特許第6868518号(P6868518)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6868518情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6868518
(24)【登録日】2021年4月14日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20210426BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20210426BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   G06Q30/02 328
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-180664(P2017-180664)
(22)【出願日】2017年9月20日
(65)【公開番号】特開2019-57094(P2019-57094A)
(43)【公開日】2019年4月11日
【審査請求日】2019年3月19日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】須藤 岳
(72)【発明者】
【氏名】飯島 崇史
【審査官】 木方 庸輔
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−063169(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0136689(US,A1)
【文献】 特開2010−079732(JP,A)
【文献】 特開2007−241929(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザが参加可能なゲーム大会の企画を前記ユーザから取得する取得部と、
前記取得部によって前記企画が取得された前記ゲーム大会を開催するサービスを提供する提供部と、
前記ゲーム大会の開催実績に応じた前記企画に関する権限を、当該ゲーム大会を企画したユーザへ付与する付与部と
を備え、
前記取得部は、
前記複数のユーザのうち、前記サービスの利用実績について所定の条件を満たすユーザに対して前記ゲーム大会の企画を許可し、
前記付与部は、
前記サービスで使用可能な前記開催実績に応じたポイントを、前記ゲーム大会を企画したユーザへ付与し、前記ゲーム大会を企画したユーザが保有する前記ポイントを前記ゲーム大会の参加ユーザへの特典として付与する付与権を前記権限として付与する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記付与部は、
前記開催実績に応じて前記企画に関する制限を緩和した前記ゲーム大会の開催権を前記権限として付与する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記付与部は、
前記ゲーム大会の参加ユーザの選択権を前記権限として付与する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記付与部は、
前記ゲーム大会の規模、前記ゲーム大会の開催期間、および前記ゲーム大会の対戦方式のうち、少なくともいずれか一つの決定権を前記権限として付与する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ゲーム大会を観戦するユーザの数に基づいて前記ゲーム大会の成功度を判定する判定部
をさらに備え
前記開催実績は、
前記ゲーム大会の成功度を含む
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記複数のユーザのうち、前記ゲーム大会の参加条件を満たすユーザに対して前記ゲーム大会の開催を通知する通知部
をさらに備える
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
複数のユーザが参加可能なゲーム大会の企画を前記ユーザから取得する取得工程と、
前記取得工程によって前記企画が取得された前記ゲーム大会を開催するサービスを提供する提供工程と、
前記ゲーム大会の開催実績に応じた前記企画に関する権限を、当該ゲーム大会を企画したユーザへ付与する付与工程と、
前記複数のユーザのうち、前記サービスの利用実績について所定の条件を満たすユーザに対して前記ゲーム大会の企画を許可する許可工程と
を含み、
前記付与工程は、
前記サービスで使用可能な前記開催実績に応じたポイントを、前記ゲーム大会を企画したユーザへ付与し、前記ゲーム大会を企画したユーザが保有する前記ポイントを前記ゲーム大会の参加ユーザへの特典として付与する付与権を前記権限として付与する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
複数のユーザが参加可能なゲーム大会の企画を前記ユーザから取得する取得手順と、
前記取得手順によって前記企画が取得された前記ゲーム大会を開催するサービスを提供する提供手順と、
前記ゲーム大会の開催実績に応じた前記企画に関する権限を、当該ゲーム大会を企画したユーザへ付与する付与手順と
前記複数のユーザのうち、前記サービスの利用実績について所定の条件を満たすユーザに対して前記ゲーム大会の企画を許可する許可手順と
をコンピュータに実行させ
前記付与手順は、
前記サービスで使用可能な前記開催実績に応じたポイントを、前記ゲーム大会を企画したユーザへ付与し、前記ゲーム大会を企画したユーザが保有する前記ポイントを前記ゲーム大会の参加ユーザへの特典として付与する付与権を前記権限として付与する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通信ネットワークを介して複数のユーザが参加可能なゲーム大会を開催するサービスを提供する情報処理装置がある。かかる情報処理装置として、ゲーム大会の企画をユーザによって作成させることを可能としたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2005−521541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ゲーム大会の企画をユーザによって作成せれるだけでは、ゲーム大会をさらに活性化させることが困難である。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ゲーム大会をさらに活性化することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、取得部と、提供部と、付与部とを備える。取得部は、複数のユーザが参加可能なゲーム大会の企画を前記ユーザから取得する。提供部は、前記取得部によって前記企画が取得された前記ゲーム大会を開催するサービスを提供する。付与部は、前記ゲーム大会の開催実績に応じた前記企画に関する権限を、当該ゲーム大会を企画したユーザへ付与する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ゲーム大会をさらに活性化することができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す説明図である。
図3図3は、実施形態に係る登録ユーザ情報の一例を示す説明図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置が端末装置の表示部に表示させるブラウザ画面の一例を示す説明図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置が端末装置の表示部に表示させるブラウザ画面の一例を示す説明図である。
図6図6は、実施形態に係るゲーム大会を企画するユーザの端末装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態に係る情報処理装置の制御部が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.配信処理の一例〕
まず、図1を参照し、実施形態に係る情報処理システムの概要について説明する。図1に示すように、情報処理システムは、情報処理装置1と、複数の端末装置5−1〜5−n(nは、自然数)とを含む。情報処理装置1と複数の端末装置5−1〜5−nとは、例えば、インターネット等の通信ネットワークNを介して有線または無線によって通信可能に接続される。
【0011】
端末装置5−1〜5−nは、ユーザによって利用される装置である。これらの各端末装置5−1〜5−nは、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
【0012】
図1に示す例においては、端末装置5−1〜5−nがスマートフォンである場合を示す。なお、端末装置5−1〜5−nは、ブラウザやアプリケーションにより、情報処理装置1が提供するゲームを表示してプレイすることが可能である。
【0013】
情報処理装置1は、通信ネットワークNを介して、複数のユーザが参加可能なゲーム大会を開催するサービス(所謂ソーシャルゲームプラットフォーム(以下、「ゲームPF」と記載する))を提供するサーバ装置である。本実施形態では、情報処理装置1は、以下に説明する情報処理を行い、ユーザによるゲーム大会の企画作成意欲を高めることによって、ゲーム大会の活性化を可能とする。
【0014】
例えば、情報処理装置1は、まず、ゲーム大会を企画したいと望むユーザによって作成されたゲーム大会の企画を端末装置5−1から取得する(ステップS1)。そして、情報処理装置1は、端末装置5−1のユーザによって企画されたゲーム大会を開催する(ステップS2)。
【0015】
図1に示す例では、端末装置5−2〜5−nのユーザがゲーム大会に参加した場合を示している。なお、ここでは、図示を省略したが、かかるゲーム大会は、例えば、ゲームPFに登録しているユーザであれば、ゲームPFにアクセスすることによって、ゲーム大会中の他のユーザのプレイを観戦することが可能である。
【0016】
その後、情報処理装置1は、ゲーム大会が終了すると、ゲーム大会の開催実績を取得する(ステップS3)。例えば、情報処理装置1は、開催したゲーム大会を観戦したユーザの数に基づいて判定するゲーム大会の成功度を開催実績として取得する。
【0017】
そして、情報処理装置1は、取得したゲーム大会の開催実績に応じたゲーム大会の企画に関する権限を、大会を企画したユーザへ付与する(ステップS4)。例えば、情報処理装置1は、ゲーム大会の企画に関する制限を緩和したゲーム大会の開催権を端末装置5−1のユーザへ付与する。また、情報処理装置1は、ゲームPFで使用可能なゲーム大会の開催実績に応じたポイントを端末装置5−1のユーザへ付与する。
【0018】
このように、情報処理装置1は、ゲーム大会を企画するユーザに対して、ゲーム大会の開催実績に応じたゲーム大会の企画に関する権限を付与することで、ユーザによるゲーム大会の企画作成意欲を高めることによって、ゲーム大会を活性化することができる。
【0019】
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、図2を参照し、実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例を示す説明図である。図2に示すように、情報処理装置1は、通信部2と、記憶部3と、制御部4とを有する。なお、情報処理装置1は、情報処理装置1の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0020】
(通信部)
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部2は、所定の通信ネットワークNを介して、有線又は無線で接続され、端末装置5−1〜5−nとの間で情報の送受信を行う。
【0021】
(記憶部)
記憶部3は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部3は、図2に示すように、ゲーム情報31と、登録ユーザ情報32とを記憶する。
【0022】
(ゲーム情報)
ゲーム情報31は、ゲームPFでプレイ可能な複数種類のゲームを端末装置5−1〜5−nの表示部に表示されるブラウザ上でユーザにプレイさせるために制御部4が使用するプログラム、パラメータ、および画像等の情報を含む。さらに、ゲーム情報31は、ゲームPFで開催するゲーム大会を運営および管理するために制御部4が使用するプログラム、パラメータ、および画像等の情報を含む。
【0023】
(登録ユーザ情報)
登録ユーザ情報32は、ゲームPFに登録したユーザに関する情報を含む。ここで、図3を参照し、実施形態に係る登録ユーザ情報32の一例について説明する。図3は、実施形態に係る登録ユーザ情報32の一例を示す説明図である。
【0024】
図3に示すように、登録ユーザ情報32は、各ユーザのユーザIDに対して、保有ポイント、プレイしたゲーム、プレイ回数、スキル等級、モラル等級、大会企画回数、および大会成功度がそれぞれ対応付けられた情報である。
【0025】
ユーザIDは、ゲームPFに登録したユーザを識別するために各ユーザに対して割り当てられる各ユーザの識別情報である。保有ポイントは、各ユーザが保有するゲームPF内で使用可能なポイントである。
【0026】
各ユーザは、例えば、課金によってポイントを取得することができる。また、かかるポイントは、例えば、ユーザがゲーム大会に参加した場合、ゲーム大会で所定の成績を収めた場合、およびゲーム大会を企画した場合等に、ゲームPFの運営者からユーザへ付与される。
【0027】
ユーザは、ゲームPF内で保有ポイントを使用することによって、保有ポイントと引き換えにゲームで使用するアイテムを取得したり、取得済みのアイテムのバージョンアップを行ったりすることができる。
【0028】
プレイしたゲームは、各ユーザが過去にゲームPFでプレイしたゲームの識別情報である。プレイ回数は、各ゲームをユーザが過去にプレイしたゲーム毎の回数である。スキル等級は、各ユーザのゲーム毎のスキルの高さを示す情報である。
【0029】
スキル等級は、例えば、スキルが高い順に「上級」、「中級」、「初級」という3段階に分けられる。かかるスキル等級は、例えば、ユーザの各ゲームにおける勝率やクリアしたゲームのステージ等に基づいて制御部4が自動的に判定する。
【0030】
モラル等級は、ゲーム大会における各ユーザのモラルの高さを示す情報である。モラル等級は、例えば、モラルが高い順に「優」、「良」、「可」、「不可」の4段階に分けられる。
【0031】
かかるモラル等級は、例えば、ゲーム大会でユーザが他のユーザに対して発言したメッセージの内容、ゲーム中のプレイ態度等に基づいて制御部4が自動的に判定する。大会企画回数は、各ユーザが過去に企画したゲーム大会の開催回数である。
【0032】
大会成功度は、例えば、各ユーザが過去に企画したゲーム大会が如何に盛況だったかを示す指標である。大会成功度は、例えば、「100」が最も高く「0」が最も低い。かかる大会成功度は、例えば、ゲーム大会を観戦したユーザの数、ゲーム大会についてゲーム大会の参加ユーザや観戦ユーザが発言したメッセージの数、メッセージの内容に基づいて制御部4が自動的に判定する。
【0033】
(制御部)
図2の説明に戻り、制御部4は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。
【0034】
制御部4は、CPUがROMに記憶された各種プログラム(実施形態に係る情報処理プログラムの一例に相当)を、RAMを作業領域として使用して実行することにより機能する複数の処理部を備える。
【0035】
具体的には、制御部4は、取得部41、提供部42、付与部43、判定部44、および通知部45を備える。制御部4が備える複数の処理部は、それぞれ一部または全部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。
【0036】
取得部41、提供部42、付与部43、判定部44、および通知部45は、それぞれ以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部4の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0037】
(取得部)
取得部41は、複数のユーザが参加可能なゲーム大会を企画したいと望むユーザ(以下、「企画希望ユーザ」と記載することがある)から企画希望ユーザによって作成されたゲーム大会の企画を取得する。このとき、取得部41は、複数のユーザのうち、ゲームPFの利用実績について所定の条件を満たすユーザに対してゲーム大会の企画を許可する。
【0038】
例えば、取得部41は、ゲームPF内で所定金額以上の課金を行ったユーザ、所定ポイント数以上のポイントを保有するユーザ、ゲームPFでゲームをプレイした回数が所定回数以上のユーザにゲーム大会の企画を許可する。
【0039】
これにより、情報処理装置1は、企画希望ユーザが積極的に課金やゲーム大会への参加を行うようになるため、ゲームPFの提供による利益を増大させることができると共に、ゲーム大会を活性化させることができる。
【0040】
また、取得部41は、例えば、過去にゲーム大会を企画した実績のあるユーザにゲーム大会の企画を許可する。なお、取得部41は、例えば、過去に企画したゲーム大会の回数が所定回数以上のユーザや、過去に企画したゲーム大会の成功度が所定の成功度以上のユーザにゲーム大会の企画を許可してもよい。これにより、情報処理装置1は、企画希望ユーザが積極的にゲーム大会を企画するようになるので、ゲーム大会をより活性化させることができる。
【0041】
(提供部)
提供部42は、取得部41によって企画が取得されたゲーム大会を開催するサービスをゲームPFに登録されたユーザへ提供する。かかる提供部42は、次に説明する付与部43によって企画希望ユーザへ付与される種々の権限の範囲内で企画希望ユーザが設定したゲーム大会規模、ゲーム期間、およびゲーム方式のゲーム大会をゲームPF内で開催する。
【0042】
ここでの、ゲーム大会規模は、例えば、参加ユーザの最少数や最大数である。なお、ゲーム大会でプレイされるゲームがチーム戦で争われるゲームの場合、ゲーム大会規模は、参加チームの最少数や最大数である。また、ゲーム期間は、例えば、ゲーム大会の開催期間の最短期間や最長期間である。また、ゲーム方式は、例えば、トーナメント方式やリーグ方式である。
【0043】
(付与部)
付与部43は、例えば、図3を参照して説明した登録ユーザ情報32に基づいて、ゲーム大会の開催実績に応じたゲーム大会の企画に関する権限を、そのゲーム大会を企画したユーザ(以下、「企画ユーザ」と記載することがある)へ付与する。
【0044】
例えば、付与部43は、ゲーム大会の開催実績に応じて企画に関する制限を緩和したゲーム大会の開催権をゲーム大会の企画に関する権限として企画希望ユーザへ付与する。付与部43は、過去に企画したゲーム大会の回数が所定回数以上の企画ユーザや、過去に企画したゲーム大会が盛況だった企画ユーザには、ゲーム大会の企画経験値が低いユーザよりも企画の制限を緩和したゲーム大会の開催権を付与する。
【0045】
具体的には、付与部43は、ゲーム大会規模の制限を緩和して、より大規模なゲーム大会の開催権を付与したり、ゲーム期間の制限を緩和して、より長期間開催するゲーム大会の開催権を付与したりする。
【0046】
また、付与部43は、例えば、企画経験が比較的浅いユーザに対しては、設定可能なゲーム方式をトーナメント方式のみに限定し、企画経験が所定の経験値を超えたユーザの場合は、制限を緩和してトーナメント方式とリーグ方式とから選択して設定可能とする。
【0047】
つまり、付与部43は、ゲーム大会の規模、ゲーム大会の開催期間、およびゲーム大会の対戦方式のうち、少なくともいずれか一つの決定権をゲーム大会の企画に関する権限として企画希望ユーザへ付与する。
【0048】
これにより、企画希望ユーザは、ゲーム大会の企画経験を重ねることによって、より自由にゲーム大会を企画することができる。また、情報処理装置1は、より多くのゲーム大会を企画したいという感情や、より充実したゲーム大会を企画したいという感情を企画希望ユーザに抱かせることによって、ゲーム大会を活性化することができる。
【0049】
また、付与部43は、ゲーム大会の参加ユーザの選択権をゲーム大会の企画に関する権限として企画希望ユーザへ付与する。これにより、企画希望ユーザは、例えば、企画するゲーム大会に参加するユーザのスキル等級やモラル等級(図3参照)を限定することによって、所望するスキル等級やモラル等級のユーザを選択して自身が企画するゲーム大会に参加させることができる。
【0050】
また、付与部43は、ゲーム大会の参加ユーザへの特典の付与権をゲーム大会の企画に関する権限として企画希望ユーザへ付与する。なお、ゲーム大会の参加ユーザへ付与するポイント資源は、企画希望ユーザの保有ポイントでもよく、ゲームPFを運営する運営者が用意しているポイントであってもよい。
【0051】
これにより、情報処理装置1は、企画希望ユーザが、例えば、ゲーム大会で優勝したユーザへ副賞としてポイントを付与したり、ゲーム大会の参加ユーザ全員へ参加賞としてポイントを付与したりすることによって、ポイントの流通を促進させることができる。
【0052】
したがって、情報処理装置1は、ゲーム大会を活性化させることができるだけでなく、ポイントの流通を促進させることによって、ゲームPFの運営利益を増大させることもできる。
【0053】
また、付与部43は、ゲーム大会の成功度の高さに応じたポイントを企画ユーザへ付与することもできる。ここでユーザへ付与されるポイントは、前述したように、ゲームPF内で使用可能なポイントである。このため、情報処理装置1は、企画希望ユーザの企画作成意欲を高めることによって、さらにゲーム大会を活性化することができる。
【0054】
(判定部)
判定部44は、例えば、開催されたゲーム大会を観戦したユーザの数、ゲーム大会についてゲーム大会の参加ユーザや観戦ユーザが発言したメッセージの数、メッセージの内容に基づいてゲーム大会の成功度を判定する。
【0055】
そして、判定部44は、判定した成功度を企画ユーザの登録ユーザ情報32に記録する。また、判定部44は、ゲーム大会に参加したユーザの各ゲームにおける勝率やクリアしたゲームのステージ等に基づいて、各ユーザのスキル等級を判定する。
【0056】
さらに、判定部44は、ゲーム大会でユーザが他のユーザに対して発言したメッセージの内容、ゲーム中のプレイ態度等に基づいて各ユーザのモラル等級を判定する。そして、判定部44は、各ユーザのスキル等級およびモラル等級の判定結果を各ユーザの登録ユーザ情報32に記録する。
【0057】
(通知部)
通知部45は、ゲームPFに登録している複数のユーザのうち、ゲーム大会の参加条件を満たすユーザに対して、ゲーム大会の開催を通知する。例えば、通知部45は、ゲーム大会の参加条件としてスキル等級やモラル等級が企画希望ユーザによって設定される場合に、設定されたスキル等級やモラル等級に合致するユーザを登録ユーザ情報32から選択して、ゲーム大会の開催を通知する。
【0058】
これにより、情報処理装置1は、積極的にゲーム大会に参加しようとするユーザだけでなく、より多くのユーザをゲーム大会に参加させることによって、ゲーム大会をさらに活性化することができる。
【0059】
〔3.情報処理装置がブラウザに表示させる画面の具体例〕
次に、図4および図5を参照し、実施形態に係る情報処理装置1が端末装置5−1〜5−nの表示部に表示させるブラウザ画面の一例について説明する。図4および図5は、実施形態に係る情報処理装置1が端末装置5−1〜5−nの表示部に表示させるブラウザ画面の一例を示す説明図である。
【0060】
情報処理装置1は、例えば、端末装置5−1のユーザがゲームPFにアクセルすると、図4に示すブラウザ画面B1を端末装置5−1の表示部に表示させる。かかるブラウザ画面B1は、例えば、制御部4の提供部42が端末装置5−1へ提供する。
【0061】
図5に示すように、提供部42は、例えば、ゲームPFのメニューを表示する領域AR1、ゲームプレイ画面を表示する領域AR2、新作ゲームの一覧を表示する領域AR3、おすすめゲームの一覧を表示する領域AR4を含むブラウザ画面B1を提供する。
【0062】
提供部42は、ゲームプレイ画面を表示する領域AR2に表示されるゲームを端末装置5−1に配信する。ただし、提供部42が提供するゲームは、ブラウザに限られず、アプリケーションにより表示されてもよいものとする。
【0063】
かかるブラウザ画面B1におけるゲームPFのメニューを表示する領域AR1には、ゲーム大会企画のタグM1が設けられている。提供部42は、ユーザによってゲーム大会企画のタグM1が選択操作されると、図5に示すブラウザ画面B2を表示させる。
【0064】
具体的には、図5に示すように、提供部42は、ゲーム大会を企画するために必要な事項を企画希望ユーザに入力させる入力フォームを表示する領域AR5が設けられたブラウザ画面B2を表示させる。
【0065】
ブラウザ画面B2には、例えば、上から順に、ゲーム名の入力枠、ゲーム大会規模の選択ボタン、ゲーム期間の選択ボタン、ゲーム方式の選択ボタン、参加ユーザ特典の入力枠、参加ユーザ条件の入力枠、および開催日の入力枠が設けられる。また、ブラウザ画面B2の最下部には、申請ボタンM2が設けられる。
【0066】
企画希望ユーザは、図5に示す入力フォームから企画したい大会に関する事項を入力し、申請ボタンM2をクリックすることによって、所望するゲーム大会の企画を作成することができる。例えば、企画希望ユーザは、ゲーム名の入力枠に、ゲーム大会で参加ユーザにプレイさせるゲームの名称を入力することができる。
【0067】
また、企画希望ユーザは、ゲーム大会規模の選択ボタン、ゲーム期間の選択ボタン、およびゲーム方式の選択ボタンを選択操作することによって、所望するゲーム大会規模、ゲーム期間、およびゲーム方式を決定することができる。
【0068】
ここで、ゲーム大会規模の選択ボタンでは、「100人まで」および「500人まで」等の選択ボタンにハッチングが付されている。これは、企画希望ユーザに、参加ユーザの人数が「10人まで」のゲーム大会の開催権が付与されていることを示している。
【0069】
また、ゲーム期間の選択ボタンでは、「1WEEK」の選択ボタンにハッチングが付されている。これは、企画希望ユーザに、「1DAY」または「2DAY」のゲーム大会の開催権が付与されていることを示す。
【0070】
また、ゲーム方式の選択ボタンでは、「リーグ方式」の選択ボタンにハッチングが付されている。これは、企画希望ユーザに、「トーナメント方式」のゲーム大会の開催権が付与されていることを示す。
【0071】
企画希望ユーザは、将来的に企画するゲーム大会の開催実績を積み重ねることにより、ゲーム大会の開催実績に応じて、各選択ボタンに付されたハッチングが消去され、ゲーム大会の企画に関する制限が緩和される。
【0072】
つまり、企画希望ユーザは、企画するゲーム大会の開催実績が増すにつれて、より多くのユーザが参加可能なゲーム大会や、より長い期間開催可能なゲーム大会や、より多様なゲーム方式でプレイ可能なゲーム大会を企画することができる。
【0073】
また、企画希望ユーザは、参加ユーザ特典の入力枠に、自身が保有するポイントの範囲内、または、ゲームPFの運営者から許容されたポイントの範囲内のポイント数を入力することができる。
【0074】
また、企画希望ユーザは、参加ユーザ条件の入力枠に、企画するゲーム大会に参加させたいユーザのスキル等級や、モラル等級を入力することができる。また、企画希望ユーザは、開催日の入力枠に、企画するゲーム大会の希望開催日を入力することができる。そして、企画希望ユーザは、申請ボタンM2をクリックすることにより、自身が企画したゲーム大会を情報処理装置1へ申請することができる。
【0075】
〔4.端末装置の処理〕
次に、図6を参照し、ゲーム大会を企画するユーザの端末装置5−1が実行する処理の一例について説明する。図6は、実施形態に係るゲーム大会を企画するユーザの端末装置5−1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0076】
図6に示すように、ユーザがゲーム大会の企画を行う場合、端末装置5−1は、まず、ユーザの操作に従って、ゲームPFへアクセスし(ステップS101)、ゲーム大会企画希望を情報処理装置1へ送信する(ステップS102)。
【0077】
端末装置5−1は、情報処理装置1から企画許可通知を取得したか否かを判定する(ステップS103)。端末装置5−1は、企画許可通知を取得しないと判定した場合(ステップS103,No)、情報処理装置1から企画不許可通知を取得したか否かを判定する(ステップS109)。
【0078】
そして、端末装置5−1は、企画不許可通知を取得しないと判定した場合(ステップS109,No)、処理をステップS103へ移す。端末装置5−1は、企画不許可通知を取得したと判定した場合(ステップS109,Yes)、処理を終了する。
【0079】
また、端末装置5−1は、企画許可通知を取得したと判定した場合(ステップS103,Yes)、ユーザの操作に従って、ゲーム名、ゲーム大会の規模、期間、および方式を設定する(ステップS104)。
【0080】
続いて、端末装置5−1は、ユーザの操作に従って、参加ユーザ特典を設定し(ステップS105)、参加ユーザ条件を設定し(ステップS106)、ゲーム大会開催日を設定する(ステップS107)。その後、端末装置5−1は、ゲーム大会企画申請を情報処理装置1へ送信して(ステップS108)、処理を終了する。
【0081】
〔5.情報処理装置の処理〕
次に、図7を参照し、実施形態に係る情報処理装置1の制御部4が実行する処理の一例について説明する。図7は、実施形態に係る情報処理装置1の制御部4が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0082】
図7に示すように、制御部4は、まず、端末装置5−1からゲーム大会企画希望を受信したか否かを判定する(ステップS201)。制御部4は、ゲーム大会企画希望を受信しないと判定した場合(ステップS201,No)、受信するまでステップS201の処理を繰り返す。
【0083】
そして、制御部4は、ゲーム大会企画希望を受信したと判定した場合(ステップS201,Yes)、ゲーム大会企画希望を送信してきた企画希望ユーザは、所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS202)。
【0084】
制御部4は、企画希望ユーザが所定の条件を満たさないと判定した場合(ステップS202,No)、企画希望ユーザの端末装置5−1へ企画不許可通知を送信して(ステップS212)、処理を終了する。その後、制御部4は、再度ステップS201から処理を開始する。
【0085】
また、制御部4は、企画希望ユーザが所定の条件を満たすと判定した場合(ステップS202,Yes)、企画希望ユーザを企画ユーザとして承認し、企画ユーザへ付与するゲーム大会の企画に関する権限を設定する(ステップS203)。
【0086】
その後、制御部4は、企画ユーザの端末装置5−1へ企画許可通知を送信する(ステップS204)。なお、かかる企画許可通知には、ステップS203で制御部4が設定した企画ユーザへ付与するゲーム大会の企画に関する権限を示す情報が含まれる。
【0087】
その後、制御部4は、端末装置5−1からゲーム大会企画申請を受信したか否かを判定する(ステップS205)。制御部4は、ゲーム大会企画申請を受信しないと判定した場合(ステップS205,No)、受信するまでステップS205の判定処理を繰り返す。
【0088】
そして、制御部4は、大会企画申請を受信したと判定した場合(ステップS205,Yes)、ゲーム大会企画申請に含まれている情報に基づいて、ゲーム大会を設定し(ステップS206)、ゲーム大会の参加ユーザを募集する(ステップS207)。
【0089】
そして、制御部4は、ゲーム大会の開催日になるとゲーム大会を開催する(ステップS208)。その後、制御部4は、ゲーム大会が終了すると、参加ユーザへ特典を付与する(ステップS209)。例えば、制御部4は、ゲーム大会の優勝者へ所定の優勝ポイントを付与すると共に、参加者に参加賞相当のポイントを付与する。
【0090】
続いて、制御部4は、ゲーム大会の成功度を判定し、判定結果を記録する(ステップS210)。最後に、制御部4は、ステップS210で判定したゲーム大会の成功度に応じたポイントをゲーム大会の企画ユーザへ付与し(ステップS211)、処理を終了する。
【0091】
〔6.変形例〕
上述した実施形態に係る情報処理システムは、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理システムの他の実施形態について説明する。
【0092】
上述した実施形態では、ゲーム大会の開催後、大会の成功度に応じたポイントを大会の企画ユーザへ付与したが、今回企画したゲーム大会と過去に企画したゲーム大会の成功度や企画したゲーム大会数の累計や平均等を加味したポイントを付与してもよい。
【0093】
また、上述した実施形態では、ゲーム大会を観戦したユーザの多さに基づいてゲーム大会の成功度を判定したが、ゲーム大会でプレイ中ユーザ同士や観客同士のメッセージの盛り上がり度、メッセージ数に基づいてゲーム大会の成功度を判定してもよい。
【0094】
〔7.効果〕
上述したように、実施形態に係る情報処理装置1は、取得部41と、提供部42と、付与部43とを備える。取得部41は、複数のユーザが参加可能なゲーム大会の企画をユーザから取得する。提供部42は、取得部41によって企画が取得されたゲーム大会を開催するサービスを提供する。付与部43は、ゲーム大会の開催実績に応じたゲーム大会の企画に関する権限を、当該ゲーム大会を企画したユーザへ付与する。これにより、情報処理装置1は、ユーザがゲーム大会を積極的に企画するようになるので、ゲーム大会を活性化することができる。
【0095】
また、取得部41は、複数のユーザのうち、サービスの利用実績について所定の条件を満たすユーザに対してゲーム大会の企画を許可する。これにより、情報処理装置1は、企画希望ユーザが積極的にゲームPFを利用するようになるので、ゲーム大会の活性化に加えて、ゲームPFの運営による利益を増大させることができる。
【0096】
また、付与部43は、ゲーム大会の開催実績に応じて企画に関する制限を緩和したゲーム大会の開催権をゲーム大会の企画に関する権限として企画希望ユーザへ付与する。これにより情報処理装置1は、企画に関する制限を緩和させるために、より多くのゲーム大会を企画したいという感情や、より充実したゲーム大会を企画したいという感情を企画希望ユーザに抱かせることによって、ゲーム大会を活性化することができる。
【0097】
また、付与部43は、ゲームPFで提供するサービスで使用可能なゲーム大会の開催実績に応じたポイントを、企画希望ユーザへ付与する。これにより、情報処理装置1は、ポイントの流通を促進させることによって、ゲームPFの運営利益を増大させることができる。
【0098】
また、付与部43は、ゲーム大会の参加ユーザの選択権をゲーム大会の企画に関する権限として企画希望ユーザへ付与する。これにより、情報処理装置1は、企画希望ユーザが参加を望むユーザ同士がプレイするゲーム大会を提供することができるので、ゲーム大会を活性化することができる。
【0099】
また、付与部43は、ゲーム大会の規模、ゲーム大会の開催期間、およびゲーム大会の対戦方式のうち、少なくともいずれか一つの決定権をゲーム大会の企画に関する権限として企画希望ユーザへ付与する。これにより、情報処理装置1は、企画希望ユーザに多様なゲーム大会を企画させることができるので、ゲーム大会を活性化することができる。
【0100】
また、付与部43は、ゲーム大会の参加ユーザへの特典の付与権をゲーム大会の企画に関する権限として企画希望ユーザへ付与する。これにより、情報処理装置1は、ポイントの流通を促進させることによって、ゲームPFの運営利益を増大させることができる。
【0101】
また、情報処理装置1は、ゲーム大会を観戦するユーザの数に基づいてゲーム大会の成功度を判定する判定部44をさらに備える。そして、ゲーム大会の開催実績は、ゲーム大会の成功度を含む。これにより、情報処理装置1は、企画希望ユーザが成功度の高いゲーム大会を企画しようとするので、ゲーム大会を活性化することができる。
【0102】
また、情報処理装置1は、複数のユーザのうち、ゲーム大会の参加条件を満たすユーザに対してゲーム大会の開催を通知する通知部45をさらに備える。これにより、情報処理装置1は、積極的にゲーム大会に参加しようとするユーザだけでなく、より多くのユーザをゲーム大会に参加させることによって、ゲーム大会をさらに活性化することができる。
【0103】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図8は、実施形態に係る情報処理装置1の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0104】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0105】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを通信ネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0106】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0107】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0108】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部4の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信ネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0109】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0110】
〔9.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0111】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、取得部41、提供部42、付与部43、判定部44、または通知部45を情報処理装置1の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、取得部41、提供部42、付与部43、判定部44、または通知部45を別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記の情報処理装置1の機能を実現するようにしてもよい。すなわち、情報処理装置1は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0112】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0113】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部41は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0114】
1 情報処理装置
2 通信部
3 記憶部
4 制御部
5−1〜5−n 端末装置
31 ゲーム情報
32 登録ユーザ情報
41 取得部
42 提供部
43 付与部
44 判定部
45 通知部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8