技術分野
主には失禁パッド、生理用ナプキン、おりものシート、医療用パッド、トイレタリー、使い捨ておむつ等に使用される吸収性物品に係り、排尿口部に対応する領域に窪み部が形成されるとともに、表面シートの所定領域に吸収性物品の性能を高める薬剤が塗布された吸収性物品
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
特許文献1に記載されるように、表面シートが綿繊維からなる吸収性物品は、下着のような柔らかい肌触りを実現できる利点を有するものの、保水性が高いため多量の体液が排出された場合、この体液が表面シートに残り、長時間の着用によりムレやかぶれなどの原因となっていた。特許文献1記載の吸収性物品では、このような綿繊維からなる表面シートの液残りを改善するため、撥水剤の塗布により肌当接面の吸水度を十分に低く確保する対策がなされているが、次の問題があった。
(1)排尿により撥水剤が流れ落ちるため、表面シートの撥水効果が最適な初期状態から低下してしまう。
(2)塗布量を多くしたり撥水効果の高い撥水剤を用いることにより表面シートの撥水性を大きくし過ぎた場合には、体液が表面シートの表面をはじいて伝い漏れの原因となるため、撥水性を一定以上に高めることができず、逆戻りや液残りが生じやすい。
(3)排尿口領域にも撥水剤が塗布されているため、排出された直後の体液が撥水剤の撥水作用により表面シートを透過しにくく、吸収体への素早い移行が阻害されていた。
一方で、表面シートの素材として合成繊維を用いた軽失禁パッドなどでは、排尿が生じるまで長時間装着し続けることが多く、装着中に汗でムレやすいという問題があった。このムレ対策として、表面シートに親水剤を塗布することによって、表面シートに吸湿効果を持たせ、装着中のムレを軽減する対策が成されているが、排尿により親水剤が流れ落ちるため、表面シートの吸湿効果が最適な初期状態から低下してしまうという問題があった。
また、特許文献1、2記載の吸収性物品では、表面シートのほぼ全面に薬剤が塗布され、表面シートのほぼ全面が肌面に密着しているため、表面シートの体液が浸透しにくい部分(撥水剤が塗布された部分又は疎水性の素材からなる部分)では、吸収体に素早く体液が移行しにくくなる問題があり、表面シートの体液が浸透しやすい部分では、表面シートが肌に密着しているため、排尿後にべたつき感が生じるとともに、逆戻りがあったときに逆戻りした液が肌に付着しやすい問題があった。
そこで本発明の主たる課題は、薬剤の流れ落ちを軽減するとともに、薬剤に
よる効果が最適な所期状態から低下してしまうのを防止し、更に 排尿口領域での不快感を防止した吸収性物品を提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記透液性表面シートの肌当接面であって着用者の排尿口対応領域の少なくとも一部を含む領域に、前記裏面シート側に窪む窪み部が形成されるとともに、前記透液性表面シートの排尿口対応領域及び前記窪み部以外の領域に吸収性物品の性能を高める薬剤が塗布され、前記排尿口対応領域及・・・ 続きを
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【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、薬剤の流れ落ちが軽減できるとともに、薬剤によって表面シートの透液性が阻害されず、排尿口領域での不快感が防止できるようになる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明に係る失禁パッド1の一部破断展開図である。
【図2】 図1のII−II線矢視図である。
【図3】 尿の流れを示す、窪み部10の断面斜視図である。
【図4】 (A)〜(D)は、窪み部10の平面パターンを示す失禁パッド1の平面図である。
【図5】 窪み部10の作製要領を示す斜視図である。
【図6】 失禁パッド1の平面図である。
【図7】 (A)〜(C)は、薬剤の塗布範囲を示す失禁パッド1の平面図である。
【図8】 (A)、(B)は、本発明に含まれない薬剤の塗布範囲を示す失禁パッドの平面図である。
【図9】 透液性表面シート3とセカンドシート6との接着領域を示す、窪み部10の断面斜視図である。
1…失禁パッド、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…被包シート、6…セカンドシート、7…サイド不織布、10…窪み部、11…吸収体凹部、12…線状エンボス、13…接着部
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