声通話接続遅延が低減されることがわかる。
【0141】
任意的に、セットアップ・ユニット820はさらに:端末のために音声ベアラをセットアップする前に端末のためにデフォルト・ベアラをセットアップし、端末のためにデフォルト・ベアラをセットアップするときには端末のDRX機能をアクティブ化することをスキップするよう構成される。
【0142】
任意的に、セットアップ・ユニット820が、音声ベアラをセットアップする前に端末のDRX機能をアクティブ化していたときは、本装置はさらに:端末のDRX機能を非アクティブ化するためのメッセージを端末に送信するよう構成された非アクティブ化ユニット830をさらに含む。
【0143】
音声ベアラがセットアップされる前に端末のDRX機能がアクティブ化されていたシナリオにおいても、上記の装置800を使うことによって音声通話接続遅延が低減されることができることがわかる。
【0144】
上記の装置800において、セットアップ・ユニット820は、端末に構成メッセージを送信することによって、端末のDRX機能をアクティブ化してもよい。構成メッセージは、端末の音声ベアラを構成するために使用され、構成メッセージはDRXパラメータを含む。
【0145】
なお、構成メッセージは、RRC接続再構成メッセージであってもよいし、別のメッセージであってもよい。構成メッセージの形態は、本願では限定されない。
【0146】
上記の装置800において、判別ユニット810によって、端末が音声サービスをもつか否かを判定する仕方は、上記の方法実施形態の説明と同様であり、詳細はここでは再度説明されない。
【0147】
上記の装置のユニットの分割は、単に論理的な機能の分割であることが理解されるべきである。実際の実装では、ユニットの全部または一部が物理的エンティティーに統合されてもよく、あるいは物理的に分離されてもよい。さらに、これらのユニットはみな、処理要素を使って呼び出されるソフトウェアの形で実装されてもよく、あるいはみな、ハードウェアの形で実装されてもよい。あるいはまた、いくつかのユニットが処理要素を使って呼び出されるソフトウェアの形で実装されてもよく、いくつかのユニットがハードウェアの形で実装されてもよい。たとえば、決定ユニット810は、別個に配置された処理要素であってもよく、または基地局のチップに統合されてもよく、またはプログラム・コードの形で基地局のメモリに記憶されてもよく、判別ユニットの機能を実行するために基地局の処理要素を使って呼び出されてもよい。他のユニットの実装は、判別ユニットの実装と同様である。さらに、ユニットの一部または全部が統合されてもよく、あるいは別個に実装されてもよい。本明細書における処理要素は、信号処理能力を有する集積回路であってもよい。実装プロセスにおいて、方法の諸ステップまたは上記の諸ユニットは、前記プロセッサ要素内のハードウェアの集積論理回路によって、またはソフトウェアの形の命令を呼び出す処理要素によって実装されてもよい。
【0148】
たとえば、それらのユニットは、上記の方法を実行する一つまたは複数の集積回路、たとえば、一つまたは複数の特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、または一つまたは複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、または一つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)として構成されてもよい。別の例では、上記のユニットのうちの一つが処理要素によってプログラム・コードを呼び出す形で実装されるとき、その処理要素は、汎用プロセッサ、たとえば、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)またはそのプログラム・コードを呼び出すことができる別のプロセッサであってもよい。別の例では、それらのユニットは集積され、システム・オン・チップ(system-on-a-chip、SOC)の形で実装されてもよい。
【0149】
図9は、本願のある実施形態による基地局の概略的な構造図である。
図9に示されるように、基地局は、プロセッサ910、メモリ920およびトランシーバ装置930を含む。トランシーバ装置930は、アンテナに接続されてもよい。メモリ920は、上記の方法実施形態または装置実施形態を実装するためのユニットのプログラム・コードを記憶するよう構成される。プロセッサ910は、上記の方法実施形態において基地局の動作を実行するために、プログラム・コードを呼び出す。
【0150】
任意の上記実施形態において端末によって実行される方法は、
図10に示されるDRX管理装置1000を使って実装されてもよい。本装置は、トランシーバ・ユニット1010および処理ユニット1020を含む。トランシーバ・ユニット1010は、基地局によって送信された第一の構成メッセージを受信するよう構成され、第一の構成メッセージは、端末の音声キャリアを構成するために使用され、第一の構成メッセージはDRXパラメータを含む。処理ユニット1020は、DRXパラメータに基づいてDRX機能を有効にするよう構成される。
【0151】
任意的に、基地局によって送信された第一の構成メッセージを受信する前に、トランシーバ・ユニット1010は、基地局によって送信された第二の構成メッセージを受信するようさらに構成され、ここで、第二の構成メッセージは、端末のデフォルト・ベアラを構成するために使用され、第二の構成メッセージはDRXパラメータを含まない。このように、デフォルト・ベアラがセットアップされるときは、端末はDRX機能を有効にしない。
【0152】
任意的に、基地局によって送信された第一の構成メッセージを受信する前に、トランシーバ・ユニット1010は、基地局によって送信された第二の構成メッセージを受信するようさらに構成され、ここで、第二の構成メッセージは、端末のデフォルト・ベアラを構成するために使用され、第二の構成メッセージはDRXパラメータを含む。処理ユニット1020は、第二の構成メッセージ内のDRXパラメータに基づくDRX機能を有効にする。トランシーバ・ユニット1010はさらに、第三の構成メッセージを受信するよう構成され、第三の構成メッセージは、端末のDRX機能を構成解除するために使用される。処理ユニット1020は、第三の構成メッセージに基づいてDRX機能を構成解除するよう構成される。
【0153】
このように、端末は、デフォルト・ベアラがセットアップされるときにDRX機能を有効にするが、基地局が端末が音声サービスをもつことを識別するときには、端末はDRX機能を無効にし、それによりページング接続に対するDRX機能の影響を緩和する。
【0154】
任意的に、トランシーバ・ユニット1010はさらに、RRC接続要求を基地局に送信する際に、原因値をアイドル・モードにおいて追加するよう構成される。原因値は、RRC接続要求を開始する原因を示すために使用され、基地局は、原因値に基づいて、端末が音声サービスをもつと判断する。さらに、端末が発呼端末のときは、原因値はmo-VoiceCallのような音声通話モバイル発信元であり、端末が着呼端末のときは、原因値はmt-VoiceCallのような音声通話モバイル着信先である。
【0155】
上記のトランシーバ・ユニットは端末のトランシーバ装置であってもよく、処理ユニットは端末のプロセッサであってもよい。
【0156】
図11は、本願のある実施形態による端末の概略的な構造図である。
図11に示されるように、本端末は、プロセッサ1110、メモリ1120、およびトランシーバ装置1130を含む。トランシーバ装置1130は、アンテナに接続されてもよい。メモリ1120は、上記の方法実施形態または装置実施形態を実装するためのユニットのプログラム・コードを記憶するよう構成される。プロセッサ1110は、上記の方法実施形態における端末の動作を実行するために、プログラム・コードを呼び出す。
【0157】
上記の実施形態の説明に基づいて、当業者は、本願がハードウェア、ファームウェア、またはそれらの組み合わせによって実装されうることを明確に理解しうる。本願がソフトウェアによって実装されるとき、上記の機能は、コンピュータ読取可能媒体に記憶されるか、または一つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ読取可能媒体内において伝送されてもよい。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含み、通信媒体は、コンピュータ・プログラムをある場所から別の場所に伝送することを可能にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータにとってアクセス可能な任意の利用可能な媒体でありうる。下記は例を与えるが、制限を課すものではない。コンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、または他の光ディスク記憶もしくはディスク記憶媒体、または他の磁気記憶デバイス、または命令またはデータ構造の形で予期されるプログラム・コードを搬送または記憶することができ、コンピュータによってアクセスされることができる他の任意の媒体を含みうる。さらに、任意の接続は、コンピュータ読取可能媒体として適切に定義されうる。たとえば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバーまたは他のリモート源から、同軸ケーブル、光ファイバー/ケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、電波およびマイクロ波のような無線技術を使って送信される場合、その同軸ケーブル、光ファイバー/ケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、電波およびマイクロ波のような無線技術が、それらが属する媒体の定義に含まれる。
【0158】
上記の説明は、単に本願の具体的な実装であり、本願の保護範囲を制限することは意図されていない。本願に開示された技術的範囲内で当業者によって容易に割り出される任意の変形または置換は、本願の保護範囲内にはいる。したがって、本願の保護範囲は、請求項の保護範囲に従うものとする。