特許第6868118号(P6868118)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6868118
(24)【登録日】2021年4月13日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】マイクロポンプ容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/00 20060101AFI20210426BHJP
   A45D 34/04 20060101ALI20210426BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20210426BHJP
【FI】
   A45D34/00 510Z
   A45D34/04 560
   B65D83/00 K
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-547153(P2019-547153)
(86)(22)【出願日】2018年2月28日
(65)【公表番号】特表2020-511210(P2020-511210A)
(43)【公表日】2020年4月16日
(86)【国際出願番号】KR2018002451
(87)【国際公開番号】WO2018159996
(87)【国際公開日】20180907
【審査請求日】2019年8月28日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0027628
(32)【優先日】2017年3月3日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518004783
【氏名又は名称】カン,スン イル
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100115200
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 修之
(72)【発明者】
【氏名】カン,スン イル
【審査官】 大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】 特表2016−530923(JP,A)
【文献】 中国実用新案第204682840(CN,U)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0015149(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 34/00〜34/04
B65D 83/00〜83/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側にボタン(11)が形成された外容器(10)と、前記外容器(10)の一側にヒンジ結合されて開閉される外容器の蓋(20)からなるマイクロポンプ容器において、
前記外容器(10)の内側に装着される内容器(30)と;
前記内容器(30)の上部に結合され、中央に化粧料吸入孔(41)が形成された内容器の蓋(40)と;
前記内容器の蓋(40)の上部に取り付けられて化粧品の内容物をポンピングするマイクロポンプ(50)と;
前記マイクロポンプ(50)を挟んで前記内容器の蓋(40)の上面に挿入して安着され、前記マイクロポンプ(50)から排出される化粧品の内容物を上面に排出して収容させる円板状の排出板(60)と;
前記排出板(60)の上面の中央溝(61)に安着されて上面に放射状溝(71)が形成された円板形部材(70)と;
前記排出板(60)の上面全体をカバーするようになった円板状のフィルムとして、前記円板形部材(70)の放射状溝(71)と一致するように複数個形成された化粧料吐出孔(81)を有する排出フィルム(80)と;
前記排出フィルム(80)の縁を前記排出板(60)に固定し、使用者がパフ()で接触できるように上部が外部へ露出された環状固定部材(90)と;
前記内容器(30)の蓋(40)の下面に挿入される円板状の部材として、前記内容器の蓋(40)の内周縁に密着されて前記外容器(10)内の化粧品の内容物を下部に押し出す第1ピストン(100)と
前記第1ピストン(100)の下部に挿入されて前記外容器(10)内の化粧品の内容物を下部に押し出して消尽させる第2ピストン(110)とを含むことを特徴とするマイクロポンプ容器。
【請求項2】
前記内容器の蓋(40)の化粧料吸入孔(41)の外側には前記マイクロポンプ(50)のハウジングキャップ(53)の下端が挿入されるように円周形に形成された第1装着溝(42)と;
前記第1装着溝(42)よりもっと大きい直径で形成され、前記マイクロポンプ(50)の円筒状スプリング(55)が挿入して安着されるように形成された第2装着溝(43)と;
前記内容器の蓋(40)の外周縁の上面に上側に延長して形成された上部延長リング状突起(44)と;
前記上部延長リング状突起(44)の上側には環状固定部材(90)の下部ガイド溝(91)に結合されるように形成された締結突起(45)と;
前記内容器の蓋(40)の外周縁の下部側面には前記内容器(30)と結合されるように形成された結合部(46)と;
前記結合部(46)の内側には下部に突出して設けられた下部延長リング状突起(47)からなることを特徴とする請求項に記載のマイクロポンプ容器。
【請求項3】
前記第1ピストン(100)は、その中央に形成されて前記内容器の蓋(40)の吸入孔(41)の外周縁に挿入される中央孔(101)と;
前記中央孔(101)よりもっと大きい直径で形成されて前記内容器の蓋(40)における第2装着溝(43)の外周と下端を包み込む円筒孔(102)と;
その上面に前記第2ピストン(110)の上面に突出して設けられた円周形突起112が挿入して結合される円周形孔(103)と;
その外周縁に下側に突出して設けられて前記内容器の蓋(40)の下部延長リング状突起(47)の内周縁に密着される密着板(104)からなることを特徴とする請求項に記載のマイクロポンプ容器。
【請求項4】
前記第2ピストン(110)リング円板型部材として、中央に前記第1ピストン(100)の円筒(102)の外周に密着される中央密着孔(113)と;
その外周に形成されて前記第1ピストン(100)の密着板(104)の内周に密着される外周密着板(114)からなることを特徴とする請求項2または3に記載のマイクロポンプ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロポンプ容器に係り、より詳しくは、化粧料を使うために外容器の蓋を開けて排出板を押すと同時に化粧料を外部へ吐出させるポンプを構成する部品数が少なくて、その製作費用が節減されるようにしたマイクロポンプ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、コンパクト容器は所定の形状を有する容器の内部に固形のパウダー(Powder)を収納し、使用する時、内部に収容された塗布具であるパフ(Puff)を利用してパウダーをつけて顔に塗るようになっている。
【0003】
しかし、コンパクトで固形のパウダーを使う場合は、使用中に固形のパウダーが飛び散り、顔に塗布する時に密着感が多少落ちる短所がある。
【0004】
したがって、このような短所を乗り越えるために固形のパウダーを揮発性物質と混合したゲル(Gel)状のコンパクトが開発され、その便利さによって使用頻度が段々増えつつある。
【0005】
しかし、このようなゲル状のコンパクトは、外部に露出される場合に揮発性物質が大気中に飛び散ってパウダーが固くなったり、亀裂が発生して割れる問題点がある。
【0006】
このようにゲル状のコンパクトが揮発性物質が外部へ飛び散って固くならないよう、内部空間が外部と密閉されるように備えられなければならない。
【0007】
そして、内部に設けられたポンプを構成する部品数が多いため製作費用がかなり多く要される問題点もある。
【0008】
そして、また、容器内に入っている化粧品の内容物を払う部材がないので、いくらポンピングするとしても化粧品の内容物が完全に無くならないため、残り化粧品の内容物を捨てる問題点もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前記従来技術の要望に応じるために発明されたものであって、化粧品の内容物を使うために外容器の蓋を開けて排出板を押すと同時に、化粧品の内容物を外部へ吐出させるポンプを構成する部品数が少なくて製作費用が節減されるようにし、化粧品の内容物を完全に消尽させるようにしたマイクロポンプ容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1実施例によるマイクロポンプ容器は、一側にボタン11が形成された外容器10と、前記外容器10の一側にヒンジ結合されて開閉される外容器の蓋20からなるマイクロポンプ容器において、前記外容器10の内側に装着される内容器30と;前記内容器30の上部に結合され、中央に化粧料吸入孔41が形成された内容器の蓋40と;前記内容器の蓋40の上部に取り付けられて化粧品の内容物をポンピングするマイクロポンプ50と;前記マイクロポンプ50を挟んで前記内容器の蓋40の上面に挿入して安着され、前記マイクロポンプ50から排出される化粧品の内容物を上面に排出して収容させる円板状の排出板60と;前記排出板60の上面の中央溝61に安着されて上面に放射状溝71が形成された円板形部材70と;前記排出板60の上面全体をカバーするようになった円板状のフィルムとして、前記円板形部材70の放射状溝71と一致するように複数個形成された化粧料吐出孔81を有する排出フィルム80と;前記排出フィルム80の縁を前記排出板60に固定し、使用者がパフPで接触できるように上部が外部へ露出された環状固定部材90と;前記内容器の蓋40の下面に挿入される円板状の部材として、前記内容器の蓋40の内周縁に密着されて前記外容器10内の化粧品の内容物を下部に押し出す第1ピストン100と;前記第1ピストン100の下部に挿入されて外容器10内の化粧品の内容物を下部に押し出して消尽させる第2ピストン110からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のマイクロポンプ容器によると、内容器の蓋の下部、つまり、化粧品の内容物の上面に第1及び第2ピストンを設置して構成することで、マイクロポンプの作動によって化粧品の内容物をポンピングして使う時、第1及び第2ピストンが下降して化粧品の内容物を全部消尽させることで使いかけの化粧品の内容物を捨てないようにする効果を持っている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明のマイクロポンプ容器を図示した分解斜視図。
図2】本発明のマイクロポンプ容器の断面を切った分解斜視図。
図3】本発明のマイクロポンプ容器を図示した組み立て断面図。
図4】本発明のマイクロポンプ容器の第1ピストンが作動する時の断面図。
図5】本発明のマイクロポンプ容器の第2ピストンが作動する時の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好ましい実施例を添付の図面を参照して当該分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように説明する。添付された図面の構成に表記された図面番号は、他の図面でも同一な構成を表記する時、できるだけ同一な図面番号を付していることに留意しなければならない。また、本発明を説明するにあたり、関連公知の機能または公知の構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすることがあると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。そして、図面に示されたある特徴は説明しやすくするために拡大、縮小または単純化され、図面及びその構成要素が必ず適切な割合で図示されていることではない。しかし、当業者であればこのような詳細な事項を容易に理解することができる。
【0014】
「第1」、「第2」などのように序数を含む用語は様々な構成要素を説明するために用いられてもよいが、前記構成要素は前記用語によって限定されない。前記用語は一つの構成要素を別の構成要素と区別する目的のみに使われる。例えば、本発明の権利範囲を脱しないまま第1構成要素は第2構成要素と命名されることができるし、同様に第2構成要素も第1構成要素と命名されることができる。「及び/または」という用語は複数記載された関連項目の組み合わせまたは複数記載された関連項目のうちの一項目を含む。
【0015】
また、「全面」、「後面」、「上面」、「下面」などのように、図面で見られるものを基準にして記された相対的な用語は、「第1」、「第2」などのような序数で取り替えられてもよい。
【0016】
「第1」、「第2」などの序数において、その順は言及された順であるか、又は任意に決まったことで、その順は必要に応じて任意に変更されてもよい。
【0017】
本発明で使用した用語は、単に特定実施例を説明するために使われたもので、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に違う意味で用いられない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「持つ」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたのが存在することを指定するものであって、一つまたはそれ以上の別の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性を予め排除しないものとして理解されなければならない。
【0018】
異なる意味で定義されない限り、技術的又は科学的用語を含んでここで使われる全ての用語は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者にとって一般的に理解されるものと同一な意味を持っている。一般的に使われる辞書に定義されているような用語は関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を持つものとして解釈されなければならず、本出願で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味で解釈されない。
【0019】
以下、本発明の好ましい実施例を添付の図面を参照して詳しく説明する。同時に、本発明を説明するにあたり、関連公知の構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。
【0020】
[実施例]
図1は本発明のマイクロポンプ容器を図示した分解斜視図で、図2は本発明のマイクロポンプ容器の断面を切った分解斜視図で、図3は本発明のマイクロポンプ容器を図示した組み立て断面図で、図4は本発明のマイクロポンプ容器の第1ピストンが作動する時の断面図で、図5は本発明のマイクロポンプ容器の第2ピストンが作動する時の断面図である。
【0021】
本発明の第1実施例によるマイクロポンプ容器は、図1ないしず5に図示されたように、一側にボタン11が形成された外容器10と、前記外容器10の一側にヒンジ結合されて開閉される外容器の蓋20からなるマイクロポンプ容器において、前記外容器10の内側に装着される内容器30と;前記内容器30の上部に結合され、中央に化粧料吸入孔41が形成された内容器の蓋40と;前記内容器の蓋40の上部に取り付けられて化粧品の内容物をポンピングするマイクロポンプ50と;前記マイクロポンプ50を挟んで前記内容器の蓋40の上面に挿入して安着され、前記マイクロポンプ50から排出される化粧品の内容物を上面に排出して収容させる円板状の排出板60と;前記排出板60の上面の中央溝61に安着されて上面に放射状溝71が形成された円板形部材70と;前記排出板60の上面全体をカバーするようになった円板状のフィルムとして、前記円板形部材70の放射状溝71と一致するように複数個形成された化粧料吐出孔81を有する排出フィルム80と;前記排出フィルム80の縁を前記排出板60に固定し、使用者がパフPで接触できるように上部が外部へ露出された環状固定部材90と;前記内容器の蓋40の下面に挿入される円板状の部材として、前記内容器の蓋40の内周縁に密着されて前記外容器10内の化粧品の内容物を下部に押し出す第1ピストン100と;前記第1ピストン100の下部に挿入されて外容器10内の化粧品の内容物を下部に押し出して消尽させる第2ピストン110からなる。
【0022】
前記外容器10の一側にはボタン11が形成されるが、前記ボタン11の上側に傾くように形成され、使用者の押し動作によって前記外容器の蓋20の一側に形成されたホック21を押して開かれるようにする傾斜突起111が一体と形成されている。
【0023】
前記外容器の蓋20は外容器10を開閉する役目をし、一側には前記ボタン11の傾斜突起111に対応される突起形状のホック21が形成されている。
【0024】
また、前記外容器の蓋20の内側には鏡22が備えられ、使用者が容易に化粧できるようにする。
【0025】
前記円板状の排出板60の下部面には、前記マイクロポンプ50が装着されるように内径が小さいものから第1ないし第3円周形溝62、63、64が一定間隔離隔されて順に形成されている。
【0026】
前記マイクロポンプ50は、前記排出板60の第1円周形溝62に挿入される部材として、上部は開口され、下部は閉鎖されて中央に切り込み51aが形成された円筒状のゴムシールキャップ51と;前記排出板60の第1円周形溝62と第2円周形溝63の間に上部開口が挿入される円筒状の部材として、下部内周縁にチェック弁52が挿入されているハウジングキャップ53と;前記ゴムシールキャップ51の下部外周縁と前記排出板60の第1円周形溝62の内周縁の間に上部開口がはみ込まれる円筒状の部材として、下部面54aの中央部周辺に複数の孔54bが形成され、前記下部面54aの外側に延長形成されて前記ハウジングキャップ53の内周縁に密着されるように密着面54cが形成され、前記下部面54aの中央に突出して設けられた突出部に前後方向に突起溝54dが形成されたピストン形部材54と;前記排出板60の下面と内容器の蓋40の上面の間に設置された円筒状スプリング55からなる。
【0027】
前記突起溝54dと前記ゴムシールキャップ51が接触される時、開いた切り込み51aを通して化粧品の内容物が排出されるように前記突起溝54dの中央に切り込み51aが位置する。
【0028】
前記チェック弁52は、中央に形成されて外容器10の底の中央に突出して設置された棒12によってずり上がるようになった中央閉鎖部52aと、前記中央閉鎖部52aの外周縁とチェック弁52の内周縁をフレキシブルに繋ぐ複数のS字連結部材52bからなる。
【0029】
前記内容器の蓋40の化粧料吸入孔41の外側には前記マイクロポンプ50のハウジングキャップ53の下端が挿入される第1装着溝42が円周形に形成され、前記第1装着溝42よりもっと大きい直径で形成されて前記マイクロポンプ50の円筒状スプリング55が挿入して安着される第2装着溝43が形成されている。
【0030】
前記内容器の蓋40の外周縁の上面には上部延長リング状突起44が上側に延長して形成され、前記上部延長リング状突起44の上側には環状固定部材90の下部ガイド溝91に結合される締結突起45が形成されている。
【0031】
前記内容器の蓋40の外周縁の下部側面には、前記内容器30と結合される結合部46が形成されていて、前記結合部46の内側には下部へと突出して設けられた下部延長リング状突起47が形成されている。
【0032】
前記第1ピストン100は、その中央に形成されて前記内容器の蓋40の吸入孔41の外周縁に挿入される中央孔101と、前記中央孔101よりもっと大きい直径で形成され、前記内容器の蓋40の第2装着溝43の外周縁と下端面を包む円筒溝102と、その上面に前記第2ピストン110の上面に突出して設けられた円周形突起112が挿入して結合される円周形孔103と、その外周縁に下側へと突出して設けられて前記内容器の蓋40の下部延長リング状突起47の内周縁に密着される密着板104からなる。
【0033】
前記第2ピストン110は、リング円板型部材として、中央に前記第1ピストン100の円筒溝102の外周縁に密着される中央密着孔113と、その外周縁に形成されて前記第1ピストン100の密着板104の内周縁に密着される外周密着板114からなる。
【0034】
前記のように構成された本発明のマイクロポンプ容器の組み立て方法を説明すれば次のとおりである。
【0035】
本発明のマイクロポンプ容器を組み立てるためには、先ず、外容器10の内部に内容器30をはみ込んで結合した後、化粧品の内容物を内容器30内部に注入する。
【0036】
次いで、内容器の蓋40を前記内容器30の上部に固定して設置することで内容器30を密閉する。
【0037】
前記内容器の蓋40の下部には、第1及び第2ピストン100、110を挿入して設置する。
【0038】
以後、前記内容器の蓋40と排出板60の間にマイクロポンプ50を設ける。これを詳しく説明すると、先ず、排出板60の第1円周形溝62内に、下面に切り込み51aが形成されたゴムシールキャップ51を挿入して設置し、ゴムシールキャップ51の下端の外周縁にピストン形部材54の上部開口を挿入し、下端の密着面54cが第1円周形溝62と第2円周形溝63の間に挿入されているハウジングキャップ53の内周縁に密着されるように挿入して結合する。
【0039】
マイクロポンプ容器を使うためには、先ず、容器の側面にあるボタン11を押圧すれば、前記外容器の蓋20のホック21を押し上げて外容器の蓋20が開くようにする。
【0040】
このように外容器の蓋20を開いた状態でパフPを利用して前記排出板60を押圧する。
【0041】
前記排出板60を押圧すれば円筒状スプリング55が圧縮されてハウジングキャップ53を下降させ、外容器10の底中央に突出して設けられた棒12がチェック弁52の中央閉鎖部52aを上方に上げ、複数のS字連結部材52bの合間の空間を通して化粧品の内容物がハウジングキャップ53内へ流入され、この流入された化粧品の内容物はピストン形部材54の複数の孔54bを通して排出され、ゴムシールキャップ51は排出板60の下降によってピストン形部材54の突起溝54dと接触しながら、切り込み51aが開いてこれを通じて化粧品の内容物が排出板60の上面に排出される。
【0042】
前記外容器10内の化粧品の内容物がマイクロポンプ50を通して排出されながら、その体積が小さくなって内容器の蓋40の下端にある第1ピストン100が第2ピストン110と一緒に下降し(図4)、絶え間なく化粧品の内容物が排出されれば、第2ピストン110も下降して化粧品の内容物を消尽させる。すなわち、第1ピストン100と第2ピストン110がない時は化粧品の内容物が完全に消尽されないが、第1及び第2ピストン100、110が内蔵され、外容器10の内部が真空状態にあってからその体積が小くなって、第1及び第2ピストン100、110が下降しながら化粧品の内容物を完全に消尽させる。
【0043】
以上のように、本発明の詳細な説明で具体的な実施例について説明したが、本発明の技術が当業者によって容易に変形して実施される可能性が自明であり、このような変形された実施例は、本発明の特許請求範囲に記載された技術思想に含まれると言える。
【符号の説明】
【0044】
10:外容器
12:棒
20:外容器の蓋
21:ホック
22:鏡
30:内容器
32:第1密閉リング
33:第2密閉リング
34:円周形結合突起
40:内容器の蓋
50:マイクロポンプ
51:ゴムシールキャップ
51a:切り込み
52:チェック弁
52a:中央閉鎖部
52b:複数のS字連結部材
53:ハウジングキャップ
54:ピストン形部材
54a:下部面
54b:複数の孔
54c:密着面
54d:突起溝
55:円筒状スプリング
60:排出板
61:上面中央溝
70:円板形部材
71:放射状溝
80:排出フィルム
81:化粧料吐出孔
90:環状固定部材
100:第1ピストン
101:中央孔
102:円筒溝
103:円周形孔
104:密着板
110:第2ピストン
112:円周形突起
113:中央密着孔
114:外周密着板
図1
図2
図3
図4
図5