(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記本体部は、前記シャフトを振動させるよう構成された駆動系を有し、前記センサは、前記第1の相互作用部と前記第2の相互作用部との間の物理的な相互作用の結果としての前記シャフトの振動における変化を検出するよう構成され、前記振動における変化は、前記ユーザによって過剰な圧力がかけられていることを示す、請求項1に記載のパーソナルケア洗浄装置。
前記駆動系は、前記ユーザによりかけられた力に応答して、前記第1の位置から前記第2の位置へと前記第2の相互作用部を動かすよう、前記本体部に対して移動可能に装着された、請求項2に記載のパーソナルケア洗浄装置。
前記本体部の少なくとも一部は、前記シャフトに対して柔軟であり、前記ユーザによりかけられた圧力に応答して、前記第1の相互作用部の前記第1の位置から前記第2の位置への移動を可能とする、請求項1に記載のパーソナルケア洗浄装置。
前記センサは、前記駆動系により引き込まれる電流における変化として、前記第1の相互作用部と前記第2の相互作用部との間の物理的な相互作用を検出するよう構成された、請求項1に記載のパーソナルケア洗浄装置。
前記第1の相互作用部と前記第2の相互作用部との間の物理的な相互作用を検出するよう構成され、更に、前記物理的な相互作用の検出に応答して、過剰な圧力がかけられていることを前記ユーザに示すフィードバック信号を起動するよう構成された、センサを更に有する、請求項9に記載のパーソナルケア洗浄装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、センサ、電気スイッチ、マイクロプロセッサ、スピーカ、LED照明及び/又はその他の構成要素のような、圧力センサ及び警告機構を実装するために必要とされる構成要素は、コスト制約のため、パーソナルケア装置における圧力感知システムの実装を、実用的でないものとし得る。
【0005】
従って、パーソナルケア装置の使用の間の、過剰な圧力の付加を検出及び示唆するための、手頃なシステムを利用する、パーソナルケア装置に対するニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、装置を動作させるときに、ユーザが過剰な圧力をかけていることをユーザに警告するよう構成されたパーソナルケア装置に向けたものである。例えば電動歯ブラシ、顔面洗浄器又はシェーバのような、電気又は電動パーソナルケア装置に適用されたときに、本発明のシステムは、過剰な圧力状態をユーザに警告するフィードバックを提供するよう構成されたセンサ及び/又は構造を提供する。一実施例によれば、該パーソナルケア装置は、該装置の少なくとも一部が所定の大きさだけ及び所定の方向に柔軟であり、それにより、力が該装置にかけられたときに、該装置がフィードバック警告を生成するように構成される。例えば、パーソナルケア装置のヘッド部材の一部が、身体の一部と物理的に接触して、フィードバックを生成しても良い。一実施例によれば、該パーソナルケア装置は、過剰な圧力を検出するために既存のセンサを利用しても良い。
【0007】
一般的に、一態様においては、ユーザによりかけられた過剰な圧力に応答してフィードバック信号を生成するよう構成されたパーソナルケア装置が提供される。該パーソナルケア装置は、(i)第1の相互作用部を有する本体部と、(ii)第2の相互作用部を有するシャフトであって、前記シャフト及び前記第2の相互作用部は、前記ユーザによりかけられた力に応答して、前記第1の相互作用部が前記第2の相互作用部と物理的に相互作用しない第1の位置から、前記第1の相互作用部が前記第2の相互作用部と物理的に相互作用する第2の位置まで、移動可能である、シャフトと、(iii)前記第1の相互作用部と前記第2の相互作用部との間の物理的な相互作用を検出するよう構成され、更に、前記物理的な相互作用の検出に応答して、過剰な圧力がかけられていることを前記ユーザに示すフィードバック信号を起動するよう構成された、センサと、を含む。
【0008】
一実施例によれば、前記第2の相互作用部は、前記シャフトから前記本体部の内部領域へと延在し、前記第1の相互作用部は、前記本体部の内部領域へと延在する。
【0009】
一実施例によれば、前記本体部は、前記シャフトを振動させるよう構成された駆動系を有し、前記センサは、前記第1の相互作用部と前記第2の相互作用部との間の物理的な相互作用の結果としての前記シャフトの振動における変化を検出するよう構成され、前記振動における変化は、前記ユーザによって過剰な圧力がかけられていることを示す。一実施例によれば、前記駆動系は、前記ユーザによりかけられた力に応答して、前記第1の位置から前記第2の位置へと前記第2の相互作用部を動かすよう、前記本体部に対して移動可能に装着される。一実施例によれば、前記駆動系が前記本体部に対して移動可能となるよう、前記駆動系を前記本体部に接続する、柔軟な装着機構を有する。
【0010】
一実施例によれば、前記第1の相互作用部及び前記第2の相互作用部は、前記駆動系の内部にある。
【0011】
一実施例によれば、前記本体部の少なくとも一部は、前記シャフトに対して柔軟であり、前記ユーザによりかけられた圧力に応答して、前記第1の相互作用部の前記第1の位置から前記第2の位置への移動を可能とする。
【0012】
一実施例によれば、前記センサは、前記駆動系により引き込まれる電流における変化として、前記第1の相互作用部と前記第2の相互作用部との間の物理的な相互作用を検出するよう構成される。
【0013】
一実施例によれば、前記センサは、システムの構成要素の速度の大きさ又は方向における変化として、前記第1の相互作用部と前記第2の相互作用部との間の物理的な相互作用を検出するよう構成された、加速度計である。
【0014】
一態様によれば、ユーザによりかけられた過剰な圧力に応答してフィードバック信号を生成するよう構成されたパーソナルケア装置が提供される。該装置は、(i)第1の相互作用部を有する本体部と、(ii)第2の相互作用部を有するシャフトと、を含み、前記本体部の少なくとも一部は、前記シャフトに対して柔軟であり、前記ユーザによりかけられた圧力に応答して、前記第1の相互作用部が前記第2の相互作用部と物理的に相互作用しない前記第1の位置から、前記第1の相互作用部が前記第2の相互作用部と物理的に相互作用する第2の位置まで移動し、前記第1の相互作用部と前記第2の相互作用部との間の物理的な相互作用は、過剰な圧力がかけられていることをユーザに示すフィードバック信号を生成する。
【0015】
一態様によれば、ユーザによりかけられた過剰な圧力に応答してフィードバック信号を生成するよう構成されたパーソナルケア装置が提供される。該装置は、(i)第1の相互作用部及び駆動系を有する本体部と、(ii)第2の相互作用部を有するシャフトと、を含み、前記駆動系は、前記パーソナルケア装置の使用の間、第1の周波数で前記シャフトを振動させるよう構成され、前記駆動系の少なくとも一部は柔軟であり、前記ユーザによりかけられた圧力に応答して、前記第1の相互作用部が前記第2の相互作用部と物理的に相互作用しない前記第1の位置から、前記第1の相互作用部が前記第2の相互作用部と物理的に相互作用する第2の位置まで、前記第1の相互作用部が移動することを可能とし、前記第1の相互作用部と前記第2の相互作用部との間のそれぞれの物理的な相互作用が、過剰な圧力がかけられていることを前記ユーザに示すフィードバック信号を生成する。
【0016】
一実施例によれば、前記駆動系は、前記駆動系が前記本体部に対して移動可能となるよう、前記駆動系を前記本体部に接続する、柔軟な装着機構を有する。
【0017】
一実施例によれば、該装置は、前記第1の相互作用部と前記第2の相互作用部との間の物理的な相互作用を検出するよう構成され、更に、前記物理的な相互作用の検出に応答して、過剰な圧力がかけられていることを前記ユーザに示すフィードバック信号を起動するよう構成された、センサを更に含む。一実施例によれば、前記センサは加速度計である。
【0018】
更に詳細に以下に議論される以上の概念及び更なる概念の全ての組み合わせは(斯かる概念は相互に矛盾しないものとする)、ここで開示される本発明の主題の一部として考えられることは、理解されるべきである。特に、本開示の末尾にある請求される主題の全ての組み合わせは、ここで開示される本発明の主題の一部として考えられる。
【0019】
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に説明される実施例を参照しながら説明され明らかとなるであろう。
【0020】
図面において、同様の参照文字は一般的に、異なる図を通して同じ部分を示す。また、図面は必ずしも定縮尺で描かれたものではなく、一般的に本発明の原理の説明に強調が施されている。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】一実施例によるパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図2(A)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図2(B)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図3(A)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図3(B)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図4(A)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図4(B)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図5】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の一部の模式的な図である。
【
図6(A)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図6(B)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図7(A)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図7(B)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図8(A)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図8(B)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図9(A)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【
図9(B)】一実施例による過剰な圧力に応答してフィードバックを生成するよう構成されたパーソナルケア装置の模式的な図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本開示は、ユーザにフィードバックを提供するよう構成されたセンサ及び/又は構造を有するパーソナルケア装置の種々の実施例を記載する。より一般的には、本出願人は、洗浄セッションの間に、過剰な圧力がかけられていることをユーザに警告するパーソナルケア装置を提供することが有益となり得ることを認識した。従って、ここで記載される又は想到されるシステムは、過剰な圧力状態をユーザに警告するフィードバックを提供するよう構成されたセンサ及び/又は構造を備えた、電動歯ブラシ又はシェーバのようなパーソナルケア装置を提供する。一実施例によれば、該パーソナルケア装置は、該装置の少なくとも一部が所定の大きさだけ及び所定の方向において柔軟であり、それにより力が該装置に加えられたときに、該装置の第1の部分が該装置の第2の部分と物理的に相互作用してフィードバック警告を生成するように構成される。例えば、ヘッド部材の一部が、本体の一部と相互作用して、フィードバックを生成しても良い。一実施例によれば、該パーソナルケア装置は、過剰な圧力を検出するために既存のセンサを利用しても良い。
【0023】
図1を参照すると、一実施例において、パーソナルケア装置が提供される。該パーソナルケア装置は、筐体を持つ本体部12と、該本体部に装着されたヘッド部材14と、を含むパーソナルケア装置10である。ヘッド部材14は、本体部12に対して動くことが可能となるよう装着される。該動きは、かずあるなかでも、振動又は回転を含む、種々の異なる動きのいずれであっても良い。ヘッド部材14は、本体部12に固定的に装着されても良いし、又は代替として、該装置の構成要素が摩耗して交換が必要な場合にヘッド部材14が新たなものと交換されることができるように、着脱可能に装着されても良い。
【0024】
該本体部は、動きを生成するための駆動系22と、生成された動きをヘッド部材14に伝達するための伝達要素24又はシャフトと、を含む。例えば、駆動系22は、駆動系のシャフト24の動きを生成するモータ又は電磁石を有し、該動きが次いでヘッド部材14に伝達される。駆動系及びモータ22は、数あるなかでも、電源、振動子及び1つ以上の電磁石のような構成要素を含んでも良い。本実施例においては、電源は、例えば使用されていないときに該パーソナルケア装置10が置かれる充電ホルダにおいて充電されることができる1つ以上の再充電可能なバッテリ(図示されていない)を有しても良い。
【0025】
該本体部は更に、駆動系22を起動及び停止するためのユーザ入力部26を備える。ユーザ入力部26は、ユーザがパーソナルケア洗浄装置10を操作すること、例えば装置10をスイッチオン及びオフすることを可能とする。ユーザ入力部26は例えば、ボタン、タッチスクリーン又はスイッチであっても良い。
【0026】
該装置の該本体部はまた、幾つかの実施例においては、コントローラ30を有する。コントローラ30は、1つ又は複数のモジュールの形をとっても良く、ユーザ入力部26を介して得られた入力のような入力に応答して、パーソナルケア装置10を動作させるよう構成される。コントローラ30は例えば、プロセッサ32及びメモリ34を有しても良く、任意に接続モジュール38を含んでも良い。プロセッサ32は、限定するものではないが、マイクロコントローラ、複数のマイクロコントローラ、回路、単一のプロセッサ又は複数のプロセッサを含む、いずれの適切な形態をとっても良い。メモリ34は、不揮発性メモリ及び/又はRAMを含む、いずれの適切な形態をとっても良い。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスクドライブ(HDD)又は固体ドライブ(SSD)を含んでも良い。該メモリは、数ある中でも、オペレーティングシステムを保存しても良い。該RAMは、データの一時的な記憶のため、プロセッサにより用いられる。一実施例によれば、オペレーティングシステムは、コントローラ30により実行されたときに、パーソナルケア装置10のハードウェア要素の動作を制御するコードを含んでも良い。一実施例によれば、接続モジュール38が集められたセンサデータを送信し、該モジュールは、限定するものではないが、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、近接場通信及び/又はセルラーモジュールを含む、有線又は無線信号を送信することが可能な、いずれのモジュール、装置又は手段であっても良い。
【0027】
ここでの図は電動歯ブラシを示しているが、このことは単に説明の目的のためのものであり、ここで記載された又は想到され得るいずれのシステムも、シェーバ、フロッシング装置、顔洗浄器又はその他のパーソナルケア装置のようないずれのパーソナルケア洗浄装置に適用され得ることは、認識されるべきである。
【0028】
図2Aを参照すると、一実施例において、パーソナルケア装置10の一部が示されている。該パーソナルケア装置は、筐体を持つ本体部12と、該本体部に装着されたヘッド部材14と、を有する。該パーソナルケア装置は、動きを生成するためのモータを備えた駆動系22と、生成された動きをヘッド部材14に伝達するための伝達要素24又はシャフトと、を含む。パーソナルケア装置10は更に、過剰な圧力状態を検出するよう構成された、加速度計、ジャイロスコープ又はその他の同様な動きセンサであっても良い、センサ70を有する。例えば、電子装置が本目的のために利用され得る加速度計を有しても良い。
【0029】
一実施例によれば、シャフト24は、
図2Bにおいて矢印Aにより表される力のような力がヘッド部材14にかけられたときに、シャフト24及び/又はヘッド14が該力の方向に動くよう、駆動系22に対して装着される。例えば、洗浄セッションの間に、ハンドル部を保持するユーザが、処置されているユーザの身体の部分に向けてヘッド部材を押すときに、矢印Aにより表される力がかけられ得る。他の実施例によれば、駆動系22は、駆動系22、シャフト24及びヘッド部材14が力の方向に動くよう、本体部内に装着される。例えば、
図2Bを参照すると、力がシャフト24及び/又はヘッド部材14を矢印Aの方向に移動させた、
図2Aのパーソナルケア装置10が示されている。
【0030】
一実施例によれば、本体部12は、本体部12の内部へと延在する第1の相互作用部40を有する。第1の相互作用部40は、
図2においては外側の筐体に装着されて示されているが、本体部12のいずれの内部構造又は領域の内蔵要素であっても良いし、又は本体部12のいずれの内部構造又は領域に装着されていても良いことは、認識されるべきである。同様に、シャフト24及び/又はヘッド部材14は、本体部12の内部へと延在する第2の相互作用部42を有する。
図2Aにおいて、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42とは空間によって離隔されており、従って物理的に相互作用しない。反対に、
図2Bに示されるように、ヘッド部材に力がかけられると、シャフト24及び/又はヘッド部材14が力の方向に動き、シャフト24及び/又はヘッド部材14とともに第2の相互作用部42が、第1の相互作用部40の方向へ力の向きに動く。従って、過剰な圧力がかけられた場合に、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42とが、直接に物理的に相互作用し得る。例えば、シャフト及び/又はヘッド部材14のそれぞれの振動が、第1の相互作用部40を第2の相互作用部42に衝突させ得る。実施例によれば、過剰な圧力の値は約300gの力の負荷であるが、パーソナルケア装置の目的及び設計に依存して、他の多くの値も可能である。
【0031】
過剰な圧力により触覚的な状態が生成されると、該装置のそれぞれの振動が1回以上の衝突に帰着する。センサ70及び/又はセンサ70から情報を受信するプロセッサ30は、過剰な圧力状態を示すものとして該衝突を識別しても良い。例えば、加速度計が、それぞれの衝突を検出し、特定の閾値又は衝突のパターンが過剰な圧力状態を示すことを決定しても良い。一実施例によれば、該衝突は駆動周波数において生じ得るため、該システムは加速度における他の変化を除外するよう設計されても良い。過剰な圧力状態が検出されると、センサ70、コントローラ30及び/又はプロセッサ30は、LED警報照明又は触覚的なフィードバックのような警告を起動しても良い。
【0032】
図3Aを参照すると、一実施例において、パーソナルケア装置10の一部が示されている。該パーソナルケア装置は、筐体を持つ本体部12と、該本体部に装着されたヘッド部材14と、を有する。該パーソナルケア装置は、動きを生成するためのモータを備えた駆動系22と、生成された動きをヘッド部材14に伝達するための伝達要素24又はシャフトと、を含む。
【0033】
一実施例によれば、シャフト24は、
図3Bにおいて矢印Aにより表される力のような力がヘッド部材14にかけられたときに、シャフト24及び/又はヘッド14が該力の方向に動くよう、駆動系22及び/又は筐体に対して装着される。例えば、洗浄セッションの間に、ハンドル部を保持するユーザが、処置されているユーザの身体の部分に向けてヘッド部材を押すときに、矢印Aにより表される力がかけられ得る。
【0034】
本実施例においては、センサ70は、パーソナルケア装置10の通常の動作の間、加速度又はその他の動きデータを検出する。ユーザが過度の力をかけると、センサ70により取得される加速度又はその他の動きデータが変化する。例えば、ユーザが過度の力をかけると振動の振幅及び/又は周波数が低下し、センサ70が振動及び/又は周波数の低下を検出して、該低下を過剰な圧力として解釈する。該センサ及び/又はプロセッサは、該振幅及び/又は周波数又はその他のセンサデータを、閾値又はその他の基準と比較しても良く、このことは該装置が、該センサデータに基づいて圧力の量を定量化することを可能とする。
【0035】
一実施例によれば、該パーソナルケア装置は、該装置を損傷させることなく過剰な力を受容することができるパッド72又はその他の構成要素を、シャフト、ハンドル部又はその他の該装置の要素上に有する。例えば、
図3Bに示されるように、過剰な力がシャフト24及び/又はヘッド部材14を押し、それにより第2の相互作用部42がパッド72と相互作用し、該力の幾分かを受容する(該これらの位置は反対であっても良く、パッド72は第1の相互作用部40と相互作用しても良い)。このこともまた、振動振幅及び/又は周波数又はその他のセンサデータに影響を与え、それをセンサが過剰な圧力として解釈する。
【0036】
図4を参照すると、一実施例において、パーソナルケア装置10の一部が示されている。該パーソナルケア装置は、筐体を持つ本体部12と、該本体部に装着されたヘッド部材14と、を有する。本実施例においては、シャフト24は、本体部12及び駆動系22の両方に対して移動することが可能となるよう装着される。例えば、一実施例によれば、シャフト24は、
図4Bにおいて矢印Aで表される力のような力がヘッド部材14にかけられたときに、該シャフトが該筐体及び駆動系22に対して動くよう、駆動系22内に装着される。例えば、該シャフトは、該シャフトが枢動することができるよう、該駆動系内に端部を配置されても良い。矢印Aにより表される力は、洗浄セッションの間、ハンドル部を保持するユーザが、処置されている身体の部分に向けて該ヘッド部材を押すとかけられ得るものであり、該シャフトを動かす。
【0037】
本実施例においては、第1及び第2の相互作用部は、駆動系22内に配置され、第2の相互作用部42は、該シャフトに接続されるか又は該シャフトから延在し、第1の相互作用部40は、該駆動系若しくは該駆動系の一部に接続されるか又は該駆動系若しくは該駆動系の一部から延在する。シャフト24が動くと、該シャフトの第2の相互作用部42が、力の方向に、第1の相互作用部40に向けて、シャフト24とともに動く。従って、過剰な圧力がかけられた場合、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42とは、直接に物理的に相互作用し得る。当該物理的な相互作用は、過剰な圧力がかけられていることをユーザに通知する触覚的及び/又は聴覚的な警告を生成する。
【0038】
一実施例によれば、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42との間の物理的な相互作用は、過剰な圧力がかけられていることをユーザに通知する触覚的及び/又は聴覚的な警告を生成しても良い。該触覚的及び/又は聴覚的な警告は、第2の相互作用部42の表面に対して第1の相互作用部40の表面を擦ることにより生成されても良い。これら表面は、特定の所定の品質を持つ触覚的及び/又は聴覚的な警告を生成するようなテクスチャを持つようにされても良い。例えば、これら表面の一方又は両方がリブを持っても良いし、又は特定の所定の周波数を持つ触覚的な警告を生成するようなテクスチャを持つようにされても良い。
【0039】
第1の相互作用部40と第2の相互作用部42との間の距離は、通常の圧力がユーザによりかけられることを許容しつつ、所定の閾値を超えた過剰の圧力をユーザに警告するよう設計される。
図5を参照すると、一実施例において、以上の図の1つ以上のパーソナルケア装置の一部が示されている。
図5に示されるように、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42とは、過剰な圧力状態が遭遇されない限り、距離「D」だけ離隔されている。距離Dは、かけられた圧力の量が所定の閾値以上となった場合にのみ、ユーザが過剰な圧力を通知されるよう設計される。従って、距離Dは、過剰な圧力の通知のために必要とされる圧力の量を変更するために調節されても良い。例えば、距離Dを短くすることは、過剰な圧力の通知のために必要とされる力の量を低下させる。同様に、距離Dを大きくすることは、過剰な圧力の通知のために必要とされる力の量を増大させる。
【0040】
これに加えて又は代替として、通常の圧力がユーザによりかけられることを許容しつつ、所定の閾値を超えた過剰の圧力をユーザに警告するよう、シャフト24の動きが変更されても良い。シャフト24の動き易さを調節することは、過剰な圧力の警告を引き起こすのに必要な力の量を調節する。例えば、あまり動かない場合は、過剰な圧力の通知のために必要とされる力の量を低下させ、より動く場合は、過剰な圧力の通知のために必要とされる力の量を増大させる。
【0041】
図6Aを参照すると、一実施例における、パーソナルケア装置10の一部が示されている。該パーソナルケア装置は、筐体を持つ本体部12と、該本体部に装着されたヘッド部材14と、を有する。本実施例においては、駆動系22は、シャフト24が該筐体に対して動くことを可能とするよう柔軟となるよう構成又は設計される。
図6Bにおける矢印Aにより表される力のような力がヘッド部材14にかけられると、駆動系22の全体又は一部が曲がり、シャフト24及び/又はヘッド部材14が力の方向に動くことを可能とする。
【0042】
一実施例によれば、シャフト24及び/又はヘッド部材14が第2の相互作用部42を有し、本体部12が第1の相互作用部40を有する。力がヘッド部材14にかけられると、駆動系22の全体又は一部が曲がり、シャフト24及び/又はヘッド部材14が力の方向に動き、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42とが相互作用して過剰な圧力の状態を示唆し得る。過剰な圧力の警告は、触覚的及び/又は聴覚的なフィードバック機構を介して力学的に提供されても良く、及び/又は、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42との相互作用を検出して対応するフィードバックを起動するセンサを介して提供されても良い。
【0043】
図7Aを参照すると、一実施例における、パーソナルケア装置10が示されている。該パーソナルケア装置は、筐体を持つ本体部12と、該本体部に装着されたヘッド部材14と、を有する。本実施例においては、駆動系22は柔軟な装着機構74を介して、該筐体に装着されるか又は該ハンドル部内に装着される。柔軟な装着機構74は、ばね、柔軟なシャフト、又はここで記載される若しくは想到される湾曲を実現するよう構成された他のいずれかの接続部であっても良い。
図7Bにおいて矢印Aにより表される力のような力がヘッド部材14にかけられると、柔軟な装着機構74が曲がり、駆動系、シャフト24及びヘッド部材14が該力の方法に動くことを可能とする。
【0044】
一実施例によれば、シャフト24及び/又はヘッド部材14が第2の相互作用部42を有し、本体部12が第1の相互作用部40を有する。力がヘッド部材14にかけられると、柔軟な装着機構74が曲がり、該駆動系、シャフト24及びヘッド部材14が力の方向に動く。従って、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42とが相互作用し、過剰な圧力状態を示唆し得る。過剰な圧力の警告は、触覚的及び/又は聴覚的なフィードバック機構を介して力学的に提供されても良く、及び/又は、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42との相互作用を検出して対応するフィードバックを起動するセンサを介して提供されても良い。
【0045】
図8Aを参照すると、一実施例における、パーソナルケア装置10の一部が示されている。該パーソナルケア装置は、筐体を持つ本体部12と、該本体部に装着されたヘッド部材14と、を有する。本実施例においては、本体部12の全体又は一部が柔軟である。
図8において矢印Bにより示される力のように、ハンドル部を保持するユーザが、処置されているユーザの身体の部分に対して、該ハンドル 部及びヘッド部材を押すと、本体部の全体又は一部が、ヘッド部材14に対して曲がる。該ハンドル部自体が柔軟であっても良いし、又は外側の筐体のような該ハンドル部の一部が柔軟であっても良い。
【0046】
一実施例によれば、シャフト24及び/又はヘッド部材14が第2の相互作用部42を有し、本体部12の柔軟な部分が第1の相互作用部40を有する。力に応答して本体部12がヘッド部材14に対して曲がると、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42とが相互作用し、過剰な圧力状態を示唆し得る。過剰な圧力の警告は、触覚的及び/又は聴覚的なフィードバック機構を介して力学的に提供されても良く、及び/又は、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42との相互作用を検出して対応するフィードバックを起動するセンサを介して提供されても良い。
【0047】
図9Aを参照すると、一実施例において、本体部又は筐体と、該本体部に装着されたヘッド部材14と、を備えたパーソナルケア装置10が示されている。本実施例においては、該パーソナルケア装置は、該装置の駆動モータの電流引き込みを監視するよう構成されたセンサ70を有する。例えば、該センサは、該駆動モータの電流引き込みを検出することができるいずれのセンサ、プロセッサ又は構成要素であっても良い。センサ70又はセンサ70からの情報を受信するプロセッサが、該駆動モータの電流引き込みを監視する。
【0048】
本実施例においては、本体部12は、本体部12の内部へと延在する第1の相互作用部40を有し、シャフト24及び/又はヘッド部材14は、本体部12の内部へと延在する第2の相互作用部42を有する。
図9Aにおいては、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42とは空間によって離隔され、従って物理的に接触していない。これに対し、
図9Bにおいては、力がヘッド部材にかけられたときに、シャフト24及び/又はヘッド部材14が力の方向に動き、第2の相互作用部42が該力の方向に第1の相互作用部40に向けてシャフト24及び/又はヘッド部材14動かす。従って、過剰な力がかけられたときに、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42とが直接に物理的に相互作用し得る。第1の相互作用部40と第2の相互作用部42とが物理的に相互作用すると、該装置のそれぞれの振動が、シャフト及び/又はヘッド部材の筐体又はその他の構成要素への1回以上の衝突に帰着し、該衝突が次いで、モータの電流引き込みにおける付随する周期的なスパイクを引き起こす。
【0049】
一実施例によれば、センサ70又はセンサ70からの情報を受信するプロセッサは、モータの電流引き込みにおける周期的なスパイクを、過剰な圧力状態を示すものとして識別しても良い。例えば、第1の相互作用部40と第2の相互作用部42との物理的な相互作用により引き起こされるモータ電流における周期的なスパイクは、駆動周波数で生じるため、例えば該システムは、電流引き込みにおける他の変化を除外するよう設計されても良い。過剰な圧力状態が検出されると、センサ70、コントローラ30及び/又はプロセッサ32は、LED警告照明又は触覚的なフィードバックのような警告を起動しても良い。
【0050】
ここで定義され使用される全ての定義は、辞書の定義、参照により本明細に組み込まれた文献における定義、及び/又は定義された語の通常の意味に対して優先されるものと理解されるべきである。
【0051】
本明細及び請求項において用いられる不定冠詞「1つの(a及びan)」は、明示されない限り、「少なくとも1つ」を意味するものとして理解されるべきである。
【0052】
本明細及び請求項において用いられる「及び/又は(and/or)」なる句は、斯様に併記された要素の「いずれか又は両方」、幾つかの場合においては結合して存在し、別の場合においては離隔されて存在する要素を意味するものとして理解されるべきである。「及び/又は」により列記された複数の要素は、同様に解釈されるべきであり、即ち斯様に併記された要素の「1つ以上」として解釈されるべきである。「及び/又は」節により明示的に特定される要素の以外の要素が、明示的に特定されたこれら要素に関連するものであっても関連しないものであっても、任意に存在しても良い。
【0053】
本明細及び請求項において用いられる「又は(or)」は、以上に定義された「及び/又は」と同じ意味を持つと理解されるべきである。例えば、リスト中のアイテムを分離するとき、「又は」又は「及び/又は」は包含的なものとして解釈されるべきであり、即ち、要素の数又はリストの少なくとも1つ、更には1つよりも多く、任意には列記されていない更なるアイテムを含むことも包含するものとして解釈されるべきである。「1つのみ」若しくは「ちょうど1つ」又は請求項において用いられる場合には「から成る(consisting of)」といった、その反対を明示的に示す語のみが、要素の数又はリストの1つの要素のみの包含を示す。一般的に、ここで用いられる語「又は」は、「いずれか」、「1つ」、「1つのみ」又は「ちょうど1つ」といった排他的な語を伴う場合に、排他的な代替を示すものとして解釈されるべきである。
【0054】
1つ以上の要素のリストに関して、本明細及び請求項において用いられる「少なくとも1つ(at least one)」なる句は、該要素のリストにおける要素のいずれか1つ以上から選択された少なくとも1つの要素を意味するものとして理解されるべきであるが、該要素のリスト内に明示的に列記された全ての要素の少なくとも1つを必ずしも含まず、該要素のリストにおける要素のいずれかの組み合わせを除外するものではない。この定義は、「少なくとも1つ」なる句が参照する要素のリスト内に明示的に特定された要素以外の要素が、明示的に特定されたこれら要素に関連するものであっても関連しないものであっても、任意に存在し得ることを許容する。
【0055】
明示的に示されない限り、1つより多いステップ又は動作を含む、請求項に記載されるいずれの方法においても、該方法のこれらステップ及び動作の順序は、必ずしも該方法のステップ及び動作が列記された順序に限定されるものではないことも、理解されるべきである。
【0056】
請求項、及び以上の明細書において、「有する(comprising)」、「含む(including)」、「担持する(carrying)」、「持つ(having)」、「包含する(containing)」、「伴う(involving)」、「保持する(holding)」、「から構成される(composed of)」等のような全ての遷移句は、非制限的なものとして理解されるべきであり、即ち含むが限定するものではないことを意味するものと理解されるべきである。「から成る(consisting of)」及び「から基本的に成る(consisting essentially of)」なる遷移句のみが、制限的又は半制限的な遷移句であるべきである。
【0057】
幾つかの本発明の実施例がここで説明され例示されたが、当業者は、機能を実行するため及び/又はここで説明された結果及び/又は利点の1つ以上を得るため、多様な他の手段及び/又は構造を容易に想到するであろう。斯かる変形及び/又は変更のそれぞれは、ここで説明された本発明の実施例の範囲内であるとみなされる。更に一般的に、当業者は、ここで説明された全てのパラメータ、寸法、材料及び構成は、例であることが意図されたものであり、実際のパラメータ、寸法、材料及び/又は構成は、本発明の教示が利用される特定の用途に依存することを、容易に理解するであろう。当業者は、単なる一般的な実験を用いて、ここで説明された特定の本発明の実施例に対する多くの同等物を認識し、又は確認することが可能である。それ故、以上の実施例は、単に例として提示されたものであり、添付される請求項及びその等価物の範囲内において、本発明の実施例は、明示的に記載されて請求されるものとは異なって実行され得る。本開示の本発明の実施例は、ここで説明されたそれぞれの個々の特徴、システム、物品、材料、キット及び/又は方法に向けたものである。更に、斯かる特徴、システム、物品、材料、キット及び/又は方法の2つ以上のいずれかの組み合わせもが、斯かる特徴、システム、物品、材料、キット及び/又は方法が相互に矛盾しない場合には、本開示の本発明の範囲内に含まれる。